JP2564616B2 - 被熱転写シート - Google Patents

被熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,熱転写シートと組み合わせて使用する被熱
転写シートに関する。
(従来の技術) 従来,被熱転写シートの被熱転写層を構成する樹脂と
して,ポリエステル樹脂,ポリアクリル酸エステル樹
脂,ポリカーボネート樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリア
ミド樹脂,ポリカプロラクトン樹脂,ポリ塩化ビニル樹
脂等を単独又は混合物あるいは共重合体として使用でき
ることが知られている(例えば,特開昭61−144394号公
報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような樹脂を被熱転写層とする被熱転写シート
においては,通常熱転写シートからサーマルドツトによ
って被熱転写層へ移動する昇華型染料が移動し易い(熱
転写し易い)場合は,熱転写は容易であるが,被熱転写
像の安定性に欠けるという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するものであって,そ
の目的は,容易に熱転写することができ,しかも,安定
性に優れた転写像を形成し得る被熱転写シートを提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上記の課題を解決するために鋭意研究の
結果,シート基材上に特定の熱可塑性ポリエステル樹脂
及び2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネー
ト化合物を主体とするコーテイング剤層を被熱転写層と
して形成することにより,上記の課題が解決されること
を見出し,本発明に到達した。
すなわち,本発明は,昇華型染料を含有する色材層を
熱転写シート基材上に有する熱転写シートと組み合わせ
て使用する被熱転写シートであって,シート基材上に,
下記の熱可塑性ポリエステル樹脂(A)及び(B)と2
個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合
物を主体とするコーテイング剤層を被熱転写層として有
することを特徴とする被熱転写シートを要旨とするもの
である。
熱可塑性ポリエステル樹脂(A): 芳香族ジカルボン酸成分90〜100モル%及び脂肪族又
は脂環族ジカルボン酸成分10〜0モル%を主たる酸成分
とし,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物成
分30〜80モル%及び炭素数2〜6の脂肪族ジアルコール
成分70〜20モル%を主たるアルコール成分とするガラス
転移温度50〜90℃,相対粘度1.3以上のポリエステル樹
脂。
熱可塑性ポリエステル樹脂(B): 芳香族ジカルボン酸成分90〜100モル%及び脂肪族又
は脂環族ジカルボン酸成分10〜0モル%を主たる酸成分
とし,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物成
分30〜80モル%及び炭素数2〜6の脂肪族ジアルコール
成分70〜20モル%を主たるアルコール成分とし,4モル%
以下の3価以上の多価カルボン酸成分及び多価アルコー
ル成分の少なくとも一方を含み,ガラス転移温度50〜90
℃,相対粘度1.2以上1.3未満の分岐ポリエステル樹脂。
ただし,相対粘度は,フエノールとテトラクロルエタ
ンの等重量混合溶剤に0.5g/dlの濃度に溶解して20℃で
測定したものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
まず,本発明の被熱転写シートを構成するシートの基
材としては,紙又はポリエチレンテレフタレートフイル
ム,ポリプロピレンフイルム等のプラスチツクフイルム
のようなシート又はフイルムが用いられる。かかるシー
ト基材は単独でもよいし,2種以上のフイルム又はシート
を複合したものであっても無論差支えない。
次に,本発明の被熱転写シートを構成する被熱転写層
としてのコーテイング剤層は,前記ポリエステル樹脂A
及びポリエステル樹脂B並びに2個以上のイソシアネー
ト基を有するイソシアネート化合物を主体とするもので
ある。
ここで,ポリエステル樹脂A,Bにおける酸成分のうち
の芳香族ジカルボン酸の割合は,90〜100モル%の範囲と
する。芳香族ジカルボン酸の割合が90モル%未満の場合
は,50℃以上のガラス転移温度を維持することが困難に
なり易く,熱転写された画像の安定性が不十分になるこ
とがあるので,好ましくない。
また,ポリエステル樹脂A,Bにおける酸成分として
は,芳香族ジカルボン酸の他脂肪族ジカルボン酸又は脂
環族ジカルボン酸が10〜0モル%の範囲で用いられ,そ
の他にオキシ酸のようなジカルボン酸以外の酸成分を用
いることもできる。
次に,ポリエステル樹脂A,Bにおけるアルコール成分
としては,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加
物30〜80モル%及び炭素数2〜6の脂肪族ジアルコール
70〜20モル%が用いられる。
ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物の割合
が30モル%未満の場合は,ポリエチレンテレフタレート
フイルム等の基材シートへの密着性が低下し,かつガラ
ス転移温度が低くなり,熱転写された画像の安定性が低
下する傾向があるので,好ましくない。一方,ビスフエ
ノールAのエチレンオキサイド付加物の割合が80モル%
を超える場合は,鮮明な熱転写画像が得られにくくなる
傾向があるので,好ましくない。同様に,炭素数2〜6
の脂肪族ジアルコールの割合が20モル%未満の場合又は
炭素数2〜6の脂肪族ジアルコールの割合が70モル%を
超える場合も,鮮明な熱転写画像が得られにくくなる。
さらに,本発明のポリエステル樹脂Bにおいては,4モ
ル%以下の量で3価以上の多価カルボン酸及び/又は3
価以上の多価アルコールを含んでいてこれら成分による
分岐を有するものである。4モル%を超える分岐成分を
共重合すると,ポリエステルの相対粘度が最も低い場合
でも,ゲル化して有機溶剤に不溶になるばかりでなく,
ポリエステルの製造時に重合缶から払出しが困難になる
こともある。したがって,本発明においては,かかるゲ
ル化が生じない量の3価以上の多価カルボン酸,3価以上
の多価アルコールを含むものである。3価以上の多価カ
ルボン酸,多価アルコールの好ましい量は,ポリエステ
ルの相対粘度にもよるが,通常は全酸成分又はアルコー
ル成分に対して,0.2〜2モル%程度である。
次に,本発明においては,上記ポリエステル樹脂Aの
相対粘度は1.3以上,ポリエステル樹脂Bの相対粘度は
1.2以上1.3未満とする。
ポリエステル樹脂Aの相対粘度が1.3未満の場合は,
熱転写された画像の鮮明性,安定性ともやや不十分であ
り,また,ポリエステル樹脂Bの相対粘度が1.2未満の
場合又は1.3を超える場合は,いずれも熱転写された画
像の鮮明性,安定性ともやや不十分であるので,不適当
である。
また,本発明のポリエステル樹脂A,Bは何れも,ガラ
ス転移温度(以下,Tgという)が50〜90℃である。Tgが5
0℃未満の場合は,受像層への昇華性染料の移動は容易
であるが,画像の安定性に欠けることがあり,一方,Tg
が90℃を超えると,受像層への昇華性染料の移動が困難
となって,鮮明な画像の形成ができないことがある。
本発明において,Tgは,セイコー(SEIKO)社製DSC−2
0型示差走査熱量計を用いて,10℃/分の昇温速度で測定
したものである。
さらに,本発明の被熱転写シートのコーテイング剤に
は,上記ポリエステル樹脂A及びBに加えて,2個以上の
イソシアネート基を有するイソシアネート化合物を含有
するものである。ここで,上記イソシアネート化合物は
後述のように,上記ポリエステル樹脂の硬化剤として用
いるものである。
上記コーテイング剤におけるポリエステル樹脂AとB
との配合割合は,重量比で8:2〜2:8の範囲が好ましく,
特に6:4〜4:6が好ましい。また,上記イソシアネート化
合物の量は,ポリエステル樹脂A,Bを併せた量に対して,
2〜20重量%程度が好ましい。
上記ポリエステル樹脂A,Bを構成する芳香族ジカルボ
ン酸としては,テレフタル酸,イソフタル酸,フタル
酸,1,4−ナフタレンジカルボン酸,2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸,2,7−ナフタレンジカルボン酸,5−tert−ブチ
ルイソフタル酸,4,4′−ジフエニルジカルボン酸等が挙
げられる。また,脂肪族ジカルボン酸としては,アジピ
ン酸,アゼライン酸,セバシン酸,ドデカン二酸等が挙
げられ,また,脂環族ジカルボン酸としては,1,2−シク
ロヘキサンジカルボン酸,1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸等が挙げられる。さらに,ポリエステル樹脂Bの酸
成分として,トリメリツト酸,トリメジン酸,ピロメリ
ツト酸等の多価カルボン酸を用いることができる。
また,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物
は,95重量%以上が下記の構造式で示されるものが好ま
しい。
さらに,脂肪族ジアルコールとしては,エチレングリ
コール,1,2−プロパンジオール,1,3−プロパンジオー
ル,1,2−ブタンジオール,1,4−ブタンジオール,1,5−ペ
ンタンジオール,1,6−ヘキサンジオール,ジエチレング
リコール,ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
さらに,ポリエステル樹脂Bにおける多価アルコール
としては,トリメチロールエタン,トリメチロールプロ
パン,グリセリン,ペンタエリスリトール等が挙げられ
る。
また,2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネ
ート化合物としては,トレリンジイソシアネート,メタ
フエニレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネ
ート,ヘキサメチレンジイソシアネート又はこれらのジ
イソシアネートと多価アルコールとをあらかじめ反応し
て得られるアダクト体等の1種以上のイソシアネート化
合物等が挙げられる。
本発明におけるポリエステル樹脂は,例えば次のよう
にして調製される。まず,酸成分として,上記の芳香族
ジカルボン酸90モル%以上,脂肪族ジカルボン酸又は脂
環族ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸以外のジカル
ボン酸10モル%以下を用い,アルコール成分として,ビ
スフエノールAのエチレンオキサイド付加物を30〜80モ
ル%,脂肪族ジカルボン酸70〜20モル%をアルコール成
分として,200〜250℃に加熱し,常圧又は加圧下にエス
テル化反応を行い,続いて三酸化アンチモン,二酸化ゲ
ルマニウム,n−ブチルチタネートのごとき触媒を用い
て,200〜280℃で1mmHg以下の減圧下に重縮合して調製さ
れる。
ここで,ポリエステル樹脂Aはそのまま重縮合して相
対粘度1.3以上の高分子量のポリエステル樹脂として調
製される。一方,ポリエステル樹脂Bは,ポリエステル
樹脂Aと同様にしてエステル化反応及び重縮合反応を行
うが,エステル化反応又は重縮合反応の初期までに上記
のような3価以上の多価アルコール及び/又は多価カル
ボン酸をポリエステル樹脂がゲル化しない量で加え,上
記ポリエステル樹脂Aよりも分子量の低い相対粘度1.2
以上1.3未満のポリエステル樹脂Bとして調製される。
かくして調製されたポリエステル樹脂AとBとを重量
比で8:2〜2:8の割合で配合し,これを有機溶剤に溶解
し,これに上記イソシアネート化合物の1種以上を加
え,必要に応じてさらにシリコーンオイル等の添加剤を
加えてコーテイング剤を調製する。
ここで,ポリエステル樹脂の有機溶剤としては,トル
エン,キシレン,酢酸エチル,メチルエチルケトン,エ
チルセロソルブ,ブチルセロソルブ,シクロヘキサノ
ン,テトラハイドロフラン,ジオキサン等の1種以上が
用いられる。
かかるコーテイング剤溶液を上記シート基材上に,塗
布し,乾燥してコーテイング剤層を形成することによ
り,被熱転写シートが製造される。
本発明の上記ポリエステル樹脂A,Bは何れも上記のよ
うな汎用の有機溶剤に可溶性であり,硬化剤であるイソ
シアネート化合物とを低い温度例えば50℃以下の温度で
均一な混合物を調製することができ,また,シート基剤
へ容易に塗布することができる。
(作 用) 本発明の被熱転写シートは上記のように,ポリエステ
ル樹脂Aとポリエステル樹脂B及び上記のようなイソシ
アネート化合物を含むので,ポリエステル樹脂Aはイソ
シアネート化合物と反応してより高分子量となり,ま
た,直鎖状の場合でも,架橋する場合でも,ポリエステ
ルとイソシアネートによって架橋間分子鎖の長いポリエ
ステルウレタンを形成するので,受像層への昇華性染料
の侵入を容易にする。一方,上記ポリエステル樹脂Aよ
りも分子量が低く,分岐を有するポリエステルBは,イ
ソシアネート化合物と反応して相対的に架橋間分子鎖の
短い硬いポリエステルウレタンを形成して画像の安定性
を与える作用を有するものである。
(実施例) 次に,本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例における特性は次のような測定法ないしは基準
で評価した。
(1)ポリエステル樹脂の溶剤溶解性 ポリエステル樹脂をトルエンとメチルエチルケトンの
等重量混合溶媒に,ポリエステル樹脂を30重量%の濃度
に溶解し,20℃で測定した。
可溶:○,不溶:× (2)転写像の鮮明性 鮮明:○ やや不鮮明:△ 不鮮明(転写像が薄い):× (3)転写像の安定性 エタノールを含ませたガーゼでラビングテストを10回
行った。
転写像が変化しない(薄くなったり,ボケたりしない:
○ やや変化する:△ 著しく変化する:× 参考例1 ポリエステル樹脂Aの製造 第1表に示す量の原料をエステル化反応缶に採り,240
℃,常圧下に4時間反応し,ほぼ理論量の水を系外に除
いて,エステル化反応後,触媒として三酸化アンチモン
0.02モル/酸成分100モルを加えて,270℃で0.5mmHgの減
圧下,重縮合反応を行って,第1表に示すポリエステル
樹脂Aを製造した。
ただし,第1表における略号は次のとおりであり,後
出の第2表においても同様である。
TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 ADA:アジピン酸 EG:エチレングリコール NPG:ネオペンチルグリコール BAEO:ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物
(ビスフエノールA1分子あたり,エチレンオキサイド2
分子付加) 参考例2 ポリエステル樹脂Bの製造 第2表に示す量の原料を用いた以外は,参考例1と同
様にしてポリエステル樹脂Bを製造した。
実施例1〜3,比較例1〜4 第3表に示す配合でポリエステル樹脂,硬化剤として
イソホロンジイソシアネート及び離型剤としてポリシロ
キサンジオールを,トルエン/メチルエチルケトン等重
量混合溶剤に溶解又は分散してコーテイング剤を調製し
た。これらのコーテイング剤を厚さ50μのポリエチレン
テレフタレート(以下,PETという)フイルム上に塗布
し,120℃で5分間乾燥し,厚さ6μmの受像層を形成し
て被熱転写シートを調製した。
続いて,上記被熱転写シートと,熱転写シートとを組
み合わせて,サーマルヘツドにより,被熱転写シートに
転写した。
かくして転写像が形成された被熱転写シートの転写像
の鮮明性と安定性を評価した。その結果を第3表に示
す。
第3表から明らかなように,本発明の被熱転写シート
は,転写像の鮮明性及び安定性のいずれもが優れている
ことが判る。
一方,比較例1のように,ポリエステル樹脂Aを構成
する芳香族ジカルボン酸の量が90モル%未満の場合は,
熱転写像の安定性がやや不十分であり,また,比較例2
のように,BAEOの量が30モル%未満の場合は,熱転写像
の安定性が著しく低下する。また,比較例3のように,B
AEOの量が80モル%を超えると,熱転写像の鮮明性が低
下し,かつ熱転写像の安定性もやや不十分になる。さら
に,比較例4のように,ポリエステル樹脂Aの相対粘度
が1.3未満の場合は,熱転写像の鮮明性,安定性ともに
やや不十分になる。
実施例4〜6,比較例5〜8 硬化剤としてキシリレンジイソシアネートを用いて,
第4表に示す配合でコーテイング剤を調製した以外は,
実施例1と同様にして被熱転写シートを調製し,転写像
の鮮明性及び安定性を評価した。その結果を第4表に示
す。
第4表から明らかように,本発明の被熱転写シート
は,転写像の鮮明性及び安定性のいずれもが優れている
ことが判る。
一方,比較例5,6に示すように,ポリエステル樹脂B
の相対粘度が1.2未満でも1.3以上でも鮮明で安定な熱転
写像は得られ難い。また,比較例7,8に示すように,ポ
リエステル樹脂A,Bのいずれかを単独で用いた場合も,
同様に鮮明で安定な熱転写像は得られ難い。
(発明の効果) 本発明の被熱転写シートは,上記のような特定の組成
を有するコーテイング剤層を形成したので,鮮明であっ
てしかも安定を転写像に形成することができる。
本発明のこのような被熱転写シートは,熱によって昇
華する染料をバインダー層に含む熱転写シートとの組み
合わせでカラー印刷用の被熱転写シートとして好適に用
いることができ,また,単色の印刷用としても好ましく
用いることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇華型染料を含有する色材層を熱転写シー
    ト基材上に有する熱転写シートと組み合わせて使用する
    被熱転写シートであって,シート基材上に,下記の熱可
    塑性ポリエステル樹脂(A)及び(B)と2個以上のイ
    ソシアネート基を有するイソシアネート化合物を主体と
    するコーテイング剤層を被熱転写層として有することを
    特徴とする被熱転写シート。 熱可塑性ポリエステル樹脂(A): 芳香族ジカルボン酸成分90〜100モル%及び脂肪族又は
    脂環族ジカルボン酸成分10〜0モル%を主たる酸成分と
    し,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物成分
    30〜80モル%及び炭素数2〜6の脂肪族ジアルコール成
    分70〜20モル%を主たるアルコール成分とするガラス転
    移温度50〜90℃,相対粘度1.3以上のポリエステル樹
    脂。 熱可塑性ポリエステル樹脂(B): 芳香族ジカルボン酸成分90〜100モル%及び脂肪族又は
    脂環族ジカルボン酸成分10〜0モル%を主たる酸成分と
    し,ビスフエノールAのエチレンオキサイド付加物成分
    30〜80モル%及び炭素数2〜6の脂肪族ジアルコール成
    分70〜20モル%を主たるアルコール成分とし,4モル%以
    下の3価以上の多価カルボン酸成分及び多価アルコール
    成分の少なくとも一方を含み,ガラス転移温度50〜90
    ℃,相対粘度1.2以上1.3未満の分岐ポリエステル樹脂。 ただし,相対粘度は,フエノールとテトラクロルエタン
    の等重量混合溶剤に0.5g/dlの濃度に溶解して20℃で測
    定したものである。
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