JP3300433B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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Description
り詳しくは塗料、インキ、接着剤等のベースレジンとし
て有用な加工性、耐水性、密着性に優れた樹脂組成物に
関する。
ステルが加工性と硬度とのバランスに優れ、各種プラス
チックとの密着性にも優れていることから塗料、イン
キ、接着剤等の用途に使用されている。しかしながら、
特に高度な加工性が要求されるプレコート鋼板の塗料用
途では加工性を向上させるためにガラス転移温度(以
下、Tgと略す)の低い共重合ポリエステルをベースレ
ジンとしてメラミン樹脂、ブロックイソシアネートとの
組み合わせで使用されているが、硬度、耐汚染性が低下
する欠点がある。また、塩ビフィルム、ポリエステルフ
ィルム等の各種プラスチックフィルムと鋼板、ステンレ
ス、アルミ等をラミネート接着した複合鋼板の接着剤用
レジンとして共重合ポリエステルとイソシアネートを組
み合わせた接着剤が使用されているが耐水性に劣る欠点
がある。
ンカーコートとして使用する場合、密着性向上のためT
gを低くする必要があるが、塗布後、フィルムを巻き取
るケースがある場合、耐ブロッキング性が問題になる。
料、インキ、接着剤等のベースレジンとして有用な加工
性、耐水性、密着性に優れた樹脂組成物を提供すること
にある。
フタル酸とイソフタル酸とを含有する芳香族ジカルボン
酸80〜100モル%と芳香族ジカルボン酸以外のジカ
ルボン酸20〜0モル%からなるジカルボン酸成分およ
びB)ジオール95〜99.9モル%と下記の一般式
(I)
自然数である)で示されるトリオール0.1〜5モル%
からなるポリオール成分を重縮合して得られる共重合ポ
リエステルが有機溶剤に溶解した樹脂組成物によって達
成される。
しては、テレフタル酸およびイソフタル酸が用いられ、
さらに、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン等を用いることができる。
ては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、およびヘキサハイドロ無水フタル酸、ヘキサハイ
ドロイソフタル酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸があ
げられる。これらの中でもアジピン酸およびセバシン酸
が好適である。これらは1種または2種以上を用いるこ
とができる。
ルボン酸80〜100モル%および芳香族以外のジカル
ボン酸20〜0モル%となるようにすることが必要であ
り、芳香族ジカルボン酸が80モル%未満では、硬度、
耐汚染性、耐水性が低下するようになる。
1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エ
チル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオ
ールなどの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールなどの脂環族ジオール、ビスフェノールAの
エチレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド付加
物、ビスフェノールSのエチレンオキサイドあるいはプ
ロピレンオキサイド付加物などの芳香族ジオールが挙げ
られる。これらは1種または2種以上を用いることがで
きる。
は、末端に水酸基を3個有するポリカプロラクトントリ
オールで、例えばダイセル化学工業(株)製品のPLA
CCEL303,305,306,312,320など
が挙げられる。
9〜95モル%、トリオールは0.1〜5モル%の範囲
で使用され、トリオールが0.1モル%未満では加工
性、耐水性が低下し、5モル%を超えると重縮合時にゲ
ル化が起りやすくなる。
製造方法は、通常の重縮合法が適用できる。重縮合に用
いる触媒は、亜鉛化合物、アンチモン化合物、ゲルマニ
ウム化合物、チタン化合物より選ばれる少なくとも1種
を使用することができる。亜鉛化合物としては、例えば
酢酸亜鉛二水和物、塩基性炭酸亜鉛、乳酸亜鉛三水和
物、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、サリチル酸亜鉛三
水和物などを用いることができる。また亜鉛化合物と同
時に重縮合触媒として、アンチモン化合物、ゲルマニウ
ム化合物、チタン化合物より選ばれる少なくとも1種を
使用することができる。アンチモン化合物、ゲルマニウ
ム化合物、チタン化合物としては、例えば三酸化アンチ
モン、塩化アンチモン、二酸化ゲルマニウム、塩化ゲル
マニウム、テトラメチルチタネート、テトラエチルチタ
ネート、テトラブチルチタネート、蓚酸チタニルチタネ
ート、蓚酸チタン酸アンモニウムなどが用いられる。こ
れらの触媒は重縮合反応を開始するまでの時間ならいつ
でも添加することができる。重縮合反応温度は、245
℃以上280℃以下の範囲で行うことが好ましく、24
5℃未満では、重縮合反応が十分でなく、280℃を超
えるとポリマーの分解が起るようになる。
を含有する本発明の樹脂組成物は、塗料、インキ、接着
剤等の用途に有用であり、さらに目的、要求される性能
に応じてメラミン樹脂、イソシアネート化合物、ブロッ
クイソシアネート化合物などの架橋剤やエポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニール樹脂、繊
維素系樹脂なども配合することができ、また、酸化チタ
ン、カーボンブラック、フタロシアニン系などの無機、
有機顔料やストロンチウムクロメート、亜鉛クロメート
などの防錆顔料、表面平滑剤、消泡剤などやチタン、シ
リコン系などのカップリング剤なども配合することがで
きる。
エステルが有機溶剤に溶解したものである。有機溶剤と
してはベンゼン、トルエン、キシレン、ミネラルターペ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート、イソホロ
ン、メタノール、エタノール、ブタノールなどの芳香
族、脂肪族、ケトン、エステル、アルコール系溶剤の1
種または2種以上の混合物を使用することができる。
発明は実施例によって何ら限定されるものではない。
ル、エチレングリコール1.98モル、ネオペンチルグ
リコール2.32モル、PLACCEL303(ダイセ
ル化学工業(株)製:ポリカプロラクトントリオール)
0.09モルおよび酢酸亜鉛0.001モルを反応容器
に仕込み、窒素にて3kg/cm2 の圧力をかけ、内温
230℃以上265℃以下で水を留出させながら1時間
エステル化反応を行った。エステル化反応物が透明にな
っているのを確認した後、三酸化アンチモン0.001
6モルを加え、内温を275℃にコントロールし、最終
的には1mmHg以下の真空下で反応を進め、1.5時
間重縮合を行った。得られた共重合ポリエステル(A−
1)をNMRで組成分析を行った結果、イソフタル酸/
テレフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール/PLACCEL303=50/50/40/5
7.5/2.5モル%であった。この共重合ポリエステ
ル(A−1)をキシレン/シクロヘキサノン=80/2
0(重量比)の溶剤で固形分40%になるよう溶解し、
得られた樹脂溶液にサイメル303(三井サイアナミッ
ド社製:メチル化メラミン樹脂)をポリエステル/メラ
ミン樹脂=80/20(固形分比)になるよう配合し、
0.3mm厚のブリキ板に膜厚20μmになるよう塗布
し、180℃で10分間乾燥させテストパネルを作成し
た。この塗膜性能の評価結果を表2に示した。
2),(A−3)を得た。このポリマー組成を表1に示
した。
同様の方法でテストパネルを作成し評価を行い、結果を
表2に示した。
サノン=80/20(重量比)の溶剤で固形分40%に
なるよう溶解し、コロネートL(日本ポリウレタン社
製:ポリイソシアネート)をポリエステル/ポリイソシ
アネート=100/1(固形分比)になるよう配合し、
化成処理鋼板(日本テストパネル社製:ボンデライト#
3960)に膜厚4μmになるように塗布した後、板温
160℃に加熱乾燥し、ついで塩化ビニールシートを貼
り合わせ、冷却後、接着性の評価を行い、結果を表3に
示した。
を得た。ポリマー組成を表1に示した。この共重合ポリ
エステル(A−4)をキシレン/メチルイソブチルケト
ン=80/20(重量比)の溶剤で固形分40%になる
よう溶解し、酸化チタン(石原産業社製:R−550)
で顔料重量濃度50%の配合で分散し、白インキを作成
した。これをPETフィルム(東レ(株)製:ルミラー
Tタイプ)に塗布し乾燥後の性能の評価結果を表4に示
した。
〜(A−7)を得た。このポリマー組成を表2に示し
た。
同様の方法でテストパネルを作成し評価を行い、結果を
表2に示した。
施例4と同様の配合で接着剤を配合し接着性の評価を行
い、結果を表3に示した。
で白インキを作成し評価を行い、結果を表4に示した。
=300のポリカプロラクトントリオール) P308:PLACCEL308(ダイセル社 分子量
=850のポリカプロラクトントリオール) P320:PLACCEL320(ダイセル社 分子量
=2000のポリカプロラクトントリオール)
形分比) 硬度:鉛筆硬度 三菱ユニ 耐汚染性:塗膜上に赤マジックを塗布し2時間後に石油
ベンジン/エタノール=1/1(重量比)の溶剤をガー
ゼに浸しふき取り、汚染状態を5点満点で評価 5:異状なし 4:ごくわずか汚染 3:わずか
汚染 2:かなり汚染 1:ひどく汚染 加工性:評価板と同じ厚みの板を塗板にはさみ万力でし
めて屈曲部の塗膜にクラックが発生しない時の板の枚数
をTであらわす。たとえば1枚でクラックが発生しなけ
れば1T 耐水性:塗板を50℃の温水に1週間浸漬した後の塗膜
の状態を評価
分比) 初期ビーリング強度:密着した鋼板を2cm幅にカット
し180°ビーリング強度を測定 耐水後ビーリング強度:接着した鋼板を2cm幅にカッ
トし100℃の沸水に2時間浸漬後180°ビーリング
強度を測定 加工性:接着した鋼板の塩ビフィルム面をカットし屈曲
試験機2mmφで折り曲げてシート面のはがれ状態を5
点満点で評価 5:はがれなし 4:わずかなはがれ 3:半分はがれ 2:ほとんどはがれ 1:全面はがれ
(株)製:R550)=50/50 ・塗布フィルム:ポリエステルフィルム(東レ(株)
製:ルミラーT) ・密着性:ゴバン目セロテープはくり ・耐ブロッキング性:塗布面にガーゼを置きその上に5
00gの荷重をのせ50℃で5時間後のガーゼ跡を判定 ○:ガーゼ跡なし △:ガーゼ跡わずか ×:ガーゼ跡あり
密着性に優れており、塗料、インキ、接着剤等の用途に
有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 A)テレフタル酸とイソフタル酸とを含
有する芳香族ジカルボン酸80〜100モル%と芳香族
ジカルボン酸以外のジカルボン酸20〜0モル%からな
るジカルボン酸成分およびB)ジオール95〜99.9
モル%と下記の一般式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキレン基、l、m、nは自然数であ
る)で示されるトリオール0.1〜5モル%からなるポ
リオール成分を重縮合して得られる共重合ポリエステル
が有機溶剤に溶解した樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29521692A JP3300433B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29521692A JP3300433B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145312A JPH06145312A (ja) | 1994-05-24 |
JP3300433B2 true JP3300433B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=17817708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29521692A Expired - Lifetime JP3300433B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300433B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1593702B1 (en) * | 2004-05-05 | 2007-12-26 | Saudi Basic Industries Corporation | Process for the production of polyethylene terephthalate copolyester |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP29521692A patent/JP3300433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06145312A (ja) | 1994-05-24 |
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