JP3456718B2 - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP3456718B2
JP3456718B2 JP01186993A JP1186993A JP3456718B2 JP 3456718 B2 JP3456718 B2 JP 3456718B2 JP 01186993 A JP01186993 A JP 01186993A JP 1186993 A JP1186993 A JP 1186993A JP 3456718 B2 JP3456718 B2 JP 3456718B2
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    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/60Circuit arrangements for obtaining a series of X-ray photographs or for X-ray cinematography

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線撮影装置に係り、
特に、絞り装置を備えたX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線撮影装置には、透過X線をX線フィ
ルムに感光させてX線像を得る直接撮影方式と、透過X
線をイメージインテンシファイアで可視光に変換し、こ
れをTVカメラで撮影してX線像を得る間接撮影方式と
があり、消化管造影検査、気管支造影検査等に広く利用
されている。
【0003】X線撮影装置は、X線を照射可能なX線管
を備えるとともに、X線の照射範囲を制限して被検者へ
の余分な曝射を回避可能な絞り装置を取り付けてある。
絞り装置は、内蔵した絞りの開度を調整することによっ
て、X線照射野を所望の領域に設定できるようになって
いる。
【0004】図72は、従来のX線撮影装置に備えたX
線管2および絞り装置3を示したものであり、絞り装置
3には、X線焦点位置9と共役な位置にランプ500を
配置してある。
【0005】同図でわかるように、X線は、X線管2内
のX線焦点位置9から照射され、絞り6を経て被検者1
に到達するが、X線焦点位置9と共役な位置に配置され
たランプ500を点灯すると、ランプ500の光はミラ
ー19で反射して被検者1を照射し、ランプ500の照
射野はX線の照射野と一致する。
【0006】したがって、ランプ500を点灯してX線
照射野の範囲を照らすことにより、X線を曝射する前に
あらかじめ絞りの開度調整あるいはX線管と被検者との
位置合わせ等を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影室
をある程度暗くしないと、ランプの照射範囲を確認する
ことができないため、操作に時間がかかるだけでなく、
オペレーターは熟練を必要とした。かかる問題点は、集
団検診等において特に顕著であり、検査時間が長くなる
大きな原因であった。
【0008】また、イメージインテンシファイアを用い
た間接撮影では、微弱なX線を照射する透視を行なっ
て、透視画像でX線絞りの開度を調整することがあり、
被写体である患者に余分なX線被曝を強いることにな
る。
【0009】また、頭部を検査する場合、ランプの光が
被検者の目に入って非常にまぶしくなり、被検者に負担
を強いる。
【0010】さらに、ランプの寿命を考えると、ランプ
を長時間点灯することは避けた方が好ましいが、逆に、
絞りの設定操作に支障をきたすという不便が生じる。
【0011】さらに、外科手術、放射線治療を行う前に
実施されるX線撮影では、治療対象の位置確認が主目的
となっているが、X線像だけでは、人体表面との位置関
係の対応づけが困難であった。
【0012】また、これらの問題は、ステレオX線撮影
においても同様に生じていた。
【0013】また、呼吸同期撮影の際には、被検者の呼
吸動作による画像劣化を回避するため、呼吸動作と同期
をとることができる外部装置が必要であった。
【0014】また、ランプによる位置合わせでは、被検
者がどの方向にどれだけ動けばよいか被検者自身はわか
らないため、位置合わせ操作に長時間を要していた。
【0015】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、X線照射野の設定時の操作性を改善して検査
時間を短縮することができる装置を提供することを目的
とする。
【0016】さらに本発明は、X線像の診断部位を容易
に認識することができる装置を提供することを目的とす
る。
【0017】さらに本発明は、X線照射野の設定あるい
は撮影条件設定の際、不要なX線曝射を回避することが
できる装置を提供することを目的とする。
【0018】さらに本発明は、被検体の体動による画像
劣化を防止することができる装置を提供することを目的
とする。
【0019】さらに本発明は、位置合わせの指示を被検
者に対して行うことができる装置を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係るX線撮影装
置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、X線を被検体に向けて照射可能なX線照射
手段と、前記被検体を透過したX線を検出してX線像を
作成するX線フィルム装置と、前記X線照射手段からの
X線の照射範囲を制限可能な絞り装置と、前記X線の焦
点位置と共役な位置に配置され、前記位置で前記絞り装
置を介して前記被検体を撮影する撮影手段と、前記撮影
手段により撮影された画像を表示する表示手段とを備
え、前記表示手段は、前記焦点位置とX線フィルムとの
距離を機械的位置情報に基づいて算出するSID算出部
と、前記SID算出部により算出された距離に基づいて
X線フィルムに対応するフィルム枠を作成する作成部
と、前記フィルム枠を前記画像に合成可能な合成部とを
備えるものである
【0021】次に、上述した課題を解決するために、請
求項2に係るX線撮影装置は、X線を被検体に向けて照
射可能なX線照射手段と、前記被検体を透過したX線を
検出してX線像を作成するX線フィルム装置と、前記X
線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞り装置
と、前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記
位置で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影
手段と、前記撮影手段により撮影された画像を表示する
表示手段とを備え、前記表示手段は、前記焦点位置と前
記X線フィルムとの距離を前記画像からオートフォーカ
スにより算出するSID算出手段と、前記SID算出手
段により算出された距離に基づいてX線フィルムに対応
するフィルム枠を作成する作成手段と、前記X線フィル
ムに対応する前記フィルム枠を前記画像に合成可能な合
成部とを備えるものである
【0022】そして、上述した課題を解決するために、
請求項3に係るX線撮影装置は、X線を被検体に向けて
照射可能なX線照射手段と、前記被検体を透過したX線
を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段からのX
線の照射範囲を制限可能な絞り装置と、前記X線の焦点
位置と共役な位置に配置され、前記位置で前記絞り装置
を介して前記被検体を撮影する撮影手段と、前記撮影手
段により撮影された画像を表示する表示手段とを備え、
前記表示手段は、前記絞り装置の絞り開度に対応した視
野のフィルム枠像あるいはグラフィック像を前記画像に
合成可能な合成部を備えることを特徴とするものであ
【0023】また、上述した課題を解決するために、請
求項4に係る合成部は、前記フィルム枠および前記画像
のうち、前記表示手段における表示寸法が大きくなる方
を該表示手段における表示フレームに一致させて合成す
るものである
【0024】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項5に係るX線撮影装置は、前記絞り装置の絞りの
開度を検出する絞り開度検出手段を備え、前記合成部
は、前記フィルム枠の前記表示手段における表示寸法を
表示上で一定にして前記画像および前記絞り開度検出手
段により検出された絞りの開度に対応した絞り枠を拡大
あるいは縮小して前記フィルム枠、前記絞り枠および前
記画像を合成するものである
【0025】さらにまた、上述した課題を解決するため
に、請求項6に係るX線撮影装置は、前記絞り装置の絞
りの開度を検出する絞り開度検出手段と、前記フィルム
枠および前記絞り開度検出手段により検出された絞りの
開度に対応した絞り枠の大きさを比較する比較部と、前
記比較部の比較により前記絞り枠が前記フィルム枠より
も大きい場合は警告メッセージを作成するメッセージ作
成部とを備え、前記合成部は、前記警告メッセージを前
記画像に合成するものである
【0026】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項7に係るX線撮影装置は、X線を被検体に向けて
照射可能なX線照射手段と、前記被検体を透過したX線
を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段からのX
線の照射範囲を制限可能な絞り装置と、前記X線の焦点
位置と共役な位置に配置され、前記位置で前記絞り装置
を介して前記被検体を撮影する撮影手段と、前記撮影手
段により撮影された画像を表示する表示手段とを備え、
前記表示手段は、理想的な撮影位置を示すグラフィック
像を前記画像に合成可能な合成部を備えるものである
【0027】また、上述した課題を解決するために、請
求項8に係るX線撮影装置は、前記理想的な撮影位置と
実際の被検体の位置との差をなくすために必要な前記被
検体の移動方向および移動量を算出する算出手段を備え
るものである
【0028】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項9に係るX線撮影装置は、前記X線照射手段によ
る照射を制御するX線照射制御手段と、前記位置の差が
所定の値以下になったときに、準備完了信号を前記X線
照射制御手段に送信する手段とを備えるものである
【0029】またさらに、上述した課題を解決するため
に、請求項10に係るX線撮影装置は、X線を被検体に
向けて照射可能なX線照射手段と、前記被検体を透過し
たX線を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段か
らのX線の照射範囲を制限可能な絞り装置と、前記X線
の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置で前記絞
り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段と、前記
撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、
前記撮影手段と前記被検体との距離を測定するオートフ
ォーカス部と、前記オートフォーカス部により測定され
た距離に基づいて前記表示手段において表示されるX線
照射野の大きさを算出する照射野算出部と、前記算出さ
れたX線照射野の大きさに相当するグラフィック枠を作
成するグラフィック算出部と、前記撮影手段により得ら
れた前記被検体の画像に前記グラフィック枠を合成する
合成部とを備えるものである
【0030】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項11に係るX線撮影装置は、前記被検体の奥行方
向の複数の異なる位置にピントを合わせた複数の前記被
検体の画像を用いて前記被検体のプロファイルを作成す
るプロファイル作成部を備え、前記グラフィック算出部
は、前記プロファイルを用いて前記撮影手段と前記被検
体との距離を補正するものである
【0031】さらに、上述した課題を解決するために、
請求項12に係るX線撮影装置は、X線を被検体に向け
て照射可能なX線照射手段と、前記被検体を透過したX
線を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段からの
X線の照射範囲を制限可能な絞り装置と、前記X線の焦
点位置と共役な位置に配置され、前記位置で前記絞り装
置を介して前記被検体を撮影する撮影手段と、前記撮影
手段により撮影された画像を表示する表示手段と、所定
位置と前記被検体との距離を測定するオートフォーカス
部と、前記撮影手段により撮影された画像上に絞り枠を
設定する絞り枠設定部と、前記オートフォーカス部で測
定された距離に基づいて前記絞り枠の大きさに対応する
実際の絞り位置を算出する絞り位置算出部と、前記算出
された絞り位置に基づいて前記絞りを駆動制御する絞り
駆動部とを備えるものである
【0032】
【作用】本発明のX線撮影装置の好適な態様によれば、
被検者の表面像にフィルム枠が合成されてモニターに表
示され、被検者を配置した状態でX線フィルムとX線管
との位置合わせおよび被検者とX線管との位置合わせが
行われる。
【0033】より好適には、SIDデータが各機器の相
対的位置関係から算定されるのではなく、オートフォー
カス技術によって算定される
【0034】また、より好適には、X線フィルムはあら
かじめ撮像されフィルム像として記憶され、このフィル
ム像が被検者の表面像に合成されてモニターに表示され
る。
【0035】本発明のX線撮影装置の好適な態様によれ
ば、X線照射野に対応する絞り枠およびX線フィルムの
大きさに対応するフィルム枠が表面像に重ねて表示さ
れ、被検者のどの部位がX線に曝射されるのかおよび被
検者のどの部位がX線フィルム上に透視されるのかがモ
ニターを介して確認される
【0036】より好適には、特に、フィルム枠の大きさ
が一定とされ、X線フィルムに映し出されるであろう画
像のサイズが、モニター上の一定のサイズとして認識さ
れる
【0037】より好適には、絞り枠およびフィルム枠が
被検者の表面像に合成されるとともに、絞り枠がフィル
ム枠よりも大きい場合に所定の警告メッセージが表示さ
れる
【0038】本発明のX線撮影装置の好適な態様によれ
ば、被検者の画像と理想的な撮影位置を示すグラフィッ
クとが合成されてモニターに表示され、画像が理想的な
撮影位置に一致する方向に位置合わせが行われる
【0039】より好適には、実際の被検者の位置と理想
的な位置との差が、被検者の移動方向および移動量とし
て表示される
【0040】また、より好適には、上記位置の差が、所
定の値以下となったときには、このタイミングを逃さな
いように、準備完了信号がX線照射制御手段に送出され
【0041】本発明のX線撮影装置の好適な態様によれ
ば、オートフォーカスで得られた所定の距離の値を用い
て、モニター上でのX線照射野の大きさが算定され、そ
の大きさに相当するグラフィック枠が画像に合成されて
モニターに表示され、絞りの開度調整あるいは位置合わ
せ等が行われる
【0042】より好適には、被検者の奥行きを考慮して
絞り枠の大きさが補正され、特に被検者とX線管とが接
近している場合においても、絞りの開度調整あるいはX
線管と被検者との位置合わせ等が高い精度で行われる
【0043】本発明のX線撮影装置の好適な態様によれ
ば、モニター上で絞り枠が任意に設定され、設定された
絞り枠の大きさに対応する実際の絞りの位置が、オート
フォーカスで測定された所定の距離値を用いて算出さ
れ、算出された絞り位置にしたがって絞りが駆動制御さ
れる。
【0044】
【0045】
【0046】
【実施例】以下、本発明のX線撮影装置の各実施例につ
いて、添付図面を参照して説明する。
【0047】(第1実施例) 図1は、本実施例のX線撮影装置を示したものである。
【0048】本実施例のX線撮影装置は、X線を被検体
例えば被検者1に向けて照射可能なX線管2と、X線管
2からのX線の照射範囲を制限可能な絞り装置3と、被
検者1を透過したX線を検出してX線像を作成するX線
フィルム装置4と、X線管2および絞り装置3を同図の
矢印方向に示すように昇降、水平あるいは回転駆動可能
な支持機構5とを備え、絞り装置3には絞り6を内蔵し
てある。
【0049】本実施例のX線撮影装置は、X線照射野を
含む被検者1の表面像を作成可能な表面像作成手段とし
ての表面像用のTVカメラ7と、作成した表面像を表示
可能なモニター8とを備える。なお、本実施の形態でい
う「表面像」は、本発明の「画像」に相当する。TVカ
メラ7は、X線の焦点位置9と共役な位置、すなわちミ
ラー19によって焦点位置9と光学的に等価となる位置
(従来、ランプを配置していた位置)に配置してあり、
この位置で絞り6を介して被検者1を撮影することによ
り、被検者1の表面像を、絞り6の開度に対応した視野
ですなわち撮像範囲をX線照射野範囲とみなすことがで
きるように作成することができる。
【0050】次に、本実施例のX線撮影装置の作用を説
明する。
【0051】X線撮影を行う前にまず、X線管2によっ
て照射されるX線照射野の全体位置および範囲が被検者
1の所望の診断領域に対して適正であるかどうかをモニ
ター8で確認する。
【0052】ここで、モニター8に表示された被検者1
の表面像は、上述したように、X線焦点位置9と光学的
に同等な位置に配置されたTVカメラ7で撮影されたも
のであるため、モニターに表示された撮影視野はすなわ
ちX線照射野となる。
【0053】したがって、モニター8を見ながらX線管
2を移動することにより、X線照射野の全体位置と被検
者の診断領域との位置合わせを行うとともに、モニター
8を見ながら絞り6を駆動することにより、X線照射野
の範囲と診断領域の範囲とを一致させることができる。
【0054】本実施例のX線撮影装置では、TVカメラ
をX線焦点位置と共役な位置に配置し、このTVカメラ
でX線照射野を含む被検者の表面像を撮像してモニター
に表示するようにしたので、モニターに表示された撮像
範囲をX線照射野とみなすことができる。したがって、
検査室が明るい場合でも、モニターを見ることによっ
て、X線管と被検者との位置合わせおよび絞り開度の調
整を容易に行うことができる。また、ランプ点灯時間の
制限による位置合わせ時間等の制約がなくなる。さら
に、モニターをまったく任意の位置に例えば別の部屋に
配置しておくこともできる。かくして、位置合わせおよ
び開度調整の操作性が格段に向上し、検査時間を短縮す
ることができる。また、ランプの眩しさに耐える必要が
なくなるので、検査に対する被検者の精神的苦痛を軽減
することができる。
【0055】上述の実施例では、X線フィルム上にX線
像を作成するいわゆる直接撮影方式を例として説明した
が、上述の構成をイメージインテンシファイアを用いた
間接撮影方式のX線撮影装置に適用できることはいうま
でもない。従来、間接撮影方式では、被写体の位置合わ
せおよび絞り開度調整をX線透視によって行っていたの
で、間接方式のX線撮影装置を上述のように構成するこ
とにより、位置合わせおよび開度調整の操作性を向上さ
せかつ検査時間を短縮することができるのみならず、X
線被曝量を大幅に低減することが可能となる。
【0056】また、上述の実施例では、表面像用カメラ
を通常のTVカメラとして説明したが、本発明のX線撮
影装置はこれに限定されるものではなく、通常のTVカ
メラに代えて赤外線カメラを用いてもよい。
【0057】図2(a)は、第1の実施例の変形例として
赤外線カメラを使用したX線撮影装置を示したものであ
る。なお、第1の実施例と実質的に同一の部品等につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0058】本変形例に係るX線撮影装置は、赤外線カ
メラ11のアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換
可能なA/D変換器14と、変換されたデジタル画像を
画像処理して被検者1の輪郭像を抽出する輪郭抽出回路
12と、抽出された輪郭像と原画像とを合成する合成部
13と、合成されたデジタル画像をアナログ画像に変換
してモニター8に出力可能なD/A変換器15とを備え
る。
【0059】このように通常のTVカメラに代えて赤外
線カメラを用いることにより、図2(b)に示すように、
被検者の着衣、頭髪等に惑わされずに被検者の裸体の輪
郭を明瞭に識別することができる。かくして、X線管と
被検者との位置合わせおよび絞りの開度調整を迅速かつ
容易に行うことができる。
【0060】なお、通常のTVカメラと上述の赤外線カ
メラとを併用してもよい。例えば、赤外線カメラの出力
画像によって抽出された被検者の輪郭を、通常のTVカ
メラによって得られた表面像に重ねてモニター8に表示
する構成としてもよい。
【0061】このように通常のTVカメラおよび赤外線
カメラを併用することによって、被検者の輪郭が明瞭に
示された通常TV画像をモニターに表示することができ
る。したがって、被検者の着衣、頭髪等に惑わされずに
被検者の裸体の輪郭を明瞭に識別しつつX線照射野の範
囲に対応する視野で通常TV画像を見ることが可能とな
り、X線管と被検者との位置合わせおよび絞りの開度調
整を迅速かつ容易に行うことができる。
【0062】なお、以下の実施例の説明では赤外線カメ
ラについて特に言及しないが、上述したと同様、各実施
例において通常のTVカメラに代えてあるいは通常のT
Vカメラとともに赤外線カメラを使用することができる
ことはいうまでもない。
【0063】(第2実施例) 図3は、第2の実施例に係るX線撮影装置を示したもの
である。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0064】本実施例では、図3(a)でわかるようにモ
ニター8を支持機構5に取り付けてある。本実施例の場
合、モニター8を例えば液晶タイプのような薄型構造と
するのがよい。
【0065】位置合わせ操作等は、遠隔操作で行うより
も被検者のそばで直接行った方がよい場合があるが、本
実施例の構成により、モニター8はX線管2の移動に伴
って移動するので、位置合わせを容易に行うことができ
る。
【0066】なお、モニター8をX線管2に取り付けて
もよいし(図示せず)、絞り装置3に取り付けてもよい
(図3(b))。さらに、支持機構5、X線管2あるいは
絞り装置3へのモニター8の取付けをチルト機構を介し
て行うことにより、モニター8の表示面を任意の方向に
向けることができるようにしてもよい。
【0067】図4は、モニター8をチルト機構21を介
して絞り装置3に取付けた例を、図3(b)で右方向から
見た断面図として示したものである。
【0068】このように、モニター8を絞り装置3等に
対して回転可能にしたので、絞り装置3あるいはX線管
2の昇降位置にかかわらず、常にモニター面をオペレー
ターに向けておくことが可能となる。したがって、X線
管2が高い位置にあるときはモニター面を下方に向け、
低い位置にあるときには上方に向けるようにすれば、オ
ペレーターは、モニター面に表示された被検者の表面像
を観察しやすくなり、位置合わせ等の操作を容易に行う
ことができる。
【0069】(第3実施例) 図5は、第3の実施例に係るX線撮影装置を示したもの
である。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0070】本実施例では、同図に示すように、モニタ
ー8を支持機構5に取り付けるとともに、X線管2の回
転角度を検出可能なX線管回転角度検出部31と、検出
された回転角度に応じてモニター8に表示される表面像
を回転表示可能な画像回転部32とを備える。X線管回
転角度検出部31は、支持機構5の回転機構に内蔵して
おくのがよい。また、画像回転部32とTVカメラ7と
の間にはA/D変換器14、画像回転部32とモニター
8との間にはD/A変換器15を設けてある。なお、以
下の各実施例あるいは変形例を説明する図面では、画像
処理関連の回路とTVカメラあるいはモニターとの間に
設けられるA/D変換器あるいはD/A変換器について
は、便宜上省略することとする。
【0071】かかる構成においては、TVカメラ7で被
検者1を撮像することによって、絞り6の開度に対応し
た視野の表面像を作成し、作成された表面像を画像回転
部32に送る。一方、X線管2の回転角度をX線管回転
角度検出部31で検出し、検出された回転角度を画像回
転部32に送る。
【0072】次いで、得られた表面像を画像回転部32
で画像処理することにより、表面像を回転角度に応じて
回転させ、これをモニター8に表示する。
【0073】図6(a)は、被検者1が横たわった状態で
X線を鉛直下方に照射する場合を示したものであり、実
際の被検者の方向とモニター8に表示された被検者の方
向とが一致している。図6(b)は、被検者1が立った状
態でX線を水平方向に照射する場合を示したものであ
り、画像回転部32で回転処理しない場合を示したもの
である。同図でわかるように、モニター8に表示された
被検者の方向は、実際の被検者の方向と一致しない。図
6(c)は、図6(b)と同様な場合であるが、本実施例の
構成にしたがって、得られた表面像を画像回転部32で
回転処理したものを示したものである。
【0074】このように、本実施例によれば、X線管の
回転位置にかかわらず、モニターに表示される被検者の
方向は、実際の被検者の方向と常に一致する。したがっ
て、表示画像を観察しやすくなり、X線照射野の位置合
わせ、絞りの開度調整等を容易に行うことができる。
【0075】なお、モニター8をX線管2あるいは絞り
装置3に取り付ける場合には、X線管2の回転位置に応
じてモニター8自身が回転し、モニター8に表示される
被検者の方向は実際の被検者の方向と一致する。そのた
め、かかる構成の場合には、得られた表面像を回転処理
する必要はない。
【0076】図7は、第3の実施例の変形例として示し
たものであり、モニター8を絞り装置3に取り付けると
ともに、X線管回転角度検出部31で検出されたX線管
2あるいは絞り装置3の回転角度に応じてモニター8に
表示される表面像に合成されるグラフィックを回転可能
な画像回転部41と、回転されたグラフィックを表面像
に合成可能な合成部42とを備える。グラフィックに関
するデータは、所定のグラフィックメモリー43に記憶
しておくのがよい。
【0077】かかる構成においては、X線管2の回転角
度をX線管回転角度検出部31で検出し、検出された回
転角度を画像回転部41に送り、グラフィックメモリー
43からのグラフィックデータが上述の回転角度だけ回
転表示されるようにグラフィックデータを画像処理し、
得られたグラフィックデータを合成部42に送る。一
方、TVカメラ7で被検者1を撮像することによって、
絞り6の開度に対応した視野の表面像を作成し、作成さ
れた表面像を合成部42に送る。
【0078】次いで、回転されたグラフィックデータを
合成部42で表面像に合成し、合成されたデータを画像
としてモニター8に表示する。
【0079】図8(a)は、被検者が横たわった状態でX
線を鉛直下方に照射した場合のモニター8の画面を示し
たものであり、被検者の表面像44に“ABC”なるグ
ラフィック45を合成してある。ここでは、実際の被検
者の方向とモニター8に表示された被検者の方向とは、
図6(a)と同様、一致する。図8(b)は、被検者が立っ
た状態でX線を水平方向に照射する場合を示したもので
あり、画像回転部41でグラフィックを回転処理しない
場合を示したものである。本変形例では、モニター8を
絞り装置3に取り付けてあるため、同図でわかるよう
に、モニター8に表示された被検者の方向は90度回転
し、結果的に実際の被検者の方向と一致する。一方、グ
ラフィック45も90度回転するため、オペレーターか
らは見にくくなる。図8(c)は、図8(b)と同様な場合
であるが、本変形例の構成にしたがって、グラフィック
を画像回転部41であらかじめ逆方向に回転処理して表
面像に合成し、この合成像をモニター8に表示したもの
を示したものである。
【0080】このように、本変形例によれば、X線管の
回転位置にかかわらず、モニターに表示されるグラフィ
ックの方向は、常に一定方向になる。したがって、グラ
フィックが読みやすくなり、X線照射野の位置合わせ、
絞りの開度調整等の操作性が向上する。
【0081】(第4実施例) 図9は、第4の実施例に係るX線撮影装置を示したもの
である。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的に
同一の部品等については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0082】本実施例では、スケールグラフィックを表
面像に合成可能な合成部51と、スケールグラフィック
に関するデータを記憶可能なグラフィックメモリー52
とを備える。スケールグラフィックは、例えば目盛が付
けられた水平線および垂直線で構成したものがよい。
【0083】かかる構成においては、グラフィックメモ
リー52からスケールグラフィックデータを読みだし、
読み出されたスケールグラフィックを合成部51に送
る。一方、被検者1がいない状態でTVカメラ7でX線
フィルムカセット4を撮像することによって、絞り6の
開度に対応した視野のフィルム枠像を作成し、作成され
たフィルム枠像を合成部51に送る。
【0084】次いで、スケールグラフィックを合成部5
1でフィルム枠像に合成しモニター8に表示する。
【0085】図10(a)は、スケールグラフィック53
を合成したフィルム枠像54を表示したモニター8を示
したものである。ここで、モニター8に表示された範囲
がすなわちX線照射野となるため、スケールグラフィッ
ク53の交差点55がフィルム枠像54の中心に一致す
るようにX線管2を移動すれば、X線フィルム4とX線
管2とを位置合わせすることができる。
【0086】次いで、被検者1をX線フィルム4の前に
立たせた状態でTVカメラ7で被検者1を撮像すること
によって、絞り6の開度に対応した視野の被検者の表面
像を作成し、作成された表面像を合成部51に送る。
【0087】次いで、スケールグラフィックを合成部5
1で表面像に合成しモニター8に表示する。
【0088】図10(b)は、スケールグラフィック53
を合成した表面像56を表示したモニター8を示したも
のである。ここで、モニター8に表示された範囲がすな
わちX線照射野となるため、スケールグラフィック53
の交差点55が表面像56の中心に一致するように被検
者1が移動すれば、被検者1とX線管2とを位置合わせ
することができる。
【0089】このように、本実施例によれば、X線フィ
ルム像あるいは被検者の表面像にスケールグラフィック
を合成してモニターに表示するようにしたので、X線フ
ィルムとX線管との位置合わせ、被検者とX線管との位
置合わせを容易に行うことができる。
【0090】(第5実施例) 図11は、第5の実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0091】本実施例では、X線フィルム4に対応する
フィルム枠を表面像に合成可能な合成部61を備え、合
成部61は、SIDデータ、フィルムセンターデータお
よびフィルムサイズデータを用いてフィルム枠を作成す
るようになっている。SIDとは、X線管焦点位置とX
線フィルムとの距離であり、フィルムセンターデータと
ともに支持機構5から合成部61に送るようになってお
り、一方、フィルムサイズデータは、X線フィルム4か
ら合成部61に送るようになっている。
【0092】かかる構成においては、フィルムセンター
データおよびSIDデータを支持機構5から合成部61
に送るとともに、フィルムサイズデータをX線フィルム
4から合成部61に送る。次いで、これらのデータに基
づいてフィルム枠を作成する。一方、TVカメラ7で被
検者1を撮像することによって、絞り6の開度に対応し
た視野の被検者の表面像を作成し、作成された表面像を
合成部61に送る。
【0093】次いで、フィルム枠を合成部61で表面像
に合成しモニター8に表示する。
【0094】図12は、フィルム枠62が合成された表
面像63を表示したモニター8を示したものである。
【0095】このように、本実施例によれば、被検者の
表面像にフィルム枠を合成してモニターに表示するよう
にしたので、被検者を配置した状態でX線フィルムとX
線管との位置合わせおよび被検者とX線管との位置合わ
せを行うことができるので、検査時間を短縮することが
できる。
【0096】上述の実施例では、フィルムサイズをX線
フィルムカセット4から出力するようにしたが、入力装
置あるいはフィルムサイズ選択スイッチ(図示せず)を
設け、これらを介してフィルムサイズを合成部61に送
るようにしてもよい。
【0097】図13は、第5の実施例の変形例に係るX
線撮影装置を示したものである。なお、上述の実施例あ
るいは変形例と実質的に同一の部品等については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0098】本変形例では、X線フィルムに対応するフ
ィルム枠を、オートフォーカスによって算定されたSI
Dデータを用いて作成するようになっている。すなわ
ち、本変形例に係るX線撮影装置は、TVカメラ7から
の画像信号を一時的に記憶する画像メモリー71と、画
像信号を画像処理する画像処理部72と、ピントがあっ
ているかどうかを判定するピント判定部73とを備え
る。
【0099】画像処理部72は、入力された画像の高周
波成分の振幅を演算可能になっており、ピント判定部7
3は、この振幅が最も大きくなったときにピントが合っ
たものと判断して所定の制御信号を出力するようになっ
ている。
【0100】一方、本変形例のX線撮影装置は、TVカ
メラ7からのレンズ位置信号からX線管焦点位置9と天
板10との距離を出力可能な距離変換テーブル74と、
出力された距離データを記憶可能な距離データ記憶部7
5と、天板10とX線フィルム4との距離を記憶可能な
天板フィルム間距離記憶部76とを備える。ここで、距
離変換テーブル74は、あらかじめレンズ位置と焦点位
置および天板の相互距離との関係を測定で求めておき、
これらをテーブル形式に記憶したものであり、レンズ位
置を上述の距離に換算できるようになっている。また、
天板10とX線フィルム4との距離は一定である。
【0101】さらに、本変形例のX線撮影装置は、ピン
ト判定部73から制御信号が出力されたときに距離デー
タ記憶部75からの距離データと天板フィルム間距離記
憶部76からの距離データとを加算してSIDデータを
計算可能な加算器77と、得られたSIDデータを用い
てフィルム枠を示すグラフィックを作成しこれをTVカ
メラ7からの表面像に合成可能な合成部78と、合成像
を表示可能なモニター8とを備える。
【0102】かかる構成によれば、まず、TVカメラ7
からの画像信号を画像処理することによりピントがあっ
ているかどうかを判定する。判定にあたっては、画像の
高周波成分の振幅が最も大きいときにピントが合ったも
のと判断して所定の制御信号を出力する。
【0103】一方、距離変換テーブル74を参照するこ
とにより、TVカメラ7からのレンズ位置信号からX線
管焦点位置9と天板10との距離を求め、これを距離デ
ータ記憶部75に格納しておく。ここで、ピント判定部
73から制御信号が出力されたとき、天板フィルム間距
離記憶部76から天板10とX線フィルム4との距離を
読み出し、距離データ記憶部75に格納された距離デー
タと加算し、これをSIDデータとして合成部78に送
る。
【0104】次いで、SIDデータを用いてフィルム枠
を示すグラフィックを作成しこれをTVカメラ7からの
表面像に合成し、合成像をモニター8に表示する。な
お、合成された像は図12とほぼ同様であるので、ここ
では省略する。
【0105】このように、本変形例によれば、被検者の
表面像にフィルム枠を合成してモニターに表示するよう
にしたので、被検者を配置した状態でX線フィルムとX
線管との位置合わせおよび被検者とX線管との位置合わ
せを行うことができるので、検査時間を短縮することが
できる。さらに、SIDデータを各機器の相対的位置関
係から算定するのではなく、オートフォーカス技術によ
って算定するため、X線管とX線フィルムとが独立に設
置してあるタイプであってもよい。
【0106】図14は、第5の実施例の別の変形例に係
るX線撮影装置を示したものである。なお、上述の実施
例あるいは変形例と実質的に同一の部品等については同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0107】本変形例では、X線フィルム4のフィルム
像を表面像に合成可能な合成部81と、フィルム像を一
時的に記憶可能な画像メモリー82とを備える。
【0108】かかる構成においては、まず、被検者1が
いない状態でTVカメラ7でX線フィルムカセット4を
撮像し、フィルムカセット4をX線管2に対して位置合
わせする。位置合わせ終了後、そのときのフィルムカセ
ット4のフィルム像を画像メモリー82に格納してお
く。
【0109】図15(a)は、作成されたフィルム像83
を格納したメモリー82を示したものである。
【0110】次いで、被検者1をX線フィルム4の前に
立たせた状態でTVカメラ7で被検者1を撮像すること
によって、絞り6の開度に対応した視野の被検者の表面
像を作成し、作成された表面像を合成部81に送る。
【0111】次いで、画像メモリー82からフィルム像
を読み出して表面像に合成しモニター8に表示する。
【0112】図15(b)は、フィルム像83を表面像8
4に合成せずにモニター8に表示した場合、図15(c)
は、本変形例にしたがって、フィルム像83を表面像8
4に合成して表示した場合を示したものである。
【0113】このように、本実施例によれば、X線フィ
ルムをあらかじめ撮像してフィルム像として記憶してお
き、このフィルム像を被検者の表面像に合成してモニタ
ーに表示するようにしたので、たとえX線フィルムとX
線管との位置関係が不明であっても、被検者とX線フィ
ルムとの位置合わせを容易に行うことができる。
【0114】上述の変形例では、フィルム像としてX線
フィルムを撮像したものを用いたが、この代わりに天板
に描かれたX線フィルム枠を撮像してもよい。また、フ
ィルム像としてX線フィルムを直接撮像したものを用い
たが、代わりにフィルム像を画像処理、例えばエッジ抽
出処理、2値化処理等によってフィルム像の輪郭を抽出
し、抽出された輪郭をグラフィック像として表面像に合
成してもよい。このグラフィック像は、輪郭以外の座標
点では画像情報を持たないため、被検者の表面像と合成
した場合、合成像が非常に見やすくなるという利点を持
つ。
【0115】(第6実施例) 上述の各実施例では、X線焦点位置と共役な位置にTV
カメラ7を配置し、この位置で絞りを介して被検者を撮
影することにより、絞りの開度に応じた視野すなわちX
線照射野に一致する視野の表面像を作成するようにした
が、被検者、X線管およびX線フィルムの相互の位置合
わせあるいは絞りの開度調整の段階においては、絞りを
X線曝射時の開度に調整せず、実際にX線を曝射する段
階で開度を調整する場合がある。かかる場合には、位置
合わせ段階で得られた表面像は、X線照射野の範囲と一
致しない。そこで、本実施例では、撮影された所定の視
野の中に絞りの開度に応じた絞り枠を合成するように構
成したものである。
【0116】図16は、第6の実施例に係るX線撮影装
置を示したものである。なお、上述の実施例あるいは変
形例と実質的に同一の部品等については同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0117】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り6の開度を検出する
絞り開度検出部91と、検出された開度に対応した絞り
枠を表面像に合成する合成部92と、合成された像を表
示するモニター8とを備える。絞り開度検出部91は、
例えば図示しない絞りつまみ等に連動して設けてある。
【0118】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、得られた表面像を合成部92に
送る。ここで、撮像は絞り6を介して行うが、絞り6の
開度は例えば所定の初期状態になっていて、X線曝射時
の開度とは一致していない。一方、絞り開度検出部91
は、X線曝射時の絞り6の開度を検出し、検出された値
を合成部92に送る。
【0119】次に、合成部92は、絞りの開度に応じた
絞り枠をグラフィックデータとして作成しこれを表面像
に合成する。次いで、合成像をモニター8に表示する。
【0120】図17は、モニター8に表示された合成像
を示したものであり、被検者の表面像93に絞り枠94
を合成してあるのがわかる。
【0121】ここで、絞り枠94の範囲はX線照射野に
一致するので、所望の診断領域が絞り枠94に入るよう
にX線管および被検者の位置合わせを行い、あるいは図
示しない絞りつまみを操作して絞りの開度調整を行う。
絞りつまみを操作すると、絞り開度検出部91は、新し
い絞りの開度を検出して合成部92に送り、合成部92
は、検出された絞り開度の値にしたがって絞り枠のグラ
フィックデータを更新し、次いで、新たな絞り枠を表面
像に合成する。次いで、モニター8は合成された像を表
示する。
【0122】このように、本実施例では、X線照射野に
対応する絞り枠を表面像に重ねて表示するように構成し
たので、被検者のどの部位がX線に曝射されるのかをモ
ニターを見ながら確認することが可能となり、被検者お
よびX線管の相互の位置合わせおよび絞りの開度調整を
容易に行うことができる。また、かかる位置合わせ操作
あるいは絞り開度調整操作は、X線を曝射しない状態で
行うことができるため、オペレーターは被検者の被曝量
を気にする必要がなくなる。また、従来のように被検者
上のX線照射野をランプで照らすのではなく、絞り枠と
してモニターに表示するので、室内の明るさ、ランプの
寿命等を一切考慮する必要がなくなり、位置合わせ等の
操作性を格段に向上させることができる。
【0123】(第7実施例) 図18は、第7の実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0124】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り開度検出部91と、
絞り枠を表面像に合成するとともにX線フィルム4の大
きさに対応するフィルム枠を表面像に合成可能な合成部
101と、合成された像を表示するモニター8とを備え
る。
【0125】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、得られた表面像を合成部101
に送る。一方、絞り開度検出部91は、X線曝射時の絞
り6の開度を検出し、検出された値を合成部101に送
る。また、支持機構5は、X線管およびX線フィルムの
相互距離であるSIDデータ等を合成部101に送り、
X線フィルム4は、フィルムサイズを合成部101に送
る。
【0126】次に、合成部101は、絞りの開度に応じ
た絞り枠をグラフィックデータとして作成するととも
に、X線フィルムの大きさに対応するフィルム枠のグラ
フィックデータを、SIDデータ、フィルムサイズデー
タ等を用いて作成し、これらを表面像に合成する。合成
の際、フィルム枠および表面像のうち、モニター8上で
の表示寸法が大きくなる方をモニター8の画面範囲に一
致させて合成する。次いで、合成像をモニター8に表示
する。
【0127】図19は、モニター8に表示された合成像
を示したものであり、モニター8の画面範囲102内に
絞り枠103、フィルム枠104を被検者の表面像10
5に重ねてあるのがわかる。なお、図19(a)は、表面
像105内にフィルム枠104が収まる場合(X線管と
被検者との間が遠い場合)、図19(b)は表面像105
内にフィルム枠104が収まらない場合(X線管と被検
者との間が近い場合)であり、(b)の場合、画面範囲1
02をフィルム枠104に一致させてある。
【0128】ここで、絞り枠103の範囲はX線照射野
を示し、フィルム枠104の範囲はX線フィルムの大き
さを示すので、所望の診断領域がフィルム枠104に入
るようにX線フィルム4と被検者1との位置合わせを行
い、さらに、所望の診断領域が絞り枠103に入るよう
にX線管2と被検者1との位置合わせおよび絞り6の開
度調整を行う。図示しない絞りつまみと絞り枠との関連
については、第6実施例で説明したのでここではその説
明を省略する。
【0129】このように、本実施例では、X線照射野に
対応する絞り枠およびX線フィルムの大きさに対応する
フィルム枠を表面像に重ねて表示するように構成したの
で、被検者のどの部位がX線に曝射されるのかおよび被
検者のどの部位がX線フィルム上に透視されるのかをモ
ニターを見ながら確認することが可能となり、被検者、
X線管およびX線フィルムの相互の位置合わせおよび絞
りの開度調整を容易に行うことができる。従来と比較し
た場合のメリットについては第6実施例で説明したので
ここでは省略する。
【0130】第7実施例では、X線管とX線フィルムと
の距離によって、モニター上のフィルム枠の大きさが変
化したが、以下の変形例で述べるように、フィルム枠の
大きさを画面上で一定にし、表面像および絞り枠を上述
の距離に応じて拡大縮小するような構成としてもよい。
【0131】図20は、第7実施例の変形例に係るX線
撮影装置を示したものである。なお、上述の実施例ある
いは変形例と実質的に同一の部品等については同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0132】本変形例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り開度検出部91と、
絞り枠を表面像に合成するとともにX線フィルム4の大
きさに対応するフィルム枠を表面像に合成可能な合成部
101と、合成された像を表示するモニター8とを備え
る。本変形例では、さらに、カメラ7で得られた表面像
を所定の倍率で拡大あるいは縮小する画像処理を実行可
能な拡大縮小部111を備える。
【0133】拡大縮小部111は、フィルム枠の表示寸
法をモニター8上で一定にする一方、表面像および絞り
枠をSIDデータ等を用いて拡大あるいは縮小させるよ
うになっている。
【0134】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像する。一方、絞り開度検出部91で
検出されたX線曝射時の絞り6の開度、支持機構5で検
出されたSIDデータ、X線フィルム4からのフィルム
サイズ等を合成部101に送る。
【0135】次に、合成部101は、X線フィルムの大
きさがモニター上で一定の大きさに表示されるように、
絞りの開度に応じた絞り枠をグラフィックデータとして
作成する。また、拡大縮小部111は、X線フィルムの
大きさがモニター上で一定の大きさに表示されるよう
に、カメラ7からの表面像を拡大あるいは縮小しこれを
合成部101に送る。拡大/縮小率は、例えば合成部1
01を介して受け取ったSIDデータ等を用いて算定す
ればよい。
【0136】次に、合成部101は、フィルム枠および
絞り枠を表面像の拡大縮小像に合成し、モニター8はこ
れを表示する。
【0137】モニターに表示された合成像は、図19
(a)とほぼ同様であるのでここでは省略するが、フィル
ム枠の大きさがモニター上で常に一定である点が異な
る。
【0138】絞り枠およびフィルム枠を表面像に合成可
能に構成したことの効果は、第7実施例で述べたのでこ
こでは省略するが、本変形例では、特に、フィルム枠の
大きさを一定にしたので、X線フィルムに映し出される
であろう画像のサイズを、モニター上の一定のサイズと
して認識することができる。したがって、位置合わせ等
の操作性をさらに向上させることができる。
【0139】図21は、第7実施例のさらに別の変形例
に係るX線撮影装置を示したものである。なお、上述の
実施例あるいは変形例と実質的に同一の部品等について
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0140】上述の変形例では、画像処理によって表面
像を拡大あるいは縮小する構成としたが、本変形例で
は、TVカメラ7のレンズ位置を所定の位置に移動する
ことによって、表面像を拡大縮小する構成としたもので
ある。
【0141】本変形例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り開度検出部91と、
絞りの開度に応じた絞り枠およびX線フィルム4の大き
さに応じたフィルム枠を表面像に合成可能な合成部10
1と、合成された像を表示するモニター8とを備える。
合成部101は、フィルム枠の表示寸法がモニター8上
で一定になるように、絞り枠をSIDデータ等を用いて
拡大あるいは縮小するようになっている。
【0142】本変形例ではさらに、フィルム枠の表示寸
法がモニター8上で一定になるように、表面像を拡大あ
るいは縮小させるためのレンズ位置情報をSIDデータ
等を用いて演算可能な演算部121を備える。
【0143】かかる構成においては、まず、絞り開度検
出部91で検出されたX線曝射時の絞り6の開度、支持
機構5で検出されたSIDデータ、X線フィルム4から
のフィルムサイズ等を演算部121に送り、フィルム枠
の表示寸法がモニター8上で一定になるように、表面像
を拡大あるいは縮小させるためのレンズ位置情報をSI
Dデータ等を用いて演算する。次いで、演算されたレン
ズ位置情報をTVカメラ7に送り、TVカメラ7に内蔵
したレンズの位置をレンズ位置情報にしたがって変更
し、変更されたレンズ位置で得られた表面像を合成部1
01に送る。
【0144】一方、合成部101は、X線フィルムの大
きさがモニター上で一定の大きさに表示されるように、
絞りの開度に応じた絞り枠をグラフィックデータとして
作成し、上述の表面像に絞り枠を合成し、モニターに表
示する。
【0145】絞り枠およびフィルム枠を表面像に合成可
能に構成したことの効果、およびフィルム枠の大きさを
一定にしたことの効果は、それぞれ第7実施例、その変
形例で述べたのでここではその説明を省略する。
【0146】(第8実施例) 図22は、第8の実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0147】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り開度を調節可能な絞
り操作部131と、調節された絞り開度に応じた絞り枠
を表面像に合成可能な合成部101と、合成された像を
表示するモニター8とを備える。また、本実施例のX線
撮影装置は、X線を曝射すべき信号をX線管2に出力可
能なX線制御部132と、X線曝射信号に応答して絞り
6を駆動可能な絞り駆動機構133とを備える。絞り駆
動機構133は、絞り操作部131から受け取った絞り
開度にしたがって絞り6を駆動するようになっている。
【0148】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、得られた表面像を合成部101
に送る。なお、絞り駆動機構133は、X線制御部13
2からX線曝射信号を受け取るまでは、絞り6を全開に
しておく。
【0149】一方、絞り操作部131の絞りつまみ(図
示せず)を操作して絞り開度を調整し、その絞り開度を
合成部101に送る。
【0150】次に、合成部101は、絞りの開度に応じ
た絞り枠をグラフィックデータとして作成し、これを表
面像に合成する。
【0151】図23は、モニター8に表示された合成像
を示したものであり、絞り枠134を表面像135に重
ねてあるのがわかる。
【0152】ここで、絞り枠134の範囲はX線照射野
を示すので、所望の診断領域が絞り枠134に入るよう
にX線管2と被検者1との位置合わせおよび絞り6の開
度調整を行う。絞り操作部131で絞りつまみを操作す
る際、同時に新しい絞りの開度を合成部101に送り、
合成部101は、検出された絞り開度の値にしたがって
絞り枠のグラフィックデータを更新し、次いで、新たな
絞り枠を表面像に合成する。次いで、モニター8は合成
された像を表示する。
【0153】このように、モニター8上の絞り枠134
の大きさを絞り操作部131で操作して様々に変化さ
せ、絞り枠の大きさが最適になるようにし、最適な絞り
開度を絞り開度設定値として絞り操作部131に記憶し
ておく。
【0154】位置合わせおよび絞り開度操作終了後、X
線曝射スイッチを押す。X線曝射スイッチを押すと、X
線制御部132は、X線曝射信号を絞り駆動機構133
に送る。次いで、絞り駆動機構133は、絞り操作部1
31に記憶してある絞り開度設定値を読みだし、絞り6
の開度がこの設定値になるように絞り6を駆動するとと
もに、設定完了信号をX線制御部132に送り返す。次
いで、X線制御部132は、設定完了信号に応答してX
線管2にX線曝射信号を出力し、X線管2はX線を曝射
する。
【0155】このように、本実施例では、モニター上に
表示された絞り枠の大きさを調整することによって絞り
の開度を最適に設定し、実際にX線を曝射する際、この
設定値で絞りを駆動するようにするとともに、絞り開度
の設定中は、設定値の大きさにかかわらず、絞りを全開
にするように構成したので、オペレーターは、X線曝射
領域のみならず、絞りによってX線が曝射されない領域
をも観察しながら、被検者とX線管との位置合わせおよ
び絞りの開度調整を行うことができる。したがって、開
度調整等の操作性が格段に向上する。
【0156】第8実施例では、絞り枠操作部に内蔵した
絞りつまみを用いて絞り開度を操作する構成としたが、
絞り量が多いときには、絞りつまみでは操作性が悪いこ
とがある。このような場合、以下の変形例で説明するよ
うに、絞り枠の大きさをモニター上で設定する構成とし
てもよい。
【0157】図24は、第8実施例の変形例に係るX線
撮影装置を示したものである。なお、上述の実施例ある
いは変形例と実質的に同一の部品等については同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0158】本変形例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、X線管を制御可能なX
線制御部132と、絞り6を駆動可能な絞り駆動機構1
33とを備えるとともに、表面像用カメラ7で作成され
た表面像に絞り枠を合成可能な合成部101と、合成さ
れた像を表示するモニター8と、絞り枠のグラフィック
データを作成可能なグラフィックデータ作成部141と
を備える。本変形例では、モニター8の画面にタッチス
イッチ146を設けてあり、グラフィックデータ作成部
141は、このタッチスイッチ146で指定されたモニ
ター上の位置にしたがって絞り枠のグラフィックデータ
を作成するようになっている。さらに、絞り枠の設定方
式を選択可能な方式選択部142を備える。
【0159】方式選択部142は、例えば、絞り枠の4
辺の位置をそれぞれ独立に指定する方式、隣接する2辺
を指定し、向かい合う2辺をそれらと対称な位置に自動
的に指定する方式、絞り枠の1つの隅点を指定し、他の
隅点を対称な位置に自動的に指定する方式から任意に選
択可能に構成するのがよい。
【0160】本変形例では、さらに、グラフィックデー
タ作成部141で作成されたグラフィックデータにした
がって、絞り6の位置を演算し演算結果を絞り駆動機構
133に送る絞り位置演算部143を備える。
【0161】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、得られた表面像をモニター8に
表示する。なお、絞り駆動機構133は、X線制御部1
32からX線曝射信号を受け取るまでは、絞り6を全開
にしておく。
【0162】次いで、絞り枠の設定方式を方式選択部1
42で選択する。
【0163】図25(a)、(b)、(c)は、それぞれ、絞
り枠の4辺の位置をそれぞれ独立に指定する方式、隣接
する2辺を指定し、向かい合う2辺をそれらと対称な位
置に自動的に指定する方式、絞り枠の1つの隅点を指定
し、他の隅点を対称な位置に自動的に指定する方式を示
したものである。
【0164】次いで、設定された絞り枠の設定方式にし
たがって、モニター8のタッチスイッチ146を操作し
て絞り枠を設定し、次いで、設定された絞り枠に対応す
るグラフィックデータをグラフィックデータ作成部14
1で作成し、これを合成部101で表面像に合成してモ
ニター8に表示する。
【0165】図25(d)は、モニター8に表示された合
成像を示したものであり、絞り枠144を表面像145
に重ねてあるのがわかる。
【0166】ここで、絞り枠144の範囲はX線照射野
を示すので、所望の診断領域が絞り枠144に入るよう
にX線管2と被検者1との位置合わせを行い、あるいは
タッチスイッチ146で絞り枠の位置を変更しながら絞
り6の開度調整を行う。
【0167】位置合わせおよび絞り開度操作終了後、グ
ラフィックデータ作成部141は、設定された絞り枠の
グラフィックデータを絞り位置演算部143に送り、絞
り位置演算部143は、このグラフィックデータから絞
りの位置を演算し、演算結果を絞り駆動機構133に送
る。
【0168】次いで、X線曝射スイッチを押す。X線曝
射スイッチを押すと、X線制御部132は、X線曝射信
号を絞り駆動機構133に送る。次いで、絞り駆動機構
133は、絞り6の位置が絞り位置演算部143で演算
された位置になるように絞り6を駆動するとともに、設
定完了信号をX線制御部132に送り返す。次いで、X
線制御部132は、設定完了信号に応答してX線管2に
X線曝射信号を出力し、X線管2はX線を曝射する。
【0169】このように、本実施例では、タッチスイッ
チを用いてモニター上に表示された絞り枠の大きさを調
整することによって絞りの開度を最適に設定し、実際に
X線を曝射する際、この設定値で絞りを駆動するように
するとともに、絞り開度の設定中は、設定値の大きさに
かかわらず、絞りを全開にするように構成したので、オ
ペレーターは、X線曝射領域のみならず、絞りによって
X線が曝射されない領域をも観察しながら、被検者とX
線管との位置合わせおよび絞りの開度調整を行うことが
できる。したがって、開度調整等の操作性が格段に向上
する。
【0170】(第9実施例) 図26は、第9の実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0171】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7とを備え、カメラ7には、ズ
ームレンズ151を内蔵してある。
【0172】また、本実施例のX線撮影装置は、ズーム
レンズ151の配置位置を制御可能なレンズ制御部15
2を備え、ズームレンズ151をTVカメラ7の光軸に
挿入あるいは取外し可能になっていて、ズームレンズ1
51を挿入した状態でTVカメラ7を作動させると被検
者の狭い範囲の拡大像が出力され、ズームレンズ151
を取り外した状態だと被検者の広い範囲の全体像が出力
されるようになっている。
【0173】本実施例のX線撮影装置はさらに、被検者
の全体像を格納可能な全体像メモリー153と、格納さ
れた全体像の輪郭を抽出可能な輪郭抽出部154と、抽
出された輪郭に絞り枠等のグラフィック枠を合成可能な
合成部155と、上述の拡大像にこの合成像をはめ込み
合成可能な画像はめこみ部156と、はめこまれた像を
表示可能なモニター8とを備える。
【0174】かかる構成においては、まず、レンズ制御
部152によってズームレンズ151をTVカメラ7の
光軸から取り外し、この状態でTVカメラ7で被検者1
を撮影し、得られた表面像(全体像)を全体像メモリー
153に格納し、格納された全体像の輪郭を輪郭抽出部
154で抽出し、抽出された輪郭に絞り枠等を合成部1
55で合成し、合成された像を画像はめこみ部156に
送り、これを縮小しておく。
【0175】次いで、レンズ制御部152によってズー
ムレンズ151をTVカメラ7の光軸に挿入し、この状
態でTVカメラ7で被検者1を撮像し、得られた表面像
(拡大像)を画像はめこみ部156に送る。
【0176】次に、縮小された合成像を拡大像の一部に
はめこみ、はめこんだ像をモニター8に表示する。
【0177】図27は、モニター8に表示されたはめこ
み像を示したものであり、拡大像157の一部に、縮小
された全体像158がはめ込まれているのがわかる。ま
た、拡大像157、全体像158に絞り枠159a,1
59bを表示してある。
【0178】このように本実施例では、全体像を見るこ
とによって被検者の表面像がどの部分であるのかを一見
して把握することができるとともに、拡大像を見ること
によって絞り枠の開度調整を高い精度で行うことができ
る。
【0179】第8実施例では、合成されるグラフィック
枠として絞り枠を例に説明したが、代わりにあるいはこ
れとともにフィルム枠を表示するようにしてもよい。ま
た、拡大像の表示範囲をX線照射野すなわち絞り枠と一
致させて全体像に絞り枠を表示するようにしてもよい。
また、本実施例では、全体像を輪郭像として表示する構
成としたが、実画像を表示してもよい。
【0180】(第10実施例) 図28は、第10実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0181】本変形例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り6を内蔵した絞り装置3と、被検者1の表面像を作
成可能な表面像用カメラ7と、絞り開度検出部91と、
支持機構からのSIDデータ、絞り開度検出部91から
の絞り開度データ、X線フィルム4からのフィルムサイ
ズ等を用いて絞り枠およびフィルム枠のグラフィックデ
ータを作成するとともに、両者の相対的位置関係を比較
可能な比較部161と、比較の結果、絞り枠がフィルム
枠からはみ出しているとき、所定の警告メッセージを作
成可能なメッセージ作成部162と、絞り枠、フィルム
枠および警告メッセージを表面像に合成可能な合成部1
01と、合成された像を表示するモニター8とを備え
る。
【0182】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、被検者の表面像を合成部101
に送る。
【0183】一方、絞り開度検出部91で検出されたX
線曝射時の絞り6の開度、支持機構5で検出されたSI
Dデータ、X線フィルム4からのフィルムサイズ等を比
較部161に送り、絞りの開度に応じた絞り枠およびX
線フィルムの大きさに対応するフィルム枠をグラフィッ
クデータとして作成する。
【0184】次に、絞り枠およびフィルム枠の大きさを
比較部161で比較し、比較結果をメッセージ作成部1
62に送る。ここで、絞り枠の大きさがフィルム枠の大
きさより大きい場合には、メッセージ作成部162にお
いて、例えば、“フィルム外にX線が曝射されます”と
いったテキストデータを発生させる。
【0185】次に、絞り枠、フィルム枠および(もし作
成されていれば)警告メッセージを表面像に合成し、モ
ニター8に表示する。
【0186】図29は、絞り枠164およびフィルム枠
165とともに警告メッセージ163が表面像166に
合成された合成像をモニター8に表示した様子を示した
ものである。
【0187】このように、本実施例では、絞り枠および
フィルム枠を被検者の表面像に合成するとともに、絞り
枠がフィルム枠よりも大きい場合に所定の警告メッセー
ジを表示するようにしたので、被検者への不要なX線曝
射を事前に回避することができる。
【0188】(第11実施例) 図30は、第11の実施例に係るX線撮影装置を示した
ものである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質
的に同一の部品等については同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0189】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と絞
り装置3とを備え、絞り装置3には、X線管2の焦点9
と共役な位置に表面像用TVカメラ7を取り付けてあ
り、この位置で被検者1を撮像することにより、X線照
射野を含む被検者1の表面像を作成しこれをモニター8
に表示するようになっている。モニター8にはタッチス
イッチ171を内蔵してあり、被検者1の所望の撮影領
域を指定可能になっている。
【0190】また、本実施例のX線撮影装置は、X線管
2を移動自在に支持するX線管支持機構としての支持機
構5と、被検者1を移動自在に支持する被検体支持機構
としての寝台10とを備える。
【0191】本実施例のX線撮影装置はさらに、タッチ
スイッチ171で指定されたモニター上の位置とモニタ
ー上の基準位置とのずれを検出し、検出されたずれが実
質的に零になるように支持機構5および寝台10の少な
くともいずれかを駆動制御可能な位置合わせ部172を
備える。
【0192】ここで、基準位置は例えば画面中心とする
のがよい。TVカメラ7で得られた表面像は、X線焦点
9と共役な位置を視点として絞り6を介して撮影された
像であるので、その撮影領域はX線照射野と一致し、画
面中心175はすなわちX線照射野の中心となる。
【0193】また、本実施例のX線撮影装置は、モニタ
ー上のずれを用いて実際のX線管および寝台の相対ずれ
を算定可能な距離算定部176を備える。
【0194】距離算定部176は、支持機構5からのS
IDデータ等の機械的位置関係から算定するように構成
してもよいし、オートフォーカス技術を用いて算定する
ように構成してもよい。
【0195】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮像し、X線照射野を含む被検者の表面
像を作成し、これをモニター8に表示する。
【0196】図31は、被検者の胸部付近の表面像を示
したものである。ここで、図31(a)に示すように、表
示された表面像173のうち、X線透視を行いたい所望
の領域の中心174をタッチスイッチ171で指定す
る。
【0197】次に、指定位置174と画面中心175と
のずれを検出し、次いで、このずれが零になるように、
支持機構5あるいは寝台10を駆動してX線管2と被検
者1との位置合わせを行う。
【0198】図31(b)は、位置合わせを行った後の表
面像を示したものである。
【0199】最後に、この位置合わせ状態でX線照射を
行い、X線像をX線フィルム4上に作成する。
【0200】このように、本実施例では、所望のX線撮
影中心をモニター上で指定し、その指定位置と所定の基
準位置とのずれを検出し、検出されたずれをなくすよう
にX線管あるいは被検者を移動させることにより、被検
者の所望の撮影領域とX線管との位置合わせを容易に行
うことができる。
【0201】上述の実施例では、所望の撮影領域を一点
で指定するように構成したが、所望の撮影領域を例えば
対角線上の2点で指定し、この2点で描かれる撮影領域
の中心が画面中心に一致するように位置合わせしてもよ
い。
【0202】(第12実施例) 図32は、第12実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0203】本実施例のX線撮影装置は、X線管2と、
絞り装置3と、X線管2から絞り装置3を介して照射さ
れたX線を検出しこれを光に変換可能なイメージインテ
ンシファイア181と、X線管2、絞り装置3およびイ
メージインテンシファイア181を支持可能な支持機構
182とを備える。支持機構182は、天井走行レール
(図示せず)に取り付けられたCアーム保持部183に
Cアーム184を取り付け、Cアーム184の一端にX
線管2および絞り装置3を、他端にイメージインテンシ
ファイア181を取り付けてある。Cアーム保持部18
3は、被検者1の長手軸線方向および短手軸線方向に沿
って走行しかつ鉛直軸線回りに回転自在に天井走行レー
ルに取り付けてあり、Cアーム184は、被検者1の長
手軸線回りに回転自在にCアーム保持部183に取り付
けてある。また、X線管2および絞り装置3、イメージ
インテンシファイア181は、それぞれ図示した方向に
沿って移動自在にCアーム184に取り付けてある。ま
た、絞り装置3には、上述の各実施例と同様、X線照射
野を含む被検者1の表面像を作成可能な表面像用TVカ
メラ7をX線焦点位置と共役な位置に取り付けてある。
【0204】本実施例のX線撮影装置はさらに、TVカ
メラ7で画像化可能なマーク185を設けた位置合わせ
マーカー186を被検者の撮像部位に被せるようになっ
ている。
【0205】図33は、位置合わせマーカー186を斜
視図で示したものであり、例えば透明プラスチックで形
成した円筒部材の両縁付近に2本のマーク185を設け
てあり、被検者の頭部に被せることができる大きさにし
てある。
【0206】マーク185は、X線像として画像化され
ないようにX線透過材で形成するのがよいが、図33の
ように、診断部位の邪魔にならないような位置に設ける
のであればX線吸収材で形成してもよい。
【0207】再び図32を参照して、本実施例のX線撮
影装置は、TVカメラ7で撮像された位置合わせマーク
185を含む表面像を画像処理して位置合わせマーク1
85を抽出可能なマーカー抽出部187と、抽出された
位置合わせマークの位置と所定の基準位置とのずれを検
出可能な位置ずれ検出部188と、抽出された位置合わ
せマークの大きさと所定の基準寸法とのずれすなわち拡
大率を検出可能な拡大率検出部189と、位置ずれおよ
び拡大率の値に応じて支持機構182を駆動制御可能な
支持機構制御部190とを備える。
【0208】Cアーム184を回転させながら被検者の
頭部をさまざまな方向からX線撮影する場合、回転中、
Cアーム184の回転軸線を被検者の頭部に一致させる
必要がある。すなわち、回転中、被検者の頭部をX線照
射方向中心に維持しかつ焦点位置と被検者の頭部との距
離を一定にする必要がある。本実施例では、TVカメラ
をX線焦点位置と共役な位置に配置してあるので、TV
カメラ7で得られた表面像に含まれる位置合わせ用マー
ク185の像が、回転中、表面像内に設定した基準領域
に常に一致するように支持機構182を制御する。
【0209】まず、TVカメラ7で得られた表面像をマ
ーカー抽出部187で画像処理し、位置合わせ用マーク
の輪郭を抽出する。次いで、抽出された位置合わせ用マ
ークの輪郭とあらかじめ設定された基準領域との位置ず
れを位置ずれ検出部188で検出するとともに、基準領
域に対する拡大率を拡大率検出部189で検出する。位
置ずれが検出された場合には、X線照射方向中心と被検
者の頭部とがずれたのであるから、この位置ずれ量に対
応する距離だけX線管2が移動するように支持機構制御
部190で支持機構182を制御する。また、拡大率が
1でない場合には、X線焦点位置と被検者の頭部との距
離が長くなったあるいは短くなったのであるから、この
拡大率に対応する距離だけX線管2が移動するように支
持機構制御部190で支持機構182を制御する。
【0210】図34(a)は、位置合わせ前の表面像19
1であり、位置合わせ用マーク185の像と基準領域1
92とが一致していない。図34(b)は、位置合わせ後
の表面像191であり、位置合わせ用マーク185の像
と基準領域192とが一致している。
【0211】以上のような位置合わせを回転撮影中、リ
アルタイムに行う。
【0212】このように、本実施例では、被検者に関連
づけられた位置合わせ用マーカーを含む表面像をX線焦
点位置と共役な位置で撮像し、この位置合わせ用マーカ
ーが回転中常に、表面像内に設定した所定の基準領域に
収まるように支持機構を制御するようにしたので、回転
撮影の際、アームの回転中心と被検者の所定の領域との
位置合わせを高い精度でかつ短時間に行うことができ
る。また、かかる位置合わせ操作をX線透視下で行う必
要がないため、被検者に余分なX線を曝射するおそれも
ない。
【0213】上述の実施例では、位置合わせ用マークを
円筒容器に設け、これを被検者の頭部に被せる構成とし
たが、これに限定されるものではなく、例えば、被検者
の頭部に直接貼付するような構成としてもよい。
【0214】(第13実施例) 図35は、第13実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0215】本実施例のX線撮影装置は、X線管2とイ
メージインテンシファイア201とイメージインテンシ
ファイア201で得られた光を画像信号に変換可能なX
線像用TVカメラ202とを備える。また、本実施例の
X線撮影装置は、X線の焦点位置9と共役な位置に配置
されこの位置で被検者1を撮影することにより、X線照
射野を含む被検者1の表面像を作成可能な表面像用TV
カメラ7を備える。さらに本実施例のX線撮影装置は、
過去に作成されたX線像、表面像あるいはそれらの合成
像を参照用画像とし、これを位置合わせ画像としての表
面像とともに同時表示可能な表示手段203を備える。
【0216】表示手段203は、フレームメモリー20
4に格納されたX線像およびフレームメモリー205に
格納された表面像のうち、どのような組み合わせで参照
用画像を作成するのかを選択部208で選択し、選択さ
れた組み合わせの画像を用いて参照用画像合成部206
で参照用画像を作成し、これを合成部207に送り、一
方、位置合わせ用画像としての表面像をTVカメラ7か
ら合成部207に送り、参照用画像と合成し、合成像を
モニター8に送るようになっている。
【0217】かかる構成においては、まず、参照用画像
を参照用画像合成部206で作成する。参照用画像は、
X線撮影の対象となる部位と同一の部位について撮影さ
れた過去の画像であってX線撮影の位置合わせのために
用いられる画像であり、表面像、X線像あるいはこれら
の合成像のいずれでもよい。
【0218】次に、作成した参照用画像を合成部207
で位置合わせ用画像と合成し、これをモニター8に同時
表示する。
【0219】図36は、参照用画像を左側に、位置合わ
せ用画像を右側に同時表示した様子を示したものであ
り、(a)は、参照用画像として表面像を、(b)はX線像
を、(c)は合成像を選択したものである。
【0220】ここで、過去に撮影された部位と同一の部
位について撮影したい場合、左側の参照用画像とほぼ同
じモニター上の位置に位置合わせ用画像が表示されるよ
うに、X線管2あるいは寝台10を移動し、位置合わせ
を行う。
【0221】このように、本実施例では、参照用画像お
よび位置合わせ用画像を同時にモニターに表示するよう
に構成したので、所定の部位がモニター上の同じ位置に
表示されるようにX線管2あるいは寝台10を移動する
ことにより、位置合わせ操作を行うことができる。した
がって、特に、同一部位を複数回撮影するような場合に
効果があり、位置合わせ操作を迅速に行うことができ
る。
【0222】上述の実施例では、X線像および表面像を
1台のモニターに分割表示するように構成したが、これ
に限定されるものではなく、例えばそれぞれ別のモニタ
ーに表示するように構成してもよい。以下、同様な場合
についてかかる変形が可能であるものとし、同様の説明
は省略する。
【0223】図37は、第13実施例の変形例に係るX
線撮影装置を示したものである。なお、上述の実施例あ
るいは変形例と実質的に同一の部品等については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0224】上述の実施例では、X線管2あるいは寝台
10を移動しながらモニターを観察し、位置合わせ用画
像の所定の部位例えば指先が参照用画像の指先とモニタ
ー上で同じラインに揃ったとき位置合わせが完了したも
のとする構成であったが、参照用画像にX線像を選択し
た場合には、両者の位置合わせの判断が困難な場合があ
る。
【0225】本変形例では、かかる事態に鑑み、被検者
の所定の部位にX線透過性のマーカーを貼っておき、得
られたX線像にマーカーを合成し、これを参照用画像と
するものである。
【0226】すなわち、本変形例では、被検者の所定の
部位にX線透過性のマーカーを貼ってあり、表面像に含
まれるマーカーをマーカー抽出部211で抽出し、抽出
されたマーカー像をグラフィックメモリー212を介し
て参照用画像合成部206に送り、参照用画像合成部2
06でフレームメモリー204からのX線像に合成する
ようになっている。
【0227】かかる構成においては、まず、所定の部位
にX線透過性マーカーを貼った被検者に対してX線撮影
を行い、得られたX線像をフレームメモリー204に格
納する。また同時に、TVカメラ7で被検者を撮影し、
得られた表面像をフレームメモリー205に格納する。
図38(a)、(b)はそれぞれX線像213、表面像21
4を示したものである。
【0228】次に、表面像214に含まれるマーカー像
215をマーカー抽出部211で抽出し、抽出されたマ
ーカー像218をグラフィックメモリー212に格納す
る。次いで、フレームメモリー204からのX線像21
3とグラフィックメモリー212からのマーカー像21
8とを参照用画像合成部206で合成し参照用画像21
6とする。合成された参照用画像を図38(c)に示す。
【0229】次に、参照用画像216と、リアルタイム
でTVカメラ7から送られている位置合わせ用画像21
7とを合成部207で合成し、これをモニター8に同時
表示する。図38(d)は、参照用画像216、位置合わ
せ用画像217をそれぞれモニター8の左側、右側に示
した様子を示したものである。
【0230】ここで、過去に撮影された部位と同一の部
位について撮影したい場合、左側の参照用画像216と
ほぼ同じモニター上の位置に位置合わせ用画像217が
表示されるように、X線管2あるいは寝台10を移動し
位置合わせを行うが、上述の実施例とは異なり、参照用
画像のマーカー抽出像218と位置合わせ用画像のマー
カー像215とを位置合わせすればよいので、位置合わ
せ操作を容易に行うことができる。
【0231】なお、本変形例では、X線診断に支障が無
いようにマーカーをX線透過性としたが、診断上の支障
がなければどんなマーカーでもよい。
【0232】図39は、第13実施例の別の変形例に係
るX線撮影装置を示したものである。なお、上述の実施
例あるいは変形例と実質的に同一の部品等については同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0233】本変形例では、参照用画像および位置合わ
せ用画像の表示方向が揃うように、参照用画像を回転表
示可能になっている。
【0234】すなわち、本変形例に係るX線撮影装置
は、支持機構5からのX線管回転角データを用いてX線
像の回転角度を補正角度計算部222で計算し、X線像
用TVカメラ202から画像メモリー221を介して送
られてきたX線像を回転部223で上述の回転角度だけ
回転させ、回転させたX線像を参照用画像として合成部
207に送り、次いで、合成部207で参照用画像とT
Vカメラ7からの位置合わせ用画像とを合成し、X線管
2に取り付けたモニター8に表示するようになってい
る。
【0235】かかる構成によれば、モニターに表示され
たX線像および表面像の方向を、X線管の回転角度にか
かわらず常に揃えることができ、位置合わせ等を容易に
行うことができる。
【0236】(第14実施例)図40(a) は、第14実施例に係るX線撮影装置を示
したものである。なお、上述の実施例あるいは変形例と
実質的に同一の部品等については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0237】本実施例のX線撮影装置は、X線管2から
絞り装置3を介してX線を照射し、被検者1を透過した
X線をX線フィルム4に投影してX線像を作成するよう
になっている。X線フィルム4はX線フィルム支持部2
32に支持されている。また、絞り装置3には、X線照
射野を含む被検者1の表面像を撮影可能なTVカメラ7
をX線焦点位置と共役な位置に取り付けてある。
【0238】本実施例のX線撮影装置はさらに、TVカ
メラ7で得られた被検者の表面像を用いて被検者の理想
的撮影位置を指示可能な患者位置指示部231を備え、
その指示内容を、X線フィルム指示部232の上に取り
付けられたモニター8に表示するようになっている。
お、本実施の形態でいう「前記理想的な撮影位置」は、
本発明の「撮影位置モデル」に相当する。 図40(b)
は、患者位置指示部231をブロック図で示したもので
ある。同図に示すように、患者位置指示部231は、胸
部、頭部等の撮影部位を選択可能な撮影部位選択部23
3と、選択された撮影部位について理想的な撮影位置を
示すグラフィックデータを発生可能な理想位置グラフィ
ック発生部234と、発生させたグラフィック像をTV
カメラ7で得られた表面像に合成しこの合成像をモニタ
ー8に出力可能なグラフィック合成部235とを備え
る。
【0239】かかる構成においては、まず、オペレータ
ーの指示により、撮影部位を撮影部位選択部233で例
えば“胸部”と選択する。次いで、選択された部位例え
ば胸部の理想的な撮影位置を示すグラフィックデータを
理想位置グラフィック発生部234で発生させ、このグ
ラフィックデータをグラフィック合成部235において
TVカメラ7で得られた表面像に合成像として重ね、合
成像をモニター8に表示する。
【0240】図41は、胸部に対する理想的な撮影位置
を示すグラフィック236を被検者の表面像237に重
ねてモニター8に表示した様子を示したものである。モ
ニター8は、図40でわかるように、被検者1が観察で
きるように配置してあるので、被検者はこの合成像を見
ながら、現在自分が立っている位置と理想的な撮影位置
とのずれを認識し、自分の胸部が理想的な撮影位置に一
致するように自らの体を移動させる。
【0241】このように、本実施例では、理想的な撮影
位置に対する被検者の現在の位置をモニターに表示し、
この表示を被検者が観察可能に構成したので、被検者
は、撮影の位置合わせを迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0242】上述の実施例では、被検者がモニターを見
ながら自分で撮影位置を調整するように構成したが、モ
ニターに表示された内容にしたがってオペレーターが適
宜、被検者に指示するように構成してもよい。
【0243】図42(a)は、第14実施例の変形例に
係るX線撮影装置を示したものである。なお、上述の実
施例あるいは変形例と実質的に同一の部品等については
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0244】本変形例のX線撮影装置は、実際の被検者
の位置と理想的な撮影位置との差を被検者の移動方向お
よび移動量として演算可能な患者位置指示部241と、
演算された移動方向および移動量を音声出力するスピー
カー242とを備える。
【0245】図42(b)は、患者位置指示部241をブ
ロック図で示したものである。同図でわかるように、患
者位置指示部241は、TVカメラ7からの画像信号を
デジタル画像データに変換可能なA/D変換器243
と、変換された画像データを用いて被検者の輪郭を抽出
可能な被写体輪郭抽出部244と、理想的な撮影位置と
実際の被検者の位置との差を被検者の移動方向および移
動量として算出可能な移動量算出部245と、算出され
た移動方向および移動量を音声合成し合成された音声を
スピーカー242に出力可能な音声合成部247と、算
出された移動方向および移動量をグラフィックデータと
して作成し作成されたグラフィックをTVカメラ7から
の被検者の表面像に合成しモニター8に出力可能なグラ
フィック合成部246とを備える。
【0246】被写体輪郭抽出部244は、被検者の輪郭
と背景とを例えば色彩の違いによって抽出するようにな
っており、移動量算出部247は、抽出された輪郭の外
の領域を算出し、その領域が左右均等になる位置を推定
し、この左右均等となる位置情報により被検者の移動量
および移動方向を算出するようになっている。
【0247】かかる構成においては、まず、X線フィル
ム支持部232の前に立った被検者1をTVカメラ7で
撮影し、撮影で得られた被検者の表面像をA/D変換器
243でデジタル画像データに変換しこれを被写体輪郭
抽出部244に送る。
【0248】次に、変換された画像データを用いて被検
者の輪郭を被写体輪郭抽出部244で抽出し、理想的な
撮影位置例えば被検者の中央領域がモニターの中心にく
る位置と実際の被検者の位置との差を被検者の移動方向
および移動量として移動量算出部245で算出する。
【0249】次に、算出された移動方向および移動量を
音声合成部247で音声合成し、合成された音声、例え
ば“左に10cm動いて下さい”をスピーカー242か
ら出力する。また、算出された移動方向および移動量を
グラフィックデータとして作成し作成されたグラフィッ
ク、例えば“左に10cm動く”をTVカメラ7からの
被検者の表面像にグラフィック合成部246で合成しモ
ニター8に出力する。
【0250】図43は、グラフィック248を被検者の
表面像に合成してモニター8に表示した様子を示したも
のである。
【0251】被検者は、このような音声およびグラフィ
ックの指示にしたがって自ら移動し、X線フィルム4あ
るいはX線管2との位置合わせを行う。
【0252】このように、本変形例では、被検者の位置
を画像処理技術で認識し、この位置と理想的な撮影位置
とを比較して理想的な撮影位置への移動量および移動方
向を音声および画像で被検者に知らせるようにしたの
で、X線管2、X線フィルム4および被検者1の相対的
な位置合わせを迅速に行うことができる。
【0253】なお、音声および画像をオペレーターに知
らせてオペレーターが被検者に指示を与えるように構成
してもよい。また、音声あるいは画像のいずれかのみで
知らせる構成としてもよい。
【0254】図44(a)は、さらに別の変形例に係るX
線撮影装置を示したものであり、同図に示すように、本
変形例では、実際の被検者の位置と理想的な撮影位置と
の差を被検者の移動方向および移動量として演算すると
ともに、両者の差が所定の値以下になったときに準備完
了信号をX線制御部132に送信可能な患者位置指示部
251を備える。
【0255】図44(b)は、患者位置指示部251をブ
ロック図で示したものである。なお、準備完了信号を移
動量算出部245からX線制御部132に送るようにな
っている点を除いて、上述の変形例とほぼ同じ構成であ
るので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0256】かかる構成においては、被検者が立つ位置
が理想的な撮影位置と一致したとき、準備完了信号をX
線制御部132に送り、これに応答してX線制御部13
2は、X線曝射指示を待ってあるいはすでにX線曝射指
示が出ているときには即座にX線曝射を行う。
【0257】このように、本変形例では、位置合わせが
完了したときに自動的にX線撮影を行うようにしたの
で、そのタイミングを逃して再度の位置合わせ操作を行
う必要がなくなり、検査時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0258】(第15実施例) 図45は、第15実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0259】本実施例のX線撮影装置は、X線管2とイ
メージインテンシファイア201とイメージインテンシ
ファイア201で得られた光を画像信号に変換可能なX
線像用TVカメラ202とを備える。また、本実施例の
X線撮影装置は、X線の焦点位置9と共役な位置に配置
されこの位置で被検者1を撮影することにより、X線照
射野を含む被検者1の表面像を作成可能な表面像用TV
カメラ7を備える。
【0260】また、本実施例のX線撮影装置は、X線像
を記憶可能なフレームメモリー204と、表面像を記憶
可能なフレームメモリー205と、表面像を拡大縮小可
能な拡大縮小部262と、実質的に同一対象でかつ実質
的に同一時刻に係るX線像および表面像を合成可能な合
成部261と、合成された像を表示可能なモニター8と
を備える。
【0261】かかる構成においては、X線撮影の際に収
集されたX線像をフレームメモリー204に保存する一
方、同時に撮影された被検者の表面像をフレームメモリ
ー205に保存しておく。
【0262】次いで、医者等がX線像を読影する際、同
一部位でかつ同一時刻に係る表面像を検索し、これらの
X線像および表面像を合成部261で合成する。なお、
両者の拡大率が異なる場合には、表面像の拡大率を調整
して両者を一致させる。
【0263】次いで、合成された合成像をモニター8に
表示する。
【0264】図46は、X線像を左側に、表面像を右側
に並べてモニター8に表示した様子を示したものであ
る。
【0265】このように、本実施例によれば、同一部位
で同一収集時刻に係るX線像および表面像を同時表示す
るようにしたので、医者等は、表面像を参照しながらX
線像を読影することができる。
【0266】したがって、医者等は、人体内部の骨や臓
器を体表と関連させながら観察することが可能となり、
外科の分野において特に有効な手段となる。
【0267】上述の実施例では、X線像および表面像の
モニター上での大きさを一致させるべく、表面像の拡大
率を拡大縮小部において調整するようにしたが、X線像
の拡大率を調整するように構成してもよい。また、X線
像および表面像をモニターに並べて同時表示するように
構成したが、代わりにあるいは選択的に、フィルムに出
力するように構成してもよい。
【0268】図47は、第15実施例の変形例に係るX
線撮影装置を示したものである。なお、上述の実施例あ
るいは変形例と実質的に同一の部品等については同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0269】本変形例のX線撮影装置は、例えば、造影
剤を注入後、造影剤の流れ速度にしたがって下肢全体を
移動撮影するべく、X線管2およびイメージインテンシ
ファイア201を寝台10に沿って平行移動させる場合
に適用したものであり、上述の実施例と同様、X線像を
記憶可能なフレームメモリー204と、表面像を記憶可
能なフレームメモリー205と、表面像を拡大縮小可能
な拡大縮小部262と、実質的に同一対象でかつ実質的
に同一時刻に係るX線像および表面像を合成可能な合成
部261と、合成された像を表示可能なモニター8とを
備える。
【0270】さらに、本変形例では、X線制御部132
からの曝射信号に応答して、X線像および表面像を保存
するタイミングを制御可能なタイミング制御部271を
備え、同一の撮影タイミングに係るX線像、表面像をそ
れぞれフレームメモリー204、205に保存できるよ
うになっている。すなわち、X線管2およびイメージイ
ンテンシファイア201の移動につれて、X線像および
表面像の撮影対象部位が移動するが、同一対象部位に係
るX線像および表面像を互いに関連させて記憶できるよ
うになっている。
【0271】かかる構成においては、X線撮影時には、
X線制御部132からの曝射信号に応答して、X線像お
よび表面像の保存のタイミングをタイミング制御部27
1で制御し、同一対象部位に係るX線像および表面像を
互いに関連させて各フレームメモリー204、205に
格納する。
【0272】次に、X線読影時には、同一の撮影タイミ
ングに係るX線像および表面像をフレームメモリーから
読みだし、両者のモニター上での大きさを一致させるた
めに表面像の拡大率を拡大縮小部262で調整し、それ
らを合成部262で合成し、図46で説明したのと同様
にモニター8に同時表示する。
【0273】このように、本変形例では、移動撮影時に
おいて、同じ撮影タイミングのX線像および表面像を互
いに関連させてフレームメモリーに記憶しておき、X線
読影時には、同一撮影タイミングのX線像および表面像
をモニター上に同時表示するように構成したので、読影
医等は、X線像に表示された骨や臓器といった人体内部
を、同一部位に係る体表に対応させながら観察すること
ができるので、X線像の読影精度を向上させることがで
きる。
【0274】上述の変形例では、移動撮影を例として説
明したが、図48に示す回転撮影に同様に適用すること
により、X線像の撮影方向を容易に認識しながらX線像
を読影することができる。また、上述の変形例では、X
線像、表面像を別々にフレームメモリーに格納してお
き、X線読影時に両者を読みだして合成するように構成
したが、X線像、表面像を同一寸法に調整してからそれ
らを合成し、その合成像をフレームメモリーに格納して
おき、X線読影時には、合成像を読みだしてモニターに
表示するように構成してもよい。かかる構成にすること
により、フレームメモリーの容量を減らすことができ
る。
【0275】(第16実施例) 図49は、第16実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0276】本実施例のX線撮影装置は、寝台10の移
動により、例えば被検者1の下肢全体を移動撮影するよ
うになっており、X線照射野を含む被検者1の表面像を
撮像可能なTVカメラ7と、プレスキャン時に画像認識
技術を用いて表面像内の被検者の輪郭を抽出可能な輪郭
抽出部281と、抽出された被検者の輪郭およびそのと
きの寝台10の位置から絞り制御テーブルを作成可能な
絞り制御テーブル作成部282と、X線撮影時に絞り制
御テーブルを参照して寝台10の位置ごとに絞りの制御
量を決定可能な絞り制御量決定部283と、絞り6の絞
り量が上述の制御量になるように絞り6を駆動制御可能
な絞り制御部284とを備える。
【0277】絞り制御部284は、X線制御部132が
出力する曝射信号に同期して絞り6を駆動制御するよう
になっている。
【0278】かかる構成においては、まず、X線照射範
囲と同じ範囲をTVカメラ7でプレスキャンし、例えば
被検者1の下肢全体の表面像を作成する。図50(a)、
(b)および(c)は、異なる3つの位置で撮影された表面
像を示したものである。
【0279】プレスキャンの際、被検者の輪郭抽出を一
定時間ごとに行い、輪郭の外側領域にX線ができるだけ
照射されないような絞り6の制御量を寝台位置ごとに計
算し、計算された制御量を寝台10の位置に対応させて
絞り制御テーブルとして作成しておく。
【0280】次にX線照射の際、寝台10の位置に対応
した絞りの制御量を、絞り制御テーブルを参照して決定
し、絞り6の開口量が上述の制御量となるように絞り6
を駆動制御する。絞り6の制御は、X線曝射信号に同期
して行う。
【0281】図50(a)、(b)、(c)の破線で示した枠
は、それぞれの輪郭に対応した絞りの位置を示したもの
である。
【0282】このように、本実施例では、例えば下肢の
移動撮影を行う際、あらかじめプレスキャンを行って下
肢全体の表面像を作成し、この表面像から画像認識によ
って被検者の輪郭を抽出し、抽出された輪郭を用いて、
輪郭の外側領域に照射されるX線の量をできるだけ少な
くするような絞りの制御量を寝台位置ごとに決定し、X
線照射時は、絞りの開口量をこの制御量に制御しながら
移動撮影を行うようにしたので、ハレーションの発生を
自動的に防止することができる。
【0283】したがって、従来のように、足の両側に鉛
等の遮蔽物を配置する必要がなくなり、移動撮影を短時
間に行うことができる。
【0284】上述の実施例では、X線照射を行う前にプ
レスキャンを行う構成としたが、表面像の画像処理をリ
アルタイムで行うことによって、プレスキャンを省略し
た構成としてもよい。
【0285】(第17実施例) 図51は、第17実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0286】本実施例のX線撮影装置は、X線撮影のタ
イミングを被検者の呼吸動に同期させることができるも
のであり、被検者1の表面像を作成可能なTVカメラ7
と、得られた表面像を画像処理することにより被検者の
所定の部位の移動量を検出可能な画像処理部290と、
被検者の所定の部位の移動量が所定の範囲内にあると
き、X線制御部132に準備完了信号を送るようになっ
ている同期判定回路291とを備える。
【0287】かかる構成においては、X線照射を行う前
にあらかじめ被検者の所定の部位にマーカーを貼付して
おく。マーカーは、画像処理で抽出容易なように例えば
被検者の肌の色と異なる色で形成するのがよい。
【0288】次いで、被検者1を寝台に横たえ、TVカ
メラ7で被検者を撮影しつつ、X線照射を行う。
【0289】図52(a)は、マーカー292が貼付され
た被検者1をTVカメラ7で撮影した様子を示したもの
である。
【0290】ここで、TVカメラ7からの表面像を画像
処理部290で画像処理することによりマーカーの輪郭
を抽出し、抽出された位置と所定の位置とのずれを算定
する。マーカーは、被検者1が呼吸するたびに周期的に
動くので、このずれも周期的に変動する。
【0291】次いで、算定したずれが例えば最大になっ
て被検者の吸気動作の終了とみなせるとき、同期判定回
路291は、準備完了信号をX線制御部132に送り、
X線制御部132はこれに応答してX線曝射信号をX線
管2に送り、X線管2はX線を曝射する。
【0292】このように、本実施例のX線撮影装置は、
被検者に付けたマーカーの動きを監視し、マーカーの移
動量が所定の範囲に入ったとき、X線を曝射するように
構成したので、例えば被検者の呼吸同期撮影を容易に行
うことができる。
【0293】したがって、呼吸同期撮影の際、従来のよ
うに、呼吸情報を得るための専用の外部機器を備える必
要がなくなる。
【0294】上述の実施例では、被検者にマーカーを付
けることによって被検者の呼吸動作を検出するように構
成したが、代わりに、図52(b)に示すように、被検者
の特徴点例えばへそ293の移動量を検出するように構
成してもよい。
【0295】(第18実施例) 図53は、第18実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0296】本実施例のX線撮影装置は、被検者の輪郭
を画像処理で抽出してAEC(AutoExposure Control)
の採光野を自動的に設定できるように構成したものであ
り、被検者1を撮影してX線照射野を含む表面像を作成
可能なTVカメラ7と、表面像から被検者の輪郭を抽出
可能な画像処理部301と、抽出された輪郭に対して採
光野を設定可能な採光野設定回路302とを備え、採光
野設定回路302は、設定された採光野に関するデータ
をX線制御部132に送り、X線制御部132は、その
採光野に基づいてX線管2の制御を行うようになってい
る。
【0297】かかる構成においては、まず、TVカメラ
7で被検者1を撮影し、得られた表面像データを画像処
理部301で画像処理することにより輪郭を抽出する。
輪郭抽出は、空間フィルター等を施して行えばよい。
【0298】次に、抽出された輪郭内に採光野を採光野
設定回路302で設定する。採光野は、例えば輪郭に内
接する円、四角形等として設定すればよい。図54は、
両足に採光野303が設定された様子を示したものであ
る。
【0299】次に、設定された採光野情報をX線制御部
132に送り、X線制御部132はこの採光野に基づい
てX線管2を制御する。
【0300】このように、本実施例では、被検者を撮影
して表面像を作成し、次いで、被検者の輪郭を画像処理
で抽出し、次いで、抽出された輪郭内に採光野を自動的
に設定するようにしたので、撮影したい部位がTV画面
に入るようにするだけでAECの採光野が自動的に設定
され、かくして、オペレーターは、X線曝射前の採光野
の設定操作をする必要がなくなり、操作の負担が軽減さ
れる。
【0301】なお、輪郭がいりくんでいる部位(例えば
両足)によっては、採光野が被検者の表面ではなく天板
に設定されてしまう場合が考えられるが、かかる場合に
は、被検者の色と天板の色とを識別し、天板範囲に採光
野が設定されないように構成するのがよい。
【0302】(第19実施例) 図55は、第19実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0303】本実施例のX線撮影装置は、血管造影撮影
においてマスク像(血管造影前のX線像)とライブ像
(血管造影後のX線像)との位置合わせを行うためのも
のであり、X線照射野を含む被検者の表面像を作成可能
なTVカメラ7を備える一方、透過X線を光に変換可能
なイメージインテンシファイア201と、変換された光
からX線像を作成可能なX線像用TVカメラ202とを
備える。
【0304】また、本実施例のX線撮影装置は、マスク
像と同時に収集された表面像(以下、マスク表面像と呼
ぶ)を記憶可能なフレームメモリー311aと、ライブ
像と同時に収集された表面像(以下、ライブ表面像と呼
ぶ)を記憶可能なフレームメモリー311bと、マスク
像を記憶可能なフレームメモリー312aと、ライブ像
を記憶可能なフレームメモリー312bと、マスク表面
像、ライブ表面像のそれぞれについてパターン認識可能
なパターン認識部313と、認識されたパターンから特
徴点を抽出可能な特徴点抽出部314と、抽出された特
徴点を用いてマスク表面像およびライブ表面像の相対的
な位置ずれを検出可能な位置ずれ検出部315と、検出
された位置ずれを用いてマスク像とライブ像との相対位
置を補正し、補正された像に対してサブトラクション処
理を行ってサブトラクション像を作成可能なサブトラク
ション部316と、得られたサブトラクション像を表示
可能なモニター8とを備える。
【0305】かかる構成においては、まず、造影剤を被
検者に注入してX線撮影を行い、血管を造影したX線像
すなわちライブ像を作成すると同時に、TVカメラ7で
ライブ表面像を作成しておく。作成されたライブ像、ラ
イブ表面像は、それぞれフレームメモリー312b,3
11bに格納しておく。
【0306】次に、造影剤を注入しないでX線撮影を行
い、血管が造影されていないX線像すなわちマスク像を
作成すると同時に、TVカメラ7でマスク表面像を作成
しておく。作成されたマスク像、マスク表面像は、それ
ぞれフレームメモリー312a,311aに格納してお
く。
【0307】次に、マスク表面像、ライブ表面像のそれ
ぞれについてパターン認識部313でパターン認識を行
い、次いで、特徴点抽出部314でへそ等の特徴点を抽
出する。
【0308】次に、抽出された特徴点を用いてマスク表
面像およびライブ表面像の相対的な位置ずれを位置ずれ
検出部315で検出する。
【0309】次に、検出された位置ずれによってライブ
像およびマスク像の相対的位置を補正し、補正された像
に対してサブトラクション部316でサブトラクション
処理を行い、得られたサブトラクション像をモニター8
に表示する。
【0310】このように、本実施例では、ライブ像、マ
スク像を収集する際にそれぞれ同時にライブ表面像、マ
スク表面像を収集しておき、これらの相対的な位置ずれ
を画像処理によって検出し、検出された位置ずれを用い
てライブ像とマスク像との位置合わせを間接的に行うよ
うにしたので、ライブ像とマスク像との位置合わせを容
易にかつ正確に行うことができる。
【0311】したがって、ライブ像およびマスク像を位
置合わせする際それぞれの像に量子ノイズが多く十分な
位置合わせ精度が得られなかった従来技術に比べ、はる
かに高い精度でライブ像およびマスク像の位置合わせを
行うことが可能となり、かくして、より高画質のサブト
ラクション像を得ることができる。
【0312】(第20実施例) 上述の各実施例は、1台のX線管に1個のX線焦点があ
るX線撮影装置に本発明を適用した例であったが、1台
のX線管に2個のX線焦点があるいわゆるステレオタイ
プのX線撮影装置にも本発明を適用することが可能であ
り、以下に各実施例を説明する。
【0313】図56は、第20実施例に係るX線撮影装
置を示したものである。なお、上述の実施例あるいは変
形例と実質的に同一の部品等については同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0314】本実施例のX線撮影装置は、X線を互いに
異なる焦点位置321a,321bから被検者1に向け
てそれぞれ照射可能なステレオX線管322と焦点位置
321a,321bからのX線の照射範囲をそれぞれ制
限可能な2組の絞り323a,323bとを備える一
方、焦点位置321a,321bとそれぞれ共役な2つ
の位置を視点として被検者1を撮影することにより、被
検者1の表面像を絞り323a,323bの絞りの開度
に対応した視野で作成可能なTVカメラ324a,32
4bと、作成された表面像をそれぞれ表示可能なモニタ
ー325a,325bとを備える。
【0315】かかる構成においては、まず、TVカメラ
324a、324bで得られた表面像をモニター325
a,325bに表示する。ここで、被写体である被検者
1からの光は絞り323a,323bを経て、ミラー3
26a,326bで反射され、X線焦点位置321a,
321bと共役な位置に配置されたTVカメラ324
a,324bに投影される。したがって、モニター32
5a,325bに表示された各表面像の範囲は、X線焦
点位置321a,321bからX線が照射された場合の
X線照射野と等しくなる。
【0316】次いで、モニター上の画像を観察しなが
ら、絞り323a,323bの開度調整およびステレオ
X線管322と被検者1との位置合わせを行う。
【0317】絞りの開度調整あるいは被検者とX線管と
の位置合わせが終了した後、X線撮影を行う。
【0318】このように、本実施例では、ステレオX線
管の各焦点位置と共役な位置にそれぞれTVカメラを設
置し、これらのTVカメラで被検者を撮影することによ
り、それぞれのX線照射野に対応した表面像を得ること
ができるので、絞りの開度調整およびステレオX線管と
被検者との位置合わせを容易に行うことができる。
【0319】したがって、各共役位置にランプを配置
し、このランプを被検者に向けて照射することによって
絞りの開度調整あるいはX線管と被検者との位置合わせ
を行っていた従来技術に比べ、検査室の明るさに関わら
ず容易に開度調整等を行うことができる。また、ランプ
の寿命等を考慮する必要もなく、ランプの光が被検者の
目に入って眩しく感じることもない。さらに、従来技術
では、2つのX線照射野を互いに識別するため、2台の
ランプを交互に点灯する必要があったが、本実施例で
は、各モニターにそれぞれのX線照射野に対応する表面
像を同時に表示することができるので、開度調整等を容
易にかつ短時間に行うことができる。
【0320】上述の実施例では、2つのX線焦点位置に
対応した表面像をそれぞれ独立表示できるようにモニタ
ーを2台備えたが、図57に示すように、1台のモニタ
ー332だけを設置し、このモニター332とTVカメ
ラ324a,324bとの接続を切換え器331で切換
え可能に構成してもよい。
【0321】(第21実施例) 図58は、第21実施例に係るX線撮影装置を示したも
のである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実質的
に同一の部品等については同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0322】ここで、図58(a)は正面図、(b)は被検
者の左側から見た側面図、(c)は上面図である。
【0323】本実施例のX線撮影装置は、被検者1の表
面像を撮像可能なTVカメラ341を1台だけ設置し、
被検者右側の表面像(以下、R像と呼ぶ)および左側の
表面像(以下、L像と呼ぶ)を光学手段342、343
でTVカメラ341の光軸に導くとともに、R像および
L像を交互に切り換え可能な液晶シャッター345a,
345bを光学手段343に備える。
【0324】光学手段342はミラーで構成してあり、
光学手段343は、ミラー342で反射したR像および
L像をそれぞれレンズ344a,344bで液晶シャッ
ター345a,345bに導き、液晶シャッター345
a,345bから出たR像、L像をそれぞれミラー34
6b、ハーフミラー346aでTVカメラ341の光軸
方向に反射させ、これをレンズ347でTVカメラ34
1の入射面に投影するようになっている。
【0325】本実施例のX線撮影装置はさらに、図59
に示すように、TVカメラ341で撮像されたR像、L
像を表示可能なモニター348を備えるとともに、液晶
シャッター345a,345bの遮断状態を切替え可能
なL/R切替えスイッチ349と、L/R切替えスイッ
チ34の切替え操作に応答して切替えを制御可能なL/
R切替え制御部350と、L/R切替え制御部350の
制御命令に応答して液晶シャッター345a,345b
の一方を遮断可能な液晶駆動部351a,351bとを
備える。
【0326】かかる構成においては、まず、例えばR像
がモニター348に表示されるようにオペレーターはL
/R切替えスイッチ349を操作する。次いで、L/R
切替え制御部350および液晶駆動部351a,351
bにより、液晶シャッター345bを開き、液晶シャッ
ター345aを閉じる。
【0327】この状態では、図58(c)でよくわかるよ
うに、R像は、ミラー342で反射された後、レンズ3
44b、液晶シャッター345b、ミラー346b、レ
ンズ347を経てTVカメラ341に入射するが、L像
は、液晶シャッター345aによって遮断されるので、
TVカメラ341には入射しない。
【0328】したがって、モニター348にはR像だけ
が表示され、これを観察しながら、絞り323bの開度
調整、ステレオX線管322および被検者1との位置合
わせを行う。
【0329】次に、L像がモニター348に表示される
ようにオペレーターはL/R切替えスイッチ349を操
作する。次いで、L/R切替え制御部350および液晶
駆動部351a,351bにより、液晶シャッター34
5bを閉じ、液晶シャッター345aを開く。
【0330】この状態では、図58(c)でよくわかるよ
うに、L像は、ミラー342で反射された後、レンズ3
44a、液晶シャッター345a、ミラー346a、レ
ンズ347を経てTVカメラ341に入射するが、R像
は、液晶シャッター345bによって遮断されるので、
TVカメラ341には入射しない。
【0331】したがって、モニター348にはL像だけ
が表示され、これを観察しながら、絞り323aの開度
調整、ステレオX線管322および被検者1との位置合
わせを行う。
【0332】必要であれば、R像とL像の切替えを何度
か繰り返し、絞りの開度調整や位置合わせを行えばよ
い。
【0333】このように、本実施例では、被検者の表面
像を撮像可能なTVカメラを1台だけ設置し、R像およ
びL像を光学手段でTVカメラの光軸に導くとともに、
R像およびL像を交互に切り換え可能な液晶シャッター
を備えたので、1台のTVカメラでR像およびL像を撮
像し、これを交互に切換えながらモニター上で観察する
ことが可能となり、より簡略な構成でステレオX線撮影
の位置合わせあるいは絞りの開度調整を行うことができ
る。
【0334】上述の実施例では、R像およびL像を1台
のモニターに交互に表示するように構成したが、以下に
説明する変形例のように、R像およびL像をそれぞれ専
用のモニターに表示するように構成してもよい。なお、
図58に示した構成は上述の実施例と同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0335】図60は、図59の変形例を示したもので
ある。同図でわかるように、本変形例のX線撮影装置
は、TVカメラ341からのR像あるいはL像の画像信
号をA/D変換器361でデジタル画像データに変換し
た後、L像用画像メモリー362aあるいはR像用画像
メモリー362bに書き込み、一方、すでに1フレーム
前に書き込まれた画像データをL像用画像メモリー36
2aおよびR像用画像メモリー362bから読みだし、
これをD/A変換器363a,363bでアナログ信号
に変換した後、L側モニター364a,R側モニター3
64bにそれぞれ表示するようになっている。ここで、
画像メモリー362a,362bはダブルバッファ構造
になっており、2つに分けたメモリー領域を書き込み用
および読みだし用として交互に利用することにより、書
き込み動作および読みだし動作を同時に行うことができ
るようになっている。また、L/R切換え制御部350
は、画像メモリー362a,362bへの画像データ書
き込み動作を液晶シャッター345a,345bの開閉
動作に応答して行うようになっており、液晶シャッター
345aを遮断しているときは、画像データを画像メモ
リー362bに書き込み、液晶シャッター345bを遮
断しているときは、画像データを画像メモリー362a
に書き込むようになっている。
【0336】かかる構成においては、図61のタイムチ
ャートに示すように、1フレームごとに液晶シャッター
345a,345bを切り替える。まず、例えばL側の
液晶シャッター345aを閉じてR側の液晶シャッター
345bを開くことにより、TVカメラ341からR像
を出力させ、R像をデジタルデータに変換する。
【0337】次に、画像メモリー362a,362bへ
の書き込みモードをL/R切替え制御部350でR側に
して、R像デジタルデータをR側の画像メモリー362
bに書き込む(R−1“書込み”)。
【0338】この書き込み動作の間、画像メモリー36
2a,362bに書き込まれた画像データを読みだして
アナログ信号に変換した後、L側モニター364a,R
側モニター364bに表示する(R−2“読出し”,L
−2“読出し”)。
【0339】次に、R側の液晶シャッター345bを閉
じてL側の液晶シャッター345aを開くことにより、
TVカメラ341からL像を出力させ、L像をデジタル
データに変換する。
【0340】次に、画像メモリー362a,362bへ
の書き込みモードをL/R切替え制御部350でL側に
して、L像デジタルデータをL側の画像メモリー362
aに書き込む(L−1“書込み”)。
【0341】この書き込み動作の間、画像メモリー36
2a,362bに書き込まれた画像データを読みだして
アナログ信号に変換した後、L側モニター364a,R
側モニター364bに表示する(R−1“読出し”,L
−2“読出し”)。
【0342】ここで、ダブルバッファ構造の2つのメモ
リー領域は、“書込み、読出し、読出し、NOP(何も
しない)”の順に動作を繰り返すとともに、互いに2ス
テップずらしてある。
【0343】このように、本変形例では、1台のTVカ
メラでR像、L像を交互に撮像し、撮像されたR像、L
像を画像メモリーに書き込み、書き込まれた画像をそれ
ぞれ専用のモニターに1フレームあるいは2フレーム遅
れで常時表示するように構成したので、TVカメラが1
台であるにもかかわらず、人間の目にはほぼリアルタイ
ムでR像およびL像を同時に表示することができる。
【0344】したがって、より簡略な構成で絞りの開度
調整、ステレオX線管の位置合わせ等を容易に行うこと
ができる。
【0345】図62は、さらに別の変形例を示したもの
であり、上述の変形例とほぼ同じであるが、上述の変形
例では2つのダブルバッファ構造の画像メモリーをそれ
ぞれ別々のモニターに接続していたのに対し、本変形例
では1つのダブルバッファ構造の画像メモリー373を
2つの領域に分け、それぞれをR側用、L側用とし、こ
れを1台のモニター375に接続してマルチウィンドウ
形式でR像およびL像を同時表示するようにしたもので
ある。
【0346】図63は、別の変形例に係るタイムチャー
トを示したものである。ここで、ダブルバッファ構造の
2つのメモリー領域は、“R書込み、L書込み、読出
し、読出し”の順に動作を繰り返す以外は、ほぼ図61
と同様であるので説明は省略する。
【0347】このように、本変形例では、1台のTVカ
メラでR像、L像を交互に撮像し、撮像されたR像、L
像を画像メモリーに書き込み、書き込まれた画像を1台
のモニターにマルチウィンドウ形式で表示するように構
成したので、TVカメラおよびモニターが1台ずつであ
るにもかかわらず、人間の目にはほぼリアルタイムでR
像およびL像を同時に表示することができる。
【0348】したがって、より簡略な構成で絞りの開度
調整、ステレオX線管の位置合わせ等を容易に行うこと
ができる。
【0349】(第22実施例)図64(a) は、第22実施例に係るX線撮影装置を示
したものである。なお、上述の各実施例あるいは変形例
と実質的に同一の部品については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0350】本実施例のX線撮影装置は、ステレオX線
管322の焦点位置321a,321bとそれぞれ共役
な2つの位置に配置されたレーザーマーカー381a,
381bからミラー384a,384bを経て被検者1
にレーザーを照射することにより、絞りの開度に対応し
たレーザーマーカー枠を被検者1の表面に形成し、この
レーザーマーカー枠が形成された被検者の表面像をTV
カメラ382で撮像し、モニター383に表示可能にな
っている。
【0351】TVカメラ382は、2つのX線照射野を
含む領域を撮像できるように画角を調整する。ここで、
X線照射野は、SIDの大きさによって異なるため、設
計上のSIDの最大値に対して画角を調整する。
【0352】図64(b)は、モニター383に表示され
た被検者の表面像であり、被検者上にレーザーマーカー
枠385a,385bが形成されているのがわかる。
【0353】このように、本実施例では、X線焦点位置
と共役な位置にレーザーマーカーを配置し、このレーザ
ーマーカーからレーザーを照射することにより、絞りの
開度に対応したレーザーマーカー枠を被検体上に形成
し、これを撮像してモニターに表示可能に構成したの
で、ステレオ焦点の照射野をモニター上で把握すること
が可能となり、絞りの開度調整あるいは位置合わせ等を
容易に行うことができる。また、ランプを使用していた
従来技術に比べ、検査室の明るさ、ランプの寿命あるい
はランプの眩しさ等を気にする必要がなくなる。
【0354】(第23実施例) 図65(a)は、第23実施例に係るX線撮影装置を示し
たものである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実
質的に同一の部品等については同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0355】本実施例のX線撮影装置は、X線を互いに
異なる焦点位置321a,321bから被検者1に向け
てそれぞれ照射可能なステレオX線管322と、X線照
射野を含む被検者1の表面を撮影可能なTVカメラ39
2と、TVカメラ392と被検者1との距離を測定可能
なオートフォーカス部394と、オートフォーカス部3
94で測定された値を用いてモニター上に表示されるX
線照射野の大きさを算出しその大きさに相当するグラフ
ィック枠を作成可能なグラフィックデータ座標算出部3
95と、TVカメラ392で得られた被検者1の表面像
にグラフィック枠を合成可能な合成部396と、合成さ
れた像を表示可能なモニター397とを備える。
【0356】TVカメラ392は、ピント調整可能なレ
ンズ機構393を内蔵しており、オートフォーカス部3
94の指示によってレンズ機構393を駆動するように
なっている。オートフォーカス部394は、TVカメラ
392からの画像の高周波成分の振幅が最も大きくなる
ようにレンズ機構393を駆動し、そのときのレンズ位
置をグラフィック座標算出部395に送るようになって
いる。グラフィック座標算出部395は、TVカメラ3
92と被検者1との距離をレンズ位置ごとに記憶したテ
ーブルを備えており、オートフォーカス部394からピ
ントが合ったときのレンズ位置情報を受け取ったとき、
テーブルを参照することによりそのときのTVカメラ3
92と被検者1との距離を算出し、この距離を用いてグ
ラフィックデータを作成可能になっている。
【0357】かかる構成においては、まず、TVカメラ
392で撮像した画像をオートフォーカス部394に送
り、オートフォーカス部394でピントを合わせる。こ
こで、上述したように、レンズ機構393を駆動しなが
ら画像の高周波成分の振幅が最も大きくなる位置をみつ
け、そのときのレンズ位置情報をグラフィック座標算出
部395に送る。グラフィック座標算出部395は、受
け取ったレンズ位置情報を用いてテーブルを参照し、対
応する距離を特定する。
【0358】図66は、X線焦点位置321a,321
b、被検者1およびX線フィルム4の相互の位置関係を
示した図であり、特定された距離は、同図上、Lt0に相
当する。
【0359】ここで、モニター上での横方向および縦方
向のグラフィック枠の大きさは、以下の手順で幾何学的
に求めることができる。
【0360】すなわち、特定されたLt0に、焦点位置3
21a,321bとTVカメラ392との固定距離Lxt
を加えて、焦点位置321a,321bと被検者1との
距離Lx0を得る。
【0361】次に、左側ステレオ焦点321aから被検
者に向けて垂線を下ろし、垂線と被検者の前面との交点
をPmとするとともに、被検者前面上のX線照射野を示
す点をPa,Pbと定義すると、点Pmと点Pa,Pbとの距
離Lma,Lmbは、
【数1】 となる。ここで、θa、θbは、本実施例のX線撮影装置
の幾何学的情報より得ることができる値であり、
【数2】
【0362】次に、被検者前面上でのTVカメラの映像
中心線との交点Pqを基準として、点Pqと点Pa,Pbと
の距離Lqa,Lqbは、Llfを焦点間距離とすると、
【数3】
【0363】また、被検者前面での映像領域の幅Lq
は、視野角度をφとすると、
【数4】Lq=Lt0・tanφ ここで、視野角度φは幾何学情報より、
【数5】φ=arctan(Lqmax/Ltf) 以上により、画面の横長さを1、画面中央を原点、Pa
側を正とすると、被検者前面における点Pa,Pbの横座
標は、
【数6】 となる。
【0364】図67は、図66に直交する方向すなわち
焦点位置の並び方向におけるX線焦点位置321a,3
21b、被検者1およびX線フィルム4の相互の位置関
係を示した図である。
【0365】図67に示した幾何学情報を用いることに
より、モニター上の縦方向のグラフィック枠の大きさ
は、上述と同様、以下のように算定することができる。
【0366】すなわち、ステレオ焦点から被検者に向け
て垂線を下ろし、垂線と被検者の前面との交点をPkと
するとともに、被検者前面上のX線照射野を示す点をP
e,Pfと定義すると、点Pkと点Pe,Pfとの距離Lke,L
kfは、
【数7】Lke=Lkf=Lx0・tanθ となる。ここで、θは、本実施例のX線撮影装置の幾何
学的情報より得ることができる値であり、
【数8】θ=arctan(Lemax/Lxf)
【0367】また、被検者前面での映像領域の幅Lr
は、視野角度をκとすると、
【数9】Lr=Lt0・tanκ ここで、視野角度は幾何学情報より、
【数10】κ=arctan(Lrmax/Ltf) 以上により、画面の縦長さを1、画面中央を原点、Pe
側を正とすると、被検者前面における点Pe,Pfの横座
標は、
【数11】 となる。なお、他方の焦点に関するグラフィック枠の大
きさも同様にして算定することができる。
【0368】以上のように算定されたグラフィック枠の
モニター上の大きさをグラフィック合成部396に送
り、TVカメラ392からの表面像にグラフィック枠を
合成し、合成された像をモニター397に表示する。
【0369】図65(b)は、表面像398にグラフィッ
ク枠399a,399bを合成したものをモニター39
7に表示した様子を示したものである。
【0370】このように本実施例では、オートフォーカ
ス技術を用いてTVカメラと被検者との距離を求め、こ
の距離および装置間の幾何学情報を用いてステレオ焦点
に関するX線照射野のモニター上の大きさを算定し、こ
の大きさを2つのグラフィック枠として表面像に合成
し、これをモニターに表示するように構成したので、ス
テレオ焦点のそれぞれに対するX線照射野を明確に把握
することが可能となり、絞りの開度調整、X線管および
被検者の位置合わせ等の操作を容易に行うことができ
る。
【0371】上述の実施例では、被検者の前面は均一で
あり、したがって、TVカメラとの距離は被検者のどの
部分でも同じであるという前提で説明したが、実際に
は、TVカメラから見た被検者は凹凸があるので、仮に
被検者の最も凸の部分例えば鼻先でフォーカスを合わ
せ、そのときの距離でグラフィック枠を算定したとする
と、そのグラフィック枠の領域は、実際のX線照射野よ
りもわずかに小さくなる場合がある。
【0372】以下の変形例では、かかる事態に鑑み、グ
ラフィック枠の算定の際、被検者の奥行きを考慮した補
正ができるようにしたものである。なお、上述の各実施
例あるいは変形例と実質的に同一の部品については同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0373】図68は、本変形例に係るX線撮影装置を
示したものである。
【0374】本変形例に係るX線撮影装置は、図65で
説明した実施例と同様、X線を互いに異なる焦点位置3
21a,321bから被検者1に向けてそれぞれ照射可
能なステレオX線管322と、X線照射野を含む被検者
1の表面を撮影可能なTVカメラ392と、TVカメラ
392と被検者1との距離を測定可能なオートフォーカ
ス部394と、オートフォーカス部394で測定された
値を用いてモニター上に表示されるX線照射野の大きさ
を算出しその大きさに相当するグラフィック枠を作成可
能なグラフィックデータ座標算出部395と、TVカメ
ラ392で得られた被検者1の表面像にグラフィック枠
を合成可能な合成部396と、合成された像を表示可能
なモニター397とを備える。
【0375】本変形例では、さらに、被検者1の奥行き
にわたる複数の異なる位置にピントを合わせた複数の表
面像を用いて、被検者1のプロファイルを作成可能なプ
ロファイル作成部410を備え、グラフィック座標算出
部395は、被検者1の前面を基準として算出されたグ
ラフィック枠を、上述のプロファイルを用いて補正する
ようになっている。
【0376】プロファイル作成部410は、被検者1の
奥行きにわたる複数の異なる位置にピントを合わせた複
数の表面像をそれぞれ記憶可能な複数のフレームメモリ
ー(図示せず)を備える。
【0377】かかる構成においては、まず、図69(a)
に示すように、被検者1の奥行きをカバーする範囲にわ
たって複数のフォーカス面411をあらかじめ設定して
おき、これらのフォーカス面にピントを合わせて被検者
1を撮像し、撮像された複数の表面像を順次フレームメ
モリーに格納する。
【0378】次に、フレームメモリーのメモリー領域上
に指定領域を設ける。図69(b)は、フレームメモリー
420のメモリー領域上に指定された指定領域421を
示したものである。
【0379】次に、指定領域421内の所定の画素例え
ば最も左側の画素に注目し、その画素の高周波成分がど
のフレームメモリー420で最大になっているかを特定
し、さらに、特定されたフレームメモリー420がどの
フォーカス面411に対応するかを特定する。
【0380】最も左側の画素に関するフォーカス面の位
置が特定されたならば、次の画素、例えば隣接する画素
に関するフォーカス面の位置を同様に特定する。
【0381】以上の手順を指定領域の最も左側の画素か
ら最も右側の画素まで行い、各画素に関して特定された
フォーカス面の位置をプロットすれば、図69(c)によ
うなプロファイル421が得られる。
【0382】次に、図66で説明した被検者前面におけ
るX線照射野の位置Pa,Pbを、作成したプロファイル
421を用いて補正する。
【0383】図69(c)は、X線照射野の位置Pa,Pb
を、プロファイル421を用いてPa',Pb'に補正した
様子を示したものである。すなわち、Pa,Pbを被検者
前面に引いた直線にプロットし、X線焦点およびPa,P
bを通る直線がプロファイル421と交わる点をPa',P
b'としてある。
【0384】次に、絞り枠の大きさがPa',Pb'のグラ
フィック枠を表面像に合成し、合成された像をモニター
に表示し、絞りの開度調整あるいは位置合わせ等を行
う。
【0385】このように、本変形例では、被検者の奥行
きを考慮して絞り枠の大きさを補正可能に構成したの
で、特に被検者とX線管とが接近している場合において
も、絞りの開度調整あるいはX線管と被検者との位置合
わせ等を高い精度で行うことができる。
【0386】(第24実施例) 図70(a)は、第24実施例に係るX線撮影装置を示し
たものである。なお、上述の実施例あるいは変形例と実
質的に同一の部品等については同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0387】本実施例のX線撮影装置は、X線を互いに
異なる焦点位置321a,321bから被検者1に向け
てそれぞれ照射可能なステレオX線管322と、焦点位
置321a,321bからのX線照射方向をそれぞれ制
限可能な2組の絞り323a,323bとを備えるとと
もに、X線照射野を含む被検者1の表面を撮影可能なT
Vカメラ392を備える。
【0388】TVカメラ392にはレンズ機構393を
取り付けてあり、オートフォーカス部394の制御下で
駆動されることにより、TVカメラと被検者1との距離
に応じて表面像のピントを合わせることができるように
なっている。
【0389】本実施例のX線撮影装置は、TVカメラ3
92で撮像された表面像上の所望の領域に絞り枠を設定
可能な絞り枠設定部400を備え、設定された絞り枠を
グラフィック合成部396で表面像に合成し、モニター
397に表示できるようになっている。
【0390】本実施例のX線撮影装置はさらに、オート
フォーカス部394で測定された値を用いて、設定され
た絞り枠の大きさに対応する実際の絞り323a,32
3bの位置を算出可能な絞り位置算出部401と、算出
された絞り位置にしたがって絞り323a,323bを
駆動制御可能な絞り駆動部402とを備える。
【0391】かかる構成においては、まず、TVカメラ
392で得られた被検者1の表面像をモニター397に
表示し、次いで、所望の絞り枠を表面像上に設定し、設
定された絞り枠の座標データを絞り位置算出部401に
送る。
【0392】図70(b)は、表面像398に絞り枠40
3a、404bを合成した様子を示したものである。
【0393】一方、表面像398のピントをオートフォ
ーカス部394およびレンズ機構393で合わせてお
き、ピントが合ったレンズ位置を絞り位置算出部401
に送る。
【0394】絞り位置算出部401は、X線焦点位置と
被検者1との距離Lx0を、レンズ機構393のレンズ位
置ごとに記憶したテーブルを持っており、このテーブル
を参照することにより絞り位置算出部401から送られ
てきたレンズ位置に対応する距離Lx0を求める。
【0395】次に、求めた距離Lx0および絞り枠設定部
400から受け取った絞り枠の座標データから、以下の
手順で実際の絞り323aの位置を算出する。
【0396】図71は、X線焦点321a、被検者1、
絞り323aおよびTVカメラ392の相対位置関係を
示したものである。
【0397】まず、設定された絞り枠の座標データを用
いて、被検者前面におけるX線照射野Pa、Pbの位置を
求める。
【0398】次に、X線焦点321aから被検者1に下
ろした垂線と被検者との交点をPmとし、PmとPa、Pb
との距離をそれぞれLpa,Lpbとすると、X線焦点32
1aとPa、Pbとをそれぞれ結ぶ直線および上述の垂線
がなす角度θa、θbは、
【数12】
【0399】次に、X線焦点321aと絞り323aと
の固定距離をLxc、絞り面における各交点をPm',Pa',
Pb'とすると、交点Pm'とPa',Pb'との距離Lm'a',L
m'b'はそれぞれ、
【数13】 となる。X線焦点321bについても同様にして絞り面
での絞り位置を算出することができる。
【0400】次に、算出された絞り位置にしたがって絞
り駆動部402で絞り323a,323bを駆動制御す
る。次いで、X線曝射指示を待ってX線を曝射する。
【0401】このように、本実施例では、表面像上にス
テレオ焦点に関する絞り枠を設定することにより、設定
された絞り枠に応じた位置に自動的に絞りを駆動制御す
るように構成したので、絞りの開度調整、ステレオX線
管および被検者との位置合わせを容易に行うことができ
る。
【0402】本実施例では、左右の焦点ごとに絞り枠の
設定を行うように構成したが、代わりにステレオ焦点の
各X線照射野の共通領域を絞り枠として設定し、後は自
動的に左右の絞りの位置を算出して駆動制御するように
構成してもよい。
【0403】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絞
りの開度調整あるいは、撮影の際の位置合わせを迅速か
つ容易に行うことができるので、被検者の負担を軽減で
きるとともに、検査時間を大幅に短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るX線撮影装置のブロック図。
【図2】第1実施例の変形例に係るX線撮影装置のブロ
ック図。
【図3】第2実施例に係るX線撮影装置のブロック図。
【図4】モニターをチルト機構を介して絞り装置に取付
けた例を示した図。
【図5】第3実施例に係るX線撮影装置のブロック図。
【図6】第3実施例の作用を説明した図。
【図7】第3実施例の変形例に係るX線撮影装置のブロ
ック図。
【図8】第3実施例の変形例の作用を説明した図。
【図9】第4実施例に係るX線撮影装置のブロック図。
【図10】第4実施例の作用を説明した図。
【図11】第5実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図12】第5実施例の作用を説明した図。
【図13】第5実施例の変形例に係るX線撮影装置のブ
ロック図。
【図14】第5実施例の別の変形例に係るX線撮影装置
のブロック図。
【図15】第5実施例の別の変形例の作用を説明した
図。
【図16】第6実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図17】第6実施例の作用を説明した図。
【図18】第7実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図19】第7実施例の作用を説明した図。
【図20】第7実施例の変形例に係るX線撮影装置のブ
ロック図。
【図21】第7実施例のさらに別の変形例に係るX線撮
影装置のブロック図。
【図22】第8実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図23】第8実施例の作用を説明した図。
【図24】第8実施例の変形例に係るX線撮影装置のブ
ロック図。
【図25】第8実施例の変形例の作用を説明した図。
【図26】第9実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図27】第9実施例の作用を説明した図。
【図28】第10実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図29】第10実施例の作用を説明した図。
【図30】第11実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図31】第11実施例の作用を説明した図。
【図32】第12実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図33】第12実施例に用いる位置合わせ用マーカー
を示した斜視図。
【図34】第12実施例の作用を説明した図。
【図35】第13実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図36】第13実施例の作用を説明した図。
【図37】第13実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図38】第13実施例の変形例の作用を説明した図。
【図39】第13実施例の別の変形例に係るX線撮影装
置のブロック図。
【図40】第14実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図41】第14実施例の作用を説明した図
【図42】第14実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図43】第14実施例の変形例の作用を説明した図。
【図44】第14実施例のさらに別の変形例に係るX線
撮影装置のブロック図。
【図45】第15実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図46】第15実施例の作用を説明した図。
【図47】第15実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図48】第15実施例の変形例を適用可能な回転撮影
を示した図。
【図49】第16実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図50】第16実施例の作用を説明した図。
【図51】第17実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図52】第17実施例の作用を説明した図。
【図53】第18実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図54】第18実施例の作用を説明した図。
【図55】第19実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図56】第20実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図57】第20実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図58】第21実施例に係るX線撮影装置の部分ブロ
ック図。
【図59】第21実施例に係るX線撮影装置の部分ブロ
ック図。
【図60】第21実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図61】第21実施例の変形例の作用を説明した図。
【図62】第21実施例のさらに別の変形例に係るX線
撮影装置のブロック図。
【図63】第21実施例のさらに別の変形例の作用を説
明した図。
【図64】第22実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図65】第23実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図66】第23実施例の作用を説明した図。
【図67】第23実施例の作用を説明した図。
【図68】第23実施例の変形例に係るX線撮影装置の
ブロック図。
【図69】第23実施例の変形例の作用を説明した図。
【図70】第24実施例に係るX線撮影装置のブロック
図。
【図71】第24実施例の作用を説明した図。
【図72】従来のX線撮影装置のブロック図。
【符号の説明】
1 被検体(被検者) 2 X線管 3 絞り装置 4 X線フィルム 5 支持機構 6 絞り 7 TVカメラ 8 モニター 9 X線焦点位置 10 寝台 19 ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/18 A61B 6/00 303C (72)発明者 中山 博士 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝 那須工場内 (72)発明者 小澤 政広 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝 那須工場内 (56)参考文献 特開 昭54−158984(JP,A) 特開 平1−146564(JP,A) 特開 平2−159257(JP,A) 特開 昭56−75175(JP,A) 特開 昭63−286170(JP,A) 特開 昭63−216545(JP,A) 特開 昭63−31650(JP,A) 特開 昭58−55843(JP,A) 特開 平4−200450(JP,A) 特開 平4−154387(JP,A) 特開 昭58−173536(JP,A) 実開 昭54−68571(JP,U) 特公 昭47−32948(JP,B1) 特表 昭61−501008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14 G03B 42/02 H04N 5/321 H04N 7/18

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を被検体に向けて照射可能なX線照
    射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出してX線像を作成する
    X線フィルム装置と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    とを備え、 前記表示手段は、前記焦点位置とX線フィルムとの距離
    を機械的位置情報に基づいて算出するSID算出部と、 前記SID算出部により算出された距離に基づいてX線
    フィルムに対応するフィルム枠を作成する作成部と、 前記フィルム枠を前記画像に合成可能な合成部と、を備
    えることを特徴とするX線撮影装置
  2. 【請求項2】 X線を被検体に向けて照射可能なX線照
    射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出してX線像を作成する
    X線フィルム装置と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    とを備え、 前記表示手段は、前記焦点位置と前記X線フィルムとの
    距離を前記画像からオートフォーカスにより算出するS
    ID算出手段と、 前記SID算出手段により算出された距離に基づいてX
    線フィルムに対応するフィルム枠を作成する作成手段
    と、 前記X線フィルムに対応する前記フィルム枠を前記画像
    に合成可能な合成部とを備えることを特徴とするX線撮
    影装置
  3. 【請求項3】 X線を被検体に向けて照射可能なX線照
    射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介し て前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    とを備え、 前記表示手段は、前記絞り装置の絞り開度に対応した視
    野のフィルム枠像あるいはグラフィック像を前記画像に
    合成可能な合成部を備えることを特徴とするX線撮影装
  4. 【請求項4】 前記合成部は、前記フィルム枠および前
    記画像のうち、前記表示手段における表示寸法が大きく
    なる方を該表示手段における表示フレームに一致させて
    合成することを特徴とする請求項1または2記載のX線
    撮影装置
  5. 【請求項5】 前記絞り装置の絞りの開度を検出する絞
    り開度検出手段を備え、 前記合成部は、前記フィルム枠の前記表示手段における
    表示寸法を表示上で一定にして前記画像および前記絞り
    開度検出手段により検出された絞りの開度に対応した絞
    り枠を拡大あるいは縮小して前記フィルム枠、前記絞り
    枠および前記画像を合成することを特徴とする請求項1
    または2記載のX線撮影装置
  6. 【請求項6】 前記絞り装置の絞りの開度を検出する絞
    り開度検出手段と、 前記フィルム枠および前記絞り開度検出手段により検出
    された絞りの開度に対応した絞り枠の大きさを比較する
    比較部と、 前記比較部の比較により前記絞り枠が前記フィルム枠よ
    りも大きい場合は警告メッセージを作成するメッセージ
    作成部とを備え、 前記合成部は、前記警告メッセージを前記画像に合成す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のX線撮影装
  7. 【請求項7】 X線を被検体に向けて照射可能なX線照
    射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    とを備え、 前記表示手段は、理想的な撮影位置を示すグラフィック
    像を前記画像に合成可能な合成部を備えることを特徴と
    するX線撮影装置
  8. 【請求項8】 前記理想的な撮影位置と実際の被検体の
    位置との差をなくすために必要な前記被検体の移動方向
    および移動量を算出する算出手段を備えることを特徴と
    する請求項7記載のX線撮影装置
  9. 【請求項9】 前記X線照射手段による照射を制御する
    X線照射制御手段と、 前記位置の差が所定の値以下になったときに、準備完了
    信号を前記X線照射制御手段に送信する手段とを備える
    ことを特徴とする請求項8記載のX線撮影装置
  10. 【請求項10】 X線を被検体に向けて照射可能なX線
    照射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    と、 前記撮影手段と前記被検体との距離を測定するオートフ
    ォーカス部と、 前記オートフォーカス部により測定された距離に基づい
    て前記表示手段において表示されるX線照射野の大きさ
    を算出する照射野算出部と、 前記算出されたX線照射野の大きさに相当するグラフィ
    ック枠を作成するグラフィック算出部と、 前記撮影手段により得られた前記被検体の画像に前記グ
    ラフィック枠を合成する合成部とを備えることを特徴と
    するX線撮影装置
  11. 【請求項11】 前記被検体の奥行方向の複数の異なる
    位置にピントを合わせた複数の前記被検体の画像を用い
    て前記被検体のプロファイルを作成するプロファイル作
    成部を備え、 前記グラフィック算出部は、前記プロファイルを用いて
    前記撮影手段と前記被検体との距離を補正することを特
    徴とする請求項10記載のX線撮影装置
  12. 【請求項12】 X線を被検体に向けて照射可能なX線
    照射手段と、 前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、 前記X線照射手段からのX線の照射範囲を制限可能な絞
    り装置と、 前記X線の焦点位置と共役な位置に配置され、前記位置
    で前記絞り装置を介して前記被検体を撮影する撮影手段
    と、 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段
    と、 所定位置と前記被検体との距離を測定するオートフォー
    カス部と、 前記撮影手段により撮影された画像上に絞り枠を設定す
    る絞り枠設定部と、 前記オートフォーカス部で測定された距離に基づいて前
    記絞り枠の大きさに対応する実際の絞り位置を算出する
    絞り位置算出部と、 前記算出された絞り位置に基づいて前記絞りを駆動制御
    する絞り駆動部とを備えることを特徴とするX線撮影装
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