JP7049416B2 - 放射線撮影システムとその作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線撮影システムとその作動方法に関する。
医療分野において、放射線撮影システムで得られた放射線画像に基づく診断が盛んに行われている。放射線撮影システムは放射線発生装置と放射線撮影装置を備える。放射線発生装置は放射線源を含み、放射線撮影装置は放射線画像検出装置を含む。放射線画像検出装置はセンサパネルを有している。センサパネルには撮影領域が設けられている。撮影領域には複数の画素が二次元に配列されている。画素は、放射線源から照射されて被写体(患者)を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する。放射線画像検出装置は、画素に蓄積された電荷をデジタル信号に変換し、これを放射線画像として出力する。
放射線画像検出装置には、撮影室に設置された撮影台に固定される据え置き型と、持ち運び可能な筐体にセンサパネル等が収容された可搬型とがある。可搬型の放射線画像検出装置は電子カセッテと呼ばれる。電子カセッテには、ケーブルを介して商用電源から給電されるワイヤードタイプの他に、筐体に装着されたバッテリから給電されるワイヤレスタイプがある。
電子カセッテは、その機動性を活かして、撮影室以外に持ち出されて使用される。例えば撮影室に赴くことができない患者がいる病室を巡回して撮影を行う回診撮影の際に使用される。また、電子カセッテは、自宅療養中の高齢者や、事故、災害等による急病人を撮影するため、医療施設外で使用されることもある。このように、撮影台を用いない撮影を、以降、フリー撮影という。
放射線撮影前の準備作業において、放射線技師等のオペレータは、放射線源、電子カセッテ、および患者の相対的な位置決め(ポジショニングともいう)を行う。位置決めを終えた後、オペレータは、放射線源から放射線を照射させて放射線撮影を行う。
特許文献1および特許文献2には、フリー撮影ではなく撮影台を用いた撮影であるが、位置決めを支援し、位置決めの作業効率の向上を図る技術が記載されている。特許文献1には、患者が仰臥する寝台に、放射線源と据え置き型の放射線画像検出装置が内蔵されたC型アームが取り付けられた撮影台が記載されている。特許文献2には、患者が仰臥する寝台に、フイルムカセッテが収容された撮影台が記載されている。特許文献2では、放射線源は撮影室の天井にアームを介して取り付けられている。特許文献1および特許文献2のいずれにおいても、放射線源と据え置き型の放射線画像検出装置またはフイルムカセッテ(以下、便宜上、両者をまとめてパネル部という)は、寝台を挟んで対向する位置に配置されている。
ここで、撮影台を用いた撮影では、まず、患者を撮影台の位置に移動させ、膝等の患者の撮影部位が撮影台のパネル部と対向するように患者を動かしておおまかな位置決めをする。そして、放射線が照射される領域である照射野内に患者の撮影部位が含まれるよう、放射線源の照射方向や照射位置を位置決めする。この段階で、放射線源と撮影台のパネル部の位置関係は固定される。この後、照射野内において、患者の撮影部位の位置、姿勢、向き等が微調整されて、位置決めが完了する。患者の撮影部位の微調整も、おおまかな位置決め時と同様に、固定されたパネル部に対して、患者を動かすことにより行う。
特許文献1および特許文献2では、放射線源に取り付けられた光学式のカメラで撮影した動画(以下、カメラ画像)と、患者の理想的な位置であって事前に設定された位置(以下、設定位置)を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成し、これを表示部に表示している。カメラの視野は、カメラ画像の中心と照射野の中心がほぼ一致するように調整されている。カメラ画像内の位置決め指標画像の表示位置は、例えば照射野の中心を基準にした位置に固定される。なお、位置決め指標画像は、具体的には患者の撮影部位を模した人体モデルの輪郭を線で表したものである。
オペレータは、合成画像を見ながら、患者の撮影部位の位置が位置決め指標画像と一致するよう、患者に指示を出して患者に撮影部位の位置や姿勢の変更を促したり、自らの手で患者の撮影部位の位置や姿勢を変更させたりする。
特開2013-048740号公報 特開平06-217973号公報
特許文献1および特許文献2は、前述の通り、撮影台を用いた撮影である。このため、放射線源とパネル部との相対的な位置を固定したうえで、照射野内における患者とパネル部との相対的な位置決めが行われる。放射線源の位置が固定されているため、カメラ画像内の位置決め指標画像の表示位置も固定されている。このように表示位置が固定された位置決め指標画像に倣って、患者の位置や撮影部位を動かすことができれば、特許文献1および特許文献2のような技術でも、位置決めの支援を適切に行うことができる。
しかしながら、電子カセッテを用いたフリー撮影では、特許文献1および特許文献2のような技術では、位置決めの支援を適切に行うことができないという問題があった。というのも、フリー撮影では、高齢者や急病人等の自ら自由に体を動かせない患者を撮影する場合がある。このような場合には、電子カセッテを基準にして、患者の撮影部位の位置や姿勢を動かすことが困難であることが多い。また、フリー撮影では、患者を動かすよりは、取り回しが自由な電子カセッテを動かしたほうが、労力が少なくて済む。そのため、フリー撮影では、患者の撮影部位と電子カセッテとの相対的な位置決めに際しては、電子カセッテではなく患者を基準にして、電子カセッテを動かすことになる。
特許文献1および特許文献2の技術では、放射線源の位置が固定された状態では、カメラ画像内の位置決め指標画像の表示位置も固定されている。そのため、パネル部に相当する電子カセッテを動かしても、放射線源を動かさない限り、カメラ画像内の位置決め指標画像の表示位置は固定されたままである。したがって、フリー撮影においては、特許文献1および特許文献2の位置決め指標画像は、位置決めの支援として利用できない。つまり、カメラ画像内で位置決め指標画像の表示位置が固定されていた場合、電子カセッテを動かすと、カメラ画像内において電子カセッテの位置と位置決め指標画像の表示位置が乖離してしまう。そうすると、本来であれば電子カセッテと患者の撮影部位の設定位置を示す位置決め指標画像が、位置決めの支援として機能しなくなってしまう。これにより、特許文献1および特許文献2の技術では、フリー撮影の位置決めの支援を適切に行うことができないという問題が生じる。
本発明は、電子カセッテを用い、撮影台を用いないで行うフリー撮影であっても、被写体と電子カセッテとの相対的な位置決めの支援を適切に行うことが可能な放射線撮影システムとその作動方法を提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影システムは、プロセッサを備える放射線撮影システムであって、プロセッサは、放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、放射線が照射される領域である照射野内に位置する被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得し、カメラ画像を使用して、カメラ画像内の電子カセッテの位置を検出し、カメラ画像と、電子カセッテの位置に対する被写体の相対的な設定位置であって、事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成し、合成画像を表示部に表示する制御を行う。
カメラ画像は、動画であることが好ましい。
プロセッサは、位置決め指標画像で示される設定位置と被写体の実際の位置とのずれ量である第1ずれ量を算出することが好ましい。
表示部には第1ずれ量に関連する情報が表示されることが好ましい。
プロセッサは、第1ずれ量が予め設定された第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理を実行することが好ましい。
カメラの視野内で、かつカメラ画像に映る露呈位置に配置され、電子カセッテの外周部の一部の位置を表す位置信号を出力する位置検出ユニットを備えることが好ましい。
プロセッサは、合成画像に、電子カセッテの位置を示すカセッテ位置指標を表示することが好ましい。
プロセッサは、位置決め指標画像を生成することが好ましい。
プロセッサは、カメラ画像に基づいて、位置決め指標画像を生成することが好ましい。また、プロセッサは、放射線画像に基づいて、位置決め指標画像を生成することが好ましい。
プロセッサは、複数の位置決め指標画像が予め登録される指標画像データベースにアクセスして、位置決め指標画像を取得することが好ましい。
指標画像データベースには、被写体の撮影部位、または撮影部位の姿勢および向きに関する情報である撮影手技のうちの少なくとも1つを規定する撮影メニュー毎に位置決め指標画像が登録されており、プロセッサは、設定された撮影メニューに対応する位置決め指標画像を指標画像データベースから取得することが好ましい。
指標画像データベースには、被写体毎に位置決め指標画像が登録されており、プロセッサは、被写体に対応する位置決め指標画像を指標画像データベースから取得することが好ましい。また、指標画像データベースには、被写体の体格毎に位置決め指標画像が登録されており、プロセッサは、被写体の体格を特定し、被写体の体格に対応する位置決め指標画像を指標画像データベースから取得することが好ましい。
プロセッサは、位置決め指標画像の関連情報を、放射線画像の付帯情報として放射線画像に関連付けることが好ましい。
被写体の複数の撮影部位を含む長尺な撮影範囲を分割した複数の分割撮影範囲をそれぞれ撮影し、各分割撮影範囲に対応する複数枚の放射線画像を合成して1枚の長尺な放射線画像を生成する長尺撮影を行う場合、プロセッサは、基準の分割撮影範囲に位置決めされた電子カセッテの画像内カセッテ位置を検出し、検出した、基準の分割撮影範囲に位置決めされた電子カセッテの画像内カセッテ位置に対して、その他の分割撮影範囲における電子カセッテの推奨位置を示す推奨カセッテ位置指標を表示することが好ましい。
プロセッサは、推奨カセッテ位置指標に対しても、位置決め指標画像を表示することが好ましい。また、プロセッサは、推奨カセッテ位置指標で示される推奨位置と電子カセッテの実際の位置とのずれ量である第2ずれ量を算出し、第2ずれ量が予め設定された第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理を実行することが好ましい。
カメラは放射線源に取り付けられていることが好ましい。
本発明の放射線撮影システムの作動方法は、放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、放射線が照射される領域である照射野内に位置する被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得ステップと、カメラ画像を使用して、カメラ画像内の電子カセッテの位置を検出する検出ステップと、カメラ画像と、電子カセッテの位置に対する被写体の相対的な設定位置であって、事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成ステップと、合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御ステップとを備える。
本発明によれば、電子カセッテの移動に伴ってカメラ画像における電子カセッテの位置である画像内カセッテ位置が変化した場合には、画像内カセッテ位置の変化に合わせて、被写体の事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像の表示位置を変化させるので、電子カセッテを用い、撮影台を用いないで行うフリー撮影であっても、被写体と電子カセッテとの相対的な位置決めの支援を適切に行うことが可能な放射線撮影システムとその作動方法を提供することができる。
X線撮影システムを示す図である。 撮影オーダを示す図である。 メニュー・条件テーブルを示す図である。 画像ファイルを示す図である。 電子カセッテの外観斜視図である。 電子カセッテが実行する動作の流れを示す図である。 カメラ画像を示す図である。 コンソールを構成するコンピュータのブロック図である。 コンソールのCPUのブロック図である。 指標画像DBを示す図である。 合成画像の成り立ちを示す図である。 電子カセッテの移動に伴う画像内カセッテ位置の変化に合わせて、位置決め指標画像の表示位置を変化させる様子を示す図であり、図12Aは電子カセッテの移動前、図12Bは移動後をそれぞれ示す。 コンソールのCPUの処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の指標画像DBを示す図である。 第3実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第3実施形態の指標画像取得部の機能を示す図であり、図16Aは指標画像生成部から位置決め指標画像が入力された場合、図16Bはそれまで登録されていた位置決め指標画像を、指標画像生成部で生成した位置決め指標画像に差し替える様子をそれぞれ示す。 第4実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第5実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 カメラ画像に基づいて、指標画像DBに登録されている位置決め指標画像に映る被写体の姿勢および/または向きを編集して位置決め指標画像を生成する様子を示す図である。 第5実施形態の指標画像取得部の機能を示す図であり、図20Aは指標画像生成部から位置決め指標画像が入力された場合、図20Bはそれまで登録されていた位置決め指標画像を、指標画像生成部で生成した位置決め指標画像に差し替える様子をそれぞれ示す。 第6実施形態の指標画像DBを示す図である。 第6実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第7実施形態の指標画像DBを示す図である。 第7実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第8実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第1警告が表示された合成画像を示す図である。 第9実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 下肢撮影の場合の撮影範囲とX線画像を示す図である。 基準の分割撮影範囲に電子カセッテを位置決めした場合のカメラ画像を示す図である。 第10実施形態の合成画像の成り立ちを示す図である。 推奨カセッテ枠に対しても、位置決め指標画像を表示する態様を示す図である。 第11実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第2警告が表示された合成画像を示す図である。 位置検出ユニットを露呈位置に配した図である。 第12実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。
[第1実施形態]
図1において、放射線としてX線を用いるX線撮影システム10は、X線発生装置11とX線撮影装置12とを備えている。X線発生装置11は、放射線源に相当するX線源13と線源制御装置14とで構成される。X線撮影装置12は、電子カセッテ15とコンソール16とで構成される。
図1では、X線撮影システム10が設置される撮影室において、X線源13と対向する位置に被写体Hが立って、被写体H自らが電子カセッテ15を持ち、電子カセッテ15を撮影部位である膝に宛がってX線撮影を行っている様子を示している。すなわち、図1に示すX線撮影は、撮影台を用いずに行うフリー撮影である。このため電子カセッテ15は自由に移動可能である。
X線源13は、X線を発生するX線管20、X線が照射される領域である照射野を限定する照射野限定器21、および照射野を示す照射野表示光を発する照射野表示光源22を内蔵している。
X線管20は、熱電子を放出するフィラメントと、フィラメントから放出された熱電子が衝突してX線を放射するターゲットとを有している。照射野限定器21は、例えば、X線を遮蔽する4枚の鉛板を四角形の各辺上に配置し、X線を透過させる四角形の照射開口が中央に形成されたものである。この場合、照射野限定器21は、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させ、照射野を設定する。図1では、電子カセッテ15の撮影領域RX(図5参照)とほぼ同じ照射野が設定された状態を例示している。
照射野表示光源22は、照射野限定器21の照射開口を通じて、照射野表示光を照射する。このため、照射野表示光は、文字通り照射野と同じ形状と大きさを有する。照射野表示光源22は、照明を落とした撮影室内でもオペレータが視認可能なように、特殊な色(例えば黄色)の照射野表示光を発する。
X線源13には、光学式のカメラ23が取り付けられている。カメラ23の光軸は、照射野の中心を通るX線の照射軸と平行である。X線撮影のため、オペレータがX線源13、電子カセッテ15、および被写体Hのおおまかな位置決めを行った後は、カメラ23は、その視野(以下、FOV(Field Of View))という)に電子カセッテ15および被写体Hを捉える。カメラ23は、これら電子カセッテ15および被写体Hを含む光学像であるカメラ画像60(図7参照)を撮影する。おおまかな位置決めを行った後は、被写体Hは照射野内に位置している。このため、カメラ画像60は、照射野内に位置する被写体Hを撮影した画像である。カメラ画像60は、例えばカラー画像であり、かつ動画である。
ここで、「X線源13に取り付けられたカメラ23」は、図1のようにX線源13の外周部に直接取り付けられる場合は勿論のこと、照射野限定器21および照射野表示光源22のように、X線源13に内蔵される場合も含む。X線源13の外周部に対物レンズが配され、X線源13以外(例えばX線源13を天井から吊り下げるアーム等)に撮像素子が内蔵された場合も、「X線源13に取り付けられたカメラ23」に含まれる。
カメラ23は無線通信部およびバッテリを有し、ワイヤレスで作動する。カメラ23は、コンソール16からの撮影指示信号および撮影停止信号を無線受信し、撮影指示信号に応じてカメラ画像60の撮影を開始し、撮影停止信号に応じてカメラ画像60の撮影を停止する。カメラ23は、撮影したカメラ画像60をコンソール16に無線送信する。
撮影指示信号は、入力デバイス31を介してオペレータにより入力される撮影指示に応じて、コンソール16からカメラ23に送信される。撮影停止信号は、電子カセッテ15からX線の照射開始を報せる照射開始検出信号をコンソール16で受信したときに、コンソール16からカメラ23に自動的に送信される。
線源制御装置14は、タッチパネル25、電圧発生部26、制御部27、および照射スイッチ28を有している。タッチパネル25は、X線管20に印加する管電圧、管電流、およびX線の照射時間からなるX線の照射条件、並びに照射野限定器21の照射開口の大きさを設定する際に操作される。ここで、管電流は、X線管20のフィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量を決定するパラメータである。
電圧発生部26は、X線管20に印加する管電圧を発生する。制御部27は、この電圧発生部26の動作を制御して、管電圧、管電流、およびX線の照射時間を制御する。制御部27はX線管20からX線が発生されたときに計時を開始するタイマーを有し、タイマーで計時した時間が照射条件で設定された照射時間となったとき、X線管20の動作を停止させる。また、制御部27は、照射野限定器21を動作させて、その照射開口の大きさを、タッチパネル25で設定された大きさとする。
照射スイッチ28は、X線の照射を開始する際にオペレータにより操作される。照射スイッチ28は2段押下型である。照射スイッチ28が1段目まで押された(半押しされた)とき、制御部27は、X線管20にX線を発生する前の準備動作を開始させる。照射スイッチ28が2段目まで押された(全押しされた)とき、制御部27は、X線管20にX線を発生させる。これにより、被写体Hの撮影部位である手に向けてX線が照射される。
電子カセッテ15は、X線源13から照射されて被写体Hを透過したX線に基づくX線画像40(図4参照)を検出する。電子カセッテ15は、カメラ23と同様、無線通信部およびバッテリを有し、ワイヤレスで作動する。電子カセッテ15は、X線画像40をコンソール16に無線送信する。
コンソール16は、例えばノート型パーソナルコンピュータといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、各種アプリケーションプログラムをインストールして構成される。コンソール16は、表示部に相当するディスプレイ30およびタッチパッドやキーボード等の入力デバイス31を有する。コンソール16は、GUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられた各種操作画面をディスプレイ30に表示し、各種操作画面を通じて入力デバイス31からのオペレータによる各種操作指示の入力を受け付ける。
コンソール16は、図2に示す撮影オーダ35の入力を受け付ける。撮影オーダ35は、例えば診療科の医師等の撮影依頼者から、オペレータにX線撮影を指示するための情報である。撮影オーダ35は、例えば、放射線情報システム(RIS;Radiology Information System、図示せず)からコンソール16に配信される。
撮影オーダ35は、オーダID(Identification Data)、被写体ID、撮影手技等の項目を有する。オーダIDは、個々の撮影オーダ35を識別する記号や番号であり、RISにより自動的に付される。被写体IDの項目には撮影対象の被写体Hの被写体IDが記される。被写体IDは個々の被写体Hを識別する記号や番号である。
撮影手技は、被写体Hの撮影部位と、当該撮影部位の姿勢および向きに関する情報である。撮影部位は、図1で例示した膝に加えて、頭部、頸椎、胸部、腹部、手、指、肘等がある。姿勢は立位、臥位、座位等の被写体Hの姿勢、向きは正面、側面、背面等のX線源13に対する被写体Hの向きである。図示は省略するが、撮影オーダ35には、これらの項目の他に、被写体Hの氏名、性別、年齢、身長、体重といった被写体情報の項目が設けられている。また、撮影オーダ35には、撮影依頼者の所属診療科、撮影依頼者のID、RISで撮影オーダ35を受け付けた日時、術後の経過観察や治療薬の効果判定等の撮影目的、撮影依頼者からオペレータへの申し渡し事項といった項目も設けられている。
コンソール16には、図3に示すメニュー・条件テーブル38が記憶されている。メニュー・条件テーブル38には、撮影部位、姿勢、および向きが1セットとなった撮影手技を規定する撮影メニューと、これに対応する照射条件が関連付けて登録されている。この撮影メニューと照射条件との組には、デフォルトで登録されているものもあれば、オペレータがデフォルトの組を編集したり、デフォルトの組とは別に新規に追加したりしたものも含まれる。なお、撮影メニューは、撮影手技ではなく、撮影部位のみを規定するものであってもよい。
コンソール16は、オペレータの操作により、図3に示す撮影オーダ35の内容をリスト化した撮影オーダリストをディスプレイ30に表示する。オペレータは、撮影オーダリストを閲覧して撮影オーダ35の内容を確認する。続いてコンソール16は、図3に示すメニュー・条件テーブル38の内容を、撮影メニューを設定可能な形態でディスプレイ30に表示する。オペレータは、撮影オーダ35で指定された撮影手技と一致する撮影メニューを選択して設定する。
コンソール16は、オペレータにより設定された撮影メニュー、および設定された撮影メニューに対応する照射条件、オーダID、自身を識別する記号や番号であるコンソールID等の各種情報を含む条件設定信号を電子カセッテ15に無線送信する。
コンソール16は、X線画像40を、例えば図4に示すようなDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した形式の画像ファイル41とし、これを医療画像保管通信システム(PACS;Picture Archiving and Communication System、図示せず)に送信する。
画像ファイル41は、X線画像40と付帯情報42とが1つの画像IDで関連付けられたものである。付帯情報42には、被写体情報、オーダID、撮影メニュー、照射条件等が含まれる。撮影依頼者は、クライアント端末でPACSにアクセスして画像ファイル41をダウンロードすることで、クライアント端末でX線画像40を閲覧することが可能である。
図5において、電子カセッテ15は、センサパネル50と、回路部51と、これらを収容する直方体形状をした持ち運び可能な筐体52とで構成される。筐体52は、例えば、フイルムカセッテやIP(Imaging Plate)カセッテ、CR(Computed Radiography)カセッテと略同様の、国際規格ISO(International Organization for Standardization)4090:2001に準拠した大きさである。
筐体52の前面52Aには矩形状の開口が形成されており、開口にはX線透過性を有する透過板53が取り付けられている。電子カセッテ15は、前面52AがX線源13と対向する姿勢で位置決めされ、前面52AにX線が照射される。なお図示は省略するが、筐体52には、この他にも、主電源のオン/オフを切り替えるスイッチや、バッテリの残り使用時間、撮影準備完了状態といった電子カセッテ15の動作状態を報せるインジケータが設けられている。
センサパネル50は、シンチレータ55と光検出基板56とで構成される。シンチレータ55と光検出基板56は、前面52A側からみてシンチレータ55、光検出基板56の順に積層されている。シンチレータ55は、CsI:Tl(タリウム賦活ヨウ化セシウム)やGOS(GdS:Tb、テルビウム賦活ガドリニウムオキシサルファイド)等の蛍光体を有し、透過板53を介して入射したX線を可視光に変換して放出する。なお、X線が照射される前面52A側から見て光検出基板56、シンチレータ55の順に積層したセンサパネルを用いてもよい。また、アモルファスセレン等の光導電膜によりX線を直接信号電荷に変換する直接変換型のセンサパネルを用いてもよい。
光検出基板56は、シンチレータ55から放出された可視光を検出して電荷に変換する。回路部51は、光検出基板56の駆動を制御するとともに、光検出基板56から出力された電荷に基づきX線画像40を生成する。
光検出基板56には撮影領域RXが設けられている。この撮影領域RXは透過板53とほぼ同じ大きさであり、複数の画素がN行×M列の二次元マトリックス状に配列されている。画素は、シンチレータ55からの可視光に感応して電荷を蓄積する。この画素に蓄積された電荷を、回路部51でデジタル信号に変換することで、X線画像40が検出される。
N、Mは2以上の整数であり、例えばN、M≒2000である。なお、画素の行列数は、これに限定されない。また、画素の配列は正方配列でもよいし、画素を45°傾けて、かつ画素を千鳥状に配置してもよい。
撮影領域RXの4つの角には、L字状のマーカー57Aが配されている。また、撮影領域RXの一方の短辺の中央には、棒状のマーカー57Bが配されている。この棒状のマーカー57Bが配されたほうが、X線画像40において上側となる。さらに、撮影領域RXの中央には、十字状のマーカー57Cが配されている。マーカー57Aは、長辺側が短辺側よりも長く形成されている。これらのマーカー57A~57Cにより、撮影領域RXの位置および向きが分かる。
電子カセッテ15には、X線の照射開始を検出する機能が備えられている。この照射開始検出機能は、例えば、光検出基板56の撮影領域RXに照射開始検出センサを設けるものである。そして、照射開始検出センサから所定のサンプリング周期で出力される、X線の到達線量に応じた線量信号と、予め設定された照射開始検出閾値とを比較し、線量信号が照射開始検出閾値を超えた場合に、X線の照射が開始されたと判定する。照射開始検出センサは、例えば画素の一部が担う。
また、電子カセッテ15は、線源制御装置14の制御部27と同様に、X線の照射開始を検出したときに計時を開始するタイマーを有する。電子カセッテ15は、タイマーで計時した時間がコンソール16で設定された照射条件の照射時間となったとき、X線の照射が終了したと判定する。
図6に示すように、電子カセッテ15は、コンソール16からの条件設定信号を受信したときに、画素から暗電荷を読み出してリセット(破棄)する画素リセット動作を開始する。なお、電子カセッテ15は、条件設定信号を受信する前は待機動作をしている。待機動作は、条件設定信号を受信する役割を担う無線通信部等の最低限必要な部分にのみ電力が供給されている状態である。
次いで、電子カセッテ15は、照射開始検出機能でX線の照射開始を検出したときに、画素リセット動作を終えて、X線の到達線量に応じた電荷を画素に蓄積させる画素電荷蓄積動作を開始する。これにより、X線源13のX線の照射開始タイミングと、画素電荷蓄積動作の開始タイミングとを同期させることができる。
また、電子カセッテ15は、照射開始検出機能でX線の照射開始を検出したときに、その旨を報せる照射開始検出信号をコンソール16に無線送信する。
その後、電子カセッテ15は、タイマーによりX線の照射終了を検出したときに、画素電荷蓄積動作を終えて、診断に供するX線画像40を読み出すための画像読み出し動作を開始する。これにて1画面分のX線画像40を得る1回のX線撮影が終了する。画像読み出し動作終了後、電子カセッテ15は、再び待機動作に戻る。
図7は、図1に示すX線撮影の様子を映したカメラ画像60である。カメラ画像60には、膝を屈曲させた状態の被写体Hの下半身、および上半身の一部と、被写体Hに持たれ、膝の裏側に配された電子カセッテ15とが映っている。電子カセッテ15は前面52AがX線源13と対向する姿勢で配され、かつカメラ23の光軸がX線の照射軸と並行であるので、カメラ画像60には前面52Aが映る。なお、図示は省略したが、照射野表示光源22から照射野表示光が照射された場合には、照射野表示光もカメラ画像60に映る。
カメラ23はX線源13に取り付けられているので、X線源13とカメラ23との位置関係は変わらない。このため、カメラ画像60には、常に同じ位置(例えば中心)に照射野の中心が位置する。
図8において、コンソール16は、前述のディスプレイ30および入力デバイス31に加えて、ストレージデバイス65、メモリ66、CPU(Central Processing Unit)67、および通信部68を備えている。これらはデータバス69を介して相互接続されている。
ストレージデバイス65は、コンソール16に内蔵、またはケーブルあるいはネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス65には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。
メモリ66は、CPU67が処理を実行するためのワークメモリである。CPU67は、ストレージデバイス65に記憶されたプログラムをメモリ66へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンソール16の各部を統括的に制御する。通信部68は、電子カセッテ15およびカメラ23との間のX線画像40およびカメラ画像60等の各種データの通信を担う。
図9において、ストレージデバイス65には、作動プログラム75、および指標画像データベース(以下、DB(Data Base)と略す)76が記憶されている。なお図示はしていないが、図3で示したメニュー・条件テーブル38も、ストレージデバイス65に記憶されている。
作動プログラム75が起動されると、CPU67は、メモリ66等と協働して、カメラ画像取得部80、検出部81、指標画像取得部82、合成画像生成部83、および表示制御部84として機能する。
カメラ画像取得部80は、カメラ23からのカメラ画像60を取得するカメラ画像取得機能を担う。カメラ画像取得部80は、取得したカメラ画像60を検出部81および合成画像生成部83に出力する。
検出部81は、カメラ画像60を使用して、カメラ画像60内に映る電子カセッテ15の位置である画像内カセッテ位置を検出する検出機能を担う。より具体的には、検出部81は、図7で示したようにカメラ画像60に電子カセッテ15が映っている場合には、カメラ画像60に対して周知の画像認識技術を適用し、電子カセッテ15の筐体52の前面52Aのマーカー57A~57Cを、電子カセッテ15の特徴として特定する。そして、特定したマーカー57A~57Cのカメラ画像60内における位置座標を、画像内カセッテ位置として検出する。検出部81は、検出した画像内カセッテ位置を合成画像生成部83に出力する。
図7で示したように、本例のマーカー57Cのように、被写体Hで覆い隠されてカメラ画像60に映っていない場合は、当然ながら検出部81で認識はされない。しかし、4つのマーカー57Aのうちの少なくとも1つを特定できれば、画像内カセッテ位置を検出することができる。なお、マーカー57A~57Cに替えて、あるいは加えて、前面52Aの外周の輪郭を、電子カセッテ15の特徴として特定してもよい。
指標画像取得部82は、指標画像DB76にアクセスして、画像内カセッテ位置に対する被写体Hの事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像90(図10参照)を取得する。指標画像取得部82は、取得した位置決め指標画像90を合成画像生成部83に出力する。なお、設定位置は、画像内カセッテ位置に対する被写体Hの理想的な位置であり、また、X線撮影前、すなわち事前に設定される。
合成画像生成部83は、カメラ画像取得部80からのカメラ画像60と、指標画像取得部82からの位置決め指標画像90とを合成した合成画像100(図11参照)を生成する合成画像生成機能を担う。また、合成画像生成部83は、合成画像100に、電子カセッテ15の位置を示すカセッテ位置指標として、カセッテ枠95(図11参照)を表示する。合成画像生成部83は、生成した合成画像100を表示制御部84に出力する。
表示制御部84は、合成画像生成部83からの合成画像100をディスプレイ30に表示する制御を行う表示制御機能を担う。
上記の各部80~84は、通信部68を介してカメラ23に撮影指示信号を送信したときに動作を開始し、通信部68を介してカメラ23に撮影停止信号が送信するまでは、動作を継続する。そして、上記の各部80~84は、撮影停止信号を送信したときに、動作を停止する。つまり、上記の各部80~84は、カメラ23に撮影指示信号を送信してから撮影停止信号を送信するまでの期間に限って、動作する。このため、ディスプレイ30には、上記期間だけ合成画像100が表示される。
図10に示すように、指標画像DB76には、撮影メニュー毎に位置決め指標画像90が登録されている。位置決め指標画像90は、II0001等、個々の位置決め指標画像90を識別する記号や番号である指標画像IDとともに登録されている。位置決め指標画像90は、電子カセッテ15の前面52Aと相似形状を有し、被写体Hの各撮影部位を模した人体モデルの輪郭91を破線で示した輪郭画像である。
例えば胸部/臥位/正面、並びに胸部/臥位/背面の撮影メニューには、被写体Hの胸部を含む上半身を模した人体モデルの輪郭91を示す、指標画像IDがII0001、II0002の位置決め指標画像90が登録されている。また、膝/屈曲位/側面の撮影メニューには、被写体Hの膝を含む脚中央部を模した人体モデルの輪郭91を示す、指標画像IDがII0020の位置決め指標画像90が登録されている。指標画像取得部82は、こうした指標画像DB76から、入力デバイス31を介してオペレータにより設定された撮影メニューに対応する位置決め指標画像90を取得する。なお、図3で示したメニュー・条件テーブル38に位置決め指標画像90を登録し、メニュー・条件テーブル38と指標画像DB76を統合して1つにしてもよい。
図11に示すように、合成画像生成部83は、カメラ画像60と、位置決め指標画像90と、カセッテ枠95とを合成して、合成画像100を生成する。合成画像生成部83は、検出部81からの画像内カセッテ位置に基づいて電子カセッテ15の前面52Aの4つの角を求め、求めた4つの角を直線で結んでカセッテ枠95を生成する。このためカセッテ枠95は前面52Aの外形形状を模した矩形状をしている。また、合成画像生成部83は、ハッチングで示すように、カセッテ枠95の矩形内を特定の色、例えば緑色で背景が透けるように薄く色付けする。
合成画像生成部83は、カメラ画像60との合成に際して、検出部81からの画像内カセッテ位置に基づいて、指標画像取得部82からの位置決め指標画像90を編集する。具体的には、画像内カセッテ位置から、電子カセッテ15の前面52Aの法線RA(図5参照)を軸とする回転角α(図5参照)を割り出し、これに応じて位置決め指標画像90を回転させる。また、画像内カセッテ位置から、カメラ画像60内に映る電子カセッテ15の大きさを求める。そして、求めた電子カセッテ15の大きさに一致するよう、位置決め指標画像90の大きさを拡大または縮小する。なお、こうすると位置決め指標画像90の枠がカセッテ枠95と一致するので、カセッテ枠95は表示せずに、位置決め指標画像90にカセッテ枠95の役割も担わせてもよい。
図12に示すように、合成画像生成部83は、電子カセッテ15の移動に伴ってカメラ画像60における画像内カセッテ位置が変化した場合には、画像内カセッテ位置の変化に合わせて、合成画像100における位置決め指標画像90の表示位置を変化させる。合成画像生成部83は、位置決め指標画像90だけでなくカセッテ枠95の表示位置も、画像内カセッテ位置の変化に合わせて変化させる。図12では、図12Aに示すように、被写体Hの膝の左側に離れて位置していた電子カセッテ15を、図12Bに示すように、右側の膝の側に引き寄せた場合を例示している。
図12では、図12Aに示す電子カセッテ15の移動前(画像内カセッテ位置の変化前)と、図12Bに示す電子カセッテ15の移動後(画像内カセッテ位置の変化後)のみを示しているが、電子カセッテ15の移動中も、合成画像生成部83は、画像内カセッテ位置の変化に合わせて、位置決め指標画像90およびカセッテ枠95の表示位置を滑らかに変化させる。
次に、上記構成による作用について、図13のフローチャートを参照して説明する。まず、オペレータは、ディスプレイ30で撮影オーダ35の内容を確認し、入力デバイス31を介して、撮影オーダ35に応じた所望の撮影メニューを設定する。これにより、設定された撮影メニュー、およびこれに対応する照射条件等を含む条件設定信号が、コンソール16から電子カセッテ15に送信される。撮影メニューの設定後、オペレータは、設定した撮影メニューに対応する照射条件と同じ照射条件を、タッチパネル25を介して線源制御装置14に設定する。その後、オペレータは、X線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの相対的な位置決めを開始する。
オペレータは、入力デバイス31を介して、カメラ画像60の撮影指示を入力する。これにより、カメラ画像60の撮影指示信号がコンソール16からカメラ23に無線送信される。カメラ23では、撮影指示信号を受けて、カメラ画像60の撮影が開始される。また、図9で示したように、コンソール16のCPU67において、カメラ画像取得部80、検出部81、指標画像取得部82、合成画像生成部83、および表示制御部84の動作が開始される。
例えば膝の撮影の場合、オペレータは、図1等で示したように、被写体Hに電子カセッテ15を持たせて、膝の裏側に電子カセッテ15を宛がわせる。さらにX線源13を被写体Hの膝と正対する位置にセットする。また、このとき、オペレータは、タッチパネル25を介して照射野限定器21の照射開口の大きさ、すなわち照射野を線源制御装置14に設定する。
オペレータは、照射野表示光源22を作動させて、照射野表示光を電子カセッテ15に向けて照射させる。オペレータは、この照射野表示光を手掛かりにして、X線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの位置関係が所望のものとなるよう、これらの位置を微調整する。
オペレータによる上記の位置決めの様子は、カメラ23で撮影されている。図13のステップST100に示すように、カメラ23で撮影されたカメラ画像60は、カメラ画像取得部80で取得される(カメラ画像取得ステップ)。カメラ画像60は、カメラ画像取得部80から検出部81および合成画像生成部83に出力される。
検出部81では、カメラ画像取得部80からのカメラ画像60内に映る電子カセッテ15の位置である画像内カセッテ位置が検出される(ステップST110、検出ステップ)。また、指標画像取得部82で、オペレータにより設定された撮影メニューに対応する位置決め指標画像90が指標画像DB76から取得され、合成画像生成部83に出力される。
ステップST120において、合成画像生成部83では、図11で示したように、カメラ画像取得部80からのカメラ画像60と、指標画像取得部82からの位置決め指標画像90と、カセッテ枠95とが合成されて合成画像100が生成される(合成画像生成ステップ)。このとき、図12で示したように、電子カセッテ15の移動に伴ってカメラ画像60における画像内カセッテ位置が変化した場合には、合成画像生成部83は、画像内カセッテ位置の変化に合わせて、合成画像100における位置決め指標画像90の表示位置を変化させる。合成画像100は、表示制御部84を通じてディスプレイ30に表示される(ステップST130、表示制御ステップ)。オペレータは、このディスプレイ30に表示される合成画像100を見ながら、位置決めを行う。
位置決め後、オペレータは照射スイッチ28を操作してX線源13からX線を発生させる。X線源13から照射されて被写体Hを透過したX線は、電子カセッテ15の前面85Aに照射される。電子カセッテ15では、照射開始検出機能でX線の照射開始が検出される。これにより照射開始検出信号が電子カセッテ15からコンソール16に無線送信される。そして、カメラ画像60の撮影停止信号がコンソール16からカメラ23に無線送信される。カメラ23では、撮影停止信号を受けて、カメラ画像60の撮影が停止される。また、CPU67の各部80~84の動作が停止される(ステップST140でYES)。
X線の照射開始検出後、電子カセッテ15では、図6で示したように、画素電荷蓄積動作、画像読み出し動作が実行され、X線画像40が検出される。X線画像40は電子カセッテ15からコンソール16に無線送信される。X線画像40はさらにコンソール16で画像ファイル41とされてPACSに送信され、撮影依頼者の閲覧に供される。
オペレータは、合成画像100内の位置決め指標画像90で示される設定位置と被写体Hの実際の位置を見比べることで、設定位置と実際の位置とがどれだけ一致しているかを即座に把握することができる。
そして、電子カセッテ15の移動に伴ってカメラ画像60における画像内カセッテ位置が変化した場合には、画像内カセッテ位置の変化に合わせて、合成画像100における位置決め指標画像90の表示位置が変化する。このように位置決め指標画像90が電子カセッテ15の動きに追従するため、電子カセッテ15を基準にして被写体Hを動かすのではなく、被写体Hを基準にして電子カセッテ15を動かすフリー撮影において、位置決めの支援を適切に行うことができる。
位置決め指標画像90により、オペレータは、被写体Hと電子カセッテ15との相対的な位置を容易に調整することができる。したがって、フリー撮影においても支障なく被写体Hと電子カセッテ15との相対的な位置決めを行うことが可能となる。被写体Hと電子カセッテ15との相対的な位置決めが支障なく行われれば、所望の撮影部位がずれて撮影されるといった撮影ミスが起こらないため、再撮影という本来必要のない作業を行わずに済む。
合成画像生成部83は、カセッテ位置指標としてのカセッテ枠95も合成画像100に表示する。このため、電子カセッテ15の一部が被写体Hで覆い隠された状態であっても、オペレータは電子カセッテ15の位置を確実に把握することができる。したがって、被写体Hと電子カセッテ15との相対的な位置決めをより支援することができ、さらに撮影ミスが起こる確率を低減することができる。
なお、被写体Hで電子カセッテ15が例えば50%以上覆い隠されていた場合は、合成画像100にカセッテ枠95を合成し、被写体Hで電子カセッテ15が覆い隠される面積が50%よりも小さい場合は、カセッテ枠95を合成しない等、電子カセッテ15が見えている面積で、合成画像生成部83でカセッテ枠95を合成するか否かを判断してもよい。
検出部81は、カメラ画像60に電子カセッテ15が映っている場合には、カメラ画像60から、マーカー57A~57C、あるいは前面52Aの外周の輪郭といった電子カセッテ15の特徴を、簡単な画像認識で特定して、画像内カセッテ位置を検出することができる。
位置決め指標画像90は、被写体Hを模した人体モデルの輪郭を示す輪郭画像である。被写体Hを模した人体モデルの輪郭は位置決めに最低限必要な情報であるため、位置決め指標画像90は表示に無駄がなくシンプルである。合成画像100が煩雑な表示となるのを避けることができる。
指標画像DB76には、撮影メニュー毎に位置決め指標画像90が登録されている。そして、指標画像取得部82は、オペレータにより設定された撮影メニューに対応する位置決め指標画像90を指標画像DB76から取得する。このため、各撮影メニューに適した位置決めを行うことができる。
カメラ23がX線源13に取り付けられているので、照射野内に位置する被写体Hと電子カセッテ15をFOV内に簡単に捉えることができる。
[第2実施形態]
図14に示す第2実施形態では、位置決め指標画像を立体表示画像とする。
図14において、本実施形態の指標画像DB105には、位置決め指標画像106として、被写体Hを模した人体モデルが立体的に表示される立体表示画像が登録されている。位置決め指標画像106には、上記第1実施形態の位置決め指標画像90の輪郭91と同じく、被写体Hの各撮影部位を模した人体モデルの輪郭107が表示されている。さらに、膝関節裏の曲げ皺といった皺の線、胸骨や肋骨、肩甲骨、膝蓋骨といった骨の線も表示されている。位置決め指標画像106は、こうした体の立体的な構造を表す線で、被写体Hの撮影部位の姿勢および向きを判断することが可能である。また、単純に手の表裏等は、映っている爪等のパーツで見分けることができる。
このように、被写体Hの三次元的な姿勢および向きを示す立体表示画像である位置決め指標画像106を用いれば、上記第1実施形態の位置決め指標画像90に比べて、より正確な被写体Hの姿勢および向きが分かる。このため、より正確な位置決めが可能となり、さらに撮影ミスが起こる確率を低減することができる。
[第3実施形態]
図15および図16に示す第3実施形態では、カメラ画像60に基づいて、位置決め指標画像90を生成する。
図15において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、上記第1実施形態の図9で示した各部80~84(図15ではカメラ画像取得部80および指標画像取得部82のみ図示)に加えて、指標画像生成部115が設けられる。なお、以降の実施形態においては、上記第1実施形態の図9で示した各部80~84がCPU67に設けられているとして、特に断りなく説明を行う。
この場合、カメラ画像取得部80は、オペレータにより入力デバイス31を介して指標画像生成指示が入力された場合に、そのとき取得されたカメラ画像60を指標画像生成部115に出力する。指標画像生成部115は、上記第1実施形態の検出部81と同様に、カメラ画像60に対して周知の画像認識技術を適用し、カメラ画像60内に映る被写体Hの輪郭を抽出する。そして、抽出した輪郭に基づき、位置決め指標画像90を生成する。以下、この指標画像生成部115で生成した位置決め指標画像90を、指標画像DB76に登録されている位置決め指標画像90と区別するため、位置決め指標画像90G1と表記する。指標画像生成部115は、位置決め指標画像90G1を指標画像取得部82に出力する。
本実施形態では、指標画像取得部82は、図16に示すように、指標画像DB76から位置決め指標画像90を取得する指標画像取得機能に加えて、指標画像生成部115で生成した位置決め指標画像90G1を、指標画像DB76に登録する指標画像登録機能も備えている。
すなわち、指標画像取得部82は、図16Aに示すように、指標画像生成部115から位置決め指標画像90G1が入力された場合、図16Bに示すように、それまで指標画像DB76に登録されていた位置決め指標画像90を、指標画像生成部115で生成した位置決め指標画像90G1に差し替える。図16では、下腿に対する上腿の曲げ角度を、位置決め指標画像90よりも鋭角にした位置決め指標画像90G1に差し替える様子が例示されている。
このように、指標画像生成部115は、カメラ画像60に基づいて、位置決め指標画像90G1を生成するので、位置決め指標画像90をオペレータの好みや医療施設内のルールに合わせて更新することができる。カメラ画像60を位置決めの支援に用いるだけでなく、位置決め指標画像90G1の生成にも用いるので、カメラ画像60を有効活用することができる。
なお、カメラ画像60自体をストレージデバイス65に記憶しておき、位置決め指標画像90の使用に際して、その都度指標画像生成部115でカメラ画像60から輪郭を抽出して位置決め指標画像90G1を生成してもよい。ただし、カメラ画像60は、輪郭のみの位置決め指標画像90G1と比較してデータ量が大きい。このため、カメラ画像60自体を記憶した場合は、ストレージデバイス65の容量を圧迫するおそれがある。また、カメラ画像60には被写体Hの光学像が映っているので、プライバシーの問題もある。さらに、位置決め指標画像90の使用に際して、その都度指標画像生成部115で位置決め指標画像90G1を生成するのも手間である。したがって、上記のように位置決め指標画像90G1の生成を1回で済ませ、生成した位置決め指標画像90G1を記憶するほうがより好ましい。
位置決め指標画像90G1の元となるカメラ画像60は、指標画像生成指示が入力された場合にリアルタイムで取得されたカメラ画像60に限らない。電子カセッテ15からの照射開始検出信号を受信したタイミング、すなわちX線の照射が開始されたタイミングで、カメラ画像取得部80で取得されたカメラ画像60に基づいて、位置決め指標画像90G1を生成してもよい。
また、カメラ画像60の動画をストレージデバイス65に記憶しておき、オペレータが後で動画を見返して選択した1フレーム分のカメラ画像60に基づいて、位置決め指標画像90G1を生成してもよい。この際、カメラ画像60の動画から、位置決め指標画像90で示される設定位置と被写体Hの実際の位置が明らかにずれているフレームや、電子カセッテ15または被写体H、あるいはその両方がぶれて映っているフレームを、画像処理によって取り除いたうえで、オペレータの閲覧に供してもよい。オペレータがカメラ画像60の動画を閲覧する時間が短縮化され、かつオペレータは位置決め指標画像90G1の生成に適した1フレーム分のカメラ画像60を選択することができる。
図16では指標画像IDは表示されていないが、指標画像生成部115で生成した位置決め指標画像90G1には、指標画像DB76に登録されていた位置決め指標画像90とは異なる、新たな指標画像IDが指標画像取得部82により付される。以降の第4実施形態の位置決め指標画像90G2、第5実施形態の位置決め指標画像106G(図19参照)も同様である。
[第4実施形態]
図17に示す第4実施形態では、カメラ画像60ではなく、X線画像40に基づいて、位置決め指標画像90を生成する。
図17において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、X線画像取得部120および指標画像生成部121が設けられる。X線画像取得部120は、電子カセッテ15からのX線画像40を取得する。指標画像生成部121は、X線画像40に基づいて、位置決め指標画像90を生成する。
以降の処理は、カメラ画像60がX線画像40に替るだけで、基本的には上記第3実施形態と同様である。すなわち、X線画像取得部120は、上記第3実施形態のカメラ画像取得部80と同様に、オペレータにより入力デバイス31を介して指標画像生成指示が入力された場合に、そのとき取得されたX線画像40を指標画像生成部121に出力する。指標画像生成部121は、上記第3実施形態の指標画像生成部115と同様に、X線画像40に対して周知の画像認識技術を適用し、X線画像40内に映る被写体Hの輪郭を抽出する。そして、抽出した輪郭に基づき、位置決め指標画像90G2(不図示、上記第3実施形態の位置決め指標画像90G1と区別するため、便宜上符号を90G2とする)を生成する。
指標画像取得部82は、指標画像生成部121から位置決め指標画像90G2が入力された場合、それまで指標画像DB76に登録されていた位置決め指標画像90を、指標画像生成部121で生成した位置決め指標画像90G2に差し替える。
上記第3実施形態と同様に、位置決め指標画像90をオペレータの好みや医療施設内のルールに合わせて更新することができる。また、X線画像40を有効活用することができる。
なお、この場合も上記第3実施形態と同じく、位置決め指標画像90の使用に際して、その都度指標画像生成部121でX線画像40から輪郭を抽出して位置決め指標画像90G2を生成してもよいが、位置決め指標画像90G2の生成を1回で済ませ、生成した位置決め指標画像90G2を記憶するほうがより好ましい。
位置決め指標画像90G2の元となるX線画像40は、指標画像生成指示が入力された場合にリアルタイムで取得されたX線画像40に限らない。PACSに画像ファイル41として蓄積されたX線画像40に基づいて、位置決め指標画像90G2を生成してもよい。
[第5実施形態]
図18~図20に示す第5実施形態では、図14で示した上記第2実施形態の位置決め指標画像106の場合に、カメラ画像60に基づいて、基準の立体表示画像に映る被写体Hの姿勢および/または向きを編集して編集立体表示画像を生成し、生成した編集立体表示画像を位置決め指標画像106とする。
図18において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、上記第3実施形態と同様に、指標画像生成部125が設けられる。指標画像生成部125は、カメラ画像60に基づいて、基準の立体表示画像に映る被写体Hの姿勢および/または向きを編集して編集立体表示画像を生成し、生成した編集立体表示画像を位置決め指標画像106として生成する。
カメラ画像取得部80は、上記第3実施形態と同じく、オペレータにより入力デバイス31を介して指標画像生成指示が入力された場合に、そのとき取得されたカメラ画像60を指標画像生成部125に出力する。指標画像取得部82は、指標画像DB105に登録されている位置決め指標画像106を、指標画像生成部125に出力する。ここで、指標画像DB105に登録されている位置決め指標画像106は、基準の立体表示画像に相当する。
図19に示すように、指標画像生成部125は、カメラ画像60から被写体Hの輪郭を抽出する。そして、抽出した輪郭の画像をベクタライズして、当該輪郭と、基準の立体表示画像である指標画像取得部82からの位置決め指標画像106に映る被写体Hの姿勢および向きとを比較する。比較の結果、輪郭と、位置決め指標画像106に映る被写体Hの姿勢および/または向きが異なっていた場合、輪郭に合わせて位置決め指標画像106に映る被写体の姿勢および/または向きを編集し、位置決め指標画像106Gを生成する。この位置決め指標画像106Gが、編集立体表示画像に相当する。指標画像生成部125は、位置決め指標画像106Gを指標画像取得部82に出力する。図19では、下腿に対する上腿の曲げ角度を、位置決め指標画像106よりも鋭角に編集した位置決め指標画像106Gが例示されている。
図20Aに示すように、指標画像取得部82は、指標画像生成部125から位置決め指標画像106Gが入力された場合、図20Bに示すように、それまで指標画像DB105に登録されていた位置決め指標画像105を、指標画像生成部125で生成した位置決め指標画像106Gに差し替える。図20では、図19と同じく、下腿に対する上腿の曲げ角度を、位置決め指標画像106よりも鋭角に編集した位置決め指標画像106Gに差し替える様子が例示されている。
このように、指標画像生成部125は、カメラ画像60に基づいて、基準の立体表示画像である指標画像DB105の位置決め指標画像106に映る被写体Hの姿勢および/または向きを編集して編集立体表示画像を生成し、これを位置決め指標画像106Gとするので、上記第3、第4実施形態と同じく、位置決め指標画像106をオペレータの好みや医療施設内のルールに合わせて更新することができる。また、カメラ画像60を有効活用することができる。
なお、この場合も上記第3、第4実施形態と同じく、位置決め指標画像106の使用に際して、その都度指標画像生成部125で位置決め指標画像106Gを生成してもよいが、上記のように位置決め指標画像106Gの生成を1回で済ませ、生成した位置決め指標画像106Gを記憶するほうがより好ましい。
また、位置決め指標画像106Gの元となるカメラ画像60は、上記第3実施形態と同じく、X線の照射が開始されたタイミングで、カメラ画像取得部80で取得されたカメラ画像60でもよいし、オペレータが後でカメラ画像60の動画を見返して選択した1フレーム分のカメラ画像60でもよい。
[第6実施形態]
図21および図22に示す第6実施形態では、被写体H毎に位置決め指標画像90を登録する。
図21において、本実施形態の指標画像DB128には、被写体H毎、かつ撮影メニュー毎に位置決め指標画像90が登録されている。この場合、指標画像取得部82は、図22に示すように、入力デバイス31を介して入力される撮影メニューに加えて、撮影オーダ35に含まれる被写体IDに対応する位置決め指標画像90を指標画像DB128から取得する。例えば撮影メニューが膝/屈曲位/側面で、撮影オーダ35に含まれる被写体IDがH0800であった場合、指標画像取得部82は、図21において太枠で囲んだ、被写体IDがH0800、指標画像IDがII0025の膝/屈曲位/側面の位置決め指標画像90を取得する。
このように、指標画像取得部82は、被写体H毎に位置決め指標画像90が登録された指標画像DB128から、被写体Hに対応する位置決め指標画像90を取得するので、被写体H毎に最適化された位置決め指標画像90を用いて位置決めを行うことができる。
なお、指標画像DB128に登録される被写体H毎の位置決め指標画像90は、上記第3実施形態の指標画像生成部115がカメラ画像60に基づいて生成した位置決め指標画像90G1、上記第4実施形態の指標画像生成部121がX線画像40に基づいて生成した位置決め指標画像90G2である。
あるいは、指標画像DB128は、上記第5実施形態の指標画像生成部125がカメラ画像60に基づいて生成した位置決め指標画像106Gを、被写体H毎に登録したものであってもよい。
[第7実施形態]
図23および図24に示す第7実施形態では、被写体Hの体格毎に位置決め指標画像90を登録する。
図23において、本実施形態の指標画像DB130には、被写体Hの体格毎、かつ撮影メニュー毎に位置決め指標画像90が登録されている。体格は、細身、普通、肥満の3種類である。細身の位置決め指標画像90Sは、普通の位置決め指標画像90Nと比べて、輪郭91の幅が狭くなっている。反対に肥満の位置決め指標画像90Oは、普通の位置決め指標画像90Nと比べて、輪郭91の幅が広くなっている。
図24において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、体格特定部131が設けられている。体格特定部131は、オペレータにより入力デバイス31を介して入力される被写体Hの体格を受け付ける。これにより、体格特定部131は、被写体Hの体格を特定する。体格特定部131は、特定した被写体Hの体格を指標画像取得部82に出力する。
指標画像取得部82は、入力デバイス31を介して入力される撮影メニューに加えて、体格特定部131で特定した被写体Hの体格に対応する位置決め指標画像90を指標画像DB130から取得する。例えば撮影メニューが膝/屈曲位/側面で、体格特定部131で特定した被写体Hの体格が肥満であった場合、指標画像取得部82は、図23において太枠で囲んだ、指標画像IDがII0020-Oの膝/屈曲位/側面の肥満の位置決め指標画像90Oを取得する。
このように、指標画像取得部82は、被写体Hの体格毎に位置決め指標画像90が登録された指標画像DB130から、被写体Hの体格に対応する位置決め指標画像90を取得するので、被写体Hの体格毎に最適化された位置決め指標画像90を用いて位置決めを行うことができる。
なお、被写体Hの体格を特定する方法としては、上記の入力デバイス31を介してオペレータに被写体Hの体格を入力させる方法に限らない。カメラ画像60から被写体Hの輪郭を抽出して、抽出した輪郭と、予め登録されている体格毎の輪郭とを照合することで被写体Hの体格を特定してもよい。この場合、カメラ画像取得部80は体格特定部131にカメラ画像60を出力する。あるいは、撮影オーダ35に含まれる被写体情報のうちの身長、体重からBMI(Body Mass Index)を計算し、BMIに基づいて被写体Hの体格を特定してもよい。
被写体Hの体格の種類としては、上記の細身、普通、肥満に限らない。大柄、小柄等でもよい。
被写体Hの体格毎に位置決め指標画像90を登録するのではなく、位置決め指標画像90は1種類とし、この1種類の位置決め指標画像90を、被写体Hの体格に応じて変更してもよい。ただし、この場合は位置決め指標画像90の使用に際して、その都度位置決め指標画像90を被写体Hの体格に合わせて変更する必要があるため手間である。したがって、図23で示したように、被写体Hの体格毎に位置決め指標画像90を登録するほうがより好ましい。
位置決め指標画像90に替えて、上記第2実施形態の位置決め指標画像106を用いてもよい。以降の第8~第11実施形態も同様である。
[第8実施形態]
図25および図26に示す第8実施形態では、位置決め指標画像90で示される設定位置と被写体Hの実際の位置とのずれ量である第1ずれ量を算出し、第1ずれ量が予め設定された第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理を実行する。
図25において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、第1算出部135および第1エラー処理部136が設けられる。
この場合、合成画像生成部83は、合成画像100を第1算出部135および第1エラー処理部136に出力する。第1算出部135は、合成画像生成部83からの合成画像100に基づいて、位置決め指標画像90で示される設定位置と被写体Hの実際の位置とのずれ量である第1ずれ量を算出する。第1算出部135は、合成画像100内に映る被写体Hの輪郭を、周知の画像認識技術により抽出する。そして、抽出した輪郭のうち、撮影メニューで設定された撮影部位の輪郭を抜き出す。第1算出部135は、この抜き出した撮影部位の輪郭と、位置決め指標画像90の輪郭91との差分をとり、これを第1ずれ量として第1エラー処理部136に出力する。
第1エラー処理部136は、第1算出部135からの第1ずれ量が予め設定された第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理を実行する。一方、第1エラー処理部136は、第1ずれ量が第1閾値以下であった場合は、第1エラー処理を実行しない。
図26に示すように、第1エラー処理部136は、第1エラー処理として、合成画像生成部83からの合成画像100に、第1警告138を表示する。第1警告138は、被写体Hの位置が設定位置から大きくずれていることをオペレータに報せ、かつオペレータに位置決めのやり直しを促すメッセージである。オペレータは、当該第1警告138を見て、被写体Hの位置が設定位置と一致するよう、位置決めをやり直す。
このように、位置決め指標画像90で示される設定位置と被写体Hの実際の位置とのずれ量である第1ずれ量を算出し、第1ずれ量が予め設定された第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理を実行するので、被写体Hの位置が設定位置から大きくずれたままX線撮影が行われることを避けることができる。したがって、さらに撮影ミスが起こる確率を低減することができる。
第1エラー処理としては、第1警告138の表示に替えて、あるいは加えて、ビープ音等の警告音声の出力でもよい。
また、線源制御装置14とコンソール16とを接続し、第1ずれ量が第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理として、コンソール16から線源制御装置14にX線照射を禁止する照射禁止信号を送信してもよい。こうすれば、より確実に被写体Hの位置が設定位置から大きくずれたままX線撮影が行われることを避けることができる。
第1エラー処理部136は、第1ずれ量が第1閾値よりも大きい状態が所定時間継続した場合に、第1エラー処理を実行してもよい。こうすれば、第1エラー処理の濫発を防ぐことができる。
[第9実施形態]
図27に示す第9実施形態では、位置決め指標画像90の関連情報を、X線画像40の付帯情報42としてX線画像40に関連付ける。
図27において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、関連付け処理部140が設けられる。
指標画像取得部82は、合成画像生成部83に出力したものと同じ位置決め指標画像90を関連付け処理部140に出力する。関連付け処理部140は、指標画像取得部82からの位置決め指標画像90の指標画像IDを、位置決め指標画像90の関連情報(以下、指標画像関連情報)として画像ファイル41の付帯情報42に含める。
このように、指標画像関連情報を付帯情報42としてX線画像40に関連付けるので、付帯情報42を参照すれば、どの位置決め指標画像90を用いてX線撮影を行ったかがすぐに分かる。このため、例えばオペレータが過去の撮影を参照して撮影の改善点を検討する際に、位置決め指標画像90を考慮に入れた、より詳細な検討が可能となる。
指標画像関連情報としては、上記の指標画像IDに替えて、あるいは加えて、位置決め指標画像90を含む合成画像100の静止画または動画、合成画像100から位置決め指標画像90を含む部分をトリミングした画像の静止画または動画でもよい。静止画の場合は、例えば、X線の照射開始タイミングに合わせて撮影したものを使用する。動画の場合は、例えば、X線の照射開始タイミングを挟む前後の所定期間を撮影したものを使用する。
さらには、位置決め指標画像90の輪郭91のみ、あるいは位置決め指標画像90の合成画像100内における位置座標等を、指標画像関連情報として関連付けてもよい。要するに、指標画像関連情報は、どういった位置決め指標画像90を用いたかが分かるものであればよい。
[第10実施形態]
図28~図30に示す第10実施形態は、被写体Hの複数の撮影部位を含む長尺な撮影範囲を分割した複数の分割撮影範囲をそれぞれ撮影し、各分割撮影範囲に対応する複数枚のX線画像を合成して1枚の長尺なX線画像を生成する長尺撮影の場合を示す。
図28は、長尺撮影の一例である下肢撮影の場合の撮影範囲とX線画像を示している。この場合、被写体Hの複数の撮影部位は、腰部を含む上腿と、下腿との2つの部位である。そして、撮影範囲145は、腰部を含む上腿に該当する分割撮影範囲145-1と、下腿に該当する分割撮影範囲145-2の2つに分割されている。分割撮影範囲145-1が基準の分割撮影範囲に相当し、分割撮影範囲145-2がその他の分割撮影範囲に相当する。また、この場合のX線画像40は、各分割撮影範囲145-1、145-2に対応する2枚のX線画像40-1、40-2を合成したものである。
長尺撮影の場合は、例えば、複数の分割撮影範囲の全てに1台ずつ電子カセッテ15を位置決めした後、各電子カセッテ15に対してX線を照射する。このため、1回の長尺撮影においては、X線は分割撮影範囲の数分照射される。
図29は、基準の分割撮影範囲である分割撮影範囲145-1に電子カセッテ15が位置決めされた場合のカメラ画像60を示す。被写体Hは、例えば撮影室の寝台148に仰臥している。検出部81は、このカメラ画像60から、分割撮影範囲145-1に位置決めされた電子カセッテ15の画像内カセッテ位置を検出する。
図30に示すように、合成画像生成部83は、カメラ画像60と、位置決め指標画像90と、推奨カセッテ位置指標としての推奨カセッテ枠150とを合成して、合成画像100を生成する。合成画像生成部83は、検出部81で検出した、分割撮影範囲145-1に位置決めされた電子カセッテ15の画像内カセッテ位置に対して、位置決め指標画像90および推奨カセッテ枠150を表示する。なお、図30ではカセッテ枠95の図示を省略している。
推奨カセッテ枠150は、基準以外のその他の分割撮影範囲、ここでは分割撮影範囲145-2における電子カセッテ15の推奨位置を示す。推奨カセッテ枠150は、カセッテ枠95と同じく、前面52Aの外形形状を模した矩形状をしており、矩形内を特定の色で背景が透けるように薄く色付けされている。
このように、長尺撮影を行う場合に、基準の分割撮影範囲に対する、その他の分割撮影範囲における電子カセッテ15の推奨位置を示す推奨カセッテ枠150を表示するので、オペレータはその他の分割撮影範囲のどこに電子カセッテ15を設置すればよいかが一目で分かる。このため、長尺撮影における位置決めを滞りなく行うことができる。
なお、図31に示すように、合成画像生成部83は、推奨カセッテ枠150に対しても、位置決め指標画像90を表示してもよい。こうすれば、その他の分割撮影範囲における電子カセッテ15の推奨位置だけでなく、設定位置も分かるので、さらに円滑に長尺撮影時の位置決めを行うことができる。
[第11実施形態]
図32および図33に示す第11実施形態では、推奨カセッテ枠150を表示する上記第10実施形態の場合に、推奨カセッテ枠150で示される推奨位置と電子カセッテ15の実際の位置とのずれ量である第2ずれ量を算出し、第2ずれ量が予め設定された第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理を実行する。
図32において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、第2算出部155および第2エラー処理部156が設けられる。この場合、検出部81は、画像内カセッテ位置を合成画像生成部83だけでなく第2算出部155にも出力する。また、合成画像生成部83は、合成画像100を第2算出部155および第2エラー処理部156に出力する。
第2算出部155は、推奨カセッテ枠150で示される電子カセッテ15の推奨位置と電子カセッテ15の実際の位置とのずれ量である第2ずれ量を算出する。第2算出部155は、合成画像生成部83からの合成画像100内に表示された推奨カセッテ枠150と、検出部81からの画像内カセッテ位置、すなわち電子カセッテ15の実際の位置との差分をとり、これを第2ずれ量として第2エラー処理部156に出力する。
第2エラー処理部156は、第2算出部155からの第2ずれ量が予め設定された第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理を実行する。一方、第2エラー処理部156は、第2ずれ量が第2閾値以下であった場合は、第2エラー処理を実行しない。
図33に示すように、第2エラー処理部156は、第2エラー処理として、合成画像生成部83からの合成画像100に、第2警告158を表示する。第2警告158は、電子カセッテ15の位置が推奨位置から大きくずれていることをオペレータに報せ、かつオペレータに位置決めのやり直しを促すメッセージである。オペレータは、当該第2警告158を見て、電子カセッテ15の位置が推奨位置と一致するよう、位置決めをやり直す。
このように、推奨カセッテ枠150で示される電子カセッテ15の推奨位置と電子カセッテ15の実際の位置とのずれ量である第2ずれ量を算出し、第2ずれ量が予め設定された第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理を実行するので、電子カセッテ15の位置が推奨位置から大きくずれたままX線撮影が行われることを避けることができる。したがって、さらに撮影ミスが起こる確率を低減することができる。
第2エラー処理としては、上記第8実施形態の第1エラー処理と同様に、第2警告158の表示に替えて、あるいは加えて、ビープ音等の警告音声の出力でもよい。
また、線源制御装置14とコンソール16とを接続し、第2ずれ量が第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理として、コンソール16から線源制御装置14にX線照射を禁止する照射禁止信号を送信してもよい。こうすれば、より確実に電子カセッテ15の位置が推奨位置から大きくずれたままX線撮影が行われることを避けることができる。
第2エラー処理部156は、第2ずれ量が第2閾値よりも大きい状態が所定時間継続した場合に、第2エラー処理を実行してもよい。こうすれば、第2エラー処理の濫発を防ぐことができる。
なお、上記第10実施形態および上記第11実施形態では、長尺撮影として下肢撮影を例示したが、被写体の首下から腰までの上半身をカバーする全脊椎撮影でもよい。また、分割撮影範囲は2つ以上でもよい。
[第12実施形態]
図34および図35に示す第12実施形態では、被写体Hによって電子カセッテ15が覆い隠された場合の画像内カセッテ位置の検出方法を示す。
図29等で示したように、フリー撮影では、被写体Hによって電子カセッテ15の大部分が覆い隠されてしまう場合がある。この場合は、検出部81で、カメラ画像60から電子カセッテ15の特徴を特定して画像内カセッテ位置を検出することが困難となる。
そこで本実施形態では、図34に示すように位置検出ユニット160を用いる。位置検出ユニット160は、カメラ23のFOV内で、かつカメラ画像60に映る露呈位置に配置される。位置検出ユニット160は、電子カセッテ15の外周部の一部の位置を表す位置信号を出力する。
位置検出ユニット160は、位置信号として、電子カセッテ15の外周部の一部、例えば被写体Hと寝台148の間の隙間から覗く、電子カセッテ15の側面の位置の二次元画像を出力する画像センサを含む。画像センサは、光学式のカメラ、Time of Flightカメラ、超音波センサ、レーダーセンサのいずれかである。
あるいは、位置検出ユニット160は、電磁波を発生する電磁波発生源と、電子カセッテ15の外周部の一部、例えば前面52Aの4つの角に取り付けられ、電磁波を検出する電磁波検出センサとを含む。この場合、露呈位置には電磁波発生源が配置される。電磁波発生源は、磁界発生源または電波発生源であり、電磁波検出センサは、磁気検出センサまたは電波検出センサである。
図35において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、位置信号取得部163が設けられる。位置信号取得部163は、位置検出ユニット160からの位置信号を取得し、これを検出部81に出力する。
この場合、検出部81は、カメラ画像60に映る位置検出ユニット160の位置、向き、大きさと、位置信号とに基づいて、画像内カセッテ位置として、前面52Aの4つの角の位置を演算する。より詳しくは、検出部81は、カメラ画像60に映る位置検出ユニット160の位置、向き、大きさから、位置検出ユニット160の座標系であるユニット座標系を、カメラ23の座標系であるカメラ座標系に変換する座標変換行列を求め、座標変換行列と、ユニット座標系で表される前面52Aの4つの角の位置の座標とから、カメラ座標系で表される前面52Aの4つの角の位置の座標を演算する。
このように、被写体Hによって電子カセッテ15が覆い隠された場合でも、位置検出ユニット160を用いて、画像内カセッテ位置を演算で求めることができる。
カメラ画像60から被写体Hの撮影部位を画像認識し、画像認識した撮影部位に関する撮影メニューを設定可能にディスプレイ30に表示して、オペレータに所望の撮影メニューを選択させてもよい。例えばカメラ画像60に被写体Hの胸部が映っていて、撮影部位を胸部と画像認識した場合は、胸部/臥位/正面、胸部/臥位/背面、胸部/立位/正面といった胸部に関する撮影メニューを設定可能にディスプレイ30に表示する。
電子カセッテ15の位置を示すカセッテ位置指標は、前面52Aの外形形状を模した矩形状をしたカセッテ枠95に限らない。前面52Aの4つの角をL字状の線で表したカセッテ枠でもよい。推奨カセッテ枠150も同様である。
撮影メニューの中には、位置決め自体が難しい、撮影頻度が低くオペレータが習熟していない等の理由で、撮影ミスが比較的多いものがある。そこで、こうした撮影ミスが比較的多い撮影メニューを、メニュー・条件テーブル38においてミス頻発メニューとして事前に登録しておく。そして、ミス頻発メニューが設定された場合に、当該撮影メニューの撮影に撮影ミスが多い旨のメッセージをディスプレイ30に表示する等して、オペレータに報せることが好ましい。
また、病気や加齢等で関節を曲げにくいといった理由により位置決めが困難で、撮影ミスが比較的多い被写体Hもいる。そこで、こうした撮影ミスが比較的多い被写体Hを、ミス頻発被写体Hとして事前に登録しておく。そして、ミス頻発被写体Hを撮影する場合に、当該被写体Hの撮影に撮影ミスが多い旨のメッセージをディスプレイ30に表示する等して、オペレータに報せることが好ましい。
合成画像100を表示する表示部は、上記各実施形態で例示したコンソール16のディスプレイ30に限らない。例えばオペレータOPが携行するタブレット端末に合成画像100を表示させてもよい。この場合、被写体Hが動けるのであれば、タブレット端末を被写体Hも閲覧可能な位置に置き、合成画像100を被写体Hにも見てもらって、位置決めに協力してもらうことができる。
上記各実施形態において、例えば、カメラ画像取得部80、検出部81、指標画像取得部82、合成画像生成部83、表示制御部84、指標画像生成部115、121、125、X線画像取得部120、体格特定部131、第1算出部135、第1エラー処理部136、関連付け処理部140、第2算出部155、および第2エラー処理部156といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。
各種のプロセッサには、CPU、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、専用電気回路等が含まれる。CPUは、周知のとおりソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサである。PLDは、FPGA(Field Programmable Gate Array) 等の、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。専用電気回路は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上記記載から、以下の付記項1に記載の放射線撮影システムを把握することができる。
[付記項1]
放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得プロセッサと、
前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内に映る前記電子カセッテの位置である画像内カセッテ位置を検出する検出プロセッサと、
前記カメラ画像と、前記画像内カセッテ位置に対する前記被写体の事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成プロセッサであって、前記電子カセッテの移動に伴って前記カメラ画像における前記画像内カセッテ位置が変化した場合には、前記画像内カセッテ位置の変化に合わせて、前記合成画像における前記位置決め指標画像の表示位置を変化させる合成画像生成プロセッサと、
前記合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御プロセッサとを備える放射線撮影システム。
また、上記各実施形態の記載から、以下の付記項2に記載の電子カセッテの位置決め支援装置、付記項3に記載の電子カセッテの位置決め支援装置の作動方法、付記項4に記載の電子カセッテの位置決め支援装置の作動プログラムも把握することができる。なお、上記各実施形態では、コンソール16が電子カセッテの位置決め支援装置に相当する。
[付記項2]
放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記被写体と前記電子カセッテとの相対的な位置決めを支援する電子カセッテの位置決め支援装置であって、
前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得部と、
前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内に映る前記電子カセッテの位置である画像内カセッテ位置を検出する検出部と、
前記カメラ画像と、前記画像内カセッテ位置に対する前記被写体の事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成部であって、前記電子カセッテの移動に伴って前記カメラ画像における前記画像内カセッテ位置が変化した場合には、前記画像内カセッテ位置の変化に合わせて、前記合成画像における前記位置決め指標画像の表示位置を変化させる合成画像生成部と、
前記合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御部とを備える電子カセッテの位置決め支援装置。
[付記項3]
放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記被写体と前記電子カセッテとの相対的な位置決めを支援する電子カセッテの位置決め支援装置の作動方法であって、
前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得ステップと、
前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内に映る前記電子カセッテの位置である画像内カセッテ位置を検出する検出ステップと、
前記カメラ画像と、前記画像内カセッテ位置に対する前記被写体の事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成ステップであって、前記電子カセッテの移動に伴って前記カメラ画像における前記画像内カセッテ位置が変化した場合には、前記画像内カセッテ位置の変化に合わせて、前記合成画像における前記位置決め指標画像の表示位置を変化させる合成画像生成ステップと、
前記合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御ステップとを備える電子カセッテの位置決め支援装置の作動方法。
[付記項4]
放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記被写体と前記電子カセッテとの相対的な位置決めを支援する電子カセッテの位置決め支援装置の作動プログラムであって、
前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得機能と、
前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内に映る前記電子カセッテの位置である画像内カセッテ位置を検出する検出機能と、
前記カメラ画像と、前記画像内カセッテ位置に対する前記被写体の事前に設定された設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成機能であって、前記電子カセッテの移動に伴って前記カメラ画像における前記画像内カセッテ位置が変化した場合には、前記画像内カセッテ位置の変化に合わせて、前記合成画像における前記位置決め指標画像の表示位置を変化させる合成画像生成機能と、
前記合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御機能とを、コンピュータに実行させる電子カセッテの位置決め支援装置の作動プログラム。
カメラ23は、照射野内に位置する被写体Hを撮影可能であれば、撮影室の壁や天井等、X線源13以外に取り付けられていてもよい。
上記各実施形態では、撮影室に備え付けのX線撮影システム10を用いてフリー撮影を行う場合を例示したが、可搬型のX線発生装置である回診車を用いて、被写体Hのベッドがある病室でフリー撮影を行う場合も、本発明は適用可能である。
本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する場合にも適用することができる。
本発明は、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶ。
10 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
13 X線源(放射線源)
14 線源制御装置
15 電子カセッテ
16 コンソール
20 X線管
21 照射野限定器
22 照射野表示光源
23 カメラ
25 タッチパネル
26 電圧発生部
27 制御部
28 照射スイッチ
30 ディスプレイ
31入力デバイス
35 撮影オーダ
38 メニュー・条件テーブル
40、40-1、40-2 X線画像(放射線画像)
41 画像ファイル
42 付帯情報
50 センサパネル
51 回路部
52 筐体
52A 前面
53 透過板
55 シンチレータ
56 光検出基板
57A~57C マーカー
60 カメラ画像
65 ストレージデバイス
66 メモリ
67 CPU
68 通信部
69 データバス
75 作動プログラム
76、105、128、130 指標画像データベース(DB)
80 カメラ画像取得部
81 検出部
82 指標画像取得部
83 合成画像生成部
84 表示制御部
90、90G1、90G2、90S、90N、90O、106、106G 位置決め指標画像
91、107 輪郭
95 カセッテ枠(カセッテ位置指標)
100 合成画像
108A 皺の線
108B 骨の線
115、121、125 指標画像生成部
120 X線画像取得部
131 体格特定部
135 第1算出部
136 第1エラー処理部
138 第1警告
140 関連付け処理部
145 撮影範囲
145-1 分割撮影範囲(基準の撮影範囲)
145-2 分割撮影範囲(その他の撮影範囲)
148 寝台
150 推奨カセッテ枠(推奨カセッテ位置指標)
155 第2算出部
156 第2エラー処理部
158 第2警告
160 位置検出ユニット
163 位置信号取得部
H 被写体
FOV カメラの視野
RX 撮影領域
RA 電子カセッテの前面の法線
α 電子カセッテの前面の法線を軸とする回転角
ST100~ST140 ステップ

Claims (20)

  1. プロセッサを備える放射線撮影システムであって、
    前記プロセッサは、
    放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得し、
    前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内の前記電子カセッテの位置を検出し、
    前記カメラ画像と、前記電子カセッテの前記位置に対する前記被写体の相対的な設定位置であって、事前に設定された前記設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成し、
    前記合成画像を表示部に表示する制御を行う放射線撮影システム。
  2. 前記カメラ画像は、動画である請求項1に記載の放射線撮影システム。
  3. 前記プロセッサは、前記位置決め指標画像で示される前記設定位置と前記被写体の実際の位置とのずれ量である第1ずれ量を算出する請求項1または2に記載の放射線撮影システム。
  4. 前記表示部には前記第1ずれ量に関連する情報が表示される請求項3に記載の放射線撮影システム。
  5. 前記プロセッサは、前記第1ずれ量が予め設定された第1閾値よりも大きい場合、第1エラー処理を実行する請求項3または4に記載の放射線撮影システム。
  6. 前記カメラの視野内で、かつ前記カメラ画像に映る露呈位置に配置され、前記電子カセッテの外周部の一部の位置を表す位置信号を出力する位置検出ユニットを備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  7. 前記プロセッサは、前記合成画像に、前記電子カセッテの位置を示すカセッテ位置指標を表示する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  8. 前記プロセッサは、前記位置決め指標画像を生成する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  9. 前記プロセッサは、前記カメラ画像に基づいて、前記位置決め指標画像を生成する請求項8に記載の放射線撮影システム。
  10. 前記プロセッサは、前記放射線画像に基づいて、前記位置決め指標画像を生成する請求項8に記載の放射線撮影システム。
  11. 前記プロセッサは、複数の前記位置決め指標画像が予め登録される指標画像データベースにアクセスして、前記位置決め指標画像を取得する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  12. 前記指標画像データベースには、前記被写体の撮影部位、または前記撮影部位の姿勢および向きに関する情報である撮影手技のうちの少なくとも1つを規定する撮影メニュー毎に前記位置決め指標画像が登録されており、
    前記プロセッサは、設定された前記撮影メニューに対応する前記位置決め指標画像を前記指標画像データベースから取得する請求項11に記載の放射線撮影システム。
  13. 前記指標画像データベースには、前記被写体毎に前記位置決め指標画像が登録されており、
    前記プロセッサは、前記被写体に対応する前記位置決め指標画像を前記指標画像データベースから取得する請求項11または12に記載の放射線撮影システム。
  14. 前記指標画像データベースには、前記被写体の体格毎に前記位置決め指標画像が登録されており、
    前記プロセッサは、前記被写体の体格を特定し、前記被写体の体格に対応する前記位置決め指標画像を前記指標画像データベースから取得する請求項11または12に記載の放射線撮影システム。
  15. 前記プロセッサは、前記位置決め指標画像の関連情報を、前記放射線画像の付帯情報として前記放射線画像に関連付ける請求項1ないし14のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  16. 前記被写体の複数の撮影部位を含む長尺な撮影範囲を分割した複数の分割撮影範囲をそれぞれ撮影し、各分割撮影範囲に対応する複数枚の前記放射線画像を合成して1枚の長尺な前記放射線画像を生成する長尺撮影を行う場合、
    前記プロセッサは、基準の前記分割撮影範囲に位置決めされた前記電子カセッテの前記画像内カセッテ位置を検出し、
    検出した、基準の前記分割撮影範囲に位置決めされた前記電子カセッテの前記画像内カセッテ位置に対して、その他の前記分割撮影範囲における前記電子カセッテの推奨位置を示す推奨カセッテ位置指標を表示する請求項1ないし15のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  17. 前記プロセッサは、前記推奨カセッテ位置指標に対しても、前記位置決め指標画像を表示する請求項16に記載の放射線撮影システム。
  18. 前記プロセッサは、前記推奨カセッテ位置指標で示される前記推奨位置と前記電子カセッテの実際の位置とのずれ量である第2ずれ量を算出し、
    前記第2ずれ量が予め設定された第2閾値よりも大きい場合、第2エラー処理を実行する請求項16または17に記載の放射線撮影システム。
  19. 前記カメラは前記放射線源に取り付けられている請求項1ないし18のいずれか1項に記載の放射線撮影システム。
  20. 放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像を検出する電子カセッテを用いて放射線撮影を行う場合、前記放射線が照射される領域である照射野内に位置する前記被写体をカメラで撮影した画像であるカメラ画像を取得するカメラ画像取得ステップと、
    前記カメラ画像を使用して、前記カメラ画像内の前記電子カセッテの位置を検出する検出ステップと、
    前記カメラ画像と、前記電子カセッテの前記位置に対する前記被写体の相対的な設定位置であって、事前に設定された前記設定位置を示す位置決め指標画像とを合成した合成画像を生成する合成画像生成ステップと、
    前記合成画像を表示部に表示する制御を行う表示制御ステップとを備える放射線撮影システムの作動方法。
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