JP4574965B2 - 放射線治療計画装置 - Google Patents

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Description

この発明は、照射源による放射線照射に伴って放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき被検体の放射線透視画像を取得するとともに取得した放射線透視画像を、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標とともに画像表示モニタに表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置に係り、特に、放射線透視画像の中に一緒に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げとなることを回避するための技術に関する。
従来、この種の装置として、図15に示すように、X線管51による被検体MへのX線照射に伴って透過X線像検出用のX線検出器52から出力されるX線検出信号に基づき被検体MのX線透視画像を取得するとともに、後段の画像表示モニタ53の画面に取得したX線透視画像Paを、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標と一緒に表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置があり、X線シミュレータとも別称される(例えば、特許文献1参照)。
従来装置の場合、X線透視画像Paと一緒に表示される照準画定用指標は放射線の照射中心を画定する為の照射中心マークmaと放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークmbとからなる。照射中心マークmaはX線管51の前方に設置されているX線不透過性の十字線54の映像であり、照射範囲マークmbはX線管51と十字線54の間に設置されているX線不透過性のシミュレート絞り55の映像である。したがって、十字線54もシミュレート絞り55も照射X線も、被検体MのX線透視撮影により被検体MとともにX線透視画像Paに写し込まれて一緒に表示される。
十字線54は、タングステン線等の2本のX線不透過性ワイヤを十字に組み付けてあって、ワイヤの交差点(十字線54の十字クロス点)がX線の照射中心(X線軸)に位置するように設置したものである。したがって、X線透視画像Paにおける照射中心マークmaの十字クロス点がX線の照射中心に常に一致している。放射線治療計画の立案の際は、天板56を移動させて被検体Mの位置を変えて照射中心マークmaの十字クロス点にX線透視画像Paの上で治療用放射線の照射中心とする位置にもってくる。
シミュレート絞り55は、タングステン線等の4本のX線不透過性ワイヤをイゲタ状に組み合わせてあって、4本の各X線不透過性ワイヤがそれぞれ個別に水平方向へ対面するワイヤに対して常に平行を保ちながらリモートコントロールで往復移動できるように配置したものであり、4本の各X線不透過性ワイヤの動きに応じてX線透視画像Paにおける照射範囲マークmbの形や位置が変化する。放射線治療計画の立案の際は、X線不透過性ワイヤを移動させて照射範囲マークmbの形や位置をX線透視画像Paの上で放射線の照射範囲とする区域の形と位置に合わせて変化させる。
より具体的には、被検体Mの治療用放射線部位では治療用放射線の照射中心とする位置や治療用放射線を当てる区域の境界とするところに目印となる金属小片(図示省略)が診察などの際に予め埋め込まれていて、これらの金属小片が被検体MのX線透視画像Paの中にも映像として出現する。そして、放射線治療計画の立案の際、治療用放射線の照射中心とする処に埋め込まれた金属小片の映像がX線透視画像Paの照射中心マークmaの十字クロス点の位置にくるように天板56を移動させて被検体Mの位置を変える。また、照射範囲マークmbの位置と形が治療用放射線を当てる区域の境界とする処に埋め込まれた金属小片の映像から想定されるエリアの位置と形に一致するように各X線不透過性ワイヤを移動させる。
このようにして、照射中心マークmaの十字クロス点にX線透視画像の上で治療用放射線の照射中心とする位置を合わせるとともに、照射範囲マークmbの位置と形をX線透視画像Paの上で放射線の照射範囲とする区域の位置と形に合わせた後、X線透視画像Paを印刷してX線写真のかたちで出力したり、X線透視画像Paをコンパクトディスク等に格納して映像信号のかたちで記録したりする。
そして、X線写真や映像信号の形で記録されたX線透視画像Paは適時に放射線治療を実施する放射線治療部署へ持ち込まれ、放射線治療装置(例えばライナック)の治療用放射線の照準を画定する際に参照される。すなわち、放射線治療部署では、X線透視画像Paの照射中心マークmaの十字クロス点に放射線治療装置(図示省略)の治療用放射線の照射中心(放射線照射軸)を合わせるとともに、照射範囲マークmbが示す区域に治療用放射線がぴったり当たるように放射線治療装置の絞りがセットされる。
特開平11−155851号公報(第3−6頁、図1、図6)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、X線透視画像Paの中に治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標として表示される照射中心マークmaや照射範囲マークmbが時として放射線治療計画の立案の妨げとなるという問題がある。
X線透視画像Paの中に治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標として表示される照射中心マークmaや照射範囲マークmbが時として放射線治療計画の立案の妨げとなるという問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、放射線透視画像の中に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げとなることを回避することができる放射線治療計画装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る放射線治療計画装置は、被検体へ放射線を照射する照射源と被検体の透過放射線像を検出する放射線検出器とを備え、前記照射源による放射線照射に伴って前記放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき前記被検体の放射線透視画像を取得するとともに取得した前記放射線透視画像を、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標と一緒に画像表示モニタに表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標は、前記放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークを有し、前記照準画定用指標を画像信号処理により前記被検体の放射線透視画像へ重ねて表示する照準画定用指標表示手段と、前記照準画定用指標表示手段による照準画定用指標の表示・非表示の切り換えを行う指標表示・非表示切換手段と、前記照射源と前記放射線検出器の放射線検出面の距離から前記照射源と前記被検体の距離を除算することで投影拡大率を算出する画像倍率導出部とを備え、前記照準画定用指標表示手段は、前記投影拡大率が変更されると、前記放射線透視画像とこれに重ねて表示された照射範囲マークとの対応関係が維持されるよう前記照射範囲マークの表示倍率を変化させることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明の装置を用いて放射線治療計画を立案する場合、照射源による被検体への放射線照射に伴って透過放射線像検出用の放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき取得された被検体の放射線透過画像に、照準画定用指標表示手段による画像信号処理によって治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標が重ねられ、照準画定用指標が放射線透過画像に重畳されたかたちで画像表示モニタの画面へ表示される。治療計画を立案する者は照準画定用指標に合わせて放射線透過画像の方を調整する操作を行ったり、あるいは放射線透過画像に合わせて重畳表示する照準画定用指標の方を調整する操作を行ったりして放射線治療計画を立案してゆく。そして、放射線透過画像に重畳表示されている照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げになる場合は、その間、指標表示・非表示切換手段によって計画立案の妨げとなる照準画定用指標の表示を一時中断して非表示とする切り換えを行うことにより、放射線透視画像から計画立案の妨げとなる照準画定用指標を取り除く。照準画定用指標の非表示の必要がなくなれば、指標表示・非表示切換手段によって照準画定用指標の非表示を表示へ切り換えて、再び、照準画定用指標の重畳表示を再開する。
なお少し付言すれば、従来の放射線治療計画装置のように、照準画定用指標が被検体と同時に放射線撮影されることによって放射線透過画像の中に一緒に表示される場合は、照準画定用指標が放射線透過画像と完全に一体化されたかたちとなっているので、放射線透過画像から照準画定用指標だけを取り除くようなことは実際上できない。これに対して、請求項1に記載の発明の放射線治療計画装置のように、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標が照準画定用指標表示手段の画像信号処理によって放射線透過画像に放射線撮影後に重ねて放射線透過画像の中に一緒に表示される場合は、照準画定用指標の重畳表示を中断することで放射線透過画像から簡単に照準画定用指標が取り除けるので、放射線透過画像の中に一緒に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げになる時には、指標表示・非表示切換手段によって照準画定用指標の重畳表示を中断することにより放射線透過画像から計画立案の妨げとなる照準画定用指標だけを取り除くことができる。
請求項2に記載の発明に係る放射線治療計画装置は、被検体へ放射線を照射する照射源と被検体の透過放射線像を検出する放射線検出器とを備え、前記照射源による放射線照射に伴って前記放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき前記被検体の放射線透視画像を取得するとともに取得した前記放射線透視画像を、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標と一緒に画像表示モニタに表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標は、前記放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークを有し、前記照準画定用指標を画像信号処理により前記被検体の放射線透視画像へ重ねて表示する照準画定用指標表示手段と、前記照準画定用指標表示手段による照準画定用指標の透過度を調整する指標透過度調整手段と、前記照射源と前記放射線検出器の放射線検出面の距離から前記照射源と前記被検体の距離を除算することで投影拡大率を算出する画像倍率導出部とを備え、前記照準画定用指標表示手段は、前記投影拡大率が変更されると、前記放射線透視画像とこれに重ねて表示された照射範囲マークとの対応関係が維持されるよう前記照射範囲マークの表示倍率を変化させることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項2に記載の発明の装置を用いて放射線治療計画を立案する場合、請求項1に記載の発明と同様に、治療計画を立案する者は照準画定用指標に合わせて放射線透過画像の方を調整する操作を行ったり、あるいは放射線透過画像に合わせて重畳表示する照準画定用指標の方を調整する操作を行ったりして放射線治療計画を立案してゆく。そして、放射線透過画像に重畳表示されている照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げになる場合は、その間、指標透過度調整手段によって計画立案の妨げとなる照準画定用指標の透過度(表示の濃さ)を調整する。計画立案の妨げとならない程度の透過度に照準画定用指標を調整すれば、指標透過度調整手段によって照準画定用指標の透過度をもとに戻して、再び、照準画定用指標の重畳表示を再開する。なお、計画立案の妨げとならない程度の透過度に照準画定用指標を調整した状態で照準画定用指標の重畳表示を行ってもよい。この場合には、調整後にもとに戻さずに照準画定用指標と放射線透過画像とを同時に重畳表示できるので、作業効率が向上する。

また、請求項3 に記載の発明は、請求項1または2に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標が前記放射線の照射中心を画定する為の照射中心マークを更に備え、前記放射線治療計画の立案の際は、前記照射中心マークの位置に前記放射線透視画像の上で前記治療用放射線の照射中心とする位置が合わせられるとともに前記照射範囲マークの位置と形が前記放射線透視画像の上で前記放射線の照射範囲となる区域の位置と形に合わせられるものである。
[作用・効果]請求項3に記載の発明の放射線治療計画装置の場合、照準画定用指標としての照射中心マークの位置に放射線透過画像の上で治療用放射線の照射中心とする位置が合わせられるとともに照準画定用指標としての照射範囲マークの位置と形が放射線透視画像の上で放射線の照射範囲となる区域の位置と形に合わせられることによって、放射線治療計画が立案される。
また、請求項4 に記載の発明は、請求項3に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標が、前記照射範囲の寸法を参照する為の照射範囲スケールからさらになり、前記放射線治療計画の立案の際は、前記照射中心マークおよび前記照射範囲マークに照射範囲スケールが重畳表示されるものである。
[作用・効果]請求項4に記載の発明の放射線治療計画装置の場合、照準画定用指標としての照射中心マークや照射範囲マークに、同じく照準画定用指標としての照射範囲スケールが重畳表示されることによって、放射線計画が立案される。
また、請求項5に記載の発明は請求項3に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標表示手段は投影拡大率に合わせて照射中心マークの表示倍率をも変化させるものである。
[作用・効果]請求項5に記載の発明の放射線治療計画装置の場合、放射線透過画像の表示倍率が変更されると照準画定用指標表示手段によって放射線透過画像の表示倍率に応じて照準画定用指標の表示倍率が自動的に変化するので、放射線透視画像の表示倍率が変更されても放射線透視画像と照準画定用指標との対応関係が変化せずに維持される結果、請求項5に記載の放射線治療計画装置によれば、放射線透視画像の表示倍率の変更によって放射線治療計画に狂いが生じる心配はない。
また、請求項6 に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の放射線治療計画装置において、前記放射線検出器がフラットパネル型X線検出器であるものである。
[作用・効果]請求項6に記載の発明の放射線治療計画装置の場合、放射線検出器が画像歪みの少ないフラットパネル型X線検出器であるので、放射線透過画像と重畳表示される照準画定用指標との対応関係が実際の状況に良くマッチしたものとなるので、放射線治療計画を正確に立てることができる。
請求項1に記載の発明に係る放射線治療計画装置によれば、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標が照準画定用指標表示手段の画像信号処理によって放射線透視画像に放射線撮影の後で重ねられて放射線透過画像の中に一緒に表示されるとともに、指標表示・非表示切換手段によって照準画定用指標の表示を中断することで放射線透過画像から簡単に照準画定用指標が取り除ける構成を備えていて、放射線透過画像の中に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げになる時には、その間、照準画定用指標の表示を中断して非表示とすることにより放射線透過画像から計画立案の妨げになる照準画定用指標を速やかに取り除ける。
よって、請求項1に記載の発明に係る放射線治療計画装置によれば、放射線透過画像の中に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げとなることを回避することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る放射線治療計画装置によれば、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標が照準画定用指標表示手段の画像信号処理によって放射線透視画像に放射線撮影の後で重ねられて放射線透過画像の中に一緒に表示されるとともに、指標透過度調整手段によって照準画定用指標の表示を中断することで放射線透過画像から簡単に照準画定用指標の透過度を調整する構成を備えていて、放射線透過画像の中に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げになる時には、その間、照準画定用指標の透過度を放射線治療計画の立案の妨げにならない程度に調整する。
よって、請求項2に記載の発明に係る放射線治療計画装置によれば、放射線透過画像の中に表示される治療用放射線の照準画定用指標が放射線治療計画の立案の妨げとなることを回避することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1はこの発明の放射線治療計画装置の実施例に係るX線シミュレータの全体構成を示すブロック図、図2は実施例のX線シミュレータのガントリまわりの構成を示す正面図である。
図1のX線シミュレータは、放射線治療対象者である被検体MへX線を照射するX線管1(照射源)と、被検体Mの透過X線像を検出するX線検出器であるフラットパネル型X線センサ(以下、適宜「FPD」と略記)2と、被検体Mを載置する天板3とを、天板3の上の被検体Mを挟んでX線管1とFPD2とが対向配置となるかたちで備え、X線管1による天板3の上の被検体MへのX線照射に伴ってFPD2から出力されるX線検出信号に基づきFPD2の後段で被検体MのX線透視画像が取得される構成となっている。
X線管1およびFPD2は、図1に示すように、リング方式のガントリGに立ち姿勢で配設された回転体4から水平方向へ突き出した支持アーム5a,5bにガイドアーム6a,6bを介してそれぞれ取り付けられている。ガントリGに配設されている回転体4は水平軸Zを回転中心として全体が回転可能になっていて、図2に示すように、回転体4が矢印RAで示す方向へ回転するのに伴って、X線管1およびFPD2が対向配置状態を維持したままで被検体Mのまわりを回転する。
また、X線管1およびFPD2は、それぞれ画像倍率調整などの為に、矢印ra,rbで示されるガイドアーム6a,6bの長手方向に往復移動可能となっている。すなわち、X線管駆動部1AによりX線管1が被検体Mに対して近づいたり離れたりできるとともに、FPD駆動部2AによりFPD2が被検体Mに対して近づいたり離れたりできる構成となっている。
さらに、実施例のX線シミュレータは、FPD2から出力されるX線検出信号を収集するデータ収集部7と、データ収集部7で収集されたX線検出信号を編集してX線透視画像を作成するX線透視画像作成部8を備えている。なお、X線検出信号はFPD2から出力された後、適当な段階でディジタル化されるので、X線透視画像作成部8が編集作成するX線透視画像もディジタル画像である。また、X線透視画像作成部8の後段には、X線透視画像を表示する画像表示モニタ9や、X線透視画像をシートに印刷してX線写真として出力する画像プリンタ10、あるいは、X線透視画像を映像信号のかたちでコンパクトディスク等の画像メモリ媒体に記録する画像メモリ部11が配備されている。
X線管1は高電圧発生器などを含む照射制御部12のコントロールによりX線を被検体Mに照射する。照射制御部12によるコントロールは、キーボード14やマウス15による入力操作により設定される照射条件に従って撮影制御部13から送出される指令信号に従って行われる。
天板3は被検体Mを載せたままで天板駆動部16のコントロールにより前後や上下に移動させられる。この天板駆動部16によるコントロールも、キーボード14やマウス15による入力操作で設定される移動モードに応じて撮影制御部13から送出される指令信号に従って行われる。
また、X線管1およびFPD2は、回転駆動部17のコントロールにより行われる回転体4の回転に伴って対向配置状態を維持したまま連動して被検体Mの周方向に移動することで撮影方向が変えられる構成となっている。この回転駆動部17によるコントロールも、キーボード14やマウス15による入力操作でセットされる撮影方向に応じて撮影制御部13から送出される指令信号に従って行われる。
なお、X線管駆動部1AやFPD駆動部2Aも、キーボード14やマウス15による入力操作で設定される撮影方向に応じて撮影制御部13から送出される指令信号に従ってX線管1やFPD2を矢印矢印ra,rbの方向に移動させる。
透過X線像検出用のFPD2は、図3に示すように、X線検出面2Aに多数のX線検出素子2aが縦横に配列されているX線センサーであり、X線検出素子2aの配列の具体例としては、例えば縦・横それぞれ1024個のマトリックス構成が挙げられる。また、FPD2の平面寸法としては、例えば縦横約30cm程度が挙げられる。このFPD2は、やはり透過X線像検出用のX線検出器であるイメージインテンシファイアに比べると、画像歪みが少ないのに加え、薄型・軽量という利点も持っている。
そして、実施例のX線シミュレータは、図1に示すように、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標を画像信号処理によって被検体のX線透視画像へ重ねて一緒に表示する照準画定用指標表示部18を備えている。すなわち、図4に示すように、照準画定用指標表示部18による画像信号処理により、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標として、治療用放射線の照射中心を画定する為の照射中心マークMaと放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークMbとがX線透視画像PAに重畳表示される構成となっている。
また、実施例のX線シミュレータは、照準画定用指標表示部18による照準画定用指標の表示・非表示の切り換えを行う指標表示・非表示切換部19を備えていて、指標表示・非表示切換部19がキーボード14やマウス15による入力操作により、図4に示すように、X線透視画像PAに照射中心マークMaや照射範囲マークMbが重畳表示される表示形態と、図5に示すように、X線透視画像PAに重畳表示されている照射中心マークMaや照射範囲マークMbをX線透視画像PAから取り除いた表示形態とが選択できる構成となっている。この実施例の場合、X線透視画像PAから照射中心マークMaや照射範囲マークMbを取り除く表示形態として、照射中心マークMaと照射範囲マークMbの両方を取り除く形態の他に、照射範囲マークMbは表示したままの照射中心マークMaだけを取り除く形態も、照射中心マークMaは表示したまま照射範囲マークMbだけを取り除く形態も選択できる構成となっている。しかし、照射中心マークMaと照射範囲マークMbの両方を取り除く表示形態だけが可能な構成であってもよい。
照射中心マークMaは、小十字形を呈する映像であり、照射中心マークMaの十字クロス点が常にX線透視画像PAにおけるX線の照射中心(X線軸XA)に当たる位置に出現する。照射範囲マークMbは、4本の直線ラインMb1〜Mb4がイゲタ状に組み合わされた形を呈する映像であり、キーボード14やマウス15による入力操作により、4本の各直線ラインMb1〜Mb4の出現する位置が個別に、直線ラインMb1,Mb2の場合は左右に移動して、直線ラインMb3,Mb4の場合は上下に移動し、照射範囲マークMbの形や位置が変化する。
さらに、実施例のX線シミュレータの場合、照準画定用指標表示部18はX線透視画像の表示倍率に合わせて照準画定用指標である照射中心マークMaや照射範囲マークMbの表示倍率を変化させる。
FPD2のX線検出面における被検体Mの透過X線像の投影拡大率は(X線管1の焦点とFPD2のX線検出面の距離)÷(X線管1の焦点と被検体Mの距離)の式で表され、透過X線像の投影拡大率が変ればX線透視画像の表示倍率が透過X線像の投影拡大率に応じて変化する。逆に言えば、X線管1の焦点とFPD2のX線検出面との距離を変えることにより、X線透視画像の表示倍率を調整することができる。そこで、実施例のX線シミュレータの場合、X線透視画像の表示倍率を求める画像倍率導出部20を備えていて、X線管1の位置およびFPD2の位置あるいは被検体Mの位置を示す天板3の高さが、X線管駆動部1AおよびFPD駆動部2Aや天板駆動部16から撮影制御部13経由で画像倍率導出部20に送られ、透過X線像の投影拡大率〔すなわち(X線管1の焦点とFPD2のX線検出面の距離)÷(X線管1の焦点と被検体Mの距離)〕が算出されるとともに、さらに算出結果にしたがってX線透視画像の表示倍率が求められて照準画定用指標表示部18へ送出される。
通常、X線管1の焦点から回転体4の中心軸までの距離は、対応する放射線治療装置のX線源から回転体4の中心軸までの距離に一致させる。また、被検体Mは回転体4の回転中心軸上に位置決めされる。従って、実際にはX線管1や天板3の位置を変えて倍率を調整することは一般には行われない。倍率調整はFPD2の位置調整のみによって行うことが一般的である。もちろん、X線管1や天板3の位置を変えて倍率を調整してもよく、X線管1の焦点と被検体Mとの距離を変えることにより、X線透視画像の表示倍率を調整してもよい。
そして、照準画定用指標表示部18が、画像倍率導出部20から送られてくるX線透視画像の表示倍率に合わせて照準画定用指標である照射中心マークMaや照射範囲マークMbの表示倍率を変化させるので、X線透視画像の表示倍率が変更されてもX線透視画像と照射中心マークMaや照射範囲マークMbとの対応関係は変ることなく維持される。具体的に言えば、図6に示すように、X線透視画像PBの表示倍率があがった場合は画像倍率があがった割合で照射中心マークMaや照射範囲マークMbも大きくなり、図7に示すように、X線透視画像PCの表示倍率がさがった場合は画像倍率がさがった割合で照射中心マークMaや照射範囲マークMbも小さくなる。なお、照射中心マークMaの方は事実上ポイント表示であるので、照射中心マークMaの表示倍率の方は、X線透視画像の表示倍率と関係なく常に一定である構成であってもよい。
続いて、以上に説明した構成を有する実施例のX線シミュレータを用いて具体的に放射線治療計画を立案する場合に即して、図面を参照しながら説明する。図8は実施例のX線シミュレータによる放射線治療計画の立案プロセスを示すフローチャートである。以下では、放射線治療計画の対象である被検体Mを天板3の上に載せてガントリGまで移動させた段階から説明する。
〔ステップS1〕X線管1から被検体MへX線を照射するとともにFPD2から出力されるX線検出信号に基づきX線透視画像を取得する。そして、図9(a)に示すように、X線透視画像PDに照準画定用指標表示部18による画像信号処理で照射中心マークMaおよび照射範囲マークMbを重ねて画像表示モニタ9の画面に表示する。
なお、被検体Mの治療用放射線部位では、診察などの際に予め医師等によって、治療用放射線の照射中心とする位置に目印となる金属小片(金属マーカ)KAが埋め込まれているのに加え、治療用放射線を当てる区域の境界とするところにも目印となる金属小片(金属マーカ)KB1〜KB4が埋め込まれており、これらの各金属小片KA,KB1〜KB4がX線撮影で写し込まれて被検体MのX線透視画像PDの中に映像として出現している。なお、金属小片を用いずX線透過画像PDそのものを目印としてもよい。
また、X線透視画像PDの表示倍率が適当でなければX線管1やFPD2を矢印ra,rbの向きに移動させる等してX線透視画像PDの表示倍率を調整する。X線透視画像PDの表示倍率の調整がなされた場合、照準画定用指標表示部18により照射中心マークMaや照射範囲マークMbの表示倍率も自動的に調整される。
〔ステップS2〕図9(b)に示すように、X線透視画像PDの中の治療用放射線の照射中心とする金属小片KAの映像がX線透視画像PDの照射中心マークMaの十字クロス点の位置にくるように天板3を移動させて被検体Mの位置を変える。
〔ステップS3〕金属小片KAが照射中心マークMaの影に隠れるなどして照射中心マークMaが計画立案の妨げになる場合、図9(c)に示すように、指標表示・非表示切換部19によりX線透視画像PDの中の照射中心マークMaを、随時、必要期間だけ一時的に取り除く。
〔ステップS4〕図10(a)に示すように、X線透視画像PDの中の治療用放射線を当てる区域の境界とするところに埋め込まれた金属小片KB1〜KB4を目印として想定されるエリアの位置と形に合わせて各直線ラインMb1〜Mb4を移動させることで照射範囲マークMbの形や位置を適当なものにする。
〔ステップS5〕金属小片KB1〜KB4が照射範囲マークMbの影に隠れるなどして照射範囲マークMbが計画立案の妨げになる場合、図10(b)に示すように、指標表示・非表示切換部19によりX線透視画像PDの中の照射範囲マークMbを、随時、必要期間だけ一時的に取り除く。
〔ステップS6〕照射中心マークMaの十字クロス点に金属小片KAの映像が一致しているとともに、照射範囲マークMbの位置と形が金属小片KB1〜KB4を目印として想定されるエリアの位置と形に一致しているX線透視画像PDを、放射線治療計画の立案結果として、画像プリンタ10によりシートに印刷してX線写真として出力したり、あるいは、画像メモリ部11により映像信号のかたちでコンパクトディスク等の画像メモリ媒体に記録したりすると、放射線治療計画が立てられたことになる。
そして、X線写真や映像信号の形で記録されたX線透視画像PDは適時に放射線治療を実施する放射線治療部署へ持ち込まれ、放射線治療装置(例えばライナック)の治療用放射線の照準を画定するのに用いられる。すなわち、放射線治療部署では、X線透視画像PDの中の照射中心マークMaの十字クロス点に放射線治療装置(図示省略)の治療用放射線の照射中心(放射線照射軸)がくるように被検体がセットされるとともに、照射範囲マークMbが示す区域に治療用放射線がぴったり当たるように放射線治療装置の絞りがセットされる。
以上に述べたように、実施例のX線シミュレータによれば、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標である照射中心マークMaや照射範囲マークMbが照準画定用指標表示部18の画像信号処理(つまりソフトウエア)によりX線撮影後に重ねてX線透視画像の中に一緒に表示されるとともに、指標表示・非表示切換部19によって照射中心マークMaや照射範囲マークMbの表示を中断することで非表示にしてX線透視画像から照準画定用指標が簡単に取り除ける構成を備えているので、X線透視画像の中に重畳表示される照射中心マークMaや照射範囲マークMbが放射線治療計画の立案の妨げになる時は、その間、計画立案の妨げになる照射中心マークMaや照射範囲マークMbの重畳表示を中断することによりX線透視画像から計画立案の妨げとなる照射中心マークMaや照射範囲マークMbを速やかに取り除くことができる。よって、実施例のX線シミュレータによれば、X線透視画像の中に一緒に表示される治療用放射線の照準画定用指標である照射中心マークMaや照射範囲マークMbが放射線治療計画の立案の妨げとなることを回避することができる。
また、実施例の場合、X線透視画像の表示倍率が変更されると照準画定用指標表示部18がX線透視画像の表示倍率に合わせて照射中心マークMaや照射範囲マークMbの表示倍率を自動的に変化させるので、X線透視画像の表示倍率が変更されてもX線透視画像と照射中心マークMaや照射範囲マークMbとの対応関係は変化せずに維持される結果、X線透視画像の表示倍率の変更によって放射線治療計画に狂いが生じる心配がない。また実施例では、被検体Mの透過X線像検出用のX線検出器が画像歪みの少ないフラットパネル型X線検出器であるので、X線透視画像と重畳表示される照射中心マークMaや照射範囲マークMbとの対応関係が実際の状況に良くマッチしたものとなるので、放射線治療計画を正確に立てることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)実施例のX線シミュレータは、リング方式のガントリGであったが、図11(a),(b)に示すように、ガントリ全体の形状が縦長の直方体状となっており、X線管1とFPD2が中央の回転軸40に回転可能に軸支される短冊状の回転体41に取り付けられて回転する構成となっているカラム方式のガントリgを備えたX線シミュレータが、変形例として挙げられる。カラム方式のガントリgの方が、リング方式のガントリGより撮像系支持用の構造体が歪み易いので、薄型・軽量のFPD2を用いる効果は顕著である。
(2)実施例のX線シミュレータの場合、照射範囲マークMbはほぼ四角形の形であったが、照射範囲マークMbは特定の形に限られず、放射線治療装置の絞りでセットされる形に合わせればよい。例えば、図12に示すように、周方向に沿って凸凹のある照射範囲マークMcであってもよい。
(3)照射範囲マークMbや照射中心マークMc以外にも、図13に示すように照射範囲の寸法を参照する為の照射範囲スケールSを重畳表示してもよい。治療計画を立案する者は、照射範囲マークMbと重なった目盛位置を画像表示モニタ9の画面から読むことで、照射範囲マークMbの囲む範囲の寸法を把握することができる。
(4)実施例のX線シミュレータの場合、照準画定用指標の表示・非表示の切り換えを行う指標表示・非表示切換部19を備えることで、X線透視画像から計画立案の妨げになる照準画定用指標(照射中心マークMaや照射範囲マークMbなど)を取り除く構成となっていたが、図14に示すように指標表示・非表示切換部19を指標透過度調整部21に替えてもよい。指標透過度調整部21は、照準画定用指標の透過度(表示の濃さ)を調整するものである。なお、その他の構成は実施例と同じである。計画立案の妨げとならない程度の透過度に照準画定用指標を調整すれば、指標透過度調整部21によって照準画定用指標(照射中心マークMaや照射範囲マークMbなど)の透過度をもとに戻して、再び、照準画定用指標の重畳表示を再開する。なお、計画立案の妨げとならない程度の透過度に照準画定用指標を調整した状態で照準画定用指標の重畳表示を行ってもよい。この場合には、調整後にもとに戻さずに照準画定用指標と放射線透過画像とを同時に重畳表示できるので、作業効率が向上する。
(5)実施例のX線シミュレータの場合、はX線透視画像を静止画で記録する構成であったが、X線透視画像を動画で記録する構成であってもよい。
(6)この発明の装置で用いるFPDは完全なフラットパネル型のものに限られるものではなく、若干湾曲のあるセミフラットパネル型のものであってもよいし、FPD以外のX線検出器が用いられてもよい。
(7)この発明の対象となる治療用放射線も、高エネルギーX線やγ線に限らず、中性子線など他の様々な放射線が対象となる。
実施例に係るX線シミュレータの全体構成を示すブロック図である。 実施例のX線シミュレータのガントリまわりの構成を示す正面図である。 FPDにおけるX線検出素子の配列状況を示す平面図である。 照射中心マークと照射範囲マークを重畳表示されている時のX線透視画像を示す模式図である。 照射中心マークと照射範囲マークが取り除かれている時のX線透視画像を示す模式図である。 照射中心マークと照射範囲マークを重畳表示中に画像倍率があがった時のX線透視画像を示す模式図である。 照射中心マークと照射範囲マークを重畳表示中に画像倍率がさがった時のX線透視画像を示す模式図である。 実施例のX線シミュレータによる放射線治療計画の立案プロセスを示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、実施例のX線シミュレータにおいて照射中心マークを利用して放射線治療計画を立てる時のX線透視画像を示す模式図である。 (a),(b)は、実施例のX線シミュレータにおいて照射範囲マークを利用して放射線治療計画を立てる時のX線透視画像を示す模式図である。 変形例のX線シミュレータのガントリまわりの構成を示す説明図である。 変形例における照準画定用指標表としての照射範囲マークを示す模式図である。 変形例における照準画定用指標表としての照射範囲スケールを示す模式図である。 変形例におけるX線シミュレータの全体構成を示すブロック図である。 従来装置による放射線治療計画の立案状況を示す模式図である。
符号の説明
1 … X線管(照射源)
2 … FPD(フラットパネル型X線検出器)
9 … 画像表示モニタ
18 … 照準画定用指標表示部(照準画定用指標表示手段)
19 … 指標表示・非表示切換部(指標表示・非表示切換手段)
M … 被検体
Ma … 照射中心マーク(照準画定用指標)
Mb,Mc … 照射範囲マーク(照準画定用指標)
PA〜PD … X線透視画像

Claims (6)

  1. 被検体へ放射線を照射する照射源と被検体の透過放射線像を検出する放射線検出器とを備え、前記照射源による放射線照射に伴って前記放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき前記被検体の放射線透視画像を取得するとともに取得した前記放射線透視画像を、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標と一緒に画像表示モニタに表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標は、前記放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークを有し、前記照準画定用指標を画像信号処理により前記被検体の放射線透視画像へ重ねて表示する照準画定用指標表示手段と、前記照準画定用指標表示手段による照準画定用指標の表示・非表示の切り換えを行う指標表示・非表示切換手段と、前記照射源と前記放射線検出器の放射線検出面の距離から前記照射源と前記被検体の距離を除算することで投影拡大率を算出する画像倍率導出部とを備え、前記照準画定用指標表示手段は、前記投影拡大率が変更されると、前記放射線透視画像とこれに重ねて表示された照射範囲マークとの対応関係が維持されるよう前記照射範囲マークの表示倍率を変化させることを特徴とする放射線治療計画装置。
  2. 被検体へ放射線を照射する照射源と被検体の透過放射線像を検出する放射線検出器とを備え、前記照射源による放射線照射に伴って前記放射線検出器から出力される放射線検出信号に基づき前記被検体の放射線透視画像を取得するとともに取得した前記放射線透視画像を、治療用放射線を照射する際の照準を画定する為の照準画定用指標と一緒に画像表示モニタに表示しながら放射線治療計画の立案を行う放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標は、前記放射線の照射範囲を画定する為の照射範囲マークを有し、前記照準画定用指標を画像信号処理により前記被検体の放射線透視画像へ重ねて表示する照準画定用指標表示手段と、前記照準画定用指標表示手段による照準画定用指標の透過度を調整する指標透過度調整手段と、前記照射源と前記放射線検出器の放射線検出面の距離から前記照射源と前記被検体の距離を除算することで投影拡大率を算出する画像倍率導出部とを備え、前記照準画定用指標表示手段は、前記投影拡大率が変更されると、前記放射線透視画像とこれに重ねて表示された照射範囲マークとの対応関係が維持されるよう前記照射範囲マークの表示倍率を変化させることを特徴とする放射線治療計画装置。
  3. 請求項1または2に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標が前記放射線の照射中心を画定する為の照射中心マークを更に備え、前記放射線治療計画の立案の際は、前記照射中心マークの位置に前記放射線透視画像の上で前記治療用放射線の照射中心とする位置が合わせられるとともに前記照射範囲マークの位置と形が前記放射線透視画像の上で前記放射線の照射範囲となる区域の位置と形に合わせられる放射線治療計画装置。
  4. 請求項3に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標が、前記照射範囲の寸法を参照する為の照射範囲スケールからさらになり、前記放射線治療計画の立案の際は、前記照射中心マークおよび前記照射範囲マークに照射範囲スケールが重畳表示される放射線治療計画装置。
  5. 請求項3に記載の放射線治療計画装置において、前記照準画定用指標表示手段は投影拡大率に合わせて照射中心マークの表示倍率をも変化させる放射線治療計画装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の放射線治療計画装置において、前記放射線検出器がフラットパネル型X線検出器である放射線治療計画装置。
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