JPH11205670A - 編集装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

編集装置および方法、並びに提供媒体

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JPH11205670A
JPH11205670A JP633298A JP633298A JPH11205670A JP H11205670 A JPH11205670 A JP H11205670A JP 633298 A JP633298 A JP 633298A JP 633298 A JP633298 A JP 633298A JP H11205670 A JPH11205670 A JP H11205670A
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誠 石井
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピクチャインピクチャの表示位置を簡単に指
定できるようにする。 【解決手段】 再生ビデオ画面23aに、子画面の範囲
を規定するバーBAR1を表示させる。マウスで、バー
BAR1の角BARCがドラッグされたとき、子画面の
大きさを変更し、辺BARLがドラッグされたとき、枠
の太さを変更する。バーBAR1の内部BARRがドラ
ッグされたとき、子画面の位置が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、編集装置および方
法、並びに提供媒体に関し、特に、例えばピクチャイン
ピクチャの画像の表示位置を、簡単かつ確実に指定する
ことができるようにした編集装置および方法、並びに提
供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の編集システムとしては、
編集対象の素材を記録する記録手段としてビデオテープ
レコーダ(以下、これを略してVTRと呼ぶ)を用いた
ものが提案されている。このような編集システムにおい
ては、スポーツやニュース等といったライブ映像を順次
VTRで記録し、その記録された映像を編集素材として
読み出して使用することにより、プログラム編集を行う
ようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
編集システムにおいては、例えばピクチャインピクチャ
の形式で、子画面を親画面に対して所定の位置に配置す
るような場合、その位置を、迅速かつ簡単に指定するこ
とが困難である課題があった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、ピクチャインピクチャの画像の表示位置な
どを迅速かつ簡単に指定することができるようにするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の編集装
置は、入力された画像を表示する第1の表示手段と、出
力する画像を表示する第2の表示手段と、第2の表示手
段に表示されている画像上に、範囲を規定する線を表示
させる線表示手段と、第2の表示手段に表示されている
線に対する所定の位置を、画面上で直接指示する指示手
段と、指示手段により指示された線に対する位置を判定
する判定手段と、判定手段の判定結果に対応して、線の
表示を変更させる変更手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】請求項5に記載の編集方法は、入力された
画像を表示する第1の表示ステップと、出力する画像を
表示する第2の表示ステップと、第2の表示ステップで
表示されている画像上に、範囲を規定する線を表示させ
る線表示ステップと、第2の表示ステップで表示されて
いる線に対する所定の位置を、画面上で直接指示する指
示ステップと、指示ステップにより指示された線に対す
る位置を判定する判定ステップと、判定ステップの判定
結果に対応して、線の表示を変更させる変更ステップと
を備えることを特徴とする。
【0007】請求項6に記載の提供媒体は、入力された
画像を表示する第1の表示ステップと、出力する画像を
表示する第2の表示ステップと、第2の表示ステップで
表示されている画像上に、範囲を規定する線を表示させ
る線表示ステップと、第2の表示ステップで表示されて
いる線に対する所定の位置を、画面上で直接指示する指
示ステップと、指示ステップにより指示された線に対す
る位置を判定する判定ステップと、判定ステップの判定
結果に対応して、線の表示を変更させる変更ステップと
を備えるコンピュータプログラムを提供することを特徴
とする。
【0008】請求項1に記載の編集装置、請求項5に記
載の編集方法、および請求項6に記載の提供媒体におい
ては、画像上に、範囲を規定する線が表示され、その線
に対する所定の位置が指示されると、その位置の判定結
果に対応して、線の表示が変更される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0010】請求項1に記載の編集装置は、入力された
画像を表示する第1の表示手段(例えば、図5の記録ビ
デオ画面21a)と、出力する画像を表示する第2の表
示手段(例えば、図5の再生ビデオ画面23a)と、第
2の表示手段に表示されている画像上に、範囲を規定す
る線を表示させる線表示手段(例えば、図41のステッ
プS234)と、第2の表示手段に表示されている線に
対する所定の位置を、画面上で直接指示する指示手段
(例えば、図41のステップS235)と、指示手段に
より指示された線に対する位置を判定する判定手段(例
えば、図41のステップS236,S238,S24
0)と、判定手段の判定結果に対応して、線の表示を変
更させる変更手段(例えば、図41のステップS23
7,S239,S241)とを備えることを特徴とす
る。
【0011】以下図面を参照して、本発明の一実施の形
態を詳述する。なお、本明細書において、システムの用
語は、複数の装置で構成される全体の装置を示すものと
する。
【0012】<編集システムの全体構成>図1におい
て、1は全体として本発明を適用した編集システムを示
し、大きく分けてコンピュータ2、ハイブリッドレコー
ダ3、および映像効果装置(エフェクタ)6によって構
成されている。コンピュータ2はCPUや各種処理回
路、或いはフロッピーディスク2fを駆動するフロッピ
ーディスクドライブ、ハードディスクドライブ等を有す
る本体2a、当該本体2aに接続されるモニタ2b、キ
ーボード2c、マウス2d、および専用コントローラ2
eによって構成される。このようなコンピュータ2は、
映像データを編集するためのアプリケーションプログラ
ムがハードディスクドライブに予めインストールされて
おり、オペレーティングシステムの基で、当該アプリケ
ーションプログラムを動作させることにより、編集シス
テムとして起動するようになされている。
【0013】なお、このアプリケーションプログラムは
編集作業に使用される制御コマンドを生成するためのG
UI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)を含ん
でおり、アプリケーションプログラムを起動させたとき
には、モニタ2b上に当該GUIのためのグラフィック
表示が表示されるようになされている。
【0014】一方、ハイブリッドレコーダ3(その詳細
は図18を参照して後述する)は複数のハードディスク
がアレイ状に連結されたハードディスクアレイと、当該
ハードディスクアレイのバックアップ用として設けられ
たVTRとによって構成されており、外部から供給され
るSDI(Serial Digital Interface)フォーマットの
ソースビデオ信号V1およびソースオーディオ信号A1
を順次記録するようになされている。このハイブリッド
レコーダ3は、見かけ上、記録と再生が同時に行われる
ようになされており、リアルタイムでビデオ信号V1お
よびオーディオ信号A1を記録しながら、リアルタイム
でその記録されたビデオ信号V1およびオーディオ信号
A1を再生し得るようになされている。
【0015】なお、再生されたビデオ信号とオーディオ
信号は、ビデオ信号V3およびオーディオ信号A3とし
て、映像効果装置6に供給されるようになされている。
またハイブリッドレコーダ3は入力された信号のうち、
ビデオ信号V1を、ほぼそのままの状態で、ビデオ信号
V2として出力するようになされており、その出力され
たビデオ信号V2(信号としてはビデオ信号V1とほぼ
同じ)はコンピュータ2の本体2aに供給されるように
なっている。因みに、ここで入力されるビデオ信号V1
とオーディオ信号A1は、ビデオカメラ等によって撮影
されたコンポジットビデオ信号やVTRから送出される
コンポジットビデオ信号と、それに対応するオーディオ
信号である。
【0016】映像効果装置6(その詳細は、図4を参照
して後述する)は、ハイブリッドレコーダ3より供給さ
れたビデオ信号V3とオーディオ信号A3のうち、ビデ
オ信号V3に所定の特殊効果を施した後、ビデオ信号V
5として、図示せぬ装置に出力する。このとき、対応す
るオーディオ信号は、ビデオ信号の処理時間に対応する
分だけ遅延され、ビデオ信号V5に重畳して出力され
る。映像効果装置6はまた、特殊効果を付与したビデオ
信号を、ビデオ信号V6として、コンポジットビデオ信
号としてコンピュータ2の本体2aに供給している。
【0017】コンピュータ2の本体2aとハイブリッド
レコーダ3、並びに本体2aと映像効果装置6は、RS
−422インタフェースの通信フォーマットに基づいた
通信ケーブル4によって接続されており、当該通信ケー
ブル4を介して制御コマンドおよびそれに対する応答コ
マンドを伝送し得るようになされている。なお、RS−
422インタフェースの通信フォーマットは、制御コマ
ンドとそれに対する応答コマンドとを同時に送信/受信
できる通信フォーマットである。
【0018】ここでこの編集システム1の動作を簡単に
説明する。まずビデオカメラ等によって撮影されたコン
ポジットのビデオ信号V1はハイブリッドレコーダ3に
入力され、順次記録されて行く。またハイブリッドレコ
ーダ3をスルーしてそのまま出力されるビデオ信号V2
はコンピュータ2の本体2aに入力される。本体2aは
そのビデオ信号V2に応じた縮小画像を生成し、モニタ
2bに表示させる。一方、ハイブリッドレコーダ3は入
力されるビデオ信号V1をリアルタイムで符号化し、ハ
ードディスクアレイおよびVTRに記録する。
【0019】コンピュータ2を操作するオペレータは、
表示手段であるモニタ2bに表示されるビデオ信号V2
を見ながら、コンピュータ2に接続されたマウス2d等
のポインティングデバイスを操作することにより、イン
点(編集開始点)やアウト点(編集終了点)等の編集点
(所定の効果を付与するための編集点を含む)を指示す
ると共に、モニタ2bに表示されるGUIを使用して、
編集のための制御コマンドを生成する。この制御コマン
ドはRS−422の制御コマンドとしてハイブリッドレ
コーダ3と映像効果装置6に伝送される。これによりハ
イブリッドレコーダ3の再生動作が制御され、再生され
たビデオ信号V3は映像効果装置6で必要に応じて所定
のエフェクトが付与された後、ビデオ信号V6として、
コンピュータ2に供給され、そのモニタ2bに表示され
ると共に、ビデオ信号V5として外部に送出される。
【0020】このようにしてこの編集システム1では、
モニタ2bを見ながら、マウス2d等のポインティング
デバイスを操作することにより、容易に編集作業を行う
ことができる。またこの編集システム1では、ほぼ同時
に記録再生動作ができるハイブリッドレコーダ3と映像
効果装置6を使用したことにより、リアルタイムで編集
作業を行うことができ、リアルタイム性を損なうことな
く、スポーツ中継やニュース報道等の素材にエフェクト
を付与して編集することができる。
【0021】図2は、編集システム1の他の構成例を表
している。この構成例においては、ハイブリッドレコー
ダ3が、ハイブリッドレコーダ3a乃至3dとして4台
設けられている。そのうちの1つは、メインチャンネル
のハイブリッドレコーダ3aとされ、他の1つは、サブ
チャンネルのハイブリッドレコーダ3bとされる。メイ
ンのハイブリッドレコーダ3aの出力するビデオ信号V
3と、オーディオ信号A3は、そのまま映像効果装置6
に入力される。これに対して、ハイブリッドレコーダ3
b乃至3dの出力するビデオ信号とオーディオ信号は、
入出力選択装置7に入力され、そのうちの1つが選択さ
れて、ビデオ信号V4およびオーディオA4として、映
像効果装置6に入力される。その他の構成は、図1にお
ける場合と同様である。
【0022】この場合においては、映像効果装置6にお
いて、メインチャンネルのビデオ信号とその他のビデオ
信号のうち、入出力選択装置7で選択されたビデオ信号
に対して、映像効果装置6で所定のエフェクトが付与さ
れた後、出力されることになる。
【0023】この編集システムにおいては、最大4個所
からの映像を同期して、記録することが可能である。映
像効果装置6は、いわゆるAロールエフェクタとして機
能し、2つのチャンネルの映像だけを、エフェクトを付
与する処理対象の映像とすることができる。このため、
メインチャンネルの映像と、入出力選択装置7で選択し
た映像を編集対象として、所定のエフェクトを付与する
ことができる。ハイブリッドレコーダ3a乃至3dは、
タイムコードが同期しており(それぞれのHDD上に記
録されている映像のタイムコードと、記録アドレスが一
致しており)、各ハイブリッドレコーダ3a乃至3dに
供給するコマンドを同一とすることにより、4個所の映
像を同期して記録することができる。そして、そのうち
の2個所の映像を同期して再生し、所定のエフェクトを
付与して出力することができる。
【0024】<コンピュータの内部構成>この項ではコ
ンピュータ2の内部構成について具体的に説明する。図
3に示すように、コンピュータ2は、コマンドデータや
ビデオデータを伝送するためのシステムバス5、コンピ
ュータ全体の制御を行うCPU10、入力されるビデオ
信号に対して画像処理等を行う第1および第2のビデオ
プロセッサ11,12、モニタ2bに表示されるビデオ
データやGUIのためのグラフィック表示を管理する表
示コントローラ13、ローカルハードディスクドライブ
(ローカルHDD)15aを制御するためのHDDイン
タフェース15、フロッピーディスク2fを駆動するフ
ロッピーディスクドライブ(FDD)16aを制御する
ためのFDDインタフェース16、マウス(カーソル制
御デバイス)2d、専用コントローラ2eおよびキーボ
ード2c等のポインティングデバイスからのコマンドに
基づいて制御コマンドを生成するポインティングデバイ
スインタフェース17、ハイブリッドレコーダ3a乃至
3d、映像効果装置6、および入出力選択装置7とRS
−422の通信フォーマットに基づいてデータ通信を行
うためのソフトウエアドライバを備えた外部インタフェ
ース18を有している。
【0025】システムバス5は、コンピュータ2の内部
でビデオデータやコマンドデータ、或いはアドレスデー
タ等の通信を行うためのバスであり、ビデオデータを伝
送するための画像データバス5aと、コマンドデータ等
を伝送するためのコマンドデータバス5bとによって構
成されている。
【0026】画像データバス5aにはCPU10、第1
および第2のビデオプロセッサ11,12、表示コント
ローラ13、HDDインタフェース15およびFDDイ
ンタフェース16がそれぞれ接続されており、当該第1
および第2のビデオプロセッサ11,12、表示コント
ローラ13、HDDインタフェース15およびFDDイ
ンタフェース16は、この画像データバス5aを介して
ビデオデータの伝送を行うようになされている。
【0027】一方、コマンドデータバス5bには、CP
U10、第1および第2のビデオプロセッサ11,1
2、表示コントローラ13、HDDインタフェース1
5、FDDインタフェース16、ポインティングデバイ
スインタフェース17、および外部インタフェース18
がそれぞれ接続されており(すなわちコンピュータ2内
部の全てのブロックが接続されており)、当該コマンド
データバス5bを介してコマンドデータやアドレスデー
タの伝送を行うようになされている。
【0028】CPU10はコンピュータ2全体の制御を
行うためのブロックであり、コンピュータ2のオペレー
ティングシステムが格納してあるROM10aと、アッ
プロードされたアプリケーションプログラム等が格納さ
れるRAM10bとを備えている。コンピュータ2を起
動する場合には、CPU10はROM10aに記憶され
たオペレーティングシステムに基づいたソフトウエアプ
ログラムを実行する。またアプリケーションプログラム
をこの起動中のオペレーティングシステムの下で実行す
る場合には、CPU10はまず、ハードディスクドライ
ブ15aのハードディスクに記録されているアプリケー
ションプログラムを読み出してRAM10bにアップロ
ードし、その後、当該アプリケーションプログラムを実
行する。
【0029】第1のビデオプロセッサ11は、コンピュ
ータ2に入力される第1のビデオ信号V2を受け取り、
当該第1のビデオ信号V2に対してデータ変換を施すと
共に、その変換されたビデオデータを一時的にバッファ
リングするためのブロックである。具体的には、第1の
ビデオプロセッサ11は、当該ビデオプロセッサ11の
全体を制御するプロセッサコントローラ11a、受け取
ったアナログのコンポジットビデオ信号V2を、ディジ
タルのコンポーネントビデオデータに変換するデータ変
換部11b、および、データ変換部11bから送出され
る数フレーム分のビデオデータを一時的に記憶するフレ
ームメモリ11cによって構成される。
【0030】プロセッサコントローラ11aはデータ変
換部11bに対して制御信号を送出することにより、当
該データ変換部11bのデータ変換動作を制御すると共
に、コンポジットビデオ信号V2からタイムコードを抽
出させる。またプロセッサコントローラ11aはフレー
ムメモリ11cに対して制御信号を送出することによ
り、当該フレームメモリ11cのリード/ライトタイミ
ングおよびリード/ライトアドレスを制御する。因み
に、リードタイミングに関しては、プロセッサコントロ
ーラ11aは、表示コントローラ13に送出するタイム
コードとビデオデータ(フレームデータ)とが対応する
ようにフレームメモリ11cのリードタイミングを制御
する。
【0031】データ変換部11bはプロセッサコントロ
ーラ11aからの制御信号に基づいて、アナログのコン
ポジットビデオ信号V2をコンポーネントビデオ信号に
変換し、その後、当該アナログのコンポーネントビデオ
信号をディジタルビデオデータに変換する。なお、タイ
ムコードはアナログのコンポーネントビデオ信号をディ
ジタルビデオデータに変換する際に抽出される。ディジ
タルに変換されたビデオデータはフレームメモリ11c
に送出され、抽出されたタイムコードはプロセッサコン
トローラ11aに送出される。
【0032】ここでタイムコードはコンポジットビデオ
信号V2の垂直ブランキング期間の14Hと16H、ま
たは12Hと14Hの2ラインにエンコードされて挿入
されており、いわゆるVITC(Vertical Interval Ti
me Code)と呼ばれるものである。従ってコンポジット
ビデオ信号V2からタイムコードを抽出する場合には、
アナログ信号をディジタルデータに変換する際に、垂直
同期期間のディジタル変換されたタイムコードのみをデ
コードすれば、容易に抽出することができる。因みに、
このタイムコードはハイブリッドレコーダ3内において
(図18の第2のタイムコード付加部312により)ビ
デオ信号V2を出力する際に付加されたものである。
【0033】フレームメモリ11cはデータ変換部11
bから供給されるビデオデータを一時的に記憶する。こ
のフレームメモリ11cのリード/ライトタイミング
は、上述したようにプロセッサコントローラ11aによ
って制御される。このフレームメモリ11cは2個のフ
レームメモリから構成され、合計4Mbyteの記憶容
量を有している。このフレームメモリ11cに記憶され
るビデオデータは、1フレームが1520画素×960
画素からなるビデオデータであり、フレームメモリ11
cはこのようなビデオデータを2フレーム分記憶し得る
ようになされている。
【0034】フレームメモリ11cに記憶された152
0画素×960画素のビデオデータは、プロセッサコン
トローラ11aの読出し制御に基づいて読み出される。
フレームメモリ11cから読み出されるビデオデータは
1520画素×960画素、すなわち全画素のビデオデ
ータではなく、380画素×240画素となるように、
データ量が間引かれたビデオデータである。ここでデー
タ量を間引くとは、単にフレームメモリ11cからのビ
デオデータの読出しのサンプリングレートを1/4にし
て、読み出されるビデオデータ量を減少させているだけ
のことである。このようにして読み出された380画素
×240画素のビデオデータは、画像データバス5aを
介して表示コントローラ13に送出される(この画像
は、モニタ2bの後述する図5の記録ビデオ画面21a
に表示される)。
【0035】第2のビデオプロセッサ12は第1のビデ
オプロセッサと全く同様の構成を有している。すなわち
ビデオプロセッサ12は、当該ビデオプロセッサ12の
全体をコントロールするプロセッサコントローラ12
a、受け取ったアナログのコンポジットビデオ信号V6
をディジタルのコンポーネントビデオデータに変換する
データ変換部12b、およびデータ変換部12bから送
出された数フレーム分のビデオデータを一時的に記憶す
るフレームメモリ12cを備えている。なお、第1のビ
デオプロセッサ11と第2のビデオプロセッサ12の異
なる点は、第1のビデオプロセッサ11にはハイブリッ
ドレコーダ3が出力したコンポジットビデオ信号V2が
入力されているのに対して、第2のビデオプロセッサ1
2には映像効果装置6が出力したコンポジットビデオ信
号V6が入力されている点である。
【0036】ここでコンポジットビデオ信号V2は、ハ
イブリッドレコーダ3の内部において入力ビデオ信号V
1の垂直同期期間にタイムコードを重畳したビデオ信号
であるので、リアルタイムに入力する入力ビデオ信号V
1と時間的に同一のビデオ信号である。すなわちフレー
ムメモリ11cに記憶されるビデオデータは、入力ビデ
オ信号V1をディジタル化したものと同一のビデオデー
タである。これに対してコンポジットビデオ信号V6
は、コンピュータ2からの命令によってハイブリッドレ
コーダ3から再生され、映像効果装置6により必要に応
じてエフェクトが付与されたビデオ信号である。従って
このコンポジットビデオ信号V6は、入力ビデオ信号V
1とは時間的にずれた(タイミングがずれた)ビデオ信
号である。
【0037】この点について以下に詳しく説明する。オ
ペレータがコンピュータ2に対して所望のビデオデータ
の再生を指令すると、コンピュータ2はハイブリッドレ
コーダ3(以下、ハイブリッドレコーダ3a乃至3dを
個々に区別する必要がない場合、単に、ハイブリッドレ
コーダ3と記述する。他の装置についても同様とする)
に対してそのビデオデータの再生コマンドを送出する。
ハイブリッドレコーダ3はコンピュータ2からの再生コ
マンドに応じてオペレータが指定したビデオデータを再
生する。またハイブリッドレコーダ3はビデオデータに
対してフレーム単位で対応するタイムコードを記憶して
おり、その対応関係に基づいてその再生したビデオデー
タのタイムコードを再生する。
【0038】そしてハイブリッドレコーダ3は、再生し
たビデオデータの垂直同期期間にその再生したタイムコ
ードを重畳し、その結果得られるビデオデータを映像効
果装置6に伝送できるように、アナログのコンポジット
ビデオ信号V3に変換し、これを映像効果装置6に送出
する。映像効果装置6は、このビデオ信号V3に対し
て、コンピュータ2からの指令に対応してエフェクトを
付与し、コンポジットビデオ信号V6としてコンピュー
タ2に出力する。このようにしてコンポジットビデオ信
号V6はオペレータからの指示によって再生されたビデ
オ信号であるので、入力ビデオ信号V1とは時間的に非
同期な信号である。
【0039】第2のビデオプロセッサ12に供給された
コンポジットビデオ信号V6は、第1のビデオプロセッ
サ11に供給されたコンポジットビデオ信号V2と同様
に、データ変換部12bおよびフレームメモリ12cを
介して所定の信号処理が施された後、380画素×24
0画素のディジタルビデオデータとして表示コントロー
ラ13に伝送される(この画像は、モニタ2bの後述す
る図5の再生ビデオ画面23aに表示される)。
【0040】表示コントローラ13は、モニタ2bに表
示されるデータを制御するための制御ブロックである。
表示コントローラ13はメモリコントローラ13aとV
RAM(ビデオ・ランダム・アクセス・メモリ)13b
とを有している。メモリコントローラ13aはコンピュ
ータ2内部の内部同期に従って、VRAM13bのリー
ド/ライトのタイミングを制御する。このVRAM13
bには、第1のビデオプロセッサ11のフレームメモリ
11cからのビデオデータ、第2のビデオプロセッサ1
2のフレームメモリ12cからのビデオデータ、および
CPU10からのイメージデータが、それぞれメモリコ
ントローラ13aからのタイミング制御信号に基づいて
記憶される。
【0041】このVRAM13bに記憶されたイメージ
データは、コンピュータ2の内部同期に基づいたメモリ
コントローラ13bからのタイミング制御信号に基づい
てVRAM13bから読み出され、モニタ2bにグラフ
ィック表示される。このようにしてモニタ2bに表示さ
れたグラフィック表示が、GUIのためのグラフィック
表示となる。ここでCPU10からVRAM13bに送
出されるイメージデータは、例えばウインドウ、カーソ
ル、スクロールバー等のイメージデータである。これら
の複数種類のイメージデータをモニタ2bに表示させる
ことによって、GUIのためのグラフィック表示を得る
ことができる。
【0042】ハードディスクインタフェース15は、コ
ンピュータ2内部に設けられたローカルハードディスク
ドライブ(HDD)15aと通信するためのインタフェ
ースブロックである。このハードディスクインタフェー
ス15とハードディスクドライブ15aとは、SCSI
(Small Computer System Interface)の伝送フォーマ
ットに基づいて通信が行われるようになされている。
【0043】ハードディスクドライブ15aには、コン
ピュータ2で起動するためのアプリケーションプログラ
ムがインストールされており、アプリケーションプログ
ラムを実行する場合には、このハードディスクドライブ
15aから読み出されてCPU10のRAM10bにア
ップロードされる。またこのアプリケーションプログラ
ムを終了する際には、RAM10bに記憶されている編
集オペレーションによって作成されたワークデータファ
イルは、このハードディスクドライブ15aを介してハ
ードディスクにダウンロードされる。
【0044】フロッピーディスクインタフェース16
は、コンピュータ2内部に設けられたフロッピーディス
クドライブ(FDD)16aと通信するためのインタフ
ェースブロックである。このフロッピーディスクインタ
フェース16とフロッピーディスクドライブ16aと
は、SCSIの伝送フォーマットに基づいて通信が行わ
れるようになされている。なお、編集オペレーションの
編集結果を示すEDL(エデイット・ディシジョン・リ
スト)等はこのフロッピーディスクドライブ16aを介
してフロッピーディスク2fに記録される。
【0045】ポインティングデバイスインタフェース1
7は、コンピュータ2に接続されたマウス2d、専用コ
ントローラ2eおよびキーボード2cからの情報を受信
するインタフェースブロックである。ポインティングデ
バイスインタフェース17は、例えばマウス2dに設け
られた2次元ロータリエンコーダの検出情報と、マウス
2dに設けられた左右のボタンのクリック情報とを当該
マウス2dから受け取り、受け取ったそれらの情報をデ
コードしてCPU10に送出する。同様に、ポインティ
ングデバイスインタフェース17は、専用コントローラ
2eおよびキーボード2cからの情報を受け取り、受け
取った情報をデコードしてCPU10に送出する。
【0046】外部インタフェース18は、コンピュータ
2の外部に接続されたハイブリッドレコーダ3、映像効
果装置6、および入出力選択装置7と通信するためのブ
ロックである。外部インタフェース18はCPU10で
生成されたコマンドデータを、RS−422の通信プロ
トコルに変化するRS−422ドライバを有しており、
当該RS−422ドライバを介してハイブリッドレコー
ダ3に再生コマンド等の制御コマンドを送出したり、入
出力選択装置7に所定の信号を選択させる制御コマンド
を送出したり、映像効果装置6に所定のエフェクトを付
与する制御コマンドを送出したりする。
【0047】図4は、Aロールエフェクタとして機能す
る映像効果装置6の内部の構成例を表している。端子7
04には、ハイブリッドレコーダ3aの出力するメイン
チャンネルのビデオ信号V3とオーディオ信号A3が入
力され、端子703には、入出力選択装置7が選択した
ハイブリッドレコーダ3b乃至3dのいずれかが出力す
るビデオ信号V4とオーディオ信号A4が入力される。
端子704に入力されたビデオ信号V3とオーディオ信
号A3は、シリアルパラレル変換器710により、シリ
アルデータからパラレルデータに変換された後、タイム
ベースコレクタ714により、そのタイミングが調整さ
れる。タイムベースコレクタ714が出力した信号のう
ち、ビデオ信号は、フリーズメモリ718に供給され、
記憶されるとともに、クロスポイントスイッチ717の
端子DIN1に供給される。フリーズメモリ718に記
憶された画像データは、そこから読み出され、クロスポ
イントスイッチ717の端子FMFZに供給されてい
る。
【0048】タイムベースコレクタ714が出力した信
号のうち、オーディオ信号は、オーディオ伸長器743
に入力され、伸長処理が施された後、1フレーム遅延回
路744により、1フレーム分だけ遅延される。この遅
延時間は、画像演算装置720における画像演算処理に
必要な時間に対応している。1フレーム遅延回路744
の出力は、オーディオ圧縮器745に入力され、圧縮さ
れた後、映像音声合成回路725に供給されている。
【0049】端子703に入力されたビデオ信号V4と
オーディオ信号A4は、シリアルパラレル変換器709
により、シリアルデータからパラレルデータに変換され
た後、タイムベースコレクタ713に入力され、タイミ
ング調整が行われ、そのうちの、ビデオ信号V4は、さ
らにクロスポイントスイッチ717の端子DIN2に入
力されている。
【0050】端子701と702には、外部(Externa
l)より供給されるDSK(ダウンストリームキーイン
グ)フィル信号とDSKキー信号が入力されている。D
SKフィル信号は、シリアルパラレル変換器707によ
り、シリアルデータからパラレルデータに変換された
後、タイムベースコレクタ711により、タイミングが
調整され、クロスポイントスイッチ717の端子DSK
Fに入力されている。DSKキー信号は、シリアルパラ
レル変換器708により、シリアルデータからパラレル
データに変換された後、タイムベースコレクタ712に
より、タイミング調整が行われ、クロスポイントスイッ
チ717の端子DSKSに入力されている。
【0051】フロッピーディスク742より読み出され
た内部(Internal)のDSK信号の元になる画像データ
は、FDDインタフェース741からCPUバス746
を介してバッファとして機能するイメージメモリ737
に供給され、記憶される。
【0052】クロスポイントスイッチ717は、端子F
MFZ、DIN1、またはDIN2より入力された映像
信号の所定のものを選択し、画像演算装置720の端子
FRGDまたはBKGDに供給する。端子BKGDに
は、切り替わる前の映像(バックグラウンドビデオ)が
供給され、端子FRGDには、切り替わった後の映像
(フォアグラウンドビデオ)が供給される。
【0053】画像演算装置720の端子DSKSには、
GUIの設定により選択されたキー信号(端子702か
らのキー信号、または、フロッピーディスク742から
のキー信号)が供給され、端子DSKFには、GUIに
より選択されたフィル信号(端子701からのフィル信
号、または内部ジェネレータによるマットカラー信号)
が供給される。画像演算装置720の端子EXTKに
は、端子702からのキー信号が入力される。
【0054】画像演算装置720は、各端子より入力さ
れた画像データに対して、所定のエフェクトを付与し、
エフェクトを付与した画像データを端子M/EまたはD
FSから出力する。端子M/Eからは、DSKがない画
像データが出力され、クロスポイントスイッチ717の
端子M/Eに供給される。また、画像演算装置720の
端子DFSからは、DSK処理を含む画像データが出力
され、クロスポイントスイッチ717の端子DFSに入
力される。
【0055】例えば、メインチャンネルの映像をサブチ
ャンネルの映像にエフェクトをかけて切り換える場合、
クロスポイントスイッチ717は、画像演算装置720
の端子BKGDに、端子FMFZに入力されるフリーズ
メモリ718の出力を供給し、画像演算装置720の端
子FRGDにタイムベースコレクタ713からクロスポ
イントスイッチ717の端子DIN2に入力される画像
データを供給する。画像演算装置720は、端子FRG
Dからの画像を、端子BKGDからの画像にエフェクト
を付与した画像に切り替えて、端子M/EとDFSから
出力し、クロスポイントスイッチ717の対応する端子
にフィードバックする。
【0056】クロスポイントスイッチ717は、端子M
/EまたはDFSに入力された画像データのいずれかを
選択し、端子MONまたはPGMに出力する。クロスポ
イントスイッチ717の端子MONから出力された画像
データは、コンポジット信号変換器721により、コン
ポジットビデオ信号に変換され、バッファメモリ722
を介して、端子723からビデオ信号V6としてコンピ
ュータ2に出力される。このビデオ信号V6が、後述す
る図5の再生ビデオ画面23aに表示される。
【0057】クロスポイントスイッチ717の端子PG
Mより出力されたビデオデータは、映像出力処理部72
4に入力され、所定の映像処理がなされた後、映像音声
合成回路725に入力され、オーディオ圧縮器745よ
り入力されるオーディオ信号と合成される。映像音声合
成回路725より出力された信号は、パラレルシリアル
変換器726により、パラレルデータからシリアルデー
タに変換され、端子727乃至730から図示せぬ装置
に出力される。
【0058】端子705には、所定のビデオ信号が入力
される。このビデオ信号は、スルー出力として、そのま
ま端子706から、図示せぬ装置に出力されるととも
に、タイムコード生成部715に入力される。タイムコ
ード生成部715は、端子705より供給されたビデオ
信号に同期して、タイムコードを生成する。このタイム
コードは、シリアルインタフェース716、CPUバス
746を介して、適宜CPU734に供給される。CP
U734は、このタイムコードに同期して、各部を制御
する。これにより、外部より入力されたビデオ信号に同
期した映像効果処理が可能となる。
【0059】フラッシュメモリ735には、CPU73
4が処理するプログラムが記憶され、スタティックRA
M736には、CPU734が処理する各種のデータ
が、適宜記憶される。
【0060】RS−422の端子731と732には、
RS−422の通信ケーブル4を介して、パーソナルコ
ンピュータ2が接続される。シリアル入出力コントロー
ラ733は、RS−422の端子731と732を介し
て授受されるコマンドのインタフェース処理を実行す
る。
【0061】CPU734はまた、GPI(ジェネラル
パーパスインタフェース)の端子747乃至749から
制御できるようになされている。端子747には、エフ
ェクトのオンオフを制御する信号が入力され、端子74
8には、DSKをオンする信号が入力され、端子749
には、DSKをオフする信号が入力されるようになされ
ている。
【0062】RS−232の端子739には、マウスが
接続され、端子740には、ISR(Interactive Stat
us Reporting)の装置、例えば映像効果装置6を監視、
診断するソフトウェアを搭載したパーソナルコンピュー
タ(図示せず)が接続される。シリアルインタフェース
738は、これらの端子739と740に接続される装
置とのインタフェース処理を実行する。
【0063】<GUIのためのグラフィック表示> ピクチャモード この編集システム1においては、GUIのためのグラフ
ィック表示として2種類のモードが用意されている。そ
の1つは、登録されたイベントのイン点やアウト点の画
面を見ながら、イベントの並び換えを行ってプログラム
を編集するようになされたピクチャモードであり、もう
1つは、登録されたイベントの時間的長さを見ながら、
プログラムの尺合わせを行えるようになされたタイムラ
インモードである。この2つのモードは、後述する図5
のモードボタン22bをクリックすることにより、容易
に切り換え得るようになされており、これによりオペレ
ータは編集目的に応じて、使い易い方のGUIを選択す
ることができ、編集作業における使い勝手を向上するこ
とができる。
【0064】この項では、まずピクチャモードについて
説明する。ピクチャモードの場合には、モニタ2b上
に、図5に示すようなグラフィック表示が表示される。
この図5に示すように、ピクチャモードのグラフィック
表示は、記録ビデオ表示エリア21、タイミング表示エ
リア22、再生ビデオ表示エリア23、記録ビデオマー
キングエリア24、映像効果設定エリア25、リサイク
ルボックスエリア26i、再生ビデオマーキングエリア
27、クリップ表示エリア28、イベント表示エリア2
9、およびプログラム表示エリア30の10個のエリア
に大別されている。
【0065】記録ビデオ表示エリア21は記録ビデオ画
面21a、記録開始点ボタン21b、ノーマルボタン2
1c、ボイスオーバボタン21d、およびドロップ表示
部21eを有している。記録ビデオ画面21aに表示さ
れるビデオ信号は、ハイブリッドレコーダ3aから出力
されたコンポジットビデオ信号V2から得られるビデオ
信号であって、コンピュータ2により、フレームメモリ
11cからVRAM13bに供給される際に、間引き処
理によって画像サイズが380画素×240画素に変更
されたビデオ信号である。
【0066】記録開始点ボタン21bは、デジタルビデ
オテープレコーダ(図18のVTR301)のハードデ
ィスク(図18のHDD300)上の記録開始点を、現
在の再生位置またはハードディスクの先頭のいずれかに
設定するとき操作される。ノーマルボタン21cと、ボ
イスオーバボタン21dは、択一的に、それぞれのモー
ドを選択するとき操作される。ドロップ表示部21eに
は、デジタルビデオテープレコーダのフレームモード
(NTSC方式のビデオ信号の場合、1秒間のフレーム
数は、正確には30ではなく、29.XXXと、端数が
でるので、この誤差を吸収するためのタイムコードのカ
ウント方式としてのドロップまたはノンドロップ)が表
示される。
【0067】タイミング表示エリア22のタリー表示部
22aには、オンエア設定時における外部信号によるオ
ンエアタリーが表示される。モードボタン22bは、ピ
クチャモードとタイムラインモードの編集モードを変更
するとき操作される。バックアップボタン22cは、H
DD(図18のHDD300)のバックアップとしてV
TR(図18のVTR301)を使用する場合、操作さ
れる。ダビングボタン22dは、ハイブリッドレコーダ
3におけるHDDからVTRへのダビング、若しくは、
その逆を行う場合に操作される。プリロールボタン22
eは、プリロールモードを設定するとき操作される。デ
ィレイボタン22fは、現在記録中の映像を遅延させ
て、再生ビデオ表示エリア23の再生ビデオ画面23a
に表示させるとき操作される。DMC(ダイナミックモ
ーションコントローラ)ボタン22gは、再生速度設定
エリア25A(図19を参照して後述する)を表示さ
せ、再生速度を設定するとき操作される。オプションボ
タン22hは、各種のオプションのメニューを表示させ
るとき操作される。セットボタン22iは、選択したプ
ログラム、イベントまたはタイムラインを、再生待機状
態(オンエアモード)にするとき操作される。
【0068】時刻表示部22jには現在の時刻が表示さ
れる。記録ビデオ信号タイムコード表示部22kには、
記録ビデオ表示エリア21に表示されているビデオ信号
のタイムコードが表示される。このタイムコードは、第
1のビデオプロセッサ11のプロセッサコントローラ1
1aがコンポジットビデオ信号V2の垂直同期期間から
抽出したタイムコードである。再生ビデオ信号タイムコ
ード表示部22mには、再生ビデオ表示エリア23に表
示されているビデオ信号のタイムコードが表示される。
このタイムコードは、第2のビデオプロセッサ12のプ
ロセッサコントローラ12aがコンポジットビデオ信号
V3の垂直同期期間から抽出したタイムコードである。
【0069】記憶容量残量時間表示部22nには、ハイ
ブリッドレコーダ3のハードディスクの記憶容量の残り
時間が表示される。ここに表示される残り時間は、ハイ
ブリッドレコーダ3の全記憶容量が予め分かっているの
で、現在の時刻から記録開始時刻を減算した値を、ハイ
ブリッドレコーダ3の記録可能時間から減算することに
より容易に求めることができる。
【0070】なお、これらの表示部22j乃至22nの
表示は、メニューからの設定に対応して変化する。
【0071】表示部22oには、映像効果装置6の編集
モード(フルエディットモード(FULL)、またはループ
記録モード(LOOP))が表示され、表示部22pには、
ハイブリッドレコーダ3の記録対象(図18のVTR3
01、もしくはハードディスク300、または両方)が
表示される。表示部22qには、VTRの動作状態が表
示される。
【0072】さらに、表示部22rは、VTRからハー
ドディスクへのダビング速度がハイスピードに設定され
ているとき表示され、表示部22sには、映像効果装置
6がコンピュータ2に接続されているか否かが表示さ
れ、表示部22tには、複数のハイブリッドレコーダ3
a乃至3dを同期動作させているか否か(後述する図6
7のシンクプレイボタン904がオンされているか否
か)が表示される。
【0073】オンエア表示部22aはオンエア中である
か否かを示す表示部であり、外部からオンエア中を示す
タリー信号が供給されると、その表示色が赤色に変更さ
れるようになっている。このオンエア中であることを示
すタリー信号は、映像効果装置6から出力されたコンポ
ジットビデオ信号V6がオンエアされている時に供給さ
れる信号である。このようにしてオンエア状態に応じて
オンエア表示部22aの表示色を可変しているので、オ
ペレータはオンエア中であることを視覚的に容易に把握
することができる。
【0074】モードボタン22bは、この図5によって
示されるピクチャモードと後述するタイムラインモード
(図6)とを切り換える際に使用するボタンである。こ
のモードボタン22bをマウス2dを使ってクリックす
ると、モード切換を指定することができ、表示モード
を、ピクチャモードとタイムラインモードとの間で切り
換えることができる。
【0075】プリロールボタン22eはプリロールモー
ドを設定するときに使用するボタンである。またDMC
(ダイナミックモーションコントローラ)ボタン22g
は、選択したイベントの再生速度を設定するときに使用
するボタンである。なお、この2つのボタンについては
後で詳細に説明する。
【0076】再生ビデオ表示エリア23は、再生ビデオ
画面23a、メインボタン23b、サブボタン23cを
有している。再生ビデオ画面23aに表示されるビデオ
信号は、ハイブリッドレコーダ3によって再生され、映
像効果装置6から出力されたコンポジットビデオ信号V
6から得られるビデオ信号であって、フレームメモリ1
2cからVRAM13bに供給される際に、間引き処理
によって画像サイズが380画素×240画素に変更さ
れたビデオ信号である。
【0077】メインボタン23bをオンした場合、メイ
ンチャンネルのハイブリッドレコーダ3aの出力が再生
ビデオ画面23aに表示される。また、サブボタン23
cをオンした場合、サブチャンネルのハイブリッドレコ
ーダ3bの再生画像が、再生ビデオ画面23aに表示さ
れる。
【0078】記録ビデオマーキングエリア24は、記録
ビデオ画面21aに表示されるビデオデータから、イン
点またはアウト点のクリップ画像データをマーキングす
る時に使用するエリアである。ここで言う「マーキン
グ」の意味は、イン点またはアウト点を指定するという
意味、或いはイン点またはアウト点を設定するという意
味である。またここで言う「クリップ画像」とは「静止
画像」のことである。この記録ビデオマーキングエリア
24は、インクリップ表示エリア24a、イン点のタイ
ムコード表示部24b、マークインボタン24c、アウ
トクリップ表示エリア24d、アウト点のタイムコード
表示部24e、およびマークアウトボタン24fに分か
れている。
【0079】インクリップ表示エリア24aは、オペレ
ータがマークインボタン24cをクリックして、イン点
としてマーキングしたクリップ画像データを表示するた
めのエリアである。このインクリップ表示エリア24a
に表示されるクリップ画像データは、ハイブリッドレコ
ーダ3から出力されたコンポジットビデオ信号V2から
得られる画像データであって、95画素×60画素の画
像サイズに間引かれた画像データである。
【0080】タイムコード表示部24bには、インクリ
ップ表示エリア24aに表示されているクリップ画像デ
ータのタイムコードが表示される。このタイムコード
は、オペレータがマークインボタン24cをクリックし
てイン点をマーキングした時に、第1のビデオプロセッ
サ11のプロセッサコントローラ11aがコンポジット
ビデオ信号V2から抽出したタイムコードである。
【0081】マークインボタン24cはイン点をマーキ
ングするためのボタンである。オペレータは記録ビデオ
画面21aに表示されるビデオ画像を見ながら、所望の
画像が表示されたタイミングで、このマークインボタン
24cをクリックする。マークインボタン24cがクリ
ックされると、このときに記録ビデオ画面21aに表示
されているビデオデータに対応したクリップ画像データ
(95画素×60画素)が生成され、その生成されたク
リップ画像データがインクリップ表示エリア24aに表
示される。
【0082】アウトクリップ表示エリア24dは、オペ
レータがマークアウトボタン24fをクリックしてマー
キングしたアウト点のクリップ画像データを表示するた
めのエリアである。このアウトクリップ表示エリア24
dに表示されるクリップ画像データは、ハイブリッドレ
コーダ3から出力されたコンポジットビデオ信号V2か
ら得られる画像データであって、95画素×60画素の
画像サイズに間引かれた画像データである。
【0083】タイムコード表示部24eには、アウトク
リップ表示エリア24dに表示されるクリップ画像デー
タのタイムコードが表示される。このタイムコードは、
オペレータがマークアウトボタン24fをクリックして
アウト点をマーキングした時に、第1のビデオプロセッ
サ11のプロセッサコントローラ11aがコンポジット
ビデオ信号V2から抽出したタイムコードである。
【0084】マークアウトボタン24fはアウト点をマ
ーキングするためのボタンである。オペレータは記録ビ
デオ画面21aに表示されるビデオ画像を見ながら、所
望の画像が表示されたタイミングで、このマークアウト
ボタン24fをクリックする。マークアウトボタン24
fがクリックされると、このときに記録ビデオ画面21
aに表示されているビデオデータに対応したクリップ画
像データ(95画素×60画素)が生成され、その生成
されたクリップ画像データがアウトクリップ表示エリア
24dに表示される。
【0085】映像効果設定エリア25は、カット編集終
了後、再生するプログラム順に、プログラム表示エリア
30に、イベント表示エリア29からイベントのクリッ
プ画像データをドラッグアンドドロップして、再生プロ
グラムを作成した場合に、そのプログラムイベント列に
エフェクトのクリップ画像データを挿入することで、各
種映像効果の設定を行う際に用いられる設定ツールボタ
ンが配置されているエリアである。この映像効果設定エ
リア25については、後で詳細に説明する。
【0086】リサイクルボックス26iは、生成された
クリップ画像データを消去する時に使用するエリアであ
る。クリップ画像データを消去する時には、マウス2d
によってクリップ画像データを指定して、そのクリップ
画像データをリサイクルボックス26iのエリアにドラ
ッグアンドドロップすると、消去が実行される。消去し
たクリップ画像データを復活させる時には、このリサイ
クルボックス26iをクリックすると、リサイクルボッ
クス26iの中に捨てられたクリップ画像データの全て
が表示される。その中から復活させたいクリップ画像デ
ータを指定すると、指定されたクリップ画像データが復
活する。クリックの結果表示された項目から、強制廃棄
処理を選択すると、リサイクルボックス26iに入れた
画像データがメモリから消去され、以後、復活すること
ができなくなる。
【0087】再生ビデオマーキングエリア27は、再生
ビデオ画面23aに表示されるビデオ画像からイン点ま
たはアウト点のクリップ画像データをマーキングする時
に使用するエリアである。この再生ビデオマーキングエ
リア27は、インクリップ表示エリア27a、イン点の
タイムコード表示部27b、マークインボタン27c、
アウトクリップ表示エリア27d、アウト点のタイムコ
ード表示部27e、マークアウトボタン27f、および
無効ボタン27g,27hに分かれている。
【0088】インクリップ表示エリア27aは、オペレ
ータがマークインボタン27cをクリックして、イン点
としてマーキングしたクリップ画像データを表示するた
めのエリアである。このインクリップ表示エリア27a
に表示されるクリップ画像データは、映像効果装置6か
ら出力されたコンポジットビデオ信号V6から得られる
画像データであって、95画素×60画素の画像サイズ
に間引かれた画像データである。
【0089】タイムコード表示部27bには、インクリ
ップ表示エリア27aに表示されるクリップ画像データ
のタイムコードが表示される。このタイムコードは、オ
ペレータがマークインボタン27cをクリックしてイン
点をマーキングした時に、第2のビデオプロセッサ12
のプロセッサコントローラ12aがコンポジットビデオ
信号V6から抽出したタイムコードである。
【0090】マークインボタン27cはイン点をマーキ
ングするためのボタンである。オペレータは再生ビデオ
画面23aに表示されるビデオ画像を見ながら、所望の
画像が表示されたタイミングにおいて、このマークイン
ボタン27cをクリックする。マークインボタン27c
がクリックされると、このときに再生ビデオ画面23a
に表示されているビデオデータに対応したクリップ画像
データ(95画素×60画素)が生成され、その生成さ
れたクリップ画像データがインクリップ表示エリア27
aに表示される。
【0091】アウトクリップ表示エリア27dは、オペ
レータがマークアウトボタン27fをクリックしてマー
キングしたアウト点のクリップ画像データを表示するた
めのエリアである。このアウトクリップ表示エリア27
dに表示されるクリップ画像データは、映像効果装置6
から出力されたコンポジットビデオ信号V6から得られ
る画像データであって、95画素×60画素の画像サイ
ズに間引かれた画像データである。
【0092】タイムコード表示部27eには、アウトク
リップ表示エリア27dに表示されているクリップ画像
データのタイムコードが表示される。このタイムコード
は、オペレータがマークアウトボタン27fをクリック
してアウト点をマーキングした時に、第2のビデオプロ
セッサ12のプロセッサコントローラ12aがコンポジ
ットビデオ信号V6から抽出したタイムコードである。
【0093】マークアウトボタン27fは、アウト点を
マーキングするためのボタンである。オペレータは、再
生ビデオ画面23aに表示されるビデオ画像を見なが
ら、所望の画像が表示されたタイミングにおいて、この
マークアウトボタン27fをクリックする。マークアウ
トボタン27fがクリックされると、このときに再生ビ
デオ画面23aに表示されているビデオデータに対応し
たクリップ画像データ(95画素×60画素)が生成さ
れ、その生成されたクリップ画像データがアウトクリッ
プ表示エリア27dに表示される。
【0094】無効ボタン27gをクリックすると、イン
クリップ表示エリア27aに表示されているクリップ画
像に対応するイン点が無効にされる。無効ボタン27h
をクリックすると、アウトクリップ表示エリア27dに
表示されているクリップ画像に対応するアウト点が無効
にされる。
【0095】表示部26aには、ワークファイルの名称
が表示され、表示部26bには、ピクチャモード時にお
いては、プログラム表示部30に表示されているプログ
ラムファイルの名称が表示され、タイムラインモードの
場合においては、タイムラインファイルの名称が表示さ
れる。
【0096】変速再生メモリボタン26c,26eおよ
び26gは、変速再生速度を設定するとき、または設定
された変速再生速度を読み出すとき操作される。表示部
26d,26f,26hには、それぞれその左側の対応
する変速再生メモリボタン26c,26e,26gで設
定されている変速再生速度が表示される。表示部26j
には、例えば、ボイスオーバ編集モードが設定される
と、「VOICE OVER」の文字が表示される。ス
クラッチパッド26kは、後述するセットインボタン3
7、セットアウトボタン38、セットデュレーションボ
タン39を使用して、タイムコードを入力することによ
り、イン点またはアウト点を設定するとき操作される。
【0097】クリップ表示エリア28は、記録ビデオマ
ーキングエリア24に設けられたマークインボタン24
cまたはマークアウトボタン24fを連続して(例え
ば、イン点を2回連続して、またはアウト点を2回連続
して)クリックすることによってマーキングされたクリ
ップ画像データ、および再生ビデオマーキングエリア2
7に設けられたマークインボタン27cまたはマークア
ウトボタン27fを連続して(例えば、イン点を2回連
続して、またはアウト点を2回連続して)クリックする
ことによってマーキングされたクリップ画像データを表
示するためのエリアである。このクリップ表示エリア2
8に表示されるクリップ画像データは、イベントのイン
点またはアウト点として使用されていないクリップ画像
データである。イン点とアウト点が対で指定された場
合、その区間の画像はイベントとされ、その区間(イベ
ント)のイン点またはアウト点として指定されたクリッ
プ画像データは、イベント表示エリア29に表示され
る。クリップ表示エリア28は、クリップ画像データ表
示エリア28a、タイムコード表示部28b、クリップ
タイプ表示部28c、クリップ番号表示部28d、クリ
ップタイトル表示部28g、送りボタン28e、および
戻しボタン28fを有している。
【0098】クリップ画像データ表示エリア28aに
は、記録側のインクリップ表示エリア24a若しくはア
ウトクリップ表示エリア24d、または再生側のインク
リップ表示エリア27a若しくはアウトクリップ表示エ
リア27dの何れかに表示された画像が移動表示され
る。その大きさは、95画素×60画素の画像サイズで
ある。
【0099】タイムコード表示部28bには、クリップ
画像データ表示エリア28aに表示されるクリップ画像
データのタイムコードが表示される。このタイムコード
は、インクリップ表示エリア24a、アウトクリップ表
示エリア24d、インクリップ表示エリア27aまたは
アウトクリップ表示エリア27dの何れかの表示エリア
から、クリップ画像データ表示エリア28aにクリップ
画像データを移動する時に、対応するタイムコード表示
部24b,24e,27bまたは27eのものが、同様
に移動される。
【0100】クリップタイプ表示部28cには、クリッ
プ画像データ表示エリア28aに表示されているクリッ
プ画像データがイン点またはアウト点のいずれのクリッ
プ画像データであるのかを示す文字が表示される。例え
ば、クリップ画像データ表示エリア28aに表示されて
いるクリップ画像データが、インクリップ表示エリア2
4aから得られたクリップ画像データであるのであれ
ば、赤い色の「IN」の文字が表示される。またクリッ
プ画像データ表示エリア28aに表示されているクリッ
プ画像データがアウトクリップ表示エリア24dから得
られたクリップ画像データであるのであれば、赤い色の
「OUT」の文字が表示される。またクリップ画像デー
タ表示エリア28aに表示されているクリップ画像デー
タがインクリップ表示エリア27aから得られたクリッ
プ画像データであるのであれば、緑色の「IN」の文字
が表示される。またクリップ画像データ表示エリア28
aに表示されているクリップ画像データがアウトクリッ
プ表示エリア27dから得られたクリップ画像データで
あるのであれば、緑色の「OUT」の文字が表示され
る。
【0101】クリップ番号表示部28dには、クリップ
画像データ表示エリア28aに表示されているクリップ
画像データに付されたクリップ番号が表示される。この
クリップ番号は、クリップ画像データがマーキングされ
た順に自動的にクリップ画像データに付される番号であ
る。クリップタイトル表示部28gには、そのクリップ
に付されたタイトルが表示される。
【0102】送りボタン28eおよび戻しボタン28f
は、クリップ表示エリア28内のクリップ画像データの
表示を前に(図5において右方向に)進めるか、または
後ろに(図5において左方向に)戻す時に使用するボタ
ンである。多数のクリップ画像データを生成した場合に
は、クリップ表示エリア28の大きさは有限であるの
で、全てのクリップ画像データを同時に表示することが
できなくなる。そのような時に、この送りボタン28e
および戻しボタン28fを操作してクリップ画像データ
を前に進めるか、または後ろに戻すことによって、全て
のクリップ画像データをモニタ上に表示させることがで
きる。
【0103】イベント表示エリア29は、記録ビデオマ
ーキングエリア24に設けられたマークインボタン24
cとマークアウトボタン24fを順にまたはその逆に
(対になるように)クリックすることによって生成され
たイベントのクリップ画像データ、および再生ビデオマ
ーキングエリア27に設けられたマークインボタン27
cとマークアウトボタン27fを順にまたはその逆に
(対になるように)クリックすることによって生成され
たイベントのクリップ画像データを表示するためのエリ
アである。1つのイベントに対して、イン点のクリップ
画像データまたはアウト点のクリップ画像データの何れ
かのクリップ画像データが表示される。イベント表示エ
リア29は、クリップ表示エリア28と同様に、クリッ
プ画像データ表示エリア29a、タイムコード表示部2
9b、クリップタイプ表示部29c、イベント番号表示
部29d、イベントタイトル表示部29g、送りボタン
29e、および戻しボタン29fを有する。
【0104】クリップタイプ表示部29cには、クリッ
プ画像データ表示エリア29aに表示されているイベン
トのクリップ画像データがイン点またはアウト点のいず
れのクリップ画像データであるのかを示す文字が表示さ
れる。イベントのクリップ画像データとしてイン点のク
リップ画像データが表示されていると、このクリップタ
イプ表示部には「IN」の文字が表示される。イン点の
クリップ画像データの代わりにアウト点のクリップ画像
データを表示したい場合には、このクリップタイプ表示
部29cをクリックすると、アウト点のクリップ画像デ
ータが表示される。その後は、クリップタイプ表示部2
9cをクリックする度に、イン点のクリップ画像データ
とアウト点のクリップ画像データの表示が交互に入れ替
わる。
【0105】イベント番号表示部29dには、生成され
たイベントに対して付されたイベント番号が表示され
る。このイベント番号は、イベントが生成された順に自
動的にイベントに付される番号であって、クリップ番号
とは全く関係のない番号である。イベントタイトル表示
部29gには、イベントに付されたタイトルがキャラク
タ文字で表示される。なお、このタイトルはタイトルメ
ニューによって登録することができ、イベント毎に登録
することが可能である。
【0106】プログラム表示エリア30はイベント表示
エリア29に表示されているイベントをコピーしてプロ
グラムを作成するのに使用されるエリアであり、イベン
ト表示エリア29に表示されているイベントのクリップ
画像データのコピーが表示されるようになされている。
イベントを並び替えてプログラムを作成する場合には、
まずイベント表示エリア29に表示されているイベント
のクリップ画像データのうち、所望のものをドラッグア
ンドドロップして、プログラム表示エリア30にコピー
する。これによりイベント表示エリア29に表示されて
いるイベントを自由に並び替えてプログラムを作成する
ことができる。このときプログラム表示エリア30に表
示されているイベントのクリップ画像データをドラッグ
アンドドロップして、再びプログラム表示エリア30内
の他の場所に移動することにより、当該プログラム表示
エリア30内においてもイベントを自由に並び替えるこ
ともできる。この場合、イベントは移動されるのであっ
て、コピーされるのではない。
【0107】このようなプログラム表示エリア30は、
イベント表示エリア29と同様に、クリップ画像データ
表示エリア30a、タイムコード表示部30b、クリッ
プタイプ表示部30c、イベント番号表示部30d、イ
ベントタイトル表示部30g、送りボタン30e、およ
び戻しボタン30fを有している。なお、これらについ
ては、基本的に、イベント表示エリア29におけるもの
と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0108】但し、このプログラム表示エリア30に
は、エフェクトクリップ画像データが表示される場合が
ある。この場合においては、エフェクト画像データ表示
エリア30Aに、エフェクトを表す図形や文字が表示さ
れ、その右上のエフェクト番号表示部30Dには、エフ
ェクト番号が表示される。エフェクト番号表示部30D
の左側のエフェクトタイトル表示部30Gには、Pin
P,Wipeなどのエフェクトのタイトルが表示され
る。エフェクト画像データ表示エリア30Aの右下のタ
イムコード表示部30Bには、エフェクトを挿入する位
置のタイムコードが表示される。
【0109】記録開始および終了ボタン31aは、ハイ
ブリッドレコーダ3と映像効果装置6に対して記録開始
(記録停止時)または記録終了(記録開始時)の制御コ
マンドを送出するためのボタンである。記録動作停止時
に、記録開始および終了ボタン31aがクリックされる
と、CPU10は記録開始および終了ボタン31aが押
されたことを検出し、外部インタフェース18に対して
記録開始コマンドを出力するように命令する。外部イン
タフェース18はこの命令を受けてRS−422で定義
されている記録開始コマンド(REC START コマンド)を
ハイブリッドレコーダ3に送出する。ハイブリッドレコ
ーダ3は、受け取った記録開始コマンドに応じてビデオ
信号V1のハードディスクおよびVTRへの記録を開始
する。
【0110】これに対して記録動作中に、記録開始およ
び終了ボタン31aがクリックされると、CPU10は
記録開始および終了ボタン31aが押されたことを検出
し、外部インタフェース18に対して記録終了コマンド
を出力するように命令する。外部インタフェース18は
この命令を受けてRS−422で定義されている記録終
了コマンド(REC STOP コマンド)をハイブリッドレコ
ーダ3に送出する。ハイブリッドレコーダ3は、受け取
った記録終了コマンドに応じてビデオ信号V1のハード
ディスクおよびVTRへの記録を終了する。
【0111】プレビューボタン32は、選択したイベン
トやプログラムをプレビュー(いわゆる内容確認)する
時に使用するボタンである。イベントやプログラムを指
定すると、指定されたイベントやプログラムのクリップ
画像データが再生ビデオ画面23aに静止画(STILL)
状態で表示される。この時にこのプレビューボタン32
がクリックされると、CPU10はプレビューボタン3
2が押されたことを検出し、外部インタフェース18に
対して再生開始コマンドを出力するように命令する。外
部インタフェース18はこの命令を受けてRS−422
で定義されている再生開始コマンド(PLAY START コマ
ンド)をハイブリッドレコーダ3と映像効果装置6に送
出する。ハイブリッドレコーダ3は、受け取った再生開
始コマンドに応じてハードディスク(またはVTR)か
らコンポジットビデオ信号V3の再生を開始する。映像
効果装置6はコンポジットビデオ信号V3に、指令に対
応してエフェクトを付与したコンポジットビデオ信号V
6を生成する。
【0112】ニューイベントボタン33は、新たにイベ
ントを作成するときに使用するボタンである。オペレー
タによって指定されたイベントに対して、イン点および
アウト点が変更されたイベントを別の新たなイベントと
して登録する場合にこのニューイベントボタン33がク
リックされる。プロテクトボタン34は、ループ記録
時、データの上書きを禁止するとき操作される。リプレ
イスボタン35は、選択したイベントのイン点およびア
ウト点を変更したいときに使用するボタンである。オペ
レータによって指定されたイベントに対して、イン点お
よびアウト点が変更されたイベントを別の新たなイベン
トとしてではなく、指定されたそのイベントとして置き
換える場合にこのリプレイスボタン35がクリックされ
る。デリートボタン36は、選択したイベントやプログ
ラムを消去するときに使用するボタンである。消去され
たイベントやプログラムはリサイクルボックス26iの
中に捨てられる。
【0113】セットインボタン37は、イン点を数値で
設定するとき操作され、セットアウトボタンを38は、
アウト点を数値で設定するとき操作される。セットデュ
レーションボタン39は、イン点からの期間を数値で指
定してアウト点を指定したり、あるいは、アウト点から
の期間を数値で指定してイン点を指定するとき操作され
る。
【0114】VTR制御ボタン31bは、VTRを制御
するVTR制御パネルをポップアップ表示させるとき操
作される。ハードディスクコントロールボタン31c
は、ハードディスクコントロールパネルをポップアップ
表示させるとき操作される。ダビングボタン31dは、
VTRとハードディスクの間においてダビングを行うと
き、テープ/ディスクダビングセッティングパネルをポ
ップアップ表示させるとき操作される。
【0115】<タイムラインモード>次にこの項では、
タイムラインモードについて説明する。タイムラインモ
ードの場合には、モニタ2b上に図6に示すようなグラ
フィック表示が表示される。この図6に示すように、タ
イムラインモードのグラフィック表示においては、図5
のピクチャモード時のクリップ表示エリア28とイベン
ト表示エリア29がタイムライン表示エリア40に変更
されている。そして、図5のプログラム表示エリア30
の位置に、イベント表示エリア29が表示されている。
その他の表示は、図5に示したピクチャモードのときの
ものと同様である。
【0116】タイムライン表示エリア40は、各イベン
トの時間的な長さを確認しながらプログラムを編集する
ことができる表示エリアである。このタイムライン表示
エリア40は、その一部を拡大して図7に示すように、
タイムスケール表示部40a、GPI/DSKトラック
40b、エフェクトトラック40c、ビデオトラック4
0d、第1乃至第4のオーディオトラック40e乃至4
0h、スクロールボタン40i,40j、サーチボタン
40m、フレームボタン40n、およびエディットバー
40kを有している。
【0117】タイムスケール表示部40aには時間尺
(以下、タイムスケールと呼ぶ)が表示されるようにな
っており、このタイムスケールを基準として各イベント
の時間的な長さを明示するようになっている。このタイ
ムスケールはフレーム単位のスケールであり、その目盛
りの最小単位はユーザ設定により任意のフレーム数に設
定される。
【0118】GPI/DSKトラック40bは、GPI
(ジェネラル・パーパス・インタフェース:編集装置か
ら制御コマンドを出力して外部機器を制御するための汎
用インタフェース)またはDSKの制御コマンドの出力
点を指定するためのエリアである。GPIまたはDSK
の出力点は、イン点やアウト点に関わりなく任意の位置
に設定し得る。GPIはGPI設定ボタン46dn,4
6dp(後述する)を利用して設定することができる。
GPIまたはDSKの出力点の位置には、マーク40b
aが表示されるようになされており、これによってオペ
レータは自分が指定した位置を容易に確認することがで
きる。このようにしてGPI/DSKトラック40bに
おいてGPIまたはDSKの出力点を指定することによ
り、その指定した出力点において制御コマンドを出力し
て外部機器を制御することができる。なお、GPI/D
SKトラック40bによって指定されたGPIまたはD
SKの出力点を有効にする場合には、GPI/DSKボ
タン40bcをクリックすれば良い。
【0119】エフェクトトラック40cには、エフェク
トを設定した位置に、マーク40caが表示される。こ
れにより、オペレータは、自分がエフェクトを指定した
位置を容易に確認することができる。エフェクトトラッ
ク40cにおいて指定されたエフェクトを有効にする場
合には、エフェクトボタン40cbをクリックすればよ
い。
【0120】ビデオトラック40dは、イベント表示エ
リア29からドラッグされたイベントを並び替える等し
てプログラムを編集するためのエリアである。このビデ
オトラック40dに表示されるイベントは、イベント表
示エリア29からドラッグされたイベント、若しくは後
述するプログラムビューエリア42のプログラムコール
ボタン42b(図6)によって呼び出されたピクチャモ
ードのプログラム表示エリア30に並んでいるイベント
である。
【0121】またこのビデオトラック40d内において
は、ピクチャモードのときのように、イベントのイン点
やアウト点のクリップ画像データは表示されず、イベン
ト番号およびそのイベントに付されたタイトルが表示さ
れる。但し、各イベントの表示領域の大きさは、そのイ
ベントの長さに応じて異なるようになされており、これ
によってそのイベントの長さをタイムスケール表示部4
0aのタイムスケールと対比させながら視覚的に確認す
ることができるようになっている。また各イベントの長
さが視覚的に確認し得るので、編集したプログラム全体
の長さも視覚的に確認し得る。従って編集したプログラ
ムが所望の長さ内に収まっているか否かを容易に確認す
ることができる。
【0122】またこのビデオトラック40d内では、各
イベントを任意の位置に移動したり、任意のイベントを
他のイベント内に割り込ませることができるようになさ
れており、これによりイベントを任意の順番に並び替え
て所望の順序のプログラムを生成することができる。因
みに、イベントを移動したり、割り込ませたときには、
イベント間で隙間ができないように繋げられる。
【0123】イベントの移動先や割り込み先は基準位置
マークであるエデイットバー40kによって指定され
る。このエデイットバー40kは画面のほぼ中心位置に
固定表示されており、移動先や割り込み先を指定する場
合には、イベント表示をスクロールボタン40i,40
jを操作してスクロールさせることにより、移動先や割
り込み先の候補位置をエデイットバー40kのところに
合わせる。これによりその位置が移動先や割り込み先と
して指定される。
【0124】なお、このビデオトラック40dに対して
操作を行う場合には、ビデオボタン40dbをクリック
すれば、当該ビデオトラック40dを操作可能状態にす
ることができる。
【0125】第1乃至第4のオーディオトラック40e
乃至40hは、各イベントのオーディオデータを編集す
るためのエリアである。この第1乃至第4のオーディオ
トラック40e乃至40hにオーディオデータを取り込
む場合には、オーディオボタン40ea乃至40haを
クリックした上で、イベント表示エリア29からイベン
トをドラッグすれば、そのイベントに対応するオーディ
オデータを取り込むことができる。なお、取り込まれた
オーディオデータに対してはイベント番号およびそのイ
ベントに付されたタイトルが表示される。
【0126】この第1乃至第4のオーディオトラック4
0e乃至40h内においても、ビデオトラック40dと
同様に、各イベントのオーディオデータを任意の位置に
移動したり、任意のイベントのオーディオデータを他の
イベントのオーディオデータ内に割り込ませることがで
きる。その際の位置指定は、ビデオ編集における場合と
同様に、オーディオデータをスクロールボタン40i,
40jを操作してスクロールすることにより、移動先や
割り込み先の候補位置をエデイットバー40kのところ
に合わせれば良い。
【0127】なお、第1乃至第4のオーディオトラック
40e乃至40hにより、合計4チャンネル分のオーデ
ィオデータの編集が可能である。
【0128】スクロールボタン40i,40jはGPI
/DSKトラック40bから第4のオーディオトラック
40hまでの区間を、全体的に、右または左方向にフレ
ーム単位でスクロールさせるときに操作するボタンであ
る。このスクロールボタン40i,40jのうち、送り
たい方向のボタンをクリックすると、その方向にスクロ
ールが実行される。
【0129】サーチボタン40mは、タイムライン表示
エリア40上で選択したイベント内の画像、あるいは、
イベントとイベントの継ぎ目の画像を、再生ビデオ画面
23aに表示させ、確認するとき操作される。スクロー
ル単位表示部40nには、スクロールボタン40i,4
0jをクリックして、スクロールを行うときの単位が表
示される。この表示部40nをクリックして、その表示
を、フレーム(Frame)、秒(Second)、分(Minut
e)、イベント(Event)、トップ/エンド(Top/End)
に変更することができる。トップ/エンドが選択される
と、スクロールボタン40i,40jがクリックされた
とき、イベントの先頭または末尾まで一気にスクロール
が行われることになる。
【0130】図6に示すように、タイムライン表示エリ
ア40の右側には、タイムラインの全期間の長さ(フレ
ーム数)を表示する表示部45aが設けられており、そ
の下方には、プレビューを指示するとき操作されるプレ
ビューボタン45bが設けられている。さらに、その下
側には、ボイスオーバのためのチャンネルを指定するボ
タン45cが4チャンネル分設けられている。
【0131】タイムライン表示エリア40の下方に表示
されるエデイットツール表示部46dには、タイムライ
ン表示エリア40におけるプログラム編集に使用するコ
マンドを指示するためのコマンドボタンが表示されてい
る。イベントロックボタン46daは、同一イベントの
複数のトラックを同時に移動させるとき、それらのトラ
ックボタンをクリックしてからクリックされる。これに
より、選択したトラックがリンクされ、一緒にドラッグ
することができるようになる。イベント移動ボタン46
dbは、選択したイベントから、末尾のイベントまでを
まとめて移動する場合にクリックされる。マッチカット
ボタン46dcは、エディットバー40kの位置でイベ
ントを分割するときクリックされる。このボタンは、イ
ベントの一部を削除するようなときに使用される。アン
ドゥボタン46ddは、移動、修正、削除などの操作を
取り消すとき操作される。
【0132】オーバレイ編集ボタン46deをクリック
した場合、イベント表示エリア29から、タイムライン
表示エリア40上へイベントをドラッグすると、エディ
ットバー40kの位置にイン点を合わせて、そのイベン
トがタイムライン上に挿入される。バックタイムドオー
バレイ編集ボタン46dfをクリックした後、イベント
表示エリア29からタイムライン表示エリア40上へイ
ベントをドラッグすると、エディットバー40kの位置
にアウト点を合わせて、そのイベントがタイムライン上
に挿入される。インサート編集ボタン46dgをクリッ
クした後、イベント表示エリア29からタイムライン表
示エリア40上へイベントをドラッグすると、エディッ
トバー40kの位置にイン点を合わせて、そのイベント
がタイムライン上に挿入される。
【0133】オーバレイ編集ボタン46deを操作した
場合には、タイムライン上の挿入位置に既にイベントが
あるとき、そのイベントは上書きされるが、このインサ
ート編集ボタン46dgが操作された場合には、タイム
ライン上の挿入位置に既にイベントがあるとき、そのイ
ベントが新しいイベントを中央にして左右に分割され
る。削除ボタン46dhは、タイムライン上のイベント
を選択した後クリックすることで、選択されているイベ
ントを削除することができる。削除されるイベントがロ
ックされている場合には、ロックされている複数のイベ
ントがまとめて削除される。
【0134】リップルツールボタン46diは、タイム
ライン上でのイベントの挿入または削除に合わせて、挿
入位置または削除位置以降の全てのイベントをスライド
させたいときにクリックされる。トリムツールボタン4
6djは、イベントのイン点やアウト点を修正したと
き、修正量に応じて、プログラム全体のデュレーション
を変化させるときクリックされる。イン点の修正時のア
ウト点は固定されたままで、イン点の左隣のイベント
は、修正した方向に移動される。同様に、アウト点の修
正時、イン点は固定されたままで、アウト点の右隣のイ
ベントは、修正した方向に移動される。
【0135】スライドツールボタン46dkは、タイム
ライン上のイベントのイン点またはアウト点を変更し、
後続のイベントのイン点を同じ変更量だけスライドさせ
るときクリックされる。選択したイベントのイン点を変
更して、そのイベントのデュレーションが短くなった場
合、後続のイベントのイン点がスライドし、後続のイベ
ントのデュレーションが長くなる。スリップツールボタ
ン46dmは、選択したイベントのデュレーションを変
えずに、イン点とアウト点を修正するときクリックされ
る。イン点とアウト点のいずれかを修正すると、もう一
方が同じ方向に移動し、イベントのデュレーションは一
定に保持される。
【0136】GPIボタン46dn,46dpは、メニ
ューから設定した2つの種類(系統)のGPI出力点を
設定するとき操作される。
【0137】表示部46eには、タイムスケール表示部
40aに表示されるタイムスケールの1メモリが表すフ
レーム数が表示される。この表示は、+ボタン46fb
または−ボタン46faをクリックすることで、増減さ
せることができる。
【0138】ポイントプレビューボタン46gaは、タ
イムライン表示エリア40上で選択したイベントと、そ
の前のイベントのつなぎ目をプレビューしたいときクリ
ックされる。ループボタン46gbは、タイムラインプ
ログラムを何度も繰り返しプレビューしたいときクリッ
クされる。
【0139】次にタイムライン表示エリア40の下方に
表示されるプログラムビューエリア42について説明す
る。タイムライン表示エリア40においては、基本的に
各イベントの長さに応じてイベントの表示エリアの長さ
を変えており、これによって各イベントの長さを視覚的
に分かり易くしている。但し、各イベントのクリップ画
像データは表示されないので、各イベントがどのような
画像のイベントであるのかが分かりずらくなるおそれが
ある。そこでこの編集システム1の場合には、プログラ
ムビューエリア42を設けることによりタイムラインモ
ードのときでも各イベントがどのような画像のものであ
るかを容易に分かるようにしている。
【0140】プログラムビューエリア42は、ビューエ
リア42a、プログラムコールボタン42b、送りボタ
ン42c、および戻しボタン42dを有している。ビュ
ーエリア42aは、各イベントのイン点またはアウト点
のクリップ画像データを表示するエリアである。このビ
ューエリア42aに表示されるクリップ画像データの並
び順は、タイムライン表示エリア40で作成したプログ
ラムのイベントの並び順に一致している。これによりタ
イムライン表示エリア40で作成したプログラムのイベ
ントの並び順を、クリップ画像データによって容易に確
認することができ、プログラムがどのような画像の並び
であるかを容易に確認することができる。因みに、この
ビューエリア42aにおいて表示される各クリップ画像
データは、イベント表示エリア29のクリップ画像デー
タを間引くことによって生成された画像データであり、
その画像サイズはイベント表示エリア29に表示される
クリップ画像データのほぼ半分の大きさのものである。
【0141】プログラムコールボタン42bは、ピクチ
ャモードのプログラム表示エリア30に表示されている
イベントを、タイムライン表示エリア40およびビュー
エリア42aに呼び出すためのプログラム呼出指示を入
力するときに使用するボタンである。このプログラムコ
ールボタン42bをクリックすると、プログラムの呼び
出しが指示され、プログラム表示エリア30に表示され
ているイベントを、並び順が変わらないまま、タイムラ
イン表示エリア40に呼び出すことができる。また、同
様に、ビューエリア42aにプログラム表示エリア30
の並び順と同じクリップ画像データが呼び出され、表示
される。このようにプログラムコールボタン42bを設
けてプログラムの呼び出しを指示できるようにしたこと
により、他のモード(ピクチャモード)で生成したプロ
グラムをタイムラインモードに容易に呼び出すことがで
き、他のモードで生成したプログラムであっても、時間
合わせの編集を容易に行うことができる。
【0142】送りボタン42cおよび戻しボタン42d
は、ビューエリア42a内のクリップ画像データの表示
を前に進めるか、または後ろに戻すときに使用するボタ
ンである。作成したプログラムが複数のイベントからな
る場合には、ビューエリア42aに全てのクリップ画像
データを表示することができない。そのようなとき、こ
の送りボタン42cまたは戻しボタン42dを操作し
て、クリップ画像データを前に進めるか、または後ろに
戻すことによって、全てのクリップ画像データを表示す
ることができる。
【0143】<クリップ画像データの管理方法>次にク
リップデータ、イベントデータ、プログラムデータの記
憶方法について説明する。但し、ここで言うクリップデ
ータとは、クリップ表示エリア28にクリップ画像デー
タを表示するためのデータおよびクリップ画像データを
記憶させるためのデータを含んでいる。イベントデータ
およびプログラムデータに関しても同様である。
【0144】まず図8を参照して、クリップデータ、イ
ベントデータ、プログラムデータ、エフェクトデータお
よびDSKデータ用の第1のマネージメントレコードデ
ータを説明する。この第1のマネージメントレコードデ
ータは、クリップデータ用、イベントデータ用、プログ
ラムデータ用、エフェクトデータ用、およびDSKデー
タ用にそれぞれ1つずつ設けられている。つまり、クリ
ップデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
は、クリップ表示エリア28に表示される全てのクリッ
プ画像データを管理するためのデータである。またイベ
ントデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
は、イベント表示エリア29に表示される全てのクリッ
プ画像データを管理するためのデータである。さらにプ
ログラムデータ用の第1のマネージメントレコードデー
タは、プログラム表示エリア30に表示される全てのク
リップ画像データを管理するためのデータである。エフ
ェクトデータ用またはDSK用の第1のマネージメント
レコードデータは、プログラム表示エリア30に表示さ
れるすべてのエフェクト画像データまたはDSK画像デ
ータを管理するためのデータである。この実施の形態に
おいては、この第1のマネージメントレコードデータ
は、クリップデータ用、イベントデータ用、プログラム
データ用、エフェクトデータ用、またはDSKデータ用
として、それぞれ1つの第1のマネージメントレコード
データが存在するだけである。
【0145】第1のマネージメントレコードデータは、
前にリンクされているデータへのポインタ、後にリンク
されているデータへのポインタ、1ページ分の表示横サ
イズ、1ページ分の表示縦サイズ、画面上の表示位置、
表示先頭位置、およびリンク総数に関するデータを有し
ている。
【0146】前にリンクされているデータへのポインタ
とは、この第1のマネージメントレコードデータの前に
リンクされているマネージメントレコードデータのポイ
ンタを示すためのデータである。前にリンクされている
マネージメントレコードデータが存在しないのであれ
ば、ここには自分のポインタが記憶される。後にリンク
されているデータへのポインタとは、この第1のマネー
ジメントレコードデータの後にリンクされているマネー
ジメントレコードデータのポインタを示すデータであ
る。後にリンクされているマネージメントレコードデー
タが存在しないのであれば、ここには自分のポインタが
記憶される。
【0147】1ページ分の表示横サイズとは、クリップ
表示エリア28、イベント表示エリア29またはプログ
ラム表示エリア30の各表示エリアにおいて、横方向に
表示されるクリップ画像データの最大表示数を示すデー
タである。この実施の形態では、クリップ表示エリア2
8、イベント表示エリア29およびプログラム表示エリ
ア30の各表示エリアは、共に、10個のクリップ画像
データを表示できるので、1ページ分の表示横サイズと
しては「10個」を示すデータが、それぞれの第1のマ
ネージメントレコードデータに記憶されている。
【0148】1ページ分の表示縦サイズとは、クリップ
表示エリア28、イベント表示エリア29またはプログ
ラム表示エリア30の各表示エリアにおいて、縦方向に
表示されるクリップ画像データの最大表示数を示すデー
タである。この実施の形態では、クリップ表示エリア2
8、イベント表示エリア29またはプログラム表示エリ
ア30は、共に、1個のクリップ画像データだけを表示
するので、1ページ分の表示縦サイズとして「1個」を
示すデータがそれぞれの第1のマネージメントレコード
データに記憶されている。
【0149】画面上の表示位置とは、クリップ画像デー
タがどの表示エリアに表示されるのかを示すためのデー
タである。この実施の形態では、画面上の下段にクリッ
プ表示エリア28を、画面上の中段にイベント表示エリ
ア29を、画面上の上段にプログラム表示エリア30
を、それぞれ設けている。そこでクリップデータ用の第
1のマネージメントレコードデータであれば画面上の表
示位置として「下段」を示すデータが記憶され、イベン
トデータ用の第1のマネージメントレコードデータであ
れば画面上の表示位置として「中段」を示すデータが記
憶され、プログラムデータ用の第1のマネージメントレ
コードデータであれば画面上の表示位置として「上段」
を示すデータが記憶される。
【0150】表示先頭位置とは、クリップ表示エリア2
8、イベント表示エリア29またはプログラム表示エリ
ア30の各表示エリアにおいて、どの位置からクリップ
画像データの表示が開始されるのかを示すためのデータ
である。この実施の形態では、クリップ表示エリア28
に10個のクリップ画像データ、イベント表示エリア2
9に10個のクリップ画像データ、プログラム表示エリ
ア30に10個のクリップ画像データが、それぞれ表示
されるので、合計30個のクリップ画像データが表示で
きることになる。その合計30個の表示位置を、画面上
の上段から順に番号を付けて表示位置を管理している。
【0151】例えばプログラム表示エリア30の表示位
置は番号「1」乃至「10」の表示位置、イベント表示
エリア29の表示位置は番号「11」乃至「20」の表
示位置、クリップ表示エリア28の表示位置は番号「2
1」乃至「30」の表示位置、というように決められて
いる。従ってクリップデータ用の第1のマネージメント
レコードデータであれば表示位置先頭として「21」を
示すデータが記憶され、イベントデータ用の第1のマネ
ージメントレコードデータであれば表示先頭位置として
「11」を示すデータが記憶され、プログラムデータ用
の第1のマネージメントレコードデータであれば表示先
頭位置として「1」を示すデータが記憶される。
【0152】リンク総数とは、第1のマネージメントレ
コードデータの後にリンクされているマネージメントレ
コードデータの総数を示すデータである。
【0153】次に図9を参照して、クリップデータ用の
第2のマネージメントレコードデータを説明する。この
クリップデータ用の第2のマネージメントレコードデー
タは、クリップ表示エリア28に表示されるクリップ画
像データを、クリップ画像データ毎に管理するためのデ
ータである。従ってクリップ表示エリア28に表示され
るクリップ画像データの数と同じ数のクリップデータ用
の第2のマネージメントレコードデータが存在すること
になる。
【0154】クリップデータ用の第2のマネージメント
レコードデータは、前にリンクされているデータへのポ
インタ、後にリンクされているデータへのポインタ、属
性、クリップ画像データハンドル、クリップタイプ、タ
イムコードデータ、およびクリップ画像データのインデ
ックス番号を有している。
【0155】前にリンクされているデータへのポインタ
とは、この第2のマネージメントレコードデータの前に
リンクされているマネージメントレコードデータのポイ
ンタを示すデータである。第2のマネージメントレコー
ドデータは、必ず前に第1のマネージメントレコードデ
ータまたは第2のマネージメントレコードデータが存在
するので、必ず前にリンクされているデータのポインタ
が記憶される。後にリンクされているデータへのポイン
タとは、この第2のマネージメントレコードデータの後
にリンクされているマネージメントレコードデータのポ
インタを示すデータである。後にリンクされているマネ
ージメントレコードデータが存在しないのであれば、こ
こには自分のポインタが記憶される。
【0156】属性とは、この第2のマネージメントレコ
ードデータがクリップデータ用であるのか、イベントデ
ータ用であるのか、またはプログラムデータ用であるの
かを示すデータである。クリップ画像データハンドルと
は、クリップ画像データが記憶されているアドレス(ハ
イブリッドレコーダ3のハードディスクのアドレス)を
示すデータである。従って所望のクリップ画像データに
対応する第2のマネージメントレコードデータ内のクリ
ップ画像データハンドルを参照することによって、その
クリップ画像データが記憶されているアドレスを得るこ
とができる。クリップタイプとは、第2のマネージメン
トレコードデータによって管理されているクリップ画像
データがイン点のクリップ画像データであるのか、アウ
ト点のクリップ画像データであるのかを示すデータであ
る。
【0157】タイムコードデータとは、第2のマネージ
メントレコードデータによって管理されているクリップ
画像データのタイムコードを示すデータである。クリッ
プ画像データのインデックス番号とは、クリップ画像デ
ータに付与されたインデックス番号のことである。この
インデックス番号は、イン点、アウト点およびイベント
の生成に関係無く、マーキングされた全てのクリップ画
像データに順に付与される番号である。すなわちクリッ
プ番号表示部28dに表示されるクリップ番号と同一の
番号である。このインデックス番号によって全てのクリ
ップ画像データが管理される。
【0158】次に図10を参照して、イベントデータ用
およびプログラムデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータについて説明する。イベントデータ用の第2
のマネージメントレコードデータは、イベント表示エリ
ア29に表示されるクリップ画像データを、クリップ画
像データ毎に管理するためのデータである。従ってイベ
ント表示エリア29に表示されるクリップ画像データの
数と同じ数のイベントデータ用の第2のマネージメント
レコードデータが存在する。同様に、プログラムデータ
用の第2のマネージメントレコードデータは、プログラ
ム表示エリア30に表示されるクリップ画像データを、
クリップ画像データ毎に管理するためのデータである。
従ってプログラム表示エリア30に表示されるクリップ
画像データの数と同じ数のプログラムデータ用の第2の
マネージメントレコードデータが存在する。
【0159】イベントデータ用およびプログラムデータ
用の第2のマネージメントレコードデータは、前にリン
クされているデータへのポインタ、後にリンクされてい
るデータへのポインタ、属性、イベント番号、タイト
ル、サブタイトル、イン点のクリップ画像データハンド
ル、イン点のクリップタイプ、イン点のタイムコードデ
ータ、イン点のクリップ画像データのインデックス番
号、アウト点のクリップ画像データハンドル、アウト点
のクリップタイプ、アウト点のタイムコードデータ、ア
ウト点のクリップ画像データのインデックス番号、スロ
ータイプ、シンボルタイプ、およびシンボルのタイムコ
ードデータを有している。
【0160】前にリンクされているデータへのポイン
タ、後にリンクされているデータへのポインタ、および
属性に関しては、先に説明したクリップデータ用の第2
のマネージメントレコードデータと同様であるのでここ
では説明を省略する。イベント番号とは、イベントに対
して生成された順に付与される番号である。このイベン
ト番号はイベント番号表示部29dに表示される。タイ
トルおよびサブタイトルとは、登録したイベントに対し
て予め付与されたタイトルおよびサブタイトルであり、
実際のキャラクタで記憶されている。このうちタイトル
はタイトル表示部29gに表示される。
【0161】イン点のクリップ画像データハンドルと
は、イン点のクリップ画像データが記憶されているアド
レスを示すデータである。従って所望のイン点のクリッ
プ画像データに対応する第2のマネージメントレコード
データ内のイン点のクリップ画像データハンドルを参照
することにより、そのイン点のクリップ画像データが記
憶されているアドレスを得ることができる。イン点のク
リップタイプとは、第2のマネージメントレコードデー
タによって管理されているイン点のクリップ画像データ
がイン点のクリップ画像データであるのか、アウト点の
クリップ画像データであるのかを示すデータである。こ
こでは全てイン点のクリップ画像データであるので、イ
ン点を示すデータが記憶される。
【0162】イン点のタイムコードデータとは、第2の
マネージメントレコードデータによって管理されている
イン点のクリップ画像データのタイムコードを示すデー
タである。イン点のクリップ画像データのインデックス
番号とは、イン点のクリップ画像データに付与されたイ
ンデックス番号である。先に説明したクリップデータ用
の第2のマネージメントレコードデータ内のインデック
ス番号と同様に、このイン点のクリップ画像データのイ
ンデックス番号は、イン点、アウト点およびイベントの
生成に関係無く、マーキングされた全てのクリップ画像
データに順に付与される番号である。
【0163】アウト点のクリップ画像データハンドルと
は、アウト点のクリップ画像データが記憶されているア
ドレスを示すデータである。従って所望のアウト点のク
リップ画像データに対応する第2のマネージメントレコ
ードデータ内のアウト点のクリップ画像データハンドル
を参照することにより、そのアウト点のクリップ画像デ
ータが記憶されているアドレスを得ることができる。ア
ウト点のクリップタイプとは、第2のマネージメントレ
コードデータによって管理されているアウト点のクリッ
プ画像データがイン点のクリップ画像データであるの
か、アウト点のクリップ画像データであるのかを示すデ
ータである。ここでは全てアウト点のクリップ画像デー
タであるので、アウト点を示すデータが記憶される。
【0164】アウト点のタイムコードデータとは、第2
のマネージメントレコードデータによって管理されてい
るアウト点のクリップ画像データのタイムコードを示す
データである。アウト点のクリップ画像データのインデ
ックス番号とは、アウト点のクリップ画像データに付与
されたインデックス番号である。先に説明したクリップ
データ用の第2のマネージメントレコードデータ内のイ
ンデックス番号と同様に、このアウト点のクリップ画像
データのインデックス番号は、イン点、アウト点および
イベントの生成に関係無く、マーキングされた全てのク
リップ画像データに順に付与される番号である。
【0165】スロータイプとは、第2のマネージメント
レコードデータによって管理されるイベントまたはプロ
グラムが再生速度設定エリア25A(図19を参照して
後述する)を使用して再生速度が制御されているか、ま
たは通常の再生速度かを示すデータである。シンボルタ
イプとは、第2のマネージメントレコードデータによっ
て管理されるイベントのイン点とアウト点の期間にシン
ボルとして定義されたクリップ画像データが在るか否か
を示すデータである。ここで言うシンボルとは、そのイ
ベントを表すための代表的なクリップ画像データのこと
を意味している。シンボルのタイムコードデータとは、
シンボルとして設定されたクリップ画像データのタイム
コードである。
【0166】図11は、エフェクトデータ用の第2のマ
ネージメントレコードデータの構成を表している。この
エフェクトデータ用の第2のマネージメントレコードデ
ータは、前にリンクされているデータのポインタ、後に
リンクされているデータのポインタ、属性、効果映像選
択データ、効果タイプ、効果番号、効果方向、効果時
間、ボーダ指定、ボーダ幅、背景色有効フラグ、背景
色、X−位置座標、Y−位置座標、Z−位置座標、効果
補助パラメータ、フェーダ位置、および再設定可能フラ
グにより構成されている。
【0167】前にリンクされているデータのポインタ、
後ろにリンクされているデータのポインタ、および属性
は、図10のイベントデータおよびプログラムデータ用
の第2のマネージメントレコードデータにおける場合と
同様である。属性は、この第2のマネージメントレコー
ドデータがエフェクトデータ用であることを表してい
る。先頭からここまでの9バイトのデータは、図9に示
すクリップデータ用、または図10に示すイベントデー
タおよびプログラムデータ用の第2のマネージメントレ
コードデータと同様の構成とされている。これにより、
新しいデータ構造が追加された場合においても、管理方
法を変化させることなく、対応できるようになされてい
る。
【0168】効果映像選択データは、以降のデータを格
納しているメモリのアドレスを表している。効果タイプ
は、ピクチャインピクチャ、ワイプなどのエフェクトパ
ターンのタイプ(カテゴリ)を表している。効果番号
は、エフェクトに対して付与されている番号である。こ
の効果番号は、効果番号表示部30Dに表示される。効
果方向は、エフェクトを作用させる方向が、時間的に前
の方向であるのか、後ろの方向であるのかを表してい
る。効果時間は、エフェクトを作用させる時間(トラン
ジション)を表している。ボーダ指定は、ボーダの有無
の指定を表し、ボーダ幅は、設定したボーダ幅を表して
いる。
【0169】背景色有効フラグは、背景色の有無の指定
を表している。背景色は、背景色の指定を表している。
X−位置座標、Y−位置座標、およびZ−位置座標は、
それぞれエフェクトを作用させる位置座標を表してい
る。
【0170】効果補助パラメータは、各エフェクトパタ
ーン設定時に固有なパラメータの保持を表している。フ
ェーダ位置は、フェーダ値(エフェクトの変化量)を表
している。再設定可能フラグは、プログラムラインにお
いて、再設定が可能であるか否かを表している。
【0171】図12はDSKデータ用の第2のマネージ
メントレコードデータの構成を表している。このデータ
は、前にリンクされているデータのポインタ、後にリン
クされているデータのポインタ、属性、効果映像選択デ
ータ、効果時間、フェーダ位置、フェーダ逆転有効フラ
グ、ボーダ指定、ボーダタイプ、ボーダ位置、ボーダ
色、キー反転指定、クリップ値、ゲイン値、マスク指
定、マスクインバート指定、マスク矩形領域、および塗
りつぶしフラグにより構成されている。
【0172】前にリンクされているデータのポインタと
後にリンクされているデータのポインタは、上述した場
合と同様である。属性は、DSKデータ用であることを
表している。この場合においても、先頭から9バイトの
データは、図9乃至図11に示した第2のマネージメン
トレコードデータと同様の構成とされ、新しいデータ構
造が追加された場合においても、管理方法の変更が不要
となるようになされている。
【0173】効果映像選択データは、以降のデータを格
納しているメモリのアドレスを表している。効果時間
は、DSKトランジション時間を表している。フェーダ
位置は、フェーダ時(エフェクトの変化量)を表してい
る。フェーダ逆転有効フラグは、次のDSK実行時に、
自動的にトランジション方向を逆転させるか否かを表し
ている。
【0174】ボーダ指定は、ボーダ(枠)の指定を表し
ている。ボーダタイプは、ボーダの種類を指定してい
る。ボーダ位置は、ボーダの位置を指定している。ボー
ダ色は、ボーダの色を指定している。キー反転指定は、
キーデータを反転させて使用するか否かを指定してい
る。クリップ値は、クリップ値を指定している。ゲイン
値は、ゲイン値を指定している。マスク指定は、マスク
指定の有無を表している。マスクインバート指定は、マ
スク反転の有効無効を指定している。マスク矩形領域
は、マスク矩形領域の座標を保持している。塗りつぶし
フラグは、フィル信号の選択を指定している。
【0175】次に上述した第1のマネージメントレコー
ドデータおよび第2のマネージメントレコードデータを
使用して、どのようにクリップ画像データを管理するか
を、図13乃至図17に示す具体例を用いて説明する。
まず図13に示される「マーキング」の行は、イン点ま
たはアウト点のどちらでマーキングされたかを示してい
る。この例では、左から順にIN、IN、OUT、I
N、IN、IN、OUT、IN、OUT、IN、IN、
OUTと12回マーキングしたことを意味している。
「インデックス番号(INDEX NO.)」の行には、マーキ
ングされたイン点およびアウト点のクリップ画像データ
に付与されたインデックス番号が示されている。このイ
ンデックス番号は、マーキングされた全てのクリップ画
像データに対して、イン点およびアウト点に関係無く、
順に付与される番号である。従って図13に示されるよ
うに、マーキングした各クリップ画像データに「1」乃
至「12」のインデックス番号が順に付与される。
【0176】「クリップ番号(CLIP NO.)」の行には、
クリップ表示エリア28のクリップ番号表示エリア28
dに表示されるクリップ番号が示されている。なお、ク
リップ番号表示エリア28dに表示されるクリップ番号
は、インデックス番号とと同一の番号である。「イベン
ト番号(EVENT NO.)」の行には、イベント表示エリア
29のイベント番号表示エリア29dに表示されるイベ
ント番号が示されている。このイベント番号は、インデ
ックス番号およびクリップ番号とは全く関係無く、イベ
ントの生成順に自動的に付与されて行く番号である。
【0177】図14は、図13に示されるようにマーキ
ングしたとき、クリップ表示エリア28、イベント表示
エリア29およびプログラム表示エリア30に、どのク
リップ画像データが表示されるのかを示した図である。
クリップ表示エリア28には、インデックス番号「1」
のクリップ画像データ、インデックス番号「4」のクリ
ップ画像データ、インデックス番号「5」のクリップ画
像データ、およびインデックス番号「10」のクリップ
画像データが順に表示されている。
【0178】イベント表示エリア29には、作成された
4つのイベントが表示されている。すなわちイベント番
号「1」のイベントとしてインデックス番号「2」のイ
ン点のクリップ画像データが表示され、イベント番号
「2」のイベントとしてインデックス番号「6」のイン
点のクリップ画像データが表示され、イベント番号
「3」のイベントとしてイン点のインデックス番号
「8」のクリップ画像データが表示され、イベント番号
「4」のイベントとしてイン点のインデックス番号「1
1」のクリップ画像データがそれぞれ順に表示される。
各イベントのアウト点のクリップ画像データ(インデッ
クス番号「3」のクリップ画像データ、インデックス番
号「7」のクリップ画像データ、インデックス番号
「9」のクリップ画像データ、およびインデックス番号
「12」のクリップ画像データ)は、現在、対応するイ
ン点のクリップ画像データが表示されているので、表示
されていない。
【0179】プログラム表示エリア30には、イン点お
よびアウト点を指定しただけではクリップ画像データは
表示されない。この例では、イベント表示エリア29に
表示された4個のイベントを入れ替えて、図14に示さ
れるようなプログラムを作成したものとする。そのプロ
グラムとは、イベント番号「2」のイベント、イベント
番号「1」のイベント、およびイベント番号「3」のイ
ベントの順に、連続したプログラムである。従ってプロ
グラム表示エリア30には、イベント番号「2」のイベ
ントとして登録されたインデックス番号「6」のクリッ
プ画像データ、イベント番号「1」として登録されたイ
ンデックス番号「2」のクリップ画像データ、イベント
番号「3」として登録されたインデックス番号「8」の
クリップ画像データが表示される。
【0180】但しこの例においては、さらに、イベント
番号「2」のイベントと、イベント番号「1」のイベン
トの間に、「ワイプ」のエフェクトのクリップ画像デー
タが挿入されている。さらに、イベント番号「1」のイ
ベントと、イベント番号「3」のイベントの間に、「ワ
イプ」のエフェクトのクリップ画像データが挿入されて
いる。このエフェクトのクリップ画像データの挿入は、
映像効果設定エリア25から所望のエフェクトをドラッ
グアンドドロップすることで行われる。その詳細は、図
34を参照して後述する。
【0181】図15乃至図17は、第1のマネージメン
トレコードデータおよび第2のマネージメントレコード
データによってどのようにクリップ画像データが管理さ
れているかを示す図である。
【0182】図15は、クリップ表示エリア28に表示
されるクリップ画像データを管理する様子を示してい
る。マネージメントレコードデータ101は、クリップ
データ用の第1のマネージメントレコードデータであ
る。図8に示したように、このクリップデータ用の第1
のマネージメントレコードデータ101は、クリップ表
示エリア28のエリア全体と、クリップ表示エリア28
に表示されるクリップ画像データの位置を管理するため
のデータを有している。
【0183】第1のマネージメントレコードデータ10
1の後にリンクされているマネージメントレコードデー
タ201は、クリップデータ用の第2のマネージメント
レコードデータである。この第2のマネージメントレコ
ードデータ201は、インデックス番号「1」のクリッ
プ画像データを管理するためのデータである。図9に示
したように、第2のマネージメントレコードデータ20
1は、インデックス番号「1」のクリップ画像データが
記憶されているアドレスを示すクリップ画像データハン
ドルを有している。
【0184】第2のマネージメントレコードデータ20
1の後にリンクされているマネージメントレコードデー
タ204は、クリップデータ用の第2のマネージメント
レコードデータである。この第2のマネージメントレコ
ードデータ204は、インデックス番号「4」のクリッ
プ画像データを管理するためのデータであり、インデッ
クス番号「4」のクリップ画像データが記憶されている
アドレスを示すクリップ画像データハンドルを有してい
る。
【0185】同様に、第2のマネージメントレコードデ
ータ204の後には、インデックス番号「5」のクリッ
プ画像データを管理するための第2のマネージメントレ
コードデータ205がリンクされ、第2のマネージメン
トレコードデータ205の後には、インデックス番号
「10」のクリップ画像データを管理するための第2の
マネージメントレコードデータ210がリンクされてい
る。
【0186】図16は、イベント表示エリア29に表示
されるクリップ画像データを管理する様子を示してい
る。マネージメントレコードデータ102は、イベント
データ用の第1のマネージメントレコードデータであ
る。図8に示したように、この第1のマネージメントレ
コードデータ102は、イベント表示エリア29のエリ
ア全体と、イベント表示エリア29に表示されるクリッ
プ画像データの位置を管理するためのデータを有してい
る。
【0187】第1のマネージメントレコードデータ10
2の後にリンクされているマネージメントレコードデー
タ202は、イベントデータ用の第2のマネージメント
レコードデータである。図10に示したように、この第
2のマネージメントレコードデータ202は、インデッ
クス番号「2」で示されるイン点のクリップ画像データ
と、インデックス番号「3」で示されるアウト点のクリ
ップ画像データとを管理するためのデータを有してい
る。具体的には、この第2のマネージメントレコードデ
ータ202は、インデックス番号「2」で示されるイン
点のクリップ画像データが記憶されているアドレスを示
すイン点のクリップ画像データハンドルと、インデック
ス番号「3」で示されるアウト点のクリップ画像データ
が記憶されているアドレスを示すアウト点のクリップ画
像データハンドルとを有している。
【0188】同様に、第2のマネージメントレコードデ
ータ202の後には、インデックス番号「6」のイン点
のクリップ画像データおよびインデックス番号「7」の
アウト点のクリップ画像データを管理するための第2の
マネージメントレコードデータ206がリンクされ、第
2のマネージメントレコードデータ206の後には、イ
ンデックス番号「8」のイン点のクリップ画像データお
よびインデックス番号「9」のアウト点のクリップ画像
データを管理するための第2のマネージメントレコード
データ208がリンクされ、第2のマネージメントレコ
ードデータ208の後には、インデックス番号「11」
のイン点のクリップ画像データおよびインデックス番号
「12」のアウト点のクリップ画像データを管理するた
めの第2のマネージメントレコードデータ211がリン
クされている。
【0189】図17は、プログラム表示エリア30に表
示されるクリップ画像データを管理する様子を示してい
る。マネージメントレコードデータ103は、プログラ
ムデータ用の第1のマネージメントレコードデータであ
る。図8に示したように、この第1のマネージメントレ
コードデータ103は、プログラム表示エリア30のエ
リア全体と、プログラム表示エリア30に表示されるク
リップ画像データの位置を管理するためのデータを有し
ている。
【0190】プログラムデータ用の第1のマネージメン
トレコードデータ103の後には、インデックス番号
「6」のイン点のクリップ画像データおよびインデック
ス番号「7」のアウト点のクリップ画像データで構成さ
れる番号「2」のイベントを管理するための第2のマネ
ージメントレコードデータ206がリンクされ、第2の
マネージメントレコードデータ206の後には、エフェ
クト番号「1」のエフェクトを管理するための第2のマ
ネージメントレコードデータ201Eが接続されてい
る。図11に示したように、この第2のマネージメント
レコードデータ201Eは、エフェクト番号「1」で示
されるエフェクトデータを管理するためのデータを有し
ている。この第2のマネージメントデコードデータ20
1Eの後ろには、インデックス番号「2」のイン点のク
リップ画像データおよびインデックス番号「3」のアウ
ト点のクリップ画像データで構成される番号「1」のイ
ベントを管理するための第2のマネージメントレコード
データ202がリンクされ、第2のマネージメントレコ
ードデータ202の後には、エフェクト番号「2」のエ
フェクトを管理するための第2のマネージメントレコー
ドデータ202Eが接続されている。そして、この第2
のマネージメントレコードデータ202Eの後には、イ
ンデックス番号「8」のイン点のクリップ画像データお
よびインデックス番号「9」のアウト点のクリップ画像
データで構成される番号「3」のイベントを管理するた
めの第2のマネージメントレコードデータ208がリン
クされている。
【0191】ここでイベントデータの管理を表している
図16と、プログラムデータの管理を表している図17
とを比較して見る。インデックス番号「2」のクリップ
画像データ、インデックス番号「6」のクリップ画像デ
ータ、およびインデックス番号「8」のクリップ画像デ
ータの記憶の順番は、エフェクトが挿入されている点を
除き、図16と図17との間で全く変更されていない。
つまり、これはクリップ画像データの記憶位置は全く変
更されていないことを意味している。図16と図17と
の間で異なる点は、第2のマネージメントレコードデー
タのリンク順が変更されているということである。すな
わちこの編集システム1では、イベントの表示順番を変
更する際、イベントを表すクリップ画像データの記憶位
置を変更するのではなく、クリップ画像データを直接管
理している第2のマネージメントレコードデータのリン
クの順番を変更するようにしている。これにより、この
編集システム1では、イベントの表示順を高速に変更し
得るといった格別な効果が得られる。
【0192】またイベントの表示順の変更に限らず、ク
リップ表示エリア28に表示されているクリップ画像デ
ータの表示順の変更に関しても全く同じである。例えば
クリップ画像データを削除したり、新たに追加したりし
て、クリップ画像データの表示順が変更されたとして
も、実際にクリップ画像データの記憶位置を移動するの
ではなく、第2のマネージメントレコードデータのリン
ク情報(すなわち前および後にリンクされているデータ
へのポインタ部分)を修正してリンク順番を変更するだ
けで容易に表示順を変更し得る。
【0193】以上のことは、エフェクトについても同様
である。すなわち、この例の場合、映像効果データ(エ
フェクトデータ)もクリップ画像データと同様に取り扱
われる(従って、映像効果データは、エフェクト設定ク
リップ画像データとも称する)。その結果、その順番の
変更や削除は、対応する第2のマネージメントレコード
データのリンクの順番を変更するだけで処理される。こ
れにより、高速にエフェクトを処理することが可能とな
る。
【0194】次に図13における1回目のマーキングか
ら12回目までのマーキング動作を、各回路ブロックの
動きを含めて以下に具体的に説明する。まずマーキング
を始める前に、RAM10bに確保されたワークデータ
を記憶するための領域の先頭アドレスには、クリップデ
ータ用の第1のマネージメントレコードデータ101、
イベントデータ用の第1のマネージメントレコードデー
タ102、およびプログラムデータ用の第1のマネージ
メントレコードデータ103が既に生成されている。但
し、この状態では、いずれの第1のマネージメントレコ
ードデータも、リンクしている第2のマネージメントレ
コードデータがまだ無いので、「後にリンクされている
データへのポインタ」には、自分のアドレスが記憶され
ている。
【0195】〔1回目のマーキング(イン点)〕1回目
のマーキングが行われると、フレームメモリ11cから
の読出しを制御することによって、95画素×60画素
のクリップ画像データが形成される。形成されたクリッ
プ画像データは、インデックス番号「1」のクリップ画
像データとしてRAM10bの空きエリアに記憶され
る。この記憶と同時に、その形成されたクリップ画像デ
ータはインクリップ表示エリア24aに表示される。こ
のときこのクリップ画像データを管理する第2のマネー
ジメントレコードデータ201は、CPU10の中のレ
ジスタに一時的に記憶されており、RAM10bには記
憶されていない。その理由は、この時点では、この第2
のマネージメントレコードデータ201は、どのマネー
ジメントレコードデータにリンクするのかまだ不明であ
るからである。
【0196】〔2回目のマーキング(イン点)〕2回目
のマーキングが行われると、同様にインデックス番号
「2」のクリップ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。このとき2回続けてイン点
がマーキングされたので、インクリップ表示エリア24
aに表示されていたインデックス番号「1」のクリップ
画像データは、イベントとして使用されないことにな
る。従ってインクリップ表示エリア24aに表示されて
いたインデックス番号「1」のクリップ画像データは、
クリップ表示エリア28に移動される。またこの2回目
のマーキングにより、このインデックス番号「1」のク
リップ画像データを管理する第2のマネージメントレコ
ードデータ201は、クリップデータ用の第1のマネー
ジメントレコードデータ101にリンクすると決定され
る。依って、図15に示すように、CPU10のレジス
タに一時的に記憶されていた第2のマネージメントレコ
ードデータ201は、第1のマネージメントレコードデ
ータ101にリンクされるようにしてRAM10bに記
憶される。
【0197】一方、この2回目のマーキングで生成され
たインデックス番号「2」のクリップ画像データは、イ
ンデックス番号「1」のクリップ画像データに代わって
新たにインクリップ表示エリア24aに表示される。1
回目のマーキングと同様に、このインデックス番号
「2」のクリップ画像データを管理する第2のマネージ
メントレコードデータ202は、新たにCPU10の中
のレジスタに一時的に記憶される。
【0198】〔3回目のマーキング(アウト点)〕3回
目のマーキングが行われると、同様にインデックス番号
「3」のクリップ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この3回目のマーキングは
アウト点であるので、インデックス番号「2」のクリッ
プ画像データをイン点とし、インデックス番号「3」の
クリップ画像データをアウト点としたイベントが形成さ
れる。従ってインクリップ表示エリア24aに表示され
ていたインデックス番号「2」のクリップ画像データ
は、インクリップ表示エリア24aに表示されている状
態で、イベント表示エリア29にコピーされる。またこ
の3回目のマーキングにより、レジスタに記憶されてい
たインデックス番号「2」のクリップ画像データを管理
する第2のマネージメントレコードデータ202は、イ
ベントデータ用の第1のマネージメントレコードデータ
102にリンクすると決定される。依って図16に示す
ように、CPU10のレジスタに一時的に記憶されてい
た第2のマネージメントレコードデータ202は、第1
のマネージメントレコードデータ102にリンクされる
ようにしてRAM10bに記憶される。
【0199】一方、この3回目のマーキングで生成され
たインデックス番号「3」のクリップ画像データは、ア
ウトクリップ表示エリア24dに新たに表示される。な
お、インデックス番号「3」のクリップ画像データを管
理する第2のマネージメントレコードデータ202は、
第1のマネージメントレコードデータ102にリンクす
ることが決定しているので、CPU10の中のレジスタ
には記憶されない。
【0200】〔4回目のマーキング(イン点)〕4回目
のマーキングが行われると、同様にインデックス番号
「4」のクリップ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この記憶と同時に、その形
成されたクリップ画像データは、インクリップ表示エリ
ア24aに表示される。また1回目のマーキングと同様
に、このインデックス番号「4」のクリップ画像データ
を管理する第2のマネージメントレコードデータ204
は、CPU10の中のレジスタに一時的に記憶される。
なお、アウトクリップ表示エリア24dに表示されてい
たインデックス番号「3」のクリップ画像データは既に
記憶されているので、アウトクリップ表示エリア24d
からクリアされる。
【0201】〔5回目のマーキング(イン点)〕5回目
のマーキングが行われると、同様にインデックス番号
「5」のクリップ画像データが形成され、RAM10b
の空きエリアに記憶される。この場合、2回続けてイン
点がマーキングされたので、インクリップ表示エリア2
4aに表示されていたインデックス番号「4」のクリッ
プ画像データは、クリップ表示エリア28に移動され
る。またこの5回目のマーキングにより、CPU10の
レジスタに記憶されていた第2のマネージメントレコー
ドデータ204は、図15に示すように、第2のマネー
ジメントレコードデータ201にリンクされるようにし
てRAM10bに記憶される。
【0202】一方、その形成されたインデックス番号
「5」のクリップ画像データは、インクリップ表示エリ
ア24aに表示される。また4回目のマーキングと同様
に、このインデックス番号「5」のクリップ画像データ
を管理する第2のマネージメントレコードデータ205
は、CPU10の中のレジスタに一時的に記憶される。
以下、それ以降のマーキングに関しても、同様の処理が
行われるので、ここでは説明を省略する。
【0203】なお、図14に示す例においては、プログ
ラム表示エリア30に、イベント表示エリア29から、
所定のイベントがコピーされ、さらに所定のイベントの
間に、エフェクトが挿入されている。次に、この場合の
動作を、図17を参照して説明する。
【0204】すなわち、以上のようにしてマーキングを
行うと、イベント表示エリア29には、イベント番号
「1」のイベントを構成するインデックス番号「2」の
クリップ画像データ、イベント番号「2」のイベントを
構成するインデックス番号「6」のクリップ画像デー
タ、インデックス番号「3」のイベントを構成するイン
デックス番号「8」のクリップ画像データ、およびイベ
ント番号「4」のイベントを構成するインデックス番号
「11」のクリップ画像データが、順番に表示される。
【0205】この状態において、ユーザがマウス2dを
操作して、インデックス番号「6」のクリップ画像デー
タを、プログラム表示エリア30上にドラッグアンドド
ロップすると、図17に示すように、第1のマネージメ
ントレコードデータ103に、インデックス番号「6」
のイン点のクリップ画像データと、インデックス番号
「7」のアウト点のクリップ画像データで構成されるイ
ベントを管理する第2のマネージメントレコードデータ
206が、第1のマネージメントレコードデータ103
にリンクされる。
【0206】以下同様に、イベント表示エリア29に表
示されているインデックス番号「2」のイン点のクリッ
プ画像データを、プログラム表示エリア30のインデッ
クス番号「6」の後方の位置にドラッグアンドドロップ
すると、第2のマネージメントレコードデータ206
に、インデックス番号「2」のイン点のクリップ画像デ
ータと、インデックス番号「3」のアウト点のクリップ
画像データとで構成されるイベント番号「1」のイベン
トを管理する第2のマネージメントレコードデータ20
2がリンクされる。
【0207】さらに同様にして、イベント表示エリア2
9上に表示されているインデックス番号「8」のイン点
のクリップ画像データをマウス2dを操作して、プログ
ラム表示エリア30上のインデックス番号「2」のクリ
ップ画像データの後方にドラッグアンドドロップする
と、インデックス番号「8」のイン点のクリップ画像デ
ータと、インデックス番号「9」のアウト点のクリップ
画像データで構成されるイベント番号「3」のイベント
を管理する第2のマネージメントレコードデータ208
が、第2のマネージメントレコードデータ202にリン
クされる。
【0208】このような状態において、所定のエフェク
トを映像効果設定エリア25から選択し、それをプログ
ラム表示エリア30のインデックス番号「6」のクリッ
プ画像データと、インデックス番号「2」のクリップ画
像データの間にドラッグアンドドロップすると、第2の
マネージメントレコードデータ206の後ろのリンク先
は、それまでの第2のマネージメントレコーダ202か
ら、エフェクト番号「1」の第2のマネージメントレコ
ードデータ201Eに変更される。また、第2のマネー
ジメントレコードデータ202の前のリンク先は、それ
までの第2のマネージメントレコードデータ206か
ら、第2のマネージメントレコードデータ201Eに変
更される。
【0209】同様にして、映像効果設定エリア25か
ら、エフェクト番号「2」を選択し、それをプログラム
表示エリア30上のインデックス番号「2」のクリップ
画像データと、インデックス番号「8」のクリップ画像
データの間にドラッグアンドドロップすると、第2のマ
ネージメントレコードデータ202の後ろのリンク先
が、それまでの第2のマネージメントレコードデータ2
08から、エフェクト番号「2」を管理する第2のマネ
ージメントレコードデータ202Eに変更される。ま
た、第2のマネージメントレコードデータ208の前の
リンク先も、それまでの第2のマネージメントレコード
データ202から、第2のマネージメントレコードデー
タ202Eに変更される。
【0210】以上のようにして、映像効果データ(エフ
ェクト設定クリップ画像データ)は、通常のクリップ画
像データと同様に処理される。
【0211】<ハイブリッドレコーダの構成>次に図1
8を参照してハイブリッドレコーダ3(3a乃至3d)
について説明する。この図18に示すように、ハイブリ
ッドレコーダ3は、入力されるビデオ信号V1の記録と
再生を、見かけ上ほぼ同時に行うことができる複数のア
レイ構造とされているハードディスクドライブ(HD
D)300と、そのハードディスクドライブ300への
記録および再生をバックアップするビデオテープレコー
ダ(VTR)301とを有しており、これにより、例え
ばスポーツ中継のときに映像を常に記録しながら決定的
な瞬間の映像を再生することができると共に、ハードデ
ィスクドライブ300に記録または再生エラーが発生し
たとしても、ビデオテープレコーダ301のバックアッ
プによってその決定的な瞬間の映像を逃さず、確実に記
録および再生を行うことができるようになっている。
【0212】このようなハイブリッドレコーダ3の構成
について以下に具体的に説明する。まずハイブリッドレ
コーダ3には、RS−422の通信プロトコルに基づい
たインタフェース部302が設けられており、このイン
タフェース部302によってコンピュータ2の外部イン
タフェース18から送られてくる記録開始、記録終了、
再生開始、再生終了等といった制御コマンドを受け取る
ようになされている。このインタフェース部302はそ
の受け取った制御コマンドをCPU303に渡す。
【0213】CPU303はハイブリッドレコーダ3の
全体動作を制御するものであり、インタフェース部30
2から受けた制御コマンドに応じて各部の動作を制御す
る。これによりハイブリッドレコーダ3は入力されるビ
デオ信号V1とオーディオ信号A1を記録したり、その
記録したビデオ信号を再生して、再生ビデオ信号V3と
オーディオ信号A3として出力したりする。
【0214】まずビデオカメラ等のソース側から連続的
に供給されたビデオ信号V1とオーディオ信号A1は、
シリアルパラレル(S/P)変換器314で、シリアル
データからパラレルデータに変換された後、ビデオ信号
V1は、第1のスイッチ304に入力される。この第1
のスイッチ304にはこの他にも、デコーダ305から
出力されるビデオ信号も入力される。この第1のスイッ
チ304は、CPU303からの制御信号に基づいて、
ハードディスクドライブ300およびビデオテープレコ
ーダ(VTR)301に記録するビデオ信号を選択する
ものであり、ビデオ信号V1、またはデコーダ305か
ら出力されるビデオ信号のうちの、いずれか一方を選択
してエンコーダ306に出力する。
【0215】なお、通常は、ビデオ信号V1を記録する
ので、第1のスイッチ304としてはビデオ信号V1を
選択する。因みに、デコーダ305から出力されたビデ
オ信号を選択する場合は、ハードディスクドライブ30
0に記録されているビデオ信号をビデオテープレコーダ
301に転送して記録する場合である。
【0216】エンコーダ306は、第1のスイッチ30
4から供給されるアナログのビデオ信号をディジタルの
ビデオ信号に変換すると共に、そのディジタル化された
ビデオ信号をMPEG規格(Moving Picture Experts G
roup)に基づいてフレーム単位で圧縮符号化する。
【0217】一方、シリアルパラレル変換器314から
出力されたオーディオ信号A1は、オーディオデータ制
御部317に入力される。オーディオデータ制御部31
7にはまた、スイッチ315がマイクロホン8より入力
されたオーディオ信号、またはその他の装置から供給さ
れたオーディオ信号の一方を選択し出力したオーディオ
信号が、A/D変換器316によりA/D変換された
後、供給されている。オーディオデータ制御部317
は、CPU303の制御のもと、シリアルパラレル変換
器314より入力されるオーディオ信号、またはA/D
変換器316から入力されるオーディオ信号の一方を選
択し、エンコーダ306に出力している。エンコーダ3
06は、オーディオデータ制御部317から入力された
オーディオデータもMPEG規格に基づいて圧縮し、ビ
デオデータに多重化して出力する。
【0218】オーディオデータ制御部317にはまた、
第3のスイッチ310が出力したHDD300またはV
TR301からの再生オーディオデータが供給されてい
る。オーディオデータ制御部317は、この再生オーデ
ィオデータを処理した後、デコーダ305に供給してい
る。さらに、オーディオデータ制御部317は、HDD
300またはVTR301からの再生オーディオデータ
をD/A変換器318に出力し、D/A変換させた後、
オーディオアウトの端子319を介してスピーカ320
に出力し、放音させるようになされている。
【0219】第2のスイッチ307にはエンコーダ30
6から出力された符号化ビデオ信号とオーディオ信号の
他に、ビデオテープレコーダ301から出力されたビデ
オ信号とオーディオ信号も入力されている。この第2の
スイッチ307はCPU303からの制御信号に基づい
て、ハードディスクドライブ300に供給するビデオ信
号とオーディオ信号を選択するものであり、エンコーダ
306から出力された符号化ビデオ信号とオーディオ信
号、またはビデオテープレコーダ301から出力された
ビデオ信号とオーディオ信号のうちいずれか一方の組を
選択して出力する。なお、通常、ハードディスクドライ
ブ300は符号化ビデオ信号とオーディオ信号を記録す
るので、第2のスイッチ307は符号化ビデオ信号とオ
ーディオ信号を選択する。因みに、ビデオテープレコー
ダ301から出力されるビデオ信号とオーディオ信号を
選択する場合は、ビデオテープレコーダ301に記録さ
れているビデオ信号とオーディオ信号をハードディスク
ドライブ300に転送して記録する場合である。
【0220】第2のスイッチ307によって選択された
ビデオ信号とオーディオ信号は入力バッファメモリ30
8に入力される。この入力バッファメモリ308は、ビ
デオ信号とオーディオ信号を、例えば15フレーム分記
憶できるだけの記憶容量を有しており、入力されるビデ
オ信号とオーディオ信号を一時的に記憶する。
【0221】ハードディスクドライブ300は複数のハ
ードディスク300A(図66を参照して後述する)を
アレイ状に連結したハードディスクアレイを備えてお
り、これによりビデオ信号とオーディオ信号に対して十
分な記憶容量を有している。このハードディスクドライ
ブ300はCPU303からの制御信号によって記録動
作が指示されると、入力バッファメモリ308に記憶さ
れているビデオ信号とオーディオ信号を逐次読み出し
て、フレーム単位でハードディスクアレイに記憶する。
またハードディスクドライブ300はCPU303から
制御信号によって再生動作が指示されると、CPU30
3から指示された箇所のビデオ信号とオーディオ信号を
ハードディスクアレイから読み出して再生する。その再
生されたビデオ信号とオーディオ信号は例えば15フレ
ーム分の記憶容量を有している出力バッファメモリ30
9に出力され、一時的に記憶される。この出力バッファ
メモリ309は、一時的に記憶したビデオ信号とオーデ
ィオ信号を逐次読み出して第3のスイッチ310に出力
する。
【0222】ここでこのハードディスクドライブ300
の記録および再生動作について、以下に具体的に説明す
る。このハイブリッドレコーダ3においては、ハードデ
ィスクドライブ300の記録および再生動作は全てCP
U303によって管理されている。CPU303はタイ
ムコード生成部313から出力されるタイムコードを基
に、記録するビデオ信号の各ビデオフレームに対してタ
イムコードを割り当てると共に、当該ビデオ信号の各ビ
デオフレームに対して記録アドレスを割り当てる。そし
てCPU303はこの割り当てたタイムコードと記録ア
ドレスを対応表として記憶する。
【0223】記録動作時、CPU303はハードディス
クドライブ300に対して記録アドレスと記録コマンド
を指示する。これによりハードディスクドライブ300
は指示された記録アドレスにビデオ信号を記録して行
く。
【0224】一方、再生動作時、コンピュータ2からタ
イムコードによって読み出すビデオ信号が指示される
と、CPU303は、上述した対応表を参照して指示さ
れたタイムコードのビデオフレームがどこに記録されて
いるかを調べる(すなわち記録アドレスを調べる)。そ
してCPU303は再生コマンドと共に、調べた記録ア
ドレスをハードディスクドライブ300に指示する。こ
れによりハードディスクドライブ300は指示されたア
ドレスからビデオ信号を再生する(コンピュータ2が要
求するビデオ信号を再生する)。このようにしてCPU
303はタイムコードと記録アドレスの対応関係を対応
表として記憶することにより、コンピュータ2からタイ
ムコードによって再生位置が指示された場合でも、速や
かに指示された再生位置を再生することができる。な
お、オーディオ信号も、対応するビデオ信号と同様に記
録再生される。
【0225】なお、上述したタイムコード生成部313
は、外部から外部タイムコード(Ext.TC)が供給
される場合には、その外部タイムコードをタイムコード
としてCPU303に供給し、外部タイムコードが供給
されない場合には、自らタイムコードを生成してCPU
303に供給するようになされている。
【0226】次にハードディスクドライブ300の入力
側および出力側に設けられている入力バッファメモリ3
08および出力バッファメモリ309の役割について説
明する。2つのバッファメモリ308、309は、ハー
ドディスクドライブ300の記録動作と再生動作を、見
かけ上、並列的に行わせるための緩衝部として機能す
る。このハードディスクドライブ300は、入力バッフ
ァメモリ308がビデオ信号を取り込む速度よりも少な
くとも2倍以上の速度で記録動作が行えるようになって
いると共に、出力バッファメモリ309がビデオ信号を
読み出す速度よりも少なくとも2倍以上の速度で再生動
作が行えるようになっている。このため入力側と出力側
にバッファメモリ308、309を設けておけば、入力
バッファメモリ308がビデオ信号とオーディオ信号を
取り込んでいる間に、ハードディスクドライブ300は
再生動作を行って出力バッファメモリ309にビデオ信
号とオーディオ信号を蓄えることができ、また出力バッ
ファメモリ309がビデオ信号とオーディオ信号を読み
出している間に、ハードディスクドライブ300は入力
バッファメモリ308からビデオ信号とオーディオ信号
を読み出して記録動作を行うことができる。従ってこの
ようにハードディスクドライブ300の入力側および出
力側にバッファメモリ308、309を設けておけば、
ハードディスクドライブ300の記録動作と再生動作
を、見かけ上、同時にすることができる。
【0227】ここで再び図18に戻って各部の説明を続
ける。上述したようにエンコーダ306から出力される
符号化ビデオ信号とオーディオ信号はビデオテープレコ
ーダ301にも供給される。ビデオテープレコーダ30
1はハードディスクドライブ300のバックアップ用と
して設けられたものであり、CPU303からの制御信
号に基づいて記録動作または再生動作を行う。例えばハ
ードディスクドライブ300が記録動作を行っている場
合には、記録バックアップ用として動作するので、ビデ
オテープレコーダ301はハードディスクドライブ30
0の記録動作と並行して入力されるビデオ信号とオーデ
ィオ信号をビデオテープに記録する。またハードディス
クドライブ300がCPU303からの指示を受けて再
生動作を行っている場合には、再生バックアップ用とし
て動作するので、ハードディスクドライブ300が再生
しているビデオ信号およびオーディオ信号と同じビデオ
フレームのビデオ信号およびオーディオ信号をビデオテ
ープから再生して出力する。
【0228】なお、このビデオテープレコーダ301の
記録および再生動作も、ハードディスクドライブ300
と同様にCPU303によって管理されているが、ビデ
オテープレコーダの場合にはハードディスクドライブの
ようにアドレスによって位置が指定できないので、CP
U303はアドレス情報の代わりにタイムコードそのも
のを指示する。すなわちビデオテープレコーダ301は
記録時にはCPU303から与えられるタイムコードを
付加して記録し、再生時にはCPU303から指示され
るタイムコードを基に読み出し位置を確定して再生動作
を行う。
【0229】ビデオテープレコーダ301から再生され
たビデオ信号およびオーディオ信号は、ハードディスク
ドライブ300から再生されたビデオ信号およびオーデ
ィオ信号と同様に、第3のスイッチ310に入力され
る。この第3のスイッチ310はCPU303からの制
御信号に基づいて、再生ビデオ信号V3として出力する
ビデオ信号を選択するものである。すなわちこの第3の
スイッチ310は、ハードディスクドライブ300で再
生されたビデオ信号と、ビデオテープレコーダ301で
再生されたビデオ信号のうち、いずれか一方をCPU3
03からの制御信号に基づいて選択する。なお、通常
は、ハードディスクドライブ300で再生されたビデオ
信号が選択される。ビデオテープレコーダ301側のビ
デオ信号が選択される場合は、ハードディスクドライブ
300側のビデオ信号にエラーが発生した場合である。
【0230】第3のスイッチ310によって選択された
ビデオ信号はデコーダ305に供給される。デコーダ3
05は、フレーム単位で圧縮符号化されているビデオ信
号を復号するものであり、入力されるビデオ信号をMP
EG規格に基づいて復号する。またデコーダ305は復
号されたディジタルのビデオ信号をアナログのビデオ信
号に変換し、これを第1のタイムコード付加部311に
出力する。
【0231】第3のスイッチ310は、選択したオーデ
ィオ信号をオーディオデータ制御部317に供給する。
オーディオデータ制御部317は、入力されたオーディ
オ信号に所定の処理を施した後、デコーダ305に出力
する。デコーダ305は、オーディオ信号をMPEG規
格に基づいて復号し、アナログのオーディオ信号とし
て、ビデオ信号に多重化して第1のタイムコード付加部
311に出力する。
【0232】第1のタイムコード付加部311は、CP
U303から供給されるタイムコードに基づいて、デコ
ーダ305から出力されるビデオ信号の垂直同期期間に
タイムコードを付加する。但し、デコーダ305から出
力されるビデオ信号がビデオテープレコーダ301によ
って再生されたビデオ信号の場合には、既にタイムコー
ドが付加されているのでタイムコードを付加せず、ハー
ドディスクドライブ300によって再生されたビデオ信
号の場合のみタイムコードを付加する。なお、ビデオ信
号に付加するタイムコードは、記録時に割り当てたタイ
ムコードと一致したものである。この第1のタイムコー
ド付加部311によってタイムコードが付加されたビデ
オ信号は、再生ビデオ信号V3としてオーディオ信号A
3とともに、外部に出力されると共に、映像効果装置6
に送出される。
【0233】なお、このハイブリッドレコーダ3から
は、再生ビデオ信号V3およびオーディオ信号A3の他
にも、入力ビデオ信号V1とほぼ同じビデオ信号V2が
出力される。このビデオ信号V2は、第2のタイムコー
ド付加部312によって入力ビデオ信号V1に対してタ
イムコードを付加したビデオ信号である。この場合、第
2のタイムコード付加部312は、CPU303から出
力されるタイムコードに基づいて、入力ビデオ信号V1
の垂直同期期間にタイムコードを付加し、これをビデオ
信号V2として出力する。その際、第2のタイムコード
付加部312は、タイムコードとそれが付加されるビデ
オフレームとの対応関係がビデオ信号V3と同じになる
ように、ビデオ信号V1にタイムコードを付加して行
く。これは、例えば第1のタイムコード付加部311に
おいて、あるビデオフレームに「00:01:23:4
5」というタイムコードを付けたとすると、ビデオ信号
V1のうちそのビデオフレームに対応するビデオフレー
ムに、同じタイムコード「00:01:23:45」を
付加するということである。
【0234】このようにしてこのハイブリッドレコーダ
3は、ハードディスクドライブ300にビデオ信号V1
を記録しながら、当該ハードディスクドライブ300か
らビデオ信号V3を再生し得るようになされており、記
録動作と再生動作をほぼ同時に行えるようになされてい
る。またこのハイブリッドレコーダ3の場合には、ハー
ドディスクドライブ300のバックアップ用としてビデ
オテープレコーダ301を備えており、ハードディスク
ドライブ300側に何らかの不具合が発生した場合で
も、確実に記録および再生動作を行えるようになされて
いる。
【0235】さらに、オーディオデータ制御部317
は、図53を参照して後述するように、ボイスオーバ編
集時にプレビュー再生するとき、再生オーディオ信号を
所定のレベルだけ減衰してD/A変換器318に供給
し、スピーカ320から出力する。
【0236】<再生速度設定> 〔再生速度設定エリア〕次にイベントの再生速度設定に
ついて説明する。この編集システム1では、ピクチャモ
ードまたはタイムラインモードのいずれにおいても、映
像効果設定エリア25の表示を、再生速度設定エリア2
5Aの表示に変更させ、これを使用して、イベントの再
生速度をフレーム単位で設定することができるようにな
っている。これにより、例えば野球中継において、ホー
ムランを打った瞬間のイベントに対してスロー再生を設
定することができ、そのホームランシーンのイベントを
スロー再生して、バッターの動きやボールの行方を一段
とリアルに表現した映像を視聴者に提供することができ
る。またフレーム単位で再生速度を設定できるので、例
えばピッチャーがボールを投げるシーンでは比較的早め
のスロー再生を行い、バッターがボールを打つ瞬間のシ
ーンでは比較的遅めのスロー再生を設定することがで
き、イベント内で異なるスロー再生を設定して、一段と
迫力のある映像を視聴者に提供することができる。
【0237】ここで図19を参照しながら、この点につ
いて以下に具体的に説明する。まず図19に示す再生速
度設定エリア25Aは、タイミング表示エリア22のオ
プションボタン22hをクリックすることによりプルダ
ウンメニューを表示させ、その中からDMC(ダイナミ
ックモーションコントロール)ボタンを操作すること
で、映像効果設定エリア25に代えて表示させることが
できる。この再生速度設定エリア25Aは、ラーンボタ
ン25Aa、スピードフイットボタン25Ab、通常再
生速度設定ボタン25Ac、イベント番号表示部25A
d、イベントデュレーション表示部25Ae、タイムラ
インスケール表示部25Af、タイムランナー表示部2
5Ag、ポイント表示部25Ah、イン点タイムコード
表示部25Ai、アウト点タイムコード表示部25A
j、およびメモリ残量インジケータ部25Akを有して
いる。
【0238】ラーンボタン25Aaは、後述する専用コ
ントローラ2eを使用して再生速度を設定するときに使
用するボタンである。このラーン(LEARN)ボタン25
Aaをクリックした後で、専用コントローラ2eを使用
して再生速度情報を入力すると、その速度情報が記憶さ
れ、イベントの再生速度が設定される。スピードフイッ
ト(FIT)ボタン25Abは、イン点からアウト点まで
の長さ(いわゆるデュレーション)をキーボード2cか
ら数値入力することにより再生速度を自動設定するとき
に使用するボタンである。このスピードフイットボタン
25Abをクリックした後で、キーボード2cからデュ
レーション値を入力すれば、そのデュレーション値を基
に最適な再生速度が自動設定される。
【0239】通常再生速度設定(NORMAL)ボタン25A
cは、再生速度の設定を取り消すときに使用するボタン
である。再生速度が設定されているイベントを指定した
後、この通常再生速度設定ボタン25Acをクリックす
ると、その設定されている再生速度が取り消され、通常
の再生速度すなわち1倍速が設定される。イベント番号
表示部25Adは指定されたイベントのイベント番号を
表示するエリアである。表示されるイベント番号は、イ
ベント表示エリア29のイベント番号表示部29dで表
示されるイベント番号と同じものである。
【0240】イベントデュレーション表示部25Ae
は、指定されたイベントのイン点からアウト点までの長
さ、すなわちデュレーションを表示するエリアである。
このイベントデュレーション表示部25Aeはデュレー
ションをフレーム単位で表示する。タイムラインスケー
ル表示部25Afは、指定されたイベントのデュレーシ
ョンを視覚的に表すための目盛り、すなわちスケールを
表すエリアである。このタイムラインスケール表示部2
5Afに表示されるスケールは、フレーム単位のもので
ある。
【0241】タイムランナー表示部25Agは、後述す
る専用コントローラ2eで再生速度を設定していると
き、または再生速度が設定されたイベントをプレビュー
しているとき、現在、イベント内のどの位置が設定また
は再生されているかを表示する位置表示部である。この
タイムランナー表示部25Agには人間が走っている形
をしたアイコン25gaが表示されるようになってお
り、タイムラインスケール表示部25Afのスケールを
基準にした当該アイコン25gaの表示位置により、現
在設定または再生されているイベント内の位置を明示し
得るようになっている。従ってオペレータは、そのアイ
コン25gaの位置によって視覚的にどの位置の設定ま
たは再生が行われているかを容易に理解することができ
る。
【0242】またこの場合には、アイコン25gaが設
定または再生の進行に伴って、順次、スケールに沿って
イン点からアウト点に向かって移動するが、その際、設
定されている再生速度に応じてアイコン25gaの移動
速度が変化するので、イベント中のどの部分の再生速度
が速く、どの部分の再生速度が遅いかといったことをオ
ペレータは視覚的に容易に確認することができる。
【0243】ポイント表示部25Ahは、指定されたイ
ベントのイン点からアウト点までの間で、編集操作中に
設定された他のイン点またはアウト点があるか否かを示
すエリアである。このポイント表示部25Ahでは、そ
のような他のイン点またはアウト点が存在すると、その
位置にポインタ25haを表示するようになされてい
る。これによりそのポインタ25haの有無により、オ
ペレータは他の編集点の存在を容易に把握することがで
きる。イン点タイムコード表示部25Aiおよびアウト
点タイムコード表示部25Ajは、それぞれ選択された
イベントのイン点およびアウト点のタイムコードを表示
するエリアである。
【0244】メモリ残量インジケータ部25Akは、ラ
ーンボタン25Aaをクリックし、専用コントローラ2
eを使用して再生速度を設定して、その再生速度をCP
U10のRAM10bに記憶させるとき、最大ラーン継
続時間に対する残量を示すエリアである。1つのイベン
トに対して再生速度の設定のために割り当てられている
記憶領域は予め決められているので、その記憶領域の残
り容量を調べれば、残量は容易に算出することができ
る。このようなメモリ残量インジケータ部25Akを設
けることにより、視覚的にメモリの残量が分かるので、
最大ラーン継続時間をオーバーするような再生速度設定
を未然に回避することができる。
【0245】<専用コントローラ>次に図20を参照し
て、再生速度設定に使用される専用コントローラ2eに
ついて説明する。図20に示すように、専用コントロー
ラ2eは、複数の操作ボタンの他に、ロータリーエンコ
ーダであるサーチダイアル400とスライドエンコーダ
であるモーションコントロールレバー401を有してお
り、この2つの操作部を使用して、マニュアル操作で、
再生速度を自由に入力し得るようになされている。
【0246】まずこの専用コントローラ2eの操作パネ
ル面に設けられている操作ボタンの配置について説明す
る。操作パネル面の中央上部には、ラーン(LEARN)ボ
タン402、スタート(START)ボタン403、ストッ
プ(STOP)ボタン404、記録側選択(R)ボタン40
5、再生側選択(P)ボタン406、プレイ(PLAY)ボ
タン407、スティル(STILL)ボタン408、マーク
イン(MARK IN)ボタン409、およびマークアウト(M
ARK OUT)ボタン410が設けられている。またこれら
の操作ボタンの下方位置には、上述したサーチダイアル
400と、シャトル(SHUTTL)ボタン411、ジョグ
(JOG)ボタン412、バリアブル(VAR)ボタン41
3、およびバリアブルインジケータ414が設けられて
いる。
【0247】これに対して操作パネル面の右側には、上
から順にプレビュー(PREVIEW)ボタン415、カーソ
ルボタン416、およびエンター(ENTER)ボタン41
7が設けられている。一方、操作パネルの左側には、上
述したモーションコントロールレバー401が操作パネ
ルの上下に対してスライドし得るように設けられてい
る。
【0248】これらの操作ボタンのうちラーンボタン4
02は、モーションコントロールレバー401またはサ
ーチダイアル400によって再生速度を設定し、それを
記憶するときに使用するボタンである。このラーンボタ
ン402を押した後、モーションコントロールレバー4
01またはサーチダイアル400を操作してからマーク
アウトボタン410を押すまでの間、再生速度の記憶が
行われる。なお、このラーンボタン402は、機能的に
は再生速度設定エリア25Aに表示されているラーンボ
タン25Aaとほぼ同じである。
【0249】スタートボタン403は、ハイブリッドレ
コーダ3に対して記録開始コマンドを出力して記録ビデ
オ表示エリア21に表示されているビデオ信号を記録す
るときに操作するボタンである。またストップボタン4
04はハイブリッドレコーダ3に対して記録停止コマン
ドを出力して、記録ビデオ表示エリア21に表示されて
いるビデオ信号の記録動作を停止するときに操作するボ
タンである。なお、これらのボタン403、404は、
機能的にはモニタ2bに表示されている記録開始および
終了ボタン31aと同じである。
【0250】記録側選択ボタン405および再生側選択
ボタン406は、専用コントローラ2eによってコント
ロールする対象を選択するときに使用するボタンであ
る。専用コントローラ2eによって記録側をコントロー
ルする場合には記録側選択ボタン405を押し、再生側
をコントロールする場合には再生側選択ボタン406を
押す。
【0251】プレイボタン407は、ハイブリッドレコ
ーダ3に対して再生開始コマンドを出力して、再生ビデ
オ表示エリア23にビデオ信号を表示させるときに使用
するボタンである。またスティルボタン408はハイブ
リッドレコーダ3に対して再生停止コマンドを出力し
て、再生ビデオ表示エリア23に表示されているビデオ
信号の再生動作を停止するときに使用するボタンであ
る。このスティルボタン408を押すと、再生ビデオ画
面23aには静止画が表示される。
【0252】マークインボタン409およびマークアウ
トボタン410は、それぞれイン点およびアウト点を設
定するときに使用するボタンである。なお、これらのボ
タン409、410は、記録側選択ボタン405が押さ
れているときには、記録ビデオマーキングエリア24の
マークインボタン24cおよびマークアウトボタン24
fと同じように動作し、再生側選択ボタン406が押さ
れている場合には、再生ビデオマーキングエリア27の
マークインボタン27cおよびマークアウトボタン27
fと同じように動作する。
【0253】シャトルボタン411はサーチダイアル4
00をシャトルモードで動作させたいときに押すボタン
であり、ジョグボタン412はサーチダイアル400を
ジョグモードで動作させたいときに押すボタンである。
またバリアブルボタン413はサーチダイアル400を
バリアブルモードで動作させたいとき、またはモーショ
ンコントロールレバー401を動作させたいときに押す
ボタンである。なお、バリアブルボタン413を1回押
すと、右側のバリアブルインジケータ414が点灯して
サーチダイアル400がバリアブルモードに設定され、
もう1回押すと、左側のバリアブルインジケータ414
が点灯してモーションコントロールレバー401が使用
可能状態になり、さらにもう1回押すと、左右のバリア
ブルインジケータ414が消灯してサーチダイアル40
0およびモーションコントロールレバー401が使用不
可能状態になる。
【0254】プレビューボタン415は、図6のプレビ
ューボタン45b、および図5と図6のプレビューボタ
ン32と同様の機能を有しており、選択したイベントや
プログラムをプレビューしたいときに使用するボタンで
ある。イベントやプログラムを選択した状態でこのプレ
ビューボタン415を押すと、そのイベントまたはプロ
グラムの再生開始コマンドがハイブリッドレコーダ3に
出力され、再生ビデオ画面23aにそのイベントまたは
プログラムのビデオ信号が表示される。
【0255】カーソルボタン416は、上方向ボタン、
下方向ボタン、左方向ボタンおよび右方向ボタンの4つ
のボタンで構成され、クリップ表示エリア28、イベン
ト表示エリア29またはプログラム表示エリア30にお
いてクリップ画像データを選択するときにカーソルを移
動させるためのボタンである。
【0256】エンターボタン417には2種類の機能が
割り当てられている。1つは再生ビデオマーキングエリ
ア27において設定したイン点からアウト点までを新た
にイベントとして登録するときに登録指示を入力する機
能であり(モニタ2bに表示されているニューイベント
ボタン33と同じ)、もう1つは選択したイベントやプ
ログラムを送出するときに送出指示を入力する機能であ
る。
【0257】サーチダイアル400はオペレータの回転
操作に応じた再生速度情報を入力するロータリーエンコ
ーダである。このサーチダイアル400は上述したよう
に、シャトルボタン411、ジョグボタン412および
バリアブルボタン413を押すことにより、シャトルモ
ード、ジョグモードおよびバリアブルモードの3つのモ
ードで動作する。
【0258】まずシャトルモードのときは、このサーチ
ダイアル400の回転位置によって、−100倍速から
+100倍速までの再生速度情報を入力することができ
る。なお、このモードのときには、サーチダイアル40
0は静止画、+10倍速および−10倍速の位置でクリ
ック状態になる。
【0259】また、ジョグモードのときには、このサー
チダイアル400の回転位置によって、−1倍速から+
1倍速までの再生速度情報を入力することができる。さ
らに、バリアブルモードのときには、このサーチダイア
ル400の回転位置によって、−1倍速から+3倍速ま
での再生速度情報を入力することができる。なお、この
モードのときには、サーチダイアル400は、静止画お
よび+1倍速の位置でクリック状態になる。
【0260】このようにコントロール範囲を狭めること
によって細かい再生速度を設定し得るジョグモード、粗
い再生速度設定によって広範囲の設定を行えるシャトル
モード、または、プラス側の設定範囲を広げたバリアブ
ルモードを選択し得るようにしたことにより、オペレー
タは自分の設定したい再生速度に応じてそれを切り換
え、再生速度を自由自在に設定することができる。
【0261】モーションコントロールレバー401はオ
ペレータのスライド操作に応じた再生速度情報を入力す
るスライドエンコーダである。このモーションコントロ
ールレバー401を上下にスライドさせることにより、
静止画から+1倍速までの再生速度情報を入力すること
ができる。なお、このモーションコントロールレバー4
01の両側部には、範囲拡張ボタン401aが設けられ
ており、この範囲拡張ボタン401aを押すことによ
り、入力し得る再生速度情報を−1倍速から+3倍速ま
での範囲に拡張することができる。
【0262】このようにモーションコントロールレバー
401によって、静止画から+1倍速までの再生速度情
報を入力し得るようにしたことにより、オペレータはそ
の範囲内で再生速度を自由自在に設定することができ
る。また再生速度情報を入力する機構として、回転操作
方式のサーチダイアル400と、スライド操作方式のモ
ーションコントロールレバー401とを設けたことによ
り、オペレータは自分の使いやすい方を選択して再生速
度情報を入力することができ、使い勝手を向上させるこ
とができる。
【0263】なお、ここで説明した専用コントローラ2
eの各種操作ボタンから入力された指示情報や、サーチ
ダイアル400およびモーションコントロールレバー4
01から入力された再生速度情報は、ポインティングデ
バイスインタフェース17を介してCPU10に送出さ
れる。これによりCPU10はその指示情報に応じた動
作制御を行うと共に、指定されたイベントに対してその
再生速度情報に応じた再生動作を行う。なお、ラーンボ
タンが押されている場合には、CPU10はその再生速
度情報を、指定されたイベントの再生速度としてRAM
10bに記憶する。
【0264】因みに、再生速度情報を記憶する際には、
例えば図21に示すようなデータフォーマットで記憶す
る。すなわち指定されたイベントのイン点からアウト点
までの各ビデオフレーム毎にスピードデータを記憶する
ようになされている。なお、スピードデータはサーチダ
イアル400またはモーションコントロールレバー40
1から出力され、ポインティングデバイスインタフェー
ス17によってデコーダされたディジタルデータであ
る。再生時には、CPU10はこのフォーマットで記憶
されているスピードデータを読み出して再生速度を制御
する。その際、CPU10は、スピードデータをN、再
生速度をvとして、v=10(N/32−2)なる演算
を行い、その結果得た値を再生速度とする。従って例え
ばスピードデータNが「64」のときには、再生速度は
「1.0」となり、スピードデータNが「32」のとき
には、再生速度は「0.1」となる。
【0265】<再生速度の設定方法>次に再生速度設定
エリア25Aを使用して再生速度を設定する際の設定手
順を説明する。まず再生速度の設定方法としては、大き
く分けて3つの方法がある。第1の方法は専用コントロ
ーラ2eを使用せずに再生速度情報(スピードデータ)
をキーボード2cから入力する方法であり、第2の方法
はイベントを指定した上で専用コントローラ2eを使用
して再生速度情報(スピードデータ)を入力する方法で
あり、第3の方法はイベントを指定せずに専用コントロ
ーラ2eを使用して再生速度情報を入力する方法であ
る。
【0266】第1の方法の場合には、まずイベント表示
エリア29から再生速度を設定したい所望のイベントを
クリック操作を行って指定する。次にタイミング表示エ
リア22のオプションボタン22hをクリック操作し
て、再生速度設定エリア25Aを表示させる。その中に
は、指定したイベントの番号およびデュレーションが表
示される。次に再生速度設定エリア25Aのスピードフ
イットボタン25Abをクリックする。これによりキー
ボードから再生速度情報を入力し得るようになるので、
オペレータは再生速度情報を入力する。なお、この場合
には、実際には再生速度情報(スピードデータ)そのも
のを入力するのではなく、デュレーション値を入力す
る。この操作により、そのデュレーション値に応じた最
適な再生速度がそのイベントに対して自動設定される。
【0267】なお、その後、そのイベントをプレビュー
するのであれば、プレビューボタン32をクリックすれ
ば良い。またその設定された再生速度を保存するのであ
れば、ニューイベントボタン33またはリプレイスボタ
ン35をクリックすれば良い。
【0268】第2の方法の場合には、まずイベント表示
エリア29から再生速度を設定したい所望のイベントを
クリック操作を行って指定する。次にタイミング表示エ
リア22のオプションボタン22hをクリック操作す
る。これにより再生速度設定エリア25Aが表示され、
その中には、指定したイベントの番号およびデュレーシ
ョンが表示される。次に再生速度設定エリア25Aのラ
ーンボタン25Aaをクリック操作する。これにより再
生速度設定可能状態になるので、専用コントローラ2e
のモーションコントロールレバー401またはサーチダ
イアル400を操作して再生速度情報を入力する。この
入力された再生速度は、CPU10のRAM10bに順
次記憶される。その後、再生速度の設定を終了させるの
であれば、終了させたい位置で再生ビデオマーキングエ
リア27のマークアウトボタン27fまたは専用コント
ローラ2eのマークアウトボタン410を押せば、再生
速度の設定が終了する。なお、この設定された再生速度
を保存するのであれば、ニューイベントボタン33また
はリプレイスボタン35をクリックすれば良い。
【0269】第3の方法の場合には、まず再生ビデオ表
示エリア23の再生ビデオ画面23aを見ながら所望の
位置で専用コントローラ2eのラーンボタン402を押
す。これによりイン点が設定されると共に、再生速度設
定可能状態になるので、同様に、専用コントローラ2e
のモーションコントロールレバー401またはサーチダ
イアル400を操作して再生速度情報を入力すれば良
い。この入力された再生速度は、CPU10のRAM1
0bに順次記憶される。この後、再生速度の設定を終了
させるのであれば、終了させたい位置で再生ビデオマー
キングエリア27のマークアウトボタン27fまたは専
用コントローラ2eのマークアウトボタン410を押せ
ば、再生速度の設定が終了する。なお、この設定された
再生速度を保存するのであれば、ニューイベントボタン
33またはリプレイスボタン35をクリックすれば良
い。
【0270】<プリロールモード>次にこの編集システ
ム1に設けられているプリロールモードについて説明す
る。通常、イベントを生成する場合には、オペレータ
は、記録ビデオ画面21aに表示されるビデオデータを
見ながら、記録ビデオマーキングエリア24のマークイ
ンボタン24cまたはマークアウトボタン24fをクリ
ックしてイン点またはアウト点を指示する。これにより
この編集システム1では、その指示されたイン点からア
ウト点までのビデオデータがイベントとして登録され
る。この登録されたイベントを確認する場合には、オペ
レータは、イベント表示エリア29に表示されているそ
のイベントをクリックして指定した後、プレビューボタ
ン32をクリックする。これによりそのイベントの再生
動作が開始され、再生ビデオ画面23aには、そのイベ
ントのイン点からアウト点までのビデオデータが表示さ
れる。
【0271】ところでイベントのイン点を指示すると
き、オペレータは記録ビデオ画面21aに表示されてい
るビデオデータを見ながらマークインボタン24cを操
作してイン点を指示するようになされているので、マー
クインボタン24cの操作遅れ等により、イベントとし
て登録したい場面の後にイン点を指示してしまうことが
ある。例えば野球中継においてホームランを打った場面
をイベントとして登録する場合、一般には、ピッチャー
がボールを投げてからバッターの打ったボールがスタン
ドインする迄の間をイベントとして登録することが所望
されるが、ホームランの場面であるか否かはバッターの
打ったボールがスタンドインする迄は分からないので、
必然的にイン点を指示するのが遅れてしまう。このよう
にイン点が遅れたイベントでは、大事な場面が含まれて
いないので、そのイベントを修正しなければならない。
【0272】そこでこの編集システム1の場合には、オ
ペレータが指定したイン点の位置よりも所定時間前の位
置から自動的に再生動作を開始し、マーキングポイント
を容易に修正し得るようになされたプリロールモードが
設けられている。このプリロールモードについて、以下
に具体的に説明する。
【0273】まずプリロールモードにおいて使用される
時間、すなわちオペレータが指定したイン点から前に再
生開始点をシフトするための時間(以下、これをキュー
アップ時間と呼ぶ)は、メニューの環境設定において自
由に設定し得るようになされている。このキューアップ
時間を設定する場合には、メニューとして用意されてい
る環境設定を呼び出し、その中のキューアップ項目を選
択する。このキューアップ項目の選択により、画面上に
は、図22に示すようなキューアップ設定画面が表示さ
れる。このキューアップ設定画面において、設定時間表
示エリア500をクリックした後、キューアップ時間と
して設定する時間を秒単位でキーボード2cから入力す
れば、その時間が設定時間表示エリア500に表示され
て仮設定される。
【0274】なお、設定時間表示エリア500の隣にあ
るジョグボタン501のうち所望方向のボタンをクリッ
クすると、その方向に時間が秒単位でシフトして行くよ
うになっているので、このジョグボタン501を使用し
てキューアップ時間を入力しても良い。
【0275】このようにしてキューアップ時間を入力し
た後、設定ボタン502をクリックすると、設定時間表
示エリア500に表示されている時間がキューアップ時
間として正式に登録される。具体的には、入力されたキ
ューアップ時間がRAM10bの環境設定データ用の記
憶領域に格納される。なお、キャンセルボタン503を
クリックすると、設定時間表示エリア500に表示され
ている時間がリセットされ、新たにキューアップ時間を
入力し得る状態になる。因みに、設定ボタン502をク
リックすると、このキューアップ設定画面は自動的に画
面上から消えるようになっている。
【0276】このようにしてキューアップ時間が設定さ
れている状態で、タイミング表示エリア22のプリロー
ルボタン22eをクリック操作すると、プリロールモー
ドの起動が指示され、これにより当該プリロールボタン
22eが点灯してプリロールモードが起動する。なお、
プリロールモードを解除する場合には、再びプリロール
ボタン22eをクリック操作すると、プリロールモード
の終了が指示され、これにより当該プリロールボタン2
2eが消灯してプリロールモードが解除される。
【0277】プリロールモードが起動されている状態
で、オペレータが記録ビデオマーキングエリア24のマ
ークインボタン24cをクリックすると、イン点が指示
されると共に、そのイン点として指示されたクリップ画
像データがインクリップ表示エリア24aに表示され
る。またこれと同時に、設定されているキューアップ時
間が読み出され、図23に示すように、イン点として指
示された位置のタイムコードからそのキューアップ時間
だけ前にシフトした位置のタイムコードが算出される。
そしてこの算出されたタイムコードの位置を再生開始点
として、ハイブリッドレコーダ3に再生コマンドを出力
することにより、この編集システム1では、その再生開
始点から再生動作が自動的に開始される。この再生され
たビデオ信号V3は、映像効果装置6を介してビデオ信
号V6として再生ビデオ画面23aに表示されるので、
オペレータはこの再生ビデオ画面23aを見ながら、再
生ビデオマーキングエリア27のマークインボタン27
cをクリックすることにより、イン点を容易に修正する
ことができる。なお、その後、マークアウトボタン27
fをクリックしてアウト点を指示し、ニューイベントボ
タン33をクリックすれば、そのイン点からアウト点ま
での区間のビデオデータがイベントとして登録される。
【0278】このようにしてプリロールモードを予め起
動しておけば、例えば野球中継のときにバッターの打っ
たボールがスタンドインした時点でマークインボタン2
4cをクリックしてイン点を指示した場合でも、そのイ
ン点から所定時間前の位置から自動的に再生動作が行わ
れるので、その再生画面を見ながら再生側のマークイン
ボタン27cをクリックしてイン点を指示するだけで、
容易にイン点を修正することができる。例えばピッチャ
ーがボールを投げた時点にイン点を修正すれば、バッタ
ーがボールを打った瞬間等、所望の場面を含むをイベン
トをリアルタイムで容易に作成することができる。
【0279】<ワークデータフォルダ>次にこの項で
は、ワークデータフォルダについて説明する。この編集
システム1においては、編集オペレーションによって生
成されたイベントやプログラム等に関するワークデータ
は、通常、RAM10bに格納されているが、アプリケ
ーションプログラムを終了して編集オペレーションを終
了するときには、それらのワークデータはコンピュータ
2の内部に設けられたハードディスクドライブ15aに
ダウンロードされ、当該ハードディスクドライブ15a
内のハードディスクに記憶される。その際、ワークデー
タはフォルダと呼ばれる階層構造で記憶される。
【0280】ここで図24を用いて、この点について以
下に具体的に説明する。図24に示すように、イベント
やプログラム等に関するワークデータは、それぞれフォ
ルダと呼ばれる階層構造で記憶される。このフォルダ
は、MS−DOS等におけるデイレクトリとほぼ同じで
あり、ワークデータフォルダ600を最上位の階層と
し、そのワークデータフォルダ600の階層下に下位の
フォルダ601乃至603を形成して、各データファイ
ルを階層構造で管理しながら記憶するようになされてい
る。なお、ワークデータフォルダ600は、この編集シ
ステム1を起動したときにコンピュータ2によってハー
ドディスクドライブ15aに形成される。
【0281】まずクリップ表示エリア28やイベント表
示エリア29、或いはプログラム表示エリア30等に表
示されるクリップ画像データは、ワークデータフォルダ
600の下位に形成されたクリップフォルダ601の階
層下にクリップ画ファイルとして、それぞれクリップ画
像データ単位で記憶される。このクリップ画ファイルの
中身はクリップ画像データそのものであり、クリップ画
像を示すビデオデータが書き込まれる。またこのクリッ
プ画ファイルのファイル名としては、括弧内に示すよう
に、クリップ画像データ毎に付与されたインデックス番
号に拡張子の「.pic」を付加した名前が使用される。
【0282】またイベント内の代表的なクリップ画像と
して登録されたシンボル画像データは、ワークデータフ
ォルダ600の下位に形成されたシンボルフォルダ60
2の階層下にシンボル画ファイルとして、それぞれシン
ボル画像データ単位で記憶される。このシンボル画ファ
イルの中身としてはシンボル画像を示すビデオデータが
書き込まれる。またこのシンボル画ファイルのファイル
名としては、括弧内に示すように、シンボル画像が含ま
れるイベント番号に拡張子の「.pic」を付加した名前が
使用される。
【0283】プログラムに関するワークデータは、下位
フォルダが形成されず、直接、ワークデータフォルダ6
00の階層下にプログラムファイルとして記憶される。
このプログラムファイルの中には、プログラムを構成す
るイベントのイベント番号が順番に書き込まれるように
なっており、当該プログラムファイルを参照することに
よってプログラムがどのイベントによって形成されてい
るかを知ることができるようになっている。またこのプ
ログラムファイルのファイル名としては、プログラムフ
ァイルであることを示す「PROG」に拡張子の「.dat」を
付加した名前が使用される。
【0284】イベントに関するワークデータも、下位フ
ォルダが形成されず、直接、ワークデータフォルダ60
0の階層下にイベントファイルとして記憶される。この
イベントファイルの中には、イン点とアウト点のクリッ
プ番号がイベント番号毎に順に書き込まれるようになっ
ており、当該イベントファイルを参照することによっ
て、各イベントを形成するイン点とアウト点のクリップ
番号が分かるようになっている。またこのイベントファ
イルのファイル名としては、イベントファイルであるこ
とを示す「EVNT」に拡張子の「.dat」を付加した名前が
使用される。
【0285】クリップ画像データに関するワークデータ
も、下位フォルダが形成されず、直接、ワークデータフ
ォルダ600の階層下にクリップファイルとして記憶さ
れる。このクリップファイルの中には、クリップ画像デ
ータのインデックス番号とタイムコードが、クリップ番
号毎に順に書き込まれるようになっており、当該クリッ
プファイルを参照することによって、各クリップ画像デ
ータがどのインデックス番号の画像データで形成されて
いるかを知ることができるようになっている。またクリ
ップファイルのファイル名としては、クリップファイル
であることを示す「CLIP」に拡張子の「.dat」を付加し
た名前が使用される。
【0286】また再生速度設定エリア25Aを使用して
設定したイベントの再生速度を示すスピードデータ(図
21参照)は、ワークデータフォルダ600の下位に形
成されたスローデータフォルダ603の階層下にスロー
データファイルとして、それぞれイベント単位で記憶さ
れる。このスローデータファイルの中には、図21に示
したようなスピードデータがフレーム毎に書き込まれる
ようになっており、当該スローデータファイルを参照す
ることによって、そのイベントに対して設定された再生
速度を知ることができるようになっている。またこのス
ローデータファイルのファイル名としては、括弧内に示
すように、イベント毎に付与されたイベント番号に拡張
子の「.dat」を付加した名前が使用される。
【0287】このようにしてこの編集システム1では、
アプリケーションプログラムを終了するときには、編集
オペレーションによって生成したイベントやプログラム
等に関するワークデータを階層構造で、ハードディスク
ドライブ15aのハードディスクに記憶するようになさ
れている。これによりアプリケーションプログラムを再
起動したときには、ハードディスクに記憶されているこ
れらのワークデータを読み出してプログラム表示エリア
30やイベント表示エリア29等に終了前と同じクリッ
プ画像データを表示することができ、アプリケーション
プログラム終了前の状態に復帰することができる。また
このようにしてワークデータを記憶することにより、後
からそのワークデータを読み出してEDL(エデイット
・ディシジョン・リスト)等の編集リストを出力するこ
ともできる。
【0288】<コンピュータの動作説明>この項では、
フローチャートを用いて各処理におけるコンピュータ2
の動作について説明する。なお、以降の説明で使用され
るフローチャートは、基本的にCPU10の動作を説明
しているものである。
【0289】〔初期動作〕まず図25を用いてコンピュ
ータ2の初期動作について説明する。最初にステップS
1において、オペレータによりアプリケーションプログ
ラムの実行が指定されると、コンピュータ2のCPU1
0は動作を開始する。次のステップS2では、アプリケ
ーションプログラムがハードディスクドライブ15aの
ハードディスクに記憶されているので、CPU10は当
該CPU10内に設けられた動作用のRAM10bにア
プリケーションプログラムをアップロードする。
【0290】次のステップS3では、CPU10はRA
M10bにアップロードしたアプリケーションプログラ
ムを実行する。次のステップS4では、CPU10は、
これから行われる編集作業によって生成される複数のク
リップ画像データや編集データ等を記憶するためのメモ
リ領域をRAM10bに確保する。なお、このとき図1
5乃至図17に示したようなクリップデータ用、イベン
トデータ用およびプログラムデータ用の第1のマネージ
メントレコーダもRAM10bに生成される。
【0291】次のステップS5では、CPU10は、こ
れから行われる編集作業によって生成されるプログラム
やイベントに関するワークデータを記憶するためのワー
クデータフォルダをハードディスクドライブ15aのハ
ードディスクに生成する。
【0292】次のステップS6では、GUIのためのグ
ラフィック表示をモニタ2bに表示するため、CPU1
0はコンピュータ2の内部クロックに同期して、グラフ
ィックデータをVRAM13bにリアルタイムで転送す
る。これにより次のステップS7において、VRAM1
3bに記憶されているグラフィックデータと同一のグラ
フィックがモニタ2bに表示される。
【0293】次のステップS8では、CPU10はビデ
オ信号V2を記録ビデオ画面21aに表示するか否かの
判定を行う。この判定はオペレータによるビデオ表示の
指定に基づいて行われる。もし、ビデオ表示の指定が無
いのであれば、編集オペレーションを行わないと判定し
てステップS16に進み、処理を終了する。通常の場合
であれば、編集オペレーションを行うためビデオ表示の
指定があるので、ステップS9に進んでビデオ信号V2
の表示処理に移る。
【0294】ステップS9では、CPU10は、ハイブ
リッドレコーダ3に対してRS−422の制御コマンド
を出力することにより、当該ハイブリッドレコーダ3に
ビデオ信号V2の出力を指示する。これを受けたハイブ
リッドレコーダ3は、入力されるビデオ信号V1にタイ
ムコードを付加してビデオ信号V2を生成し、コンピュ
ータ2に送出する。
【0295】次のステップS10では、データ変換部1
1bが、入力されるコンポジットビデオ信号V2からタ
イムコードを抽出すると共に、当該コンポジットビデオ
信号V2をディジタルのコンポーネントビデオデータに
変換する。変換されたビデオデータはフレームメモリ1
1cに入力され、フレーム単位で一時的に記憶される。
また抽出されたタイムコードデータはプロセッサコント
ローラ11aに供給され、当該プロセッサコントローラ
11aを介してCPU10に送出される。
【0296】次のステップS11では、フレームメモリ
11cに記憶されているビデオデータがVRAM13b
に転送される。転送されるビデオデータは、フレームメ
モリ11cからの読み出しサンプル数が少なくなってい
るので、380画素×240画素に縮小されたビデオデ
ータである。なお、このとき画像データバス5aの調停
が行われることにより、ビデオデータの他にもGUIの
ためのイメージデータがCPU10からVRAM13b
に転送されるようになされている。またこのときVRA
M13bに記憶されるビデオデータをリアルタイムで更
新することにより、モニタ2bにリアルタイムでビデオ
データを表示することが可能となる。
【0297】次のステップS12では、VRAM13b
に記憶されたイメージデータとビデオデータがリアルタ
イムでモニタ2bに表示される。次のステップS13で
は、記録ビデオ画面21aに表示されているビデオデー
タをハイブリッドレコーダ3に記録するか否かをCPU
10が判定する。この判定はオペレータによる記録開始
および終了ボタン31aのクリック操作に基づいて行わ
れる。すなわち記録開始および終了ボタン31aがクリ
ックされれば、ビデオデータを記録すると判定して次の
ステップS14に進み、記録開始および終了ボタン31
aがクリックされなければビデオデータを記録しないと
判定してステップS16に進み、処理を終了する。
【0298】ステップS14では、CPU10は記録開
始コマンドを外部インタフェース18に送出する。これ
を受けた外部インタフェース18はその記録開始コマン
ドをRS−422規格の通信フォーマットに変換し、ハ
イブリッドレコーダ3に送出する。これによりハイブリ
ッドレコーダ3は入力されるビデオ信号V1の記録動作
を開始する。
【0299】次のステップS15では、ハイブリッドレ
コーダ3によって記録動作が開始されたので、CPU1
0は全ての初期設定が終了したと判断してこのフローチ
ャートに示されるような初期動作の手順を終了する。
【0300】〔記録側におけるマーキング〕次に記録ビ
デオマーキングエリア24を使用したマーキングについ
て、図26に示すフローチャートを用いて説明する。な
お、このマーキングは、図13乃至図17の説明を参照
すると、より理解しやすくなる。
【0301】まず図25に示した初期動作の手順を終了
すると、このマーキング動作が行える状態になり、ステ
ップS20から入って処理を開始する。ステップS21
では、CPU10は新たにマーキングがされたか否かを
判断する。マーキングがされたか否かの判断は、記録ビ
デオマーキングエリア24のマークインボタン24cま
たはマークアウトボタン24fのエリア内にカーソルが
位置する状態でマウス2dがクリックされたか否かに基
づいて行われる。その際、マウス2dのクリック操作に
より割り込みコマンドが発生するので、CPU10はこ
の割り込みコマンドの発生に応じてマーキングの判断を
行う。その判断の結果、マークインボタン24cがクリ
ックされたのであれば、イン点が指定されたと判断して
ステップS22に進み、マークアウトボタン24fがク
リックされたのであれば、アウト点が指定されたと判断
してステップS30に進む。
【0302】ステップS22では、イン点のクリップ画
像データを生成する。このイン点のクリップ画像データ
は、フレームメモリ11cに記憶されているビデオデー
タをVRAM13bに読み出すことにより生成される。
その際、読出しのサンプル数を少なくすることによりデ
ータ量を1/16に間引いているので、クリップ画像デ
ータとしては95画素×60画素の画像サイズのものが
生成される。
【0303】ステップS23では、VRAM13bのイ
ンクリップ表示エリア用の記憶領域に記憶されているイ
ン点のクリップ画像データが読み出され、インクリップ
表示エリア24aに表示される。
【0304】ステップS24では、CPU10は、ステ
ップS21におけるマーキングが最初のイン点のマーキ
ングであるか否かを判断する。その結果、最初のマーキ
ングであればステップS21に戻り、2回目以上のマー
キングであればステップS25に進む。
【0305】ステップS25では、CPU10は、先に
マーキングされたクリップ画像データがイン点のクリッ
プ画像データであるか否かを判断する。その結果、先に
マーキングされたクリップ画像データがイン点のクリッ
プ画像データであるのであればステップS26に進み、
先にマーキングされたクリップ画像データがアウト点の
クリップ画像データであるのであればステップS27に
進む。
【0306】ステップS26では、先にマーキングされ
たイン点のクリップ画像データをクリップ表示エリア2
8に移動する。つまりイン点が2回続けてマーキングさ
れたため、先にマーキングされたクリップ画像データは
イベントとしては使用されず、クリップ表示エリア28
に移動される。なお、このとき図13乃至図17に示す
ように、クリップ表示エリア28に移動されたクリップ
画像データについての第2のマネージメントレコードデ
ータが生成される。
【0307】一方、ステップS27では、CPU10
は、先にマーキングされたアウト点のクリップ画像デー
タによってイベントが生成されたか否かを判断する。そ
の結果、先のマーキングによってイベントが生成されて
いるのであればステップS29に進み、先のマーキング
によってイベントが生成されていないのであればステッ
プS28に進む。
【0308】ステップS28では、先のマーキングによ
ってアウトクリップ表示エリア24dに表示されていた
アウト点のクリップ画像データをクリップ表示エリア2
8に移動する。これは、先のマーキングによって生成さ
れたアウト点のクリップ画像データはイベントとして使
用されなかったが、今後使用することもあり得るのでマ
ーキング履歴として残しておくためである。
【0309】これに対してステップS29では、アウト
クリップ表示エリア24dに表示されていたアウト点の
クリップ画像データをクリアする。この場合、アウトク
リップ表示エリア24dに表示されているクリップ画像
データは、既に、イベントのアウト点として使用されて
いるので、これ以上表示する必要がないからである。
【0310】一方、ステップS21における判断によっ
てアウト点のマーキングが検出されたためステップS3
0に進んだ場合には、ここでアウト点のクリップ画像デ
ータを生成する。このアウト点のクリップ画像データ
も、フレームメモリ11cに記憶されているビデオデー
タをVRAM13bに読み出すことにより生成される。
またこの場合にも、読出しの際に、データ量を1/16
に間引くことによって95画素×60画素のクリップ画
像データが生成される。
【0311】ステップS31では、VRAM13bのア
ウトクリップ表示エリア用の記憶領域に記憶されている
アウト点のクリップ画像データが読み出され、アウトク
リップ表示エリア24dに表示される。
【0312】次のステップS32では、CPU10は、
ステップS21におけるマーキングが最初のアウト点の
マーキングであるか否かを判断する。その結果、最初の
マーキングであればステップS21に戻り、2回目以上
のマーキングであればステップS33に進む。
【0313】ステップS33では、CPU10は、先に
マーキングされたクリップ画像データがイン点のクリッ
プ画像データであるか否かを判断する。その結果、先に
マーキングされたクリップ画像データがイン点のクリッ
プ画像データであるのであればステップS34に進み、
先にマーキングされたクリップ画像データがアウト点の
クリップ画像データであるのであればステップS36に
進む。
【0314】ステップS34では、CPU10は、先に
マーキングされたイン点と後からマーキングされたアウ
ト点までの区間をイベントとして登録する。このように
この編集システム1では、イン点の後にアウト点のマー
キングが行われると、自動的にイベントとして登録され
る。なお、このときには、図13乃至図17に示したよ
うに、イベントに関しての第2のマネージメントレコー
ドデータが生成される。
【0315】次のステップS35では、生成されたイベ
ントのイン点のクリップ画像データをイベント表示エリ
ア29にコピーし、当該イベント表示エリア29にクリ
ップ画像データを表示する。
【0316】一方、ステップS36では、CPU10
は、先にマーキングされたアウト点のクリップ画像デー
タによってイベントが生成されたか否かを判断する。そ
の結果、先のマーキングによってイベントが生成されて
いるのであればステップS38に進み、先のマーキング
によってイベントが生成されていないのであればステッ
プS37に進む。
【0317】ステップS37では、先のマーキングによ
って生成されたアウト点のクリップ画像データをクリッ
プ表示エリア28に移動する。これは、先のマーキング
によって生成されたアウト点のクリップ画像データはイ
ベントとして使用されなかったが、今後使用することも
あり得るのでマーキング履歴として残しておくためであ
る。
【0318】これに対してステップS38では、インク
リップ表示エリア24aに表示されていたイン点のクリ
ップ画像データをクリアする。これは、インクリップ表
示エリア24aに表示されているクリップ画像データ
と、先にマーキングされたアウト点のクリップ画像デー
タとによってイベントが生成されたため、インクリップ
表示エリア24aに表示されているクリップ画像データ
は今後使用されることがないので、これ以上表示する必
要がないからである。
【0319】ステップS26、ステップS28、ステッ
プS29、ステップS35、ステップS37またはステ
ップS38の処理が終了すると、CPU10はステップ
S39に進み、ここでマーキング動作を終了するか否か
を判断する。マーキング動作を継続するのであれば再び
ステップS20に戻って処理を繰り返し、マーキング動
作を終了するのであればステップS40に進んで処理を
終了する。
【0320】〔再生側におけるマーキング〕次にハイブ
リッドレコーダ3から再生されたビデオ信号V3に対し
て、映像効果装置6で必要に応じてエフェクトを付与し
たビデオ信号V6を見ながら、再生ビデオマーキングエ
リア27を使用してマーキングする場合について、図2
7および図28に示すフローチャートを用いて説明す
る。まずこのマーキングは、既にクリップ画像データが
記憶されている状態からスタートする。ステップS50
から入ったステップS51において、CPU10はクリ
ップ表示エリア28のクリップ画像データが指定された
か否かを判断する。このときCPU10は、カーソルが
クリップ画像データ表示エリア28aにある状態で、マ
ウス2dがダブルクリック(2回連続したクリック操
作)されると、そのクリップ画像データが指定されたと
判断する。その結果、クリップ画像データの指定があっ
た場合には、次のステップS52において、指定された
クリップ画像データが再生ビデオマーキングエリア27
に表示される。すなわちイン点のクリップ画像データが
指定されたのであればインクリップ表示エリア27aに
表示され、アウト点のクリップ画像データが指定された
のであればアウトクリップ表示エリア27dに表示され
る。
【0321】次のステップS53では、CPU10は、
指定されたクリップ画像データのタイムコードを参照
し、そのタイムコードのビデオデータをスチル再生させ
るための制御コマンドを外部インタフェース18に送出
する。これを受けた外部インタフェース18は、そのス
チル再生コマンドをRS−422規格の通信フォーマッ
トに変換してハイブリッドレコーダ3に送出する。これ
によりハイブリッドレコーダ3は、受け取ったタイムコ
ードを基にタイムコードと記録アドレスの対応表を参照
して記録アドレスを調べ、その記録アドレスの位置から
ビデオデータを読み出すことにより、指示されたビデオ
データを再生する。このビデオデータはビデオ信号V3
として映像効果装置6に入力され、そこからさらにビデ
オ信号V6としてコンピュータ2内の第2のビデオプロ
セッサ12に送出される。
【0322】ステップS54では、第2のビデオプロセ
ッサ12においてビデオ信号V6からのタイムコードの
抽出が行われると共に、ビデオ信号V6をディジタルの
コンポーネントビデオデータに変換する画像処理が行わ
れる。なお、この変換されたビデオデータは第2のビデ
オプロセッサ12内のフレームメモリ12cに一時的に
記憶される。
【0323】ステップS55では、フレームメモリ12
cに記憶されているスチル再生ビデオデータを380画
素×240画素となるように縮小した上でVRAM13
bに転送する。
【0324】次のステップS56では、そのVRAM1
3bに記憶されている再生ビデオデータを再生ビデオ画
面23aに表示する。この場合、ハイブリッドレコーダ
3からはリアルタイムのビデオデータでなく、指示され
たクリップ画像データに対応したスチルビデオデータだ
けが送出されるので、再生ビデオ画面23aには静止画
が表示される。
【0325】ステップS57では、CPU10は、再生
ビデオ画面23aに表示されているスチルビデオデータ
に対して再生が指示されたか否かを判断する。このとき
CPU10は、再生ビデオ画面23aにスチルビデオデ
ータが表示されている状態でプレビューボタン32がク
リックされると、再生が指示されたと判断する。
【0326】再生指示があった場合には、次のステップ
S58において、CPU10は再生開始コマンドを外部
インタフェース18に送出する。これを受けた外部イン
タフェース18は、その再生開始コマンドをRS−42
2規格の通信フォーマットに変換してハイブリッドレコ
ーダ3に送出する。これによりハイブリッドレコーダ3
は、再生ビデオ画面23aに表示されているビデオデー
タに対応する記録アドレスから順にビデオデータを読み
出すことにより、その再生ビデオ画面23aに表示され
ているビデオデータに続く通常の再生ビデオデータを生
成する。この再生ビデオデータはビデオ信号V3として
映像効果装置6に入力され、そこからさらにビデオ信号
V6としてコンピュータ2内の第2のビデオプロセッサ
12に送出される。
【0327】次のステップS59では、CPU10はマ
ーキングがされたか否かを判断する。マーキングがされ
たか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27の
マークインボタン27cまたはマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリックされたか否かに基づいて行われる。その際、マ
ウス2dのクリック操作により割り込みコマンドが発生
するので、CPU10はこの割り込みコマンドの発生に
応じてマーキングの判断を行う。その判断の結果、マー
クインボタン27cがクリックされたのであれば、イン
点が指定されたと判断してステップS60に進み、マー
クアウトボタン27fがクリックされたのであれば、ア
ウト点が指定されたと判断してステップS63に進む。
【0328】ステップS60では、イン点のクリップ画
像データを生成する。このイン点のクリップ画像データ
は、フレームメモリ12cに記憶されているビデオデー
タをVRAM13bに読み出すことにより生成される。
その際、読出しのサンプル数を少なくすることによりデ
ータ量を1/16に間引いているので、クリップ画像デ
ータとしては95画素×60画素の画像サイズのものが
生成される。次のステップS61では、VRAM13b
のインクリップ表示エリア用の記憶領域に記憶されてい
るイン点のクリップ画像データが読み出され、インクリ
ップ表示エリア27aに表示される。
【0329】ステップS62では、先にマーキングさ
れ、インクリップ表示エリア27aに表示されていたイ
ン点のクリップ画像データをクリップ表示エリア28に
移動する。なお、先にマーキングがされておらず、イン
クリップ表示エリア27aにクリップ画像データが表示
されていなかった場合には、この処理は行われない。こ
のステップS62の処理が終わると、CPU10はステ
ップS70に進む。
【0330】一方、アウト点のマーキングのためステッ
プS63に進んだ場合には、ここでアウト点のクリップ
画像データを生成する。このアウト点のクリップ画像デ
ータも、フレームメモリ12cに記憶されているビデオ
データをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。またこの場合にも、読出しの際に、データ量を1/
16に間引くことによって95画素×60画素のクリッ
プ画像データが生成される。ステップS64では、VR
AM13bのアウトクリップ表示エリア用の記憶領域に
記憶されているアウト点のクリップ画像データが読み出
され、アウトクリップ表示エリア27dに表示される。
【0331】次のステップS65では、CPU10は、
先にマーキングされたクリップ画像データがイン点のク
リップ画像データであるか否かを判断する。その結果、
先にマーキングされたクリップ画像データがイン点のク
リップ画像データであるのであればステップS66に進
み、先にマーキングされたクリップ画像データがアウト
点のクリップ画像データであるのであればステップS6
7に進む。ステップS66では、CPU10はイベント
として新しく登録するか否かの判断を行う。この判断
は、オペレータによるニューイベントボタン33のクリ
ック操作に基づいて行われる。ニューイベントボタン3
3がクリックされ、イベント登録が指示された場合には
ステップS68に進み、ニューイベントボタン33がク
リックされず、イベント登録が指示されなかった場合に
はステップS67に進む。
【0332】ステップS68では、CPU10は、イン
点からアウト点までの区間をイベントとして登録する。
このようにこの編集システム1では、イン点の後にアウ
ト点がマーキングされ、さらにニューイベントボタン3
3がクリックされると、そのイン点からアウト点までの
区間が新たなイベントとして登録される。なお、このと
きには、図13乃至図17に示したように、イベントに
関しての第2のマネージメントレコードデータが生成さ
れる。
【0333】次のステップS69では、生成されたイベ
ントのイン点のクリップ画像データをイベント表示エリ
ア29にコピーし、当該イベント表示エリア29にクリ
ップ画像データを表示する。この処理が終了すると、C
PU10は次のステップS70に進む。
【0334】一方、先のマーキングによって生成された
クリップ画像データがアウト点のクリップ画像データで
あったためステップS67に進んだ場合には、ここで先
のマーキングによって生成されたアウト点のクリップ画
像データをクリップ表示エリア28に移動する。なお、
先にマーキングがされておらず、アウトクリップ表示エ
リア27dにクリップ画像データが表示されていなかっ
た場合には、この処理は行われない。この処理が終わる
と、CPU10はステップS70に進む。
【0335】ステップS70では、CPU10は、再生
ビデオ画面23aに表示されているビデオデータの再生
停止が指示されたか否かを判断する。この判断は、専用
コントローラ2eのスティルボタン408が押されたか
否かに基づいて判断する。再生停止が指示されなかった
場合には、ステップS59に戻って処理を繰り返し、再
生停止が指示された場合には、次のステップS71に進
む。ステップS71では、CPU10は再生停止コマン
ドを外部インタフェース18に送出する。これを受けた
外部インタフェース18はその再生停止コマンドをRS
−422規格の通信フォーマットに変換してハイブリッ
ドレコーダ3に送出する。これによりハイブリッドレコ
ーダ3はビデオデータの読出し動作を停止して、再生動
作を停止する。このステップS71の処理が終了する
と、CPU10はステップS72に移ってマーキングの
処理を終了する。
【0336】〔トリミング〕次に生成されているイベン
トを指定してイン点またはアウト点を変更する処理、い
わゆるトリミングについて、図29に示すフローチャー
トを用いて説明する。なお、このフローチャートは既に
イベントが生成されている状態からスタートするものと
する。
【0337】まずステップS80から入ったステップS
81において、CPU10は、イベント表示エリア29
のクリップ画像データが指定されたか否かを判断する。
このときCPU10は、カーソルがクリップ画像データ
表示エリア29aにある状態で、マウス2dがダブルク
リック(2回連続したクリック操作)されると、そのク
リップ画像データが指定されたと判断する。クリップ画
像データの指定があった場合には、次のステップS82
において、CPU10は指定されたクリップ画像データ
のタイムコードを参照し、そのタイムコードのビデオデ
ータをスチル再生させるための再生コマンドを外部イン
タフェース18を介してハイブリッドレコーダ3に送出
する。この再生コマンドに基づいてハイブリッドレコー
ダ3が指定されたビデオデータを再生して再生ビデオデ
ータを生成することにより、再生ビデオ画面23aには
指定されたクリップ画像データに対応した再生ビデオデ
ータが表示される。
【0338】次のステップS83では、CPU10は専
用コントローラ2eのシャトルボタン411が押された
か否かを判断する。シャトルボタン411が押されたの
であれば、次のステップS84に進み、ここでCPU1
0は専用コントローラ2eのサーチダイアル400が回
転されたか否かを判断する。サーチダイアル400が回
転されたのであれば、ステップS85に進み、ここでC
PU10はサーチダイアル400の動いた方向と距離を
演算する。そしてCPU10は、その求めた方向と距離
および現在再生ビデオ画面23aに表示されているビデ
オデータのタイムコードに基づいて、指定されたビデオ
データのタイムコードを算出する。具体的には、回転が
右方向であれば、現在表示されているビデオデータのタ
イムコードに移動距離分のタイムコードを加えることに
より指定されたビデオデータのタイムコードを算出し、
回転が左方向であれば、現在表示されているビデオデー
タのタイムコードから移動距離分のタイムコードを引く
ことにより指定されたビデオデータのタイムコードを算
出する。
【0339】ステップS86では、CPU10はその求
めたタイムコードのビデオデータを再生させるための再
生コマンドを外部インタフェース18を介してハイブリ
ッドレコーダ3に送出する。
【0340】ステップS87では、この再生コマンドに
基づいてハイブリッドレコーダ3が指定されたタイムコ
ードのビデオデータを再生することにより、再生ビデオ
画面23aには指定されたタイムコードの再生ビデオデ
ータが表示される。
【0341】次のステップS88では、CPU10はマ
ーキングがされたか否かを判断する。マーキングがされ
たか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27の
マークインボタン27cまたはマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリックされたか否かに基づいて行われる。その判断の
結果、マークインボタン27cまたはマークアウトボタ
ン27fのいずれかがクリックされたのであればステッ
プS89に進み、いずれもクリックされなければステッ
プS83に戻って処理を繰り返す。
【0342】ステップS89では、マーキングされたク
リップ画像データを生成する。このクリップ画像データ
は、フレームメモリ12cに記憶されているビデオデー
タをVRAM13bに読み出すことにより生成される。
その際、読出しのサンプル数を少なくすることによりデ
ータ量を1/16に間引いているので、クリップ画像デ
ータとしては95画素×60画素の画像サイズのものが
生成される。
【0343】ステップS90では、そのVRAM13b
に記憶されているクリップ画像データが読み出され、再
生ビデオマーキングエリア27のインクリップ表示エリ
ア27aまたはアウトクリップ表示エリア27dに表示
される。具体的には、イン点としてマーキングされたの
であれば、クリップ画像データはインクリップ表示エリ
ア27aに表示され、アウト点としてマーキングされた
のであれば、クリップ画像データはアウトクリップ表示
エリア27dに表示される。
【0344】ステップS91では、CPU10はニュー
イベントボタン33が押されたか否かを判断する。この
判断は、ニューイベントボタン33の位置にカーソルが
ある状態でマウス2dがクリックされたか否かに基づい
て行われる。その結果、ニューイベントボタン33が押
されたのであればステップS92に進み、ニューイベン
トボタン33が押されなかったのであればステップS9
4に進む。
【0345】ステップS92では、イン点またはアウト
点をステップS88でマーキングされたクリップ画像デ
ータに置き換え、それを新たなイベントとして登録す
る。例えばステップS88においてイン点がマーキング
されたと判定されたのであれば、その新たなイン点と既
に登録されているアウト点までの区間を新たなイベント
して登録し、ステップS88においてアウト点がマーキ
ングされたと判定されたのであれば、既に登録されてい
るイン点とその新たなアウト点までの区間を新たなイベ
ントして登録する。なお、このときには、図13乃至図
17に示したように、イベントに関しての第2のマネー
ジメントレコードデータが新たに生成される。
【0346】次のステップS93では、その新たなイベ
ントのイン点のクリップ画像データがイベント表示エリ
ア29に表示される。この処理が終了すると、CPU1
0は次のステップS97に移ってトリミングの処理を終
了する。
【0347】一方、ニューイベントボタン33が押され
なかったためステップS94に進んだ場合には、CPU
10は、リプレイスボタン35が押されたか否かを判断
する。この判断は、リプレイスボタン35の位置にカー
ソルがある状態でマウス2dがクリックされたか否かに
基づいて行われる。その結果、リプレイスボタン35が
押されたのであればステップS95に進み、リプレイス
ボタン35が押されなかったのであればステップS83
に戻って処理を繰り返す。
【0348】ステップS95では、CPU10は、イン
点またはアウト点をステップS88でマーキングされた
と判定されたクリップ画像データに置き換える。すなわ
ちこの場合には、イベントに関する第2のマネージメン
トレコードデータの内容をマーキングされたイン点また
はアウト点のクリップ画像データに置き換えるだけであ
り、新たにイベントを登録するのではなく、元のイベン
トの内容を更新するだけである。
【0349】次のステップS96では、その更新された
イベントのイン点のクリップ画像データをイベント表示
エリア29の元のイベントの位置に表示する。この処理
が終了すると、CPU10は次のステップS97に移っ
てトリミングの処理を終了する。
【0350】〔プリロール〕次に指定されたマーキング
ポイントよりも所定時間前の位置から自動的に再生動作
を開始してマーキングポイントを修正するプリロール動
作について、図30および図31に示すフローチャート
を用いて説明する。なお、このフローチャートは、ハイ
ブリッドレコーダ3がビデオ信号V1の記録動作を開始
している状態であって、かつ記録ビデオ画面21aにビ
デオ信号V2が表示されている状態からスタートするも
のとする。
【0351】まずステップS100から入ったステップ
S101において、CPU10は、プリロールモードの
起動が設定されているか否かを判断する。この判断は、
タイミング表示エリア22にあるプリロールボタン22
eが既にクリックされてプリロールモードの起動が指定
されているか否かに基づいて行われる。
【0352】次のステップS102では、CPU10
は、環境設定においてプリロール時間として上述したキ
ューアップ時間が既に設定されているか否かを判断す
る。この判断は、RAM10b内の環境設定データ用の
記憶領域にキューアップ時間が格納されているか否かに
基づいて行われる。これらの判断の結果、プリロールモ
ードの起動が指示され、かつプリロール時間が設定され
ているのであれば、CPU10は次のステップS103
に進む。
【0353】ステップS103では、CPU10は、記
録ビデオマーキングエリア24のマークインボタン24
cがクリックされて、イン点のマーキングが行われたか
否かを判断する。その結果、イン点のマーキングが行わ
れたのであれば、ステップS104に移り、ここでその
イン点のクリップ画像データを生成する。なお、このク
リップ画像データは、フレームメモリ11cに記憶され
ているビデオデータをVRAM13bに読み出すことに
より生成される。その際、読出しのサンプル数を少なく
することによりデータ量を1/16に間引いているの
で、クリップ画像データとしては95画素×60画素の
画像サイズのものが生成される。
【0354】ステップS105では、そのVRAM13
bに記憶されているクリップ画像データが読み出され、
記録ビデオマーキングエリア24のインクリップ表示エ
リア24aに表示される。次のステップS106では、
CPU10はキューアップのためのタイムコードを演算
する。具体的には、指定されたイン点のクリップ画像デ
ータのタイムコードを参照すると共に、設定されている
キューアップ時間を参照し、指定されたイン点からキュ
ーアップ時間分だけ前にシフトした位置(すなわち再生
開始点)のタイムコードを算出する。
【0355】次のステップS107では、CPU10
は、その算出したタイムコードの位置からリアルタイム
でビデオデータを再生させるための再生コマンドを外部
インタフェース18に送出する。これを受けた外部イン
タフェース18は、その再生コマンドをRS−422規
格の通信フォーマットに変換してハイブリッドレコーダ
3に送出する。これによりハイブリッドレコーダ3は、
指示されたタイムコードに対応する記録アドレスからビ
デオデータを順に読み出して行くことにより、指示され
たタイムコードの位置から始まる再生ビデオデータを生
成する。このビデオデータはビデオ信号V3として映像
効果装置6に入力され、そこからビデオ信号V6として
コンピュータ2内の第2のビデオプロセッサ12に送出
される。
【0356】ステップS108では、第2のビデオプロ
セッサ12においてビデオ信号V6からのタイムコード
の抽出が行われると共に、ビデオ信号V6をディジタル
のコンポーネントビデオデータに変換する画像処理が行
われる。なお、この変換されたビデオデータは、第2の
ビデオプロセッサ12内のフレームメモリ12cに一時
的に記憶される。
【0357】ステップS109では、フレームメモリ1
2cに記憶されている再生ビデオデータを380画素×
240画素となるように縮小した上で、VRAM13b
に転送する。
【0358】ステップS110では、そのVRAM13
bに記憶されている再生ビデオデータを、再生ビデオ画
面23aに表示する。これによりオペレータが指定した
イン点よりもキューアップ時間分だけ前の位置から始ま
るリアルタイムのビデオデータが再生ビデオ画面23a
に表示されることになる。
【0359】次のステップS111では、CPU10は
マーキングがされたか否かを判断する。マーキングされ
たか否かの判断は、再生ビデオマーキングエリア27の
マークインボタン27cまたはマークアウトボタン27
fのエリア内にカーソルが位置する状態でマウス2dが
クリックされたか否かに基づいて行われる。その結果、
マークインボタン27cがクリックされたのであれば、
イン点が指定されたと判断してステップS112に進
み、マークアウトボタン27fがクリックされたのであ
れば、アウト点が指定されたと判断してステップS11
5に進む。
【0360】ステップS112では、イン点のクリップ
画像データを生成する。このイン点のクリップ画像デー
タは、フレームメモリ12cに記憶されているビデオデ
ータをVRAM13bに読み出すことにより生成され
る。その際、読出しのサンプル数を少なくすることによ
りデータ量を1/16に間引いているので、クリップ画
像データとしては95画素×60画素の画像サイズのも
のが生成される。ステップS113では、VRAM13
bに記憶されているイン点のクリップ画像データが読み
出され、インクリップ表示エリア27aに表示される。
ステップS114では、先にマーキングされ、インクリ
ップ表示エリア27aに表示されていたイン点のクリッ
プ画像データをクリップ表示エリア28に移動する。な
お、先にマーキングがされておらず、インクリップ表示
エリア27aにクリップ画像データが表示されていなか
った場合には、この処理は行われない。このステップS
114の処理が終えると、CPU10はステップS12
2に進む。
【0361】一方、アウト点のマーキングのためステッ
プS115に進んだ場合には、ここでアウト点のクリッ
プ画像データを生成する。このアウト点のクリップ画像
データも、フレームメモリ12cに記憶されているビデ
オデータをVRAM13bに読み出すことにより生成さ
れる。またこの場合にも、読出しの際に、データ量を1
/16に間引くことによって95画素×60画素のクリ
ップ画像データが生成される。ステップS116では、
VRAM13bに記憶されているアウト点のクリップ画
像データが読み出され、アウトクリップ表示エリア27
dに表示される。
【0362】ステップS117では、CPU10は、先
にマーキングされたクリップ画像データがイン点のクリ
ップ画像データであるか否かを判断する。その結果、先
にマーキングされたクリップ画像データがイン点のクリ
ップ画像データであるのであればステップS118に進
み、先にマーキングされたクリップ画像データがアウト
点のクリップ画像データであるのであればステップS1
19に進む。
【0363】ステップS118では、CPU10はイベ
ントとして新しく登録するか否かの判断を行う。この判
断は、オペレータによるニューイベントボタン33のク
リック操作に基づいて行われる。ニューイベントボタン
33がクリックされ、イベント登録が指示された場合に
はステップS120に進み、ニューイベントボタン33
がクリックされず、イベント登録が指示されなかった場
合にはステップS119に進む。
【0364】ステップS120では、CPU10は、イ
ン点からアウト点までの区間をイベントとして登録す
る。なお、このときには、図13乃至図17に示したよ
うに、イベントに関しての第2のマネージメントレコー
ドデータが生成される。ステップS121では、生成さ
れたイベントのイン点のクリップ画像データをイベント
表示エリア29にコピーし、当該イベント表示エリア2
9にクリップ画像データを表示する。この処理が終了す
ると、CPU10は次のステップS122に進む。
【0365】一方、先のマーキングによって生成された
クリップ画像データがアウト点のクリップ画像データで
あったためステップS119に進んだ場合には、ここで
先のマーキングによって生成されたアウト点のクリップ
画像データをクリップ表示エリア28に移動する。な
お、先にマーキングがされておらず、アウトクリップ表
示エリア27dにクリップ画像データが表示されていな
かった場合には、この処理は行われない。このステップ
S119の処理が終わると、CPU10はステップS1
22に進む。
【0366】ステップS122では、CPU10は、再
生ビデオ画面23aに表示されているビデオデータの再
生停止が指示されたか否かを判断する。その結果、再生
停止が指示されなかった場合には、ステップS111に
戻って処理を繰り返し、再生停止が指示された場合に
は、次のステップS123に進む。
【0367】ステップS123では、CPU10は再生
停止コマンドを外部インタフェース18を介してハイブ
リッドレコーダ3に送出する。これによりハイブリッド
レコーダ3はビデオデータの読出し動作を停止して、再
生動作を停止する。このステップS123の処理が終了
すると、CPU10はステップS124に移ってプリロ
ールの処理を終了する。
【0368】〔プログラム作成〕次に生成されたイベン
トを使用してプログラムを作成するときの処理につい
て、図32に示すフローチャートを用いて説明する。な
お、このフローチャートは、既にイベントが生成されて
いる状態からスタートするものとする。まずステップS
130から入ったステップS131において、CPU1
0はイベントが指定されたか否かを判断する。このとき
CPU10は、カーソルがイベント表示エリア29のク
リップ画像データ表示エリア29aにある状態で、マウ
ス2dがダブルクリック(2回連続したクリック操作)
されると、そのイベントが指定されたと判断する。
【0369】その結果、イベントの指定があった場合に
は、次のステップS132において、CPU10はその
指定されたイベントをアクテイブ状態、すなわち移動可
能状態にする。
【0370】次のステップS133では、CPU10
は、マウス2dがクリックされたままの状態でカーソル
が移動されたか否か、すなわちドラッグされたか否かを
判断する。その結果、ドラッグされたのであれば次のス
テップS134において、カーソルの動いた方向と距離
を演算する。次のステップS135では、CPU10
は、その演算した方向と距離に基づいて、指定されたイ
ベントのクリップ画像データの表示位置を変更する。な
お、このステップS133からステップS135までの
処理は速やかに行われるため、モニタ2bの画面上にお
いてはカーソルと共にイベントのクリップ画像データが
動いて行くように見える。
【0371】ステップS136では、CPU10は、マ
ウス2dのクリックボタンが離されたか否か、すなわち
クリックが解除されたか否かを判断する。その判断の結
果、クリックが解除されていなければステップS133
に戻って処理を繰り返し、クリックが解除されたのであ
れば次のステップS137に移り、そこでクリックが解
除されたときのカーソルの位置を演算する。
【0372】ステップS138では、CPU10は、算
出したカーソル位置に基づき、当該カーソル位置によっ
て指定されるイベントの表示位置よりも右側に他のイベ
ントが表示されているか否かを判断する。その結果、右
側に他のイベントが表示されているのであればステップ
S139に移り、右側に他のイベントが表示されていな
いのであればステップS140に移る。
【0373】ステップS139では、CPU10は、そ
の右側に表示されている他のイベントの表示位置をさら
に右側に移動し、指定されたイベントを挿入し得るよう
にする。これが終わると、CPU10はステップS14
0に移る。
【0374】ステップS140では、CPU10は、カ
ーソルによって指定されたプログラム表示エリア30上
の位置に、指定されているイベントのクリップ画像デー
タを表示する。ステップS141では、CPU10は、
ステップS140によるイベント挿入に合わせて、プロ
グラムに関する第2のマネージメントレコードデータの
データ内容を更新する。具体的には、第2のマネージメ
ントレコードデータ内の前または後ろにリンクしている
データへのポインタ部分を修正する。なお、新たに挿入
したイベントに関しては第2のマネージメントレコード
データがないので、これについては新たに生成する。
【0375】この処理が終了すると、CPU10は次の
ステップS142に移って編集リストを作成し、さらに
次のステップS143に進み、プログラム作成処理を継
続するか否かを判断し、継続するのであればステップS
131に戻って処理を繰り返し、プログラム作成処理を
終了するのであればステップS144に移って処理を終
了する。
【0376】以上のようにして、プログラム表示エリア
30に所定のイベントを配列したとき、図14を参照し
て上述したように、映像効果設定エリア25から、所定
のエフェクトを選択し、所定の位置に挿入配置すること
で、所定のイベントに対して、エフェクトを作用させる
ことができる。
【0377】ここで、図33を参照して、映像効果設定
エリア25について説明する。映像効果設定エリア25
は、図33、並びに図5および図6に示すように、ボタ
ン25a乃至25m、ボタン25n−1乃至25n−1
0、およびボタン25pを有している。ボタン25a乃
至25mは、予め用意されている所定のエフェクトを設
定するとき操作されるボタンである。この例において
は、ボタン25aはワイプ(Wipe)、ボタン25bはミ
ックス(Mix)、ボタン25cはモザイク(Mosaic)、
ボタン25dはピクチャインピクチャ(P in P)、ボタ
ン25eはページターン(Page Turn)、ボタン25f
はDSK、ボタン25gはモディファイ(Modify)、ボ
タン25hはカット(Cut)、ボタン25iはスライド
(Slide)、ボタン25jはフリップ/タンブル(Flip/
Tumble)、ボタン25kは2D、ボタン25mは3D、
の各エフェクトが対応されている。
【0378】ワイプは、選択したワイプパターンに従っ
て、古い画像をぬぐいさるように消しながら、新しい画
像を挿入するエフェクトである。ミックスは、古い画像
をフェードアウトさせながら、新しい画像をフェードイ
ンさせるエフェクトである。モザイクは、画像をモザイ
ク状にするエフェクトである。ピクチャインピクチャ
は、1つの画像の中に、他の1つの画像を縮小して表示
するエフェクトである。ページターンは、ページをめく
るようにして、古い画像から新しい画像に切り替えるエ
フェクトである。DSKは、既にエフェクトをかけた画
像に、さらに、文字や図形を挿入するエフェクトであ
る。
【0379】モディファイは、画面を縦横、上下などに
区切り、鏡に写したような画像としたり、画像の一部分
を画面一杯に拡大したり、スポットライトを当てたよう
な画像にするエフェクトである。カットは、古い画像を
新しい画像に瞬時に切り換えるエフェクトである。スラ
イドは、新しい画像が画面の端から表れて、画面上を滑
るようにして、古い画像と切り替わるエフェクトであ
る。2Dは、2次元回転するエフェクトであり、3D
は、3次元回転するエフェクトである。
【0380】また、ボタン25n−1乃至25n−10
は、ユーザが予め各パラメータを所定の値に設定したエ
フェクトを登録したボタンである。従って、このボタン
25n−iを操作すると、予め設定した所定のエフェク
トを読み出すことができる。
【0381】ボタン25pは、ダイレクトボタンとさ
れ、このボタンを押したとき、ダイレクトエフェクト操
作ウインドウ(図46を参照して後述する)がプルダウ
ン表示される。
【0382】ここで、図34のフローチャートを参照し
て、ユーザが、設定した所定のエフェクトを、ボタン2
5n−1乃至25n−10に割り付ける処理について説
明する。ユーザは、所定のエフェクトをボタン25n−
1乃至25n−10のいずれかに割り付けるとき、映像
効果設定エリア25内のエフェクトが設定されているボ
タンを選択し、これをドラッグする。例えば、ワイプの
ボタン25aをオンして、後述するようにして、所定の
パラメータを設定することができる。設定されたパラメ
ータに基づくワイプのエフェクトを使用する場合には、
ボタン25aを、以後用いるようにすればよいが、パラ
メータの値を他の値に設定したワイプのエフェクトも利
用したいような場合(すなわち、2種類以上のワイプ
を、必要に応じて使い分ける場合)、パラメータの値が
所定の値に設定された第1のワイプのエフェクトを、例
えば、ボタン25n−1に割り付けることができる。こ
のようにすれば、以後、パラメータをその値に設定した
第1のワイプを利用したい場合、ワイプのボタン25a
の代わりに、ボタン25n−1を用いることができる。
そして、ボタン25aは、パラメータを他の値に設定し
た第2のワイプの場合に利用することができる。
【0383】このようなために、ボタン25aに設定し
たエフェクトを、ボタン25n−1に割り付ける場合、
ユーザは、ボタン25aをマウス2dを操作してドラッ
グし、ボタン25n−1上でドロップする。このため、
ステップS161において、CPU10は、エフェクト
が設定されているボタンがドラッグされるまで待機し、
ドラッグされた場合には、ステップS162に進み、マ
ウス2dのボタンが離されたか否かを判定する。マウス
2dのボタンが離された場合には、ステップS163に
進み、マウス2dのボタンが離された位置は、ユーザエ
フェクト割り付け可能なボタン、すなわち、ボタン25
n−1乃至25n−10のいずれかの上であるか否かが
判定される。これらのボタン25n−1乃至25n−1
0以外の位置で、マウス2dのボタンが離された場合に
は、割り付け処理を行うことができないので、ステップ
S161に戻る。
【0384】ステップS163において、マウス2dの
ボタンがボタン25n−1乃至25n−10のいずれか
の上で離された(ドロップされた)と判定された場合に
は、ステップS164に進み、そのボタンに、ドラッグ
されたボタンに設定されているエフェクトを割り付ける
処理を実行する。例えば、ボタン25aをボタン25n
−1上にドラッグアンドドロップすると、ボタン25a
に設定されているエフェクトが、ボタン25n−1に割
り付けられることになる。
【0385】次に、図35のフローチャートを参照し
て、プログラム表示エリア30上に、所定のエフェクト
設定クリップ画像データをドラッグアンドドロップし
て、所定のイベントに対してエフェクトを付加させる場
合の設定処理について説明する。
【0386】最初に、ステップS201において、映像
効果設定エリア25内のボタン25a乃至25p、また
はボタン25n−1乃至25n−10のいずれかが押さ
れるまで待機する。ステップS201において、映像効
果設定エリア25の所定のボタンが操作されたと判定さ
れた場合、ステップS202に進み、CPU10は、こ
のとき操作されたボタンに対応するダイアログなどを表
示させる。例えば、ワイプのボタン25aが操作された
場合、図36に示すようなエフェクト設定ダイアログが
プルダウン表示される。このダイアログの表示部701
には、このエフェクト設定ダイアログが対応しているエ
フェクトの名称が表示される。いまの場合、ワイプのボ
タン25aを操作したので、ここには、「Wipe」の
文字が表示される。例えば、ミックスのボタン25b、
またはモザイクのボタン25cを操作した場合には、こ
の表示部701には、「Mix」または「Mosai
c」の文字が、それぞれ表示される。
【0387】表示部702には、エフェクトを作用させ
る方向が表示されている。ノーマル(Normal)を選択す
ると、時間が経過する方向にエフェクトが作用し、リバ
ース(Reverse)を選択すると、時間をさかのぼる方向
にエフェクトが作用する。表示部703には、表示部7
04に表示されているエフェクトパターンの中から選択
したパターンの番号が表示される。表示部704には、
この例の場合、12種類のワイプのパターンが表示され
ている。スライドボタン705を操作することで、ここ
に表示されていないパターンを表示部704に表示させ
ることができる。ユーザは、所定のパターンをマウス2
dでクリックすることで、そのパターンを選択すること
ができる。選択されたパターンの番号が表示部703に
表示される。
【0388】表示部76には、エフェクトの作用する時
間(実行開始から終了までの時間)をフレーム数で設定
するための表示がなされている。10,15,30,4
5または60のいずれかを選択することで、その数字に
対応するフレームを直接的に設定することができる。あ
るいは、スライドボタン708、クイックボタン70
9,710を操作することで、表示部707に任意のフ
レーム数を表示、設定させることができる。プレビュー
ボタン711は、各種のパラメータを設定し、そのエフ
ェクトの実際の変化を確認するとき操作される。
【0389】キャンセルボタン713は、設定したパラ
メータをキャンセルするとき操作され、OKボタン71
4は、パラメータの設定を完了したとき操作される。デ
ィテールボタン712は、より詳細なエフェクトのパラ
メータを設定するとき操作される。このディテールボタ
ン712が操作されると、図37に示すようなエフェク
ト詳細設定ダイアログがプルダウン表示される。
【0390】図37に示すエフェクト詳細設定ダイアロ
グにおいては、表示部721に、エッジに関するパラメ
ータが表示されている。その表示部722には、エッジ
のタイプが表示されている。このエッジのタイプとして
は、ボーダ、またはソフトエッジを選択することができ
る。表示部722の下方には、スライドボタン723と
スクロールボタン724が設けられており、これらをマ
ウス2dで操作し、スライドボタン723を所定の位置
に配置することで、エッジの幅を所定の値に設定するこ
とができる。チェックボックス725は、ボーダのカラ
ーを選択するとき操作される。このチェックボックス7
25をクリックすると、カラーピッカー(Color Picke
r)ダイアログ(図示せず)が表示され、それを用いて
ボーダの色を選択することができる。チェックボタン7
21aは、表示部721における表示設定を有効にする
とき操作される。
【0391】表示部731には、エフェクト実行時のバ
ックグラウンドまたはフォアグラウンドとは別の背景パ
ターンと背景色のマットに関するパラメータが表示され
ている。表示部732には、背景(バックグラウンド)
のパラメータが表示され、表示部733には、マットパ
ターンの番号が表示される。
【0392】表示部741には、エフェクトコントロー
ルのパラメータが表示されている。この例では、表示部
744に、エフェクトのパラメータの名称が表示され、
その名称のパラメータを、スライドボタン742または
スクロールボタン743を操作することで、所定の値に
設定することができるようになされている。この例で
は、4つのパラメータが表示されるようになされてい
る。これにより、選択したエフェクトパターンに固有な
パラメータの設定が行われる。
【0393】表示部751においては、エフェクト実行
時に画像の一部分だけが見えるように画枠を小さくする
クロップのパラメータが表示、設定される。表示部75
2には、クロップ領域を反転する(ON)かしない(OF
F)かを設定することができる。スライドボタン753
とスクロールボタン754でクロップ領域の左端、スラ
イドボタン758とスクロールボタン759でクロップ
領域の右端、スライドボタン755とスクロールボタン
756でクロップ領域の上端、そして、スライドボタン
760とスクロールボタン761でクロップ領域の下端
を、それぞれ指定することができる。チェックボタン7
51aは、表示部751における表示設定を有効にする
とき操作される。
【0394】表示部770には、XYZの座標を入力す
るボタンが表示されている。スライドボタン771とス
クロールボタン772によりX座標が、スライドボタン
773とスクロールボタン774によりY座標が、そし
てスライドボタン775とスクロールボタン776によ
りZ座標(大きさ)が、それぞれ入力されるようになさ
れている。この入力は、選択したエフェクトパターンが
座標系の設定を必要とする場合に行われる。
【0395】さらに、OKボタン783は、設定したエ
フェクトを確定するとき操作され、キャンセルボタン7
82は、設定したパラメータをキャンセルするとき操作
され、プレビューボタン781は、設定したパラメータ
を確認するとき操作される。
【0396】図35の説明に戻って、以上のように、図
36と図37に示すエフェクト設定ダイアログあるいは
エフェクト詳細設定ダイアログを用いて、所定のエフェ
クトのパラメータを設定すると、ステップS203で、
設定したパラメータがCPU10のRAM10bに記憶
される。
【0397】また、上述したように、例えばワイプのボ
タン25aをオンして、図36に示すエフェクト設定ダ
イアログを表示させ、さらに必要に応じて、ディテール
ボタン712を操作して、図37に示すエフェクト詳細
設定ダイアログを表示させ、所定のパラメータを設定し
た後、ボタン25aをボタン25n−1にドラッグアン
ドドロップすることで、設定したパラメータに対応する
エフェクトを、ボタン25n−1に対応させることがで
きる。このようにすると、以後、このボタン25n−1
を、ボタン25a乃至25mと同様に、プログラム表示
エリア30の所定の位置にドラッグアンドドロップする
ことで、そのエフェクトをプログラム上に設定すること
が可能となる。
【0398】そこで、以上のような設定が行われた後、
ステップS204において、映像効果設定エリア25の
ボタンがドラッグされるまで待機し、所定のボタンが操
作されたとき、ステップS205に進み、カーソルの動
いた方向と距離がCPU10により演算される。ステッ
プS206では、CPU10は、指定されたエフェクト
設定クリップ画像データの表示位置を移動する。
【0399】例えば、図33に示すように、カーソルを
ボタン25n−1(数字1が表示されているボタン)に
配置し、そこでマウス2dをクリックし、ドラッグする
と、カーソルの周囲にエフェクト設定クリップ画像デー
タの枠30E−1が表示され、その枠30E−1がドラ
ッグに対応して枠30E−2,枠30E−3のように移
動する。
【0400】ステップS207においては、カーソルの
現在位置が計算され、その現在位置がプログラム表示エ
リア30の領域内に位置する場合には、カーソルを、図
38に示すように、プログラム表示エリア30上のクリ
ップ画像データのいずれの間に挿入するかを示す形状に
変化させる。
【0401】すなわち、例えば、図39(A)に示すよ
うに、ドラッグしたエフェクトに対応するエフェクト設
定クリップ画像データの枠30Eの中心が、クリップ画
像データ30a2と30a3の間に最も近い位置に配置
されている場合には、その中心から、そのクリップ画像
データ30a2とクリップ画像データ30a3の境界部
の方向に指向するカーソルとされる。これに対して、同
図(B)に示すように、枠30Eの中心がクリップ画像
データ30a1とクリップ画像データ30a2の境界部
に近い場合には、その中心から、その境界部の方向に指
向するカーソル形状とされる。
【0402】以上の原理をまとめると、図40に示すよ
うになる。すなわち、枠30Eの中心が、近い方向の境
界部に指向するカーソル形状となるように、カーソル形
状が変化される。これにより、ユーザは、その時点でド
ラッグを解除して、枠30Eをドロップしたとき、その
エフェクト設定クリップ画像データは、クリップ画像デ
ータ30a2とクリップ画像データ30a3の間に挿入
されるのか、あるいは、クリップ画像データ30a1と
クリップ画像データ30a2の間に挿入されるのかを容
易に判定することができる。
【0403】次に、図35のステップS208に進み、
マウス2dのボタンが離されたか否かが判定され、離さ
れていなければ、ステップS204に戻り、それ以降の
処理が繰り返し実行される。ステップS208におい
て、マウス2dのボタンが離されたと判定された場合、
ステップS209に進み、その離されたときのカーソル
の位置が計算され、ステップS210では、エフェクト
設定クリップ画像データに対応する枠30Eの中心が、
その中心が位置するクリップ画像データ(例えば、図3
9のクリップ画像データ30a2)の右側の境界部に近
いか否かが判定される。
【0404】枠30Eの中心が、図39(A)に示すよ
うに、クリップ画像データの右側の境界部に近い場合に
は、ステップS211に進み、そのクリップ画像データ
30a2の右側に表示されているクリップ画像データ3
0a3を1クリップ画像データ分だけ右側に移動し、そ
のクリップ画像データが、それまで位置していた位置に
枠30Eに対応するエフェクト設定クリップ画像データ
を挿入配置する。これに対して、図39(B)に示すよ
うに、枠30Eの中心が、それが位置するクリップ画像
データの左側の境界部に近いと判定された場合、ステッ
プS212に進み、そのクリップ画像データ30a2を
1クリップ画像データ分だけ右側に移動し、クリップ画
像データ30a2がそれまで位置していた位置に、枠3
0Eに対応するエフェクト設定クリップ画像データを挿
入配置する。
【0405】次に、ステップS213に進み、マネージ
メントレコードデータを更新する処理が実行される。す
なわち、図39(A)の場合には、クリップ画像データ
30a2の第2のマネージメントレコードデータにエフ
ェクト設定クリップ画像データ30A1の第2のマネー
ジメントレコードデータをリンクし、それにさらに、ク
リップ画像データ30a3の第2のマネージメントレコ
ードデータをリンクする。
【0406】これに対して、図39(B)に示す例にお
いては、クリップ画像データ30a1に対応する第2の
マネージメントレコードデータに、エフェクト設定クリ
ップ画像データ30A1の第2のマネージメントレコー
ドデータがリンクされ、それにさらに、クリップ画像デ
ータ30a2の第2のマネージメントレコードデータが
リンクされる。
【0407】さらに、ステップS214に進み、プログ
ラム作成処理を継続するか否かを判定し、継続する場合
には、ステップS201に戻り、それ以降の処理が繰り
返し実行される。プログラム作成処理を継続しない場合
には、処理が終了される。
【0408】次に、図41のフローチャートを参照し
て、ピクチャインピクチャ設定時のサブ画面領域調整処
理、すなわち、図41に示すように、再生ビデオ画面2
3aにおいて、親画面として、大きく表示されている画
面中の所定の位置に表示される子画面(サブ画面)の表
示位置を調整する処理について説明する。
【0409】最初に、ステップS231において、ユー
ザは、映像効果設定エリア25のピクチャインピクチャ
ボタン25dをクリックし、図36に示すようなエフェ
クト設定ダイアログを表示させる。但し、いまの場合、
ピクチャインピクチャボタン25dがクリックされたの
で、その表示部701には、P in Pの文字が表示され
る。次に、ステップS232において、ユーザは、エフ
ェクト設定ダイアログのディテールボタン712を操作
し、図37に示すようなエフェクト詳細設定ダイアログ
を表示させる。
【0410】さらに、ステップS233において、設定
するエフェクトがピクチャインピクチャであるか否かを
判定し、ピクチャインピクチャ以外のエフェクトを設定
する場合には、ステップS245に進み、その対応する
エフェクトの設定処理を実行する。
【0411】これに対して、設定するエフェクトがピク
チャインピクチャである場合には、ユーザは、上述した
ように、例えば、ロケーションの表示部770におい
て、ピクチャインピクチャの表示座標を設定するなどの
所定の設定処理を行った後、OKボタン783をオンす
る。このとき、CPU10は、ステップS234におい
て、図42に示すように、再生ビデオ画面23a上に、
ピクチャインピクチャサブ画面領域設定バーBAR1
を、設定に対応する位置にオーバーレイ表示させる。
【0412】次に、ステップS235に進み、バーBA
R1の内部のピクチャインピクチャサブ画面領域がドラ
ッグされるまで待機し、ドラッグされた場合には、ステ
ップS236,S238,S240において、領域の角
BARCがドラッグされたのか(ステップS236)、
辺BARLがドラッグされたのか(ステップS23
8)、または領域の内部BARRがドラッグされたのか
(ステップS240)が、それぞれ判定される。
【0413】ステップS236において、角BARC
ドラッグされたと判定された場合、ステップS237に
進み、ドラッグされたマウスカーソルの座標を計算し、
その計算結果に対応して、ピクチャインピクチャの領域
の大きさを変更する(バーBAR1の大きさを変更す
る)。ステップS238において、辺BARLがドラッ
グされたと判定された場合には、ステップS239に進
み、バーBAR1のボーダ幅の大きさが、ドラッグした
カーソルの座標の計算結果に対応して変更される。ステ
ップS240において、領域の内部BARRがドラッグ
されたと判定された場合には、ステップS241に進
み、領域の中心点がドラッグ位置に対応して移動され
る。ドラッグされたのが、角BARC、辺BARLまたは
領域の内部BARRのいずれでもない場合には、ステッ
プS240からステップS236に戻る。すなわち、こ
の場合には、操作ミスとして、特別の処理を行わない。
【0414】なお、バーBAR1をマウス2dで直接操
作することで入力された値は、図37のエフェクト詳細
設定ダイアログの表示部770の表示にも反映される。
【0415】以上のようにして、エフェクト詳細設定ダ
イアログを操作することで、ピクチャインピクチャのサ
ブ画面領域設定を変更することができるが、再生ビデオ
画面13a上において、カーソルを操作することで、サ
ブ画面領域設定を直接修正変更することもできる。従っ
て、ユーザは、親画面を見ながら、最適な子画面(サブ
画面)の位置を適宜設定することが可能となる。
【0416】ステップS237,S239,S241の
処理の後、ステップS242に進み、エフェクト設定ダ
イアログのOKボタン714がクリックされたか否かを
判定し、クリックされていない場合には、ステップS2
35に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。ステ
ップS242において、OKボタン714がクリックさ
れたと判定された場合には、ステップS243に進み、
ピクチャインピクチャのパラメータの設定状態を保存す
る処理が実行される。すなわち、これらのパラメータの
値は、CPU10のRAM10bに保存される。
【0417】なお、この処理は、図47を参照して後述
するスプリットの割合を調整する場合にも、適用するこ
とができる。
【0418】図42において、メインボタン23bまた
はサブボタン23cを操作することで、再生ビデオ画面
23aの親画面の画像を、メインのハイブリッドレコー
ダ3aの出力する画像、またはサブのハイブリッドレコ
ーダ3bの出力する画像に、それぞれ切り替えることが
できる。M/Eボタン23dが操作された場合には、D
SK映像を含まない映像効果処理後の画像が親画面に表
示される。DFSボタン23eが操作された場合には、
DSKを含む全ての映像効果処理後の画像が表示され
る。GSM(Good Shot Marker)ボタン23fは、グッ
ドショットマーカーを書き込んだ画像データを検索し、
表示させる場合に操作される。すなわち、ユーザが、G
SMボタン23fを操作した後、スクロールボタン23
faを操作すると、ハイブリッドレコーダ3のハードデ
ィスクに予め記録されている所定の画像データのグッド
ショットマーカーが検索され、そのグッドショットマー
カーの記録位置からキューアップ時間だけさかのぼった
位置から画像が表示されることになる。
【0419】次に、図43のフローチャートを参照し
て、DSK設定時のマスク領域調整処理について説明す
る。最初に、ステップS261において、ユーザは、映
像効果表示エリア25のDSKボタン25f(図33)
を操作し、図44に示すようなDSK設定ダイアログを
表示させる。同図に示すように、このDSK設定ダイア
ログにおいては、DSKスイッチ表示部851におい
て、ダウンストリームキーモードの設定をオンまたはオ
フすることができる。ダウンストリームキー(DSK)
モードを設定した場合には、エフェクトをかけた画像に
対して、さらに文字や図形を挿入することができる。
【0420】ボーダの表示部852においては、チェッ
クボタン852aが設けられており、このチェックボタ
ン852aをチェックすることで、ボーダの表示部85
2に設定したパラメータを有効とすることができる。表
示部853には、ボーダのタイプを表示設定させること
ができる。ボーダのタイプは、幅の広いボーダ(ワイド
ボーダ)、幅の狭いボーダ(ナローボーダ)、背後の陰
のようなボーダ(ドロップボーダ)、またはナローボー
ダとドロップボーダを組み合わせたダブルボーダのいず
れかとすることができる。
【0421】表示部855においては、ドロップボーダ
またはダブルボーダを選択したときのボーダの位置を選
択表示することができる。この位置としては、左上、右
上、右下、または左下のいずれかを選択することができ
る。
【0422】チェックボックス854は、ボーダカラー
を設定するとき、クリックされる。このチェックボック
ス854がクリックされると、各種の色を設定するため
のカラーピッカーダイアログが表示される。ユーザは、
必要に応じて、このカラーピッカーダイアログを用い
て、ボーダの色を設定する。
【0423】キーの表示部860では、挿入する文字や
図形の形をクリックキー操作信号やキーソース信号でく
りぬいた部分を埋めるキーフィル信号に関する設定を行
うことができる。表示部861では、キーソース信号と
して、内部信号(internal)を用いるか、または外部信
号(external)を用いるかを指定することができる。表
示部862では、キーソース信号が黒か白か(信号の極
性)に応じて、黒い背景から白い文字を抜き取って挿入
する場合には、noneが選択され、白い背景から黒い文字
を抜き取って挿入する場合には、invertが選択される。
表示部863では、使用するキーフィル信号を指定す
る。このキーフィル信号としては、DSK VIDEO(図4のDS
K FILL INの端子701から入力されるフィル信号、DSK
MAT(内部発生DSKマット)、SELF(図4のフロッピ
ーディスク742から読み込んだ画像データ)、または
none(フィル信号なし。すなわち、文字や図形のボーダ
のみが挿入される)のいずれかを選択指定することがで
きる。
【0424】チェックボックス864は、表示部863
でDSK MATを指定した場合、カラーピッカーダイアログ
を表示して、マットを選択するとき操作される。
【0425】クリップスライドボタン865またはクリ
ップスクロールボタン866は、挿入した文字や図形の
輪郭がはっきりしない場合、クリップスライドボタン8
65を所定の位置に配置することで、クリップレベルを
調整するとき操作される。
【0426】ゲインスライドボタン867とゲインスク
ロールボタン868は、挿入した文字や図形の濃さを調
整するとき操作される。
【0427】デンシティースライドボタン869とデン
シティースクロールボタン870は、挿入した文字や図
形の透明度を調整するとき操作される。
【0428】表示部871は、コンピュータに別のフロ
ッピーディスクを挿入して、キーフィル信号用画像デー
タを変更したいとき操作され、表示設定される。
【0429】マスクの表示部890においては、挿入す
る文字や図形の不要な部分を隠す(マスクする)場合の
設定が行われる。設定したマスクを有効にする場合、チ
ェックボタン890aがチェックされる。表示部891
においては、マスクする領域(矩形の領域)の外側をマ
スクする(NORMAL)のか、または、内側をマスクする
(INVERT)のかが選択される。スライドボタン892,
894,896,898、並びに、スクロールボックス
893,895,897,899は、マスクする領域の
左端、右端、上端、または下端を指定するとき操作され
る。
【0430】トランジションの表示部900において
は、ダウンストリームキーエフェクトを開始してから終
了するまでの時間をフレーム数で指定することができ
る。表示部901では、10,15,30,45または
60の所定のフレーム数を設定することができる。ま
た、(User)を選択した場合には、表示部902に任意
の値のフレーム数を設定することができる。プレビュー
ボタン905は、このダイアログの設定に基づくストリ
ームキー設定エフェクト実行の様子をプレビューしたい
ときクリックされる。プレビュー画面は、再生ビデオ画
面23aに表示される。
【0431】フェーダのスライドボタン903またはス
クロールボタン904を操作することで、所定のトラン
ジション位置のプレビュー画面を確認することができ
る。
【0432】キャンセルボタン911は、このDSK設
定ダイアログで設定したパラメータをキャンセルすると
き操作され、OKボタン912は、設定を有効とすると
き操作される。
【0433】ユーザは、以上に説明したDSK設定ダイ
アログを用いて、所定のパラメータを設定する。
【0434】次に、ステップS262に進み、DSK設
定ダイアログのマスクのチェックボックス890aがチ
ェックされ、マスク設定がオンされているか否かが判定
される。ステップS262において、マスク設定がオン
されていないと判定された場合には、ステップS263
に進み、DSK設定ダイアログを用いてその他の設定処
理が行われる。
【0435】ステップS262において、マスク設定が
オンされていると判定された場合には、ステップS26
4に進み、CPU10は、図45に示すように、再生ビ
デオ画面23a上に、DSK設定ダイアログのマスクの
表示部890において設定された左右上下の端部の位置
に対応して、DSKマスク領域バーBAR2L,BAR
2R,BAR2T,BAR2Bを表示させる。
【0436】ステップS265においては、バーBAR
2L乃至BAR2Bがマウス2dによりドラッグされる
まで待機し、ドラッグされた場合には、ステップS26
6に進み、マウスポインタの座標から、そのバーの新た
な位置を計算し、その計算された位置にバーを移動表示
させる。例えば、バーBAR2Lが現在の表示位置より
右または左にドラッグされた場合、そのドラッグされた
位置に移動表示される。また、例えばバーBAR2Tが
現在の表示位置より上または下方向にドラッグされた場
合には、そのドラッグ後の位置に移動表示される。この
ようにして、ユーザは、DSK設定ダイアログを用い
て、マスク領域を設定することができるだけでなく、実
際の表示画面を見ながら、マウス2dを操作すること
で、マスク領域を設定することができる。従って、より
適切な設定が可能となる。
【0437】なお、ステップS266で、画面を見なが
ら、バーBAR2L乃至BAR2Bを直接操作して、マ
スク領域が設定された場合にも、その設定位置がDSK
設定ダイアログのマスクの表示部890に反映される。
【0438】次に、ステップS267に進み、DSK設
定ダイアログのOKボタン912がオンされたか否かが
判定され、オンされていない場合には、ステップS26
5に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。OK
ボタン912がオンされたと判定された場合には、ステ
ップS268に進み、DSK設定ダイアログを用いて設
定されたパラメータがRAM10bに保存される。
【0439】このシステムは、ライブ映像を扱うことを
得意としており、ライブ映像に対しても、リアルタイム
でエフェクトを付与する(今、起きている映像に、クリ
ックのみで、所定のエフェクトを付与する)ことができ
るようになされている。但し、ライブ映像に付与するこ
とができるエフェクトは、DSK処理の他は、ピクチャ
インピクチャまたはスプリット処理のうちの、ライブで
使用される頻度の高いものだけに限定されている。
【0440】ライブ映像に対してエフェクトを付与する
場合、映像効果設定エリア25のダイレクトボタン25
pが操作される。このダイレクトボタン25pが操作さ
れると、図46に示すダイレクトエフェクト操作ウイン
ドウが表示される。DSKインターナルオンボタン80
1は、図4の映像効果装置6のフロッピーディスク74
2から読み込まれたキー信号またはフィル信号によるD
SK処理を開始または終了させるとき操作される。DS
Kエクスターナルボタン802は、図4のDSKFILL IN端
子701から入力されるDSKフィル信号、またはDSK
KEY IN端子702から入力されるDSKキー信号による
DSK処理を開始または終了させるとき操作される。
【0441】DSKセットアップボタン803は、上記
したDSK処理実行時におけるセットアップを行うため
の、上述した図44に示すDSK設定ダイアログを表示
させるときオンされるボタンである。
【0442】ダイレクトアウトセットアップボタン80
5は、図47に示すダイレクトエフェクト設定ダイアロ
グを表示させるとき操作されるボタンであり、ダイレク
トアウトオンボタン804は、ダイレクトアウトセット
アップボタン805を操作して、ダイレクトエフェクト
設定ダイアログを表示させ、設定されたパラメータに基
づく画面表示を開始または終了させるとき操作されるボ
タンである。例えば、上述したようにして、ピクチャイ
ンピクチャにおける子画面の位置を所定の位置に調整し
た後、このダイレクトアウトオンボタン804を操作す
ることで、調整された位置に子画面が表示された画像を
出力することができる。
【0443】図47に示すように、ダイレクトエフェク
ト設定ダイアログにおいては、表示部811において、
新たにエフェクトを設定するとき、あるいは既存のエフ
ェクトを呼び出すとき、そこにパターン番号を指定する
ことができるようになされている。
【0444】アウトプットスタイルの表示部812にお
いては、2種類のピクチャインピクチャと4種類のスプ
リットの合計6種類のダイレクトエフェクトパターンの
中のいずれか1つを選択することができるようになされ
ている。メインインサブ表示部813を選択すると、サ
ブ画像の中にメイン画像を挿入するピクチャインピクチ
ャが実行される。サブインメイン表示部814を選択す
ると、メイン画像の中にサブ画像を挿入するピクチャイ
ンピクチャが実現される。V−M/S表示部815を選
択すると、画面を左右に2分割し、左側にメイン画像
を、右側にサブ画像を、それぞれ表示するスプリット画
像を実現することができる。V−S/M表示部816を
選択すると、画面を左右に2分割し、左側にサブ画像、
右側にメイン画像を、それぞれ表示するスプリットを実
現することができる。H−M/S表示部817を選択す
ると、画面を上下に2分割し、上にメイン画像を、下に
サブ画像を、それぞれ表示するスプリット画像を実現す
ることができる。H−S/M表示部818を選択する
と、画面を上下に2分割し、上にサブ画像を、下にメイ
ン画像を、それぞれ表示するスプリット画像を実現する
ことができる。
【0445】エッジの表示部821においては、アウト
プットスタイルの表示部812で選択したエフェクトパ
ターンのエッジの設定が行われる。エフェクトパターン
にエッジを付ける場合には、チェックボタン821aが
チェックされる。表示部822においては、エッジとし
てボーダまたはソフトエッジのいずれか一方を選択する
ことができる。チェックボックス823をチェックする
ことで、ボーダまたはソフトエッジのいずれか一方を選
択することができる。WIDTH/SOFTの表示部のスライドボ
タン824またはスクロールボタン825を操作するこ
とで、ボーダエッジまたはソフトエッジの幅を選択する
ことができる。
【0446】インナーピクチャロケーションの表示部8
31においては、アウトプットスタイルの表示部812
でピクチャインピクチャを選択した場合、挿入する画面
(子画面)のサイズと位置を指定することができる。X
は、子画面の中心点のX座標を表し、Yは、子画面の中
心点のY座標を表す。また、Sizeは、スライドボタン8
36またはスクロールボタン837を操作することで、
スライドボタン836を所定の位置に配置させ、子画面
の大きさを設定することができる。
【0447】キャンセルボタン838は、このダイレク
トエフェクト設定ダイアログにおいて設定したパラメー
タをキャンセルするとき操作され、OKボタン839
は、これを有効とするとき操作される。
【0448】このシステムにおいてはまた、オーディオ
信号を他のオーディオ信号に変えて出力するボイスオー
バー機能を有している。次に、このボイスオーバー機能
について、図48のフローチャートを参照して説明す
る。
【0449】最初に、ステップS281において、ユー
ザは、タイミング表示エリア22のモードボタン22b
を操作して、タイムラインモードを設定させる。そし
て、ボイスオーバーボタン21dをオンする。このと
き、CPU10は、ステップS282に進み、ボイスオ
ーバー編集モードを設定する。そして、CPU10は、
ステップS283において、図6のステータス表示エリ
アとしての表示部26jに「VOICE OVER」の
文字を表示させる。
【0450】次に、ステップS284において、ユーザ
は、タイムライン表示エリア40のビデオトラック40
dにイベントを並べる処理を実行する。この処理は、例
えばプログラム表示エリア30に表示された所定のクリ
ップ画像データを、マウス2dを操作してドラッグアン
ドドロップすることで行うことができる。
【0451】次に、ステップS285に進み、ユーザ
は、図6に示すボイスオーバーチャンネル指定ボタン4
5cを操作して、4つのチャンネルの中からボイスオー
バーチャンネルを指定する。図49は、4つのチャンネ
ルのうち、第4チャンネルをボイスオーバーチャンネル
として指定した場合のタイムライン表示エリア40を示
している。同図に示すように、この場合においては、第
4番目のチャンネルのみがボイスオーバーチャンネルと
され、そこに新たなオーディオ信号が記録されることに
なる。
【0452】次に、ステップS286に進み、ユーザ
は、タイムライン表示エリア40のエディットバー40
kを基準にして、ボイスオーバーのイン点とアウト点を
指定する。この指定は、図7に示すタイムライン表示エ
リア40のサーチボタン40m、あるいは、スクロール
ボタン40i,40jをオンして、再生ビデオ画面23
aにフレーム単位で表示されている画像を見ながら、マ
ークインボタン27cまたはマークアウトボタン27f
を操作することで行われる。
【0453】図50は、イン点を先に指定した場合のタ
イムライン表示エリア40の表示例を表している。同図
に示すように、イン点が指定されると、それより時間的
に後のオーディオトラック40hの範囲が網掛け表示さ
れる。これに対して、アウト点が先に指定されると、図
51に示すように、エディットバー40kより時間的に
前方の範囲が網掛け表示される。イン点とアウト点の両
方が設定されると、図52に示すように、イン点とアウ
ト点の間の範囲が網掛け表示される。ユーザは、これに
より、ボイスオーバーする範囲を視覚的に確認すること
ができる。
【0454】以上のようにして、ボイスオーバーする範
囲を設定したとき、次に、ユーザは、プレビューして、
その設定した範囲を確認することができる。この場合の
処理について、図53のフローチャートを参照して説明
する。
【0455】プレビューを開始するとき、最初にステッ
プS301において、ユーザは、図6のプレビューボタ
ン45bをオンする。このとき、CPU10は、ステッ
プS302において、RS−422を介して、ハイブリ
ッドレコーダ3を制御し、プレビュー再生を実行させ
る。このとき、CPU10は、図54に示すように、ボ
イスオーバーのイン点より所定の時間(例えば、5秒
間)だけ前の位置から再生を開始して、ボイスオーバー
のアウト点より所定の時間(例えば、5秒間)分だけ後
の位置まで再生を行う。この例の場合、ボイスオーバー
のイン点とアウト点より5秒間だけ前後の範囲を実際に
再生させる範囲としているが、この5秒間という時間
は、任意の値に設定することが可能である。
【0456】また、CPU10は、ステップS303に
おいて、ハイブリッドレコーダ3のCPU303にコマ
ンドを出力してオーディオデータ制御部317(図1
8)を制御させ、図55に示すように、ボイスオーバー
のイン点より前の5秒間の間は、HDD300から再生
出力され、第3のスイッチ310から入力されるボイス
オーバのチャンネル(いまの場合、第4チャンネル)の
オーディオ信号を通常のレベルでスピーカ320から出
力させるが、ボイスオーバーのイン点とアウト点の区間
においては、10dB分だけ減衰させる。そして、ボイ
スオーバーのアウト点から後の5秒間の間は、再び通常
のレベルでオーディオ信号を出力させる。従って、ユー
ザは、聴覚的に、ボイスオーバーの範囲を確認すること
が可能となる。
【0457】なお、プレビュー再生時、対応するビデオ
画像が再生ビデオ画面23aに表示されるのはもとより
である。
【0458】以上のようにして、プレビュー再生を行っ
た後、ユーザは、ボイスオーバーの範囲を修正する必要
があるか否かをステップS304で判定する。修正する
必要があると判定した場合には、ステップS305に進
み、ボイスオーバー入力処理を実行する。そして、図4
8に示したボイスオーバー入力処理を行った後、ステッ
プS301に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0459】ステップS304において、ボイスオーバ
ーの範囲を修正する必要がないと判定された場合、ステ
ップS306に進み、ユーザは、一旦設定したボイスオ
ーバーの範囲を削除する必要があるか否かを判定する。
削除する必要がある場合には、ステップS307に進
み、ユーザは、デリートボタン36を操作する。このと
き、CPU10は、ステップS308に進み、一旦設定
されたボイスオーバーの範囲を削除する処理を実行す
る。ステップS306において、設定したボイスオーバ
ーの範囲を削除する必要がないと判定された場合には、
プレビュー処理が終了される。
【0460】以上のようにして、設定したボイスオーバ
ーの範囲をプレビューにより確認した後、実際にボイス
オーバーを実行して、第4チャンネルに新たな音声信号
を記録することができる。次に、図56のフローチャー
トを参照して、この場合のボイスオーバー記録処理につ
いて説明する。
【0461】最初にステップS321において、ユーザ
は、記録開始および終了ボタン31aをオンする。この
ボタン31aがオンされたとき、ステップS322に進
み、CPU10は、RS−422を介して、ハイブリッ
ドレコーダ3を制御し、再生と記録動作を開始させる。
このとき、ハイブリッドレコーダ3のCPU303は、
HDD300を制御し、図55に示したように、プレビ
ューした範囲と同一の範囲を再生させる。但し、ボイス
オーバするオーディオ信号の記録は、図57に示したよ
うに、予め設定したマージンの分だけイン点より前の位
置から開始させる。そして、ステップS323に進み、
CPU10は、イン点合図出力処理を実行する。このイ
ン点合図出力処理の詳細は、図58に示されている。
【0462】すなわち、イン点合図出力処理において
は、最初にステップS341において、ボイスオーバー
のイン点より3秒前に達するまで待機し、達した場合に
は、ステップS342に進み、イン点より3秒前である
ことを表すキャラクタを表示させるとともに、音声信号
を出力させる。すなわち、CPU10は、再生ビデオ画
面23aに、例えば図59に示すように、手の指で3を
表す図形(図60(A))を表示させる。また、CPU
10は、図61に示すように、イン点より3秒前である
ことを表す音声信号「ピッ」を、CPU303を介して
オーディオデータ制御部317を制御して、スピーカ3
20から出力させる。
【0463】次に、ステップS343において、イン点
まで2秒前に達するまで待機し、イン点まで2秒前に達
したとき、ステップS344に進み、合図のキャラクタ
表示と音声出力を実行する。すなわち、このとき、CP
U10は、再生ビデオ画面23aに、図60(B)に示
すような指で数字2を示す図形を表示させる。また、図
61に示すように、2秒前であることを表す音声「ピ
ッ」を、スピーカ320から出力させる。
【0464】さらに、ステップS345に進み、イン点
より1秒前に達するまで待機した後、イン点より1秒前
に達したとき、ステップS346に進み、合図のキャラ
クタ表示と音声の出力処理を実行する。この場合、再生
ビデオ画面23aに、図60(C)に示すような指で1
の数字を表す図形が表示されるとともに、図61に示す
ように、イン点より1秒前であることを表す「ピッ」が
出力される。
【0465】次に、ステップS347においては、イン
点に達するまで待機し、イン点に達したとき、ステップ
S348に進み、合図のキャラクタ表示を実行する。す
なわち、この場合、再生ビデオ画面23aに、図60
(D)に示すボイスオーバーの開始を示す手の図形を表
示させる。これにより、アナウンサは、ボイスオーバす
る音声の発生のタイミングを図ることができる。
【0466】以上のようにして、ボイスオーバーのイン
点に達すると、CPU10は、ステップS324におい
て、ハイブリッドレコーダ3のCPU303を制御し、
再生音声信号のレベルを減衰させる。このコマンドに対
応して、CPU303は、オーディオデータ制御部31
7を制御し、オーディオ信号のレベルを10dB分だけ
減衰して、スピーカ320から出力させる。
【0467】また、ボイスオーバーの音声信号を入力す
るアナウンサは、再生ビデオ画面23aに、図60
(D)に示す図形が表示されたタイミングにおいて、マ
イクロホン8からボイスオーバーする音声信号の入力を
開始する。この音声信号は、スイッチ315、A/D変
換器316を介してオーディオデータ制御部317に入
力され、オーディオデータ制御部317において、HD
D300から再生されたオーディオ信号に合成される。
いまの場合、HDD300から再生されたオーディオ信
号を10dBだけ減衰して、マイクロホン8から入力さ
れたオーディオ信号と合成するようにしたが、HDD3
00から再生されたオーディオ信号を完全に減衰させれ
ば、実質的に、HDD300から再生されたオーディオ
信号を、マイクロホン8から入力されたオーディオ信号
に差し替えることができる。
【0468】オーディオデータ制御部317から出力さ
れたオーディオ信号は、デコーダ305、第1のスイッ
チ304、エンコーダ306を介して、ビデオテープレ
コーダ301に入力され、記録されるとともに、第2の
スイッチ307、バッファ308を介して、HDD30
0に入力され、ハードディスクのオーディオ専用のAA
領域(図66を参照して後述する)に記録される。
【0469】次に、図56のステップS325に進み、
アウト点合図出力処理を実行する。このアウト点合図出
力処理の詳細は、図62に示されている。そのステップ
S361乃至ステップS368における処理は、図58
に示したイン点合図出力処理のステップS341乃至ス
テップS348における処理と基本的に同様の処理であ
る。すなわち、この場合においては、再生ビデオ画面2
3aに、アウト点に達する3秒前に図60(A)に示す
図形が表示され、2秒前に同図(B)に示す図形が表示
され、1秒前に同図(C)に示す図形が表示され、そし
て、アウト点に達したとき、同図(D)に示す図形が表
示される。また、図61に示したように、アウト点に達
する3秒前、2秒前、または1秒前に、それぞれ「ピ
ッ」の音声信号が出力される。
【0470】これにより、アナウンサは、ボイスオーバ
ーする音声信号を締めくくるタイミングを図ることがで
きる。
【0471】図56に戻って、以上のようにして、アウ
ト点合図出力処理が終了した後、ステップS326に進
み、記録が完了するまで待機する。この記録も、図57
に示したように、ボイスオーバーのアウト点の終了後、
マージンの分の時間が経過するまで継続される。ステッ
プS326において、アウト点からマージンの分の時間
が経過したと判定された場合、ステップS327に進
み、記録処理が終了される。但し、再生は、図55に示
したプレビューの範囲と同一の範囲にわたって行われ
る。このようにして、記録処理が完了すると、図63に
示すように、タイムライン表示エリア40の第4チャン
ネルのボイスオーバーの設定範囲の先頭に、記録完了を
表すマイクロホンの図形が表示されるとともに、「VO
ICE OVER」の文字がボイスオーバーの区間に表
示される。
【0472】このようにして、ボイスオーバーによって
記録される範囲は、図57に示すように、ボイスオーバ
ーの範囲として指定されたイン点より、プロテクトマー
ジンで設定された範囲だけ前の位置から、アウト点から
プロテクトマージンで設定された時間だけ後の位置まで
とされる。このプロテクトマージンも、所定の値に予め
設定することが可能である。なお、このプロテクトマー
ジンは、プレビュー再生時における5秒間の期間とは別
途定義されるものである。
【0473】以上のようにして、ボイスオーバーの記録
が完了したら、再びプレビューを行い、仕上がりを確認
することができる。そして、仕上がりが確認できたと
き、タイムラインファイルとして、ボイスオーバの各種
パラメータを保存する処理を実行する。図64は、この
場合の保存処理を表している。
【0474】すなわち、最初に、ステップS391にお
いて、ユーザは、メニューバー20(図6)のタイムラ
イン(Time Line)ボタンをオンする。このとき、ステ
ップS392において、プルダウンメニューが表示され
るので、ユーザは、そのプルダウンメニューの中から、
ステップS393において、保存ボタンを選択し、オン
する。このとき、ステップS394において、CPU1
0は、ボイスオーバのパラメータをRAM10bに保存
する。次に、ステップS395に進み、CPU10は、
図65に示すように、第4のオーディオチャンネルのボ
イスオーバー区間の網掛け表示を消去し、ユーザに保存
処理が終了したことを認識させる。さらに、ステップS
396に進み、CPU10は、ボイスオーバー編集モー
ドを終了させ、ノーマルモードに移行する処理を実行す
る。
【0475】図66は、以上のようなボイスオーバー処
理を実行するハイブリッドレコーダ3のHDD300で
駆動されるハードディスク300Aの記録領域を模式的
に表している。同図に示すように、ハードディスク30
0Aは、ゾーン1乃至ゾーン7に区分されている。この
うちのシリンダ番号またはセクタ番号が若い領域にファ
イルシステム領域が形成され、その次にビデオデータと
オーディオデータを記録するCA(Continuous Area)
領域1が形成され、その次にオーディオデータだけを記
録するAA(Audio Area)領域が形成されている。上述
したボイスオーバのオーディオデータは、このAA領域
に記録される。AA領域の次には、オーディオデータと
ビデオデータの両方を記録するCA領域2が形成されて
いる。その次のRA領域には、エディットデシジョンリ
スト(EDL)のデータ、ハイブリッドレコーダ3のパ
ネルのボタンの処理に関するプログラムなどが記録され
ている。さらに、その次の整理モード用領域は、一時的
にデータを退避する場合などのために使用される。最後
の自己診断領域には、初期化動作を行うときのプログラ
ムやデータなどが記録されている。
【0476】上述したように、図2に示した編集システ
ムにおいては、コンピュータ2に対して、最大5台の装
置を接続することが可能である。そして、コンピュータ
2は、この5台の装置を同期して動作させることができ
るようになされている。この同期動作のための操作につ
いて、以下に説明する。
【0477】接続されている装置の同期動作を制御する
とき、ユーザは、タイミング表示エリア22のオプショ
ンボタン22hをオンし、プルダウンメニューを表示さ
せる。そして、そのプルダウンメニューの中から、マル
チコントロールパネルを選択すると、CPU10は、図
67に示すようなマルチコントロールパネルを表示させ
る。このマルチコントロールパネルの表示部901に
は、5台の装置のビデオテープレコーダの状態が表示さ
れる。
【0478】この例の場合、メインレコーダとサブレコ
ーダは、停止状態とされているので、対応する表示部9
01には、STOPが表示されている。
【0479】また、表示部902には、パーソナルコン
ピュータ2の5つのポートに接続された各装置に関する
情報が表示される。この例の場合、最も番号が小さいコ
ントロールポートに接続されたレコーダがメインレコー
ダとされ、MAINと表示される。そして、番号が2番目に
小さいコントロールポートに接続されたレコーダがサブ
レコーダとされ、SUBと表示される。メインレコーダと
サブレコーダ以外のレコーダは、SYNCと表示される。装
置が接続されていないポートには、DISCONNECTと表示さ
れる。映像効果装置6が接続されているポートには、EF
FECTERと表示される。
【0480】表示部903には、5つのコントロールポ
ートボタン903A乃至903Eが表示されている。シ
ンクプレイボタン904は、各ポートに接続された複数
の装置に対する同期制御設定をロックするとき、または
アンロックするとき操作される。シンクプレイボタン9
04をロック状態にすると、5つのコントロールボタン
903A乃至903Eのインジケータ903a乃至90
3eが緑色に点灯する。このとき、5つの装置は全て同
期して動作する。
【0481】図68は、図67に示したマルチコントロ
ールパネルを操作して、マルチ同期処理を行う場合の処
理例を表している。
【0482】最初にステップS411において、デフォ
ルトとして、CPU10は、同期モードを設定する。す
なわち、シンクプレイボタン904がオンされた状態を
デフォルトとして設定する。この場合、ステップS41
2において、接続されている装置のうち、同期処理可能
な装置のコントロールポートボタン903A乃至903
Eのインジケータ903a乃至903eが緑色に発光さ
れる。
【0483】次に、ステップS413において、シンク
プレイボタン904がオンされたか否かが判定され、オ
ンされた場合には、ステップS415に進み、現在同期
モードが設定されているか否かが判定される。同期モー
ドが設定されていない場合には、ステップS411に戻
り、同期モードを設定し、ステップS412で、同期処
理可能な装置のコントロールポートボタンのインジケー
タを緑色に発光させる。
【0484】ステップS415において、現在同期モー
ドではないと判定された場合には、ステップS416に
進み、同期モードを解除する処理が実行される。そし
て、ステップS417において、同期処理可能な装置の
コントロールボタンのインジケータを消灯させる。その
後、ステップS413に戻る。
【0485】ステップS413において、シンクプレイ
ボタン904がオンされていないと判定された場合に
は、ステップS414に進み、コントロールポートボタ
ン903A乃至903Eがオンされたか否かが判定され
る。コントロールポートボタン903A乃至903Eが
オンされていない場合には、ステップS413に戻り、
それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0486】ステップS414において、コントロール
ポートボタン903A乃至903Eがオンされたと判定
された場合、ステップS418に進み、そのコントロー
ルポートボタンに対応して同期モードが設定されている
か否かが、ステップS418で判定される。操作された
コントロールポートボタンが同期モードに設定されてい
る場合には、ステップS419に進み、そのコントロー
ルポートボタンは、メインチャンネルのコントロールポ
ートボタン903Aであるか否かが判定される。メイン
チャンネルのコントロールポートボタン903Aである
場合には、同期モードを解除することができないので、
ステップS413に戻り、それ以降の処理が繰り返し実
行される。
【0487】ステップS418において、いま操作され
たコントロールポートボタンに対応するチャンネルが、
同期モードに設定されていないと判定された場合、並び
に、ステップS419において、いま操作されたコント
ロールポートボタンのチャンネルが、メインチャンネル
ではないと判定された場合、ステップS420に進む。
ステップS420においては、操作されたコントロール
ポートボタンに対応する装置が、同期動作しているか否
かが判定される。対応する装置が同期動作していると判
定された場合には、ステップS421に進み、その装置
の同期動作を解除する。そして、ステップS422にお
いて、そのインジケータを消灯する。ステップS420
において、対応する装置が同期動作していないと判定さ
れた場合には、ステップS423に進み、その装置を同
期動作させる。そして、ステップS424に進み、その
インジケータを緑色に発光させる。ステップS422と
ステップS424の処理の後、ステップS413に戻
る。
【0488】このように、同期制御の対象から外したい
機器がある場合には、対応する番号のコントロールポー
トボタンをクリックし、そのボタンのインジケータを消
灯させる。但し、コントロールボタンをクリックするこ
とでは、メインチャンネルのメインレコーダを同期制御
から外すことはできない。メインチャンネルを同期制御
から外すには、シンクプレイボタン904をクリックし
て、同期制御設定をアンロックの状態にした後、メイン
チャンネルのコントロールポートボタンをクリックして
インジケータを消灯させる。
【0489】次に、複数の装置(ハイブリッドレコーダ
3)を同期して、動作させる場合の処理について、以下
に説明する。いま、例えば、マークインボタン27cが
操作された場合において、そのとき再生ビデオ画面23
aに表示されている画像を特定するための処理について
説明する。最初に、図69のフローチャートを参照し
て、マークインボタン27cが操作された場合に対応し
て、生成されるマークデータ生成処理について説明す
る。
【0490】ステップS441において、マークインボ
タン27cが操作されると、ステップS442におい
て、CPU10は、第1のビデオプロセッサ11に対し
て、画像取り込みを指示する。また、CPU10は、ス
テップS443に進み、マークインボタン27cが操作
されたタイミングにおける画像の圧縮処理を行い、ステ
ップS444で、その画像圧縮処理を完了すると、ステ
ップS445において、その画像データ取り込み処理を
実行する。
【0491】一方、CPU10は、ステップS442で
画像取り込みを指示した後、ステップS446で圧縮し
た画像のタイムコードを読み取る。そして、さらに、ス
テップS447において、タイムコードに対応するハイ
ブリッドレコーダ3のハードディスクのアドレスを内蔵
する対応表から求める。
【0492】このように、ステップS445で圧縮画像
を取り込むとともに、ステップS447で、その圧縮画
像に対応する画像が記録されているアドレスを求めるこ
とで、ステップS448において、マークポイントデー
タを確定する処理が実行される。すなわち、CPU10
は、以後、マークインボタン27cを操作して、指定し
た画像を、このマークポイントデータから、必要に応じ
て、適宜求めることができる。
【0493】以上のようにして、所定のタイミングで、
例えば、メインチャンネルの画像を指定することができ
るが、同じタイミングの、例えばサブチャンネルの画像
も、上述したようにして、ピクチャインピクチャの画像
として、同時に表示させることが可能である。このた
め、CPU10が、図70に示すように、第1のタイミ
ングで外部インタフェース18に対して指令を出力する
と、この指令は、所定のリファレンス信号に同期して、
第2のタイミングで、外部インタフェース18からハイ
ブリッドレコーダ3aとハイブリッドレコーダ3bに、
RS−422のケーブル4を介して、同時に送信され
る。
【0494】すなわち、図71に示すように、例えば、
フレームF2のタイミングで指令が発生されたとする
と、この指令は、その直後のリファレンス信号に同期し
て、第2のタイミングでハイブリッドレコーダ3aと3
bの両方に、同時に出力される。ハイブリッドレコーダ
3aと3bは、いずれもリファレンス信号に同期して動
作している。従って、2台のハイブリッドレコーダ3a
と3bの両方から、同じタイミングの画像信号を得るこ
とが可能となる。
【0495】以上の構成において、この編集システム1
の場合には、GUIのためのグラフック表示として2種
類のモードが用意されている。その1つは登録されたイ
ベントのイン点やアウト点のクリップ画像データを見な
がらイベントを並び換えてプログラムを編集するピクチ
ャモードであり、もう1つは登録されたイベントの時間
的な長さを視覚的に見ながらイベントを並び換えてプロ
グラムを編集するタイムラインモードである。この編集
システム1では、この2つのモードはモードボタン22
bをクリックすることにより容易に切り換えられるよう
になっており、これによりオペレータは編集目的に応じ
て使いやすい方のGUIを選択することができる。従っ
てこの編集システム1の場合には、従来の編集システム
に比して、編集作業における使い勝手が向上している。
【0496】例えばプログラムに時間的な制約がないよ
うな場合には、ピクチャモードを選択すれば、各イベン
トのイン点またはアウト点のクリップ画像データを見な
がら編集することができ、生成されるプログラムがどの
ような内容のイベントで構成されているかを確認しなが
ら編集作業を行うことができる。またプログラムに時間
的な制約があるような場合には、タイムラインモードを
選択すれば、各イベントの表示領域がイベントの長さに
応じて変わるので、それを見ながらイベントを割り込ま
せたり、イベントを上書きしたりして、所望の長さのプ
ログラムを容易に生成することができる。
【0497】またこの編集システム1の場合には、タイ
ムラインモードにおいてプログラムビューエリア42を
設け、当該プログラムビューエリア42によってプログ
ラムを構成する各イベントのイン点のクリップ画像デー
タを表示するようにしている。これによりタイムライン
モードであっても、生成したプログラムがどのような内
容のイベントで構成されているかを容易に確認すること
ができる。
【0498】またこの編集システム1の場合には、マー
クインボタン24cを操作してイン点を指定したとき、
そのイン点の位置よりも所定時間前の位置から自動的に
再生動作を行うプリロールモードが設けられている。従
って、このようなプリロールモードを予め起動しておけ
ば、例えば野球中継のときにバッターの打ったボールが
スタンドインした時点でマークインボタン24cをクリ
ックしてイン点を指定した場合でも、そのイン点から所
定時間前の位置から自動的に再生動作が行われるので、
その再生画面を見ながら再生側のマークインボタン27
cをクリックすれば容易にイン点を修正することがで
き、例えばバッターがボールを打った瞬間等、所望の場
面を含むイベントをリアルタイムで容易に作成すること
ができる。
【0499】またこの編集システム1の場合には、再生
速度設定エリア25Aを使用してイベントの再生速度を
任意の速度に設定し得るようになされている。これによ
り例えば野球中継においてホームランを打った瞬間のイ
ベントに対してスロー再生を設定することができ、その
ホームランシーンのイベントをスロー再生して、バッタ
ーの動きやボールの行方を一段とリアルに表現したイベ
ントを生成して視聴者に提供することができる。
【0500】またこの編集システム1の場合には、記録
と再生が同時に行えるハイブリッドレコーダ3を用いる
ようにしたことにより、記録と再生を同時に行ってリア
ルタイム編集を行うことができる。さらにこの編集シス
テム1の場合には、ソース側のビデオ信号V2や、編集
したイベントやプログラムを再生して得られるビデオ信
号V6、或いはイベントやプログラム等を示すクリップ
画像データを1つのモニタ2bに表示するようにしたこ
とにより、従来のように複数のモニタを設ける必要がな
くなるので、現場での限られた環境の中でも十分に編集
作業を行うことができると共に、編集システム全体の構
成を簡易にすることができる。
【0501】以上の構成によれば、生成したプログラム
の各イベントの時間的な長さを表示領域の大きさによっ
て示すタイムライン表示エリア40と共に、プログラム
を構成する各イベントのイン点またはアウト点のクリッ
プ画像データを示すプログラムビューエリア42をモニ
タ2bに表示するようにしたことにより、プログラムビ
ューエリア42を見れば、生成したプログラムがどのよ
うな内容のイベントで構成されているかを容易に確認す
ることができる。また記録と再生が同時に行えるハイブ
リッドレコーダ3を用いるようにしたことにより、記録
と再生を同時に行ってリアルタイム編集を行うことがで
きる。かくするにつき高速なリアルタイム編集を実現で
きる使い勝手の向上した編集システム1を実現すること
ができる。
【0502】なお上述の実施の形態においては、記録再
生装置として、ハードディスクドライブ300とビデオ
テープレコーダ301とからなるハイブリッドレコーダ
3を用いた場合について述べたが、単にハードディスク
ドライブからなる記録再生装置を用いるようにしても良
い。要は、ソースビデオデータを記録媒体に記録する記
録手段と、ソースビデオデータを記録媒体に記録しなが
ら当該記録媒体に記録されているソースビデオデータを
再生する再生手段と、その記録されるソースビデオデー
タと再生されるソースビデオデータとを出力する出力手
段とを有し、記録と再生が同時に行えるような記録再生
装置であれば、上述の実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0503】また上述の実施の形態においては、キーボ
ード2cやマウス2d、或いは専用コントローラ2eを
用いて編集システム1に対する各種指示や各種情報を入
力した場合について述べたが、その他の入力デバイスを
用いて各種指示や各種情報を入力しても良く、要は、オ
ペレータからの各種指示や各種情報を編集システム1に
対して入力するようなユーザインタフェース手段を設け
るようにすれば良い。
【0504】さらに上述の実施の形態においては、CP
U10および表示コントローラ13によってタイムライ
ン表示エリア40およびプログラムビューエリア42の
モニタ2bへの表示を制御した場合について述べたが、
これら2つの制御手段を1つにまとめた制御手段によっ
て、タイムライン表示エリアおよびプログラム表示エリ
アの表示手段への表示を制御するようにしても良い。
【0505】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0506】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の編集装
置、請求項5に記載の編集方法、および請求項6に記載
の提供媒体によれば、画像上に、範囲を規定する線を表
示させ、その線に対する位置が指示されたとき、その位
置に対応して、線の表示を変更するようにしたので、迅
速かつ簡単に、例えばピクチャインピクチャの表示位置
などを指定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による編集システムの構
成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による編集システムの他
の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1または図2の編集システムを構成するコン
ピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1または図2の映像効果装置6の構成例を示
すブロック図である。
【図5】ピクチャモードのときのGUIの例を示す図で
ある。
【図6】タイムラインモードのときのGUIの例を示す
図である。
【図7】タイムライン表示エリアの構成を示す図であ
る。
【図8】第1のマネージメントレコードデータを説明す
る図である。
【図9】クリップデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータを説明する図である。
【図10】イベントデータおよびプログラムデータ用の
第2のマネージメントレコードデータを説明する図であ
る。
【図11】エフェクトデータ用の第2のマネージメント
レコードデータを説明する図である。
【図12】DSKデータ用の第2のマネージメントレコ
ードデータを説明する図である。
【図13】インデックス番号、クリップ番号およびイベ
ント番号を説明する図である。
【図14】各表示エリアの表示例を示す図である。
【図15】クリップ表示エリアの管理方法を説明する図
である。
【図16】イベント表示エリアの管理方法を説明する図
である。
【図17】プログラム表示エリアの管理方法を説明する
図である。
【図18】図1または図2のハイブリッドレコーダの構
成を示すブロック図である。
【図19】再生速度設定エリアの構成を示す図である。
【図20】図1または図2の専用コントローラの外観構
成を示す図である。
【図21】スピードデータの記憶フォーマットを説明す
る図である。
【図22】キューアップ設定画面の表示例を示す図であ
る。
【図23】プリロールモードを説明する図である。
【図24】ワークデータを記憶するための階層構造を説
明する図である。
【図25】初期動作を説明するフローチャートである。
【図26】記録側のマーキング動作を説明するフローチ
ャートである。
【図27】再生側のマーキング動作を説明するフローチ
ャートである。
【図28】再生側のマーキング動作を説明するフローチ
ャートである。
【図29】トリミング動作を説明するフローチャートで
ある。
【図30】プリロール動作を説明するフローチャートで
ある。
【図31】プリロール動作を説明するフローチャートで
ある。
【図32】プログラム作成動作を説明するフローチャー
トである。
【図33】映像効果設定エリアの表示例を示す図であ
る。
【図34】エフェクト割り付け処理を説明するフローチ
ャートである。
【図35】プログラム作成時のエフェクト設定処理を説
明するフローチャートである。
【図36】エフェクト設定ダイアログの表示例を示す図
である。
【図37】エフェクト詳細設定ダイアログの表示例を示
す図である。
【図38】カーソルの変化を説明する図である。
【図39】エフェクト設定クリップ画像データの挿入位
置を説明する図である。
【図40】カーソルの変化の原理を説明する図である。
【図41】ピクチャインピクチャ設定時のサブ画面領域
調整処理を説明するフローチャートである。
【図42】ピクチャインピクチャ領域設定画面の表示例
を示す図である。
【図43】DSK設定時のマスク領域調整処理を説明す
るフローチャートである。
【図44】DSK設定ダイアログの表示例示す図であ
る。
【図45】マスク領域設定画面の表示例を示す図であ
る。
【図46】ダイレクトエフェクト操作ウインドウの表示
例を示す図である。
【図47】ダイレクトエフェクト設定ダイアログの表示
例を示す図である。
【図48】ボイスオーバ入力処理を説明するフローチャ
ートである。
【図49】ボイスオーバチャンネルを説明する図であ
る。
【図50】ボイスオーバのイン点を説明する図である。
【図51】ボイスオーバのアウト点を説明する図であ
る。
【図52】ボイスオーバの範囲を説明する図である。
【図53】プレビュー処理を説明するフローチャートで
ある。
【図54】プレビュー動作時における再生範囲を説明す
る図である。
【図55】プレビュー動作時におけるオーディオ信号の
減衰を説明する図である。
【図56】ボイスオーバ記録処理を説明するフローチャ
ートである。
【図57】ボイスオーバ記録時の記録範囲を説明する図
である。
【図58】イン点合図出力処理を説明するフローチャー
トである。
【図59】図58のステップS342における表示例を
示す図である。
【図60】図58のステップS342,S344,S3
46,S348における表示例を示す図である。
【図61】図58のステップS342,S344,S3
46における音声の出力例を説明する図である。
【図62】アウト点の合図出力処理を説明するフローチ
ャートである。
【図63】ボイスオーバの記録完了時の表示例を示す図
である。
【図64】保存処理を説明するフローチャートである。
【図65】保存処理終了後の表示例を示す図である。
【図66】図18のHDDで駆動されるハードディスク
の記録領域を説明する図である。
【図67】マルチコントロールパネルの表示例を示す図
である。
【図68】マルチ同期処理を説明するフローチャートで
ある。
【図69】マークデータ生成処理を説明するフローチャ
ートである。
【図70】同期処理を説明する図である。
【図71】信号の出力のタイミングを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 編集システム, 2 コンピュータ, 2a 本
体, 2b モニタ,2c キーボード, 2d マウ
ス, 2e 専用コントローラ, 2f フロッピーデ
ィスク, 3,3a乃至3d ハイブリッドレコーダ,
6 映像効果装置, 7 入出力選択装置, 8,8
a乃至8d マイクロホン, 10 CPU, 11
第1のビデオプロセッサ, 12 第2のビデオプロセ
ッサ,13 表示コントローラ, 19 オーディオプ
ロセッサ, 21 記録ビデオ表示エリア, 22 タ
イミング表示エリア, 23 再生ビデオ表示エリア,
24 記録ビデオマーキングエリア, 25 映像効果
設定エリア, 25A再生速度設定エリア, 26i
リサイクルボックスエリア, 27 再生ビデオマーキ
ングエリア, 28 クリップ表示エリア, 29 イ
ベント表示エリア, 30 プログラム表示エリア,
40 タイムライン表示エリア, 300 ハードディ
スクドライブ, 301 ビデオテープレコーダ, 3
14映像音声合成回路, 317 オーディオデータ制
御部, 717 クロスポイントスイッチ, 720
画像演算装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/45 H04N 5/782 A 5/7826 5/91 N 5/91 G11B 27/02 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を表示する第1の表示手
    段と、 出力する画像を表示する第2の表示手段と、 前記第2の表示手段に表示されている画像上に、範囲を
    規定する線を表示させる線表示手段と、 前記第2の表示手段に表示されている線に対する所定の
    位置を、画面上で直接指示する指示手段と、 前記指示手段により指示された前記線に対する位置を判
    定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記線の表示を変
    更させる変更手段とを備えることを特徴とする編集装
    置。
  2. 【請求項2】 前記線は、ピクチャインピクチャの画像
    の表示範囲を規定する線、マスクの範囲を規定する線、
    またはスプリットの位置を規定する線であることを特徴
    とする請求項1に記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記線で構成される
    角、前記線で構成される辺、または前記線で囲まれた範
    囲の中、のいずれかを、指示された位置として判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段は、前記線の位置、または
    幅を変更することを特徴とする請求項1に記載の編集装
    置。
  5. 【請求項5】 入力された画像を表示する第1の表示ス
    テップと、 出力する画像を表示する第2の表示ステップと、 前記第2の表示ステップで表示されている画像上に、範
    囲を規定する線を表示させる線表示ステップと、 前記第2の表示ステップで表示されている線に対する所
    定の位置を、画面上で直接指示する指示ステップと、 前記指示ステップにより指示された前記線に対する位置
    を判定する判定ステップと、 前記判定ステップの判定結果に対応して、前記線の表示
    を変更させる変更ステップとを備えることを特徴とする
    編集方法。
  6. 【請求項6】 入力された画像を表示する第1の表示ス
    テップと、 出力する画像を表示する第2の表示ステップと、 前記第2の表示ステップで表示されている画像上に、範
    囲を規定する線を表示させる線表示ステップと、 前記第2の表示ステップで表示されている線に対する所
    定の位置を、画面上で直接指示する指示ステップと、 前記指示ステップにより指示された前記線に対する位置
    を判定する判定ステップと、 前記判定ステップの判定結果に対応して、前記線の表示
    を変更させる変更ステップとを備えるコンピュータプロ
    グラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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