JP6459627B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の骨の解析を行うことができる放射線撮影装置に関する。
医療機関には、被検体の骨を放射線で撮影して骨の健全性を示す数値を算出する放射線撮影装置が備えられている。このような放射線撮影装置は、図14に示すように放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出する放射線検出器54とを備えている。放射線源53と放射線検出器54との間には被検体Mを載置する天板52が備えられている(例えば特許文献1参照)。
このような放射線撮影装置の放射線検出器54は、ラインセンサタイプとなっていることが一般的である。ラインセンサタイプの放射線検出器54は、放射線検出素子が1方向に配列された構成となっており、被検体の体側方向に幅広で、被検体の体軸方向に幅狭の短冊状の形状となっている。放射線検出器54は、被検体の体側方向に伸びたラインセインサである。
このような放射線撮影装置で被検体の腰骨の解析を行う場合について説明する。このような解析を行うには、まず被検体が天板52に載置され、術者は触診を通じて被検体の腰骨の位置を確認する。そして、術者が装置に設けられた入力部を通じて放射線源53および放射線検出器54の移動を指示すると、装置は、図14の矢印が示すように放射線源53と放射線検出器54との相対位置が保たれた状態で両者を被検体に対して移動させる。この操作を通じ術者は、放射線源53および放射線検出器54を被検体の腰骨の位置まで移動させることができる。
術者が入力部を通じて放射線画像撮影開始の指示を行うと、放射線の照射が開始される。そして、図14の矢印が示すように放射線源53および放射線検出器54が互いの相対位置を保った状態で被検体に対して移動しながら放射線の連射が実行される。このときの放射線源53および放射線検出器54の移動方向は被検体の体軸方向となっている。放射線検出器54は、放射線が照射される度に放射線の検出を実行する。このように、放射線撮影は、撮影位置を変えながら複数回にわたり実行されることになる。
放射線検出器54は、放射線が照射される度に放射線検出結果を示す検出データを出力する。この検出データに基づいて被検体の腰部の一部が写り込んでいる短冊画像が得られる。放射線源53および放射線検出器54が被検体に対して移動しながら撮影された複数の短冊画像をつなぎ合わせると、被検体の腰部全体が写り込んだ合成画像が得られる。この合成画像には、これから骨解析を行おうとする被検体の腰骨が写り込んでいる。放射線撮影装置は、合成画像に写り込んでいる腰骨の像に画像解析を実行することで腰骨の健全性を示す数値(例えば骨密度)を算出する構成となっている。
従来構成が短冊画像をつなぎ合わせて合成画像を生成する構成を採用しているのには、骨の解析の信頼性を高めるという目的がある。放射線検出器54に2次元センサを採用すれば、合成画像と同等の撮影範囲を有する画像が一度の放射線照射で得られることにはなる。しかしこのようにすると、画像には散乱放射線も写り込んでしまう。散乱放射線とは、放射線源53から照射された放射線のうち被検体内で散乱された放射線のことである。このような散乱放射線の写り込みは骨密度などの値を定量する放射線撮影装置にとって大きな問題となる。定量的解析を目的とした撮影では、散乱放射線が写り込むかどうかで結果の値が変わってきてしまうからである。
従来構成のように、短冊画像を撮影するようにすれば、撮影範囲が狭いのでそれだけ散乱放射線が短冊画像に写り込む可能性が小さくなる。複数撮影しこれらをつなぎ合わせて合成画像を生成する様にすれば、散乱放射線の影響が抑制された鮮明な被検体像を得ることができる。このような合成画像に基づいた骨解析の結果は、信頼性の高いものとなる。
特開2013−184017号公報
しかしながら、従来構成に係る装置は、次のような問題点がある。
すなわち、従来構成の装置は、撮影のやり直しが頻発してしまう。
従来構成おける骨の撮影は、短冊画像をつなぎ合わせることで実行される。この短冊画像の撮影範囲はかなり狭く、これだけ単独で視認しても、被検体のどの部分が写り込んでいるか分からない。たとえ、短冊画像に被検体の腰骨の1つが写り込んでいたとしても、この腰骨が5個ある被検体の腰骨のうちのどれなのか把握することは難しい。そこで、従来装置では、骨の解析を実行する際に合成画像を表示するようになっており、術者は、検査対象となる被検体の腰骨が合成画像に写り込んでいるかどうかを確認することができるようになっている。
骨の解析は、合成画像に画像解析を施して実行される。したがって、骨の解析は、合成画像に写り込んでいる腰骨についてしか行えない。したがって、撮影開始時点における被検体と撮像系53,54との位置関係が適切でなく、合成画像に解析目的の腰骨が写り込んでいない場合、骨解析ができないことになる。したがって、合成画像に解析目的の腰骨が写り込んでいないときには、撮影のやり直しをする必要がある。
図15の左側は、被検体と撮像系53,54との位置関係が適切でないまま撮影されてしまった合成画像を示している。この合成画像には解析目的の腰骨の一部しか写り込んでおらず、骨解析に用いることができない。図15の左側のような合成画像を視認した術者は、撮影のやり直しの必要があるものと判断し、天板52上の被検体を移動させたり、撮像系53,54を体軸方向に移動させたりして被検体と撮像系53,54との位置を再調整する。
図15の右側は、位置の再調整の結果、被検体と撮像系53,54との位置関係が適切となった状態で撮影された合成画像を示している。この合成画像には解析目的の腰骨の全体が写り込んでおり、骨解析に用いられる。従来構成によれば、被検体と撮像系53,54との位置関係が適切となるまで合成画像の撮影が何度も繰り返される可能性がある。
骨の解析用の撮影は、比較的強い放射線を被検体に照射して行われる。骨解析の信頼性を担保する必要があるからである。したがって、1度合成画像を撮影すると被検体の被曝量は相当なものとなってしまう。被検体の被曝量軽減の観点から、合成画像撮影のやり直しは避けるべきである。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、骨の解析用の撮影の前に適切な被検体のポジショニングを行える放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、骨解析を行う放射線撮影装置であって、放射線を照射する放射線源と、被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、検出手段から出力された放射線の検出信号に基づいて骨解析用の画像の撮影範囲の全域についてのプレビューであり、動画となっているライブ像を生成するライブ像生成手段と、ライブ像を表示する表示手段と、表示手段がライブ像を表示している際に放射線源および検出手段から構成される撮像系と被検体との位置関係の調整に関する術者の指示を入力させる入力手段と、撮像系と被検体との位置関係を変更する位置変更手段と、入力手段に入力した指示に基づいて位置変更手段を制御する位置変更制御手段と、位置変更制御手段による位置関係の調整後に放射線源より照射された放射線を検出手段に検出させることにより骨解析用の画像を生成する解析用画像生成手段と、骨解析用の画像に基づいて、骨解析を実行する骨解析手段を備えるとともに、放射線源を被検体に対し縦方向に移動させる放射線源移動手段と、放射線源移動手段を制御する放射線源移動制御手段と、縦方向に幅狭で横方向に幅広の放射線ビームとなるように放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータとを備え、解析用画像生成手段は、検出手段の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の画像断片を生成する構成となっており、放射線源が縦方向に移動されながら連写された画像断片を縦方向に配列してつなぎ合わせて骨解析用の画像を生成することを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、骨の解析用の撮影の前に適切な被検体のポジショニングを行える放射線撮影装置を提供することができる。すなわち、本発明の装置では骨解析用の画像の撮影の前にライブ像を表示するようになっている。このライブ像は、骨解析用の画像の撮影範囲の全域をプレビューする放射線透視画像なので、術者はこのライブ像に基づいて解析目的の骨がこれから撮影される骨解析用の画像に写り込むかどうかを知ることができる。そして、ライブ像に解析目的の骨が写り込んでいない場合、術者はライブ像を視認しながら撮像系と被検体との位置関係を調整することにより、ライブ像に解析目的の骨を写し込ませることができる。本発明の構成によれば骨解析用の画像の撮影前に解析目的の骨が撮影範囲に確実に収まることが保証されるので、従来のように骨解析用の画像の撮影を何度もやり直す必要がない。したがって、本発明の装置は、被検体の放射線曝射を極力抑制することができる。
また、画像断片を連写してこれらをつなぎ合わせることで骨解析用の画像を撮影するようにすれば、散乱放射線の影響が少ない鮮明な画像を撮影することができる。これにより、より正確な骨解析が実行できる。
また、上述の放射線撮影装置において、ライブ像生成手段が生成するライブ像の撮影範囲は、骨解析用の画像の撮影範囲に一致していればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の放射線撮影装置のより具体的な構成を説明している。ライブ像生成手段が生成するライブ像の撮影範囲が骨解析用の画像の撮影範囲に一致していれば、術者は骨解析用の画像の撮影範囲をより確実に認識できるようになる。
また、上述の放射線撮影装置において、表示手段は、ライブ像に像の中心を示すマークを重畳させて表示すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の放射線撮影装置のより具体的な構成を説明している。表示手段がライブ像に像の中心を示すマークを重畳させて表示するようにすれば、術者はこのマークを目安に撮像系と被検体との位置関係を調整することができるので、位置調整が容易なものとなる。
(削除)
(削除)
また、上述の放射線撮影装置において、骨解析手段は、骨解析用の画像に基づいて骨密度を算出すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は本発明の放射線撮影装置のより具体的な構成を説明している。本発明は骨密度定量を行う放射線撮影装置にも応用することができる。
本発明の装置では骨解析用の画像の撮影の前にライブ像を表示するようになっている。このライブ像は、骨解析用の画像の撮影範囲を表した放射線透視画像なので、ライブ像に解析目的の骨が写り込んでいない場合、術者はライブ像を視認しながら撮像系と被検体との位置関係を調整することができる。本発明の構成によれば骨解析用の画像の撮影前に解析目的の骨が撮影範囲に確実に収まることが保証されるので、従来のように骨解析用の画像の撮影を何度もやり直す必要がない。したがって、本発明の装置は、被検体の放射線曝射を極力抑制することができる。
実施例1に係るX線撮影装置の全体構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るコリメータを説明する模式図である。 実施例1に係る撮像系の移動を説明する模式図である。 実施例1に係る天板の移動を説明する模式図である。 実施例1に係るライブ像の表示中に行われる位置調整を説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像の撮影の効果を説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像の撮影範囲を説明する模式図である。 実施例1に係るサブトラクション画像の撮影を説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像の撮影を説明する模式図である。 実施例1に係る差分短冊画像を説明する模式図である。 実施例1に係るサブトラクション画像の生成を説明する模式図である。 実施例1に係るサブトラクション画像を説明する模式図である。 本発明の1変形例に係る構成を説明する模式図である。 従来構成の放射線撮影装置を説明する模式図である。 従来構成の問題点を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。本発明に係るX線撮影装置は、サブトラクション画像を利用して骨解析を行うX線撮影装置である。本発明のX線画像撮影装置は、椎骨解析用となっている。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。FPDはフラットパネルディテクタの略である。なお、実施例の被検体Mの体軸方向Aは、本発明の縦方向に相当し、実施例の被検体Mの体側方向Sは、本発明の横方向に相当する。サブトラクション画像は本発明の骨解析用の画像に相当する。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように仰臥位の被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側(一面側)に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側(他面側)に設けられたX線を検出するFPD4とを備えている。FPD4は、被検体Mを透過したX線を検出する検出器であり、被検体Mの体軸方向Aまたは体側方向Sのいずれかに沿った4つの辺を有する矩形となっている。また、X線管3は、四角錐形状のX線をFPD4に向けて照射する。FPD4は、X線を全面で受光することになる。支柱5は、天板2の下側(他面側)から天板2の上側(一面側)に向けて伸びており、X線管3を支持している。FPD4は、天板2に設けられた寝台本体に支持される。寝台本体は、図1においては図示を省略されている。X線管3は本発明の放射線源に相当し、FPD4は本発明の検出手段に相当する。
<コリメータ3aについて>
X線管3には、X線の照射範囲を制限するコリメータ3aが設けられている。コリメータ3aは、開度の調節が可能となっている。コリメータ3aは、図2に示すように、軸Cを基準として鏡像対称に移動する1対の遮蔽羽根3bを有し、同じく軸Cを基準として鏡像対称に移動するもう1対の遮蔽羽根3bを備えている。このコリメータ3aは、遮蔽羽根3bを移動させることで、FPD4が有する検出面4aの全面にコーン状のX線Bを照射させることもできれば、たとえば、検出面4aの中心部分だけにファン状のX線Bを照射させることもできる。なお、軸Cは、X線Bの中心を示す軸となっている。また、遮蔽羽根3bの2対のうち一方は、4角錐形状となっているX線Bの体軸方向Aへの広がりを調整するものであり、もう一方の遮蔽羽根3bの対は、X線Bの体側方向Sへの広がりを調整するものである。X線管3を移動させるとコリメータ3aもX線管3に伴って移動する。一対の遮蔽羽根3bは、X線を遮断する。
この様な遮蔽羽根3bの開閉は、図2に示すようにコリメータ駆動機構7によって実現される。このコリメータ駆動機構7は、具体的にはステッピングモータなどで構成できる。このコリメータ駆動機構7は、コリメータ制御部8に制御されて動作する。
X線管制御部6(図1参照)は、所定の管電流、管電圧、パルス幅でX線管3を制御する目的で設けられている。X線管制御部6の制御によりX線がX線管3から発せられると、X線は、被検体Mを透過してFPD4の検出面4aに入射する。X線管制御部6は、高電圧の管電圧でX線を照射させる高電圧モードと低電圧の管電圧でX線を照射させる低電圧モードの2つのモードを使い分けることによりサブトラクション撮影を行う。また、本発明の構成は、サブトラクション撮影の他にライブ像撮影も行うことができる。ライブ像撮影を行う場合のX線管制御部6は、当該撮影用の管電流、管電圧、パルス幅でX線管3を制御することになる。
コリメータ3aには、付加フィルタを保持するホルダ25が設けられている。X線管3から出力したX線は、このホルダ25を通過して被検体側に向かう。ホルダ25を回転させることにより、X線ビームが通過する付加フィルタの種類を変えることもできるし、X線ビームが付加フィルタを通過させないようにすることもできる。フィルタ切り替え部23は、ホルダ25を実際に回転させて付加フィルタの切り替えを実行する。フィルタ切り替え制御部24は、フィルタ切り替え部23を制御する構成である。
ホルダ25には、サブトラクション撮影用の付加フィルタが設けられている。付加フィルタには、高電圧用のフィルタと低電圧用のフィルタとがある。高電圧フィルタは、X線管3から照射される高電圧条件に係るX線を通過させる付加フィルタであり、低電圧フィルタは、X線管3から照射される低電圧条件に係るX線を通過させる付加フィルタである。ホルダ25には、フィルタが納められていない貫通孔を有している。この貫通孔は、ライブ像Vの撮影などサブトラクション撮影を行わないときに使用されるものである。
フィルタ切り替え制御部24は、サブトラクション撮影を行う場合、X線管3が高電圧モードで動作するときには、X線が高電圧用のフィルタを通過するようにホルダ25の回転を制御し、X線管3が低電圧モードで動作するときには、X線が低電圧用のフィルタを通過するようにホルダ25の回転を制御する。また、フィルタ切り替え制御部24は、ホルダ25を回転させることにより、X線管3より発するX線がホルダ25の貫通孔を通過するようにすることもできる。この場合、X線はホルダ25に収納されたフィルタを通過しないでそのまま被検体Mに向かうことになる。X線を貫通孔に通過させる場合の一例としてはライブ像Vの撮影をするときがある。
<ライブ像Vの撮影について>
ライブ像Vの撮影について説明する。ライブ像撮影とは、被検体Mの透視像を動画として撮影するというものである。このとき撮影される動画がライブ像Vである。この撮影の場合、X線管制御部6は、X線管3をライブ像撮影用の制御条件で制御することになる。このときX線管3から照射されるX線の線量は、サブトラクション撮影を行うときのX線の線量よりも抑制された構成となっている。従ってサブトラクション画像と比べるとライブ像上の被検体像は、鮮明さで劣りはする。とはいえ、ライブ像Vの画質は、被検体Mのどの部分が写り込んでいるかを視認するには十分である。
ライブ像Vを撮影する場合、コリメータ3aの開度は、FPD4の全面にX線ビームが照射されるように制御される。そして、ホルダ25は、X線がホルダ25の貫通孔を通過するように制御される。従って、X線ビームは、ホルダ25の付加フィルタを通過しない。被検体Mを透過したX線ビームは、FPD4の全面で検出される。FPD4は検出信号をライブ像生成部13に送出する。ライブ像Vの撮影中は、X線ビームがX線管3から照射され続ける。FPD4は、このX線ビームを連続的に検出することになる。具体的には、FPD4は、所定の時間を開けて検出信号の送出を繰り返す構成となっている。ライブ像生成部13は本発明のライブ像生成手段に相当する。
ライブ像Vの撮影中、ライブ像生成部13には、FPD4からの検出信号が所定の時間を開けて次々と送出される。ライブ像生成部13は、検出信号の各々に基づいて、被検体像が写り込んだ静止画を生成する。この静止画はライブ像Vを構成するフレームとなる。ライブ像生成部13は、静止画の各々を経時的に連結させてライブ像Vを生成する。
生成されたライブ像Vは、表示部14に表示される。表示部14に表示されるライブ像Vは、被検体Mの現在の様子を示している。したがって、表示部14の実際の動作としては表示しているフレームをライブ像生成部13がフレームを生成する度に更新するというものになる。表示部14は本発明の表示手段に相当する。
支柱移動機構20は、図3に示すように支柱5を被検体Mの体軸方向に移動させる機構である。支柱移動機構20が支柱5を移動させると、X線管3,FPD4,コリメータ3a,フィルタ25がこれに追従して移動する。支柱移動制御部21は、支柱移動機構20を制御する構成であり、操作卓26を通じた術者の指示に従い支柱移動機構20を制御する。支柱移動機構20は本発明の位置変更手段に相当し、支柱移動制御部21は本発明の位置変更制御手段に相当し、操作卓26は本発明の入力手段に相当する。支柱移動制御部21は、撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を変更する構成の1つである。
天板移動機構17は、図4に示すように天板2を被検体Mの体側方向に移動させる機構である。天板移動制御部18は、天板移動機構17を制御する構成であり、操作卓26を通じた術者の指示に従い天板移動機構17を制御する。天板移動機構17は本発明の位置変更手段に相当し、天板移動制御部18は本発明の位置変更制御手段に相当する。天板移動機構17は、撮像系と被検体Mとの位置関係を変更する構成の1つである。
術者は操作卓26を通じてX線管3とFPD4とで構成される撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調節することができる。すなわち、撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を被検体Mの体軸方向にズラす必要がある場合、操作卓26を通じて支柱5を移動させる指示を入力することにより撮像系3,4を天板2上の被検体Mに対して体軸方向に移動させることができる。同様に、術者が撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を被検体Mの体側方向にズラす必要がある場合、操作卓26を通じて天板2を移動させる指示を入力することにより天板2上の被検体Mを撮像系3,4に対して体側方向移動させることができる。このように、術者は、操作卓26を通じて撮像系3,4と被検体Mとの位置関係の調整に関する指示を装置に入力することができる。
本発明の装置は、ライブ像Vを表示させた状態で撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調節することができるようになっている。すなわち、術者はライブ像Vの撮影中に操作卓26を通じて撮像系3,4を被検体Mに対して体軸方向に移動させることもできれば、被検体Mを撮像系3,4に対して体側方向に移動させることもできる。このように、本発明によれば、術者は、ライブ像撮影で実際にX線撮影を行いながら被検体Mの透視をしながら撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調節することができる。ライブ像撮影は、被検体Mを動画で撮影することを目的としている。したがって、ライブ像撮影を行いながら撮像系3,4と被検体Mとの位置関係の調整をしても、被検体Mの被爆量はさほど大きくはない。
このライブ像Vは、これから行われる骨解析に係るサブトラクション撮影の撮影範囲の全域についてのプレビューとなっている。より具体的には、ライブ像Vの撮影視野は、サブトラクション撮影の撮影視野に一致している。したがって、術者は表示部14に表示されたライブ像Vを視認することにより、骨解析を行おうとする目的の骨がサブトラクション撮影の撮影視野に入っているかを確認することができる。図5は、ライブ像Vを視認しながら術者が撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調節している様子を示している。図5の左側は、位置調整前に表示されるライブ像Vを説明している。図5の左側を見ると、被検体Mの腰骨の右側がライブ像Vの撮影視野から外れているのが分かる。したがって、このまま骨解析をしようとしてサブトラクション撮影をすると、図5の左側と同じように被検体Mの腰骨の右側がサブトラクション画像から外れることになる。
骨解析を正確に行うには、骨解析の対象となる骨像がサブトラクション画像に確実に写り込んでいることが必要である。腰骨について骨解析を行う場合、腰骨の一部がサブトラクション画像から外れていると腰骨全体の骨解析を実行できないからである。図5の左側に示すライブ像Vを視認した術者は、撮像系3,4と被検体Mとの位置関係が適切となっていないことに気がつく。そこで、術者は、操作卓26を通じて撮像系3,4と被検体Mとの位置関係の調整に取りかかる。このように、操作卓26は、ライブ像Vが表示部14に表示されている際に撮像系と被検体との位置関係の調整に関する術者の指示を入力させる構成となっている。
術者が位置調整を続けると、撮像系3,4と被検体Mとの位置関係が変わるので、ライブ像上の被検体像がスクロールされるように動いていく。術者は、このような位置調整を続けることで図5の右側に示すように被検体Mの腰骨をライブ像Vの中心に位置させることができる。ライブ像Vの撮影視野は、これから行われる骨解析に係るサブトラクション撮影の撮影視野に一致している。したがって、ライブ像Vが図5の右側に示すような状態になった場合、サブトラクション撮影で得られるサブトラクション画像には被検体Mの腰骨が中央に写り込むことになる。このように、表示部14は、操作卓26を術者が操作する際にライブ像Vを表示する構成となっている。
<サブトラクション画像の撮影について>
実際の骨解析は、サブトラクション画像sに画像解析を施すことにより行われる。このサブトラクション画像sは、天板移動制御部18,支柱移動機構20による位置関係の調整後にX線管3にX線を照射させることで撮影される。したがって、本発明によれば、骨解析に係るサブトラクション画像sを撮影する時点では、撮像系3,4と被検体Mとの位置関係が撮影に適切な状態となっている。撮像系3,4と被検体Mの位置関係の調整は、術者がライブ像Vを見ながら行った位置調整でサブトラクション撮影の前に完了しているからである。サブトラクション撮影は、術者が操作卓26通じて撮影開始の指示を行うことで開始される。
サブトラクション画像sとは、X線管3を高電圧条件にして撮影した画像と、X線管3を低電圧条件にして撮影した画像との差分をとった画像のことである。X線管3を高電圧条件にした撮影では、被検体Mの骨が軟部組織よりも目立って写りこんでおり、X線管3を低電圧条件にした撮影では、被検体Mの軟部組織が骨よりも目立って写りこんでいる。したがって、これら両者の画像の差分をとれば、被検体Mの骨のみが写りこんでいるサブトラクション画像を生成することができる。サブトラクション画像sは、画像生成部11が生成する。この画像生成部11は短冊画像生成部11a,差分短冊画像生成部11b,サブトラクション画像生成部11cの3つの構成を有している。画像生成部11は本発明の解析用画像生成手段に相当する。
本発明に係るサブトラクション撮影は、被検体Mの体側方向に細長状の短冊画像PSH,PSLを連写することで実行される。短冊画像PSH,PSLの連写時には、コリメータ3aの開度は、被検体Mの体軸方向に狭められように設定される。このとき被検体Mの体側方向についてのコリメータ3aの開度は、狭める必要は無く全開としてよい。コリメータ3aは、縦方向(体軸方向A)に幅狭で横方向(体側方向S)に幅広のX線ビームとなるようにX線管3から照射されるX線の広がりを制限する。
この様にコリメータ3aを設定して撮影を実行することで、鮮明なX線画像を得ることができる。この原理について簡単に説明する。図6左側は、被検体Mの体軸方向に全開のコリメータ3aでスポット撮影を行っている様子を示している。ライブ像Vの撮影のときもコリメータ3aは図6左側のようになる。この様な撮影方法によれば、広範囲の投影像が得られるものの、被検体内で生じた散乱X線をより多く捉えてしまう。すなわち、散乱X線は、図6左側の網掛け部が示すように広い範囲で発生するわけで、それだけ発生する散乱X線は多いものとなる。この散乱X線のすべてがFPD4に到達するわけではないものの、図6左側の場合、撮影視野を広くする必要性からFPD4の全面で散乱X線が検出される。すると、散乱X線は、FPD4の全幅WAのどこかに入射しさえすれば、FPD4に検出されてしまうことになる。散乱X線の検出は、鮮明なX線画像を得る上では避けるべきである。
図6右側は、被検体Mの体軸方向に絞られたコリメータ3aで短冊画像PSH,PSLの撮影を行っている様子を示している。この様な撮影方法によれば、得られる投影像の範囲は狭いものの、散乱X線の捕捉が少ない。すなわち、散乱X線は、図6右側の網掛け部が示すように狭い範囲で発生する。それだけ発生する散乱X線が図6左側の場合と比べて少ない。さらに、図6右側の場合、撮影視野が狭いので、X線の検出はFPD4の一部でしか行われない。すると、散乱X線は、FPD4上の特定の領域Rに入射しなければ、FPD4に検出されない。したがって、図6右側の撮影条件で得られた短冊画像PSには僅かな散乱X線しか写り込んでいない。
短冊画像の撮影は、図7に示すように、被検体Mの体側方向に伸びた細長状の領域を撮影範囲として行われる。この撮影によって得られる短冊画像PSH,PSLは、被検体Mの体軸方向に幅狭で体側方向に伸びた画像となっている。この様な画像の生成は、FPD4の検出信号を受信した短冊画像生成部11aが実行する。短冊画像生成部11aは、FPD4の出力を基に被検体Mの体軸方向Aに幅狭で体側方向Sに幅広の短冊画像PSH,PSLを生成する。なお、短冊画像PSH,PSLには高電圧モードで撮影された短冊画像PSHと低電圧モードで撮影された短冊画像PSLとの二種類がある。
短冊画像PSH,PSLは、撮影視野が狭すぎて骨の解析に不向きである。従って、本発明の装置では、被検体Mの体軸方向AにX線管3およびFPD4を被検体Mに対して移動させながら短冊画像PSH,PSLを連写することで複数の短冊画像PSH,PSLを生成するようにしている。本発明では、視野の狭いサブトラクション撮影を繰り返すことで骨の解析に十分な広さの撮影視野を確保する構成となっている。
サブトラクション撮影は、X線管3を被検体Mに対して移動させながら行われる。サブトラクション撮影時のX線管3の移動は、支柱5に設けられたX線管移動機構15が実現する。X線管移動機構15は、被検体MおよびFPD4に対してX線管3を被検体Mの体軸方向に移動させる構成である。X線管移動制御部16は、X線管移動機構15を制御する目的で設けられている。コリメータ3a,ホルダ25は、X線管3の移動に追従する。X線管移動機構15は本発明の放射線源移動手段に相当し、X線管移動制御部16は本発明の放射線源移動制御手段に相当する。
図8は、サブトラクション撮影中におけるX線管3の移動について説明している。撮影開始時点においてX線管3は、図8の左側に示すようにFPD4の一端側にある。この状態のX線管3からX線ビームを照射させると、X線ビームは、FPD4の一端側の領域に到達する。X線管3は、この状態からX線管移動機構15によって被検体Mの体側方向Aに移動していく。そして、X線管3は、図8の右側に示すようにFPD4の他端側まで移動する。ここがサブトラクション撮影の終了時点におけるX線管3の位置となる。X線管3は、移動させながら何度もX線照射を行い、複数の短冊画像PSH,PSLが生成される。サブトラクション撮影の最中は、FPD4と被検体Mとの位置関係は変化しない。
図9は、撮影中における撮影モードの変更の動作について説明している。まず、X線管3が初期位置にあるとき、X線管制御部6は、X線管3に低電圧モードでX線の照射を行わせる。X線は、低電圧用のフィルタおよび被検体Mを通過してFPD4の一端側の領域R1に入射する。このとき得られる短冊画像が低電圧モードで撮影された短冊画像PSL1である。短冊画像PSL1は、FPD4よりX線の検出信号を受信した短冊画像生成部11aが生成する。
その後、フィルタ切り替え制御部24は、X線が透過するフィルタを高電圧用のものに切り替える。そして、X線管制御部6は、X線管3に高電圧モードでX線の照射を行わせる。X線は、高電圧用のフィルタおよび被検体Mを通過してFPD4の一端側の領域R1に入射する。このとき得られる短冊画像が高電圧モードで撮影された短冊画像PSH1である。短冊画像PSH1は、FPD4よりX線の検出信号を受信した短冊画像生成部11aが生成する。
短冊画像PSH1の撮影後、しばらくX線管制御部6は、X線管3に対して照射の指示を与えない。そうしている間にX線管3は被検体MおよびFPD4に対して移動していく。X線管3が次の短冊画像の撮影位置まで来たとき、上述の低電圧モードと高電圧モードの撮影を実行する。
このようにして、本発明に係る装置は、図9に示すように低電圧モードの撮影、高電圧モードの撮影、X線管3の移動の3つの動作を繰り返しながら短冊画像PSH,PSLの連写を実行する。この動作に合わせてフィルタ切り替え制御部24がフィルタの切り替えを実行する。なお、高電圧モードの撮影を低電圧モードの撮影よりも先に実行するようにしてもよい。
<差分短冊画像生成部11bの動作>
短冊画像PSL1,PSH1は、差分短冊画像生成部11bに送出される。差分短冊画像生成部11bは、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像SS1を生成する。すなわち、差分短冊画像生成部11bは、図10に示すように被検体Mの同じ領域R1を写し込んでいる短冊画像PSL1,PSH1の間で差分をとり差分短冊画像SS1を生成する。この差分短冊画像SS1は、被検体Mの骨が強調されたサブトラクション画像となっているが、撮影視野が極端に狭い。差分短冊画像生成部11bは、FPD4の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の差分短冊画像SSを生成する構成となっている。差分短冊画像SSは本発明の画像断片に相当する。
差分短冊画像生成部11bは、短冊画像PSL1,PSH1についての処理と同様の処理を後から撮影される短冊画像PSL,PSHについても行い、複数の差分短冊画像SSを生成する。こうして生成された差分短冊画像SS1〜SSnは、被検体Mの一部領域を写し込んでいる。この差分短冊画像SS1〜SSnは、X線管3が被検体Mに対して移動しながら連射されたものであるから、各画像は、被検体Mの異なる部分を写し込んでいることになる。
<サブトラクション画像生成部11cの動作>
差分短冊画像SS1〜SSnは、サブトラクション画像生成部11cに送出される。サブトラクション画像生成部11cは、図11に示すように、差分短冊画像SS1〜SSnについて互いにオーバーラップしている部分が重なり合うように重ね合わせ、一枚のサブトラクション画像sを生成する。サブトラクション画像生成部11cは、差分短冊画像SS同士を体軸方向Aに配列してつなぎ合わせてサブトラクション画像sを生成する。サブトラクション画像生成部11cは、X線管3が縦方向に移動されながら連写された差分短冊画像SSを縦方向に配列してつなぎ合わせてサブトラクション画像sを生成する。
図12は、サブトラクション画像sを模式的に表している。サブトラクション画像sは、被検体Mの腰骨がライブ像Vよりもはっきりと写り込んだ画像となっている。
<骨解析部12の動作>
骨解析部12は、サブトラクション画像s上に写り込む腰骨に対して画像処理により解析処理を施す構成である。骨解析部12が行う解析としては、例えば、骨密度の解析や、骨梁解析、骨塩定量などの各種解析を挙げることができる。骨解析部12が行う解析処理は、サブトラクション画像sの全域に対して行われる。骨解析部12は骨解析の結果を示す骨密度値を算出する。このようにして骨解析部12は、サブトラクション画像sに基づいて骨解析の一種である骨密度の算出を実行する。骨解析部12は本発明の骨解析手段に相当する。
主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより、X線管制御部6および各部8,11,12,13,16,18,24を実現している。また、これら各部は、これらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、各部が生成する画像などを記憶する。各部は、必要に応じて記憶部28にアクセスすることができる。
以上のように本発明によれば、骨の解析用の撮影の前に適切な被検体Mのポジショニングを行えるX線撮影装置を提供することができる。すなわち、本発明の装置ではサブトラクション画像sの撮影の前にライブ像Vを表示するようになっている。このライブ像Vは、サブトラクション画像sの撮影範囲の全域をプレビューするX線透視画像なので、術者はこのライブ像Vに基づいて解析目的の骨がこれから撮影されるサブトラクション画像sに写り込むかどうかを知ることができる。そして、ライブ像Vに解析目的の骨が写り込んでいない場合、術者はライブ像Vを視認しながら撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調整することにより、ライブ像Vに解析目的の骨を写し込ませることができる。本発明の構成によればサブトラクション画像sの撮影前に解析目的の骨が撮影範囲に確実に収まることが保証されるので、従来のようにサブトラクション画像sの撮影を何度もやり直す必要がない。したがって、本発明の装置は、被検体MのX線曝射を極力抑制することができる。
本発明は、上述の構成に限られず下記のように変形実施することもできる。
(1)実施例1の構成においては表示部14がライブ像Vにマークを重畳させるような構成とはなっていなかったが、本発明はこの構成限られない。図13左側に示すように表示部14がライブ像Vにライブ像Vの中心を示す例えば、十字形のマークを表示することもできる。このような構成とすれば術者は表示部14に表示されたマークを目安に撮像系3,4と被検体Mとの位置関係を調整することができるので、位置調整が容易なものとなる。ライブ像Vの中心を示すマークは十字形でなくてもよく、例えば、ライブ像Vの中心を囲む円形のマークでもよい。
(2)実施例1の構成においてライブ像Vの撮影視野はサブトラクション画像sの撮影視野に一致していたが本発明はこの構成に限られない。ライブ像Vの一部にサブトラクション画像sの撮影視野の全域を表示するようにしてもよい。このような構成を採用する場合、表示部14がライブ像Vにサブトラクション画像sの撮影範囲の全域を示す矩形のマークを表示する構成とすることもできる。
(3)本発明の骨解析部12は、骨密度を算出するようにしていたが、本発明はこの構成に限られない。骨解析部12が骨梁解析に関する評価値などの他の値を算出するようにしてもよい。
(4)また、本発明に係る装置を消化管検査などに用いる透視撮影に用いることもできる。このような使用態様では、術者はライブ像を参照しながら各種の施術を被検体Mに施すことになる。
s サブトラクション画像(骨解析用の画像)
SS 差分短冊画像(画像断片)
V ライブ像
3 X線管(放射線源)
3a コリメータ
4 FPD(検出手段)
11 画像生成部(解析用画像生成手段)
12 骨解析部(骨解析手段)
13 ライブ像生成部(ライブ像生成手段)
14 表示部(表示手段)
15 X線管移動機構(放射線源移動手段)
16 X線管移動制御部(放射線源移動制御手段)
17 天板移動機構(位置変更手段)
18 天板移動制御部(位置変更制御手段)
20 支柱移動機構(位置変更手段)
21 支柱移動制御部(位置変更制御手段)
26 操作卓(入力手段)

Claims (4)

  1. 骨解析を行う放射線撮影装置であって、
    放射線を照射する放射線源と、
    被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、
    前記検出手段から出力された放射線の検出信号に基づいて骨解析用の画像の撮影範囲の全域についてのプレビューであり、動画となっているライブ像を生成するライブ像生成手段と、
    前記ライブ像を表示する表示手段と、
    前記表示手段が前記ライブ像を表示している際に前記放射線源および前記検出手段から構成される撮像系と被検体との位置関係の調整に関する術者の指示を入力させる入力手段と、
    前記撮像系と被検体との位置関係を変更する位置変更手段と、
    前記入力手段に入力した指示に基づいて前記位置変更手段を制御する位置変更制御手段と、
    前記位置変更制御手段による位置関係の調整後に前記放射線源より照射された放射線を前記検出手段に検出させることにより前記骨解析用の画像を生成する解析用画像生成手段と、
    前記骨解析用の画像に基づいて、骨解析を実行する骨解析手段を備えるとともに、
    前記放射線源を被検体に対し縦方向に移動させる放射線源移動手段と、
    前記放射線源移動手段を制御する放射線源移動制御手段と、
    縦方向に幅狭で横方向に幅広の放射線ビームとなるように前記放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータとを備え、
    前記解析用画像生成手段は、前記検出手段の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の画像断片を生成する構成となっており、前記放射線源が縦方向に移動されながら連写された画像断片を縦方向に配列してつなぎ合わせて前記骨解析用の画像を生成することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記ライブ像生成手段が生成する前記ライブ像の撮影範囲は、前記骨解析用の画像の撮影範囲に一致していることを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記表示手段は、前記ライブ像に像の中心を示すマークを重畳させて表示することを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記骨解析手段は、前記骨解析用の画像に基づいて骨密度を算出することを特徴とする放射線撮影装置。
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