JP2011188972A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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英一 金川
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憲昭 位田
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Abstract

【課題】放射線撮影装置において、照射野を絞って撮影を行う場合における被写体への被曝量を低減する。
【解決手段】位置合わせのためのマーカー34が付与された被写体2を撮影する際に、被写体2に照射されるX線の照射領域A1をコリメータ6を用いて調整する。コリメータ6は独立して移動可能な複数の放射線調整部材40a〜40dからなる。放射線調整部材40a〜40dは照射領域A1を設定するための開口42を形成するが、開口42付近が薄くなるように段部41a〜41dが形成されている。これにより、開口42を透過したX線による照射領域A1の周囲には低X線領域A2が存在することとなる。そして、マーカー34を被写体2上の低X線領域A2に付与することにより、被写体2のマーカー34が付与された部分へのX線の照射量を低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、放射線の照射領域を調整する手段を備えた放射線撮影装置に関するものである。
近年、X線撮影装置において、患部をより詳しく観察するために、X線管を移動させて異なる角度から被写体にX線を照射して撮影を行い、これにより取得した画像を加算して所望の断層面を強調した画像を得ることができるトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、撮影装置の特性や必要な断層画像に応じて、X線管をX線検出器と平行に移動させたり、円や楕円の弧を描くように移動させて、異なる照射角で被写体を撮影した複数の撮影画像を取得して、これらの撮影画像を再構成して断層画像を生成する。
ところで、X線等の放射線を用いて撮影を行う際には、被写体の観察に必要のない部分に放射線を照射することによる人体への弊害およびそれら観察に不要な部分からの散乱光による画質性能の低下等を防止するために、放射線が被写体の必要な部分にのみ照射されるように、被写体上の放射線の照射領域(照射野)を制限する照射野絞りを使用して撮影を行うことが多い。このような照射野絞りを使用して撮影を行う撮影装置として、照射野を設定するための絞り装置(コリメータ)を、それぞれ独立に移動可能な複数の絞り羽根と、放射線量を減衰させる複数の補償フィルタとにより構成したものが提案されている(特許文献1参照)。
また、被写体の撮影部位に応じて、照射される放射線量を変更するために、放射線源と被写体との間に、断面がくさび形の放射線減衰部材を厚さを変更可能に配置した撮影装置も提案されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された装置によれば、撮影部位に応じた適切な線量の放射線を被写体に照射することができる。
また、頭部および頚部の撮影に対応できるように、肉厚が変化する部分を有し、外側へ向かうほど肉厚が薄くなる濃度補償フィルタを備えた撮影装置も提案されている(特許文献3参照)。特許文献3に記載された手法によれば、濃度補償フィルタによりハレーションが防止され、その結果、高画質の放射線画像を取得することができる。
一方、上述したトモシンセシス撮影を行う場合には、撮影により取得した複数の撮影画像を再構成する際に、各撮影画像の位置合わせが必要となる。このため、撮影時には、被写体にマーカーを付与し、マーカーが撮影されるように複数の撮影画像を取得することが行われている。このようにマーカーを被写体とともに撮影することにより、複数の撮影画像からマーカーを基準として断層画像を再構成することができる。また、トモシンセシス撮影行う際に、被写体とともにマーカーを撮影し、マーカーを用いて画像の歪みを補正しつつ、断層画像を再構成する手法も提案されている(特許文献4参照)。
特開2007−159913号公報 特開平5−161639号公報 特開平11−142597号公報 特開2002−531209号公報
ところで、放射線撮影を行う場合には、患者の被曝量が不必要に増えることがないようにしなければならない。とくに、上述したトモシンセシス撮影は、1つの断層画像を再構成するために複数回の撮影を行うことから、被写体の被曝量が多くなるため、より一層の被曝量の低減が要求されている。一方、トモシンセシス撮影を行う場合には、複数の撮影画像の位置合わせを行うために被写体とともにマーカーを撮影する。マーカーは再構成された断層画像を用いての診断には影響がない部位に配置される。しかしながら、マーカーは撮影画像を再構成するために撮影画像に含ませる必要があるため、診断には必要がないものの、被写体上のマーカーが付与された部分にまで放射線を照射する必要があり、その結果、被写体の被曝量が多くなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、とくに照射野を絞って撮影を行う場合における被写体への被曝量を低減することを目的とする。
本発明による放射線撮影装置は、マーカーが付与された被写体に放射線を照射する放射線源と、
前記被写体を透過した放射線を検出する検出手段と、
前記放射線源と前記被写体との間に設けられ、前記被写体上に前記放射線の照射領域を設定するための開口を形成し、前記照射領域の周囲に低放射線領域を存在させるよう、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が小さくなるコリメータ手段であって、前記開口を変更可能に独立に移動可能な複数の放射線調整部材を有するコリメータ手段と、
前記マーカーの位置を検出するマーカー位置検出手段と、
前記マーカーの位置に応じて、前記低放射線領域を変更するよう前記放射線調整部材の位置を調整する調整手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による放射線撮影装置においては、前記コリメータ手段を、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が段階的に小さくなる手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記コリメータ手段を、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が漸次に小さくなる手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記コリメータ手段を、前記開口の端部から所定範囲は前記放射線を所定量透過し、該所定範囲以外の部分は前記放射線を遮断する手段としてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記放射線調整部材を、前記放射線が透過する方向において隣接し、前記開口を変更可能に独立に移動可能な第1および第2の放射線調整部材からなるものとしてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記マーカーが前記低放射線領域に位置しない場合に警告を行う警告手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による放射線撮影装置においては、前記放射線源を前記検出手段に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において前記被写体に前記放射線を照射するトモシンセシス撮影を行って、前記複数の線源位置にそれぞれ対応する複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記複数の撮影画像を再構成することにより前記被写体の断層画像を生成する画像再構成手段とをさらに備えるものとしてもよい。
本発明によれば、放射線源から発せられた放射線は、コリメータ手段の開口を通過して、被写体に照射されて検出手段に検出される。このため、被写体上の診断に必要な照射領域に放射線を照射できる。また、コリメータ手段は、開口から離れるにしたがって放射線の透過量が小さくなるため、被写体上の照射領域の周囲に、照射される放射線量が小さい低放射線領域を存在させることができる。ここで、マーカーは位置合わせのために用いられることから、画像は鮮明である必要はなく、マーカーが存在する位置のみが分かればよいものである。したがって、低放射線領域に位置合わせのためのマーカーを配置することにより、被写体における診断に必要な部分およびマーカーの双方を含む撮影画像を取得することができる。したがって、マーカーの位置の情報を取得しつつも、被写体に照射される放射線量を低減でき、その結果、被写体の被曝量を低減することができる。
また、マーカーの位置を検出し、マーカーの位置に応じて、低放射線領域の位置を変更するよう放射線調整部材の位置を調整しているため、マーカーを低放射線領域に確実に位置させることができる。また、操作者の負担も軽減することができる。
また、コリメータ手段を、開口を変更可能に独立に移動可能な複数の放射線調整部材を有するものとしているため、開口の大きさを任意に変更することができる。
また、コリメータ手段を、開口から所定範囲以外の部分を放射線を遮断する手段とすることにより、被写体に不要に放射線が照射されてしまうことを防止できる。
この場合、放射線調整部材を、放射線が透過する方向において隣接する第1および第2の放射線調整部材からなるものとすることにより、開口の大きさのみならず、低放射線領域の大きさも任意に変更することができる。
また、マーカーが低放射線領域にない場合に警告を行うことにより、操作者はマーカーが低放射線領域にないことを知ることができる。したがって、マーカーが低放射線領域に位置するようにコリメータ手段を調整することができ、その結果、マーカーが照射領域に位置することによる、被写体への放射線の不要な照射を防止することができる。
本発明の第1の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図 被写体にマーカーが付与された状態を示す図 コリメータの構成を示す平面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 コリメータの構成を示す部分断面図 本発明の第2の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図 X線管の移動に伴う低X線領域の移動を説明するための図 X線管の移動に伴う低X線領域の移動を説明するための図 識別素子を有するマーカーの位置の検出を説明するための図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図である。図1に示すように、本実施形態によるX線撮影装置10は、X線管12およびフラットパネルX線検出器(以下、単に検出器とする)14を備える。X線管12は移動機構16により直線または円弧に沿って移動し、移動経路上の複数の位置において、撮影台天板4上の被写体2にX線を照射する。本実施形態においては直線に沿って矢印A方向にX線管12を移動させるものとする。なお、被写体2へのX線照射量は後述する制御部により所定量となるように制御される。また、X線管12にはコリメータ(照射野絞り)6が接続されており、被写体2へのX線の照射領域を操作者が設定できるようになっている。なお、コリメータ6の構成については後述する。
検出器14は、被写体2を透過したX線を検出するために、被写体2を載置する撮影台天板4を間に挟んでX線管12と対向するように配置されている。検出器14は、移動機構18により必要に応じて直線または円弧に沿って移動し、移動経路上の複数の位置において被写体2を透過したX線を検出する。本実施形態においては直線に沿って矢印B方向に検出器14を移動させるものとする。
また、X線撮影装置10は、画像取得部20および再構成部22を備える。画像取得部20は、直線に沿ってX線管12、さらには検出器14を移動させて異なる角度から被写体2にX線を照射し、被写体2を透過したX線を検出器14により検出して、移動中の複数の位置における複数の撮影画像を取得する。再構成部22は、画像取得部20が取得した複数の撮影画像を再構成することにより、被写体2の所望の断面を示す断層画像を生成する。
ここで、被写体2の撮影時には、図2に示すように位置合わせのための金属からなるマーカー34が被写体2に付与され、マーカー2を含むようにコリメータ6によりX線の照射領域が設定されて撮影が行われる。そして、再構成部22は、複数の撮影画像におけるマーカー34の位置を検出し、検出したマーカー34の位置を基準として複数の撮影画像の位置合わせを行いつつ複数の撮影画像を再構成して、断層画像を生成する。
また、X線撮影装置10は、操作部24、表示部25および記憶部26を備える。操作部24はキーボード、マウスあるいはタッチパネル方式の入力装置からなり、操作者によるX線撮影装置10の操作を受け付ける。本実施形態においては、操作者が操作部24から入力した情報に従って、X線撮影装置10の各部が動作する。表示部25は液晶モニタ等の表示装置であり、画像取得部20が取得した撮影画像および再構成部22が再構成した断層画像の他、操作に必要なメッセージ等を表示する。記憶部26は、X線撮影装置10を動作させるために必要な各種パラメータおよびテーブル等を記憶している。
また、X線撮影装置10は選択部28を備える。選択部28は、トモシンセシス撮影を行って複数の撮影画像を取得するに際し、X線管12のみを移動させるモードと、X線管12および検出器14の双方を同期させて移動させるモードとのいずれかを選択し、選択結果に応じて、移動機構16を駆動するとともに、移動機構18を選択的に駆動する。
また、X線撮影装置10は関心領域設定部30を備える。操作者は、操作部24を用いて、被写体2の深さ方向の撮影範囲(例えば撮影台天板4からの高さ)を設定し、深さ方向に直交する面内の範囲、すなわちX線が照射される照射領域をコリメータ6を用いて設定する。なお、照射領域を設定する際には、X線に代えて可視光がコリメータ6を介して被写体2に照射される。これにより、操作者は被写体2に照射された可視光の範囲をコリメータ6を用いて調整すれば、深さ方向に直交する面内のX線の照射領域を設定することができる。関心領域設定部30は、操作者が操作部24を用いて設定した被写体2の深さ方向の範囲、および操作者がコリメータ6を用いて設定した深さ方向に直交する面内の照射領域に基づいて、3次元状の関心領域を設定する。
さらに、X線撮影装置10は、X線撮影装置10の各部を制御するための制御部32を備える。制御部32は、操作部24からの指示に応じてX線撮影装置10の各部を制御する。
図3はコリメータの構成を示す平面図、図4はコリメータの構成を示す部分断面図である。なお、コリメータ6の断面は、被写体2の身長方向の断面と、身長方向に直交する断面とで構成が同一であるため、以降の説明において、断面図は被写体2の身長の方向に直交する断面(すなわち図3におけるI−I線断面図)を表すものとする。コリメータ6は、それぞれを独立して移動可能な複数の放射線調整部材40a〜40dを有している。放射線調整部材40a〜40dは、上述したように操作者の指示により図3における平面方向へ移動し、照射領域を設定するための開口42の大きさを変更可能とされている。なお、図3における平面方向が被写体2の深さ方向に直交する方向と一致する。また、放射線調整部材40a〜40dは、開口42を規定する端部から所定距離の位置に段部41a〜41dが形成されており、開口42を規定する端部から所定範囲の部分(先端部分)の厚さが、他の部分よりも薄く形成されている。放射線調整部材40a〜40dの先端部分以外の部分は、X線を透過しない厚さを有し、先端部分は約50%のX線透過率となるように厚さが設定されている。これにより、図4に示すように、コリメータ6の開口42を通過したX線は被写体2に直接照射されてX線の照射領域A1となり、照射領域A1の外側に、照射領域A1よりも少ない線量のX線が照射される。以降、照射領域A1の周囲における少ないX線が照射される領域を低X線領域A2とする。
被写体2の撮影時には、上述したようにマーカー34が使用される。マーカー34は再構成された断層画像を用いての診断には影響がない部位に配置される。しかしながら、マーカー34は撮影画像を再構成するために撮影画像に含ませる必要があるため、診断には必要がないものの、被写体2上のマーカー34が付与された部分にまでX線を照射する必要があり、その結果、被写体2の被曝量が多くなってしまう。
本実施形態においては、照射領域A1の周囲に低X線領域A2が存在するため、図4に示すように照射領域A1を設定する際に照射領域A1の外側のあらかじめ定められた領域内にマーカー34を付与することにより、撮影画像にマーカー34の像を含ませることができるとともに、被写体2におけるマーカー34が付与された部分へのX線の照射量を低減することができる。なお、放射線調整部材40a〜40dの先端部分の距離はあらかじめ定められているため、撮影台天板4からの被写体2の厚さが分かれば、低X線領域A2の存在範囲を決定することができる。したがって、被写体2における決定された低X線領域A2内にマーカー34を付与することにより、撮影画像にマーカー34の像を含ませることができる。
なお、図5に示すように、放射線調整部材40a〜40dにおける開口42の端部から段部41a〜41dまでの間において、X線が透過する最も外側の範囲となる位置に、貫通孔42a〜42dを形成してもよい。ここで、図5においては、貫通孔42a,42bのみを示す。これにより、可視光を用いて照射領域A1を設定する際に、照射領域A1の外側に貫通孔42a〜42dを透過した光44a〜44dが照射される。このように、貫通孔42a〜42dを透過した光は、低X線領域A2の外側の縁部に対応することとなる。したがって、このように貫通孔42a〜42dを形成することにより、低X線領域A2が認識しやすくなり、その結果、マーカー34を低X線領域A2に容易に配置することができる。
また、図6に示すように、放射線調整部材40a〜40dの断面形状を開口42を規定する端部から離れるほど厚くなるくさび形としてもよい。また、図7に示すように、くさび形の部分を短くして、開口42から一定距離以上離れるとX線を透過しないような一定の厚さを有するものとしてもよい。このように、放射線調整部材40a〜40dをくさび形とすることにより、照射領域A1に近い位置にマーカー34を配置すれば、X線の透過量が比較的多くなるため、撮影画像におけるマーカー34を視認しやすくすることができる。
また、図8に示すように、コリメータ6を、第1の放射線調整部材46a〜46dと、第1の放射線調整部材46a〜46dとX線の照射方向に隣接する第2の放射線調整部材48〜48dとからなるものとし、第1の放射線調整部材46a〜46dと第2の放射線調整部材48a〜48dとを独立して移動可能なものとしてもよい。また、図9に示すように第2の放射線調整部材48a〜48dの断面形状を開口42から離れるほど厚くなるくさび形としてもよい。なお、第2の放射線調整部材48a〜48dに代えて、第1の放射線調整部材46a〜46dの断面形状をくさび形としてもよい。これにより、低X線領域A2の大きさを任意に変更することができる。
さらに、図10に示すように、X線透過率が異なる2つの材料からなる放射線調整部材50a〜50dを用いてもよい。この場合、放射線調整部材50a〜50dの先端部分にX線透過率が50%程度の材料54a〜54dを、先端部分以外の部分にX線透過率が0の材料56a〜56dを用いればよい。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図11は本発明の第2の実施形態による放射線撮影装置を適用したX線撮影装置の概略図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、ここでは詳細な説明は省略する。第2の実施形態によるX線撮影装置10Aは、マーカー34を自身を特定するIDを記憶するICタグを有するものとし、マーカー34の位置を検出するマーカー位置検出部60と、マーカー34が低X線領域A2にない場合に警告を行う警告部62とを備え、さらに関心領域設定部30Aが、マーカー34の位置の検出結果に基づいて、コリメータ6の放射線調整部材を駆動して、低X線領域A2をマーカー34の位置と対応させるようにした点が第1の実施形態と異なる。
ここで、トモシンセシス撮影を行う場合、X線管12は直線または円弧に沿って所定距離ずつ移動する。このため、図12に示すように、被写体2上のX線管12が移動する矢印A方向に延びる低X線領域A2にマーカー34を付与した場合、撮影が進むにつれて低X線領域A2の位置が移動するが、マーカー34が低X線領域A2以外の領域に位置することはない。しかしながら、図13に示すように、被写体2上のX線管12が移動する矢印A方向に直交する方向に延びる低X線領域A2にマーカー34を付与した場合、撮影が進むにつれて低X線領域A2の位置が移動するため、マーカー34が低X線領域A2以外の領域に位置してしまう。
マーカー位置検出部60は、撮影画像からマーカー34の位置を検出する。マーカー34は所定形状を有する金属からなるため、マーカー34と同一形状のテンプレートを用いてのテンプレートマッチング等の手法により、撮影画像からマーカー34を検出することができる。そして、マーカー位置検出部60は、次に撮影を行うX線管12の位置からX線を被写体2に向けて照射した場合に、現在のコリメータ6の放射線調整部材の位置での、X線の照射領域A1および低X線領域A2を演算により算出する。そして、現在のコリメータ6の放射線調整部材の位置において被写体2に放射線を照射した場合に、次回の撮影時にマーカー34が低X線領域A2に位置するか否かを判定する。そして、この判定が否定された場合、マーカー位置検出部60は、警告部62に対して警告を行う指示を行うとともに、コリメータ6の放射線調整部材を移動する指示を関心領域設定部30Aに対して行う。
警告部62は、次回の撮影時にマーカー34が低X線領域A2に位置しない旨の情報を表示部25に表示する。関心領域設定部30Aは、マーカー位置検出部60からの指示より、マーカー34が低X線領域A2に位置するようにコリメータ6の放射線調整部材を移動する。これにより、次回の撮影時においては、マーカー34は低X線領域A2に位置することとなる。
なお、警告部62が行う警告は、音声によるものまたは別途設けられた警告ランプによるものであってもよい。また、これらと表示部25への表示とを組み合わせて用いてもよい。
このように、第2の実施形態においては、マーカー34の位置を検出し、マーカー34の位置に応じて、マーカー34が低X線領域A2に位置するように放射線調整部材を移動するようにしたため、マーカー34の位置を低X線領域A2に確実に位置させることができる。また、操作者の負担も軽減することができる。
また、マーカー34が低X線領域A2に位置しなくなる場合に警告を行うことにより、操作者はマーカー34が低X線領域A2にないことを知ることができる。したがって、マーカー34が低X線領域A2に位置するようにコリメータ6を調整することができ、その結果、マーカー34が照射領域A1に位置することによる、被写体2への不要なX線の照射を防止することができる。
なお、このようにしてマーカー34の位置を検出する場合、1回目の撮影時においてはマーカー34が低X線領域A2に位置するか否かが分からない。このため、1回目の撮影時においては、操作者が操作部24から指示を行い、マーカー34が低X線領域A2に位置するようにコリメータ6の放射線調整部材を移動させるようにすればよい。また、プレ撮影を行い、プレ撮影により取得されたプレ撮影画像からマーカー34の位置を検出し、検出したマーカー34の位置に基づいて、コリメータ6の放射線調整部材を移動させるようにしてもよい。
また、このようにしてマーカー34の位置を検出するに際して、警告部62による警告がなされた場合は、操作者からの指示によりコリメータ6の放射線調整部材を移動させるようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態においては、撮影画像を用いてマーカー34の位置を検出しているが、マーカー34にICタグまたは磁性体等の識別素子を付与し、識別素子の位置を検出することにより、マーカー34の位置を検出するようにしてもよい。
図14は識別素子を有するマーカー34の位置の検出を説明するための図である。図14に示すように、撮影台点板4の3つの角部に識別素子を検出するための電磁波を発するアンテナ64A〜64Cが設置されている。アンテナ64A〜64Cからは、電磁波が常時発せられているか、または操作者が指示することにより電磁波が発せられ、マーカー34に設けられた識別素子のアンテナ64A〜64Cからの距離および方向を検出可能となっている。このため、識別素子を有するマーカー34が付与された被写体2が撮影台点板4に載ると、アンテナ64A〜64Cはマーカー34の各アンテナ64A〜64Cからの距離および方向を検出し、マーカー34の距離および方向の情報をマーカー位置検出部60に出力する。
マーカー位置検出部60は、マーカー34の各アンテナ64A〜64Cからの距離および方向の情報を用いて、三角測量の原理により、撮影台点板4上におけるマーカー34の位置を検出する。そして、関心領域設定部30Aが、マーカー位置検出部60が検出したマーカー34の位置と低X線領域A2とが一致するように、コリメータ6の放射線調整部材を駆動する。
なお、上記実施形態においては、本発明をトモシンセシス撮影装置に適用しているが、これに限定されるものではなく、複数枚の撮影画像を用いて断層画像を再構成する他の断層撮影を行う撮影装置にも本発明を適用できる。また、同一被写体に対してエネルギーが異なるX線を照射してエネルギーが異なる2つのX線画像を得、これらに基づいてX線画像中の特定の構造物を抽出するいわゆるエネルギーサブトラクションを行う場合にも、位置合わせのためにマーカー34を使用して撮影を行うものである。したがって、エネルギーサブトラクション撮影を行う撮影装置にも本発明を適用できることはもちろんである。
また、上記第1の実施形態においては、開口42を変更可能としているが、開口42のサイズが一定、すなわちサイズを変更不可能なコリメータ6を用いてもよい。
2 被写体
4 撮影台天板
6 コリメータ
10,10A X線撮影装置
12 X線管
14 検出器
16,18 移動機構
20 画像取得部
22 再構成部
24 操作部
25 表示部
26 記憶部
28 選択部
30,30A 関心領域設定部
32 制御部
34 マーカー
40a〜40d 放射線調整部材
60 マーカー位置検出部
62 警告部

Claims (7)

  1. マーカーが付与された被写体に放射線を照射する放射線源と、
    前記被写体を透過した放射線を検出する検出手段と、
    前記放射線源と前記被写体との間に設けられ、前記被写体上に前記放射線の照射領域を設定するための開口を形成し、前記照射領域の周囲に低放射線領域を存在させるよう、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が小さくなるコリメータ手段であって、前記開口を変更可能に独立に移動可能な複数の放射線調整部材を有するコリメータ手段と、
    前記マーカーの位置を検出するマーカー位置検出手段と、
    前記マーカーの位置に応じて、前記低放射線領域を変更するよう前記放射線調整部材の位置を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記コリメータ手段が、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が段階的に小さくなる手段であることを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  3. 前記コリメータ手段が、前記開口から離れるにしたがって前記放射線の透過量が漸次に小さくなる手段であることを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  4. 前記コリメータ手段が、前記開口の端部から所定範囲は前記放射線を所定量透過し、該所定範囲以外の部分は前記放射線を遮断する手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の放射線撮影装置。
  5. 前記放射線調整部材が、前記放射線が透過する方向において隣接し、前記開口を変更可能に独立に移動可能な第1および第2の放射線調整部材からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の放射線撮影装置。
  6. 前記マーカーが前記低放射線領域に位置しない場合に警告を行う警告手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の放射線撮影装置。
  7. 前記放射線源を前記検出手段に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において前記被写体に前記放射線を照射するトモシンセシス撮影を行って、前記複数の線源位置にそれぞれ対応する複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数の撮影画像を再構成することにより前記被写体の断層画像を生成する画像再構成手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の放射線撮影装置。
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