JP6430238B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サブトラクション撮影を通じて被検体の骨の解析を行うことができる放射線撮影装置に関する。
医療機関には、被検体の骨を放射線で撮影して、骨の健全性を数値で評価する放射線撮影装置が備えられている。このような放射線撮影装置は、図19に示すように放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出するFPD54とを備えている。放射線源53とFPD54との間には被検体Mを載置する天板52が備えられている。
このような放射線撮影装置には、2種類の撮影を行って得られる2つの画像の差分を取得することにより、被検体の骨部が強調されたサブトラクション画像を取得できるものがある。サブトラクション画像は、骨をはっきりと写し込んでいるので骨の評価に適している。従来の放射線撮影装置において、サブトラクション画像を撮影するときの動作について説明する。
従来の放射線断層撮影装置においては、放射線源53を高電圧とした撮影と低電圧とした撮影とが個別に行われる。これら2つの画像を比較すると写り込んでいる被検体像の様子が異なっている。具体的には高電圧条件の画像に写り込む被検体の軟組織と骨部とのコントラストの違いは、低電圧条件の画像における軟組織と骨部とのコントラストの違いと異なっているのである。したがって、低電圧条件の画像から高電圧条件の画像を減算すると、両画像が単純に相殺されるのでなはく、被検体の骨部がより強調される。従来の放射線撮影装置51はこれを利用して、被検体の骨部が強調されたサブトラクション画像を取得する。
サブトラクション画像取得後、被検体の骨の解析が実行される。骨の解析とは、例えば骨の密度を示す骨密度の測定などであり、画像解析の一種である。一方、画像解析を受けるサブトラクション画像は、図20左側に示すように被検体の背骨が一部に写り込んだ画像となっている。骨の解析が実行されるのは、サブトラクション画像に写り込んでいる椎骨の例えば1つであり、画像全体ではない。従って、骨の解析を行うには、サブトラクション画像のどの部分に画像解析を行うかを設定する必要がある。
従来構成の装置では、サブトラクション画像に写り込む椎体の形状を認識して、図20右側に示すように椎骨の境目を自動的に認識するようにしている。自動で切り分けられた椎骨のいずれかを術者が操作卓を通じて指定すると、図21に示すようにその椎骨を示す範囲が自動で選択される。骨密度測定などの画像解析は選択された範囲内で実行される。
サブトラクション画像上の椎骨の境目を自動で認識する動作は、椎体の形状を認識する画像処理で実現される。各椎骨の間には軟骨でできた椎間板がある。したがって、サブトラクション画像に写り込む椎骨の像は、椎間板があるだけ互いに離れている。このような事情から、サブトラクション画像上の椎骨の境目を画像処理で認識することはさほど困難ではない(例えば特許文献1参照)。
特再公表2012/118109号公報
しかしながら、従来装置によれば次のような問題点がある。
すなわち、従来装置では、サブトラクション画像上の椎骨の境目を正確に認識できるとは限らないのである。
被検体の椎体を構成する椎間板は、病変や加齢などで次第にすり減ってしまうことがある。このような被検体についての骨の解析を実行しようとして、サブトラクション画像を撮影しても、椎骨同士が接近してどこが境目か認識しづらい。このような被検体においては、椎間板の摩耗により椎骨同士が接近しているからである。装置が椎骨の境目を自動的に認識しようとしても、正確な認識ができるとは限らない。かといって、椎骨の境目を術者が手動で実行するのも難しい。椎間板がすり減ってしまうと、人の目でもサブトラクション画像上の椎骨の境目を識別するのは困難となる。
椎骨の境目の認識が不正確だと、骨の解析の結果の信頼性がなくなる。一つの椎骨について画像解析をする必要があるのに、誤って椎骨の一部に画像解析を施してしまったり、隣の椎骨を含んだ状態で画像解析を施してしまったりするからである。骨の解析は、経時変化を観察することが目的な場合がある。そのためには、常に同じ椎骨に対して解析を行うことで解析の条件を一定にする必要がある。骨の解析を行うごとに、解析を実行する部分が異なるようでは、正確な経時変化を観察したことにならないのである。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、サブトラクション撮影を通じて被検体の骨の解析を行う放射線撮影装置において、解析範囲を正確に指定することができる放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、サブトラクション画像を利用して骨解析を行う放射線撮影装置であって、高電圧条件に係る放射線または低電圧条件に係る放射線を照射する放射線源と、放射線源を制御する放射線源制御手段と、被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、検出手段の出力に基づいて、放射線画像を生成する画像生成手段と、高電圧および低電圧条件に係る放射線画像の差分に相当するサブトラクション画像を生成するサブトラクション画像生成手段と、サブトラクション画像に写り込んでいる被検体の骨像の一部に画像処理を施して、骨の状態を評価する評価値を算出する骨解析手段と、術者の指示を入力させる入力手段と、骨解析手段が前記サブトラクション画像上における解析を実行する部分を指定する際に、術者の指示に応じて表示手段に表示される画像をサブトラクション画像と放射線画像との間で切り替える表示切り替え手段と、表示手段に表示された画像に重畳表示される各骨の区切れ位置を示すマークであって、サブトラクション画像と放射線画像との間で同一のマークを術者の指示に応じて移動させる手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、サブトラクション撮影を通じて被検体の骨の解析を行う放射線撮影装置において、解析範囲を正確に指定することができる。すなわち、本発明は、骨解析手段が解析を実行する部分を指定する際に表示手段が表示する画像をサブトラクション画像と放射線画像との間で切り替えることができる。サブトラクション画像は、高電圧および低電圧条件に係る放射線画像の差分に相当する画像であり、放射線画像上の骨像を簡略化したような画像である。このようなサブトラクション画像は通常ならば2つの骨の境目を視認しやすい。しかし、被検体の骨同士が接近していると、サブトラクション画像上の2つの骨は簡略化を受けて一つにつながってしまう。このような場合、放射線画像が境目の視認に有効となる。放射線画像は、被検体像が無加工で写り込んでいるから、よく見れば骨の形状を正確に捉えることができるからである。本発明によれば、サブトラクション画像と放射線画像とを状況に合わせて使い分けながら骨の境目の位置を正確に認識することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、表示切り替え手段は、サブトラクション画像と低電圧条件または高電圧条件に係る放射線画像との間で切り替えを実行すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。表示切り替え手段がサブトラクション画像と低電圧条件または高電圧条件に係る放射線画像との間で切り替えを実行すれば、骨の境目をより把握しやすくなる。低電圧条件に係る放射線画像は、骨を透過しにくい放射線を用いて撮影されたものであるから、高電圧条件に係る放射線画像に比べて、より鮮明に骨像を写し込んでいるからである。
また、上述の放射線撮影装置において、サブトラクション画像に写り込んでいる椎体の形状を認識して、椎体の形状を示す椎体形状画像を生成する椎体形状画像生成手段を備え、表示手段は、サブトラクション画像または放射線画像に椎体形状画像を重畳して表示すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。サブトラクション画像または放射線画像に椎体の形状を示す椎体形状画像を重畳するようにすれば、椎体の形状がより把握しやすくなる。
また、上述の放射線撮影装置において、骨解析手段は、骨密度の解析を実行すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。本発明は、骨密度の解析を実行する装置に適用できる。
また、上述の放射線撮影装置は、椎骨解析用となっていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は骨の境目を正確に認識できることから椎骨の解析に適している。
また、上述の放射線撮影装置において、放射線源から照射される高電圧条件に係る放射線を通過させる高電圧フィルタと、放射線源から照射される低電圧条件に係る放射線を通過させる低電圧フィルタと、放射線が通過するフィルタを高電圧フィルタと低電圧フィルタとの間で切り替えるフィルタ切り替え手段とを備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の放射線撮影装置をより具体的に表している。高電圧フィルタと低電圧フィルタとを用いてサブトラクション撮影を行えば、骨像のみを確実に写し込んだサブトラクション画像が生成できる。
また、上述の放射線撮影装置において、放射線源を縦方向に移動させる移動手段と、移動手段を制御する移動制御手段と、縦方向に幅狭で横方向に幅広の放射線ビームとなるように放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータとを備え、放射線源制御手段が放射線ビームを高電圧条件と低電圧条件で交互に照射するように放射線源を制御するように構成され、検出手段の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の短冊画像を生成する短冊画像生成手段と、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像を生成する差分短冊画像生成手段を備え、サブトラクション画像生成手段が差分短冊画像同士を縦方向に配列してつなぎ合わせてサブトラクション画像を生成するように構成されればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成によれば、サブトラクション撮影を通じて被検体の骨の解析を行う放射線撮影装置において、ブレのないサブトラクション画像が生成できる。すなわち、上述の構成は、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分であり、縦方向に幅狭で横方向に幅広となっている差分短冊画像を縦方向につなぎ合わせてサブトラクション画像を生成するようになっている。このようにすると、サブトラクション画像に散乱線が写り込むことが抑制でき、サブトラクション画像が鮮明になる。ところでサブトラクション画像を生成するには二回の撮影が必要である。1枚目の撮影から2枚目の撮影までの間に被検体が動いてしまうとサブトラクション画像上の被検体像がブレてしまう。そこで上述の構成では、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像を生成するようにしている。このようにすることで、被検体像にブレのない複数の差分短冊画像が生成できる。このような差分短冊画像をつなぎ合わせて生成したサブトラクション画像は、ブレのない鮮明なものとなる。
本発明は、以下の発明も開示している。 本発明によっても上述の構成と同じ原理でブレのないサブトラクション画像が生成できる。
サブトラクション画像を利用して骨解析を行う放射線撮影装置であって、高電圧条件に係る放射線または低電圧条件に係る放射線を照射する放射線源と、前記放射線源を制御する放射線源制御手段と、前記放射線源を縦方向に移動させる移動手段と、前記移動手段を制御する移動制御手段と、縦方向に幅狭で横方向に幅広の放射線ビームとなるように前記放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータと、前記放射線ビームを高電圧条件と低電圧条件で交互に照射するように前記放射線源を制御する放射線源制御手段と、被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の短冊画像を生成する短冊画像生成手段と、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像を生成する差分短冊画像生成手段と、前記差分短冊画像同士を縦方向に配列してつなぎ合わせて前記サブトラクション画像を生成するサブトラクション画像生成手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
本発明によれば、サブトラクション撮影を通じて被検体の骨の解析を行う放射線撮影装置において、解析範囲を正確に指定することができる。すなわち、本発明は、骨解析手段が解析を実行する部分を指定する際に表示手段が表示する画像をサブトラクション画像と放射線画像との間で切り替えることができる。サブトラクション画像上の2つの骨が一つにつながってしまっている場合、放射線画像が境目の視認に有効となる。放射線画像は、被検体像が無加工で写り込んでいるから、よく見れば骨の形状を正確に捉えることができるからである。本発明によれば、サブトラクション画像と放射線画像とを状況に合わせて使い分けながら骨の境目の位置を正確に認識することができる。
実施例1に係る放射線撮影装置の全体構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る付加フィルタについて説明する模式図である。 実施例1に係る付加フィルタについて説明する模式図である。 実施例1に係るコリメータについて説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る短冊画像について説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像について説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像の連写について説明する模式図である。 実施例1に係る短冊画像の連写について説明する模式図である。 実施例1に係る差分短冊画像について説明する模式図である。 実施例1に係る差分短冊画像のオーバーラップについて説明する模式図である。 実施例1に係るサブトラクション画像の生成について説明する模式図である。 実施例1に係るX線画像の生成について説明する模式図である。 実施例1に係るサブトラクション画像とX線画像とを比較する模式図である。 実施例1に係る椎体形状画像の生成について説明する模式図である。 実施例1に係る骨解析の動作について説明するフローチャートである。 実施例1に係る表示部の切り替えを説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 従来構成の放射線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成の放射線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成の放射線撮影装置の構成を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。本発明に係るX線撮影装置は、サブトラクション画像を利用して骨解析を行うX線撮影装置である。本発明のX線画像撮影装置は、椎骨解析用となっている。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。FPDはフラットパネルディテクタの略である。なお、実施例の被検体Mの体軸方向Aは、本発明の縦方向に相当し、実施例の被検体Mの体側方向Sは、本発明の横方向に相当する。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように仰臥位の被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側(一面側)に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側(他面側)に設けられたX線を検出するFPD4とを備えている。FPD4は、被検体Mを透過したX線を検出する検出器であり、被検体Mの体軸方向Aまたは体側方向Sのいずれかに沿った4つの辺を有する矩形となっている。また、X線管3は、四角錐形状のX線をFPD4に向けて照射する。FPD4は、X線を全面で受光することになる。支柱5は、天板2の下側(他面側)から天板2の上側(一面側)に向けて伸びており、X線管3を支持している。FPD4は、天板2に設けられた寝台本体に支持される。寝台本体は、図1においては図示を省略されている。X線管3は本発明の放射線源に相当し、FPD4は本発明の検出手段に相当する。
X線管制御部6(図1参照)は、所定の管電流、管電圧、パルス幅でX線管3を制御する目的で設けられている。X線管制御部6の制御によりX線がX線管3から発せられると、X線は、被検体Mを透過してFPD4の検出面4aに入射する。X線管制御部6は、高電圧の管電圧でX線を照射させる高電圧モードと低電圧の管電圧でX線を照射させる低電圧モードの2つのモードを使い分けることによりサブトラクション撮影を行う。このX線管制御部6は、2つのモードを使い分けて高電圧に係るX線と低電圧に係るX線とを交互に照射するようにX線管3を制御する。X線管3は、X線管制御部6の制御に従い、高電圧条件に係るX線または低電圧条件に係るX線を照射する。X線管制御部6は本発明の放射線源制御手段に相当する。
X線管3から照射されるX線の広がりを制限するコリメータ3aには、付加フィルタを保持するホルダ25が設けられている。X線管3から出力したX線は、このホルダ25を通過して被検体側に向かう。ホルダ25を回転させることにより、X線ビームが通過する付加フィルタの種類を変えることができる。フィルタ切り替え部23は、ホルダ25を実際に回転させて付加フィルタの切り替えを実行する。フィルタ切り替え制御部24は、フィルタ切り替え部23を制御する構成である。フィルタ切り替え部23は本発明のフィルタ切り替え手段に相当する。
ホルダ25には、サブトラクション撮影用の付加フィルタが設けられている。付加フィルタには、高電圧用のフィルタと低電圧用のフィルタとがある。高電圧フィルタは、X線管3から照射される高電圧条件に係るX線を通過させる付加フィルタであり、低電圧フィルタは、X線管3から照射される低電圧条件に係るX線を通過させる付加フィルタである。
フィルタ切り替え制御部24は、X線管3が高電圧モードで動作するときには、X線が高電圧用のフィルタを通過するようにホルダ25の回転を制御し、X線管3が低電圧モードで動作するときには、X線が低電圧用のフィルタを通過するようにホルダ25の回転を制御する。フィルタ切り替え部23は、フィルタ切り替え制御部24の制御に従い、ホルダ25は、X線が通過する付加フィルタを高電圧フィルタと低電圧フィルタとの間で切り替える。
サブトラクション用の付加フィルタが2つの付加フィルタから構成される理由について説明する。付加フィルタは、X線管3の出力が異なる2枚の画像を用いてサブトラクション画像sを取得する目的で設けられている。サブトラクション画像sは、X線管3を高電圧で制御して取得した画像からX線管3を低電圧で制御して取得した画像を減算することで生成される。サブトラクション画像sの元となる2枚の画像を比較すると、被検体Mの骨部における像の濃さに対する被検体Mの軟組織における像の濃さが異なっている。
仮に、骨部像の濃さに対する軟組織像の濃さが同じ2枚の画像を減算処理すると、画像に写り込む被検体像同士が単に相殺されて消去されるだけである。しかし、被検体Mの骨部像の濃さに対する軟組織像の濃さが異なる2枚の画像を減算処理すると、例えば画像における骨部が写り込んでいる部分においては像同士の相殺があまり起こらず、画像における軟組織が写り込んでいる部分においては像同士の相殺が強く起こるような現象が生じる。この例の場合、2枚の画像を減算することで被検体Mの骨部が軟組織よりも強調されたサブトラクション画像が取得される。
視認性の高いサブトラクション画像sを取得するには、取得する2枚の画像の間で被検体Mの骨部における像の濃さに対する被検体Mの軟組織における像の濃さ確実に違えるようにしなければならない。このような像の濃さの違いは、2枚の画像を撮影するときに照射されるX線の性質が異なることに由来している。仮に、同じ線質のX線を照射して2枚の画像を撮影すると、2枚の画像の間で骨部像の濃さに対する軟組織像の濃さが似通ってくる。この様な2枚の画像の差分を取ったとしても画像に写り込む被検体像同士が単に相殺されるだけで、被検体Mの骨部が強調されない。
図2は、付加フィルタなしでサブトラクション画像sを取得する場合におけるX線のスペクトルを示したものである。図中、X線管3が高電圧のときに照射されるX線のスペクトルをHで表し、X線管3が低電圧のときに照射されるX線のスペクトルをLで表すものとする。図2を参照すると互いのスペクトルは、周波数分布が異なるものの、スペクトルが部分的に重なっている共通部分aが存在していることが分かる。この共通部分aは、2回のX線照射に亘って同じ線質のX線が含まれていたことを意味する。X線管3が高電圧のときと低電圧のときとでX線の性質を確実に違えるようにするには、この共通部分aをできるだけ少なくしたほうが望ましい。
そこで、サブトラクション画像sの取得には付加フィルタが用いられる。すなわち、X線管3が高電圧となっているとき、X線を高電圧用のフィルタに通過させる。高電圧用のフィルタは、高電圧条件下におけるX線の周波数の低い成分をカットするものとなっている。また、X線管3が低電圧となっているとき、X線を低電圧用のフィルタに通過させる。低電圧用のフィルタは、低電圧条件下におけるX線の周波数の高い成分をカットするものとなっている。
付加フィルタが作用することで、被検体Mに向けて照射されるX線のスペクトルは図3のように変化する。図3を参照すれば分かるように、付加フィルタの作用により各スペクトルH,Lの共通部分aが図2のときと比べて少なくなっていることが分かる。このように付加フィルタは、2枚の画像を撮影するときに照射されるX線の性質を確実に異なるようにする目的で設けられているのである。
<コリメータ3aについて>
X線管3には、X線の照射範囲を制限するコリメータ3aが設けられている。コリメータ3aは、開度の調節が可能となっている。コリメータ3aは、図4に示すように、軸Cを基準として鏡像対称に移動する1対の遮蔽羽根3bを有し、同じく軸Cを基準として鏡像対称に移動するもう1対の遮蔽羽根3bを備えている。このコリメータ3aは、遮蔽羽根3bを移動させることで、FPD4が有する検出面4aの全面にコーン状のX線Bを照射させることもできれば、たとえば、検出面4aの中心部分だけにファン状のX線Bを照射させることもできる。なお、軸Cは、X線Bの中心を示す軸となっている。また、遮蔽羽根3bの2対のうち一方は、4角錐形状となっているX線Bの体軸方向Aへの広がりを調整するものであり、もう一方の遮蔽羽根3bの対は、X線Bの体側方向Sへの広がりを調整するものである。X線管3を移動させるとコリメータ3aもX線管3に伴って移動する。一対の遮蔽羽根3bは、X線を遮断する。
この様な遮蔽羽根3bの開閉は、図4に示すようにコリメータ駆動機構7によって実現される。このコリメータ駆動機構7は、具体的にはステッピングモータなどで構成できる。このコリメータ駆動機構7は、コリメータ制御部8に制御されて動作する。
本発明に係るサブトラクション撮影は、被検体Mの体側方向に細長状の短冊画像PSH,PSLを連写することで実行される。短冊画像PSH,PSLの連写時には、コリメータ3aの開度は、被検体Mの体軸方向に狭められように設定される。このとき被検体Mの体側方向についてのコリメータ3aの開度は、狭める必要は無く全開としてよい。コリメータ3aは、縦方向(体軸方向A)に幅狭で横方向(体側方向S)に幅広のX線ビームとなるようにX線管3から照射されるX線の広がりを制限する。
この様にコリメータ3aを設定して撮影を実行することで、鮮明なX線画像を得ることができる。この原理について簡単に説明する。図5左側は、被検体Mの体軸方向に全開のコリメータ3aでスポット撮影を行っている様子を示している。この様な撮影方法によれば、広範囲の投影像が得られるものの、被検体内で生じた散乱X線をより多く捉えてしまう。すなわち、散乱X線は、図5左側の網掛け部が示すように広い範囲で発生するわけで、それだけ発生する散乱X線は多いものとなる。この散乱X線のすべてがFPD4に到達するわけではないものの、図5左側の場合、撮影視野を広くする必要性からFPD4の全面で散乱X線が検出される。すると、散乱X線は、FPD4の全幅WAのどこかに入射しさえすれば、FPD4に検出されてしまうことになる。散乱X線の検出は、鮮明なX線画像を得る上では避けるべきである。
図5右側は、被検体Mの体軸方向に絞られたコリメータ3aで短冊画像PSH,PSLの撮影を行っている様子を示している。この様な撮影方法によれば、得られる投影像の範囲は狭いものの、散乱X線の捕捉が少ない。すなわち、散乱X線は、図5右側の網掛け部が示すように狭い範囲で発生する。それだけ発生する散乱X線が図5左側の場合と比べて少ない。さらに、図5右側の場合、撮影視野が狭いので、X線の検出はFPD4の一部でしか行われない。すると、散乱X線は、FPD4上の特定の領域Rに入射しなければ、FPD4に検出されない。したがって、図5右側の撮影条件で得られた短冊画像PSには僅かな散乱X線しか写り込んでいない。
短冊画像の撮影は、図6に示すように、被検体Mの体側方向に伸びた細長状の領域を撮影範囲として行われる。この撮影によって得られる短冊画像PSH,PSLは、被検体Mの体軸方向に幅狭で体側方向に伸びた画像となっている。この様な画像の生成は、FPD4の検出信号を受信した短冊画像生成部10が実行する。短冊画像生成部10は、FPD4の出力を基に被検体Mの体軸方向Aに幅狭で体側方向Sに幅広の短冊画像PSH,PSLを生成する。なお、短冊画像PSH,PSLには高電圧モードで撮影された短冊画像PSHと低電圧モードで撮影された短冊画像PSLとの二種類がある。短冊画像生成部10は本発明の短冊画像生成手段に相当する。
短冊画像PSH,PSLは、撮影視野が狭すぎて骨の解析に不向きである。従って、本発明の装置では、被検体Mの体軸方向AにX線管3およびFPD4を被検体Mに対して移動させながら短冊画像PSH,PSLを連写することで複数の短冊画像PSH,PSLを生成するようにしている。本発明では、視野の狭いサブトラクション撮影を繰り返すことで骨の解析に十分な広さの撮影視野を確保する構成となっている。
したがって、サブトラクション撮影は、X線管3を被検体Mに対して移動させながら行わなければならない。サブトラクション撮影時のX線管3の移動は、支柱5を体軸方向Aに移動させる支柱移動機構20が実現する。このとき、支柱5は、FPD4および被検体Mに対して移動することになる。X線管3およびこれに付属のコリメータ3a,ホルダ25は、支柱5の移動に追従する。支柱移動機構20は、X線管3を被検体Mに対して体軸方向Aに移動させる構成である。支柱移動制御部21は、支柱移動制御部21の移動の制御を行う構成である。実施例1においては、サブトラクション撮影中のFPD4は、被検体Mに対して移動しない。支柱移動機構20は本発明の移動手段に相当し、支柱移動制御部21は本発明の移動制御手段に相当する。
図7は、サブトラクション撮影中におけるX線管3の移動について説明している。撮影開始時点においてX線管3は、図7の左側に示すようにFPD4の一端側にある。この状態のX線管3からX線ビームを照射させると、X線ビームは、FPD4の一端側の領域に到達する。X線管3は、この状態から支柱移動機構20によって被検体Mの体側方向Aに移動していく。そして、X線管3は、図7の右側に示すようにFPD4の他端側まで移動する。ここがサブトラクション撮影の終了時点におけるX線管3の位置となる。X線管3は、移動させながら何度もX線照射を行い、複数の短冊画像PSH,PSLが生成される。
ところで、サブトラクション撮影を実行するには、高電圧モードの撮影と低電圧モードの撮影の2種類を実行しなければならない。そこで、X線管3を一方向に移動させながらこの2種類の撮影をどのように実行するのかという問題がある。図8は、撮影中における撮影モードの変更の動作について説明している。まず、X線管3が初期位置にあるとき、X線管制御部6は、X線管3に低電圧モードでX線の照射を行わせる。X線は、低電圧用のフィルタおよび被検体Mを通過してFPD4の一端側の領域R1に入射する。このとき得られる短冊画像が低電圧モードで撮影された短冊画像PSL1である。
その後、フィルタ切り替え制御部24は、X線が透過するフィルタを高電圧用のものに切り替える。そして、X線管制御部6は、X線管3に高電圧モードでX線の照射を行わせる。X線は、高電圧用のフィルタおよび被検体Mを通過してFPD4の一端側の領域R1に入射する。このとき得られる短冊画像が高電圧モードで撮影された短冊画像PSH1である。
このような短冊画像PSL1,PSH1の連射は、図7で説明したようにX線管3が移動しながら実行されるので、短冊画像PSL1,PSH1に写り込む被検体Mの部分は厳密にはわずかに異なる。しかし、X線管3の移動に対して連射のスピードが十分に速いので、短冊画像PSL1,PSH1は、被検体Mの同じ部分を写し込んだものと考えることができる。
短冊画像PSH1の撮影後、しばらくX線管制御部6は、X線管3に対して照射の指示を与えない。そうしている間にX線管3は被検体MおよびFPD4に対して移動していく。X線管3が次の短冊画像の撮影位置まで来たとき、上述の低電圧モードと高電圧モードの撮影を実行する。
このようにして、本発明に係る装置は、図8に示すように低電圧モードの撮影、高電圧モードの撮影、X線管3の移動の3つの動作を繰り返しながら短冊画像PSH,PSLの連写を実行する。この動作に合わせてフィルタ切り替え制御部24がフィルタの切り替えを実行する。なお、高電圧モードの撮影を低電圧モードの撮影よりも先に実行するようにしてもよい。いずれにしても、X線管3をFPD4の端から端まで移動させれば低電圧モードに係る短冊画像の連写と高電圧モードに係る短冊画像の連写とが一度に完了する。
<差分短冊画像生成部12の動作>
短冊画像PSL1,PSH1は、差分短冊画像生成部12に送出される。差分短冊画像生成部12は、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像SS1を生成する。すなわち、差分短冊画像生成部12は、図9に示すように被検体Mの同じ領域R1を写し込んでいる短冊画像PSL1,PSH1の間で差分をとり差分短冊画像SS1を生成する。この差分短冊画像SS1は、被検体Mの骨が強調されたサブトラクション画像となっているが、撮影視野が極端に狭い。差分短冊画像生成部12は本発明の差分短冊画像生成手段に相当する。
この差分短冊画像SS1にはブレのない被検体像が写り込んでいる。差分短冊画像SS1は、連続的に撮影された短冊画像PSL1,PSH1が元になっているからである。ここで言う連続的とは、短冊画像PSL1,PSH1の撮影の間に他の短冊画像の撮影することなくほとんど同時に2回の撮影を終えてしまうことをいう。被検体Mは撮影中にも天板2上で体動を起こす。この体動がサブトラクション画像上の像のブレの原因となる。本発明によれば、短冊画像PSL1の撮影時点と短冊画像PSH1の撮影時点とはほとんど同時であることから、2つの撮影時点の間に動いた被検体Mの移動量はわずかなものとなる。したがって、短冊画像PSL1,PSH1を重ね合わせると、像がブレずに鮮明な差分短冊画像SS1が得られるのである。
差分短冊画像生成部12は、短冊画像PSL1,PSH1についての処理と同様の処理を後から撮影される短冊画像PSL,PSHについても行い、複数の差分短冊画像SSを生成する。
<差分短冊画像の特徴>
こうして生成された差分短冊画像SS1〜SSnは、被検体Mの一部領域を写し込んでいる。この差分短冊画像SS1〜SSnは、X線管3が被検体Mに対して移動しながら連射されたものであるから、各画像は、被検体Mの異なる部分を写し込んでいることになる。
差分短冊画像SS1に写り込む被検体像と、差分短冊画像SS1の次に撮影された差分短冊画像SS2に写り込む被検体像とは体軸方向Aについて互いにオーバーラップしている。このようにすることで、差分短冊画像SS1とその隣の差分短冊画像SS2の間で被検体像の欠損が生じないことになる。同様に、差分短冊画像SS1〜SSnのいずれについても隣の差分画像との間で像のオーバーラップが生じている。従って、図10に示すように、差分短冊画像SS1〜差分短冊画像SSnの各々に写り込んでいる被検体像M1〜Mnは互いにオーバーラップしており、差分短冊画像SS1〜差分短冊画像SSnの間で被検体像が欠損なく撮影されていることになる。
<サブトラクション画像生成部13の動作>
差分短冊画像SS1〜SSnは、サブトラクション画像生成部13に送出される。サブトラクション画像生成部13は、図11に示すように、差分短冊画像SS1〜SSnについて互いにオーバーラップしている部分が重なり合うように重ね合わせ、一枚のサブトラクション画像sを生成する。サブトラクション画像生成部13は、差分短冊画像SS同士を体軸方向Aに配列してつなぎ合わせてサブトラクション画像sを生成する。これにより、サブトラクション画像生成部13は、高電圧および低電圧条件に係るX線画像PH,PLの差分に相当するサブトラクション画像sを間接的に生成することになる。サブトラクション画像生成部13は本発明のサブトラクション画像生成手段に相当する。
差分短冊画像SS1〜SSnはそれぞれ像のブレが抑制された鮮明な画像である。したがって、これらをつなぎ合わせて生成したサブトラクション画像sもブレが生じす鮮明な画像となる。
<本発明に係るサブトラクション画像sの生成方法が有する効果>
本発明に係るサブトラクション画像sの生成方法は、差分短冊画像SS1〜SSnを生成してこれらをつなぎ合わるというものである。短冊画像を連射してサブトラクション画像sを撮影する方法としては、本願のものに限られないはずである。例えば、撮影方法としては、FPD4の一端から他端、他端から一端までX線管3を往復させて、往路で高電圧モードに係る短冊画像ばかりを連写するとともに、復路で低電圧モードに係る短冊画像ばかりを連写して全てを撮り終えるという方法もあるわけである。
しかし、このようなX線管3を往復させる方法では、差分短冊画像の元になる2枚の短冊画像を撮影する間に天板2上の被検体Mがかなり動いてしまう。1枚目の短冊画像を撮影してから2枚目の短冊画像を撮影するまでに相当の時間を要するからである。特に、FPD4の一端についての短冊画像の撮影は、一枚目はX線管3の移動開始直後に実行され、二枚目はX線管3の移動終了間際に実行される。X線管3がFPD4を一往復する間にかなりの時間が必要であることからすると、この二枚の短冊画像は連写されたものであるとは言い難い。したがって、この方法で撮影されたサブトラクション画像sには、特にFPD4の一端に対応する部分で大きくブレた被検体像が写り込むことになる。
これに比べて、本願の構成では、サブトラクション画像sを構成する差分短冊画像SS1〜SSnの各々は、ほとんど同時点で撮影された短冊画像のペアに由来している。したがって、サブトラクション画像sのどの部分をとっても被検体Mの像にブレが生じていないのである。本実施例の装置は、低電圧モード撮影、高電圧モード撮影、X線管3の移動を順番に繰り返すことにより鮮明なサブトラクション画像sが生成できるように構成されている。
低電圧モードで撮影された一連の短冊画像PSL1〜PSLnは、X線画像生成部11に送出される。X線画像生成部11は、図12に示すように、短冊画像PSL1〜PSLnについて互いにオーバーラップしている部分が重なり合うように重ね合わせ、一枚のX線画像PLを生成する。差分短冊画像SS1〜SSnと同様、一連の短冊画像PSL1〜PSLnのいずれについても隣の差分画像との間で像のオーバーラップが生じている。この事情は、高電圧モードで撮影された一連の短冊画像PSH1〜PSHnについても同様である。このようにしてX線画像生成部11は、FPD4の出力に基づいて、X線画像PLを生成する。X線画像生成部11は本発明の画像生成手段に相当する。
<サブトラクション画像sとX線画像PLとの比較>
図13は、サブトラクション画像sとX線画像PLとを比較する図である。X線画像PLは、被検体Mの椎体の詳細が写り込んだ画像となっているものの、細かい構造まで写り込んでしまい、難解な印象を与える。また、X線画像PLは、コントラストが低く、その意味で見づらい。サブトラクション画像sは、X線画像PLと同じ骨が写り込んだ画像である。X線画像PLとは異なるのは、骨が強調されていることである。サブトラクション画像sは、被検体Mの椎骨の一つ一つが強調された画像となっており、形状が簡略化されている。また、サブトラクション画像sはコントラストが高く、その意味で見やすい。
<椎体形状画像生成部14の動作>
サブトラクション画像sは、椎体形状画像生成部14に送出される。椎体形状画像生成部14は、サブトラクション画像sに写り込んでいる椎体の形状を認識して、椎体の形状を示す椎体形状画像を生成する。すなわち、椎体形状画像生成部14は、図14に示すように、画像処理によりサブトラクション画像s上の椎体の形状を認識して、この形状を示す図形を写し込んだ椎体形状画像PTを生成する。椎体形状画像PTに写り込む図形は椎骨の各々を節で表した一本線のような概形となる。また、椎体形状画像生成部14は、図形の節を表した線分を椎体形状画像PT上の図形に重畳させる。椎体形状画像PT上の椎体を示す図形は、図14においては、作図の都合上、太枠で示されているが、実際の椎体形状画像PTに写り込む図形は、内部が薄い彩色で塗りつぶされたものであり、必ずしも輪郭が強調されているわけではない。椎体形状画像生成部14は本発明の椎体形状画像生成手段に相当する。
<骨解析部15の動作>
骨解析部15は、サブトラクション画像s上に写り込む椎骨の例えば一つに対して画像処理により解析処理を施す構成である。骨解析部15が行う解析としては、例えば、骨密度の解析や、骨梁解析、骨塩定量などの各種解析を挙げることができる。骨解析部15は、サブトラクション画像sに写り込んでいる被検体Mの骨像の一部に画像処理を施して、骨の状態を評価する評価値を算出する。本実施例の骨解析部15は、骨密度の解析を実行する。骨解析部15は本発明の骨解析手段に相当する。
このように、骨解析部15が行う解析処理は、サブトラクション画像sの全域に対するものではない。骨解析を行う前に、解析の対象領域を指定しなければならない。図15は、本発明の放射線撮影装置が骨解析を行うときの動作を示すフローチャートである。被検体Mを天板2に載置したあと(被検体載置ステップS1),術者が操作卓26を通じサブトラクション撮影の指示を行うと、図5で説明したようにサブトラクション撮影が実行される(サブトラクション撮影ステップS2)。その後、術者が操作卓26を通じサブトラクション画像sに写り込む椎骨のどれを解析するのかを指定し(解析領域指定ステップS3),その指定に基づいて骨解析が実行される(骨解析ステップS4)。以降、解析領域指定ステップS3の詳細を説明する。操作卓26は本発明の入力手段に相当する。
<解析領域指定ステップS3:本発明の最も特徴的な構成>
サブトラクション撮影の終了後、表示部29には、図16の左側に示すようにサブトラクション画像sが表示されている。このサブトラクション画像sには、椎体形状画像PTが重畳した状態で表示されている。このとき、椎体形状画像PTは、サブトラクション画像s上に重ねてもサブトラクション画像s上の像を覆い隠さないように半透明にされている。このように表示部29は、骨解析部15が解析を実行する部分をサブトラクション画像s上で指定する際に、サブトラクション画像s上の骨の位置を示す画像(図16の左側の場合は、サブトラクション画像sそのもの)を表示する。サブトラクション画像s上の骨の位置を示す画像としては、他にもX線画像PLがある。表示部29は本発明の表示手段に相当する。
この状態で術者が操作卓26を通じて表示の切り替えを装置に指示すると、表示切り替え部30は、図16に示すように表示部29上のサブトラクション画像sをX線画像PLに切り替える動作を行う。このときの椎体形状画像PTは半透明の状態を維持したままX線画像PLに重ねられる。表示切り替え部30は本発明の表示切り替え手段に相当する。
術者は、操作卓26を通じ、サブトラクション画像sとX線画像PLとの間で表示部29に表示される画像を任意に切り替えることができる。この切り替えを実際に実行するのは表示切り替え部30である。すなわち、表示切り替え部30は、サブトラクション画像sおよびX線画像PLを保持しており、術者の指示に合わせて表示部29を制御する。表示切り替え部30は、術者の指示を入力させる操作卓26と、術者の指示に応じて表示部29に表示される画像をサブトラクション画像sと低電圧条件に係るX線画像PLとの間で切り替える。本発明の表示部29は、サブトラクション画像sまたはX線画像PLに椎体形状画像PTを重畳して表示する構成なのである。
椎体形状画像PTに写り込んでいる線分は、椎骨の区切れを意味している。術者は、操作卓26を通じ、表示部29上のカーソルを操作することでこの線分を表示部29上で移動することができる。これにより、術者は、椎骨の区切れの位置調整をすることができる。また、術者は、操作卓26を通じ、表示部29上のカーソルを操作することで椎骨の指定をすることができる。これにより、術者は、解析に用いる椎骨を指定することができる。
骨解析部15は、椎体形状画像PTが示す椎体の形状と、術者が指定した椎骨の区切れの位置と、術者による解析対象の椎骨の指定に基づいて、指定された椎骨の骨解析を実行する。
<本発明の効果>
本発明の効果について説明する。図17は、本発明の効果が顕著に分かる例である。図17は、椎体を形成する椎間板がすり減った被検体Mのサブトラクション画像sである。このような被検体Mに対して骨解析をするのは困難を伴う。サブトラクション画像s上の椎骨同士がつながってしまい、椎骨の境目の判別がつかないからである。サブトラクション画像sは、コントラストが高く、骨とそうでない部分がはっきりと分かれた二値画像に近い画像である。このような画像に非常に隣接する椎骨像の輪郭は、似通った画素値で塗りつぶれてしまい境目を視認することができない。
椎骨は、中心は低密度なので、サブトラクション画像s上でも薄く写り込むが、表面は高密度であり、サブトラクション画像s上で濃く写り込む。椎骨と隣の椎骨が接近すると、椎骨の表面同士が接近するということである。高いコントラストを有するサブトラクション画像sにおいては、互いに接近した椎骨同士があたかも1つの塊として写り込んでしまう。
このようなサブトラクション画像sに対して椎体の抽出を行って、図18の左側に示すような椎体形状画像PTを生成しても、椎骨の境目はいっこうに判然としない。椎体形状画像PTの元になったサブトラクション画像sは、椎骨の境目についての情報を失ってしまっているからである。
一方、X線画像PLは、サブトラクション画像sとは別系統の画像であり、椎体形状画像PTのようにサブトラクション画像sより派生する画像ではない。このX線画像PLは、低いコントラストで椎体の詳細が現れた画像となっており、図18の右側に示すように椎骨の隙間の様子も忠実に再現されている。このように、サブトラクション画像sよりもX線画像PLのほうが椎骨の境目を認識しやすい場合がある。
なお、X線画像PLは、低電圧モードのX線で撮影された画像である。この低電圧モードのX線は、高電圧モードのものよりも骨を通過する能力が低い。したがって、X線画像PLは、高電圧モードで撮影されたX線画像に比べて、よりはっきりと椎体をとらえた画像となっている。したがって、X線画像PLは、椎骨の観察を行うのに適した画像である。
<本発明に係る装置におけるそのほかの構成>
主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより、X線管制御部6および各部8,10,11,12,13,14,15,21,24,30を実現している。また、これら各部は、これらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、各部が生成する画像などを記憶する。各部は、必要に応じて記憶部28にアクセスすることができる。
以上のように、本発明によれば、サブトラクション撮影を通じて被検体Mの骨の解析を行うX線撮影装置において、解析範囲を正確に指定することができる。すなわち、本発明は、骨解析部15が解析を実行する部分を指定する際に表示部29が表示する画像をサブトラクション画像sとX線画像PLとの間で切り替えることができる。サブトラクション画像sは、高電圧および低電圧条件に係るX線画像PH,PLの差分に相当する画像であり、X線画像上の骨像を簡略化したような画像である。このようなサブトラクション画像sは通常ならば2つの骨の境目を視認しやすい。しかし、被検体Mの骨同士が接近していると、サブトラクション画像上の2つの骨は簡略化を受けて一つにつながってしまう。このような場合、X線画像PLが境目の視認に有効となる。X線画像PLは、被検体像が無加工で写り込んでいるから、よく見れば骨の形状を正確に捉えることができるからである。本発明によれば、サブトラクション画像sとX線画像PLとを状況に合わせて使い分けながら骨の境目の位置を認識することができる。
また、表示切り替え部30がサブトラクション画像sと低電圧条件に係るX線画像PLとの間で切り替えを実行すれば、より骨の境目を把握しやすくなる。低電圧条件に係るX線画像PLは、骨を透過しにくいX線を用いて撮影されたものであるから、高電圧条件に係るX線画像PLに比べて、より鮮明に骨像を写し込んでいるからである。
また、上述の構成によれば、サブトラクション撮影を通じて被検体Mの骨の解析を行うX線撮影装置において、ブレのないサブトラクション画像sが生成できる。すなわち、上述の構成は、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分であり、縦方向に幅狭で横方向に幅広となっている差分短冊画像を縦方向につなぎ合わせてサブトラクション画像sを生成するようになっている。このようにすると、サブトラクション画像sに散乱線が写り込むことが抑制でき、サブトラクション画像sが鮮明になる。ところでサブトラクション画像sを生成するには二回の撮影が必要である。1枚目の撮影から2枚目の撮影までの間に被検体Mが動いてしまうとサブトラクション画像上の被検体像がブレてしまう。そこで上述の構成では、連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像を生成するようにしている。このようにすることで、被検体像にブレのない複数の差分短冊画像が生成できる。このような差分短冊画像をつなぎ合わせて生成したサブトラクション画像sは、ブレのない鮮明なものとなる。
本発明は、上述の構成に限られず下記のように変形実施することができる。
(1)上述の実施例においては、表示切り替え部30は、サブトラクション画像sと低電圧条件に係るX線画像PLとの間で切り替えを実行する構成としていたが、本発明の構成は、この構成に限られない。低電圧条件に係るX線画像PLに代えて高電圧条件に係るX線画像PHを表示部29に表示させるようにしてもよい。また、操作卓26を通じた術者の指示に基づいて、表示切り替え部30がサブトラクション画像s、低電圧条件に係るX線画像PL、高電圧条件に係るX線画像PHの画像の間で表示部29に表示される画像を切り替えるようにしてもよい。
(2)上述の実施例において、短冊画像PSH,PSLに基づいてサブトラクション画像sを撮影するようにしていたが、本発明はこの構成に限られない。FPD4の検出面4a全面にX線が届くようなX線ビームを被検体Mに照射することでX線画像PL,PHを撮影するようにしてもよい。この場合、低電圧モードの撮影と高電圧モードの撮影を1回ずつ行い、サブトラクション画像生成部13がX線画像PL,PHの差分を取得することでサブトラクション撮影は完了する。この場合、撮影中にX線管3をFPD4に対して移動させる必要はない。
(3)本発明は、被検体Mの椎骨以外の他の骨の解析についても適用することができる。
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
6 X線管制御部(放射線源制御手段)
10 短冊画像生成部(短冊画像生成手段)
11 X線画像生成部(画像生成手段)
12 差分短冊画像生成部(差分短冊画像生成手段)
13 サブトラクション画像生成部(サブトラクション画像生成手段)
14 椎体形状画像生成部(椎体形状画像生成手段)
15 骨解析部(骨解析手段)
20 支柱移動機構(移動手段)
21 支柱移動制御部(移動制御手段)
23 フィルタ切り替え部(フィルタ切り替え手段)
25 高電圧フィルタ、低電圧フィルタ
26 操作卓(入力手段)
29 表示部(表示手段)
30 表示切り替え部(表示切り替え手段)

Claims (7)

  1. サブトラクション画像を利用して骨解析を行う放射線撮影装置であって、
    高電圧条件に係る放射線または低電圧条件に係る放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源を制御する放射線源制御手段と、
    被検体を透過した放射線を検出する検出手段と、
    前記検出手段の出力に基づいて放射線画像を生成する画像生成手段と、
    高電圧および低電圧条件に係る放射線画像の差分に相当するサブトラクション画像を生成するサブトラクション画像生成手段と、
    前記サブトラクション画像に写り込んでいる被検体の骨像の一部に画像処理を施して、骨の状態を評価する評価値を算出する骨解析手段と、
    者の指示を入力させる入力手段と、
    前記骨解析手段が前記サブトラクション画像上における解析を実行する部分を指定する際に、術者の指示に応じて表示手段に表示される画像を前記サブトラクション画像と前記放射線画像との間で切り替える表示切り替え手段と
    前記表示手段に表示された前記画像に重畳表示される各骨の区切れ位置を示すマークであって、前記サブトラクション画像と前記放射線画像との間で同一のマークを術者の指示に応じて移動させる手段を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記表示切り替え手段は、前記サブトラクション画像と低電圧条件または高電圧条件に係る放射線画像との間で切り替えを実行することを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記サブトラクション画像に写り込んでいる椎体の形状を認識して、椎体の形状を示す椎体形状画像を生成する椎体形状画像生成手段を備え、
    前記表示手段は、前記サブトラクション画像または前記放射線画像に前記椎体形状画像を重畳して表示することを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記骨解析手段は、骨密度の解析を実行することを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記放射線源から照射される高電圧条件に係る放射線を通過させる高電圧フィルタと、
    前記放射線源から照射される低電圧条件に係る放射線を通過させる低電圧フィルタと、
    放射線が通過するフィルタを前記高電圧フィルタと前記低電圧フィルタとの間で切り替えるフィルタ切り替え手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    椎骨解析用となっていることを特徴とする放射線撮影装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記放射線源を縦方向に移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する移動制御手段と、
    縦方向に幅狭で横方向に幅広の放射線ビームとなるように前記放射線源から照射される放射線の広がりを制限するコリメータとを備え、
    前記放射線源制御手段が前記放射線ビームを高電圧条件と低電圧条件で交互に照射するように前記放射線源を制御するように構成され、
    前記検出手段の出力に基づいて、縦方向に幅狭で横方向に幅広の短冊画像を生成する短冊画像生成手段と、
    連続的に撮影された高圧および低圧条件に係る短冊画像同士の差分である差分短冊画像を生成する差分短冊画像生成手段を備え、
    前記サブトラクション画像生成手段が差分短冊画像同士を縦方向に配列してつなぎ合わせて前記サブトラクション画像を生成するように構成されることを特徴とする放射線撮影装置。
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