JP2004073578A - 医用画像診断装置及び撮影支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、操作盤面へ目線を移すことなく、透視モニタの透視像を見ながらの手技を行うことのできる医用画像診断装置を提供する。
【解決手段】被検体を載置する寝台(15)、対向するX線管(11)およびX線検出器(12)を備えた支持器(13)を有し、種々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影して画像診断を行なう医用画像診断装置である。操作部(20)は、前記撮影位置の操作指示を行なう。操作部撮影具(26)は、操作部(20)の映像を撮影する。表示装置(40)は、被検体の特定の部位に関する画像を表示するとともに、操作部撮影具(26)により撮影される操作部(20)の映像を表示する。制御部(35)は、その表示制御を行なう。これにより、操作部の各部の位置に対する自分の手の位置が確認できるため、操作部の手元に目線を移す必要がない。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用画像診断装置に関し、特に、被検体内部をX線で撮影または透視するX線画像撮影装置及び撮影支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、透視診断等のため、例えば略C字形状の支持器(Cアーム)、該支持器の一端に備えられたX線発生源としてのX線管、他端に備えられているX線検出器、また、被検体を静穏に載置するための天板及び寝台、そして収集された投影データを処理する画像処理装置、等からなるX線画像撮影装置が知られている。
【0003】
このようなX線画像撮影装置は、一般には「アンギオ装置」とも呼称され、このアンギオ装置によれば、被検体中へのカテーテルの挿入作業等その他の医師による手術ないし検査(診断)と併せ、これに並行したX線撮影を行うこと等を可能とする。
【0004】
ところで、このX線画像撮影装置において各種の手術ないしは検査におけるX線撮影を実施する場合には、前記X線管より低線量のX線を連続的に発生させて被検体に曝射することで、透視像を透視モニター上に表示させるとともに、操作部により操作指示をして、前記寝台ないし天板及び支持器の相対的な位置関係を変更させることで、透視モニター上に表示される視野(被検体内の注目部位)を必要に応じて移動させ、操作部を操作させるのに応じて変化する前記透視像及び該透視像中の注目部位の像の様子を確認することが行われる。
【0005】
例えば、透視像を見ながらカテーテルを患部に挿入するような一般的なアンギオ検査では、透視像(ないしその透視像中の注目部位)を確認した後、透視像の直接の視認を行いつつ、カテーテルの挿入を並行的に実施し、カテーテルの移動に追髄して操作部を操作して天板をスライド移動させて視野を移動させ、寝台及びCアームの移動を行い、再び透視像による確認を行なう、といった運用を行なう。
【0006】
この際、カテーテルの挿入などの手技を行っている間中、装置使用者は、透視像を参照しながら撮影視野を移動させるための操作を行なうことで診断に必要な像を探す必要があるため、目線を前記モニタから手元に移し、前記寝台や前記X線撮影部等の位置を変えるレバー操作やスイッチ操作を行い、透視モニターを見て患部の位置を確認しては、操作部を見て操作部を操作して視野位置を変更し、再び透視モニターを見て患部の位置を確認するといった作業を繰り返す必要がある。
【0007】
特に、カテーテルを用いて血管の狭窄や動脈瘤のような症例を内科的に治療する手技であるIVR(Interventional Radiology)などにおいても、例えば、狭窄部位にカテーテルを挿入し、該カテーテルの先端につけてあるバルーンを膨らませることによる治療、カテーテルの先端からコイルを繰り出しこれを動脈瘤に挿入することで血流の動脈瘤への進入を阻害することによる治療等においても、前記手技中に前記操作を伴うために、操作の際に目線を透視モニターから手元の操作部に移し、操作を行なった後再び操作部から透視モニターに目線を移してカテーテルの挿入位置を確認するといった作業を繰り返すことが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したアンギオ装置などのX線画像撮影装置を用いたアンギオ検査などの手技では、術中ないしは検査中に、カテーテルの挿入に伴う危険を回避するため、さらにはカテーテルの挿入を効率よく行なうため、なるだけ画像(透視像)を参照する時間を長くし、操作部を参照する時間を短くして、操作部に対して特段の注意を払うことなく視野(透視像の表示部位の位置)の変更操作を行なうことは重要である。
【0009】
しかしながら、アンギオ検査では、カテーテルがどこまで入ったのか挿入位置を確認するために透視像を見ながら挿入を行なうが、カテーテルの挿入を進行させるごとに、上記したような視野(透視像の被検体上の特定の部位ないしは透視位置)の移動を行なう必要があるから、常に透視モニターの透視像のみを参照するというわけにはいかず、それだけ移動のための操作を頻繁に行い、その変更操作を行なう度に透視モニターから手元の操作部(操作盤面)へ目線を移さなければならなかった。
【0010】
このため、術中の間、操作盤面の方を見るのは不要な動作を伴い大変であり、カテーテルの挿入が難しくなり、危険を伴ってしまう。
【0011】
特に、IVRでは、できるだけ短時間で治療を終えることが好ましいとされるが、頻繁に目線を移すことを繰り返すと、カテーテルの挿入をスムースに行なうことができなくなり、短時間で治療等を終了できないという問題がある。
【0012】
また、操作盤面上には、レバーやスイッチの種類も数多くあるために、手元を見なければならず、装置使用者に無駄な動作を強いることとなる。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、操作盤面へ目線を移すことなく、透視モニタの透視像を見ながらの手技を行うことのできる医用画像診断装置及び撮影支援装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被検体を載置する寝台、支持器並びに該支持器の一端及び他端にそれぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線検出手段を有し、前記寝台および前記支持器それぞれの位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて前記被検体に関するX線画像を撮影して前記被検体の画像診断を行なう医用画像診断装置であって、前記被検体に関する画像を表示する表示手段と、少なくとも前記撮影位置の操作指示を行なうための操作手段と、前記操作手段の映像を撮影する撮影手段と、前記表示手段に前記被検体の特定の部位に関する画像を表示するとともに、前記撮影手段により撮影される前記操作手段の映像を表示するように表示制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、支持器並びに該支持器の一端および他端にそれぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線検出手段を有し前記支持器の位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収集可能なX線画像撮影装置と、前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線発生手段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように備えられたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿勢に応じた種々のスライス位置にて前記被検体に関するCT画像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画像診断装置であって、前記X線画像、CT画像を各々表示可能な複数の各表示手段と、前記X線画像撮影装置での撮影位置ならびに前記CT像撮影装置でのスライス位置の各々の操作指示を行なうための操作手段と、前記操作手段の映像を撮影する撮影手段と、前記各表示手段のうちいずれか一つに前記X線画像を表示するとともに、他の表示手段のいずれか一つを犠牲にして前記撮影手段により撮影される前記操作手段の映像を表示するように表示制御する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0016】
また、請求項11に記載の発明は、所定の支持器に設けられたX線発生手段およびX線検出手段を用いて被検体の透過画像を取得し、この取得された画像を表示手段上に表示し診断に供する医用画像撮影装置に適用される撮影支援装置であって、前記X線発生手段およびX線検出手段の被検体に対する位置を操作指示する手段の映像を撮影する撮影手段と、この撮影手段で得られた映像を前記X線透過画像とともに前記表示手段上に表示する表示制御手段と、を有することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
[第1の実施の形態]
(X線画像撮影装置の全体構成)
先ず、本発明の実施の形態の医用画像診断装置の全体の概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。なお、本実施形態においては、本発明にいう「医用画像診断装置」を、X線画像撮影装置(いわゆる「アンギオ装置」あるいは「アンギオシステム」)に適用した場合を例とした説明を行うこととする。図1は、本実施形態に係る医用画像診断装置の全体構成を示す説明図である。
【0019】
本実施形態におけるX線画像撮影装置1は、図1に示すように、主に、被検体に対して多方向からX線を曝射してX線撮影を行い複数の投影データ(X線投影像)を取得するX線撮影ユニット10と、種々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影するために種々の撮影位置の指示ないしは前記X線画像に対する種々の画像処理などの動作を指示する操作部20(操作手段)と、前記操作部20の全体の外観の映像(どの位置に各スイッチ群やレバー群があるのかがはっきり見える程度の大きさの映像)をリアルタイムに撮影するための操作部撮影具26(撮影手段)と、前記X線撮影ユニット10により撮影された撮影画像に対して種々の画像処理を施す画像処理装置30と、前記画像処理装置30にて画像処理された画像(X線画像を含む)ならびに操作部20の映像を表示する表示装置40と、から概略構成されている。
【0020】
X線撮影ユニット10は、図2に示すように、内部に図示しないX線源を備えたX線管(X線発生手段)11と、例えばイメージインテンシファイア(Image Intensifier、いわゆる「I.I.」)として構成されるX線検出器(X線検出手段)12とを、それぞれ両端に備えた例えば略C字形状のCアーム(支持器、Cアームともいう)13、及び、被検体Pを載置し該被検体Pの体軸方向に移動可能な天板を備えた寝台15等から概略構成されている。
【0021】
なお、X線検出器5としてはイメージインテンシファイアに限らず、「FPD(Flat Panel Detector;平面検出器)」を採用してよいことは勿論である。
【0022】
このうち、Cアーム13は、前記寝台15を側部より覆い得るような略C字形状に形成され、図2において、X線管11が寝台15の図中下方から図中左上方にせり出すような、又は、X線検出器12が被検体Pに覆い被さるようなスライド動作(図中矢印A及びB参照)をすることが可能な他、回転軸14を中心として図中矢印Cに示すような回転動作等をすることも可能である。なお、Cアーム13においては、上記した図中矢印A,B及びCに係る動作を実現するための複数の動力源(Cアーム駆動部)、該複数の動力源に対応するように、その角度や位置の情報を検出する状態検出手段(不図示)などがそれぞれ適当な箇所に備えられている。
【0023】
寝台15の天板は、被検体Pの体軸方向に沿って移動することが可能となっている(なお、当該天板は、この体軸方向に直交する方向にも移動可能である。)。また、寝台15には、前記天板を上下に動作することが可能な脚が固定される。寝台15には、上記脚の上下動及び天板の体軸方向(及びこれに直交する方向)の移動を可能とするため図示しない動力源(寝台駆動部)が備えられており、さらに、このような寝台15に関する天板等の移動量を検知するため寝台位置検出部(不図示)が設けられている。
【0024】
操作部20は、図1に示すように、術中などに装置使用者が操作可能となるよう寝台15の側部近傍に設置され、視野の移動、すなわちCアーム13(前記X線管11及びX線検出器12)の移動並びに天板ないし寝台15の移動による被検体Pの撮影位置を移動変更するための指示、前記X線管11によるX線曝射を開始/停止させる操作指示、さらには表示装置40上に表示される被検体Pに関する画像(例えば透視像)に対するコントラストや絞りあるいは拡大縮小等の各種画像処理を調整操作するための指示などを行なうものであり、これらの指示を行なう各種スイッチ群、レバー群等が操作盤面(操作パネル)上に構成されている。
【0025】
この操作部20には、寝台15の体軸方向に沿ってスライド移動可能に形成された操作盤面上に各種スイッチ群、レバー群等が構成され、装置使用者の手の届く範囲の最適な位置にまで移動できるよう、スライド調整可能に形成されている。
【0026】
なお、操作部20内の各部の具体的形態としては、その一部に例えば、ジョグシャトル、ジョイスティック、トラックボール、あるいはキーボードやマウス、さらには表示装置40の画像表示面に直截に接触しつつ入力することが可能な構成(いわゆるタッチペン)等、種々の構成を採用することができる。
【0027】
ただし、本実施の形態は、操作部20の各部等の具体的形態を特に限定する意図はなく、基本的にどのような形態となるものも採用し得る。具体的には例えば、「ジョグシャトル」等を採用し得る。操作部74はその他、種々の形態となるものを採用してよい。
【0028】
ちなみに、ジョグシャトルによれば、Cアーム移動に関し、基準ポジションからの回転方向が左右の移動方向を決し、その回転角度(の大きさ)が該Cアーム13の移動速度を決するように構成できる。つまり、ジョグシャトルを回した角度が大きければ大きいほど、Cアーム13の移動速度は大きくなる。また、所定位置に回転された該シャトルから装置使用者が手を離せば、自然に基準ポジションに戻るよう付勢されることが好ましい。
【0029】
尚、以上に説明した操作部20は、前記寝台15にスライド移動可能に設けられる他にも、例えば、図5(a)、(b)、(c)に示すように、寝台15と独立して、且つ、移動自在に構成された形態をことにしてもよい。
【0030】
当該操作部20−1について説明すると、図5に示すように、当該操作部20−1は、前記操作部20と同様に、各種のスイッチ及びレバー等を備えた操作盤面21aと、この操作盤面21aを撮影するための操作部撮影具21bと、操作盤面21a上に上下方向に昇降自在・左右に回動自在、幅方向に伸縮自在に立設して前記操作部撮影具21bを支持する支持体21cと、前記操作盤面21aを全方向にスライド移動可能に構成した移動手段21dと、を含んで構成される。支持体21cを上下・左右・幅方向に移動させることで撮影可能な(映像として映ることの可能な)視野領域である撮影可能領域S1を調整することができる。
【0031】
図1に説明を戻すと、操作部撮影具26は、動画像等をも撮影可能な例えばデジタルスチルカメラ等が操作盤面上に支持体により立設されることで構成される。この支持体は、操作盤面上の各種スイッチ群やレバー群の全体を撮影可能な高さ位置に設定され、必要に応じて高さや横への位置を手動で調整できるよう伸縮自在かつ回動自在に構成される。
【0032】
この操作部撮影具26は、操作部20の操作盤面上に立設されていることから、操作盤面が寝台15の側面に沿って体軸方向にスライド移動可能に構成される場合には、前記操作盤面の移動に伴い操作部撮影具26も一義的に移動されるので好適である。
【0033】
なお、操作部撮影具26のの配設位置としては、前記操作盤面(操作パネル)の全体像が映る位置であればどこに配設してもよいが、操作盤面がスライド動作するような場合には、当該操作盤面上に立設した支持体にデジタルスチルカメラを設ける場合の例が好適である。
【0034】
画像処理装置30内には、上記各部の駆動タイミングや、上記X線検出器12、あるいは状態検出手段等を制御するための制御部35が設けられている。この制御部35はまた、上記操作部20から受けた指令内容に基づいて、画像の作成又は記憶等を実行し、あるいは寝台15及びCアーム13等の動作を司る。
【0035】
表示装置40は、図1に示すように、例えばブラウン管等のディスプレイ装置にて形成されたモニターであり、被検体Pに関する画像例えば透視像等を表示するための画像表示領域である画像表示部41と、前記操作部撮影具22にて撮影された映像をリアルタイムで表示する操作部表示領域である操作部表示部42とを含んで構成されている。
【0036】
本実施の形態においては、画像表示領域と操作部表示領域とが各々独立して表示されるよう表示レイアウトを構成してもよいし(図4(A)〜(C))、画像表示領域内部に操作部表示領域を挿入する形式で(例えばスーパーインポーズ等の画像処理を施すことにより)表示レイアウトを構成してもよい(図3(A)〜(C))。
【0037】
上述のような構成からなるX線画像撮影装置1では、概略以下のように作用する。すなわち、その構成要素たるCアーム13の外形(図2)を見るとわかるように、被検体P周囲の全周を覆うようなX線CT装置とは異なり、Cアーム開口端を利用して、医師等が被検体Pに対し直接に触れること等が可能であるから、被検体P中に対して、カテーテルを挿入する等の医師による手術ないしは検査を行いつつ、これと並行してX線撮影をも同時に行うことができ、複雑なカテーテル操作等を含むIVR等を行うのには、最も適した装置であるということができる。
【0038】
X線画像撮影装置1では、これらの構成により、被検体P中に対して、カテーテルを挿入する等の医師による手術ないしは検査を行いつつ、これと並行して血管造影等に係るX線画像の取得を同時に行うこと等が可能である。
【0039】
さて、以上のような、X線撮影ユニット10、画像処理装置30、表示装置40によれば、X線管11から発せられ被検体Pを透過したX線をX線検出器12により検出し、この検出した結果を、画像処理装置30(後段の各部等)において適切に処理することで、種々の画像を生成し表示装置40の画像表示部41にて表示ないし観察することが可能となる。例えば、X線管11から低線量のX線を連続して発しこれを連続してX線検出器12で検出すれば、被検体Pに関する、いわゆる透視像を生成することが可能となる。また、Cアーム13を被検体P周囲で回転させて複数方向からの投影データを取得することにより、被検体Pに関する、いわゆる断層像を生成(再構成)することが可能となる。さらに、被検体Pに関する、いわゆる3D画像を生成(再構成)することも可能となる。なお、これらの表示装置40に表示される各種画像に対して絞りやコントラストなどを操作部20内の各部を操作することにより、画像処理装置30が適切な処理を行なうことで、処理された像を表示装置40に表示させることも可能となっている。
【0040】
ここで、装置使用者は、本装置によりX線撮影を行なう前に、予め装置使用者(術者)の一方の手が届く範囲に操作部20を寝台15の体軸方向に沿ってスライド移動させ、操作部20の操作位置(ポジション初期位置)の設定を行なう。
【0041】
この際、操作部撮影具26は、操作部20の操作盤面上に立設されていることから、操作部20のスライド移動に伴い移動することとなる。
【0042】
次いで、カテーテルを被検体Pの足の付け根部分から挿入を行なうような検査を行なう場合には、装置使用者は、先ず、操作部20を操作して前記付け根部分に対応する位置を撮影位置とするように、操作部20内の種々のレバー、ジョイスティック等を操作する。これにより、操作部20からの操作指示に基づいて、制御部35は、Cアーム13並びに寝台15等を適当な撮影位置に移動するように制御し、当該撮影位置においてX線撮影が行なわれることとなる。
【0043】
X線検出器12にて検出されたX線画像は、画像処理装置30において種々の画像処理が施され、表示装置40の画像表示部41に被検体Pの足の付け根部分の例えば透視像が表示されることとなる。
【0044】
装置使用者は、前記表示装置40の画像表示部41に表示された透視像を参照しながら、血管内に沿ってカテーテルを挿入していき、特定の部位にまで挿入すると、今度は撮影位置も連動する形で移動させるべく、操作部20の操作を行なう。
【0045】
この時、本実施の形態においては、表示装置40の画像表示部41に近接する形で操作部20のレバー群やスイッチ群などのレイアウトが操作部表示部42としてリアルタイムに表示形成されることから、装置使用者は、操作部表示部42を見ることによって、どこになにを操作するためのレバー群、スイッチ群、ボタン群があるのかを、一瞬にして把握でき、しかも画像表示部41を見るのと同じ目線上で見ることができるので、従来のように表示装置40から操作部20の方へ一旦目線をづらしたり、手探りで操作レバーなどを探すすようなことを要せず、カテーテルの作業において危険を伴わずに済む。また、スムースかつ迅速にカテーテルの挿入作業を行なうことができる。
【0046】
このようにして、カテーテルを少しずつ挿入しては、操作部20により透視像の表示部位を移動させ、当該透視像を見ながらまたカテーテルを挿入していく、という作業を繰り返すことで手術ないしは検査を行なうことができる。
【0047】
(制御系の具体的構成)
本実施の形態のX線画像診断装置1の概略構成は、以上のようになり、以下により詳細な操作部を表示するための制御系の構成について、説明することとする。
【0048】
X線画像診断装置1には、X線撮影ユニット10、操作部20、操作部撮影具22、画像処理装置30、表示装置40の他、図2に示すように、表示装置40に透視像等の画像表示部41のみの表示を行なう通常の第1のモード(オフ状態)と、表示装置40に前記画像表示部41および操作部表示部42の双方の表示を行なう第2のモード(オン状態)とを切り換えることの可能な操作部撮影オンオフスイッチ22と、画像表示部41内にスーパーインポーズ等の画像処理により操作部表示部42を挿入する形式で画像を合成して表示するようにその挿入位置を調整するための挿入位置調整スイッチ23と、装置使用者の手を検出すると自動的に前記第2のモードとするためのセンサー24と、を備えている。
【0049】
画像処理装置10は、図2のブロック図に示すように、上記X線検出器12から入力されるX線データ(投影データ)を収集しこれをデジタル信号に変換するA/D変換部を備えたデータ収集部31aと、投影データを記憶する記憶部32aと、そのデジタル変換されたX線データに対し種々のキャリブレーション処理等を行う前処理部31bと、投影データに基づいて3D再構成等を行う再構成部31cと、画像の拡大・縮小・回転・移動処理などの処理、画像の作成処理(サブトラクション処理を含む)および画像保存などの各種処理を行なう画像処理部31dと、画像処理部31dにて処理された画像に対して各種処理(装置使用者の指示に基づく、任意断面の断層像、任意方向からの投影像、特定臓器の3次元画像等の処理)を行なうデータ処理部31eと、データ収集部31aにより取得された種々の画像や、再構成並びに作成された画像、3D画像、操作部撮影具26にて撮影された動画像などを表示する表示装置40(表示手段)の該画像を画像データとして記録する記録装置(画像メモリ)を構成する記憶部32bと、操作部20において撮影位置を変更する旨の操作指示がなされた場合に、Cアーム13並びに寝台15ないしは天板の駆動を制御する駆動制御部34と、操作部20において画像に対する各種調整(コントラストや絞り等)を行なう映像調整処理部33aと、操作部撮影具26にて撮影された操作部映像を操作部映像表示制御部33eを介して、前記画像上の特定領域にないしは他の領域にスーパーインポーズ等により挿入する形式で合成するように表示制御する画像合成部33bと、合成画像のうち一方の操作部映像の表示領域を拡大し、他方の画像表示部の表示領域を縮小するように表示制御を行なう合成画像拡大縮小制御部33cと、操作部撮影オンオフスイッチ22がオン状態となると操作部撮影具26にて撮影された操作部映像を、前記表示装置40に表示するように制御するための操作部映像表示制御部33dと、操作部映像の挿入位置を調整制御する挿入位置調整制御部33eと、X線撮影ユニット10・操作者の指令を発するための操作部20・操作部撮影具26・表示装置40・操作部撮影オンオフスイッチ22・センサー24・挿入位置調整スイッチ23などの制御の他、これら各部を制御する制御部35、などを含んで構成されている。
【0050】
ここで、前記「画像合成部」、「映像調整処理部」、「合成画像拡大縮小制御部」、「操作部映像表示制御部」、「挿入位置調整制御部」、「記憶部」などにより本発明にいう「制御手段」を構成できる。また、本実施の形態の「操作部撮影オンオフスイッチ」は本発明の「切り替え操作部」に該当し、本実施の形態の「挿入位置調整スイッチ」は本発明の「調整操作部」に該当する。
【0051】
また、前記操作部撮影具(撮影手段)26と、操作部映像表示制御部(表示制御手段)33eとを含んで撮影支援装置が構成される。
【0052】
データ収集部31aには、不図示の状態検出手段が接続されており、前記動力源の作用によって変化するCアーム13等の位置ないし姿勢に関する情報(「位置座標」)が同時に収集されている。上記画像処理部31dにおいて作成される画像に関する管理情報の中には、この同時収集されたCアーム13等の位置座標が含まれている。例えば、造影剤追跡撮影等においては、Cアーム13の取得されたX線データとともに、当該位置における位置座標がデータ収集部31aに送信され、当該X線データに基づき作成された画像に対し、前記位置座標が付属されることになる。つまり、表示装置40において表示される画像、あるいは記憶部32bにおいて記憶される画像データには、それに固有の位置座標が、その属性情報として必ず付されている。これにより、操作部20からの指定に応じて表示装置40の透視像等の視野を移動させることができる。
【0053】
なお、上記撮影位置情報に加え、ある撮影位置においてX線撮影を実施した場合には、当該撮影位置におけるX線照射条件、すなわちX線管11における管電流・時間等をどの程度にしたか等の各種条件を、被検体ごとに(=被検体の別に応じて)、併せて記憶させておくことも可能である。
【0054】
前処理部31bは、デジタル変換されたX線データに対し、感度補正やX線強度補正等の適当な補正を行なって投影データとする種々のキャリブレーション処理等を行なう。
【0055】
再構成部31cは、「I.I.」などの歪みを補正する歪補正部、逆投影部(いずれも不図示)などを含んで構成されている。
【0056】
映像調整処理部33aは、記憶部32bに記憶される画像データが表示装置40に表示されるにあたり、操作部20内の特定部の操作指示に基づき、絞りやコントラスト等の各種調整が行なわれた場合に前記画像データに対して対応する調整処理を施し、記憶部32bに記憶して表示装置40に表示するようにする。
【0057】
画像合成部33bは、記憶部32bの画像データが表示装置40の画像表示領域に表示されている場合に、操作部撮影具26にて撮影された操作部映像を操作部映像表示制御部33dを経由して表示装置40の前記画像表示領域以外の領域、ないしは、前記画像表示領域上に、操作部表示領域として映像を挿入するようにして画像合成処理を行なう。
【0058】
合成画像拡大縮小制御部33cは、操作部撮影オンオフスイッチ22(もしくはセンサー24により装置使用者の手が検出された場合)により前記表示装置40に画像表示領域および操作部表示領域を表示形成するよう「オン」操作がなされた場合には、一方の画像表示領域を縮小して、当該縮小することにより確保された領域に操作部表示領域が形成されるようにし、さらに加えて当該確保された領域に対応するように、必要に応じて操作部表示領域を拡大して表示形成するように表示制御する。また、前記オン状態から操作部撮影オンオフスイッチ22により前記表示装置40に画像表示領域のみが表示形成されるオフ状態に切り換わる場合(もしくはセンサー24により装置使用者の手が検出されない場合)には、縮小表示されている前記画像表示領域を再び元の大きさに戻すよう拡大する一方、前記操作部表示領域を表示しないように表示制御する。
【0059】
挿入位置調整制御部33cは、挿入位置調整スイッチ23にて指定された前記表示装置40の表示画面上の特定の挿入位置に、前記操作部映像を表示する、あるいは、既に挿入して表示されている操作部映像を、一方の位置から他方の特定位置にまで移動するように挿入位置を調整するように表示制御する。
【0060】
操作部映像表示制御部33dおよび画像合成部33bは、操作部撮影オンオフスイッチ22(切り替え操作部)の操作入力に基づいて前記操作部の映像を合成、非合成の表示制御を行う。
【0061】
本実施形態における制御部35は、上記操作部20から受けた指令内容に基づいて、画像の作成又は記憶等を実行して各部の動作を司り、上記各部の駆動タイミングや、上記X線検出器11等を制御し、特に、上記撮影位置情報に基づく寝台15及びCアーム13の動作制御や、上記操作部20を通じた透視像に対する指定入力に基づく同動作制御を実現するための演算等を行い、かつ実際に同動作を実現する制御信号等を発する。
【0062】
また、制御部35は、前記操作部20において入力される被検体Pの存在領域に関する入力データに基づき、前記天板に被検体Pが載置された状態での、これらの例えば動作範囲を設定する。そして、この動作範囲に従って、前記Cアーム13及び前記寝台15の駆動動作を制御する駆動制御部34の制御を行う。
【0063】
さらに、制御手段は、前記表示装置40に被検体の特定の部位に関する画像を表示するとともに、前記操作部撮影具により撮影される前記操作部の映像を表示するように表示制御する。
【0064】
上述のような構成からなるX線画像撮影装置1の制御系を構成する、データ収集部31a、前処理部31b、再構成部31c、データ処理部31e、表示装置40によれば、X線管11から発せられ被検体Pを透過したX線をX線検出器12により検出し、この検出した結果を、各部において適切に処理することで、種々の画像を生成・表示ないし観察することが可能となる。例えば、X線管11から低線量のX線を連続して発しこれを連続してX線検出器12で検出すれば、被検体Pに関する、いわゆる透視像を生成することが可能となる。また、Cアーム13を被検体P周囲で回転させて複数方向からの投影データを取得することにより、被検体Pに関する、いわゆる断層像を生成(再構成)することが可能となる。さらに、被検体Pに関する、いわゆる3D画像を生成(再構成)することも可能である。
【0065】
具体的には、まず、X線画像撮影装置1にて、土台に設けられたモーターを用いて被検体Pの周りでCアーム13を200度以上の角度で短時間で回転させつつ、データを収集する。乃ち、Cアーム13を、図中矢印Cに示すいずれかの方向に回転させながら(=投影角度を変化させながら)、例えば1度間隔で撮影を繰り返し、得られた回転角度、例えば200度分のX線強度分布(つまり、200パターンのX線強度分布)を収集する。本実施形態では、被検体に対し造影剤を注入しながらX線撮影を行う。投影された200パターンは、データ収集部31aでデジタル信号に変換される。
【0066】
再構成部31cにおける再構成処理を行う際には、離散化された再構成領域の再構成を行う。再構成方法の一例として、例えばFeldkamp等によって提案されたフィルタードバックプロジェクション(フィルター逆投影)法を示すと、得られた200フレームのDSA画像(投影データ)に対して、例えばSheep&LoganやRamachandranのような適当なコンボリューションフィルター(補正フィルター)を用いてコンボリューションする。
【0067】
次に、かかるコンボリューション結果に対して、投影データを逆投影する逆投影演算(逆投影処理)を行うことにより、再構成画像データ、乃ち3D画像が得られる。このようにして再構成された3D画像は、記憶装置に記録され再構成処理が完了する。また、再構成部31cにより、この他、歪補正部(不図示)によるイメージインテンシファイアの歪補正を行い、この処理の後、フィルタリングにより前記DSA画像(投影データ)に対してフィルター逆投影法に係る補正フィルターを用いてコンボリューションする構成としてもよい。
【0068】
そして、操作部20からの指定によって、データ処理部31eにより、任意断面の断層像、任意方向の投影像、特定臓器の3次元画像等を形成するための処理が行なわれ、記憶部32bに記憶されるとともに、表示装置40に表示されることとなる。
【0069】
例えば、再構成部31cにおける画像再構成処理によって得られた画像、例えば、被検体の断層像は、閾値処理等により血管領域を抽出し、血管の表面画像に対する陰影付けのためのシェーディング処理等を行うことにより、任意の方向から観察した血管の表面画像を表示できる。
【0070】
なお、3D表示を行なう場合に、3D画像の再構成が完了すると、該3D画像が表示可能になった旨を表す信号が表示装置40に送られ、この信号を受けた表示装置40は、当該3D画像を、各種の3D画像表示法により、表示することになる。ここに各種の3D画像表示法とは、ボリュームレンダリング法、サーフェスレンダリング法、MIP法、MinIP法、X線投影法等その他の各種の画像表示方法のことを指す。また、この3D画像表示においては、光学パラメータ変換関数(サーフェスレンダリング法の場合は閾値)、カラー、光源の位置、強さ等を任意に変更させて表示することも可能である。
【0071】
(操作部映像の表示制御)
ここで、第一に、操作部撮影具26にて撮影された操作部映像を、表示装置40の画像表示部41に近接して表示する場合には、操作部映像表示制御部33dにて表示制御された操作部撮影具26の操作部映像と、記憶部32bの画像とを画像合成部33bにて合成するように表示制御するよう制御部35が制御する。
【0072】
この際、操作部撮影オンオフスイッチ22の操作、もしくはセンサー24により装置使用者の手が操作部20の近傍領域にて検知されること等、により表示装置40に画像表示部41のみが表示される(図3(A)参照)第1モードから、画像表示部41および操作部表示部42の各々が表示される(図3(B)参照)第2モードにモード切換がなされた場合には、制御部35は、通常の画像から画像合成部33bの合成画像が表示されるよう制御する。
【0073】
さらに、合成画像が表示される際には、制御部35は、表示装置40に画像表示部41のみが表示される場合の画像表示部41の表示領域を縮小して表示領域41aとするように(図3(A)→(B))合成画像拡大縮小制御部33dが制御するように制御する。
【0074】
また、挿入位置調整スイッチ23により操作部表示部42の挿入位置が調整(図3(B)→(C))されるような場合には、制御部35は、挿入位置調整制御部33eにより挿入位置を調整制御するように制御する。
【0075】
なお、前記操作部撮影オンオフスイッチ22において、第2モードから第1モードに移行するような前記と逆の操作が行なわれた場合には、合成画像拡大縮小制御部33cが、画像表示部41aの表示領域を拡大して表示領域41とうるように(図3(B)→(A))制御するように、制御部35が制御する。
【0076】
第ニに、操作部撮影具26にて撮影された操作部映像を、表示装置40の画像表示部41上に挿入する形式で表示する場合には、操作部映像表示制御部33dにて表示制御された操作部撮影具26の操作部映像と、記憶部32bの画像とを画像合成部33bにて合成するように表示制御するよう制御部35が制御する。
【0077】
この際、操作部撮影オンオフスイッチ22の操作、もしくはセンサー24により装置使用者の手が操作部20の近傍領域にて検知されること等、により表示装置40に画像表示部41のみが表示される(図4(A)参照)第1モードから、画像表示部41および操作部表示部42の各々が表示される(図4(B)参照)第2モードにモード切換がなされた場合には、制御部35は、通常の画像から画像合成部33bの合成画像が表示されるよう制御する。
【0078】
さらに、合成画像が表示される際には、制御部35は、表示装置40に画像表示部41のみが表示される場合の画像表示部41の表示領域に対して、現在の着目部位が遮断されない程度の表示領域となるように操作部表示部42の表示領域をできるだけ縮小するとともに、前記着目部位でない領域とするように、(図4(A)→(B))合成画像拡大縮小制御部33dが制御するように制御する。
【0079】
また、挿入位置調整スイッチ23により操作部表示部42の挿入位置が調整(図4(B)→(C))されるような場合には、制御部35は、挿入位置調整制御部33eにより挿入位置を調整制御するように制御する。
【0080】
このように、前記第一の場合、本実施の形態においては、図3(B)に示すように、表示装置40の中に、操作部20の所を操作部撮影具26で撮影した映像(操作部表示部42)を(スパーインポーズ等により)挿入しておく。これにより、装置使用者は、透視像(画像表示部41b)を見ながら、自分の手Qが操作部20の各スイッチの何処にあるのかを一緒に見ることができる。このため、透視像の位置の変更を希望してスイッチ等を探す時には、透視像を見ながら手Qをスイッチ等の位置まで動かすことができる。このような操作を可能とすることにより、目の位置(顔)を動作させる(目の不要な動き)必要はなく、スイッチ等の位置を探すことに気を囚われずに、検査に集中することができる。
【0081】
なお、表示装置40の表示画面の表示態様としては、図4(B)に示すように、実際に表示されているブラウン管の透視像の中に手および操作スイッチ等の映像を挿入する形式がよい。
【0082】
ただし、視線を大きく変更することに支障を来さない範疇においては、1つのブラウン管の中の透視像の中に前記映像を挿入ないしは合成表示する場合(図4の例)、1つのブラウン管内に透視像表示領域と前記映像表示領域とを各々設けるような表示態様の場合(図3の例)、複数のブラウン管のうちいずれか1つのブラウン管に透視像を表示し、他のブラウン管に前記映像を表示するような態様の場合(後述する第2の実施の形態のような場合)のいずれの態様にするかは任意である。
【0083】
ここに、操作部20上で行うことのできる具体的な操作の内容、すなわち、各スイッチ等の機能としては、種々の機能があるが、例えば、寝台の各種動作を行うための操作部全般、Cアームの各種動作を行うための操作部全般(より詳細には、天板の上下左右の動作を行うためのボタンないしレバーなどの操作部、Cアームを動作させるための操作部)などが挙げられる。さらには、各種画像処理などの調整操作をも行うことができる。
【0084】
このようにして、表示装置40の表示画面には、前記透視像などの映像とともに、操作部20の全体像を背景とした装置使用者の手などの位置が表示されるために、表示装置40上に表示された透視像を見ながら、カテーテルなどの挿入に伴う身体部位の透視像の映像位置の変更、前記透視像などの映像のコントラストの変更、濃さやブライトネス並びに白黒反転、絞り(フィルター)等の画像処理関係の変更等の操作を行うことができる。
【0085】
(作用について)
以下では、このような構成となるX線画像撮影装置1の作用効果について説明を行う。なお、本実施の形態は、表示装置に通常の透視像とともに操作部映像をも表示させることにつき特徴があるものであるから、以下ではこの点を中心としたアンギオ検査における手技を行なう場合の説明を行うこととする。
【0086】
先ず、装置使用者は、寝台15の天板上に被検体Pを載置した後、被検体Pに対し造影剤等を投与し、定められた撮影の位置(カテーテルの挿入位置)、すなわち被検体Pの両脚端部等にCアーム3を配置する。この際、X線透視しながら操作部20の操作により寝台15、X線管11、X線検出器12を位置決めして、X線撮影を行なう。そして、装置使用者は、前記X線管11及びX線検出器12並びに画像処理部31dによるデータ収集、画像作成処理、その表示及び記憶を実施する。なお、この際においては、被検体Pのある一部位についてのデータ収集が行われる。
【0087】
なお、上記画像作成等においては、通常通りのX線撮影を実施し、単に造影剤(の流れ)を含むX線画像を取得し、これを表示・記憶する「DA(Digital Angiography)モード」、造影剤(の像)を含まないX線画像(マスク像)と、造影剤(の像)を含むX線画像(コントラスト像又はライブ像)との差分画像を取得(サブトラクション処理)することで、造影剤ないしその流れ方をより鮮明に捕らえたX線画像を表示・記憶することが可能な「DSA(Digital Subtraction Angiography)モード」のうち、いずれのモードによる撮影を実施してもよい。
【0088】
X線検出器12により得られた画像データは、画像処理装置30を介して表示装置40に映し出される。
【0089】
次に、装置使用者は、透視画像により注目部位を確認する。いまの場合においては、下肢撮影を実施するから、被検体Pの両脚端部等ということになる。
【0090】
この際、操作部撮影オンオフスイッチ22をオンすることにより、操作部撮影具26により操作部20を撮影し、操作部20及び装置使用者の手の配置をも表示装置40の一部に映すことになる(図3(B)あるいは図4(B))。そして、操作部表示領域の表示が見難い場合は、操作部の設定スイッチにより拡大するようにして大きく表示することもできるし、逆に、操作部表示領域が邪魔でカテーテル位置が解りづらい場合には、必要に応じて非表示とすることも可能である。
【0091】
このようにして取得された画像は、例えば図3に示すようなものとなり、例えばこの図においては、被検体Pの腹部近傍から両脚先端部近傍までの画像とともに操作部の映像が取得されたことが示されている。
【0092】
そして、装置使用者は、カテーテルを被検体の大動脈に、足の付け根部分から挿入していき、この際に、カテーテルがどこまで入ったのかを透視像を見ながら挿入作業を行う。また、その際に、カテーテルを挿入していくに従い、視野(見ている透視像の人体上の位置)が心臓の方向に向かって徐々に上に上がっていくが、視野の移動が必要となった場合には、表示装置40の手の位置を確認しながら装置使用者が操作部を操作変更できる。
【0093】
これにより、視野の移動に追随させる形で天板も少しずつスライド移動させ、透視像の見る範囲が順次シフトして視野を移動させていき、上記作業を手技完了まで繰り返し実施すればよい。
【0094】
なお、カテーテルを挿入するに従い操作部を操作して順次視野を移動させていく間に、視野移動の他、操作部のスイッチにより例えばスライドした場所に応じて絞りや拡大縮小等の調整も可能である。
【0095】
なお、図3に示すように、前記透視像をやや縮小表示して表示することもでき、これにより、手元を見せる映像の表示領域をある程度確保することができ、前記映像をみやすく大きくすることもできる。逆に、前記透視像の注目部位が隠れてしまうような場合には、前記映像を小さくすることもできる。つまり、装置使用者の指令により、Cアームの位置を適宜変更していくことが可能な他、当該指令によれば、各撮影位置における撮影視野の調整(図3中における円の大きさを変更)等その他X線画像の取得に必要な調整を行うことができる。
【0096】
さらに、操作部撮影オンオフスイッチなどの切換スイッチにより、映像を表示する場合、非表示とする場合のオンオフを行うことができ、この際、切換スイッチにより装置使用者がオンオフする場合と、センサーで検出して自動的にオンオフされる場合のいずれであってもよい。
【0097】
これにより、前記挿入映像が写し出されないようにすることで、カテーテルが目標とする場所に入っていった状態では、カテーテルの部分をじっくり見ることができる。
【0098】
このように、映像を挿入する・挿入しないを切り替える専用スイッチを構成することにより、上述のような操作手法に応じた使い分けが適宜可能となる。つまり、限られた一つのブラウン管内に2つの像を表示するような場合にはこのような専用スイッチによる使い分けは好適となる。
【0099】
また、カテーテルを挿入している最中は、前記透視像を少し小さめにして、操作部の映像を挿入し、カテーテルを挿入し終わったら前記透視像を元の大きさに戻し、操作部の映像は消すようにして解除することができる。
【0100】
なお、透視像の中で必要な必要領域と不必要領域とを識別し、不必要領域に前記映像を表示し、前記透視像の視野が移動するに従い、前記必要領域、不必要領域も変動するが、この不必要領域の変動に応じて前記映像の表示位置も自動的に変動するような構成、ないしは、前記映像を前記装置使用者の所望する表示領域の部分に表示するように逐次指定できるような構成としてもよい。
【0101】
また、前記映像の表示領域を移動させるための挿入位置調整スイッチにより、前記映像の表示領域は、任意に移動できる。
【0102】
さらに、前記映像を移し出す時期的タイミングは、電源投入時に前記透視像が写し出されると同時に前記映像も写し出されるように構成しても、前記電源投入後に前記透視像を表示させ、必要に応じて装置使用者がある種の専用ボタンを押すと、前記映像を挿入するように構成してもよい。
【0103】
あるいは、操作パネルの近傍に赤外線等のセンサーを設けておき、手が前記操作部上の所定の空間領域を遮ると、あるいは、操作スイッチ等に触れると、自動的に前記映像の挿入画面が表示されるように構成することもできる。
【0104】
以上のように本実施の形態によれば、装置使用者は、表示装置上に各操作レバー、操作スイッチ位置に対する自分の手の位置が確認できるため、手元に目線を移すことなく自由に透視像等の注目部位の視野の位置を変じながら、撮影を実施することができる。したがって、従来のように操作部内の各レバー群等の位置を探すために一時的にカテーテル挿入作業を中断して目線を移すことが必要となるようなことはない。これにより操作者の疲労を軽減できる。
【0105】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について、図6乃至図8に基づいて説明する。なお、以下には、前記第1の実施の形態の実質的に同様の構成に関しては説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。図6は、本実施の形態の医用画像診断装置、および、その表示装置の全体構成を示す斜視図である。
【0106】
上述の第1の実施の形態では、Cアームが1個の場合のX線画像撮影装置で表示装置のモニターが1つ形成される場合の構成例を説明したが、本実施の形態では、Cアームが2個形成された場合のX線画像撮影装置で表示装置のモニタが複数形成される場合の構成例について説明する。
【0107】
具体的には、本実施形態におけるX線画像撮影装置100は、図6に示すように、主に、2つのアームである第1の支持器113a、第2の支持器113bと、寝台115、表示装置140、これら構成要素の各種制御を行う制御部135等を含み構成されている。
【0108】
第1の支持器113aは、被検体に対してX線を曝射する第1のX線管111aと、この第1のX線管111aより曝射され被検体を透過してきたX線を検出する第1のX線検出器112aとを保持する略C字形状のものであり、三次元的に移動させる第1のアーム駆動手段(不図示)、これらを所定の位置に移動させる第1の移動手段を具備し、、床置き式の構成となっている。なお、第1の支持器113aは、図8において、スライド動作(図中矢印L及びM参照)をすることが可能な他、回転軸114aを中心として図中矢印Nに示すような回転動作等をすることも可能であり、図中矢印L,M及びNに係る動作を実現するための角度や位置の情報を検出する状態検出手段(不図示)などがそれぞれ適当な箇所に備えられている。これにより、前記第1のX線管111a及び前記第1のX線検出器112aを所定の位置に移動した上で前記第1のX線管11aがX線の曝射を行うことで、被検体の正面側からのX線画像が得られる。
【0109】
同様にして、第2の支持器113bは、被検体に対してX線を曝射する第2のX線管111bと、この第2のX線管111bより曝射され被検体を透過してきたX線を検出する第2のX線検出器112bと、これらを保持する略O型形状のものであり、三次元的に移動させる第2のアーム駆動手段(不図示)、所定の位置に移動させる移動手段を具備し、天吊り式の構成となっている。なお、第2の支持器113bは、図8において、スライド動作(図中矢印A及びB参照)をすることが可能な他、回転軸114bを中心として図中矢印Cに示すような回転動作等をすることも可能であり、図中矢印A,B及びCに係る動作を実現するための角度や位置の情報を検出する状態検出手段(不図示)などがそれぞれ適当な箇所に備えられている。これにより、前記第2のX線管111b及び前記第2のX線検出器112bを所定の位置に移動した上で前記第2のX線管111bがX線の曝射を行うことで、被検体の側面側からのX線画像が得られる。さらに、第2の支持器113bは、天井に設置された移動用レール110aに沿って、同図に示す矢印方向に、前後移動可能に構成されている。
【0110】
寝台115は、被検体を載置する天板116を有し、この天板116を水平方向或いは垂直方向等に往復移動させる駆動手段を具備する。さらに、前記寝台115には、前記第1の支持器113a及び前記第2の支持器113bと当該寝台115に備えられた駆動手段を制御することで、前記第1のX線管111a及び前記第1のX線検出器112aと、前記第2のX線管111b及び前記第2のX線検出器112bと、前記天板116をそれぞれ所定の位置に移動させる操作を行うための操作部120と、操作部120を撮影する操作部撮影具126とが設けられている。
【0111】
表示装置140は、前記第1のX線検出器112a及び前記第2のX線検出器112bからの検出結果に基づいて再構成されたX線画像を表示する他、前記第1のX線管111a及び前記第2のX線管111bから曝射されるX線量、又は、前記第1の支持器113a及び前記第2の支持器113bと前記天板116の現在位置等を表示可能としている。
【0112】
即ち、前記表示装置140は、垂直方向に関して二列にモニタを配置し、各列に二台のモニタを備えている。そして、前記第1のX線検出器112a及び前記第2のX線検出器112bからの検出結果に基づいて再構成されたX線画像は、当該表示装置の各列に備えられた二台のモニタにそれぞれ別個に表示されるようになっている。
【0113】
因みに、各列においてモニタが二台ずつ備えられる理由は、前記第1のX線検出器112a及び前記第2のX線検出器112bからの検出結果に基づいて再構成されたX線画像をそのまま表示するためのモニタと、これに対して所定の画像処理を行った後の画像を表示するためのモニタが必要となるからである。また、当該表示装置140は、これらモニタに隣接する位置に他のモニタを備えている。
【0114】
また、当該表示装置140は、術者の所望する位置に自在に移動可能なように、その支持部143において回転移動可能に構成され、且つ、天井に設置された移動用レール110bに沿って、同図に示す矢印方向に前後移動可能に構成されている。
【0115】
さらに、当該表示装置140は、撮影系である前記第1の支持器113a及び前記第2の支持器114bのシングルプレーン状態及びバイプレーン状態のそれぞれに対応するために、そのモニタ配置の切り換えを行うことが可能なように、リンク機構144及びその駆動源である駆動部等を備えている。
【0116】
(表示装置について)
以下、当該表示装置の具体的な構成と、このリンク機構及び駆動部による当該表示装置のモニタ配置の切り換えについて説明する。
【0117】
図7に、当該表示装置の全体構成図を示す。同図に示すように、当該表示装置140は、その上列に、モニタ固定用フレーム141aに保持される二台のモニタ、即ち、モニタ142a及びモニタ142bを有し、その下列に、モニタ固定用フレーム141bに保持される二台のモニタ、即ち、モニタ142c及びモニタ142dを有している。さらに、下列のモニタの隣には、同じく前記モニタ固定用フレーム141bに保持される前記モニタ142eを備えている。
【0118】
そして、前記モニタ固定用フレーム141a及び前記モニタ固定用フレーム141bの側面には、これら固定用フレームにそれぞれ備えられた前記モニタ142a及びモニタ142b、前記モニタ142c及びモニタ142dの配置切り換えを行うための駆動手段を有するリンク機構144が設けられており、前記駆動手段の駆動源である駆動部による当該駆動手段の駆動操作によって、“バイプレーン”時と“シングルプレーン”時とで二つの形態を採ることが可能に構成されている。
【0119】
具体的には、前記リンク機構144は、I字形状をなす第一アーム144aと、L字形状をなす第二アーム144bから構成されており、この第二アーム144bに、例えば、自身の長さ制御が可能なエアシリンダ、油圧シリンダ、電動パワーシリンダ等の前記駆動手段が取り付けられる。そして、当該駆動手段が、これに対応して設けられた、エアコンプレッサ、油圧ポンプ、電源等の前記駆動部による駆動操作によって伸縮動作を行うことで、前記モニタ固定用フレーム141bに保持される前記モニタ142a及びモニタ142bが、前記モニタ固定用フレーム141bに保持される前記モニタ142c及びモニタ142dの後方へと格納されるようになっている。
【0120】
尚、当該表示装置140の“バイプレーン”時には、上列及び下列に備えられた四台のモニタ142a〜142d全てが使用されることとなり、この場合、前記第1の支持器113aの前記第1のX線検出器112aから得られたX線画像が下列の二台のモニタ(モニタ142c及びモニタ142d)に表示され、前記第2の支持器113bの前記第1のX線検出器112aから得られたX線画像が上列の二台のモニタ(モニタ142c及びモニタ142d)に表示されることになる。
【0121】
また、当該表示装置140の“シングルプレーン”時には、上列に備えられた二台のモニタ(モニタ142a及びモニタ142b)が、下列に備えられた二台のモニタ(モニタ142c及びモニタ142d)の後方へ格納される形となるので、この下列に備えられた二台のモニタ(モニタ142c及びモニタ142d)に、前記第1の支持器113aの前記第1のX線検出器112aから得られたX線画像が表示されることになる。
【0122】
さらに、当該表示装置140は、当該表示装置におけるモニタの配置切り換え操作によって、モニタ配置の中心位置が最適な高さ(術者にとっての最適な高さ)から外れることの無いように、その高さ調整を行うようになっている。尚、当該表示装置のモニタ配置の切り換え操作及びモニタ高さの調整操作は、前記第2の支持器113bの前記移動用レール110aにおける前後移動に応じて行われることとする。これらは、前記移動用レールにおける前後移動に応じて自動的に行われるものとする他、例えば、術者によるマニュアル操作、或いは、術者の手操作によっても自由に行うことができるようにする。
【0123】
即ち、前記第2の支持器113bは、所謂“シングルプレーン”状態での透視又は撮影を行う際には不要となる。逆に、“バイプレーン”状態での透視又は撮影を行う際には必要となる。
【0124】
ここで、本実施の形態においては、表示装置140に複数例えば5個のモニタ(表示部)142a、142b、142c、142d、142eが形成されていることから、このうち使用されないいずれかのモニタ(表示部)を犠牲して、操作部映像を表示するようにする。
【0125】
一般に、5つあるモニタのうち、一方の映像系にて、透視像とリファレンス(参考)像、他方の映像系で同じく透視像とリファレンス像を表示し、さらに他の一つのモニタにて心臓の脈拍等を表示するハートモニタとして機能する。
【0126】
つまり、支持器(Cアーム)が2つあるために、一方の支持器で透視像とリファレンス像、他方の支持器で透視像とリファレンス像を表示して立体的に見ることができる。この際、いずれかのリファレンスモニター、即ちモニタ142bまたは142dを犠牲にすることが好ましい。
【0127】
なお、リファレンス像の他、例えばロードマップ像が表示される。ここに、ロードマップ像とは、少量の注入された造影剤が血管中を流れていく時の所定時間秒毎の濃度の高い部分をサンプリングすることで得られた、血管の相互状態を示す参照用の全血管像(画像)であり、血管の形が画面に表示される。
【0128】
これにより、一方の透視像では、カテーテルを入れた時に、血管は薄く何も見えていない状態であるために、カテーテルのみが見えるが、このような場合に、前記血管像を参照することで、血管の分岐等を容易に把握して、カテーテルをどの方向に進めればよいのかが解る。そして、その血管の画像を見ながら、他方のモニターを見てカテーテルが這っていくのを見て挿入を行っていく。
【0129】
そして、この際、ロードマップ像の表示領域を全部を使うわけではないことから、参照用のロードマップ像の血管でない空いている部分の領域(組織の間)を利用して、前記操作部映像を挿入して表示を行う。あるいは、リファレンス像なので小さくしてその小さくした分の余剰領域を利用して前記操作部映像を挿入して表示を行ってもよい。さらには、ハートモニターを犠牲にしてもよい。
【0130】
また、透視像の表示部に他のグラフや数値等が表示されている場合には、状況に応じて当該グラフや数値といった表示部分を阻害して(利用して)前記映像を表示したり、透視像の着目していない部分を利用して前記映像を表示するようにしてもよい。
【0131】
(制御系の構成)
次に、上述のような構成のX線画像撮影装置100のより詳細な制御系の構成について、図8を参照しつつ説明する。
【0132】
本実施の形態のX線画像撮影装置100は、図8に示すように、一端および他端にそれぞれ相対向するように設けられた第1のX線管111aおよび第1のX線検出器112aを支持する略C字形状となる第1の支持器113aを有し、前記第1の支持器113aの位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて前記被検体Pに関する第1のX線画像を撮影する第1のX線画像撮影部102aと、一端および他端にそれぞれ相対向するように設けられた第2のX線管111bおよび第2のX線検出器112bを支持する第2の支持器113bを有し、前記第2の支持器113bの位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて前記被検体Pに関する第2のX線画像を撮影することの可能な第2のX線画像撮影部102bと、を含んで構成される。
【0133】
さらに、X線画像撮影装置100の制御系は、前記第1の実施の形態とほぼ同様に、データ収集部131a、記憶部132a、前処理部131b、再構成部131c、画像処理部131d、データ処理部131e、記憶部132b、駆動制御部134、制御部135を有する。すなわち、制御系の主構成は、第1のX線画像撮影部102aと第2のX線画像撮影部102bとで各部を兼用する構成としている。このため、収集画像切換制御部133bにより、、第1のX線画像撮影部102aからの収集画像を前記各部において処理する場合と、、第2のX線画像撮影部102bからの収集画像を前記各部において処理する場合とを必要に応じて切り換え制御可能に構成されている。
【0134】
なお、本実施の形態の制御系においては、各部を兼用する構成として、前記各部を第1、第2の各X線画像撮影部用に各々独立して構成し、インターフェースを介して第1、第2の各X線画像撮影部用の各部(第1のX線画像撮影部用のデータ収集部・記憶部・前処理部・再構成部・画像処理部・データ処理部・記憶部・駆動制御部・制御部と、第2のX線画像撮影部用のデータ収集部・記憶部・前処理部・再構成部・画像処理部・データ処理部・記憶部・駆動制御部・制御部と)が連携する構成としてもよい。
【0135】
前記X線画像撮影装置100の制御系は、この他、第1、第2の各X線画像撮影部102a・102bの各部を操作可能な操作レバー群等を含む操作部120と、第1の支持器113aのL又はM方向への駆動並びに回転軸114aを軸としたN方向の駆動を行なう各駆動部、第2の支持器113bのA又はB方向への駆動並びに回転軸114aを軸としたC方向の駆動を行なう各駆動部、寝台115ないしは天板の駆動を行なう駆動部を駆動制御する駆動制御部134と、表示装置140と、前記第1の実施の形態同様の映像調整処理部133aと、操作部映像表示制御部133dと、操作部撮影オンオフスイッチ122と、操作部撮影具126と、表示装置140内の各部の表示に対して特定の画像を表示するよう表示切換を制御する表示切換制御部133cと、これら各部の制御を司る制御部135と、を含んで構成される。
【0136】
表示装置140は、前記した複数の各モニタに相当する一方の映像系における第1の表示部142a・第2の表示部142bと、他方の映像系における第3の表示部142c・第4の表示部142dと、ハートモニター等を表示する第5の表示部142eとを含んで構成される。
【0137】
一方の映像系の透視像・リファレンス像を第1の表示部142a・第2の表示部142bに、他方の映像系の透視像・リファレンス像を第3の表示部142c・第4の表示部142dに表示するようにすることが好ましい。これらは、表示切換制御部133cにより切り換え制御することが可能となっている。
【0138】
そして、本実施の形態においては、これらの各表示部142のうち、いずれか一つを犠牲にして(ここでいう犠牲は、表示部の全体領域を犠牲する場合と一部領域を犠牲する場合のいずれの場合も含む)、操作部撮影具126からの操作部映像を、操作部映像表示制御部133dを介して表示するようにしたことに特徴を有する。なお、いずれの表示部を犠牲にするかは予め操作部120内の各部で指定可能に形成され、表示切換制御部133cにより切り換え制御が可能なように構成されている。
【0139】
上述のような構成を有するX線画像撮影装置100において、予め例えば第2の表示部142bを犠牲とするように設定されているものとすると、通常の場合には、一方の映像系、例えば第1のX線画像撮影部102aから取得されたX線画像に基づく画像、例えば透視像等を記憶部132bから読み出して第1の表示部142aに表示させ、同映像系のリファレンス像を第2の表示部142bに表示させるよう制御する。さらに、他方の映像液、例えば第2のX線画像撮影図102bから取得されたX線撮影に基づく画像、例えば透視像等を記憶部132bから読み出して第3の表示部142cに表示させ、同映像系のリファレンス像を第4の表示部142cに表示させ、さらには、心臓の脈拍等を第5の表示部142eに表示させるよう制御する。これらは、表示切換制御部133cにより制御されている。
【0140】
そして、操作部撮影オンオフスイッチ122により操作部映像を挿入すべくオン状態とすると、操作部撮影具126によって撮影された操作部映像は、操作部映像表示制御部133dにより特定の記憶領域に一時取得保持されて、表示切換制御部133cにより前記第2の表示部142bのリファレンス像に換えて操作部映像を表示するように制御される。
【0141】
このようにしてカテーテルを挿入する手技において、操作部の映像を透視像等と同じ目線上に表示することができ、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0142】
続いて、操作部撮影オンオフスイッチ122によりオフ状態とすると、前記第2の表示部142bにおいては、操作部映像に換えて元のリファレンス像が表示されることとなる。
【0143】
なお、第2の表示部142bの全表示領域を犠牲にする場合に限らず、リファレンス像の一部を犠牲にして、操作部映像を縮小して挿入する形式で表示するようにしてもよい。さらに、犠牲にする表示部は、第2の表示部142bに限らず、第4の表示部142dや第5の表示部142eであってもよく、当然の事ながら表示領域の全体または一部を犠牲する場合のいずれであってもよい。
【0144】
以上のように本実施の形態によれば、Cアームが複数形成され、表示部が複数構成されるような場合に、いずれかの表示部を犠牲するようにして操作部映像を表示させることで、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏しながらも、拡大縮小などの処理を行なわなくても操作部をはっきりと捉えることができる。
【0145】
なお、前記実施の形態では、表示部が複数形成される装置として、Cアームが2つの場合を説明したが、Cアームが1つで複数の表示部を有するような装置にも適用することができる。このCアームが1つの場合には、前記2つの表示部とハートモニターの3つの表示部を構成し、リファレンスモニター等の表示部を犠牲にして、操作部の映像を表示することができる。
【0146】
[第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる第3の実施の形態について、図9および図10に基づいて説明する。図10は、本発明に係る第3の実施の形態の概要を示す説明図である。
【0147】
上述の実施の形態では、操作部撮影具の配設位置として当該操作盤面上に立設した支持体上に設ける場合の例を開示したが、本実施の形態においては、壁や天井等に配置するような場合を開示している。
【0148】
具体的には、本実施の形態のX線画像撮影装置200は、図9に示すように、被検体を載置する寝台215と、この寝台215の体軸方向に沿ってスライド移動可能な操作盤面上に複数の各レバー群、スイッチ群などが形成された操作部220と、X線画像撮影装置200が設置される室内の壁部等に配設され前記操作部220を撮影する操作部撮影具226と、を主として含んで構成される。この他の各部の構成は前記実施の形態同様なので省略している。
【0149】
なお、操作部撮影具226は、前記操作盤面の全体像が映る位置であればどこに配設してもよいが、操作盤面がスライド動作するような場合には、撮影向きを角度調整できるような角度調整機構、移動角度を計測するポテンショメータ等を備えていることが好ましい。
【0150】
また、操作部撮影具226を、前記操作部220のスライド移動に追随する形で例えば矢印T方向に回動するためのモータ等の撮影具駆動部、前記操作盤面の移動に応じて前記操作部撮影具226のズーム、撮像位置、視野角等を調整する調整手段を有することが好ましい。
【0151】
次に、前記X線画像撮影装置の制御系の構成について、図10を参照しつつ説明する。本実施の形態のX線画像撮影装置200の制御系は、表示装置240、操作部撮影具226、前記操作部撮影具226を回動するように駆動する撮影具駆動部227、記憶部232、操作部220の操作盤面(操作パネル)をスライド移動する操作パネル駆動制御部234a、前記操作部のスライド移動に前記操作部撮影具226の前記操作具駆動部227の回動が追髄するように前記撮影具駆動部227ならびに前記操作パネル駆動制御部234を駆動制御する撮影具駆動制御部224b、前記スライド移動ないしは回動などに応じてあるいは操作指示により必要に応じて操作部の映像をズームしたりする等拡大縮小を行なうように制御する操作部映像拡大縮小制御部233b、画像合成部233a、これらの制御を司る制御部235を含んで構成される。
【0152】
上記のような構成を有するX線画像撮影装置200において、操作パネル駆動制御部234aにより操作部が特定の方向に特定の距離移動するように駆動制御されると、予め記憶部232に記憶されている操作部のスライド移動距離と操作部撮影具226の回動角度との対応関係を定義したテーブル等を参照しつつ、操作具駆動制御部234bは、対応する回動角度に基づいて前記操作具駆動部227に対して前記回動角度分駆動するよう指示制御する。これによって、操作具駆動部227が駆動することにより角度調整機構によって特定角度分、操作部撮影具226が回動して、操作部のスライド移動に追髄する形で視野(角)を移動させることができ、操作部220を映像視野S2(図9)に確実に含めることができる。
【0153】
なお、操作部220のスライド移動に連動して操作部撮影具226の視野角度を調整するように構成しても、独立したスイッチ等により操作部撮影具226の角度調整のみを行なえるように構成してもよい。
【0154】
さらには、予め壁に設置された操作部撮影具226の位置にもよるが、操作部220の位置と操作部撮影具226の角度との相対関係によって操作部220と操作部撮影部226との距離も異なることから、操作部220の映像もその大きさが若干異なることとなる。このために、操作部映像拡大縮小制御部233bにより、前記相対関係に応じて操作部映像を拡大したり(ズーム)、あるいは縮小することにより前記相対関係にかかわらず表示装置240に表示される映像を常に一定の見やすい大きさに調整することができる。
【0155】
以上のように本実施の形態によれば、壁等の室内に操作部撮影具を固定することができる。また、既存のX線画像撮影装置を利用することができるため、製造段階で個々の装置に操作部撮影具を各々取り付ける工程を省略でき、工数を低減してコストダウンを図ることができる。
【0156】
なお、前記実施の形態では、角度調整する形式としたが、操作部撮影具もスライド移動させるようにしてもよい。
【0157】
[第4の実施の形態]
次に、本発明にかかる第4の実施の形態について、図11に基づいて説明する。本実施形態においては、本発明にいう「医用画像診断装置」を、いわゆる「IVR―CTシステム」あるいは「IVR―CT装置」に適用した場合を例とした説明を行うこととする。図11は、本実施形態に係るIVR―CTシステム(IVR―CT装置)の全体の概略構成を示す全体構成図である。
【0158】
(IVR−CTの全体構成)
本実施形態のIVR―CTシステム(あるいは単にIVR―CT装置)300は、図11に示すように、被検体を載置する寝台315と、前記寝台315を側部より覆い得るような略C字形状となるCアーム313を有するアンギオ装置(=循環器用のX線画像撮影装置)310と、前記寝台315に矢印X方向(被検体の体軸方向)に移動可能に備えられた天板316を挿入可能な空洞部(撮影空間部)Hを有するCT架台351を備えたX線CT装置(=CT像撮影装置)350と、これらの各部を操作指示するための操作部320と、操作部320の映像を撮影するための操作部撮影具326と、画像を表示するための表示装置340とを備えている。ここで、寝台315は、アンギオ装置310とX線CT装置350とによって共通に使用される。なお、X線CT装置350は、螺旋状CT(スパイラルCT、ヘリカルCTとも呼ばれている)のようなものでも良いし、デュアルスライスCTや、マルチスライスCTなどでも良い。
【0159】
また、本実施形態におけるIVR―CTシステムにおけるアンギオ装置310では、画像作成等においては、例えば、次に記す二つのモード、乃ち、通常通りのX線撮影を実施して、単に造影剤(の流れ)を含むX線画像を取得し、これを表示・記憶する「DAモード」と、造影剤(の像)を含まないX線画像(マスク像)と、造影剤(の像)を含むX線画像(コントラスト像又はライブ像)との差分画像を取得(サブトラクション処理)することで、造影剤ないしその流れ方をより鮮明に捕らえたX線画像を表示・記憶することが可能な「DSAモード」とを実施しうる。
【0160】
アンギオ装置310は、そのCアーム313における一端及び他端に、それぞれX線管311と、例えばイメージインテンシファイア(I.I.)等により構成されるX線検出器312とが、各々対向するように備えられている。また、アンギオ装置310には、前記X線検出器312にて検出された投影データに基づき、画像処理された画像情報を表示する表示装置140の表示部141等を有する。アンギオ装置310では、これらの構成により、被検体P中に対して、カテーテルを挿入する等の医師による手術ないしは検査を行いつつ、これと並行して血管造影等に係るX線撮影をも同時に行うことが可能である。
【0161】
Cアーム313は、図11中矢印Dで示すスライド動作、矢印Eで示す回転動作、支点313aに対し矢印Fで示す回転動作が可能である。この上記支点313aは、図中矢印Gに示す方向に移動し、Cアーム313が矢印Gの方向に並進動作できる。
【0162】
X線CT装置350は、既述したCT架台351の空洞部Hの周囲において、図示しないX線発生装置とX線検出器とが当該周囲の部位に沿って回転可能に備えられている。また、X線検出器の出力に基づき、被検体Pに関し再構成された断層像を表示する表示装置140の表示部142を有する。
【0163】
CT架台351は、図11の矢印χで示されているように、自身の空洞部H内に前記天板316を導入あるいは導出することが可能な方向に並進動作し、加えて、図11中矢印I及びJによって示されているように、前後方向に傾倒するようなチルト動作をすることが可能とされ、その姿勢が変更可能となっている。このことにより、被検体Pに関する、斜め方向に断層したX線画像を取得することが可能となる。
【0164】
表示装置340は、X線画像を表示する表示部341、CT画像を表示する表示部342を形成している。そして、天井のレール上の操作部撮影具326によって操作部320の映像を撮影し、表示装置340のいずれかの表示部、好ましくは、表示部342を犠牲にして表示する。このようにすることで、アンギオ検査やIVR等の手技において、操作部の映像および装置使用者の手を表示して、手技中の負担を低減できる。
【0165】
なお、上記構成例となるIVR−CT装置においては、上記アンギオ装置310及びX線CT装置350から構成され、かつ、これらの本実施形態における内実は、ほぼパラレルな関係にある。すなわち、アンギオ装置310及びX線CT装置350とには、前者から後者へ、又は後者から前者へ、互いに種々のデータの交換を行うことの可能なインターフェイスが備えられ、また、アンギオ装置310及びX線CT装置350には、それぞれ既述のデータ収集部・記憶部・前処理部・再構成部・画像処理部・データ処理部・記憶部等が各々備えられ、また、Cアーム駆動部及びCT架台駆動部、並びにCアーム及びCT架台、それぞれについての状態検出部、そしてアンギオ画像(「X線画像」)及びCT画像をそれぞれ表示する表示部341・342が備えられている。また、寝台315についても、それぞれ寝台駆動部及び寝台位置検出部が備えられている。このうち寝台位置検出部は、アンギオ装置310及びX線CT装置350の各々を操作群を備えた操作部320と接続されており、互いにデータのやり取りを行うことが可能となっている。つまり、アンギオ装置310及びX線CT装置350は、常に、寝台315の位置についての情報を把握している。
【0166】
上記の他、アンギオ装置310及びX線CT装置350は、各種演算、比較を行い、あるいは画像表示動作を司り、また、上記各部の調和的な動作制御等を行うCPU(制御手段)、上記各部に対して装置使用者の意思を伝えるための操作部320が備えられている。
【0167】
このうち本実施形態におけるCPUは、上記のような制御等の他特に、CT画像及びアンギオ画像の探索・選択作業にかかる演算等を行う。また、操作部320としては、具体的に例えば、キーボードやマウス、あるいはジョイスティック、トラックボール、ジョグシャトル、さらには表示部141又は142の画像表示面に直截に接触しつつ入力することが可能な構成等、種々の構成を採用することができる。
【0168】
そして、アンギオ画像は、アンギオ装置310側の表示部341に表示されることになる。また、このような場合において、選択されたアンギオ画像が具体的にどのような態様によるものか(=アンギオ装置341において、どのように取得されたか)に応じて、適宜、適切な画像表示を行うことができる。
【0169】
すなわち、アンギオ画像は、上述したように、選択されたアンギオ画像が、単に透視的に一枚の画像として撮影されたものである場合も当然に想定され、この場合においては、そのアンギオ画像そのものを表示すればよい。
【0170】
また、被検体Pに造影剤を投与することを前提として撮影される場合が多々あるが、この場合さらに、当該造影剤が被検体P内でどのように流れるか、等といった動的な観察を行うため、その追跡撮影が実施される結果として、アンギオ画像が「動画」として取得される場合がある。つまり、このようなアンギオ画像は、複数の静止画からなり、当該複数の静止画を通して見ることにより動画となるような態様となる。また、そのような画像表示ではなくて、当該複数の静止画全部を表示部24の表示面上にすべて展開するような表示形態としても勿論よい。この場合においてはさらに、その中の一枚を指示することにより、後述する拡大表示させることも可能である。そしてまた、複数枚のアンギオ画像が表示部341に表示されている場合には、その中から任意のものを拡大表示する旨、操作部から指示するような構成とすることも可能である。
【0171】
このような構成を有するIVR−CTシステムにおいても、まず、装置使用者は、寝台の天板上に被検体Pを載置した後、アンギオ装置310によるX線画像撮影を実施する。これは、寝台315ないし天板316の位置とCアーム313の位置ないし姿勢とを、図11中矢印X、あるいは矢印D乃至Gで示したような各動作を通じて適当あるいは所望なものとるように調整した後、X線管312よりX線を曝射し、該X線が被検体Pを透過したものをX線検出器113により検出する結果、実現されることになる。なお、この場合において、被検体Pの血管中に、必要に応じ造影剤を導入する。このようにして、透視(低線量でのX線撮影)を行いながら、カテーテルを目的の患部近くまで挿入し、そこから造影剤を直接注入しながらCT像を撮影する。
【0172】
このようにして、表示装置340の一方の表示部341には例えばX線画像などの透視像が表示され、他方の表示部342にはCT画像が表示されることとなる。
【0173】
この際、特定のスイッチ等により操作部を表示させるモードにすると、表示部342には、CT画像に換えて、操作部撮影具326によって撮影された装置使用者の手ならびに操作部の映像が表示され、手技に利用することができる。すなわち、表示部341にX線画像を表示し、表示部342に操作部の映像を表示する。
【0174】
なお、この場合に、CT画像を見たい場合には、操作部の操作指示により、表示部342に前記操作部の映像に換えてCT画像を表示することもできるし、表示部341に前記X線画像に換えてCT画像を表示することもできる。
【0175】
あるいは、表示部341内にX線画像とともに操作部の映像を挿入することもでき、CT画像、X線画像、操作部の映像を同時に表示させることもできるし、さらには、表示部342のCT画像とともに操作部の映像を挿入するようにしても、表示部314内にX線画像とともにCT画像を挿入するようにしてもよい。
【0176】
以上のように本実施の形態によれば、X線透視下において、動脈瘤や狭窄等の治療を、外科的な手術より低侵襲に行う治療法、IVR(カテーテルを患部まで挿入し、例えば動脈瘤の場合はカテーテル先端から動脈瘤内部にコイルを留置することにより、また狭窄の場合はバルーンを膨らませることにより患部を治療する)などにおいても、前記実施の形態同様にカテーテル挿入作業を伴うので同様の効果を得られる。
【0177】
なお、IVR―CT装置における透視モードの使用時にのみ前記映像の挿入画面が表示されるようにしてもよい。
【0178】
また、本実施形態のIVR―CTシステム(あるいは単にIVR―CT装置)では、通常のアンギオ装置の制御系とX線CT装置の制御系とを各々形成したものと異なり、双方の制御系を一つの制御系として構成した場合であってもよい。この場合、IVR―CTシステムにおける制御系は、図示しないが、上記第1の実施の形態と同様の構成である、データ収集部・記憶部・前処理部・再構成部・画像処理部・データ処理部・記憶部・制御部などを兼用化した構成とし、収集画像切換制御部などによって切り換え制御するように構成することが好ましい。
【0179】
なお、本発明にかかる装置と方法は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者は本発明の主旨および範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能である。
【0180】
例えば、上述の各実施の形態では、本発明にいう「X線画像撮影装置」として、一機のCアーム21を備える「アンギオ装置」を例にとった説明を行ったが、本発明は、このような形態に限定されるものではない。例えばまず、上記のようにCアーム21を一機のみ備えるものではなく、これを二機以上備えるような「アンギオ装置」、すなわちいわゆる「バイプレーンシステム」と呼称されるものに対しても、あるいは略Ω形状のアームの装置などに対しても、本発明は容易に適用可能である。また、「アンギオ装置」を離れ、本発明にいう「医用画像撮影装置」ないし「X線画像撮影装置」を、いわゆる「透視撮影装置」や「多目的X線画像撮影装置」に適用することが可能である。
【0181】
また、本発明にいう「CT像撮影装置」としては、上記X線CT装置の他、場合によっては、核磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)や、核医学診断装置(その中でも、いわゆる「SPECT装置」)等が該当する場合も考えることができる。
【0182】
さらに、IVR―CTシステム(装置)における制御系の構成として、アンギオ装置の制御系とX線CT装置の制御系とを各々独立して構成し、インターフェースによって各制御系での情報の授受を制御する構成とする場合には、本発明の特徴的な各構成は、各制御系のうちいずれか一方又は双方もしくは別の制御系として構成しても構わない。
【0183】
また、IVR―CTシステムとしては、上記のような場合に限らず、例えば、X線CT装置のガントリがアンギオ装置に対して相対的にレール式に移動可能に構成され、ある場合には、アンギオ装置とX線CT装置とを各々独立して利用し、必要に応じてガントリを移動させてアンギオ装置とコンバインし、IVR―CT装置として利用できるような構成であっても構わない。
【0184】
さらに、上記実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つまり、上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれかと各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含むことは言うまでもない。また、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除された構成であってもよい。
【0185】
そして、これまでの記述は、本発明の理解を容易にするために、本発明の実施の形態の一例を開示したものであり、前記実施の形態は例証するものであり制限するために記載されたものではなく、所定の範囲内で適宜変形及び/又は変更が可能である。従って、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物を含む趣旨である。
【0186】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、表示手段上に操作手段の映像を画像とともに表示することができ、操作手段の各部の位置に対する自分の手の位置が確認できるため、手元に目線を移す必要がなくなり、装置使用者の疲労を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の医用画像診断装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】図1の医用画像診断装置の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】同図(A)〜(C)は、医用画像診断装置の表示部に表示される表示態様の一例を示す説明図である。
【図4】同図(A)〜(C)は、医用画像診断装置の表示部に表示される表示態様の一例を示す説明図である。
【図5】医用画像診断装置の操作部の他の態様の一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態の医用画像診断装置の概略構成を示す説明図である。
【図7】図6の医用画像診断装置の表示部の構成を示す概略斜視図である。
【図8】図6の医用画像診断装置の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
【図9】本発明に係る他の実施の形態の医用画像診断装置の概略を示し、操作部撮影具の配設箇所の一例を示す説明図である。
【図10】図9の医用画像診断装置の制御系の一部を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明に係る他の実施の形態の医用画像診断装置の概略構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 X線画像撮影装置
10 X線撮影ユニット
11 X線管
12 X線検出器
13 支持器(Cアーム)
14 回転軸
15 寝台
20 操作部
20−1 操作部
21a 操作盤面
21b 操作部撮影具
21c 支持体
21d 移動手段
22 操作部撮影オンオフスイッチ
23 挿入位置調整スイッチ
24 センサー
26 操作部撮影具
30 画像処理装置
31a データ収集部
31b 前処理部
31c 再構成部
31d 画像処理部
31e データ処理部
32a、32b 記憶部
33a 映像調整処理部
33b 画像合成部
33c 合成画像拡大縮小制御部
33d 操作部映像表示制御部
33e 挿入位置調整制御部
34 駆動制御部
35 制御部
40 表示装置
41 画像表示部
42 操作部表示部
100 X線画像撮影装置
113a 第1の支持器
113b 第2の支持器
120 操作部
126 操作部撮影具
140 表示装置
142a〜142e 第1〜第5の表示部(モニタ)
300 IVR−CTシステム
310 アンギオ装置(X線画像診断装置)
320 操作部
326 操作部撮影具
340 表示装置
341 表示部
342 表示部
350 X線CT装置(CT像撮影装置)
P 被検体
Q 装置使用者

Claims (11)

  1. 被検体を載置する寝台、支持器並びに該支持器の一端及び他端にそれぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線検出手段を有し、前記寝台および前記支持器それぞれの位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて前記被検体に関するX線画像を撮影して前記被検体の画像診断を行なう医用画像診断装置であって、
    前記被検体に関する画像を表示する表示手段と、
    少なくとも前記撮影位置の操作指示を行なうための操作手段と、
    前記操作手段の映像を撮影する撮影手段と、
    前記表示手段に前記被検体の特定の部位に関する画像を表示するとともに、前記撮影手段により撮影される前記操作手段の映像を表示するように表示制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする医用画像診断装置。
  2. 前記表示手段への前記操作手段の映像の表示、非表示を切り替える切り替え操作部を有し、
    前記制御手段は、前記切り替え操作部の操作入力に基づいて前記操作手段の映像を合成、非合成の表示制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像の表示領域内に前記操作手段の映像を表示するように表示制御することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記画像に対する前記操作手段の映像の相対表示位置を調整する調整操作部を有し、
    前記制御手段は、前記調整操作部にて指定された表示位置に、前記操作手段の映像を挿入するように表示制御することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像の非表示領域を利用して前記操作手段の映像を表示するように表示制御することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像を縮小表示し、その縮小によって確保された領域に、前記操作手段の映像を表示するように表示制御することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記表示手段は、種々の形態の各画像を各々表示可能な複数の各表示部を有し、
    前記制御手段は、前記各表示部のうちいずれか一つに前記X線画像を表示するとともに、他の表示部のいずれか一つを犠牲にして前記操作手段の映像を表示するように表示制御することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  8. 支持器並びに該支持器の一端および他端にそれぞれ対向するよう備えられたX線発生手段およびX線検出手段を有し前記支持器の位置ないし姿勢に応じた種々の撮影位置にて被検体に関するX線画像を撮影し、撮影された複数の投影データを収集可能なX線画像撮影装置と、
    前記被検体を挿脱可能な撮影空間部の周囲にX線発生手段およびX線検出手段がそれぞれ対向するように備えられたCT架台を有し前記CT架台の位置ないし姿勢に応じた種々のスライス位置にて前記被検体に関するCT画像を撮影可能なCT像撮影装置と、を含む医用画像診断装置であって、
    前記X線画像、CT画像を各々表示可能な複数の各表示手段と、
    前記X線画像撮影装置での撮影位置ならびに前記CT像撮影装置でのスライス位置の各々の操作指示を行なうための操作手段と、
    前記操作手段の映像を撮影する撮影手段と、
    前記各表示手段のうちいずれか一つに前記X線画像を表示するとともに、他の表示手段のいずれか一つを犠牲にして前記撮影手段により撮影される前記操作手段の映像を表示するように表示制御する制御手段と、
    を含むことを特徴とする医用画像診断装置。
  9. 前記操作手段は、前記被検体を載置する寝台の移動する移動方向に沿ってスライド移動可能な操作盤を含み、
    前記撮影手段は、前記操作盤に突設されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記操作手段は、前記寝台と別置きに配設され、
    前記撮影手段は、前記操作手段に突設されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうちいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  11. 所定の支持器に設けられたX線発生手段およびX線検出手段を用いて被検体の透過画像を取得し、この取得された画像を表示手段上に表示し診断に供する医用画像撮影装置に適用される撮影支援装置であって、
    前記X線発生手段およびX線検出手段の被検体に対する位置を操作指示する手段の映像を撮影する撮影手段と、
    この撮影手段で得られた映像を前記X線透過画像とともに前記表示手段上に表示する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする撮影支援装置。
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