JP2008029844A - X線複合診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】X線CR装置によるX線二次元透視画像とX線CT装置による断層像との位置関係を明確にすることで、余分なX線撮影をなくし患者の負担を軽減させるX線複合診断システムを提供する。
【解決手段】患者に第一X線管(127)からX線を照射して、X線二次元透視画像(PI)を取得するX線撮影部(103)と、患者に第二X線管(125)からX線を照射して、透視した投影データを収集し画像再構成を行って断層像(TI)を取得するX線CT部(101)と、X線撮影部で取得されるX線二次元透視画像に、X線CT部の所定方向の位置情報を対応付けさせる制御部(50)とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、X線二次元透視(レントゲン)画像を撮影するX線撮影装置および医療用X線CT(Computed Tomography)装置が組み込まれたX線複合診断システムに関する。
患者の診断に際して、患者の病気またはケガの状態に応じてX線撮影装置(以下、X線CR(Computed Radiography)装置という)によりX線二次元透視画像を撮影したり、X線CT装置により投影データを収集して断層像を表示したりする。このため病院は、それぞれの装置を別々に備えてなければならなかった。そのため費用がかかるとともに、設置面積も大きくなるという弊害があった。
さらに、X線CR装置によりX線二次元透視画像を撮影した後、ある患者に対しては、さらにX線CT装置により断層像を確認しなければならない状況が生じる場合がある。このような場合、X線二次元透視画像と断層像との間には位置関係が特定されておらず、X線二次元透視画像から断層像を確認しなり、逆に断層像からX線二次元透視画像を確認することは困難であった。また、造影剤を患者に投与する場合には、X線CR装置による撮影およびX線CT装置による撮影に際してそれぞれ造影剤を投与するなど、患者にも負担を与えるものであった。
特開平8−280666号公報
X線CR装置およびX線CT装置が組み込まれたX線複合診断システムであっても、X線CR装置によるX線二次元透視画像とX線CT装置による断層像との位置関係が特定されていなければ、放射線技術者などの操作者の負担も大きい。
そこで、本発明の目的は、X線CR装置によるX線二次元透視画像とX線CT装置による断層像との位置関係を明確にしてモニターなどに表示させることで、操作者の診断の負担を軽減するX線複合診断システムを提供することである。また、X線CR装置によるX線二次元透視画像とX線CT装置による断層像との位置関係を明確にすることで診断がしやすくなり、余分なX線撮影をなくし患者の負担を軽減させるX線複合診断システムを提供することである。
第1の観点では、本発明のX線複合診断システムは、被検体に第一X線管からX線を照射して、X線二次元透視画像を取得するX線撮影部と、被検体に第二X線管からX線を照射して、透視した投影データを収集し画像再構成を行って断層像を取得するX線CT部と、X線撮影部における被検体の位置情報と、X線CT部における被検体の位置情報とを対応付ける制御部とを備える。
この第1の観点におけるX線複合診断システムでは、X線撮影部の位置情報とX線CTスキャン撮影の位置情報とを対応付けられるため、それぞれの撮影結果の位置関係が明確となり診断がしやすくなる。
第2の観点では、本発明のX線複合診断システムは、X線撮影部で取得されるX線二次元透視画像に、X線CT部における位置情報を表示させる表示部をさらに備える。
この第2の観点におけるX線複合診断システムでは、X線撮影部によるX線二次元透視画像にX線CTスキャン撮影の位置情報を対応付けできるため、X線二次元透視画像をX線CTスキャン撮影などに使用することができる。このため、X線撮影部とCTスキャン撮影のそれぞれで造影剤を用いる必要もなくなる。
第3の観点では、本発明のX線複合診断システムは、X線CT部により取得した断層像と、該断層像の取得位置情報が付与された前記X線二次元透視像とを同時に表示させる表示部をさらに備える。
この第3の観点におけるX線複合診断システムでは、操作者は、たとえばX線二次元透視画像で発見した異常部位を、その異常部位と同じ位置を特定した断層像を見ながら診断することができる。
第4の観点では、本発明のX線CT部は、X線二次元透視画像を、X線CT部による断層像取得のための条件設定に用いる条件設定部を有する。
この第4の観点におけるX線複合診断システムでは、CTスキャン画像を撮影する場合には、スキャン範囲などの撮影条件を特定するためスカウト画像を撮影して、スキャン範囲を位置決めする。先にX線二次元透視画像を撮影し、次にCTスキャン画像を撮影する場合には、X線二次元透視画像にX線CT部の所定方向の位置情報が対応付けされているので、これをスカウト画像として使用することができる。このため、患者は余分にX線を照射されることがなく、また、造影剤を投与されることもない。
第5の観点では、本発明のX線複合診断システムは、被検体と関連する位置にマーク部材を配置して、マーク部材の位置を確認した上でX線撮影部によりX線二次元透視画像を取得するとともに、マーク部材の位置を確認した上でX線CT部により被検体の投影データを収集する。
この第5の観点におけるX線複合診断システムでは、被検体と関連するマーク部材の位置を確認してX線二次元透視画像を取得したり、CTスキャン画像を得たりしているので、撮影時の被検体の位置を把握できる。
第6の観点では、第2の観点において、X線二次元透視画像がX線CT部により被検体の投影データを収集した範囲を示す範囲表示を含む。
この第6の観点におけるX線複合診断システムでは、X線二次元透視画像と断層像との位置が対応付けられており、さらにX線二次元透視画像にスキャンした範囲表示がなされるので、操作者はX線二次元透視画像と断層像とを両方を用意に把握することができる。
第7の観点では、本発明のX線複合診断システムは、X線二次元透視画像が、第一X線二次元透視画像と該第一X線二次元透視画像と異なる第二X線二次元透視画像とを有し、第一X線二次元透視画像と第二X線二次元透視画像とを表示するとともに、第一X線二次元透視画像に対応した第一の断層像と、第二X線二次元透視画像に対応した第二の断層像とを表示する。
この第7の観点におけるX線複合診断システムでは、X線二次元透視画像が二以上ある場合にも、X線二次元透視画像と断層像との位置関係が把握できる。
第8の観点では、第6の観点において、X線二次元透視画像の所定位置をポインタで指示すると、ポインタで指示した所定位置の断層像が表示される。
この第8の観点におけるX線複合診断システムでは、X線二次元透視画像と断層像との位置関係が対応付けられているため、X線二次元透視画像の所定位置をポインタで指示すると、ポインタで指示した所定位置の断層像が表示される。このため操作者は、X線二次元透視画像から判断して詳細に見たい部位の断層像を容易に診ることができる。
第9の観点では、本発明のX線複合診断システムは、所定方向の位置情報は、被検体の体軸方向の位置情報を含む。
この第9の観点におけるX線複合診断システムでは、X線二次元透視画像時にクレードルが垂直に起立したりする。そのような場合でも、所定方向の位置情報が被検体の体軸方向なので、位置の管理が容易である。
本発明のX線複合診断システムによれば、X線撮影部によるX線二次元透視画像にX線CTスキャン撮影の位置情報を対応付けできるため、X線二次元透視画像と断層像との対応関係がわかる。このため、CTスキャン撮影の際にスカウト像としてX線二次元透視画像を使うこともでき、また、X線二次元透視画像と断層像を同時に表示した場合には位置の対応関係が容易にわかる。
<X線複合診断装置の全体構成>
図1は、第一実施例のX線複合診断装置100の構成を示す斜視図である。大別して、本装置は、操作コンソール50と、患者の断層像を得るためにX線投影データを取得するCT部つまりガントリ101と、X線電源供給部121と、患者のX線二次元透視(レントゲン)画像を得るCR(Computed Radiography:デジタルX線画像撮影)部103とを有する。操作コンソール50は、ガントリ101から転送されてきたデータに基づいてX線断層像を再構成し、X線断層像を表示する。また、操作コンソール50は、フラットパネル検出器70(図2を参照)から転送されてきたデータに基づいてX線二次元透視画像を表示する。
X線複合診断装置100は、すべてを同一の室内に配置する必要はない。たとえば、患者である被検体が入る診察室にガントリ101とCR部103とを配置し、操作コンソール50を放射線技師用の操作室に配置してもよい。さらに、ガントリ101内のX線管125およびCR部103のX線管127に電源を供給するX線電源供給部121は、診察室または操作室のスペースを確保するために地下室に配置してもよい。
クレードル117は、患者を上に横たえられた状態でガントリ101側へ移動可能となっている。また、CR部103は、クレードル117の側部に配置されている。
図2は、実施形態におけるX線複合診断装置100の構成を示すブロック図である。ガントリ101およびCR部103は、それらの制御を行うCT&CR制御部140を備えており、以下に説明する各種装置が接続されている。
ガントリ101の内部には、X線発生源であるX線管125、X線管125に接続されたX線管コントローラ123、X線の照射範囲を制限する不図示のコリメータ、コリメータの開口幅を調整する制御モータなどが設けられている。コリメータを通過したX線は、ガントリ101の回転方向に沿うファン状のX線ビーム、つまりファンビームを形成する。
また、ガントリ101の内部には、通常60°前後のファン角に依存した長さにわたる複数の検出器がエレメント方向、つまりZ軸方向に多数列に並んだ検出チャンネルを有するX線検出部133が設けられている。X線検出部133は、たとえばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成される。
ガントリ101は、検出チャンネルの出力を投影データとして収集する複数のデータ収集部(DAS:Data Acquisition System)135を備える。データ収集部135は、1個または複数(たとえば4個,8個,16個または32個)から構成され、X線検出部133に接続されている。たとえば、一般に4DASと呼ばれる4個のデータ収集部135を有しているものは、エレメント方向に並んだ4列の検出チャンネルからなり、X線管125が一回転する間にスライス画像を4枚取得することができる。X線管125とX線検出部133とは、互いに空洞部を挟んで、すなわち、患者を挟んで対向する位置に設けられている。そして、X線管125とX線検出部133とは、対向する位置関係が維持された状態で患者の周りを回転するように回転部130に設けられている。回転部130には回転モータ131及び回転モータドライバ132が接続されており、回転部130は、回転モータドライバ132により、たとえば約0.3秒から1.0秒で一回転するように制御されている。
なお、X線複合診断装置100は、360°分の投影データからの再構成を前提としたフルスキャンモードと、180°+ファン角分の投影データからの再構成を前提としたハーフスキャンモードとを用意し、ユーザが任意に選択できるようになっている。フルスキャンモードによれば高品質の断層像を再構成することが可能であり、ハーフスキャンモードによれば断層像の画質を若干犠牲にするかわりに、スキャンスピードを稼ぐことができ、その分患者に対する被曝量を低減させることにもなるというメリットがある。
CR部103には、X線発生源であるX線管127、X線管127に接続されたX線管コントローラ123、X線の照射範囲を制限するための開口を有するコリメータ(不図示)が設けられている。X線管127からのX線を受光するフラットパネル検出器70がクレードル117内に設けられている。
CR部103のX線管127は、患者の体位(立位、座位もしくは臥位)、または患者の撮影部位に応じて、X線管127の位置を六自由度変更することができる。このためCR部103にはCR回転モータ138及びCR回転モータドライバ139が接続されている。
患者はクレードル117上に横たえられた状態で患者の体軸方向つまりZ軸方向に、クレードルモータ112によって移動される。このクレードルモータ112はクレードルモータドライバ113によって駆動される。
さらに、必要であれば、患者の心拍状態を確認するために、心拍運動を電気信号に変換する心電計を患者に装着してもよい。そして、心電計の信号をCT&CR制御部140に送れば、心拍状態に応じてX線照射をすることができる。
CT&CR制御部140は、操作コンソール50と互いに通信を行うように接続されている。操作コンソール50の指令に基づいて、X線管コントローラ123、クレードルモータドライバ113、回転モータドライバ132などに対し、各種制御信号を出力することになる。データ収集部135で収集されたデータは、操作コンソール50に送出され画像の再構成が行われ、断層像が表示される。またフラットパネル検出器70で収集されたデータも操作コンソール50に送出され二次元透視画像が表示される。
操作コンソール50は、いわゆるワークステーションであり、図示するように、ブートプログラム等を記憶しているROM52、主記憶装置として機能するRAM53をはじめ装置全体の制御を行うCPU54を備える。
ハードディスク装置51は、ここにオペレーティングシステムのほか、ガントリ101およびCR部103に各種指示を与えたり、フラットパネル検出器70より受信したデータに基づいて二次元透視画像を表示したりするための画像処理プログラム、データ収集部135より受信したデータに基づいてX線断層像を再構成したり、表示したりするための画像処理プログラムが格納されている。また、VRAM55は表示しようとするイメージデータを展開するメモリであり、イメージデータ等を展開することでモニター56に表示させることができる。各種操作は、キーボード57およびマウス58で行う。
<CR部103の構成>
図3は、CR部103の構成を示す斜視図である。CR部103のフレームは、回転支柱104と回転支柱104の上端部に設けられた旋回アーム105と、旋回アーム105から釣り下がった伸縮アーム107とから構成されている。伸縮アーム107の端部にはX線管127が、ボールジョイント機構によって回転可能に設けられている。
<クレードルの構成>
図4は、クレードル117の構成を示す図である。図4Aはクレードル117の斜視図であり、Bはクレードル117の透視断面図であり、Cは、BのC−Cの断面図である。図4Aにおいて、クレードル117は、プラスチックなどのX線を透視しやすい物質で構成され中空構造になっている。中空構造内には、矢印で示したZ軸方向に移動可能なフラットパネル検出器70が配置されている。なお、クレードル117は、テーブル上でZ軸方向に移動するとともに、図7で説明するように、空圧シリンダーなどの起立駆動部119により、起立させることができる。
図4Bおよび図4Cが示すように、クレードル117の中空構造内には、フラットパネル検出器70が所定方向に滑らかに移動するため、X線を透視しやすい硬質プラスチックなどでできたガイドレール77が設けられている。X線CTスキャンの際にガイドレール77が撮影に影響を与えないようにするためである。ガイドレール77の長さはクレードル117のZ軸方向の長さと同等である。ガイドレール77に対応してフラットパネル検出器70にタイヤ75が4つ設けられている。タイヤ75を駆動するために駆動モータ73がフラットパネル検出器70内に設けられている。そして、二次元パネルセンサ71がフラットパネル検出器70内のXZ平面に設けられている。二次元パネルセンサ71は、たとえばシンチレータとCCD、MOSまたはC−MOSセンサなどのセンサとから構成される。X線CTスキャンの際には、フラットパネル検出器70は、退避位置であるクレードル117の+Z軸方向の端位置に移動する。このため、フラットパネル検出器70に含まれる、二次元パネルセンサ71、駆動モータ73およびタイヤ75に金属などのX線を透視しにくい物質が含まれていても問題ない。
また、クレードル117の上面の一部にプラスチックで作られた透視窓78が形成されている。操作者が実際にどこにフラットパネル検出器70が配置してあるかを目視するためである。患者がクレードル117に横になって載った際にも、フラットパネル検出器70の位置を確認できるようにクレードル117の上面の側部に透視窓78を設けることが好ましい。さらに、透視窓78から二次元パネルセンサ71のZ軸方向の長さの中心位置が確認できるように、フラットパネル検出器70の表面に中心線が描かれている。
二次元パネルセンサ71および駆動モータ73への電源供給には、図示していない電源ケーブルがフラットパネル検出器70とクレードル117との間に設けられており、また、二次元パネルセンサ71からの信号データを受ける信号線も同様にフラットパネル検出器70とクレードル117との間に設けられている。なお、図4に示した駆動モータ73は、フラットパネル検出器70内に設けられているが、クレードル117に設けても良い。図4Cには、さらにフラットパネル検出器70がクレードル117内でどの位置(Z軸方向)にいるかわかるように、位置センサ79が設けられている。駆動モータ73がステッピングモータなどである場合には、フラットパネル検出器70の駆動開始時に位置の初期化などを行えば、必ずしも位置センサ79は必要ではない。
<X線複合診断装置を使ったX線撮影>
図5は、X線複合診断装置100を使ったX線撮影を示すフローチャートである。X線複合診断装置100のスキャンには、大きく分けて4つのスキャンタイプが用意されている。スキャンタイプには、CR撮影のみ(CR撮影モード)を行うタイプ1、CTスキャンのみ(CTスキャンモード)を行うタイプ2、CR撮影を行った後にCTスキャンを行うタイプ3、およびCTスキャンを行った後にCR撮影を行うタイプ4が用意されている。
ステップS12では、患者の登録を操作コンソール50で行う。そして、患者の撮影部位や症状に応じて、CR撮影のみ、CTスキャンのみ、またはCR撮影とCTスキャンとを両方行うかを入力する。
ステップS13において、入力されたスキャンタイプに応じて、CR撮影のみ、CTスキャンのみ、またはCR撮影とCTスキャンの両方であるかを判断する。
CR撮影のみであればステップS14に進み、撮影する部位に応じてCR部103のX線管127およびフラットパネル検出器70が移動する。そしてX線撮影が行われる。CTスキャンのみであればステップS15に進み、撮影する部位に応じてCT部101のX線管125およびクレードル117が移動する。そしてCTスキャンが行われる。CR撮影とCTスキャンの両方であれば、ステップS16に進み、撮影する部位に応じてCR部103のX線管127およびフラットパネル検出器70が移動したり、CT部101のX線管125およびクレードル117が移動したりする。この撮影については、図6ないし図10を使って後述する。
ステップS17において、各スキャンタイプとも、フラットパネル検出器70またはX線検出部133からの信号を受け取り、必要な画像処理、たとえば画像再構成などを行い二次元透視画像または断層像を得る。
ステップS18において、スキャンタイプが、CR撮影のみ、CTスキャンのみ、またはCR撮影とCTスキャンの両方であるかを判断する。
CR撮影のみであればステップS20に進み、CR部103で撮影したX線二次元透視画像をモニター56に表示する。操作者はX線二次元透視画像を使って診断する。CTスキャンのみであればステップS21に進み、CT部101でスキャンされたCTスキャン画像をモニター56に表示する。操作者はCTスキャン画像の断層像などで診断を行う。CR撮影とCTスキャンの両方であれば、ステップS19に進む。ステップS19では、CR部103で撮影したX線二次元透視画像とCTスキャンの断層像とを画像マネージメントする。たとえば、どのような画像マネージメントを行うかは、あらかじめ操作者が入力しておく。ここでいう画像マネージメントとは、モニター56に何枚のX線二次元透視画像とCTスキャンによる断層像を表示するかなどの表示に関するマネージメントである。
ステップS19を経て、ステップS22に進むと、CR部103で撮影したX線二次元透視画像と、CT部101でスキャンされたCTスキャン画像とをモニター56に表示する。操作者はX線二次元透視画像およびCTスキャン画像の断層像などの両方の画像を見ながら診断を行う。次に、ステップS21、ステップS22およびステップS23を経ると、操作者は診断レポートを作成し入力する。
<CR撮影&CTスキャン>
図5のステップS16で行ったCR撮影&CTスキャンについて図6に示すフローチャートを使って詳細に説明する。
図6において、ステップC11では、患者である披検体の位置をクレードル117上で特定する。クレードル117上で患者がどの位置にいるかは特定できないからである。また、CR部103でX線透視撮影する場合には、患者は立位、座位もしくは臥位の状態でX線撮影する。クレードル117上で横に寝た状態(臥位)では、CR部103でのX線撮影からCT部101によるCTスキャン撮影へ移行する際に、またはその逆にCT部101によるCTスキャン撮影からCR部103でのX線撮影へ移行する際に、患者の位置が大きくずれることは少ない。しかし、CR部103によりX線撮影が立位または座位の場合には、患者の位置が大きくずれる可能性がある。そこで披検体の位置をクレードル117上で特定する必要がある。
図7を使って、ステップC11の詳細を説明する。図7において、AおよびCは、立位の状態で患者(被検体)をCR撮影で二次元透視画像撮影する状態である。BおよびDはそれぞれ、AおよびCの状態からCTスキャンによる断層像を撮影する状態へ移行した図である。図7Aにおいて、立位で胸部のCR部によるX線二次元透視画像が行われている。操作コンソール50からの指令により、X線管127およびフラットパネル検出器70が所定の位置に配置される。また、クレードル117は、空圧シリンダーなどの起立駆動部119により起立している。必要であれば、階段137を使って患者がクレードル117に対して立ってもよい。図7Aではクレードル117にマークM1が設けられている。患者は、患者の頭部の頂上がマークM1に接するように横になる。これにより、患者がクレードル117のどの位置にいるかが把握できる。そして、図7Bのように、CTスキャンによる断層像の撮影のために、クレードル117が水平になった状態で、ガントリ101の空洞部にクレードル117が挿入する。この際に、X線管125の中心とX線検出部133のZ軸方向の中心とを結ぶ中心線CLにマークM1を合致させるようする。このようにマークM1を基準として、クレードル117上の患者の位置を特定する。
図7Cにおいても、立位で胸部のCR部によるX線二次元透視画像が行われている。操作コンソール50からの指令により、X線管127およびフラットパネル検出器70が所定の位置に配置される。また、クレードル117は、空圧シリンダーなどの起立駆動部119により起立している。図7Cでは患者の着ている衣服の胸部にマークM2が設けられている。これにより、患者がクレードル117のどの位置にあるかが把握できる。そして、図7Dのように、CTスキャンによる断層像の撮影のために、クレードル117が水平になった状態で、ガントリ101の空洞部にクレードル117が挿入する。この際に、X線管125の中心とX線検出部133のZ軸方向の中心とを結ぶ中心線CLにマークM2を合致させる。このようにマークM2を基準として、クレードル117上の患者の位置を特定する。
マークM1の場合もマークM2の場合も、必ずしも合致させる位置を中心線CLにしなくてもよい。たとえば、ガントリ101の入口または出口などの基準となりえる箇所であればよく、また被検体のスライス位置等を位置決め/確認するためのハロゲンランプやレーザ等からなるポジショニングライトの照射位置を基準としても良い。ただし、以下の説明では中心線CLを標準として説明する。また、座位の状態であっては、図7Cおよび図7Dのように患者にマークM2を設けるようにすればよい。マークM2は患者の衣服に取り付けられているため、衣服を着ていれば基準が把握できるからである。なお、X線CTスキャンの際には、フラットパネル検出器70は、退避位置であるクレードル117の+Z軸方向の端位置に移動している。
マークM1およびマークM2は、X線を透視し、目視できるものであればどのようなものでもよい。たとえば色付きビニールテープなどである。目視でなく反射型センサでマークM1およびマークM2を見つける場合には、ビニールテープ表面に反射しやすい膜をコーテイングしたものを使用すればよい。
また、座標を統一する場合に、たとえはCTスキャンの場合に、患者の脚部を+Z側にして撮影する場合と頭部を+Z側にして撮影する場合とがある。また、CR撮影モードの際には、立位、座位もしくは臥位(脚部が+Z側と頭部が+Z側との両方)がある。このため、患者の体軸方向をZ軸方向とし頭部側を−Z側などとして統一した座標に変換するようにしておくことが好ましい。
図6に戻り、ステップC12において、操作コンソール50に入力された指示がCR部103によるCR撮影またはCT部101によるCTスキャン撮影が先に行われるかを判断する。CR撮影が先であればステップC13に進み、CTスキャン撮影が先であればステップC18に進む。
ステップC13では、クレードル117およびフラットパネル検出器70を動かし、立位、座位または臥位の状態で必要な部位のCR撮影を実行する。クレードル117内におけるフラットパネル検出器70は、図4Cで説明したように、位置センサ79などで検出することができる。また、患者がクレードル117に対してどの位置にいたかは図7で説明したように、マークM1またはマークM2などで把握できる。CR撮影のX線二次元透視画像は、どのような規格で保存してもよいが、医用画像と通信の標準規格であるDICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)で扱うことが好ましい。
次にステップC14では、CTスキャン撮影のため、クレードル117を動かし、CTスキャンのための好ましい位置で、CTスキャン撮影のための基準であるランドマークを決める。
そして、ステップC15において、CR撮影のX線二次元透視画像にランドマークと関連位置情報を付け加える。X線二次元透視画像にCTスキャン撮影のランドマークが付け加えられることで、ガントリであるCT部101によるCTスキャン撮影とCR部103でのX線透視撮影との位置の関連付けが行われる。
ここで、図8を使って、CTスキャン撮影とX線透視撮影との位置の関連付けについて詳細に説明する。図8Aは臥位の状態でのCR部103でのX線透視撮影を、図8BはCT部101でのCTスキャン撮影を示したものである。図8中の符号は以下のとおりである。
T1=CR撮影時における、ガントリ101の中心線CLとクレードル117の先端との距離(固定値)。
T2=CR撮影時における、クレードル117の先端とフラットパネル検出器70の先端との距離(可変値)
D=フラットパネル検出器70の長さ、つまり、フラットパネル検出器70先端から後端までの距離(固定値)
L=ランドマークを設定した位置からクレードル117の初期位置までの距離、つまりランドマークバリュー(可変値)。
ここで、図8Aの状態でCR部103でのX線透視撮影を行う。このようなCR撮影時、クレードル117は初期位置にある。そして、フラットパネル検出器70は、被検体の撮影したい部位に移動する。図8Aでは、被検体の胸部を撮影する状態である。フラットパネル検出器70の位置は、図4Cで説明した位置センサ79などで把握できる。すなわち距離T2を求めることができる。そして、CTスキャン撮影に移行する。図8Bでは、操作者は、被検体の首にガントリ101の中心線CLがある位置において、クレードル117の先端をランドマークとしている。フラットパネル検出器70は、CTスキャン撮影の邪魔にならないように、クレードルの右端(+Z側の端部)へ移動する。
被検体オリエンテーションが頭部から先にガントリに入る方向の場合:
CR撮影の開始位置および終了位置とランドマークの位置との関係は次のようになる。
CR撮影の開始位置 = L―T1―T2 の関係が成り立ち、
CR撮影の終了位置 = L―T1―T2―D の関係が成り立つ。
被検体オリエンテーションが脚部から先にガントリに入る方向の場合:
CR撮影の開始位置および終了位置とランドマークの位置との関係は次のようになる。
CR撮影の開始位置 = ―(L―T1―T2) の関係が成り立ち、
CR撮影の終了位置 = ―(L―T1―T2―D) の関係が成り立つ。
なお、CR撮影の開始位置および終了位置が正の場合と負の場合とがある。このため、正の場合には、Sというヘッダをつけ、負の場合にはIというヘッダを付け、上記関係式の値は絶対値とすることができる。
図8Bにおいて、具体的に説明すると、CR撮影の開始位置 = L―T1―T2=−Z1となる。そこで、ランドマークの位置とCR撮影の開始位置との関係は、I|Z1|と表すことができる。このようにして、CR撮影の開始位置および終了位置とランドマークの位置とが対応付けできるので、CR撮影のX線二次元透視画像とCTスキャン撮影の断層像とが対応付けできる。
再び図6に戻り、ステップC16において、CR撮影のX線二次元透視画像をCTスキャン撮影するための位置決め用に使用する。ステップC16と図5のステップS15とを比較する。ステップS15ではCTスキャンのみを行った。この場合には、回転部130を固定したままでクレードル117を移動させて撮影するスカウト像を撮影する。そして、そのスカウト画像をCTスキャン撮影する際の位置決め用に使用する。
一方、ステップC16では、ステップC15で得られたランドマーク情報を入れたCR撮影のX線二次元透視画像をスカウト像として使用する。CTスキャン撮影におけるランドマークとX線二次元透視画像のランドマークは一致しているため、操作者はモニター56に写ったX線二次元透視画像により、CTスキャン撮影を行う範囲を特定する。
具体的には、図9に示すような画像がモニター56に表示される。図9Aは、CR撮影におけるX線二次元透視画像PIを使って、CTスキャン撮影による断層像TIを撮影する範囲指定を示した写真である。図9Bは、CTスキャン撮影を行うスキャン範囲を示した写真であり、図9CはCR撮影におけるX線二次元透視画像PIに重ねてスキャン範囲を示した写真である。なお、図9BおよびCでは、一つのCR撮影におけるX線二次元透視画像PIに対して、二つの断層像を撮影する範囲指定を指定している。
再び図6に戻り、ステップC17では、ステップC16で指定されたスキャン範囲をCTスキャン撮影する。
CTスキャン撮影を最初に行うため、ステップC18に進む場合には、クレードル117を動かし、CTスキャンのための好ましい位置で、CTスキャン撮影のための基準であるランドマークを決める。そして、回転部130を固定したままでクレードル117を移動させて撮影するスカウト像を撮影する。
ステップC19では、CT部101で撮影したスカウト像に基づいて、断層像を撮影する範囲指定を示し、CTスキャン撮影を行うスキャン範囲をコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)、またはヘリカルスキャンなどを行う。
ステップC20では、クレードル117およびフラットパネル検出器70を動かし、立位、座位または臥位の状態で必要な部位のCR撮影を実行する。
ステップC21において、CR撮影のX線二次元透視画像にランドマークと関連位置情報を付け加える。X線二次元透視画像にCTスキャン撮影のランドマークが付け加えられることで、ガントリであるCT部101によるCTスキャン撮影とCR部103でのCR撮影との位置の関連付けが行われる。なお、再度CTスキャン画像を撮影したい場合などには、このX線二次元透視画像を使用することができる。
<画像マネージメント>
図5のステップS19で行った、CT部101で撮影したCTスキャン画像とCR部103で撮影したX線二次元透視画像とを関連付けについて説明する。
CR部103で撮影したX線二次元透視画像PIが複数枚あり、その複数枚それぞれに所定の断層像TIを撮影する画像がある。このような場合に、たとえば以下のような画像マネージメントを行う。
CR撮影のX線二次元透視画像PI1
…CTスキャン断層像TI1−1(X線二次元透視画像PI1に関連)
…CTスキャン断層像TI1−2(X線二次元透視画像PI1に関連)

…CTスキャン断層像TI1−98(X線二次元透視画像PI1に関連)
…CTスキャン断層像TI1−99(X線二次元透視画像PI1に関連)
CR撮影のX線二次元透視画像PI2
…CTスキャン断層像TI2−1(X線二次元透視画像PI2に関連)
…CTスキャン断層像TI2−2(X線二次元透視画像PI2に関連)

…CTスキャン断層像TI2−55(X線二次元透視画像PI2に関連)
…CTスキャン断層像TI2−56(X線二次元透視画像PI2に関連)
CR撮影のX線二次元透視画像PI5
…CTスキャン断層像A01(X線二次元透視画像PI5に関連)
…CTスキャン断層像A02(X線二次元透視画像PI5に関連)

…CTスキャン断層像A19(X線二次元透視画像PI5に関連)
…CTスキャン断層像B01(X線二次元透視画像PI5に関連)
…CTスキャン断層像B02(X線二次元透視画像PI5に関連)

…CTスキャン断層像B29(X線二次元透視画像PI5に関連)
なお、CR撮影のX線二次元透視画像PI5は、CTスキャン範囲Aとスキャン範囲Bとがあり、その二つ範囲の断層像がX線二次元透視画像PI5に関連付けされている。
図10は、CR撮影による複数のX線二次元透視画像PIとそのCTスキャン範囲の複数の断層像TIを表示した一例である。図10では、患者の胸部と腹部に対して、CR撮影のX線二次元透視画像PI1とX線二次元透視画像PI2とを撮影している。X線二次元透視画像PI1とX線二次元透視画像PI2とをスカウト画像として、CTスキャン撮影の範囲を決めて、その範囲の断層像TIを取得ている。また、操作者は、モニター56に何枚のX線二次元透視画像PIと対応する何枚の断層像TIを表示するかをあらかじめ入力している。図10の場合には、二枚のX線二次元透視画像PIと対応する六枚の断層像TIが表示するように入力された例である。
このような場合、モニター56には、左側上下にX線二次元透視画像PI1とX線二次元透視画像PI2が表示されている。そのX線二次元透視画像PI1とX線二次元透視画像PI2とには、断層像を撮影した範囲が示されている。そして、X線二次元透視画像PI1の右側にX線二次元透視画像PI1のスキャン範囲の最初の六枚分の断層像TI1−1〜断層像TI1−6を表示している。同様に、X線二次元透視画像PI2の右側にX線二次元透視画像PI2のスキャン範囲の最初の六枚分の断層像TI2−1〜断層像TI2−6を表示している。必ずしもスキャン範囲の最初の六枚である必要はない。スキャン範囲を均等に特等分してその六枚の断層像を表示しても良い。
<CR撮影によるX線二次元透視画像とCTスキャン撮影による断層像とを使っての診断>
図5のステップS22では、CR部103で撮影したX線二次元透視画像と、CT部101でスキャンされたCTスキャン画像とをモニター56に表示した。図11は、CR撮影による一枚の二次元透視画像PI3とそのCTスキャン範囲の27枚の断層像TI3を表示した具体例である。操作者は、X線二次元透視画像PI3およびCTスキャン画像の断層像TI3などの両方の画像を見ながら診断を行う。マウス58のポインタを使ってモニター56内の一枚の断層像TI3をダブルクリックすると、拡大することもできる。X線二次元透視画像PI3のスキャン範囲の一部をポインタでダブルクリックすると、その位置におけるCTスキャン画像の三枚の断層像TI3を拡大表示することも可能である。操作者はX線二次元透視画像PI3で、診断したい範囲を大まかに把握でき、そこにマウス58のポインタを移動させてダブルクリックすれば断層像TI3を詳細に診断することが可能となる。さらに、断層像TI3を一枚クリックすると、その断層像TI3がX線二次元透視画像PI3のどの位置であるか、点線が点滅したりする。
すなわち、X線複合診断装置100でCR撮影によるX線二次元透視画像PIとCTスキャン撮影による断層像TIとを撮影し、X線二次元透視画像PIに共通のランドマークが入れられていることで、操作者の診断も簡易迅速に行うことができる。また、患者もCR撮影とCTスキャン撮影とを行う必要がある場合に、同じクレードル117上で両方の撮影が可能であるため、移動の負担が少ない。また、患者に造影剤などを投与してX線撮影を行う場合に、CR撮影とCTスキャン撮影とでそれぞれ投与しなければならない場合には、一回の投与で両方の撮影ができるため、造影剤の投与を減らすことができる。
なお、本実施形態におけるCT画像の画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による三次元画像再構成法でもよい。さらに、他の三次元画像再構成方法でもよい。または二次元画像再構成でも良い。各部位として求められる画質は、診断用途、操作者の好みなどによりバラツキがあり様々である。このため操作者は、各部位の最適な画質の撮影条件設定をあらかじめ設定しておくとよい。
本実施形態のCTスキャン撮影に関して、特に特定のスキャン形式に限定されない。つまり、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)、シネスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの場合でも同様の効果を出すことができる。コンベンショナルスキャンとは、クレードルをZ軸方向に所定ピッチ移動するごとにX線管125およびX線検出部133を回転させて投影データを取得するスキャン方法である。ヘリカルスキャンとは、X線管125とX線検出部133とが回転している状態でクレードル117を所定速度で移動させ、投影データを取得するスキャン方法である。可変ピッチヘリカルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管125及びX線検出部133を回転させながらクレードル117の速度を可変させて投影データを取得するスキャン方法である。ヘリカルシャトルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管125及びX線検出部133を回転させながらクレードル117を+Z軸方向又は−Z軸方向に往復移動させて投影データを取得するスキャン方法である。また、ガントリ101の傾斜について限定されない。すなわち、走査ガントリ101が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。
本実施形態では、CR部とCT部とを組み合わせた医療用X線複合診断装置100を元に書かれているが、さらに他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにも利用できる。さらに、本実施形態では、CR部はデジタルX線撮影を前提として説明してきたが、フィルムを使用するアナログX線撮影であってもよい。この場合にはフィルムからデジタル画像に変換するためのスキャナーなどを用意する必要がある。
X線複合診断装置100の構成を示す斜視図である。 X線複合診断装置100の構成を示すブロック図である。 CR部103の構成を示す斜視図である。 フラットパネル検出器70を内部に有するクレードル117の構成を示す図である。 X線複合診断装置100を使ったX線撮影を示すフローチャートである。 CR撮影とCTスキャンとを行う場合のフローチャートである。 立位の状態で患者(被検体)をCR撮影で二次元透視画像撮影するとともにCTスキャンによる断層像を撮影する位置関係を説明する図である。 CR撮影における二次元透視画像とCTスキャンによる断層像とのZ軸方向の位置関係を説明する図である。 CR撮影における二次元透視画像を使って、CTスキャンによる断層像を撮影する範囲を特定することを示した図である。 CR撮影による複数の二次元透視画像とそのCTスキャン範囲の複数の断層像を表示した一例である。 CR撮影による一枚の二次元透視画像とそのCTスキャン範囲の複数の断層像を表示した具体例である。
符号の説明
50 … 操作コンソール
56 … モニター
70 … CR用のX線検出器
73 … 駆動モータ
77 … ガイドレール
101 … CT部(ガントリ)
103 … CR部
117 … クレードル
121 … X線電源供給部
125 … CT用のX線管
127 … CR用のX線管
130 … 回転部
133 … CT用のX線検出器
PI … X線二次元透視画像(レントゲン画像)
TI … 断層像

Claims (9)

  1. 被検体に第一X線管からX線を照射して、X線二次元透視画像を取得するX線撮影部と、
    前記被検体に第二X線管からX線を照射して、透視した投影データを収集し画像再構成を行って断層像を取得するX線CT部と、
    前記X線撮影部における前記被検体の位置情報と、前記X線CT部における前記被検体の位置情報とを対応付ける制御部と
    を備えたことを特徴とするX線複合診断システム。
  2. 前記X線撮影部で取得される前記X線二次元透視画像に、前記X線CT部における位置情報を表示させる表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1のX線複合診断システム。
  3. 前記X線CT部により取得した断層像と、該断層像の取得位置情報が付与された前記X線二次元透視像とを同時に表示させる表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のX線複合診断システム。
  4. 前記X線CT部は、前記X線二次元透視画像を、前記X線CT部による断層像取得のための条件設定に用いる条件設定部を有する請求項1または請求項3に記載のX線複合診断システム。
  5. 前記被検体と関連する位置にマーク部材を配置して、前記マーク部材の位置を確認した上で前記X線撮影部によりX線二次元透視画像を取得するとともに、前記マーク部材の位置を確認した上で前記X線CT部により前記被検体の投影データを収集することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のX線複合診断システム。
  6. 前記X線二次元透視画像は、前記X線CT部により前記被検体の投影データを収集した範囲を示す範囲表示を含むことを特徴とする請求項2に記載のX線複合診断システム。
  7. 前記X線二次元透視画像は、第一X線二次元透視画像と該第一X線二次元透視画像と異なる第二X線二次元透視画像とを有し、
    前記第一X線二次元透視画像と前記第二X線二次元透視画像とを表示するとともに、前記第一X線二次元透視画像に対応した第一の断層像と、前記第二X線二次元透視画像に対応した第二の断層像とを表示することを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載のX線複合診断システム。
  8. 前記X線二次元透視画像の所定位置をポインタで指示すると、前記ポインタで指示した所定位置の断層像が表示されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のX線複合診断システム。
  9. 前記位置情報は、前記被検体の体軸方向の位置情報を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のX線複合診断システム。
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