JP3446952B2 - 絶縁樹脂組成物および絶縁電線 - Google Patents

絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Info

Publication number
JP3446952B2
JP3446952B2 JP36598199A JP36598199A JP3446952B2 JP 3446952 B2 JP3446952 B2 JP 3446952B2 JP 36598199 A JP36598199 A JP 36598199A JP 36598199 A JP36598199 A JP 36598199A JP 3446952 B2 JP3446952 B2 JP 3446952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
group
parts
ethylene
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36598199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001060414A (ja
Inventor
雅己 西口
仁 山田
大 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP36598199A priority Critical patent/JP3446952B2/ja
Publication of JP2001060414A publication Critical patent/JP2001060414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446952B2 publication Critical patent/JP3446952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋立、焼却などの
廃棄時において、重金属化合物の溶出や、多量の煙、腐
食性ガスの発生がない絶縁樹脂組成物並びに電気・電子
機器の内部および外部配線に使用される絶縁電線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気・電子機器の内部および外部配線に
使用される絶縁電線の被覆材料には、難燃性、引張特
性、耐熱性など種々の特性が要求される。このため、こ
れら絶縁電線の被覆材料として、ポリ塩化ビニル(PV
C)コンパウンドやエチレン系共重合体を主成分とする
ベース樹脂に分子中に臭素原子や塩素原子を含有するハ
ロゲン系難燃剤を配合した、樹脂組成物を使用すること
がよく知られている。近年、このような被覆材料を用い
た絶縁電線を適切な処理をせずに廃棄した場合の種々の
問題が提起されている。例えば、埋立により廃棄した場
合には、被覆材料に配合されている可塑剤や重金属安定
剤の溶出、また焼却した場合には、多量の腐食性ガスの
発生、ダイオキシンの発生などという問題が起こる。こ
のため、有害な重金属やハロゲン系ガスなどの発生がな
いノンハロゲン難燃材料で電線を被覆する技術の検討が
盛んに行われている。従来のノンハロゲン難燃材料は、
ハロゲンを含有しない難燃剤を樹脂に配合することで難
燃性を発現させたものであり、このような被覆材料の難
燃剤としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウムなどの金属水和物が、また、樹脂としては、
ポリエチレン、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
プロピレン−ジエン三元共重合体などが用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで電子機器内に
使用される電子ワイヤハーネスには、安全性の面から高
い難燃性が要求されており、非常に厳しい難燃性規格
UL1581(Reference Standard
for Electrical Wires,Cab
les, and Flexible Cords)な
どに規定される垂直燃焼試験(Vertical Fl
ame Test)のVW−1規格や水平難燃規格、J
IS C3005に規定される60度傾斜難燃特性をク
リアするものでなければならない。さらに、難燃性以外
の特性についても、ULや電気用品取締規格などで、破
断伸び100%以上、破断抗張力10MPa以上という
高い機械特性が要求されている。
【0004】ノンハロゲン難燃材料を用いた絶縁電線に
おいてこのような高度の難燃性と機械特性を実現するた
めに、以下のような技術が検討されてきた。まず、赤燐
と水酸化マグネシウムを併用した絶縁組成物が検討され
てきたが、赤燐の発色のために電線を白をはじめとする
任意の色に着色できないことや、廃棄する際に赤燐が地
中に流出し湖沼を富養化するおそれがあることなどの問
題がある。また、水酸化マグネシウムを多量に加えた絶
縁組成物が検討されているが、絶縁層の肉厚によっては
燃えてしまうことがあり、また、難燃性が不十分であっ
たり、機械的強度が著しく低下したりするという問題が
ある。特開平2−75642号公報には、ポリオレフィ
ン又はエチレン系共重合体に対して無機難燃剤とメラミ
ンシアヌレート化合物を併用した例が開示されている。
しかしこの組成物を用いた絶縁電線では前記のVW−1
規格に不適合であり、また通常用いられる高級脂肪酸で
表面処理した水酸化マグネシウムを200重量部程度ま
で加えてゆくと機械的強度が著しく低下する。
【0005】さらに絶縁電線は、絶縁電線被覆層の端末
を剥がし各種金属端末と接続する処理が必要とされ、こ
の被覆層の剥離が容易であること(以下、電線の皮むき
性という)が要求される。この可否により例えば家電製
品等への量産対応性が大きく左右される。しかし通常の
ノンハロゲンの樹脂組成物を被覆材とする絶縁電線の場
合は、従来のPVC樹脂組成物を被覆材とする絶縁電線
と比較して皮むき性が劣り、電線の皮をむいた際被覆層
が一部伸びた部分(以下ひげという)が残るなどの問題
点がある。このひげ等が加工部に残っていると接触不良
などの問題が生じる可能性が大きくなる。またノンハロ
ゲン難燃組成物の場合、金属水和物等の配合量が多いた
め、押し出し時に目やにが大量に発生する問題がある。
【0006】本発明は、これらの問題を解決し、絶縁電
線に要求される高度の難燃性と優れた機械特性を有し、
任意の色に着色でき、被覆層の皮むき性が容易で、か
つ、廃棄時の埋立による重金属化合物やリン化合物の溶
出や、焼却による多量の煙、腐食性ガスの発生などの問
題のない絶縁樹脂組成物及びこの組成物を被覆材とする
絶縁電線を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、被覆材の
ベース樹脂としてエチレン系共重合体を用い、上記課題
に鑑み鋭意検討を行ったところ、ベース樹脂の一成分と
してさらにアクリルゴムを使用し、特定の表面処理剤で
処理された金属水和物と必要に応じてメラミンシアヌレ
ート化合物の特定量を難燃材として含有するエチレン系
共重合体樹脂組成物により、VW−1規格に適合する優
れた難燃特性を有し、しかも機械特性、電気特性に優
れ、導体からの被覆材の皮むき性が良好で、燃焼時にダ
イオキシンなどの有害物質を発生しない絶縁電線が得ら
れることを見出した。さらに特定のアクリルゴムを使用
することにより、水中や高温多湿による絶縁抵抗の低下
がほとんどなく、強度、難燃性に非常に優れた絶縁樹脂
組成物、絶縁電線が得られることがわかった。また特定
の滑剤を使用することにより、絶縁抵抗を低下させるこ
となく、電線押出時の被覆材表面の目やに状の異物の付
着を抑制し、表面性の良好な絶縁電線が得られることが
わかった。本発明はこの知見に基づくものである。
【0008】すなわち本発明は、(1)エチレン系共重
合体95〜40重量%およびアクリルゴム5〜60重量
%からなるベース樹脂100重量部に対し、金属水和物
150〜280重量部およびメラミンシアヌレート化合
物0〜70重量部を含有し、金属水和物のうち50重量
%以上がシランカップリング剤で表面処理されているこ
とを特徴とする絶縁樹脂組成物、(2)エチレン系共重
合体90〜30重量%、アクリルゴム5〜60重量%、
スチレン系エラストマーおよび/またはスチレン系のポ
リマーがグラフトされたポリオレフィン3〜45重量
%、並びに不飽和カルボン酸で変性されたポリオレフィ
ン樹脂2〜15重量%からなるベース樹脂100重量部
に対し、金属水和物150〜280重量部およびメラミ
ンシアヌレート化合物0〜70重量部を含有し、金属水
和物のうち50重量%以上がシランカップリング剤で表
面処理されていることを特徴とする絶縁樹脂組成物、
(3)エチレン系共重合体90〜30重量%、アクリル
ゴム5〜60重量%、並びにスチレン系エラストマー、
スチレン系のポリマーがグラフトされたポリオレフィン
およびエチレン−プロピレンゴムからなる群から選ばれ
た少なくとも1成分3〜45重量%からなるベース樹脂
100重量部に対し、金属水和物150〜280重量部
およびメラミンシアヌレート化合物0〜70重量部を含
有し、金属水和物のうち50重量%以上がシランカップ
リング剤で表面処理されていることを特徴とする絶縁樹
脂組成物、(4) 前記ベース樹脂100重量部に対し
て、下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン
化合物 R1O(AO)n2 (1) (ただし、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭
素数1〜24のアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキ
シアルキレン基、nはオキシアルキレン基の平均付加モ
ル数で1〜100である) および不飽和カルボン酸をモノマー成分とする共重合体
であって、重量平均分子量が500〜100,000で
ある共重合体0.5〜15重量部を含有することを特徴
とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の絶縁樹脂
組成物、(5)(1)〜(4)のいずれか1項に記載の
絶縁樹脂組成物の架橋物で導体を被覆したことを特徴と
する絶縁電線、を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明においては、エチレン系共
重合体およびアクリルゴムをベース樹脂とし、シランカ
ップリング剤で表面処理された金属水和物を使用するこ
とにより、機械特性、難燃性(垂直難燃性など)および
皮むき性が優れた絶縁樹脂組成物とし、メラミンシアヌ
レート化合物を配合することによりさらに難燃性が向上
する。本発明の絶縁樹脂組成物においては、アクリルゴ
ムを配合することにより、皮むきの際にひげ状に被覆層
を伸ばすことがなく皮むき性が良好になるとともに、さ
らに難燃性を向上させることが可能になる。さらにエチ
レン系共重合体とアクリルゴムを併用することにより難
燃性を保つだけでなく、絶縁特性と機械的強度を高いレ
ベルに維持することができる。さらにスチレン系エラス
トマー、スチレン系のポリマーがグラフトされたポリオ
レフィンおよびエチレン−プロピレンゴムからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種を配合することにより、電線
の皮むき性を低下させることなく絶縁抵抗を向上させる
ことが可能になり、浸水させた場合や高温高湿下に保持
した場合でも絶縁抵抗を大きく低下させることなく高い
レベルに維持することが可能になる。アクリルゴムとし
て、特にエチレンとアクリル酸アルキルとカルボキシル
基を側鎖に有する不飽和炭化水素との3元系共重合体ア
クリルゴムを使用することにより、燃焼時に表面に炭化
層を形成し、難燃性が高くなる。さらにエチレンとアク
リル酸アルキルとの2元系アクリルゴムと併用すること
により、燃焼時に内部に発泡層が生じ、表面に3元系ア
クリルゴムによると思われる炭化層が形成されるため、
難燃性はさらに向上する。この燃焼による発泡はモノマ
ー成分としてポリオキシアルキレン化合物および無水マ
レイン酸からなる共重合体を併用した場合により顕著と
なり、さらに難燃性が向上する。またエチレン、カルボ
キシル基を側鎖に有する不飽和炭化水素およびアクリル
酸アルキルとの3元系共重合体アクリルゴムを使用する
ことにより強度が強固となり、機械的強度が向上すると
ともに、水に浸漬した際や高温多湿下に放置された際の
絶縁抵抗の低下を抑えることが可能となる。
【0010】また不飽和カルボン酸で変性されたポリオ
レフィン樹脂は、スチレン系エラストマーやスチレン系
のポリマーがグラフトされたポリオレフィンと共に加え
ることにより、湿熱を加えたり、浸水させた後において
もさらに絶縁抵抗を高く保つことが可能となる。さらに
難燃性を向上させる手法として、メラミンシアヌレート
を併用すればよい。これは燃焼したときに金属水和物が
水を発生しつつ表面に殻を形成したうえで、メラミンシ
アヌレート化合物が内部からガスを発生することにより
完全に消火できるため、非常に高い難燃性を有すると考
えられる。また、この金属水和物がビニル基又はエポキ
シ基を末端に有するシランカップリング剤で表面処理を
行ったものであることにより、組成物を架橋したときに
VW−1規格適合レベルの非常に高い難燃性を発現し、
さらに、金属水和物の配合量を増やしても、要求される
高い力学的強度を維持できる。またエチレン系共重合体
やアクリルゴムは難燃性を補助する働きをしており、こ
れらの材料により高い難燃性を維持することが可能とな
る。
【0011】以下、本発明の絶縁樹脂組成物に含まれる
各成分について説明する。 (A)エチレン系共重合体 本発明の絶縁樹脂組成物には、ベース樹脂の1成分とし
てエチレン系共重合体を用いる。本発明に用いることの
できるエチレン系共重合体として具体的には例えば、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重
合体(EEA)、エチレン−メタクリレート共重合体
(EMA)などが挙げられる。これらは、1種を単独で
用いても2種以上を混合して用いてもよい。難燃性およ
び機械特性向上の点からは、本発明で用いるエチレン系
重合体として好ましいものはエチレン−酢酸ビニル共重
合体である。また、難燃性を向上させるうえでエチレン
に対し共重合させた共重合成分の含有量(例えばEVA
では酢酸ビニル(VA)含有量、EEAではエチルアク
リレート(EA)含有量)が、20〜40重量%が好ま
しく、さらに好ましくは23〜35重量%である。ま
た、エチレン系共重合体のMFR(メルトフローレイ
ト)は、強度の面、樹脂組成物の混練り加工性の面から
0.2〜20、さらに好ましくは0.5〜10程度が好
ましい。本発明においてエチレン系共重合体はアクリル
ゴムと混合して用いることができるが、このときエチレ
ン系共重合体の量はベース樹脂中95〜40重量%、好
ましくは90〜60重量%、さらに好ましくは80〜4
5重量%で使用される。またベース樹脂にスチレン系エ
ラストマー、スチレン系のポリマーがグラフトされたポ
リオレフィンおよびエチレン−プロピレンゴムからなる
群から選ばれた少なくとも1種を含む場合はエチレン系
共重合体の量はベース樹脂中の90〜30重量%の範囲
で使用される。
【0012】(B)アクリルゴム 本発明においては、ベース樹脂100重量部中5〜60
重量%の範囲内でアクリルゴムを使用することができ
る。アクリルゴムは単量体成分としてはアクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキルと各種官
能基を有する単量体を少量共重合させて得られるゴム弾
性体であり、共重合させる単量体としては、2−クロル
エチルビニルエーテル、メチルビニルケトン、アクリル
酸、アクリロニトリル、ブタジエン等を適宜使用するこ
とができる。具体的には、Nipol AR(商品名、
日本ゼオン社製)、JSR AR(商品名、JSR社
製)等を使用することができる。特に単量体成分として
はアクリル酸メチルを使用するのが好ましく、その場合
には、エチレンとの2元共重合体や、これにさらにカル
ボキシル基を側鎖に有する不飽和炭化水素をモノマーと
して共重合させた3元共重合体を特に好適に使用するこ
とができる。具体的には、2元共重合体の場合にはベイ
マックDやベイマックDLSを、3元共重合体の場合に
はベイマックG、ベイマックHG、ベイマックLS、ベ
イマックGLS(商品名、いずれも三井・デュポンポリ
ケミカル社製)を使用することができる。これらのアク
リルゴムを配合することにより、皮むきの際にひげ状に
被覆材を伸ばすことなく皮むき性が良好になる。またア
クリルゴムの配合により著しく難燃性が向上する。エチ
レン系共重合体にアクリルゴムを併用することにより、
難燃性を保ちつつ、比較的高い絶縁特性を有することが
可能になる。本発明においてアクリルゴムは、ベース樹
脂中5〜60重量%の割合で使用することができる。ア
クリルゴムの量が5重量%より少ないと、難燃性、電線
の皮むき性に問題が生じ、また60重量%を越えると電
線の押し出し加工性が著しく低下するだけではなく、未
架橋時の電線同士の粘着が著しく大きくなり生産性が大
幅に低下するためである。
【0013】またアクリルゴムとして、エチレン、カル
ボキシル基を側鎖に有する不飽和炭化水素およびアクリ
ル酸アルキルとの3元系共重合体アクリルゴムを使用す
ることにより難燃性が向上するため、加えた方が好まし
い。配合量としては3元系アクリルゴムをベース樹脂中
3重量%以上加えた方が好ましく、さらに好ましくは5
重量%以上、さらに好ましくは10重量%以上加えた方
が好ましい。またこの3元系アクリルゴムは押し出し負
荷を上げる傾向があるので、好ましくは60重量%以
下、さらに好ましくは40重量%以下、より好ましくは
35重量%以下に抑えた方がよい。さらにエチレンとア
クリル酸アルキルとの2元系アクリルゴムと併用するこ
とにより、燃焼時に内部に発泡層が生じ、表面に3元系
アクリルゴムによると思われる炭化層が形成されるた
め、難燃性はさらに向上する。エチレンとアクリル酸ア
ルキルとの2元系アクリルゴムの配合量はベース樹脂
中、0〜57重量%とされる。2元系アクリルゴムと3
元系アクリルゴムを併用した際の難燃効果は、特にチュ
ーブ状の成形体の場合や、絶縁電線において肉厚が0.
5mm以上の絶縁・シース層に使用した場合に大きな効果
を有するため、好ましくはベース樹脂中、2〜50重量
%、さらに好ましくは3〜45重量%、さらに好ましく
は5〜40重量%とされる。さらにエチレンとアクリル
酸アルキルとカルボキシル基を側鎖に有する不飽和炭化
水素との3元系共重合体アクリルゴムを使用することに
より強度が強固となり、力学的強度が向上するととも
に、さらに架橋構造が密になることから、水に浸漬した
際や高温多湿下に放置された際の絶縁抵抗の低下を抑え
ることが可能となる。
【0014】(C)スチレン系エラストマー 本発明においては、スチレン系エラストマーを使用する
ことができる。スチレン系エラストマーとしては、スチ
レンの重合体ブロックSと共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBの少なくとも1個とからなるブロッ
ク共重合体又はこれを水素添加して得られるもの、ある
いはこれらの混合物であり、例えば、S−B−S、B−
S−B−S、S−B−S−B−Sなどの構造を有するビ
ニル芳香族化合物‐共役ジエン化合物ブロック共重合体
あるいは、これらの水素添加されたもの等を挙げること
ができる。これらの共役ジエン化合物としては、例え
ば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうちから
1種または2種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソ
プレンおよびこれらの組合せが好ましい。上記(水添)
ブロック共重合体の具体例としては、SBS、SIS、
SEBS、SEPS等を挙げることができる。
【0015】(D)スチレン系のポリマーがグラフトさ
れたポリオレフィン スチレン系のポリマーがグラフトされたポリオレフィン
はポリオレフィン樹脂やエチレン系共重合体、エチレン
系共重合体と不飽和カルボン酸の共重合体にポリスチレ
ンがグラフトされた樹脂である。ポリオレフィン樹脂と
しては直鎖状ポリエチレン、超低密度ポリエチレンやシ
ングルサイト触媒を用いて合成されたポリエチレン、ポ
リプロピレン等が挙げられ、エチレン系共重合体として
はエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共
重合体等が挙げられる。ポリスチレンのグラフト量は5
〜50重量%程度である。商品名としてはモディパーA
シリーズ(日本油脂(株))等が挙げられる。
【0016】(E)エチレン−プロピレンゴム エチレン−プロピレンゴムとしては、エチレンとプロピ
レンだけからなるEPM、さらに非共役ジエンを少量共
重合させた3元系共重合体EPDMが使用できる。EP
DMに使用される非共役ジエンとしては、ジシクロペン
タジエン、5−エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン等を使用したものを使用することができる。本
発明においてスチレン系エラストマー、スチレン系のポ
リマーがグラフトされたポリオレフィンおよびエチレン
−プロピレンゴムからなる群から選ばれた少なくとも1
成分は、ベース樹脂中3〜45重量%の割合で使用する
ことができる。その量が3重量%より少ないと、被覆材
の電気絶縁性向上の効果が低く、45重量%を越えると
難燃性が低下するだけでなく、被覆材の抗張力が低下す
る。
【0017】以上(C)〜(E)のスチレン系エラスト
マー、スチレン系樹脂を側鎖に有するポリオレフィンお
よびエチレン−プロピレンゴムは絶縁抵抗を著しく向上
させる働きがあり、電線の皮むき性を低下させることな
く絶縁抵抗を向上させることが可能で、浸水させた場合
や高温高湿下に保持した場合でも絶縁抵抗を大きく低下
させることなく高いレベルに維持することが可能にな
る。これらの中でもスチレン系エラストマーは浸水、高
温・高湿下における絶縁抵抗の保持の点や機械的強度の
保持の面でより好ましい。
【0018】(F)不飽和カルボン酸で変性されたポリ
オレフィン 不飽和カルボン酸で変性されたポリオレフィンとは、直
鎖状ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレンやエチレン−酢酸ビニル(V
A)共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−エチルアクリレート(EA)共重合体、エチレン−
メタクリレート共重合体等のエチレン系共重合体、不飽
和カルボン酸やその誘導体で変性された樹脂のことであ
り、変性に用いられる不飽和カルボン酸としては、例え
ば、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等が挙げられ、
不飽和カルボン酸の誘導体としては、マレイン酸モノエ
ステル、マレイン酸ジエステル、無水マレイン酸、イタ
コン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル、無水イタ
コン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステル、
無水フマル酸などがある。ポリオレフィンの変性は、例
えば、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸等を有機パー
オキサイドの存在下に溶融、混練することにより行うこ
とができる。マレイン酸の変性量は通常0.5〜7重量
%程度である。不飽和カルボン酸で変性されたポリオレ
フィンは樹脂とフィラーの接着、エチレン系共重合体と
スチレン系エラストマー、スチレン系樹脂を側鎖に有す
るポリオレフィン、エチレンプロピレンゴムの相溶化剤
としての効果があり、電気特性の向上や浸水させたとき
の絶縁抵抗の低下を抑える効果やコンパウンドの強度を
高める効果がある。配合量はベース樹脂100重量%中
のうち2〜15重量%で使用することができる。この成
分が2重量%より少ないと実質的に効果がなく、また1
5重量%を越えると端末加工性が低下する。
【0019】(G)ポリオキシアルキレン化合物および
不飽和カルボン酸をモノマー成分とする共重合体 ポリオキシアルキレン化合物および不飽和カルボン酸を
モノマー成分とする共重合体は、一般式(1)で示され
るポリオキシアルキレン化合物 R1O(AO)n2 (1) (ただし、R1は炭素数2〜5のアルケニル基であり、
2は炭素数1〜24のアルキル基であり、AOは炭素
数2〜4のオキシアルキレン基であり、nはオキシアル
キレン基の平均付加モル数で1〜100である。) および不飽和カルボン酸をモノマー成分とする共重合体
である。その重量平均分子量は500〜100,000
であり、好ましくは2,000〜50,000であり、
より好ましくは5,000〜20,000である。一般
式(1)において、R1で示される炭素数2〜5のアル
ケニル基としては、例えばビニル基、イソプロペニル
基、アリル基、メタリル基、3−ブテニル基、2−メチ
ル−1−ブテニル基、3−メチル−1−ブテニル基、2
−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−3−ブテニル
基などを挙げることができる。これらの中で、アリル基
およびメタリル基が特に好適である。一般式(1)にお
いて、R2で表される炭素数1〜24のアルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル
基、オクタデシル基、イソステアリル基、オレイル基、
オクチルドデシル基、ドコシル基、デシルテトラデシル
基、ベンジル基、クレジル基、ブチルフェニル基、ジブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル
基、ドデシルフェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノ
ニルフェニル基などを挙げることができる。一般式
(1)において、AOで示される炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基としては、1,2−オキシブチレン基、
2,3−オキシブチレン基、オキシテトラメチレン基な
どを挙げることができる。これらのオキシアルキレン基
は、1種類のみとすることができ、あるいは、2種類以
上のオキシアルキレン基を存在せしめることができる。
オキシアルキレン基が2種類以上であるときは、その付
加状態は、ランダム状付加またはブロック状付加のいず
れの形態もとることができる。オキシアルキレン基の平
均付加モル数nは1〜100である。
【0020】また不飽和カルボン酸としてはマレイン
酸、イタコン酸、フマル酸およびそれらの誘導体等が挙
げられ、このうち特に無水マレイン酸が好ましい。ポリ
オキシアルキレン化合物および不飽和カルボン酸に、さ
らに他のモノマーを共重合させることができる。共重合
可能なモノマーとしては、例えば、スチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
アミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルなどを挙げ
ることができる。(G)成分のポリオキシアルキレン化
合物および不飽和カルボン酸をモノマー成分とする共重
合体は、日本油脂(株)より商品名マリアリムとして商
品化されており、AKM0531、AAB−0851、
AAS0851、AFB1521、AKM1511等が
上市されている。(G)成分を前記アクリルゴムと併用
して使用することにより、燃焼時の発泡状態がより顕著
となり、燃焼時に断熱層が大きく形成されるため、難燃
性が大幅に向上する。この効果は特にチューブ状の成形
体や絶縁電線のシース、樹脂層の肉厚が0.5mm以上
の絶縁電線に対して大きな難燃効果を示す。(G)成分
の配合量は、ベース樹脂100重量部に対して0.5重
量部〜15重量部の添加が好ましい。これが0.5重量
部未満であると実質的に効果がなく、また15重量部を
越えると、抗張力が著しく低下したり、難燃効果が逆に
低下したりするためである。好ましくは1〜8重量部、
さらに好ましくは1〜6重量部である。
【0021】(H)シランカップリング剤で表面処理し
た金属水和物 本発明において用いることのできる金属水和物の種類は
特に制限はないが、例えば、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、水和珪酸アルミニウム、水和珪酸マグ
ネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、オルト珪酸アルミ
ニウム、ハイドロタルサイドなどの水酸基あるいは結晶
水を有する金属化合物があげられ、1種単独でも、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。これらの金属水和物
のうち、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが好
ましい。上記金属水和物の表面処理に用いられるシラン
カップリング剤としては、例えば、末端にアルキル基、
アルコキシ基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基を有す
るものが挙げられる。これらのシランカップリング剤は
単独でも2種以上併用してもよい。その中でも末端にビ
ニル基またはエポキシ基を有するものをその一成分とし
て用いることが好ましく、例えば、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエ
トキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられ
る。これらのビニル基またはエポキシ基を末端に有する
シランカップリング剤は1種単独でも、2種以上併用し
て使用してもよい。これらのシランカップリング剤は全
シランカップリング剤中の少なくとも20重量%以上、
好ましくは40重量%以上、さらに好ましくは60重量
%以上である。またアミノ基を末端に有するシランカッ
プリング剤を併用することにより、絶縁特性をさらに改
善することができる。その配合量は全シランカップリン
グ剤中の60重量%以下、好ましくは40重量%以下、
さらに好ましくは30重量%以下である。
【0022】本発明で用いることができるシランカップ
リング剤表面処理水酸化アルミニウムとしては、表面未
処理の水酸化アルミニウム(ハイジライトH42M(商
品名、昭和電工社製)など)を上記のビニル基又はエポ
キシ基を末端に有するシランカップリング剤により表面
処理したものなどがあげられる。また、本発明で用いる
ことができるシランカップリング剤表面処理水酸化マグ
ネシウムとしては、表面無処理のもの(市販品として
は、キスマ5(商品名、協和化学社製)など)、ステア
リン酸、オレイン酸などの脂肪酸で表面処理されたもの
(キスマ5A(商品名、協和化学社製)など)、リン酸
エステル処理されたものなどを上記のビニル基又はエポ
キシ基を末端に有するシランカップリング剤により表面
処理したもの、またはビニル基又はエポキシ基を末端に
有するシランカップリング剤によりすでに表面処理され
た水酸化マグネシウムの市販品(キスマ5LH、キスマ
5PH(いずれも商品名、協和化学社製)など)があ
る。また、上記以外にも、予め脂肪酸やリン酸エステル
などで部分的に表面処理した水酸化マグネシウムや水酸
化アルミニウムに追加的にビニル基又はエポキシ基を末
端に有するシランカップリング剤を用い表面処理を行っ
た金属水和物なども用いることができる。
【0023】金属水和物の表面処理を行う場合は、未処
理又は部分表面処理金属水和物に予め又は混練りの際シ
ランカップリング剤をブレンドして行うことができる。
このときのシランカップリング剤は、表面処理するに十
分な量が適宜加えられるが、具体的には金属水和物に対
し0.3〜3.0重量%、好ましくは0.4〜2.5重
量%、さらに好ましくは0.5〜1.8重量%である。
本発明においては、ビニル基又はエポキシ基を末端に有
するシランカップリング剤で表面処理された金属水和物
は、絶縁体としたときの高い力学的強度を維持するだけ
でなく、燃焼時に殻形成を促進する。したがって、この
金属水和物とメラミンシアヌレート化合物を併用するこ
とにより難燃性が飛躍的に向上し、VW−1規格に適合
し得る絶縁樹脂組成物とすることができる。本発明にお
いてこの金属水和物の配合量は、ベース樹脂100重量
部に対して、150重量部〜280重量部、好ましくは
170〜260重量部である。この金属水和物の配合量
が少なすぎると要求される難燃性が確保できず、また多
すぎると力学的強度が著しく低下する。
【0024】またビニル基又はエポキシ基を末端に有す
るシランカップリング剤で表面処理された金属水和物と
ともに、ビニル基又はエポキシ基を末端に有するシラン
カップリング剤以外で表面処理された金属水和物や無処
理の金属水和物を用いることもできるが、全金属水和物
の50重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上が
ビニル基又はエポキシ基を末端に有するシランカップリ
ング剤で表面処理された金属水和物となるようにするの
が好ましい。本発明においては必要に応じ、上記の金属
水和物の分散性を向上するため、亜鉛、マグネシウム、
カルシウムから選ばれる少なくとも1種の脂肪酸金属塩
を配合することができる。脂肪酸金属塩の脂肪酸として
は、例えば、オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸などがあり、ステアリン酸
が好ましい。
【0025】(I)メラミンシアヌレート化合物 本発明で用いるメラミンシアヌレート化合物は、粒径が
細かい物が好ましい。本発明で用いるメラミンシアヌレ
ート化合物の平均粒径は好ましくは10μm以下、より
好ましくは7μm以下、さらに好ましくは5μm以下で
ある。また、分散性の面から表面処理されたメラミンシ
アヌレート化合物が好ましく用いられる。本発明で用い
ることのできるメラミンシアヌレート化合物としては、
例えばMCA−0、MCA−1(いずれも商品名、三菱
化学社製)や、Chemie Linz Gmbhより上市されている
ものがある。また脂肪酸で表面処理したメラミンシアヌ
レート化合物、シラン表面処理したメラミンシアヌレー
ト化合物としては、MC610、MC640(いずれも
商品名、日産化学社製)などがある。本発明で用いるこ
とのできるメラミンシアヌレート化合物として、例えば
以下のような構造のメラミンシアヌレートがある。
【0026】
【化1】
【0027】本発明においてメラミンシアヌレート化合
物の配合量は、エチレン系共重合体とアクリルゴムの合
計100重量部に対して0〜70重量部、好ましくは0
〜60重量部である。メラミンシアヌレート化合物が多
すぎると力学的強度、特に伸びが低下し、電線としたと
きの外観が著しく悪くなる。メラミンシアヌレート化合
物はアクリルゴムとの相乗効果により難燃性を大幅に向
上させる効果があるため、高難燃性が必要な場合には加
えるのが望ましい。
【0028】なお、本発明の絶縁樹脂組成物のベース樹
脂は(A)エチレン系共重合体および(B)アクリルゴ
ムを必須成分とし、必要に応じて(C)スチレン系エラ
ストマーおよび/または(D)スチレン系のポリマーが
グラフトされたポリオレフィン並びに(F)不飽和カル
ボン酸変性ポリオレフィン、または(C)スチレン系エ
ラストマー、(D)スチレン系のポリマーがグラフトさ
れたポリオレフィンおよび(E)エチレン−プロピレン
ゴムからなる群から選ばれた少なくとも1種を含有する
ものであるが、本発明の目的を損なわない範囲で他のベ
ース樹脂を加えてもよい。
【0029】本発明の絶縁樹脂組成物には、必要に応じ
スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛及びホウ酸亜鉛から
選ばれる少なくとも1種を配合することができ、さらに
難燃性を向上することができる。これらの化合物を用い
ることにより、燃焼時の殻形成の速度が増大し、殻形成
がより強固になる。従って、燃焼時に内部よりガスを発
生するメラミンシアヌレート化合物とともに、難燃性を
飛躍的に向上させることができる。本発明で用いるホウ
酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛は平均粒子
径が5μm以下が好ましく、3μm以下がさらに好まし
い。本発明で用いることのできるホウ酸亜鉛として、具
体的には例えば、アルカネックスFRC−500(2Z
nO/3B23 ・3.5H2 O)、FRC−600
(いずれも商品名、水澤化学社製)などがある。またス
ズ酸亜鉛(ZnSnO 3 )、ヒドロキシスズ酸亜鉛(Z
nSn(OH)6 )として、アルカネックスZS、アル
カネックスZHS(いずれも商品名、水澤化学社製)な
どがある。
【0030】本発明の絶縁樹脂組成物には、電線・ケ−
ブルにおいて、一般的に使用されている各種の添加剤、
例えば、酸化防止剤、金属不活性剤、難燃(助)剤、充
填剤、滑剤などを本発明の目的を損なわない範囲で適宜
配合することができる。酸化防止剤としては、4, 4’
−ジオクチル・ジフェニルアミン、N, N’−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミン、2, 2, 4−トリメチル
−1, 2−ジヒドロキノリンの重合物などのアミン系酸
化防止剤、ペンタエリスリチル−テトラキス(3−
(3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート)、オクタデシル−3−(3, 5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、1, 3, 5−トリメチル−2, 4, 6−トリス
(3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン等のフェノール系酸化防止剤、ビス(2−メチ
ル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)
−5−t−ブチルフェニル)スルフィド、2−メルカプ
トベンゾイミダゾールおよびその亜鉛塩、ペンタエリス
リトール−テトラキス(3−ラウリル−チオプロピオネ
ート)などのイオウ系酸化防止剤などがあげられる。
【0031】金属不活性剤としては、N, N’−ビス
(3−(3, 5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル)ヒドラジン、3−(N−サリチロ
イル)アミノ−1, 2, 4−トリアゾール、2, 2' −
オキサミドビス−(エチル3−(3, 5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)などが
あげられる。難燃(助)剤、充填剤としては、カーボ
ン、クレー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン、酸化マグ
ネシウム、酸化モリブデン、三酸化アンチモン、シリコ
ーン化合物、石英、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、ホワイトカーボンなどがあげられる。
【0032】滑剤としては、炭化水素系、脂肪酸系、脂
肪酸アミド系、エステル系、アルコール系、金属石けん
系などがあげられ、なかでも、ワックスE、ワックスO
P(いずれも商品名、Hoechst社製)などの内部
滑性と外部滑性を同時に示すエステル系、アルコール
系、金属石けん系などが挙げられる。その中でもステア
リン酸亜鉛やステアリン酸は、絶縁抵抗の向上の効果が
あり、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸マグネシウム
は、目やにを防ぐ効果がある。さらに滑剤として脂肪酸
アミドを併用することにより、簡単に導体との密着性を
制御することが可能となる。
【0033】本発明の絶縁樹脂組成物は、上記の各成分
を、二軸混練押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、
ロールなど、通常用いられる混練装置で溶融混練して得
ることができる。
【0034】次に本発明の絶縁電線について説明する。
本発明の絶縁電線は、導体が、上記の本発明の絶縁樹脂
組成物の架橋物により被覆されたものであり、本発明の
絶縁樹脂組成物を通常の電線製造用押出成形機を用いて
導体周囲に押出被覆し、その後、その被覆層を架橋する
ことにより製造することができる。被覆層を架橋物とす
ることにより、耐熱性の向上のみならず、難燃性も向上
する。架橋の方法は特に制限はなく、電子線架橋法や化
学架橋法で行うことができる。電子線架橋法で行う場
合、電子線の線量は1〜30Mradが適当であり、効
率よく架橋をおこなうために、トリメチロールプロパン
トリアクリレートなどのメタクリレート系化合物、トリ
アリルシアヌレートなどのアリル系化合物、マレイミド
系化合物、ジビニル系化合物などの多官能性化合物を架
橋助剤として配合してもよい。化学架橋法の場合は樹脂
組成物に、ヒドロペルオキシド、ジアルキルペルオキシ
ド、ジアシルペルオキシド、ペルオキシエステル、ケト
ンペルオキシエステル、ケトンペルオキシドなどの有機
過酸化物を架橋剤として配合し、押出成形被覆後に加熱
処理により架橋をおこなう。本発明の絶縁電線の導体径
や導体の材質などは特に制限はなく、用途に応じて適宜
定められる。導体の周りに形成される絶縁樹脂組成物の
被覆層の肉厚も特に制限はないが、0.15〜1mmが好
ましい。また、絶縁層が多層構造であってもよく、本発
明の絶縁樹脂組成物で形成した被覆層のほかに中間層な
どを有するものでもよい。
【0035】
【実施例】実施例1〜29、比較例1〜9 まず、表1〜4に示す各成分を室温にてドライブレンド
し、バンバリーミキサーを用いて溶融混練して、各絶縁
樹脂組成物を製造した。次に、電線製造用の押出被覆装
置を用いて、導体(導体径0.78mmφの錫メッキ軟
銅撚線 構成:7本/0. 26mmφ)上に、予め溶融
混練した絶縁樹脂組成物を押し出し法により被覆して、
各々絶縁電線を製造した。外径は2.44mm(被覆層の
肉厚0.86mm)とし、被覆後、10Mradで電子
線照射して架橋を行った。なお、表1〜4に示す各成分
は下記のものを使用した。
【0036】(01)エチレン−酢酸ビニル共重合体 EV170(商品名、三井デュポンポリケミカル社製) VA含有量 33重量% (02)エチレン−酢酸ビニル共重合体 V−421(商品名、三井デュポンポリケミカル社製) VA含有量 28重量% (03)エチレン−エチルアクリレート共重合体 A−714(商品名、三井デュポンポリケミカル社製) EA含有量 25重量% (04)三元共重合体アクリルゴム ベイマックHG(商品名、三井デュポンポリケミカル社
製) (05)三元共重合体アクリルゴム ベイマックGLS(商品名、三井デュポンポリケミカル
社製) (06)二元共重合体アクリルゴム ベイマックDLS(商品名、三井デュポンポリケミカル
社製) (07)スチレン系エラストマー SEPS(水素化スチレン・ブタジエンブロックコポリ
マー) セプトン2063(商品名、クラレ社製) (08)スチレン系エラストマー SEPS(水素化スチレン・ブタジエンブロックコポリ
マー) セプトン4033(商品名、クラレ社製) (09)スチレン系エラストマー マレイン酸変性SEBS FG1901X(商品名、シェル社製) (10)スチレン系樹脂を側鎖に有するエチレン−酢酸
ビニル共重合体 モディパーA−6100(商品名、日本油脂社製) (11)スチレン系樹脂を側鎖に有する無水マレイン酸
変性エチレン−エチルアクリレート共重合体 モディパーA−8100(商品名、日本油脂社製) (12)エチレン−プロピレンゴム EP07P(商品名、JSR社製) (13)マレイン酸変性LLDPE L−6100M(商品名、JPO社製) (14)無処理水酸化マグネシウム キスマ5(商品名、協和化学社製) (15)脂肪酸処理水酸化マグネシウム キスマ5B(商品名、協和化学社製) (16)末端にビニル基を有するシランカップリング剤
表面処理水酸化マグネシウム キスマ5LH(商品名、協和化学社製) (17)無処理水酸化アルミニウム ハイジライトH42M(商品名、昭和電工社製) (18)末端にビニル基を有するシランカップリング剤 TSL8311(商品名、東芝シリコーン社製) ビニルトリエトキシシラン (19)末端にビニル基を有するシランカップリング剤 TSL8370(商品名、東芝シリコーン社製) γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン (20)末端にエポキシ基を有するシランカップリング
剤 TSL8350(商品名、東芝シリコーン社製) (21)末端にアミノ基を有するシランカップリング剤 TSL8331(商品名、東芝シリコーン社製) γ−アミノプロピルトリエトキシシラン (22)メラミンシアヌレート MC640(商品名、日産化学社製) (23)ヒンダートフェノール系老化防止剤 イルガノックス1010(商品名、チバガイギー社製) (24)TMPTM(トリメチロールプロパントリメタ
クリレート) オグモントT−200(商品名、新中村化学社製) (25)ステアリン酸亜鉛 粉末ステアリン酸亜鉛(商品名、日本油脂社製) (26)ステアリン酸 ステアリン酸さくら(商品名、日本油脂社製) (27)ポリオキシアルキレン化合物および不飽和カル
ボン酸をモノマー成分とする共重合体 マリアリム AAS0851(商品名、日本油脂社製)
【0037】得られた各絶縁電線について、以下の試験
を行った。結果を表1〜4に示した。 1)伸び、抗張力 各絶縁電線の伸び(%)と被覆層の抗張力(MPa)
を、標線間25mm、引張速度500mm/分の条件で
測定した。伸びおよび抗張力の要求特性はそれぞれ、各
々100%以上、10MPa以上である。 2)難燃性 各絶縁電線について、UL1581の Vertica
l Flame Test をおこない、合格数を示し
た(合格数/N数)。また、実施例21、22、29、
30については最大燃焼時間を測定した。 3)絶縁抵抗 各絶縁電線について、JIS C 3005に規定され
る絶縁抵抗の初期値および20時間浸水後の絶縁抵抗を
測定し、下記換算式によって体積固有抵抗を算出した。
体積固有抵抗の要求特性は、1×1013Ωcm以上であ
る。 ρ=(L/3.665)・(1/(log10(D/
d)))・107 4)皮むき性 平刃の加工機で絶縁電線の被覆部を皮むきし、皮むき部
(端末部)のひげの有無を観測した。 ○:ひげは無く良好。 △:ひげはあるが、非常に少な
い。 ×:カット不可又はひげが大 5)電線の量産性 電線の量産性を電線の押し出し可能線速、線同士の粘着
性で評価した。 ○:押し出し速度100m/分以上で外観が良く、未架
橋時に絶縁体同士がくっつかない。 ×:押し出し速度、外観、未架橋時に絶縁体同士の粘着
性のいずれかに問題あり。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】実施例1〜28の絶縁電線は、UL等で規
定されている伸び(100%以上)、抗張力(10MP
a以上)、難燃性(VW−1 5/5)の条件を全て満
足している。アクリルゴムがベース樹脂の5〜60重量
%のものは上記のすべての特性を満足し、皮むき特性が
良好になるが、アクリルゴムをまったく含有しない比較
例1、2では皮むき性が悪く、さらに比較例2では難燃
性が不合格になる。またアクリルゴムを加えることによ
り、電気特性が向上し(実施例1、2、16〜20)、
とりわけ3元系のアクリルゴムを配合すると浸水後の電
気特性はさらに改善される(実施例1と2の比較)。し
かしアクリルゴムが60重量%をこえると押し出し負荷
が高くなり、電線の量産性が著しく低下したり押し出し
が不可能となる(比較例3、7)。エチレン系共重合体
にアクリルゴムとともにスチレン系エラストマー、スチ
レン系のポリマーがグラフトされたポリオレフィンおよ
びエチレン−プロピレンゴムからなる群から選ばれた少
なくとも1成分を配合することにより、浸水後の電気特
性の低下が非常に少ない(実施例13、14、21〜2
7)。さらにマレイン酸変性ポリエチレンを加えること
により、浸水後の絶縁抵抗の低下が小さくなる(実施例
21〜23、25)。また垂直難燃試験に合格する場合
でもさらにポリオキシアルキレン化合物および不飽和カ
ルボン酸をモノマー成分とする共重合体を配合すること
により、さらに最大燃焼時間を短くすることができる
(実施例21と22の比較)。このようにエチレン系共
重合体、アクリルゴム、シランカップリング剤で表面処
理された金属水和物、メラミンシアヌレート化合物とを
所定量併用した場合には難燃性、機械特性、電気絶縁
性、皮むき性、電線の量産性を満足することが可能であ
り、さらにスチレン系エラストマー、スチレン系のポリ
マーがグラフトされたポリオレフィンおよびエチレン−
プロピレンゴム、不飽和カルボン酸で変性されたポリオ
レフィンを加えた場合に難燃性、機械特性、皮むき性、
電線の量産性を損なうことなく、浸水後の電気絶縁性の
低下を抑制することができる。したがって本発明の組成
物によって得られる物性は、これらの材料の複合的効果
と考えることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の絶縁樹脂組成物は、埋立、焼却
などの廃棄時において、重金属化合物の溶出や、多量の
煙、腐食性ガスの発生がないノンハロゲン難燃材料であ
り、かつ、電気・電子機器の絶縁電線に要求される極め
て高い難燃性と力学的強度を満足することができる。ま
たリン系化合物を使用しないため、廃棄による湖沼等へ
の汚染のおそれもなく、さらに任意の色に着色、印刷で
きる。したがってこれを用いた本発明の絶縁電線は、極
めて高い難燃性と力学的強度を有し、着色、印刷も自在
で、電気・電子機器に配線される絶縁電線として好適に
用いることができ、廃棄における重金属化合物の溶出
や、多量の煙、腐食性ガスの発生などの問題がないとい
う優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 33/08 C08L 33/08 H01B 3/28 H01B 3/28 3/44 3/44 F M 7/02 7/02 E 7/295 7/34 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 3/00 - 3/56 H01B 7/295 H01B 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン系共重合体95〜40重量%お
    よびアクリルゴム5〜60重量%からなるベース樹脂1
    00重量部に対し、金属水和物150〜280重量部お
    よびメラミンシアヌレート化合物0〜70重量部を含有
    し、金属水和物のうち50重量%以上がシランカップリ
    ング剤で表面処理されていることを特徴とする絶縁樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン系共重合体90〜30重量%、
    アクリルゴム5〜60重量%、スチレン系エラストマー
    および/またはスチレン系のポリマーがグラフトされた
    ポリオレフィン3〜45重量%、並びに不飽和カルボン
    酸で変性されたポリオレフィン樹脂0〜15重量%から
    なるベース樹脂100重量部に対し、金属水和物150
    〜280重量部およびメラミンシアヌレート化合物0〜
    70重量部を含有し、金属水和物のうち50重量%以上
    がシランカップリング剤で表面処理されていることを特
    徴とする絶縁樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エチレン系共重合体90〜30重量%、
    アクリルゴム5〜60重量%、並びにスチレン系エラス
    トマー、スチレン系のポリマーがグラフトされたポリオ
    レフィンおよびエチレン−プロピレンゴムからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1成分3〜45重量%からなるベ
    ース樹脂100重量部に対し、金属水和物150〜28
    0重量部およびメラミンシアヌレート化合物0〜70重
    量部を含有し、金属水和物のうち50重量%以上がシラ
    ンカップリング剤で表面処理されていることを特徴とす
    る絶縁樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記ベース樹脂100重量部に対して、
    下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレン化合
    物 R1O(AO)n2 (1) (ただし、R1は炭素数2〜5のアルケニル基、R2は炭
    素数1〜24のアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキ
    シアルキレン基、nはオキシアルキレン基の平均付加モ
    ル数で1〜100である) および不飽和カルボン酸をモノマー成分とする共重合体
    であって、重量平均分子量が500〜100,000で
    ある共重合体0.5〜15重量部を含有することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の絶縁樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶
    縁樹脂組成物の架橋物で導体を被覆したことを特徴とす
    る絶縁電線。
JP36598199A 1999-01-20 1999-12-24 絶縁樹脂組成物および絶縁電線 Expired - Fee Related JP3446952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36598199A JP3446952B2 (ja) 1999-01-20 1999-12-24 絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1139499 1999-01-20
JP11-172751 1999-06-18
JP17275199 1999-06-18
JP11-11394 1999-06-18
JP36598199A JP3446952B2 (ja) 1999-01-20 1999-12-24 絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001060414A JP2001060414A (ja) 2001-03-06
JP3446952B2 true JP3446952B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=27279399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36598199A Expired - Fee Related JP3446952B2 (ja) 1999-01-20 1999-12-24 絶縁樹脂組成物および絶縁電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446952B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748492B2 (ja) * 2000-07-19 2011-08-17 古河電気工業株式会社 樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線
CN1665888A (zh) * 2002-07-01 2005-09-07 三井化学株式会社 热塑性树脂组合物及由该组合物形成的成型体
JP2005350578A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 難燃性樹脂組成物および絶縁電線
JP5183873B2 (ja) * 2004-12-22 2013-04-17 古河電気工業株式会社 難燃性樹脂組成物およびそれを用いた成形体
JP5144013B2 (ja) * 2004-12-22 2013-02-13 古河電気工業株式会社 難燃性樹脂組成物とそれを用いた成形体
JP2006321934A (ja) 2005-05-20 2006-11-30 Sunallomer Ltd 難燃性熱可塑性樹脂組成物、その成形品および電線
JP2013136788A (ja) * 2006-08-31 2013-07-11 Hitachi Cable Ltd 可とう性非ハロゲン電線
JP5286707B2 (ja) * 2006-08-31 2013-09-11 日立電線株式会社 可とう性非ハロゲン電線
JP5260852B2 (ja) * 2006-10-12 2013-08-14 古河電気工業株式会社 電線被覆用樹脂組成物、絶縁電線およびその製造方法
JP2008280444A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Hitachi Cable Ltd ノンハロゲン難燃性樹脂組成物およびこれを用いた電線・ケーブル
JP5306632B2 (ja) * 2007-11-01 2013-10-02 古河電気工業株式会社 難燃性樹脂組成物およびそれが被覆されている絶縁電線
JP2011111567A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 難燃性樹脂組成物、成形体、および絶縁電線
JP5718565B2 (ja) * 2009-12-16 2015-05-13 矢崎総業株式会社 熱可塑性樹脂組成物
JP2012181986A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 絶縁電線
JP2013194214A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Sumitomo Electric Ind Ltd ノンハロゲン難燃性樹脂組成物およびそれを用いた電線・ケーブル
JP2015103279A (ja) * 2013-11-21 2015-06-04 矢崎総業株式会社 絶縁体組成物及びこれを用いた被覆電線
JP7252171B2 (ja) * 2020-05-01 2023-04-04 矢崎総業株式会社 樹脂組成物、被覆電線及びワイヤーハーネス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001060414A (ja) 2001-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3446952B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
EP2331631B1 (en) Crack-resistant, flame retardant, halogen-free, cable assembly and coating composition
JP5260852B2 (ja) 電線被覆用樹脂組成物、絶縁電線およびその製造方法
JP5275647B2 (ja) 耐熱性に優れた絶縁電線
JP3439166B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP5330660B2 (ja) 耐候性に優れた絶縁電線
JP4809517B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4398552B2 (ja) 絶縁電線
JP3632735B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP5260868B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4609833B2 (ja) 樹脂組成物および絶縁電線
JP3966632B2 (ja) 電線被覆用樹脂組成物および絶縁電線
JP3977152B2 (ja) 光ファイバ心線、光ファイバコード、および光ファイバケーブル
JP5306764B2 (ja) 樹脂組成物および樹脂成形体
JP2003221479A (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP3566857B2 (ja) 電線被覆用樹脂組成物および絶縁電線
JP4652845B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP2003160704A (ja) 難燃性樹脂組成物およびこれを用いた配線材
JP4955851B2 (ja) 絶縁樹脂組成物および絶縁電線
JP4057410B2 (ja) 絶縁樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線
JP2004352763A (ja) キャブタイヤコード
JP4652526B2 (ja) 絶縁電線
JP4495130B2 (ja) 電線被覆用樹脂組成物および絶縁電線
JP4748492B2 (ja) 樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線
JP2005350578A (ja) 難燃性樹脂組成物および絶縁電線

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3446952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees