JP3421421B2 - 小型モータ - Google Patents
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Description
機器、自動車用電装機器等に使用される小型モータに関
するものであり、特にモータ温度を検知して過電流を制
御するための正特性サーミスタを備えた小型モータに関
するものである。
部縦断面正面図である。図27において、1はケースで
あり、例えば軟鉄のような金属材料により有底中空筒状
に形成され、内周面に例えばアークセグメント状に形成
された永久磁石2を固着する。このケース1内には前記
永久磁石2に対向する電機子3と整流子4とからなる回
転子5を介装し得るように構成する。
のような絶縁材料によって形成され、ケース1の開口部
に嵌着される。7はブラシであり、自由端に設けた摺接
片を前記整流子4と摺動係合するように設け、このブラ
シ7と電気的に接続されてなる入力端子8と共にケース
キャップ6に設けられる。9、10は軸受であり、各々
ケース1の底部とケースキャップ6の中央部に固着さ
れ、回転子5を構成する軸11、12を回転自在に支持
する。
7を介して回転子5を構成する整流子4を経由して電機
子3に電流を供給することにより、ケース1の内周面に
固着された永久磁石2によって形成されている磁界中に
存在する電機子3に回転力が付与され、回転子5を回転
させることができ、出力側の軸11を介して外部機器
(図示せず)を駆動することができる。
は、前記のように広範な用途を有し、特に電動ミラー、
パワー・ウィンドウ等を駆動する自動車用電装機器に有
用である。しかしながら、小型モータは低出力であるた
め、被駆動部に些細な不具合(例えば、錆付き、塵埃の
侵入等)が生じたとき、あるいは被駆動部が駆動の限界
に達したときに小型モータに過負荷状態(甚だしくは回
転不能状態)が発生して、上記電機子3の巻線が過熱
し、遂には焼損してしまうという非所望な状態が起きる
ことがある。
として、正特性サーミスタを介して給電する手段が従来
から使用されている。図28は正特性サーミスタを備え
た小型モータの例を示す要部分解斜視図、図29および
図30は各々図28における構成部材を組立てた状態を
示す要部拡大断面図であり、本出願人等の提案になるも
のである(例えば実開平2−41664号公報参照)。
端子であり、ケースキャップ6に固着される。次に23
は正特性サーミスタであり、例えば四辺形板状に形成
し、両面に電極(図示せず)を被着する。24はブラシ
ベースであり、給電用のブラシ片7aを自由端に設けブ
ラシ7と一体に若しくは電気的導通状態を確保し得るよ
うに接続する。
2、正特性サーミスタ23およびブラシベース24の横
断面形状寸法に対応させた溝22a、23a、24aを
夫々隣接させて略平行に穿設する。なお溝22aはケー
スキャップ6を貫通させて設けるが、他の溝23a、2
4aはケースキャップ6の内側面のみに開口するように
設ける。
24の正特性サーミスタ23と対向する部位には、各々
舌片22b、24bを突設する。次に上記構成の入力端
子22、正特性サーミスタ23およびブラシベース24
を夫々ケースキャップ6に設けた溝22a、23a、2
4a内に、矢印A1 、A2 、A3 にて示すように挿入し
て固着する。なお図示省略したが他の入力端子およびブ
ラシベースも同様に固着して前記入力端子22およびブ
ラシと各々対を形成するようにする。
に示すように正特性サーミスタ23は入力端子22およ
びブラシベース24に設けた舌片22b、24bによっ
て挟着保持され、所定の機能を発揮する。また小型モー
タの使用態様によっては、過熱防止対策を採用しなくて
もよい場合がある。このときには図30に示すように、
正特性サーミスタ23を抜去すれば、入力端子22およ
びブラシベース24に設けた舌片22b、24bは各々
弾性を有すると共に弾性変位を大に設定してあるため、
両者は直接接触して電気的導通状態を確保できるのであ
る。
示す要部縦断面正面図であり、同一部分は前記図27と
同一の参照符号で示す。図31において、16はブラシ
であり、例えば横断面を矩形状に形成し、中空角筒状に
形成されかつケースキャップ6の内端面に設けられたブ
ラシホルダ15内に摺動可能に介装され、かつ前記整流
子4と摺動係合するように設ける。
に付圧するためのものである。8は入力端子であり、ケ
ースキャップ6を貫通するように固着され、ケースキャ
ップ6の内端側において、ピッグテール線14を介して
ブラシ16と電気的に接続される。
テール線14およびブラシ16を介して回転子5を構成
する整流子4を経由して電機子3に電流を供給すること
により、ケース1の内周面に固着された永久磁石2によ
って形成されている磁界中に存在する電機子3に回転力
が付与され、回転子5を回転させることができ、出力側
の軸11を介して外部機器(図示せず)を駆動すること
ができる。
過熱防止対策として正特性サーミスタを装着する手段が
採用されている。図32は図31における入力端子およ
びその近傍を示す要部拡大断面図であり、前記図29と
対応するものである。なお同一部分は前記図29と同一
の参照符号で示す。
特性サーミスタ23と対向する部位には、舌片17bを
突設し、ケースキャップ6に設けた溝17a内に挿入固
着される。なお接続片17の下端にはピッグテール線1
4を接続し、図31に示すブラシ16と電気的に接続す
る。上記の構成により、前記図29に示すものと同様に
して、正特性サーミスタ23を入力端子22および接続
片17に設けた舌片22b、17bによって挟着保持す
ることができ、所定の機能を発揮することができるので
ある。
においては、正特性サーミスタ23は入力端子22、ブ
ラシベース24または接続片17に設けた舌片22b、
24b、17bによって挟着保持されるのであるが、挟
着保持力は摩擦力のみによって付与されるものであるた
め、使用中に振動その他の外力に起因して正特性サーミ
スタ23がケースキャップ6から抜け落ちるおそれがあ
る。
片22b、24b、17bによる弾性力を大にすること
が考えられるが、この弾性力をあまり大に設定すると、
正特性サーミスタ23を舌片22bと24bまたは17
b間に挿入するための押込力を大にする必要がある。従
って正特性サーミスタ23の挿入作業が煩雑になるのみ
ならず、舌片22b、24b、17bによって正特性サ
ーミスタ23の表面に設けた電極を損傷するおそれがあ
り、極端な場合には正特性サーミスタ23の機能を喪失
することとなるという問題点がある。
び接続片17は例えば肉厚寸法を0.8mm程度に形成
されるが、全体の寸法が小であるため、舌片22b、2
4b、17bに付与すべき弾性力の制御範囲が狭くな
り、正特性サーミスタ23の適正挟着力を設定すること
が極めて煩雑であるという問題点もある。
特性サーミスタ23を欠如する仕様のものにおいては、
舌片22b、24b、17bが直接接触する構成として
あるため、例えば正特性サーミスタ23の装着が必須で
ある小型モータである場合において、誤って正特性サー
ミスタ23を欠如するものがあっても、最終検査におい
て舌片22bと舌片24bまたは17bとの間は導通状
態を示すこととなる。従って本来装着されるべき正特性
サーミスタ23を欠如する小型モータであっても合格と
判定されるという問題点も併存する。
を解決し、正特性サーミスタを損傷することなく確実に
挟着保持可能であると共に、正特性サーミスタの存否を
容易に判定可能であるように構成した小型モータを提供
することを目的とする。
に、第1の発明においては、金属材料により有底中空筒
状に形成されかつ内周面に永久磁石を固着してなるケー
スと、前記永久磁石に対向する電機子と整流子とからな
る回転子と、前記ケースの開口部に嵌着されかつ前記整
流子と摺動係合されるブラシとこのブラシに直接に若し
くは他の導電部材を介して電気的に接続されてなる1対
の入力端子とを設けてなるケースキャップとからなり、
前記ケースの底部とケースキャップとに設けられた軸受
を介して前記回転子を回転自在に支持してなる小型モー
タにおいて、導電材料からなる挟着部材の脚部の先端部
を少なくとも2個の分割片によってフォーク状に形成
し、一方の分割片に切起舌片部を設け、他方の分割片を
前記切起舌片部と同一の側に屈折させて挟着部を形成
し、1対の入力端子の何れか一方の表面に設けた突起部
若しくは切起舌片部と自由形状における前記挟着部およ
び切起舌片部との間隙の寸法を挿入すべき正特性サーミ
スタの厚さ寸法より小に形成し、前記間隙に前記正特性
サーミスタを挿入可能にかつ正特性サーミスタの引抜方
向の移動に対して前記切起舌片部が正特性サーミスタの
電極の表面に食込むように構成する、という技術的手段
を採用した。
り有底中空筒状に形成されかつ内周面に永久磁石を固着
してなるケースと、前記永久磁石に対向する電機子と整
流子とからなる回転子と、前記ケースの開口部に嵌着さ
れかつ前記整流子と摺動係合されるブラシとこのブラシ
に直接に若しくは他の導電部材を介して電気的に接続さ
れてなる1対の入力端子とを設けてなるケースキャップ
とからなり、前記ケースの底部とケースキャップとに設
けられた軸受を介して前記回転子を回転自在に支持して
なる小型モータにおいて、 導電材料からなる挟着部材の
脚部の先端部の近傍に切起突起部を設けると共に、これ
らの切起突起部より先端側の挟着部材を前記切起突起部
と同一の側に屈折させて挟着部を形成し、1対の入力端
子の何れか一方の表面に設けた突起部若しくは切起舌片
部と自由形状における前記挟着部との間隙の寸法を挿入
すべき正特性サーミスタの厚さ寸法より小に形成し、前
記間隙に前記正特性サーミスタを挿入可能にかつ正特性
サーミスタの引抜方向の移動に対して前記切起突起部が
正特性サーミスタの電極の表面に食い込むように構成す
る、という技術的手段を採用した。
着部を有する脚部と逆方向に突出し、正特性サーミスタ
の表面を弾性的に押圧可能に形成した押圧片を一体的に
設けることができる。
に設けられかつ正特性サーミスタを収容する収容穴の入
力端子側の内壁に、入力端子に設けられた突起部若しく
は切起舌片部の入力端子の幅方向の両側または押圧片の
側において、正特性サーミスタの表面と当接する突起部
を設けることができる。
材料により断面を略L字状に形成することによりL字状
の折曲げ端部をストッパー部とすると共に、入力端子の
中間部に切起舌片部を設け、何れか一方の入力端子のス
トッパー部と切起舌片部との間に正特性サーミスタと当
接する突起部を設けることができる。
挟着力によって確実に保持することができると共に、ケ
ースキャップからの抜け落ちを完全に防止することがで
きる。また正特性サーミスタを欠如するものが混入した
場合であっても、入力端子と挟着部材との間の電気的導
通の有無のみによって容易に判別することができる。
おけるケースキャップを示す平面図および底面図、図3
は図1における一部C−C線断面側面図、図4は要部断
面図であり、(a)は図1におけるD−D線断面、
(b)は図1におけるE−E線断面を示し、同一部分は
前記図27と同一の参照符号で示す。
6は例えば樹脂材料のような絶縁材料によって略カップ
状に形成されると共に、外側端面に中空筒状の接続部材
41を一体に突出させて設ける。81、82は1対の入
力端子であり、後述するように形成して、ケースキャッ
プ6に設けた横断面輪郭形状がT字状の貫通穴42内に
挿入固着される。なお入力端子81、82の自由端は、
接続部材41内に突出するように設けられる。
成され、取付部材44を介してケースキャップ6に設け
られ、ケースキャップ6の外側端面に接続端が突出する
ように形成する。この接続端子43には、ケースキャッ
プ6の内側において、略L字状に形成され自由端に摺接
片45を有するブラシ7を接続する。一方の接続端子4
3と入力端子81とは導電部材46を介して電気的に接
続されると共に、接続端子43、43間にはコンデンサ
47をリード線60を介して電気的に接続する。
述するように平面形状において略U字状に形成し、ケー
スキャップ6の内側において一方の脚部を接続端子43
と接触し、他方の脚部は入力端子82と協同して例えば
略四辺形状に形成された正特性サーミスタ49を挟着す
るように設けられる。
にケースキャップ6をケース1の開口部に嵌着し、ケー
ス1の開口部に設けた係止爪(図示せず)をケースキャ
ップ6に設けた係止部50(図2参照)内に折り曲げれ
ば、ケース1とケースキャップ6とを一体に組み立てる
ことができる。なお図2において接続端子43、43間
に接続したコンデンサ47は、小型モータから発生する
電気ノイズを低減させるためのものである。
明する。図5および図6は各々前記図1、図2および図
4における入力端子81、82を示す説明図であり、各
々(a)は断面、(b)は左側面および図5(c)は底
面を示す。まず図5において、入力端子81は導電材料
により断面を略L字状に形成することにより、下端部に
ストッパー部51を設ける。次に中間部には切起舌片部
52を設けると共に、ストッパー部51に切起突起部5
3を設ける。
に示す入力端子81と同様に、導電材料により断面を略
L字状に形成すると共に、下端部にストッパー部51
を、中間部に切起舌片部52を設ける。54は突起部で
あり、ストッパー部51と切起舌片部52との間に、切
起舌片部52側に突出するように設ける。上記のような
入力端子81、82を形成するには、プレス成形手段に
よることが好ましい。
材48を示す説明図であり、(a)は側面、(b)は正
面を示す。また図8および図9は各々図7(a)におけ
るF方向矢視図および図7(b)におけるG方向矢視図
である。図7ないし図9において、挟着部材48は導電
弾性金属材料により、脚部55a、55bを有し平面形
状を略U字状に形成する。そして脚部55a、55b間
の角度は図7(a)において例えば120°に形成す
る。
3個の分割片に形成し、中央の分割片56には切起舌片
部57を設けると共に、両側の分割片58は前記切起舌
片部57の突出側に屈折させて突出させた挟着部を形成
する。59は穴であり、他方の脚部55bの先端部に設
けられ、後述するケースキャップ6(図1ないし図4参
照)との挟着部材48の係止作用を向上させるためのも
のである。
挟着部の中央の分割片56からの高さ寸法h2 は、切起
舌片部57の高さ寸法h1 より大に形成することが好ま
しい。
よび挟着部材48のケースキャップ6への装着の態様に
ついて説明する。まず入力端子81、82を図4におい
てケースキャップ6の内側、すなわち下方から貫通穴4
2に挿入する。この場合において、貫通穴42は図1に
示すように横断面輪郭形状をT字状に形成してあるか
ら、図5および図6に示すように中間部に切起舌片部5
2を突出させてなる入力端子81、82の貫通穴42へ
の挿入は極めて容易である。
パー部51がケースキャップ6の端面に当接するまで挿
入した後、切起舌片部52を、入力端子81、82の表
面と略直角に折り曲げることにより、入力端子81、8
2をケースキャップ6に固着する。従って入力端子8
1、82の長手方向の耐引抜力を確保することができる
のである。なお切起舌片部52の折り曲げには加工治具
を使用することができるが、この場合の加工方向は、入
力端子81、82の長手方向であるため、近傍に接続部
材41が存在していても、加工に際しての干渉が発生す
ることはない。
に示すように切起突起部53を上方に塑性変形させ、導
電部材46の端部を挟み込むことにより、入力端子81
と導電部材46とを電気的に接続する。次に挟着部材4
8を図2に示すように接続端子43およびブラシ7と共
にケースキャップ6の所定位置に挿入し、取付部材44
を介して固着する。これにより上記部材は機械的には勿
論のこと、電気的にも確実に接続される。
脚部55aは図2および図4(b)に示すように若干の
隙間を介して入力端子82と対向しているから、両者間
への正特性サーミスタ49の挿入は容易であると共に、
正特性サーミスタ49の挿入により、図8および図9に
示すように自由形状では屈折状態および傾斜状態にあっ
た分割片58および切起舌片部57は何れも水平状態若
しくはそれに近い状態に弾性変形する。
2の突起部54との間において確実に保持することがで
きる。なお正特性サーミスタ49は、トリップによって
入力端子82の突起部54を介して挟着されている部位
の厚さ寸法が縮まるクリープ現象を引き起こすが、前記
分割片58および切起舌片部57は何れも弾性変形状態
で正特性サーミスタ49と当接若しくは圧接しているた
め、上記のような正特性サーミスタ49に厚さ寸法の変
化があっても、充分に追従することができ、当接若しく
は圧接状態を維持し、両者間の接触抵抗を一定に保持す
ることができる。
引抜方向の外力が作用しても、切起舌片部57が正特性
サーミスタ49の電極の表面に食い込むように作用する
から、引抜耐力を増大させることができ、信頼性が向上
する。
ーミスタ49を挿入する前における入力端子82の突起
部54の表面と自由形状における挟着部材48との間隙
の寸法をgとし、正特性サーミスタ49の厚さ寸法をt
としたとき、g<tに形成する。なお上記間隙寸法gの
標準となるのは、図9における分割片58および切起舌
片部57の上端部である。
3に示すように接続端子43の突出端にコンデンサ47
のリード線60を介して、例えば半田付けによって接続
する。この場合導電部材46の端部もリード線60と共
に接続端子43に半田付けされ、電気的接続が確保され
る。
挟着部材48を示す説明図であり、(a)は側面、
(b)は正面を示す。また図11および図12は各々図
10(a)におけるH方向矢視図および図10(b)に
おけるJ方向矢視図である。なお図10ないし図12に
おいて同一部分は前記図7ないし図9と同一の参照符号
で示す。
8は、前記図7ないし図9に示すものと同様に導電弾性
金属材料により、脚部55a、55bを有し、平面形状
を略U字状に形成し、脚部55a、55b間の角度は、
図10(a)において例えば120°に形成する。
突起部61を設けると共に、先端部62を切起突起部6
1と同一の側へ屈折させて挟着部を形成する。なお先端
部62の先端縁の脚部55aからの高さ寸法h2 は、切
起突起部61の脚部55aからの高さ寸法h1 より大に
形成することが好ましい。
入力端子の例を示す説明図であり、(a)は断面、
(b)は右側面を示し、同一部分は前記図5および図6
と同一の参照符号で示す。図13において入力端子83
は、前記図5および図6に示すものと同様の導電材料に
より形成し、下端部近傍に中間部の幅寸法Wより大なる
幅寸法WS を有する圧入部63を設け、その上方の肩部
にストッパー部51を形成する。
下端部近傍に切起舌片部52と同一の側に突出するよう
に設ける。65は切割溝であり、例えばコンデンサその
他の機能素子を接続するためのものである。
は、プレス成形手段によることが好ましい。なお入力端
子83は2個を1対として使用されるが(図1および図
2における入力端子81、82参照)、切起舌片部64
は1対の入力端子83、83の一方のみに設ければよ
い。従って1対の入力端子83、83に対する素材は勿
論共通化できると共に、ケースキャップ6(図示せず、
図1ないし図4参照)の内端面部の形状を勘案すること
により、図13に示すものを2個使用することができ、
共通部品化させ得る利点がある。
端子83および挟着部材48をケースキャップ6に装着
した状態を示す要部断面図であり、(a)は前記図4
(b)と対応する断面、(b)は(a)におけるK−K
線断面を示し、同一部分は前記図4ならびに図10ない
し図13と同一の参照符号で示す。
示すものと同様に、横断面輪郭形状をT字状に形成する
と共に、幅寸法において上方をW1 に、下方をWS1に形
成する。この場合において前記図13(b)に示す入力
端子83の中間部の幅寸法Wおよび圧入部63の幅寸法
WS との関係において、W1 ≧WおよびWS1≦WS に形
成し、幅寸法WS1に形成する範囲は圧入部63の長手方
向の寸法と対応させることが好ましい。
端子83をケースキャップ6の内側、すなわち下方から
貫通穴42に挿入する。貫通穴42は上記のように形成
してあるから、前記図13に示すように中間部に切起舌
片部52を突出させてなる入力端子83の貫通穴42へ
の挿入は極めて容易である。
42に圧入され、ストッパー部51が境界部51aと当
接することにより、長手方向の所定の位置を確保するこ
とができる。以後は前記図4に示すものと同様に切起舌
片部52を、入力端子83の表面と略直角に折り曲げる
ことにより、入力端子83をケースキャップ6に固着す
ることができる。なお対を形成する他の入力端子83
は、前記図1および図4に示す導電部材46の端部を例
えば圧入接触させることにより、両者の電気的接続を確
保する。
形成した挟着部材48を前記実施例におけると同様にし
て、図14(a)に示すようにケースキャップ6に装着
して固定する。この状態においては、挟着部材48の脚
部55aは前記第1実施例におけると同様に、若干の隙
間を介して入力端子83と対向しているから、両者間に
正特性サーミスタ49を挿入することが容易である。
挿入することにより、前記図11および図12に示すよ
うに自由形状では屈折状態および傾斜状態にあった先端
部62は、図14(a)に示すように水平状態若しくは
それに近い状態に弾性変形して、先端縁が正特性サーミ
スタ49の表面と当接若しくは圧接される。一方脚部5
5aに設けられた切起突起部61は、正特性サーミスタ
49の表面に食い込むように作用する。
3と挟着部材48との間において確実に保持することが
できる。一方この状態から正特性サーミスタ49に引抜
方向の外力が作用しても、前記挟着部材48の脚部55
aに設けられた切起突起部61、および入力端子83に
設けられた切起舌片部64が正特性サーミスタ49の表
面に食い込むように作用するから、引抜耐力を増大させ
ることができ、信頼性が向上する。
4(a)において正特性サーミスタ49を挿入する前に
おける入力端子83の切起舌片部64と、自由形状にお
ける挟着部材48の切起突起部61および先端部62の
先端縁との間隙の寸法をgとし、正特性サーミスタ49
の厚さ寸法をtとしたとき、g<tに形成する。
にトリップにより挟着部位の厚さ寸法が縮まる特性があ
る。従って図14(a)において正特性サーミスタ49
を切起突起部61と切起舌片部64とによって挟着する
のみでなく、前記図12に示すように形成した先端部6
2の弾性変形により、その先端縁を正特性サーミスタ4
9の表面に当接若しくは圧接させる構成としている。従
って挟着部材48と正特性サーミスタ49との間の接触
抵抗を変化させることなく、正特性サーミスタ49を確
実に保持できるのである。
部材48を示す説明図であり、(a)は側面、(b)は
正面を示す。また図16および図17は各々図15
(a)におけるL方向矢視図および図15(b)におけ
るM方向矢視図である。なお図15ないし図17におい
て同一部分は前記図10ないし図12と同一の参照符号
で示す。
片であり、切起突起部61を有する脚部55aと逆方向
に突出させ、かつL字状に屈折させた部位が切起突起部
61と同一の側に存在するように形成する。その他の構
成は前記図10ないし図12に示すものと同一である。
部材48をケースキャップ6に装着した状態を示す要部
断面図であり、前記図14(a)と対応し、同一部分は
前記図14(a)と同一の参照符号で示す。
と同様に、入力端子83をケースキャップ6の内側、す
なわち貫通穴42に挿入後、切起舌片部52を折り曲げ
て固着する。次に図15ないし図17に示すように形成
した挟着部材48をケースキャップ6に装着して固定す
る。この状態においては、挟着部材48の脚部55aは
前記第1実施例および第2実施例におけると同様に、若
干の隙間を介して入力端子83と対向しているから、両
者間に正特性サーミスタ49を容易に挿入することがで
きるのである。
挿入した後は、前記第2実施例におけると同様に切起突
起部61が正特性サーミスタ49の表面に食い込むよう
に作用し、また先端部62が正特性サーミスタ49の表
面を弾性的に当接し、正特性サーミスタ49を確実に保
持できるのである。
にトリップにより挟着部位の厚さ寸法が縮まる特性があ
り、クリープの発生により、図18において鎖線にて示
すように倒れが発生することがある。しかしながら挟着
部材48には押圧片66を一体的に設けてあるため、こ
の押圧片66が正特性サーミスタ49の表面を弾性的に
押圧しているため、上記応力緩和若しくはクリープに起
因する倒れの発生を防止し、正特性サーミスタ49をよ
り確実に正規の位置に保持できるのである。従って正特
性サーミスタ49と入力端子83および挟着部材48と
の間の電気的接触をより確実にできる。
ケースキャップ6の要部拡大底面図であり、図18のN
方向矢視相当図であり、同一部分は図2および図18と
同一の参照符号で示す。図19において、67は収容穴
であり、略長方形に形成し、正特性サーミスタ49を収
容可能に設けられる。68は突起部であり、収容穴67
の入力端子83側の内壁に、かつ入力端子83に設けら
れた切起舌片部64を挟み、入力端子83の幅方向の両
側において、正特性サーミスタ49の表面と当接するよ
うに設ける。なお突起部68の突出高さは、入力端子8
3の切起舌片部64の突出高さより若干小に形成する。
を収容穴67に挿入後においては、入力端子83と挟着
部材48とによって挟着保持されると共に、正特性サー
ミスタ49の一方の表面が突起部68、68に当接する
から、挟着部材48の切起突起部61、先端部62およ
び押圧片66によって押圧されても、図19において入
力端子83の切起舌片部64を中心とする回動を防止
し、正特性サーミスタ49をより確実に保持することが
できる。なお突起部68は押圧片66の側のみに設けて
もよい。
スキャップを示す底面図、図21は図20におけるP−
P線断面図であり、同一部分は前記図18、図19およ
び図31と同一の参照符号で示す。図20および図21
において、ブラシホルダ15は例えば横断面を略U字状
に形成し、横断面を矩形状に形成したブラシ16を摺動
可能に収容する。
うに形成し、一方の入力端子83と協同して正特性サー
ミスタ49を挟着保持する。48aは導電部材であり、
導電材料により挟着部材48と同一形状に形成し、他方
の入力端子83と接続する。そして挟着部材48および
導電部材48aとブラシ16とはピッグテール線14に
よって電気的に接続する。なお72aは脚部、75は押
圧片であり、後述するように形成した挟着部材48の構
成部分である。
着部材48を示す拡大平面図、図23および図24は各
々図22におけるQ方向矢視図およびR方向矢視図であ
る。図22ないし図24において、挟着部材48は平面
形状を略U字状に形成し、開放端70a、70bを外方
に若干突出させた構成とする。なお開放端70aの側に
は、前記図20および図21に示すように正特性サーミ
スタ49を設けるため、開放端70aの突出長さは他の
開放端70bの突出長さより若干小に形成する。
を、開放端70a、70bには各々脚部72aおよび固
定脚72bを、図23において夫々上方に直角に折曲げ
て形成する。脚部72aおよび固定脚72bには各々外
方に突出するように切起突起部73を設けると共に、脚
部72aの先端部74を切起突起部73と同一の側へ屈
折させて挟着部を形成する。なお先端部74の先端縁の
脚部72aからの高さ寸法h2 は、切起突起部73の脚
部72aからの高さ寸法h1 より大に形成することが好
ましい。
近傍に設けられ、かつ図23において脚部72aと逆方
向に突出させ、L字状に屈折させた部位が切起突起部7
3と同一の側に存在するように形成する。76、77は
各々端子であり、開放端70bに設けられ、図23およ
び図24に示すように押圧片75と同一の側に折り曲げ
て形成する。これらの端子76、77は、前記図20に
示すピッグテール線14やコンデンサその他の機能素子
を接続するためのものである。
力端子83を示す拡大説明図であり、(a)は断面、
(b)は左側面を示し、同一部分は前記図13と同一の
参照符号で示す。図25において切起舌片部52と64
とが互に反対の側に突出するように形成した以外は、前
記図13に示すものと構成は同一である。
示す挟着部材48および図25に示す入力端子83を図
20および図21に示すようにケースキャップ6に装着
した後、正特性サーミスタ49を上記両者間に挿入すれ
ば、前記第4実施例におけると同様に正特性サーミスタ
49を確実に保持することができる。この場合図21に
示すように、正特性サーミスタ49を挟着する挟着部材
48の脚部72aおよび押圧片75と入力端子83の切
起舌片部64との位置関係が、前記図18に示す第4実
施例のものと左右逆になっているが、正特性サーミスタ
49の挟着保持作用は同一である。
視図であり、同一部分は前記図19ないし図25と同一
の参照符号で示す。図26に示すように正特性サーミス
タ49を収容する収容穴67の入力端子83側の内側
に、前記図19に示すものと同様の突起部68を設ける
ことにより、前記第4実施例におけるものと同様に、正
特性サーミスタ49の非所望な回動を防止し、より確実
に保持することができるのである。
し図9に示す挟着部材48と、図13に示す入力端子8
3との組合せ、ならびに図10ないし図12、図15な
いし図17および図22ないし図24に示す挟着部材4
8と、図5および図6に示す入力端子81、82との組
合せも可能であり、前記の実施例におけるものと同様な
作用効果を期待できる。
ップ6の外側端面に中空筒状の接続部材41が突設さ
れ、かつ接続部材41内に入力端子81、82、83が
存在し、ブラシ7、16が他の導電部材を介して入力端
子81、82、83と電気的に接続される構成のものに
ついて記述したが、本発明は図27に示すように入力端
子8とブラシ7とが直接に接続される構成の小型モータ
にも当然に適用可能である。また挟着部材48を平面形
状において略U字状に形成した例について記述したが、
それ以外に脚部55bを欠如するL字状若しくはI字状
に形成してもよい。
用であるから、下記のような効果を奏し得る。
部材とによって弾性的に挟着保持することができると共
に、正特性サーミスタに引抜方向の外力が作用した場合
には、切起舌片部若しくは切起突起部が正特性サーミス
タの電極の表面に食い込むように作用するから引抜耐力
を増大させ得る。
mのような薄肉材料によって形成することにより、正特
性サーミスタに付与する押圧力を広範囲かつ適正に制御
することができ、正特性サーミスタの表面を損傷するこ
となく、健全に保持できる。
いては、挿入部位に若干の間隙が形成されているため、
正特性サーミスタの挿入作業は極めて容易である。 (4)正特性サーミスタを欠如する小型モータが誤って
混入された場合においても、入力端子と挟着部材との間
の導通の有無のみを確認することにより、合否を判定で
きるため、検査作業が極めて容易になる。
示す平面図である。
示す底面図である。
示す要部断面図であり、(a)は図1におけるD−D線
断面、(b)は図1におけるE−E線断面を示す。
示す説明図であり、(a)は断面、(b)は左側面、
(c)は底面を示す。
示す説明図であり、(a)は断面、(b)は左側面を示
す。
明図であり、(a)は側面、(b)は正面を示す。
示す説明図であり、(a)は側面、(b)は正面を示
す。
示す説明図であり、(a)は断面、(b)は左側面を示
す。
よび挟着部材48をケースキャップ6に装着した状態を
示す要部断面図であり、(a)は図4(b)と対応する
断面、(b)は(a)におけるK−K線断面を示す。
示す説明図であり、(a)は側面、(b)は正面を示
す。
ケースキャップ6に装着した状態を示す要部断面図であ
る。
6の要部拡大底面図である。
6を示す底面図である。
す拡大平面図である。
す拡大説明図であり、(a)は断面、(b)は左側面を
示す。
る。
図である。
示す要部分解斜視図である。
す要部拡大断面図である。
す要部拡大断面図である。
正面図である。
す要部拡大断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属材料により有底中空筒状に形成され
かつ内周面に永久磁石(2)を固着してなるケース
(1)と、前記永久磁石(2)に対向する電機子(3)
と整流子(4)とからなる回転子(5)と、前記ケース
(1)の開口部に嵌着されかつ前記整流子(4)と摺動
係合されるブラシ(7)とこのブラシ(7)に直接に若
しくは他の導電部材を介して電気的に接続されてなる1
対の入力端子(81)、(82)若しくは(83)とを
設けてなるケースキャップ(6)とからなり、前記ケー
ス(1)の底部とケースキャップ(6)とに設けられた
軸受(9)、(10)を介して前記回転子(5)を回転
自在に支持してなる小型モータにおいて、 導電材料からなる挟着部材(48)の脚部(55a)の
先端部を少なくとも2個の分割片(56)、(58)に
よってフォーク状に形成し、一方の分割片(56)に切
起舌片部(57)を設け、他方の分割片(58)を前記
切起舌片部(57)と同一の側に屈折させて挟着部を形
成し、1対の入力端子(81)、(82)若しくは(8
3)の何れか一方の表面に設けた突起部(54)若しく
は切起舌片部(64)と自由形状における前記挟着部お
よび切起舌片部(57)との間隙の寸法を挿入すべき正
特性サーミスタ(49)の厚さ寸法より小に形成し、前
記間隙に前記正特性サーミスタ(49)を挿入可能にか
つ正特性サーミスタ(49)の引抜方向の移動に対して
前記切起舌片部(57)が正特性サーミスタ(49)の
電極の表面に食い込むように構成したことを特徴とする
小型モータ。 - 【請求項2】 金属材料により有底中空筒状に形成され
かつ内周面に永久磁石(2)を固着してなるケース
(1)と、前記永久磁石(2)に対向する電機子(3)
と整流子(4)とからなる回転子(5)と、前記ケース
(1)の開口部に嵌着されかつ前記整流子(4)と摺動
係合されるブラシ(7)とこのブラシ(7)に直接に若
しくは他の導電部材を介して電気的に接続されてなる1
対の入力端子(81)、(82)若しくは(83)とを
設けてなるケースキャップ(6)とからなり、前記ケー
ス(1)の底部とケースキャップ(6)とに設けられた
軸受(9)、(10)を介して前記回転子(5)を回転
自在に支持してなる小型モータにおいて、 導電材料からなる挟着部材(48)の脚部(55a)、
(72a)の先端部の近傍に切起突起部(61)、(7
3)を設けると共に、これらの切起突起部(61)、
(73)より先端側の挟着部材(48)を前記切起突起
部(61)、(73)と同一の側に屈折させて挟着部を
形成し、1対の入力端子(81)、(82)若しくは
(83)の何れか一方の表面に設けた突起部(54)若
しくは切起舌片部(64)と自由形状における前記挟着
部との間隙の寸法を挿入すべき正特性サーミスタ(4
9)の厚さ寸法より小に形成し、前記間隙に前記正特性
サーミスタ(49)を挿入可能にかつ正特性サーミスタ
(49)の引抜方向の移動に対して前記切起突起部(6
1)、(73)が正特性サーミスタ(49)の電極の表
面に食い込むように構成したことを特徴とする 小型モー
タ。 - 【請求項3】 挟着部材(48)に、挟着部を有する脚
部(55a)、(72a)と逆方向に突出し、正特性サ
ーミスタ(49)の表面を弾性的に押圧可能に形成した
押圧片(66)、(75)を一体的に設けたことを特徴
とする請求項1または2に記載の小型モータ。 - 【請求項4】 ケースキャップ(6)に設けられかつ正
特性サーミスタ(49)を収容する収容穴(67)の入
力端子(83)側の内壁に、入力端子(83)に設けら
れた突起部若しくは切起舌片部(64)の入力端子(8
3)の幅方向の両側または押圧片(66)、(75)の
側において、正特性サーミスタ(49)の表面と当接す
る突起部(68)を設けたことを特徴とする請求項3記
載の小型モータ。 - 【請求項5】 入力端子(81)、(82)を導電材料
により断面を略L字状に形成することによりL字状の折
曲げ端部をストッパー部(51)とすると共に、入力端
子(81)、(82)の中間部に切起舌片部(52)を
設け、何れか一方の入力端子(82)のストッパー部
(51)と切起舌片部(52)との間に正特性サーミス
タ(49)と当接する突起部(54)を設けたことを特
徴とする請求項1ないし4何れかに記載の小型モータ。
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