JPH07107722A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JPH07107722A
JPH07107722A JP5242658A JP24265893A JPH07107722A JP H07107722 A JPH07107722 A JP H07107722A JP 5242658 A JP5242658 A JP 5242658A JP 24265893 A JP24265893 A JP 24265893A JP H07107722 A JPH07107722 A JP H07107722A
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JP
Japan
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case
temperature coefficient
positive temperature
coefficient thermistor
case cap
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Pending
Application number
JP5242658A
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English (en)
Inventor
Takahiro Otake
高広 大竹
Masahiko Kato
雅彦 加藤
Toshiya Yui
俊弥 由比
Ryoichi Someya
良一 染谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mabuchi Motor Co Ltd
Original Assignee
Mabuchi Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mabuchi Motor Co Ltd filed Critical Mabuchi Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温度雰囲気でも正特性サーミスタが確実に
作動するように構成した小型モータを提供する。 【構成】 正特性サーミスタを内蔵し,永久磁石を固着
したケースと,電機子と整流子とからなる回転子と,給
電用のブラシを備えたケースキャップとからなる小型モ
ータにおいて,ケースキャップ内において一方のブラシ
と一方の入力端子との間に正特性サーミスタを直列に接
続すると共に,この正特性サーミスタの先端部をケース
キャップからモータ軸線に沿ってケース内部に突出する
ように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば自動車用電装機
器等に使用される小型モータに関するものであり,特に
寒冷地においても温暖地においてもモータ温度を検知し
て過電流を制御するための正特性サーミスタを備えた小
型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の小型モータの例を示す要部
縦断面正面図である。図8において,1はケースであ
り,例えば軟鉄のような金属材料により有底中空筒状に
形成され,内周面に例えばアークセグメント状に形成さ
れた永久磁石2を固着する。このケース1内には前記永
久磁石2に対向する電機子3と整流子4とからなる回転
子5を介装し得るように構成する。次に6はケースキャ
ップであり,樹脂材料のような絶縁材料によって形成さ
れ,ケース1の開口部に嵌着される。7はブラシアーム
であり,自由端に設けたブラシ7aを前記整流子4と摺
動係合するように設け,このブラシアーム7と電気的に
接続されてなる入力端子8と共にケースキャップ6に設
けられる。9,10は軸受であり,各々ケース1の底部
とケースキャップ6の中央部に固着され,回転子5を構
成する軸11,12を回転自在に支持する。
【0003】上記の構成により、入力端子8からブラシ
アーム7およびブラシ7aを介して回転子5を構成する
整流子4を経由して電機子3に電流を供給することによ
り,ケース1の内周面に固着された永久磁石2によって
形成されている磁界中に存在する電機子3に回転力が付
与され,回転子5を回転させることができ,出力側の軸
11を介して外部機器(図示せず)を駆動することがで
きる。
【0004】上記図8に示されるような小型モータは,
前記のように広範な用途を有し,特に電動ミラー,パワ
ー・ウィンドウ等を駆動する自動車電装機器に有用であ
る。しかしながら,小型モータは低出力であるため,被
駆動部に些細な不具合(例えば,錆付き,塵埃の侵入
等)が生じても,あるいは被駆動部が駆動の限界に達し
たときに小型モータに過負荷状態(甚だしくは回転不能
状態)が発生して,上記電機子3の巻線が過熱し,遂に
は焼損してしまうという非所望な状態が起きることがあ
る。
【0005】上記のような欠点を解決する過熱防止対策
として,正特性サーミスタを介して給電する手段が従来
から使用されている。図9は正特性サーミスタを備えた
小型モータの例を示す要部分解斜視図,図10および図
11は各々図9における構成部材を組立てた状態を示す
要部拡大断面図であり,本出願人等の提案になるもので
ある(例えば実開平2−41664号公報参照)。
【0006】図9ないし図11において,22は入力端
子であり,ケースキャップ6に固着される。次に23は
正特性サーミスタであり,四辺形板状に形成し,両面に
電極を被着する。24はブラシベースであり,給電用の
ブラシ7aを自由端に設けブラシアーム7と一体に若し
くは電気的導通状態を確保し得るように接続する。
【0007】次にケースキャップ6には,入力端子2
2,正特性サーミスタ23およびブラシベース24の横
断面形状寸法に対応させた溝22a,23a,24aを
夫々隣接させて略平行に穿設する。なお溝22aはケー
スキャップ6を貫通させて設けるが,他の溝23a,2
4aはケースキャップ6の内側面のみに開口するように
設ける。
【0008】また前記入力端子22およびブラシベース
24の正特性サーミスタ23と対向する部位には,各々
舌片22b,24bを突設する。次に上記構成の入力端
子22,正特性サーミスタ23およびブラシベース24
を夫々ケースキャップ6に設けた溝22a,23a,2
4a内に,矢印A1 ,A2 ,A3 にて示すように挿入し
て固着する。なお図示省略したが他の入力端子およびブ
ラシベースも同様に固着して前記入力端子22およびブ
ラシと各々対を形成するようにする。
【0009】上記のように組立てることにより,図10
に示すように正特性サーミスタ23は入力端子22およ
びブラシベース24に設けた舌片22b,24bによっ
て挟着保持され,所定の機能を発揮する。また小型モー
タの使用態様によっては,過熱防止策を採用しなくても
よい場合がある。このときには図11に示すように,正
特性サーミスタ23を抜去すれば,入力端子22および
ブラシベース24に設けた舌片22b,24bは各々弾
性を有すると共に弾性変位を大に設定してあるため,両
者は直接接触して電気的導通状態を確保できるのであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の小型モータ
においては,正特性サーミスタ23は入力端子22およ
びブラシベース24によって挟着保持される構成のもの
であるが,構造的に正特性サーミスタ23に熱が伝達し
にくいため,環境温度が零度以下の場合には,過電流が
流れた際においても正特性サーミスタ23が作動しない
ことがあり,電機子巻線が焼損するおそれがある。
【0011】一方環境温度が零度以下であっても正特性
サーミスタ23が確実に作動するように正特性サーミス
タ23の特性を,例えばより低温度で作動するように変
更することも考えられる。しかしこのような仕様の小型
モータを高温の環境で使用した場合には,定常の電流が
流れた場合でも正特性サーミスタ23が作動して電流を
遮断することとなり,小型モータを駆動することができ
ないという問題点がある。
【0012】また上記正特性サーミスタ23を図8に示
すケース1の表面と接触させる態様で自動車電装機器用
として使用した場合には,自動車走行時の振動によっ
て,正特性サーミスタ23の電気的接触が破壊されると
いう問題点がある。
【0013】本発明は,上記従来技術に存在する問題点
を解決し,環境温度の高低に影響されずに正特性サーミ
スタが確実に作動すると共に,正特性サーミスタを安定
して保持し得るように構成した小型モータを提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,まず第1の発明においては,金属材料により有底中
空筒状に形成されかつ内周面に永久磁石を固着してなる
ケースと,前記永久磁石に対向する電機子と整流子とか
らなる回転子と,前記ケースの開口部に嵌着されかつ前
記整流子と摺動係合される1対のブラシとこれらのブラ
シに直接に若しくは他の導電部材を介して電気的に接続
されてなる1対の入力端子とを設けてなるケースキャッ
プとからなり,前記ケースの底部とケースキャップとに
設けられた軸受を介して前記回転子を回転自在に支持し
てなる小型モータにおいて,ケースキャップ内において
一方のブラシと一方の入力端子との間に正特性サーミス
タを直列に接続すると共に,この正特性サーミスタの先
端部をケースキャップからモータ軸線に沿ってケース内
部に突出するように形成する,という技術的手段を採用
した。
【0015】次に第2の発明においては,金属材料によ
り有底中空筒状に形成されかつ内周面に永久磁石を固着
してなるケースと,前記永久磁石に対向する電機子と整
流子とからなる回転子と,前記ケースの開口部に嵌着さ
れかつ前記整流子と摺動係合される1対のブラシとこれ
らのブラシに直接に若しくは他の導電部材を介して電気
的に接続されてなる1対の入力端子とを設けてなるケー
スキャップとからなり,前記ケースの底部とケースキャ
ップとに設けられた軸受を介して前記回転子を回転自在
に支持してなる小型モータにおいて,一方のブラシと電
気的に接続されてなる接続端子をモータ軸線方向に沿っ
てケースキャップに設けると共に,モータ軸線方向に延
びる挟着部と,前記一方の入力端子と接触する接続部と
を,連結部を介して一体に形成してなる挟着部材を,前
記挟着部が前記接続端子と対向するようにケースキャッ
プに設け,挟着部の先端部にケース内周面に向かって突
出する切起舌片部を設けると共に,挟着部の中間部に前
記接続端子側に突出する山形状の屈折部を設け,接続端
子と挟着部材の自由形状における屈折部との間隙の寸法
を挿入すべき正特性サーミスタの厚さ寸法より小に形成
し,前記間隙に正特性サーミスタを挿入可能にかつ正特
性サーミスタの挿入により挟着部材の屈折部および切起
舌片部が各々弾性変形により正特性サーミスタを挟着保
持しおよびケース内周面と接触するように構成する,と
いう技術的手段を採用した。
【0016】上記第2の発明において,接続端子および
/または挟着部材の対向面に切起舌片部を設け,正特性
サーミスタ挿入後の引抜方向の移動に対して切起舌片部
が正特性サーミスタの電極表面に食込むように構成する
ことができる。
【0017】
【作用】上記の構成により,第1の発明においては,正
特性サーミスタには,電流によるジュール熱に加えてモ
ータ内部構成部材,例えば電機子,整流子および永久磁
石からの熱が有効に伝達され,正特性サーミスタの作動
を確実にすることができる。
【0018】また第2の発明においては,正特性サーミ
スタを適正な挟着力によって確実に保持することができ
ると共に,ケースキャップからの抜け落ちを完全に防止
することができる。また正特性サーミスタを欠如するも
のが混入した場合であっても,電気的導通の有無のみに
よって容易に判別することができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す要部縦断面正面
図,図2および図3は各々図1におけるケースキャップ
を示す内端面図および外端面図,図4は図2における一
部C−C線断面図であり,正特性サーミスタ挿入前の状
態を示し,図5は図3における要部断面図であり,
(a)は図3におけるD−D線断面,(b)は図3にお
けるE−E線断面を示し,同一部分は前記図8および図
9と同一の参照符号で示す。
【0020】図1ないし図5において,ケースキャップ
6は例えば樹脂材料のような絶縁材料によって略カップ
状に形成されると共に,外側端面に中空筒状の接続部材
41を一体に突出させて設ける。81,82は1対の入
力端子であり,後述するように形成して,ケースキャッ
プ6に設けた横断面輪郭形状がT字状の貫通穴42内に
挿入固着される。なお入力端子81,82の自由端は,
接続部材41内に突出するように設けられる。
【0021】次に43は1対の接続端子であり,導電材
料によって略L字状に形成され,例えば止ねじ等の取付
部材44を介してケースキャップ6の内端面に設けられ
る。これらの接続端子43には,略L字状に形成され自
由端にブラシ7aを有するブラシアーム7の基部を接続
する。一方の接続端子43には導電部材46を介して入
力端子81を接続し,他方の接続端子43には正特性サ
ーミスタ23および後述するように形成した挟着部材4
8を介して入力端子82を接続する。
【0022】なお正特性サーミスタ23は,その先端部
を図1に示すようにケースキャップ6からモータ軸線に
沿ってケース1の内部に突出させ,例えば横断面をC形
に形成した永久磁石2,2間に臨むように形成する。ま
た接続端子43には切起舌片部45を正特性サーミスタ
23側に突出させて形成し,正特性サーミスタ23の挿
入後において引抜方向の移動に対して前記切起舌片部4
5が正特性サーミスタ23の電極表面に食込むように構
成する。
【0023】上記の構成により,前記図1に示すように
ケースキャップ6をケース1の開口部に嵌着し,ケース
1の開口部に設けた係止爪(図示せず)をケースキャッ
プ6に設けた係止部50内に折り曲げれば,ケース1と
ケースキャップ6とを一体に組み立てることができる。
【0024】そして正特性サーミスタ23には電流によ
るジュール熱に加えて,回転子5および永久磁石2から
の熱がその先端部から有効に伝達され,過電流が流れた
場合の給電を迅速に遮断することができる。また正特性
サーミスタ23は,挟着部材48と一方の接続端子43
によって確実に保持され,振動その他による抜出し,脱
落が防止されるのである。
【0025】次に入力端子81,82の構成について説
明する。図6は前記図2,図3および図5における入力
端子81,82を示す説明図であり,(a)は縦断面,
(b)は左側面,(c)は底面を示す。図6において,
入力端子81,82は導電材料により縦断面を略L字状
に形成することにより下端部にストッパー部51を一体
に設ける。次に中間部には切起舌片部52を設けると共
に,ストッパー部51には切起突起部53を設ける。こ
のような入力端子81,82を形成するには,プレス成
形手段によることが好ましい。
【0026】図7は前記図1,図2および図4における
挟着部材48を示す説明図であり,(a)は正面,
(b)は平面,(c)は(a)における右側面を示す。
図7において,挟着部材48は,モータ軸線方向に延び
る挟着部49と,前記図6に示す入力端子82と接触す
る接続部50とを,連結部54を介して一体に形成す
る。
【0027】挟着部49の中間部には前記図1および図
2に示す接続端子43側に突出する山形状の屈折部55
を設ける。挟着部49の先端部には,前記図1に示すケ
ース1の内周面に向かって突出する切起舌片部56を設
ける。なお挟着部49の自由形状における屈折部55
と,対向する接続端子43との間隙寸法は,前記図4に
示すように挿入すべき正特性サーミスタ23(図1参
照)の厚さ寸法より小に形成する。
【0028】次に接続部50は図7(a)に示すように
例えば略逆L字状に形成し,連結部54と同一平面の平
面部57から直角に立上る立上り部58およびこれに続
く傾斜部60から構成される。傾斜部60の平面部57
に対する傾斜角は,例えば60°に形成する。
【0029】上記の構成により,入力端子81,82お
よび挟着部材48のケースキャップ6への装着の態様に
ついて説明する。まず入力端子81,82を図5におい
てケースキャップ6の内側,すなわち下方から貫通穴4
2に挿入する。この場合において,貫通穴42は図3に
示すように横断面輪郭形状をT字状に形成してあるか
ら,図6に示すように中間部に切起舌片部52を突出し
てなる入力端子81,82の貫通穴42への挿入は極め
て容易である。
【0030】次に入力端子81,82をそれらのストッ
パー部51がケースキャップ6の端面に当接するまで挿
入した後,切起舌片部52を,入力端子81,82の表
面と略直角に折り曲げることにより,入力端子81,8
2をケースキャップ6に固着する。従って入力端子8
1,82の長手方向の耐引抜力を確保することができる
のである。なお切起舌片部52の折り曲げには加工治具
を使用することができるが,この場合の加工方法は,入
力端子81,82の長手方向であるため,近傍に接続部
材41が存在していても,加工に際しての干渉が発生す
ることはない。
【0031】入力端子81,82を固着後,図5に示す
ように切起突起部53を上方に塑性変形させ,導電部材
46および挟着部材48の端部を挟み込むことにより,
入力端子81と導電部材46とを,および入力端子82
と挟着部材48とを各々電気的に接続する。次に接続端
子43をブラシアーム7と共にケースキャップ6の所定
位置に挿入し,取付部材44を介して固着する(図1,
図2および図4参照)。
【0032】上記のように接続端子43と挟着部材48
をケースキャップ6に装着すると,両者は図3に示すよ
うに若干の隙間を介して対向しているから,両者間に正
特性サーミスタ23(図1および図2参照)を挿入する
ことができる。そして正特性サーミスタ23の挿入によ
り,図3および図7(c)に示すように自由形状では屈
折状態であった挟着部49の屈折部55は図1に示すよ
うに水平状態に弾性変形する。
【0033】従って正特性サーミスタ23を接続端子4
3と挟着部材48との間に確実に保持することができ
る。一方この状態から正特性サーミスタ23に引抜方向
の外力が作用しても,接続端子43に設けられた切起舌
片部45が正特性サーミスタ23の電極の表面に食い込
むように作用するから,引抜耐力を増大させることがで
き,信頼性が向上する。
【0034】次に上記のようにして組立てたケースキャ
ップ6を図1に示すようにケース1の開口部に嵌着する
と,挟着部材48の挟着部49の先端部に設けられた切
起舌片部56が,若干の弾性変形を伴ってケース1の内
周面に接触するから,図2,図3および図5に示す入力
端子82をアースすることができる。なお切起舌片部5
6がケース内周面と当接することにより,挟着部材48
の挟着部49は正特性サーミスタ23側へ押圧されるこ
ととなり,両者の接触状態をより確実にすることができ
る。
【0035】次に−29℃の低温度雰囲気において,回
転子をロックさせた場合の正特性サーミスタのトリップ
特性について,図9に示す従来のものと,図1に示す本
発明のものとの比較を行った結果を示す。この場合,モ
ータロック電流6A,正特性サーミスタ70Ωとした。
まず図9に示すように,正特性サーミスタ23が,ケー
スキャップ6内に埋没した構成の従来のものにおいて
は,回転子をロック後2分間経過後においてもトリップ
が発生せず,電機子巻線が焼損に至った。
【0036】これに対して図1に示す本発明のものにお
いては,上記モータロック電流により回転子5の巻線に
発生した熱が,正特性サーミスタ23の突出端に直接的
に,およびケース1および挟着部材48を介して伝達さ
れることにより,正特性サーミスタ23を的確に昇温さ
せるため,各々10分経過後および7分経過後にトリッ
プが発生し,電機子巻線の焼損を防止し得ることを確認
した。従って低温度雰囲気においても通常電流でトリッ
プが可能となるのである。
【0037】本実施例においては,ケースキャップ6の
外側端面に中空筒状の接続部材41が突設され,かつ接
続部材41内に入力端子81,82が存在し,ブラシア
ーム7が他の導電部材を介して入力端子81,82と電
気的に接続される構成のものについて記述したが,本発
明は図8に示すように入力端子8とブラシアーム7とが
直接に接続される構成の小型モータにも当然に適用可能
である。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから,下記のような効果を奏し得る。 (1)正特性サーミスタを接続端子と挟着部材とによっ
て弾性的に挟着保持することができると共に,正特性サ
ーミスタに電機子巻線の熱を直接的におよびケースと接
触している挟着部材を介して伝達し得るため,低温度雰
囲気では作動しにくい正特性サーミスタを的確に作動さ
せることができ,電機子巻線の焼損を防止することがで
きる。 (2)入力端子の一方と接続された挟着部材がケースと
接触している構成であるため,アース作用により電気ノ
イズを低減させることができる。 (3)正特性サーミスタを挿入する前においては,挿入
部位に若干の間隙が形成されているため,正特性サーミ
スタを欠如する小型モータが誤って混入された場合にお
いても,導通の有無のみを確認することにより,合否を
判定できるため,検査作業が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部縦断面正面図であ
る。
【図2】図1におけるケースキャップを示す内端面図で
ある。
【図3】図1におけるケースキャップを示す外端面図で
ある。
【図4】図2における一部C−C線断面図である。
【図5】図3における要部断面図であり,(a)は図3
におけるD−D線断面,(b)は図3におけるE−E線
断面を示す。
【図6】図2,図3および図5における入力端子81,
82を示す説明図であり,(a)は縦断面,(b)は左
側面,(c)は底面を示す。
【図7】図1,図2および図4における挟着部材48を
示す説明図であり,(a)は正面,(b)は平面,
(c)は(a)における右側面を示す。
【図8】従来の小型モータの例を示す要部縦断面正面図
である。
【図9】正特性サーミスタを備えた小型モータの例を示
す要部分解斜視図である。
【図10】図9における構成部材を組立てた状態を示す
要部拡大断面図である。
【図11】図9における構成部材を組立てた状態を示す
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 6 ケースキャップ 23 正特性サーミスタ 43 接続端子 48 挟着部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 染谷 良一 千葉県印旛郡本埜村竜腹寺280番地 マブ チモーター株式会社技術センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料により有底中空筒状に形成され
    かつ内周面に永久磁石(2)を固着してなるケース
    (1)と,前記永久磁石(2)に対向する電機子(3)
    と整流子(4)とからなる回転子(5)と,前記ケース
    (1)の開口部に嵌着されかつ前記整流子(4)と摺動
    係合される1対のブラシ(7a)とこれらのブラシ(7
    a)に直接に若しくは他の導電部材を介して電気的に接
    続されてなる1対の入力端子(81),(82)とを設
    けてなるケースキャップ(6)とからなり,前記ケース
    (1)の底部とケースキャップ(6)とに設けられた軸
    受(9),(10)を介して前記回転子(5)を回転自
    在に支持してなる小型モータにおいて, ケースキャップ(6)内において一方のブラシ(7a)
    と一方の入力端子(82)との間に正特性サーミスタ
    (23)を直列に接続すると共に,この正特性サーミス
    タ(23)の先端部をケースキャップ(6)からモータ
    軸線に沿ってケース(1)内部に突出するように形成し
    たことを特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 金属材料により有底中空筒状に形成され
    かつ内周面に永久磁石(2)を固着してなるケース
    (1)と,前記永久磁石(2)に対向する電機子(3)
    と整流子(4)とからなる回転子(5)と,前記ケース
    (1)の開口部に嵌着されかつ前記整流子(4)と摺動
    係合される1対のブラシ(7a)とこれらのブラシ(7
    a)に直接に若しくは他の導電部材を介して電気的に接
    続されてなる1対の入力端子(81),(82)とを設
    けてなるケースキャップ(6)とからなり,前記ケース
    (1)の底部とケースキャップ(6)とに設けられた軸
    受(9),(10)を介して前記回転子(5)を回転自
    在に支持してなる小型モータにおいて, 一方のブラシ(7a)と電気的に接続されてなる接続端
    子(43)をモータ軸線方向に沿ってケースキャップ
    (6)に設けると共に,モータ軸線方向に延びる挟着部
    (49)と,前記一方の入力端子(82)と接触する接
    続部(60)とを,連結部(54)を介して一体に形成
    してなる挟着部材(48)を,前記挟着部(49)が前
    記接続端子(43)と対向するようにケースキャップ
    (6)に設け,挟着部(49)の先端部にケース(1)
    内周面に向かって突出する切起舌片部(56)を設ける
    と共に,挟着部(49)の中間部に前記接続端子(4
    3)側に突出する山形状の屈折部(55)を設け,接続
    端子(43)と挟着部材(48)の自由形状における屈
    折部(55)との間隙の寸法を挿入すべき正特性サーミ
    スタ(23)の厚さ寸法より小に形成し,前記間隙に正
    特性サーミスタ(23)を挿入可能にかつ正特性サーミ
    スタ(23)の挿入により挟着部材(48)の屈折部
    (55)および切起舌片部(56)が各々弾性変形によ
    り正特性サーミスタ(23)を挟着保持しおよびケース
    (1)内周面と接触するように構成したことを特徴とす
    る小型モータ。
  3. 【請求項3】 接続端子(43)および/または挟着部
    材(48)の対向面に切起舌片部(45)を設け,正特
    性サーミスタ(23)挿入後の引抜方向の移動に対して
    切起舌片部(45)が正特性サーミスタ(23)の電極
    表面に食込むように構成したことを特徴とする請求項2
    記載の小型モータ。
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