JPH0739321Y2 - 直流モータ - Google Patents

直流モータ

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JPH0739321Y2
JPH0739321Y2 JP6095289U JP6095289U JPH0739321Y2 JP H0739321 Y2 JPH0739321 Y2 JP H0739321Y2 JP 6095289 U JP6095289 U JP 6095289U JP 6095289 U JP6095289 U JP 6095289U JP H0739321 Y2 JPH0739321 Y2 JP H0739321Y2
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JP
Japan
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casing
coupler
magnet
elastic stopper
motor
Prior art date
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JP6095289U
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JPH033153U (ja
Inventor
悦夫 青木
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、弾性止め具の弾発力によりマグネットをケー
シング内周面に固定するようにした直流モータの改良に
関し、特に、前記弾性止め具の脱落を防止するようにし
た直流モータである。
(従来の技術) 例えば、自動車用空気調和装置にあっては、インテーク
ユニットのファン等を駆動するために直流モータが使用
されている。
前記直流モータ内には、磁界を形成するマグネットが設
けられているが、弾性止め具の弾発力を利用して前記マ
グネットをケーシング内周面に固定するようにした直流
モータが知られている(実開昭60−93,465号公報等参
照)。この種の直流モータは、接着剤によりマグネット
を固定する場合に必要としていた加熱工程がいらず、組
み立て作業性が向上することから近年多用されている。
前記弾性止め具は、丸棒部材を略U字状に折曲げ加工し
たものであり、マグネットの円周方向両端面のうち何れ
か一方の対向する端面の間に挿入されている。そして、
この弾性止め具の弾発力は、マグネットを径方向の外方
に向けて押圧するようにマグネットに作用し、これによ
りマグネットをケーシング内周面に固定している。
しかしながら、前記弾性止め具をマグネットの端面間に
挿入した場合、弾性止め具には、弾発力の反作用によっ
てU字の開脚側方向に移動させようとする力が働くた
め、弾性止め具の抜けが発生するという問題があった。
また、弾性止め具の弾発力だけでは、モータの設置状
態、振動等によりマグネットが軸方向に移動するのを防
止できないという問題があった。
このような弾性止め具の抜け、及び、マグネットの移動
を防止するためには、例えば、マグネットを弾性止め具
により固定した後に、マグネットと弾性止め具とを係止
する突起をケーシングに形成する等の手段を講じなけれ
ばならず、製造工程が煩雑になってしまうという欠点が
あった。
そこで、本考案者らは、かかる問題点に鑑み、筒状ケー
シングに挿入された2つの半円弧状マグネットを弾性止
め具の弾発力によりケーシング内周面に固定する場合
に、ブラシを突設したカプラーによって、弾性止め具の
抜けと、マグネットの軸方向移動とを防止するようにし
た直流モータを提供し、モータの構成部品の製造の簡素
化、及び、モータ全体の組立作業の利便性を図っていた
(実願昭第63−38,372号)。
この直流モータ1の本体1aは、第4、5図に示すよう
に、有底筒状のケーシング2と、このケーシング2の開
口部3にかしめ止めされるエンドブラケット4とから構
成されている。そして、このモータ1は、通常のモータ
と同様に、ケーシング2の内周面にマグネット5が取り
付けられ、このマグネット5の内方には、微小なエアー
ギャップを介して、アマチュア6が回転軸7に固定され
ている。
前記ケーシング2は、図中上下部分にそれぞれ平坦面
8、9が形成されており、負荷側の端面には、前記回転
軸7が挿通する中心孔10が形成されている。また、ケー
シング2の前記開口部3には、エンドブラケット4をか
しめ止めするために、かしめ部11が形成されている。
前記回転軸7は、ケーシング2に保持された含油軸受33
とエンドブラケット4の凹部に圧入された含油軸受34と
により回転可能に支持されている。
前記アマチュア6は、導電線が巻回されたアマチュアコ
イル12を有している。また、アマチュア6に近接する回
転軸7外周には、ドラム型のコンミュテータ13が固定さ
れており、該コンミュテータ13の外周面に一対のブラシ
14が摺接している。このブラシ14及びコンミュテータ13
を介して、前記アマチュアコイル12に電流が供給される
ようになっている。
前記両マグネット5、5は、半円弧形状をなし、ケーシ
ング2の円弧状部分の内周面形状に対応する外周面と、
前記アマチュア6と微少なエアーギャップを隔てる内周
面とを有している。尚、便宜上、各マグネット5の軸方
向両端面のうち、開口部3側に位置する端面を第1端面
15aと、負荷側に位置する端面を第2端面15bと称し、各
マグネット5の円周方向の両端面のうち、弾性止め具が
挿入される方の端面を第3端面16aと、他方の端面を第
4端面16bと称する。
各マグネット5、5の第3、4端面16a、16bは、ケーシ
ング2内に装着した際に、ケーシングのほぼ中心軸に向
うように形成されている。
ケーシング2の円弧状部分には、第1ストッパ17が形成
され、該第1ストッパ17にマグネット5、5の第2端面
15bをそれぞれ当接させて、軸方向の負荷側位置を規制
している。
同様に、一方の平坦面8には、第2ストッパ18が形成さ
れ、該第2ストッパ18に、各マグネット5、5の第4端
面16bをそれぞれ当接させて、円周方向の位置を規制し
ている。
また、ケーシング2の他方の平坦面9には、後述するカ
プラー19を装着するカプラー差込口20が、開口部3から
切り欠いて所定位置まで形成されている。
前記各マグネット5、5をケーシング2の内周面に固定
するため、各マグネット5、5の第3端面16a間には、
弾性止め具としてのマグネット固定部材21が挿入されて
いる。
このマグネット固定部材21は、弾性を有する素材を略U
字形状に折曲げて形成したものであり、その先端部21a
の幅は第3端面16a間の距離とほぼ等しく、両脚部21bの
端部21cの幅は、前記距離より僅かに大きくなるように
形成されている。更に、マグネット固定部材21は、前記
両脚部21bがケーシング2の開口部3側に位置するよう
に挿入されている。
そして、このようにマグネット固定部材21を挿入する
と、その弾発力は、円周方向位置が規制された両マグネ
ット5、5に作用することになる。この弾発力によっ
て、両マグネット5、5は、径方向の外側に向かって押
圧され、ケーシング2の内周面に固定されている。
そして、両マグネット5、5の移動及びマグネット固定
部材21の抜けを防止するために、ブラシ14に外部電流を
供給するカプラー19が、各マグネット5、5の第1端面
15aと、エンドブラケット4の内周面との間で挟持され
るようにケーシング2に装着されている。
前記カプラー19は、樹脂材料からなるカプラー本体22を
有し、該カプラー本体22には、外部電源に接続されたコ
ネクター(図示せず)が装着される受け孔23が形成され
ている。また、コネクターの爪部(図示せず)に係合し
てコネクターの脱落を防止するコネクター固定部材24
が、カプラー本体22に形成されている。更に、カプラー
本体22の両側面には、前記カプラー差込口20の側部平坦
面25に沿って案内される案内溝26が形成されている。そ
して、カプラー19は、この案内溝26により案内されつ
つ、開口部3側からスライドしてカプラー差込口20に装
着されている。
また、カプラー本体22の上端面には、先端部にブラシ14
が取付けられた一対の板バネ27が設けられており、この
板バネ27の弾発力によって、ブラシ14は好適にコンミュ
テータ13に当接することになる。また、板バネ27は、カ
プラー本体22内部で端子28に電気的に接続されており、
コネクターがカプラー本体22に装着されると、外部電源
の電流は、端子28、板バネ27、及び、ブラシ14を介して
コンミュテータ13に供給されることになる。
そして、モータ1が組み立てられた状態では、カプラー
19の前面29は両マグネット5、5の第1端面15aに当接
し、背面30はエンドブラケット4の内周面に当接してい
る。このとき、マグネット固定部材21の端部21cは、カ
プラー19の前面29に当接していなくても良い。
(考案が解決しようとする課題) 上述した直流モータ1では、マグネット5の第3端面16
aを、ケーシング2のほぼ中心軸に向かうように傾斜さ
せて形成し、マグネット固定部材21が回転軸7の方向に
脱落しないようにしてある。
しかしながら、第6図(A)、(B)に示すように、弾
性を有する素材を略U字形状に折曲げる際の寸法精度、
あるいは、加工精度等が悪かったりすると、先端部21a
が第3端面16aから回転軸7の方向に向けて突出する虞
がある。このようなときには、弾発力の付勢が不十分と
なってマグネット5ががたついたり、あるいは、先端部
21aがアマチュアコイル12と接触して絶縁不良を生じる
虞があった。
本考案は、かかる問題点に鑑み、先に提案した直流モー
タを更に改良するものであり、弾性止め具の脱落を確実
に防止し得る直流モータを提供することを目的とするも
のである [考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、ケーシング内に挿
入される2つの半円弧状マグネットと、弾性を有する素
材を略U字形状に折り曲げて形成された弾性止め具と、
ブラシに外部電流を供給するカプラーとを有し、前記各
マグネットの円周方向両端面のうち何れか一方の対向す
る端面の間に前記弾性止め具を挿入し、該弾性止め具の
弾発力により前記両マグネットを前記ケーシング内周面
に固定すると共に、前記弾性止め具の開脚側に前記カプ
ラーを装着して前記弾性止め具の抜けを防止するように
した直流モータにおいて、前記端面の間を軸方向に沿っ
て延伸する突出部を前記カプラーに設け、この突出部と
前記ケーシング内周面との間に前記弾性止め具を収容し
たことを特徴とする直流モータである。
(作用) このように構成すれば、マグネットの対向する端面の間
に挿入された弾性止め具は、カプラーの突出部とケーシ
ング内周面との間に位置するため、前記端面間からケー
シングの内方へ向けて脱落することはない。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する 第1図は、本考案に係る直流モータの一実施例を示す断
面図、第2図は、同実施例でのカプラーを示す斜視図で
あり、第4〜6に示した部材と共通する部材には、同一
の符号を付し、その説明は省略する。
第1、2図に示すように、カプラー19の本体22は、その
前面29から負荷側に向かって延伸する押さえ部31が、該
カプラー本体22と一体的に形成されている。この押さえ
部31は、カプラー19がカプラー差込口20の所定位置まで
差し込まれた場合に、両マグネット5、5の第1端面15
aに当接するよう形成してある。
更に、この押さえ部31には、第1、3図に示すように、
各マグネット5の第3端面16a間を軸方向に沿って延伸
する突出部32が設けられている。この突出部32とケーシ
ング2の平坦面9との間には、所定の空隙Kが形成さ
れ、該空隙Kにマグネット固定部材21が収容されてい
る。この突出部32は、アマチュアコイル12とマグネット
固定部材21とをはば遮る長さを有し、カプラー本体22及
び押さえ部31と共に一体的に形成されている。
このように構成すれば、マグネット固定部材21が回転軸
7の方向に向けて飛び出そうとしても、カプラー19の突
出部32により押さえられるため、該マグネット固定部材
21は、第3端面16aから回転軸7の方向に向けて脱落す
ることはない。このように、マグネット固定部材21の形
状を特に設計変更しなくても、該マグネット固定部材21
が脱落する虞はなくなり、マグネット5を確実に固定す
ることができると共に、絶縁不良を招くこともない。
尚、突出部32は、図示する形状に限定されるものではな
く、マグネット固定部材21の脱落を防止し得る範囲内
で、長さ、幅、厚さ、及び、全体の形状を種々変形させ
ても良い。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案は、端面の間を軸方向に沿
って延伸する突出部をカプラーに設け、この突出部とケ
ーシング内周面との間に弾性止め具を収容した直流モー
タであるので、弾性止め具の端面間からの脱落を確実に
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る直流モータの一実施例を示す断
面図、第2図は、同実施例でのカプラーを示す斜視図、
第3図は、第1図のIII−III線に沿う断面図、第4、5
図は、従来の直流モータを示す断面図及び要部を示す分
解斜視図、第6図(A)は、弾性止め具の装着不良状態
を示す要部平面図、第6図(B)は、同図(A)のVI−
VI線に沿う断面図である。 1……直流モータ、2……ケーシング、5……マグネッ
ト、14……ブラシ、19……カプラー、21……マグネット
固定部材(弾性止め具)、32……突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(2)内に挿入される2つの半
    円弧状マグネット(5,5)と、弾性を有する素材を略U
    字形状に折り曲げて形成された弾性止め具(21)と、ブ
    ラシ(14)に外部電流を供給するカプラー(19)とを有
    し、前記各マグネット(5,5)の円周方向両端面(16a,1
    6b)のうち何れか一方の対向する端面(16a,16a)の間
    に前記弾性止め具(21)を挿入し、該弾性止め具(21)
    の弾発力により前記両マグネット(5,5)を前記ケーシ
    ング(2)内周面に固定すると共に、前記弾性止め具
    (21)の開脚側(21b)に前記カプラー(19)を装着し
    て前記弾性止め具(21)の抜けを防止するようにした直
    流モータにおいて、前記端面(16a,16a)の間を軸方向
    に沿って延伸する突出部(32)を前記カプラー(19)に
    設け、この突出部(32)と前記ケーシング(2)内周面
    との間に前記弾性止め具(21)を収容したことを特徴と
    する直流モータ。
JP6095289U 1989-05-29 1989-05-29 直流モータ Expired - Lifetime JPH0739321Y2 (ja)

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JPH033153U JPH033153U (ja) 1991-01-14
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