JP3416122B2 - 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法 - Google Patents

浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法

Info

Publication number
JP3416122B2
JP3416122B2 JP2001036692A JP2001036692A JP3416122B2 JP 3416122 B2 JP3416122 B2 JP 3416122B2 JP 2001036692 A JP2001036692 A JP 2001036692A JP 2001036692 A JP2001036692 A JP 2001036692A JP 3416122 B2 JP3416122 B2 JP 3416122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
liquid
electrodeposition
processing
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001036692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002206195A (ja
Inventor
広実 野々村
陽二 本田
玄二 中山
裕和 杉山
康夫 高水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taikisha Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Taikisha Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27342672&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3416122(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Taikisha Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Taikisha Ltd
Priority to JP2001036692A priority Critical patent/JP3416122B2/ja
Priority to EP01106051A priority patent/EP1134031B1/en
Priority to US09/804,059 priority patent/US6610187B2/en
Publication of JP2002206195A publication Critical patent/JP2002206195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3416122B2 publication Critical patent/JP3416122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D13/00Electrophoretic coating characterised by the process
    • C25D13/22Servicing or operating apparatus or multistep processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C3/00Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material
    • B05C3/02Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material
    • B05C3/09Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating separate articles
    • B05C3/10Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating separate articles the articles being moved through the liquid or other fluent material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G49/00Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
    • B65G49/02Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid
    • B65G49/04Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction
    • B65G49/0409Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction specially adapted for workpieces of definite length
    • B65G49/0436Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction specially adapted for workpieces of definite length arrangements for conveyance from bath to bath
    • B65G49/044Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction specially adapted for workpieces of definite length arrangements for conveyance from bath to bath along a continuous circuit
    • B65G49/045Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction specially adapted for workpieces of definite length arrangements for conveyance from bath to bath along a continuous circuit the circuit being fixed
    • B65G49/0454Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for conveying workpieces through baths of liquid the workpieces being immersed and withdrawn by movement in a vertical direction specially adapted for workpieces of definite length arrangements for conveyance from bath to bath along a continuous circuit the circuit being fixed by means of containers -or workpieces- carriers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ボディや自
動車部品の塗装ラインに設置されるフルディップまたは
ハーフディップの浸漬型表面処理装置、なかでも電着塗
装装置に関し、特に既存設備を僅かに改造することで対
向流式に変更できる浸漬型表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの塗装には、下塗り塗装、
中塗り塗装および上塗り塗装からなる3コート塗装系が
採用されているが、このうちの下塗り塗装工程には、た
とえば脱脂処理、化成処理あるいは電着塗装などの工程
において、自動車ボディを処理液または塗料液中に全没
させるディッピング塗装法が広く用いられている。
【0003】この種のディッピング塗装法においては、
連続的に搬送される自動車ボディを所定の時間だけ全没
させる必要があるため、処理槽や塗料槽には大量の処理
液や塗料液が収容されている。
【0004】なかでも、電着塗料液は、低固形分に希釈
されているので、常時あるいは間欠的に攪拌しないと顔
料沈降が生じ、また槽内収容量が大量であることから、
いったん顔料が沈降すると再分散させるのはきわめて困
難である。電着塗料液において顔料の分散が不均一であ
ると、塗膜がブツ状になり、これが上塗り塗膜にまで影
響を及ぼすことになる。
【0005】また、電気泳動作用により塗膜形成を行う
電着塗装においては、塗膜形成時、すなわちディッピン
グ時に被塗面で反応ガスが発生し、この気泡をそのまま
放置すると析出中の塗膜内に残留して塗膜欠陥になる。
この意味からも、槽内の電着塗料液に適当な流速を与
え、これにより反応ガスを被塗面から除去する必要があ
る。
【0006】さらに、電着塗装においては、塗膜形成時
に反応熱が生じるため、被塗面近傍の塗料温度が上昇し
塗膜抵抗が低下するが、これを放置すると局部的に厚膜
になる。電着膜厚が不均一であると、塗膜表面品質、た
とえば鮮映性や塗り肌も不均一となる他、厚膜すぎると
コスト的にも問題がある。したがって、被塗面に適温の
塗料液を送って冷却する意味からも、槽内攪拌が必要と
なる。
【0007】一方、塗装工程の前工程である溶接工程で
は、車体パネルをスポット溶接やアーク溶接などにより
接合して組み立てるので、スポット溶接時のスパッタ等
の金属粉が自動車ボディに付着したまま塗装工程に搬入
される。電着塗装工程の前処理工程では、このような異
物を洗浄するために多段の洗浄工程が設けられている
が、微細な金属粉や室内に付着した異物を完全に洗い落
とすことはできない。
【0008】こうした金属粉が電着槽内に持ち込まれる
と、これが自動車ボディの特に水平部などに再付着し、
電着塗膜内に入りこんで塗膜欠陥を引き起こすことにな
る。このため、被塗面に付着しようとする金属粉などの
異物を除去し、また濾過器により槽外へ排出する意味か
らも、槽内攪拌が利用されている。
【0009】このように、顔料沈降の防止あるいは顔料
分散の均一化、気泡や熱の除去および異物の付着防止な
どの諸観点から、電着槽内の攪拌が行われている。
【0010】この種の槽内攪拌については、従来より特
開平6−272091号公報、特開平6−272092
号公報、特開平8−41687号公報等に記載された塗
料循環方式が知られている。
【0011】従来の塗料循環方式による槽内攪拌は図1
1に示すが、概ね以下のとおりである。すなわち、同図
に示されるように、被塗物である自動車ボディBは、ハ
ンガHに搭載され、電着塗料液Lが投入された電着槽1
内へ、オーバーヘッドコンベアCにより一定速度で搬入
される。
【0012】電着槽1における自動車ボディBは、約3
0°の角度で入槽し、3分以上の全没時間を確保して槽
内を通過したのち、約30°の角度で出槽する。この
間、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁および底
壁に配置された電極板(図示を省略する。)を介して、
電着槽内の電着塗料Lに300V前後の直流電圧が印加
され、これによりアース側であるボディBとの間で塗料
粒子の電気泳動が生じ、ボディBの内外板や袋構造内面
に電着塗膜が形成される。
【0013】従来の槽内攪拌としては、大きく2つの循
環系が設けられている。その一つは、電着槽1の出槽部
(図において右端)に設けられたオーバーフロータンク
Tから塗料液Lを吸引し、濾過後にこれを槽内のノズル
21から吐出する循環系2であり、他の一つは、電着槽
1自体から塗料液Lを吸引し、濾過後に再び槽内のノズ
ル31から吐出する循環系3である。図において二重矢
印で示すように、何れの循環系2,3も、槽内に大きな
塗料液Lの循環が生じるようにノズル21,31から吐
出され、この大きな塗料液Lの循環によって槽内攪拌が
行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電着塗装装置のように、表面流方向とボディBの移動方
向とを同一方向とすると、ボディBによって持ち込まれ
たゴミが入槽部(図において左端)において電着槽1全
体に拡がる傾向がきわめて強く、しかも、オーバーフロ
ータンクTに至るまでの間、ボディBの移動にともなっ
て浮遊するので、電着塗膜が形成される際にこうしたゴ
ミが塗膜内に埋没するといった問題があった。
【0015】また、表面流方向とボディBの移動方向と
を同一方向とすると、上述した気泡や反応熱の除去効果
を維持するためには、液流とボディBとの相対速度を一
定以上に設定する必要があり、これにより攪拌に要する
エネルギーが多大となるという問題もあった。しかも、
電着槽1内の液流を高め過ぎると泡の巻き込みが生じ易
くこれがボディBに付着するという問題もあって、液流
を高めるにも上限があった。通常の自動車ボディの塗装
ラインではコンベア速度が0.1m/sec、液流速度
が0.2m/secであり、これにより相対速度は0.
1m/secとなる。
【0016】そこで、本願出願人は、電着槽内の液流方
向をボディの移動方向に対して対向させるとともに、電
着槽1の入槽側にオーバーフロータンクTを配置するこ
とを先に提案した(特開平11−200092号公報参
照)。こうすることで、液流とボディとの相対速度が速
くなり気泡や反応熱の除去効果が高まるとともに、ボデ
ィによって持ち込まれたゴミを入槽部からそのままオー
バーフロータンクTへ排出することができる。
【0017】ところが、この電着塗装装置では、設備を
新規に設置する際には問題ないが、従来の順流方式の電
着塗装装置を対向流方式に改造するには多大な設備費用
を要し、現実的ではなかった。
【0018】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、既存設備を僅かに改造する
ことで対向流式に変更できる浸漬型表面処理装置を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成
するために、請求項1記載の浸漬型表面処理装置は、
理槽に満たされた処理液に被処理物である自動車ボディ
を浸漬する浸漬型表面処理装置において、前記処理槽の
うち、液面から前記自動車ボディのルーフ近傍を流れる
表面域及び前記自動車ボディの側面を流れる中間域の処
理液の流れを前記被処理物の移動方向に対して対向する
方向とするとともに、前記処理槽の側壁に設けられて前
記中間域の処理液の流れを形成するライザーノズルを含
む第1の循環系と、前記処理槽のうち、前記処理槽の底
壁から前記自動車ボディの床面近傍を流れる底面域の処
理液の流れを前記被処理物の移動方向に対して同一方向
とする第2の循環系と、 前記処理槽の入槽側及び出槽
側のそれぞれに設けられたオーバーフロー槽と、前記底
面域の処理液の流れ方向の先端に形成され、流下した処
理液の一部を集約するホッパーとを備え、前記第1及び
第2の循環系の一方は、前記ホッパー及び前記一方のオ
ーバーフロー槽から処理液を吸引し、前記第1及び第2
の循環系の他方は、前記他方のオーバーフロー槽から処
理液を吸引するとともに、前記処理槽の底壁が、前記ホ
ッパーが最下面となるように傾斜していることを特徴と
する。
【0020】(2)また、請求項2記載の浸漬型表面処
理装置は、処理槽に満たされた処理液に被処理物である
自動車ボディを浸漬する浸漬型表面処理装置において、
前記処理槽のうち、液面から前記自動車ボディのルーフ
近傍を流れる表面域及び前記自動車ボディの側面を流れ
る中間域の処理液の流れを前記被処理物の移動方向に対
して対向する方向とするとともに、前記処理槽の側壁に
設けられて前記中間域の処理液の流れを形成するライザ
ーノズルを含む第1の循環系と、前記処理槽のうち、前
記処理槽の底壁から前記自動車ボディの床面近傍を流れ
る底面域の処理液の流れを前記被処理物の移動方向に対
して同一方向とする第2の循環系と、前記処理槽の入槽
側に設けられたオーバーフロー槽と、前記処理槽の出槽
側に設けら れ、前記処理槽の前記底面域で連通するサク
ション槽とを備え、前記第1及び第2の循環系の一方
は、前記サクション槽から処理液を吸引し、前記第1及
び第2の循環系の他方は、前記オーバーフロー槽から処
理液を吸引するとともに、前記第1の循環系及び/又は
前記第2の循環系に設けられたポンプが、竪型ポンプで
あることを特徴とする。
【0021】この請求項1及び2記載の浸漬型表面処理
装置では、被処理物が通過する表面域(液面から自動車
ボディのルーフ近傍)及び中間域(自動車ボディの側
面)の処理液の流れが被処理物の移動方向に対向してい
るので、液流と被処理物との相対速度を高めることがで
き、その結果金属粉などの異物の付着をより効果的に防
止することができる。また、電着塗装装置に適用した場
合には、被塗物表面で生じる気泡や熱を効果的に除去す
ることができるとともに、内外板の電着付き廻り性の差
が小さくなる。
【0022】特に、被処理物が通過する表面域及び中間
域の処理液の流れが被処理物の移動方向に対向している
のに対して、底面域(処理槽の底壁から自動車ボディの
床面近傍)の塗料液の流れが被処理物の移動方向に対し
て同一方向となっているので、従来の表面処理装置の循
環系の吹き出し方向を変更するだけで、従来の順流方式
を対向流方式に改造することができる。
【0023】また、第1の循環系が中間域の流れを形成
するライザーノズルを含んでいるので、表面域の対向流
と底面域の順流との間の中間域に生じがちな処理液の停
滞を防止することができ、中間域についても被処理物と
処理液との相対速度を高めることができる。
【0024】(3) また、請求項1記載の発明では
理槽の入槽側、出槽側にオーバーフロー槽を設けている
ので、被処理物の入槽時に発生した気泡や持ち込まれた
異物をそのままオーバーフロータンクへ流し出すことが
でき、これにより「ブツ」などの塗膜欠陥を減少させる
ことができる。
【0025】また、処理槽全体の液流を一の方向にする
のではなく、処理槽内において処理液の循環がなされる
ので、大容量の処理槽にあっても、高能力あるいは多数
の循環系を必要とせず、設備費やランニングコストの点
においても有利となる。
【0026】(4) さらに請求項1記載の浸漬型表面
処理装置は、底面域の処理液の流れ方向の先端に、流下
した処理液の一部を集約するホッパーが形成されている
ので、底面域を流下して異物を含んだ処理液の一部がホ
ッパーに導かれ、ここに濾過器などを設けることで処理
液に含まれた異物を系外へ排出することができる。本発
明に係るホッパーは、異物を集約し易くする意味から、
底面域の液流方向に対向し、かつ徐々に縮径する構造と
することが望ましい。
【0027】(5) さらに請求項1記載の発明では
第1及び第2の循環系の一方は、ホッパー及び一方のオ
ーバーフロー槽から処理液を吸引し、第1及び第2の循
環系の他方は、他方のオーバーフロー槽から処理液を吸
する。
【0028】(6) また、請求項1記載の発明では
前記処理槽の底壁を、前記ホッパーが最下面となるよう
に傾斜させている。処理槽内をメンテナンスする際など
においては、処理液を別途設けられたタンクに移液する
が、本発明のようにホッパーが最下面となるように処理
槽の底壁を傾斜させると、処理槽内の処理液を全て移液
することができる。したがって、処理槽に残留した処理
液を廃棄するといったコスト的無駄がなくなり、また残
留した処理液が固まってゴミの原因となったりすること
がなくなる。
【0029】(7) 請求項2記載の発明では、処理槽
の出槽側に、処理槽の底面域で連通するサクション槽が
設けられているので、被処理物の入槽時に発生した気泡
や持ち込まれた異物が、底面域の連通路を介してサクシ
ョン槽に集められ、ポンプの吸引力で処理槽から排出す
ることができ、これにより「ブツ」などの塗膜欠陥を減
少させることができる。
【0030】また、請求項2記載の発明では処理槽の入
槽側に、オーバーフロー槽が設けられている。処理液の
対流化に伴って、処理液の表面泡や浮遊ゴミは流されて
入槽側に集まってくることとなるが、入槽側にオーバー
フロー槽を設けることにより、表面泡や浮遊ゴミをその
ままオーバーフロータンクへ流し出すことができ、これ
により「ブツ」などの塗膜欠陥を減少させることができ
る。また、オーバーフロー槽を入槽側のみに設けること
とすれば、処理槽の液量の管理は、このオーバーフロー
槽のみにおいて監視することができ、処理槽の液量の管
理が容易となる。
【0031】さらに、請求項2記載の発明では、第1の
循環系及び/又は第2の循環系に設けられたポンプが、
竪型ポンプであるため、ポンプ軸からの液漏れがあった
場合でも、横型ポンプに比べて大きな問題とはならず、
メンテナンスが容易であるという利点がある。
【0032】() 請求項記載のように、非稼働時
において、前記第1の循環系及び/又は前記第2の循環
系に設けられたポンプに対し、稼働時に供給される電力
とこの電力の40%〜70%の電力とを交互に繰り返し
供給することもできる。
【0033】非稼働時においては、ポンプなどの電力が
必要とされるものはできる限り停止することが省エネの
観点から好ましいが、第1又は第2の循環系を停止して
しまうと処理液が沈降するので好ましくない。そこで本
発明では、稼働時に供給される電力を間欠的に供給する
とともに、それ以外はこの電力の40〜70%の電力を
供給する。これにより、処理液の沈降防止を図りつつ最
大限に省エネを達成することができる。
【0034】()上述した本発明の浸漬型表面処理装
置には、被処理物又は被塗物を全没させるフルディップ
法と、被処理物又は被塗物の一部を浸漬するハーフディ
ップ法とが含まれる。また、本発明の浸漬型表面処理
置における表面処理には、脱脂処理、表面調整処理、化
成処理などの前処理と、電着塗装とが含まれる。
【0035】本発明の浸漬型表面処理装置は、自動車ボ
ディ、自動車部品など、各種金属製部品の表面処理に適
用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、被処理物が通過する表
面域及び中間域の処理液の流れが被処理物の移動方向に
対向しているので、液流と被処理物との相対速度を高め
ることができ、その結果金属粉などの異物の付着をより
効果的に防止することができる。また、電着塗装装置に
適用した場合には、被塗物表面で生じる気泡や熱を効果
的に除去することができるとともに、内外板の電着付き
廻り性の差が小さくなる。
【0037】特に、被処理物が通過する表面域及び中間
域の処理液の流れが被処理物の移動方向に対向している
のに対して、底面域の塗料液の流れが被処理物の移動方
向に対して同一方向となっているので、従来の表面処理
装置の循環系の吹き出し方向を変更するだけで、従来の
順流方式を対向流方式に改造することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の浸漬型表面処理装置の第1の実施形
態である電着塗装装置を示す断面図、図2は図1のII-I
I 線に沿う断面図、図3は要部平面図、図4は電着付き
廻り性能を測定するためのテストピースを示す斜視図及
び断面図、図5は電着塗料液の相対速度に対する内外板
付き廻り性の実験結果を示すグラフ、である。図6は、
ゴミ消失時間、ゴミ排出割合、ボディ相対速度に関する
実験結果を示す図表である。
【0039】この第1の実施形態の電着塗装装置は、長
い船状の電着槽(処理槽)1を有し、この電着槽1内に
電着塗料液Lが満たされている。被塗物(被処理物)で
ある自動車ボディBは、ハンガHに搭載された状態でオ
ーバーヘッドコンベアCにより一定速度で搬入される
が、電着槽1内へボディBを全没させるために、オーバ
ーヘッドコンベアCは、電着槽1の入槽側で約20°〜
40°の下向き傾斜とされ、電着槽有効範囲においては
ボディBが全没する高さを保ち、出槽側で約20°〜4
0°の上向き傾斜とされている。図1においては、図の
左側が入槽側であり右側が出槽側である。
【0040】電着槽有効範囲、つまりボディBが全没す
る範囲の電着槽1の長さは、3分以上の全没時間が確保
されるように設定されている。ボディBが入槽される
と、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁および底
壁に配置された電極板(図示を省略する。)を介して、
電着塗料Lに300V前後の直流電圧が印加され、これ
によりアースされたボディBとの間で塗料粒子の電気泳
動が生じ、ボディBの内外板や袋構造内面に電着塗膜が
形成される。
【0041】電着槽1の出槽側の外部には、オーバーフ
ロー槽T1が設けられており、電着槽1とオーバーフロ
ー槽T1との間の堰を越えた電着塗料液Lは当該オーバ
ーフロー槽T1へ流入する。
【0042】また、電着槽1の入槽側の外部にも、オー
バーフロー槽T2が設けられており、電着槽1とオーバ
ーフロー槽T2との間の堰を越えた電着塗料液Lは当該
オーバーフロー槽T2へ流入する。このオーバーフロー
槽T2を設けることで、ボディBに対向して流れてくる
表面域の液流に含まれたゴミ等をそのままオーバーフロ
ー槽T2へ導くことができる。
【0043】ちなみに、図11にて説明したように、従
来の順流方式の電着槽1では出槽側にオーバーフロー槽
Tが設けられているので、こうした順流方式の電着槽を
対向流方式の電着槽に改造する場合には、出槽側のオー
バーフロー槽T1はそのまま流用することができ、入槽
側のオーバーフロー槽T2のみを新設すれば足りる。
【0044】電着槽1の出槽側の傾斜面の底面にはホッ
パー11が形成されており、このホッパー11は、図3
の平面図に示されるように電着槽1の幅方向に2つ形成
されている。このホッパー11は、後述する底面域を流
下した電着塗料液Lの一部を集約するためのもので、そ
の先端には塗料配管21が設けられている。底面域を流
下した電着塗料液Lに含まれる金属粉などの異物の殆ど
は、自重および底面域からの液流の惰性力によってホッ
パー11側に導かれることになるので、ホッパー11を
設けることでフィルタ27による濾過効果が大いに期待
され、電着槽1に戻される電着塗料液Lは異物の混入が
少ないものとなる。
【0045】出槽側のオーバーフロー槽T1にも、塗料
配管22が設けられ、先程のホッパー11に設けられた
塗料配管22と接続されて、塗料配管25を構成する。
このとき、ホッパー11を介して電着槽1から吸引する
電着塗料液の量と、オーバーフロー槽T1から吸引する
電着塗料液の量とを調節するために、それぞれの塗料配
管21,22には流量調節弁23,24が設けられてい
る。特に限定はされないが、たとえば電着槽1から60
%、オーバーフロー槽T1から20%の電着塗料液を吸
引し、残りの電着塗料液は後述する入槽側のオーバーフ
ロー槽T2から吸引して電着槽1へ吐出する。
【0046】塗料配管25には、吸引ポンプ26、フィ
ルタ27、熱交換器28および複数のノズル29(簡略
的に図1には1つのノズルを示す。)が設けられてお
り、オーバーフロー槽T1及びホッパー11を介した電
着槽1からの電着塗料液Lは、ポンプ26で吸引され、
フィルタ27で濾過されたのち、熱交換器28で適切な
温度に調節され、その一部は電着槽1の出槽側の底面近
傍においてノズル29から出槽側へ向かって吐出する。
また他の一部の電着塗料液Lは出槽側の側壁に設けられ
た複数のノズル36,37に導かれ、ここから電着槽1
の入槽側に向かって吐出する。
【0047】同様に、入槽側のオーバーフロー槽T2に
も塗料配管31が設けられ、この塗料配管31に、吸引
ポンプ32、フィルタ33、熱交換器34および複数の
ノズル35(簡略的に図1には1つのノズルを示す。)
が設けられている。そして、オーバーフロー槽T2の電
着塗料液Lは、ポンプ32で吸引され、フィルタ33で
濾過されたのち、熱交換器34で適切な温度に調節さ
れ、その一部は電着槽1の入槽側の底面近傍においてノ
ズル35から出槽側へ向かって吐出する。また他の一部
の電着塗料液Lは入槽側の側壁に設けられた複数のノズ
ル36,37に導かれ、ここから電着槽1の入槽側に向
かって吐出する。
【0048】図2に示すように、電着槽1の両側壁に
は、その長手方向に沿って複数本の保持パイプ38が固
定されており、この保持パイプ38に前述したノズル3
6,37が取り付けられている。また同図に示すよう
に、電着槽1の底壁にも、その長手方向に沿って複数本
の保持パイプ39が固定されており、この保持パイプ3
9に既述したノズル29,35が取り付けられている。
なお、図1においては、保持パイプ38,39及びノズ
ル36,37は図示を省略してある。
【0049】電着槽1の両側壁に配置されたノズル36
は、電着塗料液Lの吐出方向が入槽側に沿うように設け
られて、電着槽1の全体としての液流のうち、表面域を
流れる入槽側へ向かう液流は、主としてこれらのノズル
36からの吐出力によって生じることとなる。
【0050】また、電着槽1の両側壁に配置されたノズ
ル37は、電着塗料液Lの吐出方向が入槽側に沿うよう
に設けられ、電着槽1の全体としての液流のうち、中間
域を流れる入槽側へ向かう液流は、主としてこれらのノ
ズル37からの吐出力によって生じることとなる。
【0051】これに対して、電着槽1の底壁に配置され
たノズル29,35は、電着塗料液Lの吐出方向が出槽
側に沿うように設けられ、電着槽1の全体としての液流
のうち、底面域を流れる出槽側へ向かう液流は、主とし
てこれらのノズル29,35からの吐出力によって生じ
ることとなる。
【0052】なお、図2に、本実施形態で言うところの
表面域、中間域及び底面域を図示したが、これらの領域
は厳密な境界を有する性質のものではなく、表面域とは
液面からボディのルーフ近傍、中間域とはボディの側
面、底面域とは底壁からボディの床面近傍をいうもので
ある。
【0053】次に作用を説明する。ポンプ26を駆動
し、ホッパー11から底面域を流下した電着塗料液Lと
オーバーフロー槽T1の槽内の電着塗料液Lとを、流量
調節弁23,24を所定の開度に調節することで吸引す
る。この電着塗料液Lは、フィルタ27によって濾過さ
れ、熱交換器28によって適切な温度に調節されたの
ち、複数のノズル29,36,37から電着槽1内へ吐
出される。
【0054】同様に、ポンプ32を駆動し、オーバーフ
ロー槽T2から槽内の電着塗料液Lを吸引する。この電
着塗料液Lは、フィルタ33によって濾過され、熱交換
器34によって適切な温度に調節されたのち、複数のノ
ズル35,36,37から電着槽1内へ吐出される。
【0055】そして、電着槽1の底壁に設けられたノズ
ル29,35からは、出槽側へ向かって電着塗料液Lが
吐出される一方で、電着槽1の両側壁に設けられたノズ
ル36,37からは、入槽側へ向かって電着塗料液Lが
吐出されるので、これらの吐出力により、ボディBが通
過する表面域及び中間域にボディBの移動方向に対向す
る方向の液流が生じ、ボディBの床下の底面域にボディ
Bの移動方向と同方向の液流が生じる。
【0056】液流は、まずボディBが通過する表面域及
び中間域においては出槽側から入槽側へ向かう一の方向
となり、底面域においては入槽側から出槽側へ向かう一
の方向となり、電着槽1全体として一つの大きな槽内循
環流が生じることになる。
【0057】この槽内循環流は、ボディBが通過する表
面域及び中間域全体の液流が一の方向とされているの
で、電着有効領域において電着塗料液が滞留することの
ない適正な液流が確保される。これにより顔料沈降の防
止あるいは顔料分散の均一化、気泡や熱の除去および異
物の付着防止を達成することができる。さらに、表面域
及び中間域の液流がボディBの対向流とされているの
で、ボディBに対する電着塗料液Lの相対速度を高める
ことができ、その結果、金属粉などの異物の付着をより
効果的に防止することができる。また、ボディBの表面
で生じる気泡や熱を効果的に除去することができるとと
もに、内外板の電着付き廻り性の差が小さくなる。
【0058】また、電着槽1全体の液流を一の方向にす
るのではなく、電着槽1内において一つの大きな循環が
なされるので、こうした電着槽1のように大容量の処理
槽にあっても、高能力あるいは多数のポンプ、配管など
からなる循環系を必要とせず、設備費やランニングコス
トの点においても有利となる。
【0059】さらに、底面域の終端、すなわちホッパー
11の部分では、電着塗料液Lに含まれた金属粉などが
停滞し易くなり、これをそのままホッパー11で集約
し、フィルタFで系外へ除去することができる。
【0060】特に、本実施形態の電着塗装装置は、図1
1に示す従来の順流方式の電着塗装装置に対し、実質的
にはノズルの向きと入槽側にオーバーフロー槽T2を設
けるだけで実現できるので、既存設備を改造する費用、
工期等に著しく有利である。
【0061】ちなみに、被塗物Bと電着塗料液Lとの相
対速度と電着付き廻り性との関係を検討した。図4に示
すテストピース40は鉄製箱であり、その一面にφ8m
mの電着付き廻り孔41が形成されている。また、箱の
内部には等間隔で2枚の仕切り板42,43が設けら
れ、これらの仕切り板42,43にもそれぞれφ8mm
の電着付き廻り孔44,45が形成されている。
【0062】このテストピース40を、液温28℃の電
着塗料液が満たされた電着槽内に3分間全没させ250
Vの電圧(スロースタートを30秒実施)を印加して電
着塗装を行った。テストピース40と電着塗料液との相
対速度を種々に変更させながら複数のテストピース40
に電着塗装を施し、図4(B)に示す外板a,bと袋構
造内c,dの膜厚をそれぞれ測定し、その膜厚比cd/
ab(%)を測定した。この結果を図5に示す。
【0063】同図の結果からも明らかなように、相対流
速が0.2m/sec以上あると内板(袋構造内)/外
板の膜厚比が35%に近づき、外板の過膜厚と内板の膜
厚不足が防止でき、コスト及び塗装品質の両面で理想的
となる。また、0.2m/secを超えても膜厚比はさ
ほど良好とはならない。
【0064】さらに、第1の実施形態の浸漬型表面処理
装置と従来の浸漬型表面処理装置とのゴミ消失時間(s
ec)、ゴミ排出割合(3分間)およびボディ相対流速
(m/sec)とを比較し、検討した。この結果を図6
に示す。
【0065】ゴミ消失時間については、1/5大の実験
設備を作製してゴミ消失(除去)のシミュレーションを
行った。ゴミの代用として5mm径のプラスチックボー
ル3000個を用い、このプラスチックボールを1/5
大の実験設備の電着槽に投入し、電着槽から除去される
時間(sec)を測定した。実験の結果、従来の表面処
理装置では、10分以上経過してもゴミは除去されなか
ったのに対し、本願発明の第1の実施形態の表面処理装
置では、140秒で除去できた。これにより、プラスチ
ックボールのように電着塗装液の表面に浮遊する表面泡
や比重の軽いゴミは、第1の実施形態の表面処理装置を
用いて短時間で除去できることがわかった。
【0066】ゴミ排出時間については、上述したゴミ消
失時間と同様に、1/5大の実験装置にてシミュレーシ
ョンを行った。ゴミの代用として鉄粉ゴミを用い、この
鉄粉ゴミ30gを電着槽に投入し、3分経過後、電着塗
装液の循環経路に設けた金網フィルターに捕集される鉄
粉量から、捕集率を算出した。実験の結果、従来の表面
処理装置では、57.1%の鉄粉ゴミが排出されたのに
対し、本願発明の第1の実施形態の表面処理装置では、
97.2%の鉄粉ゴミが排出された。これにより、鉄粉
のように処理液の底面に沈降する金属ゴミ等は、第1の
実施形態の表面処理装置を用いれば除去できることがわ
かった。
【0067】また、ボディ相対流速(m/sec)を測
定した結果、従来の表面処理装置の相対流速は、0.1
m/secであったのに対し、本願発明の第1の実施形
態の表面処理装置の相対速度は、0.24m/secで
あった。これは、電着槽1の底部のライザーの向きの変
化による対向流化と、サイドライザーの追加による対向
流化とに起因するものである。これにより、ボディ相対
速度の向上が図られ、ボディの内板/外板へ塗着する電
着塗膜の厚さのバランスが改善され、塗料利用量を節約
することが期待できる。
【0068】これらの検討結果に基づき、総合評価を行
った。従来の浸漬型表面処理装置は、ゴミ消失時間が長
く、ゴミ排出割合が低く、ボディ相対速度も低いため、
不良(×)と総合評価した。一方、第1の実施形態は、
ゴミ消失時間が短く、ゴミ排出割合が高く、ボディ相対
流速が早いため、良好(○)との総合評価をした。
【0069】第2実施形態 以下、第2実施形態を図面に基づいて説明する。図7
は、第2の実施形態である電着塗装装置を示す断面図で
ある。この第2の実施形態は、電着槽1の電着塗料液L
をボディBの進行方向と逆にする(対向流とする)点
で、第1の実施形態と共通する。第2の実施形態が、第
1の実施形態と異なる点は、処理槽1の出槽側に、電着
槽1の底面域には、ホッパー11を設け、このホッパー
11を介して電着槽1と連通するサクション槽T3が設
けられ、さらに、このサクション槽には、竪型ポンプ2
6’が設けられている点である。
【0070】これに伴い、サクション槽T3と電着槽1
との堰を高くして、電着槽1とサクション槽T3とが上
面で連通しないようにしている。なお、第2の実施形態
における、ボディBの電着作用、及び電着塗料液Lの循
環等は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略
する。
【0071】この実施形態における特徴的な作用は、電
着槽1の底面域に設けられた、ホッパー11によって、
電着槽1中のゴミ(主に金属ゴミ等の比重の大きいゴ
ミ)が、電着槽1と連通するサクション槽T3に集めら
れることとなる。ここに集まった、電着塗料液Lは竪型
ポンプ26’に吸引され、第1の実施形態と同様にフィ
ルターFを通過して電着槽1に還流される。
【0072】特に、この実施形態によれば、サクション
槽に集まった鉄粉等のゴミを多く含む電着塗料液Lをポ
ンプ26’で吸引することとなり、ゴミを効率良く除去
することができる。
【0073】また、電着槽1と底面域で連通しているサ
クション槽T3とは、電着塗料液面で連通させる必要が
ない。このため、両槽の堰を高くしている。よって、電
着槽1の電着塗料液の液面は、入槽側のオーバーフロー
槽T2とのみ連絡することとなる。その結果、電着塗料
液Lの液量は、入槽側のオーバーフロー槽T2の液面だ
けを監視すれば調節ができ、電着塗料液Lの液量の管理
が容易になる。
【0074】そして、電着槽1の対流化に伴って、電着
液Lの表面泡や浮遊ゴミは、流されて入槽側に集まり、
オーバーフロー槽T2に流れ込むこととなる。このオー
バーフロー槽T2に流れ込んだ電着塗料液Lをろ過する
ことで、表面泡や浮遊ゴミといった比重の低いゴミを効
率良く捕集することができる。
【0075】特に、第2の実施形態の電着塗装装置も第
1の実施形態と同様に、図11に示す従来の順流方式の
電着塗装装置に対し、実質的にはノズルの向きと入槽側
にオーバーフロー槽T2を設けるだけで実現できるの
で、竪型ポンプを採用した既存設備を改造する費用、工
期等に著しく有利である。
【0076】さらに、第2の実施形態の浸漬型表面処理
装置と従来の浸漬型表面処理装置とのゴミ消失時間(s
ec)、ゴミ排出割合(3分間)およびボディ相対流速
(m/sec)とを比較し、検討した。この結果を図8
に示す。実験の方法は、第1の実施形態と同様である。
【0077】実験の結果、ゴミ消失時間は、従来の表面
処理装置では、10分以上経過してもゴミは除去されな
かったのに対し、本発明の第2の実施形態の表面処理装
置では、140秒で除去できた。
【0078】また、ゴミ排出割合については、従来の表
面処理装置では、57.1%の鉄粉ゴミが排出されたの
に対し、本発明の第2の実施形態の表面処理装置では、
97.2%の鉄粉ゴミが排出された。
【0079】さらに、ボディ相対流速(m/sec)を
測定した結果、従来の表面処理装置の相対流速は、0.
1m/secであったのに対し、本発明の第2の実施形
態の表面処理装置の相対速度は、0.24m/secで
あった。
【0080】これらの検討結果に基づき、総合評価を行
った。従来の浸漬型表面処理装置は、ゴミ消失時間が長
く、ゴミ排出割合が低く、ボディ相対速度も低いため、
不良(×)と総合評価した。一方、本第2の実施形態
は、ゴミ消失時間が短く、ゴミ排出割合が高く、ボディ
相対流速が早いため、良好(○)との総合評価をした。
【0081】このように、第2の実施形態は、第1の実
施形態と同様の実験結果が得られた。これにより、第2
の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用に
より、同様の効果が得られることがわかった。
【0082】第3の実施形態 図9は、第3の実施形態である電着塗装装置を示す断面
図である。この第3の実施形態は、電着槽1の電着塗料
液LをボディBの進行方向と逆にする(対向流とする)
点で、第1および第2の実施形態と共通する。第3の実
施形態が、第1および第2の実施形態と異なる点は、電
着槽1の底壁を、ホッパー11が最下面となるように、
入槽側から出槽側に向かって鉛直下向きに傾斜させた点
である(同図に傾斜角αにて示す)。また、電着槽1そ
のものやライザーなどの各種機器を清掃、保守する際
に、電着塗料液Lを一時的に移液するための移液タンク
5が設けられ、さらに塗料配管25のポンプ26とフィ
ルタ27との間に分岐塗料配管25aが設けられてい
る。この分岐塗料配管25aには、開閉弁25bが設け
られ、この開閉弁25bを開くことで電着槽1内の電着
塗料液Lを移液タンク5へ移送することができる。
【0083】このように電着槽1の底壁をホッパー11
に向かって傾斜させることで、電着槽1に収容された電
着塗料液Lの全量を移液タンク5へ移送することがで
き、残留塗料を廃棄することがなくなる。
【0084】また、本例では、移液タンク5への循環系
は塗料配管25を共用し、定常運転時においてこの塗料
配管25には常時電着塗料液Lが循環しているので、配
管内に塗料が沈降してゴミブツの原因となることを防止
することができる。
【0085】なお、電着槽1の底壁の傾斜は、同図に示
すように入槽側から出槽側に至る全体を傾斜させなくて
も、底壁の一部を傾斜させても良い。
【0086】他の実施形態 図10は本発明に係るポンプの駆動例を示すグラフであ
る。このポンプは図1に示す例で言えばポンプ26およ
び/またはポンプ32に相当する。塗装ラインの表面処
理装置では、ボディなどのワークが処理槽内へ搬入され
ていない場合はできる限り省エネ運転することが望まし
いが、電着塗料液Lなどのように沈降しやすい処理液を
取り扱う装置においては沈降防止をも考慮する必要があ
る。
【0087】そこで、本例では、表面処理装置が非稼働
時、つまりワークが搬入されていないときは、サイクル
タイムをt2として稼働時と同じ電力W1をポンプに供
給する。そして、それ以外の時間は、稼働時に供給され
る電力W1のたとえば70%〜40%程度の電力W2を
ポンプに供給する。ここで電着塗料液を例に取ると、稼
働時と同じ電力W1を供給する時間t1は、たとえば3
0秒〜60秒、サイクルタイムt2は、たとえば30分
〜60分である。
【0088】これにより、処理槽内の処理液はサイクル
タイムt2の間隔で稼働時と同じ循環量となり、それ以
外の時間は70%〜40%の循環量で循環する。この結
果、処理液の沈降が効率よく防止され、しかも30%〜
60%の省エネを達成することができる。
【0089】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0090】たとえば、入槽側に設けたオーバーフロー
槽T2の液面低下を防止するために、図1に示すような
連通管12を当該オーバーフロー槽T2と電着槽1との
間に設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸漬型表面処理装置の第1の実施形態
である電着塗装装置を示す断面図である。
【図2】図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図1に示す電着塗装装置の要部平面図である。
【図4】電着付き廻り性能を測定するためのテストピー
スを示す斜視図及び断面図である。
【図5】電着塗料液の相対速度に対する内外板付き廻り
性の実験結果を示すグラフである。
【図6】本発明の第1の実施形態のゴミ消失時間、ゴミ
排出割合、ボディ相対速度に関する実験結果を示す図表
である。
【図7】本発明の浸漬型表面処理装置の第2の実施形態
である電着塗装装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のゴミ消失時間、ゴミ
排出割合、ボディ相対速度に関する実験結果を示す図表
である。
【図9】本発明の浸漬型表面処理装置の第3の実施形態
である電着塗装装置を示す断面図である。
【図10】本発明の浸漬型表面処理装置に用いられるポ
ンプの駆動例を示すグラフである。
【図11】従来の電着塗装装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電着槽 11…ホッパー T1,T2…オーバーフロー槽 T3…サクション槽 L…電着塗料液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 玄二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 杉山 裕和 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 高水 康夫 東京都新宿区西新宿二丁目6番1号 株 式会社大氣社内 (56)参考文献 特開 平11−200092(JP,A) 特開 平11−106996(JP,A) 特開 平11−92998(JP,A) 特開 平7−18494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 13/00 C25D 13/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽に満たされた処理液に被処理物であ
    る自動車ボディを浸漬する浸漬型表面処理装置におい
    て、 前記処理槽のうち、液面から前記自動車ボディのルーフ
    近傍を流れる表面域及び前記自動車ボディの側面を流れ
    る中間域の処理液の流れを前記被処理物の移動方向に対
    して対向する方向とするとともに、前記処理槽の側壁に
    設けられて前記中間域の処理液の流れを形成するライザ
    ーノズルを含む第1の循環系と、 前記処理槽のうち、前記処理槽の底壁から前記自動車ボ
    ディの床面近傍を流れる底面域の処理液の流れを前記被
    処理物の移動方向に対して同一方向とする第2の循環系
    と、前記処理槽の入槽側及び出槽側のそれぞれに設けられた
    オーバーフロー槽と、 前記底面域の処理液の流れ方向の先端に形成され、流下
    した処理液の一部を集約するホッパーとを備え、 前記第1及び第2の循環系の一方は、前記ホッパー及び
    前記一方のオーバーフロー槽から処理液を吸引し、前記
    第1及び第2の循環系の他方は、前記他方のオーバーフ
    ロー槽から処理液を吸引するとともに、 前記処理槽の底壁が、前記ホッパーが最下面となるよう
    に傾斜している 浸漬型表面処理装置。
  2. 【請求項2】処理槽に満たされた処理液に被処理物であ
    る自動車ボディを浸漬する浸漬型表面処理装置におい
    て、 前記処理槽のうち、液面から前記自動車ボディのルーフ
    近傍を流れる表面域及び前記自動車ボディの側面を流れ
    る中間域の処理液の流れを前記被処理物の移動方向に対
    して対向する方向とするとともに、前記処理槽の側壁に
    設けられて前記中間域の処理液の流れを形成するライザ
    ーノズルを含む第1の循環系と、 前記処理槽のうち、前記処理槽の底壁から前記自動車ボ
    ディの床面近傍を流れる底面域の処理液の流れを前記被
    処理物の移動方向に対して同一方向とする第2の循環系
    と、 前記処理槽の入槽側に設けられたオーバーフロー槽と、 前記処理槽の出槽側に設けられ、前記処理槽の前記底面
    域で連通するサクション槽とを備え、 前記第1及び第2の循環系の一方は、前記サクション槽
    から処理液を吸引し、前記第1及び第2の循環系の他方
    は、前記オーバーフロー槽から処理液を吸引するととも
    に、 前記第1の循環系及び/又は前記第2の循環系に設けら
    れたポンプが、竪型ポンプである浸漬型表面処理装置
  3. 【請求項3】非稼働時において、前記第1の循環系及び
    /又は前記第2の循環系に設けられたポンプに対し、稼
    働時に供給される電力とこの電力の40%〜70%の電
    力とを交互に繰り返し供給する請求項1又は2に記載の
    浸漬型表面処理装置。
JP2001036692A 2000-03-15 2001-02-14 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法 Expired - Lifetime JP3416122B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036692A JP3416122B2 (ja) 2000-03-15 2001-02-14 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
EP01106051A EP1134031B1 (en) 2000-03-15 2001-03-12 Dip type surface treatment apparatus and dip type surface treatment method
US09/804,059 US6610187B2 (en) 2000-03-15 2001-03-13 Dip type surface treatment apparatus and dip type surface treatment method

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-71609 2000-03-15
JP2000071609 2000-03-15
JP2000-342321 2000-11-09
JP2000342321 2000-11-09
JP2001036692A JP3416122B2 (ja) 2000-03-15 2001-02-14 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002206195A JP2002206195A (ja) 2002-07-26
JP3416122B2 true JP3416122B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=27342672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001036692A Expired - Lifetime JP3416122B2 (ja) 2000-03-15 2001-02-14 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6610187B2 (ja)
EP (1) EP1134031B1 (ja)
JP (1) JP3416122B2 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10233069C1 (de) * 2002-07-19 2003-09-18 Lurgi Ag Verfahren zur Herstellung von Propylen aus einem C¶4¶ bis C¶8¶ Olefine enthaltenden Einsatzstrom
DE10235117B3 (de) * 2002-08-01 2004-02-12 EISENMANN Maschinenbau KG (Komplementär: Eisenmann-Stiftung) Anlage zur kataphoretischen Tauchlackierung von Gegenständen
DE10313205A1 (de) * 2002-10-23 2004-05-06 Volkswagen Ag Verfahren zur Behandlung eines Substrats in einem Tauchbad
DE10251047A1 (de) * 2002-11-02 2004-05-19 Bayerische Motoren Werke Ag Anlage zum Behandeln, insbesondere zum Lackieren von Gegenständen
DE10318933A1 (de) * 2003-04-26 2004-11-18 Basf Coatings Ag Elektrotauchlackierverfahren und Durchlaufanlage zu seiner Durchführung
US20050279639A1 (en) * 2004-06-17 2005-12-22 Shrewsburg Timothy J Coating process and apparatus with improved resistance to bacteria
EP1742158A1 (en) * 2005-07-07 2007-01-10 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Method and program for simulating occurrence of air pocket
US7739088B2 (en) 2005-07-07 2010-06-15 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Method and program for simulating occurrence of air pocket
JP4849605B2 (ja) * 2006-04-18 2012-01-11 パーカーエンジニアリング株式会社 浸漬型表面処理装置
DE102007021420A1 (de) * 2007-05-02 2008-11-06 Gerd Wurster Wärmetauscher, Verdampfungs-Kälteanlage und verfahrenstechnische Behandlungsanlage für Werkstücke
JP5216556B2 (ja) * 2008-11-28 2013-06-19 本田技研工業株式会社 ディップ式表面処理装置及びディップ式表面処理方法
DE102009034007A1 (de) * 2009-07-21 2011-01-27 Dürr Systems GmbH Beschichtungsanlage und Verfahren zum Beschichten eines Werkstücks
JP5873634B2 (ja) * 2011-01-11 2016-03-01 富士重工業株式会社 電着塗装装置及び電着塗装方法
CN102650071B (zh) * 2011-02-25 2014-06-25 苏州柳溪机电工程有限公司 电泳转移槽
DE102011082798A1 (de) * 2011-09-15 2013-03-21 Dürr Systems GmbH Fördervorrichtung und Verfahren zum Fördern von Werkstücken durch einen Behandlungsbereich
JP6116211B2 (ja) * 2012-11-30 2017-04-19 富士重工業株式会社 金属表面洗浄方法
US20160177975A1 (en) * 2014-12-19 2016-06-23 Sst Systems, Inc. Method and apparatus for draining a work piece during finishing
JP6235525B2 (ja) * 2015-04-22 2017-11-22 トヨタ自動車株式会社 電着槽
JP6190856B2 (ja) * 2015-09-10 2017-08-30 株式会社ダイフク 吊下げ搬送装置
CN106694314B (zh) * 2016-12-30 2022-11-18 广东恒峰机械科技有限公司 全自动浸油烘烤线
DE102017005723A1 (de) 2017-06-16 2018-02-08 Daimler Ag Verfahren zur Bestimmung einer Strömungsgeschwindigkeit eines Fluides relativ zu einer Karosserie eines Kraftfahrzeugs
JP6779245B2 (ja) * 2018-02-26 2020-11-04 株式会社大気社 電着塗装設備
CN110434009A (zh) * 2018-05-04 2019-11-12 宁波方太厨具有限公司 一种叶轮的浸涂用设备及工艺
CN109899666B (zh) * 2019-03-06 2024-04-16 上海工程技术大学 一种零件表面浸润处理工艺及装置
CN110230085B (zh) * 2019-03-21 2021-01-29 襄阳市志达海成科技实业有限公司 一种双色电泳线电泳槽循环防沉淀装置
DE102019115213A1 (de) * 2019-06-05 2020-12-10 Andreas Göhler Tauchbecken für eine Tauchbehandlungsanlage
DE102020208251A1 (de) 2020-07-01 2022-01-05 Dürr Systems Ag Behandlungsstation, Behandlungsanlage und Verfahren zum Behandeln von Werkstücken
DE102020208250A1 (de) 2020-07-01 2022-01-05 Dürr Systems Ag Behandlungsstation, Behandlungsanlage und Verfahren zum Behandeln von Werkstücken
AT523842B1 (de) * 2020-11-24 2021-12-15 Ess Holding Gmbh Vorrichtung zur Oberflächenbehandlung eines Werkstücks in einem mit Behandlungsmittel gefüllten Tauchbad
DE102022124063A1 (de) * 2022-09-20 2024-03-21 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Betreiben eines Tauchbeckens und Vorrichtung zum Betreiben eines Tauchbeckens

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3496082A (en) * 1964-10-19 1970-02-17 Ransburg Electro Coating Corp Electrophoretic coating method and apparatus utilizing bath circulation to minimize impurities
DE3230660C1 (de) * 1982-08-02 1984-01-26 Basf Farben + Fasern Ag, 2000 Hamburg Verfahren und Vorrichtung zur Durchfuehrung einer Elektrotauchlackierung sowie Anwendung
JPH06272091A (ja) 1993-03-18 1994-09-27 Nissan Motor Co Ltd 塗装装置
JP3363196B2 (ja) 1993-03-18 2003-01-08 日産自動車株式会社 電着塗装装置
JP3366692B2 (ja) * 1993-06-30 2003-01-14 パーカーエンジニアリング株式会社 フルディップ式電着塗装装置及び前処理装置
JPH0841687A (ja) 1994-07-29 1996-02-13 Trinity Ind Corp 電着塗装装置
JP3807068B2 (ja) * 1998-01-08 2006-08-09 日産自動車株式会社 電着塗装装置および電着塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1134031A3 (en) 2005-05-25
US20010035126A1 (en) 2001-11-01
JP2002206195A (ja) 2002-07-26
EP1134031A2 (en) 2001-09-19
EP1134031B1 (en) 2012-01-18
US6610187B2 (en) 2003-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3416122B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
KR19990023478A (ko) 침지 표면 처리 시스템 및 이를 사용하는 침지 표면 처리 방법
JP3807068B2 (ja) 電着塗装装置および電着塗装方法
JP3087505B2 (ja) 電着塗装装置
JP3366692B2 (ja) フルディップ式電着塗装装置及び前処理装置
JP3845979B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
JP3993715B2 (ja) ドロス除去方法および除去装置
JP3959879B2 (ja) 電着塗装装置
JP3299922B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
JP4294467B2 (ja) 表面処理装置
JP2561538B2 (ja) 電着塗装前処理装置
JPH06291101A (ja) 板状物の洗浄方法、その方法に用いられる洗浄液槽及び洗浄装置
JP4820298B2 (ja) 表面処理方法
JPH11300253A (ja) ロールコーター塗布装置
JP3371777B2 (ja) 化成処理装置および化成処理方法
JP3832546B2 (ja) 表面処理装置
JP3358513B2 (ja) 電着塗装方法および電着塗装装置
JP2002060998A (ja) 浸漬型表面処理装置
JP3363196B2 (ja) 電着塗装装置
JP2007182616A (ja) 浸漬式表面処理装置
JPH0650542Y2 (ja) 浸漬槽内撹拌装置
JPH11106996A (ja) 電着塗装装置およびこれを用いた電着塗装方法
JPH07258812A (ja) めっき浴清浄方法及びその装置
JP2003117458A (ja) 塗装前処理装置
JPS6279869A (ja) 浸漬塗装方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3416122

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RVOP Cancellation by post-grant opposition
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term