JP2002060998A - 浸漬型表面処理装置 - Google Patents

浸漬型表面処理装置

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JP2002060998A
JP2002060998A JP2000243046A JP2000243046A JP2002060998A JP 2002060998 A JP2002060998 A JP 2002060998A JP 2000243046 A JP2000243046 A JP 2000243046A JP 2000243046 A JP2000243046 A JP 2000243046A JP 2002060998 A JP2002060998 A JP 2002060998A
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hopper
processing liquid
tank
immersion type
processing
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JP2000243046A
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Hiromi Nonomura
広実 野々村
Yoji Honda
陽二 本田
Genji Nakayama
玄二 中山
Shinji Hirayama
伸司 平山
Yasuo Takamizu
康夫 高水
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Taikisha Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Taikisha Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理槽内の処理液に混入した異物を効率的に集
約して系外へ排出できる浸漬型表面処理装置を提供す
る。 【解決手段】電着槽1に満たされた電着塗料液Lにボデ
ィBを浸漬する浸漬型電着塗装装置であって、底面域の
液流方向の先端に、流下した電着塗料液の少なくとも一
部を集約するホッパー11が形成され、ホッパー11で
集約された電着塗料液に含まれる異物を除去する濾過器
32を有する。ホッパー11の入口に処理液ガイド12
が設けられ、底面域を流下した電着塗料液を強制的にホ
ッパーへ案内する位置と底面域を流下した電着塗料液の
流れに沿う位置と回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ボディや自
動車部品の塗装ラインに設置されるフルディップまたは
ハーフディップの浸漬型表面処理装置、なかでも電着塗
装装置に関し、特に処理槽に持ち込まれた金属粉等の異
物を系外へ効率的に除去できる浸漬型表面処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの塗装には、下塗り塗装、
中塗り塗装および上塗り塗装からなる3コート塗装系が
採用されているが、このうちの下塗り塗装工程には、た
とえば脱脂処理、化成処理あるいは電着塗装などの工程
において、自動車ボディを処理液または塗料液中に全没
させるディッピング塗装法が広く用いられている。
【0003】この種のディッピング塗装法においては、
連続的に搬送される自動車ボディを所定の時間だけ全没
させる必要があるため、処理槽や塗料槽には大量の処理
液や塗料液が収容されている。
【0004】なかでも、電着塗料液は、低固形分に希釈
されているので、常時あるいは間欠的に撹拌しないと顔
料沈降が生じ、また槽内収容量が大量であることから、
いったん顔料が沈降すると再分散させるのはきわめて困
難である。電着塗料液において顔料の分散が不均一であ
ると、塗膜がブツ状になり、これが上塗り塗膜にまで影
響を及ぼすことになる。
【0005】また、電気泳動作用により塗膜形成を行う
電着塗装においては、塗膜形成時、すなわちディッピン
グ時に被塗面で反応ガスが発生し、この気泡をそのまま
放置すると析出中の塗膜内に残留して塗膜欠陥になる。
この意味からも、槽内の電着塗料液に適当な流速を与
え、これにより反応ガスを被塗面から除去する必要があ
る。
【0006】さらに、電着塗装においては、塗膜形成時
に反応熱が生じるため、被塗面近傍の塗料温度が上昇し
塗膜抵抗が低下するが、これを放置すると局部的に厚膜
になる。電着膜厚が不均一であると、塗膜表面品質、た
とえば鮮映性や塗り肌も不均一となる他、厚膜すぎると
コスト的にも問題がある。したがって、被塗面に適温の
塗料液を送って冷却する意味からも、槽内撹拌が必要と
なる。
【0007】一方、塗装工程の前工程である溶接工程で
は、車体パネルをスポット溶接やアーク溶接などにより
接合して組み立てるので、スポット溶接時のスパッタ等
の金属粉が自動車ボディに付着したまま塗装工程に搬入
される。電着塗装工程の前処理工程では、このような異
物を洗浄するために多段の洗浄工程が設けられている
が、微細な金属粉や室内に付着した異物を完全に洗い落
とすことはできない。
【0008】こうした金属粉が電着槽内に持ち込まれる
と、これが自動車ボディの特に水平部などに再付着し、
電着塗膜内に入りこんで塗膜欠陥を引き起こすことにな
る。このため、被塗面に付着しようとする金属粉などの
異物を除去し、また濾過器により槽外へ排出する意味か
らも、槽内撹拌が利用されている。
【0009】このように、顔料沈降の防止あるいは顔料
分散の均一化、気泡や熱の除去および異物の付着防止な
どの諸観点から、電着槽内の撹拌が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
槽内撹拌装置は、金属粉などが混入した槽内の電着塗料
液を吸引して濾過器を通過させることで、金属粉などの
異物を槽外へ排出しているが、槽内に設けられた電着塗
料液の吸引口がさほど大きくないので、槽内全ての電着
塗料液を効率的に吸引することができなかった。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、処理槽内の処理液に混入し
た異物を効率的に集約して系外へ排出できる浸漬型表面
処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、請求項1記載の浸漬型表面処理装置は、処理
槽に満たされた処理液に被処理物を浸漬する浸漬型表面
処理装置であって、前記処理槽の底面域の液流方向の先
端に、流下した処理液の少なくとも一部を集約するホッ
パーが形成され、前記ホッパーで集約された処理液に含
まれる異物を除去する濾過器を有する浸漬型表面処理装
置において、前記ホッパーの入口に、前記底面域を流下
した処理液を強制的に前記ホッパーへ案内する位置と前
記底面域を流下した処理液の流れに沿う位置とに可動な
処理液ガイドが設けられている。
【0013】この浸漬型表面処理装置では、ホッパーの
入口に設けられた可動処理液ガイドにより、底面域を流
下した処理液は強制的にホッパーへ案内され、濾過器を
通過することで当該処理液に含まれた異物が除去され
る。本発明に係る処理液ガイドは、底面域を流下した処
理液を強制的にホッパーへ案内する位置とその処理液の
流れに沿う位置とに可動とされているので、処理液を濾
過する必要がない場合には処理液ガイドを底面域を流下
した処理液の流れに沿う位置に設定すれば、被塗物やハ
ンガ等との干渉が回避される。
【0014】(2)上記発明においては特に限定されな
いが、前記処理液ガイドは、前記処理槽に前記被処理物
が浸漬されている間は前記底面域を流下した処理液の流
れに沿う位置(以下、待避位置ともいう。)に設定さ
れ、前記処理槽に前記被処理物が浸漬されていない間は
前記底面域を流下した処理液を強制的に前記ホッパーへ
案内する位置(以下、案内位置ともいう。)に設定され
る(請求項2参照)。
【0015】すなわち、被塗物が浸漬されていない間は
槽内に干渉物がないので、処理液ガイドをホッパーへの
案内位置に設定し、底面域を流下した処理液を強制的に
ホッパーへ案内して濾過器へ導き、異物を槽外へ排出す
る。また、被塗物が浸漬されている間は被塗物やハンガ
等との干渉を避けるために処理液ガイドを待避位置に設
定する。このように、本発明に係る処理液ガイドは被塗
物等との干渉を回避しながら処理液に含まれた異物を効
率的にホッパーへ集約することができる。
【0016】(3)上記発明においては特に限定されな
いが、処理液ガイドをメッシュ板で構成することもでき
る。
【0017】処理液ガイドを案内位置に設定すると、底
面域を流下した処理液は当該処理液ガイドに衝突して、
一部がホッパーへ案内される。このとき、処理液ガイド
をメッシュ板で構成すると、衝突した処理液の一部がメ
ッシュ板を通過することになるので、処理液ガイドの廻
りで生じる乱流を抑制することができる。本発明に係る
メッシュ板の網目を粗くし過ぎると異物まで通過してホ
ッパーへの集約効率が低下する。また、メッシュ板の網
目を細かくし過ぎると処理液の通過が円滑でなくなる。
したがって、異物の捕捉性と処理液の通過性およびメッ
シュ板自体の強度等を考慮しながらメッシュ板の網目の
大きさを決定することが望ましい。
【0018】(4)上記発明においては特に限定されな
いが、前記処理液ガイドの開口高さは、液深の50%〜
75%であることがより好ましい。
【0019】処理液ガイドの開口高さとは、処理液ガイ
ドを案内位置に設定したときの先端と処理槽底面との鉛
直方向の距離をいう。この処理液ガイドの開口高さが液
深の50%未満であるとホッパーへの集約効果が小さ
く、逆に75%を超えると槽内流のバランスが悪化す
る。
【0020】(5)上記発明においては特に限定されな
いが、前記処理液ガイドの回動軸を前記ホッパーの開口
端部に設け、当該処理液ガイドが前記底面域を流下した
処理液を強制的に前記ホッパーへ案内する位置に設定さ
れると前記ホッパーの開口の一部を構成するとともに、
当該処理液ガイドが前記底面域を流下した処理液の流れ
に沿う位置に設定されると前記処理槽の壁面の一部と略
平行になるように構成することもできる。
【0021】このとき、前記処理液ガイドが前記底面域
を流下した処理液の流れに沿う位置に設定されたとき
に、当該処理液ガイドと前記壁面との隙間に液流を生じ
させる撹拌手段を有することがより好ましい。
【0022】処理液ガイドを待避位置に設定すると、処
理液ガイドと処理槽の壁面との間の処理液が沈降、凝縮
するおそれがあるので、撹拌手段によりこの隙間に液流
を生じさせることが好ましい。
【0023】
【発明の効果】請求項1、5および6記載の発明によれ
ば、ホッパーの開口面積が小さくとも処理槽内の処理液
を効率よくホッパーへ集約することができ、処理液に混
入した異物を効率的に系外へ排出できる。また、ホッパ
ーへの集約効率が向上するので、処理槽内における処理
液の循環量を低減することができ、その結果、省エネル
ギ化を図ることができる。
【0024】これに加えて、請求項2記載の発明によれ
ば、処理槽に被塗物が浸漬されている間は、処理液ガイ
ドを待避位置に設定することで被塗物やハンガ等との干
渉を避けることができ、必要な場合にのみ処理液に含ま
れた異物を効率的にホッパーへ集約することができる。
【0025】また、請求項3記載の発明によれば、衝突
した処理液の一部がメッシュ板を通過するので、処理液
ガイドの廻りで生じる乱流を抑制することができる。
【0026】さらに請求項4記載の発明によれば、処理
液の集約効率と槽内流のバランスが向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の浸漬型表面処理装置
の実施形態である電着塗装装置を示す断面図、図2は図
1に示す電着塗装装置の入槽側を示す平面図、図3
(A)(B)は図1に示す電着塗装装置の作用を説明す
るための要部断面図、図4乃至図6はそれぞれ本発明の
浸漬型表面処理装置の他の実施形態を示す要部断面図で
ある。
【0028】本実施形態の電着塗装装置は、長い船状の
電着槽(処理槽)1を有し、この電着槽1内に電着塗料
液Lが満たされている。被塗物(被処理物)である自動
車ボディBは、ハンガHに搭載された状態でオーバーヘ
ッドコンベアCにより一定速度で搬入されるが、電着槽
1内へボディBを全没させるために、オーバーヘッドコ
ンベアCは、電着槽1の入槽側で約20°〜40°の下
向き傾斜とされ、電着槽有効範囲においてはボディBが
全没する高さを保ち、出槽側で約20°〜40°の上向
き傾斜とされている。図1においては、図の左側が入槽
側であり右側が出槽側である。
【0029】電着槽有効範囲、つまりボディBが全没す
る範囲の電着槽1の長さは、例えば3分以上の全没時間
が確保されるように設定されている。ボディBが入槽さ
れると、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁およ
び底壁に配置された電極板(図示を省略する。)を介し
て、電着塗料Lに300V前後の直流電圧が印加され、
これによりアースされたボディBとの間で塗料粒子の電
気泳動が生じ、ボディBの内外板や袋構造内面に電着塗
膜が形成される。
【0030】電着槽1の出槽側の外部には、オーバーフ
ロー槽Tが設けられており、電着槽1とオーバーフロー
槽Tとの間の堰を越えた電着塗料液Lは当該オーバーフ
ロー槽Tへ流入する。
【0031】電着槽1の入槽側の傾斜面の底面にはホッ
パー11が形成されており、このホッパー11は、図2
の平面図に示されるように電着槽1の幅方向に2つ形成
されている。このホッパー11は、後述する底面域を流
下した電着塗料液Lの一部を集約するためのもので、そ
の先端には塗料配管31およびポンプ33が設けられて
いる。底面域を流下した電着塗料液Lに含まれる金属粉
などの異物の殆どは、自重および底面域からの液流の惰
性力によってホッパー11側に導かれることになるの
で、ホッパー11を設けることでフィルタ32による濾
過効果が大いに期待され、電着槽1に戻される電着塗料
液Lは異物の混入が少ないものとなる。
【0032】出槽側のオーバーフロー槽Tにも、塗料配
管21が設けられ、この塗料配管21にポンプ23およ
びフィルタ22が設けられている。
【0033】図示は省略するが、これらの塗料配管2
1,31には、電着塗料液Lを一定温度に保つための熱
交換器が設けられており、その先端にはノズル24,3
4(簡略的に図1には1つのノズルを示す。)が設けら
れている。そして、オーバーフロー槽T及びホッパー1
1を介して吸引された電着槽1からの電着塗料液Lは、
フィルタ22,32で濾過されたのち、熱交換器で適切
な温度に調節され、電着槽1の底面近傍においてノズル
24,34から入槽側へ向かって吐出される。
【0034】なお、電着槽1の両側壁にも、その長手方
向に沿って複数のノズルが取り付けられ、この電着槽1
の両側壁に配置されたノズルは、電着塗料液Lの吐出方
向が出槽側に沿うように設けられている。したがって、
電着槽1内の流れは、図1に示すように時計廻りの方向
に生じることとなる。
【0035】特に本実施形態の電着塗装装置では、ホッ
パー11の入口に、電着槽1の幅方向の全域にわたって
延在する処理液ガイド12が設けられている。この処理
液ガイド12は、図3(A)に示す待避位置と同図
(B)に示す案内位置との間をアクチュエータ13によ
り回動可能とされている。
【0036】同図(A)に示す待避位置とは、ハンガH
に搭載されたボディBの移動軌跡に干渉しない位置であ
って、電着槽1の底面域を流下した電着塗料液Lの一部
はホッパー11に導かれるが、残りの電着塗料液Lは、
当該処理液ガイド12に沿って入槽側の傾斜面を流下
し、入槽側でターンして表面流となって出槽側へ流れる
位置をいう。これに対して、同図(B)に示す案内位置
とは、電着槽1の底面域を流下した電着塗料液Lがホッ
パー11に案内されるように、当該ホッパー11の開口
を大きくする位置であって、例えば液深Dに対して処理
液ガイド12の先端と電着槽1の底面との鉛直方向の距
離D1が50%〜75%、より好ましくは67%前後で
ある。
【0037】次に作用を説明する。ボディBを電着槽1
に浸漬して電着塗装を行う稼働時には、アクチュエータ
13により処理液ガイド12を図3(A)に示す待避位
置に設定する。これにより、ボディBがハンガHに搭載
されて入槽しても何ら干渉することはない。また、電着
槽1に設けられたノズル24,34から電着塗料液Lを
吐出させることにより電着槽1の底面域に入槽側へ向か
う液流が生じ、入槽側に達した電着塗料液Lの一部はホ
ッパー11へ導かれ、残りの電着塗料液Lは当該処理液
ガイド12に沿って入槽側の傾斜面を流下し、入槽側で
ターンして表面流となって出槽側へ流れる。ホッパー1
1へ導かれた電着塗料液Lは、ポンプ33によって吸引
され、塗料配管31に設けられたフィルタ32を通過す
る際に、当該電着塗料液Lに含まれた金属粉などの異物
が除去され、ノズル34から再び電着槽1に戻される。
【0038】これに対して、ボディBが電着槽1内に搬
送されない非生産時(休憩時間や休日など)においても
塗料の沈降を防止するために電着槽1内の液循環は必要
とされる。ただし、アクチュエータ13により処理液ガ
イド12を同図(B)に示す案内位置に設定する。これ
により、電着槽1の底面域を流下した電着塗料液Lの大
部分がホッパー11に案内され、フィルタ32を通過す
る割合が増加することになる。したがって、非生産中に
おいて電着槽1内の循環量を低減することができ、省エ
ネルギを達成することができる。例えば、生産中では電
着槽内全体として0.2m/sの液流が必要であるもの
を、非生産中では電着槽1の底面域において0.2m/
sあれば良く、そのぶんだけポンプ23,33の動力を
低減することができる。
【0039】図4は本発明の他の実施形態を示す要部断
面図であり、本例では処理液ガイド12の回動軸12a
をホッパー11の入口から僅かに入槽側の傾斜面方向に
ずらしている。換言すれば、処理液ガイド12を実線で
示す待避位置に設定したときに当該処理液ガイド12に
てホッパー11の開口部を閉塞しないように回動軸12
aの位置が定められている。こうすることで、例えばホ
ッパー11の開口面積が小さくても生産時において一定
量の電着塗料液Lをホッパー11に吸引することができ
る。特に、既設のホッパー11をそのまま使用する場合
等に適用して好ましい例である。
【0040】図5は本発明のさらに他の実施形態を示す
要部断面図であり、本例では処理液ガイド12の回動軸
12aをホッパー11の入口近傍に設定しているが、実
線で示す待避位置に設定する場合は入槽側の傾斜面方向
に回動させることとしている。またこの場合、処理液ガ
イド12と入槽側の傾斜面との隙間に電着塗料液Lが滞
留し、塗料が沈降、凝縮するおそれがあるので、ノズル
14から電着塗料液Lを吐出する。このノズル14から
の電着塗料液Lの吐出は、処理液ガイド12が待避位置
にある場合にのみ行えば足り、連続的に吐出しても或い
は間欠的に吐出しても良い。
【0041】本例も、ホッパー11の開口面積が小さく
ても生産時において一定量の電着塗料液Lをホッパー1
1に吸引することができる。特に、既設のホッパー11
をそのまま使用する場合等に適用して好ましい例であ
る。
【0042】図6は本発明のさらに他の実施形態を示す
要部断面図であり、処理液ガイド12にメッシュ板を採
用したものである。処理液ガイド12をメッシュ板にす
ることで同図に示すように電着塗料液Lの一部が処理液
ガイド12を通過することとなり、そのぶん液流が安定
する。なお、メッシュ板12の網目を粗くし過ぎると異
物まで通過してしまい、ホッパー11への集約効率が低
下する。また、メッシュ板12の網目を細かくし過ぎる
と電着塗料液Lがスムーズに通過できない。したがっ
て、異物の捕捉性と電着塗料液Lの通過性およびメッシ
ュ板12自体の強度等を考慮しながらメッシュ板12の
網目の大きさを決定することが望ましい。
【0043】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0044】例えば、図1において電着槽1における底
面域の液流方向とホッパー11とが対向しているもので
あれば本発明に含まれ、ボディBの進行方向はどちらで
あっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸漬型表面処理装置の実施形態である
電着塗装装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す電着塗装装置の要部平面図である。
【図3】図1に示す電着塗装装置の作用を説明するため
の要部断面図である。
【図4】本発明の浸漬型表面処理装置の他の実施形態を
示す要部断面図である。
【図5】本発明の浸漬型表面処理装置のさらに他の実施
形態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の浸漬型表面処理装置のさらに他の実施
形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…電着槽(処理槽) 11…ホッパー 12…処理液ガイド 13…アクチュエータ 14…ノズル T…オーバーフロー槽 L…電着塗料液
フロントページの続き (72)発明者 本田 陽二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 中山 玄二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 平山 伸司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高水 康夫 東京都新宿区西新宿二丁目6番1号 新宿 住友ビル12階 株式会社大氣社内 Fターム(参考) 4F040 AA13 AC02 CC03 CC08 CC11 CC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽に満たされた処理液に被処理物を浸
    漬する浸漬型表面処理装置であって、前記処理槽の底面
    域の液流方向の先端に、流下した処理液の少なくとも一
    部を集約するホッパーが形成され、前記ホッパーで集約
    された処理液に含まれる異物を除去する濾過器を有する
    浸漬型表面処理装置において、 前記ホッパーの入口に、前記底面域を流下した処理液を
    強制的に前記ホッパーへ案内する位置と前記底面域を流
    下した処理液の流れに沿う位置とに可動な処理液ガイド
    が設けられている浸漬型表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記処理液ガイドは、前記処理槽に前記被
    処理物が浸漬されている間は前記底面域を流下した処理
    液の流れに沿う位置に設定され、前記処理槽に前記被処
    理物が浸漬されていない間は前記底面域を流下した処理
    液を強制的に前記ホッパーへ案内する位置に設定される
    請求項1記載の浸漬型表面処理装置。
  3. 【請求項3】前記処理液ガイドはメッシュ板である請求
    項1又は2記載の浸漬型表面処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理液ガイドの開口高さは、液深の5
    0%〜75%である請求項1乃至3記載の浸漬型表面処
    理装置。
  5. 【請求項5】前記処理液ガイドの回動軸は前記ホッパー
    の開口端部に設けられ、当該処理液ガイドが前記底面域
    を流下した処理液を強制的に前記ホッパーへ案内する位
    置に設定されると前記ホッパーの開口の一部を構成する
    とともに、当該処理液ガイドが前記底面域を流下した処
    理液の流れに沿う位置に設定されると前記処理槽の壁面
    の一部と略平行になる請求項1乃至4記載の浸漬型表面
    処理装置。
  6. 【請求項6】前記処理液ガイドが前記底面域を流下した
    処理液の流れに沿う位置に設定されたときに、当該処理
    液ガイドと前記壁面との隙間に液流を生じさせる撹拌手
    段を有する請求項5記載の浸漬型表面処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7229541B2 (en) 2003-12-26 2007-06-12 Trinity Industrial Corporation Processing solution tank
JP2007182616A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Kanto Auto Works Ltd 浸漬式表面処理装置
JP2010126785A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Honda Motor Co Ltd ディップ式表面処理装置及びディップ式表面処理方法

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