JP3087505B2 - 電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装装置

Info

Publication number
JP3087505B2
JP3087505B2 JP05072324A JP7232493A JP3087505B2 JP 3087505 B2 JP3087505 B2 JP 3087505B2 JP 05072324 A JP05072324 A JP 05072324A JP 7232493 A JP7232493 A JP 7232493A JP 3087505 B2 JP3087505 B2 JP 3087505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition
tank
liquid
bag
electrodeposition liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05072324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06280095A (ja
Inventor
正仁 柿本
雅彦 坂本
侯浩 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP05072324A priority Critical patent/JP3087505B2/ja
Publication of JPH06280095A publication Critical patent/JPH06280095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3087505B2 publication Critical patent/JP3087505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被塗物に電着膜を形成す
る電着塗装装置に関し、特に電着液に浮游するゴミを除
去し得るようにした電着塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装工程は、通常、電着塗
装による下塗り塗装工程と、それぞれ主として静電塗装
による中塗り及び上塗り塗装工程とを有している。自動
車車体は、予め前処理工程により車体に付着している油
類を除去すると共に鋼板面に化学的に安定な無機質膜を
形成された後に、下塗り塗装工程としての電着工程に搬
送される。この電着塗装工程を通過した後の車体は、電
着塗膜を乾燥硬化するためにオーブンつまり乾燥炉内に
搬送され、次いで、中塗り塗装工程と上塗り塗装工程に
順次搬送される。このことは例えば自動車工学全書第1
9巻「自動車の製造方法」昭和55年4月20日;株式
会社山海堂発行の第202頁〜第208頁「塗装設備」
の項目の中で紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車車体等の量産品
に連続的に電着塗膜を形成する電着塗装装置にあって
は、電着処理が進行するに伴なって電着液の液面や液面
付近にゴミ等の凝集物が浮游することになる。従来で
は、このような浮游物は、定期的に電着装置を停止させ
て、人手により浮游物を除去している。しかしながら、
人手により除去するのでは、作業能率が良くないという
問題点がある。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、電着槽内の電着液面や液面付近に
浮游する浮游物を自動的に除去し得るようにすることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一端に被塗物が搬入される入槽部が設けら
他端に前記被塗物が搬入される出槽部が設けられ
内部に電着液が収容された電着槽を備え、前記電着槽を
前記被塗物を搬送するコンベアに沿って配置した電着塗
装装置において、前記電着液が前記電着液の上側の部分
が出槽部に向かい、下側の部分が入槽部に向かう循環流
を形成し、前記電着液の液面付近を流れる浮遊物を捕捉
する袋状のフィルタを前記電着液の前記上側の部分に設
け、前記袋状のフィルタの開口部の殆どが電着液の中に
浸かっており、前記開口部の一部が前記電着液の上面か
ら突出していることを特徴とする電着塗装装置である。
【0006】
【作用】上記構成の電着塗装装置にあっては、電着槽の
入槽部には電着液の液面付近に流動するゴミ等の浮游物
を捕捉するための袋状のフィルタが設けられているの
で、電着液内に形成される撹拌用の循環流や電着液内に
浸された被塗物がコンベアによって搬送されるに伴なっ
て形成される循環流によって、電着液に浮游するゴミは
袋状のフィルタ内に入り込み、その中に捕捉される。こ
れにより、浮游物が自動的にフィルタによって除去され
ることになり、浮游物の除去のための工数が低減され
た。
【0007】
【実施例】図1は本発明の電着装置の一実施例を示す図
であり、図示するように、被塗物である自動車車体を吊
り下げた状態で搬送するコンベア10に沿って、電着槽
11が配置されている。この電着槽11は、底壁部12
と、搬入側及び搬出側の傾斜壁部13、14と、左右両
側壁15とを有しており、上面が開口され内部に電着液
Lが収容されている。コンベア10により搬送される被
塗物は、図1における左端部の入槽部21から電着槽1
1内の電着液Lに浸されて、電着塗膜が形成され、出槽
部22から搬出される。
【0008】この出槽部22の下流側には、被塗物が出
槽部22から排出される際にオーバーフローした電着液
Lを収容するために、サブタンク23が配置されてい
る。サブタンク23内の電着液Lを電着槽11内に戻す
ために、サブタンク23と電着槽11との間には2つの
循環路24、25が設けられており、それぞれの循環路
24、25にはポンプPとフィルタFとが備えられてい
る。
【0009】それぞれの循環路24、25の電着槽11
側の流出口は、電着槽11の底部に位置して、入槽部2
1側に向けて水平方向に開口している。一方の循環路2
5には、外部から加熱媒体が供給される熱交換器26を
通って加熱されて電着槽11内に戻される。
【0010】更に、電着槽11の底部に流入用開口部が
形成され、電着槽11の上部に出槽部22側に向けて水
平に開口した流出用開口部を有する循環路27が電着槽
11に設けられている。これらの循環路24、25、2
7から吐出される電着液により、電着槽11内の電着液
Lには、上側の部分は出槽部22に向かい、下側の部分
は入槽部21に向かう循環流が形成され、結果的に図1
において時計方向の循環流が形成されるようになってい
る。
【0011】図2は電着槽11の入槽部21に設けられ
たフィルタユニット30を示す図であり、電着槽11の
側壁15に隣接させて支柱31が取付けられ、この支柱
31には上下方向に摺動自在かつ旋回自在にアーム32
が取付けられている。この支柱31の上端部にはフック
33が設けられ、このフック33に備えられたチェーン
34によりアーム32を上昇させるようになっている。
尚、符号45はバランスウエイトを示す。
【0012】アーム32には袋状の袋状フィルタ35が
止付け金具36により多数取付けられている。図3は止
付け金具36と一体となった袋状フィルタ35を示す図
であり、布等により形成されており、端部に開口部37
が形成されている。そして、それぞれの袋状フィルタ3
5は、開口部37の一部が電着液Lの上面から突出して
いるのを除き、殆どが電着液Lの中に浸っており、その
深さは水深約300mmとなっており、この深さはゴミ
の最も多く流れる領域を充分カバーするものである。こ
のようにして袋状フィルタ35は、電着液Lの液面付近
を流れるゴミが開口部37から袋状フィルタ35内に捕
捉されるようになっている。
【0013】袋状フィルタ35の粗さは、#200〜#
100とすることが好ましい。その理由は、#100よ
りも粗くなると約150μm以下のゴミが捕捉できなく
なり、ゴミ・ブツの原因が残るので、塗装品質上好まし
くなく、一方#200よりも細かくなると、ゴミ・ブツ
の原因は充分解消し得るものの、粗大化した塗料中のエ
ポキシ顔料までも不要に除去してしまうことになり、塗
料の濃度管理上好ましくないからである。
【0014】図2は図1に示された電着槽11の入槽部
21に設けられたフィルタユニット30を示す図であ
る。上述したように電着槽11内には、図1において時
計方向の電着液Lの循環流が形成されるので、フィルタ
ユニット30を何れか一方に設ける場合は、出槽部22
よりも入槽部21に設ける方が好ましいが、図1に示さ
れた出槽部22に同様のフィルタユニット30を設ける
ようにしても良い。出槽部22にフィルタユニット30
を設けた場合には、そのフィルタユニット30の袋状フ
ィルタ35によりサブタンク23に向けてオーバーフロ
ーする電着液Lが瀘過されて、槽内のゴミ等の浮游物が
除去される。
【0015】袋状フィルタ35を入槽部21または出槽
部22あるいは両方21,22に設けたのは、入槽部2
1は循環流の上流であって最も流速が高い領域であるた
めゴミの捕捉効率が高く、また出槽部22についてもサ
ブタンク23にオーバフローすることからこれもまた流
速が高くなっており、捕捉効率も高いものであるからで
ある。
【0016】袋状フィルタ35内に入り込んだゴミを取
出すには、図2に示されたアーム32を上昇させた後
に、回動させることにより、袋状フィルタ35の部分は
電着液Lの上面から退避させる。この状態で作業者によ
り定期的に袋状フィルタ35を交換する。新な袋状フィ
ルタ35を電着槽11にセットするには、図2に示され
る位置にアーム32を位置決め移動することになる。実
験によれば、1台のフィルタユニット30により、1週
間当り約273gのゴミを捕捉することができた。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一端に
被塗物が搬入される入槽部が設けられ他端に前記被塗物
が搬出される出槽部が設けられ内部に電着液が収容され
た電着槽を、前記被塗物を搬送するコンベアに沿って配
置し、前記電着液の液面や液面付近に浮游する凝集物な
どの浮游物を捕捉する袋状のフィルタを前記入槽部に設
けたので、電着液の上面に浮游するゴミ等の浮游物は、
フィルタの内部に入り込み、簡単に電着液のゴミを除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る電着塗装装置を示す
概略断面図である。
【図2】 図1に電着槽に設けられたフィルタユニット
を示す斜視図である。
【図3】 フィルタユニットに設けられた袋状のフィル
タを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…コンベア、 11…電着槽、 2
1…入槽部、22…出槽部、 30…フィルタ
ユニット、35…袋状フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−106771(JP,U) 実開 昭64−14162(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 13/24 301 C25D 13/00 C25D 13/00 302 C25D 21/06,21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に被塗物が搬入される入槽部が設け
    られ他端に前記被塗物が搬入される出槽部が設けら
    内部に電着液が収容された電着槽を備え、前記電着
    槽を前記被塗物を搬送するコンベアに沿って配置した電
    着塗装装置において、 前記電着液が前記電着液の上側の部分が出槽部に向か
    い、下側の部分が入槽部に向かう循環流を形成し、 前記
    電着液の液面付近を流れる浮遊物を捕捉する袋状のフィ
    ルタを前記電着液の前記上側の部分に設け、前記袋状の
    フィルタの開口部の殆どが電着液の中に浸かっており、
    前記開口部の一部が前記電着液の上面から突出している
    ことを特徴とする電着塗装装置。
JP05072324A 1993-03-30 1993-03-30 電着塗装装置 Expired - Lifetime JP3087505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05072324A JP3087505B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 電着塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05072324A JP3087505B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 電着塗装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06280095A JPH06280095A (ja) 1994-10-04
JP3087505B2 true JP3087505B2 (ja) 2000-09-11

Family

ID=13485993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05072324A Expired - Lifetime JP3087505B2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 電着塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3087505B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241546A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Trinity Ind Corp 電着塗装装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6139708A (en) * 1987-08-08 2000-10-31 Nissan Motor Co., Ltd. Dip surface-treatment system and method of dip surface-treatment using same
KR100951246B1 (ko) * 2002-11-01 2010-04-05 주식회사 포스코 도금액 여과망 자동 세척 및 투입장치
JP6849465B2 (ja) * 2017-02-09 2021-03-24 トヨタ自動車株式会社 液槽処理装置
KR102082164B1 (ko) 2018-02-01 2020-04-28 (주)엔에스케이 엔지니어링 도금공정의 순환수 이물질 여과장치
US20220243354A1 (en) * 2019-07-16 2022-08-04 Basf Coatings Gmbh Method for cleaning electrophoretic coating baths, and device therefor
KR102409066B1 (ko) 2020-03-13 2022-06-16 (주)엔에스케이 엔지니어링 제철공정의 순환수 이물질 제거장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241546A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Trinity Ind Corp 電着塗装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06280095A (ja) 1994-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3416122B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
JP3087505B2 (ja) 電着塗装装置
EP0905286B1 (en) Dip surface-treatment system
JP3366692B2 (ja) フルディップ式電着塗装装置及び前処理装置
JP3363196B2 (ja) 電着塗装装置
JP3807068B2 (ja) 電着塗装装置および電着塗装方法
JPH0549989A (ja) 塗装ブースの未塗着塗料捕集装置
JP3389847B2 (ja) 電着塗装装置
JP3568750B2 (ja) 水洗式塗装ブース
JPH06272091A (ja) 塗装装置
JP3959879B2 (ja) 電着塗装装置
JP3486096B2 (ja) 電着塗装装置およびこれを用いた電着塗装方法
JPH0841687A (ja) 電着塗装装置
JP3096204U (ja) 表面処理槽の構造
JP3299922B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
JP3845979B2 (ja) 浸漬型表面処理装置および浸漬式表面処理方法
JPS6279869A (ja) 浸漬塗装方法および装置
JP2006241546A (ja) 電着塗装装置
JPH07258812A (ja) めっき浴清浄方法及びその装置
JP2002060998A (ja) 浸漬型表面処理装置
JP2550003Y2 (ja) 電着塗装装置
JP3589009B2 (ja) 塗装ブース
JP3832546B2 (ja) 表面処理装置
CN116550568A (zh) 一种psd产品环保浸粉系统及生产工艺
JPS6024181B2 (ja) 浸漬式リン酸塩金属表面処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080714

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 13