JP3358513B2 - 電着塗装方法および電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装方法および電着塗装装置

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JP3358513B2 JP27825397A JP27825397A JP3358513B2 JP 3358513 B2 JP3358513 B2 JP 3358513B2 JP 27825397 A JP27825397 A JP 27825397A JP 27825397 A JP27825397 A JP 27825397A JP 3358513 B2 JP3358513 B2 JP 3358513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車ボ
ディの電着塗装工程に用いて好ましいフルディップまた
はハーフディップの浸漬型電着塗装方法および浸漬型電
着塗装装置に関し、特に槽内電着塗料液の流速を制御す
ることにより膜厚を制御する電着塗装方法および電着塗
装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの塗装には、下塗り塗装、
中塗り塗装および上塗り塗装からなる3コート塗装系が
採用されているが、このうちの下塗り塗装工程には、自
動車ボディを電着塗料液中に全没させるディッピング塗
装法が採用されている。
【0003】この種のフルディップ電着塗装法において
は、図3に示されるように、被塗物である自動車ボディ
Bは、ハンガHに搭載され、電着塗料液Lが投入された
電着槽1内へ、オーバーヘッドコンベアCにより一定速
度で搬入される。
【0004】電着槽1における自動車ボディBは、約3
0°の角度で入槽し、3分以上の全没時間を確保して槽
内を通過したのち、約30°の角度で出槽する。この
間、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁および底
壁に配置された複数の電極板6を介して、電着塗料Lに
300V前後の直流電圧が印加され、これによりアース
側であるボディBとの間で塗料粒子の電気泳動が生じ、
ボディBの内外板や袋構造内面に電着塗膜が形成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電着
塗装法において、被塗物表面に形成される電着膜厚は、
主として電極板6への印加電圧により制御されている。
しかしながら、電着塗膜形成時に反応ジュール熱が生
じ、被塗面近傍の塗料温度が上昇して塗膜抵抗が低下す
るため、反応ジュール熱が大きい、たとえば電極板6に
対面したボディサイド面などは厚膜になる傾向がある。
電着膜厚が不均一であると、塗膜表面品質、たとえば鮮
映性や塗り肌も不均一となる他、厚膜すぎると過剰品質
となってコスト的にも問題がある。
【0006】尤も、電着塗料Lの顔料沈降の防止などを
主目的とする槽内攪拌によって、被塗面に適温の電着塗
料液Lを送り冷却することもできるが、従来の塗料攪拌
方式は、自動車ボディBを塗装している間は電着塗料液
Lの液流速度は常に一定に設定されているので、目的に
応じて冷却能力を調節することができない。
【0007】特に、多車種混合ラインにおいては、被塗
面のトータル面積が小さいボディ(たとえば小型乗用
車)や、電着板6との極間距離が小さくなる大型車等々
を流すと、形成される膜厚が車種によってばらつき、上
述した電圧管理によっては制御できないといった問題が
ある。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、被塗物の条件に応じて液流
を制御することで膜厚コントロールを行う電着塗装方法
および電着塗装装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の電着塗装方法は、被塗物の仕様およ
び/または部位に応じて当該被塗物に対する電着塗料液
の流速を制御することを特徴とする。
【0010】電着塗料の温度と膜厚との間には強い相関
がある。つまり、図2に示すように電着塗料の温度が高
くなると厚膜になる。これは、塗料温度が高くなくこと
で塗料粘度が低下し、これにより塗料の抵抗値も低下し
て通電量が増加するからである。
【0011】本発明者らはこの点に着目し、被塗物の仕
様に応じて電着塗料液の流速を制御し、被塗物に対する
冷却能力を調節することで被塗物に生じる反応ジュール
熱を制御すれば、同じ印加電圧でも、局部的に塗料粘
度、ひいては通電量が制御でき、これにより局部的な膜
厚コントロールが可能となることを見出した。
【0012】すなわち、請求項1記載の電着塗装方法で
は、被塗物の仕様に応じて当該被塗物に対する電着塗料
液の流速を制御するので、流速が早い部位は冷却能力が
高く、流速が遅い部位は冷却能力が低くなる。その結
果、こうした冷却能力に応じて被塗物近傍の塗料温度が
制御され、塗料粘度ひいては通電量が制御されるので、
被塗物の仕様および/または部位に応じた膜厚コントロ
ールが可能となる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4記載
の電着塗装装置は、電着槽に満たされた電着塗料液に被
塗物を浸漬する電着塗装装置において、前記電着塗料液
を吸引し、当該電着塗料液を前記被塗物に対して吐出す
る塗料吐出手段と、前記被塗物の仕様および/または部
位に応じて前記被塗物への電着塗料液の吐出量を制御す
る吐出量調節手段とを有することを特徴とする。
【0014】上述した請求項1記載の電着塗装方法と同
様の原理で、この請求項4記載の電着塗装装置では、吐
出量調節手段により被塗物の仕様に応じて当該被塗物に
対する電着塗料液の流速を制御し、この制御された流速
条件で、塗料吐出手段により電着塗料液を被塗物に吐出
する。
【0015】これにより、流速が早い部位は冷却能力が
高く、流速が遅い部位は冷却能力が低くなり、その結
果、こうした冷却能力に応じて被塗物近傍の塗料温度が
制御され、塗料粘度ひいては通電量が制御されるので、
被塗物の仕様および/または部位に応じた膜厚コントロ
ールが可能となる。
【0016】請求項4記載の電着塗装装置において、塗
料吐出手段の具体的構成は特に限定されないが、請求項
5記載の電着塗装装置は、前記塗料吐出手段は、電着塗
料液を吸引する塗料ポンプと、当該塗料ポンプで吸引さ
れた電着塗料液を前記被塗物に対して吐出するように前
記電着槽の両側に設けられた複数のノズルとを有するこ
とを特徴とする。
【0017】この請求項5記載の電着塗装装置では、電
着槽またはサブタンクから電着塗料液を塗料ポンプで吸
引し、限定されないがフィルタリングや温度調節を施し
たのち、電着槽の両側に設けられた複数のノズルから被
塗物に対して塗料を吐出する。このときの吐出量によ
り、被塗物表面における電着塗料液の流速が制御される
ので、簡便な手段で上述した局部的な膜厚コントロール
が可能となる。
【0018】請求項4記載の電着塗装装置において、吐
出量調節手段の具体的構成は特に限定されないが、請求
項6記載の電着塗装装置は、前記吐出量調節手段には、
少なくとも前記ノズルからの吐出量を調節する流量調節
バルブが含まれることを特徴とする。このような流量調
節バルブを介装するだけで、電着塗料液の吐出量を容易
に制御することができる。
【0019】上述した請求項1記載の電着塗装方法およ
び請求項4記載の電着塗装装置において、被塗物に対す
る電着塗料液の流速は、被塗物の仕様や部位に応じて制
御される。
【0020】被塗物の仕様としては、特に限定されない
が、請求項2記載の電着塗装方法および請求項7記載の
電着塗装装置は、前記被塗物の仕様には、少なくとも被
塗物の塗装面積が含まれることを特徴とする。
【0021】塗装面積が小さい被塗物は、単位面積あた
りの通電量が大きくなって厚膜になる傾向があるが、塗
装面積に応じて流速を制御する(具体的には塗装面積が
小さい被塗物に対しては電着塗料液の流速を相対的に早
くする)ことで、それぞれの被塗物に形成される膜厚を
均一にすることができる。
【0022】また、被塗物の仕様の一例として、請求項
3記載の電着塗装方法および請求項8記載の電着塗装装
置は、前記被塗物の仕様には、少なくとも槽内における
被塗物と電極板との距離が含まれることを特徴とする。
【0023】被塗物と電極板との極間距離が近いと、単
位面積あたりに印加される電圧が高くなって厚膜になる
傾向があるが、この極間距離に応じて流速を制御する
(具体的には、極間距離が短い被塗物に対しては電着塗
料液の流速を相対的に早くする)ことで、それぞれの被
塗物に形成される膜厚を均一にすることができる。
【0024】請求項2または3記載の電着塗装方法およ
び請求項7または8記載の電着塗装装置においては、被
塗物の仕様のみならず、被塗物の部位に応じて実行して
も良い。たとえば、被塗物が自動車ボディの場合、ボデ
ィ水平面に対してボディ垂直面(フェンダパネル、ドア
アウタパネル、クォータパネル等)の極間距離が短いと
きは、当該ボディの垂直面に対する電着塗料液の流速を
相対的に早くし、これによりボディ水平面と垂直面との
膜厚の均一化を図ることができる。
【0025】本発明の電着塗装方法および電着塗装装置
は、主として自動車ボディのフルディップ塗装に適用さ
れるが、その他にも自動車の部品塗装などにも適用する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の電着塗装方法および請求
項4〜6記載の電着塗装装置によれば、被塗物の仕様お
よび/または部位に応じた膜厚コントロールが可能とな
り、品質とコストとの均整が向上する。また、大型車や
小型車が混在する多車種混合ラインに適用すると、車種
別および部位別に膜厚コントロールが実現できるので上
記効果がより顕著となる。
【0027】請求項2記載の電着塗装方法および請求項
7記載の電着塗装装置によれば、塗装面積に応じて流速
を制御するので、大型車、小型車などの車種に拘わら
ず、それぞれの被塗物に形成される膜厚を均一にするこ
とができる。
【0028】請求項3記載の電着塗装方法および請求項
8記載の電着塗装装置によれば、極間距離に応じて流速
を制御するので、それぞれの被塗物に形成される膜厚を
均一にすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の電着塗装装置の実施
形態を示す断面図であり、本実施形態の電着塗装装置
は、長い船状の電着槽1を有し、この電着槽1内に電着
塗料液Lが満たされている。
【0030】被塗物である自動車ボディBは、ハンガH
に搭載された状態でオーバーヘッドコンベアCにより一
定速度で連続的に搬入されるが、電着槽1内へボディB
を全没させるために、オーバーヘッドコンベアCは、電
着槽1の入槽側で約20°〜40°の下向き傾斜とさ
れ、電着槽有効範囲においてはボディBが全没する高さ
を保ち、出槽側で約20°〜40°の上向き傾斜とされ
ている。図1においては、図の左側が入槽側であり右側
が出槽側である。
【0031】電着槽有効範囲、つまりボディBが全没す
る範囲の電着槽1の長さは、たとえば3分以上の全没時
間が確保されるように設定されている。ボディBが入槽
されると、カチオン型電着塗料では、電着槽1の側壁お
よび底壁に配置された電極板(図示を省略する。)を介
して、電着塗料Lに300V前後の直流電圧が印加さ
れ、これによりアースされたボディBとの間で塗料粒子
の電気泳動が生じ、ボディBの内外板や袋構造内面に電
着塗膜が形成される。
【0032】電着槽1の出槽側の外部には、オーバーフ
ロータンクTが設けられており、電着槽1とオーバーフ
ロータンクTとの間の堰T1を越えた電着塗料液Lは当
該オーバーフロータンクTへ流入する。したがって、電
着槽1の液面は堰T1の高さで決定される。
【0033】このオーバーフロータンクTには、吸引ポ
ンプP、フィルタF、熱交換器Eおよび複数のノズル2
1を有する第1の電着液循環手段2が設けられており、
オーバーフロータンクTの電着塗料液LはポンプPで吸
引され、フィルタFで濾過されたのち、熱交換器Eで適
切な温度に調節され、ノズル21から電着槽1の出槽側
の傾斜面に沿って吐出される。
【0034】第1の電着液循環手段2のノズル21は、
同図に示されるように、電着槽1の出槽側の傾斜面に、
その幅方向にわたって設けられた複数本のパイプ22の
それぞれに装着され、当該ノズル21からの電着塗料液
Lの吐出方向が図示する矢印方向とされ、これにより電
着槽1内の表面流が出槽側でUターンするとともに底面
流が入槽側へ向かうことになる。ただし、これらノズル
21の配置は単なる一例である。
【0035】一方、電着槽1の入槽側の底部には、吸引
ポンプP、フィルタF、熱交換器Eおよびノズル31を
有する第2の電着液循環手段3が設けられており、入槽
側の電着塗料液Lは、ポンプPにより吸引されてフィル
タFで濾過されたのち、熱交換器Eで適切な温度に制御
され、ノズル31から再び電着槽1へ吐出される。この
第2の電着液循環手段3により、入槽側から出槽側へ向
かう表面流が生じることとなる。
【0036】なお、本実施形態では第1の電着液循環手
段2と第2の電着液循環手段3とを別個独立に構成した
が、これらを共通化して一つの系統にしたり、あるいは
3系統以上の循環手段を設けても良い。
【0037】特に本実施形態では、これらに加えて塗料
吐出手段4と吐出量調節手段5とを有している。塗料吐
出手段4は、オーバーフロータンクTから電着液Lを吸
引するポンプPと、吸引された電着液を濾過するフィル
タFと、これを適切な温度に調節する熱交換器Eと、こ
の電着液を電着槽1に吐出する複数のノズル41とを有
している。複数のノズル41は、電着槽1の両側に立設
された複数本のパイプ42のそれぞれに装着されてお
り、各ノズル41の吐出方向がほぼボディBのサイド面
に向かうようにセッティングされている。
【0038】これに対して、吐出量調節手段5は、上述
した各パイプ42に設けられた流量調節バルブ51と、
この流量調節バルブ51に制御信号を出力するコントロ
ーラ52とを有し、当該コントローラ52には、車種検
出装置からの車種データが入力されるように接続されて
いる。
【0039】車種検出装置としては、特に限定はされな
いが、たとえばボディBの形状の特有点を光電管などを
用いて検出する装置(たとえば入槽直前に配置され
る。)、あるいは生産管理システムからのデータの読み
込み装置などを適用することができる。
【0040】また、コントローラ52には、実験的ある
いは経験的に確認された各車種データに対する吐出量制
御データが、予めテーブル化されて記憶されており、車
種検出装置から車種データが入力されると、このメモリ
に基づいて流量調節バルブ51へ制御信号を出力する。
【0041】この場合、複数の流量調節バルブ51をそ
れぞれ独立して制御することもできるし、同じ流量とな
るように同一の制御信号を出力しても良い。たとえば、
車種の数が多い場合には前者のように独立して制御すれ
ば、それぞれの車種に最も適した膜厚コントロールを行
うことができる。
【0042】次に作用を説明する。第1の電着液循環手
段2のポンプPを駆動し、オーバーフロータンクTから
電着塗料液Lを吸引する。この電着塗料液Lは、フィル
タFによって濾過され、熱交換器Eによって適切な温度
に調節されたのち、複数のノズル21から電着槽1内へ
吐出される。この吐出力により、槽内に図示する二重矢
印方向の底面流が生じる。
【0043】また、第2の電着液循環手段3のポンプP
を駆動し、入槽側の電着塗料液Lを吸引する。この電着
塗料液Lは、フィルタFによって濾過され、熱交換器E
によって適切な温度に調節されたのち、複数のノズル3
1から電着槽1内へ吐出される。この吐出力により、槽
内に図示する二重矢印方向の表面流が生じる。
【0044】こうして、電着槽1全体としては時計方向
の循環流が生じ、この状態でボディBが塗装されること
になるが、本実施形態では、入槽するボディBの種類、
具体的には大きさ、厳密には総電着面積および電極板と
の距離、つまり車幅によって塗料吐出手段4のノズル4
1からの吐出量を制御する。
【0045】たとえば、大きなボディと小さなボディと
では、電着面積が相違し、当該電着面積が小さい小型ボ
ディの方がトータル電流量が大きくなって厚膜になる傾
向がある。
【0046】したがって、小型のボディBが入槽して電
着塗装を行う場合には、ノズル41の通過領域で、当該
ノズル41からの電着塗料液の吐出量を多くする。この
制御は、コントローラ52から各流量調節バルブ51へ
の指令信号により実行される。
【0047】これにより、この小型ボディの表面は充分
に冷却され、塗料粘度が相対的に上昇するのでトータル
電気量が減少し、厚膜化を抑制することができる。
【0048】また、車幅が広いボディと狭いボディとで
は、電着槽1の両側に配置された電極板(図3の「6」
参照)との距離が相違し、車幅の広いボディの方が被塗
面に対する実効電圧が高くなって厚膜化する傾向があ
る。
【0049】したがって、車幅の広いボディが入槽して
電着塗装を行う場合には、ノズル41の通過領域で、当
該ノズル41からの電着塗料液の吐出量を多くする。こ
の制御は、コントローラ52から各流量調節バルブ51
への指令信号により実行される。
【0050】これにより、この広車幅ボディの表面は充
分に冷却され、塗料粘度が相対的に上昇するので、電圧
が上昇してもトータル電気量が減少し、厚膜化を抑制す
ることができる。
【0051】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0052】たとえば、槽内の攪拌、循環を行う第1お
よび第2の電着液循環手段2,3の具体的構成は本発明
の要旨には何ら影響を与えないので、適宜目的に応じて
変更、改変することができる。また、塗料吐出手段4に
おいても、フィルタFや熱交換器Eは付加的な構成部材
であってこれらを省略しても本発明の本質には何ら影響
を与えない。さらに、塗料吐出手段4のノズル41およ
びパイプ42の配置はあくまでも一例であって、そのバ
リエーションは目的等に応じて適宜変更、改変すればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電着塗装装置の実施形態を示す断面図
である。
【図2】電着塗料液温度と膜厚との関係を示すグラフで
ある。
【図3】従来の電着塗装装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電着槽 2…第1の電着液循環手段 21…ノズル 22…パイプ 3…第2の電着液循環手段 31…ノズル 32…パイプ 4…塗料吐出手段 P…ポンプ 41…ノズル 42…パイプ 5…吐出量調節手段 51…流量調節バルブ 52…コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 13/22 304

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物の仕様および/または部位に応じ
    て、当該被塗物に対する電着塗料液の流速を制御するこ
    とを特徴とする電着塗装方法。
  2. 【請求項2】前記被塗物の仕様には、少なくとも被塗物
    の塗装面積が含まれることを特徴とする請求項1記載の
    電着塗装方法。
  3. 【請求項3】前記被塗物の仕様には、少なくとも槽内に
    おける被塗物と電極板との距離が含まれることを特徴と
    する請求項1または2記載の電着塗装方法。
  4. 【請求項4】電着槽に満たされた電着塗料液に被塗物を
    浸漬する電着塗装装置において、 前記電着塗料液を吸引し、当該電着塗料液を前記被塗物
    に対して吐出する塗料吐出手段と、 前記被塗物の仕様および/または部位に応じて前記被塗
    物への電着塗料液の吐出量を制御する吐出量調節手段と
    を有することを特徴とする電着塗装装置。
  5. 【請求項5】前記塗料吐出手段は、電着塗料液を吸引す
    る塗料ポンプと、当該塗料ポンプで吸引された電着塗料
    液を前記被塗物に対して吐出するように前記電着槽の両
    側に設けられた複数のノズルとを有することを特徴とす
    る請求項4記載の電着塗装装置。
  6. 【請求項6】前記吐出量調節手段には、少なくとも前記
    ノズルからの吐出量を調節する流量調節バルブが含まれ
    ることを特徴とする請求項4または5記載の電着塗装装
    置。
  7. 【請求項7】前記被塗物の仕様には、少なくとも被塗物
    の塗装面積が含まれることを特徴とする請求項4〜6の
    何れかに記載の電着塗装装置。
  8. 【請求項8】前記被塗物の仕様には、少なくとも槽内に
    おける被塗物と電極板との距離が含まれることを特徴と
    する請求項4〜7の何れかに記載の電着塗装装置。
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