JPH0650542Y2 - 浸漬槽内撹拌装置 - Google Patents

浸漬槽内撹拌装置

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JPH0650542Y2
JPH0650542Y2 JP1988042471U JP4247188U JPH0650542Y2 JP H0650542 Y2 JPH0650542 Y2 JP H0650542Y2 JP 1988042471 U JP1988042471 U JP 1988042471U JP 4247188 U JP4247188 U JP 4247188U JP H0650542 Y2 JPH0650542 Y2 JP H0650542Y2
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JP
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tank
riser
overflow
sludge
overflow tank
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JP1988042471U
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勇 松岡
和弘 宮崎
増利 竿尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は浸漬槽内撹拌装置に関し、より詳しくは化成処
理槽や電着塗装槽の底部に沈積したスラッジを舞い上げ
ることなく除去するようにした浸漬槽内の撹拌装置に関
する。
(従来技術) 自動車、橋梁、家電用器具などに用いる鋼板あるいは鋼
材の表面に塗装の下地処理としてディッピング法による
燐酸塩等の処理をしたり電着塗装を行うと、その反応過
程でスラッジと呼ばれる副反応物が生成し、これらが槽
の底部やライザー管の支持架台に沈積したり浮遊したり
して浸漬槽内に浸漬させた自動車のボディ等に付着し、
これが次工程で防錆被膜の形成に悪影響を及ぼして塗装
品質を低下させる。
実公昭61−45155号公報に開示された装置は、化成処理
におけるこのような問題に対して、槽内にスラッジを沈
積させる部分を設けるとともにこれを吹寄せノズルによ
って槽底部に設けたホッパーへ排出するようにしたもの
であるが、このような装置では、槽底部にホッパーを設
けたり吹寄せノズルを設けなければならないため槽構造
が複雑かつ大型になるばかりでなく、処理液が滞留した
り、スラッジが舞い上がるなどして被処理物表面への処
理に悪影響を及ぼすという問題が生じ、また、電着塗装
槽において槽底部にライザー管を設けたものでは、槽底
から支持架台が突出しているため撹拌の際の槽内流がこ
の部分で阻害され、ノズルからの噴流の影になる部分に
スラッジが沈降堆積し大きな粒子となり、この粒子がと
きとして舞い上がって被処理物に付着し表面の処理に悪
影響を及ぼすことになる。
(考案が解決しようとする課題) 本考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、槽内の隅々まで処理液を十分に循
環させて被処理物との十分な接触を図るとともに、槽内
で発生したスラッジを液の循環作用により確実に除去す
るようにした新たな浸漬槽内の撹拌装置を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) すなわち、本考案はかかる課題を達成するための浸漬槽
内撹拌装置として、槽外一端に配設したオーバーフロー
槽に排出させるべく少くとも底面一半を斜め上向きに形
成した浸漬槽に、ポンプを介してオーバーフロー槽に接
続した多数のライザー管を底面との間に処理液を流し得
る程度の間隔を設けて浸漬槽の両側壁下端部に直接固定
するとともに、各ライザー管の長手方向周面に、オーバ
ーフロー槽に向けて斜め下方に処理液を吐出する複数の
ノズルを設け、かつ各ライザー管の終端部周面に複数の
液抜口を設けるようにしたものである。
(実施例) そこで以下に図示した実施例について説明する。
図において符号1は自動車のボディのような被処理物w
を燐酸亜鉛溶液等に浸漬して化成処理するディッピング
式の浸漬槽で、第1図に見られるようにこの浸漬槽1
は、斜め下向きの入槽側底板2と、斜め上向きの出槽側
底板3と、水平な中央の底板4とによって舟型に構成さ
れ、さらにこの浸漬槽1の出槽側底板3端部には溢流し
た処理液を受入れるオーバーフロー槽5が接続してい
る。この浸漬槽1にはまた、第3図に示したように、そ
の両側壁6、7と各底板2、3、4とを接続するような
斜板8、9が設けられていて、この部分によって隅部に
スラッジが堆積しないように構成されている。
11‥‥は浸漬槽1内に収容した処理液に一定の向きの循
環流を生じさせるように配設した多数のライザー管で、
これらの各ライザー管11‥‥はそれぞれサブヘッダ14‥
‥を介してメインヘッダ15に接続し、さらにポンプ16を
介してオーバーフロー槽5に接続している。これらの各
ライザー管11‥‥は一方の斜板8を貫通して浸漬槽1内
に通され、各底板2、3、4との間にスラッジを堆積さ
せることなくかつ処理液を流すことができる程度の間隔
Lを設けて敷並べられ、かつ互いに平行に並べられた
上、中間部を架台等によって支えることなく両端を処理
槽側壁6、7下端の斜板8、9に溶接等により一体的に
溶着して固定するように構成されている(第6図
(a))。
これらのライザー管11‥‥にはまた、被処理物wの搬送
方向つまりオーバーフロー槽5の配設方向に向けて45°
程度の下向き角度θを有する多数のノズル12‥‥が設け
られ、ここから吐出する斜め下向きの処理液噴流により
各ライザー管11‥‥の下方に位置する処理液にオーバー
フロー槽5へ向かう層状の流れを作り出すように構成さ
れ、また、斜板9に溶接されるライザー管11の端部には
その周面に複数の液抜口13‥‥が設けられていて、ライ
ザー管11内のスラッジをこれらの液抜口から排出すると
ともに斜板9上に堆積するスラッジを払い落とすように
構成され、さらに各ライザー管11‥‥は上り傾斜をなす
出槽側部分における間隔lを、他の入槽側部分及び中央
部分の間隔l´より狭くして、全体として処理液を等し
い速度で流すことができるように構成されている。
なお、図中符号18はオーバーフロー槽5の底部に連通す
るスラッジ排出管で、この管18を介して排出された処理
液はフィルタ19内に流入してスラッジを除去された上、
再び還流管20を経て浸漬槽1内に戻されるように構成さ
れており、また、符号21は被処理物wを搬送するオーバ
ーヘッドコンベアを示している。
このように構成された装置において、浸漬槽1の長手方
向全長にわたってその底板2、3、4の近くに配設され
た多数のライザー管11‥‥からは、ポンプ16により送り
込まれた処理液が各ノズル12‥‥を介してオーバーフロ
ー槽5に向かって下向きに吐出され、またライザー管11
…の端部に達した処理液は、液抜口13‥‥から斜板9に
沿って吐出される。このため、各ノズル12‥‥から噴出
した噴流は、ライザー管11…の下方に位置する処理液を
駆動してオーバーフロー槽5へ向かう層流を生じさせ、
各底板2、3、4上に沈降したスラッジを出槽側に向け
て送り出す一方、端部の液抜口13‥‥から吹出した液は
槽1の両側下部にも流れを作り出してその部分の液の停
滞をなくし、またノズル12‥‥からの噴流により流れを
作った処理液の一部は浸漬槽1の上方を搬送方向Cと逆
向きに流れて槽1内に送り込まれてきた被処理物wに接
触し、その表面に燐酸塩による処理を効果的に行う。
他方、スラッジとともに浸漬槽1からオーバーフロー槽
5に流入した処理液は、オーバーフロー槽5の底部から
フィルタ19内に入ってスラッジを除去された後再び浸漬
槽1内に戻され、また、タンク5の側方から取出された
処理液はポンプ16により圧送されて再びライザー管11‥
‥のノズル12から噴出し、槽1内での処理液の流れを形
成する。
なお、上記した実施例は被処理物wの搬送方向C下手側
にオーバーフロー槽5を配設するとともに、ライザー管
11に設けたノズル12を搬送方向C下手側に向けたもので
あるが、オーバーフロー槽5を被処理物wの搬送方向上
手側、つまり入槽側底板2の端部に配設するとともに、
ライザー管11に、オーバーフロー槽5の配設方向に向い
た下向きにノズル12を設けて、浸漬槽1底部の処理液を
オーバーフロー槽5に向けて流すように構成してもよ
い。
また、上記した実施例ではライザー管11の先端を直接浸
漬槽1の他側下端部の斜板9に当接させてその部分を溶
接により一体的に固定するようにしているが、ライザー
管11の先端固定手段としてはこれ以外に、例えば第6図
(b)に示したように、浸漬槽1の側壁7下端部に予め
短い円筒状の支持物30を溶接等により固定しておいて、
そこにライザー管11の先端を嵌合して一体的に固定する
ようにしてもよく、また第6図(c)に示したように、
浸漬槽1の側壁7下端部に、予めライザー管11とほぼ同
径の短管31を固定しておいて、その短管31とライザー管
11とを管継手32により一体的に結合固定するようにして
もよく、さらには、第6図(d)に示したように、ねじ
によって短管31の端部に一方の継手33を取付けて継手面
間距離を調整するとともに、この継手33とライザー管11
の端部に取付けた他方の継手34とをねじにより結合する
ようにしてもよい。
(効果) 以上述べたように本考案によれば、オーバーフロー槽を
浸漬槽の外に配置したので、スラッジ排出のための管を
浸漬槽下方に配管する必要をなくして、この種の槽の配
設工事をより簡素化することができるばかりでなく、浸
漬槽の底部一方をオーバーフロー槽に接続させるように
上向きに傾斜させるとともに、ライザー管に処理液をオ
ーバーフロー槽に向けて斜め下方に吐出するノズルを設
けたので、ノズルからの処理液により槽底部にオーバー
フロー槽に向かう層流を形成して、沈降してきたスラッ
ジを舞上らせることなくこれらをそのままオーバーフロ
ー槽に排出させることができる。
しかも、これらのライザー管の両端を槽の側壁下端部で
支持するようにしたので、槽底部からライザー管を支持
する架台をなくしてオーバーフロー槽への層流形成をよ
り完全にすることができるとともに、ライザー管端に液
抜口を設けることにより、管内がスラッジにより閉塞す
るといった事故を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す化成処理装置の概要を
示す側面図、第2図はその上面図、第3図は正面より見
た断面図、第4図は第3図におけるA−A線の拡大断面
図、第5図は第3図のB部分の拡大断面図、第6図
(a)乃至(d)はいずれもライザー管の固定手段につ
いての他の実施例を示した図である。 1……処理槽、5……オーバーフロー槽 6、7……側壁、8、9……斜板 11……ライザー管 12……ノズル、13……液抜口 16……ポンプ、19……フィルタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】槽外一端に配設したオーバーフロー槽に排
    出させるべく少くとも底面一半を斜め上向きに形成した
    浸漬槽に、ポンプを介して上記オーバーフロー槽に接続
    した多数のライザー管を底面との間に処理液を流し得る
    程度の間隔を設けて上記浸漬槽の両側壁下端部に直接固
    定するとともに、該各ライザー管の長手方向周面に、上
    記オーバーフロー槽に向けて斜め下方に処理液を吐出す
    る複数のノズルを設け、かつ該各ライザー管の終端部周
    面に複数の液抜口を設けたことを特徴とする浸漬槽内攪
    拌装置。
JP1988042471U 1988-03-29 1988-03-29 浸漬槽内撹拌装置 Expired - Lifetime JPH0650542Y2 (ja)

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JPS5913077A (ja) * 1983-06-06 1984-01-23 Nippon Paint Co Ltd 金属表面化成処理装置
JPS5947656B2 (ja) * 1977-06-24 1984-11-20 三菱重工業株式会社 タイヤ加硫機

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