JPS6145155Y2 - - Google Patents

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JPS6145155Y2
JPS6145155Y2 JP676981U JP676981U JPS6145155Y2 JP S6145155 Y2 JPS6145155 Y2 JP S6145155Y2 JP 676981 U JP676981 U JP 676981U JP 676981 U JP676981 U JP 676981U JP S6145155 Y2 JPS6145155 Y2 JP S6145155Y2
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sludge
tank
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conversion treatment
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化成処理装置に係り、特に化成処理槽
の底部に沈積するスラツジの巻き上げを抑制する
一方、該スラツジを容易に除去することの出来る
化成処理装置に関するものである。
従来より、化学反応乃至は電気化学反応にて何
らかの耐食性皮膜を鋼板または鋼材などの表面に
形成させる化成処理法、例えば燐酸亜鉛などを用
いる燐酸塩処理法が採用され、特に自動車、橋梁
や、家電用器具などの鋼材塗装の下地処理法とし
て広く実用されてきている。
ところで、かかる化成処理においては、被処理
物たる鋼板と処理液とが化学反応を惹起して該鋼
板上に目的とする結晶皮膜を形成せしめることと
なるが、その反応過程においてスラツジと呼ばれ
る副反応物も生成し、これが処理槽の底部に沈澱
したり、槽内に浮遊したりするようになる。そし
て、このスラツジが結晶皮膜に付着したり、該皮
膜中に取り込まれたりすると、該皮膜の耐食性が
劣化し、また次の電着工程(塗装工程)にも悪影
響を及ぼしたりする等の問題を惹起することとな
り、それ故かかるスラツジは槽外へ除去せしめる
必要がある。また、かかるスラツジの発生は、例
えば燐酸亜鉛処理の場合の下式にて示される反応
機構から推察されるように、鋼板と処理液の初期
反応(結晶核の生成)段階で起つているのであ
る。
鋼板と処理液との反応 Fe+2H3PO4→Fe(H2PO42+H2 ↓2O 副反応……FePO4+2H2O (スラツジ) 処理液中成分の平衝反応 3Zn(H2PO42→ ← 3ZnHPO4+3H3PO4 皮膜結晶の生成反応 Fe(H2PO42+2ZnHPO4 →Zn2Fe(PO42 4ZnHPO4→ ← Zn3(PO42+Zn(H2PO42 それ故、被処理物が処理槽内に入槽し始め、処
理液中に全没するに至る過程で、スラツジは多量
に発生し、沈積するようになるのである。
而して、従来の処理槽における被処理物の入槽
部は、第1図に示される如く、底部が傾斜した舟
型構造となつており、そのためその傾斜した底部
部分AにはスラツジSがかなりの厚さで沈積し、
そしてこのスラツジSが被処理物Tの移動あるい
はノズルNからの処理液の噴出によつて再び処理
液中に巻き上げられ、その結果かかるスラツジS
が被処理物表面に形成せしめられる皮膜中に取り
込まれたりすることにより、製品品質に悪影響を
もたらすという問題があつたのである。
また、かかる第1図の如き、底部が傾斜した舟
型構造を採用する実開昭54−157918号公報に開示
された処理槽においては、被処理物入槽側の傾斜
底部上に処理液噴出手段としてのライザーが設け
られ、該ライザーからの循環処理液の噴出作用に
て、沈降するスラツジがホツパー側に移行せしめ
られるようになつているが、かかるライザーから
の処理液の噴出が被処理物に近接した傾斜底部に
て行なわれるものであるところから、沈降するス
ラツジが巻き上げられ易く、依然として前述した
問題が内在しているのであり、またかかるライザ
ーに、入槽せしめられる被処理物に対する処理液
噴出機能を期待することは全くできず、仮にその
ような機能を与えた場合には、スラツジの巻き上
げ状況は第1図の構造のものと全く同様となる。
しかも、そのように巻き上げられたスラツジは、
被処理物と槽底部との間に充分な沈降空間が存在
しないために、該被処理物表面の皮膜形成に悪影
響をもたらすこととなるのである。
ここにおいて、本考案は、かかる事情に鑑みて
為されたものであつて、化成処理槽内において沈
積するスラツジの巻き上げを効果的に阻止し且つ
その除去を容易に行なうことの出来る装置を提供
することを目的とし、その要旨とするところは、
全没浸漬(フルデイツプ)方式にて被処理物を搬
送せしめつつ化成処理液中に完全に浸漬せしめて
所定の化成処理を行なう処理槽の該被処理物の入
槽側に、該被処理物に向かつて化成処理液を噴出
する複数の床裏ノズルを、該被処理物の入槽方向
に沿つて傾斜して配列せしめる一方、該入槽側の
処理槽底部を水平方向の平坦面と為し、該床裏ノ
ズルの下方にスラツジの沈積せしめられる空間を
形成すると共に、沈積するスラツジを化成処理液
の噴出によつてスラツジ排出用ホツパー側に吹き
寄せる吹寄せノズルを前記処理槽の底部に設けた
ことにある。
そして、これによつて、処理槽の被処理物の入
槽部において多量に発生するスラツジは、該入槽
部に設けられる床裏ノズルの処理液噴出作用や被
処理物の移動作用に殆んど影響されない該床裏ノ
ズル下方の処理槽底部に沈積することとなり、そ
れ故沈積したスラツジが巻き上げられるようなこ
ともなく、またかかる沈積スラツジは吹寄せノズ
ルからの化成処理液の噴出作用によつて効果的に
排出用ホツパーに吹き寄せられるので、その槽外
への除去も一段と容易になつたのである。
以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて
更に詳細に説明することとする。
第2図において、1は、化成処理液として公知
の燐酸亜鉛溶液を収容する処理槽であるが、該処
理槽1は第1図の如き槽構造とは異なり、被処理
物(例えば自動車のボデイ)8が連続的に入槽せ
しめられる入槽側において傾斜した底部を有して
おらず、単に平坦な底部部分1aとされた箱型形
状を為すものである。また、該処理槽1の底部に
は沈積するスラツジ9を槽外に排出するためのホ
ツパー3が設けられている。さらに、該処理槽1
には、そこに収容された処理液を、被処理物8の
搬送方向12に対して逆方向となる流れ13を形
成するように循環設備の設計がしてあり(図示せ
ず)、そしてかかる流れ13の終端である処理槽
1の入槽側端部1bの上端を越えた処理液は樋状
の受槽2内に流れ込むようになつている。なお、
4は処理液面を示している。
また、かかる処理槽1の被処理物8の入槽側に
は、該処理物8の入槽形状(入槽経路)に沿つて
且つ平坦な底部部分1aに対して所定の傾斜を為
すように配管10aが為されておりり、且つ該配
管10a上に複数個の公知の処理液噴出ノズル、
換言すれば床裏ノズル7が配設されており、これ
によつて該床裏ノズル7群と処理槽1底部部分と
の間に所定の空間が形成されている。なお、この
床裏ノズル7は、被処理物8の下面の形状が複雑
なことによりその入槽時に空気溜りが発生して未
処理部が出来易いところから、かかる被処理物8
に対して処理液を強制的に吹き付けるために設け
られており、このような処理液の強制的な吹付け
によつて下面の空気溜りを解消し、被処理物の均
一な処理を図つている。そして、このような配管
10a(床裏ノズル7)への処理液の供給は、受
槽2内にオーバーフローした処理液を配管10で
導き、ポンプP1,P2,P3の作動によつて行なわれ
ることとなる。
さらに、処理槽1の前記傾斜配置された床裏ノ
ズル7の下方に位置する、入槽側の底部部分1a
上には、適数個の吹寄せノズル6が設けられ、該
ノズル6からの処理液の噴出によつて該底部部分
1a上に沈積するスラツジ9をホツパー3に向つ
て吹き寄せるようになつている。なお、この吹寄
せノズル6への処理液の供給も、前記床裏ノズル
7の場合と同様に、ポンプP1,P2,P3からの吐出
処理液を配管10bにて導くことによつて行なわ
れるようになつている。
従つて、かかる構成において、コンベア5によ
つて吊り下げられて矢印12方向に搬送せしめら
れる被処理物8は、Bの地点で処理槽1の処理液
中に浸漬を始め、Cで全没に至る。このB〜Cの
工程は、被処理物8と処理液が反応する工程であ
り、生成した多量のスラツジは処理槽底部1aに
沈積する9のようになるが、該処理槽底部1aと
被処理物8との間には充分な空間が形成されてい
るので、そこに沈積したスラツジ9が床裏ノズル
7などの槽内付帯設備によつて処理液中に巻き上
げられたり、また被処理物8の搬送操作によつて
巻き上げられたりするようなことはなく、それ故
該スラツジ9が再び処理液中に浮遊するようにな
つて、被処理物8に付着する等してその品質を低
下せしめることが効果的に防止され得たのであ
る。また、処理槽底部1aに沈積するスラツジ9
は吹寄せノズル6からの処理液の噴出によつて効
果的に一箇所に吹き寄せられてホツパー3から槽
外に取り出されることとなるので、処理槽の底部
に多量のスラツジ9が溜まるようなこともなくな
つたのである。そして、これによつて槽内スラツ
ジ量の低減が効果的に為され、また槽内に浮遊す
るスラツジ量も有効に低減され得ることにより、
被処理物8の処理品質(耐食性皮膜品質)の向上
を図り得ることとなつたのである。
以上詳述せるように、本考案は、化成処理装置
における化成処理槽の被処理物入槽部に位置する
槽底部の形状乃至は構造を改良すると共に、かか
る底部に沈積するスラツジを集めて容易に除去せ
しめ得るようにしたものであつて、これによりか
かる化成処理槽底部に沈積したスラツジの処理液
中への巻き上げを防止して、得られる製品の品質
を効果的に向上せしめたところに、大きな工業的
意義を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の化成処理装置の断面略図、第2
図は本考案の一実施例に係る装置の断面略図であ
る。 1:化成処理槽、2:受槽、3:スラツジ排出
用ホツパー、5:コンベア、6:吹寄せノズル、
7:床裏ノズル、8:被処理物、9:スラツジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 化成処理液を収容し、該処理液中に被処理物を
    搬送せしめつつ完全に浸漬せしめて所定の化成処
    理を行なう処理槽の該被処理物の入槽側に、該被
    処理物に向かつて化成処理液を噴出する複数の床
    裏ノズルを、該被処理物の入槽方向に沿つて傾斜
    して配列せしめる一方、該入槽側の処理槽底部を
    水平方向の平坦面と為し、該床裏ノズルの下方に
    スラツジの沈積せしめられる空間を形成すると共
    に、該底部に沈積するスラツジを化成処理液の噴
    出によつてスラツジ排出用ホツパー側に吹き寄せ
    る吹寄せノズルを、かかる底部上に設けたことを
    特徴とする化成処理装置。
JP676981U 1981-01-21 1981-01-21 Expired JPS6145155Y2 (ja)

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JP676981U JPS6145155Y2 (ja) 1981-01-21 1981-01-21

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JPS57121676U JPS57121676U (ja) 1982-07-28
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