JP3405163B2 - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射量制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
量制御装置に関し、詳細には内燃機関の出力軸系のねじ
り振動を抑制可能な燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の出力軸系のねじり振動は、特
に車両用機関では加減速時の車両加速度の変動(加減速
ショック、しゃくり等)や定常走行時のサージ等の原因
となり、車両のドライバビリティを悪化させる要因とな
る。また、特にディーゼル機関では要求燃料噴射量が機
関運転状態(例えば、機関回転数と運転者のアクセルペ
ダル踏み込み量(アクセル開度))により設定されるた
め、アクセル開度に応じて直ちに要求燃料噴射量が変化
する。このため、要求燃料噴射量の燃料をそのまま機関
に噴射すると、機関発生トルクの急変を生じ出力軸系の
ねじり振動の増大を生じる場合がある。これを防止する
ため、通常、ディーゼル機関では加速時等のように要求
燃料噴射量が急増する場合には、実際の燃料噴射量を緩
やかに増大させて要求燃料噴射量に到達させる、いわゆ
るなまし制御が行なわれている。
【0003】一方、実際に軸系のねじり振動を検出して
ねじり振動を抑制するように内燃機関出力トルクを制御
する制振方法が知られている。この種の制振法を用いた
内燃機関の制御装置としては、例えば特開昭60−26
142号公報に記載されたものがある。同公報の装置
は、ディーゼル機関の回転速度の変動量、機関を搭載し
た車両の前後加速度の変動量、機関出力軸のねじりトル
クの変動量などの状態量のうちの一つを検出し、ねじり
振動を表すパラメータとして使用するようにしている。
そして、上記公報の装置では、検出したねじり振動パラ
メータの変化率に応じて機関の実燃料噴射量をフィード
バック制御することによりねじり振動を抑制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭60−2
6142号公報の装置では、実際のねじり振動に基づく
燃料噴射量のフィードバック制御が行なわれるため、理
論的には効果的にねじり振動を抑制することが可能であ
る。しかし、上記のようにフィードバック制御を行なっ
たのでは、既に発生してしまったねじり振動を検出して
から燃料噴射量の制御が行なわれることになるため、例
えば加速初期等に生じる大きなねじり振動を抑制するこ
とは困難である。
【0005】一方、現在の機関運転状態と要求燃料噴射
量とに基づいて、ねじり振動を抑制するのに必要な燃料
噴射量の補正量を予め実験等により求めておき、実際の
運転時の機関運転状態と要求燃料噴射量とから燃料噴射
補正量を設定するいわゆるフィードフォワード制御を行
なえば、実際にねじり振動が発生する前に燃料噴射量の
補正ができるため、上記フィードバック制御のように制
御遅れが生じることが防止できる。しかし、このような
フィードフォワード制御を行なうためには、機関や車両
の各形式毎にあらゆる運転状態と要求燃料噴射量の組み
合わせを想定して実験を行い、ねじり振動抑制に必要な
燃料噴射補正量を求めておく必要が生じ、各形式毎の適
合作業が膨大になってしまうため、従来ねじり振動制振
のための精度のよいフィードフォワード制御を行なうこ
とは困難であった。
【0006】更に、仮に上記フィードフォワード制御を
採用した場合でも、実際には部品の特性のばらつきや経
年変化などの影響により必要な燃料噴射補正量が変化す
るため、実際にはフィードフォワード制御ととも前述の
公報と同様なフィードバック制御を行なってねじり振動
の制振効果を高めることが好ましい。しかし、フィード
フォワード制御とフィードバック制御とを同時に行なっ
た場合には種々の干渉が生じねじり振動の制振効果が低
下する場合が生じる問題がある。
【0007】本発明は上記問題に鑑み、機関や車両の各
形式に対する適合が比較的容易であり、しかも精度の良
好なねじり振動制振制御を行なうことができるととも
に、フィードバック制御との干渉の防止が容易な、フィ
ードフォワード制御による内燃機関のねじり振動抑制手
段を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、機関運転状態に応じて内燃機関への燃料噴射量
を設定する燃料噴射量演算手段と、前記燃料噴射量設定
値に基づいて、次回燃料噴射により生じる機関出力軸系
のねじり振動を予測するとともに、このねじり振動を抑
制するように前記燃料噴射量設定値を補正することによ
り実際に機関に噴射される実燃料噴射量を算出する補正
手段とを備え、前記補正手段は、機関出力軸系をモデル
化して予め設定された、入力を燃料噴射量、出力を機関
出力軸系のねじり振動を表す状態量とする伝達関数を用
いて、前記実燃料噴射量の燃料が機関に噴射されたとき
の前記状態量の値MDLを算出するとともに、前記伝達
関数から振動成分を排除することにより得られる定常成
分のみの伝達関数を用いて、前記燃料噴射量設定値の量
の燃料が機関に噴射されたときの前記状態量の値TRG
を算出し、前記TRGと前記MDLとの偏差に基づく関
数として燃料噴射補正量を算出し、該燃料噴射補正量を
前記燃料噴射量設定値に加算することにより前記燃料噴
射量設定値を補正する、内燃機関の燃料噴射量制御装置
が提供される。
【0009】すなわち、請求項1の発明では、次回燃料
噴射時のねじり振動を予測し、予測値に基づいてねじり
振動を抑制するように実燃料噴射量を算出するフィード
フォワード制御がおこなわれる。従って、実際にねじり
振動が生じる前に必要な補正が行なわれ、制御遅れによ
る制振効果の悪化が生じない
【0010】また、請求項1の発明では算出した実燃料
噴射量の燃料を噴射した場合のねじり振動の大きさを推
定する。この推定においては、例えば機関出力軸系をモ
デル化して、入力を燃料噴射量、出力を機関回転数変
動、車両前後加速度や出力軸系のねじりトルク変動等の
ねじり振動を表す状態量とした伝達関数を予め設定して
おく。そして、この伝達関数を用いて実燃料噴射量噴射
時のねじり振動の大きさの推定値MDLを算出する。さ
らに、上記伝達関数のうち定常成分のみを抽出した伝達
関数を予め別に設定しておき、この伝達関数を用いて、
燃料噴射量設定値に基づいて定常成分TRGを算出す
る。この定常成分TRGは、燃料噴射量設定値で機関を
運転したときに、過渡的なねじり振動が収束した後の定
常的な状態における上記状態量を表すことになる。次回
の実燃料噴射量は噴射後のねじり振動が上記定常成分T
RGに近づくように補正される。すなわち、燃料噴射補
正量は次回燃料噴射時の状態量定常成分TRGとねじり
振動推定値MDLとの差の関数として与えられる。例え
ば、燃料噴射補正量はTRGとMDLとの偏差に比例係
数を乗じた値として与えることができる。次回の実燃料
噴射量を燃料噴射量設定値と上記により算出した燃料噴
射補正量との和として設定することにより、次回燃料噴
射時にはねじり振動が抑制されるように実燃料噴射量が
設定されるようになる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、前記TR
Gと前記MDLとの偏差に基づく関数として、機関加速
時と機関減速時とで異なる関数が使用される請求項1
記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置が提供される。実
際の運転では機関加速時には出力軸系の伝達トルクが増
大し、軸系のねじり角が増大するため、ねじり振動の振
幅は増大方向になり、これを修正するには大きな燃料噴
射補正量が必要となる。一方、減速時には軸系のねじり
角は減少するため比較的小さな燃料噴射補正量でもねじ
り振動の振幅を抑制することができる。従って、加速時
と減速時とで異なる関数を用いて(例えば、TRGとM
DLとの偏差に比例係数を乗じた値を燃料噴射補正量と
する場合には、加速時に用いる比例係数を減速時に用い
る比例係数より大きな値にする)燃料噴射補正量を算出
することにより、加速時、減速時それぞれの状態に適し
たねじり振動の抑制が行なわれる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記補正
手段は、前記算出された燃料噴射補正量の値が燃料噴射
毎に連続して所定回数正の値と負の値との間で反転を繰
り返したときには、算出された燃料噴射補正量の絶対値
を減少させて実燃料噴射量を設定する請求項1に記載の
内燃機関の燃料噴射量制御装置が提供される。実際の機
関では、機関低回転時には燃料噴射の時間間隔が長くな
るため、各気筒毎の燃料噴射量演算時の機関回転数等の
運転状態の差が相対的に大きくなる。従って、それに応
じて燃料噴射量演算手段により設定される各気筒毎の燃
料噴射量設定値も比較的大きくばらつくようになる。ま
た、燃料噴射量設定値の更新間隔が長くなるため、上記
のようにTRGとMDLとの値を燃料噴射量設定値に基
づいて算出する方法を取っていると、燃料噴射量設定値
が次気筒に合わせて更新されるまでに前気筒の燃料噴射
量設定値を用いた燃料噴射補正量算出が何回も繰り返さ
れ過補正が生じてしまい、算出される燃料噴射補正量の
値が増大してしまうことがある。この状態で、燃料噴射
量設定値が次気筒に合わせて更新されると、更新された
燃料噴射量設定値と上記増大した燃料噴射補正量とを用
いてMDLの算出が行なわれるため、気筒毎の燃料噴射
補正量のばらつきによっては燃料噴射補正量が前回とは
逆方向に過大に設定される場合があり、燃料噴射補正量
の値が燃料噴射毎に正負の反転を繰り返しハンチングに
成長する場合が生じる。請求項3の発明では、上記のハ
ンチング発生を防止するため、燃料噴射毎に燃料噴射補
正量が正負の反転を連続して所定回数繰り返した場合
(例えば、連続した燃料噴射時に2回反転を繰り返した
場合)には、算出された燃料噴射補正量の絶対値を減量
して(燃料噴射補正量を0に設定する場合も含む)実燃
料噴射量を設定する。これにより、ハンチングが生じる
ことが防止される。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、前記補正
手段は、現在の機関運転状態において機関出力軸系のね
じれ角が0になる燃料噴射量であるゼロ出力燃料噴射量
を算出し、前記燃料噴射量設定値増加時には燃料噴射量
設定値が前記ゼロ出力燃料噴射量を越えた時に、前記燃
料噴射量設定値減少時には燃料噴射量設定値が前記ゼロ
出力燃料噴射量以下になったときに、それぞれ前記燃料
噴射補正量の算出を開始する請求項1に記載の内燃機関
の燃料噴射量制御装置が提供される。
【0014】すなわち、請求項4の発明では、機関加速
中のように燃料噴射量設定値が増大している状態では燃
料噴射量設定値がゼロ出力燃料噴射量を越えて増大した
ときから、また、機関減速中のように燃料噴射量設定値
が減少している状態では燃料噴射量設定値がゼロ出力燃
料噴射量以下に減少したときから、それぞれ前記TRG
とMDLとに基づく燃料噴射補正量の算出を開始するよ
うにしている。上記ゼロ出力燃料噴射量は機関出力軸系
のねじりトルク(ねじれ角)が0になる燃料噴射量であ
り、燃料噴射量増大時には燃料噴射量がゼロ出力燃料噴
射量を越えた時点から軸系の正方向へのねじりが開始さ
れる。また、燃料噴射量減少時には燃料噴射量がゼロ出
力燃料噴射量以下になった時点から軸系の負方向へのね
じりが開始される。このため、加減速時に燃料噴射量設
定値がゼロ出力燃料噴射量を通過した時点から燃料噴射
量の補正を開始することにより制御タイミングが最適に
なり、最大の制振効果を得ることができる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、更に、実
際の機関出力軸系ねじり振動を検出し、該ねじり振動検
出値が最小になるように第2の燃料噴射補正量を算出す
るフィードバック制御手段を備え、前記補正手段は、前
記燃料噴射量設定値と、前記TRGと前記MDLとの偏
差に基づいて算出された燃料噴射補正量との和に、更に
前記第2の燃料噴射補正量に所定の補正係数を乗じた値
を加算することにより前記実燃料噴射量を算出し、該所
定の補正係数は前記TRGと前記MDLとの偏差に基づ
いて算出された燃料噴射補正量の絶対値が大きいほど小
さな値に設定された請求項1に記載の内燃機関の燃料噴
射量制御装置が提供される。
【0016】すなわち、請求項5の発明では請求項1
フィードフォワード制御に加えて実際のねじり振動に基
づくフィードバック制御が行なわれる。フィードフォワ
ード制御に加えて上記フィードバック制御を行なうこと
により、機関や出力軸系の部品特性のばらつきや経年変
化を補償したねじり振動の制振が可能となる。この場
合、請求項2のフィードフォワード制御は燃料噴射補正
量を噴射毎に変化させて最終的に実燃料噴射量を燃料噴
射量設定値に到達させる特性を有する制御であるため、
フィードフォワード制御による大きな制振操作が行なわ
れているときに(すなわち、燃料噴射補正量が大きいと
きに)フィードバック制御の影響を大きくすると、フィ
ードフォワード制御による制振操作が阻害されてしまう
場合がある。そこで、請求項5の発明では、燃料噴射補
正量の値(絶対値)が大きいほどフィードバック制御に
基づく第2の燃料噴射補正量に乗じる補正係数の値を小
さく設定し、フィードフォワード制御とフィードバック
制御との間に干渉が生じることを防止している。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、前記燃料
噴射量演算手段は、予め定めた燃料噴射量演算タイミン
グにおける機関運転状態に基づいて燃料噴射量設定値を
設定するとともに、燃料噴射が行われて燃焼により機関
出力トルクが発生するタイミングにおける機関運転状態
に基づいて補正用燃料噴射量設定値を算出し、前記補正
手段は前記TRGと前記MDLとを該補正用燃料噴射量
設定値を用いて推定する請求項1に記載の内燃機関の燃
料噴射量制御装置。
【0018】請求項1のように、実燃料噴射量に基づい
てねじり振動の大きさMDLやTRGを算出する場合に
は、計算に使用する燃料噴射量設定値は実際に燃料噴射
が行なわれて燃焼によりトルクが発生する時期の機関運
転状態に基づいて設定されることが好ましい。ところ
が、通常、燃料噴射量の演算は燃料噴射弁への燃料噴射
量指令値のセット時間等を考慮したため、実際に気筒で
トルクが発生する時期とは異なる時期に行なわれる。す
なわち、燃料噴射設定値は上記トルク発生時期とは異な
る時期の機関運転状態に基づいて設定されている。この
ため、算出されたMDLやTRGの値と実際のねじり振
動の状態との間に僅かな誤差が生じる場合がある。そこ
で、請求項6の発明では、燃料噴射により実際に気筒に
トルクが発生する時期(例えば爆発行程上死点後30°
程度のクランク角位置)における機関運転状態(回転数
等)に基づいて、通常の燃料噴射量設定値と同じ方法で
補正用燃料噴射量設定値を算出し、MDLとTRGとの
計算についてのみこの補正用燃料噴射量設定値を使用す
ることとしている。これにより、MDLとTRGの値が
より実際のねじり振動状態に近くなるため、制振のため
の制御精度が一層向上するようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は、本発明を車両用デ
ィーゼル機関に適用した場合の実施形態の構成概略を示
す図である。図1において、10は車両全体、1は車両
10に搭載されたディーゼル機関(本実施形態では4気
筒4サイクルディーゼル機関)を示す。機関1の出力軸
(図示せず)は、変速機3に接続され、さらにプロペラ
シャフト5、ディファレンシャルギヤ7及びアクスル8
を介して駆動輪9を駆動している。以下の説明では、機
関1のクランク軸から駆動輪9までを含めた軸系を「機
関1の出力軸系」と称する。
【0020】図1に30で示すのは、機関1の制御を行
なう電子制御装置(ECU)である。本実施形態ではE
CU30は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、RO
M(リードオンリメモリ)、CPU(マイクロプロセッ
サ)及び入出力ポートを備えた公知の構成のマイクロコ
ンピュータとして構成される。本実施形態では、ECU
30は機関1の燃料噴射制御等の基本制御を行なう他、
後述するねじり振動制振のための燃料噴射量補正を行な
う。
【0021】これらの制御のため、ECU30の入力ポ
ートには、アクセル開度センサ31、エアフローメータ
33及びねじり振動センサ37が図示しないAD変換器
を介して接続されている他、クランク角センサ35が接
続されている。アクセル開度センサ31は、機関1のア
クセルペダル(図示せず)近傍に配置され、車両10運
転者のアクセルペダル操作量(アクセル開度)ACCP
に応じた電圧信号を発生する。本実施形態では、アクセ
ル開度ACCPは車両運転者の要求機関出力を代表する
パラメータとして使用される。
【0022】また、エアフローメータ33は機関1の吸
気通路に配置され、機関1の吸入空気量(新気量)Gに
応じた電圧信号を発生する。本実施形態では、吸入空気
量Gは、アクセル開度ACCPとともに、機関1への燃
料噴射量設定値の算出に使用される。クランク角センサ
35は実際には、基準位置センサとクランク回転角セン
サとの2つのセンサから構成される。基準位置センサ
(図示せず)は機関1のカム軸近傍に配置され、カム軸
が基準位置に到達する毎に(例えば機関1の第1気筒が
吸気行程上死点に到達する毎に)基準パルス信号を出力
する。すなわち、基準パルス信号はクランク軸回転角に
換算して720°毎に出力される。また、クランク回転
角センサは、クランク軸近傍に配置されクランク軸一定
回転角度毎(例えば15°毎)にクランク回転角パルス
信号を出力する。
【0023】本実施形態では、ECU30は、クランク
回転角センサから入力するクランク回転角パルス信号の
間隔に基づいて機関1の回転数(回転速度)NEを算出
する他、基準位置センサからの基準パルス入力後のクラ
ンク回転角パルス信号の数から現在のクランク軸回転位
相を算出している。ねじり振動センサ37としては、機
関1出力軸系のねじり振動を表す状態量を検出可能なセ
ンサが使用される。例えば、機関出力軸系に生じたねじ
り振動は車両の前後方向(進行方向)の加速度の変化と
なって現れる。そこで、ねじり振動センサ37として、
車両10の前後方向加速度を検出する加速度センサを使
用し、検出した前後方向加速度の変化をねじり振動を表
す状態量として使用するようにしても良い。また、出力
軸系のねじり振動は機関クランク軸の回転速度の変動と
なって現れる。そこで、別個のねじり振動センサを設け
ずにクランク角センサ35で検出した機関回転速度NE
の微分値(加速度)を求め、この加速度をねじり振動を
表す状態量として使用しても良い。更に、機関出力軸系
のねじり振動は機関出力軸のねじりトルクの変動となっ
て現れる。そこで、機関出力軸のねじりトルクを検出
し、このねじりトルクの変動をねじり振動を表わす状態
量として使用しても良い。本実施形態では、上記いずれ
かの方法に基づいて機関出力軸系のねじり振動の大きさ
を検出している。
【0024】ECU30は、後述するように機関1の運
転状態(例えば機関回転数NE、吸入空気量G、アクセ
ル開度ACCP等)に基づいて機関1への燃料噴射量設
定値Q1 を算出するとともに、機関1の出力軸系モデル
に基づいてねじり振動抑制のための燃料噴射補正量Q2
を算出する。また、ECU30はねじり振動センサ37
で検出した実際のねじり振動の大きさに基づいてねじり
振動を抑制するための第2の燃料噴射補正量Q3 を算出
する。Q1 、Q2 、Q3 の演算については後に詳述す
る。
【0025】ECU30の出力ポートは、図示しない燃
料噴射回路を介して機関1の各気筒の燃料噴射弁に接続
され、所定の燃料噴射タイミングで上記により演算され
たQ 1 、Q2 、Q3 から定まる量の燃料を各気筒に噴射
する。次に、本実施形態のねじり振動抑制操作について
説明する。図2は、機関加速時の燃料噴射量設定値Q1
が急増した場合の機関回転数NEの時間変化を示す図で
ある。図2に示すように、加速時に燃料噴射量設定値Q
1が急激に増大した場合、回転数NEはQ1 の増大に応
じて比較的緩かに増加するが、燃料噴射量増加による出
力トルクの急増が起振力となりねじり振動が誘発される
ため、一様な回転数上昇(図2の直線B)にねじり振動
による回転変動が加算された形で変動しながら上昇する
(図2のカーブA)。
【0026】このねじり振動による変動成分は、機関出
力軸系のねじり振動共振周波数(一般に車両の軸系では
数Hz程度)の周波数を有し、時間とともに振幅が減衰
して行く。しかし、このようなねじり振動による機関回
転数変動が生じると、それに応じて車両の走行加速度が
変動するため車両のドライバビリティの悪化が生じる。
【0027】また、車両減速時にQ1 が減少する場合に
も同様なねじり振動が誘発される。本実施形態では、以
下に説明する方法で燃料噴射量を補正して、例えば図2
の加速時の場合なら機関回転数をカーブBに示したよう
に滑らかに上昇させるようにしている。このように、ね
じり振動を抑制するためには、実際に燃料噴射が行なわ
れて回転数変動が生じてから燃料噴射量を補正したので
は、制御遅れ等のためにねじり振動の制振効果を高める
ことは困難である。そこで、本実施形態では次回の燃料
噴射を行なった時に生じるねじり振動の大きさを予測
し、このねじり振動の大きさが小さくなるように次回の
燃料噴射量を補正している。すなわち、本実施形態で
は、燃料噴射により生じるねじり振動の予測値に基づく
フィードフォワード制御を行なう。この予測値は、車両
や機関の各形式毎の適合を容易にするために、機関出力
軸系をモデル化し、機関への燃料噴射量を入力としねじ
り振動に関連する状態量(例えば、機関回転数NEの変
化量、車両前後加速度、出力軸系のねじりトルク等、以
下「ねじり振動パラメータ」とよぶ)を出力とする伝達
関数を予め設定しておき、この伝達関数を用いて算出す
ることにより行なう。
【0028】図3は、上記ねじり振動予測値に基づく燃
料補正制御の基本概念を表わすブロック図である。図3
においてブロック301は燃料噴射量設定値Q1 の算出
操作を示す。燃料噴射量設定値Q1 は、機関回転数NE
と運転者の要求出力(アクセル開度ACCP)とに基づ
いて決定される要求燃料噴射量QGOV と、吸入空気量G
の関数として与えられる排気スモーク発生限界燃料噴射
量QFULLとのうち小さい方の値として設定される(すな
わち、Q1 =MIN(QGOV ,QFULL))。そして、Q
1 の値は、後述する計算により求められる燃料噴射補正
量Q2 と加算され、軸系モデルに基づく伝達関数G
(s)を用いた演算(ブロック302)により、合計量
(Q1 +Q2 )の燃料を噴射した場合のねじり振動パラ
メータの値MDLが算出される。
【0029】また、本実施形態では、ブロック302の
伝達関数のうち振動成分を排除した定常成分のみの伝達
関数H(s)を予め作成してあり、ブロック301で算
出した燃料噴射量設定値Q1 を用いて、Q1 の量の燃料
を噴射した場合の定常的なねじり振動パラメータの値T
RGを算出する。このTRGの値は、例えばQ1 の燃料
を噴射したときの、振動成分を含まない定常的な機関回
転速度変化(例えば図2の直線B)に相当する。
【0030】そして、燃料噴射補正量Q2 は、上記によ
り算出したTRGとMDLとの差の関数(本実施形態で
は、後述するようにTRGとMDLとの差に比例する
量、すなわちQ2 =K×(TRG−MDL))として算
出され、次のMDLの演算に用いられる。これにより、
燃料噴射補正量Q2 は噴射時のねじり振動が定常成分T
RGの値に近づくように設定され、次回の燃料噴射によ
るねじり振動が抑制されるようになる。
【0031】図3のブロック図から判るように、Q1
変化後十分な時間が経過するとMDLの値はTRGに収
束し、燃料噴射補正量Q2 の値はゼロになる。次に、軸
系モデルに基づく伝達関数G(s)とその定常成分を抽
出した伝達関数H(s)について説明する。本実施形態
では、例えば図4に示すように機関出力軸系をモデル化
することにより伝達関数G(s)を設定している。図4
において、401、403、405は、それぞれ機関
1、変速機3、車両10に相当する慣性モーメント、4
07、409はそれぞれ変速機3のエンジン側と駆動輪
側の軸系に相当する軸を表している。変速機の変速比が
異なると慣性モーメントや軸のバネ定数が変化するた
め、本実施形態では変速機の変速段毎に図4のモデルを
作成し、それぞれについて伝達関数G(s)とH(s)
とを作成し、運転時の変速段に応じた伝達関数を使用す
るが、以下の説明では簡単にするため変速段を固定した
場合について説明する。
【0032】上記のような軸系モデルを用いて、入力を
燃料噴射量(機関出力トルク)、出力をねじり振動パラ
メータ(例えば機関回転数の微分値)とした場合、伝達
関数G(s)は以下の形で表現される。 G(s)=(γ×s+δ)/(s2 +α×s+β)……(1) また、G(s)の振動成分を排除した定常成分の伝達関数は、 H(s)=(δ/β)……(2) として表される。
【0033】ここで、α、β、γ、δはそれぞれ軸系の
特性(慣性モーメント、バネ定数等)に応じて定まる定
数である。すなわち、振動パラメータMDLとTRGと
は、 MDL=(Q1 +Q2 )×G(s)……(3) TRG=Q1 ×H(s)=KG×Q1 ……(4)(KG=δ/β) として算出される。
【0034】本実施形態では、実際には上記(1)の形
式の連続系の伝達関数を、ECU30での処理が容易な
以下の形式の離散系伝達関数に変換して演算を行なって
いる。 X(n+1) =A×X(n) +B×U(Q1 +Q2 )……(5) MDL=C×X(n) ……(6) なお、U(Q1 +Q2 )は(Q1 +Q2 )の関数を表
す。すなわち、本実施形態では上記(5)式に基づいて
実燃料噴射量(Q1 +Q2 )の値から逐次X(n)を算出
し、算出したX(n) を用いて(6)式から燃料噴射時の
ねじり振動パラメータの大きさMDLを算出する。X
(n) は離散系伝達関数に変換するために用いる関数であ
り、実際の物理的状態量とは必ずしも対応しない。A、
B、Cは定数である。また、MDLの定常成分TRGは
上記(4)式に基づいて燃料噴射設定値Q1 から算出さ
れる。
【0035】次に、本実施形態の、上記離散系の伝達関
数を用いたねじり振動制振のための燃料噴射量補正操作
について図5から図11を用いて具体的に説明する。図
5はねじり振動制振のための燃料噴射補正量Q2 の演算
操作を説明するフローチャートである。本演算操作は、
ECU30により一定時間毎に実行されるルーチンによ
り行なわれる。
【0036】図5において、操作がスタートするとステ
ップ501では、燃料噴射量設定値Q1 、及び補正用燃
料噴射量設定値Q1C及びゼロ出力燃料噴射量QRLが読み
込まれる。Q1 、Q1C及びQRLは、後述する図6の操作
により所定のクランク回転角毎に演算される。Q1 は、
燃料噴射量演算タイミングにおける機関運転状態(回転
数NE、吸入空気量G、アクセル開度ACCP)に基づ
いて算出される燃料噴射量設定値であり、Q1Cは、燃料
噴射により実際にいずれかの気筒でトルクが発生したタ
イミングにおける機関運転状態に基づいて算出される補
正用燃料噴射量設定値である。補正用燃料噴射量設定値
1Cは、図5ステップ513、514におけるMDL、
TRGの算出にのみ用いられる。MDLとTRGとの算
出にトルク発生タイミングにおける機関運転状態に基づ
いて決定されるQ1Cを用いるのは、軸系モデルに基づく
MDLとTRGとの推定精度を向上させるためである。
【0037】また、ゼロ燃料噴射量QRLは現在の機関回
転数において機関出力が0になる燃料噴射量、すなわち
出力軸系の伝達トルクが0になる燃料噴射量であり、図
6の演算によりQ1 と同じタイミングで算出される。な
お、図6の操作については後に詳述する。次に、ステッ
プ503から509では燃料噴射補正量Q2 の演算開始
タイミングの判定が行なわれる。本実施形態では、加速
時(Q1 増大時)にはQ1 がゼロ出力燃料噴射量QRL
越えた時に、また減速時(Q1 減少時)にはQ1 がQRL
以下に低下したときにQ2 の演算を開始する。このよう
に、Q1 変化中にQ1 の値がQRLを横切ったときにねじ
り振動制振のための燃料噴射量補正を開始するのは、燃
料噴射量がになったときは、軸系の伝達トルクがゼロ、
すなわち軸系のねじれ角がゼロになるときであり、それ
以前の加速、減速ではともに軸系のねじれ角が減少中で
あり、ねじり振動の起振力は小さいためである。上記の
ように、Q1変化中にQ1 の値がQRLを横切ったときに
ねじり振動制振のための燃料噴射量補正を開始すること
により、ねじり振動の発生時点から制振操作を行なうこ
とができ、効果的なねじり振動の制振を行なうことがで
きる。
【0038】上記の判定のため、図5ステップ503で
は現在加速中か否か、ステップ507では現在減速中か
否かの判定が行なわれる。加速、減速の判定は今回の燃
料噴射量設定値Q1 が前回演算実行時の燃料噴射量設定
値Q1OLDより増加したか(ステップ503)減少したか
(ステップ507)により判定される。すなわち、Q 1
>Q1OLDの場合は加速中(ステップ503)であるの
で、ステップ505に進みQ1 がゼロ出力燃料噴射量Q
RLに以上になったか否かを判定し、Q1 <Q1OLDの場合
は減速中(ステップ507)であるので、ステップ50
9に進みQ1 がQ RL以下になったか否かを判定する。ス
テップ503、507の両方で否定判定された場合(す
なわち、Q1 =Q1OLDの場合)、及び加速中でありQ1
<QRLの場合と減速中でありQ1 >QRLの場合にはステ
ップ511に進みQ2 の値をゼロにセットした後、ステ
ップ527で次回の演算実行に備えてQ1OLDの値を更新
して今回の操作を終了する。すなわち、これらの場合に
はねじり振動のための燃料噴射量補正は行なわれない。
【0039】一方、ステップ505でQ1 ≧QRL、また
はステップ509でQ1 ≦QRLであった場合にはステッ
プ513以下の燃料噴射補正量Q2 の演算を実行する。
ステップ513は燃料噴射により生じるねじり振動の大
きさの推定値MDLの演算を示す。ステップ513では
前述の離散系の伝達関数(5)、(6)式を用いてMD
Lが算出される。ただし、この場合、前述のようにMD
Lの推定精度を向上させるため演算に使用される実燃料
噴射量は、トルク発生時の機関運転状態に基づく補正用
燃料噴射量設定値Q1Cと、前回演算実行時の燃料噴射補
正量Q2との和(Q1C+Q2 )とされる。また、同様
に、ステップ515ではQ1Cを用いて前述の(4)式か
らMDLの定常成分TRGの推定値が算出される。燃料
噴射補正量Q2 は、上記TRGとMDLとの偏差(TR
G−MDL)の関数として算出される。この関数は、本
実施形態ではステップ523に示すようにQ2 =K×
(TRG−MDL)(Kは比例定数)の形で与えられ
る。さらに、本実施形態では、加速時(Q1 >Q1OLD
の場合と減速時(Q1 <Q1OLD)の場合とで、異なる関
数を使用するようにしている。すなわち、ステップ51
7では、現在加速中か否かを判断し、加速中であった場
合には上記比例定数Kの値をK1に設定し(ステップ5
19)、加速中でない場合にはKの値をK2 に設定する
(ステップ521)。ここで、K1 とK2 は、K1 >K
2 >0の定数である。
【0040】このように、加速時には減速時よりQ2
値が大きくなるようにKの値を設定したのは、加速時に
は軸系伝達トルクが増大し軸系のねじれ角が増大する方
向にあるため、減速時よりねじれ角の修正(ねじり振動
の修正)に大きなトルクが必要になるためである。ま
た、上記によりQ2 が算出されると、ステップ525で
は算出されたQ2 の値によりハンチングが生じる可能性
があるか否かを判定し、ハンチングの可能性がある場合
にはQ2 の値を修正し、最終的なQ2 の値を決定する。
ステップ525の操作については、後に図8を用いて詳
述する。
【0041】上記により次回燃料噴射時の燃料噴射補正
量Q2 を算出後、ステップ527ではQ1OLDの値を更新
して本演算操作は終了する。次に、図5ステップ501
で読み込む燃料噴射量設定値Q1 、補正用燃料噴射量設
定値Q1C及びゼロ出力燃料噴射量QRLの演算操作につい
て、図6のフローチャートを用いて説明する。図6の演
算操作は、ECU30によりクランク軸一定回転角毎に
実行されるルーチンにより行なわれる。
【0042】ルーチンが実行されると、図6ステップ6
01では、機関回転数NE、機関吸入空気量(重量流
量)G、アクセル開度ACCP及び現在のクランク軸回
転位相角CAが読み込まれる。そして、ステップ603
と605とでは、現在のクランク軸回転位相角CAがい
ずれかの気筒の燃料噴射量設定値Q1 または補正用燃料
噴射量設定値Q1Cの演算タイミングにあるか否かが判定
される。
【0043】本実施形態では、実際の燃料噴射量演算に
用いられる燃料噴射量設定値Q1 は燃料噴射弁への噴射
量指令値のセット時間等を考慮して、例えば各気筒の圧
縮行程上死点前100°前後のタイミングで算出される
のに対して、MDL演算のための補正用燃料噴射量設定
値Q1Cは噴射された燃料の燃焼により各気筒で実際に出
力トルクが発生するタイミング(例えば、圧縮行程上死
点後30°付近)で算出される。
【0044】上記判定により、現在Q1Cの演算タイミン
グにあると判定されると、フラグXの値が0に設定され
(ステップ607)、現在Q1 の演算タイミングにある
と判定されるとフラグXの値は1に設定される(ステッ
プ609)。また、いずれの演算タイミングにもない場
合には、以下のステップを実行することなく本操作は終
了する。
【0045】また、現在Q1 の演算タイミングにあった
場合には、ステップ611でゼロ出力燃料噴射量QRL
算出される。ゼロ出力燃料噴射量QRLは、機関回転数N
Eの関数となる。図7は、本実施形態で使用するQRL
NEとの関係を示すグラフである。図7に示すように、
本実施形態では、QRLはNEに比例して変化する関係が
使用される。図6ステップ611では、機関回転数NE
に基づいて図7の関係からQ1 算出時のゼロ出力燃料噴
射量QRLが算出される。
【0046】ステップ613から617は、Q1 、Q1C
共通の演算操作を示す。すなわち、ステップ613で
は、現在の機関回転数NEとアクセル開度ACCPとに
基づいて運転者の要求燃料噴射量QGOV が算出される。
GOV は、予めNEとACCPとを用いた数値テーブル
の形でECU30のROMに格納されており、ステップ
613では、ステップ601で読み込んだNEとACC
Pとの値に基づいてこの数値テーブルからQGOV が決定
される。
【0047】ステップ615は燃料噴射量上限値QFULL
の算出操作を示す。ディーゼル機関では、例えば低回転
からの急加速時等に要求燃料噴射量QGOV の量の燃料を
噴射した場合、吸入空気量が増大する前に燃料噴射量が
大幅に増加してしまい、排気スモーク等の問題が生じる
ことがある。そこで、ステップ615では現在の機関回
転数NEと吸入空気量Gとに基づいて排気スモーク等を
発生しない燃料噴射量の上限値QFULLを設定している。
FULLの値は、予めNEとGとを用いた数値テーブルの
形でECU30のROMに格納されており、ステップ6
15では、この数値テーブルを用いてNEとGとの値か
らQFULLを設定する。
【0048】そして、ステップ617では、上記により
算出したQGOV とQFULLとのうちいずれか小さい方の値
を仮の燃料噴射量設定値QFとして設定する。また、ス
テップ609では、上記により算出した燃料噴射量設定
値QFの値がQ1 演算タイミングのものであるか、Q1C
演算タイミングにおけるものであるかを前述のフラグX
の値から判定し、X=1の場合(Q1 演算タイミング)
の場合には、QFの値をQ1 として、X≠1の場合(Q
1C演算タイミング)の場合にはQFの値をQ1Cとして記
憶し、演算操作を終了する。
【0049】上記演算操作により、図5ステップ501
で読み込まれるQ1 、Q1C、QRLの各値が算出される。
図8は、図5ステップ525で行なわれるハンチング防
止操作を示すフローチャートである。図8では、図5ス
テップ523で設定されたQ2 が正の値か否かを判定し
(ステップ801)、正の場合にはフラグXJKi の値
を0に、負またはゼロの場合にはXJKの値を1にセッ
トする(ステップ803、805)。そして、ステップ
807と809とでは、フラグXJKi の値が前回演算
実行時の値XJKi-1と異なっているか、及び前回演算
実行時の値XJKi-1 と前々回演算実行時の値XJK
i-2 とが異なっているか否かを判定する。そして、XJ
i ≠XJKi-1、かつXJKi-1 ≠XJKi-2 の場
合、すなわち、前々回の演算実行時から連続して2回Q
2 の符号が正と負の間で反転している場合には、ステッ
プ811に進み、現在設定されているQ2 の値に一定の
係数Lを乗じてQ2 の値が小さくなるように補正する。
ここで、Lの値は0≦L≦1の範囲に設定される。これ
により、Q2 の符号が連続して反転を繰り返しハンチン
グが発生する可能性がある場合には、燃料噴射補正量Q
2 は減量(Q2 =0とする場合を含む)され、ハンチン
グが発生することが防止される。
【0050】上記の操作終了後、次回の演算実行に備え
てステップ813でXJKi-1 とXJKi-2 との値が更
新され、本操作は終了する。次に、本実施形態の燃料噴
射量のフィードバック補正について説明する。図2から
図8の操作により算出されるフィードフォワード制御に
よる燃料噴射補正量Q2 を用いて燃料噴射量の補正を行
なうことにより、本来軸系のねじり振動は効果的に抑制
されるはずである。しかし、実際の車両においては、軸
系各要素の特性の公差内でのばらつきや経年変化などに
より、軸系各要素の特性の変化が生じるとフィードフォ
ワード制御のみでは良好な制振効果が得られなくなる場
合が生じる。そこで、本実施形態では、上記図2から図
8の操作の他に、実際のねじり振動(本実施形態では機
関回転数NEの変化速度)を検出して、このねじり振動
を抑制するように第2の燃料噴射補正量Q3 を算出する
ようにしている。
【0051】図9は、フィードバックによる第2の燃料
噴射補正量Q3 の演算を説明するフローチャートであ
る。本操作は、ECU30により一定時間毎に実行され
るルーチンにより行なわれる。図9で演算がスタートす
ると、ステップ901では現在の機関回転数NEが読み
込まれる。そして、ステップ903では、現在の回転数
NEと前回演算実行時の回転数NEi-1 との差ΔNEが
算出される。ΔNEは、前回からの回転数変化量であ
り、機関回転数の微分値に相当するため軸系ねじり振動
の大きさを表す状態量として使用することができる。
【0052】そして、ステップ905では次回の演算に
備えてNEi-1 の値を更新するとともに、ステップ90
7ではフィードバックによる第2の燃料噴射補正量Q3
がΔNEに応じて、Q3 =K3 ×(−ΔNE)として設
定される(K3 は正の一定値)。すなわち、Q3 の値
は、実際のねじり振動の大きさに応じて、ねじり振動を
抑制するように設定されることになる。
【0053】図10は、図2から図8を用いて算出した
1 、Q2 、Q3 を用いた最終的な燃料噴射量QFINC
演算操作を説明するフローチャートである。本操作は、
ECU30により各気筒の燃料噴射量演算タイミング毎
に実行されるルーチンにより行なわれる。図10におい
て演算がスタートすると、ステップ1001では図5、
図6、図9の各演算操作で算出された燃料噴射量設定値
1 、フィードフォワードによる燃料噴射補正量Q2
びフィードバックによる第2の燃料噴射補正量Q3 及び
燃料噴射量上限値QFULLが、それぞれ読み込まれる。そ
して、ステップ1003では、燃料噴射補正量Q2 の値
に基づいてフィードバック感度係数CFBが決定され
る。フィードバック感度係数CFBについては後に説明
する。
【0054】そして、ステップ1005では、上記補正
量Q2 、Q3 を含んだ合計燃料噴射量TQが、TQ=Q
1 +Q2 +CFB×Q3 として算出される。更に、ステ
ップ1007では、上記合計燃料量TQと燃料噴射量上
限値(スモーク限界)QFULLとのうちいずれか小さい方
の値が実際の燃料噴射量QFINCとして設定される。ステ
ップ1005では、合計燃料噴射量TQを算出する際に
フィードバックによる補正量Q3 そのものを使用するの
ではなく、フィードバック感度係数CFBをQ3 に乗じ
た値を使用している。また、CFBの値はQ2 の値に応
じて設定される。すなわち、本実施形態では、図9のフ
ィードバックによる制振操作が実際の燃料噴射量に反映
される程度をQ2 の大きさに応じて変化させている。
【0055】図11は、Q2 の絶対値と感度係数CFB
との関係を示すグラフである。図11に示すように、C
FBの値はQ2 の値が大きくなるほど小さな値になるよ
うに、すなわち、Q2 の値が大きいほど図9のフィード
バック操作が実際の燃料噴射量に及ぼす影響が小さくな
るように設定されている。これは、前述したように、Q
2 の値が大きい場合、すなわちフィードフォワード制御
により燃料噴射量を大きく補正しようとしているとき
に、フィードバック制御の影響を大きくすると、フィー
ドバック制御により逆の方向に燃料噴射量が補正されて
しまう場合が生じ、フィードフォワード制御によるねじ
り振動の十分な制振効果が得られない場合が生じるから
である。そこで、図10の燃料噴射量演算操作において
は、Q2 の値が大きいほどフィードバック感度係数CF
Bを小さく設定し、フィードフォワード制御によりねじ
り振動がある程度抑制された状態(Q2 が小さい状態)
のみフィードバック制御の影響が大きくなるようにした
ものである。
【0056】これによりフィードフォワードとフィード
バックとの干渉を最小限に抑制し、制振効果を向上させ
ることが可能となっている。なお、上記実施形態では本
発明をディーゼル機関に適用した場合を例にとって説明
しているが、本発明はディーゼル機関に適用が限定され
るわけではない。例えば、気筒内に直接燃料を噴射する
ガソリンエンジン等においても本発明を適用して上述し
たと同様なねじり振動の制振操作が可能であることが理
解されよう。
【0057】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、燃料噴
射実行時の機関出力軸系のねじり振動を予測し、この予
測値に基づいてねじり振動を抑制するように燃料噴射量
を補正するようにしたことにより、効果的に内燃機関の
ねじり振動を制振することが可能となる共通の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を車両用ディーゼル機関に適用した場合
の実施形態の概略構成を示す図である。
【図2】機関出力軸系に生じるねじり振動を説明する図
である。
【図3】フィードフォワード制御によるねじり振動制振
操作の概略を説明するブロック図である。
【図4】出力軸系モデルの一例を説明する図である。
【図5】フィードフォワード制御による燃料噴射補正量
の演算操作を説明するフローチャートである。
【図6】図5の演算に用いる各種燃料噴射量の演算操作
を説明するフローチャートである。
【図7】図6の演算に使用するQRLとNEとの関係を示
すグラフである。
【図8】図5のステップ525で実行される操作の詳細
を説明するフローチャートである。
【図9】フィードバック制御による燃料噴射補正量の演
算操作を説明するフローチャートである。
【図10】燃料噴射量の演算操作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】図10の演算操作に使用する係数の設定を説
明するグラフである。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関 10…車両 30…電子制御装置(ECU) 31…アクセル開度センサ 33…エアフローメータ 35…クランク角センサ 37…ねじり振動センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 358 F02D 45/00 358Z G05B 11/36 505 G05B 11/36 505A (56)参考文献 特開 平5−79387(JP,A) 特開 昭58−155226(JP,A) 特開 平8−144830(JP,A) 特開 平8−177566(JP,A) 特開 昭58−152131(JP,A) 特開 平9−217639(JP,A) 特開 平3−275958(JP,A) 特開 昭59−29750(JP,A) 特開 昭60−26142(JP,A) 特開 平1−286005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関運転状態に応じて内燃機関への燃料
    噴射量を設定する燃料噴射量演算手段と、 前記燃料噴射量設定値に基づいて、次回燃料噴射により
    生じる機関出力軸系のねじり振動を予測するとともに、
    このねじり振動を抑制するように前記燃料噴射量設定値
    を補正することにより実際に機関に噴射される実燃料噴
    射量を算出する補正手段とを備え、前記補正手段は、機関出力軸系をモデル化して予め設定
    された、入力を燃料噴射量、出力を機関出力軸系のねじ
    り振動を表す状態量とする伝達関数を用いて、前記実燃
    料噴射量の燃料が機関に噴射されたときの前記状態量の
    値MDLを算出するとともに、 前記伝達関数から振動成分を排除することにより得られ
    る定常成分のみの伝達関数を用いて、前記燃料噴射量設
    定値の量の燃料が機関に噴射されたときの前記状態量の
    値TRGを算出し、 前記TRGと前記MDLとの偏差に基づく関数として燃
    料噴射補正量を算出し、該燃料噴射補正量を前記燃料噴
    射量設定値に加算することにより前記燃料噴射量設定値
    を補正する、内燃機関の燃料噴射量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記TRGと前記MDLとの偏差に基づ
    く関数として、機関加速時と機関減速時とで異なる関数
    が使用される請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射量制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記算出された燃料噴
    射補正量の値が燃料噴射毎に連続して所定回数正の値と
    負の値との間で反転を繰り返したときには、前燃料噴射
    補正量の絶対値を減少させて実燃料噴射量を設定する請
    求項1に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、現在の機関運転状態に
    おいて機関出力軸系のねじれ角が0になる燃料噴射量で
    あるゼロ出力燃料噴射量を算出し、前記燃料噴射量設定
    値増加時には燃料噴射量設定値が前記ゼロ出力燃料噴射
    量を越えた時に、前記燃料噴射量設定値減少時には燃料
    噴射量設定値が前記ゼロ出力燃料噴射量以下になったと
    きに、それぞれ前記燃料噴射補正量の算出を開始する請
    求項1に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置。
  5. 【請求項5】 更に、実際の機関出力軸系ねじり振動を
    検出し、該ねじり振動検出値が最小になるように第2の
    燃料噴射補正量を算出するフィードバック制 御手段を備
    え、 前記補正手段は、前記燃料噴射量設定値と、前記TRG
    と前記MDLとの偏差に基づいて算出された燃料噴射補
    正量との和に、更に前記第2の燃料噴射補正量に所定の
    補正係数を乗じた値を加算することにより前記実燃料噴
    射量を算出し、 該所定の補正係数は前記TRGと前記MDLとの偏差に
    基づいて算出された燃料噴射補正量の絶対値が大きいほ
    ど小さな値に設定された請求項2に記載の内燃機関の燃
    料噴射量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記燃料噴射量演算手段は、予め定めた
    燃料噴射量演算タイミングにおける機関運転状態に基づ
    いて燃料噴射量設定値を設定するとともに、燃料噴射が
    行われて燃焼により機関出力トルクが発生するタイミン
    グにおける機関運転状態に基づいて補正用燃料噴射量設
    定値を算出し、前記補正手段は前記TRGと前記MDL
    とを該補正用燃料噴射量設定値を用いて推定する請求項
    1に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置。
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