JP5303351B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関における複数の制御量を複数の制御入力によりそれぞれ制御する内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関の制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この制御装置は、吸気量を制御するものであり、エアフローセンサと、クランク角センサと、アクセル開度センサと、これらのセンサからの検出信号が入力されるコントローラなどを備えている。また、内燃機関には、吸気量を変更するための機構として、スロットル弁機構および可変バルブリフト機構が設けられている。この制御装置では、機関回転数、アクセル開度および吸気量などに基づいて、内燃機関がどのような運転負荷域にあるかが判定される。そして、内燃機関がアイドル運転域を含む低負荷域にあると判定されたときには、可変バルブリフト機構を介して、バルブリフトが所定の低リフトに制御されるとともに、スロットル弁機構を介して、スロットル弁の開度が機関回転数およびアクセル開度に応じた値にフィードフォワード制御される。一方、内燃機関が中・高負荷域にあると判定されたとき、すなわち通常の運転負荷域にあるときには、スロットル弁が全開状態に保持されるとともに、バルブリフトが機関回転数およびアクセル開度に応じた値にフィードフォワード制御される。
この制御系の場合、制御入力としてのスロットル弁開度およびバルブリフトと、制御量としての吸気圧および吸気量との間に、相互干渉が存在する干渉系となっており、バルブリフトを変更すると、その影響により吸気量および吸気圧の双方が変化するとともに、スロットル弁開度を変更すると、その影響により吸気圧および吸気量の双方が変化してしまう。その結果、特許文献1の制御装置では、吸気圧制御と吸気量制御を適切に行うことができないという問題がある。
以上のような問題を解決できる内燃機関の制御装置として、特許文献2に記載されたものを本出願人は既に提案している。この制御装置は、特許文献2の図8に示すように、プラント90を制御するものであり、応答指定型コントローラ101および非干渉化コントローラ102などを備えている。また、プラント90は、目標スロットル弁開度TH_cmdおよび目標バルブリフトLiftin_cmdを制御入力とし、吸気圧PBおよび吸気量Gcylを制御量とする干渉系として定義されているとともに、その制御対象モデルは式(19)に示すように定義されている。
この制御装置の応答指定型コントローラ101では、吸気圧PBが目標吸気圧PB_cmdに追従するように、所定の応答指定型制御アルゴリズムによって追従入力TH’_cmdが算出されるとともに、吸気量Gcylが目標吸気量Gcyl_cmdに追従するように、所定の応答指定型制御アルゴリズムによって追従入力Liftin’_cmdが算出される。さらに、非干渉化コントローラは、クロスコントローラタイプのものであり、この非干渉化コントローラでは、2つの追従入力TH’_cmd,Liftin’_cmdと、前記制御対象モデルに基づく非干渉制御アルゴリズムとを用いて、目標スロットル弁開度TH_cmdおよび目標バルブリフトLiftin_cmdが非干渉化入力として算出される。その結果、目標スロットル弁開度TH_cmdによって、吸気量Gcylに影響を及ぼすことなく、吸気圧PBを目標吸気圧PB_cmdに追従するように制御できるとともに、目標バルブリフトLiftin_cmdによって、吸気圧PBに影響を及ぼすことなく、吸気量Gcylを目標吸気量Gcyl_cmdに追従するように制御することができる。
特開2003−254100号公報 特開2006−132429号公報
上記特許文献2の内燃機関の制御装置によれば、非干渉化コントローラとしてクロスコントローラタイプのものを用いている関係上、制御対象モデルにおけるモデル化誤差が小さい場合には、高い制御精度を確保することができるものの、経年変化などによってモデル化誤差が増大した場合には、制御精度および応答性が低下したり、非干渉化入力が不適切な状態で算出されることで、制御系が不安定になったりする可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、内燃機関における複数の制御入力と複数の制御量との間に相互干渉が存在する場合において、良好な制御精度および応答性と、制御系の安定性とを確保することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関3における複数の制御量(吸気圧PB、吸気量Gcyl)を複数の制御入力(目標スロットル弁開度THcmd、目標EGR量Giegrcmd)によりそれぞれ制御するとともに、複数の制御入力と複数の制御量との間に相互干渉が存在する内燃機関3の制御装置1であって、所定のフィードフォワード制御アルゴリズムを用いて、複数の制御量の1つである第1制御量(吸気量Gcyl)を制御するための制御入力を第1制御入力(目標EGR量Giegrcmd)として算出する第1制御入力算出手段(ECU2、目標EGR量算出部70)と、所定の非干渉制御アルゴリズムを含む制御アルゴリズムを用いて、複数の制御量のうちの、第1制御量以外の第2制御量(吸気圧PB)を制御するための制御入力を、第1制御量に対して干渉しないような、第1制御入力と異なる第2制御入力(目標スロットル弁開度THcmd)として算出する第2制御入力算出手段(ECU2、吸気圧コントローラ50,50A,50B)と、を備え、第2制御入力算出手段は、第2制御量を検出する第2制御量検出手段(吸気圧センサ25)と、内燃機関3の運転状態を表す運転状態パラメータ(要求トルクPmcmd)を検出する運転状態パラメータ検出手段(ECU2、クランク角センサ20、アクセル開度センサ29、要求トルク算出部40)と、第2制御入力の基本値(基本開度THmap)を、検出された運転状態パラメータ(要求トルクPmcmd)に応じ、運転状態パラメータと第2制御入力の基本値との間の相関関係を表す相関関係モデル(基本値検索用マップ)を用いて算出する基本値算出手段(ECU2、基本開度算出部52,52B)と、運転状態パラメータ(要求トルクPmcmd)に応じて、第2制御量の目標となる目標値(目標吸気圧PBcmd)を算出する目標値算出手段(ECU2、目標空気量算出部53,53B、目標吸気量算出部55、目標吸気圧算出部56)と、所定の追従制御アルゴリズムおよび所定の非干渉制御アルゴリズムを用いて、検出された第2制御量を目標値に追従させるとともに第1制御量に対して干渉しないように、補償値(非干渉化補償値THdc)を算出する補償値算出手段(ECU2、応答指定型コントローラ57、非干渉化コントローラ58、リミッタ59)と、補償値(非干渉化補償値THdc)と第2制御入力の基本値(基本開度THmap)との和を第2制御入力(目標スロットル弁開度THcmd)として設定する第2制御入力設定手段(ECU2、加算器60)と、を有することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、第2制御量を制御するための第2制御入力が、所定の非干渉制御アルゴリズムを含む制御アルゴリズムを用いて、第1制御量に対して干渉しないような、第1制御入力と異なる制御入力として算出されるので、第2制御入力によって、これが第1制御量に対して干渉するのを回避しながら、第2制御量を制御することができる。さらに、第2制御入力が補償値と第2制御入力の基本値との和として算出されるとともに、第2制御入力の基本値は、運転状態パラメータに応じ、運転状態パラメータと第2制御入力の基本値との間の相関関係を表す相関関係モデルを用いて算出される。すなわち、第2制御入力の基本値は、運転状態パラメータに応じ、フィードフォワード制御手法によって算出される。また、補償値は、所定の追従制御アルゴリズムおよび所定の非干渉制御アルゴリズムを用いて、第2制御量を目標値に追従させるとともに第1制御量に対して干渉しないように算出される。したがって、この第2制御入力によって、第1制御量に対して干渉することなく、第2制御量を目標値に精度よく追従させることができるとともに、第2制御量を制御する際の安定性と、高い応答性および制御精度を確保することができる。
これに加えて、第1制御量を制御するための第1制御入力が、所定のフィードフォワード制御アルゴリズムを用いて算出され、上記のように、第2制御入力が第1制御量に対して干渉することなく、第2制御量を目標値に追従させるように算出されるので、特許文献1の制御装置のように、第1制御入力および第2制御入力を双方ともフィードフォワード制御アルゴリズムによって算出した場合と比べて、良好な制御精度および応答性と、制御系の安定性とを確保することができる。同じ理由により、特許文献2の制御装置のように、第1制御入力および第2制御入力をクロスコントローラを用いて算出した場合と比べて、経年変化などに起因してモデル化誤差が増大した場合でも、その影響を抑制することができ、その結果、良好な制御精度および応答性と、制御系の安定性とを確保することができる(なお、本明細書における「相関関係モデル」は、応答曲面モデルや数学的モデルに限らず、N(Nは正の整数)次元マップや所定の算出アルゴリズムなどの、運転状態パラメータの低周波成分と第2制御入力の基本値との間の相関関係を表すものをすべて含む。また、本明細書の「第2制御量を検出する」および「運転状態パラメータを検出する」における「検出」は、これらの値を、センサによって直接的に検出することに限らず、他のパラメータに基づいて算出または推定することも含む)。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の制御装置1において、補償値算出手段は、第2制御入力に対する第2制御量の感度が所定感度よりも高いとき(圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きいとき)には、補償値を所定の制限値THdc_lmtに制限する制限手段(ECU2、リミッタ59)を有することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、第2制御入力に対する第2制御量の感度が所定感度よりも高いときには、補償値が所定の制限値に制限されるので、補償値による過補償状態の発生を回避しながら、第2制御入力を適切に算出することができる。その結果、制御系の安定性をさらに高めることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の制御装置1において、基本値算出手段は、補償値(非干渉化補償値THdc)を用いて、相関関係モデル(基本値検索用マップ)を修正するとともに、修正された相関関係モデルを用いて、第2制御入力の基本値を算出することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、相関関係モデルが補償値を用いて修正されるとともに、修正された相関関係モデルを用いて、第2制御入力の基本値が算出されるので、第2制御入力の基本値を、補償値が値0になるように算出することができる。それにより、経年変化などに起因して相関関係モデルのモデル化誤差が増大した場合でも、そのモデル化誤差を迅速に補償でき、第2制御入力の基本値の算出精度を向上させることができる。その結果、制御精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の制御装置1において、第2制御入力算出手段は、運転状態パラメータ(要求トルクPmcmd)における所定周波数以下の周波数成分を透過させる所定のフィルタ処理を運転状態パラメータに施すことにより、運転状態パラメータの低周波数成分Pmcmd_Lを算出する低周波成分算出手段(ECU2、ローパスフィルタ51)をさらに有し、基本値算出手段は、第2制御入力の基本値を、運転状態パラメータの低周波成分に応じ、低周波成分と第2制御入力の基本値との間の相関関係を表す相関関係モデルを用いて算出することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、第2制御入力の基本値が、運転状態パラメータの低周波成分に応じ、低周波成分と第2制御入力の基本値との間の相関関係を表す相関関係モデルを用いて算出される。すなわち、第2制御入力の基本値は、運転状態パラメータの低周波成分に応じ、フィードフォワード制御手法によって算出されるので、この基本値を内燃機関の運転状態の変化に対して所定の応答遅れを伴うように算出することができ、その結果、第2制御入力によって第2制御量を制御する際の安定性を確保することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関3の制御装置1において、内燃機関3は、内燃機関3の気筒#1〜#4内で発生した既燃ガスの気筒#1〜#4内における残留量を内部EGR量Giegrとして変更する内部EGR機構(可変吸気カム位相機構6、可変排気カム位相機構9)と、内燃機関3のスロットル弁11aの開度THを変更するスロットル弁機構11と、を有し、第1制御量および第2制御量はそれぞれ、内燃機関3の吸気量Gcylおよび吸気圧PBであり、第1制御入力および第2制御入力はそれぞれ、内部EGR量Giegrを制御するためのEGR量制御値(目標EGR量Giegrcmd)およびスロットル弁の開度THを制御するための開度制御値(目標スロットル弁開度THcmd)であることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、第1制御量および第2制御量がそれぞれ、内燃機関の吸気量および吸気圧であり、第1制御入力および第2制御入力がそれぞれ、内部EGR量を制御するためのEGR量制御値およびスロットル弁の開度を制御するための開度制御値であるので、スロットル弁の開度が吸気量に干渉するのを回避しながら、吸気圧をその目標値に適切に追従させることができるとともに、吸気量をフィードフォワード制御することができる。それにより、吸気圧および吸気量をいずれもフィードフォワード制御した場合と比べて、制御精度を向上させることができるとともに、吸気圧および吸気量をクロスコントローラを用いて制御した場合と比べて、モデル化誤差が増大した場合でも、その影響を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る制御装置およびこれを適用した内燃機関の概略構成を示す模式図である。 可変吸気カム位相機構および可変排気カム位相機構による吸気弁および排気弁のバルブタイミングの変更状態を示すバルブリフト曲線である。 制御装置の概略構成を示すブロック図である。 吸気圧コントローラの概略構成を示すブロック図である。 (a)基本開度THmapと(b)非干渉化補償値THdcと(c)目標スロットル弁開度THcmdの演算結果の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態における制御対象の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の制御装置による吸気圧制御および吸気量制御のシミュレーション結果の一例を示すタイミングチャートである。 比較のために、非干渉化補償値THdc=0と設定したときの、吸気圧制御および吸気量制御のシミュレーション結果の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る制御装置の吸気圧コントローラの概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る制御装置の吸気圧コントローラの概略構成を示すブロック図である。 ローパスフィルタにおいて、(a)要求トルクPmcmdから(b)低周波成分Pmcmd_Lを算出した結果の一例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の制御装置について説明する。図1に示すように、この制御装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、内燃機関(以下「エンジン」という)3の運転状態に応じて、吸気圧制御および吸気量制御などを実行する。
エンジン3は、4つの気筒#1〜#4を有する直列4気筒ガソリンエンジンであり、図示しない車両に搭載されている。このエンジン3には、クランク角センサ20(運転状態パラメータ検出手段)が設けられており、このクランク角センサ20は、例えばマグネットロータおよびMREピックアップで構成されているとともに、図示しないクランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定のクランク角(例えば10゜)ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、エンジン3は、図示しない吸気弁を開閉駆動するための吸気カムシャフト4および吸気カム5と、吸気カムシャフト4の一端部に設けられた可変吸気カム位相機構6(内部EGR機構)と、図示しない排気弁を駆動するための排気カムシャフト7および排気カム8と、排気カムシャフト7の一端部に設けられた可変排気カム位相機構9(内部EGR機構)などを備えている。
この可変吸気カム位相機構6は、吸気カムシャフト4のクランクシャフトに対する相対的な位相(以下「吸気カム位相」という)CAINを無段階に進角側または遅角側に変更するものであり、ハウジング6aと、このハウジング6aに固定されたスプロケット6bと、ハウジング6a内に収容された電気モータおよび遊星歯車装置(いずれも図示せず)などを備えている。このスプロケット6bは、電気モータおよび遊星歯車装置を介して、吸気カムシャフト4に連結されているとともに、図示しないタイミングチェーンを介してクランクシャフトに連結されている。それにより、吸気カムシャフト4は、クランクシャフトが2回転するごとに1回転する。
この可変吸気カム位相機構6では、後述する吸気位相制御入力UcainがECU2から電気モータに供給されると、電気モータの運転に伴って遊星歯車装置が駆動されることにより、吸気カムシャフト4のスプロケット6bに対する相対的な位相、すなわち吸気カム位相CAINが無段階に変更される。この場合、吸気カム位相CAINは、最遅角値と最進角値との間で無段階に変更されるとともに、吸気カム位相CAINが最遅角値に設定されているときには、吸気弁が図2の実線で示す最遅角バルブタイミングで動作し、吸気カム位相CAINが最進角値に設定されているときには、吸気弁が図2の2点鎖線で示す最進角バルブタイミングで動作する。
また、吸気カムシャフト4の可変吸気カム位相機構6と反対側の端部には、吸気カム角センサ21が設けられている。この吸気カム角センサ21は、例えばマグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、吸気カムシャフト4の回転に伴い、パルス信号であるINCAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、このINCAM信号および前述したCRK信号に基づき、吸気カム位相CAINを算出する。
一方、前述した可変排気カム位相機構9は、排気カムシャフト7のクランクシャフトに対する相対的な位相(以下「排気カム位相」という)CAEXを無段階に進角側または遅角側に変更するものであり、前述した可変吸気カム位相機構6と同様に構成されている。すなわち、可変排気カム位相機構9は、ハウジング9aと、ハウジング9aに固定されたスプロケット9bと、ハウジング9a内に収容された電気モータおよび遊星歯車装置(いずれも図示せず)などを備えている。このスプロケット9bは、電気モータおよび遊星歯車装置を介して、排気カムシャフト7に連結されているとともに、図示しないタイミングチェーンを介してクランクシャフトに連結されている。それにより、排気カムシャフト7は、クランクシャフトが2回転するごとに1回転する。
この可変排気カム位相機構9では、後述する排気位相制御入力UcaexがECU2から電気モータに供給されると、電気モータの運転に伴って遊星歯車装置が駆動されることにより、排気カムシャフト7のスプロケット9bに対する相対的な位相、すなわち排気カム位相CAEXが無段階に変更される。この場合、排気カム位相CAEXは、最遅角値と最進角値との間で無段階に変更されるとともに、排気カム位相CAEXが最遅角値に設定されているときには、排気弁が図2の実線で示す最遅角バルブタイミングで動作し、排気カム位相CAEXが最進角値に設定されているときには、排気弁が図2の2点鎖線で示す最進角バルブタイミングで動作する。
同図に示すように、吸気弁が2点鎖線で示す最進角タイミングで、排気弁が実線で示す最遅角タイミングでそれぞれ動作した場合、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが値0になる。この状態から、吸気弁のバルブタイミングがより遅角側に変更されたり、排気弁のバルブタイミングがより進角側に変更されたりすると、吸気弁と排気弁のバルブオーバーラップが発生することなく、吸気弁の閉弁後に吸気弁および排気弁がいずれも閉弁状態に保持される状態、すなわちネガティブオーバーラップ状態となる。以下の説明では、このネガティブオーバーラップ状態の期間を「閉弁期間NOL」という。この閉弁期間NOLは、吸気カム位相CAINおよび排気カム位相CAEXを制御することによって、図2に示す最大値NOLmaxと値0との間で無段階に変更され、それにより、既燃ガスの気筒内における残留量すなわち内部EGR量が無段階に変更される。
また、排気カムシャフト7の可変排気カム位相機構9と反対側の端部には、排気カム角センサ22が設けられている。この排気カム角センサ22は、例えばマグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、排気カムシャフト7の回転に伴い、パルス信号であるEXCAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、このEXCAM信号および前述したCRK信号に基づき、排気カム位相CAEXを算出する。
また、エンジン3の吸気通路10には、上流側から順に、エアフローセンサ23、スロットル弁機構11およびスロットル弁開度センサ24などが設けられている。このエアフローセンサ23は、熱線式エアフローメータで構成されており、吸気通路10内を流れる空気の流量(以下「空気流量」という)Ginを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、この空気流量Ginおよび後述する内部EGR量Giegrに基づき、図示しないマップを検索することによって、吸気量Gcylを算出する。なお、この吸気量Gcylは、吸気行程終了時の気筒内における、空気量(新気量)と内部EGR量を合わせた総ガス量であり、本実施形態では、吸気量Gcylが第1制御量に相当する。
スロットル弁機構11は、スロットル弁11aおよびこれを開閉駆動するTHアクチュエータ11bなどを備えている。スロットル弁11aは、吸気通路10の途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化により空気流量Ginを変化させる。THアクチュエータ11bは、ECU2に接続された電気モータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2からの後述する開度制御入力Uthによって駆動されることにより、スロットル弁11aの開度を変化させる。
さらに、スロットル弁開度センサ24は、例えばポテンショメータなどで構成され、吸気通路10のスロットル弁11aの近傍に設けられているとともに、スロットル弁11aの開度(以下「スロットル弁開度」という)THを表す検出信号を、ECU2に出力する。
一方、吸気通路10のスロットル弁11aよりも下流側の部分は、サージタンク10aになっており、このサージタンク10aには、吸気圧センサ25および吸気温センサ26が設けられている。
吸気圧センサ25は、例えば半導体圧力センサなどで構成され、サージタンク10a内の圧力(以下「吸気圧」という)PBを表す検出信号をECU2に出力する。なお、この吸気圧PBは絶対圧として検出され、本実施形態では、吸気圧センサ25が第2制御量検出手段に相当し、吸気圧PBが第2制御量に相当する。また、吸気温センサ26は、サージタンク10a内の空気の温度(以下「吸気温」という)Tinを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、ECU2には、大気圧センサ27、外気温センサ28およびアクセル開度センサ29(運転状態パラメータ検出手段)がそれぞれ接続されている。この大気圧センサ27は大気圧PAを表す検出信号を、外気温センサ28は外気温TAをを表す検出信号を、アクセル開度センサ29は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号をそれぞれECU2に出力する。
ECU2は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜29の検出信号などに応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、以下に述べるように、吸気圧制御および吸気量制御を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2が第1制御入力算出手段、第2制御入力算出手段、運転状態パラメータ検出手段、低周波成分算出手段、基本値算出手段、目標値算出手段、補償値算出手段、第2制御入力設定手段、および制限手段に相当する。
次に、図3を参照しながら、本実施形態の制御装置1について説明する。同図に示すように、この制御装置1は、制御対象80を制御するものであり、この制御対象80は、目標スロットル弁開度THcmdおよび目標EGR量Giegrcmdを制御入力とし、吸気圧PBおよび吸気量Gcylを制御量とする干渉系として定義されており、その具体的な構成については後述する。また、目標スロットル弁開度THcmdおよび目標EGR量Giegrcmdはそれぞれ、スロットル弁開度THおよび内部EGR量Giegrの目標値であり、後述するように算出される。
この制御装置1は、図3に示すように、要求トルク算出部40、吸気圧コントローラ50および目標EGR量算出部70を備えており、これらの算出部40,70およびコントローラ50はいずれも、ECU2によって構成されている。この要求トルク算出部40では、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクPmcmdが算出される。なお、本実施形態では、要求トルク算出部40が運転状態パラメータ検出手段に相当し、要求トルクPmcmdが運転状態パラメータに相当する。
また、目標EGR量算出部70では、要求トルクPmcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標EGR量Giegrcmdが算出される。すなわち、フィードフォワード制御アルゴリズムによって、目標EGR量Giegrcmdが算出される。なお、本実施形態では、目標EGR量算出部70が第1制御入力算出手段に相当し、目標EGR量Giegrcmdが第1制御入力およびEGR量制御値に相当する。
さらに、吸気圧コントローラ50では、以下に述べるように、応答指定型制御アルゴリズムと非干渉制御アルゴリズムとを含む制御アルゴリズムによって、目標スロットル弁開度THcmdが算出される。なお、本実施形態では、吸気圧コントローラ50が第2制御入力算出手段に相当し、目標スロットル弁開度THcmdが第2制御入力および開度制御値に相当する。
図4に示すように、吸気圧コントローラ50は、基本開度算出部52、目標空気量算出部53、内部EGR量算出部54、目標吸気量算出部55、目標吸気圧算出部56、応答指定型コントローラ57、非干渉化コントローラ58、リミッタ59および加算器60を備えている。
まず、基本開度算出部52では、前述した要求トルクPmcmdに応じて、図示しない基本開度検索用マップを検索することにより、基本開度THmapが算出される。なお、本実施形態では、基本開度算出部52が基本値算出手段に、基本開度THmapが第2制御入力の基本値に、基本開度検索用マップが相関関係モデルにそれぞれ相当する。
また、目標空気量算出部53では、要求トルクPmcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標空気量Gaircmdが算出される。
さらに、内部EGR量算出部54では、エンジン回転数NEおよび閉弁期間NOLに応じて、図示しないマップを検索することにより、内部EGR量Giegrが算出される。この内部EGR量Giegrは、気筒内における内部EGR量の推定値に相当する。なお、閉弁期間NOLは後述するように算出される。
また、目標吸気量算出部55では、以上のように算出された内部EGR量Giegrおよび目標空気量Gaircmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標吸気量Gcylcmdが算出される。
一方、目標吸気圧算出部56では、閉弁期間NOLおよび目標吸気量Gcylcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標吸気圧PBcmdが算出される。なお、本実施形態では、目標空気量算出部53、目標吸気量算出部55および目標吸気圧算出部56が目標値算出手段に相当し、目標吸気圧PBcmdが目標値に相当する。
また、応答指定型コントローラ57(補償値算出手段)では、追従補償値THfbが、下式(1)〜(5)に示す、応答指定型制御アルゴリズムの一種であるスライディングモード制御アルゴリズムによって、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従させるような値として算出される。
Figure 0005303351
上式(1)〜(5)において、記号(k)付きの各離散データは、所定の制御周期ΔTk(例えば10msec)に同期して算出(またはサンプリング)されたデータであることを示しており、記号kは各離散データの算出サイクルの順番を表している。例えば、記号kは今回の制御タイミングで算出された値であることを、記号k−1は前回の制御タイミングで算出された値であることをそれぞれ示している。この点は、以下の離散データにおいても同様である。なお、以下の説明では、各離散データにおける記号(k)を適宜省略する。
また、上式(1)のUrchは、到達則入力であり、式(2)によって算出される。この式(2)において、Krchは所定のフィードバックゲインであり、σは式(4)のように定義される切換関数である。この式(4)において、Sは−1<S<0の範囲内の値に設定される応答指定パラメータであり、Eは式(5)のように定義される追従誤差である。また、式(1)のUadpは、適応則入力であり、式(3)によって算出される。この式(3)のKadpは所定のフィードバックゲインである。
さらに、非干渉化コントローラ58(補償値算出手段)では、下式(6)に示す非干渉化制御アルゴリズムを適用した制御アルゴリズムによって、非干渉化補償値の演算値THdc_calが算出される。なお、この式(6)の導出手法については後述する。
Figure 0005303351
上式(6)のW1は、下式(7)によって算出される係数であり、同式(7)において、γは空気の比熱比を、Rは所定の気体定数を、Vinは吸気通路内容積をそれぞれ表している。
Figure 0005303351
また、上式(6)のfthは、下式(8)のように定義される非線形関数である。
Figure 0005303351
上式(8)のρ0は、空気の密度であり、外気温TAに応じて、図示しないマップを検索することによって算出される。また、式(8)のΦは、下式(9),(10)によって算出される関数値である。
Figure 0005303351
以上のように、非干渉化コントローラ58では、非干渉化補償値の演算値THdc_calが、前述した式(6)〜(10)に示す制御アルゴリズムによって、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従させることができる値として算出される。
一方、リミッタ59では、圧力比PA/PBと所定値R_REFとの比較結果に基づき、下式(11),(12)によって、非干渉化補償値THdcが算出される。
Figure 0005303351
上式(11)のTHdc_lmtは、所定の制限値を表している。ここで、圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きいことは、目標スロットル弁開度THcmdに対する吸気圧PBの感度が所定感度よりも高いことを表しており、そのため、圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きいときに、非干渉化補償値の演算値THdc_calをそのまま非干渉化補償値THdcに設定すると、非干渉化補償値THdcによる過補償状態が発生し、吸気圧PBの制御状態が不安定になるおそれがある。したがって、そのような非干渉化補償値THdcによる過補償状態の発生を回避し、吸気圧制御の安定性を確保するために、このリミッタ59では、圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きいときには、非干渉化補償値THdcが制限値THdc_lmtに制限される。なお、本実施形態では、リミッタ59が補償値算出手段および制限手段に相当し、非干渉化補償値THdcが補償値に相当する。
そして、加算器60(第2制御入力設定手段)において、下式(13)により、目標スロットル弁開度THcmdが最終的に算出される。
Figure 0005303351
この場合、例えば、要求トルクPmcmdが後述する図7に示すようなステップ状に変化する値であるときには、基本開度THmap、非干渉化補償値THdcおよび目標スロットル弁開度THcmdはそれぞれ、図5(a)〜(c)に示すように算出される。
次に、前述した式(6)の導出手法について説明する。まず、エンジン3の吸気系を、吸気圧PB、吸気量Gcyl、スロットル弁開度THおよび内部EGR量Giegrを用いてモデル化すると、下式(14)が得られる。
Figure 0005303351
上式(14)のW2は、下式(15)のように定義される係数であり、下式(15)のVcylは気筒の容積を、Tcylは気筒内の温度をそれぞれ表している。
Figure 0005303351
上式(14)は、PB,Gcylを制御量とし、TH,Giegrを制御入力とする制御対象のモデルと見なすことができ、この式(14)は、下式(16)〜(20)のように表現することができる。
Figure 0005303351
Figure 0005303351
Figure 0005303351
Figure 0005303351
Figure 0005303351
上式(16)のように表現される干渉系の制御対象モデルを、相互干渉のない線形な系に変換するために、非干渉化する前の仮想制御入力のベクトルMを下式(21)のように定義するとともに、クロスコントローラタイプの非干渉制御則を上式(16)の制御対象モデルに適用すると、非干渉化された制御入力ベクトルUは、下式(22)のようになる。
Figure 0005303351
前述した式(17)〜(20)を用いて、上式(22)を書き換えると、下式(23)が得られる。
Figure 0005303351
そして、上式(23)の1番目の要素において、「TH」を「THdc_cal」に、「TH’」を「THfb」に、「Gcyl」を「Gcylcmd−Gcyl」にそれぞれ置き換えることによって、前述した式(6)が導出される。ここで、「Gcyl」を「Gcylcmd−Gcyl」に置き換える理由は、非干渉化補償値THdcが、基本開度THmapを補正する値として算出される関係上、吸気量Gcylの変化分すなわち目標吸気量Gcylcmdと吸気量Gcylとの偏差を用いることが適切であることによる。
以上のように、本実施形態の制御装置1では、非干渉化補償値THdcが、応答指定型制御アルゴリズムと非干渉制御アルゴリズムを含む制御アルゴリズムによって算出され、この非干渉化補償値THdcで基本開度THmapを補正することによって、目標スロットル弁開度THcmdが算出される。一方、目標EGR量Giegrcmdは、フィードフォワード制御アルゴリズムによって算出される。これは、クロスコントローラを用いた場合におけるモデル化誤差が増大したときの、前述したような不具合を回避するためである。
また、本実施形態の場合、前述した制御対象80は、具体的には、図6に示すように、弁開度コントローラ81、閉弁期間算出部82、目標閉弁期間算出部83、閉弁期間コントローラ84およびエンジン3などで構成されている。なお、これらのコントローラ81,84および算出部82,83はいずれも、ECU2によって構成されている。
この弁開度コントローラ81では、前述した式(1)〜(5)と同様のスライディングモード制御アルゴリズム(具体的な演算式は省略)を含む制御アルゴリズムによって、開度制御入力Uthが算出される。そして、この開度制御入力Uthがスロットル弁機構11に供給されることによって、スロットル弁開度THが目標スロットル弁開度THcmdに追従するように制御される。その結果、吸気圧PBが目標吸気圧PBcmdに追従するように制御される。
また、閉弁期間算出部82では、吸気カム位相CAINおよび排気カム位相CAEXに応じて、図示しないマップを検索することにより、閉弁期間NOLが算出される。さらに、目標閉弁期間算出部83では、目標EGR量Giegrcmdに応じて、図示しないマップを検索することにより、目標閉弁期間NOLcmdが算出される。
そして、閉弁期間コントローラ84では、前述した式(1)〜(5)と同様のスライディングモード制御アルゴリズム(具体的な演算式は省略)を含む制御アルゴリズムによって、吸気位相制御入力Ucainおよび排気位相制御入力Ucaexがそれぞれ算出される。そして、これらの吸気位相制御入力Ucainおよび排気位相制御入力Ucaexが、可変吸気カム位相機構6および可変排気カム位相機構9にそれぞれ供給されることによって、閉弁期間NOLが目標閉弁期間NOLcmdに追従するように制御される。その結果、内部EGR量Giegrが目標EGR量Giegrcmdになるように制御される。
次に、本実施形態の制御装置1による吸気圧制御および吸気量制御のシミュレーション結果(以下「制御結果」という)について説明する。図7は、本実施形態の制御装置1による制御結果を示しており、図8は、比較のために、非干渉化補償値THdc=0としたとき、すなわちTHcmd=THmapと設定することで、吸気量Gcylおよび吸気圧PBの双方をフィードフォワード制御した場合の制御結果例を示している。なお、両図においては、TH≒THcmdが成立する関係上、2つの値TH,THcmdは互いに同じ曲線を示すので、スロットル弁開度THの曲線のみが図示されている。これと同様に、Giegr≒Giegrcmdが成立するので、内部EGR量Giegrの曲線のみが図示されているとともに、PB≒PBcmdが成立するので、吸気圧PBの曲線のみが図示されている。
まず、図8に示す比較例の制御結果では、時刻t10で、要求トルクPmcmdがステップ状に変化すると、それに伴って、スロットル弁開度THおよび内部EGR量Giegrが変化する。その際、吸気圧PBは目標吸気圧PBcmdに精度よく追従しているものの、吸気量Gcylは、目標吸気量Gcylcmdから一時的に大きく乖離しており、吸気量Gcylの制御精度が低いことが判る。
これに対して、図7に示す本実施形態の制御結果では、時刻t1で、要求トルクPmcmdがステップ状に変化すると、それに伴って、スロットル弁開度THおよび内部EGR量Giegrが変化する。その際、吸気圧PBは目標吸気圧PBcmdに精度よく追従しているとともに、吸気量Gcylも、図8の比較例と比べて、目標吸気量Gcylcmdからの離間度合が小さくなっており、非干渉化補償値THdcを用いることによって、吸気量Gcylの制御精度が向上していることが判る。
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、スライディングモード制御アルゴリズム[式(1)〜(5)]を用いて、吸気圧PBが目標吸気圧PBcmdに追従するように、補償値THfbが算出され、この補償値THfbと、非干渉制御アルゴリズムを含む制御アルゴリズム[式(6)〜(10)]を用いて、非干渉化補償値の演算値THdc_calが吸気量Gcylに対して干渉しないような値として算出され、この演算値THdc_calをリミット処理することによって、非干渉化補償値THdcが算出される。すなわち、非干渉化補償値THdcは、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従させることができる値として算出される。さらに、この非干渉化補償値THdcを基本開度THmapに加算することによって、目標スロットル弁開度THcmdが算出されるとともに、弁開度コントローラ81によって、スロットル弁開度THがこの目標スロットル弁開度THcmdに追従するように制御される。その結果、吸気量Gcylに対して干渉するのを回避しながら、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従するように制御することができる。
また、非干渉化補償値THdcは、スライディングモード制御アルゴリズム[式(1)〜(5)]を用いて算出されるので、エンジン3の運転状態が急変した場合には、それに迅速に対応できるように算出することができ、その結果、目標スロットル弁開度THcmdを用いて吸気圧PBを制御する際の高い応答性および制御精度を確保することができる。これに加えて、圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きく、目標スロットル弁開度THcmdに対する吸気圧PBの感度が所定感度よりも高いときには、非干渉化補償値THdcが制限値THdc_lmtに制限されるので、非干渉化補償値THdcによる過補償状態の発生を回避でき、吸気圧制御の安定性を確保することができる。
以上により、目標スロットル弁開度THcmdによって吸気圧PBを制御する際、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標値に追従させることができるとともに、吸気圧制御の安定性と、高い応答性および制御精度とを確保することができる。
これに加えて、吸気量Gcylを制御するための目標EGR量Giegrcmdが、所定のフィードフォワード制御アルゴリズムを用いて算出されるとともに、吸気圧PBを制御するための目標スロットル弁開度THcmdが、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従させるように算出されるので、目標EGR量Giegrcmdおよび目標スロットル弁開度THcmdを、特許文献1の制御装置のようにフィードフォワード制御アルゴリズムによって算出した場合と比べて、良好な制御精度および応答性と、制御系の安定性とを確保することができる。同じ理由により、目標EGR量Giegrcmdおよび目標スロットル弁開度THcmdを、特許文献2の制御装置のようにクロスコントローラを用いて算出した場合と比べて、経年変化などに起因してモデル化誤差が増大した場合でも、その影響を抑制することができ、その結果、良好な制御精度および応答性と、制御系の安定性とを確保することができる。
なお、第1実施形態は、複数の制御量として吸気圧PBおよび吸気量Gcylを、複数の制御入力として目標スロットル弁開度THcmdおよび目標EGR量Giegrcmdをそれぞれ用いた例であるが、本発明の複数の制御量および複数の制御入力はこれらの4つの値に限らず、内燃機関における複数の制御量および複数の制御入力であって、複数の制御量および複数の制御入力の間に相互干渉が存在するものであればよい。
また、第1実施形態は、複数の制御量として2つの値PB,Gcylを、複数の制御入力として2つの値THcmd,Giegrcmdをそれぞれ用いた例であるが、本発明の複数の制御量および複数の制御入力の数はいずれも2つに限らず、複数の制御量として3つ以上の値を用いるとともに、複数の制御入力として同じ数の値を用いてもよい。
さらに、第1実施形態は、運転状態パラメータとして、要求トルクPmcmdを用いた例であるが、本発明の運転状態パラメータはこれに限らず、内燃機関の運転状態を表すものであればよい。例えば、運転状態パラメータとして、アクセル開度APなどを用いてもよい。
一方、第1実施形態は、第1制御入力としての目標EGR量Giegrcmdを、マップ検索により算出した例であるが、本発明の第1制御入力の算出手法はこれに限らず、所定のフィードフォワード制御アルゴリズムを用いたものであればよい。例えば、第1制御入力としての目標EGR量Giegrcmdを、所定の演算式を用いて算出してもよい。
さらに、第1実施形態は、相関関係モデルとして、基本開度検索用マップを用いた例であるが、本発明の相関関係モデルはこれに限らず、運転状態パラメータの低周波成分と第2制御入力の基本値との間の相関関係を表すものであればよい。例えば、相関関係モデルとして、運転状態パラメータの低周波成分と第2制御入力の基本値との関係を定義した数式を用いてもよい。
一方、第1実施形態は、追従制御アルゴリズムとして、スライディングモード制御アルゴリズムを用いた例であるが、本発明の追従制御アルゴリズムはこれに限らず、第2制御量を目標値に追従させるものであればよい。例えば、追従制御アルゴリズムとして、PID制御アルゴリズムを用いてもよく、スライディングモード制御アルゴリズム以外の応答指定型制御アルゴリズム(例えばバックステッピング制御アルゴリズム)を用いてもよい。
また、第1実施形態は、内部EGR機構として、可変吸気カム位相機構6および可変排気カム位相機構9を用いた例であるが、本発明の内部EGR機構はこれに限らず、内部EGR量を変更できるものであればよい。例えば、内部EGR機構として、可変吸気カム位相機構6および可変排気カム位相機構9の一方のみを用いてもよい。
次に、第2実施形態に係る制御装置について説明する。この制御装置は、第1実施形態の制御装置1と比較すると、前述した吸気圧コントローラ50に代えて、図9に示す吸気圧コントローラ50A(第2制御入力算出手段)を備えている点のみが異なっている。また、同図を参照すると明らかなように、この吸気圧コントローラ50Aは、一部を除いて、吸気圧コントローラ50と同じように構成されているので、以下、吸気圧コントローラ50と同じ構成に関しては同じ符号を付し、その説明を省略するとともに、異なる点を中心に説明する。
図9に示すように、この吸気圧コントローラ50Aは、修正用値算出部61を備えている点が吸気圧コントローラ50と異なっており、この修正用値算出部61は、具体的にはECU2によって構成されている。この修正用値算出部61では、以下に述べるように、2つの修正用値THmap_cor,Pmcmd_corが算出される。まず、前述した制御周期ΔTkで、基本開度THmapと非干渉化補償値THdcとの和を、修正用演算値THmap_calとして算出し、これを記憶するとともに、同じ制御タイミングで、要求トルクPmcmdを記憶する。なお、これらの値は具体的にはECU2のRAM内に記憶される。
次いで、記憶した所定個数の修正用演算値THmap_calおよび所定個数の要求トルクPmcmdを用いて、これらの移動平均値THmap_cal_ave,Pmcmd_aveを随時演算する。そして、その演算回数が所定回数に達した制御タイミングで、その時点での2つの移動平均値THmap_cal_ave,Pmcmd_aveが、2つの修正用値THmap_cor,Pmcmd_corにそれぞれ設定される。
修正用値算出部61において、以上のように2つの修正用値THmap_cor,Pmcmd_corが算出されると、これらの算出値は、基本開度算出部52に供給される。そして、基本開度算出部52では、これらの修正用値THmap_cor,Pmcmd_corを用いて、基本開度検索用マップが修正される。具体的には、基本開度検索用マップにおける、修正用値Pmcmd_corと等しい要求トルクPmcmdに対応する基本開度の検索値を、修正用値THmap_corに書き換える。このように、基本開度検索用マップが修正されると、それ以降は、修正された基本開度検索用マップを用いて、基本開度THmapが算出される。
なお、この場合、基本開度検索用マップは、要求トルクPmcmdと基本開度THmapとの間の相関関係を表す相関関係モデルに相当し、基本開度検索用マップを上記のように修正することは、相関関係モデルを修正することに相当する。
以上のように、第2実施形態の制御装置によれば、修正用値THmap_cor,Pmcmd_corを用いて、基本開度検索用マップが修正され、修正された基本開度検索用マップを用いて、基本開度THmapが算出されるので、基本開度THmapを非干渉化補償値THdcが値0になるように算出することができる。それにより、経年変化などに起因して、基本開度検索用マップのモデル化誤差が増大した場合でも、そのモデル化誤差を迅速に補償でき、基本開度THmapの算出精度を向上させることができる。その結果、制御精度をさらに向上させることができる。
次に、第3実施形態に係る制御装置について説明する。この制御装置は、第1実施形態の制御装置1と比較すると、前述した吸気圧コントローラ50に代えて、図10に示す吸気圧コントローラ50B(第2制御入力算出手段)を備えている点のみが異なっている。また、同図を参照すると明らかなように、この吸気圧コントローラ50Bは、吸気圧コントローラ50と比較すると、ローパスフィルタ51(低周波成分算出手段)が追加されている点と、基本開度算出部52に代えて基本開度算出部52Bを備えている点とが異なっているとともに、それ以外の点は、吸気圧コントローラ50と同じように構成されている。したがって、以下、吸気圧コントローラ50と同じ構成に関しては同じ符号を付し、その説明を省略するとともに、異なる点を中心に説明する。
この吸気圧コントローラ50Bのローパスフィルタ51では、下式(24)に示すローパスフィルタアルゴリズムによって、要求トルクPmcmdの低周波成分Pmcmd_Lが算出される。
Figure 0005303351
上式(24)において、b0〜bmおよびa1〜anは、所定のフィルタ係数であり、m,nは、所定の整数である。以上の手法により、低周波成分Pmcmd_Lは、要求トルクPmcmdにおける所定周波数以下の周波数成分を透過させたものとして算出される。例えば、要求トルクPmcmdが図11(a)に示すようにステップ状に変化する値の場合、低周波成分Pmcmd_Lは、図11(b)に示すように算出される。
また、基本開度算出部52Bでは、低周波成分Pmcmd_Lに応じて、図示しない基本開度検索用マップを検索することにより、基本開度THmapが算出される。なお、本実施形態では、基本開度算出部52Bが基本値算出手段に、基本開度THmapが第2制御入力の基本値に、基本開度検索用マップが相関関係モデルにそれぞれ相当する。
以上のように、第3実施形態の制御装置によれば、第1実施形態の制御装置1と同様に、非干渉化補償値THdcが、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従させることができる値として算出されるので、吸気量Gcylに対して干渉するのを回避しながら、吸気圧PBを目標吸気圧PBcmdに追従するように制御することができる。また、圧力比PA/PBが所定値R_REFよりも大きく、目標スロットル弁開度THcmdに対する吸気圧PBの感度が所定感度よりも高いときには、非干渉化補償値THdcが制限値THdc_lmtに制限されるので、非干渉化補償値THdcによる過補償状態の発生を回避でき、吸気圧制御の安定性を確保することができる。
その結果、目標スロットル弁開度THcmdによって吸気圧PBを制御する際、吸気量Gcylに対して干渉することなく、吸気圧PBを目標値に追従させることができるとともに、吸気圧制御の安定性と、高い応答性および制御精度とを確保することができる。
これに加えて、基本開度THmapは、要求トルクPmcmdの低周波成分Pmcmd_Lに基づき、基本開度検索用マップを検索することによって算出される。すなわち、基本開度THmapは、要求トルクPmcmdの低周波成分Pmcmd_Lに基づき、フィードフォワード制御手法によって算出されるので、この基本開度THmapをエンジン3の運転状態の変化に起因する要求トルクPmcmdの変化に対して所定の応答遅れを伴うように算出することができ、その結果、目標スロットル弁開度THcmdによって吸気圧PBを制御する際の安定性を確保することができる。
また、第3実施形態は、低周波成分算出手段として、ローパスフィルタ51を用いた例であるが、本発明の低周波成分算出手段はこれに限らず、運転状態パラメータにおける所定周波数以下の周波数成分を透過させることによって、運転状態パラメータの低周波成分を算出するものであればよい。例えば、ハイパスフィルタを用いて、要求トルクPmcmdの高周波成分Pmcmd_Hを算出し、要求トルクPmcmdから高周波成分Pmcmd_Hを減算することによって、低周波成分Pmcmd_Lを算出するように構成してもよい。
1 制御装置
2 ECU(第1制御入力算出手段、第2制御入力算出手段、運転状態パラメータ検 出手段、低周波成分算出手段、基本値算出手段、目標値算出手段、補償値算出手 段、第2制御入力設定手段、制限手段)
3 内燃機関
6 可変吸気カム位相機構(内部EGR機構)
9 可変排気カム位相機構(内部EGR機構)
11 スロットル弁機構
11a スロットル弁
20 クランク角センサ(運転状態パラメータ検出手段)
25 吸気圧センサ(第2制御量検出手段)
29 アクセル開度センサ(運転状態パラメータ検出手段)
40 要求トルク算出部(運転状態パラメータ検出手段)
50 吸気圧コントローラ(第2制御入力算出手段)
50A 吸気圧コントローラ(第2制御入力算出手段)
50B 吸気圧コントローラ(第2制御入力算出手段)
51 ローパスフィルタ(低周波成分算出手段)
52 基本開度算出部(基本値算出手段)
52B 基本開度算出部(基本値算出手段)
53 目標空気量算出部(目標値算出手段)
53B 目標空気量算出部(目標値算出手段)
55 目標吸気量算出部(目標値算出手段)
56 目標吸気圧算出部(目標値算出手段)
57 応答指定型コントローラ(補償値算出手段)
58 非干渉化コントローラ(補償値算出手段)
59 リミッタ(補償値算出手段、制限手段)
60 加算器(第2制御入力設定手段)
70 目標EGR量算出部(第1制御入力算出手段)
Gcyl 吸気量(第1制御量)
PB 吸気圧(第2制御量)
PBcmd 目標吸気圧(目標値)
TH スロットル弁の開度
THcmd 目標スロットル弁開度(第2制御入力、開度制御値)
THmap 基本開度(第2制御入力の基本値)
THdc 非干渉化補償値(補償値)
THdc_lmt 所定の制限値
Giegrcmd 目標EGR量(第1制御入力、EGR量制御値)
Giegr 内部EGR量
Pmcmd 要求トルク(運転状態パラメータ)
Pmcmd_L 低周波成分

Claims (5)

  1. 内燃機関における複数の制御量を複数の制御入力によりそれぞれ制御するとともに、当該複数の制御入力と当該複数の制御量との間に相互干渉が存在する内燃機関の制御装置であって、
    所定のフィードフォワード制御アルゴリズムを用いて、前記複数の制御量の1つである第1制御量を制御するための制御入力を第1制御入力として算出する第1制御入力算出手段と、
    所定の非干渉制御アルゴリズムを含む制御アルゴリズムを用いて、前記複数の制御量のうちの、前記第1制御量以外の第2制御量を制御するための制御入力を、前記第1制御量に対して干渉しないような、前記第1制御入力と異なる第2制御入力として算出する第2制御入力算出手段と、を備え、
    当該第2制御入力算出手段は、
    前記第2制御量を検出する第2制御量検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態を表す運転状態パラメータを検出する運転状態パラメータ検出手段と、
    前記第2制御入力の基本値を、前記検出された運転状態パラメータに応じ、当該運転状態パラメータと当該第2制御入力の当該基本値との間の相関関係を表す相関関係モデルを用いて算出する基本値算出手段と、
    前記運転状態パラメータに応じて、前記第2制御量の目標となる目標値を算出する目標値算出手段と、
    所定の追従制御アルゴリズムおよび前記所定の非干渉制御アルゴリズムを用いて、前記検出された第2制御量を前記目標値に追従させるとともに前記第1制御量に対して干渉しないように、補償値を算出する補償値算出手段と、
    当該補償値と前記第2制御入力の前記基本値との和を前記第2制御入力として設定する第2制御入力設定手段と、
    を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記補償値算出手段は、前記第2制御入力に対する前記第2制御量の感度が所定感度よりも高いときには、前記補償値を所定の制限値に制限する制限手段を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記基本値算出手段は、前記補償値を用いて、前記相関関係モデルを修正するとともに、当該修正された相関関係モデルを用いて、前記第2制御入力の基本値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記第2制御入力算出手段は、前記運転状態パラメータにおける所定周波数以下の周波数成分を透過させる所定のフィルタ処理を前記運転状態パラメータに施すことにより、当該運転状態パラメータの低周波数成分を算出する低周波成分算出手段をさらに有し、
    前記基本値算出手段は、前記第2制御入力の前記基本値を、前記運転状態パラメータの前記低周波成分に応じ、当該低周波成分と当該第2制御入力の当該基本値との間の相関関係を表す相関関係モデルを用いて算出することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は、当該内燃機関の気筒内で発生した既燃ガスの当該気筒内における残留量を内部EGR量として変更する内部EGR機構と、当該内燃機関のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁機構と、を有し、
    前記第1制御量および第2制御量はそれぞれ、前記内燃機関の吸気量および吸気圧であり、前記第1制御入力および第2制御入力はそれぞれ、前記内部EGR量を制御するためのEGR量制御値および前記スロットル弁の開度を制御するための開度制御値であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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