JP2008138630A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008138630A
JP2008138630A JP2006327330A JP2006327330A JP2008138630A JP 2008138630 A JP2008138630 A JP 2008138630A JP 2006327330 A JP2006327330 A JP 2006327330A JP 2006327330 A JP2006327330 A JP 2006327330A JP 2008138630 A JP2008138630 A JP 2008138630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake air
flow rate
air flow
target
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006327330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335249B2 (ja
Inventor
Hideki Hagari
秀樹 葉狩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2006327330A priority Critical patent/JP4335249B2/ja
Priority to US11/806,114 priority patent/US7441544B2/en
Priority to DE102007025432A priority patent/DE102007025432B4/de
Publication of JP2008138630A publication Critical patent/JP2008138630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4335249B2 publication Critical patent/JP4335249B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/18Circuit arrangements for generating control signals by measuring intake air flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0002Controlling intake air
    • F02D2041/0017Controlling intake air by simultaneous control of throttle and exhaust gas recirculation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1401Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method
    • F02D2041/1433Introducing closed-loop corrections characterised by the control or regulation method using a model or simulation of the system
    • F02D2041/1434Inverse model
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/04Engine intake system parameters
    • F02D2200/0402Engine intake system parameters the parameter being determined by using a model of the engine intake or its components
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

【課題】過渡運転時であっても、目標機関吸入空気流量に応じてスロットル開度を制御することができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】スロットルバルブ6、吸入空気流量制御手段24、実シリンダ吸入空気流量算出手段21、目標シリンダ吸気量Qctを算出する目標シリンダ吸入空気流量算出手段22、および位相進み補償により目標機関吸気量Qatを算出する目標機関吸入空気流量算出手段23を備え、実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、エンジン1の回転速度Neとインマニ圧Pimとから算出される体積効率相当値Kvと、吸気管容積Vsと、シリンダ2の行程容積Vcとから吸気系の応答遅れモデルを算出し、エアフロセンサ4からの実機関吸気量Qarと応答遅れモデルとから実シリンダ吸気量Qcrを算出し、吸入空気流量制御手段24は、目標機関吸気量Qatによりスロットル開度TPを制御する。
【選択図】図6

Description

この発明は、目標シリンダ吸入空気流量が応答性よく得られるようにスロットルバルブ近傍の目標機関吸入空気流量を算出し、目標機関吸入空気流量に基づいてスロットル開度を制御する内燃機関の制御装置に関する。
近年、運転者や車両側からの駆動力の要求値として、車両の制御に直接作用する物理量である内燃機関(エンジン)の出力軸トルクを用い、この出力軸トルクをエンジン出力目標値として、エンジン制御量である空気量、燃料量および点火時期を決定することにより、良好な走行性能を得る内燃機関の制御装置が提案されている。
また、エンジン制御量のうち、空気量がエンジンの出力軸トルクに最も大きな影響を及ぼすことが一般的に知られており、空気量を高精度に制御する内燃機関の制御装置も提案されている。
ここで、エンジンの吸気系は、一般的に1次遅れ系(1次遅れフィルタ)として物理モデル化されており、定常運転時においては、内燃機関の吸入空気量(実機関吸入空気流量)と、内燃機関のシリンダが吸入する空気量(実シリンダ吸入空気流量)とは、ほぼ一致すると考えられているが、過渡運転時においては、内燃機関の吸入空気量と内燃機関が吸入する空気量とは一致しない(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された従来の内燃機関の燃料制御装置は、内燃機関の吸入空気量をスロットルバルブの上流に配置した吸気量センサにより検出し、この検出出力を所定のクランク角の区間で検出するAN検出手段と、内燃機関が吸入する空気量を計算するAN演算手段と、AN演算手段で演算される空気量に基づいて内燃機関への供給燃料量を制御する制御手段とを備え、AN演算手段は、1行程前に内燃機関に吸入された空気量と、1次遅れフィルタとを用いて内燃機関が吸入する空気量を計算している。
しかしながら、上記特許文献1の従来装置では、エンジンの吸排気バルブの影響を含んだ吸気管からシリンダ内に吸入される空気の体積効率相当値が考慮されていない。
そのため、例えば吸排気バルブの可変機構を有するエンジンでは、過渡運転時において、運転領域によっては、実際にシリンダ内に吸入される吸入空気流量と、AN演算手段で演算される空気量との間に、大きな誤差が発生するという問題点があった。
上記の問題点を解決するために、従来のエンジンの制御装置は、吸気通路を通過する新気量の検出値(実機関吸入空気流量)を出力する新気量検出手段と、体積効率相当値を演算する効率演算手段と、燃焼室へ流入する新気量予測値(実シリンダ吸入空気流量)を推定する新気量推定手段とを備え、新気量推定手段は、新気量検出値と体積効率相当値の変化とに基づいて新気量予測値を推定している(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献2に記載された従来装置では、過渡運転時における応答特性の制御方法が考慮されていない。
そのため、例えば低負荷領域においては、スロットル開度の変化に対する空気の応答遅れが大きくなるので、エンジンの目標トルクに対応した目標機関吸入空気流量と、吸気通路を通過する新気量の検出値(実機関吸入空気流量)とのずれが大きくなり、エンジン回転速度が一時的に落ち込むという問題点があった。
上記の問題点を解決するために、従来の内燃機関の制御装置は、目標トルクから換算される目標吸入空気量(目標機関吸入空気流量)に対して全領域で実現可能な規範モデルと、目標スロットル開度の変化による吸入空気量の応答モデルの逆モデルとを用いて、エンジンのシリンダ内に吸入される空気量(実シリンダ吸入空気流量)と、目標スロットル開度とをそれぞれ算出することにより、目標トルクに対する実測トルクまたは推定トルクの応答性がほぼ一定となるように制御している。
また、規範モデルの出力と、実際にエンジンに吸入される空気量との偏差を小さくするように目標スロットル開度をフィードバック補正することにより、規範モデルの出力と、実際にエンジンに吸入される空気量とを一致させている(例えば、特許文献3参照)。
特公平5−38143号公報 特開2005−54657号公報 特開2006−70701号公報
上記特許文献3に記載された従来の内燃機関の制御装置では、演算式が煩雑で、適合すべき定数が多くなるので、適合および確認評価の工数が多くなるとともに、演算時間が長くなるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、過渡運転時であっても、実シリンダ吸入空気流量が目標シリンダ吸入空気流量に迅速に収束するように、より少ない工数と短い演算時間とでスロットルバルブ近傍の目標機関吸入空気流量を高精度に算出し、目標機関吸入空気流量に応じてスロットル開度を制御することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
この発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関の吸気管に設けられたスロットルバルブと、スロットルバルブのスロットル開度を制御することにより、吸気管の開口面積を変化させて、内燃機関に吸入される実機関吸入空気流量を可変制御する吸入空気流量制御手段と、少なくとも内燃機関の回転速度を含む運転状態を検出する運転状態検出手段と、吸気管においてスロットルバルブの上流側に設けられ、内燃機関に吸入される実機関吸入空気流量を検出する吸入空気流量検出手段と、吸気管におけるスロットルバルブの下流側の圧力を、吸気管内圧として検出する吸気管内圧検出手段と、内燃機関のシリンダ内に吸入される実シリンダ吸入空気流量を算出する実シリンダ吸入空気流量算出手段と、運転状態に基づいて目標シリンダ吸入空気流量を算出する目標シリンダ吸入空気流量算出手段と、目標シリンダ吸入空気流量に対して位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸入空気流量を算出する目標機関吸入空気流量算出手段と、を備え、実シリンダ吸入空気流量算出手段は、回転速度と吸気管内圧とに基づいて、吸気管からシリンダ内に吸入される空気の体積効率相当値を算出し、また体積効率相当値と、スロットルバルブの下流側からシリンダの入口までの吸気管容積と、シリンダの行程容積とに基づいて、吸気系の応答遅れモデルを算出するとともに、実機関吸入空気流量および応答遅れモデルに基づいて実シリンダ吸入空気流量を算出し、吸入空気流量制御手段は、目標機関吸入空気流量に基づいて、実シリンダ吸入空気流量が目標シリンダ吸入空気流量に収束するようにスロットル開度を制御するものである。
この発明の内燃機関の制御装置によれば、実シリンダ吸入空気流量算出手段は、吸入空気流量検出手段で検出される実機関吸入空気流量と、吸気系の応答遅れモデルとに基づいて実シリンダ吸入空気流量を算出する。
そのため、吸気系の物理モデルから導かれた単純な算出式を用いて、実シリンダ吸入空気流量を高精度に算出することができる。
また、目標機関吸入空気流量算出手段は、内燃機関の運転状態から算出される目標シリンダ吸入空気流量に対して位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸入空気流量を算出する。
そのため、過渡運転時であっても、実シリンダ吸入空気流量が目標シリンダ吸入空気流量に迅速に収束するように、吸気系の物理モデルから導かれた単純な算出式を用いて、より少ない工数と短い演算時間とでスロットルバルブ近傍の目標機関吸入空気流量を高精度に算出し、目標機関吸入空気流量に応じてスロットル開度を制御することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置を概略的に示す構成図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のエンジン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
なお、一般的に内燃機関には、複数のシリンダ2が設けられているが、以下の実施の形態では、そのうちの1つのシリンダ2について説明する。
図1において、エンジン1(内燃機関)の吸気系を構成する吸気管3の上流側には、エンジン1に吸入される実機関吸入空気流量Qar(以下、「実機関吸気量Qar」と略称する)を測定するエアフロセンサ4(吸入空気流量検出手段)と、吸入空気温度To(以下、「吸気温To」と略称する)を測定する吸気温センサ5とが設けられている。
なお、吸気温センサ5は、エアフロセンサ4と一体に構成されてもよく、エアフロセンサ4とは別体に構成されてもよい。また、吸気温Toを直接測定する吸気温センサ5に代えて、他のセンサ情報から吸気温Toを推定する手段を用いてもよい。
吸気管3において、エアフロセンサ4の下流のエンジン1側には、電子的に開閉制御されて実機関吸気量Qarを調整するためのスロットルバルブ6が設けられている。
スロットルバルブ6には、スロットル開度TP(運転状態)を測定するためのスロットルポジションセンサ7(運転状態検出手段)が設けられている。
また、スロットルバルブ6の下流のエンジン1側には、吸気管3内の圧力を均一化するサージタンク8と、サージタンク8内の圧力をインマニ圧Pim(吸気管内圧)として測定するインマニ圧センサ9(吸気管内圧検出手段)とが設けられている。
さらに、サージタンク8には、エンジン1の排気管10と連通したEGR管を開閉するためのEGRバルブ11が接続されている。
なお、インマニ圧Pimを直接測定するインマニ圧センサ9に代えて、他のセンサ情報からインマニ圧Pimを推定する手段を用いてもよい。
エアフロセンサ4からの実機関吸気量Qar、吸気温センサ5からの吸気温To(スロットルバルブ6の大気側の温度)、スロットルポジションセンサ7からのスロットル開度TP、およびインマニ圧センサ9からのインマニ圧Pimは、図示しない他のセンサからの測定信号とともに、電子制御ユニット12(以下、「ECU12」と称する)に入力される。
ECU12は、上記各センサからの測定信号に基づく演算結果に応じて、スロットルバルブ6のスロットル開度TPを制御して実機関吸気量Qarを調整するとともに、エンジン1の燃料噴射装置および点火装置(図示せず)を所要タイミングで駆動制御し、EGRバルブ11を開閉制御してエンジン1の燃焼状態を改善する。
図2において、ECU12には、各種センサ30が接続されており、各種センサ30は、上記センサ群4、5、7、9とともに、スロットルバルブ6の大気側の圧力を大気圧Poとして測定する大気圧センサ13、およびエンジン1のクランクシャフト(図示せず)に設けられて、エンジン1の回転速度Neを測定する回転速度センサ14(運転状態検出手段)等を含んでいる。
なお、大気圧Poを直接測定する大気圧センサ13に代えて、他のセンサ情報から大気圧Poを推定する手段を用いてもよい。
ECU12は、実シリンダ吸入空気流量算出手段21と、目標シリンダ吸入空気流量算出手段22と、目標機関吸入空気流量算出手段23と、吸入空気流量制御手段24とを含んでいる。
ここで、ECU12は、プログラムを格納したメモリとCPUとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)で構成されており、ECU12を構成する各ブロックは、メモリ内にソフトウェアとして記憶されている。
実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、エンジン1のシリンダ2内に吸入される実シリンダ吸入空気流量Qcr(以下、「実シリンダ吸気量Qcr」と略称する)を算出する。
そのため、まず、実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、エンジン1の回転速度Neとインマニ圧Pimとに基づいて、吸気管3からシリンダ2内に吸入される空気の体積効率相当値Kv(以下、「体積効率補正係数Kv」と称する)を算出する。
続いて、実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、体積効率補正係数Kvと、スロットルバルブ6の下流側からシリンダ2の入口までの吸気管容積Vsと、シリンダ2の行程容積Vcとに基づいて、吸気系の応答遅れモデルを算出する。
次に、実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、エアフロセンサ4からの実機関吸気量Qarと、吸気系の応答遅れモデルとに基づいて実シリンダ吸気量Qcrを算出する。
目標シリンダ吸入空気流量算出手段22は、例えばエンジン1の回転速度Ne、およびアクセル開度センサ(図示せず)から入力されるアクセル開度等の運転状態に基づいて、エンジン1の目標トルクを算出し、この目標トルクを達成するための目標シリンダ吸入空気流量Qct(以下、「目標シリンダ吸気量Qct」と略称する)を算出する。
目標機関吸入空気流量算出手段23は、目標シリンダ吸気量Qctに対して位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸入空気流量Qat(以下、「目標機関吸気量Qat」と略称する)を算出する。
吸入空気流量制御手段24は、目標機関吸入空気流量Qatに基づいてスロットルバルブ6の目標有効開口面積を算出し、実シリンダ吸気量Qcrが目標シリンダ吸気量Qctに収束するようにスロットル開度TPを制御して、実機関吸気量Qarを調整する。
ECU12での演算結果に基づく制御信号は、ECU12に接続された各種アクチュエータ40に出力される。各種アクチュエータ40は、スロットルバルブ6、EGRバルブ11、エンジン1の燃焼室に設けられた燃料噴射装置のインジェクタ(図示せず)、および点火装置の点火コイル(図示せず)等を含んでいる。
次に、再度図1の構成図を参照しながら、エアフロセンサ4で測定される実機関吸気量Qarから、実シリンダ吸入空気流量算出手段21が実シリンダ吸気量Qcrを算出するための吸気系の応答遅れモデルについて詳細に説明する。
なお、本実施の形態では、簡単のために、スロットルバルブ6の応答遅れ、実際の空気の応答遅れ、およびエアフロセンサ4の応答遅れ等は無視すると仮定する。
まず、スロットルバルブ6の下流側からシリンダ2の入口までの吸気管容積Vs[cm]で示される領域において、新気について質量保存の法則を適用すると、次式(1)が成立する。
なお、式(1)において、nを任意の行程数を示す値とし、エアフロセンサ4で測定される実機関吸気量Qarの1行程間の平均値をQar(n)[g/s]、実シリンダ吸気量Qcrの1行程間の平均値をQcr(n)[g/s]、1行程(例えば、4気筒エンジンの場合には、180degCA(クランク角))間の時間をT(n)[s]、吸気管3内における新気密度の1行程間の平均値をρa(n)[g/cm]とする。
Figure 2008138630
また、1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)[g]は、吸気管3からシリンダ2内に吸入される空気の行程nにおける体積効率補正係数をKv(n)とすると、1気筒当たりのシリンダ2の行程容積Vc[cm]を用いて次式(2)で表される。
Figure 2008138630
続いて、式(2)を式(1)に代入して1行程間の新気密度ρa(n)を削除し、1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)について解くと、次式(3)が得られる。
なお、式(3)において、フィルタ定数をKfとする。
Figure 2008138630
また、式(3)をさらに変形すると、次式(4)が得られる。
Figure 2008138630
ここで、式(4)は、エンジン1の回転と同期し、例えばクランクシャフトの所定のクランク角毎に実行される割り込み処理において、デジタルローパスフィルタの演算式を示していることが分かる。すなわち、エンジン1の吸気系は、1次遅れ要素であることが分かる。
続いて、図1、図2とともに、図3のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による実シリンダ吸入空気流量算出手段21の動作について説明する。
なお、このフローチャートに示した動作は、クランクシャフトの所定のクランク角毎に割り込み処理として実行される。
まず、エアフロセンサ4で測定される1行程間の実機関吸気量Qar(n)T(n)[g]が取り込まれ、メモリに記憶される(ステップS51)。
ここで、エアフロセンサ4が質量流量計である場合には、エアフロセンサ4の出力電圧を例えば1.25ms毎にサンプリングしながら積算し、1行程前(行程n−1)の割り込み処理から今回の割り込み処理までの間の積算値に基づいて、1行程間の実機関吸気量Qar(n)T(n)を算出することができる。
また、エアフロセンサ4が体積流量計である場合には、標準大気密度と、大気圧センサ13で測定される大気圧Poと、吸気温センサ5で測定される吸気温Toとに基づいて、体積を質量に変換することにより、1行程間の実機関吸気量Qar(n)T(n)を算出することができる。
続いて、エンジン1の回転速度Neとインマニ圧Pimとに基づいて、行程nにおける体積効率補正係数Kv(n)が算出され、メモリに記憶される(ステップS52)。
ここで、回転速度Neおよびインマニ圧Pimと、体積効率補正係数Kvとの関係があらかじめエンジン1にて測定され、マップとしてメモリに記憶されている。
実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、割り込み処理のタイミングで現行程(行程n)の回転速度Neおよびインマニ圧Pimを用いてマッピングすることにより、行程nにおける体積効率補正係数Kv(n)を算出することができる。
次に、上記式(3)内の算出式に従って、フィルタ定数Kfが算出される(ステップS53)。
続いて、上記式(3)のフィルタ演算式(吸気系の応答遅れモデル)に従って、1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)が算出され(ステップS54)、メモリに記憶される(ステップS55)。
ここで、ステップS54における1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)の算出には、ステップS51〜S53で得られた各値の他に、1行程前(行程n−1)の割り込み処理においてメモリに記憶された体積効率補正係数Kv(n−1)と、1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n−1)T(n−1)とが用いられる。
このように、実シリンダ吸入空気流量算出手段21は、1行程間の実機関吸気量Qar(n)T(n)と、上記式(3)のフィルタ演算式で表される吸気系の応答遅れモデルとに基づいて、1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)を算出する。
そのため、吸気系の物理モデルから導かれた単純な算出式を用いて、スロットルバルブ6近傍の1行程間の実機関吸気量Qar(n)T(n)から、エンジン1のシリンダ2内に吸入される1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)を高精度に算出することができる。
続いて、図1〜図3とともに、図4〜図8を参照しながら、目標機関吸入空気流量算出手段23が、目標シリンダ吸入空気流量算出手段22で算出される目標シリンダ吸気量Qctに対して位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸気量Qatを算出する処理について詳細に説明する。
まず、目標機関吸入空気流量算出手段23による補正を行わず、目標シリンダ吸気量Qctを、そのままスロットルバルブ6近傍の目標機関吸気量Qatとして使用した場合について説明する。
図4は、目標シリンダ吸気量Qctを目標機関吸気量Qatとした場合の目標機関吸気量Qatから実シリンダ吸気量Qcrに至る吸気処理部を示すブロック図である。
図4において、この吸気処理部は、吸入空気流量制御手段24と、実シリンダ吸入空気流量算出手段21とを含んでいる。また、実シリンダ吸入空気流量算出手段21に設定された時定数τ1は、上記式(3)で表される吸気系の応答遅れモデルで用いられる値である。
目標機関吸気量Qatとして目標シリンダ吸気量Qctをそのまま用いた場合、目標機関吸気量Qatに基づいて吸入空気流量制御手段24で制御される実機関吸気量Qarは、次式(5)の関係を満たす。
Qct=Qat≒Qar・・・(5)
また、実機関吸気量Qarに基づいて実シリンダ吸入空気流量算出手段21で算出される実シリンダ吸気量Qcrは、上記式(3)の吸気系の応答遅れモデルで示されるように1次遅れ系であり、目標機関吸気量Qatから実シリンダ吸気量Qcrに至る吸気処理部の応答特性は、図5に示すような特性となる。
すなわち、この吸気処理部では、目標シリンダ吸気量Qctに対して実シリンダ吸気量Qcrを操作することができないので、吸気系の遅れの影響をそのまま受けることとなる。
そこで、目標シリンダ吸気量Qctに対して位相進み補償に相当する補正を実行して目標機関吸気量Qatを算出し、目標機関吸気量Qatに基づいて吸入空気流量制御手段24がスロットル開度TPを制御することを考える。
図6は、この発明の実施の形態1に係る目標シリンダ吸気量Qctから実シリンダ吸気量Qcrに至る吸気処理部を示すブロック図である。
図6において、この吸気処理部は、目標機関吸入空気流量算出手段23と、吸入空気流量制御手段24と、実シリンダ吸入空気流量算出手段21とを含んでいる。
目標機関吸入空気流量算出手段23は、前述のように、目標シリンダ吸入空気流量算出手段22で算出される目標シリンダ吸気量Qctに対して、位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸気量Qatを算出する。
ここで、目標機関吸入空気流量算出手段23による位相進み補償の分子に対応する1次進み要素の時定数として吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1を用い、位相進み補償の分母に対応する1次遅れ要素の時定数として時定数τ1よりも小さい時定数τ2を用いることにより、位相進み補償を実現することができる。
このことを図6に示した吸気処理部全体について考えると、スロットルバルブ6の応答遅れおよびエアフロセンサ4の応答遅れ等を無視すると仮定したときに、目標機関吸入空気流量算出手段23の1次進み要素と実シリンダ吸入空気流量算出手段21の1次遅れ要素とが通分できる。
そのため、吸気処理部の応答特性は、目標機関吸入空気流量算出手段23による位相進み補償の分母に対応する1次遅れ要素の応答特性となることが分かる。
この目標機関吸入空気流量算出手段23を実際のECU12に実装するためには、上記位相進み補償を1次遅れ要素と1次進み要素とに分割する必要がある。
図7は、この発明の実施の形態1に係る目標シリンダ吸気量Qctから実シリンダ吸気量Qcrに至る吸気処理部を示す別のブロック図である。
図7において、この吸気処理部は、目標機関吸入空気流量算出手段23と、吸入空気流量制御手段24と、実シリンダ吸入空気流量算出手段21とを含んでいる。また、目標機関吸入空気流量算出手段23は、1次遅れ補償手段25と、1次進み補償手段26とを含んでいる。
1次遅れ補償手段25は、目標シリンダ吸気量Qctに対して上記1次遅れ要素に相当する補償(以下「目標1次遅れ補償」と称する)を実行し、目標1次遅れ補償後の目標シリンダ吸気量Qcf(1次遅れ補償手段で補償された目標シリンダ吸入空気流量)(以下、「補償後目標シリンダ吸気量Qcf」と略称する)を算出する。
また、1次進み補償手段26は、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して上記1次進み要素に相当する補償(以下、「吸気系相当の1次進み補償」と称する)を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する。
ここで、1次進み補償手段26で算出された目標機関吸気量Qatに基づいて吸入空気流量制御手段24がスロットル開度TPを制御することにより、実機関吸気量Qarが得られる。また、実機関吸気量Qarと上記式(3)の吸気系の応答遅れモデルとに基づいて、実シリンダ吸入空気流量算出手段21が実シリンダ吸気量Qcrを算出する。
また、図7に示した吸気処理部の応答特性は、図8に示すような特性となる。
図8において、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとはほぼ一致し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfと実シリンダ吸気量Qcrともほぼ一致することが分かる。
このように、1次遅れ補償手段25による目標1次遅れ補償の時定数として時定数τ1よりも小さい時定数τ2を用い、1次進み補償手段26による吸気系相当の1次進み補償の時定数として吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1を用いることにより、位相進み補償を実現することができ、吸気処理部の応答特性を操作することができる。
次に、図7を参照しながら、1次遅れ補償手段25が、目標シリンダ吸気量Qctに対して目標1次遅れ補償を実行し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfを算出する処理について詳細に説明する。
まず、補償後目標シリンダ吸気量Qcfは、上記式(3)と同様の演算をすることにより、次式(6)で表される。
なお、式(6)において、補償後目標シリンダ吸気量Qcfの1行程間の平均値をQcf(n)[g/s]、目標シリンダ吸気量Qctの1行程間の平均値をQct(n)[g/s]とする。
Figure 2008138630
ここで、式(6)において、体積効率補正係数Kv(n)と体積効率補正係数Kv(n−1)とをほぼ同値とみなして、Kv(n)/Kv(n−1)=1としてもよい。
また、目標1次遅れ補償の時定数τ2が吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1よりも小さいので、目標1次遅れ補償の時定数τ2から算出されるフィルタ定数Kf2は、吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kfよりも小さい値となる。
このとき、上記式(3)内の算出式に示された吸気管容積Vsに代えて、上記式(6)内の算出式に示されたように、吸気管容積Vsよりも小さい模擬吸気管容積Vs1を用いてフィルタ定数Kf2を算出してもよいし、上記式(3)内の算出式から算出されるフィルタ定数Kfよりも小さい所定値を目標フィルタ定数として用いてもよい。
なお、目標1次遅れ補償を無効にするには、1次遅れ補償手段25による目標1次遅れ補償の時定数τ2と、1次進み補償手段26による吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1とを一致させればよい。
また、例えばアイドル運転時やそれ以外の運転時等の運転条件、およびエンジン1の回転速度Neと充填効率とによって区分される運転領域等の運転条件に基づいて、目標1次遅れ補償の有効化と無効化とを切り換えてもよいし、目標1次遅れ補償の時定数τ2や模擬吸気管容積Vs1を変更させてもよい。
これにより、運転条件毎に過渡応答時における最適な応答特性を得ることができる。
続いて、図7を参照しながら、1次進み補償手段26が、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して吸気系相当の1次進み補償を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する処理について詳細に説明する。
まず、目標機関吸気量Qatは、上記式(3)と同様の演算を逆算することによって、次式(7)で表される。
なお、式(7)において、目標機関吸気量Qatの1行程間の平均値をQat(n)[g/s]とする。
Figure 2008138630
ここで、式(7)において、Kv(n)とKv(n−1)とをほぼ同値とみなして、Kv(n)/Kv(n−1)=1としてもよい。
また、吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1が吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1と等しいので、吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kf1は、吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kfと等しい値となる。
したがって、上記式(6)および式(7)を用いて補償後目標シリンダ吸気量Qcfおよび目標機関吸気量Qatを算出することにより、目標シリンダ吸気量Qctに対する位相進み補償を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置によれば、目標機関吸入空気流量算出手段23の1次遅れ補償手段25は、目標シリンダ吸気量Qctに対して目標1次遅れ補償を実行し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfを算出する。また、目標機関吸入空気流量算出手段23の1次進み補償手段26は、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して吸気系相当の1次進み補償を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する。
そのため、過渡運転時であっても、実シリンダ吸気量Qcrが目標シリンダ吸気量Qctに迅速に収束するように、吸気系の物理モデルから導かれた単純な算出式を用いて、より少ない工数と短い演算時間とでスロットルバルブ6近傍の目標機関吸気量Qatを高精度に算出し、目標機関吸気量Qatに応じてスロットル開度TPを制御することができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置のエンジン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
図9において、ECU12Aは、エンジン1の吸気バルブ(図示せず)および排気バルブ(図示せず)の少なくとも一方の作動状態を可変制御する可変動弁制御手段27をさらに含んでいる。また、ECU12Aは、図1に示した実シリンダ吸入空気流量算出手段21に代えて、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aを含んでいる。
ここで、吸気バルブまたは排気バルブのリフト量や位相角等の作動状態毎に、回転速度Neおよびインマニ圧Pimと、体積効率補正係数Kvとの関係があらかじめエンジン1にて測定され、マップとしてメモリに記憶されている。
その他の構成については、上記実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
以下、図9を参照しながら、この発明の実施の形態2に係る実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aの動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
まず、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aは、回転速度Neおよびインマニ圧Pimを用いて各マップをマッピングする。
続いて、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aは、最新の吸気バルブまたは排気バルブの作動状態に基づいて、マッピングした値を補間して体積効率補正係数Kvを算出する。
この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置によれば、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aは、最新の吸気バルブまたは排気バルブの作動状態に基づいて、回転速度Neおよびインマニ圧Pimからマッピングされた値を補間して体積効率補正係数Kvを算出する。
そのため、吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の作動状態を可変制御する可変動弁制御手段27を有するエンジン1であっても、単純な演算で高精度に実シリンダ吸気量Qcrを算出することができる。
なお、上記実施の形態2では、吸気バルブまたは排気バルブのリフト量や位相角等の作動状態毎に、回転速度Neおよびインマニ圧Pimと、体積効率補正係数Kvとの関係があらかじめマップとしてメモリに記憶されているとしたが、これに限定されない。
より簡単な方法として、吸気バルブまたは排気バルブの作動時と非作動時との2つのパターンについて、それぞれ回転速度Neおよびインマニ圧Pimと、体積効率補正係数Kvとの関係があらかじめマップとしてメモリに記憶されており、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aが、吸気バルブまたは排気バルブの作動時には、作動時用のマップを使用し、吸気バルブまたは排気バルブの非作動時には、非作動時用のマップを使用して体積効率補正係数Kvを算出してもよい。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
また、基準となる吸気バルブまたは排気バルブの作動状態における体積効率補正係数が基準体積効率としてメモリに記憶されるとともに、上記の基準体積効率からのずれに応じた補正量がマップとしてメモリに記憶されており、実シリンダ吸入空気流量算出手段21Aが、最新の吸気バルブまたは排気バルブの作動状態に基づいて補正量をマッピングし、基準体積効率を補正して体積効率補正係数Kvを算出してもよい。
この場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では言及しなかったが、実際のエンジン制御系について考えた場合、目標機関吸入空気流量算出手段23が目標機関吸気量Qatを算出してから、エアフロセンサ4で測定された実機関吸気量QarがECU12に入力されるまでの間には、所定の無駄時間および応答遅れが生じると考えられる。
このとき、目標機関吸気量Qatの算出から実機関吸気量Qarの入力までの間には、吸入空気流量制御手段24が目標機関吸気量Qatに基づいてスロットル開度TPを制御し、スロットルバルブ6近傍の空気が応答してその影響がエアフロセンサ4近傍の空気にまで及び、エアフロセンサ4が実機関吸気量Qarを測定するという各手順が含まれる。
すなわち、前述の図8では、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとはほぼ一致し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfと実シリンダ吸気量Qcrともほぼ一致するすると説明したが、実際には、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとの間には、無駄時間や応答遅れが存在する。
また、これらの無駄時間や応答遅れを無視して制御した場合には、実施の形態1で示した位相進み補償による効果が十分に得られない恐れがある。
ここで、これらの無駄時間や応答遅れを物理モデル化してECU12内で演算することができれば、無駄時間や応答遅れの影響を排除することができる。
しかしながら、無駄時間や応答遅れは、運転条件等によって変化するとともに、電子的に開閉制御されるスロットルバルブ6やエアフロセンサ4の個体差等によっても変化すると考えられるので、これらの無駄時間や応答遅れを物理モデル化することは、現実的には困難であると考えられる。
そこで、補償後目標シリンダ吸気量Qcfと実シリンダ吸気量Qcrとを一致させるように演算することで、簡易的にフィードバック系を構築して、無駄時間や応答遅れの影響を低減することを考える。
図10は、この発明の実施の形態3に係る目標シリンダ吸気量Qctから実シリンダ吸気量Qcrに至る吸気処理部を示すブロック図である。
図10において、この吸気処理部は、目標機関吸入空気流量算出手段23Bと、吸入空気流量制御手段24と、実シリンダ吸入空気流量算出手段21とを含んでいる。また、目標機関吸入空気流量算出手段23Bは、1次遅れ補償手段25Bと、1次進み補償手段26Bとを含み、実シリンダ吸入空気流量算出手段21から出力される実シリンダ吸気量Qcrは、1次遅れ補償手段25Bおよび1次進み補償手段26Bに入力される。
1次遅れ補償手段25Bは、目標シリンダ吸気量Qctに対して、実シリンダ吸入空気流量算出手段21から出力される実シリンダ吸気量Qcrを用いて目標1次遅れ補償を実行し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfを算出する。
また、1次進み補償手段26Bは、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して、実シリンダ吸入空気流量算出手段21から出力される実シリンダ吸気量Qcrを用いて吸気系相当の1次進み補償を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する。
その他の構成については、上記実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
次に、図10を参照しながら、1次遅れ補償手段25Bが、目標シリンダ吸気量Qctに対して実シリンダ吸気量Qcrを用いて目標1次遅れ補償を実行し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfを算出する処理について詳細に説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
まず、補償後目標シリンダ吸気量Qcfは、上記式(6)において、1行程前(行程n−1)の補償後目標シリンダ吸気量Qcf(n−1)T(n−1)および体積効率補正係数Kv(n−1)に代えて、最新(現行程n)の1行程間の実シリンダ吸気量Qcr(n)T(n)および体積効率補正係数Kv(n)を用いることにより、次式(8)で表される。
Figure 2008138630
ここで、目標1次遅れ補償の時定数τ2が吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1よりも小さいので、目標1次遅れ補償の時定数τ2から算出されるフィルタ定数Kf2は、吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kfよりも小さい値となる。
このとき、上記式(3)内の算出式に示された吸気管容積Vsに代えて、式(8)内の算出式に示されたように、吸気管容積Vsよりも小さい模擬吸気管容積Vs1を用いてフィルタ定数Kf2を算出してもよいし、上記式(3)内の算出式から算出されるフィルタ定数Kfよりも小さい所定値を目標フィルタ定数として用いてもよい。
なお、目標1次遅れ補償を無効にするには、1次遅れ補償手段25Bによる目標1次遅れ補償の時定数τ2と、1次進み補償手段26Bによる吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1とを一致させればよい。
また、例えばアイドル運転時やそれ以外の運転時等の運転条件、およびエンジン1の回転速度Neと充填効率とによって区分される運転領域等の運転条件に基づいて、目標1次遅れ補償の有効化と無効化とを切り換えてもよいし、目標1次遅れ補償の時定数τ2や模擬吸気管容積Vs1を変更させてもよい。
これにより、運転条件毎に過渡応答時における最適な応答特性を得ることができる。
続いて、図10を参照しながら、1次進み補償手段26Bが、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して実シリンダ吸気量Qcrを用いて吸気系相当の1次進み補償を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する処理について詳細に説明する。
まず、目標機関吸気量Qatは、上記式(7)において、上記式(8)と同様の変形をすることにより、次式(9)で表される。
Figure 2008138630
ここで、吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1が吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1と等しいので、吸気系相当の1次進み補償の時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kf1は、吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1から算出されるフィルタ定数Kfと等しい値となる。
また、図10に示した吸気処理部の応答特性は、図11に示すような特性となる。
図11において、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとは、前述した無駄時間や応答遅れの影響により一致しないが、補償後目標シリンダ吸気量Qcfと実シリンダ吸気量Qcrとは、ほぼ一致することが分かる。
なお、上記式(8)を上記式(9)に代入することにより、次式(10)が得られる。式(10)は、比例制御となることを意味しており、目標機関吸気量Qatは、目標シリンダ吸気量Qctと実シリンダ吸気量Qcrとを一致させるように演算されることが分かる。
Figure 2008138630
このように、1次遅れ補償手段25Bによる目標1次遅れ補償の時定数として時定数τ1よりも小さい時定数τ2を用い、1次進み補償手段26Bによる吸気系相当の1次進み補償の時定数として吸気系の応答遅れモデルの時定数τ1を用いることにより、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとの間に無駄時間や応答遅れが存在する場合であっても、位相進み補償を実現することができ、吸気処理部の応答特性を操作することができる。
したがって、上記式(8)および式(9)を用いて補償後目標シリンダ吸気量Qcfおよび目標機関吸気量Qatを算出することにより、目標機関吸気量Qatと実機関吸気量Qarとの間に無駄時間や応答遅れが存在する場合であっても、実シリンダ吸入空気流量算出手段21から出力される実シリンダ吸気量Qcrと、補償後目標シリンダ吸気量Qcfとをほぼ一致させるように制御することができる。
この発明の実施の形態3に係る内燃機関の制御装置によれば、1次遅れ補償手段25Bは、目標シリンダ吸気量Qctに対して、最新の実シリンダ吸気量Qcrを用いて目標1次遅れ補償を実行し、補償後目標シリンダ吸気量Qcfを算出する。また、1次進み補償手段26Bは、補償後目標シリンダ吸気量Qcfに対して、最新の実シリンダ吸気量Qcrを用いて吸気系相当の1次進み補償を実行し、目標機関吸気量Qatを算出する。
そのため、過渡運転時であっても、実シリンダ吸気量Qcrが目標シリンダ吸気量Qctに迅速に収束するように、吸気系の物理モデルから導かれた単純な算出式を用いて、より少ない工数と短い演算時間とでスロットルバルブ6近傍の目標機関吸気量Qatをより高精度に算出し、目標機関吸気量Qatに応じてスロットル開度TPを制御することができる。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置を概略的に示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る内燃機関の制御装置のエンジン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による実シリンダ吸入空気流量算出手段の動作を示すフローチャートである。 目標シリンダ吸気量を目標機関吸気量とした場合の目標機関吸気量から実シリンダ吸気量に至る吸気処理部を示すブロック図である。 図4に示した吸気処理部の応答特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る目標シリンダ吸気量から実シリンダ吸気量に至る吸気処理部を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る目標シリンダ吸気量から実シリンダ吸気量に至る吸気処理部を示す別のブロック図である。 図7に示した吸気処理部の応答特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る内燃機関の制御装置のエンジン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る目標シリンダ吸気量から実シリンダ吸気量に至る吸気処理部を示すブロック図である。 図10に示した吸気処理部の応答特性を示す説明図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)、2 シリンダ、3 吸気管、4 エアフロセンサ(吸入空気流量検出手段)、6 スロットルバルブ、7 スロットルポジションセンサ(運転状態検出手段)、9 インマニ圧センサ(吸気管内圧検出手段)、12、12A ECU(電子制御ユニット)、14 回転速度センサ(運転状態検出手段)、21、21A 実シリンダ吸入空気流量算出手段、22 目標シリンダ吸入空気流量算出手段、23、23B 目標機関吸入空気流量算出手段、24 吸入空気流量制御手段、25、25B 1次遅れ補償手段、26、26B 1次進み補償手段、27 可変動弁制御手段、Kv 体積効率相当値(体積効率補正係数)、Ne 回転速度、Pim インマニ圧(吸気管内圧)、Qar 実機関吸気量(実機関吸入空気流量)、Qat 目標機関吸気量(目標機関吸入空気流量)、Qcf 補償後目標シリンダ吸気量、Qcr 実シリンダ吸気量(実シリンダ吸入空気流量)、Qct 目標シリンダ吸気量(目標シリンダ吸入空気流量)、TP スロットル開度、Vc シリンダの行程容積、Vs 吸気管容積、Vs1 模擬吸気管容積、τ1、τ2 時定数。

Claims (8)

  1. 内燃機関の吸気管に設けられたスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブのスロットル開度を制御することにより、前記吸気管の開口面積を変化させて、前記内燃機関に吸入される実機関吸入空気流量を可変制御する吸入空気流量制御手段と、
    少なくとも前記内燃機関の回転速度を含む運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記吸気管において前記スロットルバルブの上流側に設けられ、前記内燃機関に吸入される実機関吸入空気流量を検出する吸入空気流量検出手段と、
    前記吸気管における前記スロットルバルブの下流側の圧力を、吸気管内圧として検出する吸気管内圧検出手段と、
    前記内燃機関のシリンダ内に吸入される実シリンダ吸入空気流量を算出する実シリンダ吸入空気流量算出手段と、
    前記運転状態に基づいて目標シリンダ吸入空気流量を算出する目標シリンダ吸入空気流量算出手段と、
    前記目標シリンダ吸入空気流量に対して位相進み補償に相当する補正を実行して、目標機関吸入空気流量を算出する目標機関吸入空気流量算出手段と、を備え、
    前記実シリンダ吸入空気流量算出手段は、
    前記回転速度と前記吸気管内圧とに基づいて、前記吸気管から前記シリンダ内に吸入される空気の体積効率相当値を算出し、また前記体積効率相当値と、前記スロットルバルブの下流側から前記シリンダの入口までの吸気管容積と、前記シリンダの行程容積とに基づいて、吸気系の応答遅れモデルを算出するとともに、前記実機関吸入空気流量および前記応答遅れモデルに基づいて前記実シリンダ吸入空気流量を算出し、
    前記吸入空気流量制御手段は、前記目標機関吸入空気流量に基づいて、前記実シリンダ吸入空気流量が前記目標シリンダ吸入空気流量に収束するように前記スロットル開度を制御すること
    を特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の作動状態を可変制御する可変動弁制御手段を備え、
    前記実シリンダ吸入空気流量算出手段は、前記吸気バルブまたは前記排気バルブの作動状態に基づいて、前記吸気管から前記シリンダ内に吸入される空気の体積効率相当値を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記目標機関吸入空気流量算出手段は、
    前記目標シリンダ吸入空気流量に対して1次遅れ要素に相当する補償を実行する1次遅れ補償手段と、
    前記1次遅れ補償手段で補償された目標シリンダ吸入空気流量に対して、1次進み要素に相当する補償を実行する1次進み補償手段とを含み、
    前記1次遅れ補償手段には、前記応答遅れモデルの時定数よりも小さい時定数が設定され、前記1次進み補償手段には、前記応答遅れモデルの時定数と等しい時定数が設定されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記1次遅れ補償手段は、前記体積効率相当値と、前記吸気管容積よりも小さい模擬吸気管容積と、前記行程容積とに基づいて、模擬応答遅れモデルを算出するとともに、前記模擬応答遅れモデルを用いて前記1次遅れ要素に相当する補償を実行し、
    前記1次進み補償手段は、前記応答遅れモデルの逆モデルを用いて前記1次進み要素に相当する補償を実行すること
    を特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記1次遅れ補償手段および前記1次進み補償手段は、前記模擬応答遅れモデルおよび前記逆モデルにおいて、1行程前に前記1次遅れ補償手段で補償された目標シリンダ吸入空気流量を用いて、前記内燃機関のクランクシャフトの所定のクランク角毎にそれぞれ前記1次遅れ要素および前記1次進み要素に相当する補償を実行することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記1次遅れ補償手段および前記1次進み補償手段は、前記模擬応答遅れモデルおよび前記逆モデルにおいて、現行程の実シリンダ吸入空気流量を用いて、前記内燃機関のクランクシャフトの所定のクランク角毎にそれぞれ前記1次遅れ要素および前記1次進み要素に相当する補償を実行することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記1次遅れ補償手段は、運転条件に応じて前記時定数を設定することを特徴とする請求項3から請求項6までの何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記1次遅れ補償手段は、運転条件に応じて前記模擬吸気管容積を設定することを特徴とする請求項4から請求項7までの何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
JP2006327330A 2006-12-04 2006-12-04 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP4335249B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006327330A JP4335249B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 内燃機関の制御装置
US11/806,114 US7441544B2 (en) 2006-12-04 2007-05-30 Control device for internal combustion engine
DE102007025432A DE102007025432B4 (de) 2006-12-04 2007-05-31 Steuervorrichtung für einen Verbrennungsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006327330A JP4335249B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008138630A true JP2008138630A (ja) 2008-06-19
JP4335249B2 JP4335249B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=39339040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006327330A Expired - Fee Related JP4335249B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 内燃機関の制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7441544B2 (ja)
JP (1) JP4335249B2 (ja)
DE (1) DE102007025432B4 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236502A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 舶用エンジン制御システム
DE102013204684A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung zu der Einlassluftmenge und interne Agr-Rate in Innenverbrennungsmotor
DE102013202720A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung für eine Zylinderansaugluftmenge in einem Verbrennungsmotor
JP5328967B1 (ja) * 2012-10-25 2013-10-30 三菱電機株式会社 内燃機関のシリンダ吸入空気量推定装置
DE102013211803A1 (de) 2013-01-11 2014-07-17 Mitsubishi Electric Corp. Steuervorrichtung für Innenverbrennungsmotor
US9322349B2 (en) 2013-10-24 2016-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Internal combustion engine control apparatus
US9389141B2 (en) 2012-09-04 2016-07-12 Mitsubishi Electric Corporation Cylinder intake air amount estimation apparatus for internal combustion engine
CN114962017A (zh) * 2021-02-23 2022-08-30 大众汽车股份公司 用于优化燃烧发动机的负载建立的方法

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7536249B2 (en) * 2007-07-12 2009-05-19 Delphi Technologies, Inc. System and method for a pumping torque estimation model for all air induction configurations
US20090049897A1 (en) * 2007-08-24 2009-02-26 Olin Peter M Method for on-line adaptation of engine volumetric efficiency using a mass air flow sensor
CN102317603B (zh) * 2009-02-17 2013-06-19 丰田自动车株式会社 内燃机的控制装置
JP5273480B2 (ja) 2009-11-04 2013-08-28 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の吸入空気量制御装置
JP4862083B2 (ja) * 2010-01-12 2012-01-25 本田技研工業株式会社 内燃機関の気筒吸入空気量算出装置
JP5594233B2 (ja) * 2011-06-07 2014-09-24 三菱自動車工業株式会社 エンジンの制御装置
US9222426B2 (en) * 2012-02-17 2015-12-29 Ford Global Technologies, Llc Transient air flow control
JP5536160B2 (ja) * 2012-08-31 2014-07-02 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気制御装置
US9534547B2 (en) 2012-09-13 2017-01-03 GM Global Technology Operations LLC Airflow control systems and methods
US9863345B2 (en) 2012-11-27 2018-01-09 GM Global Technology Operations LLC System and method for adjusting weighting values assigned to errors in target actuator values of an engine when controlling the engine using model predictive control
US9347381B2 (en) 2014-03-26 2016-05-24 GM Global Technology Operations LLC Model predictive control systems and methods for internal combustion engines
US9784198B2 (en) 2015-02-12 2017-10-10 GM Global Technology Operations LLC Model predictive control systems and methods for increasing computational efficiency
US9732688B2 (en) 2014-03-26 2017-08-15 GM Global Technology Operations LLC System and method for increasing the temperature of a catalyst when an engine is started using model predictive control
US9376965B2 (en) * 2013-04-23 2016-06-28 GM Global Technology Operations LLC Airflow control systems and methods using model predictive control
US9541019B2 (en) 2014-03-26 2017-01-10 GM Global Technology Operations LLC Estimation systems and methods with model predictive control
US9587573B2 (en) 2014-03-26 2017-03-07 GM Global Technology Operations LLC Catalyst light off transitions in a gasoline engine using model predictive control
US9388758B2 (en) 2014-03-26 2016-07-12 GM Global Technology Operations LLC Model predictive control systems and methods for future torque changes
US9920697B2 (en) 2014-03-26 2018-03-20 GM Global Technology Operations LLC Engine control systems and methods for future torque request increases
US9378594B2 (en) 2014-03-26 2016-06-28 GM Global Technology Operations LLC Fault diagnostic systems and methods for model predictive control
US9714616B2 (en) 2014-03-26 2017-07-25 GM Global Technology Operations LLC Non-model predictive control to model predictive control transitions
US9334815B2 (en) 2014-03-26 2016-05-10 GM Global Technology Operations LLC System and method for improving the response time of an engine using model predictive control
US9605615B2 (en) 2015-02-12 2017-03-28 GM Global Technology Operations LLC Model Predictive control systems and methods for increasing computational efficiency
US9797318B2 (en) 2013-08-02 2017-10-24 GM Global Technology Operations LLC Calibration systems and methods for model predictive controllers
US9599049B2 (en) 2014-06-19 2017-03-21 GM Global Technology Operations LLC Engine speed control systems and methods
US9429085B2 (en) 2013-04-23 2016-08-30 GM Global Technology Operations LLC Airflow control systems and methods using model predictive control
US9328671B2 (en) 2013-04-23 2016-05-03 GM Global Technology Operations LLC Airflow control systems and methods using model predictive control
US9435274B2 (en) 2014-03-26 2016-09-06 GM Global Technology Operations LLC System and method for managing the period of a control loop for controlling an engine using model predictive control
US9528453B2 (en) 2014-11-07 2016-12-27 GM Global Technologies Operations LLC Throttle control systems and methods based on pressure ratio
US9388754B2 (en) 2014-03-26 2016-07-12 GM Global Technology Operations LLC Artificial output reference for model predictive control
US9382865B2 (en) 2014-03-26 2016-07-05 GM Global Technology Operations LLC Diagnostic systems and methods using model predictive control
US9765703B2 (en) 2013-04-23 2017-09-19 GM Global Technology Operations LLC Airflow control systems and methods using model predictive control
DE102014105277B4 (de) * 2013-04-23 2019-08-29 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Systeme und verfahren zur steuerung einer luftströmung unter verwendung einer steuerung mittels eines voraussagenden modells
DE102014105275B4 (de) 2013-04-23 2019-09-19 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Verfahren zur steuerung einer luftströmung unter verwendung einer steuerung mittels eines voraussagenden modells
DE102014105276B4 (de) 2013-04-23 2019-05-29 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Systeme und verfahren zur steuerung einer luftströmung unter verwendung einer steuerung mittels eines voraussagenden modells
DE102014105278B4 (de) 2013-04-23 2019-09-19 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Verfahren zur steuerung einer luftströmung unter verwendung einer steuerung mittels eines voraussagenden modells
JP5642233B1 (ja) 2013-07-12 2014-12-17 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置
JP5865942B2 (ja) * 2014-04-16 2016-02-17 三菱電機株式会社 内燃機関のシリンダ吸入空気量推定装置および推定方法
US9951701B2 (en) * 2014-09-22 2018-04-24 General Electric Company Method and systems for EGR control
US9938908B2 (en) 2016-06-14 2018-04-10 GM Global Technology Operations LLC System and method for predicting a pedal position based on driver behavior and controlling one or more engine actuators based on the predicted pedal position
US9789876B1 (en) 2016-06-16 2017-10-17 GM Global Technology Operations LLC Axle torque control system for a motor vehicle
US10125712B2 (en) 2017-02-17 2018-11-13 GM Global Technology Operations LLC Torque security of MPC-based powertrain control
US10119481B2 (en) 2017-03-22 2018-11-06 GM Global Technology Operations LLC Coordination of torque interventions in MPC-based powertrain control
CN108798922B (zh) * 2017-04-27 2021-03-26 比亚迪股份有限公司 发动机空气流量的采样方法、系统及汽车
US10399574B2 (en) 2017-09-07 2019-09-03 GM Global Technology Operations LLC Fuel economy optimization using air-per-cylinder (APC) in MPC-based powertrain control
US10358140B2 (en) 2017-09-29 2019-07-23 GM Global Technology Operations LLC Linearized model based powertrain MPC
CN108317015B (zh) * 2018-03-12 2023-08-15 潍柴西港新能源动力有限公司 一种天然气发动机瞬态补偿控制系统及控制方法
US10619586B2 (en) 2018-03-27 2020-04-14 GM Global Technology Operations LLC Consolidation of constraints in model predictive control
US10661804B2 (en) 2018-04-10 2020-05-26 GM Global Technology Operations LLC Shift management in model predictive based propulsion system control
CN110608105B (zh) * 2018-06-15 2021-11-23 上海汽车集团股份有限公司 一种充气效率的自动标定方法和装置
JP6827974B2 (ja) 2018-06-26 2021-02-10 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置
US10859159B2 (en) 2019-02-11 2020-12-08 GM Global Technology Operations LLC Model predictive control of torque converter clutch slip
US11312208B2 (en) 2019-08-26 2022-04-26 GM Global Technology Operations LLC Active thermal management system and method for flow control
US11008921B1 (en) 2019-11-06 2021-05-18 GM Global Technology Operations LLC Selective catalytic reduction device control
CN112814793B (zh) * 2020-12-29 2022-08-23 潍柴动力股份有限公司 一种发动机进气信号修正方法、装置和系统
DE102021202351A1 (de) 2021-03-11 2022-09-15 Psa Automobiles Sa Verfahren zum Steuern einer Drosselklappe, Drosselklappensteuerung und Kraftfahrzeug
CN114934850A (zh) * 2022-05-09 2022-08-23 潍柴动力股份有限公司 一种中冷管路容积的标定方法、装置、设备及存储介质

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2659114B1 (fr) * 1990-03-02 1994-07-08 Siemens Automotive Sa Procede et dispositif de commande de la richesse du melange air/carburant d'alimentation d'un moteur a combustion interne.
JP2708649B2 (ja) * 1991-08-01 1998-02-04 三菱電機株式会社 サイクロコンバータの制御装置
DE4325902C2 (de) * 1993-08-02 1999-12-02 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Berechnung der Luftfüllung für eine Brennkraftmaschine mit variabler Gaswechselsteuerung
JP3050794B2 (ja) * 1996-03-01 2000-06-12 富士重工業株式会社 エンジンの制御装置
JP3430923B2 (ja) * 1998-06-15 2003-07-28 日産自動車株式会社 内燃機関の過給制御装置
JP2001050091A (ja) * 1999-08-06 2001-02-23 Nissan Motor Co Ltd 可変動弁エンジンのシリンダ吸入空気量算出装置
US6182636B1 (en) * 1999-10-18 2001-02-06 Ford Global Technologies, Inc. Lean burn engine speed control
JP2003120363A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4135488B2 (ja) * 2002-12-16 2008-08-20 日産自動車株式会社 エンジンの吸気制御装置
JP4092486B2 (ja) * 2003-04-02 2008-05-28 日産自動車株式会社 内燃機関の排気後処理装置の診断装置
JP2004316610A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Nissan Motor Co Ltd エンジンの排気ガス浄化装置
JP4120524B2 (ja) * 2003-08-04 2008-07-16 日産自動車株式会社 エンジンの制御装置
JP4849588B2 (ja) 2004-08-31 2012-01-11 株式会社デンソー 内燃機関の制御装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236502A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 舶用エンジン制御システム
US9164011B2 (en) 2012-03-19 2015-10-20 Mitsubishi Electric Corporation Estimation device for cylinder intake air amount and internal EGR rate in internal combustion engine
DE102013204684A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung zu der Einlassluftmenge und interne Agr-Rate in Innenverbrennungsmotor
JP2013194587A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関のシリンダ吸入空気量推定装置
JP2013194586A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関のシリンダ吸入空気量および内部egr率の推定装置
DE102013202720B4 (de) 2012-03-19 2019-04-11 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung für eine Zylindereinlassluftmenge in einem Verbrennungsmotor
DE102013202720A1 (de) 2012-03-19 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung für eine Zylinderansaugluftmenge in einem Verbrennungsmotor
DE102013204684B4 (de) * 2012-03-19 2017-08-17 Mitsubishi Electric Corporation Schätzvorrichtung für die Einlassluftmenge und interne Agr-Rate in einem Innenverbrennungsmotor
US9027393B2 (en) 2012-03-19 2015-05-12 Mitsubishi Electric Corporation Estimation device for cylinder intake air amount in an internal combustion engine
US9389141B2 (en) 2012-09-04 2016-07-12 Mitsubishi Electric Corporation Cylinder intake air amount estimation apparatus for internal combustion engine
JP5328967B1 (ja) * 2012-10-25 2013-10-30 三菱電機株式会社 内燃機関のシリンダ吸入空気量推定装置
US9541012B2 (en) 2013-01-11 2017-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Control apparatus of internal combustion engine
DE102013211803B4 (de) 2013-01-11 2018-04-19 Mitsubishi Electric Corp. Steuervorrichtung für Innenverbrennungsmotor
DE102013211803A1 (de) 2013-01-11 2014-07-17 Mitsubishi Electric Corp. Steuervorrichtung für Innenverbrennungsmotor
US9322349B2 (en) 2013-10-24 2016-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Internal combustion engine control apparatus
CN114962017A (zh) * 2021-02-23 2022-08-30 大众汽车股份公司 用于优化燃烧发动机的负载建立的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4335249B2 (ja) 2009-09-30
US7441544B2 (en) 2008-10-28
DE102007025432B4 (de) 2012-05-24
US20080127938A1 (en) 2008-06-05
DE102007025432A1 (de) 2008-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335249B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5754514B2 (ja) 過給エンジンの制御装置
JP5888709B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4488318B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP2008057339A (ja) 内燃機関制御装置
JP5865942B2 (ja) 内燃機関のシリンダ吸入空気量推定装置および推定方法
JP4114574B2 (ja) 内燃機関の吸気量制御装置及び吸気量制御方法
JP6827974B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5482718B2 (ja) エンジン適合装置
JP4673818B2 (ja) ターボチャージャ付き内燃機関の制御装置
JPWO2014080523A1 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006307668A (ja) エンジンのegr流量推定装置
JP3985746B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009007940A (ja) 内燃機関の筒内充填空気量演算装置
JP6004077B2 (ja) 吸入空気量推定装置及び吸入空気量推定方法
JP2013155613A (ja) 過給エンジンの制御装置
JP5381790B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5611166B2 (ja) 内燃機関の吸気パラメータ算出装置
JP2011252785A (ja) 内燃機関の吸入空気量補正方法
JP6686427B2 (ja) エンジン制御装置
JP5516516B2 (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP2013155614A (ja) 過給エンジンの制御装置
US7444985B2 (en) Apparatus and method for controlling ignition timing of internal combustion engine
JP2009052418A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2017002742A (ja) 内燃機関の吸気量算出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4335249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees