JP2009007940A - 内燃機関の筒内充填空気量演算装置 - Google Patents

内燃機関の筒内充填空気量演算装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸気系モデルを用いて筒内充填空気量を演算する際に使用するスロットル流量パラメータμ・Aの精度を簡単な処理で向上させる。
【解決手段】所定の学習実行条件が成立しているときに、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した式を用いて現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を算出し、この実際値とマップ値(適合値)との偏差に基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習する。この際、スロットル開度θの全閉から全開までの領域を複数の学習領域に区分し、各学習領域毎に学習補正量を学習する。そして、エンジン運転中に現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を前記学習補正量で補正し、補正後のマップ値を用いて筒内充填空気量又はスロットル上流圧を演算する。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸気系モデルの式を用いて筒内充填空気量を演算する内燃機関の筒内充填空気量演算装置に関する発明である。
将来、益々厳しくなる排出ガス浄化規制に対応するには、空燃比制御(燃料噴射制御)を高精度化する必要があり、そのためには、エンジンの筒内に充填される空気量(筒内充填空気量)を精度良く演算して、その筒内充填空気量に見合った適正な燃料噴射量を設定する必要がある。
そこで、特許文献1(特開2002−201998号公報)に記載されているように、スロットル開度の変化が実際の筒内充填空気量の変化を生じさせるまでの吸入空気の挙動をモデル化した吸気系モデルの式を用いて筒内充填空気量を演算するようにしたものがある。一般に、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式は、次式で表される。
Figure 2009007940
ここで、スロットル上流圧Pthrup は、スロットルバルブの上流側の圧力であり、自然吸気エンジンでは大気圧相当値になるが、過給機付きのエンジンの場合は、過給機の過給圧が発生する運転領域では、過給圧によってスロットル上流圧Pthrup が大気圧よりも高くなる。
上記吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式に含まれるスロットル開口有効断面積Aは、次式で算出できる。
A=π・r2 (1−cos2 θ)
ここで、πは円周率、rはスロットルバルブの半径[m]、θはスロットル開度である。
上式により、スロットル開度θからスロットル開口有効断面積Aを算出して、このスロットル開口有効断面積Aと流量係数μとを乗算して、スロットル開度θに依存する流量パラメータ(以下「スロットル流量パラメータ」という)μ・Aを求めるようにしても良いが、特許文献1では、スロットル流量パラメータμ・Aの演算処理を簡略化してエンジン制御用CPUの負荷を軽減するために、予め、スロットル開度θをパラメータとするスロットル流量パラメータμ・Aのマップ(テーブル)をROMに記憶しておき、このマップを検索して、現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aを読み出すようにしている。
特開2002−201998号公報(第2頁、第10頁、第13頁等参照)
しかし、吸気系の各部品(スロットルバルブ等)やスロットル開度センサ等の製造ばらつきや経時変化によって、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値(適合値)と実際の車両におけるスロットル流量パラメータμ・Aの実際値との間にずれが生じて、筒内充填空気量の演算精度が低下するという問題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、吸気系モデルを用いて筒内充填空気量を演算する際に使用するスロットル流量パラメータ(μ・A)の精度を簡単な処理で向上させることができ、演算負荷軽減の要求を満たしながら筒内充填空気量の演算精度を向上できる内燃機関の筒内充填空気量演算装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、スロットル開度に依存する流量パラメータ(以下「スロットル流量パラメータ」という)を含む吸気系モデルの式を用いて筒内充填空気量を演算する内燃機関の筒内充填空気量演算装置において、スロットル開度とスロットル流量パラメータの関係を規定するマップを記憶する記憶手段と、所定の学習実行条件が成立しているときに前記吸気系モデルの式を用いて現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータの実際値を算出して当該スロットル流量パラメータの実際値と前記記憶手段から読み出したスロットル流量パラメータのマップ値との偏差に基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習する学習手段と、内燃機関の運転中に前記記憶手段から読み出した現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータのマップ値を前記学習補正量で補正する補正手段と、内燃機関の運転中に前記補正手段で補正したスロットル流量パラメータのマップ値を用いて筒内充填空気量を演算する筒内充填空気量演算手段とを備えた構成としたものである。
要するに、本発明は、所定の学習実行条件が成立しているときに、吸気系モデルの式を用いて現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータ(μ・A)の実際値を算出し、この実際値とマップ値(適合値)との偏差に基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習し、内燃機関の運転中に現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータのマップ値を前記学習補正量で補正し、補正後のマップ値を用いて筒内充填空気量を演算するようにしたものである。このようにすれば、電子スロットルシステム等の吸気系の各部品やスロットル開度センサ等の製造ばらつきや経時変化によってスロットル流量パラメータのマップ値(適合値)と実際の車両におけるスロットル流量パラメータの実際値との間にずれが生じていても、この実際値とマップ値との偏差に基づいて学習した学習補正量を用いてスロットル流量パラメータのマップ値を適正に補正することができる。これにより、スロットル流量パラメータの精度向上を簡単な処理で実現することが可能となり、演算負荷軽減の要求を満たしながら筒内充填空気量の演算精度を向上でき、個々の車両のドライバビリティのばらつきやエミッションのばらつきを少なくすることができる。
この場合、請求項2のように、内燃機関の運転中に吸気系モデルの式を用いてスロットル上流圧(スロットルバルブの上流側圧力)を演算するスロットル上流圧推定手段を備えたシステムでは、内燃機関の運転中に前記補正手段で補正したスロットル流量パラメータのマップ値を前記吸気系モデルの式に代入してスロットル上流圧を演算するようにしても良い。このようにすれば、スロットル上流圧の演算精度を向上できる。
この場合、請求項3のように、自然吸気式の内燃機関に本発明を適用する場合には、学習実行条件は、少なくとも、吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であることを条件とすれば良い。定常運転状態であれば、スロットル開度とスロットル流量パラメータとの関係がほぼ一定と見なせる状態が続くため、吸気系モデルの式を用いてスロットル流量パラメータの実際値を精度良く算出することができる。
また、請求項4のように、過給機付きの内燃機関に本発明を適用する場合には、学習実行条件は、少なくとも、(1) 吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であること、且つ、(2) 吸入空気量が所定値以下となる低空気量領域であること、且つ、(3) スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup が所定値以下であることを条件とすれば良い。条件(1) は、自然吸気式の内燃機関と同様の理由により要求される条件である。
過給機付きの内燃機関の場合は、過給機の過給圧が発生する運転領域では、過給圧によってスロットル上流圧Pthrup が大気圧よりも高くなるため、スロットル上流圧Pthrup を検出するスロットル上流圧センサを必要としたり、又は、スロットル上流圧Pthrup を推定する必要があるが、低空気量領域では、過給機の過給圧がほとんど発生せず、スロットル上流圧Pthrup が大気圧とほぼ等しくなるため、スロットル上流圧Pthrup として大気圧センサの検出値を使用することが可能となる。この観点から、過給機付きの内燃機関では、学習実行条件として、低空気量領域であることを1つの条件(2) とする。
また、吸気系モデルの式において、スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )は、圧力比Pm /Pthrup が所定値以下の臨界圧領域では、一定値fc となる(図2参照)。この臨界圧領域では、スロットル上流圧Pthrup を大気圧センサの検出値で近似する際の近似誤差をある程度排除できる。この観点から、過給機付きの内燃機関では、学習実行条件として、圧力比Pm /Pthrup が所定値以下であることを1つの条件(3) とする。
ところで、スロットル開度が変化すると、スロットル流量パラメータも変化するため、スロットル流量パラメータのマップ値と実際値との偏差もスロットル開度の変化に応じて変化する。
この点を考慮して、請求項5のように、スロットル開度の全閉から全開までの領域を複数の学習領域に区分し、各学習領域毎にスロットル流量パラメータのマップ値と実際値との偏差に基づいて学習補正量を学習するようにすると良い。このようにすれば、スロットル開度の全閉から全開までの領域を、スロットル流量パラメータのマップ値と実際値との偏差がほぼ同程度と見なせる領域毎に区分して学習補正量を学習することができ、学習補正量の学習精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を過給機付きの内燃機関に適用して具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11の吸気管12(吸気通路)の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14(吸入空気量検出手段)が設けられ、このエアフローメータ14には、吸気温度Tを検出する吸気温度センサ(図示せず)が設けられている。
このエアフローメータ14の下流側には、後述する排気タービン式過給機25のコンプレッサ27と、このコンプレッサ27で加圧された吸入空気を冷却するインタークーラー31が設けられている。このインタークーラー31の下流側には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ15と、スロットル開度θを検出するスロットル開度センサ16とが設けられている。
更に、スロットルバルブ15の下流側には、サージタンク17が設けられ、このサージタンク17には、スロットルバルブ15の下流側圧力(以下「吸気圧」という)Pm を検出する吸気圧センサ18(吸気圧検出手段)が設けられている。また、サージタンク17には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が設けられ、各気筒の吸気マニホールド19の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付けられている。
また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21の火花放電によって各気筒の混合気に着火される。更に、エンジン11には、吸気バルブ41と排気バルブ42の開閉タイミング(バルブタイミング)VVTをエンジン運転状態に応じて変化させる可変バルブタイミング装置43,44が搭載されている。尚、吸気側の可変バルブタイミング装置43のみを設け、排気側の可変バルブタイミング装置44を省略した構成としても良く、勿論、吸排気両側の可変バルブタイミング装置43,44を省略した構成としても良い。
一方、エンジン11の排気管22(排気通路)には、排出ガスの空燃比を検出する空燃比センサ24が設けられ、この空燃比センサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒23が設けられている。
このエンジン11には、排気タービン式の過給機25が搭載されている。この過給機25は、排気管22のうちの空燃比センサ24と触媒23との間に排気タービン26が配置され、吸気管12のうちのエアフローメータ14とスロットルバルブ15との間にコンプレッサ27が配置されている。過給機25は、排気タービン26とコンプレッサ27とが連結され、排出ガスの運動エネルギーで排気タービン26を回転駆動することでコンプレッサ27を回転駆動して吸入空気を過給するようになっている。
更に、吸気管12には、スロットルバルブ15の上流側においてコンプレッサ27の上流側と下流側とをバイパスさせる吸気バイパス通路28が設けられ、この吸気バイパス通路28の途中に、吸気バイパス通路28を開閉するエアバイパスバルブ(以下「ABV」と表記する)29が設けられている。このABV29は、ABV用バキュームスイッチングバルブ30を制御することでABV29の開閉動作が制御されるようになっている。
一方、排気管22には、排気タービン26の上流側と下流側とをバイパスさせる排気バイパス通路32が設けられ、この排気バイパス通路32の途中に、排気バイパス通路32を開閉するウェイストゲートバルブ(以下「WGV」と表記する)33が設けられている。このWGV33は、WGV用バキュームスイッチングバルブ34を制御してダイヤフラム式のアクチュエータ35を制御することでWGV33の開度が制御されるようになっている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温Thwを検出する冷却水温センサ36や、エンジン11のクランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ37が取り付けられている。このクランク角センサ37の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度Ne が検出される。その他、大気圧を検出する大気圧センサ39が設けられている。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)38に入力される。このECU38は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶手段)に記憶された各種のエンジン制御ルーチンを実行することで、燃料噴射量や点火時期を制御すると共に、WGV33の開度を制御して排気タービン26に供給する排出ガス量を制御することで、排気タービン26とコンプレッサ27の回転を制御して過給圧を制御する。
更に、ECU38は、スロットル開度の変化が実際の筒内充填空気量の変化を生じさせるまでの吸入空気の挙動をモデル化した吸気系モデルの式を用いて筒内充填空気量を演算する処理を所定周期で繰り返す筒内充填空気量演算手段として機能する。
一般に、吸気系モデルを用いてスロットル通過空気量Ginを演算する式は、次式で表される。
Figure 2009007940
ここで、吸気圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )は、当該圧力比Pm /Pthrup に応じて次の(2)式と(3)式のいずれかが選択される。
Figure 2009007940
この場合、図2に示すように、圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )は、当該圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下の領域では、一定値fc となる。
以下、物理値f(Pm /Pthrup )が一定値fc となる圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下の領域を「臨界圧領域」と呼び、所定値Bよりも大きい領域を「非臨界圧領域」と呼ぶ。所定値Bは、次式で表される。
Figure 2009007940
次に、吸気系モデルを用いて筒内充填空気量Gcfを演算する方法を説明する。
スロットルバルブ15からエンジン11の吸気口までの吸気通路(以下「スロットル下流吸気通路」という)を流れる吸入空気の流れに質量保存の法則を適用すると、次の(4)式で表される関係が得られる。
d/dt・Qm =Gin−Gcf ……(4)
ここで、Qm はスロットル下流吸気通路内の空気量、d/dt・Qm はスロットル下流吸気通路内の空気量の変化量、Ginはスロットル通過空気量、Gcfは筒内充填空気量である。
また、スロットル下流吸気通路に気体の状態方程式を適用すると、次の(5)式に表す関係が得られる。
Gcf=η・(Ne /2)・Vc ・(Qm /VIM) ……(5)
η:体積効率
Ne :エンジン回転速度[rps]
Vc :シリンダ容積[m3 ]
VIM:スロットル下流吸気通路の内容積[m3 ]
ここで、体積効率ηは、吸入空気流量によって変化するため、吸入空気流量と相関関係のあるパラメータであるエンジン回転速度Ne と吸気圧Pm とに基づいてマップ等により設定される。
η=f(Ne ,Pm )
また、吸気系モデルのモデル時定数τIMは次の(6)式で表される。
τIM=2・VIM/(Vc ・η・Ne ) ……(6)
上記(4)〜(6)式から次の(7)式が導き出される。
d/dt・Qm =Gin−Qm /τIM ……(7)
上記(7)式は連続式であるため、これをECU38で演算処理できるようにするために、次のように離散化する。
{Qm(i)−Qm(i-1)}/Ts =Gin(i) −Qm(i-1)/τIM ……(8)
ここで、Ts はサンプリング時間である。
この(8)式を整理すると、スロットル下流吸気通路内の空気量Qm の演算式が次のように導き出される。
Qm(i)={Gin(i) −Qm(i-1)/τIM}・Ts +Qm(i-1) [kg] ……(9)
また、スロットル下流吸気通路に気体の状態方程式を適用すると、スロットル下流吸気通路内の空気量Qm から吸気圧Pm を演算する式が次のように導き出される。
Pm =Qm ・R・T/VIM [Pa] ……(10)
R:気体定数
T:吸気温度
上記(10)式と(5)式とから、次の(11)式で表される筒内充填空気量Gcfの演算式が導き出される。
Gcf=η・Vc ・Pm /(2・R・T) [kg/rev] ……(11)
ECU38は、上記吸気系モデルの各式から導き出した上記(11)式を用いて筒内充填空気量Gcfを演算する。
ところで、前記[数2]に記載した吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式(1)に含まれるスロットル開口有効断面積Aは、次式で求められる。
A=π・r2 (1−cos2 θ)
ここで、πは円周率、rはスロットルバルブの半径[m]、θはスロットル開度である。
上式により、スロットル開度θからスロットル開口有効断面積Aを算出して、このスロットル開口有効断面積Aと流量係数μとを乗算して、スロットル開度θに依存する流量パラメータ(以下「スロットル流量パラメータ」という)μ・Aを求めることも可能であるが、本実施例では、スロットル流量パラメータμ・Aの演算処理を簡略化してECU38のCPU負荷を軽減するために、予め、スロットル開度θをパラメータとするスロットル流量パラメータμ・Aの適合値のマップ(テーブル)をECU38のROM(記憶手段)に記憶しておき、このマップを検索して、現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aを読み出すようにしている。
しかし、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値(適合値)をそのまま使用して筒内充填空気量Gcfを演算すると、吸気系の各部品(スロットルバルブ15等)やスロットル開度センサ16等の製造ばらつきや経時変化によって、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値(適合値)と実際の車両におけるスロットル流量パラメータμ・Aの実際値との間にずれが生じて、筒内充填空気量Gcfの演算精度が低下する。
そこで、本実施例では、エンジン運転中に、次のようにしてスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を学習補正する。
まず、エンジン運転中に所定の学習実行条件が成立しているときに、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した下記の[数5]式を用いて現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を算出する。
Figure 2009007940
そして、上式により算出したスロットル流量パラメータμ・Aの実際値とマップ値との偏差に基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習し、エンジン運転中に現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を上記学習補正量で補正し、補正後のマップ値を用いてスロットル通過空気量Ginを演算して筒内充填空気量Gcfを演算する。
本実施例では、エンジン11に過給機25が装着されていることを考慮して、スロットル流量パラメータμ・Aの学習補正量の学習実行条件として、次の3つの条件(1) 〜(3) が設定され、これら3つの条件(1) 〜(3) が全て満たされるときに学習実行条件が成立する。
(1) 吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であること
(2) 吸入空気量が所定値C以下となる低空気量領域であること
(3) スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下であること
ここで、条件(1) に関しては、吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であれば、スロットル開度θとスロットル流量パラメータμ・Aとの関係がほぼ一定と見なせる状態が続くため、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した[数5]式を用いてスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を精度良く算出するのに必要な条件の1つとして定常運転状態であることが設定されている。
また、条件(2) に関しては、過給機25の過給圧が発生する運転領域では、過給圧によってスロットル上流圧Pthrup が大気圧よりも高くなるため、スロットル上流圧Pthrup を検出するスロットル上流圧センサを必要としたり、又は、スロットル上流圧Pthrup を推定する必要があるが、図3に示すように、吸入空気量が所定値C以下となる低空気量領域では、過給機25の過給圧がほとんど発生せず、スロットル上流圧Pthrup が大気圧とほぼ等しくなるため、スロットル上流圧Pthrup として大気圧センサ39の検出値を使用することが可能となる。この観点から、過給機25付きのエンジン11では、学習実行条件として、吸入空気量が所定値C以下となる低空気量領域であることを1つの条件(2) とする。
また、スロットル流量パラメータμ・Aを算出する前記[数5]式において、スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )は、圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下の臨界圧領域では、一定値fc となる(図2参照)。この臨界圧領域では、スロットル上流圧Pthrup を大気圧センサ39の検出値で近似する際の近似誤差をある程度排除できる。この観点から、過給機25付きのエンジン11では、学習実行条件として、圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下であることを1つの条件(3) とする。
ところで、スロットル開度θが変化すると、スロットル流量パラメータμ・Aも変化するため、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値と実際値との偏差もスロットル開度θの変化に応じて変化する。
この点を考慮して、本実施例では、図5に示すように、スロットル開度θの全閉から全開までの領域を複数の学習領域Ti(但しi=1〜4)に区分し、各学習領域Ti毎にスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値と実際値との偏差に基づいて学習補正量を学習するようにしている。このようにすれば、スロットル開度θの全閉から全開までの領域を、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値と実際値との偏差がほぼ同程度と見なせる領域Ti毎に区分して学習補正量を学習することができ、学習補正量の学習精度を向上させることができる。
以上説明したスロットル流量パラメータμ・Aの学習補正量を学習する処理は、ECU38によって図4のスロットル流量パラメータ学習補正量学習ルーチンに従って次のようにして実行される。本ルーチンは、エンジン運転中に所定周期で実行され、特許請求の範囲でいう学習手段として機能する。
本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、学習実行条件が成立しているか否かを、次の3つの条件を全て満たすか否かで判定する。
(1) 吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であること
(2) 吸入空気量が所定値C以下となる低空気量領域であること
(3) スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下であること
これら3つの条件(1) 〜(3) のうち、いずれか1つでも満たさない条件があれば、学習実行条件が不成立となり、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
これに対して、上記3つの条件(1) 〜(3) が全て満たされれば、学習実行条件が成立して、ステップ102に進み、スロットル開度センサ16で検出した現在のスロットル開度θが図5の複数の学習領域Ti(但しi=1〜4)のいずれに該当するかを判定する。
本実施例では、スロットル開度θが小さくなるほど、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値と実際値との偏差の影響が相対的に大きくなることを考慮して、スロットル開度θが小さくなるほど、学習領域Tiの幅が細かくなるように設定されている。これにより、スロットル開度θが小さくなるほど、学習補正量の精度が高くなるように設定されている。
そして、次のステップ103で、下記の[数6]式を用いて現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を算出する。
Figure 2009007940
この場合、学習実行条件が成立する運転領域は、スロットル下流圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup が所定値B以下の臨界圧領域であるため、圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )は、一定値fc となる。また、学習実行条件が成立する運転領域は、吸入空気量が所定値C以下となる低空気量領域であるため、過給機25の過給圧がほとんど発生せず、スロットル上流圧Pthrup が大気圧とほぼ等しくなることから、スロットル上流圧Pthrup として大気圧センサ39の検出値を使用することが可能となる。これにより、スロットル上流圧センサが無くても、上記[数6]式を用いて現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を簡単に且つ精度良く算出することが可能となる。
この後、ステップ104に進み、ECU38のROM(記憶手段)に記憶されているスロットル流量パラメータμ・Aのマップを検索して、現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を読み込んで、このマップ値と上記ステップ103で算出したスロットル流量パラメータμ・Aの実際値との偏差Dを算出する。
偏差D=マップ値−実際値
この後、ステップ105に進み、偏差Dが所定値K1以上であるか否か(マップ値が実際値よりも所定値K1以上大きいか否か)を判定し、偏差Dが所定値K1以上であれば、ステップ106に進み、前回の学習補正量(n-1) から所定値K2を差し引いた値を、今回の学習補正量(n) としてECU38のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに更新記憶する。これにより、現在のスロットル開度θに対応する学習領域Tiの学習補正量(n) が更新される。ここで、ステップ105とステップ106で使用する所定値K1,K2の大小関係は、K1>K2>0に設定されている。
偏差Dが所定値K1以上の状態(マップ値が実際値よりも所定値K1以上大きい状態)が続くと、上記ステップ106の学習処理が繰り返されて、学習補正量(n) がマイナス方向に徐々に大きくなる。
上記ステップ105で、偏差Dが所定値K1未満と判定されれば、ステップ107に進み、偏差Dが所定値「−K3」以下であるか否か(マップ値が実際値よりも所定値K3以上小さいか否か)を判定し、偏差Dが所定値「−K3」以下であれば、ステップ108に進み、前回の学習補正量(n-1) に所定値K4を加算した値を今回の学習補正量(n) としてECU38のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに更新記憶する。これにより、現在のスロットル開度θに対応する学習領域Tiの学習補正量(n) が更新される。ここで、ステップ107とステップ108で用いる所定値「−K3」,「K4」の大小関係は、|−K3|>K4>0に設定されている。
偏差Dが所定値「−K3」以下の状態(マップ値が実際値よりも所定値K3以上小さい状態)が続くと、上記ステップ106の学習処理が繰り返されて、学習補正量(n) がプラス方向に徐々に大きくなる。
これに対して、上記ステップ105とステップ107で、いずれも「No」と判定された場合、つまりK1>偏差D>−K3と判定された場合には、ステップ109に進み、前回の学習補正量(n-1) をそのまま今回の学習補正量(n) としてECU38のバックアップRAM等の書き換え可能な不揮発性メモリに更新記憶する。
尚、偏差Dに応じて学習補正量(n) をマップ等により設定するようにしても良い等、学習補正量(n) の学習方法は適宜変更しても良い。
ECU38は、エンジン運転中に、ROM(記憶手段)に記憶されているスロットル流量パラメータμ・Aのマップを検索して、現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を読み込んで、このマップ値を前記学習補正量で補正し(この機能が特許請求の範囲でいう補正手段に相当する)、補正後のマップ値を用いてスロットル通過空気量Ginを演算して筒内充填空気量Gcfを演算する(この機能が特許請求の範囲でいう筒内充填空気量演算手段に相当する)。
以上説明した本実施例によれば、所定の学習実行条件が成立しているときに、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した式を用いて現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を算出し、この実際値とマップ値(適合値)との偏差Dに基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習し、エンジン運転中に現在のスロットル開度θに応じたスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を前記学習補正量で補正し、補正後のマップ値を用いて筒内充填空気量を演算するようにしたので、電子スロットルシステム等の吸気系の各部品やスロットル開度センサ15等の製造ばらつきや経時変化によってスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値(適合値)と実際の車両におけるスロットル流量パラメータμ・Aの実際値との間にずれが生じていても、この実際値とマップ値との偏差Dに基づいて学習した学習補正量を用いてスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を適正に補正できる。これにより、スロットル流量パラメータμ・Aの精度向上を簡単な処理で実現でき、ECU38の演算負荷軽減の要求を満たしながら筒内充填空気量の演算精度を向上でき、個々の車両のドライバビリティのばらつきやエミッションのばらつきを少なくすることができる。
尚、上記実施例では、スロットル上流圧センサを持たない構成としたが、スロットル上流圧センサを持つ過給機付きのエンジンにも本発明を適用して実施することができる。スロットル上流圧センサを持つシステムでは、スロットル上流圧センサによりスロットル上流圧Pthrup を検出できるため、過給機25の過給圧が発生する運転領域でも、学習補正量を学習可能である。
また、本発明は、過給機を持たない自然吸気エンジンにも適用して実施できる。自然吸気エンジンに本発明を適用する場合には、学習実行条件は、少なくとも、吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であることを条件とすれば良い。定常運転状態であれば、スロットル開度θとスロットル流量パラメータμ・Aとの関係がほぼ一定と見なせる状態が続くため、吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した式を用いてスロットル流量パラメータμ・Aの実際値を精度良く算出することができる。
また、エンジン運転中に吸気系モデルのスロットル通過空気量演算式から導き出した式を用いてスロットル上流圧Pthrup を演算するスロットル上流圧推定手段を備えたシステムでは、エンジン運転中に前記学習補正量でスロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を補正して、補正後のマップ値を吸気系モデルから導き出した式に代入してスロットル上流圧Pthrup を演算するようにしても良い。
図6は、吸気系モデルを用いて推定したスロットル上流圧Pthrup の推定値と実際値(シミュレーション値)とのずれと学習補正効果を示すタイムチャートである。このスロットル上流圧Pthrup の推定値と実際値とのずれの原因は、吸気系の各部品やスロットル開度センサ15等の製造ばらつきや経時変化によって、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値(適合値)と実際の車両におけるスロットル流量パラメータμ・Aの実際値との間にずれが生じるためと考えられる。
この場合、スロットル流量パラメータμ・Aのマップ値を前記学習補正量で補正して、補正後のマップ値を用いてスロットル上流圧Pthrup を推定するようにすれば、図6に示すように、スロットル上流圧Pthrup の推定値を実際値(シミュレーション値)にほぼ一致させることができ、スロットル上流圧Pthrup の演算精度を向上できる。
本発明の一実施例を示すエンジン制御システム全体の概略構成図である。 吸気圧Pm とスロットル上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup で決まる物理値f(Pm /Pthrup )のマップを示す図である。 吸入空気量とスロットル上流圧との関係を説明する図である。 スロットル流量パラメータ学習補正量学習ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 スロットル開度による学習領域の区分を説明する図である。 吸気系モデルを用いて推定したスロットル上流圧Pthrup の推定値と実際値(シミュレーション値)とのずれと学習補正効果を示すタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管(吸気通路)、14…エアフローメータ(吸入空気量検出手段)、15…スロットルバルブ、18…吸気圧センサ(吸気圧検出手段)、20…燃料噴射弁、21…点火プラグ、22…排気管(排気通路)、24…空燃比センサ、25…過給機、26…排気タービン、27…コンプレッサ、28…吸気バイパス通路、29…ABV(エアバイパスバルブ)、32…排気バイパス通路、33…WGV(ウェイストゲートバルブ)、38…ECU(学習手段,補正手段,筒内充填空気量演算手段,スロットル上流圧推定手段)、39…大気圧センサ

Claims (5)

  1. スロットル開度に依存する流量パラメータ(以下「スロットル流量パラメータ」という)を含む吸気系モデルの式を用いて筒内充填空気量を演算する内燃機関の筒内充填空気量演算装置において、
    スロットル開度とスロットル流量パラメータの関係を規定するマップを記憶する記憶手段と、
    所定の学習実行条件が成立しているときに前記吸気系モデルの式を用いて現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータの実際値を算出した当該スロットル流量パラメータの実際値と前記記憶手段から読み出したスロットル流量パラメータのマップ値との偏差に基づいて当該マップ値に対する学習補正量を学習する学習手段と、
    内燃機関の運転中に前記記憶手段から読み出した現在のスロットル開度に応じたスロットル流量パラメータのマップ値を前記学習補正量で補正する補正手段と、
    内燃機関の運転中に前記補正手段で補正したスロットル流量パラメータのマップ値を用いて筒内充填空気量を演算する筒内充填空気量演算手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の筒内充填空気量演算装置。
  2. 内燃機関の運転中に前記吸気系モデルの式を用いてスロットル上流圧を演算するスロットル上流圧推定手段を備え、
    前記スロットル上流圧推定手段は、内燃機関の運転中に前記補正手段で補正したスロットル流量パラメータのマップ値を前記吸気系モデルの式に代入してスロットル上流圧を演算することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の筒内充填空気量演算装置。
  3. 自然吸気式の内燃機関に適用され、
    前記学習実行条件は、少なくとも、吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の筒内充填空気量演算装置。
  4. 過給機付きの内燃機関に適用され、
    前記学習実行条件は、少なくとも、(1) 吸入空気量の変化が小さい定常運転状態であること、且つ、(2) 吸入空気量が所定値以下となる低空気量領域であること、且つ、(3) スロットル下流圧Pm とスロットルバルブ上流圧Pthrup との圧力比Pm /Pthrup が所定値以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の筒内充填空気量演算装置。
  5. 前記学習手段は、スロットル開度の全閉から全開までの領域を複数の学習領域に区分し、各学習領域毎に前記学習補正量を学習することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の筒内充填空気量演算装置。
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