JP3390272B2 - 同期検波回路 - Google Patents

同期検波回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPSK変調信号の同期検
波回路に関し、例えばπ/4シフトQPSK変調信号や
QPSK変調信号の検波回路に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロセル方式である自動車電話シス
テムや携帯電話システムがアナログ方式からデジタル方
式に移行し始めており、また、デジタル方式を前提とし
たパーソナルハンディホンシステム(以下、PHSシス
テムと略称する)の運用が始まろうとしている。
【0003】本発明は、このようなデジタル移動体通信
システムにおける検波回路を意識しており、特に、比較
的低速なフェージング環境下で用いられるデジタル移動
体通信システムにおける検波回路を意識している。例え
ばPHSシステムの受信装置は、比較的低速なフェージ
ング環境下にあり、このPHSシステムの検波方式とし
ては、種々の方式が学会に発表されているように、遅延
検波方式が一般的である。
【0004】しかしながら、無線通信では、小さな送信
電力で少しでも伝搬距離を長くすることが常に目的とさ
れており、そのため、遅延検波方式より一般的に受信感
度特性が良好な同期検波方式を採用した同期検波回路の
研究もなされている(文献1〜4参照)。
【0005】文献1:『1993年電子情報通信学会秋季大
会、B-300 、「オープンループ型同期検波方式」』 文献2:『1992年電子情報通信学会秋季大会、B-241 、
「π/4シフトQPSK同期検波方式の検討」』 文献3:『1990年電子情報通信学会秋季全国大会、B-16
9 、「陸上移動体衛星通信に適した新同期復調方式」』 文献4:『信学技報、DSP94-18, RCS94-9 (1994-05) 、
「パーソナル通信用低消費電力化復調器LSI−高性能
同期検波復調器−」』
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、同期検波方
式は、比較的低速なフェージング環境下においては、遅
延検波方式より受信感度が良好である(所要C/Nが小
さい)。しかし、同期検波回路は、遅延検波回路より複
雑になるので、IC化や低価格化が難しく、また、同期
検波回路では、キャリア再生が必要となり、一般的には
フィードバックループによってキャリア信号を再生して
いるため、バースト信号に対する高速動作の課題があ
る。
【0007】上記文献1及び文献2に記載の同期検波回
路は、遅延検波方式を用いてデータ成分を仮に取出して
予測処理によってキャリア信号を形成することにより、
フィードバックループによらずにキャリア信号を再生で
きるようにしたものであるが、誤り率特性が悪い遅延検
波方式を利用しているため、キャリア再生の精度が低く
なると共に、そのための保護回路が必要となっていて必
ずしも小形化を実現できない。
【0008】上記文献3に記載の同期検波回路も、フィ
ードバックループによらずにキャリア信号を再生できる
ようにしたものであるが、2重開ループ(フィードフォ
ワードループ)によってキャリア信号を再生しているた
め、その再生構成が複雑、大型化し易い。
【0009】上記文献4に記載の同期検波回路は、基本
的にはフィードバックループによって再生したキャリア
信号で同期検波するものであり、初期の引き込み時にお
いては遅延検波を適用しようとしたものであり、構成が
大型化し易いという課題を有する。
【0010】そのため、バースト信号に対する高速動作
が可能で、小形化、IC化に対応できる実用性が高い同
期検波回路の出現が待たれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、PSK変調信号を検波する同期
検波回路を以下の構成要素(a) 〜(f) を少なくとも備え
るように構成した。
【0012】すなわち、本発明の同期検波回路は、(a)
入力されたPSK変調信号に非同期のキャリア信号を発
生するキャリア発生手段と、(b) 入力されたPSK変調
信号と上記キャリア発生手段から出力されたキャリア信
号とを位相比較し、キャリア信号を基準とした入力され
たPSK変調信号の瞬時位相信号を得る位相比較手段
と、(c) 入力されたPSK変調信号に同期したクロック
信号を再生して各部に供給するクロック再生手段と、
(d) 位相比較手段からの瞬時位相信号における、送受信
機間のキャリア信号の周波数差に応じた誤差成分を除去
するキャリア周波数差成分除去手段と、(e) 位相比較手
段からの瞬時位相信号における、受信機の位相基準軸か
らの位相ずれ成分を除去する位相ずれ成分除去手段と、
(f) 送受信機間のキャリア信号の周波数差に応じた誤差
成分と、受信機の位相基準軸からの位相ずれ成分とが少
なくとも除去された瞬時位相信号に基づいて、送信デー
タを再生するデータ再生手段とを少なくとも有する。
して、上記キャリア周波数差成分除去手段は、上記位相
比較手段から出力された瞬時位相信号の2シンボル間の
差を求める遅延演算器と、この遅延演算器からの位相差
信号の位相差値と複数の所定の位相差値との差分の中で
最も小さい差分を、複数シンボルについて平均して出力
する周波数差検出部と、上記位相比較手段から出力され
た瞬時位相信号から、上記周波数差検出部からの出力信
号を各シンボル毎に累積して減算する周波数差除去部と
からなる。
【0013】
【作用】本発明の同期検波回路において、位相比較手段
は、キャリア発生手段が、入力されたPSK変調信号に
非同期の発生したキャリア信号と入力されたPSK変調
信号とを位相比較し、キャリア信号を基準とした入力さ
れたPSK変調信号の瞬時位相信号を得、また、クロッ
ク再生手段は、入力されたPSK変調信号に同期したク
ロック信号を再生して各部に供給する。位相比較手段か
らの瞬時位相信号は、キャリア周波数差成分除去手段に
よって、送受信機間のキャリア信号の周波数差に応じた
誤差成分が除去され、また、位相ずれ成分除去手段によ
って、受信機の位相基準軸からの位相ずれ成分が除去さ
れる。そして、データ再生手段が、送受信機間のキャリ
ア信号の周波数差に応じた誤差成分と、受信機の位相基
準軸からの位相ずれ成分とが少なくとも除去された瞬時
位相信号に基づいて、送信データを再生する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、π/4シフトQPSK変調
信号の同期検波回路に適用した一実施例を図面を参照し
ながら詳述する。
【0015】なお、この実施例は、いわゆる相対位相符
号化方式に従うπ/4シフトQPSK変調信号を対象と
している。すなわち、2シンボル間の位相差が送信デー
タに対応しているπ/4シフトQPSK変調信号を対象
としている。
【0016】(A-1) 実施例の全体構成 図1はこの実施例の同期検波回路の全体構成を示すブロ
ック図である。
【0017】図1において、入力されたπ/4シフトQ
PSK変調信号は位相比較器1に与えられる。この位相
比較器1にはまた、キャリア発生器2が発生したキャリ
ア信号も与えられる。キャリア発生器2は、入力された
π/4シフトQPSK変調信号と非同期ではあるがほぼ
同じ周波数(原理的には、同一周波数)のキャリア信号
を発生する。位相比較器1は、入力される2信号の位相
差を、図2(c)に示すような2π毎にその区間では直
線的に変化する値(デジタル値であっても直流電圧であ
っても良い)に変換して出力する。言い換えると、位相
比較器1は、キャリア信号を基準とした入力されたπ/
4シフトQPSK変調信号の瞬時位相を検出するもので
ある。位相比較器1からの瞬時位相信号は、遅延演算器
3及び周波数差除去部5に与えられる。
【0018】一般的な同期検波方式においては、キャリ
ア発生器はPLL回路で構成され、入力されたπ/4シ
フトQPSK変調信号に位相同期したキャリア信号が発
生されるが、この実施例においては、構成の簡単化及び
バースト信号の高速引込みを期して、入力されたπ/4
シフトQPSK変調信号に非同期にキャリア信号を発生
することとしている。
【0019】ここで、送信側におけるキャリア信号に対
するあるシンボルでの位相は、送信符号列によって定ま
るQPSK変調方式に従う位相成分と、シンボル毎にシ
フト操作されるπ/4の累積値の和で表すことができ
る。なお、2πに対するモジュロで考えれば良い。
【0020】周知のように、送信符号列によって定まる
QPSK変調方式に従う位相成分は、2πに対するモジ
ュロ表記で0、π/2、π、3π/2をとるので、ある
シンボルの送信側での瞬時位相は、π/4シフト操作の
ために0、π/4、π/2、3π/4、π、5π/4、
3π/2、7π/4をとる。
【0021】この実施例では、入力されたπ/4シフト
QPSK変調信号と非同期にキャリア信号を発生するこ
ととしているため、入力変調信号は、キャリア信号に対
して所定の位相差αを有する。また、送受信機間でキャ
リア周波数に差があると、その周波数差に応じた位相誤
差βがシンボル毎に生じる。従って、位相比較器1から
の瞬時位相信号におけるあるシンボルでの位相は、送信
側での瞬時位相に、位相差α、及び、位相誤差βの累積
成分が加わったものとなる。
【0022】遅延演算器3、周波数差検出部4及び周波
数差除去部5は、位相比較器1からの瞬時位相信号にお
ける送受信機間のキャリア周波数差に基づく位相誤差成
分を除去するために設けられたものである。
【0023】遅延演算器3は、位相比較器1からの瞬時
位相信号の2シンボル間の位相差を検出し、周波数差検
出部4及び周波数差除去部5に与えるものである。遅延
演算器3からの出力信号は、QPSK変調方式に従う位
相成分の2シンボル間の位相差と、π/4と、キャリア
周波数差による1シンボル期間当りの位相誤差βとの和
となり、キャリア周波数差による位相誤差βがなければ
2πに対するモジュロ表記でπ/4、3π/4、5π/
4、7π/4をとるものである。
【0024】周波数差検出部4は、遅延演算器3からの
出力信号が位相誤差βがなければπ/4、3π/4、5
π/4、7π/4をとることを利用し、送受信機間のキ
ャリア周波数差に基づくシンボル毎の位相誤差βを求
め、数シンボル〜数十シンボル期間について平均して出
力する(以下、平均値もβで表す)。
【0025】周波数差除去部5は、シンボル毎に与えら
れる位相誤差βを累積加算し、その累積加算値を、位相
比較器1からの瞬時位相信号から減算することにより、
位相比較器1からの瞬時位相信号に含まれている送受信
機間のキャリア周波数差に基づく位相誤差成分を除去す
るものである。なお、位相比較器1からの瞬時位相信号
を適宜遅延して周波数差除去部5に入力しても良く、ま
た、遅延することなく周波数差除去部5に入力しても良
い。
【0026】一般的な同期検波方式においては、受信側
のキャリア発生器はPLL回路で構成され、入力変調信
号に位相同期したキャリア信号を発生しているため、キ
ャリア信号の周波数は入力変調信号(従って送信側のキ
ャリア信号)に一致する。しかし、この実施例において
は、キャリア発生器2として入力信号に非同期にキャリ
ア信号を発生するものを適用しているため、上述のよう
な誤差成分の除去構成が必要となっている。
【0027】図3は、仮想的な受信機側の位相基準軸
(I軸及びQ軸)を用いて、位相比較器1からの瞬時位
相信号における符号配置を示したものである。位相比較
器1からの瞬時位相信号における符号位置は、送受信機
間のキャリア信号の周波数差の極性に応じた方向に、そ
の周波数差の大きさに応じた位相量βずつシンボル毎に
回転し、この回転の累積によって本来の符号位置より他
の符号位置に近く位置することも生じる。そのため、周
波数差による誤差成分を除去する必要がある。
【0028】送受信機間のキャリア周波数差に応じた誤
差成分βは、遅延演算器3の出力信号においては上述し
たように1シンボル単位での固定的な位相偏差として現
れ、そのため、周波数差検出部4が、遅延演算器3から
の出力信号に基づいて得た誤差成分を数シンボル〜数十
シンボル期間について平均することにより、雑音の影響
を除外した周波数差に応じた位相誤差βを検出でき、周
波数差除去部5によって周波数差誤差成分を除去でき
る。
【0029】従って、周波数差除去部5からの瞬時位相
信号段階において、入力変調信号と当該同期検波回路の
キャリア信号との周波数差は“0”となり、見掛け上、
当該同期検波回路のキャリア信号は入力変調信号に対し
て自動周波数制御されたことになる。
【0030】遅延演算器3からの出力信号は、クロック
再生部6にも与えられる。クロック再生部6は、遅延演
算器3からの出力信号が本来ならばπ/4、3π/4、
5π/4、7π/4をとることを利用して、クロック信
号を再生するものである。再生されたクロック信号は、
当該同期検波回路の外部に出力されると共に、当該同期
検波回路の内部においては、周波数差検出部4以降の各
部処理回路に与えられる。なお、遅延演算器3やクロッ
ク再生部6等には、その動作用クロック信号として、キ
ャリア発生器2内部で形成された、キャリア信号に同期
したキャリア信号より高い周波数を有する信号が与えら
れるようになされている。
【0031】なお、遅延演算器3からの出力信号には、
キャリア周波数差による1シンボル期間当りの位相誤差
成分βが含まれているので、周波数差検出部4によるそ
の検出成分を遅延演算器3からの出力信号から除去して
クロック再生部6に与える方法もある(本発明の他の実
施例を構成する)。しかし、この実施例は、バースト信
号に対する高速追従性を考慮し、そのような方法を採用
していない。
【0032】π/4逆シフト回路7は、周波数差除去部
5からの瞬時位相信号に対して、1シンボル単位で、送
信機側とは逆方向にπ/4だけ位相をシフトする回路で
ある。周知のように、π/4シフトQPSK変調方式に
おいては、送信機側で、シンボル符号による位相シフト
とは独立に1シンボル毎にπ/4だけ位相をシフトして
おり、π/4逆シフト回路7は、この逆操作を行なうも
のである。従って、π/4逆シフト回路7からの瞬時位
相信号は、シンボル符号による位相シフトの成分と、入
力変調信号及びキャリア信号間の位相ずれαの情報とを
含むものとなり、あたかもQPSK変調方式での復調瞬
時位相信号となる。π/4逆シフト回路7からの瞬時位
相信号信号は、位相ずれ平均回路8及びメモリ回路9に
与えられる。
【0033】図4は、π/4逆シフト回路7の入力信号
及び出力信号における受信機側の仮想的な位相基準軸
(I軸及びQ軸)での符号配置を示すものである。この
図4から明らかなように、π/4逆シフト回路7からの
出力信号における符号配置は、π/2ずつ異なるいずれ
かの位相間でシフトするものであり、上述したように、
あたかもQPSK変調方式での復調信号となる。
【0034】位相ずれ平均回路8は、π/4逆シフト回
路7からのQPSK変調方式に従う瞬時位相信号に対し
て、π/2のモジュロ演算を行ない、すなわち、π/4
逆シフト回路7の出力信号をπ/2で除算した余りを求
め、その演算結果を数シンボル〜数十シンボル間の所定
期間だけ平均して、入力変調信号とキャリア信号との位
相ずれαの内のπ/2の整数倍の位相からのずれΔαを
求めて差分回路10に出力するものである。
【0035】メモリ回路9は、π/4逆シフト回路7か
らのQPSK変調方式に従う瞬時位相信号を、位相ずれ
平均回路8での平均期間だけ遅延させて差分回路10に
出力するものである。
【0036】差分回路10は、メモリ回路9を介したQ
PSK変調方式に従う瞬時位相信号から、位相ずれ平均
回路8からの出力信号を減算して、瞬時位相確定回路1
1に出力する。従って、差分回路10からの瞬時位相信
号は、受信機側の位相基準軸(I軸及びQ軸)上での瞬
時位相信号となる。なお、この差分回路10からの瞬時
位相信号は、受信機側の位相基準軸(I軸及びQ軸)に
従っているが、送信機側の位相基準軸に従っているとは
限らず、送信機側の位相基準軸から見ると、0、π/
2、π又は3π/2のずれがある可能性がある。
【0037】π/4逆シフト回路7からの瞬時位相信号
は、キャリア発生器2として入力変調信号と非同期のも
のを適用した等の影響で受信機側の位相基準軸に合致し
ていない可能性があり、そのため、π/4逆シフト回路
7からの瞬時位相信号に対して位相判定することはでき
ない。従って、π/4逆シフト回路7からの瞬時位相信
号を、受信機側の位相基準軸に従うするように補正する
必要がある。
【0038】上述した図4(b)に示すように、π/4
逆シフト回路7からのQPSK変調方式に従う瞬時位相
信号は、その位相判定点において、本来ならば、受信機
側の位相基準軸(I軸及びQ軸)について、0、π/
2、π、3π/2の4位相のいずれかをとるが、その位
相基準軸に対して位相Δαだけずれていると、π/4逆
シフト回路7からの瞬時位相信号は、その位相判定点に
おいて、位相基準軸について0+Δα、π/2+Δα、
π+Δα、3π/2+Δαの4位相のいずれかをとる。
従って、π/4逆シフト回路7の出力信号に対してπ/
2のモジュロ演算を行なうと、位相ずれ成分Δαが得ら
れる。
【0039】図5は、受信電界強度と、π/4逆シフト
回路7の出力信号との関係を示すものである。この図5
に示すように、受信電界が低下すると、受信機雑音の影
響により、π/4逆シフト回路7の出力信号の位相判定
点における位相が、上記4位相0、π/2、π、3π/
2から離れる。しかし、この位相離れの分布は、正規分
布に従う雑音の影響を受けるので、正規分布となり、平
均すると、その値はほぼ位相基準軸となる。そのため、
位相ずれ平均回路8は、上述した1回の演算で得た位相
ずれ(Δα)を数シンボル〜数十シンボル間の所定期間
だけ平均して、受信電界強度の影響がない、受信機側の
位相基準軸からの位相ずれΔαを得るようにしている。
【0040】このようにして得た位相ずれΔαを、差分
回路10によって、メモリ回路9を介したπ/4逆シフ
ト回路7からの瞬時位相信号から除去することにより、
見掛け上、位相制御されたキャリア信号を用いて、位相
検波したQPSK変調方式に従う瞬時位相信号が得られ
る。すなわち、入力変調信号の位相に自動制御されたキ
ャリア信号を適用したことになる(なお、送受信機間で
の位相基準軸間での位相差成分は残る)。
【0041】瞬時位相確定回路11は、周波数補正及び
位相ずれ補正されている差分回路10からの瞬時位相信
号に対して、最終的な位相判定を行ない、その判定結果
を差分演算回路12に出力するものである。すなわち、
位相判定点における瞬時位相が、0、π/2、π、3π
/2の4位相のいずれであるかを判定し、その判定結果
を差分演算回路12に出力する。
【0042】差分演算回路12は、前後2シンボルの瞬
時位相確定回路11による位相判定結果の差分に基づい
て、送信側でマッピングされている符号(2ビットデー
タ)の逆演算を行なって正規のデータ列に変換して当該
同期検波回路の出力として送出する。瞬時位相確定回路
11の出力信号は、そのシンボル期間での瞬時位相を表
すものであるが、この実施例の場合、相対位相符号化方
式を前提としており、送信データの値によってその次の
シンボルでの瞬時位相への変化分が定まり、2シンボル
間の瞬時位相差が送信データに対応するものである。そ
こで、差分演算回路12は、前後2シンボルの瞬時位相
確定回路11による位相判定結果の差分に基づいて、デ
ータ値を得て出力する。
【0043】従って、この実施例では、送受信機間で位
相基準軸間に位相差があっても正しくデータを再生でき
る。
【0044】(A-2) 位相比較器1の詳細 位相比較器1は、入力される2信号の位相差を、図2
(c)に示すような2π毎にその区間では直線的に変化
する値に変換して出力するものであれば、いかなる内部
構成のものでも良い。以下では、デジタル化、IC化に
適した一例を説明する。図6は位相比較器1及びキャリ
ア発生器2の詳細構成を示すものであり、図7は位相比
較器1内の二重移動平均フィルタの詳細構成を示すもの
である。
【0045】図6に示した位相比較器1は、国際特許出
願PCT/JP/01904号明細書及び図面に記載さ
れたもの(瞬時位相検出回路)に準拠しており、低域濾
波特性からの理由によって、記載されている瞬時位相検
出回路における移動平均フィルタに代えて二重移動平均
フィルタを適用している(なお、単純移動平均フィルタ
を適用しても良い)。すなわち、位相比較器1は、2個
のエクスクルーシブオア回路22及び23と、π/2移
相器24と、2個の二重移動平均フィルタ25及び26
と、極性制御用論理回路27とからなっている。
【0046】なお、キャリア発生器2は、原発振器20
及び1/m分周回路21でなり、原発振器20の発振信
号を1/m分周回路21が1/m分周したものがキャリ
ア信号として位相比較器1に入力される。原発振器20
の発振信号自体、位相比較器1の各部の動作用クロック
信号として位相比較器1に入力されている(なお図1で
は省略している)。
【0047】位相比較器1において、エクスクルーシブ
オア回路22の一方の入力端子には入力変調信号が入力
され、他方の入力端子には、1/m分周回路21からの
キャリア信号が入力される。エクスクルーシブオア回路
22は、これら信号の排他的論理和信号(以下、第1の
位相差反映信号と呼ぶ)を得て原発振信号で動作する二
重移動平均フィルタ25に入力する。また、エクスクル
ーシブオア回路23の一方の入力端子には入力変調信号
が入力され、他方の入力端子には1/m分周回路21か
らのキャリア信号をπ/2移相器24によってπ/2だ
け移相させたキャリア信号が入力される。エクスクルー
シブオア回路23は、これら信号の排他的論理和信号
(以下、第2の位相差反映信号と呼ぶ)を得て二重移動
平均フィルタ26に入力する。
【0048】第1の位相差反映信号が“1”(不一致)
又は“0”(一致)をとる割合及び周期は、入力変調信
号及びキャリア信号の位相差に応じており、第2の位相
差反映信号が“1”(不一致)又は“0”(一致)をと
る割合及び周期は、入力変調信号及びπ/2移相された
キャリア信号の位相差、従って、入力変調信号及びキャ
リア信号の位相差に応じている。
【0049】二重移動平均フィルタ25は、第1の位相
差反映信号の移動平均を求めるものであり、二重移動平
均フィルタ26は、第2の位相差反映信号の移動平均を
求めるものであり、それぞれ低域濾波特性を有する。
【0050】二重移動平均フィルタ25からの移動平均
信号は、位相差との間に図2(a)に示す関係がある。
例えば、仮に、入力変調信号及びキャリア信号の位相差
が0であれば、エクスクルーシブオア回路22からの第
1の位相差反映信号は“0”が連続し、その移動平均は
0となり、また、入力変調信号及びキャリア信号の位相
差がπであれば、第1の位相差反映信号は“1”が連続
し、その移動平均は最大値(“1”を1とするとp)と
なり、入力変調信号及びキャリア信号の位相差がその中
間であれば、移動平均は、その中間の位相差に応じた0
及び最大値の中間の値をとる。結局、エクスクルーシブ
オア回路22及び二重移動平均フィルタ25の機能によ
る入力変調信号の位相検出特性は図2(a)に示すよう
になる。一方、二重移動平均フィルタ26からの移動平
均信号は、第2の位相差反映信号がキャリア信号をπ/
2だけ移相させた信号を基準としたものであるので、位
相差との間に図2(b)に示す関係がある。
【0051】なお、図2において、横軸は入力変調信号
及びキャリア信号の位相差(瞬時位相)を示している。
図2(a)及び(b)の縦軸は、出力される移動平均値
(2πに対するモジュロ表記の瞬時位相)を示してい
る。
【0052】各二重移動平均フィルタ25、26からの
移動平均信号は、極性制御用論理回路27に入力され
る。論理回路27は、一方の二重移動平均フィルタ(こ
こでは26)の移動平均信号の極性(中心値より大で正
極性、小で負極性)に応じて、他方の二重移動平均フィ
ルタ(ここでは25)の極性を非反転、反転するように
したものであり、この論理回路27からの出力信号は、
図2(c)に示すように、−π〜π、π〜3π、3π〜
5π、…のように、2πの範囲にわたって位相が直線で
検出できる特性を呈する。この出力信号は、入力変調信
号のキャリア信号を基準とした位相差(瞬時位相)を表
しており、当該位相比較器1の出力信号(瞬時位相信
号)として送出される。
【0053】二重移動平均フィルタ25及び26として
は、例えば図7に示すものを適用できる(特公平1−4
5097号公報参照)。
【0054】エクスクルーシブオア回路22又は23か
ら出力された位相差反映信号は、原発振器20からの発
振信号によってシフトレジスタ30−1に取り込まれ、
また、その最終段の前の段から取出された位相差反映信
号は、発振信号によってシフトレジスタ30−2に取り
込まれる。各シフトレジスタ30−1、30−2の段数
(p+1)は、以下のように選定されている。必要な移
動平均時間τを、原発振器20からの発振信号の周波数
をf1 とすると、pが(1) 式を満足するように選定され
ている。言い換えると、第p段目までが移動平均に供す
る値を格納し、最終段が移動平均時間を越えたばかりの
値を格納するように選定されている。
【0055】 τ=p/f1 …(1) シフトレジスタ30−1の初段及び最終段の値は、論理
回路31−1に入力され、発振信号のタイミングで比較
される。アップダウンカウンタ32−1の値は、現時点
から所定期間前の時点までの所定時間τでの移動平均値
になっている。論理回路31−1は、初段及び最終段の
値(最終段の値は移動平均には反映されない)が一致し
ているときには、移動平均の変化がないとしてアップダ
ウンカウンタ32−1のカウント値を操作せず、初段の
値が“1”で最終段の値が“0”のときには移動平均値
が増大したとしてアップダウンカウンタ32−1をアッ
プカウントさせ、初段の値が“0”で最終段の値が
“1”のときには移動平均値が減少したとしてアップダ
ウンカウンタ32−1をダウンカウントさせる。
【0056】他の1組のシフトレジスタ30−2、論理
回路31−2及びアップダウンカウンタ32−2も同様
に所定期間τの移動平均値を得るものである。但し、上
述のものより、移動平均に供する所定時間τが、その直
前期間に選定されているという差異がある。
【0057】レジスタ35は、最終的な移動平均値を格
納し、出力端子から移動平均信号として出力させるもの
である。加算回路33は、レジスタ35の最終的な移動
平均値にアップダウンカウンタ32−1の移動平均値を
加算し、減算回路34は、レジスタ35の最終的な移動
平均値にアップダウンカウンタ32−2の移動平均値を
減算する。すなわち、レジスタ35に格納されている最
終的な移動平均値は、現時点を含めその直前所定期間τ
の移動平均値と、さらにその直前所定期間τの移動平均
値との差分ずつ修正されていくものである。以上のよう
にして移動平均が移動平均信号に二重に反映される。
【0058】(A-3) 周波数差検出部4の詳細 次に、周波数差検出部4の一例について、図8及び図9
を参照しながら詳細に説明する。
【0059】遅延演算器3からの出力信号(遅延検波信
号)は、送受信機間でキャリア周波数に差がなければ、
アイパタンの最も目が開いたタイミングTnで3π/
4、π/4、−π/4、−3π/4のいずれかの位相を
取る。ここで、送受信機間でキャリア周波数に差があ
り、送信側周波数が高いと、アイパタンは、図8(a)
に示すように、本来のアイパタンよりその周波数差に応
じた固定位相分βだけ上方にずれ、逆に、送信側周波数
が低いと、アイパタンは、図8(b)に示すように、本
来のアイパタンよりその周波数差に応じた固定位相分β
だけ下方にずれる。
【0060】例えば、5kHzの周波数差があれば1シ
ンボル当り10度のずれ、10kHzの周波数差があれ
ば1シンボル当り20度のずれというように、周波数差
の程度に応じた固定位相分だけずれる。
【0061】そこで、クロック再生部6の再生クロック
信号のタイミングTnで、遅延演算器3からの出力信号
(遅延検波信号)の値を取出し、送受信機間で周波数が
一致しているときに現れる4種類の値3π/4、π/
4、−π/4、−3π/4の1番近いものと比較してそ
の差をとり、この差を何回か平均して周波数差検出信号
として取り出す。
【0062】かかる機能を担う周波数差検出部4として
は、図9に示す内部構成のものを適用できる。レジスタ
45がタイミングTnで遅延演算器3からの出力信号の
値を取込み、各差分回路46、…、49によって、その
値と、各基準値発生部41、…、44からの基準値3π
/4、π/4、−π/4、−3π/4との差分をそれぞ
れ求め、さらに各絶対値化回路50、…、53によって
絶対値に変換する。この差分絶対値のうち最小のものを
最小値検出回路54が検出してセレクタ55に選択制御
信号を与え、セレクタ55によって、遅延演算器3から
の出力信号の値と基準値3π/4、π/4、−π/4、
−3π/4との差分値のうち最小のものを選択させ、こ
の選択された差分値を多ビット移動平均フィルタ56に
与えて移動平均を求めて周波数差信号として周波数差除
去部5に出力する。
【0063】(A-4) クロック再生部6の詳細 次に、クロック再生部6の一例について、図面を参照し
ながら詳述する(国際特許出願PCT/JP/0190
4号明細書及び図面参照)。
【0064】クロック再生部6は、アイパタンの目の開
いたタイミングTnで符号判定できるように、クロック
信号を再生するものであり、各種の構成のものを適用で
きるが、一例としては、図10に示すものを挙げること
ができる。
【0065】クロック再生部6は、クロック再生用信号
発生回路61及びデジタルフェーズロックトループ(以
下、DPLLと略称する)62から構成されており、ク
ロック再生用信号発生回路61は、遅延演算器3の出力
信号からクロック再生用信号を抽出し、DPLL62
は、クロック再生用信号にクロック信号の位相を合わせ
るようにPLL動作を行なう。
【0066】クロック再生用信号発生回路61におい
て、各マグニチュードコンパレータ71、73はそれぞ
れ、入力された遅延検波信号が、対応するレベル設定回
路72、74によって設定された検出レベル(検出軸)
を横切ったときに瞬時的なパルスを発生するものであ
り、発生したパルスをタイマ75及びタイミング制御回
路77に与える。ここで、一方のレベル設定回路72
は、検出レベルとして、2シンボル間の位相差分を表す
遅延検波信号の値(以下、位相差分と呼ぶ)0に対応し
たレベル1を設定しており、他方のレベル設定回路74
は、検出レベルとして、位相差分π/2に対応したレベ
ル0を設定している(後述する図12参照)。
【0067】タイマ75は、各マグニチュードコンパレ
ータ71、73から、遅延検波信号が検出レベルを横切
ったことを検出したパルスが与えられるとカウントを開
始したりリセットしたりカウント値を判定回路76に与
えたりするものであり、判定回路76は、このタイマ7
5の出力に基づいて、遅延検波信号の変化軌跡を推定し
てタイミング制御回路77に与えるタイミング調整信号
を形成する。タイミング制御回路77は、判定回路76
からのタイミング調整信号に従って、各マグニチュード
コンパレータ71、73からパルスが与えられた時点か
ら所定時間だけ経過した時点でクロック再生用信号とな
るパルス(位相信号)を発生してDPLL62に与え
る。
【0068】クロック再生部6は、このように、2個の
検出レベルを設定し、遅延検波信号がこれら検出レベル
をクロスしたタイミングから、遅延検波信号がどのよう
な軌跡をたどったかを推定し、DPLL62でクロック
再生が容易かつ良好に行なえるタイミングでパルスを出
力する方式である。どのような軌跡であったかを推定で
きても、過去に遡ったタイミングでパルスを出力するこ
とはできないので、タイマ75及び判定回路76でなる
軌跡分類回路78が過去の軌跡を推定して分類し、その
分類によってクロック再生用パルスを出力するまでの時
間を選択し、この選択に従ってタイミング制御回路77
がクロック再生用のパルスを出力するという方法を採用
している。
【0069】実際上、バースト信号は、頭の部分に「1
001」を繰返したプレアンブルパタンが位置し、次に
データの先頭を示す「UW」が位置し、その後にデータ
本体が位置する。クロック再生部6は、プレアンブルパ
タンが送られてきている期間に、クロック信号の位相を
入力変調信号の位相に合わせる必要がある。
【0070】図11及び図12はそれぞれ、この軌跡推
定及びクロック再生用パルスの出力タイミング調整の一
例を説明するものである。なお、時間Tは1シンボル時
間(360°相当)であり、時間Tdは例えば150°
に相当する時間であり、時間t0 は例えば60°に相当
する時間である。
【0071】図11において、検出番号1は、遅延検波
信号がレベル0をクロスしたことを検出したパルス(以
下、レベル0クロスパルスと呼ぶ)が軌跡分類回路78
に与えられた後、所定時間Td以内に、遅延検波信号が
レベル1をクロスしたことを検出したパルス(以下、レ
ベル1クロスパルスと呼ぶ)が軌跡分類回路78に与え
られた場合を示し、この場合には、軌跡分類回路78
(判定回路76)は、タイミング制御回路77に対し
て、レベル0クロスパルスが与えられた時点から、時間
t0 +T/2が経過した時点でクロック再生用のパルス
を出力するように制御する。
【0072】検出番号2は、レベル1クロスパルスが軌
跡分類回路78に与えられた後、所定時間Td以内にレ
ベル0クロスパルスが軌跡分類回路78に与えられた場
合を示し、この場合にも、軌跡分類回路78(判定回路
76)は、タイミング制御回路77に対して、レベル1
クロスパルスが与えられた時点から、時間t0 +T/2
が経過した時点でクロック再生用のパルスを出力するよ
うに制御する。
【0073】検出番号3は、レベル1クロスパルスが軌
跡分類回路78に与えられた後、所定時間Td以内にレ
ベル0クロスパルスが軌跡分類回路78に与えられなか
った場合を示し、この場合には、軌跡分類回路78(判
定回路76)は、タイミング制御回路77に対して、レ
ベル1クロスパルスが与えられた時点から、時間T/2
が経過した時点でクロック再生用のパルスを出力するよ
うに制御する。
【0074】図12(a)に太線で示した軌跡は、「1
0011001…」のプレアンブル期間での軌跡であ
る。この図12(a)に示すように、プレアンブル期間
では、レベル0クロスパルス(時点ア)が軌跡分類回路
78に与えられた後、所定時間Td以内にレベル1クロ
スパルス(時点イ)が軌跡分類回路78に与えられるの
で、軌跡分類回路78は、検出番号1に従うタイミング
調整信号をタイミング制御回路77に与える。すなわ
ち、図12(b)に示すように、時点アから時間t0 +
T/2が経過した時点ウでタイミング制御回路77がク
ロック再生用のパルスを発生するように制御する。軌跡
分類回路78に上述したレベル1クロスパルス(時点
イ)が与えられた後に、最初に与えられたパルスが同一
のレベル1クロスパルス(時点エ)であるので、このと
きには、タイマ75はリセットされ、タイミング制御回
路77に対してなんらの制御も実行しない。さらに、レ
ベル1クロスパルス(時点エ)が軌跡分類回路78に与
えられた後、所定時間Td以内にレベル0クロスパルス
(時点オ)が軌跡分類回路78に与えられるので、軌跡
分類回路78は、検出番号2に従うタイミング調整信号
をタイミング制御回路77に与える。すなわち、図12
(b)に示すように、時点エから時間t0 +T/2が経
過した時点カでタイミング制御回路77がクロック再生
用のパルスを発生するように制御する。
【0075】以下、同様にして、プレアンブル期間で
は、軌跡分類回路78が検出番号1及び検出番号2のタ
イミング調整を適用し、タイミング制御回路77から
は、図12(b)に示すように、アイパタンが最も目を
開いたタイミングでクロック再生用のパルスが出力され
る。その結果、DPLL62からは、図12(c)に示
すように、このパルスに同期した正しい位相のクロック
信号が発生される。
【0076】プレアンブル期間が終了して、UWやデー
タ本体の期間に進むと、ビットパタンが固定ではないの
で、クロック再生用信号発生回路61には、全16通り
の軌跡のいずれかをとる遅延検波信号が入力される。上
述した検出番号1及び検出番号2は、特に、プレアンブ
ル期間での軌跡を考慮したものであるが、UWやデータ
本体の期間でもこれら検出番号1及び検出番号2に係る
軌跡をとることが生じる。検出番号3に係る軌跡は、U
Wやデータ本体の期間に対応したものであり、この検出
番号3によるタイミン調整も適宜実行される。
【0077】UWやデータ本体の期間においては、詳述
は避けるが、クロック再生用信号発生回路61から、検
出番号1〜3によるタイミン調整に従ったクロック再生
用信号が全16通りの半分の軌跡について出力され、そ
のパルスの内の1/2(4通り/8通り)はジッタを有
するもの(正しい位相角でないもの)が含まれる。
【0078】しかし、プレアンブルパタンを受信してい
るときには、ジッタがないクロック再生用のパルスを1
00%取り出してDPLL62に与えることができ、D
PLL62から出力されるクロック信号の位相を正しい
位相角に迅速に引き込むことができているので、その後
において、ジッタを有するクロック再生用パルスが1/
2の確率でDPLL62に与えられても、入力信号に再
生クロック信号を追従させるには充分に機能する。
【0079】(A-5) 実施例の動作 次に、実施例の動作について説明する。
【0080】図1において、入力されたπ/4シフトQ
PSK変調信号は、位相比較器1によって、上述したよ
うに、キャリア発生器2が発生したキャリア信号と位相
比較されることにより位相検波され、キャリア信号を基
準としたπ/4シフトQPSK変調信号の瞬時位相信号
に変換される。
【0081】この瞬時位相信号の2シンボル間の差分、
すなわち、2シンボル間での位相変化が、遅延演算器3
によって求められる。この2シンボル間での位相差信号
がクロック再生部6に与えられ、上述したように、クロ
ック信号が再生される。また、2シンボル間での位相差
信号が周波数差検出部4に与えられ、この周波数差検出
部4によって、送受信機間のキャリア周波数の差に応じ
た成分が取出され、周波数差除去部5によって、瞬時位
相信号に含まれているこの周波数差成分が除去される。
【0082】送受信機間のキャリア周波数の差に応じた
成分が除去された瞬時位相信号は、π/4逆シフト回路
7によって、送信側におけるπ/4のシフト方向とは逆
方向にπ/4だけ移相され、これにより通常のQPSK
変調方式に従う瞬時位相信号に変換され、すなわち、受
信機側の位相基準軸に対して、本来的には、0、π/
2、π、3π/2のいずれかをとる瞬時位相信号に変換
される。
【0083】受信機側の位相基準軸に対して本来ならば
所定位相をとるQPSK変調方式に従う瞬時位相信号
は、位相ずれ平均回路8に入力され、この位相ずれ平均
回路8によって、受信機側の位相基準軸に対する瞬時位
相信号の位相ずれが求められる。かくして、差分回路1
0によって、メモリ回路9を介してタイミング調整され
た位相基準軸に対して本来ならば所定位相をとる瞬時位
相信号から、その信号が有する位相ずれ成分が除去さ
れ、受信機側における位相基準軸に対して、0、π/
2、π、3π/2のいずれかをとるQPSK変調方式に
従う瞬時位相信号に変換される。
【0084】この瞬時位相信号についてのアイパタンの
最も目が開いているタイミング(位相判定点)で、瞬時
位相確定回路11によって、その瞬時位相信号の位相が
確定され、その後、差分演算回路12によって、2シン
ボル間の確定位相の差分が求められて、送信されてきた
符号列(データ列)が再生されて外部回路に送出され
る。
【0085】(A-6) 実施例の効果 上記実施例によれば、π/4シフトQPSK変調信号の
検波回路として、同期検波方式を採用しているため、遅
延検波方式に比較して、送信電力や受信機雑音指数が同
じであっても、受信感度を数dB程度改善することがで
きて伝搬距離を長くすることができる。
【0086】また、実施例によれば、キャリア発生器と
してフィードバックループがないものを適用しているの
で、構成を簡単にできると共に、バースト信号が入力さ
れた場合にも追従性の問題が生じない。キャリア発生器
としてフィードバックループがないものを適用していて
も、送受信機間のキャリア周波数の差を補償する構成、
及び、入力変調信号に位相同期させる構成を設けている
ので、検波精度を低下させることはない。
【0087】さらに、実施例によれば、上記説明から明
らかなように、全ての構成要素がデジタル化可能なもの
であるので、IC化し易く、小形化に寄与できる。移動
端末に搭載する検波回路の場合には、かかる効果の意義
は大きい。
【0088】以上の効果を奏するので、実施例の同期検
波回路は実用性がかなり高いものである。
【0089】(B)他の実施例 なお、上記実施例においては、周波数差の除去、π/4
逆シフト及び位相ずれの除去をこの順序で行なうものを
示したが、この順序を変更するようにしても良い。例え
ば、位相ずれを除去した後にπ/4逆シフトを行なうよ
うにしても良く、この場合には、位相ずれ平均回路8は
π/2に対するモジュロ演算ではなく、π/4に対する
モジュロ演算を内部で行なうようにすれば良い。
【0090】また、上記実施例においては、変調方式が
π/4シフトPSK変調方式であるものを示したが、本
発明はこれに限定されず、BPSK変調方式、QPSK
変調方式、8相PSK変調方式、オフセットQPSK変
調方式等の各種のPSK変調方式の同期検波回路に適用
することができる。例えば、QPSK変調方式に対する
同期検波回路であれば、図1におけるπ/逆シフト回路
7を省略するようにすれば良い。
【0091】本発明の同期検波回路の適用装置は、移動
端末に限定されるものではなく、各種の受信装置であっ
ても良く、そのため、伝送路も無線に限定されるもので
はない。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、検波精
度を向上できる、小型化やIC化に適した同期検波回路
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】位相比較器1の動作及び出力の説明図である。
【図3】キャリア周波数差による誤差成分についての説
明図(その1)である。
【図4】π/4逆シフト回路7の入出力の説明図であ
る。
【図5】位相ずれ平均回路8での平均の必要性の説明図
である。
【図6】位相比較器1の詳細構成例を示すブロック図で
ある。
【図7】その内部の二重移動平均フィルタのブロック図
である。
【図8】キャリア周波数差による誤差成分についての説
明図(その2)である。
【図9】周波数差検出部4の詳細構成例を示すブロック
図である。
【図10】クロック再生部6の詳細構成例を示すブロッ
ク図である。
【図11】クロック再生部6の動作説明図(その1)で
ある。
【図12】クロック再生部6の動作説明図(その2)で
ある。
【符号の説明】
1…位相比較器、2…キャリア発生器、3…遅延演算
器、4…周波数差検出部、5…周波数差除去部、6…ク
ロック再生部、7…π/4逆シフト回路、8…位相ずれ
平均回路、9…メモリ回路、10…差分回路、11…瞬
時位相確定回路、12…差動演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−68063(JP,A) 特開 平4−315342(JP,A) 特開 平5−68064(JP,A) 特開 平2−81543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたPSK変調信号に非同期のキ
    ャリア信号を発生するキャリア発生手段と、 入力されたPSK変調信号と上記キャリア発生手段から
    出力されたキャリア信号とを位相比較し、キャリア信号
    を基準とした入力されたPSK変調信号の瞬時位相信号
    を得る位相比較手段と、 入力されたPSK変調信号に同期したクロック信号を再
    生して各部に供給するクロック再生手段と、 上記位相比較手段からの瞬時位相信号における、送受信
    機間のキャリア信号の周波数差に応じた誤差成分を除去
    するキャリア周波数差成分除去手段と、 上記位相比較手段からの瞬時位相信号における、受信機
    の位相基準軸からの位相ずれ成分を除去する位相ずれ成
    分除去手段と、 送受信機間のキャリア信号の周波数差に応じた誤差成分
    と、受信機の位相基準軸からの位相ずれ成分とが少なく
    とも除去された瞬時位相信号に基づいて、送信データを
    再生するデータ再生手段とを少なくとも有し、 上記キャリア周波数差成分除去手段が、 上記位相比較手段から出力された瞬時位相信号の2シン
    ボル間の差を求める遅延演算器と、 この遅延演算器からの位相差信号の位相差値と複数の所
    定の位相差値との差分の中で最も小さい差分を、複数シ
    ンボルについて平均して出力する周波数差検出部と、 上記位相比較手段から出力された瞬時位相信号から、上
    記周波数差検出部からの出力信号を各シンボル毎に累積
    して減算する周波数差除去部とからなる ことを特徴とす
    る同期検波回路。
  2. 【請求項2】 上記クロック再生手段が、上記遅延演算
    器からの出力信号に基づいて、クロック信号を再生する
    ものであることを特徴とする請求項に記載の同期検波
    回路。
  3. 【請求項3】 位相ずれ成分除去手段が、 当該位相ずれ成分除去手段に入力された瞬時位相信号に
    対する所定位相角でのモジュロ演算結果の、複数シンボ
    ル期間についての平均を求める位相ずれ平均回路と、 当該位相ずれ成分除去手段に入力された瞬時位相信号
    を、上記位相ずれ平均回路の平均処理に供する期間だけ
    遅延させる遅延手段と、 この遅延手段からの出力信号から、上記位相ずれ平均回
    路からの出力信号を減じる差分回路とからなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の同期検波回路。
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