JP3384773B2 - 原稿読取装置 - Google Patents
原稿読取装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、フ
ァクシミリ装置及びスキャナー装置などに用いて好適な
原稿画像を光学的に読み取る原稿読取装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複写機として、コンタクトガラス
の直ぐ下方にラインセンサを主走査方向(原稿幅方向)
に平行に固定配置するとともに、原稿がコンタクトガラ
ス面上を通過するように原稿搬送系を構成し、原稿がコ
ンタクトガラス面を通過する際に、副走査方向(搬送方
向;原稿幅方向に直交する方向)に順次原稿画像を読み
取る原稿読取装置を備えたものが知られている。この種
の装置では、原稿読取位置となるコンタクトガラス面に
原稿が好適に接しながら搬送されるようにプラテンロー
ラを兼用した搬送ローラが採用されている。しかしなが
ら、例えば原稿の幅の外側に露出する搬送ローラの周面
が転写紙に転写されても画像なし部分と同様に転写され
るようにするために搬送ローラの材質として特別な白色
のものを採用しなければならず、その分、コストアップ
を招来するといった問題があった。 【0003】一方、搬送ローラでプラテンを兼用するタ
イプに代えて、コンタクトガラスとの間に原稿を好適に
コンタクトガラス面に接した状態で通過させ得る、例え
ば0.5mm程度の隙間を有して平板状の白色の原稿ガ
イドを対向配設し、その上下流側に搬送ローラを配設す
るものも知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送される
原稿から離れた紙粉や複写原稿面から剥離等したトナー
粉等の異物がコンタクトガラス面上に存在乃至は付着す
る可能性があり、このような場合には、異物が光学的読
取手段で常に読み取られることとなる結果、転写紙上に
黒筋として発生するという問題を有していた。このよう
な黒筋の発生に対する対策として、黒筋発生時やメンテ
ナンス時などにコンタクトガラス面の清掃を行って、紙
粉やトナー粉を除去するようにしていた。しかし、清掃
作業を人的に行う必要があると共に、コンタクトガラス
面上には原稿ガイドを初め搬送系の機構部が配設されて
おり、光学系が副走査方向に移動する方式のものに比し
て容易な作業ではない。他方、原稿搬送装置を、画像形
成装置後側乃至は左右どちらかにヒンジで固定し、簡単
に開閉できるものも開発されているが、清掃作業の間隔
が長くなると、異物が固着して、容易に除去できなくな
る。 【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、比較的簡易な構成でありながら、搬送しつつ原稿画
像を読み取る方式の装置に用いて好適な自動清掃を行う
ことができる原稿読取装置を提供することを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、コンタクトガラスと原稿ガイドとの間に形成
された隙間内の原稿読み取り位置に上流側から原稿を搬
送させつつ原稿画像を光学的読取手段で主走査方向に読
み取る原稿読取装置において、ねじが螺設され、前記光
学的読取手段の主走査方向に平行に設けられた回転軸
と、該回転軸に螺合されかつ前記原稿ガイドに回転方向
の移動が規制されるように係合されると共に前記主走査
方向に移動自在とされた係合部材と、該係合部材に固定
された前記原稿ガイドとコンタクトガラスの間に設けら
れた清掃部材と、前記回転軸を回転させる駆動手段とを
備えた清掃手段を有し、前記清掃手段は、前記回転軸が
前記駆動手段によって回転駆動され、当該回転軸の回転
により前記係合部材及び清掃部材が前記主走査方向に移
動することによって、前記原稿ガイドの近傍乃至は前記
原稿ガイドを構成の一部として用いて前記コンタクトガ
ラス面を清掃することを特徴とするものである。この場
合、原稿ガイドを構成の一部として用いてコンタクトガ
ラス面を清掃する清掃手段を構成したとは、外周の一部
に原稿をガイドする原稿ガイド面を有する原稿ガイドを
少なくとも一部(例えば原稿ガイド面以外の外周面)用
いて清掃手段を構成したものを含んでおり、要は、原稿
ガイドの近傍または原稿ガイドを清掃手段の一部に用い
ている。 【0007】この構成により、原稿ガイドを構成の一部
として用いてコンタクトガラス面を清掃する清掃手段を
有しただけの比較的簡易な構成でありながら、搬送しな
がら原稿画像を読み取る方式の装置に用いて好適な自動
清掃を行うことが可能となる。つまり、コンタクトガラ
ス面と原稿ガイド面との隙間内の清掃しにくい原稿読み
取り位置の清掃を容易かつ自動的に行って、印刷画像へ
の異物による黒筋の発生を防止する。 【0008】また、駆動手段で回転軸を回転させれば、
係合部材は回転軸のねじによって主走査方向に移動し、
係合部材に固定された清掃部材も主走査方向に移動する
ことになる。このとき、清掃部材がコンタクトガラス面
上を拭取るので、コンタクトガラス面と原稿ガイド面と
の隙間内の清掃しにくい原稿読み取り位置の清掃が容易
かつ自動的に行なわれて、コンタクトガラス面上から紙
粉やトナー粉などの異物を取り除いて、印刷画像への異
物による黒筋の発生が防止される。 【0009】 【発明の実施の形態】(実施形態1) 図1は用紙搬送装置が組み込まれた本発明の実施形態1
を示す原稿読取装置の構成図である。以下、この実施形
態1を詳述するのに先立って原稿読取装置の概要につい
て説明する。 【0010】この原稿読取装置は、トップページを上向
きにしてページ順に原稿トレイ10に載置される原稿束
から、1枚ずつ原稿を取り込んでその画像情報を読み取
り、トップページを下向きにしてページ順に排出トレイ
80に排出するものであり、片面にのみ画像情報が形成
された片面原稿のみならず、表裏両面に画像情報が形成
された両面原稿についても表裏両面の画像情報を読み取
るとともに、原稿束のページ順を変えることなく排出で
きるものである。 【0011】原稿トレイ10は、画像情報を有する原稿
Pを積層して載置可能に構成された原稿載置部である。
この原稿トレイ10の底部には、原稿トレイ10上の原
稿Pの有無を検出する原稿セットセンサ11が設けられ
ている。 【0012】分離給紙部20は、原稿トレイ10上に載
置された原稿束から1枚ずつ原稿Pを取り込んで第1搬
送路31に給紙するものである。この分離給紙部20で
は、原稿トレイ10の上方に配置された前送りローラ2
3が、原稿トレイ10上の原稿Pを給紙ローラ21およ
び分離コロ22に向かって給紙する。給紙ローラ21が
原稿トレイ10上の原稿Pを送り出すように回転駆動す
る一方、この給紙ローラ21に摺接するように配置され
た分離コロ22が、給紙ローラ側21からの圧力に応じ
た回転抵抗を生じながら逆回転することによって、原稿
トレイ10上に載置された原稿束をさばき、その最上位
置にある1枚の原稿Pを分離して第1搬送路31に給紙
するようになっている。24は、第1搬送路31に給紙
された原稿Pの先端部および後端部を検出するフィード
センサである。 【0013】第1搬送路31は分離給紙部20から原稿
反転部60に至る搬送路である。この第1搬送路31上
には、レジストローラ対51,52が設けられており、
原稿Pの先端揃えを行うようになっている。このレジス
トローラ51の下流側は、第1搬送路31から第5搬送
路35が分岐する第1分岐位置41となっており、この
第1分岐位置41に設けられた反転分岐レバー411に
よって、この第1分岐位置41に搬送されてくる原稿P
の搬送経路を第1搬送路31の下流側または第5搬送路
35のいずれかに切り替えることができるようになって
いる。なお、この第5搬送路35は片面原稿を搬送する
際に用いられる搬送路である。 【0014】原稿反転部60は、第1搬送路31から搬
入される原稿Pの搬送方向をスイッチバックさせて第2
搬送路32に排出することによって、搬送路上における
原稿Pの表裏面(装置外側に向かう面と内側に向かう
面)とを反転させるものである。この原稿反転部60
は、正逆両方向に回転駆動可能な反転ローラ61とこれ
に摺接する反転コロ62を備えており、反転ローラ61
と反転コロ62間の原稿Pを反転ローラ61の正逆両方
向の回転に応じて搬送して、原稿Pの搬送方向をスイッ
チバックさせることができるようになっている。 【0015】また、反転コロ62は、反転コロ接離手段
63によって反転ローラ61に接離可能となっており、
反転コロ62が反転ローラ61から離れた状態において
は、反転ローラ61と反転コロ62間の原稿Pが上下に
抵抗なく移動しうるフリー状態として、原稿反転部60
から先行原稿を排出しながら同時に次原稿を原稿反転部
60に搬入することが可能となっている。 【0016】これら反転ローラ61と反転コロ62間の
上側には、搬送方向がスイッチバックされる原稿Pが一
時的に搬入されるスイッチバック路65が、上記原稿ト
レイ10の上側に向かって延びるように設けられてい
る。このスイッチバック路65は上記分離給紙部20の
上方位置において、本装置本体の外方へ開口する開口部
66を有しており、長手の原稿Pのスイッチバックさせ
るときには、この開口部66から原稿Pの先端部分を一
時的に本装置本体の外方に排出するようになっている。 【0017】反転ローラ61、反転コロ62間の下側
は、上記第1搬送路31と第2搬送路32とが分岐する
第2分岐位置42となっている。この分岐位置42に
は、第1搬送路31の出口を狭めるように第2搬送路3
2下側の壁面を延ばした突出片421が設けられてお
り、この突出片421によって、この分岐位置42に第
1搬送路31から送られてきた原稿Pを原稿反転部60
へ搬送する一方、原稿反転部60から搬出されてきた原
稿Pは、第2搬送路32に搬送するようになっている。 【0018】第2搬送路32は原稿反転部60から原稿
読取部70に至る搬送路である。この第2搬送路32上
には、上搬送ローラ対53,54と下搬送ローラ対5
5,56が設けられており、第2搬送路32上の原稿P
を、原稿読取部70の読取位置71に搬送されるように
なっている。なお、片面原稿を搬送するための上記第5
搬送路35は、上搬送ローラ対53,54の上流側から
この第2搬送路32に合流している。 【0019】また、下搬送ローラ55の上流位置にはタ
イミングセンサ72が設けられており、原稿Pの先端部
および後端部を検出して、原稿読取部70における原稿
読取りのタイミングに供するようになっている。 【0020】第3搬送路33は、原稿読取部70から排
出トレイ80に至る搬送路である。この第3搬送路33
には中間ローラ対57,58が設けられており、原稿P
をさらに下流側に搬送するようになっている。この中間
ローラ対57,58の下流側は、第3搬送路33から第
4搬送路34が分岐する第3分岐位置43となってお
り、この第3分岐位置43に設けられた排出分岐レバー
431によって、原稿Pの搬送経路をこの第3分岐位置
43より下流側の第3搬送路33または第4搬送路34
のいずれかに切り替えることができるようになってい
る。なお、この第4搬送路34は、両面原稿の読取りを
行っている場合に、最初の面の読取りを終えた原稿に対
してさらに残りの面の読取りを行うべく、原稿Pを第1
搬送路31のレジストローラ対51,52上流側に戻す
ための搬送路である。両面原稿はこの第4搬送路34を
搬送されて再び原稿反転部60において搬送方向がスイ
ッチバックされることでその表裏面が反転されたのち、
残りの面の画像情報が読みとられ第3搬送路33に戻っ
てくる。 【0021】排出トレイ80は、画像情報の読取りを終
えた原稿Pが排出される原稿排出部である。この排出ト
レイ80は、上記原稿トレイ10の下側に配置されてお
り、第3搬送経路33の下流側出口に設けられた排出ロ
ーラ対81,82から、片面の読取りを終えた片面原稿
および両面の読取りを終えた両面原稿が原稿トレイ10
上のページ順どおりに排出されるようになっている。 【0022】原稿読取部70は、複写機本体90上面に
設けられたコンタクトガラス73とその上方に配置され
た原稿ガイド74との隙間を読取位置71として、この
読取位置71を搬送される原稿Pの下側面の画像情報
を、いわゆる流し読み方式によって読み取るものであ
る。この原稿読取部70は、図2および図3に詳細に示
すように、複写機本体90内に、原稿Pに光を照射する
露光用光源75、原稿Pからの反射光を導光するレンズ
系や反射ミラー(図示せず)、導光された反射光から画
像情報を順次読み取る光学的読取手段としてのCCD読
取部76、原稿読取位置71に原稿ガイド74を介して
異物(塵)除去用の噴射風Fを隙間Sに供給する送風手
段77と、原稿通過後に送風手段77を駆動させる清掃
制御部78とを備えている。 【0023】原稿ガイド74は、図2および図3に示す
ように、先端が有底の筒状の長尺体からなり、コンタク
トガラス73に対向する原稿ガイド面(下面)74aを
有している。この原稿ガイド面74aはコンタクトガラ
ス73との間に隙間Sを有して平行に配設されている。
この隙間Sは、原稿Pの通過を確保すると共に、原稿P
の通過時に原稿が浮いて画像読取時に焦点ずれがない程
度の距離(本実施形態1では0.5mm)である。原稿
ガイド74は、下面74aの搬送方向中間位置が原稿読
取位置71になるように位置決めされて取り付けられて
いる。また、この下面74aの搬送上流側と搬送下流側
には原稿Pの隙間Sへのガイドおよび隙間Sからのガイ
ドを行うテーパ部74b,74cが形成されている。ま
た、下面74aには、長手方向(原稿幅方向)であって
コンタクトガラス73上の原稿読取位置71およびその
搬送上下流側に向けて空気吹き付け用のスリット74d
が原稿幅方向に亘って所定ピッチで複数設けられてい
る。 【0024】これらスリット74d、送風手段77およ
び清掃制御部78により清掃手段が構成されており、原
稿ガイド74を清掃手段の一部に用いている。 【0025】露光用源光75は露光用ランプ75aと反
射板75bで構成され、コンタクトガラス73の斜め下
方位置に配設され、原稿下面に対して光を照射するよう
になっている。 【0026】CCD読取部76は原稿幅方向に亘るライ
ン状に構成され、順次搬送中の原稿下面(原稿読取位置
71)からの反射光をレンズや反射ミラーなどの光学系
(図示せず)を介して受光することで、画像情報を読み
取るようになっている。 【0027】送風手段77は、図3に示すように、原稿
ガイド74の基端側に配設されたファン77a、ファン
77aから原稿ガイド74の基端開口側とを連結するテ
ーパー状連結部77b、ファン77aを回転駆動する駆
動手段としてのモータおよびモータ駆動回路(図示せ
ず)を有している。 【0028】清掃制御部78は原稿検出手段78aと駆
動制御手段78bとで構成されており、CCD読取部7
6からの情報を用いて、隙間Sを搬送される原稿下面の
画像情報を、所謂流し込み方式によってCCD読取部7
6で読み取った後(画像情報読取後)に原稿の有無を原
稿検出手段78aで検出し、原稿が読取位置71に無い
のを検出したときにファン77aを所定時間だけ回転駆
動させるように制御信号をモータ駆動回路に出力するよ
うになっている。 【0029】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、原稿トレイ10上に載置された原稿Pを分離
給紙部20で1枚づつ原稿を取り込んだ後、原稿Pを原
稿読取部70に供給する。次に、原稿読取部70におい
て、順次搬送される原稿下面に対して光照射されて反射
した反射光はCCD読取部76で受光されて原稿画像が
読み取られる。 【0030】さらに、CCD読取部76で原稿画像が読
み取られた後、CCD読取部76からの出力信号を用い
て原稿の有無を清掃制御部78が検出し、これによって
送風手段77が所定時間だけ駆動制御される。送風手段
77による原稿ガイド74の筒体中空部内への送風によ
って、隙間S内のコンタクトガラス73上の紙粉やトナ
ーなどがスリット74dからの風Fで吹き飛ばされる。 【0031】このように、清掃制御部78がCCD読取
部76を用いて原稿後端を検出したときに、スキャナー
の読取窓(コンタクトガラス73の原稿読取位置71)
にスリット74dから風の流れを発生させるようにした
ため、コンタクトガラス73の窓面上の清掃が自動的に
行われ、コンタクトガラス73上に紙粉やトナーなどの
異物があってもこれらを吹き飛ばして取り除くことで効
果的に清掃することができる。よって、転写紙(印刷画
像)への異物による黒筋の発生を防止することができ
る。 【0032】なお、本実施形態1では、風の流れの方向
は、塵を下流側に飛ばすべく、原稿が搬送される上流側
から下流側に向けて流れるように構成したが、これに限
らず、スリット74dの傾斜方向を搬送方向上流側に向
けて搬送下流側から上流側に向けて異物を吹き飛ばすよ
うに構成してもよいし、また、本実施形態1のような傾
斜したスリット74dからの噴出風に限らず、複数のノ
ズルからのより強い噴出風であってもよく、さらには、
ファン77aを逆回転させて、スリット74dなどの吸
引口からの吸引による吸引風の流れであってもよい。こ
の吸引式の場合には、原稿読取位置71の下流側に吸引
口を設けるのが好ましい。さらに、原稿読取位置71の
上流側に吹出口を設け、その下流側に吸引口を設けるよ
うにすることも考えられる。 【0033】また、本実施形態1では、空気吹き付け用
のスリット74dを含む清掃手段と原稿ガイド74とを
一体的に形成したが、これに限らず、これらを、原稿ガ
イドを清掃手段の構成の一部とするように別体で構成し
てもよい。例えば図8に示すように、原稿ガイド300
は、原稿幅方向に亘って長尺状に構成され、長手方向に
直交する方向の断面が略円弧であり、その下面を原稿ガ
イド面301としてコンタクトガラス73との間に所定
隙間Sを有して平行に配設されている。また、原稿ガイ
ド面301には、空気吹き付け用のスリット302が、
コンタクトガラス73上の原稿読取位置71と対向する
位置に、長手方向(原稿幅方向)に亘って形成されてい
る。このスリット302は、所定ピッチで複数設けられ
ていてもよい。エアーダクト303は断面が略円形で原
稿ガイド300の長手方向に亘って平行に配設されてお
り、エアーダクト303にはスリット304が、原稿ガ
イド300のスリット302に対向する上側位置に、長
手方向(原稿幅方向)に亘って形成さている。このエア
ーダクト303の断面形状は略円形としたが、矩形など
如何なる形状であってもよい。また、スリット304
も、所定ピッチで複数設けられていてもよい。 【0034】さらに、本実施形態1では、原稿読取位置
71における原稿の有無をCCD読取部76を用いて検
出するようにしたが、これに限らず、センサ72を用い
て原稿Pの後端を検出した後の所定時間後に送風手段7
7が所定時間だけ駆動するようにしてもよく、この場
合、清掃制御部78はセンサ72からの検出出力から所
定時間後に送風手段77に制御信号を出力するようにす
る。 【0035】(実施形態2) 本実施形態2では、上記実施形態1の原稿ガイド74、
送風手段77および清掃制御手段(送風制御部)78に
代えて、原稿ガイド101、拭取手段103および清掃
制御部104を備えた場合である。 【0036】図4は本発明の実施形態2における原稿読
取装置の要部構成を示す縦断面拡大図、図5は図4の要
部構成を示す概略斜視図であり、図1の各部材と同一の
作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明
を省略する。 【0037】図4および図5において、原稿ガイド10
1は、長手方向(原稿幅方向)に原稿幅寸法Lに加え
て、後述する清掃手段102の幅寸法Wを有し、その長
手方向が主走査方向に平行に配置されている。原稿ガイ
ド101は、コンタクトガラス73に対向した下面10
1aが平面に構成され、コンタクトガラス73との間に
適度の隙間Sを有するように位置決めされている。この
隙間Sは、原稿Pの通過を確保すると共に、原稿Pの通
過時に原稿が浮いて画像読取時に焦点ずれがない程度の
距離(本実施形態2では0.5mm)である。また、原
稿ガイド101は、下面101aの搬送方向中間位置が
原稿読取位置71になるように位置決めされて取り付け
られている。また、この下面101aの搬送上流側と搬
送下流側には原稿Pの隙間Sへのガイドおよび隙間Sか
らのガイドを行うテーパ部101b,101cが形成さ
れている。 【0038】清掃手段102は拭取手段103および清
掃制御部104で構成されている。拭取手段103は、
主走査方向に平行に設けられ、ねじが螺設された回転軸
としてのウォームロッド105と、ウォームロッド10
5に螺合されかつ原稿ガイド101に回転方向の移動が
規制されるように係合されると共に主走査方向に移動自
在な係合部材としてのホルダ106と、この係合部材1
06に固定され、原稿ガイド101とコンタクトガラス
73の間に設けられた清掃部材としての拭取部材107
と、ホルダ106と拭取部材107間を連結する保持部
108と、ウォームロッド105を回転させる駆動手段
としてのモータ(モータ駆動回路を含む)109とを備
えている。 【0039】ホルダ106は所定幅Wに形成され、原稿
ガイド101の上開放部を副走査方向(原稿搬送方向)
Xに掛け渡されて嵌合(回転方向の移動が規制されるよ
うに係合)しており、その主走査方向Yに原稿ガイド1
01のガイドレール101d上をスライド自在に構成さ
れている。ウォームロッド105はホルダ106のねじ
孔と螺合しており、モータ109によるウォームロッド
105の回転でホルダ106を移動距離D(D>原稿幅
L以上)に亘って移動させることができるようになって
いる。拭取部材107はフェルトなどで構成され、原稿
ガイド101の下面101aとコンタクトガラス73の
間に配設されている。保持部108は、拭取部材107
の方向Xの前後両端とホルダ106の前後両端とにそれ
ぞれ連結されている。 【0040】これら、下面101aおよびガイドレール
101dを有する原稿ガイド101、拭取手段103お
よび清掃制御部104により清掃手段が構成されてお
り、原稿ガイド101を清掃手段102の一部に用いて
いる。 【0041】清掃制御部104は、CCD読取部76か
らの出力を用いて、原稿後端の通過を検出する原稿検出
手段110と、原稿通過後にモータ109を駆動させる
駆動制御手段111とを有しており、隙間Sを搬送され
る原稿下面の画像情報をCCD読取部76で読み取った
後(画像情報読取後)の原稿の有無を原稿検出手段11
0で検出し、原稿が無いのを検出したときにモータ10
9を回転駆動させるようになっている。 【0042】上記構成により、通常、ホルダ106、拭
取部材107および保持部108は、原稿幅Lの外側に
配設されており、画像情報読取後の清掃時は、モータ1
09によってウォームロッド105を回転駆動させるこ
とによって、ホルダ106と共に拭取部材107を、原
稿幅Lを含む移動距離D間を移動させて行う。拭取部材
107が、コンタクトガラス73の面上を原稿幅方向に
移動して拭くことで、コンタクトガラス73上の紙粉や
トナーなどの異物を取り除くことができる。 【0043】このように、拭取部材107をコンタクト
ガラス73の面上に当接させて原稿幅Lに亘って移動距
離Dだけ移動させるようにしたため、原稿が通過するコ
ンタクトガラス73の上面を容易かつ確実に拭取ること
ができる。 【0044】なお、本実施形態2では、ウォームロッド
105の回転駆動によってホルダ106と共に拭取部材
107を、原稿幅Lを含むように移動させたが、これに
限らず、拭取部材107を往復移動させるようにしても
よい。また、この移動を多く繰り返すほど、よりこびり
付いた異物をもより確実に取り除くことができる。 【0045】また、拭取部材107はフェルトや布地な
どで構成するようにしたが、これに限らず、読取部の隙
間Sが0.5mm程度と狭いため、ステンレス材料(S
US)の薄板に植毛したものを用いるようにしてもよ
い。要は塵を吸着させ得るような素材であればよい。 【0046】(実施形態3) 本実施形態3では、上記実施形態1の原稿ガイド74、
送風手段77および清掃制御手段(送風制御部)78に
代えて、原稿ガイド201、拭取手段203および清掃
制御手段204を備えた場合である。 【0047】図6は本発明の実施形態3における原稿読
取装置の要部構成の原稿ガイド状態を示す縦断面図、図
7は図6の要部構成の清掃実施状態を示す縦断面図であ
り、図1の各部材と同一の作用効果を奏する部材には同
一の符号を付してその説明を省略する。 【0048】図6および図7において、原稿ガイド20
1は回転可能に主走査方向に平行に配設され、断面形状
の少なくとも一部に、原稿ガイド面(下面)201aが
形成された弦部と、周面に清掃面が形成された円弧部2
01bとを有する長尺体で構成されている。この原稿ガ
イド面(下面)201aは平面に構成され、コンタクト
ガラス73との間に適度の隙間Sを有するように位置決
めされている。この隙間Sは、原稿Pの通過を確保する
と共に、原稿Pの通過時に原稿が浮いて画像読取時に焦
点ずれがない程度の距離(本実施形態3では0.5m
m)である。また、原稿ガイド201は、下面201a
の搬送方向中間位置が原稿読取位置71になるように位
置決めされて取り付けられている。また、この下面20
1aの搬送上流側と搬送下流側には原稿Pの隙間Sへの
ガイドおよび隙間Sからのガイドを行うテーパ部201
c,201dが形成されている。 【0049】清掃手段202は拭取手段203および清
掃制御手段204で構成されている。拭取手段203
は、原稿ガイド201の円弧部201bの周面を構成す
る清掃面に不織布(フェルト)や布地などが周設された
拭取部材205と、下面201aがコンタクトガラス7
3と対向する位置と円弧部201bがコンタクトガラス
73の面上に当接する位置とを少なくとも含むように原
稿ガイド201を回転させる駆動手段としての図示しな
いモータ(モータ駆動回路を含む)とを備えている。こ
のように、拭取部材205とコンタクトガラス73の上
面とは、原稿ガイド201の回転時に当接して原稿読取
位置71のコンタクトガラス面上を拭取るようになって
いる。 【0050】清掃制御手段204は、CCD読取部76
からの出力を用いて、原稿後端の通過を検出する原稿検
出手段210と、原稿通過後にモータを駆動させる駆動
制御手段211とを有しており、隙間Sを搬送される原
稿下面の画像情報をCCD読取部76で読み取った後
(画像情報読取後)の原稿の有無を原稿検出手段210
で検出し、原稿が無いのを検出したときにモータによっ
て原稿ガイド201を回転駆動させるようになってい
る。 【0051】これら、原稿ガイド201、拭取手段20
3および清掃制御手段204により清掃手段202が構
成されており、原稿ガイド201を清掃手段202の一
部に用いている。 【0052】上記構成により、CCD読取部76で原稿
画像が読み取られた後、CCD読取部76からの出力信
号を用いて原稿の有無を原稿検出手段210が検出し、
これによってモータ(図示せず)が駆動制御手段211
によって駆動される。モータ(図示せず)によって図6
のガイド状態から図7の拭取状態に原稿ガイド201が
回転する。これによって、コンタクトガラス73の上面
に対して拭取部材205が当接して回転させられ、コン
タクトガラス73の面上を拭取部材205で拭取ること
ができる。また、この回転を多く繰り返すほど、拭取部
材205をコンタクトガラス73の面上に強く押し付け
るほど、よりこびり付いた異物をも確実に取り除くこと
ができる。 【0053】なお、上記実施形態3では、拭取部材20
5としてフェルトや布地などの塵吸着材を用いたが、こ
れに限らず、フェルトの周方向一部(原稿幅方向に配
設)をゴム材などの弾性体で構成してもよく、コンタク
トガラス73上にこびり付いた異物をゴム材で擦り取
り、その時に生じた「かす」をフェルトで取るようにし
てもよい。また、フェルトの代わりに全てゴム材で構成
するようにしてもよい。要は、コンタクトガラス73の
上面に傷を付けるようなものではなく、コンタクトガラ
ス73上の異物を取り除くことができるような塵吸着材
であればよい。 【0054】また、上記実施形態3では、コンタクトガ
ラス73の上面に対して拭取部材205を当接させて回
転させるようにしたが、これに限らず、コンタクトガラ
ス73の上面に対して拭取部材205を当接させた状態
で、正逆転を繰り返して実際の拭く動作に近い往復回動
動作をさせるように構成してもよい。 【0055】さらに、上記実施形態3では、特に説明し
なかったが、図6に示すベース部材としてのローラ芯部
材206の外周部にフェルトや布地を接着剤などで貼り
付けると共に、ローラ芯部材206および拭取部材20
5に原稿色と略同一の白色を用いている。また、ローラ
芯部材206および拭取部材205からなるローラ部材
をモータおよびクラッチを用いて回転・停止制御可能に
構成することで、原稿ガイド201の原稿ガイド面20
1aがコンタクトガラス73の上面と平行な位置で正確
に止まるようにすることができる。したがって、画像情
報読取時は、原稿ガイド面201aをコンタクトガラス
73の上面と平行に対向させた状態でローラ部材を正確
に停止させて原稿を読み取った後に、搬送される原稿と
次の原稿の間において、原稿ガイド201の回転による
拭取清掃を行なうようにすればよい。 【0056】さらに、上記実施形態3では、特に説明し
なかったが、図6に示すように、拭取部材205として
のフェルトの外周部に原稿幅Lの方向に亘って当接する
異物掻き取り片207と、異物掻き取り片で掻き取った
異物を落として収容する容器208とを設ければ、コン
タクトガラス73の上面から拭取部材205側に吸着さ
せて取り除いた異物が、拭取部材205側から取れてコ
ンタクトガラス73の上面に再付着するのを防止するこ
とができる。 【0057】さらに、上記実施形態3では、原稿ガイド
201は、断面形状の少なくとも一部に、平面状の原稿
ガイド面201aが形成された弦部と、周面に清掃面が
形成された円弧部201bとを有する長尺体で構成した
が、これに限らず、例えば図9に示すように、原稿ガイ
ド310は、長尺体で構成される円筒体(または円柱
体)の外周の一部を原稿ガイド面311として構成し、
原稿ガイド面311以外の外周の一部または全部に、不
織布(フェルト)や布地などが断面円弧状に周設された
拭取部材312が設けられている。原稿ガイド面311
は、コンタクトガラス73との間に原稿が通過可能な適
度の隙間Sを有するように位置決めされている。以上の
構成において、図示しないモータにより原稿ガイド31
0を回転させると、原稿ガイド面311がコンタクトガ
ラス73と対向した原稿ガイド状態から、拭取部材31
2とコンタクトガラス73の上面とが当接して、コンタ
クトガラス73の原稿読取位置71上を拭取部材312
で拭取るようになっている。 【0058】なお、上記実施形態2,3では、拭取部材
107,205はフェルトや布地などで構成するように
したが、これに限らず、原稿読取部71での隙間Sが
0.5mm程度と狭いため、ステンレス材料(SUS)
の薄板に植毛したものを用いるようにしてもよい。要は
拭取部材として塵を吸着させ得るような素材であればよ
い。 【0059】なお、上記実施形態1〜3では、清掃時期
を画像情報読取後に行なうようにしたが、これに限ら
ず、清掃時期を画像情報読取前に行なうようにしてもよ
い。この場合、搬送経路通過中の原稿先端を、搬送経路
に設けた各種センサ(例えばセンサ72)で検出し、そ
の検出出力を用いて、原稿が画像情報読取位置に来る前
に上記実施形態1〜3の清掃処理を行うように構成すれ
ばよい。要は、搬送される原稿間において空気圧(流体
圧)清掃や拭取清掃などの清掃を行なうようにすればよ
い。 【0060】また、本実施形態1〜3では、原稿読取位
置71における原稿の有無を、CCD読取部76を用い
て検出するようにしたが、これに限らず、センサ72を
用いて原稿Pの後端を検出した後の所定時間後に上記実
施形態1〜3の清掃処理を行うようにしてもよく、例え
ば実施形態1の場合には、清掃制御部78はセンサ72
からの検出出力から所定時間後に送風手段77に制御信
号を出力するようにする。実施形態2,3の場合も同様
である。 【0061】さらに、上記実施形態1〜3では、清掃時
期(清掃タイミング)を画像情報読取後の原稿後端通過
後(原稿の有無を検出して原稿がないとき)に行なうよ
うにしたが、これに限らず、コンタクトガラス73上の
塵などの異物(例えば黒色などの明るさや輝度の読取レ
ベルの変化)を検出(所定の閾値を超えたときに異物と
検出)する異物検出手段を設け、原稿読取位置71に原
稿があるかどうかを原稿検出手段で検出し、原稿読取位
置71に原稿がない場合に、白色以外の明るさ(濃度)
があるかどうかを異物検出手段で検出し、白色以外の明
るさ(濃度)がある場合(塵などの異物がコンタクトガ
ラス73上の読取位置71に検出された場合)に、上記
実施形態1〜3の清掃を実施するように構成してもよ
い。この場合に、異物検出手段で異物が検出されなくな
るまで上記実施形態1〜3の清掃を行うように構成する
ようにしてもよい。 【0062】さらに上記と同様に、上記実施形態1〜3
では、清掃時期を画像情報読取後の原稿後端通過後(原
稿の有無を検出して原稿がないとき)に行なうようにし
たが、これに限らず、清掃時期を定期的に行うようにし
てもよい。この場合の定期的とは、例えばコピー開始
時、電源オン時およびコピー待ち時などが考えられる。 【0063】さらに、上記実施形態1〜3の各清掃処理
は適宜組み合わせて用いることも可能である。 【0064】なお、本発明の原稿読取装置は、各請求項
の構成と見方を変えて以下のように構成することもでき
る。 【0065】本発明の原稿読取装置は、窓部(コンタク
トガラス)と原稿ガイド間に原稿を通過させて窓部を通
して原稿画像を読み取る原稿読取装置において、原稿後
端が窓部の所定位置を通過したことを検出する原稿検出
手段と、窓部の原稿通過側の面を清掃する窓面清掃手段
と、原稿検出手段による検出結果を用いて窓面清掃手段
を駆動させるように制御する駆動制御手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。この構成により、原稿後端
を検出して窓面清掃手段を駆動させるようにしたので、
窓面上の清掃が自動的に行われて、窓面上から紙粉など
の異物が取り除かれて、印刷画像への異物による黒筋の
発生が未然に防止される。 【0066】また、好ましくは、本発明の原稿読取装置
における窓面清掃手段は、窓部の面上の少なくとも所定
読取位置を拭く拭取手段を有している。この構成によ
り、窓部の面上を拭取ることで、多少こびり付いた異物
であっても容易に取り除かれ得る。 【0067】さらに、好ましくは、本発明の原稿読取装
置における拭取手段は、断面円弧状の外周側に周設され
た拭取部材と、この拭取部材を窓部の面上に当接させた
状態で拭取部材を回転させる駆動手段とを有している。
この構成により、窓部の面に対して拭取部材を当接させ
て回転させるようにしたので、簡単な構成で窓部の面上
を容易に拭取ることが可能となる。 【0068】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿ガイ
ドの近傍乃至は原稿ガイドを構成の一部として用いてコ
ンタクトガラス面を清掃する清掃手段を有しただけの比
較的簡易な構成でありながら、搬送しながら原稿画像を
読み取る方式の装置に用いて好適な自動清掃を容易に行
うことができる。 【0069】さらに、駆動手段で回転軸を回転させれ
ば、係合部材は回転軸のねじによって主走査方向に移動
し、係合部材に固定された清掃部材も主走査方向に移動
することになり、清掃部材がコンタクトガラス面上を拭
取るため、コンタクトガラス面上の清掃を容易かつ自動
的に行って、コンタクトガラス面上から紙粉やトナー粉
などの異物を取り除いて、印刷画像への異物による黒筋
の発生を防止することができる。
ァクシミリ装置及びスキャナー装置などに用いて好適な
原稿画像を光学的に読み取る原稿読取装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、複写機として、コンタクトガラス
の直ぐ下方にラインセンサを主走査方向(原稿幅方向)
に平行に固定配置するとともに、原稿がコンタクトガラ
ス面上を通過するように原稿搬送系を構成し、原稿がコ
ンタクトガラス面を通過する際に、副走査方向(搬送方
向;原稿幅方向に直交する方向)に順次原稿画像を読み
取る原稿読取装置を備えたものが知られている。この種
の装置では、原稿読取位置となるコンタクトガラス面に
原稿が好適に接しながら搬送されるようにプラテンロー
ラを兼用した搬送ローラが採用されている。しかしなが
ら、例えば原稿の幅の外側に露出する搬送ローラの周面
が転写紙に転写されても画像なし部分と同様に転写され
るようにするために搬送ローラの材質として特別な白色
のものを採用しなければならず、その分、コストアップ
を招来するといった問題があった。 【0003】一方、搬送ローラでプラテンを兼用するタ
イプに代えて、コンタクトガラスとの間に原稿を好適に
コンタクトガラス面に接した状態で通過させ得る、例え
ば0.5mm程度の隙間を有して平板状の白色の原稿ガ
イドを対向配設し、その上下流側に搬送ローラを配設す
るものも知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送される
原稿から離れた紙粉や複写原稿面から剥離等したトナー
粉等の異物がコンタクトガラス面上に存在乃至は付着す
る可能性があり、このような場合には、異物が光学的読
取手段で常に読み取られることとなる結果、転写紙上に
黒筋として発生するという問題を有していた。このよう
な黒筋の発生に対する対策として、黒筋発生時やメンテ
ナンス時などにコンタクトガラス面の清掃を行って、紙
粉やトナー粉を除去するようにしていた。しかし、清掃
作業を人的に行う必要があると共に、コンタクトガラス
面上には原稿ガイドを初め搬送系の機構部が配設されて
おり、光学系が副走査方向に移動する方式のものに比し
て容易な作業ではない。他方、原稿搬送装置を、画像形
成装置後側乃至は左右どちらかにヒンジで固定し、簡単
に開閉できるものも開発されているが、清掃作業の間隔
が長くなると、異物が固着して、容易に除去できなくな
る。 【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、比較的簡易な構成でありながら、搬送しつつ原稿画
像を読み取る方式の装置に用いて好適な自動清掃を行う
ことができる原稿読取装置を提供することを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、コンタクトガラスと原稿ガイドとの間に形成
された隙間内の原稿読み取り位置に上流側から原稿を搬
送させつつ原稿画像を光学的読取手段で主走査方向に読
み取る原稿読取装置において、ねじが螺設され、前記光
学的読取手段の主走査方向に平行に設けられた回転軸
と、該回転軸に螺合されかつ前記原稿ガイドに回転方向
の移動が規制されるように係合されると共に前記主走査
方向に移動自在とされた係合部材と、該係合部材に固定
された前記原稿ガイドとコンタクトガラスの間に設けら
れた清掃部材と、前記回転軸を回転させる駆動手段とを
備えた清掃手段を有し、前記清掃手段は、前記回転軸が
前記駆動手段によって回転駆動され、当該回転軸の回転
により前記係合部材及び清掃部材が前記主走査方向に移
動することによって、前記原稿ガイドの近傍乃至は前記
原稿ガイドを構成の一部として用いて前記コンタクトガ
ラス面を清掃することを特徴とするものである。この場
合、原稿ガイドを構成の一部として用いてコンタクトガ
ラス面を清掃する清掃手段を構成したとは、外周の一部
に原稿をガイドする原稿ガイド面を有する原稿ガイドを
少なくとも一部(例えば原稿ガイド面以外の外周面)用
いて清掃手段を構成したものを含んでおり、要は、原稿
ガイドの近傍または原稿ガイドを清掃手段の一部に用い
ている。 【0007】この構成により、原稿ガイドを構成の一部
として用いてコンタクトガラス面を清掃する清掃手段を
有しただけの比較的簡易な構成でありながら、搬送しな
がら原稿画像を読み取る方式の装置に用いて好適な自動
清掃を行うことが可能となる。つまり、コンタクトガラ
ス面と原稿ガイド面との隙間内の清掃しにくい原稿読み
取り位置の清掃を容易かつ自動的に行って、印刷画像へ
の異物による黒筋の発生を防止する。 【0008】また、駆動手段で回転軸を回転させれば、
係合部材は回転軸のねじによって主走査方向に移動し、
係合部材に固定された清掃部材も主走査方向に移動する
ことになる。このとき、清掃部材がコンタクトガラス面
上を拭取るので、コンタクトガラス面と原稿ガイド面と
の隙間内の清掃しにくい原稿読み取り位置の清掃が容易
かつ自動的に行なわれて、コンタクトガラス面上から紙
粉やトナー粉などの異物を取り除いて、印刷画像への異
物による黒筋の発生が防止される。 【0009】 【発明の実施の形態】(実施形態1) 図1は用紙搬送装置が組み込まれた本発明の実施形態1
を示す原稿読取装置の構成図である。以下、この実施形
態1を詳述するのに先立って原稿読取装置の概要につい
て説明する。 【0010】この原稿読取装置は、トップページを上向
きにしてページ順に原稿トレイ10に載置される原稿束
から、1枚ずつ原稿を取り込んでその画像情報を読み取
り、トップページを下向きにしてページ順に排出トレイ
80に排出するものであり、片面にのみ画像情報が形成
された片面原稿のみならず、表裏両面に画像情報が形成
された両面原稿についても表裏両面の画像情報を読み取
るとともに、原稿束のページ順を変えることなく排出で
きるものである。 【0011】原稿トレイ10は、画像情報を有する原稿
Pを積層して載置可能に構成された原稿載置部である。
この原稿トレイ10の底部には、原稿トレイ10上の原
稿Pの有無を検出する原稿セットセンサ11が設けられ
ている。 【0012】分離給紙部20は、原稿トレイ10上に載
置された原稿束から1枚ずつ原稿Pを取り込んで第1搬
送路31に給紙するものである。この分離給紙部20で
は、原稿トレイ10の上方に配置された前送りローラ2
3が、原稿トレイ10上の原稿Pを給紙ローラ21およ
び分離コロ22に向かって給紙する。給紙ローラ21が
原稿トレイ10上の原稿Pを送り出すように回転駆動す
る一方、この給紙ローラ21に摺接するように配置され
た分離コロ22が、給紙ローラ側21からの圧力に応じ
た回転抵抗を生じながら逆回転することによって、原稿
トレイ10上に載置された原稿束をさばき、その最上位
置にある1枚の原稿Pを分離して第1搬送路31に給紙
するようになっている。24は、第1搬送路31に給紙
された原稿Pの先端部および後端部を検出するフィード
センサである。 【0013】第1搬送路31は分離給紙部20から原稿
反転部60に至る搬送路である。この第1搬送路31上
には、レジストローラ対51,52が設けられており、
原稿Pの先端揃えを行うようになっている。このレジス
トローラ51の下流側は、第1搬送路31から第5搬送
路35が分岐する第1分岐位置41となっており、この
第1分岐位置41に設けられた反転分岐レバー411に
よって、この第1分岐位置41に搬送されてくる原稿P
の搬送経路を第1搬送路31の下流側または第5搬送路
35のいずれかに切り替えることができるようになって
いる。なお、この第5搬送路35は片面原稿を搬送する
際に用いられる搬送路である。 【0014】原稿反転部60は、第1搬送路31から搬
入される原稿Pの搬送方向をスイッチバックさせて第2
搬送路32に排出することによって、搬送路上における
原稿Pの表裏面(装置外側に向かう面と内側に向かう
面)とを反転させるものである。この原稿反転部60
は、正逆両方向に回転駆動可能な反転ローラ61とこれ
に摺接する反転コロ62を備えており、反転ローラ61
と反転コロ62間の原稿Pを反転ローラ61の正逆両方
向の回転に応じて搬送して、原稿Pの搬送方向をスイッ
チバックさせることができるようになっている。 【0015】また、反転コロ62は、反転コロ接離手段
63によって反転ローラ61に接離可能となっており、
反転コロ62が反転ローラ61から離れた状態において
は、反転ローラ61と反転コロ62間の原稿Pが上下に
抵抗なく移動しうるフリー状態として、原稿反転部60
から先行原稿を排出しながら同時に次原稿を原稿反転部
60に搬入することが可能となっている。 【0016】これら反転ローラ61と反転コロ62間の
上側には、搬送方向がスイッチバックされる原稿Pが一
時的に搬入されるスイッチバック路65が、上記原稿ト
レイ10の上側に向かって延びるように設けられてい
る。このスイッチバック路65は上記分離給紙部20の
上方位置において、本装置本体の外方へ開口する開口部
66を有しており、長手の原稿Pのスイッチバックさせ
るときには、この開口部66から原稿Pの先端部分を一
時的に本装置本体の外方に排出するようになっている。 【0017】反転ローラ61、反転コロ62間の下側
は、上記第1搬送路31と第2搬送路32とが分岐する
第2分岐位置42となっている。この分岐位置42に
は、第1搬送路31の出口を狭めるように第2搬送路3
2下側の壁面を延ばした突出片421が設けられてお
り、この突出片421によって、この分岐位置42に第
1搬送路31から送られてきた原稿Pを原稿反転部60
へ搬送する一方、原稿反転部60から搬出されてきた原
稿Pは、第2搬送路32に搬送するようになっている。 【0018】第2搬送路32は原稿反転部60から原稿
読取部70に至る搬送路である。この第2搬送路32上
には、上搬送ローラ対53,54と下搬送ローラ対5
5,56が設けられており、第2搬送路32上の原稿P
を、原稿読取部70の読取位置71に搬送されるように
なっている。なお、片面原稿を搬送するための上記第5
搬送路35は、上搬送ローラ対53,54の上流側から
この第2搬送路32に合流している。 【0019】また、下搬送ローラ55の上流位置にはタ
イミングセンサ72が設けられており、原稿Pの先端部
および後端部を検出して、原稿読取部70における原稿
読取りのタイミングに供するようになっている。 【0020】第3搬送路33は、原稿読取部70から排
出トレイ80に至る搬送路である。この第3搬送路33
には中間ローラ対57,58が設けられており、原稿P
をさらに下流側に搬送するようになっている。この中間
ローラ対57,58の下流側は、第3搬送路33から第
4搬送路34が分岐する第3分岐位置43となってお
り、この第3分岐位置43に設けられた排出分岐レバー
431によって、原稿Pの搬送経路をこの第3分岐位置
43より下流側の第3搬送路33または第4搬送路34
のいずれかに切り替えることができるようになってい
る。なお、この第4搬送路34は、両面原稿の読取りを
行っている場合に、最初の面の読取りを終えた原稿に対
してさらに残りの面の読取りを行うべく、原稿Pを第1
搬送路31のレジストローラ対51,52上流側に戻す
ための搬送路である。両面原稿はこの第4搬送路34を
搬送されて再び原稿反転部60において搬送方向がスイ
ッチバックされることでその表裏面が反転されたのち、
残りの面の画像情報が読みとられ第3搬送路33に戻っ
てくる。 【0021】排出トレイ80は、画像情報の読取りを終
えた原稿Pが排出される原稿排出部である。この排出ト
レイ80は、上記原稿トレイ10の下側に配置されてお
り、第3搬送経路33の下流側出口に設けられた排出ロ
ーラ対81,82から、片面の読取りを終えた片面原稿
および両面の読取りを終えた両面原稿が原稿トレイ10
上のページ順どおりに排出されるようになっている。 【0022】原稿読取部70は、複写機本体90上面に
設けられたコンタクトガラス73とその上方に配置され
た原稿ガイド74との隙間を読取位置71として、この
読取位置71を搬送される原稿Pの下側面の画像情報
を、いわゆる流し読み方式によって読み取るものであ
る。この原稿読取部70は、図2および図3に詳細に示
すように、複写機本体90内に、原稿Pに光を照射する
露光用光源75、原稿Pからの反射光を導光するレンズ
系や反射ミラー(図示せず)、導光された反射光から画
像情報を順次読み取る光学的読取手段としてのCCD読
取部76、原稿読取位置71に原稿ガイド74を介して
異物(塵)除去用の噴射風Fを隙間Sに供給する送風手
段77と、原稿通過後に送風手段77を駆動させる清掃
制御部78とを備えている。 【0023】原稿ガイド74は、図2および図3に示す
ように、先端が有底の筒状の長尺体からなり、コンタク
トガラス73に対向する原稿ガイド面(下面)74aを
有している。この原稿ガイド面74aはコンタクトガラ
ス73との間に隙間Sを有して平行に配設されている。
この隙間Sは、原稿Pの通過を確保すると共に、原稿P
の通過時に原稿が浮いて画像読取時に焦点ずれがない程
度の距離(本実施形態1では0.5mm)である。原稿
ガイド74は、下面74aの搬送方向中間位置が原稿読
取位置71になるように位置決めされて取り付けられて
いる。また、この下面74aの搬送上流側と搬送下流側
には原稿Pの隙間Sへのガイドおよび隙間Sからのガイ
ドを行うテーパ部74b,74cが形成されている。ま
た、下面74aには、長手方向(原稿幅方向)であって
コンタクトガラス73上の原稿読取位置71およびその
搬送上下流側に向けて空気吹き付け用のスリット74d
が原稿幅方向に亘って所定ピッチで複数設けられてい
る。 【0024】これらスリット74d、送風手段77およ
び清掃制御部78により清掃手段が構成されており、原
稿ガイド74を清掃手段の一部に用いている。 【0025】露光用源光75は露光用ランプ75aと反
射板75bで構成され、コンタクトガラス73の斜め下
方位置に配設され、原稿下面に対して光を照射するよう
になっている。 【0026】CCD読取部76は原稿幅方向に亘るライ
ン状に構成され、順次搬送中の原稿下面(原稿読取位置
71)からの反射光をレンズや反射ミラーなどの光学系
(図示せず)を介して受光することで、画像情報を読み
取るようになっている。 【0027】送風手段77は、図3に示すように、原稿
ガイド74の基端側に配設されたファン77a、ファン
77aから原稿ガイド74の基端開口側とを連結するテ
ーパー状連結部77b、ファン77aを回転駆動する駆
動手段としてのモータおよびモータ駆動回路(図示せ
ず)を有している。 【0028】清掃制御部78は原稿検出手段78aと駆
動制御手段78bとで構成されており、CCD読取部7
6からの情報を用いて、隙間Sを搬送される原稿下面の
画像情報を、所謂流し込み方式によってCCD読取部7
6で読み取った後(画像情報読取後)に原稿の有無を原
稿検出手段78aで検出し、原稿が読取位置71に無い
のを検出したときにファン77aを所定時間だけ回転駆
動させるように制御信号をモータ駆動回路に出力するよ
うになっている。 【0029】上記構成により、以下、その動作を説明す
る。まず、原稿トレイ10上に載置された原稿Pを分離
給紙部20で1枚づつ原稿を取り込んだ後、原稿Pを原
稿読取部70に供給する。次に、原稿読取部70におい
て、順次搬送される原稿下面に対して光照射されて反射
した反射光はCCD読取部76で受光されて原稿画像が
読み取られる。 【0030】さらに、CCD読取部76で原稿画像が読
み取られた後、CCD読取部76からの出力信号を用い
て原稿の有無を清掃制御部78が検出し、これによって
送風手段77が所定時間だけ駆動制御される。送風手段
77による原稿ガイド74の筒体中空部内への送風によ
って、隙間S内のコンタクトガラス73上の紙粉やトナ
ーなどがスリット74dからの風Fで吹き飛ばされる。 【0031】このように、清掃制御部78がCCD読取
部76を用いて原稿後端を検出したときに、スキャナー
の読取窓(コンタクトガラス73の原稿読取位置71)
にスリット74dから風の流れを発生させるようにした
ため、コンタクトガラス73の窓面上の清掃が自動的に
行われ、コンタクトガラス73上に紙粉やトナーなどの
異物があってもこれらを吹き飛ばして取り除くことで効
果的に清掃することができる。よって、転写紙(印刷画
像)への異物による黒筋の発生を防止することができ
る。 【0032】なお、本実施形態1では、風の流れの方向
は、塵を下流側に飛ばすべく、原稿が搬送される上流側
から下流側に向けて流れるように構成したが、これに限
らず、スリット74dの傾斜方向を搬送方向上流側に向
けて搬送下流側から上流側に向けて異物を吹き飛ばすよ
うに構成してもよいし、また、本実施形態1のような傾
斜したスリット74dからの噴出風に限らず、複数のノ
ズルからのより強い噴出風であってもよく、さらには、
ファン77aを逆回転させて、スリット74dなどの吸
引口からの吸引による吸引風の流れであってもよい。こ
の吸引式の場合には、原稿読取位置71の下流側に吸引
口を設けるのが好ましい。さらに、原稿読取位置71の
上流側に吹出口を設け、その下流側に吸引口を設けるよ
うにすることも考えられる。 【0033】また、本実施形態1では、空気吹き付け用
のスリット74dを含む清掃手段と原稿ガイド74とを
一体的に形成したが、これに限らず、これらを、原稿ガ
イドを清掃手段の構成の一部とするように別体で構成し
てもよい。例えば図8に示すように、原稿ガイド300
は、原稿幅方向に亘って長尺状に構成され、長手方向に
直交する方向の断面が略円弧であり、その下面を原稿ガ
イド面301としてコンタクトガラス73との間に所定
隙間Sを有して平行に配設されている。また、原稿ガイ
ド面301には、空気吹き付け用のスリット302が、
コンタクトガラス73上の原稿読取位置71と対向する
位置に、長手方向(原稿幅方向)に亘って形成されてい
る。このスリット302は、所定ピッチで複数設けられ
ていてもよい。エアーダクト303は断面が略円形で原
稿ガイド300の長手方向に亘って平行に配設されてお
り、エアーダクト303にはスリット304が、原稿ガ
イド300のスリット302に対向する上側位置に、長
手方向(原稿幅方向)に亘って形成さている。このエア
ーダクト303の断面形状は略円形としたが、矩形など
如何なる形状であってもよい。また、スリット304
も、所定ピッチで複数設けられていてもよい。 【0034】さらに、本実施形態1では、原稿読取位置
71における原稿の有無をCCD読取部76を用いて検
出するようにしたが、これに限らず、センサ72を用い
て原稿Pの後端を検出した後の所定時間後に送風手段7
7が所定時間だけ駆動するようにしてもよく、この場
合、清掃制御部78はセンサ72からの検出出力から所
定時間後に送風手段77に制御信号を出力するようにす
る。 【0035】(実施形態2) 本実施形態2では、上記実施形態1の原稿ガイド74、
送風手段77および清掃制御手段(送風制御部)78に
代えて、原稿ガイド101、拭取手段103および清掃
制御部104を備えた場合である。 【0036】図4は本発明の実施形態2における原稿読
取装置の要部構成を示す縦断面拡大図、図5は図4の要
部構成を示す概略斜視図であり、図1の各部材と同一の
作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明
を省略する。 【0037】図4および図5において、原稿ガイド10
1は、長手方向(原稿幅方向)に原稿幅寸法Lに加え
て、後述する清掃手段102の幅寸法Wを有し、その長
手方向が主走査方向に平行に配置されている。原稿ガイ
ド101は、コンタクトガラス73に対向した下面10
1aが平面に構成され、コンタクトガラス73との間に
適度の隙間Sを有するように位置決めされている。この
隙間Sは、原稿Pの通過を確保すると共に、原稿Pの通
過時に原稿が浮いて画像読取時に焦点ずれがない程度の
距離(本実施形態2では0.5mm)である。また、原
稿ガイド101は、下面101aの搬送方向中間位置が
原稿読取位置71になるように位置決めされて取り付け
られている。また、この下面101aの搬送上流側と搬
送下流側には原稿Pの隙間Sへのガイドおよび隙間Sか
らのガイドを行うテーパ部101b,101cが形成さ
れている。 【0038】清掃手段102は拭取手段103および清
掃制御部104で構成されている。拭取手段103は、
主走査方向に平行に設けられ、ねじが螺設された回転軸
としてのウォームロッド105と、ウォームロッド10
5に螺合されかつ原稿ガイド101に回転方向の移動が
規制されるように係合されると共に主走査方向に移動自
在な係合部材としてのホルダ106と、この係合部材1
06に固定され、原稿ガイド101とコンタクトガラス
73の間に設けられた清掃部材としての拭取部材107
と、ホルダ106と拭取部材107間を連結する保持部
108と、ウォームロッド105を回転させる駆動手段
としてのモータ(モータ駆動回路を含む)109とを備
えている。 【0039】ホルダ106は所定幅Wに形成され、原稿
ガイド101の上開放部を副走査方向(原稿搬送方向)
Xに掛け渡されて嵌合(回転方向の移動が規制されるよ
うに係合)しており、その主走査方向Yに原稿ガイド1
01のガイドレール101d上をスライド自在に構成さ
れている。ウォームロッド105はホルダ106のねじ
孔と螺合しており、モータ109によるウォームロッド
105の回転でホルダ106を移動距離D(D>原稿幅
L以上)に亘って移動させることができるようになって
いる。拭取部材107はフェルトなどで構成され、原稿
ガイド101の下面101aとコンタクトガラス73の
間に配設されている。保持部108は、拭取部材107
の方向Xの前後両端とホルダ106の前後両端とにそれ
ぞれ連結されている。 【0040】これら、下面101aおよびガイドレール
101dを有する原稿ガイド101、拭取手段103お
よび清掃制御部104により清掃手段が構成されてお
り、原稿ガイド101を清掃手段102の一部に用いて
いる。 【0041】清掃制御部104は、CCD読取部76か
らの出力を用いて、原稿後端の通過を検出する原稿検出
手段110と、原稿通過後にモータ109を駆動させる
駆動制御手段111とを有しており、隙間Sを搬送され
る原稿下面の画像情報をCCD読取部76で読み取った
後(画像情報読取後)の原稿の有無を原稿検出手段11
0で検出し、原稿が無いのを検出したときにモータ10
9を回転駆動させるようになっている。 【0042】上記構成により、通常、ホルダ106、拭
取部材107および保持部108は、原稿幅Lの外側に
配設されており、画像情報読取後の清掃時は、モータ1
09によってウォームロッド105を回転駆動させるこ
とによって、ホルダ106と共に拭取部材107を、原
稿幅Lを含む移動距離D間を移動させて行う。拭取部材
107が、コンタクトガラス73の面上を原稿幅方向に
移動して拭くことで、コンタクトガラス73上の紙粉や
トナーなどの異物を取り除くことができる。 【0043】このように、拭取部材107をコンタクト
ガラス73の面上に当接させて原稿幅Lに亘って移動距
離Dだけ移動させるようにしたため、原稿が通過するコ
ンタクトガラス73の上面を容易かつ確実に拭取ること
ができる。 【0044】なお、本実施形態2では、ウォームロッド
105の回転駆動によってホルダ106と共に拭取部材
107を、原稿幅Lを含むように移動させたが、これに
限らず、拭取部材107を往復移動させるようにしても
よい。また、この移動を多く繰り返すほど、よりこびり
付いた異物をもより確実に取り除くことができる。 【0045】また、拭取部材107はフェルトや布地な
どで構成するようにしたが、これに限らず、読取部の隙
間Sが0.5mm程度と狭いため、ステンレス材料(S
US)の薄板に植毛したものを用いるようにしてもよ
い。要は塵を吸着させ得るような素材であればよい。 【0046】(実施形態3) 本実施形態3では、上記実施形態1の原稿ガイド74、
送風手段77および清掃制御手段(送風制御部)78に
代えて、原稿ガイド201、拭取手段203および清掃
制御手段204を備えた場合である。 【0047】図6は本発明の実施形態3における原稿読
取装置の要部構成の原稿ガイド状態を示す縦断面図、図
7は図6の要部構成の清掃実施状態を示す縦断面図であ
り、図1の各部材と同一の作用効果を奏する部材には同
一の符号を付してその説明を省略する。 【0048】図6および図7において、原稿ガイド20
1は回転可能に主走査方向に平行に配設され、断面形状
の少なくとも一部に、原稿ガイド面(下面)201aが
形成された弦部と、周面に清掃面が形成された円弧部2
01bとを有する長尺体で構成されている。この原稿ガ
イド面(下面)201aは平面に構成され、コンタクト
ガラス73との間に適度の隙間Sを有するように位置決
めされている。この隙間Sは、原稿Pの通過を確保する
と共に、原稿Pの通過時に原稿が浮いて画像読取時に焦
点ずれがない程度の距離(本実施形態3では0.5m
m)である。また、原稿ガイド201は、下面201a
の搬送方向中間位置が原稿読取位置71になるように位
置決めされて取り付けられている。また、この下面20
1aの搬送上流側と搬送下流側には原稿Pの隙間Sへの
ガイドおよび隙間Sからのガイドを行うテーパ部201
c,201dが形成されている。 【0049】清掃手段202は拭取手段203および清
掃制御手段204で構成されている。拭取手段203
は、原稿ガイド201の円弧部201bの周面を構成す
る清掃面に不織布(フェルト)や布地などが周設された
拭取部材205と、下面201aがコンタクトガラス7
3と対向する位置と円弧部201bがコンタクトガラス
73の面上に当接する位置とを少なくとも含むように原
稿ガイド201を回転させる駆動手段としての図示しな
いモータ(モータ駆動回路を含む)とを備えている。こ
のように、拭取部材205とコンタクトガラス73の上
面とは、原稿ガイド201の回転時に当接して原稿読取
位置71のコンタクトガラス面上を拭取るようになって
いる。 【0050】清掃制御手段204は、CCD読取部76
からの出力を用いて、原稿後端の通過を検出する原稿検
出手段210と、原稿通過後にモータを駆動させる駆動
制御手段211とを有しており、隙間Sを搬送される原
稿下面の画像情報をCCD読取部76で読み取った後
(画像情報読取後)の原稿の有無を原稿検出手段210
で検出し、原稿が無いのを検出したときにモータによっ
て原稿ガイド201を回転駆動させるようになってい
る。 【0051】これら、原稿ガイド201、拭取手段20
3および清掃制御手段204により清掃手段202が構
成されており、原稿ガイド201を清掃手段202の一
部に用いている。 【0052】上記構成により、CCD読取部76で原稿
画像が読み取られた後、CCD読取部76からの出力信
号を用いて原稿の有無を原稿検出手段210が検出し、
これによってモータ(図示せず)が駆動制御手段211
によって駆動される。モータ(図示せず)によって図6
のガイド状態から図7の拭取状態に原稿ガイド201が
回転する。これによって、コンタクトガラス73の上面
に対して拭取部材205が当接して回転させられ、コン
タクトガラス73の面上を拭取部材205で拭取ること
ができる。また、この回転を多く繰り返すほど、拭取部
材205をコンタクトガラス73の面上に強く押し付け
るほど、よりこびり付いた異物をも確実に取り除くこと
ができる。 【0053】なお、上記実施形態3では、拭取部材20
5としてフェルトや布地などの塵吸着材を用いたが、こ
れに限らず、フェルトの周方向一部(原稿幅方向に配
設)をゴム材などの弾性体で構成してもよく、コンタク
トガラス73上にこびり付いた異物をゴム材で擦り取
り、その時に生じた「かす」をフェルトで取るようにし
てもよい。また、フェルトの代わりに全てゴム材で構成
するようにしてもよい。要は、コンタクトガラス73の
上面に傷を付けるようなものではなく、コンタクトガラ
ス73上の異物を取り除くことができるような塵吸着材
であればよい。 【0054】また、上記実施形態3では、コンタクトガ
ラス73の上面に対して拭取部材205を当接させて回
転させるようにしたが、これに限らず、コンタクトガラ
ス73の上面に対して拭取部材205を当接させた状態
で、正逆転を繰り返して実際の拭く動作に近い往復回動
動作をさせるように構成してもよい。 【0055】さらに、上記実施形態3では、特に説明し
なかったが、図6に示すベース部材としてのローラ芯部
材206の外周部にフェルトや布地を接着剤などで貼り
付けると共に、ローラ芯部材206および拭取部材20
5に原稿色と略同一の白色を用いている。また、ローラ
芯部材206および拭取部材205からなるローラ部材
をモータおよびクラッチを用いて回転・停止制御可能に
構成することで、原稿ガイド201の原稿ガイド面20
1aがコンタクトガラス73の上面と平行な位置で正確
に止まるようにすることができる。したがって、画像情
報読取時は、原稿ガイド面201aをコンタクトガラス
73の上面と平行に対向させた状態でローラ部材を正確
に停止させて原稿を読み取った後に、搬送される原稿と
次の原稿の間において、原稿ガイド201の回転による
拭取清掃を行なうようにすればよい。 【0056】さらに、上記実施形態3では、特に説明し
なかったが、図6に示すように、拭取部材205として
のフェルトの外周部に原稿幅Lの方向に亘って当接する
異物掻き取り片207と、異物掻き取り片で掻き取った
異物を落として収容する容器208とを設ければ、コン
タクトガラス73の上面から拭取部材205側に吸着さ
せて取り除いた異物が、拭取部材205側から取れてコ
ンタクトガラス73の上面に再付着するのを防止するこ
とができる。 【0057】さらに、上記実施形態3では、原稿ガイド
201は、断面形状の少なくとも一部に、平面状の原稿
ガイド面201aが形成された弦部と、周面に清掃面が
形成された円弧部201bとを有する長尺体で構成した
が、これに限らず、例えば図9に示すように、原稿ガイ
ド310は、長尺体で構成される円筒体(または円柱
体)の外周の一部を原稿ガイド面311として構成し、
原稿ガイド面311以外の外周の一部または全部に、不
織布(フェルト)や布地などが断面円弧状に周設された
拭取部材312が設けられている。原稿ガイド面311
は、コンタクトガラス73との間に原稿が通過可能な適
度の隙間Sを有するように位置決めされている。以上の
構成において、図示しないモータにより原稿ガイド31
0を回転させると、原稿ガイド面311がコンタクトガ
ラス73と対向した原稿ガイド状態から、拭取部材31
2とコンタクトガラス73の上面とが当接して、コンタ
クトガラス73の原稿読取位置71上を拭取部材312
で拭取るようになっている。 【0058】なお、上記実施形態2,3では、拭取部材
107,205はフェルトや布地などで構成するように
したが、これに限らず、原稿読取部71での隙間Sが
0.5mm程度と狭いため、ステンレス材料(SUS)
の薄板に植毛したものを用いるようにしてもよい。要は
拭取部材として塵を吸着させ得るような素材であればよ
い。 【0059】なお、上記実施形態1〜3では、清掃時期
を画像情報読取後に行なうようにしたが、これに限ら
ず、清掃時期を画像情報読取前に行なうようにしてもよ
い。この場合、搬送経路通過中の原稿先端を、搬送経路
に設けた各種センサ(例えばセンサ72)で検出し、そ
の検出出力を用いて、原稿が画像情報読取位置に来る前
に上記実施形態1〜3の清掃処理を行うように構成すれ
ばよい。要は、搬送される原稿間において空気圧(流体
圧)清掃や拭取清掃などの清掃を行なうようにすればよ
い。 【0060】また、本実施形態1〜3では、原稿読取位
置71における原稿の有無を、CCD読取部76を用い
て検出するようにしたが、これに限らず、センサ72を
用いて原稿Pの後端を検出した後の所定時間後に上記実
施形態1〜3の清掃処理を行うようにしてもよく、例え
ば実施形態1の場合には、清掃制御部78はセンサ72
からの検出出力から所定時間後に送風手段77に制御信
号を出力するようにする。実施形態2,3の場合も同様
である。 【0061】さらに、上記実施形態1〜3では、清掃時
期(清掃タイミング)を画像情報読取後の原稿後端通過
後(原稿の有無を検出して原稿がないとき)に行なうよ
うにしたが、これに限らず、コンタクトガラス73上の
塵などの異物(例えば黒色などの明るさや輝度の読取レ
ベルの変化)を検出(所定の閾値を超えたときに異物と
検出)する異物検出手段を設け、原稿読取位置71に原
稿があるかどうかを原稿検出手段で検出し、原稿読取位
置71に原稿がない場合に、白色以外の明るさ(濃度)
があるかどうかを異物検出手段で検出し、白色以外の明
るさ(濃度)がある場合(塵などの異物がコンタクトガ
ラス73上の読取位置71に検出された場合)に、上記
実施形態1〜3の清掃を実施するように構成してもよ
い。この場合に、異物検出手段で異物が検出されなくな
るまで上記実施形態1〜3の清掃を行うように構成する
ようにしてもよい。 【0062】さらに上記と同様に、上記実施形態1〜3
では、清掃時期を画像情報読取後の原稿後端通過後(原
稿の有無を検出して原稿がないとき)に行なうようにし
たが、これに限らず、清掃時期を定期的に行うようにし
てもよい。この場合の定期的とは、例えばコピー開始
時、電源オン時およびコピー待ち時などが考えられる。 【0063】さらに、上記実施形態1〜3の各清掃処理
は適宜組み合わせて用いることも可能である。 【0064】なお、本発明の原稿読取装置は、各請求項
の構成と見方を変えて以下のように構成することもでき
る。 【0065】本発明の原稿読取装置は、窓部(コンタク
トガラス)と原稿ガイド間に原稿を通過させて窓部を通
して原稿画像を読み取る原稿読取装置において、原稿後
端が窓部の所定位置を通過したことを検出する原稿検出
手段と、窓部の原稿通過側の面を清掃する窓面清掃手段
と、原稿検出手段による検出結果を用いて窓面清掃手段
を駆動させるように制御する駆動制御手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。この構成により、原稿後端
を検出して窓面清掃手段を駆動させるようにしたので、
窓面上の清掃が自動的に行われて、窓面上から紙粉など
の異物が取り除かれて、印刷画像への異物による黒筋の
発生が未然に防止される。 【0066】また、好ましくは、本発明の原稿読取装置
における窓面清掃手段は、窓部の面上の少なくとも所定
読取位置を拭く拭取手段を有している。この構成によ
り、窓部の面上を拭取ることで、多少こびり付いた異物
であっても容易に取り除かれ得る。 【0067】さらに、好ましくは、本発明の原稿読取装
置における拭取手段は、断面円弧状の外周側に周設され
た拭取部材と、この拭取部材を窓部の面上に当接させた
状態で拭取部材を回転させる駆動手段とを有している。
この構成により、窓部の面に対して拭取部材を当接させ
て回転させるようにしたので、簡単な構成で窓部の面上
を容易に拭取ることが可能となる。 【0068】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿ガイ
ドの近傍乃至は原稿ガイドを構成の一部として用いてコ
ンタクトガラス面を清掃する清掃手段を有しただけの比
較的簡易な構成でありながら、搬送しながら原稿画像を
読み取る方式の装置に用いて好適な自動清掃を容易に行
うことができる。 【0069】さらに、駆動手段で回転軸を回転させれ
ば、係合部材は回転軸のねじによって主走査方向に移動
し、係合部材に固定された清掃部材も主走査方向に移動
することになり、清掃部材がコンタクトガラス面上を拭
取るため、コンタクトガラス面上の清掃を容易かつ自動
的に行って、コンタクトガラス面上から紙粉やトナー粉
などの異物を取り除いて、印刷画像への異物による黒筋
の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における原稿読取装置の概
略構成を示す縦断面図である。 【図2】図1の原稿読取装置の要部拡大図である。 【図3】図1の原稿読取装置の概略要部構成を示す斜視
図である。 【図4】本発明の実施形態2における原稿読取装置の要
部拡大構成図である。 【図5】図4の概略要部構成を示す斜視図である。 【図6】本発明の実施形態3における原稿読取装置の要
部構成の原稿ガイド状態を示す縦断面図である。 【図7】図6の要部構成の清掃実施状態を示す縦断面図
である。 【図8】図2の原稿読取装置の変形例を示す要部拡大図
である。 【図9】図6の原稿読取装置における要部構成の変形例
を示す縦断面図である。 【符号の説明】 1 原稿読取装置 70 原稿読取部 71 原稿読取位置 73 コンタクトガラス 74,101,201,300,310 原稿ガイド 74a,101a,201a 下面 74d,302,304 スリット 76 CCD読取部 77 送風手段 77a ファン 78,104,204 清掃制御手段 78a,110,210 原稿検出手段 78b,111,211 駆動制御手段 103,203 拭取手段 105 ウォームロッド 106 ホルダ 107,205,312 拭取部材 109 モータ 301,311 原稿ガイド面 303 エアーダクト
略構成を示す縦断面図である。 【図2】図1の原稿読取装置の要部拡大図である。 【図3】図1の原稿読取装置の概略要部構成を示す斜視
図である。 【図4】本発明の実施形態2における原稿読取装置の要
部拡大構成図である。 【図5】図4の概略要部構成を示す斜視図である。 【図6】本発明の実施形態3における原稿読取装置の要
部構成の原稿ガイド状態を示す縦断面図である。 【図7】図6の要部構成の清掃実施状態を示す縦断面図
である。 【図8】図2の原稿読取装置の変形例を示す要部拡大図
である。 【図9】図6の原稿読取装置における要部構成の変形例
を示す縦断面図である。 【符号の説明】 1 原稿読取装置 70 原稿読取部 71 原稿読取位置 73 コンタクトガラス 74,101,201,300,310 原稿ガイド 74a,101a,201a 下面 74d,302,304 スリット 76 CCD読取部 77 送風手段 77a ファン 78,104,204 清掃制御手段 78a,110,210 原稿検出手段 78b,111,211 駆動制御手段 103,203 拭取手段 105 ウォームロッド 106 ホルダ 107,205,312 拭取部材 109 モータ 301,311 原稿ガイド面 303 エアーダクト
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03G 15/00
G03G 15/04
G03G 21/00
G03B 27/58 - 27/64
H04N 1/04 - 1/20
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンタクトガラスと原稿ガイドとの間に
形成された隙間内の原稿読み取り位置に上流側から原稿
を搬送させつつ原稿画像を光学的読取手段で主走査方向
に読み取る原稿読取装置において、 ねじが螺設され、前記光学的読取手段の主走査方向に平
行に設けられた回転軸と、該回転軸に螺合されかつ前記
原稿ガイドに回転方向の移動が規制されるように係合さ
れると共に前記主走査方向に移動自在とされた係合部材
と、該係合部材に固定された前記原稿ガイドとコンタク
トガラスの間に設けられた清掃部材と、前記回転軸を回
転させる駆動手段とを備えた清掃手段を有し、 前記清掃手段は、前記回転軸が前記駆動手段によって回
転駆動され、当該回転軸の回転により前記係合部材及び
清掃部材が前記主走査方向に移動することによって、前
記原稿ガイドの近傍乃至は前記原稿ガイドを構成の一部
として用いて前記コンタクトガラス面を清掃することを
特徴とする原稿読取装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25455099A JP3384773B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 原稿読取装置 |
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Family
ID=17266607
Family Applications (1)
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