JP3375158B2 - 画像データ処理方法及びその装置 - Google Patents

画像データ処理方法及びその装置

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JP3375158B2
JP3375158B2 JP30139592A JP30139592A JP3375158B2 JP 3375158 B2 JP3375158 B2 JP 3375158B2 JP 30139592 A JP30139592 A JP 30139592A JP 30139592 A JP30139592 A JP 30139592A JP 3375158 B2 JP3375158 B2 JP 3375158B2
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睦夫 下前
伸一郎 西岡
昌義 綿貫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ,デジタル複写機,普通紙ファクシミリ装置
等のデジタル画像データによる電子写真方式の画像形成
装置、あるいは画像表示装置に適用する画像処理方法及
びその装置に関し、特にその画質向上処理に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成装置あるいは画像
表示装置においては、文字コードデータをフォントデー
タを用いて変換した文字イメージデータ、あるいはイメ
ージスキャナ等によって読み取られた画像イメージデー
タを量子化して、メモリ(RAM)上のビデオメモリ領
域に2値データでビツトマップ状(ドットマトリックス
状)に展開し、それを順次読み出してビデオデータとし
て画像形成部(エンジン)へ送出して用紙等の記録媒体
に画像を形成し、あるいは画像表示部(デイスプレイ)
へ送出して画面に画像を表示するようになっている。
【0003】この場合、画像形成対象がアナログ像であ
ればどの方向へも連続し得るが、それを量子化して展開
したデジタルのビツトマップ像は、ドットマトリックス
の直交する方向に1ドット単位でステップ状にしか方向
を変えられないため、形成画像にゆがみを生じることに
なる。そのため、ドットマトリックスの直交する方向に
対して傾斜した直線や滑らかな曲線が階段状に形成され
るジャギーが生じ、文字や画像(特に輪郭線)をオリジ
ナルのイメージと同じに、あるいは所望の形状に形成す
ることが困難であった。
【0004】このような画像のゆがみを減少させるため
に有効な方法としては、ドットマトリックスのドットサ
イズを小さくして密度を増すことにより、ビットマップ
像の解像度を高くする方法がある。しかし、解像度を高
くすると大幅なコストアップになる。例えば300×3
00dpiの2次元ビツトマップの解像度を2倍にする
と、600×600dpiのビットマップが得られる
が、4倍のメモリ容量と4倍の速度のデータ処理能力が
必要になる。
【0005】また、画像のゆがみを減少させるため他の
方法として、補間技法を用いて、階段状になった角をつ
ないで連続したスロープ状にしたり、隣接するドットの
明度を平均化してエッジをぼかす方法もあるが、この方
法によると階段状のジャギーは滑らかになるが、細かな
形状も取り除かれてしまうためコントラストや解像度が
低下してしまうという問題がある。
【0006】そこで、例えば米国特許第4,544,9
22号に見られるように、ビットマップ状に展開された
ドットパターンの特定の部分に対して、選択的に標準の
ドット幅より小さいドットを付加したり、あるいは除去
したりすることによって平滑化する技法が開発されてい
る。そのためにドットパターンの補正すべき特定部分を
検出する技法としてパターン認識やテンプレート突合せ
が行なわれていた。
【0007】しかし、任意のビットマップ像の全ての位
置についてパターン認識あるいはテンプレート突合せの
処理を行ない、その結果に応じて各ドットの補正を行な
っていたため、コントラストを損なうことなく線形状を
なめらかにして画質は向上させることはできるが、その
処理装置に非常に費用がかかり、しかも処理時間が長く
かかるという問題があった。
【0008】このような問題を解決しようとして、特開
平2−112966号公報に見られるように、ビツトマ
ップと所定の予め記憶されているテンプレートとを小片
毎に突き合わせることによって、予め選択されたビット
マップの特徴との一致を検出して、その一致した小片毎
に補正ドットで置き換えることによって、プリント像の
画質を高めることが提案されている。
【0009】そして、この方法を実現するために、例え
ば展開されたビットマップ像のデータを直列化してFI
FOバッファに入力させてNビットずつMライン(M×
Nビット)のビットマップ像のサブセットを形成し、そ
こから予め定めた形状と個数のビットを含み、中心ビッ
トを有するサンプル窓を通してデータを観測あるいは抽
出し、そのデータを予め記憶させているそれぞれ補正す
べき特徴パターンを有する各種テンプレートのデータと
突合せてマッチングをとる。
【0010】そして、いずれかのテンプレートとマッチ
ングした場合には、その中心ビットに対してマッチング
したテンプレートに対応する補償サブセル(補正ドッ
ト)で置換し、いずれのテンプレートともマッチングし
なかった場合は、その中心ビットは補正しない。
【0011】このような処理を入力画像データを順次シ
フトさせながら任意のビットマップ像全体に対して、そ
の各ビツトが順次中心ビツトになるようにして実行する
ことにより、前述した他の技法に比べてメモリのデータ
記憶容量や演算部の処理能力をあまり大きくしなくて
も、精密な画質の向上を計ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像データ処理方法によっても、予め補正すべき全
ての特徴パターン毎に、サンプル窓に対応するテンプレ
ートのデータを作成してメモリに記憶させておかねばな
らないので、任意の画像データに対応できるようにする
にはテンプレートの数が相当な数になり、その作成に要
する時間と費用が膨大になるばかりか、その多数のテン
プレートのデータを格納するメモリも大きな容量が必要
になる。
【0013】さらに、対象とする画像データを構成する
各ビットを順次中心ドットにして、その各中心ドット対
してサンプル窓を通して観測あるいは抽出されるビット
マップ像のパターンと予め記憶されている全てのテンプ
レートのパターンとのマッチングをとる(突合せを行な
う)必要があるため、そのテンプレートマッチングの処
理に時間がかかるという問題もある。
【0014】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、ビットマップ状に展開された画像データに対し
て輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を計るため
に、予めメモリに記憶させておくことが必要なデータを
最小限に低減し、画像データのうちの補正が必要なドッ
トの判別と補正が必要なドットに対する補正データの決
定を、ASIC等による簡単な判定及び演算によって高
品質の補正を効率よく行えるようにすることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による画像デー
タ処理方法は、上記の目的を達成するため、ビットマッ
プ状に展開された画像データの所要の各ドットを中心と
する所定領域とその複数の周辺領域とから構成されるウ
ィンドウの所定領域で、文字等の黒ドット領域の境界で
ある輪郭線の線分形状について、傾きが1/2以下の水
平に近い線分形状又は傾きが2/1以上の垂直に近い線
分形状であると認識された場合に、上記ウィンドウの所
定領域のうちその認識された線分形状に関係する領域の
みについて線分形状の特徴を複数ビットのコード情報に
置き換え、少なくともそのコード情報の一部を利用して
補正が必要なドットか否かを判別し、補正が必要と判別
したドットに対しては上記コード情報に応じた補正を行
なう。
【0016】さらにこの画像データ処理方法において、
所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を表わ
すコード情報には、線分の傾斜方向を示すコードと、傾
きの度合いを示すコードと、対象とするドット(注目画
素)の水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
ットからの位置を示すコードとを含むようにするとよ
い。
【0017】あるいは、上記認識した線分形状の特徴を
表わすコード情報中の線分の傾斜方向を示すコードを省
略し、認識した線分の傾きが右上りか左上りかによっ
て、上記対象とするドットの水平あるいは垂直方向に連
続する線分の最初のドットからの位置を示すコードを反
対に作成するようにしてもよい。
【0018】また、上記いずれかの画像データ処理方法
において、黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の
線分が1ドット幅の線分か2ドット幅以上の線分かを判
別して、その判別結果に応じて画像データに対する補正
内容を異ならせるのが望ましい。その場合、認識した線
分形状の特徴を表わすコード情報には、認識した線分が
1ドット幅の線分か2ドット幅以上の線分かを示すコー
ドとを含むことが必要である。
【0019】さらにまた、上記いずれかの画像データ処
理方法において、黒ドット領域の白ドット領域との境界
部分の線分が直線か円弧かを判別して、その判別結果に
応じて画像データに対する補正内容を異ならせるとよ
い。その場合、認識した線分形状の特徴を表わすコード
情報には、認識した線分が直線か円弧かを示すコード
と、該線分が直線であれば傾きの度合いを円弧であれば
湾曲の度合いをそれぞれ示すコードとを含むことが必要
である。
【0020】なおまた、上記それぞれの画像データ処理
方法における認識した線分形状の特徴を表わすコード情
報に、認識した線分が水平に近いか垂直に近いかを示す
コードと、対象とするドットが水平に近い線分の上側か
下側かあるいは垂直に近い線分の右側か左側かを示すコ
ードをも含むようにするのが望ましい。
【0021】さらに、これらの画像データ処理方法にお
いて、1又は複数の白ドットが黒ドットで囲まれている
独立点がある場合に、その周囲の黒ドツトを実質的に小
さくするように補正するとよい。
【0022】あるいは、認識した線分が垂直線又はそれ
に近い直線であった場合に、該直線を構成する各黒ドッ
トに対してその水平方向の両脇に標準のドット幅の数分
の一の幅の黒ドットを付加する補正を行なうのが望まし
い。また、認識した線分が45°またはそれに近い傾き
を有する直線であった場合に、該直線を構成する各黒ド
ットに対してその水平方向の両脇に標準のドット幅の数
分の一の幅の黒ドットを付加する補正を行なうのが望ま
しい。
【0023】これらの画像データ処理方法を、画像デー
タの対象とするドツトを中心として所定領域の各ドツト
のデータをウインドウを通して抽出するようにし、その
ウインドウを中心部のコア領域とその周辺の複数の周辺
領域とに分割し、そのコア領域から抽出した画像データ
による認識情報と、その認識結果に応じて指定される一
つ以上の上記周辺領域から抽出した画像データによる認
識情報との組み合わせに基づいて上記コード情報を生成
することによって実現することができる。
【0024】このような画像データ処理方法を実施する
ため、ビットマップ状に展開された画像データの対象と
するドットを中心として所定領域の各ドットのデータを
抽出するためのウインドウと、そのウインドウを通して
抽出される画像データによって文字等の黒ドット領域の
境界である輪郭線の線分形状について、傾きが1/2以
下の水平に近い線分形状又は傾きが2/1以上の垂直に
近い線分であると認識して、上記対象とするドットに対
してその認識した線分形状に関係する領域のみについて
線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生成
するパターン認識手段と、少なくとも上記コード情報の
一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別する判
別手段と、その手段によって補正が必要と判別されたド
ットに対して、上記パターン認識手段によって生成され
たコード情報をアドレスとして予め記憶されている補正
データを読み出して出力するパターンメモリとを備えた
画像データ処理装置を提供する。
【0025】そして、上記パターン認識手段として、所
要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を表わす
コード情報として、少くとも認識した線分の傾きの度合
いを示すコードと、対象とするドット(注目画素)が白
か黒かを示すコードと、該対象とするドットの水平ある
いは垂直方向に連続する線分の最初のドットからの位置
を示すコードとを含むコード情報を生成する手段を設け
るとよい。
【0026】また、上記ウインドウを中心部のコア領域
とその周辺の複数の周辺領域とに分割して形成すると共
に、上記パターン認識手段を、そのコア領域から抽出さ
れる画像データを認識するコア領域認識部と、その認識
結果に応じて指定される一つ以上の周辺領域から抽出さ
れる画像データを認識する周辺領域認識部と、そのコア
領域認識部による認識情報と周辺領域認識部による認識
情報との組み合わせに基づいて上記コード情報を生成す
る手段とによって構成するとよい。
【0027】さらに、上記パターンメモリには、認識し
た線分の傾きの度合いを示すコードと、対象とするドッ
トの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のドッ
トからの位置を示すコードとをアドレスとして、各対象
とするドットの補正データを、上記傾きの度合いを示す
コードが所定値の前後で分割して、その分割した補正デ
ータに対する上記傾きの度合いを示すコードによるアド
レスを一部重複させ、且つ補正データが重ならないよう
に矩形のメモリ領域に格納しておくとよい。
【0028】
【作用】この発明による画像データ処理方法及びその装
置によれば、ビットマップ状に展開された画像データの
所要の各ドットを中心とする所定領域とその複数の周辺
領域とから構成されるウィンドウの所定領域で、文字等
の黒ドット領域の境界である輪郭線の線分形状につい
て、傾きが1/2以下の水平に近い線分形状又は傾きが
2/1以上の垂直に近い線分形状であると認識された場
合に、上記ウィンドウの所定領域のうちその認識された
線分形状に関係する領域のみについて線分形状の特徴を
複数ビットのコード情報に置き換え、少なくともそのコ
ード情報の一部を利用して補正が必要なドットか否かを
判別し、補正が必要なドットに対しては上記コード情報
に応じた補正を行なうので、予め補正が必要な全ての特
徴パターンをテンプレートとして作成して記憶させてお
く必要がなくなり、補正が必要なドットの判別と補正が
必要なドットに対する最適な補正データの決定を上記コ
ード情報を用いて簡単に効率良く行なうことができる。
【0029】その線分形状の特徴を表わすコード情報
は、認識した線分の傾斜方向,傾きの度合い,及び対象
とするドットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の
最初のドットからの位置等をそれぞれ示すコードによっ
て容易に生成することができる。その際、認識した線分
の傾きが右上りか左上りかによって、上記対象とするド
ットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
ットからの位置を示すコードを反対に作成するようにす
れば、線分の傾き方向に関わらず同じ位置コードのドッ
トに対しては同じ補正を施せばよいことになるので、線
分の傾き方向を示すコードは不要になる。
【0030】また、認識した線分が1ドット幅の線分か
2ドット幅以上の線分かによって補正内容を異ならせる
ことができ、それによって、1ドット幅の線分の場合に
はその両側のジャギーを補正して滑らかな線分とし、1
ドット幅以上の線分の場合には、その白側のジャギーは
補正するが黒側のジャギーは補正しないようにして、黒
側が薄くなるようなことを防ぐことができる。
【0031】さらに、認識した線分が直線か円弧かによ
って補正内容を異ならせることもでき、それによって直
線の場合にはジャギーをまっすぐな斜線になるように補
正し、円弧の場合にはジャギーを滑らかな曲線になるよ
うに補正することができる。あるいは、白ドット(1又
は複数)が黒ドットで囲まれている場合には、その白ド
ットの周囲の黒ドットを実質的に小さくするように補正
することにより、白ドットのつぶれを防ぐことができ
る。
【0032】レーザビームプリンタの場合、垂直線は水
平線より細く形成されてしまう傾向がある。そこで、認
識した線分が垂直線又はそれに近い線分であった場合に
は、その直線を構成する各黒ドットに対して、その水平
方向の両脇に標準のドット幅より小さい黒ドットを付加
するように補正することにより、垂直線を太らせて水平
線と同じ太さにすることができる。45゜の傾きを有す
る線分の場合も同様に細く形成される傾向があるので、
上記垂直線の場合と同様な補正を行なうことにより、他
の線分と太さを揃えることができる。
【0033】また、画像データの対象とするドツトを中
心として所定領域の各ドツトのデータをウインドウを通
して抽出し、そのウインドウを中心部のコア領域から抽
出した画像データによる認識情報と、その認識結果に応
じて指定される一つ以上の周辺領域から抽出した画像デ
ータによる認識情報との組み合わせに基づいて線分形状
の特徴を表わすコード情報を生成すれば、より少ないデ
ータの認識により一層効率よく上記コード情報を生成で
きる。
【0034】上記コード情報をアドレスとして、パター
ンメモリに予め記憶されている補正データを読み出すこ
とにより、各対象ドツト(注目画素)毎に最適な補正デ
ータを得ることができる。その場合、上記コード情報を
構成する認識した線分の傾きの度合いを示すコードと、
対象とするドットの水平あるいは垂直方向に連続する線
分の最初のドツトからの位置を示すコードとをアドレス
とすると、上記ウインドウの大きさに制限があるため、
実際には傾きの度合いを示すコードに対応する上記位置
コードは半分近く検出されない。
【0035】そこで、上記パターンメモリには、各ドッ
トの補正データを、上記傾きの度合いを示すコードが所
定値の前後で分割して、その分割した補正データに対す
る上記傾きの度合いを示すコードによるアドレスを一部
重複させ、且つ補正データが重ならないように矩形のメ
モリ領域を有効に使用して格納することができる。この
ようにすることによって、メモリ領域の使用量を約半分
に減らすことができる。
【0036】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明を実施した画像形成
装置であるレーザプリンタの構成を示すブロツク図であ
る。レーザプリンタ2は、コントローラ3,エンジンド
ライバ4,プリンタエンジン5,及び内部インタフェー
ス6からなる。
【0037】そして、このレーザプリンタ2は、ホスト
コンピュータ1から転送されるプリントデータを受信し
てコントローラ3によりページ単位のビットマップデー
タに展開し、レーザを駆動するためのドット情報である
ビデオデータに変換して内部インタフェース6を介して
エンジンドライバ4へ送り、プリンタエンジン5をシー
ケンス制御して用紙に可視像を形成する。
【0038】この内部インタフェース6内に、この発明
による画像データ処理装置であるドツト補正部7を設
け、コントローラ3から送出されるビデオデータに対し
てこの発明の画像データ処理方法によるドット補正を行
ない画質の向上を計るものである。
【0039】コントローラ3は、メインのマイクロコン
ピュータ(以下「MPU」という)31と、そのMPU
31が必要とするプログラム,定数データ及び文字フォ
ント等を格納したROM32と、一時的なデータやドッ
トパターン等をメモリするRAM33と、データの入出
力を制御するI/O34と、そのI/O34を介してM
PU31と接続される操作パネル35とから構成され、
互にデータバス,アドレスバス,コントロールバス等で
接続されている。また、ホストコンピュータ1及びドッ
ト補正部7を含む内部インタフェース6もI/O34を
介してMPU31に接続される。
【0040】エンジンドライバ4は、サブのマイクロコ
ンピュータ(以下「CPU」という)41と、そのCP
U41が必要とするプログラム,定数データ等を格納し
たROM42と、一時的なデータをメモリするRAM4
3と、データの入出力を制御するI/O44とから構成
され、互にデータバス,アドレスバス,コントロールバ
ス等で接続されている。
【0041】I/O44は、内部インタフェース6と接
続され、コントローラ3からのビデオデータや操作パネ
ル35上の各種スイッチの状態を入力したり、画像クロ
ック(WCLK)やペーパーエンド等のステータス信号を
コントローラ3へ出力する。また、このI/O44は、
プリンタエンジン5を構成する書込みユニット26及び
その他のシーケンス機器群27と、後述する同期センサ
を含む各種のセンサ類28とも接続されている。
【0042】そのコントローラ3は、ホストコンピュー
タ1からプリント命令等のコマンド及び文字データ,画
像データ等のプリントデータを受信し、それらを編集し
て文字コードならばROM32に記憶している文字フオ
ントによって画像書込みに必要なドットパターンに変換
し、それらの文字および画像(以下まとめて「画像」と
いう)のビットマップデータをRAM33内のビデオR
AM領域にページ単位で展開する。
【0043】そして、エンジンドライバ4からレディー
信号と共に画像クロックWCLKが入力すると、コント
ローラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開され
ているビツトマップデータ(ドットパターン)を、画像
クロックWCLKに同期したビデオデータとして、内部
インタフエース6を介してエンジンドライバ4に出力す
る。そのビデオデータに対して内部インタフェース6内
のドット補正部7によって、後述するようにこの発明に
よるドット補正を行なう。
【0044】また、操作パネル35上には、図示しない
スイッチや表示器があり、オペレータからの指示により
データを制御したりその情報をエンジンドライバ4に伝
えたり、プリンタの状況を表示器に表示したりする。
【0045】エンジンドライバ4は、コントローラ3か
ら内部I/Fを介してドット補正されて入力するビデオ
データにより、プリンタエンジン5の書込みユニット2
6及び後述する帯電チャージャ,現像ユニット等のシー
ケンス機器群27等を制御したり、画像書込みに必要な
ビデオデータを内部I/F6を介して入力して書込ユニ
ット26に出力すると共に、同期センサその他のセンサ
類28からエンジン各部の状態を示す信号を入力して処
理したり、必要な情報やエラー状況(例えばペーパエン
ド等)のステータス信号を内部I/F6を介してコント
ローラ3ヘ出力する。
【0046】図3は、このレーザプリンタ2におけるプ
リンタエンジン5の機構を示す概略構成図である。この
レーザプリンタ2によれば、上下2段の給紙カセット1
0a,10bのいずれか、例えば上段の給紙カセット1
0aの用紙スタック11aから給紙ローラ12によって
用紙11が給送され、その用紙11はレジストローラ対
13によってタイミングをとられた後、感光体ドラム1
5の転写位置へ搬送される。
【0047】メインモータ14により矢示方向に回転駆
動される感光体ドラム15は、帯電チャージャ16によ
ってその表面が帯電され、書込みユニット26からのP
WM変調されたスポットで走査されて表面に静電潜像が
形成される。
【0048】この潜像は、現像ユニット17によってト
ナーを付着され可視像化され、そのトナー像は、レジス
トローラ対13よって搬送されてきた用紙11上に転写
チャージャ18の作用により転写され、転写された用紙
は感光体ドラム15から分離され、搬送ベルト19によ
って定着ユニット20に送られ、その加圧ローラ20a
によつて定着ローラ20bに圧接され、その圧力と定着
ローラ20bの温度とによって定着される。
【0049】定着ユニット20を出た用紙は、排紙ロー
ラ21によって側面に設けられた排紙トレイ22へ排出
される。一方、感光体ドラム15に残留しているトナー
は、クリーニングユニット23によって除去されて回収
される。また、このレーザプリンタ2内の上方には、そ
れぞれコントローラ3,エンジンドライバ4及び内部I
/F6を構成する複数枚のプリント回路基板24が搭載
されている。
【0050】図4は、図2に示した書込みユニット26
の構成例を示す要部斜視図である。この書込みユニット
26は、LD(レーザダイオード)ユニット50と、第
1シリンダレンズ51,第1ミラー52,結像レンズ5
3と、ディスク型モータ54と、それにより矢示A方向
に回転されるポリゴンミラー55とからなる回転偏向器
56と、第2ミラー57,第2シリンダレンズ58、及
び第3ミラー60,シリンダレンズからなる集光レンズ
61,受光素子からなる同期センサ62とを備えてい
る。
【0051】そのLDユニット50は、内部にレーザダ
イオード(以下「LD」という)と、このLDから射出
される発散性ビームを平行光ビームにするコリメータレ
ンズとを一体に組込んだものである。第1シリンダレン
ズ51は、LDユニット50から射出された平行光ビー
ムを感光体ドラム15上において副走査方向に整形させ
る機能を果し、結像レンズ55は第1ミラー52で反射
された平行光ビームを収束性ビームに変換し、ポリゴン
ミラー55のミラー面55aに入射させる。
【0052】ポリゴンミラー55は、各ミラー面55a
を弯曲させて形成したRポリゴンミラーとして、従来第
2ミラー57との間に配置されていたfθレンズを使用
しないポストオブジエクト型(光ビームを収束光とした
後に偏向器を配置する型式)の回転偏向器56としてい
る。
【0053】第2ミラー57は、回転偏向器56で反射
されて偏向された光ビーム(走査ビーム)を感光体ドラ
ム15に向けて反射する。この第2ミラー57で反射さ
れた走査ビームは、第2シリンダレンズ58を経て感光
体ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポット
として結像する。
【0054】また、第3ミラー60は回転偏向器56で
反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査領
域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ62
側に向けて反射する。第3ミラー60で反射され集光レ
ンズ61によって集光された光ビームは、同期センサ6
2を構成する例えばフォトダイオード等の受光素子によ
り、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変換さ
れる。
【0055】図5は、図2におけるドット補正部7の概
略構成を示すブロック図であり、図6はその要部(FI
FOメモリ72とウインドウ73)の具体的構成例を示
す図である。このドット補正部7は、パラレル/シリア
ル・コンバータ(以下「P/Sコンバータ」と略称す
る)71,FIFOメモリ72,ウインドウ73,パタ
ーン認識部74,パターンメモリ75,ビデオデータ出
力部76,及びこれらを同期制御するタイミング制御部
77とによって構成されている。
【0056】P/Sコンバータ71は、図2に示したコ
ントローラ3から転送されるビデオデータがパラレル
(8ビット)データの場合、それをシリアル(1ビッ
ト)データに変換してFIFOメモリ12へ送るために
設けてあり、ドットの補正に関して基本的には関与しな
い。コントローラ3から転送されるビデオデータがシリ
アルデータの場合には、このP/Sコンバータ71は不
要である。
【0057】FIFOメモリ72は、先入れ先出しのメ
モリ(First In First Out memory)であり、図6に示す
ようにコントローラ3から送られてきた複数ライン分
(この実施にでは6ライン分)のビデオデータを格納す
るラインバッファ72a〜72fがシリアルに接続され
ている。
【0058】ウインドウ73は、図6に示すようにコン
トローラ3からP/Sコンバータ71を介して送出され
るシリアルのビデオデータ1ライン分と、FIFOメモ
リ72の各ラインバッファ72a〜72fから出力され
る6ライン分との計7ライン分のデータに対して、各々
11ビット分のシフトレジスタ73a〜73gがシリア
ルに接続されおり、パターン検出用のウインドウ(サン
プル窓:図7にその形状例を示す)を構成している。
【0059】中央のシフトレジスタ73dの真中のビッ
ト(図6に×印で示している)がターゲットとなる注目
ドットの格納位置である。なお、このウインドウ73を
構成する各シフトレジスタ73a〜73gの内、シフト
レジスタ73aと73gは7ビット、シフトレジスタ7
3bと73fは8ビットで足り、図6に破線で示す部分
は無くてもよい。
【0060】このFIFOメモリ72を構成するライン
バッファ72a〜72f及びウインドウ73を構成する
シフトレジスタ73a〜73gの内のビデオデータが順
次1ビットずつシフトされることによって、注目ドット
が順次変化し、その各注目ドットを中心とするウインド
ウ73のビデオデータを連続的に抽出することができ
る。
【0061】パターン認識部74は、ウインドウ73か
ら抽出したドット情報をもとに、ターゲットとなってい
るドット(注目ドット)及びその周囲の情報、特に画像
データの黒ドツトと白ドツトの境界の線分形状の特徴を
認識し、その認識結果を定められたフォーマットのコー
ド情報にして出力する。このコード情報がパターンメモ
リ75のアドレスコードとなる。このパターン認識部7
4とウインドウメモリ73との関係については後で詳述
する。
【0062】パターンメモリ75は、パターン認識部7
4から出力されるコード情報をアドレスとして、予め記
憶された補正データを読み出して、レーザ駆動用のビデ
オデータを出力する。これが補正されたドツトパターン
となる。この出力は、コントローラ3から送られてきた
ビデオデータの1ドット毎にその正規の幅すなわちレー
ザ発光時間を複数に分割(後述する実施例では10分
割)した値の整数倍(10分割の場合の最大値は10
倍)の情報としてパラレル出力される。
【0063】ビデオデータ出力部76は、パターンメモ
リ75から出力されたパラレル情報をシリアル化してプ
リンタエンジン4へ送出し、その書込みユニット26に
設けられた光源であるLDユニツト50のレーザダイオ
ードをON/OFFする信号源とする。
【0064】タイミング制御部77は、エンジンドライ
バ4から1ページ分の書き込み期間を規定するFゲート
信号、1ライン分の書き込み期間を規定するLゲート信
号、各ラインの書き込み開始及び終了タイミングを示す
Lシンク信号、1ドット毎の読み出し及び書き込みの同
期を取る画像クロックWCLK、及びリセット信号を入
力し、上述の各部ブロック71〜76に対してその動作
の同期をとるために必要なクロック信号等を発生する。
【0065】なお、パターンメモリ75の補正データ
は、コントローラ3のMPU31あるいはエンジンドラ
イバ4のCPU41によりROM32又は42から選択
的にロードしたり、ホストコンピュータ1からダウンロ
ードすることもでき、そうすれば画像データの被補正パ
ターンに対する補正データを容易に変更することが可能
である。
【0066】図1は、パターン認識部74の内部構成及
びウインドウ73との関係を示すブロック図である。サ
ンプル窓であるウインドウ73は、中央のコア領域(C
ore)73Cと、その上領域(Uppe)73U及び下領域
(Lower)73Dと、左領域(Left)73L及び右領域
(Right)73Rに区分される(その詳細は後述す
る)。中央のコア領域は、以下に説明する第1実施例で
は3×3ビットであり、後述する第2実施例では5×5
ビットである。
【0067】パターン認識部74は、コア領域認識部7
41,周辺領域認識部742,マルチプレクサ743,
744,傾き(Gradient)計算部745,位置(Posi
tion)計算部746,判別部747,及びゲート748
によって構成されており、周辺領域認識部742はさら
に、上領域認識部742U,右領域認識部742R,下
領域認識部742D,及び左領域認識部742Lによっ
て構成されている。これらの各部の作用については後述
する。
【0068】ここで、マッチングのためのウインドウの
領域分割とその検出パターン及び使用領域について、図
7乃至図18によって説明する。
【0069】(1)ウインドウ 第1実施例で使用するウインドウ73は、図7に破線で
囲んで示すように7(height)×11(width)のサンプル
窓であり、実際には図6に示したように7ラインのシフ
トレジスタ73a〜73gで構成されている。
【0070】また、各ラインは11ビットのレジスタで
構成されている。その合計77ビットのレジスタ出力の
うち、破線で囲んで示す49ドット分が特定パターンす
なわち水平または垂直に近い線分(厳密に言えば黒ドッ
ト領域の境界)の検出に使用される。
【0071】(2)コア領域 図7に破線で示したウインドウ73内の細い実線で囲ん
だ領域が3×3ドットのコア領域73Cである。コア領
域内73Cの中心のドットが補正の対象となる注目画素
(ターゲットドット)である。
【0072】図8乃至図10は1ドット幅の線分のコア
領域73C内に現れるパターン例を示している。これら
の図中の黒丸は黒ドット、二重丸は白ドット、三角形は
不定(黒,白どちらであっても構わない)を示してい
る。
【0073】図8の(イ)〜(ニ)は傾き45度(1/1)
の線分パターンの種類であるが、これらのパターンは第
1実施例では補正の対象としない。ジャギーとして認識
されるのは水平に近い線分の場合は傾きが1/2以下の
時、垂直に近い線分の場合には傾きが2/1以上の時で
ある。
【0074】水平に近い線分と垂直に近い線分の認識は
同等の方法で行なわれる。マッチング用のパターンが他
方に対して90度回転したものという違いだけである。
従って、以下の説明では水平に近い線分についてのみ説
明する。
【0075】図9の(イ)〜(ト)は水平に近い1ドット幅
の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を例
示する。1/2以下の傾きの場合、コア領域内に現れる
パターンは次の二通りがある。ジャギーの根源となる段
差(変化点)を捉えた場合には1/2の傾きを持った線
分(ロ,ハ,ホ,ヘ)となり、それ以外は直線(イ,
ニ,ト)となる。
【0076】図10の(イ)〜(ト)は垂直に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。この図8乃至図10に示す各パターンを基本
パターンとして記憶し、実際のコア領域73C内のパタ
ーンを捉えてこれらの各パターンとのマッチングをとれ
ば、そのパターンは補正の必要がないのか、水平に近い
線分の一部となり得るのか、あるいは垂直に近い線分の
一部となり得るのかを容易に識別できる。
【0077】(3)周辺領域 ジャギーパターンの検出において、コア領域73Cに現
れるパターンについて上述したが、図9及び図10に示
したパターンの線分が、水平又は垂直の直線でなく傾き
1/2以下又は2/1以上の線分の一部であるか否かを
確実に判断するには、コア領域73Cの周辺の状態を調
べる必要がある。
【0078】そのため、図11に太い実線で囲んで示す
周辺領域を設けている。この図11の(イ)は右領域73
R、(ロ)は左領域73L、(ハ)は上領域73U、(ニ)は
下領域73Dをそれぞれ示す。これらの各周辺領域の両
端の1ドットずつは互いに隣接する2つの領域に重複し
ている。
【0079】これらの各周辺領域73R,73L,73
U,73Dは、それぞれさらに細分化した3つのサブ領
域に分けられる(但し各その中央部の領域は重複して使
用される)。すなわち、右領域73R及び左領域73L
は、それぞれ図12の(イ)〜(ハ)に示す右サブ領域73
Ra,73Rb,73Rc及び左サブ領域73La,7
3Lb,73Lcに分けられ、上領域73U及び下領域
73Dは、それぞれ図13の(イ)〜(ハ)に示す上サブ領
域73Ua,73Ub,73Uc及び下サブ領域73D
a,73Db,73Dcに分けられる。
【0080】このように細分化したのは回路設計の容易
さのためである。これらのサブ領域のどれを使用してパ
ターン検出を行なうかは、この各周辺領域73R,73
L,73U,73Dに接するコア領域73C内における
検出パターンの黒ドットと白ドットの境界(線分)の状
態によって判断される。
【0081】すなわち、コア領域73C内における線分
の検出パターンが水平に近く傾きが1/2以下の場合に
は、図11の(イ)に示す右領域73R又は(ロ)に示す左
領域73Lあるいはその両方を調べればよい。また、線
分の検出パターンが垂直に近く傾きが2/1以上の場合
には、同図の(ハ)に示す上領域73U又は(ニ)に示す下
領域73Dあるいはその両方を調べればよい。
【0082】その場合、図14又は図15に示すよう
に、コア領域73C内における線分の検出位置によっ
て、各周辺領域のうちの特定のサブ領域のみを調べれば
よいのである。図14の例では左サブ領域73Lbと右
サブ領域73Raを、図15の例では上サブ領域73U
bと下サブ領域73Dcを調べればよい。なお、図14
の場合は右サブ領域73Raのみ、図15の場合は上サ
ブ領域73Ubのみを調べるようにしてもよい。
【0083】次に、図1に示したパターン認識部74を
構成する各ブロック741〜748からの各出力信号に
ついて説明する。
【0084】(1)コア領域認識部741の出力信号 H/V:水平に近い線分か垂直に近い線分かを示す信号
で、水平に近い線分の時ハイレベル“1”,垂直に近い
線分の時ローレベル“0”となる。
【0085】DIR0〜1:線分の傾き方向を示す2ビ
ットのコード化された信号。DIR1とDIR0の2ビ
ットで次の4種類の情報を表わす。
【0086】B/W:注目ドツト(画素)が黒か白かを
示す信号で、注目ドットの内容がそのまま出力される。
したがって、注目ドットが黒であれば“1”、白であれ
ば“0”である。
【0087】U/L:注目ドットが白の時、その注目ド
ットの位置は線分に対して上側(右側)なのか下側(左
側)なのかを示す信号で、上側(右側)であれば“1”、
下側(左側)であれば“0”となる。
【0088】GST:注目ドットが傾き(Gradient)計
算のスタート点か否かを示す信号で、注目ドットがジャ
ギーの根源となっている段差(変化点)のスタート点で
ある場合は“1”でその他の場合は“0”となる。
【0089】RUC:コア領域73C内のパターンに対
して右領域73R又は上領域73Uの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。
【0090】LLC:コア領域73C内のパターンに対
して左領域73L又は下領域73Dの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。なお、RUC,LLC共に
“1”の時はコア領域73C内の線分パターンは水平ま
たは垂直であり、RUC,LLC共に“0”の時はマッ
チング不要である。
【0091】CC0〜1:コア領域73C内の線分パタ
ーンの連続ドット数を示す2ビットの情報で、「0〜
3」の数値を示す。
【0092】RUAS0〜1:右領域73R又は上領域
73U内の三つのサブ領域のうちの一つを指定する2ビ
ットの信号。
【0093】(2)周辺領域認識部742の出力信号 cn0〜2:コア領域73C内の特定のドットに対する
周辺領域内での水平または垂直方向の連続ドット数を示
す3ビットの情報で、「0〜4」の数値を示す。
【0094】dir0〜1:サブ領域内のマッチング検
出により検出された線分パターンの傾き方向を示す2ビ
ットの信号で、前述のDIR0〜1と同様なコード化が
なされる。
【0095】(3)マルチプレクサ(MUX)743,
744の出力信号 RUCN0〜2:右領域73R又は上領域73U内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビツトの情
報。 RUDIR0〜1:右領域73R又は上領域73U内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0096】LLCN0〜2:左領域73L又は下領域
73D内における水平または垂直な連続ドット数を示す
3ビツトの情報。 LLDIR0〜1:左領域73L又は下領域73D内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0097】(4)判別部747の出力信号 DIR0〜1:コア領域認識部741からの信号DIR
0〜1と同じ。 NO−MATCH:認識した線分において補正すべきパ
ターンが無かったことを示す(補正すべきパターンが無
かったとき“1”になる)信号。
【0098】(5)傾き計算部745の出力信号 G0〜3:認識した線分の傾きの度合い(GRADIENT)を
表わす4ビットのコード情報。この傾きの度合いは数学
的な傾き角度ではなく、注目している線分パターンの水
平又は垂直方向の連続ドット数で表わす。すなわち1ド
ットの段差が生じるまでの上記連続ドット数が傾き度合
い(角度)に対応する。
【0099】(6)位置計算部746及びゲート748
の出力信号 p0〜3:注目ドットの位置(POSITION)を表わす4ビ
ットのコード情報で、水平に近い線分の場合は連続ドッ
ト内の左端から注目ドットまでのドット数、垂直に近い
線分の場合には連続ドツト内の下端から注目ドットまで
のドット数。
【0100】P0〜3:ゲート748から出力される位
置コードで、判別部747からの信号NO−MATCH
が偽(“0”)のときにはp0〜3がそのまま出力さ
れ、真(“1”)のときには「0」となる。
【0101】次に、図1に示したパターン認識部74に
おける各ブロックの、この第1実施例の場合の作用を簡
単に説明する。コア領域認識部741は、ウインドウ7
3のコア領域73C内の各ドツトのデータを抽出して取
り込み、その中心の注目ドツトに関して各種判断及び計
数等を実行して、上述した各信号H/V,B/W,U/
Lをパターンメモリ75へ出力すると共に、H/Vすな
わち水平に近い線分か垂直に近い線分かによって、マル
チプレクサ743と744の入力をそれぞれ切り換え
る。
【0102】さらに、どの周辺領域の状態を判断する必
要があるかを示すRUC,LLCを傾き計算部745と
判別部747へ出力し、注目ドットが段差のスタート点
であるか否かを示すGSTを位置計算部746へ出力す
る。また、線分の傾き方向を示すコード情報であるDI
R0〜1を判別部747へ出力する。
【0103】そして、コア領域内の連続ドット数を示す
CC0〜1を傾き計算部745へ、上領域73U及び右
領域73Rの三つのサブ領域の一つを指定するRUAS
0〜1を周辺領域認識部742の上領域認識部742U
及び右領域認識部742Rへ、下領域73D及び左領域
73Rの三つのサブ領域の一つを指定するLLAS0〜
1を下領域認識部742D及び左領域認識部742Lへ
それぞれ出力する。
【0104】周辺領域認識部742は、上領域認識部7
42U,右領域認識部742R,下領域認識部742
D,及び左領域認識部742Lが、それぞれウインドウ
73の上領域73U,右領域73R,下領域73D,左
領域73Lのそれぞれ指定されたサブ領域内の各ドット
データ抽出して取り込み、その線分パターンを認識
し、その領域内の連続ドット数を示すcn0〜2及び線
分の傾き方向を示すdir0〜1を、マルチプレクサ7
43又は744へ出力する。
【0105】マルチプレクサ743は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は上領域認識部7
42Uからの情報を、“1”の時は右領域認識部742
Rからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をRUCN0〜2として傾き計算部745へ、線
分の傾き方向をRUDIR0〜1として判別部747へ
出力する。
【0106】マルチプレクサ744は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は下領域認識部7
42Dからの情報を、“1”の時は左領域認識部742
Lからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をLLCN0〜2として傾き計算部745及び位
置計算部746へ、線分の傾き方向をLLDIR0〜1
として判別部747へ出力する。
【0107】判別部747は、上記各コード情報DIR
0〜1,RUDIR0〜1,LLDIR0〜1及び信号
RUC,LLCを入力してドツト補正する必要があるか
否かを判別し、必要があると判別すると認識された線分
の傾き方向を示すコード情報DIR0〜1を出力すると
共に、判別信号N0−MATCHを“1”にする。この
信号によってゲート748を閉じて、位置情報P0〜3
を出力させないようにする。
【0108】傾き計算部745は、それぞれ連続ドツト
数を示すコード情報CC0〜1,RUCN0〜2,及び
LLCN0〜2と、信号RUC,LLCを入力して、認
識した線分パターンの傾き度合い(GRADIENT)をその連
続するドット数として算出し、コード情報G0〜3を出
力する。
【0109】位置計算部746は、ウインドウ73の左
領域73L又は下領域73D内の連続ドツト数を示すコ
ード情報LLCN0〜2と信号GSTとを入力して、注
目ドットの位置(POSITION)を算出して、コード情報p
0〜3(=P0〜3)を出力する。
【0110】ここで、この傾き計算部747と位置計算
部746における傾き及び位置の計算方法について説明
する。傾き度合い(GRADIENT)及び位置(POSITION)
は、前述したコア領域認識部741から出力される情報
であるGST(1−GST=notGST とする),C
C,RUC,LLCと、周辺領域認識部742からマル
チプレクサ743,744を通して出力される情報であ
るRUCN,LLCNとから、次の数1及び数2の式に
よって計算される。
【0111】
【数1】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN)
【0112】
【数2】 POSITION=GST+notGST×(LLCN+2)
【0113】具体的な計算例を、図16乃至図18に示
す線分パターンの例で示す。なお、各図におけるd行6
列のドットが注目(ターゲット)ドットである。
【0114】(1)図16に示す例 ウインドウ73のコア領域73C内で、注目ドットが段
差のスタート点になっておらず、連続ドット数は3で、
右領域73R及び左領域73Lの状態も判断する必要が
あるので、コア領域認識部741から出力される上記各
情報は、GST=0,CC=3,RUC=1,LLC=
1となる。
【0115】左右の周辺領域内73R,73L内でコア
領域73Cの線分パターンに続く水平なドット数はいず
れも1であるから、MUX743,744から出力され
る上記各情報は、RUCN=1,LLCN=1となる。
したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の数3
で傾きと位置を算出することができる。
【0116】
【数3】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×1)+(1×1)=3+1+1=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(1+2)=0+1×3=3 (位置:3)
【0117】(2)図17に示す例 図16に示した各ドットのデータが右方へ1ビットだけ
シフトした時の線分パターンを示し、図16の場合と異
なるのは、右領域73R内での水平方向の連続ドット数
が2になり、左領域73L内での水平方向の連続ドット
数は0になるので、RUCN=2,LLCN=0となる
点だけであり、他の各情報は図16の場合と同じであ
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数4で傾きと位置を算出することができる。
【0118】
【数4】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×2)+(1×0)=3+2+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(0+2)=0+1×2=2 (位置:2)
【0119】(3)図18に示す例 図17に示した各ドットのデータが右方へさらに1ビツ
トだけシフトした時の線分パターンを示し、ウインドウ
73のコア領域73C内で、注目ドットが段差のスター
ト点になっており、連続ドット数は2で、右領域73R
の状態も判断する必要があるが左領域73Lの状態は判
断する必要がないので、コア領域認識部741から出力
される上記各情報は、GST=1,CC=2,RUC=
1,LLC=0となる。
【0120】右領域73R内でコア領域73Cの線分パ
ターンに続く水平なドット数は3、左領域73L内での
それは4であるから、MUX743,744から出力さ
れる上記各情報は、RUCN=3,LLCN=4とな
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数5で傾きと位置を算出することができる。
【0121】
【数5】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =2+(1×3)+(0×4)=2+3+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =1+(1−1)×(4+2)=1+0×6=1 (位置:1)
【0122】以上は水平に近い線分パターンの場合の計
算例であるが、垂直に近い線分パターンの場合も、RU
CNが上領域73U内の連続ドット数に、LLCNが下
領域73D内の連続ドット数になるだけであり、数1に
よって傾き度合い(GRADIENT)を、数2によって位置
(POSITION)をそれぞれ上述の各例の場合と同様に算出
できる。
【0123】次に、この実施例によるドットの補正方法
について説明する。まず水平に近い線分の補正について
図14,図19,及び図21等によって説明する。
【0124】図19に示す7×11のビデオ領域中で、
破線で示す丸がコントローラ3から転送されてきたドッ
ト情報であり、ハッチングを施した部分は補正によりド
ット径を変更(レーザONのパルス幅を変更)されたも
のか、またはドットを追加されたものである。コントロ
ーラ3から転送されてきた破線で示す情報は、この図か
ら明らかなように1/5の段差のジャギーを伴った水平
に近い線分である。この図19では、d行の補正結果に
よるレーザのON/OFFの状態を下方に示している。
【0125】図14はこの図19のd行9列目のドット
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図1に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図21の(イ)〜(ニ)におけ
る図14の欄に示す。
【0126】これらの信号の内H/V,DIR1,DI
R0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、図
5に示したパターンメモリ75のアドレス入力となり、
そのアドレスに対応するデータが補正後のビデオデータ
としてパターンメモリ75から読み出され、ビデオ出力
部76から図2のエンジンドライバ4へ送出され、書込
みユニツト26のレーザ駆動用信号となる。
【0127】その結果、図19のd行9列目のドツトを
書き込む時のレーザONのパルス幅が、例えばフルドッ
トの時のパルス幅の6/10に減少し、それによって形
成されるドット径が破線で示すフルドツトに対してハッ
チングを施して示す部分のように6/10に減少する。
【0128】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図19に示す各ドットがハッチングを施して示
すように補正される。この場合、コントローラ3から転
送されてきたデータが白のドットでも、その周辺の線分
パターンの認識により、必要に応じて最適な径の補正ド
ットが付加される。このような、ドット径の減少あるい
は補正ドットの径(レーザONのパルス幅)は、フルド
ット径の整数分の一(この例では1/10)を単位とし
てなされる。
【0129】図19に示す補正後のドット配列は段差部
に隙間ができてしまうように見えるが、実際のレーザプ
リンタの印字結果はこのように細密なものではなく、若
干のボケ(広がり)が生じるためこれらの隣接したドッ
ト間はつながって一体化し、それによってジャギーが補
正されて僅かに傾斜した滑らかな直線が形成される。
【0130】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドツトが2ドット行以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、白ドット領域側
に補正ドツトが付加される部分に隣接する元の黒ドット
は径を減少させる補正は行なわず、当然ながら黒ドット
領域側には補正ドツトの付加は行なわない。
【0131】例えば、図19において水平に近い線分パ
ターンの図で下側が全て黒ドット領域であった場合に
は、e行2列と3列及びd行7列と8列の黒ドットは破
線の丸で示すフルドットのままにし、e行4列と5列及
びd行9列とA列の補正ドットの付加は行なわない。
【0132】次に、垂直に近い線分の補正について図1
5,図20,及び図21等によって説明する。図20に
示す7×11のビデオ領域中で、破線で示した丸がコン
トローラ3から転送されてきたドット情報であり、ハッ
チングを施した部分は補正によりドット位置を変更され
たものである。コントローラ3から転送されてきた破線
で示す情報は、この図から明らかなように、3/1の段
差のジャギーを伴った垂直に近い線分である。なお、b
行の補正結果によるレーザのON/OFFの状態を図2
0の下方に示している。
【0133】図15には、図20のb行5列目のドツト
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図1に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図21の(イ)〜(ニ)におけ
る図15の欄に示す。
【0134】これらの信号の内H/V,DIR1,DI
R0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、図
5に示したパターンメモリ75のアドレス入力となり、
そのアドレスに対応するデータが補正後のビデオデータ
としてパターンメモリ75から読み出され、ビデオ出力
部76から図2のエンジンドライバ4へ送出され、書込
みユニツト26のレーザ駆動用信号となる。
【0135】その結果、図20のb行5列目のドツトを
書き込む時のレーザONのパルスが、その幅は変わらな
いが位相がパルス幅の1/3だけ遅れたものとなる。そ
れによって形成されるドット径も破線で示す元の位置か
らハッチングを施して示すように径の1/3だけ図で右
へずれる。
【0136】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図20に示す各ドットがハッチングを施して示
すようにその水平方向の位置が補正され、ジャギーのな
い僅かに傾斜した直線が形成される。この場合も、フル
ドツト径の整数分の一を単位として、ドツトの位置を水
平方向に補正することができる。
【0137】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドツトが2ドット列以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、黒ドット領域側
から白ドット領域側に位置をずらした補正ドットが必要
な場合には、元の黒ドットは元の位置のまま残して、新
たに位置をずらした補正ドットを付加する。
【0138】例えば、図20において垂直に近い線分パ
ターンの図で左側が全て黒ドツト領域であった場合に
は、b行5列とe行6列の元の黒ドットは破線の丸で示
す元の位置のまま残し、それよりも1/3ドツト径分だ
け右(白ドット領域側)へずれたハッチングを施して示
す補正ドットを付加する。
【0139】なお、c行6列及びf行7列の破線の丸で
示す元の黒ドットは、それよりも1/3ドツト径分だけ
左(黒ドット領域側)へずれたハッチングを施して示す
位置に補正される。このようにすると、黒ドット領域内
で2つの黒ドットが重なる部分が生じるが、レーザON
のパルスが連続するだけであり、何ら問題はない。
【0140】次に、この第1実施例による実際の文字デ
ータに対するドット補正例を説明する。図2のコントロ
ーラ3でビツトマップに展開されて作成された印字デー
タ中に、図22に示すような21×19ドツトで英文字
「a」を印字するためのデータ(ハッチングを施してあ
る部分が黒ドット領域で他の部分は白ドット領域)があ
ったと仮定して、これを補正する場合を例に説明する。
【0141】この印字データを前述したウインドウ(図
7参照)73で順次捉えて、その黒ドット領域の白ドッ
ト領域との境界の線分パターンを認識すると、図23に
示すように文字「a」の輪郭線となるが、かなりのジャ
ギー(段差部)が存在する。この輪郭線の内、補正する
必要があるのは傾斜した水平に近い線分と垂直に近い線
分の部分であるから、ドット補正のために注目ドットと
して検出されるのは、図24にハッチングを施して示す
ドットである。
【0142】そのうち、図25に「H」で示すのが水平
に近い線分の注目ドット、「V」で示すのが垂直に近い
線分の注目ドットである(信号H/Vに対応する)。図
26に示す矢印は、各注目ドットに対する線分の傾き方
向を示し、右上がりの傾斜がDIR=“01”で、右下
がりの傾斜がDIR=“10”である。なお注目ドット
の直線部分は、近い方の傾きを自己の傾きとする。
【0143】図27は検出する注目ドツトの中で元のデ
ータが白であったドット(画素)の黒ドットに対する位
置の判別結果を示し、Uは上(Upper),Rは右(Rig
ht),LOは下(Lower),LEは左(Left)を示し
ている。
【0144】図28には各注目ドツトに対する前述した
傾き度合い(GRADIENT)の算出結果を、図29には同じ
く前述した位置(POSITION)の算出結果を示す。これら
は何れも連続するドット数で表わされる。
【0145】そして、前述のように図1の右端に示すパ
ターン認識部74の各出力信号をアドレスコードとし
て、図5のパターンメモリから順次読み出される補正さ
れた各ドツトのビデオデータによって形成されるドット
パターンは図30に示すようになる。
【0146】この図中で黒丸は水平に近い線分の補正ド
ットを、斜線を施した丸は垂直に近い線分の補正ドット
を、その他のハッチングを施した部分は黒ドツト領域内
の補正を受けないフルドットを表わしている。
【0147】このように、検出された注目ドットに対し
て補正の形態が選択され、前述したように補正を受ける
ものと元のデータがそのまま使用されるものとがある。
補正しない場合の黒ドット(B/W=“1”)は、レー
ザONのパルス幅を100%(10/10)にする。白ド
ツト(B/W=“1”)は勿論レーザONのパルス幅を
0%にする。
【0148】こうして文字の輪郭線及びそれに隣接する
必要な部分のドツト補正を行なうことにより、図22に
示したような補正前の文字パターンに比べて輪郭線のジ
ャギーが大幅に減少し、滑らかで美しい書体の文字をプ
リントすることができる。しかも、多数のテンプレート
のデータを記憶したり、その各テンプレートとそれぞれ
突合せ(マッチング)処理を行なう必要がないので、比
較的安価な装置で実現でき、高品質の補正を効率良く行
なうことができる。
【0149】次に、この発明による画像データ補正方法
の第2実施例について、図31以降を参照して説明す
る。なお、この補正方法を実施する画像データ処理装置
は、図1乃至図6によって説明した前述のレーザプリン
タと同様なものでよいので、その説明は省略する。
【0150】この第2実施例では、前述の第1実施例で
図1及び図7等に示したウインドウ73のコア領域73
Cを、図31に示すように5×5ビットとし、それに応
じて上領域73U及び下領域73Dの幅と、左領域73
L及び右領域73Rの高さもそれぞれ2ビツトずつ広げ
ている。したがって、ウインドウ73全体の形状は図3
1に破線で囲んで示すようになり、その幅は13ビツト
で高さが9ビツトとなる。
【0151】以下、この第2実施例による画像データ補
正方法について、その特徴とする点を順次説明する。 (1)1ドット幅の線分と2ドット幅以上の線分の判別 1ドット幅の線分(1ドットライン)はビーム形による
影響を受け易い。従って1ドットラインと2ドット幅以
上の線分(2ドットライン以上)の場合とでは、前述し
たように補正データを変えた方がよい。
【0152】そこで、コアマトリクスにより1ドットラ
インか2ドット幅以上の線分かを判別する。図32にそ
のためのコアマッチングパターンを示す。これは、図1
に示したコア領域認識部741に格納されるジャギー検
出用コアパターンであり、図31に示したコア領域73
Cのパターンとマッチングがとられる。
【0153】図32(A)〜(M)は水平に近い線分の
一部を検出するコアパターンであり、それぞれコアパタ
ーン・コード(core pattern code)を1〜13とし、
x行3列目が注目画素(その時点での補正対象)であ
る。垂直に近い線分の検出には、この図32の(A)〜
(M)をそれぞれ90度回転したものを用いる。図32
の(a)〜(f)はマッチングをとるべきドットの種類
を示す。
【0154】これらのコアマッチングパターンを用い
て、図31に示したコア領域73C内の対象画像データ
とマッチングをとる際には、まず図32の(A)〜
(M)のパターンのうち、(a)の黒ドット及び(b)
の白ドットが一致するものを検出する。そこで、コアパ
ターン・コードの番号を決定する。
【0155】その決定したコアパターン・コードに対し
て、図32の(c)に示す「2個対の内どちらかが(ど
ちらか一方または両方)が黒のパターン」により補正の
要否(どちらかが黒でなければ、中間調パターンか、文
字や図形の角であるので補正をしない)を、(e)に示
す「連続性のチェック用パターン」により周辺領域チェ
ックの要否(これが黒ならそれに隣接する周辺領域チェ
ックする必要がない)を、(d)に示す「1ドットライ
ンかどうかのチェック用パターン」により1ドット幅の
線分か2ドット幅以上の線分かを、それぞれ判別する。
【0156】コアパターン・コードの番号が決定された
ものに対し、1ドットラインかどうかのチェック用パタ
ーンの全てのドットが黒の場合は、2ドット幅以上の線
分であると判断する。このチェック用のパターンの全ド
ット中で1個でも白ドットがある場合には1ドット幅の
線分と見なす。
【0157】この判断結果は、1ビットのフラグで表現
出来る。このフラグ情報が図53に示すパターンメモリ
アドレス割当に示すRAMアドレスのA3ビットとな
る。このA3ビットの情報(例えば、1ドットラインで
あれば“1”,そうでなければ“0”)により、パター
ンメモリ75(図5)の補正データ読み出す領域を切り
換えることによって、1ドット幅の線分と2ドット幅以
上の線分との補正内容を変えることが出来る。
【0158】図33の(A)に示すような1ドット幅の
水平に近い線分の場合には、ポジション(POSITION)1
〜5のドットは同図(B)に示すように中央のボジショ
ン3のドットを除いて全て補正対象になるが、図34の
(A)に示すような2ドット幅以上の線分の場合には、
同図(B)に示すようにポジション4と5のドットは黒
側に入っているので補正対象としない。すなわちドット
径あるいは幅を小さくしない。
【0159】垂直に近い線分の場合も、図35の(A)
に示すような1ドット幅の線分の場合には、ポジション
(POSITION)1〜5のドットは同図(B)に示すように
中央のボジション3のドットを除いて全て補正対象にな
るが、図36の(A)に示すような2ドット幅以上の線
分の場合には、同図(B)に示すようにポジション4と
5のドットは黒側に入っているので補正対象としない。
すなわちドット幅を小さくしない。
【0160】ここで、ポジション(POSITION)とは、対
象とするドット(注目画素)の水平あるいは垂直方向に
連続する線分の最初のドットからの位置(ドット数)を
示す数値で、前述の第1実施例の場合と同様に各注目ド
ットに対して数2によって算出される。但し、第1実施
例では1〜5の数値であったが、この第2実施例では1
〜7の数値(3ビットのコード)になる。そして、図5
3示すパターンメモリアドレス割当に示すRAMアドレ
スのA0〜A3ビットが割り当てられる。
【0161】(2)直線か円弧かの判別 円弧となり得る部分の補正を直線の補正と同等にしてし
まうと、中央に窪みが出来てしまう。円弧を独立して抽
出すれば、ドットの付加削除が思いのままにできるの
で、滑らかに湾曲した円弧に補正することができる。す
なわち、円弧の判断を行うか否かの設定フラグを設ける
ことにより、最適な補正処理を行うことができる。
【0162】円弧補正を行なう場合、上又は左側に凸状
の円弧(DIR=1)か、上又は左側に凹状の円弧(D
IR=2)かのコードを出力し、その注目ドットのボジ
ションにより補正データを最適化する。直線の一部とし
て判断する場合(DIR=0)は、注目ドットのポジシ
ョンによりどちらの段差に近いかで方向を決定する。
【0163】図37の(A)は、上側に凹状の円弧とな
る水平に近い線分パターンの一部を示す。この時、図1
に示したブロック図中のパターン認識部74の左領域認
識部742L,コア領域認識部741,及び右領域認識
部742Rは、それぞれ図37の(B),(C),(D)
のパターンについて解析を行う。
【0164】コア領域認識部741は、注目ドット
(白)の水平方向に対する連続性をチェックした結果、
周辺領域認識部742が出力する認識結果を利用すると
き、必要とするのは左領域認識部742Lの認識結果み
でよいと判断できる。この時、コア領域認識部741は
傾き方向を右上りと認識し、左領域認識部742Lは右
下りと認識する。このように指定された隣接する領域で
の傾き方向の認識結果が異なる時に、判別部747(図
1)は円弧と判別し、そのコードをDIR0−1に出力
する。
【0165】このコードには、図53示すパターンメモ
リアドレス割当に示すRAMアドレスのA9,A10ビ
ットが割り当てられ、DIR=0は直線、DIR=1は
上又は左側に凸状の円弧、DIR=2上又は左側に凹状
の円弧、DIR=3はノーマッチを示すコードとする。
【0166】図38の(A)は、左側に凹状の円弧とな
る垂直に近い線分パターンの一部を示す。この時は、図
1に示したブロック図中のパターン認識部74の上領域
認識部742U,コア領域認識部741,及び下領域認
識部742Dが、それぞれ図38の(B),(C),
(D)のパターンについて解析を行う。
【0167】コア領域認識部741は、注目ドット
(黒)の垂直方向に対する連続性をチェックした結果、
周辺領域認識部742が出力する認識結果を利用すると
き、必要とするのは下領域認識部742Dの認識結果み
でよいと判断できる。この時、コア領域認識部741は
傾き方向を右下りと認識し、下領域認識部742Dは右
上りと認識する。したがって、指定された隣接する領域
での傾き方向の認識結果が異なるので、判別部747
(図1)は円弧と判別し、前述の場合と同様にそのコー
ドをDIR0−1に出力する。
【0168】そして、図39の(A)にも示すようなパ
ターンを、直線と判断すると同図の(B)に示すような
補正を行なうことになるが、円弧と判断すれば同図の
(C)に示すように滑らかに湾曲した円弧になるように
補正することができる。
【0169】(3)独立点の補正 1ドットのビーム形は大きめに設定され、隣同志のドッ
トがオーバーラップするようにしてある。そのためハー
フトーンパターン又は黒の中の白ドットが潰れてしま
う。それを防ぐために、ジャギーとして検出された以外
のもので、1又複数の白ドットが黒ドットで囲まれてい
る独立点がある場合に、その周囲の黒ドットを実質的に
小さくするように補正する。
【0170】この実施例では、独立点を直接検出する代
わりに、図32の(A)〜(M)に示したコアマッチン
グパターン、後述する垂直線(図43)と傾斜各45度
の直線(図45)、及び図40に示すコアパターン(黒
丸は黒ドット,白丸は白ドット,無印のドツトは見な
い)のいずれにも該当しないパターンの注目ドツトを独
立点とする。図40の(A)〜(F)に示すコアマッチ
ングパターンにマッングした場合は、その時の注目ドッ
トに対して補正を行なってはならない。
【0171】図41は独立点を含むパターンの一例であ
る。この中央の斜線を施して示す白ドットが黒ドットで
囲まれているので、その周囲の黒ドットの径を小さくす
るか、図42に模式的に示すように、1つの黒ドットに
対するレーザビームの通常の1ドット分の発光幅を1/
nに分けて断続させ、露光エネルギーの間引きを行なう
ことによって、実質的に黒ドットを小さくしたのと同等
な効果、すなわち白ドットが潰れないようにすることが
できる。
【0172】このようにすると、ベタ黒部のトナー消費
量を抑えることもできる。しかし、このとき各スキャン
ラインで同じタイミングで間引きを行なうと縞模様にな
ってしまうので、図42に示したようにスキャンライン
毎に間引くタイミングをずらすようにするとよい。この
ようにすると、実際にはレーザビームは断続的に発光は
せずに細かい周期でパワーが弱まるだけであるから、画
像が不自然になることはない。
【0173】(4)垂直線の太らし 通常、レーザビームプリンタにおけるビームは水平方向
にスキャンされる。そのため、水平線分の描画時にはそ
の長さだけレーザビームがオンし続ける。それに対し、
1ドット巾の垂直線分の描画時にはスキャンライン毎に
独立した1ドットをオンするのみであるため、レーザビ
ームの立ち上がり及び立ち下がり特性によっては1ドッ
ト幅の水平線分と垂直線分の幅が大きく異なる(一般に
垂直線分の方が細くなる)場合がある。
【0174】そこで、図43の(A)〜(D)に示すコ
アマッチングパターン(黒丸は黒ドット,白丸は白ドッ
ト,無印のドツトは見ない)によって、中央の注目ドッ
トが垂直線又はそれに近い直線の水平方向(スキャンラ
イン方向)に隣接する白ドットであった時にそれを検出
して、標準の黒ドット幅の数分の一(1/n)のドット
を付加する補正を行なう。
【0175】それによって、図44に示すように1ドッ
ト幅の垂直線(あるいはそれに近い直線)の両脇に1/
nドットの黒が付加される。実際には、この両脇の付加
ドット分だけレーザビームのオン時間が長くなることに
なり、垂直線を太らせて水平線と同等の太さにすること
ができる。
【0176】(5)45度1ドット線分の太らし 傾斜角が45度又はそれに近い線分はレーザビームプリ
ンタではジャギーは殆ど顕在化しない。しかし、1ドッ
ト幅の垂直線分と同様にレーザビームの短時間照射によ
るドットで線分を構成するため、水平線分に対して細る
傾向にある。
【0177】そこで、図45の(A)〜(D)に示すコ
アマッチングパターン(黒丸は黒ドット,白丸は白ドッ
ト,無印のドツトは見ない)によって、中央の注目ドッ
トが傾斜角が45度又はそれに近い線分の水平方向(ス
キャンライン方向)に隣接する白ドットであった時にそ
れを検出して、標準の黒ドット幅の数分の一(1/n)
のドットを付加する補正を行なう。
【0178】それによって、図46に示すように傾斜角
が45度の直線(あるいはそれに近い直線)の水平方向
の両脇に1/nドットの黒が付加される。実際には、こ
の両脇の付加ドット分だけレーザビームのオン時間が長
くなることになり、45度あるいはそれに近い直線を太
らせて水平線と同等の太さにすることができる。
【0179】(6)POSITION計算 前述したように、対象とするドツト(注目画素)の水平
方向あるいは垂直方向に連続する線分の最初のドットか
らの位置(ドット数)の数値を「POSITION」と称し、第
1実施例の場合と同じく数2の計算式によって求められ
る。この第2実施例では、図31に示したように幅13
ドット×高さ9ドットのウインドウを用いるため水平に
近い線分の場合の POSITION は1〜7であり、垂直に近
い線分の場合の POSITION は1〜5に制限される。
【0180】そして、 POSITION の数値を、ジャギー線
分の傾きが右上りの場合と左上りの場合のいずれか一方
を他方に対して反対になるように入れ替えると、傾斜方
向に係わりなく、 POSITION の数値が同じドットに対し
ては同じ補正を行なえばよいことになる。この POSITIO
N の数値の入れ替えは、傾きの度合いを示すコードであ
る GRADIENT をG,右上がり線分の場合の POSITION を
Pとしたとき、左上り線分の場合の POSITION をP′と
すると、P′=(G+1)−P とする。
【0181】例えば、図47は1ドット幅の水平に近い
線分の例を示し、(A)は右上りの場合、(B)は左上
りの場合であるが、注目画素X3〜X7の POSITION の
数値1〜5を、(A)では左から右へ1,2,3,4,
5としているのに対して(B)では反対に右から左へ
1,2,3,4,5としている。そして、 POSITION の
数値が同じ画素に対しては同じ補正を行なうことによ
り、ジャギーを補正している。
【0182】図48は2ドット幅維持用の水平に近い線
分の例を示し、やはり(A)は右上りの場合、(B)は
左上りの場合であり、注目画素X3〜X7の POSITION
の数値1〜5を(A)に対して(B)では左右反対にし
ている。そして、 POSITION 1,2の画素に対して
(A)も(B)も同じ補正を施こし、 POSITION 3〜5
の画素に対しては補正を行なわない。
【0183】1ドット幅の垂直に近い線分の場合は図4
9の(A)と(B)に示すように、2ドット幅以上の垂
直に近い線分の場合は図50の(A)と(B)に示すよ
うに、それぞれジャギー線分の傾きが左上りの(A)の
場合と右上りの(B)の場合とで POSITION の数値を反
対にすることにより、 POSITION の数値が同じ画素に対
しては同じ補正(又は補正しない)を施すことにより、
ジャギーを補正することができる。
【0184】このようにすることにより、パターンメモ
リから補正データを読み出すためのコード情報中に、線
分の傾斜方向を示すコードが不要になるため、指定コー
ドに必要なビット数を減らすことができ、結果的にメモ
リの容量を減らしてコスト低減を計ることができる。
【0185】この POSITION を示すコードには、図53
に示すパターンメモリアドレスの割当において、RAM
アドレスのA0〜A2の3ビットを割り当てている。な
お、ノーマッチの時はこの3ビットのうち、A2をコア
領域内が全て黒か否かを示すコード(全黒の場合
“1”)に、A0,A1を図42に示したように黒ドッ
トを細分して実質的に小さくする場合にスキャンライン
をカウントしてレーザビームの点滅位相をスキャンライ
ン毎に変えるために使用する。
【0186】(7)パターンメモリの補正データ格納方
式 図5に示したパターンメモリ75には、基本的には前述
した傾きの度合いを示すコードである GRADIENT と、注
目画素の位置を示すコードである POSITION とをアドレ
スとして、図51に模式的に示すように注目画素の補正
データが格納されている。
【0187】GRADIENT をGとすると、G=1は傾き4
5度,G=13(ヘキサでD)は水平線又は垂直線であ
るから、Gは1〜Cの範囲であり、 POSITION をPとす
ると、Pは前項で説明したように1〜7の範囲である。
したがって、図51に太線で囲んで示すアドレス領域
(16×8)に補正データが格納される。したがって、
かなり大きなメモリ領域を専用することになる。
【0188】ところが、ウインドウすなわちサンプル窓
の大きさによってPの検出が制限されるため、サンプル
窓の大きさをm(縦)×n(横)とした場合、例えば水
平に近い線分の場合は(n+1)/2まで(n=13の
この実施例で7まで)のPが検出されるが、それより傾
き角度が大きな場合のはPが一部検出されない。そのた
め、実際に使用されるメモリ領域は図51に示したよう
に階段状のアドレス範囲になる。
【0189】そこで、この実施例ではこの補正データの
範囲をG値が「7」の前後で分割し、その分割した補正
データに対するGのコード(4ビット)の最上位ビット
を削除することによって、G=8〜Cを0〜4にシフト
させることによりGによるアドレスを一部重複させる。
それによって図52に示すように、そのシフトさせたG
に対するPのアドレスが本来のG=1〜7に対するPの
アドレスの空き領域に丁度収まり、全体を8×8のアド
レス領域に格納することができる。
【0190】このようにして補正データをパターンメモ
リに格納することにより、メモリ領域を効率的に使用す
ることができる。そこで、この実施例ではGのコードが
図53に示したようにRAMアドレスのA0〜A2の3
ビットで済み、A3ビットを1ドットラインか2ドット
幅以上のラインかを示すコード(1ドットラインのとき
“1”)としている。
【0191】そして、パターンメモリ75に1ドットラ
イン用の補正データとか2ドット幅以上のライン用の補
正データとを格納し、それをRAMアドレスのA3ビッ
トによって切り換えて使用するようにしている。この2
組の補正データを格納上述の方式によって、図51に示
したのと同等のメモリ領域に格納することができる。
【0192】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像データ処理方法によれば、ビットマップ状に展開
された画像データの所要の各ドットを中心とする所定領
とその複数の周辺領域とから構成されるウィンドウの
所定領域で、文字等の黒ドット領域の境界である輪郭線
の線分形状について、傾きが1/2以下の水平に近い線
分形状又は傾きが2/1以上の垂直に近い線分形状であ
と認識された場合に、上記ウィンドウの所定領域のう
ちその認識された線分形状に関係する領域のみについて
線分形状の特徴を複数ビットのコード情報に置き換え、
少なくともそのコード情報の一部を利用して補正が必要
なドットか否かを判別し、補正が必要なドットに対して
は上記コード情報に応じた補正を行なうので、予め補正
が必要な全ての特徴パターンをテンプレートとして作成
して記憶させておく必要がなくなり、補正が必要なドッ
トの判別と補正が必要なドットに対する最適な補正デー
タの決定をASIC等による簡単な判定及び演算によっ
て効率良く行なうことができる。
【0193】その線分形状の特徴を表わすコード情報
は、認識した線分の傾斜方向,傾きの度合い,及び対象
とするドットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の
最初のドットからの位置等をそれぞれ示すコードによっ
て容易に生成することができる。その際、認識した線分
の傾きが右上りか左上りかによって、上記対象とするド
ットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
ットからの位置を示すコードを反対に作成するようにす
れば、線分の傾き方向に関わらず同じ位置コードのドッ
トに対しては同じ補正を施せばよいことになるので、線
分の傾き方向を示すコードは不要になる。
【0194】また、認識した線分が1ドット幅の線分か
2ドット幅以上の線分かによって補正内容を異ならせる
ことができ、それによって、1ドット幅の線分の場合に
はその両側のジャギーを補正して滑らかな線分とし、1
ドット幅以上の線分の場合には、その白側のジャギーは
補正するが黒側のジャギーは補正しないようにして、黒
側が薄くなるようなことを防ぐことができる。
【0195】さらに、認識した線分が直線か円弧かによ
って補正内容を異ならせることもでき、それによって直
線の場合にはジャギーをまっすぐな斜線になるように補
正し、円弧の場合にはジャギーを滑らかな曲線になるよ
うに補正することができる。あるいは、白ドット(1又
は複数)が黒ドットで囲まれている場合には、その白ド
ットの周囲の黒ドットを実質的に小さくするように補正
することにより、白ドットのつぶれを防ぐことができ
る。
【0196】レーザビームプリンタの場合、垂直線は水
平線より細く形成されてしまう傾向がある。そこで、認
識した線分が垂直線又はそれに近い線分であった場合に
は、その直線を構成する各黒ドットに対して、その水平
方向の両脇に標準のドット幅より小さい黒ドットを付加
するように補正することにより、垂直線を太らせて水平
線と同じ太さにすることができる。45゜の傾きを有す
る線分の場合も同様に細く形成される傾向があるので、
上記垂直線の場合と同様な補正を行なうことにより、他
の線分と太さを揃えることができる。
【0197】また、この発明による画像データ処理装置
によれば、画像データの対象とするドットを中心として
所定領域の各ドットのデータをウインドウを通して抽出
し、そのウインドウを中心部のコア領域から抽出した画
像データによる認識情報と、その認識結果に応じて指定
される一つ以上の周辺領域から抽出した画像データによ
る認識情報との組み合わせに基づいて線分形状の特徴を
表わすコード情報を生成するので、少ないデータの認識
により効率よく上記コード情報を生成できる。
【0198】そして、上記コード情報をアドレスとし
て、パターンメモリに予め記憶されている補正データを
読み出すことにより、各対象ドツト(注目画素)毎に最
適な補正データを得ることができる。
【0199】その場合、上記コード情報を構成する認識
した線分の傾きの度合いを示すコードと、対象とするド
ットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
ツトからの位置を示すコードとをアドレスとすると、上
記ウインドウの大きさに制限があるため、実際には傾き
の度合いを示すコードに対応する上記位置コードは半分
近く検出されないことになる。そこで、補正データを分
割してパターンメモリの矩形のメモリ領域に殆んど空き
領域を作らずに効率よく格納することができ、それによ
って、メモリ領域の使用量を約半分に減らすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5におけるパターン認識部74の構成例とそ
の各出力信号を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すレーザプリンタの制
御系の概略構成をホストコンピュータと共に示すブロッ
ク図である。
【図3】同じくその機構部の概略構成を示す略断面図で
ある。
【図4】同じくその書込みユニット26の光学系の配置
例を示す斜視図である。
【図5】図2におけるドツト補正部7の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】この発明の第1実施例における図5のFIFO
メモリ72とウインドウ73の具体例を示すブロック図
である。
【図7】同じくそのウインドウ73の形状例とそのコア
領域を示す説明図である。
【図8】同じくそのコア領域内の45°傾斜した線分の
認識パターンの種類を示す説明図である。
【図9】同じくそのコア領域内の水平あるいはそれに近
い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図であ
る。
【図10】同じくそのコア領域内の垂直あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図11】図7に示したウインドウ73におけるコア領
域73Cに対する周辺領域である右領域,左領域,上領
域,及び下領域の説明図である。
【図12】同じくその右領域73R及び左領域73Lの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図13】同じくその上領域73U及び下領域73Dの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図14】同じくそのコア領域における水平に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図15】同じくそのコア領域における垂直に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図16】図1における傾き計算部745と位置計算部
746による傾き(GRADIENT)及び位置(POSITION)の
計算例を説明するためのウインドウ73内の線分パター
ンの例を示す説明図である。
【図17】図16の各ドットが1ビット右方へシフトし
た状態の説明図である。
【図18】図17の各ドツトがさらに1ビット右方へシ
フトした状態の説明図である。
【図19】図5に示したドツト補正部7による水平に近
い線分を構成する各ドットの補正例をレーザONのパル
ス幅と対応させて示す説明図である。
【図20】同じく垂直に近い線分を構成する各ドットの
補正例をレーザONのパルスの位相と対応させて示す説
明図である。
【図21】図14及び図15における各注目ドット(コ
ア領域73Cの中央のドツト)に対する図1に示したパ
ターン認識部74による各種認識結果を示す説明図であ
る。
【図22】図2のコントローラ3でビツトマップに展開
されて作成された英文字「a」を印字するためのデータ
の例を示す説明図である。
【図23】同じくその黒ドット領域と白ドット領域の境
界の線分パターンをを示す説明図である。
【図24】同じくそのドット補正のために注目ドットと
して検出される部分を示す説明図である。
【図25】同じくその各注目ドツトが水平に近い線分の
注目ドットなのか垂直に近い線分の注目ドットなのかを
示す説明図である。
【図26】同じくその各注目ドットに対する線分の傾き
方向を示す説明図である。
【図27】同じくその検出する注目ドツトの中で元のデ
ータが白であったドット(画素)の黒ドットに対する位
置の判別結果を示す説明図である。
【図28】同じく各注目ドツトに対する傾き(GRADIENT)
の算出結果を示す説明図である。
【図29】同じく各注目ドツトに対する位置(Position)
の算出結果を示す説明図である
【図30】図22に示した印字データのパターンに対す
る必要な注目ドツトの補正例を示
【図31】この発明の第2実施例に使用するウインドウ
73の形状例とそのコア領域を示す説明図である。
【図32】同じくそのコアマッチングパターンの種類及
びその内のチェックするドットの種類を示す説明図であ
る。
【図33】1ドット幅の水平に近い線分とその補正パタ
ーンの例を示す説明図である。
【図34】2ドット幅以上の水平に近い線分とその補正
パターンの例を示す説明図である。
【図35】1ドット幅の垂直に近い線分とその補正パタ
ーンの例を示す説明図である。
【図36】2ドット幅以上の垂直に近い線分とその補正
パターンの例を示す説明図である。同じくその各注目ド
ットに対する線分の傾き方向を示す説明図である。
【図37】水平線に近い円弧の例とその検出方法の説明
図である。
【図38】垂直線に近い円弧の例とその検出方法の説明
図である。
【図39】垂直線に近い円弧となり得るジャギー線分を
直線と見做した場合と円弧と見做した場合の補正例を比
較して示す説明図である。
【図40】補正してはいけない注目画素を検出するため
のコアマッチングパターンの種類を示す説明図である。
図22に示した印字データのパターンに対する必要な注
目ドツトの補正例を示
【図41】白ドットが黒ドットで囲まれた独立点の例を
示す説明図である。
【図42】同じくその独立点の周囲の黒ドットの補正例
を示す説明図である。
【図43】垂直あるいはそれに近い直線を太らせるため
の注目画素を検出するコアマッチングパターンの種類を
示す説明図である。
【図44】同じく垂直あるいはそれに近い直線を太らせ
るための補正例を示す説明図である。
【図45】傾斜角度が45°あるいはそれに近い直線を
太らせるための注目画素を検出するコアマッチングパタ
ーンの種類を示す説明図である。
【図46】傾斜角度が45°あるいはそれに近い直線を
太らせるための補正例を示す説明図である。
【図47】1ドット幅の水平に近い右上りと左上りの線
分の注目画素の位置を示す数値の変換例とその補正パタ
ーンをを示す説明図である。
【図48】2ドット幅以上の水平に近い右上りと左上り
の線分の注目画素の位置を示す数値の変換例とその補正
パターンをを示す説明図である。
【図49】1ドット幅の垂直に近い左上りと右上りの線
分の注目画素の位置を示す数値の変換例とその補正パタ
ーンをを示す説明図である。
【図50】2ドット幅以上の垂直に近い左上りと右り上
の線分の注目画素の位置を示す数値の変換例とその補正
パターンをを示す説明図である。
【図51】パターンメモリへの補正データの格納例を示
す説明図である。
【図52】パターンメモリへの補正データのメモリ領域
の利用効率を高めた格納例を示す説明図である。
【図53】この発明の第2実施例によるパターンメモリ
アドレスの割当の説明図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 レーザプリン
タ 3 コントローラ 4 エンジンドラ
イバ 5 プリンタエンジン 6 内部インタフ
ェース 7 ドツト補正部 11 用紙 15 感光体ドラム 17 現像ユニッ
ト 24 プリント回路基板 26 書込みユニ
ット 71 パラレル/シリアル・コンバータ 72 FIFOメモリ 72a〜72f
ラインバッフア 73 ウインドウ 73a〜73g
シフトレジスタ 73C コア領域 73R 右領域 73L 左領
域 73U 上領域 74 パターン認識部 75 パターンメ
モリ 76 ビデオデータ出力部 77 タイミング
制御部 741 コア領域認識部 742 周辺領域
認識部 743,744 マルチプレクサ 745 傾き計算
部 746 位置計算部 747 判別部 748 ゲート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−163948(JP,A) 特開 平4−341060(JP,A) 特開 平3−242086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の所要の各ドットを中心とする所定領域とその複数の周
    辺領域とから構成されるウィンドウの所定領域で、文字
    等の黒ドット領域の境界である輪郭線の線分形状につい
    て、傾きが1/2以下の水平に近い線分形状又は傾きが
    2/1以上の垂直に近い線分形状であると認識された場
    合に、前記ウィンドウの所定領域のうち該認識された線
    分形状に関係する領域のみについて線分形状の特徴を複
    数ビットのコード情報に置き換え、少なくともそのコー
    ド情報の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判
    別し、補正が必要と判別したドットに対しては前記コー
    ド情報に応じた補正を行なうことを特徴とする画像デー
    タ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データ処理方法にお
    いて、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴
    を表わすコード情報には、認識した線分の傾斜方向を示
    すコードと、傾きの度合いを示すコードと、対象とする
    ドットが白か黒かを示すコードと、該対象とするドット
    の水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のドット
    からの位置を示すコードとを含むことを特徴とする画像
    データ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像データ処理方法にお
    いて、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴
    を表わすコード情報には、認識した線分の傾きの度合い
    を示すコードと、対象とするドットが白か黒かを示すコ
    ードと、該対象とするドットの水平あるいは垂直方向に
    連続する線分の最初のドットからの位置を示すコードと
    を含み、前記認識した線分の傾きが右上りか左上りかに
    よって、前記対象とするドットの水平あるいは垂直方向
    に連続する線分の最初のドットからの位置を示すコード
    を反対に作成することを特徴とする画像データ処理方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項記載の画
    像データ処理方法において、前記黒ドット領域の白ドッ
    ト領域との境界部分の線分が1ドット幅の線分か2ドッ
    ト幅以上の線分かを判別して、その判別結果に応じて画
    像データに対する補正内容を異ならせることを特徴とす
    る画像データ処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像データ処理方法にお
    いて、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴
    を表わすコード情報には、少くとも認識した線分の傾き
    の度合いを示すコードと、対象とするドットが白か黒か
    を示すコードと、該対象とするドットの水平あるいは垂
    直方向に連続する線分の最初のドットからの位置を示す
    コードと、1ドット幅の線分か2ドット幅以上の線分か
    を示すコードとを含むことを特徴とする画像データ処理
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の画
    像データ処理方法において、前記黒ドット領域の白ドッ
    ト領域との境界部分の線分が直線か円弧かを判別して、
    その判別結果に応じて画像データに対する補正内容を異
    ならせることを特徴とする画像データ処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像データ処理方法にお
    いて、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴
    を表わすコード情報には、認識した線分が直線か円弧か
    を示すコードと、該線分が直線であれば傾きの度合いを
    円弧であれば湾曲の度合いをそれぞれ示すコードと、対
    象とするドットが白か黒かを示すコードと、該対象とす
    るドットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初
    のドットからの位置を示すコードとを含むことを特徴と
    する画像データ処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項2,3,5,7のいずれか1項記
    載の画像データ処理方法において、前記認識した線分形
    状の特徴を表わすコード情報に、認識した線分が水平に
    近いか垂直に近いかを示すコードと、前記対象とするド
    ットが前記水平に近い線分の上側か下側かあるいは前記
    垂直に近い線分の右側か左側かを示すコードをも含むこ
    とを特徴とする画像データ処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の
    画像データ処理方法において、1又は複数の白ドットが
    黒ドットで囲まれている独立点がある場合に、その周囲
    の黒ドツトを実質的に小さくするように補正することを
    特徴とする画像データ処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか一項記載の
    画像データ処理方法において、前記認識した線分が垂直
    線又はそれに近い直線であった場合に、該直線を構成す
    る各黒ドットに対してその水平方向の両脇に標準のドッ
    ト幅の数分の一の幅の黒ドットを付加する補正を行なう
    ことを特徴とする画像データ処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載
    の画像データ処理方法において、前記認識した線分が4
    5°またはそれに近い傾きを有する直線であった場合
    に、該直線を構成する各黒ドットに対してその水平方向
    の両脇に標準のドット幅の数分の一の幅の黒ドットを付
    加する補正を行なうことを特徴とする画像データ処理方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか一項記載
    の画像データ処理方法において、前記画像データの対象
    とするドツトを中心として所定領域の各ドツトのデータ
    をウインドウを通して抽出するようにし、そのウインド
    ウを中心部のコア領域とその周辺の複数の周辺領域とに
    分割し、前記コア領域から抽出した画像データによる認
    識情報と、その認識結果に応じて指定される一つ以上の
    前記周辺領域から抽出した画像データによる認識情報と
    の組み合わせに基づいて前記コード情報を生成すること
    を特徴とする画像データ処理方法。
  13. 【請求項13】 ビットマップ状に展開された画像デー
    タの対象とするドットを中心として所定領域の各ドット
    のデータを抽出するためのウインドウと、 該ウインドウを通して抽出される画像データによって
    字等の黒ドット領域の境界である輪郭線の線分形状につ
    いて、傾きが1/2以下の水平に近い線分形状又は傾き
    が2/1以上の垂直に近い線分であると認識して、前記
    対象とするドットに対してその認識した線分形状に関係
    する領域のみについて線分形状の特徴を表わす複数ビッ
    トのコード情報を生成するパターン認識手段と、 少なくとも前記コード情報の一部を利用して補正が必要
    なドットか否かを判別する判別手段と、 該手段によって補正が必要と判別されたドットに対し
    て、前記パターン認識手段によって生成されたコード情
    報をアドレスとして予め記憶されている補正データを読
    み出して出力するパターンメモリとを備えたことを特徴
    とする画像データ処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像データ処理装置
    において、 前記パターン認識手段が、所要の各ドットに対して認識
    した線分形状の特徴を表わすコード情報として、少くと
    も認識した線分の傾きの度合いを示すコードと、対象と
    するドットが白か黒かを示すコードと、該対象とするド
    ットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
    ットからの位置を示すコードとを含むコード情報を生成
    する手段であることを特徴とする画像データ処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14記載の画像データ
    処理装置において、 前記ウインドウを中心部のコア領域とその周辺の複数の
    周辺領域とに分割して形成し、前記パターン認識手段
    が、前記コア領域から抽出される画像データを認識する
    コア領域認識部と、その認識結果に応じて指定される一
    つ以上の前記周辺領域から抽出される画像データを認識
    する周辺領域認識部と、前記コア領域認識部による認識
    情報と周辺領域認識部による認識情報との組み合わせに
    基づいて前記コード情報を生成する手段とからなること
    を特徴とする画像データ処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の画像データ処理装置
    において、前記パターンメモリには、認識した線分の傾
    きの度合いを示すコードと、対象とするドットの水平あ
    るいは垂直方向に連続する線分の最初のドットからの位
    置を示すコードとをアドレスとして、各対象とするドッ
    トの補正データが前記傾きの度合いを示すコードが所定
    値の前後で分割されて、その分割された補正データに対
    する前記傾きの度合いを示すコードによるアドレスが一
    部重複され、且つ補正データが重ならないように矩形の
    メモリ領域に格納されていることを特徴とする画像デー
    タ処理装置。
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