JPH10257327A - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JPH10257327A
JPH10257327A JP9059668A JP5966897A JPH10257327A JP H10257327 A JPH10257327 A JP H10257327A JP 9059668 A JP9059668 A JP 9059668A JP 5966897 A JP5966897 A JP 5966897A JP H10257327 A JPH10257327 A JP H10257327A
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JP
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dot
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image data
code information
data
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Application number
JP9059668A
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English (en)
Inventor
Masakazu Oshita
政和 大下
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪郭線としての補正が不要と判別されたドッ
トに対しても必要な補正を行なえるようにして、画質を
一層向上させる。 【解決手段】 ビットマップ状に展開された画像データ
をウインドウ73を通して抽出し、その中心の注目ドッ
トに対して黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の
線分形状をパターン認識部74で認識して複数ビットの
コード情報に置き換え、そのコード情報を利用して補正
が必要なドットか否かを判別し、補正が必要なドットに
対しては上記コード情報に応じた補正データをメモリブ
ロック75から読み出して補正を行なう。ビットマップ
状に展開された画像データのうち、各黒ドットについ
て、画像データの主走査方向に対して、右端ドット,左
端ドット,孤立ドット,あるはその他のドットのいずれ
であるかをエッジ判別手段78が判別し、その判別結果
により補正データの一部を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ,デジタル複写機,普通紙ファクシミリ装置
等のデジタル画像データによる電子写真方式の画像形成
装置、あるいは画像表示装置に適用する画像データ処理
装置に関し、特にその画質向上処理に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成装置あるいは画像
表示装置においては、文字コードデータをフォントデー
タを用いて変換した文字イメージデータ、あるいはイメ
ージスキャナ等によって読み取られた画像イメージデー
タを量子化して、メモリ(RAM)上のビデオメモリ領
域に2値データでビットマップ状(ドットマトリックス
状)に展開し、それを順次読み出してビデオデータとし
て画像形成部(エンジン)へ送出して用紙等の記録媒体
に画像を形成し、あるいは画像表示部(ディスプレイ)
へ送出して画面に画像を表示するようになっている。
【0003】この場合、画像形成対象がアナログ像であ
ればどの方向へも連続し得るが、それを量子化して展開
したデジタルのビットマップ像は、ドットマトリックス
の直交する方向に1ドット単位でステップ状にしか方向
を変えられないため、形成画像にゆがみを生じることに
なる。そのため、ドットマトリックスの直交する方向に
対して傾斜した直線や滑らかな曲線が階段状に形成され
るジャギーが生じ、文字や画像(特に輪郭線)をオリジ
ナルのイメージと同じに、あるいは所望の形状に形成す
ることが困難であった。
【0004】このような画像のゆがみを減少させるため
に有効な方法としては、ドットマトリックスのドットサ
イズを小さくして密度を増すことにより、ビットマップ
像の解像度を高くする方法がある。しかし、解像度を高
くすると大幅なコストアップになる。例えば300×3
00dpiの2次元ビットマップの解像度を2倍にする
と、600×600dpiのビットマップが得られる
が、4倍のメモリ容量と4倍の速度のデータ処理能力が
必要になる。
【0005】また、画像のゆがみを減少させるため他の
方法として、補間技法を用いて、階段状になった角をつ
ないで連続したスロープ状にしたり、隣接するドットの
明度を平均化してエッジをぼかす方法もあるが、この方
法によると階段状のジャギーは滑らかになるが、細かな
形状も取り除かれてしまうためコントラストや解像度が
低下してしまうという問題がある。
【0006】そこで、例えば米国特許第4,544,9
22号に見られるように、ビットマップ状に展開された
ドットパターンの特定の部分に対して、選択的に標準の
ドット幅より小さいドットを付加したり、あるいは除去
したりすることによって平滑化する技法が開発されてい
る。そのためにドットパターンの補正すべき特定部分を
検出する技法としてパターン認識やテンプレート突合せ
が行なわれていた。
【0007】しかし、任意のビットマップ像の全ての位
置についてパターン認識あるいはテンプレート突合せの
処理を行ない、その結果に応じて各ドットの補正を行な
っていたため、コントラストを損なうことなく線形状を
なめらかにして画質は向上させることはできるが、その
処理装置に非常に費用がかかり、しかも処理時間が長く
かかるという問題があった。
【0008】このような問題を解決するために、例え
ば、特開平5−207282号公報に見られるように、
ビットマップ状に展開された画像データに対して、輪郭
のジャギーを補正して画質の向上を図るために、予めメ
モリに記憶させておくことが必要なデータを極力低減
し、画像データのうちの補正が必要なドットの判別と、
そのドットに対する補正データの決定を、マイクロプロ
セッサ等による簡単な判定及び演算によって、極めて短
時間で行なえるようにすることが提案されている。
【0009】その画像データ処理方法は、ビットマップ
状に展開された画像データの黒ドット領域の白ドット領
域との境界部分の線分形状を認識して、所要の各ドット
に対して認識した線分形状の特徴を複数ビットのコード
情報(対象とするドットが黒ドットか白ドットかを示す
コード情報と、線分の傾斜方向を示すコード情報と、傾
きの度合いを示すコード情報と、対象とするドットの水
平あるいは垂直方向に連続する線分の端部のドットから
の位置を示すコード情報とを含む)に置き換え、少なく
ともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なドッ
トか否かを判別し、補正が必要と判別したドットに対し
ては上記コード情報に応じた補正を行なう。
【0010】また、この画像データ処理方法を実現する
画像データ処理装置は、ビットマップ状に展開された画
像データの対象とするドットを中心として所定領域の各
ドットのデータを抽出するためのウインドウと、該ウイ
ンドウを通して抽出される画像データによって、該画像
データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線
分形状を認識して、対象とするドットに対して認識した
線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生成
するパターン認識手段と、少なくともそのコード情報の
一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別する判
別手段と、該手段によって補正が必要と判別されたドッ
トに対して、上記パターン認識手段によって生成された
コード情報をアドレスとして予め記憶されている補正デ
ータを読み出して出力する補正データメモリ(メモリブ
ロック)とを備えたものであった。
【0011】このような画像データ処理方法及びその装
置によれば、ビットマップ状に展開された画像データの
黒ドット領域の白ドット領域との境界部分(文字等の輪
郭線)の線分形状を認識して、所要の各ドットに対して
複数ビットのコード情報に置き換え、少なくともそのコ
ード情報の一部を利用して補正が必要なドットか否かを
判別し、補正が必要なドットに対しては上記コード情報
に応じた補正を行なうので、予め補正が必要な全ての特
徴パターンをテンプレートとして作成して記憶させてお
く必要がなくなり、補正が必要なドットの判別とそのド
ットに対する補正データの決定を、上記コード情報を用
いて簡単に短時間で行なうことが可能になった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような画像データ
処理方法及びその装置によれば、パターン認識手段によ
つて画像データの黒ドット領域と白ドット領域との境界
部分の線分形状を認識した結果として生成されるコード
情報の少なくとも一部を利用して、判別手段が補正が必
要なドットか否かを判別するが、その結果補正が不要で
あると判別されたドツトに対しては、そのドットが如何
なる画像を形成しているものであっても補正は実施しな
かった。
【0013】しかしながら、これらのドットに対して
も、上記境界部分の補正とは異なる条件(パターン認識
対象)で画像データの補正を実施した方がよい場合があ
った。例えば、画像データのうち網点表現を行なう画像
データのビットマップは、孤立のドットにより形成され
る場合が主であり、この場合には網点部分のドットは孤
立ドットであるために、境界部分としてのパターン認識
では検出されず、補正の対象外であったが、境界部分の
補正と同時に網点部分の画像データの補正も行なった方
がよい場合があった。
【0014】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであり、ビットマップ状に展開された
画像データに対して、輪郭線のジャギーを補正して画質
の向上を図ると共に、輪郭線以外の画像部分についても
必要な補正を行なえるようにして、画質を一層向上させ
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、ビットマッ
プ状に展開された画像データの対象とするドットを中心
として所定領域の各ドットのデータを抽出するためのウ
インドウと、該ウインドウを通して抽出される画像デー
タによって、該画像データの黒ドット領域の白ドット領
域との境界部分の線分形状を認識して、上記対象とする
ドットに対して認識した線分形状の特徴を表わす複数ビ
ットのコード情報を生成するパターン認識手段と、少な
くともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なド
ットか否かを判別する補正要否判別手段と、該手段によ
って補正が必要と判別されたドットに対して、上記パタ
ーン認識手段によって生成されたコード情報をアドレス
として予め記憶されている補正データを読み出して出力
するメモリブロックとを備えた画像データ処理装置にお
いて、上記の目的を達成するため、次のように構成した
ものである。
【0016】上記ビットマップ状に展開された画像デー
タのうち、各黒ドットについて、その各黒ドットが該画
像データの主走査方向に対して、右端ドット,左端ドッ
ト,孤立ドット,あるはその他のドットのいずれである
かを判別するエッジ判別手段を設け、該エッジ判別手段
の判別結果により出力すべき補正データの一部を決定す
るように構成する。これによって、文字等の輪郭線とし
ての補正と同時に、各注目ドットに対して上記判別結果
別の補正データへの置き換えを可能にする。
【0017】そのエッジ判別手段の判別結果により出力
すべは補正データを決定するのは、補正要否判別手段に
よって補正が不要であると判別されたドットを対象にす
るとよい。それにより、輪郭線としては補正が不要であ
ると判別された画像データの黒ドットに対しても、エッ
ジ判別手段の判別結果に応じた補正を行なうことができ
るようになる。また、エッジ判別手段の判別結果に対応
する各補正データをそれぞれ任意に設定可能にするとよ
い。これによって、補正データ選定時の自由度を向上さ
せ、且つ補正データ選定時間の短縮を計ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明を実
施した画像形成装置であるレーザプリンタの構成を示す
ブロツク図である。レーザプリンタ2は、コントローラ
3,エンジンドライバ4,プリンタエンジン5,及び内
部インタフェース6からなる。
【0019】そして、このレーザプリンタ2は、ホスト
コンピュータ1から転送されるプリントデータを受信し
てコントローラ3によりページ単位のビットマップデー
タに展開し、レーザを駆動するためのドット情報である
ビデオデータに変換して内部インタフェース6を介して
エンジンドライバ4へ送り、プリンタエンジン5をシー
ケンス制御して用紙に可視像を形成する。
【0020】この内部インタフェース6内に、この発明
による画像データ処理装置であるドツト補正部7を設
け、コントローラ3から送出されるビデオデータに対し
てドット補正を行なって画質の向上を計るものである。
【0021】コントローラ3は、メインのマイクロコン
ピュータ(以下「MPU」という)31と、そのMPU
31が必要とするプログラム,定数データ及び文字フォ
ント等を格納したROM32と、一時的なデータやドッ
トパターン等をメモリするRAM33と、データの入出
力を制御するI/O34と、そのI/O34を介してM
PU31と接続される操作パネル35とから構成され、
互にデータバス,アドレスバス,コントロールバス等で
接続されている。また、ホストコンピュータ1及びドッ
ト補正部7を含む内部インタフェース6もI/O34を
介してMPU31に接続される。
【0022】エンジンドライバ4は、サブのマイクロコ
ンピュータ(以下「CPU」という)41と、そのCP
U41が必要とするプログラム,定数データ等を格納し
たROM42と、一時的なデータをメモリするRAM4
3と、データの入出力を制御するI/O44とから構成
され、互にデータバス,アドレスバス,コントロールバ
ス等で接続されている。
【0023】I/O44は、内部インタフェース6と接
続され、コントローラ3からのビデオデータや操作パネ
ル35上の各種スイッチの状態を入力したり、画像クロ
ック(WCLK)やペーパーエンド等のステータス信号を
コントローラ3へ出力する。また、このI/O44は、
プリンタエンジン5を構成する書込みユニット26及び
その他のシーケンス機器群27と、後述する同期センサ
を含む各種のセンサ類28とも接続されている。
【0024】そして、コントローラ3は、ホストコンピ
ュータ1からプリント命令等のコマンド及び文字デー
タ,画像データ等のプリントデータを受信し、それらを
編集して文字コードならばROM32に記憶している文
字フォントによって画像書込みに必要なドットパターン
に変換し、それらの文字および画像(以下まとめて「画
像」という)のビットマップデータをRAM33内のビ
デオRAM領域にページ単位で展開する。
【0025】そして、エンジンドライバ4からレディー
信号と共に画像クロックWCLKが入力すると、コント
ローラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開され
ているビットマップデータ(ドットパターン)を、画像
クロックWCLKに同期したビデオデータとして、内部
インタフエース6を介してエンジンドライバ4に出力す
る。そのビデオデータに対して内部インタフェース6内
のドット補正部7によって、後述するようにこの発明に
よるドット補正を行なう。
【0026】また、操作パネル35上には、図示しない
スイッチや表示器があり、オペレータからの指示により
データを制御したりその情報をエンジンドライバ4に伝
えたり、プリンタの状況を表示器に表示したりする。
【0027】エンジンドライバ4は、コントローラ3か
ら内部I/F6を介してドット補正されて入力するビデ
オデータにより、プリンタエンジン5の書込みユニット
26及び後述する帯電チャージャ,現像ユニット等のシ
ーケンス機器群27等を制御したり、画像書込みに必要
なビデオデータを内部I/F6を介して入力して書込ユ
ニット26に出力すると共に、同期センサその他のセン
サ類28からエンジン各部の状態を示す信号を入力して
処理したり、必要な情報やエラー状況(例えばペーパエ
ンド等)のステータス信号を内部I/F6を介してコン
トローラ3ヘ出力する。
【0028】図3は、このレーザプリンタ2におけるプ
リンタエンジン5の機構を示す概略構成図である。この
レーザプリンタ2によれば、上下2段の給紙カセット1
0a,10bのいずれか、例えば上段の給紙カセット1
0aの用紙スタック11aから給紙ローラ12によって
用紙11が給送され、その用紙11はレジストローラ対
13によってタイミングをとられた後、感光体ドラム1
5の転写位置へ搬送される。
【0029】メインモータ14により矢示方向に回転駆
動される感光体ドラム15は、帯電チャージャ16によ
ってその表面が帯電され、書込みユニット26からのP
WM変調されたスポットで走査されて表面に静電潜像が
形成される。
【0030】この潜像は、現像ユニット17によってト
ナーを付着されて可視像化され、そのトナー像は、レジ
ストローラ対13よって搬送されてきた用紙11上に転
写チャージャ18の作用により転写され、転写された用
紙は感光体ドラム15から分離され、搬送ベルト19に
よって定着ユニット20に送られ、その加圧ローラ20
aによつて定着ローラ20bに圧接され、その圧力と定
着ローラ20bの温度とによって定着される。
【0031】定着ユニット20を出た用紙は、排紙ロー
ラ21によって側面に設けられた排紙トレイ22へ排出
される。一方、感光体ドラム15に残留しているトナー
は、クリーニングユニット23によって除去されて回収
される。また、このレーザプリンタ2内の上方には、そ
れぞれコントローラ3,エンジンドライバ4及び内部I
/F6を構成する複数枚のプリント回路基板24が搭載
されている。
【0032】図4は、図2に示した書込みユニット26
の構成例を示す要部斜視図である。この書込みユニット
26は、LD(レーザダイオード)ユニット50と、第
1シリンダレンズ51,第1ミラー52,結像レンズ5
3と、ディスク型モータ54と、それにより矢示A方向
に回転されるポリゴンミラー55とからなる回転偏向器
56と、第2ミラー57,第2シリンダレンズ58、及
び第3ミラー60,シリンダレンズからなる集光レンズ
61,受光素子からなる同期センサ62とを備えてい
る。
【0033】そのLDユニット50は、内部にレーザダ
イオード(以下「LD」という)と、このLDから射出
される発散性ビームを平行光ビームにするコリメータレ
ンズとを一体に組込んだものである。第1シリンダレン
ズ51は、LDユニット50から射出された平行光ビー
ムを感光体ドラム15上において副走査方向に整形させ
る機能を果し、結像レンズ53は第1ミラー52で反射
された平行光ビームを収束性ビームに変換し、ポリゴン
ミラー55のミラー面55aに入射させる。
【0034】ポリゴンミラー55は、各ミラー面55a
を弯曲させて形成したRポリゴンミラーとして、従来第
2ミラー57との間に配置されていたfθレンズを使用
しないポストオブジエクト型(光ビームを収束光とした
後に偏向器を配置する型式)の回転偏向器56としてい
る。
【0035】第2ミラー57は、回転偏向器56で反射
されて偏向された光ビーム(走査ビーム)を感光体ドラ
ム15に向けて反射する。この第2ミラー57で反射さ
れた走査ビームは、第2シリンダレンズ58を経て感光
体ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポット
として結像する。
【0036】また、第3ミラー60は回転偏向器56で
反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査領
域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ62
側に向けて反射する。第3ミラー60で反射され集光レ
ンズ61によって集光された光ビームは、同期センサ6
2を構成する例えばフォトダイオード等の受光素子によ
り、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変換さ
れる。
【0037】図1は、図2におけるドット補正部7の概
略構成を示すブロック図であり、図5はその一部(FI
FOメモリ72とウインドウ73)の具体的構成例を示
す図である。このドット補正部7は、パラレル/シリア
ル・コンバータ(以下「P/Sコンバータ」と略称す
る)71,FIFOメモリ72,ウインドウ73,パタ
ーン認識部74,メモリブロック75,ビデオデータ出
力部76,及びこれらを同期制御するタイミング制御部
77と、この発明の特徴部分であるエッジ判別手段78
とによって構成されている。
【0038】P/Sコンバータ71は、図2に示したコ
ントローラ3から転送されるビデオデータがパラレル
(8ビット)データの場合、それをシリアル(1ビッ
ト)データに変換してFIFOメモリ72へ送るために
設けてあり、ドットの補正に関して基本的には関与しな
い。コントローラ3から転送されるビデオデータがシリ
アルデータの場合には、このP/Sコンバータ71は不
要である。
【0039】FIFOメモリ72は、先入れ先出しのメ
モリ(First In First Out memory)であり、図5に示す
ように、コントローラ3から送られてきた複数ライン分
(この実施にでは6ライン分)のビデオデータを格納す
るラインバッファ72a〜72fがシリアルに接続され
ている。
【0040】ウインドウ73は、図5に示すように、コ
ントローラから3からP/Sコンバータ71を介して送
出されるシリアルのビデオデータ1ライン分と、FIF
Oメモリ72の各ラインバッファ72a〜72fから出
力される6ライン分との計7ライン分のデータに対し
て、各々11ビット分のシフトレジスタ73a〜73g
がシリアルに接続されおり、パターン検出用のウインド
ウ(サンプル窓:図6にその形状例を示す)を構成して
いる。
【0041】中央のシフトレジスタ73dの真中のビッ
ト(図5に×印で示している)がターゲットとなる注目
ドットの格納位置である。なお、このウインドウ73を
構成する各シフトレジスタ73a〜73gの内、シフト
レジスタ73aと73gは7ビット、シフトレジスタ7
3bと73fは8ビットで足り、図5に破線で示す部分
は無くてもよい。
【0042】このFIFOメモリ72を構成するライン
バッファ72a〜72f及びウインドウ73を構成する
シフトレジスタ73a〜73gの内のビデオデータが順
次1ビットずつシフトされることによって、注目ドット
が順次変化し、その各注目ドットを中心とするウインド
ウ73のビデオデータを連続的に抽出することができ
る。
【0043】図1のパターン認識部74は、ウインドウ
73から抽出したドット情報をもとに、ターゲットとな
っているドット(注目ドット)及びその周囲の情報、特
に画像データの黒ドットと白ドットの境界の線分形状の
特徴を認識し、その認識結果を定められたフォーマット
のコード情報にして出力する。このコード情報がメモリ
ブロック75のアドレスコードとなる。このパターン認
識部74とウインドウメモリ73とエッジ判別手段78
との関係については後で詳述する。
【0044】エッジ判別手段78は、P/Sコンバータ
71によりパラレルデータより変換されたシリアルデー
タ、もしくはコントローラ3から直接転送されるシリア
ルデータのいずれかを入力する(図1は前者の場合を図
示している)。そして、図7に示すように、注目ドット
が画像データの主走査方向に対して、孤立の黒ドット,
右端の黒ドット,左端の黒ドット,あるはその他の白も
しくは黒ドットの4通りのいずれであるかを判別し、そ
の判別結果として表1に示す2ビットのデコード信号E
D1,ED0を、各注目ドットに対してパターン認識部
74に出力する。
【0045】
【表1】
【0046】メモリブロック75は、パターンメモリと
して構成され、各注目ドットに対して、パターン認識部
74から出力される複数ビットのコード情報をアドレス
として、予め記憶された補正データを読み出して、レー
ザ駆動用のビデオデータを出力する。これが補正された
ドットパターンとなる。なお、その詳細は後述する。こ
のメモリブロック75からの補正データ出力は、コント
ローラ3から送られてきたビデオデータの1ドット毎
に、その正規の幅すなわちレーザ発光時間を複数に分割
した値の整数倍(10分割の場合の最大値は10倍)の
情報としてパラレルに出力される。
【0047】ビデオデータ出力部76は、メモリブロッ
ク75から出力されるパラレル情報をシリアル化してプ
リンタエンジン5へ送出し、その書込みユニット26に
設けられた光源であるLDユニット50のレーザダイオ
ードをON/OFFする信号源となる。
【0048】但し、上述の説明におけるLDユニット5
0のレーザダイオードのON/OFF制御は、2値デー
タによる制御を想定したものであるが、多値データによ
る制御を想定した場合には、前述のメモリブロック75
から出力されるパラレル情報をそのままLDユニット5
0(この場合は多値制御用LDユニット)のレーザダイ
オードのON/OFF及びパワー制御に関する多値画像
データに対応させることにより、書込ユニット26によ
る書き込みを行なわせる。この発明は、このような画像
データ処理装置において多値画像データを扱う場合に関
するものである。
【0049】タイミング制御部77は、エンジンドライ
バ4から1ページ分の書き込み期間を規定するFゲート
信号(FGATE)、1ライン分の書き込み期間を規定
するLゲート信号(LGATE)、各ラインの書き込み
開始及び終了タイミングを示すLシンク信号(LSYN
C)、1ドット毎の読み出し及び書き込みの同期を取る
画像クロック(WCLK)、及びリセット信号(RES
ET)を入力し、上述の各部ブロック71〜76及び7
8に対して、その動作の同期をとるために必要なクロッ
ク信号等を発生する。
【0050】なお、メモリブロック75の補正データ
は、コントローラ3のMPU31あるいはエンジンドラ
イバ4のCPU41によりROM32又は42から選択
的にロードしたり、ホストコンピュータ1からダウンロ
ードすることもでき、そうすれば画像データの被補正パ
ターンに対する補正データを容易に変更することが可能
である。
【0051】図8は、パターン認識部74の内部構成及
びウインドウ73との関係を示すブロック図である。サ
ンプル窓であるウインドウ73は、中央のコア領域73
Cと、その上領域(Upper)73U及び下領域(Lower)7
3Dと、左領域(Left)73L及び右領域(Right)
73Rに区分される。中央のコア領域73Cは、この例
では3×3ビットである。
【0052】図6がこのウインドウの具体的なドット配
置を示し、破線で囲んで示す部分がウインドウ73であ
り、その中央部の実線枠中に二重丸でドットを示してい
る部分がコア領域73Cである。その中心ドットが補正
の対象となる注目ドットである。
【0053】図8に示すパターン認識部74は、コア領
域認識部741,周辺領域認識部742,マルチプレク
サ743,744,傾き(Gradient)計算部745,
位置(Position)計算部746,判別部747によっ
て構成されている。周辺領域認識部742は、上領域認
識部742U,右領域認識部742R,下領域認識部7
42D,及び左領域認識部742Lによって構成されて
いる。
【0054】ここで、このパターン認識部74を構成す
る各ブロック741〜748からの各出力信号について
説明する。 (1)コア領域認識部741の出力信号 H/V:水平に近い線分か垂直に近い線分かを示す信号
で、水平に近い線分の時ハイレベル“1”,垂直に近い
線分の時ローレベル“0”となる。
【0055】DIR0〜1:線分の傾き方向を示す2ビ
ットのコード化された信号。DIR1とDIR0の2ビ
ットで次の4種類の情報を表わす。 DIR1 DIR0 0 0 ノーマッチ(補正不要) 0 1 右上がりで左下がりの傾き 1 0 左上がりで右下がりの傾き 1 1 水平又は垂直
【0056】B/W:注目ドット(画素)が黒か白かを
示す信号で、注目ドットの内容がそのまま出力される。
したがって、注目ドットが黒であれば“1”、白であれ
ば“0”である。 U/L:注目ドットが白の時、その注目ドットの位置は
線分に対して上側(右側)なのか下側(左側)なのかを示
す信号で、上側(右側)であれば“1”、下側(左側)で
あれば“0”となる。
【0057】GST:注目ドットが傾き(Gradient)計
算のスタート点か否かを示す信号で、注目ドットがジャ
ギーの根源となっている段差(変化点)のスタート点で
ある場合は“1”でその他の場合は“0”となる。 RUC:コア領域73C内のパターンに対して右領域7
3R又は上領域73Uの状態も判断が必要かどうかを示
すフラグであり、必要であれば“1”、不要であれば
“0”となる。
【0058】LLC:コア領域73C内のパターンに対
して左領域73L又は下領域73Dの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。なお、RUC,LLC共に
“1”の時はコア領域73C内の線分パターンは水平ま
たは垂直であり、RUC,LLC共に“0”の時はマッ
チング不要である。
【0059】CC0〜1:コア領域73C内の線分パタ
ーンの連続ドット数を示す2ビットの情報で、「0〜
3」の数値を示す。 RUAS0〜1:右領域73R又は上領域73U内の三
つのサブ領域のうちの一つを指定する2ビットの信号。
【0060】(2)周辺領域認識部742の出力信号 cn0〜2:コア領域73C内の特定のドットに対する
周辺領域内での水平又は垂直方向の連続ドット数を示す
3ビットの情報で、「0〜4」の数値を示す。 dir0〜1:サブ領域内のマッチング検出により検出
された線分パターンの傾き方向を示す2ビットの信号
で、前述のDIR0〜1と同様なコード化がなされる。
【0061】(3)マルチプレクサ(MUX)743,
744の出力信号 RUCN0〜2:右領域73R又は上領域73U内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビットの情
報。 RUDIR0〜1:右領域73R又は上領域73U内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0062】LLCN0〜2:左領域73L又は下領域
73D内における水平または垂直な連続ドット数を示す
3ビットの情報。 LLDIR0〜1:左領域73L又は下領域73D内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0063】(4)判別部747の出力信号 DIR0〜1:コア領域認識部741からの信号DIR
0〜1と同じ。 NO−MATCH:認識した線分において補正すべきパ
ターンが無かったことを示す(補正すべきパターンが無
かったとき“1”になる)信号。
【0064】(5)傾き計算部745の出力信号 G0〜3:認識した線分の傾きの度合い(GRADIENT)を
表わす4ビットのコード情報。この傾きの度合いは数学
的な傾き角度ではなく、注目している線分パターンの水
平又は垂直方向の連続ドット数で表わす。すなわち1ド
ットの段差が生じるまでの上記連続ドット数が傾き度合
い(角度)に対応する。
【0065】(6)位置計算部746の出力信号 P0〜3:注目ドットの位置(POSITION)を表わす4ビ
ットのコード情報で、水平に近い線分の場合は連続ドッ
ト内の左端から注目ドットまでのドット数、垂直に近い
線分の場合には連続ドット内の下端から注目ドットまで
のドット数。
【0066】次に、このパターン認識部74における各
ブロックの作用を簡単に説明する。コア領域認識部74
1は、ウインドウ73のコア領域73C内の各ドツトの
データを抽出して取り込み、その中心の注目ドツトに関
して各種判断及び計数等を実行して、上述した各信号H
/V,B/W,U/Lをメモリブロック75へ出力する
と共に、H/Vすなわち水平に近い線分か垂直に近い線
分かによって、マルチプレクサ743と744の入力を
それぞれ切り換える。
【0067】さらに、どの周辺領域の状態を判断する必
要があるかを示すRUC,LLCを傾き計算部745と
判別部747へ出力し、注目ドットが段差のスタート点
であるか否かを示すGSTを位置計算部746へ出力す
る。また、線分の傾き方向を示すコード情報であるDI
R0〜1を判別部747へ出力する。
【0068】そして、コア領域内の連続ドット数を示す
CC0〜1を傾き計算部745へ、上領域73U及び右
領域73Rの三つのサブ領域の一つを指定するRUAS
0〜1を周辺領域認識部742の上領域認識部742U
及び右領域認識部742Rへ、下領域73D及び左領域
73Rの三つのサブ領域の一つを指定するLLAS0〜
1を下領域認識部742D及び左領域認識部742Lへ
それぞれ出力する。
【0069】周辺領域認識部742は、上領域認識部7
42U,右領域認識部742R,下領域認識部742
D,及び左領域認識部742Lが、それぞれウインドウ
73の上領域73U,右領域73R,下領域73D,左
領域73Lのそれぞれ指定されたサブ領域内の各ドット
データ抽出して取り込み、その線分パターンを認識し、
その領域内の連続ドット数を示すcn0〜2及び線分の
傾き方向を示すdir0〜1を、マルチプレクサ743
又は744へ出力する。
【0070】マルチプレクサ743は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は上領域認識部7
42Uからの情報を、“1”の時は右領域認識部742
Rからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をRUCN0〜2として傾き計算部745へ、線
分の傾き方向をRUDIR0〜1として判別部747へ
出力する。
【0071】マルチプレクサ744は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は下領域認識部7
42Dからの情報を、“1”の時は左領域認識部742
Lからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をLLCN0〜2として傾き計算部745及び位
置計算部746へ、線分の傾き方向をLLDIR0〜1
として判別部747へ出力する。
【0072】判別部747は、上記各コード情報DIR
0〜1,RUDIR0〜1,LLDIR0〜1及び信号
RUC,LLCを入力してドット補正する必要があるか
否かを判別する補正要否判別手段であり、補正の必要が
あると判別すると、認識された線分の傾き方向を示すコ
ード情報DIR0〜1を出力すると共に、判別信号N0
−MATCHを“0”にする。補正の必要がないと判別
すると、判別信号N0−MATCHを“1”にする。
【0073】傾き計算部745は、それぞれ連続ドット
数を示すコード情報CC0〜1,RUCN0〜2,及び
LLCN0〜2と、信号RUC,LLCを入力して、認
識した線分パターンの傾き度合い(GRADIENT)をその連
続するドット数として算出し、コード情報G0〜3を出
力する。
【0074】位置計算部746は、ウインドウ73の左
領域73L又は下領域73D内の連続ドット数を示すコ
ード情報LLCN0〜2と信号GSTとを入力して、注
目ドットの位置(POSITION)を算出して、コード情報P
0〜3を出力する。これらの各部の作用については、特
開平5−207282号公報等に詳述されているので、
詳細な説明は省略する。
【0075】但し、この実施形態におけるパターン認識
部74においては、注目ドットに対して認識した線分形
状の特徴を表わす複数ビットのコード情報に対して、エ
ッジ判別手段78の判別結果である2ビットのデコード
信号ED0,ED1を元に再度コード情報の生成を行な
う。
【0076】すなわち、パターン認識部74に入力され
たデコード信号ED0,ED1を図8に示す傾き計算部
745と位置計算部746に入力し、注目ドットに対し
て認識した線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード
情報のうちのG0〜3,P0〜3の合計8ビットに対し
て、コード情報生成のためのパラメータとすることによ
り、エッジ判別手段78の判別結果を補正データの決定
条件に加えることができる。
【0077】図9は、この発明の他の実施形態によるパ
ターン認識部であり、図8と異なるのは、エッジ条件選
択手段749を設けた点だけである。すなわち、エッジ
判別手段78からデコード信号ED0,ED1がこのパ
ターン認識部74に入力されると、まずエッジ条件選択
手段749に入力される。そして、判別部747からの
黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を
認識して画像データの境界部分のドットとして補正が必
要か否かの判別信号であるNO−MATCH信号によ
り、このエッジ条件選択手段749が、デコード信号E
D0,ED1を傾き計算部745及び位置計算部746
に対して入力するか否かの選択を行なう。
【0078】つまり、NO−MATCH信号が“1”の
時、すなわち各注目ドットに対して画像データの境界部
分のドットとしての補正が不要と判別されたドットを示
す場合にのみ、エッジ条件選択手段749がデコード信
号ED0,ED1を傾き計算部745及び位置計算部7
46に対して入力させ、注目ドットに対して認識した線
分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報のうちの
G0〜3,P0〜3の合計8ビットに対して、コード情
報生成のためのパラメータとすることにより、エッジ判
別手段78の判別結果を補正データの決定条件に加え
る。
【0079】ここで、図1に示したメモリブロック75
のアドレスの割り振りの例について、図10によって説
明する。このモリブロック75は、パターン認識部74
から出力される12ビットのコード情報、すなわち、各
注目ドットが画像データの主走査方向に対して右端の黒
ドット、左端の黒ドット、孤立の黒ドット、その他の黒
もしくは白ドットの4通りの状態のいずれであるかの情
報を含むコード情報をアドレスとして、予め記憶された
補正データ(10ビット)を読み出して出力する。
【0080】この時のコード情報によるメモリブロック
75のアドレスの割り振りを示したのが図10である。
このメモリブロック75は、大きく2つの領域に分かれ
ており、各注目ドットに対して黒ドット領域の白ドット
領域との境界部分の線分形状を認識した結果としての補
正データを格納する領域(境界線分補正用領域)と、主
走査方向に対して如何なる位置に配置されていたかの認
識結果としての補正データを格納する領域(主走査エッ
ジ補正用領域)とがある。
【0081】後者の領域については更に、各注目ドット
が画像データの主走査方向に対して右端の黒ドット、左
端の黒ドット、孤立の黒ドット、その他の黒もしくは白
ドットののいずれであるかの4通りの状態に対して固有
の補正データが格納可能なように、4つのアドレスが採
番されている。したがつて、これらの各補正データを任
意に設定することができる。
【0082】次に、実際にビットマップ状に展開された
画像データに対する補正例を図11及び図12によって
説明する。図11は、ビットマップ状に展開されたオリ
ジナルの画像データの例を示し、黒丸はオリジナルの黒
ドットである。
【0083】図12は、図11に示した画像データに対
して、黒ドット領域の白ドット領域との境界部分として
認識される領域と、その他の領域のうち主走査方向に対
して孤立ドットとして認識される領域について補正を行
なった後の画像データを示す。この図中、フルドットの
黒丸は未補正の黒ドット、網点の丸あるいは楕円は黒ド
ット領域の白ドット領域との境界部分としての補正ドッ
ト、幾分小さい黒丸は主走査方向に対する孤立ドットと
しての補正ドットである。
【0084】最後に、上述の各実施形態では、図2に示
したレーザプリンタ2のコントローラ3とエンジンドラ
イバ4とを結ぶ内部インタフェース6内にこの発明によ
る画像データ処理装置であるドット補正部7を設けた場
合について説明したが、このドット補正部7をコントロ
ーラ3側あるいはエンジンドライバ4側に設けるように
してもよい。
【0085】さらに、この発明はレーザプリンタに限る
ものではなく、LEDプリンタその他の各種光プリン
タ,デジタル複写機,普通紙ファックス等の、画像デー
タをビデオマップ状に展開して画像を形成する各種の画
像形成装置並びにその形成した画像を表示する画像表示
装置にも同様に適用することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ビットマップ状に展開された画像データの黒ドッ
ト領域の白ドット領域との境界部分(文字等の輪郭線)
の線分形状を認識して、それを所要の各ドットに対して
複数ビットのコード情報に置き換え、少なくともそのコ
ード情報の一部を利用して補正が必要なドットか否かを
判別し、補正が必要なドットに対しては上記コード情報
に応じた補正を行なう画像データ処理装置において、上
記判別の結果補正が不要と判別されたドットに対しても
補正を行なって一層画質を向上させることができる。
【0087】そして、注目ドツトが黒ドットの場合、そ
れが主走査方向のに対して如何なる位置に配置されてい
るかの判別結果を、補正データに置き替えることができ
る。また、その判別結果に対応する各補正データをそれ
ぞれ任意に設定可能にすることにより、補正データ選定
時の自由度を向上させ、且つ補正データ選定時間の短縮
を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるドット補正部7の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施形態を示すレーザプリンタの
制御系の概略構成をホストコンピュータと共に示すブロ
ック図である。
【図3】同じくその機構部の概略構成を示す略断面図で
ある。
【図4】同じくその書込みユニット26の光学系の配置
例を示す斜視図である。
【図5】図1におけるFIFOメモリ72とウインドウ
73の具体例を示すブロック図である。
【図6】同じくそのウインドウ73の形状例とそのコア
領域を示す説明図である。
【図7】表1の信号の意味を説明するための図である。
【図8】図1におけるパターン認識部74の構成例とそ
の各出力信号を示すブロック図である。
【図9】この発明の他の実施形態によるパターン認識部
74の構成例とその各出力信号を示すブロック図であ
る。
【図10】図1におけるメモリブロック75の構成例を
示すブロック図である。
【図11】ビットマップ状に展開されたオリジナルの画
像データの例を示す図である。
【図12】図11の画像データを補正した結果を示す図
である。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:レーザプリンタ 3:コントローラ 4:エンジンドライバ 5:プリンタエンジン 6:内部インタフェース 7:ドット補正部 11:用紙 15:感光体ドラム 17:現像ユニット 24:プリント回路基板 26:書込みユニット 71:パラレル/シリアル・コンバータ 72:FIFOメモリ 72a〜72f:ラインバッフア 73:ウインドウ 73a〜73g:シフトレジスタ 73C:コア領域 73R:右領域 73L:左領域 73U:上領域 74:パターン認識部 75:メモリブロック 76:ビデオデータ出力部 77:タイミング制御部 78:エッジ判別手段 79:エッジ条件選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 5/20 G06F 15/68 400J 9/20 15/70 335Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の対象とするドットを中心として所定領域の各ドットの
    データを抽出するためのウインドウと、該ウインドウを
    通して抽出される画像データによって、該画像データの
    黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を
    認識して、上記対象とするドットに対して認識した線分
    形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生成する
    パターン認識手段と、少なくともそのコード情報の一部
    を利用して補正が必要なドットか否かを判別する補正要
    否判別手段と、該手段によって補正が必要と判別された
    ドットに対して、上記パターン認識手段によって生成さ
    れたコード情報をアドレスとして予め記憶されている補
    正データを読み出して出力するメモリブロックとを備え
    た画像データ処理装置において、 上記ビットマップ状に展開された画像データのうち、各
    黒ドットについて、その各黒ドットが該画像データの主
    走査方向に対して、右端ドット,左端ドット,孤立ドッ
    ト,あるはその他のドットのいずれであるかを判別する
    エッジ判別手段を設け、該エッジ判別手段の判別結果に
    より出力すべき補正データの一部を決定するようにした
    ことを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データ処理装置にお
    いて、上記エッジ判別手段の判別結果により出力すべき
    補正データが決定される対象となるドットが、上記補正
    要否判別手段によって補正が不要と判別されたドットで
    あることを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像データ処理装
    置において、上記エッジ判別手段の判別結果に対応する
    各補正データを任意に設定可能にしたことを特徴とする
    画像データ処理装置。
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