JP3384588B2 - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JP3384588B2
JP3384588B2 JP18705893A JP18705893A JP3384588B2 JP 3384588 B2 JP3384588 B2 JP 3384588B2 JP 18705893 A JP18705893 A JP 18705893A JP 18705893 A JP18705893 A JP 18705893A JP 3384588 B2 JP3384588 B2 JP 3384588B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • HELECTRICITY
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  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ装置
等のデジタル画像データによる電子写真方式の画像形成
装置、あるいは画像表示装置に適用する画像データ処理
装置に関し、特にその画質向上処理に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成装置あるいは画像
表示装置においては、文字コードデータをフォントデー
タを用いて変換した文字イメージデータ、あるいはイメ
ージスキャナ等によって読み取られた画像イメージデー
タを量子化して、メモリ(RAM)上のビデオメモリ領
域に2値データでビットマップ状(ドットマトリクス
状)に展開し、それを順次読み出してビデオデータとし
て画像形成部(エンジン)へ送出して用紙等の記録媒体
に画像を形成し、あるいは画像表示部(ディスプレイ)
へ送出して画面に画像を表示するようになっている。
【0003】この場合、画像形成対象がアナログ像であ
ればどの方向へも連続し得るが、それを量子化して展開
したデジタルのビットマップ像は、ドットマトリクスの
直交する方向に1ドット単位でステップ状にしか方向を
変えられないため、形成画像にゆがみを生じることにな
る。そのため、ドットマトリクスの直交する方向に対し
て傾斜した直線や滑らかな曲線が階段状に形成されるジ
ャギーが生じ、文字や画像(特に輪郭部)をオリジナル
のイメージと同じに、あるいは所望の形状に形成するこ
とが困難であった。
【0004】このような画像のゆがみを減少させるため
に有効な方法としては、ドットマトリクスのドットサイ
ズを小さくして密度を増やすことにより、ビットマップ
像の解像度を高くする方法がある。しかし、解像度を高
くすると大幅なコストアップになる。例えば300×3
00dpiの2次元ビットマップの解像度を2倍にする
と、600×600dpiのビットマップが得られる
が、4倍のメモリ容量と4倍の速度のデータ処理能力が
必要になる。
【0005】また、画像のゆがみを減少させるための他
の方法として、補間技法を用いて、階段状になった角を
つないで連続したスロープ状にしたり、隣接するドット
の明度を平均化してエッジをぼかす方法もあるが、この
方法によると階段状のジャギーは滑らかになるが、細か
い形状も取り除かれてしまうためコントラストや解像度
が低下してしまうという問題がある。
【0006】そこで、例えば米国特許第4,544,9
22号に見られるように、ビットマップ状に展開された
ドットパターンの特定の部分に対して、選択的に標準の
ドットより小さいドットを付加したり、あるいは除去し
たりすることによって平滑化する技法が開発されてい
る。そのためにドットパターンの補正すべき特定部分を
検出する技法としてパターン認識やテンプレート突き合
わせが行なわれていた。
【0007】しかし、任意のビットマップ像の全ての位
置についてパターン認識あるいはテンプレート突き合わ
せの処理を行ない、その結果に応じて各ドットの補正を
行なっていたため、コントラストを損なうことなく線形
状をなめらかにして画質を向上させることはできるが、
その処理装置に非常に費用がかかり、しかも処理時間長
くかかるという問題があった。
【0008】このような問題を解決しようとして、特開
平2−112966号公報に見られるように、ビットマ
ップと所定の予め記憶されているテンプレートとを小片
毎に突き合わせることによって、予め選択されたビット
マップの特徴との一致を検出して、その一致した小片毎
に補正ドットで置き換えることによってプリント像の画
質を高めることが提案されている。
【0009】そして、この方法を実現するために、例え
ば展開されたビットマップ像のデータを直列化してFI
FOバッファに入力させてNビットずつMライン(M×
Nビット)のビットマップ像のサブセットを形成し、そ
こから予め定めた形状と個数のビットを含み、中心ビッ
トを有するサンプル窓を通してデータを観測あるいは抽
出し、そのデータを予め記憶させているそれぞれ補正す
べき特徴パターンを有する各種テンプレートのデータと
突き合わせてマッチングをとる。
【0010】そして、いずれかのテンプレートとマッチ
ングした場合には、その中心ビットに対してマッチング
したテンプレートに対応する補償サブセル(補正ドッ
ト)で置換し、いずれのテンプレートともマッチングし
なかった場合は、その中心ビットは補正しない。
【0011】このような処理を入力画像データを順次シ
フトさせながら任意のビットマップ像全体に対して、そ
の各ビットが順次中心ビットになるようにして実行する
ことにより、前述した他の技法に比べてメモリのデータ
記憶容量や演算部の処理能力をあまり大きくしなくて
も、精密な画質の向上を計ることができる。
【0012】しかしながら、このような画像データ処理
方法によっても、予め補正すべき全ての特徴パターン毎
に、サンプル窓に対応するテンプレートのデータを作成
してメモリに記憶させておかなければならないので、任
意の画像データに対応できるようにするにはテンプレー
トの数が相当な数になり、その作成に要する時間と費用
が膨大にかかるばかりか、その多数のテンプレートのデ
ータを格納するメモリも大きな容量が必要になる。
【0013】さらに、対象とするデータを構成する各ビ
ットを順次中心ドットにして、その各中心ドットに対し
てサンプル窓を通して観測あるいは抽出させるビットマ
ップ像のパターンと予め記憶されている全てのテンプレ
ートのパターンとのマッチングをとる(突き合わせを行
なう)必要があるため、そのテンプレートマッチングの
処理に時間がかかるという問題がある。
【0014】このような問題を解決するため、本発明者
等は先に、新たな画像データ処理方法及びその装置を開
発してそれを特許出願している(特願平3−31492
8号及び特願平4−301395号)。
【0015】この画像データ処理方法によれば、ビット
マップ状に展開された画像データに対して輪郭線のジャ
ギーを補正して画質の向上を計るために、予めメモリに
記憶させておくことが必要なデータを最小限に低減し、
画像データのうちの補正が必要なドットの判別と補正が
必要なドットに対する補正データの決定を、マイクロプ
ロセッサ等による簡単な判定及び演算によって極めて短
時間で行なうことができる。
【0016】そこで、この画像データ処理方法について
簡単に説明する。まず、ビットマップ状に展開された画
像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の
線分形状を認識して、所要の各ドットに対して認識した
線分形状の特徴を複数のビットのコード情報に置き換
え、少なくともそのコード情報の一部を利用して補正が
必要なドットか否かを判別し、補正が必要と判別したド
ットに対しては上記コード情報に応じた補正を行なう。
【0017】さらに、この画像データ処理方法において
は、所望の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を
表わすコード情報には、線分の傾斜方向を示すコード
と、傾きの度合いを示すコードと、対象とするドットの
水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のドットか
らの位置を示すコードとを含むようにする。
【0018】また、上記画像データの対象とするドット
を中心として所定領域の各ドットのデータをウィンドウ
を通して抽出するようにし、そのウィンドウを中心部の
コア領域とその周辺の複数の周辺領域とに分割し、コア
領域から抽出した画像データによる認識情報と、その認
識情報に応じて指定される一つ以上の周辺領域から抽出
した画像データによる認識情報との組み合わせに基づい
て、上記コード情報を生成する。
【0019】一方、この画像データ処理方法による画像
データ処理装置は、ビットマップ状に展開された画像デ
ータの対象とするドットを中心として所定領域の各ドッ
トのデータを抽出するためのウィンドウと、そのウィン
ドウを通して抽出される画像データによって、該画像デ
ータの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分
形状を認識して、上記対象とするドットに対して認識し
た線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生
成するパターン認識手段と、少なくともそのコード情報
の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別する
判別手段と、それによって補正が必要とされたドットに
対して、上記パターン認識手段によって生成されたコー
ド情報をアドレスとして予め記憶されている補正データ
を読み出して出力するパターンメモリとを備えたもので
ある。
【0020】そして、上記パターン認識手段が、所要の
各ドットに対して認識した線分形状の特徴を表すコード
情報として、線分の傾斜方向を示すコードと、傾きの度
合いを示すコードと、対象するドットの水平あるいは垂
直方向に連続する線分の最初のドットからの位置を示す
コードを含むコード情報を生成するようにする。
【0021】また、この画像データ処理装置において、
上記ウィンドウを中心部のコア領域とその周辺の周辺領
域とに分割して形成すると共に、上記パターン認識手段
を、そのコア領域から抽出される画像データを認識する
コア領域認識部と、その認識結果に応じて指定される一
つ以上の周辺領域から抽出される加増データを認識する
周辺領域認識部と、そのコア領域認識部による認識情報
と周辺領域認識部による認識情報との組み合わせに基づ
いて上記コード情報を生成する手段とによって構成す
る。
【0022】そして、以上説明した画像データ処理方法
及びその装置によれば、ビットマップ状に展開された画
像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分
(文字等の輪郭線)の線分形状を認識して、所要の各ド
ットに対して複数ビットのコード情報に置き換え、少な
くともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なド
ットか否かを判別し、補正が必要なドットに対しては上
記コード情報に応じた補正を行なうので、予め補正が必
要な全ての特徴パターンをテンプレートとして作成して
記憶させておく必要が無くなり、補正が必要なドットの
判別と補正が必要なドットに対する補正データの決定を
上記コード情報にを用いて簡単に短時間で行なうことが
できる。
【0023】その線分形状の特徴を表わすコード情報
は、線分の傾斜方向、傾きの度合い、及び対象とするド
ットの水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のド
ットからの位置等によって容易に生成することができ
る。
【0024】また、画像データの対象とするドットを中
心として所定領域の各ドットのデータをウィンドウを通
して抽出し、そのウィンドウの中心部のコア領域から抽
出した画像データによる認識情報と、その認識結果に応
じて指定される一つ以上の周辺領域から画像データによ
る認識情報との組み合わせに基づいて線分形状の特徴を
表わすコード情報を生成すれば、より少ないデータの認
識により一層効率良く上記コード情報を生成できる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このような画像データ
処理方法及び画像データ処理装置によって、ビットマッ
プ状に展開された画像データに対して輪郭線のジャギー
を補正して画質の向上を計るために、予めメモリに記憶
させておくことが必要なデータを最小限に低減し、画像
データのうちの補正が必要なドットに対する補正データ
の決定を、CPU等による簡単な判定及び演算によって
極めて短時間で行うことが可能になった。
【0026】そこで、この発明においてはさらに、上述
した画像データ処理装置に対して、画像データの高解像
度化への対応を図り、且つ画質向上を計るために予めメ
モリに記憶させておくことが必要なデータ量のさらなる
低減、および画像データ処理装置の制御に関する汎用性
の向上と、出力データによる画像データのイメージ展開
に関する処理機能の向上を図ることを目的とする。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明上記の目的を
達成するため、次の(a)乃至(f)を備えた画像データ処
理装置提供する。 (a) ビットマップ状に展開された画像データの対象とす
るドットを中心として所定領域の各ドットのデータを抽
出するためのパターン検出用ウィンドウ、 (b) このパターン検出用ウィンドウを通して抽出される
画像データによって、該画像データの黒ドット領域の白
ドット領域との境界部分の線分形状を認識して、前記対
象とするドットに対して認識した線分形状の特徴を表わ
す複数ビットのコード情報を生成するパターン認識手
段、
【0031】(c) 少なくとも上記コード情報の一部を利
用して補正が必要なドットか否かを判別する判別手段、 (d) 同一のタイミングでビットマップ状に展開された画
像データを構成する各ラインの画像データを、上記パタ
ーン検出用ウィンドウに所定回数ずつ繰り返し出力する
画像データ生成手段、 (e) この画像データ生成手段に対して、上記各ラインの
画像データを所定回数ずつ繰り返し出力させるためのタ
イミング信号を生成すると共に、該タイミング信号に同
期して前記画像データ生成手段が上記各ラインの画像デ
ータの繰り返し出力回数を示すコード情報を出力するタ
イミング信号生成手段、
【0032】(f) 上記判別手段によって補正が必要と判
別されたドットに対して、上記パターン認識手段によっ
て生成されたコード情報と、上記タイミング信号生成手
段から出力される各ラインの画像データの繰り返し出力
回数を示すコード情報とに基づいて、予め記憶されてい
る補正データを出力する補正データ出力手段、
【0033】上記補正データ出力手段は、上記パターン
認識手段によって生成されたコード情報と、上記タイミ
ング信号生成手段から出力される上記各ラインの画像デ
ータの繰り返し出力回数を示すコード情報とをアドレス
として、予め記憶されている補正データを読み出して出
力するパターンメモリとすることができる。
【0034】あるいは、この補正データ出力手段を、上
記パターン認識手段によって生成されたコード情報と、
上記タイミング信号生成手段から出力される上記各ライ
ンの画像データの繰り返し出力回数を示すコード情報と
をアドレスとして、予め記憶されている補正データのパ
ターンを示すコード情報を読み出して出力するテーブル
メモリと、そのテーブルメモリより出力される補正デー
タのパターンを示すコード情報をアドレスとして予め記
憶されている補正データを読み出して出力するパターン
メモリとによって構成してもよい。
【0035】また、この補正データ出力手段を、上記パ
ターン認識手段によって生成されたコード情報をアドレ
スとして、予め記憶されている補正データのパターンを
示すコード情報を読み出して出力するテーブルメモリ
と、そのテーブルメモリより出力される補正データのパ
ターンを示すコード情報と、上記タイミング信号生成手
段から出力される上記各ラインの画像データの繰り返し
出力回数を示すコード情報とをアドレスとして、予め記
憶されている補正データを読み出して出力するパターン
メモリとによって構成することもできる。
【0036】これらの画像データ処理装置において、上
記画像データ生成手段による上記各ラインの画像データ
出力を繰り返し回数をダウンカウントして、そのダ
ウンカウントコード情報を上記繰り返し出力回数を示す
コード情報と同期して出力するダウンカウントコード情
報生成手段と、上記繰り返し出力回数を示すコード情報
とこのダウンカウントコード情報とを任意に切り換えて
出力するコード情報切換手段とを設けるとよい。
【0037】これらの画像データ処理装置において、上
記テーブルメモリより出力されるコード情報又はパター
ンメモリより出力される補正データが、レーザダイオー
ドの発光パワー制御に関するデータに対応するようにす
るとよい。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】以上いずれの画像データ処理装置において
も、上記各手段を制御するための制御信号を内部で発生
する制御信号発生手段と、該手段によって発生される制
御信号と外部から入力される制御信号のいずれかを任意
に選択する制御信号選択手段とを設けるとよい。
【0042】この発明はさらに、ビットマップ状に展開
された画像データの黒ドット領域の白ドット領域との境
界部分の線分形状を認識して、所要の各ドットに対して
認識した線分形状の特徴を複数ビットのコード情報に置
き換え、少なくともそのコード情報の一部を利用して補
正が必要なドットか否かを判断し、補正が必要と判断し
たドットに対しては前記コード情報に応じた補正を行な
う画像データ処理装置であって、上記ビットマップ状に
展開された画像データに対し、画像データ処理に関する
個別のモードの設定を行なうために複数のウィンドウ領
設定可能にするウィンドウ領域設定手段を設けたも
のも提供する。
【0043】さらに、このウィンドウ領域設定手段によ
り設定された各ウィンドウ領域に対して、画像データ処
理を行なうか否かの設定を行なうウインドウ領域画像デ
ータ処理設定手段設けるとよい。
【0044】同じくこのウィンドウ領域設定手段により
設定された複数のウィンドウ領域に対して、どのウィン
ドウ領域の画像データ処理に関する上記ウインドウ領域
画像データ処理設定手段による設定を優先的に処理する
かの設定を行なうウィンドウ優先順位設定手段を設ける
のが望ましいさらにまた、上記ウインドウに対して画
像データ処理に関する個別のモードの設定を行なうウイ
ンドウ領域画像データ処理モード設定手段を設けるとよ
【0045】
【作用】この発明の画像データ処理装置によれば、同一
のタイミングでビットマップ状に展開された画像データ
構成する各ラインの画像データ複数回ずつ繰り返し
出力することにより、上記ビットマップ状に展開された
画像データの大きさを2倍の大きさにすると共に、輪郭
線のジャギーを補正することにより、画像データの解像
度の2倍化への対応と画質向上を計ることができる。
【0046】タイミング信号生成手段を設けることによ
り、上記動作に対するタイミング制御を内部のタイミン
グ信号によって行なうことが可能になる。ビットマップ
状に展開された各ラインの画像データ繰返し出力回数
を設定すれば、画像データの解像度をN(設定回数:
N)倍化することができる。さらに、画像データ生成手
が各ラインの画像データの出力を繰り返し回数を示
すコードを出力すれば、ビットマップ状に展開される画
像データを個々に認識することが可能になる。
【0047】画像データの解像度N倍化への対応と共
に、画像データ生成手段が各ラインの画像データの繰り
返し出力回数を示すコード情報により、N倍の解像度と
なった画像データに関して、補正データを出力して画質
の向上を計ることができる。
【0048】ビットマップ状に展開された画像データの
黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を
認識して、所要の各ドットに対して認識した線分形状の
特徴を複数ビットのコード情報に置き換え、少なくとも
そのコード情報の一部を利用して補正が必要なドットか
否かを判断し、補正が必要と判断したドットに対しては
前記コード情報に応じた補正を行なう画像データ処理装
置において、上記コード情報及び各ラインの画像データ
出力回数(解像度N倍)の情報とに応じて、補正データ
を出力するための画像補正に関わるメモリのトータル容
量を、機能の低下を招くことなく削減することができ
る。
【0049】また、画像データに関する画質向上を行な
う際の画像補正データの作成に関して、前述したテーブ
ルメモリとパターンメモリを用いることにより汎用性を
高めることができる。
【0050】画像補正に関する複数ビットのコード情報
を、レーザダイオードの発光パワー制御に関するデータ
に対応させて利用することにより、画像データ処理速度
を高速化することができる。
【0051】これらの画像データ処理装置の動作制御に
関する制御信号として、内部で発生する制御信号と外部
から入力する制御信号のいずれをも選択できるようにす
ることにより、この装置の汎用性が向上する。
【0052】また、ビットマップ状に展開された画像デ
ータに対し、画像データ処理に関する個別のモードの設
定を行なうために複数のウィンドウ領域設定可能にす
ることにより、各ウィンドウ領域に対して施す画像デー
タ処理の自由度を向上することができる。らさに、その
設定された各ウィンドウ領域に対して画像データ処理を
行なうか否かの設定を可能にすることにより、画像デー
タに関する表現モードが選択可能になる。
【0053】そして、ビットマップ状に展開された画像
データについて設定された複数のウィンドウ領域に対し
て、各ウィンドウ領域間の画像処理の実施に関する優先
順位を設定することにより、ウィンドウ領域が重複した
場合の画像データ重複領域に対する画像処理の実施の有
無を明確にすることができる。また、ビットマップ状に
展開された画像データについて設定された複数のウィン
ドウ領域の各ウィンドウ領域に対して、複数の画像処理
に関するモードの選択及びその実施を行なうか否かの選
択も可能になる。
【0054】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明を実施した画像形成
装置であるレーザプリンタの構成を示すブロック図であ
る。このレーザプリンタ2は、コントローラ3,エンジ
ンドライバ4,プリンタエンジン5,及び内部インタフ
ェース6からなる。
【0055】そして、このレーザプリンタ2は、ホスト
コンピュータ1から転送されるプリントデータを受信し
てコントローラ3によりページ単位のビットマップデー
タに展開し、レーザを駆動するためのドット情報である
ビデオデータに変換して内部インタフェース6を介して
エンジンドライバ4へ送り、プリンタエンジン5をシー
ケンス制御して用紙に可視像を形成する。
【0056】この内部インタフェース6内に、この発明
による画像データ処理装置であるドット補正部7を設
け、コントローラ3から送出されるビデオデータに対し
てこのドット補正を行ない画質の向上を計るものであ
る。
【0057】コントローラ3は、メインのマイクロコン
ピュータ(以下「MPU」という)31と、そのMPU
31が必要とするプログラムや定数データ及び文字フォ
ント等を格納したROM32と、一時的なデータやドッ
トパターン等をメモリするRAM33と、データの入出
力を制御するI/O34と、そのI/O34を介してM
PU31と接続される操作パネル35とから構成され、
互いにデータバス,アドレスバス,コントロールバス等
で接続されている。
【0058】また、ホストコンピュータ(マシン)1及
びドット補正部7を含む内部インタフェース6もI/O
34を介してMPU31に接続される。エンジンドライ
バ4は、サブのマイクロコンピュータ(以下「CPU」
という)41と、そのCPU41が必要とするプログラ
ムや定数データ等を格納したROM42と、一時的なデ
ータをメモリするRAM43と、データの入出力を制御
するI/O44とから構成され、互いにデータバス,ア
ドレスバス,コントロールバス等で接続されている。
【0059】I/O44は、内部インタフェース6と接
続され、コントローラ3からのビデオデータや操作パネ
ル35上の各種スイッチの状態を入力したり、画像クロ
ック(WCLK)やペーパエンド等のステータス信号を
コントローラ3へ出力する。また、このI/O44は、
プリンタエンジン5を構成する書き込みユニット26及
びその他のシーケンス機器群27と、後述する同期セン
サを含む各種のセンサ類28とも接続されている。
【0060】コントローラ3は、ホストコンピュータ1
からプリント命令等のコマンド及び文字データ、画像デ
ータ等のプリントデータを受信し、それらを編集して文
字コードならばROM32に記憶している文字フォント
によって画像書き込みに必要なドットパターンに変換
し、それらの文字及び画像(以下まとめて「画像」とい
う)のビットマップデータをRAM33内のビデオRA
M領域にページ単位で展開する。
【0061】そして、エンジンドライバ4からレディ信
号と共に画像クロックWCLKが入力されると、コント
ローラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開され
ているビットマップデータ(ドットパターン)を画像ク
ロックWCLKに同期したビデオデータとして、内部イ
ンタフェース6を介してエンジンドライバ4に出力す
る。そのビデオデータに対して内部インタフェース6内
のドット補正部7によって、後述するようにこの発明に
よるドット補正を行なう。
【0062】また、操作パネル35上には、図示しない
スイッチや表示器があり、オペレータからの指示により
データを制御したりその情報をエンジンドライバ4に伝
えたり、プリンタの状況を表示器に表示したりする。
【0063】エンジンドライバ4は、コントローラ3か
ら内部I/F6を介してドット補正されて入力するビデ
オデータにより、プリンタエンジン5の書き込みユニッ
ト26及び後述する帯電チャージャ、現像ユニット等の
シーケンス機器群27等を制御したり、画像書き込みに
必要なビデオデータを内部I/F6を介して入力して書
き込みユニット26に出力すると共に、同期センサその
他のセンサ類28からエンジン各部の状態を示す信号を
入力して処理したり、必要な情報やエラー状況(例えば
ペーパエンド等)のステータス信号を内部I/F6を介
してコントローラ3へ出力する。
【0064】図3は、このレーザプリンタ2におけるプ
リンタエンジン5の機構を示す概略構成図である。この
レーザプリンタ2によれば、上下2段の給紙カセット1
0a、10bのいずれか、例えば上段の給紙カセット1
0aの用紙スタック11aから給紙ローラ12によって
用紙11が給送され、その用紙11はレジストローラ対
13によってタイミングをとられた後、感光体ドラム1
5の転写位置へ搬送される。
【0065】一方、メインモータ14により矢示方向に
回転駆動される感光体ドラム15は、帯電チャージャ1
6によってその表面が帯電され、書き込みユニット26
からのPWM変調されたスポット光で走査されて表面に
静電潜像が形成される。
【0066】この潜像は、現像ユニット17によってト
ナーを付着されて可視像化され、そのトナー像は、レジ
ストローラ対13によって搬送されてきた用紙11上に
転写チャージャ18の作用により転写され、画像が転写
された用紙は感光体ドラム15から分離され、搬送ベル
ト19によって定着ユニット20に送られ、その加圧ロ
ーラ20aによって定着ローラ20bに圧接され、その
圧力と定着ローラ20bの温度とによって定着される。
【0067】定着ユニット20を出た用紙は、排紙ロー
ラ21によって側面に設けられた排紙トレイ22へ排出
される。一方、感光体ドラム15に残留しているトナー
は、クリーニングユニット23によって除去されて回収
される。
【0068】また、このレーザプリンタ2内の上方に
は、それぞれコントローラ3、エンジンドライバ4及び
内部I/F6を構成する複数枚のプリント回路基板24
が搭載されている。図4は、図2及び図3に示した書き
込みユニット26の構成例を示す要部斜視図である。
【0069】この書き込みユニット26は、レーザダイ
オード(LD)ユニット50と、第1シリンダレンズ5
1,第1ミラー52,結像レンズ53と、ディスク型モ
ータ54と、それにより矢示A方向に回転されるポリゴ
ンミラー55とからなる回転偏光器56と、第2ミラー
57,第2シリンダレンズ58,及び第3ミラー60,
シリンダレンズからなる集光レンズ61,受光素子から
なる同期センサ62とを備えている。そのLDユニット
50は、内部にレーザダイオード(以下「LD」とい
う)と、このLDから射出される発散性ビームを平行光
ビームにするコリメータレンズとを一体に組み込んだも
のである。
【0070】第1シリンダレンズ51は、LDユニット
50から射出された平行光ビームを感光体ドラム15上
において副走査方向に整形させる機能を果たし、結像レ
ンズ53は第1ミラー52で反射された平行光を収束性
ビームに変換し、ポリゴンミラー55のミラー面55a
に入射させる。
【0071】ポリゴンミラー55は、各ミラー面55a
を湾曲させて形成したRポリゴンミラーとして、従来第
2ミラー57との間に配置されていたfθレンズを使用
しないポストオブジェクト型(光ビームを収束光とした
後に偏光器を配置する型式)の回転偏光器56としてい
る。
【0072】第2ミラー57は、回転偏光器56で反射
されて偏光されたビーム(走査ビーム)を感光体ドラム
15に向けて反射する。この第2ミラー57で反射され
た走査ビームは、第2シリンダレンズ58を経て感光体
ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポットと
して結像する。
【0073】また、第3ミラー60は回転偏光器56で
反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査領
域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ62
側に向けて反射する。第3ミラー60で反射され集光レ
ンズ61によって集光された光ビームは、同期センサ6
2を構成する例えばフォトダイオード等の受光素子によ
り、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変換さ
れる。
【0074】図1は図2におけるドット補正部7の概略
構成を示すブロック図であり、図5はその要部(FIF
Oメモリ72とウィンドウ73)の具体的構成例を示す
図である。
【0075】この図1に示すドット補正部7は、パラレ
ル/シリアル・コンバータ(以下「P/Sコンバー
タ」)と略称する)71、FIFOメモリ72、ウィン
ドウ73、パターン認識部74、メモリブロック75、
ビデオデータ出力部76、及びこれらを同期制御するタ
イミング制御部77とによって構成されている。
【0076】P/Sコンバータ71は、図2に示したコ
ントローラ3から転送されるビデオデータがパラレル
(8ビット)データの場合、それをシリアル(1ビッ
ト)データに変換してFIFOメモリ72へ送るために
設けてあり、ドットの補正に関して基本的には関与しな
い。コントローラ3から転送されるビデオデータがシリ
アルデータの場合には、このP/Sコンバータ71は不
要である。
【0077】FIFOメモリ72は、先入れ先出しのメ
モリ(First in First Out memory)であり、図5に示
すようにコントローラ3から送られてきた複数ライン分
(この実施例では7ライン分)のビデオデータを格納す
るラインバッファ72a〜72gが、マルチプレクサ7
21を介してシリアルに接続されている。
【0078】ここで、マルチプレクサ721は、後述す
るタイミング制御部77に設けられるタイミング信号生
成手段からのdat−sel信号が“0”の時はコント
ローラ3からP/Sコンバータ71を介して送出される
シリアルのビデオデータとラインバッファ72a〜72
fからの出力データ(A入力)を、“1”の時はライン
バッファ72a〜72gからの出力データ(B入力)を
選択して入力し、ラインバッファ72a〜2gへ出力す
る。
【0079】従って、FIFOメモリ72の動作は、図
6及び図7のタイミングチャートに示すような動作とな
る。但し、この時FIFOメモリ72に対しては図6及
び図7に示す期間において、最初のdata-sel信号が
“0”である期間は、ライト信号のみが与えられてデー
タの書き込みのみ行なわれ、その後は常にデータのライ
ト信号とリード信号が、データを1ビットずつ書き込む
と同時にデータを1ビットずつ読み出すように与えられ
ているものとする。さらに、このFIFOメモリ72
は、この発明における画像データ生成手段の実施例とな
る。
【0080】ウィンドウ73は、図5に示すようにFI
FOメモリ72の各ラインバッファ72a〜72gから
出力される7ライン分のデータに対して、各々11ビッ
ト分のシフトレジスタ73a〜73gがシリアルに接続
されており、パターン検出用のウィンドウ(サンプル
窓:図8にその形状例を示す)を構成している。
【0081】中央のシフトレジスタ73dの真中のビッ
ト(図5に×印で示している)がターゲットとなる注目
ドットの格納位置である。なお、このウィンドウ73を
構成する各シフトレジスタ73a〜73gのうち、シフ
トレジスタ73aと73gは7ビット、シフトレジスタ
73bと73fは8ビットで足り、図5に破線で示す部
分は無くてもよい。
【0082】このFIFOメモリ72を構成するライン
バッファ72a〜72g、及びウィンドウ73を構成す
るシフトレジスタ73a〜73g内を、ビデオデータが
順次1ビットずつシフトされることにより注目ドットが
順次変化し、各注目ドットを中心とするウィンドウ73
のビデオデータを連続的に抽出することができる。
【0083】パターン認識部74は、ウィンドウ73か
ら抽出したドット情報をもとに、ターゲットとなってい
るドット(注目ドット)及びその周囲の情報、特に画像
データの黒ドットと白ドットの境界の線分形状の特徴を
認識し、その認識結果を定められたフォーマットのコー
ド情報にして出力する。このコード情報が図1における
メモリブロック75のアドレスコードとなる。
【0084】図9は、パターン認識部74の内部構成及
びウィンドウ73との関係を示すブロック図である。サ
ンプル窓であるウィンドウ73は、中央の3×3ビット
のコア領域(Core)73Cと、その上領域(Uppe)7
3U及び下領域(Lower)73Dと、左領域(Left)
73L及び右領域(Right)73Rに区分される。その
詳細については後述する。
【0085】このパターン認識部74は、コア領域認識
部741、周辺領域認識部742、マルチプレクサ74
3,744、傾き(Gragient)計算部745、位置
(Position)計算部746、判別部747、及びゲー
ト748によって構成されており、周辺領域認識部74
2はさらに、上領域認識部742U、右領域認識部74
2R、下領域認識部742D、及び左領域認識部742
Lによって構成されている。
【0086】これらの各部の機能は、先に出願した特願
平特願平3−314928号及び特願平4−30139
5号に記載したものと同じであるが、それらについては
後述する。図1におけるメモリブロック75、すなわち
補正データ出力手段については、具体的な構成例及びそ
の動作を図10乃至図13によって説明する。
【0087】(1)図10に示す例 この例は、先願において記載したものと同じであり、メ
モリブロック75はパターンメモリ752のみで構成さ
れ、パターン認識部74から出力されるコード情報をア
ドレスとして、予め記憶された補正データを読み出し
て、レーザ駆動用のビデオデータを出力し、これが補正
されたドットパターンとなる。
【0088】(2)図11に示す例 この例でも、メモリブロック75はパターンメモリ75
2のみで構成される。しかし、パターン認識部74から
出力されるコード情報と、さらにタイミング制御部77
のタイミング信号生成手段から出力されるコード情報、
すなわちFIFOメモリ72による各ラインのデータが
コントローラ3から送出されたビデオデータに対して何
回目に生成(コピー)されたものなのかを示すコード情
報(A12〜A15)をアドレスとして、予め記憶され
た補正データを読み出して、レーザ駆動用のビデオデー
タを出力し、これが補正されたドットパターンとなる。
【0089】従って、図10に示した例とは異なり、補
正の行なわれる画像データがコントローラ3から送出さ
れたビデオデータに対して何回目に生成されたものなの
かを認識できるため、コピーされることにより各ライン
について同じデータが複数存在し、複数の同一のビット
マップ状に展開された画像データについて線分形状の認
識が行なわれ、同一の線分形状の特徴を示すコード情報
に対しても、補正データは生成された回数毎に異なった
データとしての出力が可能である。
【0090】(3)図12に示す例 この例では、メモリブロック75は、テーブルメモリ7
51とパターンメモリ752によって構成される。
【0091】テーブルメモリ751は、パターン認識部
74から出力されるコード情報と、タイミング制御部7
7のタイミング信号生成手段から出力される前述の例と
同じコード情報(A12〜A15)をアドレスとして、
予め記憶された補正データのパターンを示すコード情報
を読み出して出力する。そして、パターンメモリ752
は、そのテーブルメモリ751から出力されるコード情
報をアドレスとして、予め記憶された補正データを読み
出して、レーザ駆動用のビデオデータを出力し、これが
補正されたドットパターンとなる。
【0092】つまり、この例では前述の二つの例におい
ても記した補正データのドットパターンが、実際には各
ドットに対して認識した線分形状の特徴を示すコード情
報に対して多くの部分で重複し、そのコード情報の数よ
りもはるかに少数であることから(複数の異なったコー
ド情報に対する補正データが一つの共通な補正パターン
を用いている)、前記テーブルメモリ751の補正デー
タのパターンを示すコード情報である出力データのビッ
ト幅を補正データの全ドットパターン数をカバーできる
大きさとし、さらに、このコード情報をパターンメモリ
752のアドレスとして与えることにより、画像補正に
関わるトータルのメモリ容量を、機能の低下を招くこと
なく削減することができる。
【0093】またこの例では、図11に示した例と同様
に、補正が行なわれる画像データがコントローラ3から
送出されたビデオデータに対して何回目に生成されたも
のなのかを認識できるため、コピーされることにより各
ラインについて同じデータが複数存在し、複数の同一の
ビットマップ状に展開された画像データについて線分形
状の認識が行なわれ、同一の線分形状の特徴を示すコー
ド情報に対しても、補正データは生成された回数毎に異
なったデータとしての出力が可能である。
【0094】(4)図13に示す例 この例でも、メモリブロック75はテーブルメモリ75
1とパターンメモリ752によって構成される。
【0095】但し、テーブルメモリ751は、パターン
認識部74から出力されるコード情報をアドレスとし
て、予め記憶された補正データのパターンを示すコード
情報を読み出して出力する。そして、パターンメモリ7
52は、そのテーブルメモリ751より出力されるコー
ド情報と、タイミング制御部77のタイミング信号生成
手段から出力される前述の例と同じコード情報(A12
〜A15)とをアドレスとして、予め記憶された補正デ
ータを読み出してレーザ駆動用のビデオデータを出力
し、これが補正されたドットパターンとなる。
【0096】つまり、この例においても前例と同様に、
補正データのドットパターンが、実際には各ドットに対
して認識した線分形状の特徴を示すコード情報に対して
多くの部分で重複し、そのコード情報の数よりもはるか
に少数であることから、テーブルメモリ751の補正デ
ータのパターンを示すコード情報である出力データのビ
ット幅を補正データドットパターン数をカバーできる大
きさとし、さらに、このコード情報をパターンメモリ7
52のアドレスとして与えることにより、画像補正に関
わるトータルのメモリ容量を機能の低下を招くことなく
削減することができる。
【0097】そして、これと同時に、補正が行なわれる
画像データが、コントローラ3から送出されたビデオデ
ータに対して何回目に生成されたものなのかを示すコー
ド情報も、パターンメモリ752のアドレスとして入力
されるため、コピーされることにより各ラインについて
同じデータが複数存在し、複数の同一のビットマップ状
に展開された画像データについて線分形状の認識が行な
われ、同一の線分形状の特徴を示すコード情報に対して
も、補正データは生成された回数毎に異なったデータと
しての出力が可能となり、且つトータルメモリ容量を図
12に示した例と比べて、機能の低下を招くことなく更
に削減することができる。
【0098】これらの図10〜13に示したに各メモリ
ブロックを用いた場合の、画像補正に関わるトータルメ
モリ容量の比較を図14に表形式で示す。図11〜図1
3の例は、機能は殆んど同じてあるが、図13の例が最
もメモリ容量が小さくて済むことになる。
【0099】さらに、上記図11〜図13によって説明
した各メモリブロック75の例では、図1におけるタイ
ミング制御部77のタイミング信号生成手段から出力さ
れる、FIFOメモリ72による各ラインのデータがコ
ントローラ3から送出されたビデオデータに対して何回
目に生成(コピー)されたものなのかを示すコード情報
(A12〜A15)を各メモリのアドレスとして入力
し、同一の線分形状の特徴を示すコード情報に対して
も、補正データは生成された回数毎に異なったデータと
しての出力が可能であった。
【0100】ここで、図15及び図16に示すコード情
報切換手段90により、上述のコード情報A12〜A1
5の代わりに、後述する信号RA12〜RA15を任意
の信号の条件に対して切り替え、メモリブロック75の
アドレスとして入力する構成にすることにより、図17
に示すような補正データのプリント位置の並べ換えが可
能となり、画像補正データのプリント画像に対する作成
に関して汎用性が向上する。
【0101】図16は図15のコード情報切換手段90
の具体的回路例であり、2つのAND回路91,92
と、NOT回路93と、OR回路94によって構成さ
れ、任意の信号が“1”の時にはAの信号を、“0”の
時にはARの信号をコード情報として出力する。
【0102】図17において、(a)はプリント画像の
イメージであり、その破線の楕円で囲んだ部分が、補正
例2の補正データにて画像補正を行ないたいパターン、
(b)はそのパターン部分の拡大図、(c)はコントロ
ーラ3からのビデオデータ、(d)はそのビデオデータ
のFIFOメモリ72の出力時のデータを第1ラインか
ら第4ラインまで示す、(e)は補正例1の補正結果
で、A12〜A15信号を使用した場合、(f)は補正
例2の補正結果で、RA12〜RA15信号を使用した
場合である。
【0103】以上に示した各実施例からの補正データ出
力は、コントローラ3から送られてきたビデオデータの
1ドット毎にその正規の幅すなわちレーザ発光時間を複
数に分割した値の整数倍(10分割の場合の最大値は1
0倍)の情報としてパラレル出力される。
【0104】図1のビデオデータ出力部76は、メモリ
ブロック75から出力されたパラレル情報をシリアル化
してプリンタエンジン4へ送出し、その書き込みユニッ
ト26に設けられた光源であるLDユニット50のレー
ザダイオードをON/OFFする信号源とする。
【0105】但し、前述の説明におけるLDユニット5
0のレーザダイオードのON/OFF制御は2値データ
による制御を想定したものであるが、多値データによる
制御を想定した場合には、前述のメモリブロック75か
ら出力されたパラレル情報をビデオデータ出力部76で
シリアル化してプリンタエンジン4へ送出する必要は無
くなる。
【0106】すなわち、メモリブロック75からのパラ
レル情報をそのままLDユニット50(この場合は多値
制御用LDユニットである)のレーザダイオードのON
/OFF制御に関するデータに対応させることにより、
書き込みユニット26による書き込みを行なうことがで
きる。
【0107】またこの時、前述のメモリブロック75か
らのパラレル情報として、前述のテーブルメモリ751
もしくはパターンメモリ752から出力されるデータの
いずれも、多値制御用LDユニットのON/OFF制御
を行なうパラレル情報として対応させることが可能とな
る。
【0108】さらに、前述のパラレル情報は、その情報
自身がビットマップ状に展開された画像データの黒ドッ
ト領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を認識し
て、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を
示すものであるため、LDユニット50のレーザダイオ
ードのON/OFF制御データとして用いる以外に、画
像データのイメージ展開(画像の拡大、縮小)時の画像
データ処理をCPUにより処理させる時のデータとして
使用することが可能である。
【0109】また、このイメージ展開時のデータとして
は、前述のパターン認識部74によって生成されたコー
ド情報、または前述のメモリブロック75におけるテー
ブルメモリ751もしくはパターンメモリ752から出
力されるデータのいずれかを対応させることが可能であ
る。
【0110】さらに、これら画像データのイメージ展開
(画像の拡大、縮小)時の画像データ処理に用いられる
データは、各々ドット補正部7の内部で生成されたコー
ド情報であることから、図18に示すように、ドット補
正部7の内部に画像データのイメージ展開(拡大、縮
小)時の画像データ処理を行なう画像データ展開手段7
9を設けることにより、直接ドット補正部7の内部でイ
メージ展開処理を行なうことが可能となり、展開データ
の出力を行なことができる。
【0111】そして、図18に示す構成によれば、コン
トローラ3からのビデオデータに対して、画像補正とイ
メージ展開のどちらの画像処理も同時に並行してドット
補正部7の内部で行なうことが可能であり、各々の画像
処理に対する出力結果であるビデオデータに対する補正
データと展開データを同時に出力することができる。
【0112】また、ドット補正部7を図19又は図20
に示すように構成すれば、上記画像データのイメージ展
開(拡大、縮小)後の展開データに対して、さらに画像
補正の処理を施すことが可能である。
【0113】図19は、画像データのイメージ展開(拡
大、縮小)後の展開データを一旦ドット補正部7の外部
に出力し、再びドット補正部7に入力することにより、
展開データに対して画像補正の処理を施す場合の実施例
である。図20は、画像データのイメージ展開(拡大、
縮小)後の展開データを、そのままドット補正部7の内
部でフィードバックをかけて、展開データに対して画像
補正の処理を施す場合の実施例である。
【0114】但し、図中のパターン認識処理部70と
は、図1に示したP/Sコンバータ71,FIFOメモ
リ72,ウィンドウ73,パターン認識部74,及びタ
イミング制御部77等を含んだ部分の総称とし、2ヶ所
あるマルチプレクサMP1,MP2については、各々画
像データに対する処理が画像補正であるかイメージ展開
であるかによってデータの切替えを行なうものとする。
【0115】次に、図21は、ドット補正部7の内部に
ビットマップ状に展開された画像データに対して、その
領域を複数のウィンドウ領域に設定するためのウィンド
ウ領域設定手段80と、そのウィンドウ領域設定手段8
0により設定された各ウィンドウに対して、前述した画
像データ処理を施すか否かの設定を行なうウィンドウ領
域画像データ処理設定手段81とを設けた場合のブロッ
ク図である。
【0116】ウィンドウ領域設定手段80は、CPU等
によるデータの書き込みにより、各ウィンドウについて
の座標データを設定するための手段であり、同様にウィ
ンドウ領域画像データ処理設定手段81も、CPU等に
より各ウィンドウに対して画像データ処理(画像補正)
を行なうか否かの設定を行なうものである。
【0117】図22は、1ページ分のビットマップ状に
展開された画像データに対して、ウィンドウ0〜3まで
4つのウィンドウの設定を行ない、各ウィンドウに対し
て画像データ処理(画像補正)を行なうか否かの設定に
より、その結果の画像がどのようになるかを示してい
る。
【0118】図23は、前述の図21に示した実施例の
機能に加えて、どのウィンドウのウィンドウ領域画像デ
ータ処理設定手段81の設定を優先的に行なうかの設定
を行なうウィンドウ優先順位設定手段82を設けた実施
例のブロック図である。
【0119】このウィンドウ優先順位設定手段82は、
CPU等によるデータ書き込みにより、ウィンドウ間の
画像データ処理に関する優先順位を設定するための手段
である。図24は、“A”の文字をビットマップ状に展
開した場合の例であり、各ウインドウについては、以下
のように画像データ処理(画像補正)に関する設定を行
なったものとする。
【0120】 ウインドウ0→画像データ処理を行なわない。 ウインドウ1→画像データ処理を行なう。 ウインドウ2→画像データ処理を行なわない。 ウインドウ3→画像データ処理を行なう。
【0121】ここでの各ウィンドウの優先順位の設定
は、 ウィンドウ3,ウィンドウ2,ウィンドウ1,
ウィンドウ0 の順になっている。また、図中の斜線にてハッチングを
施した領域は、ウィンドウ間でその領域が重複している
部分を示している。
【0122】図25は、上述した記図21,図23に示
した実施例の機能に加えて、さらに各ウィンドウに対し
て画像データ処理に関する新たに個別のモードの設定を
行なうウィンドウ領域画像データ処理モード設定手段8
3を設けた実施例のブロック図である。このウィンドウ
領域画像データ処理モード設定手段83は、CPU等に
よるデータ書き込みにより、各ウィンドウの画像データ
処理に関する新たに個別のモードを設定するための手段
である。
【0123】図26は、1ページ分のビットマップ状に
展開された画像データに対して、ウィンドウ0〜3まで
4つのウィンドウの設定を行ない、各ウィンドウに対し
て画像データ処理(画像補正)を行なうか否かの設定を
行なうと同時に、各ウィンドウに対して画像補正を行な
う場合の補正の種類、すなわち補正データの種類のモー
ドの設定を行なった結果を示している。ここでの設定
は、各ウィンドウに対して以下の設定となっている。
【0124】 ウィンドウ0→画像補正無し。 ウィンドウ1→画像補正実施、補正データはミディアム
補正データを使用。 ウィンドウ2→画像補正実施、補正データはダーク補正
データを使用。 ウィンドウ3→画像補正実施、補正データはライト補正
データを使用。
【0125】なお、上記各モードの補正データの意味は
以下の通りである。 ・ミディアム補正データは、オリジナルデータに対して
文字太り、文字細りの無い適正な補正を行なうデータで
ある。 ・ダーク補正データは、オリジナルデータに対して太め
の適正な補正を行なうデータである。 ・ライト補正データは、オリジナルデータに対して細め
の適正な行なうデータである。
【0126】タイミング制御部77は、エンジンドライ
バ4から1ページ分の書き込み期間を規定するFGAT
E信号、1ライン分の書き込み期間を規定するLGAT
E信号、各ラインの書き込み開始及び終了タイミングを
示すLSYNC信号、1ドット毎の読み出し及び書き込
みの周期を取る画像クロックWCLK、及びRESET
信号を入力し、各ブロック71〜76に対してその動作
の同期をとるために必要なクロック信号等を発生する。
それと同時に、タイミング信号生成手段が設けられ、以
下に記す各構成例について前述した様々な用途に用いら
れる信号を出力する。
【0127】但し、上記各出力信号を発生させるために
タイミング制御部77を動作させるための動作基本クロ
ックは、前述のエンジンドライバ4から入力される信号
とは異なる制御信号であり、図1に示したドット補正部
7の内部に設けられた制御信号発生手段78により発生
された制御信号か、もしくはドット補正部7の外部に設
けられた何らかの信号発生手段により発生された制御信
号を用いる。
【0128】ここで、制御信号発生手段78としては電
圧制御発振器(VCO)を用いるものとし、ドット補正
部7の外部に設けられる信号発生手段としては、電圧制
御発振器(VCO)や水晶発振器等を用いるものとす
る。
【0129】それでは、まずタイミング信号生成手段に
ついての具体的な構成例を図27,図29に示す。図2
7に示す例は、Dフリップ・プロップ781とNOT回
路782,NANDゲート783,784を用いた簡単
な回路構成であり、図28のタイミングチャートに示す
ような動作となる。
【0130】つまり、ここでの動作は、FGATE信号
が“0”の時(画像データが1ページ分の書き込み期間
内である時)にのみ、LSYNC信号の立ち上がりエッ
ジごとにdata-sel信号が反転を繰り返すような動作であ
り、FGATE信号が“1”の時(画像データが1ペー
ジ分の書き込み時間外である時)は、data-sel信号は、
常に“1”の状態のままとなる。
【0131】さらに、図27に示すようにエンジンドラ
イバ4から入力されるLSYNC信号とLGATE信号
に対してdata-sel信号によるゲート783,784を設
けることにより、各々の信号について LSYNC-OUT 信号
と LGATE-OUT 信号を生成し、コントローラ3に対し
て、図28のタイミングチャートに示すタイミングにて
出力することになる。
【0132】例えば、エンジンドライバ4から入力され
るLSYNC信号とLGATE信号のタイミングが、レ
ーザプリンタ2によるプリント画像に対して主走査方向
300dpi/副走査方向600dpiの解像度を提供
するものであった場合に、図28のタイミングからもわ
かるように、 LSYNC-OUT 信号と LGATE-OUT 信号の出力
タイミングはコントローラ3に対して、前述の解像度の
2分の1、つまり主走査方向300dpi/副走査方向
300dpiの解像度に対応する容量のビデオデータを
処理生成するものとなる。
【0133】これらの信号がコントローラ3へ出力され
た結果、コントローラ3からも主走査方向300dpi
/副走査方向300dpiの解像度に対応する容量のビ
デオデータが出力されることになる。しかも、このまま
のビデオデータをレーザプリンタ2によりプリントした
場合、そのプリント画像は、1ラインおきにビデオテー
プが欠落して出力されることになる。但し、コントロー
ラ3に対しては処理すべきビデオデータの容量が2分の
1となることを意味している。
【0134】ところが、前述のFIFOメモリ72に対
して、図28の LGATE-OUT 信号が“0”の時の数字が
記載されている期間にビデオデータが出力されることに
なり、これは前述した図6のタイミングチャートのビデ
オデータに対応することになる。図28のタイミングチ
ャートにおけるビデオデータについて記載の数字は、図
6のタイミングチャートにおけるビデオデータについて
も対応する。
【0135】従って、以上の構成と前述のFIFOメモ
リ72の動作により、コントローラ3から出力された主
走査方向300dpi/副走査方向300dpiの解像
度に対応する容量のビデオデータを、2ライン連続して
FIFOメモリ72を構成するラインバッファへ書き込
むことが可能になる。
【0136】これは、前述の1ラインおきに欠落してい
たビデオデータを補うと同時に、コントローラ3におい
て出力された主走査方向300dpi/副走査方向30
0dpiの解像度に対応する容量であったビデオデータ
から、2倍の容量のビデオデータを生成してレーザプリ
ンタ2による主走査方向300dpi/副走査方向60
0dpiの解像度の完全なプリント画像の提供を可能に
するものである。
【0137】またこの例では、1ライン分のビデオデー
タを2ライン分のビデオデータ、つまり2倍の容量のデ
ータに生成しているわけであるが、上記信号のうちdata
-sel信号が、各ラインのデータがコントローラ3から送
出されたビデオデータに対して何回目に生成(コピー)
されたものなのかを示すコード情報に対応することにな
る。従って、data-sel信号は、コントローラ3から送出
されたビデオデータがFIFOメモリ72によって1回
目の生成データとして出力される時は、前述のコード情
報として“1”を示し、2回目の生成として出力される
時は“0”を示すことになる。
【0138】図29に示す例は、4ビットのカウンタ7
85,786及びD−FF787,788等を用いた回
路構成を示し、図30のタイミングチャートに示すよう
な動作となる。つまり、ここでの動作は、前述したFG
ATE信号が“0”の時(画像データが1ページ分の書
き込み期間内である時)にのみ、4ビットのカウンタが
LSYNC信号の立ち上がりエッジごとにカウント動作
し、A12〜A15信号にはCOUNT-A〜D信号に
よるロードデータに対するカウントデータが出力され
る。
【0139】図30におけるCOUNT−A〜D信号
は、“c(12)”を意味するため、A12〜A15信
号は、“c(12)”→“d(13)”→“e(1
4)”→“f(15)”のカウント動作による出力とな
り、4つの状態推移を示す。また、同時に、RA12〜
RA15信号は、“f(15)”→“e(14)”→
“d(13)”→“c(12)”という前記動作とちょ
うど逆のカウント動作による出力となり、同様に前記と
は逆の状態推移を示す。data-sel信号については、A1
2〜A15信号がCOUNT−A〜D信号によるロード
データと同じ値を示す場合のみ“0”の状態となる。
【0140】FGATE信号が“1”の時(画像データ
が1ページ分の書き込み時間外である時)は、4ビット
カウンタ785はCOUNT−A〜D信号によるデータ
のロードのみが行なわれ、カウント動作を行なわないた
め、A12〜A14信号は常にCOUNT−A〜D信号
と同じ値(この例では“c(12)”)の状態を示す。
また、4ビットカウンタ786も同様な動作となるた
め、RA12〜RA15信号も常に“f(15)”の状
態を示す。この場合のCOUNT−A〜D信号の示す値
に相当する値は、図29に示す回路構成となっているた
め“0”であり、data-sel信号は、前述の条件により常
に“0”の状態のままとなる。
【0141】さらに、図29に示すようにエンジンドラ
イバ4から入力されるLSYNC信号とLGATE信号
に対してdata-sel信号等によるゲートを設けることによ
り、各々の信号について LSYNC-OUT 信号と LGATE-OUT
信号を生成し、コントローラ3に対して図30のタイミ
ングチャートに示すタイミングにて出力することにな
る。
【0142】ここで前述の例と同様に、エンジンドライ
バ4から入力されるLSYNC信号とLGATE信号の
タイミングが、レーザプリンタ2によるプリント画像に
対して主走査方向300dpi/副走査方向600dp
iの解像度を提供するものであった場合に、図30のタ
イミングからもわかるように、 LSYNC-OUT 信号と LGAT
E-OUT 信号の出力タイミングは、コントローラ3に対し
て前述の解像度の4分の1、つまり主走査方向300d
pi/副走査方向150dpiの解像度に対応する容量
のビデオデータが出力されることになる。
【0143】しかも、このままのビデオデータをレーザ
プリンタ2によりプリントした場合、そのプリント画像
は、1ライン書き込みを行ない、それに続く3ラインは
ビデオデータが欠落して書き込みが行なわれないことに
なる。但し、コントローラ3に対しては処理すべきビデ
オデータの容量が4分の1となることを意味する。
【0144】ところが、前述の例と同様に前述のFIF
Oメモリ72に対して、図30のLGATE-OUT 信号が
“0”の時の数字が記載されている期間にビデオデータ
が出力されることになり、これは前述の図7のタイミン
グチャートのビデオデータに対応することになる。図3
0のタイミングチャートにおけるビデオデータについて
記載の数字は、前記の例と同様に図7のタイミングチャ
ートにおけるビデオデータについても対応する。
【0145】従って、以上の構成と前述のFIFOメモ
リ72の動作により、コントローラ3から出力された主
走査方向300dpi/副走査方向150dpiの解像
度に対応する容量のビデオデータを、4ライン連続して
FIFOメモリ72を構成するラインバッファへ書き込
むことが可能になり、これは前述の3ライン連続して欠
落していたビデオデータを補うと同時に、コントローラ
3において出力された主走査方向300dpi/副走査
方向150dpiの解像度に対応する容量であったビデ
オデータから、4倍の容量のビデオデータ生成してレー
ザプリンタ2による主走査方向300dpi/副走査方
向600dpiの解像度のプリント画像の提供を可能に
するものである。
【0146】また、この例では前述の例と同様に、1ラ
イン分のビデオデータを4ライン分のビデオデータ、つ
まり4倍の容量のデータに生成しているわけであるが、
上記信号のうちA12〜A15信号の状態が、各ライン
のデータがコントローラ3から出力されたビデオデータ
に対して何回目に生成(コピー)されたものなのかを示
すコード情報に対応することになる。従って、前述のA
12〜A15信号の状態推移は、コントローラ3から出
力されたビデオデータがFIFOメモリ72によって何
回目の生成データとして出力されるかの順番に対応して
1→2→3→4回目の生成を示すことになる。
【0147】以上が、タイミング制御部77におけるタ
イミング生成手段及びダウンカウントコード情報生成手
段についての具体的な実施例である。なお、パターンメ
モリ75の補正データは、コントローラ3のMPU31
あるいはエンジンドライバ4のCPU41によりROM
32又は42から選択的にロードされたり、ホストコン
ピュータ1からダウンロードすることもでき、そうすれ
ば画像データの被補正パターンに対する補正データを容
易に変更することが可能である。
【0148】ここで、この発明の前提となる先に出願し
た発明と共通の技術について説明する。まず、マッチン
グのためのウインドウの領域分割とその検出パターン及
び使用領域について、図8及び図31乃至図41によっ
て説明する。
【0149】(1)ウインドウ この発明の実施例で使用するウインドウ73は、図8に
破線で囲んで示したように7(height)×11(width)の
サンプル窓であり、実際には図5に示したように7ライ
ンのシフトレジスタ73a〜73gで構成されている。
【0150】また、各ラインは11ビットのレジスタで
構成されている。その合計77ビットのレジスタ出力の
うち、破線で囲んで示す49ドット分が特定パターンす
なわち水平または垂直に近い線分(厳密に言えば黒ドッ
ト領域の境界)の検出に使用される。
【0151】(2)コア領域 図8に破線で示したウインドウ73内の細い実線で囲ん
だ領域が3×3ドットのコア領域73Cである。コア領
域内73Cの中心のドットが補正の対象となる注目画素
(ターゲット・ドット)である。
【0152】図31乃至図33は1ドット幅の線分のコ
ア領域73C内に現れるパターン例を示している。これ
らの図中の黒丸は黒ドット、二重丸は白ドット、三角形
は不定(黒,白どちらであっても構わない)を示してい
る。図31の(イ)〜(ニ)は傾きが45度(1/1)で1
ドット幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの
種類を例示する。これらのパターンはこの実施例では補
正の対象としない。ジャギーとして認識されるのは水平
に近い線分の場合は傾きが1/2以下の時、垂直に近い
線分の場合は傾きが2/1以上の時である。
【0153】水平に近い線分と垂直に近い線分の認識は
同等の方法で行なわれる。マッチング用のパターンが他
方に対して90度回転したものという違いだけである。
従って、以下の説明では水平に近い線分についてのみ説
明する。
【0154】図32の(イ)〜(ト)は水平に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。1/2以下の傾きの場合、コア領域内に現れ
るパターンは次の二通りがある。ジャギーの根源となる
段差(変化点)を捉えた場合には1/2の傾きを持った
線分(ロ,ハ,ホ,ヘ)となり、それ以外は直線(イ,
ニ,ト)となる。
【0155】図33の(イ)〜(ト)は垂直に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。この図31乃至図33に示す各パターンを基
本パターンとして記憶し、実際のコア領域73C内のパ
ターンを捉えて、これらの各パターンとのマッチングを
とれば、そのパターンは補正の必要がないのか、水平に
近い線分の一部となり得るのか、あるいは垂直に近い線
分の一部となり得るのかを容易に識別できる。
【0156】(3)周辺領域 ジャギーパターンの検出において、コア領域73Cに現
れるパターンについて上述したが、図32及び図33に
示したパターンの線分が、水平又は垂直の直線でなく、
傾き1/2以下又は2/1以上の線分の一部であるか否
かを確実に判断するには、コア領域73Cの周辺の状態
を調べる必要がある。
【0157】そのため、図34に太い実線で囲んで示す
周辺領域を設けている。この図31の(イ)は右領域73
R、(ロ)は左領域73L、(ハ)は上領域73U、(ニ)は
下領域73Dをそれぞれ示す。これらの各周辺領域の両
端の1ドットずつは互いに隣接する2つの領域に重複し
ている。
【0158】これらの各周辺領域73R,73L,73
U,73Dは、それぞれさらに細分化した3つのサブ領
域に分けられる(但し各その中央部の領域は重複して使
用される)。すなわち、右領域73R及び左領域73L
は、それぞれ図35の(イ)〜(ハ)に示す右サブ領域73
Ra,73Rb,73Rc及び左サブ領域73La,7
3Lb,73Lcに分けられる。
【0159】また、上領域73U及び下領域73Dは、
それぞれ図36の(イ)〜(ハ)に示す上サブ領域73U
a,73Ub,73Uc及び下サブ領域73Da,73
Db,73Dcに分けられる。
【0160】このように細分化したのは回路設計の容易
さのためである。これらのサブ領域のどれを使用してパ
ターン検出を行なうかは、この各周辺領域73R,73
L,73U,73Dに接するコア領域73C内における
検出パターンの黒ドットと白ドットの境界(線分)の状
態によって判断される。
【0161】すなわち、コア領域73C内における線分
の検出パターンが水平に近く傾きが1/2以下の場合に
は、図34の(イ)に示す右領域73L又は(ロ)に示す左
領域73Lあるいはその両方を調べればよい。また、線
分の検出パターンが垂直に近く傾きが2/1以上の場合
には、同図の(ハ)に示す上領域73U又は(ニ)に示す下
領域73Dあるいはその両方を調べればよい。
【0162】その場合、図37又は図38に示すよう
に、コア領域73C内における線分の検出位置によっ
て、各周辺領域のうちの特定のサブ領域のみを調べれば
よいのである。図37の例では左サブ領域73Lbと右
サブ領域73Raを、図38の例では上サブ領域73U
bと下サブ領域73Dcを調べればよい。なお、図37
の場合は右サブ領域73Rのみ、図38の場合は上サブ
領域のみを調べるようにしてもよい。
【0163】次に、図9に示したパターン認識部74を
構成する各ブロック741〜748からの各出力信号に
ついて説明する。
【0164】(1)コア領域認識部741の出力信号 H/V:水平に近い線分か垂直に近い線分かを示す信号
で、水平に近い線分の時ハイレベル“1”,垂直に近い
線分の時ローレベル“0”となる。
【0165】DIR0〜1:線分の傾き方向を示す2ビ
ットのコード化された信号。DIR1とDIR0の2ビ
ットで次の4種類の情報を表わす。
【0166】B/W:注目ドツト(画素)が黒か白かを
示す信号で、注目ドットの内容がそのまま出力される。
したがって、注目ドットが黒であれば“1”、白であれ
ば“0”である。
【0167】U/L:注目ドットが白の時、その注目ド
ットの位置は線分に対して上側(右側)なのか下側(左
側)なのかを示す信号で、上側(右側)であれば“1”、
下側(左側)であれば“0”となる。
【0168】GST:注目ドットが傾き(Gradient)計
算のスタート点か否かを示す信号で、注目ドットがジャ
ギーの根源となっている段差(変化点)のスタート点で
ある場合は“1”でその他の場合は“0”となる。
【0169】RUC:コア領域73C内のパターンに対
して右領域73R又は上領域73Uの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。
【0170】LLC:コア領域73C内のパターンに対
して左領域73L又は下領域73Dの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。なお、RUC,LLC共に
“1”の時はコア領域73C内の線分パターンは水平ま
たは垂直であり、RUC,LLC共に“0”の時はマッ
チング不要である。
【0171】CC0〜1:コア領域73C内の線分パタ
ーンの連続ドット数を示す2ビットの情報で、「0〜
3」の数値を示す。
【0172】RUAS0〜1:右領域73R又は上領域
73U内の三つのサブ領域のうちの一つを指定する2ビ
ットの信号。
【0173】(2)周辺領域認識部742の出力信号 cn0〜2:コア領域73C内の特定のドットに対する
周辺領域内での水平または垂直方向の連続ドット数を示
す3ビットの情報で、「0〜4」の数値を示す。
【0174】dir0〜1:サブ領域内のマッチング検
出により検出された線分パターンの傾き方向を示す2ビ
ットの信号で、前述のDIR0〜1と同様なコード化が
なされる。
【0175】(3)マルチプレクサ(MUX)743,
744の出力信号 RUCN0〜2:右領域73R又は上領域73U内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビツトの情
報。 RUDIR0〜1:右領域73R又は上領域73U内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0176】LLCN0〜2:左領域73L又は下領域
73D内における水平または垂直な連続ドット数を示す
3ビツトの情報。 LLDIR0〜1:左領域73L又は下領域73D内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0177】(4)判別部747の出力信号 DIR0〜1:コア領域認識部741からの信号DIR
0〜1と同じ。 NO−MATCH:認識した線分において補正すべきパ
ターンが無かったことを示す(補正すべきパターンが無
かったとき“1”になる)信号。
【0178】(5)傾き計算部745の出力信号 G0〜3:認識した線分の傾きの度合い(GRADIENT)を
表わす4ビットのコード情報。この傾きの度合いは数学
的な傾き角度ではなく、注目している線分パターンの水
平又は垂直方向の連続ドット数で表わす。すなわち1ド
ットの段差が生じるまでの上記連続ドット数が傾き度合
い(角度)に対応する。
【0179】(6)位置計算部746及びゲート748
の出力信号 p0〜3:注目ドットの位置(POSITION)を表わす4ビ
ットのコード情報で、水平に近い線分の場合は連続ドッ
ト内の左端から注目ドットまでのドット数、垂直に近い
線分の場合には連続ドツト内の下端から注目ドットまで
のドット数。
【0180】P0〜3:ゲート748から出力される位
置コードで、判別部747からの信号NO−MATCH
が偽(“0”)のときにはp0〜3がそのまま出力さ
れ、真(“1”)のときには「0」となる。
【0181】次に、図9に示したパターン認識部74に
おける各ブロックの作用を簡単に説明する。コア領域認
識部741は、ウインドウ73のコア領域73C内の各
ドツトのデータを抽出して取り込み、その中心の注目ド
ツトに関して各種判断及び計数等を実行して、上述した
各信号H/V,B/W,U/Lをパターンメモリ75へ
出力すると共に、H/Vすなわち水平に近い線分か垂直
に近い線分かによって、マルチプレクサ743と744
の入力をそれぞれ切り換える。
【0182】さらに、どの周辺領域の状態を判断する必
要があるかを示すRUC,LLCを傾き計算部745と
判別部747へ出力し、注目ドットが段差のスタート点
であるか否かを示すGSTを位置計算部746へ出力す
る。また、線分の傾き方向を示すコード情報であるDI
R0〜1を判別部747へ出力する。
【0183】そして、コア領域内の連続ドット数を示す
CC0〜1を傾き計算部745へ、上領域73U及び右
領域73Rの三つのサブ領域の一つを指定するRUAS
0〜1を周辺領域認識部742の上領域認識部742U
及び右領域認識部742Rへ、下領域73D及び左領域
73Rの三つのサブ領域の一つを指定するLLAS0〜
1を下領域認識部742D及び左領域認識部742Lへ
それぞれ出力する。
【0184】周辺領域認識部742は、上領域認識部7
42U,右領域認識部742R,下領域認識部742
D,及び左領域認識部742Lが、それぞれウインドウ
73の上領域73U,右領域73R,下領域73D,左
領域73Lのそれぞれ指定されたサブ領域内の各ドット
データ抽出して取り込み、その線分パターンを認識し、
その領域内の連続ドット数を示すcn0〜2及び線分の
傾き方向を示すdir0〜1を、マルチプレクサ743
又は744へ出力する。
【0185】マルチプレクサ743は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は上領域認識部7
42Uからの情報を、“1”の時は右領域認識部742
Rからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をRUCN0〜2として傾き計算部745へ、線
分の傾き方向をRUDIR0〜1として判別部747へ
出力する。
【0186】マルチプレクサ744は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は下領域認識部7
42Dからの情報を、“1”の時は左領域認識部742
Lからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をLLCN0〜2として傾き計算部745及び位
置計算部746へ、線分の傾き方向をLLDIR0〜1
として判別部747へ出力する。
【0187】判別部747は、上記各コード情報DIR
0〜1,RUDIR0〜1,LLDIR0〜1及び信号
RUC,LLCを入力してドツト補正する必要があるか
否かを判別し、必要があると判別すると認識された線分
の傾き方向を示すコード情報DIR0〜1を出力すると
共に、判別信号N0−MATCHを“1”にする。この
信号によってゲート748を閉じて、位置情報P0〜3
を出力させないようにする。
【0188】傾き計算部745は、それぞれ連続ドツト
数を示すコード情報CC0〜1,RUCN0〜2,及び
LLCN0〜2と、信号RUC,LLCを入力して、認
識した線分パターンの傾き度合い(GRADIENT)をその連
続するドット数として算出し、コード情報G0〜3を出
力する。
【0189】位置計算部746は、ウインドウ73の左
領域73L又は下領域73D内の連続ドツト数を示すコ
ード情報LLCN0〜2と信号GSTとを入力して、注
目ドットの位置(POSITION)を算出して、コード情報p
0〜3(=P0〜3)を出力する。
【0190】ここで、この傾き計算部747と位置計算
部746における傾き及び位置の計算方法について説明
する。傾き度合い(GRADIENT)及び位置(POSITION)
は、前述したコア領域認識部741から出力される情報
であるGST(1−GST=notGST とする),C
C,RUC,LLCと、周辺利用域認識部742からマ
ルチプレクサ743,744を通して出力される情報で
あるRUCN,LLCNとから、次の数1及び数2の式
によって計算される。
【0191】
【数1】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN)
【0192】
【数2】 POSITION=GST+notGST×(LLCN+2)
【0193】具体的な計算例を、図39乃至図41に示
す線分パターンの例で示す。なお、各図におけるd行6
列のドットが注目(ターゲット)ドットである。
【0194】(1)図39に示す例 ウインドウ73のコア領域73C内で、注目ドットが段
差のスタート点になっておらず、連続ドット数は3で、
右領域73R及び左領域73Lの状態も判断する必要が
あるので、コア領域認識部741から出力される上記各
情報は、GST=0,CC=3,RUC=1,LLC=
1となる。
【0195】左右の周辺領域内73R,73L内でコア
領域73Cの線分パターンに続く水平なドット数はいず
れも1であるから、MUX743,744から出力され
る上記各情報は、RUCN=1,LLCN=1となる。
したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の数3
で傾きと位置を算出することができる。
【0196】
【数3】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×1)+(1×1)=3+1+1=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(1+2)=0+1×3=3 (位置:3)
【0197】(2)図40に示す例 図39に示した各ドットのデータが右方へ1ビットだけ
シフトした時の線分パターンを示し、図39の場合と異
なるのは、右領域73R内での水平方向の連続ドット数
が2になり、左領域73L内での水平方向の連続ドット
数は0になるので、RUCN=2,LLCN=0となる
点だけであり、他の各情報は図39の場合と同じであ
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数4で傾きと位置を算出することができる。
【0198】
【数4】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×2)+(1×0)=3+2+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(0+2)=0+1×2=2 (位置:2)
【0199】(3)図41に示す例 図17に示した各ドットのデータが右方へさらに1ビツ
トだけシフトした時の線分パターンを示し、ウインドウ
73のコア領域73C内で、注目ドットが段差のスター
ト点になっており、連続ドット数は2で、右領域73R
の状態も判断する必要があるが左領域73Lの状態は判
断する必要がないので、コア領域認識部741から出力
される上記各情報は、GST=1,CC=2,RUC=
1,LLC=0となる。
【0200】右領域73R内でコア領域73Cの線分パ
ターンに続く水平なドット数は3、左領域73L内での
それは4であるから、MUX743,744から出力さ
れる上記各情報は、RUCN=3,LLCN=4とな
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数5で傾きと位置を算出することができる。
【0201】
【数5】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =2+(1×3)+(0×4)=2+3+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =1+(1−1)×(4+2)=1+0×6=1 (位置:1)
【0202】以上は水平に近い線分パターンの場合の計
算例であるが、垂直に近い線分パターンの場合も、RU
CNが上領域73U内の連続ドット数に、LLCNが下
領域73D内の連続ドット数になるだけであり、数1に
よって傾き度合い(GRADIENT)を、数2によって位置
(POSITION)をそれぞれ上述の各例の場合と同様に算出
できる。
【0203】次に、この実施例によるドットの補正方法
について説明する。まず水平に近い線分の補正について
図37,図42,及び図44等によって説明する。
【0204】図42に示す7×11のビデオ領域中で、
破線で示す丸がコントローラ3から転送されてきたドッ
ト情報であり、ハッチングを施した部分は補正によりド
ット径を変更(レーザONのパルス幅を変更)されたも
のか、またはドットを追加されたものである。コントロ
ーラ3から転送されてきた破線で示す情報は、この図か
ら明らかなように1/5の段差のジャギーを伴った水平
に近い線分である。この図42では、d行の補正結果に
よるレーザのON/OFFの状態を下方に示している。
【0205】図37はこの図42のd行9列目のドツト
が注目ドツトとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図1に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図44の(イ)〜(ニ)におけ
る図37の欄に示す。
【0206】これらの信号うちH/V,DIR1,DI
R0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、図
1に示したメモリブロック75内のパターンメモリのア
ドレス入力となり、そのアドレスに対応するデータが補
正後のビデオデータとしてメモリブロック75から読み
出され、ビデオ出力部76から図2のエンジンドライバ
4へ送出され、書込みユニツト26のレーザ駆動用信号
となる。
【0207】その結果、図42のd行9列目のドツトを
書き込む時のレーザONのパルス幅が、例えばフルドッ
トの時のパルス幅の6/10に減少し、それによって形
成されるドット径が破線で示すフルドツトに対してハッ
チングを施して示す部分のように6/10に減少する。
【0208】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図42に示す各ドットがハッチングを施して示
すように補正される。
【0209】この場合、コントローラ3から転送されて
きたデータが白のドットでも、その周辺の線分パターン
の認識により、必要に応じて最適な径の補正ドットが付
加される。このような、ドット径の減少あるいは補正ド
ットの径(レーザONのパルス幅)は、フルドット径の
整数分の一(この例では1/10)を単位としてなされ
る。
【0210】図42に示す補正後のドット配列は段差部
に隙間ができてしまうように見えるが、実際のレーザプ
リンタの印字結果はこのように細密なものではなく、若
干のボケ(広がり)が生じるためこれらの隣接したドッ
ト間はつながって一体化し、それによってジャギーが補
正されて僅かに傾斜した滑らかな直線が形成される。
【0211】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドツトが2ドット行以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、白ドット領域側
に補正ドツトが付加される部分に隣接する元の黒ドット
は径を減少させる補正は行なわず、当然ながら黒ドット
領域側には補正ドツトの付加は行なわない。
【0212】例えば、図42において水平に近い線分パ
ターンの図で下側が全て黒ドット領域であった場合に
は、e行2列と3列及びd行7列と8列の黒ドットは破
線の丸で示すフルドットのままにし、e行4列と5列及
びd行9列とA列の補正ドットの付加は行なわない。
【0213】次に、垂直に近い線分の補正について図3
8,図43,及び図44等によって説明する。図43に
示す7×11のビデオ領域中で、破線で示した丸がコン
トローラ3から転送されてきたドット情報であり、ハッ
チングを施した部分は補正によりドット位置を変更され
たものである。コントローラ3から転送されてきた破線
で示す情報は、この図から明らかなように、3/1の段
差のジャギーを伴った垂直に近い線分である。なお、b
行の補正結果によるレーザのON/OFFの状態を図4
3の下方に示している。
【0214】図38には、図43のb行5列目のドツト
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図9に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図24の(イ)〜(ニ)におけ
る図38の欄に示す。
【0215】これらの信号の内H/V,DIR1,DI
R0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、図
1に示したメモリブロック75のアドレス入力となり、
そのアドレスに対応するデータが補正後のビデオデータ
としてメモリブロック75から読み出され、ビデオ出力
部76から図2のエンジンドライバ4へ送出され、書込
みユニツト26のレーザ駆動用信号となる。
【0216】その結果、図43のb行5列目のドツトを
書き込む時のレーザONのパルスが、その幅は変わらな
いが位相がパルス幅の1/3だけ遅れたものとなる。そ
れによって形成されるドット径も破線で示す元の位置か
らハッチングを施して示すように径の1/3だけ図で右
へずれる。
【0217】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図43に示す各ドットがハッチングを施して示
すようにその水平方向の位置が補正され、ジャギーのな
い僅かに傾斜した直線が形成される。この場合も、フル
ドツト径の整数分の一を単位として、ドツトの位置を水
平方向に補正することができる。
【0218】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドツトが2ドット列以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、黒ドット領域側
から白ドット領域側に位置をずらした補正ドットが必要
な場合には、元の黒ドットは元の位置のまま残して、新
たに位置をずらした補正ドットを付加する。
【0219】例えば、図43において垂直に近い線分パ
ターンの図で左側が全て黒ドツト領域であった場合に
は、b行5列とe行6列の元の黒ドットは破線の丸で示
す元の位置のまま残し、それよりも1/3ドツト径分だ
け右(白ドット領域側)へずれたハッチングを施して示
す補正ドットを付加する。
【0220】なお、c行6列及びf行7列の破線の丸で
示す元の黒ドットは、それよりも1/3ドツト径分だけ
左(黒ドット領域側)へずれたハッチングを施して示す
位置に補正される。このようにすると、黒ドット領域内
で2つの黒ドットが重なる部分が生じるが、レーザON
のパルスが連続するだけであり、何ら問題はない。
【0221】最後に、上述の実施例では、レーザプリン
タ2のコントローラ3とエンジンドライバ4とを結ぶ内
部インターフェイス5内に、この発明による画像データ
処理装置であるドット補正部7を設けた場合の実施例に
ついて説明したが、このドット補正部7をコントローラ
3側あるいはエンジンドライバ4側に設けるようにして
もよい。
【0222】さらに、この発明はレーザプリンタに限る
ものではなく、LEDプリンタその他の各種光プリン
タ、デジタル複写器、普通紙ファクシミリ等の、ビット
マップ状に展開して画像を形成する各種画像形成装置並
びにその形成した画像を表示する画像表示装置にも同様
に運用することができる。
【0223】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像データ処理装置は、ピットマップ状に展開された
画像データの輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を
図ることができ、しかもその画像補正のために予めメモ
リに記憶しておくデータ量が少なくて済み、補正処理も
短時間で行なうことが可能になる。また、画像データの
高解像度化と、汎用性の向上やイメージ展開処理機能の
向上なども実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるドット補正部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すレーザプリンタの制
御系の概略構成をホストコンピュータと共に示すブロッ
ク図である。
【図3】同じくその機構部の概略構成を示す略断面図で
ある。
【図4】同じくその書込みユニット26の光学系の配置
例を示す斜視図である。
【図5】図1におけるFIFOメモリ72とウインドウ
73の具体例を示すブロック図である。
【図6】図5におけるFIFOメモリ72の動作を示す
タイミングチャート図である。
【図7】同じく他の動作例を示すタイミングチャート図
である。
【図8】図5に示したウインドウの形状例とそのコア領
域を示す説明図である。
【図9】図1におけるパターン認識部74の構成例とそ
の各出力信号を示すブロック図である。
【図10】図1におけるメモリブロック75の構成例を
示すブロック図である。
【図11】同じくメモリブロック75の異なる構成例を
示すブロック図である。
【図12】同じくメモリブロック75のさらに異なる構
成例を示すブロック図である。
【図13】同じくメモリブロック75のさらにまた異な
る構成例を示すブロック図である。
【図14】図10〜図13に示した各メモリブロックに
よるメモリ容量を比較して示す図である。
【図15】図11〜図13に示した各メモリブロックへ
アドレスの一部として入力させるコード情報を切り換え
るコード情報切換手段を示すブロック図である。
【図16】同じくそのコード情報切換手段の具体例を示
す回路図である。
【図17】コード情報切換手段を用いた補正データのプ
リント位置並べ換えの例を示す説明図である。
【図18】図2におけるドット補正部7に画像データ展
開部を設けた構成例を示すブロック図である。
【図19】同じくドット補正部7に画像データ展開部を
設けた他の構成例を示すブロック図である。
【図20】同じく図19に示したシドツト補正部7を一
部変更した構成例を示すブロック図である。
【図21】ドット補正部7内にウインドウ領域設定手段
とウインドウ領域画像データ処理設定手段を設けた構成
例を示すブロック図である。
【図22】同じくその作用説明に供する説明図である。
【図23】図21のドット補正部7にさらにウインドウ
優先順位設定手段を設けた構成例を示すブロック図であ
る。
【図24】同じくその作用説明に供する説明図である。
【図25】図23のドット補正部にさらなウインドウ領
域画像データ処理モード設定手段を設けた構成例を示す
ブロック図である。
【図26】同じくその作用説明に供する説明図である。
【図27】図1の制御信号発生手段78内に設けられる
タイミング信号生成手段の一例を示す回路図である。
【図28】同じくその動作を示すタイミングチャート図
である。
【図29】タイミング信号生成手段の他の例を示す回路
図である。
【図30】同じくその動作を示すタイミングチャート図
である。
【図31】図8に示したウインドウ73におけるコア領
域内の45°傾斜した線分の認識パターンの種類を示す
説明図である。
【図32】同じくそのコア領域内の水平あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図33】同じくそのコア領域内の垂直あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図34】図8に示したウインドウ73におけるコア領
域73Cに対する周辺領域である右領域,左領域,上領
域,及び下領域の説明図である。
【図35】同じくその右領域73R及び左領域73Lの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図36】同じくその上領域73U及び下領域73Dの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図37】同じくそのコア領域における水平に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図38】同じくそのコア領域における垂直に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図39】図9に示した傾き計算部745と位置計算部
746による傾き(GRADIENT)及び位置(POSITION)の
計算例を説明するためのウインドウ73内の線分パター
ンの例を示す説明図である。
【図40】図39の各ドットが1ビット右方へシフトし
た状態の説明図である。
【図41】図40の各ドツトがさらに1ビット右方へシ
フトした状態の説明図である。
【図42】図1に示したドツト補正部7による水平に近
い線分を構成する各ドットの補正例をレーザONのパル
ス幅と対応させて示す説明図である。
【図43】同じく垂直に近い線分を構成する各ドットの
補正例をレーザONのパルスの位相と対応させて示す説
明図である。
【図44】図37及び図38における各注目ドット(コ
ア領域73Cの中央のドツト)に対する図1に示したパ
ターン認識部74による各種認識結果を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:レーザプリンタ
3:コントローラ 4:エンジンドライバ 5:プリンタエンジン
6:内部インタフェース 7:ドツト補正部 11:用紙 15:感光体ドラ
ム 17:現像ユニット 24:プリント回路基板
26:書込みユニット 70:パターン認識処理
部 71:パラレル/シリアル・コンバータ 7
2:FIFOメモリ 72a〜72g:ラインバッフア 73:ウインドウ 73a〜73g:シフトレジスタ 73C:コア領域
73R:右領域 73L:左領域 73U:上領域 74:パターン
認識部 75:メモリブロック 76:ビデオデー
タ出力部 77:タイミング制御部 78:制御信号発生手段 79:画像データ展開部
80:ウインドウ領域設定手段 81:ウインドウ
領域画像データ処理設定手段 82:ウインドウ優先
順位設定手段 83:ウインドウ領域画像データ処理
モード設定手段 90:コード情報切換手段 741:コア領域認識部
742:周辺領域認識部 743,744:マル
チプレクサ 745:傾き計算部 746:位置計算部 747:判別部 748:ゲ
ート 751:テーブルメモリ 752:パターンメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/38 - 1/393 H04N 1/40 - 1/409

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の対象とするドットを中心として所定領域の各ドットの
    データを抽出するためのパターン検出用ウィンドウと、 該パターン検出用ウィンドウを通して抽出される画像デ
    ータによって、該画像データの黒ドット領域の白ドット
    領域との境界部分の線分形状を認識して、前記対象とす
    るドットに対して認識した線分形状の特徴を表わす複数
    ビットのコード情報を生成するパターン認識手段と、 少なくとも前記コード情報の一部を利用して補正が必要
    なドットか否かを判別する判別手段と、同一の タイミングでビットマップ状に展開された画像デ
    ータを構成する各ラインの画像データを、前記パターン
    検出用ウィンドウに所定回数ずつ繰り返し出力する画像
    データ生成手段と、 該画像データ生成手段に対して前記各ラインの画像デー
    タを所定回数ずつ繰り返し出力させるためのタイミング
    信号を生成すると共に、該タイミング信号に同期して前
    記画像データ生成手段による前記各ラインの画像データ
    の繰り返し出力回数を示すコード情報を出力するタイミ
    ング信号生成手段と、 前記判別手段によって補正が必要と判別されたドットに
    対して、前記パターン認識手段によって生成されたコー
    ド情報と、前記タイミング信号生成手段から出力される
    前記各ラインの画像データの繰り返し出力回数を示すコ
    ード情報とに基づいて予め記憶されている補正データを
    出力する補正データ出力手段とを備えたことを特徴とす
    る画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の画像データ処理装置にお
    いて、前記補正データ出力手段を、 前記パターン認識手段によって生成されたコード情報
    と、前記タイミング信号生成手段から出力される前記各
    ラインの画像データの繰り返し出力回数を示すコード情
    報とをアドレスとして、予め記憶されている補正データ
    を読み出して出力するパターンメモリによって構成した
    ことを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の画像データ処理装置にお
    いて、前記補正データ出力手段を、 前記パターン認識手段によって生成されたコード情報
    と、前記タイミング信号生成手段から出力される前記各
    ラインの画像データ繰り返し出力した回数を示すコー
    ド情報とをアドレスとして、予め記憶されている補正デ
    ータのパターンを示すコード情報を読み出して出力する
    テーブルメモリと、 該テーブルメモリより出力される補正データのパターン
    を示すコード情報をアドレスとして予め記憶されている
    補正データを読み出して出力するパターンメモリとによ
    って構成したことを特徴とする画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の画像データ処理装置にお
    いて、前記補正データ出力手段を、 前記パターン認識手段によって生成されたコード情報を
    アドレスとして、予め記憶されている補正データのパタ
    ーンを示すコード情報を読み出して出力するテーブルメ
    モリと、 該テーブルメモリより出力される補正データのパターン
    を示すコード情報と、前記タイミング信号生成手段から
    出力される前記各ラインの画像データの繰り返し出力
    数を示すコード情報とをアドレスとして、予め記憶され
    ている補正データを読み出して出力するパターンメモリ
    とによって構成したことを特徴とする画像データ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    画像データ処理装置において、 前記画像データ生成手段による前記各ラインの画像デー
    の出力を繰り返し回数をダウンカウントして、その
    ダウンカウントコード情報を前記繰り返し出力回数を示
    すコード情報と同期して出力するダウンカウントコード
    情報生成手段と、 前記繰り返し出力回数を示すコード情報と前記ダウンカ
    ウントコード情報とを任意に切り換えて出力するコード
    情報切換手段とを設けたことを特徴とする画像データ処
    理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の
    画像データ処理装置において、前記テーブルメモリより
    出力されるコード情報又は前記パターンメモリより出力
    される補正データが、レーザダイオードの発光パワー制
    御に関するデータに対応することを特徴とする画像デー
    タ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至のいずれか一項に記載の
    画像データ処理装置において、前記各手段を制御するた
    めの制御信号を内部で発生する制御信号発生手段と、該
    手段によって発生される制御信号と外部から入力される
    制御信号のいずれかを任意に選択する制御信号選択手段
    とを設けたことを特徴とする画像データ処理装置。
  8. 【請求項8】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状
    を認識して、所要の各ドットに対して認識した線分形状
    の特徴を複数ビットのコード情報に置き換え、少なくと
    もそのコード情報の一部を利用して補正が必要なドット
    か否かを判断し、補正が必要と判断したドットに対して
    は前記コード情報に応じた補正を行なう画像データ処理
    装置であって、 前記ビットマップ状に展開された画像データに対し
    像データ処理に関する個別のモードの設定を行なうため
    複数のウィンドウ領域設定可能にするウィンドウ領
    域設定手段を設けたことを特徴とする画像データ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項記載の画像データ処理装置にお
    いて、前記ウィンドウ領域設定手段により設定された各
    ウィンドウ領域に対して画像データ処理を行なうか否か
    の設定を行なうウインドウ領域画像データ処理設定手段
    とを設けたことを特徴とする画像データ処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項記載の画像データ処理装置に
    おいて、ビットマップ状に展開された画像データの領域
    上に前記ウィンドウ領域設定手段により設定された複数
    のウィンドウに対して、どのウィンドウ領域の画像デー
    タ処理に関する前記ウインドウ領域画像データ処理設定
    手段による設定を優先的に処理するかの設定を行なうウ
    ィンドウ優先順位設定手段を設けたことを特徴とする画
    像データ処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の画像データ処
    理装置において、前記各ウインドウに対して画像データ
    に関する個別のモードの設定を行なうウインドウ領域画
    像データ処理モード設定手段を設けたことを特徴とする
    画像データ処理装置。
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