JP3509353B2 - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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JP3509353B2
JP3509353B2 JP34357795A JP34357795A JP3509353B2 JP 3509353 B2 JP3509353 B2 JP 3509353B2 JP 34357795 A JP34357795 A JP 34357795A JP 34357795 A JP34357795 A JP 34357795A JP 3509353 B2 JP3509353 B2 JP 3509353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ、デジタル複写機、普通紙ファックス装置等
のデジタル画像データによる電子写真方式の画像形成装
置、あるいは画像表示装置に適用する画像データ処理装
置に関し、特にその画質向上処理に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成装置あるいは画像
表示装置においては、文字コードデータをフォントデー
タを用いて変換した文字イメージデータ、あるいはイメ
ージスキャナ等によって読み取られた画像イメージデー
タを量子化して、メモリ(RAM)上のビデオメモリ領
域に2値データでビットマップ状(ドットマトリクス
状)に展開し、それを順次読み出してビデオデータとし
て画像形成部(エンジン)へ送出して記録紙に画像を形
成し、あるいは画像表示部(ディスプレイ)へ送出して
画面に画像を表示する。
【0003】この場合、画像形成対象がアナログ像であ
ればどの方向へも連続し得るが、それを量子化して展開
したデジタルのビットマップ像は、ドットマトリクスの
直交する方向に1ドット単位でステップ状にしか方向を
変えられないため、形成画像にゆがみを生じることにな
る。そのため、ドットマトリクスの直交する方向に対し
て傾斜した直線や滑らかな曲線が階段状に形成されるジ
ャギーが生じ、文字や画像(特に輪郭部)をオリジナル
のイメージと同じに、あるいは所望の形状に形成するこ
とが困難であった。
【0004】このような画像のゆがみを減少させるため
に有効な方法としては、ドットマトリクスのドットサイ
ズを小さくして密度を増すことにより、ビットマップ像
の解像度を高くする方法がある。しかし、解像度を高く
すると大幅なコストアップになる。例えば、300×3
00dpiの2次元ビットマップの解像度を2倍にする
と、600×600dpiのビットマップが得られる
が、4倍のメモリ容量と4倍の速度のデータ処理能力が
必要になる。
【0005】また、画像のゆがみを減少させるための他
の方法として、補間技法を用いて、階段状になった角を
つないで連続したスロープ状にしたり、隣接するドット
の明度を平均化してエッジをぼかす方法もあるがこの方
法によると階段状のジャギーは滑らかになるが、細かい
形状も取り除かれてしまうためコントラストや解像度が
低下してしまうという問題がある。
【0006】そこで、例えば米国特許第4,544,9
22号に見られるように、ビットマップ状に展開された
ドットパターンの特定の部分に対して、選択的に標準の
ドット幅より小さいドットを付加したり、あるいは除去
したりすることによって平滑化する技法が開発されてい
る。そのためにドットパターンの補正すべき特定部分を
検出する技法として、パターン認識やテンプレート突き
合わせが行なわれていた。
【0007】この方法によれば、コントラストを損なう
ことなく線形状をなめからにして画質を向上させること
はできるが、任意のビットマップ像の全ての位置につい
てパターン認識あるいはテンプレート突き合わせの処理
を行ない、その結果に応じて各ドットの補正を行なって
いたため、その処理装置に非常に費用がかかり、しかも
処理時間が長くかかるという問題があった。
【0008】このような問題を解決しようとして、特開
平2−112966号公報に見られるように、ビットマ
ップと所定の予め記憶されているテンプレートとを小片
毎に突き合わせることによって、予め選択されたビット
マップの特徴との一致を検出して、その一致した小片毎
に補正ドットで置き換えることによってプリント像の画
質を高めることが提案されている。
【0009】そして、この方法を実現するために、例え
ば展開されたビットマップ像のデータを直列化してFI
FOバッファに入力させてNビットずつMライン(M×
Nビット)のビットマップ像のサブセットを形成し、そ
こから予め定めた形状と個数のビットを含み、中心ビッ
トを有するサンプル窓を通してデータを観測あるいは抽
出し、そのデータを予め記憶させているそれぞれ補正す
べき特徴パターンを有する各種テンプレートのデータと
突き合わせてマッチングをとる。
【0010】そして、いずれかのテンプレートとマッチ
ングした場合には、その中心ビットに対してマッチング
したテンプレートに対応する補償サンプル(補正ドッ
ト)で置換し、いずれのテンプレートともマッチングし
なかった場合は、その中心ビットは補正しない。
【0011】このような処理を入力画像データを順次シ
フトさせながら任意のビットマップ像全体に対して、こ
の各ビットが順次中心ビットになるようにして実行する
ことにより、前述した他の技法に比べてメモリのデータ
記憶容量や演算部の処理能力をあまり大きくしなくて
も、精密な画質の向上を計ることができる。
【0012】しかしながら、このような画像データ処理
方法によっても、予め補正すべき全ての特徴パターン毎
に、サンプル窓に対応するテンプレートのデータを作成
してメモリに記憶させておかなければならないので、任
意の画像データに対応できるようにするにはテンプレー
トの数が相当な数になり、その作成に要する時間と費用
が膨大になるばかりか、その多数のテンプレートのデー
タを格納するメモリも大きな容量が必要になる。
【0013】さらに、対象とする画像データを構成する
各ビットを順次中心ドットにして、その各中心ドットに
対してサンプル窓を通して観測あるいは抽出されるビッ
トマップ像のパターンと予め記憶されている全てのテン
プレートのパターンとのマッチングをとる(突き合わせ
を行なう)必要があるため、そのテンプレートマッチン
グの処理に時間がかかるという問題がある。
【0014】このような問題を解決するため、特開平5
−207282号公報に見られるような新たな画像デー
タ処理方法及びその装置が開発された。この画像データ
処理方法によれば、ビットマップ状に展開された画像デ
ータに対して輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を
計るために、予めメモリに記憶させておくことが必要な
データを最小限に低減し、画像データのうちの補正が必
要なドットの判別と補正が必要なドットに対する補正デ
ータの決定を、マイクロプロセッサ等による簡単な判定
及び演算によって極めて短時間で行なうことができる。
【0015】すなわち、この画像データ処理方法は、ビ
ットマップ状に展開された画像データの黒ドット領域の
白ドット領域との境界部分の線分形状を認識して、所要
の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を複数ビッ
トのコード情報に置き換え、少なくともそのコード情報
の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別し、
補正が必要と判別したドットに対しては上記コード情報
に応じた補正を行なうものである。
【0016】一方、この画像データ処理方法を実現する
画像データ処理装置は、ビットマップ状に展開された画
像データの対象とするドットを中心として所定領域の各
ドットのデータを抽出するためのウインドウと、該ウイ
ンドウを通して抽出される画像データによって、該画像
データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線
分形状を認識して、上記対象とするドットに対して認識
した線分形状の特徴を表す複数ビットのコード情報を生
成するパターン認識手段と、少なくともそのコード情報
の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別する
判別手段と、該手段によって補正が必要と判別されたド
ットに対して、上記パターン認識手段によって生成され
たコード情報をアドレスとして予め記憶されている補正
データを読みだして出力する補正データメモリとを備え
たものであった。
【0017】ここで、上記パターン認識手段は、所要の
各ドットに対して認識した線分形状の特徴を表すコード
情報として、パターン認識対象とするドットが黒ドット
或いは白ドットのいずれであったかを示すコードと、線
分の傾斜方向を示すコードと、傾きの度合いを示すコー
ド対象とするドットの水平あるいは垂直方向に連続する
線分の端部のドットからの位置を示すコードを含むコー
ド情報を生成するものであった。
【0018】そして、以上説明した画像データ処理方法
及びその装置によれば、ビットマップ状に展開された画
像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分
(文字等の輪郭線)の線分形状を認識して、所要の各ド
ットに対して複数ビットのコード情報に置き換え、少な
くともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なド
ットか否かを判別し、補正が必要なドットに対しては上
記コード情報に応じた補正を行なうので、予め補正が必
要な全ての特徴パターンをテンプレートとして作成して
記憶させておく必要がなくなり、補正が必要なドットの
判別と補正が必要なドットに対する補正データの決定を
上記コード情報を用いて簡単に短時間で行なうことが可
能になった。
【0019】さらにその後、特開平7−87321号公
報に見られるように、上記画像データ処理装置におい
て、次のようにして画像補正に関わるトータルのメモリ
容量を、機能の低下を招くことなく削減する技術も開発
されている。
【0020】すなわち、補正データを読み出して出力す
る補正データメモリを構成するメモリブロックを、テー
ブルメモリとパターンメモリによって構成する。そし
て、このテーブルメモリは、パターン認識部から出力さ
れるコード情報をアドレスとして、予め記憶された補正
データのパターンを示すコード情報を出力し、このコー
ド情報をパターンメモリのアドレスとすることにより、
補正されたドットパターンとなる予め記憶された補正デ
ータを読み出して、レーザ駆動用のビデオデータを出力
する構成とすることにより、画像補正に関わるトータル
メモリ容量を、機能の低下を招くことなく削減すること
ができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような画像データ
処理方法及び画像データ処理装置によって、ビットマッ
プ状に展開された画像データに対して輪郭線のジャギー
を補正して画質の向上を計るために、予めメモリに記憶
させておくことが必要なデータを低減し、画像データの
うちの補正が必要なドットの判別と補正が必要なドット
に対する補正データの決定を、CPU等による簡単な判
定及び演算によって極めて短時間で行なうことが可能と
なった。
【0022】そこで、この発明においては更に、上記画
像データ処理装置に対して画質向上を計るために予めメ
モリに記憶させておくことが必要なデータの更なる低減
を行ない、画像データ処理装置にかかるコストの低減
と、画像補正データ作成の効率化を計ることを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明による画像デー
タ処理装置は、ビットマップ状に展開された画像データ
の対象とするドットを中心として所定領域の各ドットの
データを抽出するためのウインドウと、該ウインドウを
通して抽出される画像データによって、該画像データの
黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を
認識して、上記対象とするドットに対して認識した線分
形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生成する
パターン認識手段と、少なくとも上記コード情報の一部
を利用して補正が必要なドットか否かを判別する判別手
段と、該手段によって補正が必要と判別されたドットに
対して、上記パターン認識手段によって生成されたコー
ド情報をアドレスとして、予め記憶されている補正デー
タを読み出して出力するメモリブロックとを備えてい
る。
【0024】そして、上記の目的を達成するため、上記
メモリブロックを、テーブルメモリとパターンメモリと
によって構成し、そのパターンメモリには、上記パター
ン認識手段によって生成されるコード情報に対する補正
データを、重複する部分の補正データを共通の補正パタ
ーンとして、上記コード情報より少ないビット数のコー
ド情報をアドレスとして読み出せるように記憶させる。
また、上記テーブルメモリを、上記パターン認識手段に
よって生成された複数ビットのコード情報の一部のビッ
トをアドレスとして、上記パターンメモリに記憶されて
いる補正データを読み出すためのアドレスの一部をなす
コード情報を出力するメモリとする。そして、そのテー
ブルメモリより出力されたコード情報と、上記パターン
認識手段によって生成された複数ビットのコード情報の
うちの上記テーブルメモリのアドレスとして用いられな
かったビットのコード情報とを合わせて上記パターン認
識手段によって生成されたコード情報より少ないビット
数のコード情報とし、そのコード情報をアドレスとして
上記パターンメモリに記憶されている補正データを読み
出して出力するように構成する。
【0025】この画像データ処理装置において、上記パ
ターン認識手段が所要の各ドットに対して認識した線分
形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を、パター
ン認識の対象とするドットが黒ドットあるいは白ドット
のいずれであったかを示すコードと、線分の傾斜方向を
示すコードと、傾きの度合いを示すコードと、対象とす
るドットの水平或いは垂直方向に連続する線分の端部の
ドットからの位置を示すコードを含む構成にするのが望
ましい。
【0026】そして、上記パターンメモリのアドレスと
して用いられる、上記パターン認識手段によって生成さ
れた複数ビットのコード情報のうちの上記テーブルメモ
リのアドレスとして用いられなかったビットのコード情
報の一部に、上記パターン認識手段によるパターン認識
の対象とするドットが黒ドットあるいは白ドットであっ
たかを示すビットを割り当てるとよい。
【0027】あるいは、上記パターンメモリのアドレス
として用いられる、上記パターン認識手段によって生成
された複数ビットのコード情報のうちの上記テーブルメ
モリのアドレスとして用いられなかったビットのコード
情報の一部に、上記パターン認識手段によるパターン認
識の対象とするドットが、水平に近い線分の一部あるい
は垂直に近い線分の一部であるというような線分の傾斜
方向を示すビットを割り当ててもよい。
【0028】同様に、上記コード情報の一部に、上記パ
ターン認識手段によるパターン認識の対象とするドット
が含まれる線分の傾きの度合いを示すビットを割り当て
るか、あるいは上記パターン認識手段によるパターン認
識の対象とするドットの水平あるいは垂直方向に連続す
る線分の端部ドットからの位置を示すビットを割り当て
るようにしてもよい。これらによって、画像補正データ
の作成の効率化を計ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態例を
図面に基づいて具体的に説明する。図2は、この発明を
実施した画像形成装置であるレーザプリンタの構成を示
すブロック図である。このレーザプリンタ2は、コント
ローラ3,エンジンドライバ4,プリンタエンジン5,
及び内部インタフェース(以下「内部I/F」と略称す
る)6からなる。
【0030】そして、このレーザプリンタ2は、ホスト
コンピュータ1から転送されるプリントデータを受信し
てコントローラ3によりページ単位のビットマップデー
タに展開し、レーザを駆動するためのドット情報である
ビデオデータに変換して内部I/F6を介してエンジン
ドライバ4へ送り、プリンタエンジン5をシーケンス制
御して用紙に可視像を形成する。
【0031】この内部I/F6内に、この発明による画
像データ処理装置であるドット補正部7を設け、コント
ローラ3から送出されるビデオデータに対してドット補
正を行ない、画質の向上を計るものである。
【0032】コントローラ3は、メインのマイクロコン
ピュータ(以下「MPU」という)31と、そのMPU
31が必要とするプログラムや定数データ及び文字フォ
ント等を格納したROM32と、一時的なデータやドッ
トパターン等をメモリするRAM33と、データの入出
力を制御するI/O34と、そのI/O34を介してM
PU31と接続される操作パネル35とから構成され、
互いにデータバス,アドレスバス,コントロールバス等
で接続されている。また、ホストコンピュータ1及びド
ット補正部7を含む内部I/F6もI/O34を介して
MPU31に接続される。
【0033】エンジンドライバ4は、サブのマイクロコ
ンピュータ(以下「CPU」という)41と、そのCP
U41が必要とするプログラムや定数データ等を格納し
たROM42と、一時的なデータをメモリするRAM4
3と、データの入出力を制御するI/O44とから構成
され、互いにデータバス,アドレスバス,コントロール
バス等で接続されている。
【0034】I/O44は内部I/F6と接続され、コ
ントローラ3からのビデオデータや操作パネル35上の
各種スイッチの状態を入力したり、画像クロック(WC
LK)やペーパーエンド等のステータス信号をコントロ
ーラ3へ出力する。また、このI/O44は、プリンタ
エンジン5を構成する書 込みユニット26及びその他
のシーケンス機器群27と接続され、後述する同期セン
サを含む各種のセンサ類28とも接続されている。
【0035】コントローラ3は、ホストコンピュータ1
からプリント命令等のコマンド及び文字データ,画像デ
ータ等のプリントデータを受信し、それらを編集して、
文字コードならばROM32に記憶している文字フォン
トによって画像書き込みに必要なドットパターンに変換
し、それらの文字及び画像(以下まとめて「画像」とい
う)のビットマップデータを、RAM33内のビデオR
AM領域にページ単位で展開する。
【0036】そして、エンジンドライバ4からレディー
信号と共に画像クロックWCLKが入力すると、コント
ローラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開され
ているビットマップデータ(ドットパターン)を画像ク
ロックWCLKに同期したビデオデータとして、内部I
/F6を介してエンジンドライバ4に出力する。そのビ
デオデータに対して内部I/F6内のドット補正部7に
よって、後述するようにこの発明によるドット補正を行
なう。
【0037】また、操作パネル35上には、図示しない
スイッチや表示器があり、オペレータからの指示により
データを制御したりその情報をエンジンドライバ4に伝
えたり、プリンタの状況を表示器に表示したりする。
【0038】エンジンドライバ4は、コントローラ3か
ら内部I/F6を介してドット補正されて入力するビデ
オデータにより、プリンタエンジン5の書込みユニット
26及び後述する帯電チャージャ,現像ユニット等のシ
ーケンス機器群27等を制御したり、画像書き込みに必
要なビデオデータを内部I/F6を介して入力して書込
みユニット26に出力すると共に、同期センサその他の
センサ類28からエンジン各部の状態を示す信号を入力
して処理したり、必要な情報やエラー状況(例えばペー
パエンド等)のステータス信号を内部I/F6を介して
コントローラ3へ出力する。
【0039】図3は、このレーザプリンタ2におけるプ
リンタエンジン5の機構を示す概略構成図である。この
レーザプリンタ2によれば、上下2段の給紙カセット1
0a,10bのいずれか、例えば上段の給紙カセット1
0aの用紙スタック11aから給紙ローラ12によって
用紙11が給送され、その用紙11はレジストローラ対
13によってタイミングをとられた後、感光体ドラム1
5の転写位置へ搬送される。
【0040】メインモータ14により矢示方向に回転駆
動される感光体ドラム15は、帯電チャージャ16によ
ってその表面が帯電され、書込みユニット26からのP
WM変調されたスポットで走査されて表面に静電潜像が
形成される。この潜像は、現像ユニット17によってト
ナーを付着され可視像化され、そのトナー像は、レジス
トローラ対13によって搬送されてきた用紙11上に転
写チャージャ18の作用により転写される。
【0041】その転写された用紙は感光体ドラム15か
ら分離され、搬送ベルト19によって定着ユニット20
に送られて、その加圧ローラ20aによって定着ローラ
20bに圧接され、その圧力と定着ローラ20bの温度
によって定着される。定着ユニット20を出た用紙は、
排紙ローラ21によって側面に設けられた排紙トレイ2
2へ排出される。
【0042】一方、感光体ドラム15に残留しているト
ナーは、クリーニングユニット23によって除去されて
回収される。また、このレーザプリンタ2内の上方に
は、それぞれコントローラ3,エンジンドライバ4,及
び内部I/F6を構成する複数枚のプリント回路基板2
4が搭載されている。
【0043】図4は図2に示した書込みユニット26の
構成例を示す要部斜視図である。この書きみユニット2
6は、LD(レーザダイオード)ユニット50と、第1
シリンダレンズ51,第1ミラー52,結像レンズ53
と、ディスク型モータ54と、それにより矢示A方向に
回転されるポリゴンミラー55とからなる回転偏向器5
6と、第2ミラー57,第2シリンダレンズ58,及び
第3ミラー60,シリンダレンズからなる集光レンズ6
1,受光素子からなる同期センサ62とを備えている。
【0044】そのLDユニット50は、内部にレーザダ
イオード(以下「LD」という)と、このLDから射出
される発散性ビームを平行光ビームにするコリメータレ
ンズとを一体に組み込んだものである。第1シリンダレ
ンズ51は、LDユニット50から射出された平行光ビ
ームを感光体ドラム15上において副走査方向に整形さ
せる機能を果たし、結像レンズ53は第1ミラー52で
反射された平行光を収束性ビームに変換し、ポリゴンミ
ラー55のミラー面55aに入射させる。
【0045】ポリゴンミラー55は、各ミラー面55a
を湾曲させて形成したRポリゴンミラーとして、従来第
2ミラー57との間に配置されていたfθレンズを使用
しないポストオブジェクト型(光ビームを収束光とした
後に偏向器を配置する型式)の回転偏向器56としてい
る。
【0046】第2ミラー57は、回転偏向器56で反射
されて偏向されたビーム(走査ビーム)を感光体ドラム
15に向けて反射する。この第2ミラー57で反射され
た走査ビームは、第2シリンダレンズ58を経て感光体
ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポットと
して結像する。
【0047】また、第3ミラー60は回転偏向器56で
反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査領
域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ62
側に向けて反射する。第3ミラー60で反射され集光レ
ンズ61によって集光された光ビームは、同期センサ6
2を構成する例えばフォトダイオード等の受光素子によ
り、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変換さ
れる。
【0048】図1は図2におけるドット補正部7の概略
構成を示すブロック図であり、図5はその要部(FIF
Oメモリ72とウインドウ73)の具体的構成例を示す
図である。
【0049】ドット補正部7は図1に示すように、パラ
レル/シリアル・コンバータ(以下「P/Sコンバー
タ」と略称する)71,FIFOメモリ72,ウインド
ウ73,パターン認識部74,補正データ出力手段であ
るメモリブロック75,ビデオデータ出力部76,及び
これらを同期制御するタイミング制御部77と、それに
よる画像データ処理のタイミングを制御するための制御
信号を発生する制御信号発生手段78とによって構成さ
れている。
【0050】タイミング制御部77は、エンジンドライ
バ4から1ページ分の書き込み期間を規定するFGAT
E信号、1ライン分の書き込み期間を規定するLGAT
E信号、各ラインの書き込み開始及び終了タイミングを
示すLSYNC信号、1ドット毎の読み出し及び書き込
みの周期を取る画像クロックWCLK、及びリセット
(RESET)信号を入力し、各ブロック71〜76に
対してその動作の同期をとるために必要なクロック信号
等を発生する。
【0051】上記各出力信号を発生させるためにタイミ
ング制御部77を動作させるための動作基本クロック
は、前述のエンジンドライバ4から入力される信号とは
異なる制御信号であり、図2に示したドット補正部7の
内部あるいは外部に設けられた制御信号発生手段78に
より発生される制御信号を用いる。その制御信号発生手
段78としては、例えば電圧制御型発振器(VCO)を
用いる。
【0052】P/Sコンバータ71は、図2に示したコ
ントローラ3から転送するビデオデータがパラレル(8
ビット)データの場合、それをシリアル(1ビット)デ
ータに変換してFIFOメモリ72へ送るために設けて
あり、ドットの補正に関して基本的には関与しない。コ
ントローラ3から転送されるビデオデータがシリアルデ
ータの場合には、このP/Sコンバータ71は不要であ
る。
【0053】FIFOメモリ72は、先入れ先出しのメ
モリ(First In First Out memory)であり、図5に示
すようにコントローラ3から送られてきた複数ライン分
(この実施例では6ライン分)のビデオデータを格納す
るラインバッファ72a〜72fがシリアルに接続され
ている。
【0054】ここで、このFIFOメモリ72は、タイ
ミング制御部77からのタイミング信号に同期して、コ
ントローラ3から図1のP/Sコンバータ71を介して
送出されるシリアルのビデオデータと、内部のラインバ
ッファ72a〜72eからの出力データを、それぞれラ
インバッファ72a〜72fに記憶する。そのため、こ
の時FIFOメモリ72に対しては、所定の期間におい
て、最初の期間にはライト信号のみが与えられてデータ
の書き込みのみが行なわれ、その後は常にデータのライ
ト信号とリード信号が、データを1ビットずつ書き込む
と同時にデータを1ビットずつ読み出すように与えられ
る。
【0055】図5におけるウインドウ73は、P/Sコ
ンバータ71を介して送出されるシリアルのビデオデー
タと、FIFOメモリ72の各ラインバッファ72a〜
72fから出力される6ライン分のデータに対して、各
々11ビット分のシフトレジスタ73a〜73gがシリ
アルに接続されており、パターン検出用のウインドウ
(サンプル窓:図6にその形状例を破線で示す)を構成
している。中央のシフトレジスタ73dの真中のビット
(図5に×印で示している)がターゲットとなる注目ド
ット(対象とするドット)の格納位置である。
【0056】なお、このウインドウ73を構成する各シ
フトレジスタ73a〜73gのうち、シフトレジスタ7
3aと73gは7ビット、シフトレジスタ73bと73
fは8ビットで足り、図5に破線で示す部分は無くても
よい。FIFOメモリ72を構成するラインバッファ7
2a〜72f、及びウインドウ73を構成するシフトレ
ジスタ73a〜73g内を、ビデオデータが順次1ビッ
トずつシフトされることによって注目ドットが順次変化
し、その各注目ドットを中心とするウインドウ73内の
ビデオデータを連続的に抽出することができる。
【0057】図1におけるパターン認識部74は、ウイ
ンドウ73から抽出したドット情報をもとに、ターゲッ
トとなっている注目ドット及びその周囲の情報、特に画
像データの黒ドットと白ドットの境界の線分形状の特徴
を認識し、その認識結果を定められたフォーマットのコ
ード情報にして出力する。このコード情報がメモリブロ
ック75のアドレスコードとなる。
【0058】図7は、パターン認識部74の内部構成及
びウインドウ73との関係を示すブロック図である。サ
ンプル窓であるウインドウ73は、中央の3×3ビット
のコア領域(図6に実線で示す3×3ドットの領域)7
3Cと、その上領域73U及び下領域73Dと、左領域
73L及び右領域73Rに区分される。その詳細につい
ては後述する。
【0059】このパターン認識部74は、コア領域認識
部741,周辺領域認識部742,マルチプレクサ74
3,744,傾き(Gragient)計算部745,位置(Posit
ion)計算部746,判別部747,及びゲート748に
よって構成されており、周辺領域認識部742はさら
に、上領域認識部742U、右領域認識部742R、下
領域認識部742D、及び左領域認識部742Lによっ
て構成されている。これらの各部の機能は、先の出願に
係る特開平5−207282号公報に記載されているも
のと同じであるが、それらについては後述する。
【0060】そして、このパターン認識部74は、ウイ
ンドウ73を通して抽出される画像データによって、そ
の画像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部
分の線分形状を認識して、対象とするドットに対して認
識した線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報
を生成するパターン認識手段と、少なくとも上記コード
情報の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別
する判別手段との機能を有する。
【0061】メモリブロック75は、このパターン認識
部によつて補正が必要と判別されたドットに対して、生
成されたコード情報をアドレスとして、予め記憶されて
いる補正データを読み出して、ビデオデータ出力部76
に出力する。ビデオデータ出力部76は、その補正デー
タに応じてレーザ駆動用のビデオータを出力する。これ
が補正されたドットパターンとなる。
【0062】ここで、図1におけるメモリブロック75
について、その具体的な構成例及びその動作を図8〜図
14によって説明する。また、図15に、これら構成例
による画像補正に必要なテーブルメモリ754の容量,
パターンメモリ752の容量,及びメモリブロック75
のトータルメモリ容量の比較表を示す。
【0063】(1)図8に示す従来例 図8はこの発明によるものではないが比較のために示す
もので、先に出願した特開平5−207282号公報等
に記載のものと同じである。このメモリブロック75
は、パターンメモリ752のみで構成されており、パタ
ーン認識部74から出力されるコード情報をアドレスと
して、パターンモリ752に予め記憶された補正データ
を読み出して、図1のビデオデータ出力部76に送出す
る。その補正データに応じて、ビデオデータ出力部76
がレーザ駆動用のビデータを出力する。これが補正され
たドットパターンとなる。
【0064】(2)図9に示す従来例 これもこの発明によるものではなく、先に出願した特開
平7−87321号公報に記載のものと同じであり、メ
モリブロック75は、テーブルメモリ751とパターン
メモリによって構成される。図9のテーブルメモリ75
1は、パターン認識部74から出力されるコード情報の
全ビット(12ビット)をアドレスとして、予め記憶さ
れた補正データのパターンを示すコード情報(7ビッ
ト)を読み出して出力する。そして、パターンメモリ7
52は、そのテーブルメモリ751から出力されるコー
ド情報(7ビット)をアドレスとして、予め記憶された
補正データ(10ビット)を読み出して、図1のビデオ
データ出力部76に送出する。
【0065】つまり、この例では、補正データのドット
パターンが、実際には各ドットに対して認識した線分形
状の特徴を示すコード情報に対して多くの部分で重複
し、上記コード情報の数よりもはるかに少数であること
から(複数の異なったコード情報に対する補正データ
が、一つの共通な補正パターンを用いている)、テーブ
ルメモリ751の補正データのパターンを示すコード情
報である出力データのビット幅を補正データの全ドット
パターン数をカバーできる大きさ(図9では7ビット)
とし、画像補正に関わるトータルのメモリ容量を、機能
の低下を招くことなく削減するようにしたものである。
【0066】(3)図10に示す実施例 図10〜図14に示すのがこの発明の実施例であり、こ
れらにおいてもメモリブロック75は、いずれもテーブ
ルメモリ751とパターンメモリ752によって構成さ
れる。図10におけるテーブルメモリ751は、パター
ン認識部74から出力される12ビットのコード情報の
一部のビット(10ビット)をアドレスとして、パター
ンメモリ752に記憶された補正データを読み出すアド
レスの一部をなすコード情報(7ビット)を読み出して
出力する。
【0067】パターンメモリ752は、そのテーブルメ
モリ751から出力されるコード情報(7ビット)と、
パターン認識部74から出力されるコード情報(12ビ
ット)のうちのテーブルメモリ751のアドレスとして
用いなかった残りのビット(2ビット)のコード情報と
を合わせた、パターン認識部74から出力されるコード
情報より少ないビット数(この例では9ビット)のコー
ド情報をアドレスとして、予め記憶された補正データ
(10ビット)を読み出して、ビデオデータ出力部76
に送出する。
【0068】つまりこの実施例では、補正データのドッ
トパターンが、実際には各ドットに対して認識した線分
形状の特徴を示すコード情報に対して多くの部分で重複
し、上記コード情報の数よりもはるかに少数であること
から、その重複する複数の異なったコード情報に対する
補正データ一つの共通補正パターンとして、パター
ン認識部74から出力されるコード情報より少ないビッ
ト数(この例では9ビット)のコード情報をアドレスと
して読み出せるように、パターンメモリ752に記憶さ
せている。
【0069】そして、パターン認識部74から出力され
るコード情報のうちのテーブルメモリ751のアドレス
として用いなかった2ビットのコード情報を、テーブル
メモリ751からのコード情報(7ビット)に加えた、
パターン認識部74から出力されるコード情報より少な
いビット数のコード情報(9ビット)を、パターンメモ
リ752のアドレスとして与えることにより、画像補正
に関わるトータルのメモリ容量を、機能の低下を招くこ
となくさらに削減することができる。
【0070】また、この図10の実施例において、パタ
ーン認識部74から出力される複数ビットのコード情報
として、パターン認識の対象とするドットが黒ドットあ
るいは白ドットのいずれであるかを示すコード(B/
W:1ビット)と、線分の傾斜方向を示すコード(H/
V:1ビット)と、傾きの度合いを示すコード(GRA
D:3ビット)と、対象とするドットの水平あるいは垂
直方向に連続する線分の端部のドットからの位置を示す
コード(POS:3ビット)とをその一部に割り当てる
ことができる。なお、パターン認識部74から出力され
るコード情報は、図10〜図14の実施例では全12ビ
ットであるため、上記パターン情報の割り当て以外の情
報をもつコードが他に4ビット存在していることにな
る。
【0071】(4)図11に示す実施例 この実施例においてもメモリブロック75は、テーブル
メモリ751とパターンメモリ752によって構成され
る。さらに、テーブルメモリ751は、パターン認識部
74から出力される12ビットのコード情報の一部のビ
ット(10ビット)をアドレスとして、パターンメモリ
752に記憶された補正データを読み出すアドレスの一
部をなすコード情報(7ビット)を読み出して出力する
点も、図10の実施例と同様である。
【0072】そして、パターンメモリ752は、テーブ
ルメモリ751から出力されたコード情報(7ビット)
と、パターン認識部74から出力されるコード情報のう
ちのテーブルメモリ751のアドレスとして用いなかっ
た残りの2ビットのコード情報とを合わせてパターン認
識部74から出力されるコード情報より少ないビット数
(この例では9ビット)のコード情報をアドレスとし、
予め記憶された補正データ(10ビット)を読み出し
て、出力する。そのパターンメモリ752のアドレスに
加える2ビットのコード情報は、パターン認識部74か
ら出力されるパターン認識の対象とするドットが黒ドッ
トあるいは白ドットのいずれであるかを示すビットを含
むものとする。
【0073】この実施例でも、補正データのドットパタ
ーンが、実際には各ドットに対して認識した線分形状の
特徴を示すコード情報に対して多くの部分で重複し、上
記コード情報の数よりもはるかに少数であることから
その重複する複数の異なったコード情報に対する補正デ
ータ一つの共通補正パターンとして、パターン認識
部74から出力されるコード情報より少ないビット数
(この例では9ビット)のコード情報をアドレスとして
読み出せるように、パターンメモリ752に記憶させて
いる。
【0074】そして、このテーブルメモリ751からの
コード情報と、パターン認識部74から出力されるコー
ド情報のうちテーブルメモリ751のアドレスとして使
用しなかった残りのコード情報(2ビット)とを合わせ
て、パターンメモリ752のアドレスとし、且つその残
りのコード情報に、パターン認識の対象とするドットが
黒ドットあるいは白ドットのいずれであるかを判別可能
にするビットを含ませることにより、画像補正に関わる
トータルのメモリ容量を、機能の低下を招くことなくさ
らに削減すると共に、画像補正対象ドットが黒ドットあ
るいは白ドットのどちらであるかを考慮したことによる
画像補正データ作成の効率化を達成する。
【0075】(5)図12に示す実施例 この例でもメモリブロック75は、テーブルメモリ75
1とパターンメモリ752によって構成される。さら
に、テーブルメモリ751は、パターン認識部74から
出力される12ビットのコード情報の一部のビット(1
0ビット)をアドレスとして、パターンメモリ752に
記憶された補正データを読み出すアドレスの一部をなす
コード情報(7ビット)を読み出して出力する点も、図
10の実施例と同様である。
【0076】そして、パターンメモリ752は、テーブ
ルメモリ751から出力されたコード情報(7ビット)
と、パターン認識部74から出力されるコード情報のう
ちのテーブルメモリ751のアドレスとして用いられな
かった残りビットのコード情報で、パターン認識部74
から出力されるパターン認識の対象とするドットが水平
に近い線分の一部あるいは垂直に近い線分の一部である
かのような線分の傾斜方向を示すビットを含むコード情
報(2ビット)とを合わせて、パターン認識部74から
出力されるコード情報より少ないビット数(この例では
9ビット)のコード情報をアドレスとして、予め記憶さ
れた補正データ(10ビット)を読み出して、ビデオデ
ータ出力部76に送出する。
【0077】この実施例で、補正データのドットパタ
ーンが、実際には各ドットに対して認識した線分形状の
特徴を示すコード情報に対して多くの部分で重複し、上
記コード情報の数よりもはるかに少数であることから
その重複する複数の異なったコード情報に対する補正デ
ータ一つの共通補正パターンとして、パターン認識
部74から出力されるコード情報より少ないビット数
(この例では9ビット)のコード情報をアドレスとして
読み出せるように、パターンメモリ752に記憶させて
いる。
【0078】さらに、テーブルメモリ751からのコー
ド情報、パターン認識部74からの残りのコード情報
(2ビット)と合わせて、パターンメモリ752のア
ドレスとし、且つその残りのコード情報には、パターン
認識の対象とするドットが水平に近い線分あるいは垂直
に近い線分の一部であるというような線分の傾斜方向を
判別可能にするビットを含ませる。これにより、画像補
正に関わるトータルメモリ容量を、機能の低下を招くこ
となく一層削減すると共に、画像補正対象ドットの線分
の傾斜方向を考慮したことによる画像補正データの効率
化を達成することができる。
【0079】(6)図13に示す実施例 この例でもメモリブロック75は、テーブルメモリ75
1とパターンメモリ752によって構成される。その
ーブルメモリ751は、パターン認識部74から出力さ
れる12ビットのコード情報の一部のビット(9ビッ
ト)をアドレスとして、パターンメモリ752に記憶さ
れた補正データを読み出すアドレスの一部をなすコード
情報(7ビット)を読み出して出力する。
【0080】そして、パターンメモリ752は、そのテ
ーブルメモリ751から出力されたコード情報(7ビッ
ト)と、パターン認識部74から出力されたコード情報
のうちのテーブルメモリ751のアドレスとして用いな
かった残りビットのコード情報(3ビット)とを合わせ
、パターン認識部74から出力されるコード情報より
少ないビット数(この例では10ビット)のコード情報
アドレスとして、予め記憶された補正データ(10ビ
ット)を読み出して、ビデオデータ出力部76へ送出す
る。そのパターンメモリ752のアドレスに加える残り
のビットのコード情報(3ビット)には、パターン認識
部74から出力されるパターン認識の対象とするドット
が含まれる線分の傾きの度合いを示すビットを含む。
【0081】この実施例では、図10の例の作用効果に
加えて、パターンメモリ752のアドレスに加える残り
のビットのコード情報(3ビット)に、パターン認識の
対象とするドットが含まれる線分の傾きの度合いを判別
可能にするビットを含ませることにより、画像補正対象
ドットの線分の傾きの度合いを考慮したことによる画像
補正データの作成の効率化を達成することができる。
【0082】(7)図14に示す実施例 この例でもメモリブロック75は、テーブルメモリ75
1とパターンメモリ752によって構成される。その
ーブルメモリ751は、パターン認識部74から出力さ
れる12ビットのコード情報の一部のビット(9ビッ
ト)をアドレスとして、パターンメモリ752に記憶さ
れた補正データを読み出すアドレスの一部をなすコード
情報(7ビット)を読み出して出力する。
【0083】そして、パターンメモリ752は、このテ
ーブルメモリ751から出力されるコード情報(7ビッ
ト)と、パターン認識部74から出力されるコード情報
のうちのテーブルメモリ751のアドレスとして用いな
かった残りのコード情報(3ビット)とを合わせた、パ
ターン認識部74から出力されるコード情報より少ない
ビット数(この例では10ビット)のコード情報をアド
レスとして、予め記憶された補正データを読み出して、
ビデオデータ出力部へ送出する。そのパターンメモリ7
52のアドレスに加える残りのビットのコード情報(3
ビット)には、パターン認識部74から出力されるパタ
ーン認識の対象とするドットの水平或いは垂直方向に連
続する線分の端部ドットからの位置を示すビットを含
む。
【0084】この実施例では、図10の例の作用効果に
加えて、パターンメモリ752のアドレスに加える残り
のビットのコード情報(3ビット)に、パターン認識の
対象とするドットの水平或いは垂直方向に連続する線分
の端部ドットからの位置を判別可能にするビットを含ま
せることにより、画像補正対象ドットの線分の端部から
の位置を考慮したことによる画像補正データの作成の効
率化を達成することができる。
【0085】これらの図8,図9に示した従来例及び図
10〜図14に示した各実施例による画像補正に必要な
テーブルメモリ751の容量(A),パターンメモリ7
52の容量(B),及びメモリブロック75のトータル
メモリ容量(A+B)は、それぞれ図15に示す比較表
における各例の欄に示すようになる。この図から判るよ
うに、図10〜図14の例(この発明の各実施例)の場
合には、必要なメモリ容量が図8,図9の例(従来例)
に比べて大幅に低減する。
【0086】以上説明したメモリブロック75の各実施
例からの補正データ出力は、コントローラ3から送られ
てきたビデオデータの1ドット毎にその正規の幅すなわ
ちレーザ発光時間を複数に分割した値の整数倍(10分
割の場合の最大値は10倍)の情報としてパラレル出力
される。図1のビデオデータ出力部76は、メモリブロ
ック75から出力されるパラレル情報をシリアル化して
プリンタエンジン5へ送出し、その書込みユニット26
に設けられた光源であるLDユニット50のレーザダイ
オードをON/OFFする信号源とする(図4参照)。
【0087】但し、前述の説明におけるLDユニット5
0のレーザダイオードのON/OFF制御は2値データ
による制御を想定したものである。もし、多値データに
よる制御を想定した場合には、メモリブロック75から
出力されるパラレル情報をビデオデータ出力部76によ
ってシリアル化してプリンタエンジン5へ送出する必要
はなくなり、メモリブロック75からのパラレル情報を
そのままLDユニット50(この場合は多値制御用LD
ユニットを示す)のレーザダイオードのON/OFF制
御に関するデータに対応させることにより、書込みユニ
ット26による書き込みを行なうことになる。
【0088】またこの時、メモリブロック75からのパ
ラレル情報としては、テーブルメモリ751もしくはパ
ターンメモリ752から出力されるデータのいずれも多
値制御用LDユニットのON/OFF制御を行なうパラ
レル情報として対応させることが可能である。
【0089】さらに、前述のパラレル情報は、その情報
自身がビットマップ状に展開された画像データの黒ドッ
ト領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を認識し
て、所要の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を
示すものであるため、LDユニット50のレーザダイオ
ードのON/OFF制御データとして用いる以外に、画
像データのイメージ展開(画像の拡大、縮小)時の画像
データ処理をCPUにより処理させるデータとして使用
することが可能である。
【0090】また、このイメージ展開時のデータとして
は、前述のパターン認識部74によって生成されたコー
ド情報、または前述のメモリブロック75におけるテー
ブルメモリ751もしくはパターンメモリ752から出
力されるデータのいずれかを対応させることが可能であ
る。
【0091】なお、パターンメモリ75の補正データ
は、図2に示したコントローラ3のMPU31あるいは
エンジンドライバ4のCPU41により、ROM32又
は42から選択的にロードされたり、ホストコンピュー
タ1からダウンロードすることもでき、そうすれば画像
データの被補正データの被補正パターンに対する補正デ
ータを容易に変更することが可能である。
【0092】ここで、この発明の前提となる先に出願し
た発明と共通の技術について説明する。まず、マッチン
グのためのウインドウの領域分割とその検出パターン及
び使用領域について、図6及び図16乃至図23によっ
て説明する。
【0093】(1)ウインドウ この発明の実施例で使用するウインドウ73は、図6に
破線で囲んで示したように7(height)×11(width) の
サンプル窓であり、実際には図5に示したように7ライ
ンのシフトレジスタ73a〜73gで構成されている。
また、各ラインは11ビットのレジスタで構成されてい
る。その合計77ビットのレジスタ出力のうち、破線で
囲んで示す49ドット分が特定パターン、すなわち水平
または垂直に近い線分(厳密に言えば黒ドット領域の境
界)の検出に使用される。
【0094】(2)コア領域 図6に破線で示したウインドウ73内の実線で囲んだ領
域が3×3ドットのコア領域73Cである。コア領域7
3C内の中心のドットが補正の対象となる注目画素(タ
ーゲット・ドット)である。
【0095】図16乃至図18は、1ドット幅の線分の
コア領域73C内に現れるパターン例を示している。こ
れらの図中の黒丸は黒ドット、二重丸は白ドット、三角
形は不定(黒,白どちらであっても構わない)を示して
いる。図16の(イ)〜(ニ)は傾きが45度(1/1)で
1ドット幅の線分のコア領域73C内に現れるパターン
の種類を例示する。これらのパターンはこの実施例では
補正の対象としない。ジャギーとして認識されるのは水
平に近い線分の場合は傾きが1/2以下の時、垂直に近
い線分の場合は傾きが2/1以上の時である。水平に近
い線分と垂直に近い線分の認識は同等の方法で行なわれ
る。マッチング用のパターンが他方に対して90度回転
したものという違いだけである。従って、以下の説明で
は水平に近い線分についてのみ説明する。
【0096】図17の(イ)〜(ト)は水平に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。1/2以下の傾きの場合、コア領域内に現れ
るパターンは次の二通りがある。ジャギーの根源となる
段差(変化点)を捉えた場合には1/2の傾きを持った
線分(ロ,ハ,ホ,ヘ)となり、それ以外は直線(イ,
ニ,ト)となる。
【0097】図18の(イ)〜(ト)は垂直に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。この図16乃至図18に示す各パターンを基
本パターンとして記憶し、実際のコア領域73C内のパ
ターンを捉えて、これらの各パターンとのマッチングを
とれば、そのパターンは補正の必要がないのか、水平に
近い線分の一部となり得るのか、あるいは垂直に近い線
分の一部となり得るのかを容易に識別できる。
【0098】(3)周辺領域 ジャギーパターンの検出において、コア領域73Cに現
れるパターンについて上述したが、図17及び図18に
示したパターンの線分が、水平又は垂直の直線でなく、
傾き1/2以下又は2/1以上の線分の一部であるか否
かを確実に判断するには、コア領域73Cの周辺の状態
を調べる必要がある。
【0099】そのため、図19に太い実線で囲んで示す
周辺領域を設けている。この図19の(イ)は右領域73
R、(ロ)は左領域73L、(ハ)は上領域73U、(ニ)は
下領域73Dをそれぞれ示す。これらの各周辺領域の両
端の1ドットずつは互いに隣接する2つの領域に重複し
ている。
【0100】これらの各周辺領域73R,73L,73
U,73Dは、それぞれさらに細分化した3つのサブ領
域に分けられる(但し各その中央部の領域は重複して使
用される)。すなわち、右領域73R及び左領域73L
は、それぞれ図20の(イ)〜(ハ)に示す右サブ領域73
Ra,73Rb,73Rc及び左サブ領域73La,7
3Lb,73Lcに分けられる。また、上領域73U及
び下領域73Dは、それぞれ図21の(イ)〜(ハ)に示す
上サブ領域73Ua,73Ub,73Uc及び下サブ領
域73Da,73Db,73Dcに分けられる。
【0101】このように細分化したのは回路設計の容易
さのためである。これらのサブ領域のどれを使用してパ
ターン検出を行なうかは、この各周辺領域73R,73
L,73U,73Dに接するコア領域73C内における
検出パターンの黒ドットと白ドットの境界(線分)の状
態によって判断される。
【0102】すなわち、コア領域73C内における線分
の検出パターンが水平に近く傾きが1/2以下の場合に
は、図19の(イ)に示す右領域73R又は(ロ)に示す左
領域73Lあるいはその両方を調べればよい。また、線
分の検出パターンが垂直に近く傾きが2/1以上の場合
には、同図の(ハ)に示す上領域73U又は(ニ)に示す下
領域73Dあるいはその両方を調べればよい。
【0103】その場合、図22又は図23に示すよう
に、コア領域73C内における線分の検出位置によっ
て、各周辺領域のうちの特定のサブ領域のみを調べれば
よいのである。図22の例では左サブ領域73Lbと右
サブ領域73Raを、図23の例では上サブ領域73U
bと下サブ領域73Dcを調べればよい。なお、図22
の場合は右サブ領域73Raのみ、図23の場合は上サ
ブ領域73Ubのみを調べるようにしてもよい。
【0104】次に、図7に示したパターン認識部74を
構成する各ブロック741〜748からの各出力信号に
ついて説明する。 (1)コア領域認識部741の出力信号 H/V:水平に近い線分か垂直に近い線分かを示す信号
で、水平に近い線分の時ハイレベル“1”,垂直に近い
線分の時ローレベル“0”となる。
【0105】DIR0〜1:線分の傾き方向を示す2ビ
ットのコード化された信号。DIR1とDIR0の2ビ
ットで次の4種類の情報を表わす。
【0106】B/W:注目ドット(画素)が黒か白かを
示す信号で、注目ドットの内容がそのまま出力される。
したがって、注目ドットが黒であれば“1”、白であれ
ば“0”である。 U/L:注目ドットが白の時、その注目ドットの位置は
線分に対して上側(右側)なのか下側(左側)なのかを
示す信号で、上側(右側)であれば“1”、下側(左
側)であれば“0”となる。
【0107】GST:注目ドットが傾き(Gradient)計
算のスタート点か否かを示す信号で、注目ドットがジャ
ギーの根源となっている段差(変化点)のスタート点で
ある場合は“1”でその他の場合は“0”となる。 RUC:コア領域73C内のパターンに対して右領域7
3R又は上領域73Uの状態も判断が必要かどうかを示
すフラグであり、必要であれば“1”、不要であれば
“0”となる。
【0108】LLC:コア領域73C内のパターンに対
して左領域73L又は下領域73Dの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。 なお、RUC,LLC共に“1”の時はコア領域73C
内の線分パターンは水平または垂直であり、RUC,L
LC共に“0”の時はマッチング不要である。
【0109】CC0〜1:コア領域73C内の線分パタ
ーンの連続ドット数を示す2ビットの情報で、「0〜
3」の数値を示す。 RUAS0〜1:右領域73R又は上領域73U内の三
つのサブ領域のうちの一つを指定する2ビットの信号。
【0110】(2)周辺領域認識部742の出力信号 cn0〜2:コア領域73C内の特定のドットに対する
周辺領域内での水平又は垂直方向の連続ドット数を示す
3ビットの情報で、「0〜4」の数値を示す。 dir0〜1:サブ領域内のマッチング検出により検出
された線分パターンの傾き方向を示す2ビットの信号
で、前述のDIR0〜1と同様なコード化がなされる。
【0111】(3)マルチプレクサ(MUX)743,
744の出力信号 RUCN0〜2:右領域73R又は上領域73U内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビットの情
報。 RUDIR0〜1:右領域73R又は上領域73U内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。 LLCN0〜2:左領域73L又は下領域73D内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビツトの情
報。 LLDIR0〜1:左領域73L又は下領域73D内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0112】(4)判別部747の出力信号 DIR0〜1:コア領域認識部741からの信号DIR
0〜1と同じ。 NO−MATCH:認識した線分において補正すべきパ
ターンが無かったことを示す(補正すべきパターンが無
かったとき“1”になる)信号。
【0113】(5)傾き計算部745の出力信号 G0〜3:認識した線分の傾きの度合い(GRADIENT)を
表わす4ビットのコード情報。この傾きの度合いは数学
的な傾き角度ではなく、注目している線分パターンの水
平又は垂直方向の連続ドット数で表わす。すなわち1ド
ットの段差が生じるまでの上記連続ドット数が傾き度合
い(角度)に対応する。
【0114】(6)位置計算部746及びゲート748
の出力信号 p0〜3:注目ドットの位置(POSITION)を表わす4ビ
ットのコード情報で、水平に近い線分の場合は連続ドッ
ト内の左端から注目ドットまでのドット数、垂直に近い
線分の場合には連続ドツト内の下端から注目ドットまで
のドット数。 P0〜3:ゲート748から出力される位置コードで、
判別部747からの信号NO−MATCHが偽
(“0”)のときにはp0〜3がそのまま出力され、真
(“1”)のときには「0」となる。
【0115】次に、図7に示したパターン認識部74に
おける各ブロックの作用を簡単に説明する。コア領域認
識部741は、ウインドウ73のコア領域73C内の各
ドットのデータを抽出して取り込み、その中心の注目ド
ットに関して各種判断及び計数等を実行して、上述した
各信号H/V,B/W,U/Lをパターンメモリ752
へ出力すると共に、H/Vすなわち水平に近い線分か垂
直に近い線分かによって、マルチプレクサ743と74
4の入力をそれぞれ切り換える。
【0116】さらに、どの周辺領域の状態を判断する必
要があるかを示すRUC,LLCを傾き計算部745と
判別部747へ出力し、注目ドットが段差のスタート点
であるか否かを示すGSTを位置計算部746へ出力す
る。また、線分の傾き方向を示すコード情報であるDI
R0〜1を判別部747へ出力する。
【0117】そして、コア領域内の連続ドット数を示す
CC0〜1を傾き計算部745へ、上領域73U及び右
領域73Rの三つのサブ領域の一つを指定するRUAS
0〜1を周辺領域認識部742の上領域認識部742U
及び右領域認識部742Rへ、下領域73D及び左領域
73Rの三つのサブ領域の一つを指定するLLAS0〜
1を下領域認識部742D及び左領域認識部742Lへ
それぞれ出力する。
【0118】周辺領域認識部742は、上領域認識部7
42U,右領域認識部742R,下領域認識部742
D,及び左領域認識部742Lが、それぞれウインドウ
73の上領域73U,右領域73R,下領域73D,左
領域73Lのそれぞれ指定されたサブ領域内の各ドット
データを抽出して取り込み、その線分パターンを認識
し、その領域内の連続ドット数を示すcn0〜2及び線
分の傾き方向を示すdir0〜1を、マルチプレクサ7
43又は744へ出力する。
【0119】マルチプレクサ743は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は上領域認識部7
42Uからの情報を、“1”の時は右領域認識部742
Rからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をRUCN0〜2として傾き計算部745へ、線
分の傾き方向をRUDIR0〜1として判別部747へ
出力する。
【0120】マルチプレクサ744は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は下領域認識部7
42Dからの情報を、“1”の時は左領域認識部742
Lからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をLLCN0〜2として傾き計算部745及び位
置計算部746へ、線分の傾き方向をLLDIR0〜1
として判別部747へ出力する。
【0121】判別部747は、上記各コード情報DIR
0〜1,RUDIR0〜1,LLDIR0〜1及び信号
RUC,LLCを入力してドット補正する必要があるか
否かを判別し、必要があると判別すると認識された線分
の傾き方向を示すコード情報DIR0〜1を出力すると
共に、判別信号N0−MATCHを“1”にする。この
信号によってゲート748を閉じて、位置情報P0〜3
を出力させないようにする。
【0122】傾き計算部745は、それぞれ連続ドット
数を示すコード情報CC0〜1,RUCN0〜2,及び
LLCN0〜2と、信号RUC,LLCを入力して、認
識した線分パターンの傾き度合い(GRADIENT)をその連
続するドット数として算出し、コード情報G0〜3を出
力する。位置計算部746は、ウインドウ73の左領域
73L又は下領域73D内の連続ドット数を示すコード
情報LLCN0〜2と信号GSTとを入力して、注目ド
ットの位置(POSITION)を算出して、コード情報p0〜
3(=P0〜3)を出力する。
【0123】ここで、この傾き計算部745と位置計算
部746における傾き及び位置の計算方法について説明
する。傾き度合い(GRADIENT)及び位置(POSITION)
は、前述したコア領域認識部741から出力される情報
であるGST(1−GST=notGST とする),C
C,RUC,LLCと、周辺領域認識部742からマル
チプレクサ743,744を通して出力される情報であ
るRUCN,LLCNとから、次の数1及び数2の式に
よって計算される。
【0124】
【数1】GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(L
LC×LLCN)
【0125】
【数2】 POSITION=GST+notGST×(LLCN+2)
【0126】具体的な計算例を、図24乃至図26に示
す線分パターンの例で示す。なお、各図におけるd行6
列のドットが注目(ターゲット)ドットである。
【0127】(1)図24に示す例 ウインドウ73のコア領域73C内で、注目ドットが段
差のスタート点になっておらず、連続ドット数は3で、
右領域73R及び左領域73Lの状態も判断する必要が
あるので、コア領域認識部741から出力される上記各
情報は、GST=0,CC=3,RUC=1,LLC=
1となる。
【0128】左右の周辺領域内73R,73L内でコア
領域73Cの線分パターンに続く水平なドット数はいず
れも1であるから、MUX743,744から出力され
る上記各情報は、RUCN=1,LLCN=1となる。
したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の数3
で傾きと位置を算出することができる。
【0129】
【数3】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×1)+(1×1)=3+1+1=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(1+2)=0+1×3=3 (位置:3)
【0130】(2)図25に示す例 図24に示した各ドットのデータが右方へ1ビットだけ
シフトした時の線分パターンを示し、図24の場合と異
なるのは、右領域73R内での水平方向の連続ドット数
が2になり、左領域73L内での水平方向の連続ドット
数は0になるので、RUCN=2,LLCN=0となる
点だけであり、他の各情報は図24の場合と同じであ
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数4で傾きと位置を算出することができる。
【0131】
【数4】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×2)+(1×0)=3+2+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(0+2)=0+1×2=2 (位置:2)
【0132】(3)図26に示す例 図25に示した各ドットのデータが右方へさらに1ビッ
トだけシフトした時の線分パターンを示し、ウインドウ
73のコア領域73C内で、注目ドットが段差のスター
ト点になっており、連続ドット数は2で、右領域73R
の状態も判断する必要があるが左領域73Lの状態は判
断する必要がないので、コア領域認識部741から出力
される上記各情報は、GST=1,CC=2,RUC=
1,LLC=0となる。
【0133】右領域73R内でコア領域73Cの線分パ
ターンに続く水平なドット数は3、左領域73L内での
それは4であるから、MUX743,744から出力さ
れる上記各情報は、RUCN=3,LLCN=4とな
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数5で傾きと位置を算出することができる。
【0134】
【数5】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =2+(1×3)+(0×4)=2+3+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =1+(1−1)×(4+2)=1+0×6=1 (位置:1)
【0135】以上は水平に近い線分パターンの場合の計
算例であるが、垂直に近い線分パターンの場合も、RU
CNが上領域73U内の連続ドット数に、LLCNが下
領域73D内の連続ドット数になるだけであり、数1に
よって傾き度合い(GRADIENT)を、数2によって位置
(POSITION)をそれぞれ上述の各例の場合と同様に算出
できる。
【0136】次に、この実施例によるドットの補正方法
について説明する。まず水平に近い線分の補正について
図22,図27,及び図29等によって説明する。
【0137】図27に示す7×11のビデオ領域中で、
破線で示す丸がコントローラ3から転送されてきたドッ
ト情報であり、ハッチングを施した部分は補正によりド
ット径を変更(レーザONのパルス幅を変更)されたも
のか、またはドットを追加されたものである。コントロ
ーラ3から転送されてきた破線で示す情報は、この図か
ら明らかなように1/5の段差のジャギーを伴った水平
に近い線分である。この図27では、d行の補正結果に
よるレーザのON/OFFの状態を下方に示している。
【0138】図22はこの図27のd行9列目のドット
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図7に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号にの値を図29の(イ)〜(ニ)にお
ける図22の欄に示す。
【0139】これらの信号のうちH/V,DIR1,D
IR0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、
図1に示したメモリブロック75内のパターンメモリの
アドレス入力となり、そのアドレスに対応するデータが
補正後のビデオデータとしてメモリブロック75から読
み出され、ビデオデータ出力部76から図2のエンジン
ドライバ4へ送出され、書込みユニット26のレーザ駆
動用信号となる。
【0140】その結果、図27のd行9列目のドットを
書き込む時のレーザONのパルス幅が、例えばフルドッ
トの時のパルス幅の6/10に減少し、それによって形
成されるドット径が破線で示すフルドットに対してハッ
チングを施して示す部分のように6/10に減少する。
他のドットについても順次注目ドットになって上記各信
号が出力され、それをアドレスとして補正後のビデオデ
ータがエンジンドライバ4へ送られることにより、図2
7に示す各ドットがハッチングを施して示すように補正
される。
【0141】この場合、コントローラ3から転送されて
きたデータが白のドットでも、その周辺の線分パターン
の認識により、必要に応じて最適な径の補正ドットが付
加される。このような、ドット径の減少あるいは補正ド
ットの径(レーザONのパルス幅)は、フルドット径の
整数分の一(この例では1/10)を単位としてなされ
る。
【0142】図27に示す補正後のドット配列は段差部
に隙間ができてしまうように見えるが、実際のレーザプ
リンタの印字結果はこのように細密なものではなく、若
干のボケ(広がり)が生じるためこれらの隣接したドッ
ト間はつながって一体化し、それによってジャギーが補
正されて僅かに傾斜した滑らかな直線が形成される。
【0143】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドットが2ドット行以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、白ドット領域側
に補正ドットが付加される部分に隣接する元の黒ドット
は径を減少させる補正は行なわず、当然ながら黒ドット
領域側には補正ドットの付加は行なわない。例えば、図
27において水平に近い線分パターンの図で下側が全て
黒ドット領域であった場合には、e行2列と3列及びd
行7列と8列の黒ドットは破線の丸で示すフルドットの
ままにし、e行4列と5列及びd行9列とA列の補正ド
ットの付加は行なわない。
【0144】次に、垂直に近い線分の補正について図2
3,図28,及び図29等によって説明する。図28に
示す7×11のビデオ領域中で、破線で示した丸がコン
トローラ3から転送されてきたドット情報であり、ハッ
チングを施した部分は補正によりドット位置を変更され
たものである。コントローラ3から転送されてきた破線
で示す情報は、この図から明らかなように、3/1の段
差のジャギーを伴った垂直に近い線分である。なお、b
行の補正結果によるレーザのON/OFFの状態を図2
8の下方に示している。
【0145】図23には、図28のb行5列目のドット
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図7に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図29の(イ)〜(ニ)におけ
る図23の欄に示す。これらの信号の内H/V,DIR
1,DIR0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P
0は、図1に示したメモリブロック75のアドレス入力
となり、そのアドレスに対応するデータが補正後のビデ
オデータとしてメモリブロック75から読み出され、ビ
デオデータ出力部76から図2のエンジンドライバ4へ
送出され、書込みユニット26のレーザ駆動用信号とな
る。
【0146】その結果、図28のb行5列目のドットを
書き込む時のレーザONのパルスが、その幅は変わらな
いが位相がパルス幅の1/3だけ遅れたものとなる。そ
れによって形成されるドット径も破線で示す元の位置か
らハッチングを施して示すように径の1/3だけ図で右
へずれる。
【0147】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図31に示す各ドットがハッチングを施して示
すようにその水平方向の位置が補正され、ジャギーのな
い僅かに傾斜した直線が形成される。この場合も、フル
ドット径の整数分の一を単位として、ドットの位置を水
平方向に補正することができる。
【0148】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドットが2ドット列以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、黒ドット領域側
から白ドット領域側に位置をずらした補正ドットが必要
な場合には、元の黒ドットは元の位置のまま残して、新
たに位置をずらした補正ドットを付加する。例えば、図
28において垂直に近い線分パターンの図で左側が全て
黒ドット領域であった場合には、b行5列とe行6列の
元の黒ドットは破線の丸で示す元の位置のまま残し、そ
れよりも1/3ドット径分だけ右(白ドット領域側)へ
ずれたハッチングを施して示す補正ドットを付加する。
【0149】なお、c行6列及びf行7列の破線の丸で
示す元の黒ドットは、それよりも1/3ドット径分だけ
左(黒ドット領域側)へずれたハッチングを施して示す
位置に補正される。このようにすると、黒ドット領域内
で2つの黒ドットが重なる部分が生じるが、レーザON
のパルスが連続するだけであり、何ら問題はない。
【0150】最後に、上述の実施例では、レーザプリン
タ2のコントローラ3とエンジンドライバ4とを結ぶ内
部インターフェース6内に、この発明による画像データ
処理装置であるドット補正部7を設けた場合の実施例に
ついて説明したが、このドット補正部7をコントローラ
3側あるいはエンジンドライバ4側に設けるようにして
もよい。
【0151】さらに、この発明はレーザプリンタに限る
ものではなく、LEDプリンタその他の各種光プリン
タ、デジタル複写器、普通紙ファクシミリ等の、ビット
マップ状に展開して画像を形成する各種画像形成装置並
びにその形成した画像を表示する画像表示装置にも同様
に適用することができる。
【0152】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像データ処理装置は、ビットマップ状に展開された
画像データの輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を
図ることができ、しかも、そのために予めメモリに記憶
させておくことが必要なデータ量を極力低減して、画像
データ処理装置にかかるコストを低減し、且つその画像
補正データ作成の効率化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるドット補正部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すレーザプリンタの制
御系の概略構成をホストコンピュータと共に示すブロッ
ク図である。
【図3】同じくその機構部の概略構成を示す略断面図で
ある。
【図4】同じくその書込みユニット26の光学系の配置
例を示す斜視図である。
【図5】図1におけるFIFOメモリ72とウインドウ
73の具体例を示すブロック図である。
【図6】図5に示したウインドウの形状例とそのコア領
域を示す説明図である。
【図7】図1におけるパターン認識部74の構成例とそ
の各出力信号を示すブロック図である。
【図8】図1におけるメモリブロック75の従来の構成
例を示すブロック図である。
【図9】同じくメモリブロック75の従来の異なる構成
例を示すブロック図である。
【図10】同じくメモリブロック75のこの発明による
第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図11】同じくメモリブロック75のこの発明による
第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図12】同じくメモリブロック75のこの発明による
第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図13】同じくメモリブロック75のこの発明による
第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図14】同じくメモリブロック75のこの発明による
第5の実施例の構成を示すブロック図である。
【図15】図8〜図14に示した各メモリブロックによ
る画像補正に必要なメモリ容量を比較して示す図であ
る。
【図16】図6に示したウインドウ73におけるコア領
域内の45度傾斜した線分の認識パターンの種類を示す
説明図である。
【図17】同じくそのコア領域内の水平あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図18】同じくそのコア領域内の垂直あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図19】図6に示したウインドウ73におけるコア領
域73Cに対する周辺領域である右領域,左領域,上領
域,及び下領域の説明図である。
【図20】同じくその右領域73R及び左領域73Lの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図21】同じくその上領域73U及び下領域73Dの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図22】同じくそのコア領域における水平に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図23】同じくそのコア領域における垂直に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図24】図7に示した傾き計算部745と位置計算部
746による傾き(GRADIENT)及び位置(POSITION)の
計算例を説明するためのウインドウ73内の線分パター
ンの例を示す説明図である。
【図25】図24の各ドットが1ビット右方へシフトし
た状態の説明図である。
【図26】図25の各ドットがさらに1ビット右方へシ
フトした状態の説明図である。
【図27】図2に示したドット補正部7による水平に近
い線分を構成する各ドットの補正例をレーザONのパル
ス幅と対応させて示す説明図である。
【図28】同じく垂直に近い線分を構成する各ドットの
補正例をレーザONのパルスの位相と対応させて示す説
明図である。
【図29】図22及び図23における各注目ドット(コ
ア領域73Cの中央のドット)に対する図7に示したパ
ターン認識部74による各種認識結果を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:レーザプリンタ 3:コントローラ 4:エンジンドライバ 5:プリンタエンジン 6:内部インタフェース 7:ドット補正部 11:用紙 15:感光体ドラム 17:現像ユニット 24:プリント回路基板 26:書込みユニット 71:パラレル/シリアル・コンバータ 72:FIFOメモリ 72a〜72f:ラインバッフア 73:ウインドウ 73a〜73g:シフトレジスタ 73C:コア領域 73R:右領域 73L:左領域 73U:上領域 74:パターン認識部 75:メモリブロック 76:ビデオデータ出力部 77:タイミング制御部 78:制御信号発生手段 741:コア領域認識部 742:周辺領域認識部 743,744:マルチプレクサ 745:傾き計算部 746:位置計算部 747:判別部 748:ゲート 751:テーブルメモリ 752:パターンメモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 G06T 5/00 300 G06T 5/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の対象とするドットを中心として所定領域の各ドットの
    データを抽出するためのウインドウと、該ウインドウを
    通して抽出される画像データによって、該画像データの
    黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を
    認識して、前記対象とするドットに対して認識した線分
    形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報を生成する
    パターン認識手段と、 少なくとも前記コード情報の一部を利用して補正が必要
    なドットか否かを判別する判別手段と、 該手段によって補正が必要と判別されたドットに対し
    て、前記パターン認識手段によって生成されたコード情
    報をアドレスとして、予め記憶されている補正データを
    読み出して出力するメモリブロックとを備えた画像デー
    タ処理装置において、 前記メモリブロックが、テーブルメモリとパターンメモ
    リとにより構成されており、 前記パターンメモリは、前記パターン認識手段によって
    生成されるコード情報に対する補正データを、重複する
    部分の補正データを共通の補正パターンとして、前記コ
    ード情報より少ないビット数のコード情報をアドレスと
    して読み出せるように記憶しており、 前記テーブルメモリは、 前記パターン認識手段によって
    生成された複数ビットのコード情報の一部のビットをア
    ドレスとして、前記パターンメモリに記憶されている補
    正データを読み出すアドレスの一部をなすコード情報を
    出力するメモリであり、 該テーブルメモリより出力されたコード情報と、前記パ
    ターン認識手段によって生成された複数ビットのコード
    情報のうちの前記テーブルメモリのアドレスとして用い
    られなかったビットのコード情報とを合わせて前記パタ
    ーン認識手段によって生成されたコード情報より少ない
    ビット数のコード情報とし、該コード情報をアドレスと
    して前記パターンメモリに記憶されている補正データを
    読み出して出力するように構成したことを特徴とする画
    像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記パターン認識手段が所要の各ドットに対して認識し
    た線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード情報が、
    パターン認識の対象とするドットが黒ドットあるいは白
    ドットのいずれであったかを示すコードと、線分の傾斜
    方向を示すコードと、傾きの度合いを示すコードと、対
    象とするドットの水平或いは垂直方向に連続する線分の
    端部のドットからの位置を示すコードを含む構成である
    ことを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記パターンメモリのアドレスとして用いられる、前記
    パターン認識手段によって生成された複数ビットのコー
    ド情報のうちの前記テーブルメモリのアドレスとして用
    いられなかったビットのコード情報の一部に、前記パタ
    ーン認識手段によるパターン認識の対象とするドットが
    黒ドットあるいは白ドットであったかを示すビットを割
    り当てたことを特徴とする画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記パターンメモリのアドレスとして用いられる、前記
    パターン認識手段によって生成された複数ビットのコー
    ド情報のうちの前記テーブルメモリのアドレスとして用
    いられなかったビットのコード情報の一部に、前記パタ
    ーン認識手段によるパターン認識の対象とするドット
    が、水平に近い線分の一部あるいは垂直に近い線分の一
    部であるというような線分の傾斜方向を示すビットを割
    り当てたことを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記パターンメモリのアドレスとして用いられる、前記
    パターン認識手段によって生成された複数ビットのコー
    ド情報のうちの前記テーブルメモリのアドレスとして用
    いられなかったビットのコード情報の一部に、前記パタ
    ーン認識手段によるパターン認識の対象とするドットが
    含まれる線分の傾きの度合いを示すビットを割り当てた
    ことを特徴とする画像データ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記パターンメモリのアドレスとして用いられる、前記
    パターン認識手段によって生成された複数ビットのコー
    ド情報のうちの前記テーブルメモリのアドレスとして用
    いられなかったビットのコード情報の一部に、前記パタ
    ーン認識手段によるパターン認識の対象とするドットの
    水平あるいは垂直方向に連続する線分の端部ドットから
    の位置を示すビットを割り当てたことを特徴とする画像
    データ処理装置。
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