JPH08214166A - 画像データ処理装置 - Google Patents

画像データ処理装置

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Publication number
JPH08214166A
JPH08214166A JP7014955A JP1495595A JPH08214166A JP H08214166 A JPH08214166 A JP H08214166A JP 7014955 A JP7014955 A JP 7014955A JP 1495595 A JP1495595 A JP 1495595A JP H08214166 A JPH08214166 A JP H08214166A
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JP
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dot
image
area
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JP7014955A
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English (en)
Inventor
Masakazu Oshita
政和 大下
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像データの画質を向上させる共に、高解像
度化への対応を図り、且つ予めメモリに記憶させておく
ことが必要なデータ量の一層の低減を図る。 【構成】 ビットマップ状に展開された画像データの黒
ドット領域の白ドットとの境界部分の線分形状をパター
ン認識部74で認識して、所要の各ドットに対して認識
した線分形状の特徴をビットのコード情報に置き換え、
そのコード情報と共に、そのドットがどの画像領域に位
置するかを示すコード情報、あるいはFIFOメモリ7
2によってビットマップ状に展開された同一の画像デー
タを繰り返し生成したときの何回目の生成かを示すコー
ド情報のいずれかを、セレクタ81によって選択してア
ドレスとして、メモリブロック75から補正データを出
力して画像を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタ等の
光プリンタ、デジタル複写機、普通紙ファックス装置等
のデジタル画像データによる電子写真方式の画像形成装
置、あるいは画像表示装置に適用する画像データ処理装
置に関し、特にその画質向上処理に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成装置あるいは画像
表示装置においては、文字コードデータをフォントデー
タを用いて変換した文字イメージデータ、あるいはイメ
ージスキャナ等によって読み取られた画像イメージデー
タを量子化して、メモリ(RAM)上のビデオメモリ領
域に2値データでビットマップ状(ドットマトリクス
状)に展開し、それを順次読み出してビデオデータとし
て画像形成部(エンジン)へ送出して記録紙に画像を形
成し、あるいは画像表示部(ディスプレイ)へ送出して
画面に画像を表示する。
【0003】この場合、画像形成対象がアナログ像であ
ればどの方向へも連続し得るが、それを量子化して展開
したデジタルのビットマップ像は、ドットマトリクスの
直交する方向に1ドット単位でステップ状にしか方向を
変えられないため、形成画像にゆがみを生じることにな
る。そのため、ドットマトリクスの直交する方向に対し
て傾斜した直線や滑らかな曲線が階段状に形成されるジ
ャギーが生じ、文字や画像(特に輪郭部)をオリジナル
のイメージと同じに、あるいは所望の形状に形成するこ
とが困難であった。
【0004】このような画像のゆがみを減少させるため
に有効な方法としては、ドットマトリクスのドットサイ
ズを小さくして密度を増すことにより、ビットマップ像
の解像度を高くする方法がある。しかし、解像度を高く
すると大幅なコストアップになる。例えば、300×3
00dpiの2次元ビットマップの解像度を2倍にする
と、600×600dpiのビットマップが得られる
が、4倍のメモリ容量と4倍の速度のデータ処理能力が
必要になる。
【0005】また、画像のゆがみを減少させるための他
の方法として、補間技法を用いて、階段状になった角を
つないで連続したスロープ状にしたり、隣接するドット
の明度を平均化してエッジをぼかす方法もあるが、この
方法によると階段状のジャギーは滑らかになるが、細か
い形状も取り除かれてしまうためコントラストや解像度
が低下してしまうという問題がある。
【0006】そこで、例えば米国特許第4,544,9
22号に見られるように、ビットマップ状に展開された
ドットパターンの特定の部分に対して、選択的に標準の
ドット幅より小さいドットを付加したり、あるいは除去
したりすることによって平滑化する技法が開発されてい
る。そのためにドットパターンの補正すべき特定部分を
検出する技法として、パターン認識やテンプレート突き
合わせが行なわれていた。
【0007】この方法によれば、コントラストを損なう
ことなく線形状をなめからにして画質を向上させること
はできるが、任意のビットマップ像の全ての位置につい
てパターン認識あるいはテンプレート突き合わせの処理
を行ない、その結果に応じて各ドットの補正を行なって
いたため、その処理装置に非常に費用がかかり、しかも
処理時間が長くかかるという問題があった。
【0008】このような問題を解決しようとして、特開
平2−112966号公報に見られるように、ビットマ
ップと所定の予め記憶されているテンプレートとを小片
毎に突き合わせることによって、予め選択されたビット
マップの特徴との一致を検出して、その一致した小片毎
に補正ドットで置き換えることによってプリント像の画
質を高めることが提案されている。
【0009】そして、この方法を実現するために、例え
ば展開されたビットマップ像のデータを直列化してFI
FOバッファに入力されせてNビットずつMライン(M
×Nビット)のビットマップ像のサブセットを形成し、
そこから予め定めた形状と個数のビットを含み、中心ビ
ットを有するサンプル窓を通してデータを観測あるいは
抽出し、そのデータを予め記憶させているそれぞれ補正
すべき特徴パターンを有する各種テンプレートのデータ
と突き合わせてマッチングをとる。
【0010】そして、いずれかのテンプレートとマッチ
ングした場合には、その中心ビットに対してマッチング
したテンプレートに対応する補償サンプル(補正ドッ
ト)で置換し、いずれのテンプレートともマッチングし
なかった場合は、その中心ビットは補正しない。このよ
うな処理を入力画像データを順次シフトさせながら任意
のビットマップ像全体に対して、この各ビットが順次中
心ビットになるようにして実行することにより、前述し
た他の技法に比べてメモリのデータ記憶容量や演算部の
処理能力をあまり大きくしなくても、精密な画質の向上
を計ることができる。
【0011】しかしながら、このような画像データ処理
方法によっても、予め補正すべき全ての特徴パターン毎
に、サンプル窓に対応するテンプレートのデータを作成
してメモリに記憶させておかなければならないので、任
意の画像データに対応できるようにするにはテンプレー
トの数が相当な数になり、その作成に要する時間と費用
が膨大になるばかりか、その多数のテンプレートのデー
タを格納するメモリも大きな容量が必要になる。
【0012】さらに、対象とする画像データを構成する
各ビットを順次中心ドットにして、その各中心ドットに
対してサンプル窓を通して観測あるいは抽出されるビッ
トマップ像のパターンと予め記憶されている全てのテン
プレートのパターンとのマッチングをとる(突き合わせ
を行なう)必要があるため、そのテンプレートマッチン
グの処理に時間がかかるという問題がある。
【0013】このような問題を解決するため、特開平5
−207282号公報に見られるような新たな画像デー
タ処理方法及びその装置が開発された。この画像データ
処理方法によれば、ビットマップ状に展開された画像デ
ータに対して輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を
計るために、予めメモリに記憶させておくことが必要な
データを最小限に低減し、画像データのうちの補正が必
要なドットの判別と補正が必要なドットに対する補正デ
ータの決定を、マイクロプロセッサ等による簡単な判定
及び演算によって極めて短時間で行なうことができる。
【0014】すなわち、この画像データ処理方法は、ビ
ットマップ状に展開された画像データの黒ドット領域の
白ドット領域との境界部分の線分形状を認識して、所要
の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を複数ビッ
トのコード情報に置き換え、少なくともそのコード情報
の一部を利用して補正が必要なドットか否かを判別し、
補正が必要と判別したドットに対しては上記コード情報
に応じた補正を行なう。上記線分形状の特徴を表わすコ
ード情報には、線分の傾斜方向を示すコードと、傾きの
度合いを示すコードと、対象とするドットの水平あるい
は垂直方向に連続する線分の最初のドットからの位置を
示すコードとを含むようにする。
【0015】また、上記画像データの対象とするドット
を中心として所定領域の各ドットのデータをウインドウ
を通して抽出するようにし、そのウインドウを中心部の
コア領域とその周辺の複数の周辺領域とに分割し、コア
領域から抽出した画像データによる認識情報と、その認
識結果に応じて指定される一つ以上の周辺領域から抽出
した画像データによる認識情報との組み合わせに基づい
て、上記コード情報を生成する。
【0016】一方、この画像データ処理方法による画像
データ処理装置は、ビットマップ状に展開された画像デ
ータの対象とするドットを中心として所定領域の各ドッ
トのデータを抽出するためのウインドウと、該ウインド
ウを通して抽出される画像データによって、該画像デー
タの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形
状を認識して、上記対象とするドットに対して認識した
線分形状の特徴を表す複数ビットのコード情報を生成す
るパターン認識手段と、少なくともそのコード情報の一
部を利用して補正が必要なドットか否かを判別する判別
手段と、該手段によって補正が必要と判別されたドット
に対して、上記パターン認識手段によって生成されたコ
ード情報をアドレスとして予め記憶されている補正デー
タを読み出して出力するパターンメモリとを備えたもの
である。
【0017】そして、上記パターン認識手段が、所要の
各ドットに対して認識した線分形状の特徴を表すコード
情報として、線分の傾斜方向を示すコードと、傾きの度
合いを示すコードと、対象とするドットの水平あるいは
垂直方向に連続する線分の最初のドットからの位置を示
すコードを含むコード情報を生成するようにする。
【0018】また、この画像データ処理装置において、
上記ウインドウを中心部のコア領域とその周辺の複数の
周辺領域とに分割して形成すると共に、上記パターン認
識手段を、そのコア領域から抽出される画像データを認
識するコア領域認識部と、その認識結果に応じて指定さ
れる一つ以上の周辺領域から抽出される画像データを認
識する周辺領域認識部と、そのコア領域認識部による認
識情報と周辺領域認識部による認識情報との組み合わせ
に基づいて上記コード情報を生成する手段とによって構
成する。
【0019】そして、以上説明した画像データ処理方法
及びその装置によれば、ビットマップ状に展開された画
像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部分
(文字等の輪郭線)の線分形状を認識して、所要の各ド
ットに対して複数ビットのコード情報に置き換え、少な
くともそのコード情報の一部を利用して補正が必要なド
ットか否かを判別し、補正が必要なドットに対しては上
記コード情報に応じた補正を行なうので、予め補正が必
要な全ての特徴パターンをテンプレートとして作成して
記憶させておく必要が無くなり、補正が必要なドットの
判別と補正が必要なドットに対する補正データの決定を
上記コード情報を用いて簡単に短時間で行なうことがで
きる。
【0020】その線分形状の特徴を表すコード情報は、
線分の傾斜方向、傾きの度合い、及び対象とするドット
の水平あるいは垂直方向に連続する線分の最初のドット
からの位置等によって容易に生成することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような画像データ
処理方法及び画像データ処理装置によって、ビットマッ
プ状に展開された画像データに対して輪郭線のジャギー
を補正して画質の向上を計るために、予めメモリに記憶
させておくことが必要なデータを低減し、画像データの
うちの補正が必要なドットの判別と補正が必要なドット
に対する補正データの決定を、CPU等による簡単な判
定及び演算によって極めて短時間で行うことが可能とな
った。
【0022】そこでこの発明は、上記画像データ処理装
置における画像データの高解像度化への対応、及び画質
向上を計るために、予めメモリに記憶させておくことが
必要なデータの更なる低減による装置自体のコスト低
減、及び画像データ処理装置の制御に関する汎用性の向
上を図ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、次の(a)〜(g)を備えた画像データ
処理装置を提供する。 (a)ビットマップ状に展開された画像データの対象と
するドットを中心として所)定領域の各ドットのデータ
を抽出するためのウインドウ、(b)該ウインドウを通
して抽出される画像データによって、該画像データの黒
ドット領域の白ドット領域との境界部分の線分形状を認
識して、上記対象とするドットに対して認識した線分形
状の特徴を表す複数ビットのコード情報を生成するパタ
ーン認識手段、
【0024】(c)少なくとも上記コード情報の一部を
利用して前記対象とするドットが補正が必要なドットか
否かを判別する判別手段、(d)上記ビットマップ状に
展開された画像データを複数の画像領域に設定し、その
設定した画像データの各ドットが前記複数の画像領域の
どの領域に位置するかを示すコード情報を生成する画像
領域設定手段、(e)上記ビットマップ状に展開された
画像データと同一のビットマップ状に展開された画像デ
ータを任意のタイミング信号に対して任意の回数繰り返
して生成すると共に、その生成した各画像データが何回
目の生成なのかを示すコード情報も生成する画像データ
生成手段、
【0025】(f)上記画像領域設定手段の設定によっ
て生成されたコード情報と上記画像データ生成手段によ
って生成されたコード情報のいずれかを選択するコード
情報選択手段、(g)上記判別手段によって補正が必要
と判別されたドットに対して、上記パターン認識手段に
よって生成されたコード情報と、上記コード情報選択手
段によって選択されたコード情報とをアドレスとして、
予め記憶されている補正データを読み出して出力する補
正データ出力手段、
【0026】そして、上記補正データ出力手段を、上記
パターン認識手段によって生成されたコード情報と、上
記コード情報選択手段によって選択されたコード情報と
をアドレスとして、予め記憶されている補正データのパ
ターンを示すコード情報を読み出して出力するテーブル
メモリと、そのテーブルメモリより出力されたコード情
報をアドレスとして、予め記憶されている補正データを
読み出して出力するパターンメモリとによって構成する
とよい。
【0027】あるいは、上記補正データ出力手段を、上
記パターン認識手段によって生成されたコード情報をア
ドレスとして、予め記憶されている補正データのパター
ンを示すコード情報を読み出して出力するテーブルメモ
リと、そのテーブルメモリより出力されたコード情報
と、上記コード情報選択手段によって選択されたコード
情報とをアドレスとして、予め記憶されている補正デー
タを読み出して出力するパターンメモリとによって構成
してもよい。
【0028】さらに、上記画像データ生成手段により生
成された各画像データが何回目の生成なのかを示すコー
ド情報を、その生成の順番を逆にしたコード情報に置換
える手段を設けるとよい。また、画像データ処理を制御
するための制御信号を内部で発生する制御信号発生手段
と、該制御信号を外部から入力する手段と、該手段によ
って外部から入力した制御信号かもしくは上記制御信号
発生手段によって発生した制御信号のいずれかを選択し
て画像データ処理を制御する手段とを設けてもよい。
【0029】
【作用】この発明による画像データ処理装置は、前述し
たこの発明の基礎となる画像データ処理装置と同様な作
用に加え、ビットマップ状に展開された画像データを複
数の画像領域に設定することが可能になり、その各画像
領域に対して施す画像データ処理(画像補正データ)の
選択の自由度を増すことができる。
【0030】また、ビットマップ状に展開された画像デ
ータと同一のビットマップ状に展開された画像データを
任意のタイミング信号に対して任意の回数繰り返して生
成することにより、その各回のビットマップ状に展開さ
れた同一の画像データについても画像データ処理(画像
補正データ)の選択の自由度を増し、画像補正データの
作成に関しての汎用性を向上することができる。さら
に、ビットマップ状に展開された画像データに施す画像
データ処理を、その画像データの各画像領域に対して施
すか、あるいは繰り返し生成されたビツットマップ状に
展開された各画像データに対して施すかを選択可能にす
ることができる。
【0031】さらに、補正データ出力手段が、パターン
認識手段によって生成されたコード情報と、コード情報
選択手段によって選択されたコード情報とをアドレスと
して、テーブルメモリに予め記憶されている補正データ
のパターンを示すコード情報を読み出して出力し、その
コード情報をアドレスとして、パターンメモリ予め記憶
されている補正データを読み出して出力するようにすれ
ば、画像補正に関わるメモリのトータル容量を、機能の
低下を招くことなく削減することができる。
【0032】また、補正データ出力手段が、パターン認
識手段によって生成されたコード情報をアドレスとし
て、テーブルメモリに予め記憶されている補正データの
パターんを示すコード情報を読み出して出力し、そのコ
ード情報と上記コード情報選択手段によって選択された
コード情報とをアドレスとして、パターンメモリに予め
記憶されている補正データを読み出して出力するように
しても、画像補正に関わるメモリのトータル容量を、機
能の低下を招くことなく削減することができる。
【0033】さらに、上記画像データ生成手段により生
成された各画像データが何回目の生成なのかを示すコー
ド情報を、その生成の順番を逆にしたコード情報に置換
えることができるようにすれば、任意のタイミング信号
に対して任意の回数繰り返し生成された同一のビットマ
ップ状に展開された画像データに対する画質向上を行な
う際の画像補正データの作成に関する汎用性を向めるこ
とができる。また、画像データ処理を制御するための制
御信号を内部で発生させるか外部から入力するかを選択
可能にすることにより、画像データ処理装置の汎用性を
向上することができる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明を実施した画像形成
装置であるレーザプリンタの構成を示すブロック図であ
る。このレーザプリンタ2は、コントローラ3,エンジ
ンドライバ4,プリンタエンジン5,及び内部インタフ
ェイス(以下「内部I/F」と略称する)6からなる。
【0035】そして、このレーザプリンタ2は、ホスト
コンピュータ1から転送されるプリントデータを受信し
てコントローラ3によりページ単位のビットマップデー
タに展開し、レーザを駆動するためのドット情報である
ビデオデータに変換して内部I/F6を介してエンジン
ドライバ4へ送り、プリンタエンジン5をシーケンス制
御して用紙に可視像を形成する。この内部I/F6内
に、この発明による画像データ処理装置であるドット補
正部7を設け、コントローラ3から送出されるビデオデ
ータに対してドット補正を行ない、画質の向上を計るも
のである。
【0036】コントローラ3は、メインのマイクロコン
ピュータ(以下「MPU」という)31と、そのMPU
31が必要とするプログラムや定数データ及び文字フォ
ント等を格納したROM32と、一時的なデータやドッ
トパターン等をメモリするRAM33と、データの入出
力を制御するI/O34と、そのI/O34を介してM
PU31と接続される操作パネル35とから構成され、
互いにデータバス,アドレスバス,コントロールバス等
で接続されている。また、ホストコンピュータ1及びド
ット補正部7を含む内部I/F6もI/O34を介して
MPU31に接続される。
【0037】エンジンドライバ4は、サブのマイクロコ
ンピュータ(以下「CPU」という)41と、そのCP
U41が必要とするプログラムや定数データ等を格納し
たROM42と、一時的なデータをメモリするRAM4
3と、データの入出力を制御するI/O44とから構成
され、互いにデータバス,アドレスバス,コントロール
バス等で接続されている。
【0038】I/O44は内部I/F6と接続され、コ
ントローラ3からのビデオデータや操作パネル35上の
各種スイッチの状態を入力したり、画像クロック(WC
LK)やペーパーエンド等のステータス信号をコントロ
ーラ3へ出力する。また、このI/O44は、プリンタ
エンジン5を構成する書き込みユニット26及びその他
のシーケンス機器群27と接続され、後述する同期セン
サを含む各種のセンサ類28とも接続されている。
【0039】コントローラ3は、ホストコンピュータ1
からプリント命令等のコマンド及び文字データ,画像デ
ータ等のプリントデータを受信し、それらを編集して、
文字コードならばROM32に記憶している文字フォン
トによって画像書き込みに必要なドットパターンに変換
し、それらの文字及び画像(以下まとめて「画像」とい
う)のビットマップデータを、RAM33内のビデオR
AM領域にページ単位で展開する。
【0040】そして、エンジンドライバ4からレディー
信号と共に画像クロックWCLKが入力すると、コント
ローラ3はRAM33内のビデオRAM領域に展開され
ているビットマップデータ(ドットパターン)を画像ク
ロックWCLKに同期したビデオデータとして、内部I
/F6を介してエンジンドライバ4に出力する。そのビ
デオデータに対して内部I/F6内のドット補正部7に
よって、後述するようにこの発明によるドット補正を行
なう。
【0041】また、操作パネル35上には、図示しない
スイッチや表示器があり、オペレータからの指示により
データを制御したりその情報エンジンドライバ4に伝え
たり、プリンタの状況を表示器に表示したりする。
【0042】エンジンドライバ4は、コントローラ3か
ら内部I/F6を介してドット補正されて入力するビデ
オデータにより、プリンタエンジン5の書き込みユニッ
ト26及び後述する帯電チャージャ,現像ユニット等の
シーケンス機器群27等を制御したり、画像書き込みに
必要なビデオデータを内部I/F6を介して入力して書
き込みユニット26に出力すると共に、同期センサその
他のセンサ類28からエンジン各部の状態を示す信号を
入力して処理したり、必要な情報やエラー状況(例えば
ペーパエンド等)のステータス信号を内部I/F6を介
してコントローラ3へ出力する。
【0043】図3は、このレーザプリンタ2におけるプ
リンタエンジン5の機構を示す概略構成図である。この
レーザプリンタ2によれば、上下2段の給紙カセット1
0a、10bのいずれか、例えば上段の給紙カセット1
0aの用紙スタック11aから給紙ローラ12によって
用紙11が給送され、その用紙11はレジストローラ対
13によってタイミングをとられた後、感光体ドラム1
5の転写位置へ搬送される。
【0044】メインモータ14により矢示方向に回転駆
動される感光体ドラム15は、帯電チャージャ16によ
ってその表面が帯電され、書き込みユニット26からの
PWM変調されたスポットで走査されて表面に静電潜像
が形成される。この潜像は、現像ユニット17によって
トナーを付着され可視像化され、そのトナー像は、レジ
ストローラ対13によって搬送されてきた用紙11上に
転写チャージャ18の作用により転写される。
【0045】その転写された用紙は感光体ドラム15か
ら分離され、搬送ベルト19によって定着ユニット20
に送られて、その加圧ローラ20aによって定着ローラ
20bに圧接され、その圧力と定着ローラ20bの温度
によって定着される。定着ユニット20を出た用紙は、
排紙ローラ21によって側面に設けられた排紙トレイ2
2へ排出される。
【0046】一方、感光体ドラム15に残留しているト
ナーは、クリーニングユニット23によって除去されて
回収される。また、このレーザプリンタ2内の上方に
は、それぞれコントローラ3,エンジンドライバ4,及
び内部I/F6を構成する複数枚のプリント回路基板2
4が搭載されている。
【0047】図4は図2に示した書き込みユニット26
の構成例を示す要部斜視図である。この書き込みユニッ
ト26は、LD(レーザダイオード)ユニット50と、
第1シリンダレンズ51,第1ミラー52,結像レンズ
53と、ディスク型モータ54と、それにより矢示A方
向に回転されるポリゴンミラー55とからなる回転偏向
器56と、第2ミラー57,第2シリンダレンズ58,
及び第3ミラー60,シリンダレンズからなる集光レン
ズ61,受光素子からなる同期センサ62とを備えてい
る。
【0048】そのLDユニット50は、内部にレーザダ
イオード(以下「LD」という)と、このLDから射出
される発散性ビームを平行光ビームにするコリメータレ
ンズとを一体に組み込んだものである。第1シリンダレ
ンズ51は、LDユニット50から射出された平行光ビ
ームを感光体ドラム15上において副走査方向に整形さ
せる機能を果たし、結像レンズ53は第1ミラー52で
反射された平行光を収束性ビームに変換し、ポリゴンミ
ラー55のミラー面55aに入射させる。
【0049】ポリゴンミラー55は、各ミラー面55a
を湾曲させて形成したRポリゴンミラーとして、従来第
2ミラー57との間に配置されていたfθレンズを使用
しないポストオブジェクト型(光ビームを収束光とした
後に偏光器を配置する型式)の回転偏光器56としてい
る。
【0050】第2ミラー57は、回転偏光器56で反射
されて偏光されたビーム(走査ビーム)を感光体ドラム
15に向けて反射する。この第2ミラー57で反射され
た走査ビームは、第2シリンダレンズ58を経て感光体
ドラム15上の主走査線15aの線上に鋭いスポットと
して結像する。
【0051】また、第3ミラー60は回転偏光器56で
反射された光ビームによる感光体ドラム15上の走査領
域外に配置され、入射された光ビームを同期センサ62
側に向けて反射する。第3ミラー60で反射され集光レ
ンズ61によって集光された光ビームは、同期センサ6
2を構成する例えばフォトダイオード等の受光素子によ
り、走査開始位置を一定に保つための同期信号に変換さ
れる。
【0052】図1は図2におけるドット補正部7の概略
構成を示すブロック図であり、図5はその要部(FIF
Oメモリ72とウインドウ73)の具体的構成例を示す
図である。
【0053】ドット補正部7は図1に示すように、パラ
レル/シリアル・コンバータ(以下「P/Sコンバー
タ」と略称する)71,FIFOメモリ72,ウインド
ウ73,パターン認識部74,補正データ出力手段であ
るメモリブロック75,ビデオデータ出力部76,及び
これらを同期制御するタイミング制御部77と、それに
よる画像データ処理のタイミングを制御するための制御
信号を発生する制御信号発生手段78と、内部のメモリ
にビットマップ状に展開された画像データに対して、そ
の領域を複数の画像領域に設定するための画像領域設定
手段79と、カウント反転手段80及びセレクタ81に
よって構成されている。
【0054】タイミング制御部77は、エンジンドライ
バ4から1ページ分の書き込み期間を規定するFGAT
E信号、1ライン分の書き込み期間を規定するLGAT
E信号、各ラインの書き込み開始及び終了タイミングを
示すLSYNC信号、1ドット毎の読み出し及び書き込
みの周期を取る画像クロックWCLK、及びリセット
(RESET)信号を入力し、各ブロック71〜76に
対してその動作の同期をとるために必要なクロック信号
等を発生する。また、このタイミング制御部77には、
タイミング信号生成手段が設けられており、コントロー
ラ3へラインシンクロ信号(LSINC-OUT)とラインゲー
ト信号(LGATE-OUT)を出力している。
【0055】但し、上記各出力信号を発生させるために
タイミング制御部77を動作させるための動作基本クロ
ックは、前述のエンジンドライバ4から入力される信号
とは異なる制御信号であり、図2に示したドット補正部
7の内部に設けられた制御信号発生手段78により発生
される制御信号か、もしくはドット補正部7の外部に設
けられた何らかの信号発生手段により発生される制御信
号を用いる。内部に設ける制御信号発生手段78として
は、例えば電圧制御型発振器(VCO)を用いるものと
し、ドット補正部7の外部に設けられる信号発生手段と
しては、電圧制御型発振器(VCO)や水晶発振器等を
用いるものとする。
【0056】P/Sコンバータ71は、図2に示したコ
ントローラ3から転送するビデオデータがパラレル(8
ビット)データの場合、それをシリアル(1ビット)デ
ータに変換してFIFOメモリ72へ送るために設けて
あり、ドットの補正に関して基本的には関与しない。コ
ントローラ3から転送されるビデオデータがシリアルデ
ータの場合には、このP/Sコンバータ71は不要であ
る。
【0057】FIFOメモリ72は、先入れ先出しのメ
モリ(First In First Out memory)であり、図5に示
すようにコントローラ3から送られてきた複数ライン分
(この実施例では7ライン分)のビデオデータを格納す
るラインバッファ72a〜72gが、マルチプレクサ7
21を介してシリアルに接続されている。
【0058】ここで、マルチプレクサ721は、タイミ
ング制御部77に設けられるタイミング信号生成手段か
らのデータセレクト(data-sel)信号が“0”の時は、
コントローラ3からP/Sコンバータ71を介して送出
されるシリアルのビデオデータとラインバッファ72a
〜72fからの出力データを、“1”の時はラインバッ
ファ72a〜72gからの出力データを選択して入力
し、ラインバッファ72a〜72gへ記憶する。
【0059】従って、FIFOメモリ72の動作は、図
6あるいは図7のタイミングチャートに示すような動作
となる。つまり、ビデオデータ(1,2,3,4等)の
入力に対して任意のタイミング信号であるデータセレク
ト(data-sel)信号により各ラインバッファの出力は図
示するような繰返し出力となり、同時に各ラインバッフ
ァの出力が繰り返し生成された回数が何回目の生成なの
かを示すコード情報として図中のカウント信号(A1
4,A15)を出力するようにする。このカウント信号
の数値は1回目の生成を0としてカウントアップするも
のである。また、図6及び図7において破線で示す部分
はデータ不定を示す。
【0060】但し、この時FIFOメモリ72に対して
は、図6及び図7に示す期間において、最初のデータセ
レクト(data-sel)信号が“0”である期間は、ライト
信号のみが与えられてデータの書き込みのみが行なわ
れ、その後は常にデータのライト信号とリード信号が、
データを1ビットずつ書き込むと同時にデータを1ビッ
トずつ読み出すように与えられているものとする。そし
て、このFIFOメモリ72は、この発明における画像
データ生成手段の役目を果たす。
【0061】FIFOメモリ72から出力されるカウン
ト信号(A14,A15)は、そのままセレクタ81の
一方の入力となると共に、カウント反転手段80によっ
て図6及び図7に示すように反転された反転カウント信
号(!A14,!A15)がセレクタ81の他方の入力
となる。そして、セレクタ81によってそのいずれかの
カウント信号が選択されてメモリブロック75に与えら
れる。ここで反転カウント信号(!A14,!A15)
は、カウント信号(A14,A15)の生成された各画
像データが何回目の生成なのかを示すコード情報を、そ
の生成の順番を逆にしたコード情報に置き換えた信号で
ある
【0062】図5におけるウインドウ73は、FIFO
メモリ72の各ラインバッファ72a〜72gから出力
される7ライン分のデータに対して、各々11ビット分
のシフトレジスタ73a〜73gがシリアルに接続され
ており、パターン検出用のウインドウ(サンプル窓:図
8にその形状例を破線で示す)を構成している。中央の
シフトレジスタ73dの真中のビット(図5に×印で示
している)がターゲットとなる注目ドット(対象とする
ドット)の格納位置である。
【0063】なお、このウインドウ73を構成する各シ
フトレジスタ73a〜73gのうち、シフトレジスタ7
3aと73gは7ビット、シフトレジスタ73bと73
fは8ビットで足り、図5に破線で示す部分は無くても
よい。このFIFOメモリ72を構成するラインバッフ
ァ72a〜72g及びウインドウ73を構成するシフト
レジスタ73a〜73g内を、ビデオデータが順次1ビ
ットずつシフトされることによって注目ドットが順次変
化し、その各注目ドットを中心とするウインドウ73内
のビデオデータを連続的に抽出することができる。
【0064】パターン認識部74は、ウインドウ73か
ら抽出したドット情報をもとに、ターゲットとなってい
る注目ドット及びその周囲の情報、特に画像データの黒
ドットと白ドットの境界の線分形状の特徴を認識し、そ
の認識結果を定められたフォーマットのコード情報にし
て出力する。このコード情報がメモリブロック75のア
ドレスコードとなる。
【0065】図9は、パターン認識部74の内部構成及
びウインドウ73との関係を示すブロック図である。サ
ンプル窓であるウインドウ73は、中央の3×3ビット
のコア領域(図8に実線で示す3×3ドツトの領域)7
3Cと、その上領域73Dと、左領域73L及び右領域
73Rに区分される。その詳細については後述する。
【0066】このパターン認識部74は、コア領域認識
部741,周辺領域認識部742,マルチプレクサ74
3,744,傾き(Gragient)計算部745,位置(Posit
ion)計算部746,判別部747,及びゲート748に
よって構成されており、周辺領域認識部742はさら
に、上領域認識部742U、右領域認識部742R、下
領域認識部742D、及び左領域認識部742Lによっ
て構成されている。これらの各部の機能は、先の出願に
係る特開平5−207282号に記載されているものと
同じであるが、それらについては後述する。
【0067】図1における画像領域設定手段79は、C
PU等によるデータの書き込みにより、1ページ分のビ
ットマップ状に展開された画像データ上に画像領域を座
標データとして設定するための手段であり、この画像領
域設定手段79からは、前述の座標データからビットマ
ップ上の各座標がどの画像領域に位置するかを示すコー
ド情報(A12,A13)を生成し、それをメモリブロ
ツク75に与える。
【0068】ここで、図1におけるメモリブロック75
すなわち補正データ出力手段について、その具体的な構
成例及びその動作をは図10〜図13によって説明す
る。 (1)図10に示す例 この発明に係るものではないが、比較のために示すもの
で、先に出願した特開平5−207282号公報等に記
載のものと同じである。メモリブロック75はパターン
メモリ752のみで構成されており、パターン認識部7
4から出力されるコード情報をアドレスとして、パター
ンモリ752に予め記憶された補正データを読み出し
て、レーザ駆動用のビデオデータを出力する。このビデ
オデータが補正されたドットパターンとなる。
【0069】(2)図11に示す例 この例は請求項1に対応する実施例のメモリ構成を示
し、メモリブロック75はやはりパターンメモリ752
のみで構成される。しかし、パターン認識部74から出
力されるコード情報と、図1に示した画像領域設定手段
79から出力されるビットマップ状に展開された画像デ
ータの各ドットがどの画像領域に位置するかを示すコー
ド情報(A12〜A13信号)か、あるいは画像データ
生成手段であるFIFOメモリ72から出力される画像
データを任意のタイミング信号に対して任意の回数繰り
返して生成された回数が何回目の生成なのかを示すコー
ド情報であるカウント信号(A14〜A15)又はそれ
を反転した反転カウント信号(!A14〜!A15)の
いずれかを、コード情報選択手段であるセレクタ82で
選択してアドレスとする。
【0070】そして、その選択したアドレスによって、
パターンモリ752に予め記憶された補正データを読み
出して、レーザ駆動用のビデオデータを出力する。これ
が補正されたドットパターンとなる。なお、セレクタ8
2によるコード情報の選択はレジスタ等の設定により行
なわれる。したがって、この例では図10に示した例と
は異なり、補正が行なわれる画像データがどの画像領域
のものなのか、あるいは任意のタイミング信号に対して
任意の回数繰り返して生成された何回目の画像データな
のかを認識できるため、同一の線分形状の特徴を示すコ
ード情報に対しても、各画像領域毎に、あるいは各生成
回数毎に異なったデータとしての出力の選択が可能であ
る。
【0071】(3)図12に示す例 この例は請求項2に対応する実施例のメモリ構成を示
し、メモリブロック75は、テーブルメモリ751とパ
ターンメモリ752によって構成されている。テーブル
メモリ751は、パターン認識部74から出力されるコ
ード情報とともに、前述の例の場合と同じくセレクタ8
2によって選択されるコード情報、すなわち画像領域設
定手段79から出力されるコード情報(A12〜A13
信号)、あるいはFIFOメモリ72から出力されるコ
ード情報(A14〜A15)又はその順番を逆にしたコ
ード情報(!A14〜!A15)のいずれかをアドレス
として、予め記憶された補正データのパターンを示すコ
ード情報を読み出して出力する。
【0072】そして、パターンメモリ752は、テーブ
ルメモリ751から出力されるコード情報をアドレスと
して、予め記憶された補正データを読み出してレーザ駆
動用のビデオデータを出力し、これが補正されたドット
パターントなる。なお、この場合のセレクタ82による
コード情報の選択も、レジスタ等の設定により行なわれ
る。
【0073】つまりこの例では、前述した二つの例にお
いても記した補正データのドットパターンが、実際には
各ドットに対して認識した線分形状の特徴を示すコード
情報に対して多くの部分で重複し、上記コード情報の数
よりもはるかに小数であること(複数の異なったコード
情報に対する補正データが、一つの共通な補正パターン
を用いている)から、テーブルメモリ751における補
正データのパターンを示すコード情報である出力データ
のビット幅を補正データの全ドットパターン数をカバー
できる大きさとし、さらに、このコード情報をパターン
メモリ752のアドレスとして与えることにより、画像
補正に関わるトータルのメモリ容量を、機能の低下を招
くことなく削減することができる。
【0074】またこの例では、図12に示した例と同様
に、補正が行なわれる画像データがどの画像領域のもの
なのか、あるいは任意のタイミング信号に対して任意の
回数繰り返し生成された何回目の画像データなのかを認
識できるため、同一の線分形状の特徴を示すコード情報
に対しても、各画像領域毎に、あるいは各生成回数毎に
異なったデータとしての出力の選択が可能である。
【0075】(4)図13に示す例 この例は請求項3に対応する実施例のメモリ構成を示
し、この例でもメモリブロック75は、テーブルメモリ
751とパターンメモリ752によって構成されてい
る。但し、テーブルメモリ751は、パターン認識部7
4から出力されるコード情報のみをアドレスとして、予
め記憶された補正データのパターンを示すコード情報を
読み出して出力する。
【0076】そして、パターンメモリ752は、そのテ
ーブルメモリ751から出力されたコード情報ととも
に、前述の例と同様にセレクタ82によって選択される
コード情報、すなわち図1の画像領域設定手段79から
出力されるビットマップ状に展開された画像データの各
ドットがどの画像領域に位置するかを示すコード情報
(A12〜A13信号)、あるいはFIFOメモリ72
から出力される画像データを任意のタイミング信号に対
して任意の回数繰り返して生成された回数が何回目の生
成なのかを示すコード情報(A14〜A15)又はその
順序を逆にしたコード情報(!A14〜!A15)のい
ずれかをアドレスとして、予め記憶された補正データを
読み出して、レーザ駆動用のビデオデータを出力し、こ
れが補正されたドットパターンとなる。なお、この場合
のセレクタ82によるコード情報の選択もレジスタ等の
設定により行なわれる。
【0077】つまり、この例においても上述の各例と同
様に、補正データのドットパターンが、実際には各ドッ
トに対して認識した線分形状の特徴を示すコード情報に
対して多くの部分で重複し、前記コード情報の数よりも
はるかに小数であることから、テーブルメモリ751の
補正データのパターンを示すコード情報である出力デー
タのビット幅を補正データのドットパターン数をカバー
できる大きさとする。さらに、このコード情報をパター
ンメモリ752のアドレスとして与えることにより、画
像補正に関わるトータルのメモリ容量を、機能の低下を
招くことなく削減することができる。
【0078】それと同時に、補正が行なわれる画像デー
タがどの画像領域のものなのかを示すコード情報、ある
いは任意のタイミング信号に対して任意の回数繰り返し
て生成された回数が何回目の生成なのかを示すコード情
報のいずれかをパターンメモリ752のアドレスとして
入力するため、同一の線分形状の特徴を示すコード情報
に対しても、各画像領域毎あるいは各生成回数毎に異な
ったデータとしての出力の選択が可能になる。
【0079】図14は、図10乃至図13に示した各例
による画像補正に関わるトータルのメモリ容量を比較し
て示す。この図から判るように、図10に示した先の出
願の例がメモリ容量は最少(約41kb)であるが、図
11乃至図13に示したこの発明の実施例のような、画
像領域毎あるいは各生成回数毎に異なった補正データを
出力するような高度な機能は実現できない。図11に示
した例は、この発明による上記機能を実現できるが、メ
モリブロック75のトータルメモリ容量は、図10の例
に比べて約4倍(約164kb)に増加する。
【0080】図12に示した例は、図11のものと同等
の機能を持ちながら、メモリブロック75のトータルメ
モリ容量を約2/3(約116kb)に削減できる。さ
らに、図13に示したれいは、これらと同等の機能を持
ちながら、メモリブロック75のトータルメモリ容量
を、図10のものより小さく(約34kb)することが
できる。なお、メモリブロック75の補正データは、図
2に示したコントローラ3のMPU31あるいはエンジ
ンドライバ4のCPU41により、ROM32又は42
から選択的にロードされたり、ホストコンピュータ1か
らダウンロードすることもでき、そうすれば画像データ
の被補正パターンに対する補正データを容易に変更する
ことが可能である。
【0081】このようなメモリブロック75からの補正
データ出力は、コントローラ3から送られてきたビデオ
データの1ドット毎にその正規の幅すなわちレーザ発光
時間を複数に分割した値の整数倍(10分割の場合の最
大値は10倍)の情報としてパラレル出力される。図1
のビデオデータ出力部76は、メモリブロック75から
出力されたパラレル情報をシリアル化したビデオデータ
をプリンタエンジン4へ送出し、その書き込みユニット
26に設けられた光源であるLDユニット50のレーザ
ダイオードをON/OFFする信号源とする(図2乃至
図4参照)。
【0082】但し、前述の説明におけるLDユニット5
0のレーザダイオードのON/OFF制御は2値データ
による制御を想定したものであるが、多値データによる
制御を想定した場合には、前述のビデオデータ出力部7
6によるメモリブロック75から出力されたパラレル情
報をシリアル化してプリンタエンジン4へ送出力する必
要は無くなり、前述のメモリブロック75からのパラレ
ル情報をそのままLDユニット50(この場合は多値制
御用LDユニットを示す)のレーザダイオードのON/
OFF制御に関するデータに対応させることにより、書
き込みユニット26による書き込みを行なう。
【0083】またこの時、前述のメモリブロック75か
らのパラレル情報としては、前述のテーブルメモリ75
1もしくはパターンメモリ752から出力されるデータ
のいずれも多値制御用LDユニットのON/OFF制御
を行なうパラレル情報として対応させることが可能とな
る。さらに、上述のパラレル情報は、その情報自身がビ
ットマップ状に展開された画像データの黒ドット領域の
白ドット領域との境界部分の線分形状を認識して、所要
の各ドットに対して認識した線分形状の特徴を示すもの
であるため、LDユニット50のレーザダイオードのO
N/OFF制御データとして用いる以外に、画像データ
のイメージ展開(画像の拡大,縮小)時の画像データ処
理をCPUにより処理させる時のデータとして使用する
ことが可能である。
【0084】また、このイメージ展開時のデータとして
は、前述のパターン認識部74によって生成されたコー
ド情報、または前述のメモリブロック75におけるテー
ブルメモリ751もしくはパターンメモリ752から出
力されるデータのいずれかを対応させることが可能であ
る。
【0085】次に、実際の画像データの補正処理例につ
いて図15〜図22によって説明する。図15は、ビッ
トマップ状に展開された画像データに対して画像領域0
〜3まで4つの画像領域の設定を行ない、各画像領域に
対して各々異なった画像データ処理(画像補正)を行な
うように設定した場合に、画像がどのようになるかを示
している。
【0086】図15の(a)に示すように、各画像領域
0〜3に同一のオリジナル画像データが存在した場合、
パターン認識部74から出力される認識した線分形状の
特徴を示すコード情報は、各々対応するドット位置に対
して同一のコード情報となるが、メモリブロック75へ
のアドレスは、画像領域を示すコード情報(A12,A
13)を加えることにより、各画像領域毎に異なったア
ドレスとなり、メモリブロック75の出力データ(補正
データ)も、同図の(b)の各画像領域0〜3に示すよ
うにそれぞれ異なったものとなる。
【0087】図16〜図18は、ビットマップ状に展開
された画像データと同一の画像データを任意のタイミン
グ信号に対して3回繰り返して生成し(例 1→1−
1,1−2,1−3に分割される)、各生成回数毎に異
なった画像データ処理(画像補正)を行なうように設定
した場合の画像がどのようになるかを示している。
【0088】ここでは、図16の(a)に示すオリジナ
ル画像データを、レーザプリンタの主走査の各ラインの
書き込み開始及び終了タイミングを示すLSYNC信号
に対して3回繰り返して生成し、FIFOメモリ72に
よる出力時の画像データを同図の(b)に示するよう
に、副走査方向へオリジナルの画像データに対して1/
3の周期で前述のパターン認識部74へ出力する。
【0089】図17は、図16の(a)に示すオリジナ
ル画像データに対して、画像データ処理をせずに副走査
方向に3分割して同一の画像データを3回繰り返して生
成した場合を示す。図18はこの発明による画像データ
処理をした場合の例である。この場合も、パターン認識
部74から出力される認識した線分形状の特徴を示すコ
ード情報は、各々対応するドット位置に対して同一のコ
ード情報となるが、メモリブロック75へのアドレス
は、前述した同一のビットマップ状に展開された画像デ
ータの生成回数を示すコード情報(A14,A15)又
はそれを反転したコード情報(!A14,!A15)を
加えることにより、各生成回数毎に異なったアドレスと
なり、メモリブロック75の出力データも、図18に示
すように各々異なった画像データとして出力可能にな
る。
【0090】図19〜図22はその異なる画像データの
例を示すものであり、図19はそのオリジナル画像デー
タ、図20は画像データ処理をせずに同一の画像データ
を3回繰り返して生成した場合を示す。図21と図22
は画像データ処理をした後の出力画像のイメージを示し
た図であり、その図21は、左半部と右半部で画像デー
タ生成カウントの入れ換えをしなかった場合、すなわち
生成カウント情報として、図7に示したカウント信号
(A14,A15)のみをメモリブロック75のアドレ
スに使用した場合の例を示している。
【0091】図22は、左半部と右半部で画像データ生
成カウントの入れ換えをした場合、すなわち生成カウン
ト情報として、左半部ではカウント信号(A14,A1
5)を、右半部では反転カウント信号(!A14,!A
15)をメモリブロック75のアドレスに使用した場合
の例を示している。このように生成カウント情報の順番
を逆にすることにより、傾斜線を滑らかに補正すること
ができる。
【0092】但し、この例では図19〜図22に網点を
施した正方形で示すドット位置の画像データに対するパ
ターン認識部74による認識結果のコード情報が、同一
のコード情報となる場合の例を示している。つまり、画
像データ生成カウントの入れ換えを行なわなかった場合
には、上記正方形で示すドット位置での画像処理ドット
の形状は同一となり、右側の傾斜線画像の境界線分の形
状がよりジャギー(ギザギザ)の目立つ処理となる場合
が発生するが、画像データ生成カウントの入れ換えを行
なった場合には、ギザギザの発生していたドット位置で
の画像処理ドットの形状は上下逆になり、右側の傾斜線
画像の境界線分の形状はジャギー(ギザギザ)の目立た
ない滑らかな処理となる。
【0093】ここで、この発明の前提となる先に出願し
た発明と共通の技術について説明する。まず、マッチン
グのためのウインドウの領域分割とその検出パターン及
び使用領域等について、図8及び図23乃至図25によ
って説明する。
【0094】(1)ウインドウ この発明の実施例で使用するウインドウ73は、図8に
破線で囲んで示したように7(height)×11(width) の
サンプル窓であり、実際には図5に示したように7ライ
ンのシフトレジスタ73a〜73gで構成されている。
また、各ラインは11ビットのレジスタで構成されてい
る。その合計77ビットのレジスタ出力のうち、図8に
破線で囲んで示す49ドット分が特定パターン、すなわ
ち水平または垂直に近い線分(厳密に言えば黒ドット領
域の境界)の検出に使用される。
【0095】(2)コア領域 図8に破線で示したウインドウ73内の実線で囲んだ領
域が3×3ドットのコア領域73Cである。コア領域7
3C内の中心のドットが補正の対象となる注目画素(タ
ーゲット・ドット)である。図23乃至図25は1ドッ
ト幅の線分のコア領域73C内に現れるパターン例を示
している。これらの図中の黒丸は黒ドット、二重丸は白
ドット、三角形は不定ドツト(黒,白どちらであっても
構わない)を示している。
【0096】図23の(イ)〜(ニ)は傾きが45度(1/
1)で1ドット幅の線分のコア領域73C内に現れるパ
ターンの種類を例示する。これらのパターンはこの実施
例では補正の対象としない。ジャギーとして認識される
のは水平に近い線分の場合は傾きが1/2以下の時、垂
直に近い線分の場合は傾きが2/1以上の時である。水
平に近い線分と垂直に近い線分の認識は同等の方法で行
なわれる。マッチング用のパターンが他方に対して90
度回転したものという違いだけである。従って、以下の
説明では水平に近い線分についてのみ説明する。
【0097】図24の(イ)〜(ト)は水平に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。1/2以下の傾きの場合、コア領域内に現れ
るパターンは次の二通りがある。ジャギーの根源となる
段差(変化点)を捉えた場合には1/2の傾きを持った
線分(ロ,ハ,ホ,ヘ)となり、それ以外は直線(イ,
ニ,ト)となる。
【0098】図25の(イ)〜(ト)は垂直に近い1ドット
幅の線分のコア領域73C内に現れるパターンの種類を
例示する。この図23乃至図25に示す各パターンを基
本パターンとして記憶し、実際のコア領域73C内のパ
ターンを捉えて、これらの各パターンとのマッチングを
とれば、そのパターンは補正の必要がないのか、水平に
近い線分の一部となり得るのか、あるいは垂直に近い線
分の一部となり得るのかを容易に識別できる。
【0099】(3)周辺領域 ジャギーパターンの検出において、コア領域73Cに現
れるパターンについて上述したが、図24及び図25に
示したパターンの線分が、水平又は垂直の直線でなく、
傾き1/2以下又は2/1以上の線分の一部であるか否
かを確実に判断するには、コア領域73Cの周辺の状態
を調べる必要がある。そのため、図26に太い実線で囲
んで示す周辺領域を設けている。この図26の(イ)は右
領域73R、(ロ)は左領域73L、(ハ)は上領域73
U、(ニ)は下領域73Dをそれぞれ示す。これらの各周
辺領域の両端の1ドットずつは互いに隣接する2つの領
域に重複している。
【0100】これらの各周辺領域73R,73L,73
U,73Dは、それぞれさらに細分化した3つのサブ領
域に分けられる(但し各その中央部の領域は重複して使
用される)。すなわち、右領域73R及び左領域73L
は、それぞれ図27の(イ)〜(ハ)に示す右サブ領域73
Ra,73Rb,73Rc及び左サブ領域73La,7
3Lb,73Lcに分けられる。また、上領域73U及
び下領域73Dは、それぞれ図28の(イ)〜(ハ)に示す
上サブ領域73Ua,73Ub,73Uc及び下サブ領
域73Da,73Db,73Dcに分けられる。
【0101】このように細分化したのは回路設計の容易
さのためである。これらのサブ領域のどれを使用してパ
ターン検出を行なうかは、この各周辺領域73R,73
L,73U,73Dに接するコア領域73C内における
検出パターンの黒ドットと白ドットの境界(線分)の状
態によって判断される。すなわち、コア領域73C内に
おける線分の検出パターンが水平に近く傾きが1/2以
下の場合には、図26の(イ)に示す右領域73R又は
(ロ)に示す左領域73Lあるいはその両方を調べればよ
い。また、線分の検出パターンが垂直に近く傾きが2/
1以上の場合には、同図の(ハ)に示す上領域73U又は
(ニ)に示す下領域73Dあるいはその両方を調べればよ
い。
【0102】その場合、図29又は図30に示すよう
に、コア領域73C内における線分の検出位置によっ
て、各周辺領域のうちの特定のサブ領域のみを調べれば
よいのである。図29の例では左サブ領域73Lbと右
サブ領域73Raを、図30の例では上サブ領域73U
bと下サブ領域73Dcを調べればよい。なお、図29
の場合は右サブ領域73Rのみ、図30の場合は上サブ
領域のみを調べるようにしてもよい。
【0103】次に、図9に示したパターン認識部74を
構成する各ブロック741〜748からの各出力信号に
ついて説明する。 (1)コア領域認識部741の出力信号 H/V:水平に近い線分か垂直に近い線分かを示す信号
で、水平に近い線分の時ハイレベル“1”,垂直に近い
線分の時ローレベル“0”となる。
【0104】DIR0〜1:線分の傾き方向を示す2ビ
ットのコード化された信号。DIR1とDIR0の2ビ
ットで次の4種類の情報を表わす。
【0105】B/W:注目ドツト(画素)が黒か白かを
示す信号で、注目ドットの内容がそのまま出力される。
したがって、注目ドットが黒であれば“1”、白であれ
ば“0”である。 U/L:注目ドットが白の時、その注目ドットの位置は
線分に対して上側(右側)なのか下側(左側)なのかを示
す信号で、上側(右側)であれば“1”、下側(左側)で
あれば“0”となる。
【0106】GST:注目ドットが傾き(Gradient)計
算のスタート点か否かを示す信号で、注目ドットがジャ
ギーの根源となっている段差(変化点)のスタート点で
ある場合は“1”でその他の場合は“0”となる。 RUC:コア領域73C内のパターンに対して右領域7
3R又は上領域73Uの状態も判断が必要かどうかを示
すフラグであり、必要であれば“1”、不要であれば
“0”となる。
【0107】LLC:コア領域73C内のパターンに対
して左領域73L又は下領域73Dの状態も判断が必要
かどうかを示すフラグであり、必要であれば“1”、不
要であれば“0”となる。 なお、RUC,LLC共に“1”の時はコア領域73C
内の線分パターンは水平または垂直であり、RUC,L
LC共に“0”の時はマッチング不要である。
【0108】CC0〜1:コア領域73C内の線分パタ
ーンの連続ドット数を示す2ビットの情報で、「0〜
3」の数値を示す。 RUAS0〜1:右領域73R又は上領域73U内の三
つのサブ領域のうちの一つを指定する2ビットの信号。
【0109】(2)周辺領域認識部742の出力信号 cn0〜2:コア領域73C内の特定のドットに対する
周辺領域内での水平又は垂直方向の連続ドット数を示す
3ビットの情報で、「0〜4」の数値を示す。 dir0〜1:サブ領域内のマッチング検出により検出
された線分パターンの傾き方向を示す2ビットの信号
で、前述のDIR0〜1と同様なコード化がなされる。
【0110】(3)マルチプレクサ(MUX)743,
744の出力信号 RUCN0〜2:右領域73R又は上領域73U内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビツトの情
報。 RUDIR0〜1:右領域73R又は上領域73U内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。 LLCN0〜2:左領域73L又は下領域73D内にお
ける水平または垂直な連続ドット数を示す3ビツトの情
報。 LLDIR0〜1:左領域73L又は下領域73D内の
線分の傾き方向を示すコード化された信号。
【0111】(4)判別部747の出力信号 DIR0〜1:コア領域認識部741からの信号DIR
0〜1と同じ。 NO−MATCH:認識した線分において補正すべきパ
ターンが無かったことを示す(補正すべきパターンが無
かったとき“1”になる)信号。
【0112】(5)傾き計算部745の出力信号 G0〜3:認識した線分の傾きの度合い(GRADIENT)を
表わす4ビットのコード情報。この傾きの度合いは数学
的な傾き角度ではなく、注目している線分パターンの水
平又は垂直方向の連続ドット数で表わす。すなわち1ド
ットの段差が生じるまでの上記連続ドット数が傾き度合
い(角度)に対応する。
【0113】(6)位置計算部746及びゲート748
の出力信号 p0〜3:注目ドットの位置(POSITION)を表わす4ビ
ットのコード情報で、水平に近い線分の場合は連続ドッ
ト内の左端から注目ドットまでのドット数、垂直に近い
線分の場合には連続ドツト内の下端から注目ドットまで
のドット数。 P0〜3:ゲート748から出力される位置コードで、
判別部747からの信号NO−MATCHが偽
(“0”)のときにはp0〜3がそのまま出力され、真
(“1”)のときには「0」となる。
【0114】次に、図9に示したパターン認識部74に
おける各ブロックの作用を簡単に説明する。コア領域認
識部741は、ウインドウ73のコア領域73C内の各
ドットのデータを抽出して取り込み、その中心の注目ド
ツトに関して各種判断及び計数等を実行して、上述した
各信号H/V,B/W,U/Lをパターンメモリ75へ
出力すると共に、H/Vすなわち水平に近い線分か垂直
に近い線分かによって、マルチプレクサ743と744
の入力をそれぞれ切り換える。
【0115】さらに、どの周辺領域の状態を判断する必
要があるかを示すRUC,LLCを傾き計算部745と
判別部747へ出力し、注目ドットが段差のスタート点
であるか否かを示すGSTを位置計算部746へ出力す
る。また、線分の傾き方向を示すコード情報であるDI
R0〜1を判別部747へ出力する。
【0116】そして、コア領域内の連続ドット数を示す
CC0〜1を傾き計算部745へ、上領域73U及び右
領域73Rの三つのサブ領域の一つを指定するRUAS
0〜1を周辺領域認識部742の上領域認識部742U
及び右領域認識部742Rへ、下領域73D及び左領域
73Rの三つのサブ領域の一つを指定するLLAS0〜
1を下領域認識部742D及び左領域認識部742Lへ
それぞれ出力する。
【0117】周辺領域認識部742は、上領域認識部7
42U,右領域認識部742R,下領域認識部742
D,及び左領域認識部742Lが、それぞれウインドウ
73の上領域73U,右領域73R,下領域73D,左
領域73Lのそれぞれ指定されたサブ領域内の各ドット
データ抽出して取り込み、その線分パターンを認識し、
その領域内の連続ドット数を示すcn0〜2及び線分の
傾き方向を示すdir0〜1を、マルチプレクサ743
又は744へ出力する。
【0118】マルチプレクサ743は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は上領域認識部7
42Uからの情報を、“1”の時は右領域認識部742
Rからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をRUCN0〜2として傾き計算部745へ、線
分の傾き方向をRUDIR0〜1として判別部747へ
出力する。
【0119】マルチプレクサ744は、コア領域認識部
741からの信号H/Vが“0”の時は下領域認識部7
42Dからの情報を、“1”の時は左領域認識部742
Lからの情報を選択して入力し、各サブ領域内の連続ド
ット数をLLCN0〜2として傾き計算部745及び位
置計算部746へ、線分の傾き方向をLLDIR0〜1
として判別部747へ出力する。
【0120】判別部747は、上記各コード情報DIR
0〜1,RUDIR0〜1,LLDIR0〜1及び信号
RUC,LLCを入力してドット補正する必要があるか
否かを判別し、必要があると判別すると認識された線分
の傾き方向を示すコード情報DIR0〜1を出力すると
共に、判別信号N0−MATCHを“1”にする。この
信号によってゲート748を閉じて、位置情報P0〜3
を出力させないようにする。
【0121】傾き計算部745は、それぞれ連続ドツト
数を示すコード情報CC0〜1,RUCN0〜2,及び
LLCN0〜2と、信号RUC,LLCを入力して、認
識した線分パターンの傾き度合い(GRADIENT)をその連
続するドット数として算出し、コード情報G0〜3を出
力する。位置計算部746は、ウインドウ73の左領域
73L又は下領域73D内の連続ドツト数を示すコード
情報LLCN0〜2と信号GSTとを入力して、注目ド
ットの位置(POSITION)を算出して、コード情報p0〜
3(=P0〜3)を出力する。
【0122】ここで、この傾き計算部747と位置計算
部746における傾き及び位置の計算方法について説明
する。傾き度合い(GRADIENT)及び位置(POSITION)
は、前述したコア領域認識部741から出力される情報
であるGST(1−GST=notGST とする),C
C,RUC,LLCと、周辺利用域認識部742からマ
ルチプレクサ743,744を通して出力される情報で
あるRUCN,LLCNとから、次の数1及び数2の式
によって計算される。
【0123】
【数1】GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(L
LC×LLCN)
【0124】
【数2】 POSITION=GST+notGST×(LLCN+2)
【0125】具体的な計算例を、図31乃至図33に示
す線分パターンの例で示す。なお、各図におけるd行6
列のドットが注目(ターゲット)ドットである。 (1)図31に示す例 ウインドウ73のコア領域73C内で、注目ドットが段
差のスタート点になっておらず、連続ドット数は3で、
右領域73R及び左領域73Lの状態も判断する必要が
あるので、コア領域認識部741から出力される上記各
情報は、GST=0,CC=3,RUC=1,LLC=
1となる。
【0126】左右の周辺領域内73R,73L内でコア
領域73Cの線分パターンに続く水平なドット数はいず
れも1であるから、MUX743,744から出力され
る上記各情報は、RUCN=1,LLCN=1となる。
したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の数3
で傾きと位置を算出することができる。
【0127】
【数3】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×1)+(1×1)=3+1+1=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(1+2)=0+1×3=3 (位置:3)
【0128】(2)図32に示す例 図31に示した各ドットのデータが右方へ1ビットだけ
シフトした時の線分パターンを示し、図31の場合と異
なるのは、右領域73R内での水平方向の連続ドット数
が2になり、左領域73L内での水平方向の連続ドット
数は0になるので、RUCN=2,LLCN=0となる
点だけであり、他の各情報は図31の場合と同じであ
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数4で傾きと位置を算出することができる。
【0129】
【数4】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =3+(1×2)+(1×0)=3+2+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =0+(1−0)×(0+2)=0+1×2=2 (位置:2)
【0130】(3)図33に示す例 図31に示した各ドットのデータが右方へさらに1ビッ
トだけシフトした時の線分パターンを示し、ウインドウ
73のコア領域73C内で、注目ドットが段差のスター
ト点になっており、連続ドット数は2で、右領域73R
の状態も判断する必要があるが左領域73Lの状態は判
断する必要がないので、コア領域認識部741から出力
される上記各情報は、GST=1,CC=2,RUC=
1,LLC=0となる。
【0131】右領域73R内でコア領域73Cの線分パ
ターンに続く水平なドット数は3、左領域73L内での
それは4であるから、MUX743,744から出力さ
れる上記各情報は、RUCN=3,LLCN=4とな
る。したがって、前掲の数1及び数2に基づいて、次の
数5で傾きと位置を算出することができる。
【0132】
【数5】 GRADIENT=CC+(RUC×RUCN)+(LLC×LLCN) =2+(1×3)+(0×4)=2+3+0=5 (傾き:5) POSITION=GST+notGST×(LLCN+2) =1+(1−1)×(4+2)=1+0×6=1 (位置:1)
【0133】以上は水平に近い線分パターンの場合の計
算例であるが、垂直に近い線分パターンの場合も、RU
CNが上領域73U内の連続ドット数に、LLCNが下
領域73D内の連続ドット数になるだけであり、数1に
よって傾き度合い(GRADIENT)を、数2によって位置
(POSITION)をそれぞれ上述の各例の場合と同様に算出
できる。
【0134】次に、この実施例によるドットの補正方法
について説明する。まず水平に近い線分の補正について
図29,図34,及び図36等によって説明する。図3
4に示す7×11のビデオ領域中で、破線で示す丸がコ
ントローラ3から転送されてきたドット情報であり、ハ
ッチングを施した部分は補正によりドット径を変更(レ
ーザONのパルス幅を変更)されたものか、またはドッ
トを追加されたものである。コントローラ3から転送さ
れてきた破線で示す情報は、この図から明らかなように
1/5の段差のジャギーを伴った水平に近い線分であ
る。
【0135】この図34では、d行の補正結果によるレ
ーザのON/OFFの状態を下方に示している。図29
はこの図34のd行9列目のドットが注目ドットとなっ
た場合のウインドウの状態を示している。このときの図
1に示したパターン認識部74内の各ブロックの出力信
号にの値を図36の(イ)〜(ニ)における図29の欄に示
す。
【0136】これらの信号うちH/V,DIR1,DI
R0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P0は、図
1に示したメモリブロック75内のパターンメモリのア
ドレス入力となり、そのアドレスに対応するデータが補
正後のビデオデータとしてメモリブロック75から読み
出され、ビデオ出力部76から図2のエンジンドライバ
4へ送出され、書込みユニツト26のレーザ駆動用信号
となる。
【0137】その結果、図34のd行9列目のドットを
書き込む時のレーザONのパルス幅が、例えばフルドッ
トの時のパルス幅の6/10に減少し、それによって形
成されるドット径が破線で示すフルドツトに対してハッ
チングを施して示す部分のように6/10に減少する。
他のドットについても順次注目ドットになって上記各信
号が出力され、それをアドレスとして補正後のビデオデ
ータがエンジンドライバ4へ送られることにより、図3
3に示す各ドットがハッチングを施して示すように補正
される。
【0138】この場合、コントローラ3から転送されて
きたデータが白のドットでも、その周辺の線分パターン
の認識により、必要に応じて最適な径の補正ドットが付
加される。このような、ドット径の減少あるいは補正ド
ットの径(レーザONのパルス幅)は、フルドット径の
整数分の一(この例では1/10)を単位としてなされ
る。
【0139】図34に示す補正後のドット配列は段差部
に隙間ができてしまうように見えるが、実際のレーザプ
リンタの印字結果はこのように細密なものではなく、若
干のボケ(広がり)が生じるためこれらの隣接したドッ
ト間はつながって一体化し、それによってジャギーが補
正されて僅かに傾斜した滑らかな直線が形成される。
【0140】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドツトが2ドット行以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、白ドット領域側
に補正ドツトが付加される部分に隣接する元の黒ドット
は径を減少させる補正は行なわず、当然ながら黒ドット
領域側には補正ドツトの付加は行なわない。例えば、図
34において水平に近い線分パターンの図で下側が全て
黒ドット領域であった場合には、e行2列と3列及びd
行7列と8列の黒ドットは破線の丸で示すフルドットの
ままにし、e行4列と5列及びd行9列とA列の補正ド
ットの付加は行なわない。
【0141】次に、垂直に近い線分の補正について図3
0,図35,及び図36等によって説明する。図35に
示す7×11のビデオ領域中で、破線で示した丸がコン
トローラ3から転送されてきたドット情報であり、ハッ
チングを施した部分は補正によりドット位置を変更され
たものである。コントローラ3から転送されてきた破線
で示す情報は、この図から明らかなように、3/1の段
差のジャギーを伴った垂直に近い線分である。なお、b
行の補正結果によるレーザのON/OFFの状態を図3
5の下方に示している。
【0142】図30には、図35のb行5列目のドット
が注目ドットとなった場合のウインドウの状態を示して
いる。このときの図9に示したパターン認識部74内の
各ブロックの出力信号の値を図36の(イ)〜(ニ)におけ
る図30の欄に示す。これらの信号の内H/V,DIR
1,DIR0,B/W,U/L,G3〜G0,P3〜P
0は、図1に示したメモリブロック75のアドレス入力
となり、そのアドレスに対応するデータが補正後のビデ
オデータとしてメモリブロック75から読み出され、ビ
デオ出力部76から図2のエンジンドライバ4へ送出さ
れ、書込みユニツト26のレーザ駆動用信号となる。
【0143】その結果、図35のb行5列目のドットを
書き込む時のレーザONのパルスが、その幅は変わらな
いが位相がパルス幅の1/3だけ遅れたものとなる。そ
れによって形成されるドット径も破線で示す元の位置か
らハッチングを施して示すように径の1/3だけ図で右
へずれる。
【0144】他のドットについても順次注目ドットにな
って上記各信号が出力され、それをアドレスとして補正
後のビデオデータがエンジンドライバ4へ送られること
により、図35に示す各ドットがハッチングを施して示
すようにその水平方向の位置が補正され、ジャギーのな
い僅かに傾斜した直線が形成される。この場合も、フル
ドット径の整数分の一を単位として、ドットの位置を水
平方向に補正することができる。
【0145】なお、この例は1ドットラインの場合の補
正であるが、黒ドットが2ドット列以上並ぶ黒ドット領
域の白ドット領域との境界の場合には、黒ドット領域側
から白ドット領域側に位置をずらした補正ドットが必要
な場合には、元の黒ドットは元の位置のまま残して、新
たに位置をずらした補正ドットを付加する。例えば、図
35において垂直に近い線分パターンの図で左側が全て
黒ドツト領域であった場合には、b行5列とe行6列の
元の黒ドットは破線の丸で示す元の位置のまま残し、そ
れよりも1/3ドツト径分だけ右(白ドット領域側)へ
ずれたハッチングを施して示す補正ドットを付加する。
【0146】なお、c行6列及びf行7列の破線の丸で
示す元の黒ドットは、それよりも1/3ドツト径分だけ
左(黒ドット領域側)へずれたハッチングを施して示す
位置に補正される。このようにすると、黒ドット領域内
で2つの黒ドットが重なる部分が生じるが、レーザON
のパルスが連続するだけであり、何ら問題はない。
【0147】最後に、上述の実施例では、レーザプリン
タ2のコントローラ3とエンジンドライバ4とを結ぶ内
部インターフェイス5内に、この発明による画像データ
処理装置であるドット補正部7を設けた場合の実施例に
ついて説明したが、このドット補正部7をコントローラ
3側あるいはエンジンドライバ4側に設けるようにして
もよい。
【0148】さらに、この発明はレーザプリンタに限る
ものではなく、LEDプリンタその他の各種光プリン
タ、デジタル複写器、普通紙ファクシミリ等の、ビット
マップ状に展開して画像を形成する各種画像形成装置並
びにその形成した画像を表示する画像表示装置にも同様
に運用することができる。
【0149】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像データ処理装置は、ビットマップ状に展開された
画像データの輪郭線のジャギーを補正して画質の向上を
図ることができ、さらにビットマップ状に展開された画
像データを複数の画像領域に設定可能とし、各画像領域
に対してそれぞれ異なる画像データ処理を施すか、繰り
返し生成されたビットマップ状に展開された各画像デー
タについてそれぞれ異なる画像データ処理を施すかを選
択することもできる。したがって、高精度な画像補正が
可能になると共に選択の自由度が向上し、且つ画像補正
用データの作成に関して汎用性を向上することができ
る。
【0150】また、請求項2及び3の発明によれば、画
像補正に関わるメモリのトータル容量を、機能の低下を
招くことなく削減することができる。さらに、繰り返し
生成されたビットマップ状に展開された各画像データに
対する何回目の生成かを示すコード情報を、任意の条件
によってその生成の順番を逆にしたコード情報に置き換
えられるようにすることにより、画質向上を行なう際の
画像補正データの作成に関する汎用性を向上することが
できる。あるいはまた、画像データ処理動作の制御に関
する制御信号を装置内部あるいは外部から選択可能にす
ることにより、画像データ処理装置の汎用性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるドット補正部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の一実施例を示すレーザプリンタの制
御系の概略構成をホストコンピュータと共に示すブロッ
ク図である。
【図3】同じくその機構部の概略構成を示す略断面図で
ある。
【図4】同じくその書込みユニット26の光学系の配置
例を示す斜視図である。
【図5】図1におけるFIFOメモリ72とウインドウ
73の具体例を示すブロック図である。
【図6】図5におけるFIFOメモリ72の動作を示す
タイミングチャート図である。
【図7】同じく他の動作例を示すタイミングチャート図
である。
【図8】図5に示したウインドウの形状例とそのコア領
域を示す説明図である。
【図9】図1におけるパターン認識部74の構成例とそ
の各出力信号を示すブロック図である。
【図10】図1におけるメモリブロック75の従来の構
成例を示すブロック図である。
【図11】同じくメモリブロック75のこの発明による
第1の構成例を示すブロック図である。
【図12】同じくメモリブロック75のこの発明による
第2の構成例を示すブロック図である。
【図13】同じくメモリブロック75のこの発明による
第3の構成例を示すブロック図である。
【図14】図10〜図13に示した各メモリブロックに
必要なトータルメモリ容量を比較して示す図である。
【図15】ビットマップ状に展開された画像データに対
して4つの画像領域を設定した場合のオリジナル画像デ
ータと補正処理後の画像データの例を示す図である。
【図16】ビットマップ状に展開されたオリジナル画像
データの例と、その画像データを3回繰り返し生成した
例を示す図である。
【図17】同じくその生成した画像データを補正処理し
なかった場合の説明図である。
【図18】同じくその生成した画像データに対して生成
された回毎に異なる補正処理をした場合の例を示す説明
図である。
【図19】ビットマップ状に展開された他のオリジナル
画像データの例を示す図である。
【図20】その画像データを3回繰り返し生成して補正
処理しなかった場合の例を示す図である。
【図21】図20の画像データに対して補正処理し、画
像生成カウントの入れ換えをしなかった場合の例を示す
図である。
【図22】図20の画像データに対して補正処理し、画
像生成カウントの入れ換えをした場合の例を示す図であ
る。
【図23】図8に示したウインドウ73におけるコア領
域内の45°傾斜した線分の認識パターンの種類を示す
説明図である。
【図24】同じくそのコア領域内の水平あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図25】同じくそのコア領域内の垂直あるいはそれに
近い傾斜した線分の認識パターンの種類を示す説明図で
ある。
【図26】図8に示したウインドウ73におけるコア領
域73Cに対する周辺領域である右領域,左領域,上領
域,及び下領域の説明図である。
【図27】同じくその右領域73R及び左領域73Lの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図28】同じくその上領域73U及び下領域73Dの
それぞれ三つのサブ領域の説明図である。
【図29】同じくそのコア領域における水平に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図30】同じくそのコア領域における垂直に近い線分
パターンの認識結果によるサブ領域の選択例を示す説明
図である。
【図31】図9に示した傾き計算部745と位置計算部
746による傾き(GRADIENT)及び位置(POSITION)の
計算例を説明するためのウインドウ73内の線分パター
ンの例を示す説明図である。
【図32】図31の各ドットが1ビット右方へシフトし
た状態の説明図である。
【図33】図28の各ドツトがさらに1ビット右方へシ
フトした状態の説明図である。
【図34】図1に示したドツト補正部7による水平に近
い線分を構成する各ドットの補正例をレーザONのパル
ス幅と対応させて示す説明図である。
【図35】同じく垂直に近い線分を構成する各ドットの
補正例をレーザONのパルスの位相と対応させて示す説
明図である。
【図36】図25及び図26における各注目ドット(コ
ア領域73Cの中央のドツト)に対する図1に示したパ
ターン認識部74による各種認識結果を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 2:レーザプリンタ 3:コントローラ 4:エンジンドライバ 5:プリンタエンジン 6:内部インタフェース 7:ドツト補正部 11:用紙 15:感光体ドラム 17:現像ユニット 24:プリント回路基板 26:書込みユニット 70:パターン認識処理部 71:パラレル/シリアル・コンバータ 72:FIFOメモリ 72a〜72g:ラインバッフア 73:ウインドウ 73a〜73g:シフトレジスタ 73C:コア領域 73R:右領域 73L:左領域 73U:上領域 74:パターン認識部 75:メモリブロック 76:ビデオデータ出力部 77:タイミング制御部 78:制御信号発生手段 79:画像データ展開部 81,82:セレクタ 741:コア領域認識部 742:周辺領域認識部 743,744:マルチプレクサ 745:傾き計算部 746:位置計算部 747:判別部 748:ゲート 751:テーブルメモリ 752:パターンメモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】このようなメモリブロック75からの補正
データ出力は、コントローラ3から送られてきたビデオ
データの1ドット毎にその正規の幅すなわちレーザ発光
時間を複数に分割した値の整数倍(10分割の場合の最
大値は10倍)の情報としてパラレル出力される。図1
のビデオデータ出力部76は、メモリブロック75から
出力されたパラレル情報をシリアル化したビデオデータ
をプリンタエンジンへ送出し、その書き込みユニット
26に設けられた光源であるLDユニット50のレーザ
ダイオードをON/OFFする信号源とする(図2乃至
図4参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】(3)図33に示す例図32 に示した各ドットのデータが右方へさらに1ビッ
トだけシフトした時の線分パターンを示し、ウインドウ
73のコア領域73C内で、注目ドットが段差のスター
ト点になっており、連続ドット数は2で、右領域73R
の状態も判断する必要があるが左領域73Lの状態は判
断する必要がないので、コア領域認識部741から出力
される上記各情報は、GST=1,CC=2,RUC=
1,LLC=0となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】図29及び図30における各注目ドット(コ
ア領域73Cの中央のドット)に対する図1に示したパ
ターン認識部74による各種認識結果を示す説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 21/00 Z B41J 3/12 G H04N 1/40 101 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットマップ状に展開された画像データ
    の対象とするドットを中心として所定領域の各ドットの
    データを抽出するためのウインドウと、 該ウインドウを通して抽出される画像データによって、
    該画像データの黒ドット領域の白ドット領域との境界部
    分の線分形状を認識して、前記対象とするドットに対し
    て認識した線分形状の特徴を表わす複数ビットのコード
    情報を生成するパターン認識手段と、 少なくとも前記コード情報の一部を利用して前記対象と
    するドットが補正が必要なドットか否かを判別する判別
    手段と、 前記ビットマップ状に展開された画像データを複数の画
    像領域に設定し、その設定した画像データの各ドットが
    前記複数の画像領域のどの領域に位置するかを示すコー
    ド情報を生成する画像領域設定手段と、 前述のビットマップ状に展開された画像データと同一の
    ビットマップ状に展開された画像データを任意のタイミ
    ング信号に対して任意の回数繰り返して生成すると共
    に、その生成した各画像データが何回目の生成なのかを
    示すコード情報を生成する画像データ生成手段と、 前記画像領域設定手段の設定によって生成されたコード
    情報と前記画像データ生成手段によって生成されたコー
    ド情報のいずれかを選択するコード情報選択手段と、 前記判別手段によって補正が必要と判別されたドットに
    対して、前記パターン認識手段によって生成されたコー
    ド情報と、前記コード情報選択手段によって選択された
    コード情報とをアドレスとして、予め記憶されている補
    正データを読み出して出力する補正データ出力手段とを
    備えたことを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記補正データ出力手段を、 前記パターン認識手段によって生成されたコード情報
    と、前記コード情報選択手段によって選択されたコード
    情報とをアドレスとして、予め記憶されている補正デー
    タのパターンを示すコード情報を読み出して出力するテ
    ーブルメモリと、 該テーブルメモリより出力されたコード情報をアドレス
    として、予め記憶されている補正データを読み出して出
    力するパターンメモリとによって構成したことを特徴と
    する画像データ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像データ処理装置にお
    いて、 前記補正データ出力手段を、 前記パターン認識手段によって生成されたコード情報を
    アドレスとして、予め記憶されている補正データのパタ
    ーンを示すコード情報を読み出して出力するテーブルメ
    モリと、 該テーブルメモリより出力されたコード情報と、前記コ
    ード情報選択手段によって選択されたコード情報とをア
    ドレスとして、予め記憶されている補正データを読み出
    して出力するパターンメモリとによって構成したことを
    特徴とする画像データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の画像データ処理装
    置において、前記画像データ生成手段により生成された
    各画像データが何回目の生成なのかを示すコード情報
    を、その生成の順番を逆にしたコード情報に置換える手
    段を設けたことを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の画像データ処理装
    置において、その画像データ処理を制御するための制御
    信号を内部で発生する制御信号発生手段と、該制御信号
    を外部から入力する手段と、該手段によって外部から入
    力した制御信号かもしくは前記制御信号発生手段によっ
    て発生した制御信号のいずれかを選択して前記画像デー
    タ処理を制御する手段とを設けたことを特徴とする画像
    データ処理装置。
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