JP2005153157A - 印刷装置、印刷制御装置、印刷方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷部を備え、前記画像としてテキスト画像を印刷するときに、前記テキスト画像の輪郭部へのドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷装置において、前記テキスト画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットは、前記エッジ処理の対象としない。
【選択図】 図22
Description
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、その目的は、エッジ処理により画像が見づらくなるのを防止することにある。
媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷部を備え、印刷しようとする画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷装置において、
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置にあっては、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、輪郭部に形成されるドットは、エッジ処理の対象としないことによって、エッジ処理により、印刷する画像の線部の線幅が細くなり過ぎるのを防止することができるとともに、輪郭の直線部分を滑らかに形成することができる。
前記テキスト画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないとともに、
前記テキスト画像の輪郭部に形成されるドットに相隣接して形成される別の前記輪郭部のドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下の場合でも、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象とせず、
前記印刷部は、前記ドットとして、サイズの異なる2種類以上のドットが形成可能であり、前記エッジ処理が、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットのサイズをそのサイズよりも小さなサイズに変更する処理であり、
前記エッジ処理は、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるべきドットの数を減らす処理であり、
前記エッジ処理は、印刷しようとする画像のデータに対して行われ、
印刷しようとする画像のデータに基づき前記画像の輪郭部に形成されるべきドットのデータを抽出する輪郭抽出部と、
印刷しようとする画像がテキスト画像か否かを判断する判断部とを備え、
前記印刷部は、媒体に向けてインクを吐出して前記ドットを形成することを特徴とする印刷装置。
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする印刷制御装置。
前記画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットには、前記エッジ処理を実行しないことを特徴とする印刷方法。
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記ステップの対象としないことを特徴とするプログラム。
本発明にかかる印刷装置の一実施形態として、プリンタ本体1と、コンピュータ装置1100とを備えた印刷システムを例にとり、その概要について説明する。
<プリンタドライバについて>
図2は、プリンタドライバが行う基本的な処理の概略的な説明図である。既に説明された構成要素については、同じ符号を付しているので、説明を省略する。
図3は、プリンタドライバ1110のユーザインターフェースの説明図である。このプリンタドライバ1110のユーザインターフェースは、ビデオドライバ1102を介して、表示装置に表示される。ユーザーは、入力装置1300を用いて、プリンタドライバ1110の各種の設定を行うことができる。
またユーザーは、この画面上から、印刷の解像度(印刷するときのドットの間隔)を選択することができる。例えば、ユーザーは、この画面上から、印刷の解像度として720dpiや360dpiを選択することができる。そして、プリンタドライバ1110は選択された解像度に応じて解像度変換処理を行い、画像データを印刷データに変換する。
またユーザーは、この画面上から、印刷に用いられる印刷用紙(媒体)を選択することができる。例えば、ユーザーは、印刷用紙として、普通紙や光沢紙を選択することができる。紙の種類(紙種)が異なれば、インクの滲み方や乾き方も異なるため、印刷に適したインク量も異なる。そのため、プリンタドライバ1110は、選択された紙種に応じて、画像データを印刷データに変換する。
図4は、本実施形態のプリンタ本体1の全体構成のブロック図である。また、図5は、本実施形態のプリンタ本体1の内部構成を示す斜視図である。また、図6は、本実施形態のプリンタ本体1の内部構成を示す縦断面図である。以下、本実施形態のプリンタ本体1の基本的な構成について説明する。
<ヘッドの構成について>
図7は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示したものである。ヘッド41の下面には、同図に示すように、複数の色インクのノズル群411Y、411M、411C、411Kが設けられている。本実施形態では、各色の色インク、即ち、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに、それぞれイエロインクノズル群411Y、マゼンダインクノズル群411M、シアンインクノズル群411C、ブラックインクノズル群411Kとが設けられている。各ノズル群411Y、411M、411C、411Kは、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズル♯1〜♯180を複数個(本実施形態では180個)備えている。
図8は、ヘッドユニット40の駆動回路の説明図である。この駆動回路は、前述のユニット制御回路64内に設けられており、同図に示すように、原駆動信号発生部64Aと、駆動信号整形部64Bとを備えている。本実施形態では、このようなノズル♯1〜♯180の駆動回路が、各色の色インク及びクリアインクのノズル群、即ち、イエロインクノズル群411Y、マゼンダインクノズル群411M、シアンインクノズル群411C、ブラックインクノズル群411Kごとに各々設けられ、ノズル群411Y、411M、411C、411Kごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。図中に各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
駆動信号整形部64Bには、原信号発生部64Aから原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。駆動信号整形部64Bは、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを整形し、駆動信号DRV(i)として各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子に向けて出力する。各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子は、駆動信号整形部64Bからの駆動信号DRVに基づき駆動される。
図9は、各信号の説明のためのタイミングチャートである。すなわち、同図には、原信号ODRVと、印刷信号PRT(i)と、駆動信号DRV(i)の各信号のタイミングチャートが示されている。
<プリンタドライバの処理>
図10は、本実施形態の印刷方法を説明するためのフロー図である。以下に説明される各種の動作は、プリンタドライバ1110により行われる。すなわち、プログラムであるプリンタドライバ1110は、以下に説明される各種の機能を実行するためのコードを有する。本実施形態の印刷方法は、エッジ処理(S106)の方法に特徴がある。
プリンタ本体1は、コンピュータ装置1100から印刷データが送られてくると、印刷処理を実行する。図11は、このときのプリンタ本体1の処理フローである。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
本実施形態に係る印刷装置にあっては、印刷しようとする画像の輪郭部に対してエッジ処理を施す機能を備えている。このエッジ処理とは、印刷する画像の輪郭部に打ち込まれたインクが外側に滲み出るのを防止したり、また印刷する画像の輪郭部を滑らかにするために、画像の輪郭部へのインクの打込み量を少なくする処理のことである。本実施形態では、印刷しようとする画像がテキスト画像であるときにのみ、エッジ処理を施すようになっている。
ここで、エッジ処理の対象となるテキスト画像としては、例えば、ASCIIコードをはじめとする、文字や記号などを表す文字コードをはじめとするキャラクタコードや制御コードなどにより構成されたテキストデータに基づき形成された画像などがある。ここで、テキストデータには、「Microsoft Word(商品名)」や「一太郎(商品名)」といった各種ワープロソフトやテキストエディタなどで作成された文書データなども含まれる。このようなテキストデータに基づき印刷を行う場合には、テキストデータに含まれる文字コード等のキャラクタコードを、予め備えたフォント情報等を参照して、文字や記号などとして画像化する処理が行われる。ここでいうテキスト画像とは、このような処理により印刷される画像のことをいう。
エッジ処理の対象とはならない画像としては、例えば、デジタルカメラなどで撮影された写真のデータなどの自然画像や、JEPGやビットマップ等の各種静止画記憶方式により記録された各種画像データがある。
印刷しようとする画像がテキスト画像か否かの判断は、プリンタドライバ1110により行う。プリンタドライバ1110は、アプリケーションプログラムから受け取った画像データを720dpi×720dpiの解像度を有するRGB画像データに変換し(図10のS104参照)、このRGBデータを256階調のCMYK画像データに変換した後(図10のS106参照)、生成したCMYK画像データに基づき、印刷しようとする画像がテキスト画像か否か判断する。
印刷しようとする画像がテキスト画像であると判断したときには、プリンタドライバ1110は、CMYK画像データから変換して得られたプリンタ本体1が形成可能な階調数のデータ、ここでは、720dpi×720dpiの解像度の多値データに基づき、画像の輪郭部に対してエッジ処理を施す。以下にこのエッジ処理の具体的な手法について詳しく説明する。ここでは、次のようにして画像の輪郭部にエッジ処理を施す。
図13及び図14は、エッジ処理が施されるテキスト画像の一例を説明するための図である。図13は、インク(本実施形態では、ブラック(K)のインク)の吐出領域の一例を示した説明したものであり、図14は、当該吐出領域にインクを吐出するための多値データ(本実施形態では、ブラック(K)の多値データ)の一例を示したものである。ここでは、インクの吐出領域が、図13に示すような、矩形の図形領域Agに設定された場合を例にして説明する。なお、矩形の図形領域Agの周囲の背景領域Abには、インクは吐出されないものとする。
このような多値データに対して実施されるエッジ処理について説明する。
図15は、エッジ処理を行わずに、図14に示す多値データに基づき、インクを吐出した場合のドットの様子を示したものである。図16及び図17は、エッジ処理を行った場合の多値データとドットの様子とをそれぞれ示したものである。
図16は、形成されるドットのサイズを小さくする方法の一例を説明したものである。図16Aは、輪郭部に対応するドットをこれよりも小さなサイズのドットに置き換える処理を行ったときの多値データの一例を示し、図16Bは、この多値データに基づき形成されるドットの様子を示している。
図17は、輪郭部に形成されるドットの数を減らす方法の一例を説明したものである。図17Aは、輪郭部に対応するドットの数を減らしたときの多値データの一例を示し、図17Bは、この多値データに基づき形成されるドットの様子を示している。
このようなエッジ処理にあっては、テキスト画像の線部が細いときに、その輪郭部に形成されるドットのサイズを小さくしたり、またドットの数を削減したりした場合に、その細い線幅がより細く見えてしまって、テキスト画像が認識しづらくなってしまうという不具合が生じる場合がある。
本実施形態に係る印刷装置にあっては、印刷しようとする画像のデータに対してエッジ処理を施す際に、プリンタドライバ1110が禁則処理を行うようになっている。ここで行われる禁則処理では、印刷しようとするテキスト画像の線部の線幅が所定の幅以下のときには、その線部の輪郭部に対してエッジ処理を施さないようにする。具体的には、印刷しようとする画像のデータからその画像の輪郭部に形成されるドットを特定して、その輪郭部のドットから輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定数以下のときには、その輪郭部のドットにはエッジ処理を行わないようにする。
図19は、本実施形態で実行される禁則処理の概要について説明するものである。この禁則処理では、同図に示すように、印刷しようとする画像の輪郭部に位置する画素の1つを着目画素Mとして、この着目画素Mから輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並ぶ所定の数分の画素を取得する。ここでいう所定の数分の画素とは、線部の幅がNドット以下のときに、その輪郭部にエッジ処理を施さないとすると、その着目画素MからN個分(着目画素Mは含まない)の画素のことをいう。そして、取得したN個分の画素のデータから、そのN個分の画素全てがドットを形成すべき画素であるか否か調べる。ここで、取得したN個分の画素のデータが、全てドットを形成することを指示するデータ、例えば、「1,1」(大ドット)や「1,0」(中ドット)、「0,1」(小ドット)といったデータであれば、当該輪郭部を有する線部の幅が所定の幅以上と判断して、その輪郭部の画素をエッジ処理の対象とする。すなわち、その輪郭部の画素に対して、ドットのサイズを小さくしたり、またドットの数を削減したりするといったエッジ処理を実行する。
図21は、プリンタドライバ1110により実行される禁則処理の処理手順の一例を説明するフローチャートである。プリンタドライバ1110は、まず、印刷しようとする画像のデータから、着目画素Mに対応するデータを取得する(S402)。次に、取得した着目画素Mに対応するデータが、ドットの形成を指示するデータ(例えば、「1,1」(大ドット)や「1,0」(中ドット)、「0,1」(小ドット)など)であるか否かをチェックする(S404)。ここで、取得した着目画素Mに対応するデータがドットの形成を指示するデータでなかった場合には、直ちに処理を終了して、次に処理すべき着目画素Mがあるかどうかをチェックする(S416)。
図22は、実際に禁則処理を実行して行ったエッジ処理の一例を示している。ここでは、テキスト画像として、明朝体の漢字の「十」という文字を示している。この明朝体の漢字の「十」という文字は、同図中の拡大図Cに示すように、文字中央の横線部の線幅が細くなっている。これに対し、文字中央の縦線部は、横線部に比べて線幅が太くなっている。このような細い線幅の横線部と、太い線幅の縦線部とを有する明朝体の「十」という漢字にエッジ処理を施した場合に、線幅の太い縦線部に対しては、同図中の拡大図Dに示すように、その輪郭部にエッジ処理が施されるものの、線幅の細い横線部に対してエッジ処理が施されない。すなわち、同じテキスト画像であっても、エッジ処理が施される輪郭部と、エッジ処理が施されない輪郭部とが混在することになる。このように線幅の太い縦線部には、エッジ処理を施し、線幅の細い横線部にはエッジ処理を施さないことによって、より適切なエッジ処理を実施することができる。
次に、他の禁則処理例について説明する。ここでは、図23に示すように、着目画素Mが縦線の左側縁部に位置する場合に、その着目画素Mの左側に、その着目画素Mの左隣りの画素を中心に縦方向に並ぶ3つの画素と、その着目画素Mから右側に向かって縦3列、横N個分の画素とを参照する。ここで、N個とは、エッジ処理の対象としない線幅の最小個数のことをいう。
図25は、プリンタドライバ1110により実行される禁則処理の処理手順の一例を説明するフローチャートである。プリンタドライバ1110は、まず、印刷しようとする画像のデータから、着目画素Mに対応するデータを取得する(S502)。次に、取得した着目画素Mに対応するデータが、ドットの形成を指示するデータ(例えば、「1,1」(大ドット)や「1,0」(中ドット)、「0,1」(小ドット)など)であるか否かをチェックする(S504)。ここで、取得した着目画素Mに対応するデータがドットの形成を指示するデータでなかった場合には、直ちに処理を終了して、次に処理すべき着目画素Mがあるかどうかをチェックする(S534)。
図26は、プリンタドライバ1110の輪郭抽出部1120により行われる輪郭画素の抽出処理を具体的に説明するものである。図26Aは、輪郭画素の抽出対象となる画像データの説明図である。なお、図26Aに示された桝目は、仮想的に定められた桝目であって、画像を構成する際の最小構成単位である画素を示すものである。なお、ここでは、説明を簡略化させるため、多値データではなく、「0」または「1」の2値データが対応づけられている。すなわち、図形領域Agの構成色の情報を有している画素には「1」の画素データが対応付けられ、有していない背景領域Aaの画素には「0」の画素データが対応付けられている。ただし、1つの画素に多値データ(2ビットデータ等)が対応づけられていても、輪郭抽出処理は、以下で説明する処理とほぼ同じである。
F’(X,Y)=8×F(X,Y)−F(X+1,Y)−F(X+1,Y+1)−F(X,Y+1)−F(X−1,Y+1)−F(X−1,Y)−F(X−1,Y−1)−F(X,Y−1)−F(X+1,Y−1) (式1)
上式は、2次元の画像に関して、微分を利用して、ある画素の周囲の画素データに対する変化量を求めている。輪郭抽出部1120は、上式を用いて、各画素の周囲の画素に対する変化量を求める。
前述の実施形態によれば、プリンタドライバ1110は、微分を利用して周囲の画素との変化量を求め、その変化量に基づいて輪郭画素を検出していた。しかし、輪郭画素の抽出処理は、これに限られるものではない。
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
本発明の印刷装置にあっては、前述したインクジェットプリンタに限らず、バブルジェット方式のプリンタなどの他のインク吐出形式により印刷を行う印刷装置であっても良い。
前述した印刷装置では、ドットが媒体に向けて吐出されたインクにより形成されていたが、本発明にあってはこのような場合に限らず、ドットインパクト式プリンタ等においてピンの打込みによりインクを媒体に付着させて形成されるドットであったり、また、レーダービーム式プリンタ等に代表されるトナーを媒体に定着させて形成されたりするドットであったりしても良い。
前述した印刷装置では、形成されるドットのサイズの種類が、小ドット、中ドット及び大ドットの3種類であったが、本発明にあってはこのような場合に限らず、サイズの種類が4種類以上であったり、または2種類であったりしても良い。
前述した実施の形態では、エッジ処理として、テキスト画像の輪郭部に形成されるドットのサイズを小さくしたり、また輪郭部に形成されるドットの数を少なくしたりすることを行っていたが、本発明にあってはこのような処理に限らず、輪郭部へのドットの形成量を削減する処理であれば、どのような処理であっても構わない。
前述した実施の形態では、テキスト画像のみをエッジ処理の対象としていたが、本発明にあっては、このような画像に限らず、テキスト画像以外の画像をエッジ処理の対象としても良い。具体的には、例えば、文字の画像を含む画像、例えば、文字などのテキスト画像が組み込まれた写真などの自然画像を含むような画像がエッジ処理の対象となっても良い。この場合、自然画像に含まれるテキスト画像の部分についてのみ、エッジ処理を施すようにすると良い。
前述した実施の形態では、所定の数Nが「3」に設定されていたが、本発明にあってはこのような場合に限らない。すなわち、所定の数Nは、「1」または「2」に設定されてもよく、さらに「4」以上の数値に設定されていても良い。
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、インクの吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
20 搬送ユニット、 21 給紙ローラ、 22 搬送モータ(PFモータ)、
23 搬送ローラ、 24 プラテン、 25 排紙ローラ、
30 キャリッジユニット、 31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、
40 ヘッドユニット、 41 ヘッド、
411Y イエロインクノズル群、 411M マゼンダインクノズル群、
411C シアンインクノズル群、 411K ブラックインクノズル群、
50 センサ、 51 リニア式エンコーダ、 52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、 54 紙幅センサ、
60 コントローラ、 61 インターフェース部、 62 CPU、
63 メモリ、 64 ユニット制御回路、
64A 原駆動信号発生部、 64B 駆動信号整形部、
1100 コンピュータ、 1102 ビデオドライバ、
1104 アプリケーションプログラム、 1110 プリンタドライバ、
1112 解像度変換処理部、 1114 色変換処理部、
1116 ハーフトーン処理部、 1118 ラスタライズ処理部、
1200 表示装置、 1201 ディスプレイ、
1300 入力装置、 1300A キーボード、 1300B マウス、
1400 記録再生装置、 1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
1000 印刷システム、 1110 プリンタドライバ
Claims (16)
- 媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷部を備え、印刷しようとする画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷装置において、
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数を超えるときであっても、前記反対方向に沿って並んで形成されるドットに隣接して平行に並んで形成されるドットの数が所定の数以下の場合には、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記印刷部は、前記ドットとして、サイズの異なる2種類以上のドットが形成可能であり、前記エッジ処理が、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットのサイズをそのサイズよりも小さなサイズに変更する処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
- 前記エッジ処理は、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるべきドットの数を減らす処理であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記印刷しようとする画像が文字の画像を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記印刷しようとする画像がテキスト画像であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 印刷しようとする画像がテキスト画像か否かを判断する判断部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
- 前記印刷部は、印刷しようとする画像のデータに基づき媒体にドットを形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記エッジ処理は、前記画像のデータに対して行われることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
- 印刷しようとする画像のデータに基づき前記画像の輪郭部に形成されるべきドットのデータを抽出する輪郭抽出部を備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の印刷装置。
- 前記所定の数が3以下に設定され、前記輪郭部に形成されるドットを第1番目のドットとして数えて、前記反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が前記所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記印刷部は、媒体に向けてインクを吐出して前記ドットを形成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷部を備え、前記画像としてテキスト画像を印刷するときに、前記テキスト画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷装置において、
前記テキスト画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないとともに、
前記テキスト画像の輪郭部に形成されるドットに相隣接して形成される別の前記輪郭部のドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下の場合でも、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象とせず、
前記印刷部は、前記ドットとして、サイズの異なる2種類以上のドットが形成可能であり、前記エッジ処理が、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットのサイズをそのサイズよりも小さなサイズに変更する処理であり、
前記エッジ処理は、印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるべきドットの数を減らす処理であり、
前記エッジ処理は、印刷しようとする画像のデータに対して行われ、
印刷しようとする画像のデータに基づき前記画像の輪郭部に形成されるべきドットのデータを抽出する輪郭抽出部と、
印刷しようとする画像がテキスト画像か否かを判断する判断部とを備え、
前記所定の数が3以下に設定され、前記所定の数が3以下に設定され、前記輪郭部に形成されるドットを第1番目のドットとして数え始めて、
前記反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が前記所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象とせず、
前記印刷部は、媒体に向けてインクを吐出して前記ドットを形成することを特徴とする印刷装置。 - 媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷装置を制御する印刷制御装置であって、印刷しようとする画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷制御装置において、
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記エッジ処理の対象としないことを特徴とする印刷制御装置。 - 媒体にドットを形成して画像を印刷するときに、前記画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するエッジ処理を実行する印刷方法において、
前記画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットには、前記エッジ処理を実行しないことを特徴とする印刷方法。 - 媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷部を備えた印刷装置において実行されるプログラムであって、前記印刷装置が印刷しようとする画像の輪郭部への前記ドットの形成量を削減するステップを実行するプログラムにおいて、
印刷しようとする画像の輪郭部に形成されるドットから、前記輪郭部の外側の方向とは反対の方向に沿って並んで形成されるドットの数が所定の数以下のときに、前記輪郭部に形成されるドットを前記ステップの対象としないことを特徴とするプログラム。
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