JP2003211649A - 輪郭の滲みを抑制する印刷 - Google Patents

輪郭の滲みを抑制する印刷

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JP2003211649A JP2002013003A JP2002013003A JP2003211649A JP 2003211649 A JP2003211649 A JP 2003211649A JP 2002013003 A JP2002013003 A JP 2002013003A JP 2002013003 A JP2002013003 A JP 2002013003A JP 2003211649 A JP2003211649 A JP 2003211649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの領域の端部における白抜けと滲
みとを抑制することを目的とする。 【解決手段】 本発明では、まず、印刷媒体の各主走査
ライン上の複数の画素におけるドットの記録状態を表す
ドットデータと、複数本の連続した主走査ラインの全体
にわたってドットが全く形成されない空白領域が存在す
るときに空白領域にわたって印刷がスキップされること
を示すスキップデータと、を含む原印刷データが取得さ
れる。つぎに原印刷データに基づいて、ドットデータで
表される画像の輪郭部分においてインク量を削減するよ
うにドットデータを調整する。この調整において、空白
領域に隣接する特定の主走査ラインに関するインク量の
削減を実行する際に、これに隣接する空白領域の端部に
空白の主走査ラインが存在するとみなして特定の主走査
ラインに関するインク量の削減を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクを吐出し
て印刷媒体上に画像を印刷する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをインクヘッドから吐出するインクジェッ
トプリンタが普及し、コンピュータが処理した画像を多
色多階調で印刷するために広く用いられている。
【0003】インクジェットプリンタで文字やイラスト
などの線画を印刷すると、線画の輪郭部分が滲むことが
ある。このような輪郭部の滲みは、線画領域に吐出され
たインクが印刷媒体に吸収しきれずに生じたインク溜ま
りからのインクの流出に起因する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような滲みを抑制
するために線画の輪郭部を形成するドットのインク量を
削減する方法も考えられる。しかし、線画の輪郭部が印
刷画像を表す画像データの領域の端部に存在する場合に
は、その画像データのみに基づいては、端部に属する画
素が輪郭部か否かを判断できない。このため、インク量
を削減すべきか否かを判断することができない領域が生
ずるという問題が生じていた。
【0005】このような場合に、画像データの領域の端
部に属する画素のインク量を一律に削減するようにする
と白抜けを生じる恐れがある。一方、画像データの領域
の終端に属する画素のインク量を削減しないようにする
と、このような領域では滲みを抑制することができな
い。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画像データの領
域の端部における白抜けと滲みとを抑制することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体上にドットを形
成する印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に
供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であっ
て、印刷媒体の各主走査ライン上の複数の画素における
ドットの記録状態を表すドットデータと、複数本の連続
した主走査ラインの全体にわたってドットが全く形成さ
れない空白領域が存在するときに前記空白領域にわたっ
て印刷がスキップされることを示すスキップデータと、
を含む原印刷データを取得する原印刷データ取得部と、
前記原印刷データに基づいて、前記ドットデータで表さ
れる画像の輪郭部分においてインク量を削減するように
ドットデータを調整することによって、調整されたドッ
トデータを含む印刷データを生成するインク量削減部と
を備え、前記インク量削減部は、前記空白領域に隣接す
る特定の主走査ラインに関するインク量の削減を実行す
る際に、前記特定の主走査ラインに隣接する前記空白領
域の端部に空白の主走査ラインが存在するとみなして前
記特定の主走査ラインに関するインク量の削減を実行す
ることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、空白領域に隣接する特定
の主走査ラインに関するインク量の削減を実行する際に
は、特定の主走査ラインに隣接し空白領域の端部に空白
の主走査ラインが存在するとみなして特定の主走査ライ
ンに関するインク量の削減が実行されるので、画像デー
タの領域の端部における白抜けと滲みとを抑制すること
ができる。
【0009】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、前記空白領域側において前記特定の主走査ラ
インに隣接する位置に空白の主走査ラインを表すダミー
データを生成するとともに、前記ダミーデータに応じて
前記端部画素の画素値を前記調整するようにするのが好
ましい。
【0010】このように、空白の主走査ラインを表すダ
ミーデータを生成してインク量の削減処理に利用するよ
うにすれば、本発明を簡易に実装することができる。
【0011】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、互いに隣接するN番目(Nは自然数)の主走
査ラインと(N+1)番目の主走査ライン上の複数の画
素について、前記N番目の主走査ライン上の複数の画素
の画素値に応じて前記(N+1)番目の主走査ライン上
の複数の画素の画素値を調整するとともに、前記(N+
1)番目の主走査ライン上の複数の画素の画素値に応じ
て前記N番目の主走査ライン上の複数の画素の画素値を
調整するようにするのが好ましい。
【0012】こうすれば、2本分のラスタラインを表す
ドットデータだけでインク量の削減処理を行うことがで
きるので、本発明に使用されるメモリの量を抑制するこ
とができる。なお、本明細書では、ラスタラインと主走
査ラインとは同一の意味で用いられている。
【0013】上記印刷制御装置において、前記インク量
削減部は、主走査方向と副走査方向のいずれか一方の方
向に隣接する画素にドットが形成されない場合に、前記
画素が前記輪郭部分である旨を決定するようにするのが
好ましい。
【0014】輪郭部分であるか否かを判断するための参
照対象となる画素を、このように限定すれば、発明の効
果を維持しつつ処理速度を早くすることができる。
【0015】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、たとえば、印刷方法および印刷装置、
印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または
装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、
そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、その
コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化された
データ信号、等の態様で実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.第1実施例: C.第2実施例: D.第3実施例: E.変形例:
【0017】A.装置の構成:図1は、本発明の一実施
例としての印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピ
ュータ88と、印刷部としてのカラープリンタ20と、
を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュー
タ88の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶこと
ができる。
【0018】コンピュータ88では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ94やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、カラープリンタ20に転送する
ための印刷データPDが出力されることになる。アプリ
ケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して
所望の処理を行い、また、ビデオドライバ94を介して
CRT21に画像を表示する。
【0019】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ88のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをカラープリンタ20に供給するため
の印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プ
リンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール
97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュ
ール99と、印刷データ生成モジュール100と、色変
換テーブルLUTと、が備えられている。なお、印刷デ
ータ生成モジュール100はインク量削減部102を備
えている。これらの機能については後述する。
【0020】なお、プリンタドライバ96は、印刷デー
タPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相
当する。プリンタドライバ96の機能を実現するための
プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録された形態で供給される。このような記録媒体とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。
【0021】図2は、カラープリンタ20の概略構成図
である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によ
って印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構
と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプ
ラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走
査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッド
ユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動
してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆
動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモー
タ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32
との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えてい
る。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュー
タ88に接続されている。
【0022】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
【0023】図3は、制御回路40を中心としたカラー
プリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路
40は、CPU41と、プログラマブルROM(PRO
M)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを
記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備え
た算術論理演算回路として構成されている。この制御回
路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース
を専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用
回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動して
インクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモー
タ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆
動回路54とを備えている。I/F専用回路50は、パ
ラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ5
6を介してコンピュータ88から供給される印刷データ
PDを受け取ることができる。カラープリンタ20は、
この印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、R
AM44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバ
ッファメモリとして機能する。
【0024】印刷ヘッドユニット60は、印刷ヘッド2
8を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能
である。なお、印刷ヘッドユニット60は、1つの部品
としてカラープリンタ20に着脱される。すなわち、印
刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷ヘッドユ
ニット60を交換することになる。
【0025】図4は、印刷ヘッド28の下面におけるノ
ズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面に
は、ブラックインクを吐出するためのブラックインクノ
ズル列Kと、濃シアンインクを吐出するための濃シアン
インクノズル列Cと、淡シアンインクを吐出するための
淡シアンインクノズル列LCと、濃マゼンタインクを吐
出するための濃マゼンタインクノズル列Mと、淡マゼン
タインクを吐出するための淡マゼンタインクノズル列L
Mと、イエローインクを吐出するためのイエローインク
ノズル列Yとが形成されている。
【0026】各ノズルには、各ノズルを駆動してインク
滴を吐出させるための駆動素子としてのピエゾ素子(図
示せず)が設けられている。印刷時には、印刷ヘッド2
8が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインク
滴が吐出される。
【0027】以上説明したハードウェア構成を有するカ
ラープリンタ20は、紙送りモータ22により用紙Pを
搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24に
より往復動させ、同時に印刷ヘッド28のピエゾ素子を
駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを
形成して用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
【0028】B.第1実施例:図5は、RGB画像デー
タから印刷データPDを生成するための処理を示すフロ
ーチャートである。この処理は、コンピュータ88にお
いて実行される。ステップS101では、プリンタドラ
イバ96はRGBの画像データを受け取る。この画像デ
ータは、図1に示したアプリケーションプログラム95
から受け渡されるデータであり、画像を構成する各画素
ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値0〜255
の256段階の階調値を有するデータである。
【0029】図6は、本発明の第1実施例において処理
対象となる画像の一例を示す説明図である。この画像
は、ベタの黒枠で囲まれたテキストを表示する第1の印
刷領域Z1と、テキストを表示する第2の印刷領域Z2
と、ベタの黒枠で囲まれた風景写真を表す第3の印刷領
域Z3とを有している。これらの印刷領域Z1、Z2、
Z3の間には、ドットが形成されない空白領域が存在し
ている。本明細書では、空白領域とは空白ラスタライン
の集合をいい、空白ラスタラインとは主走査方向に並ぶ
画素の集合であってドットが全く形成されないものをい
う。なお、空白領域においては、R,G,Bの画素値は
いずれも255であり、ドットは形成されない。
【0030】ステップS102では、解像度変換モジュ
ール97は、入力された画像データの解像度をプリンタ
20における解像度に変換する。画像データが印刷解像
度よりも低い場合には、線形補間により隣接する原画像
データの間に新たなデータを生成することで解像度変換
を行う。逆に画像データが印刷解像度よりも高い場合に
は、一定の割合でデータを間引くことにより解像度変換
を行う。
【0031】ステップS103では、色変換モジュール
98は色変換処理を行う。色変換処理とはR,G,Bの
階調値からなる画像データをプリンタ20で使用する
C,M,Y,K等の各色の階調値を表す多階調データに
変換する処理である。この処理は、R,G,Bのそれぞ
れの組み合わせからなる色をプリンタ20で表現するた
めのC,M,Y,K等の組み合わせを記憶した色変換テ
ーブルLUT(図1)を用いて行われる。
【0032】なお、空白領域においては、R,G,Bの
画素値はいずれも255であるため、C、LC、M、L
M、Y、Kのいずれの画素値も「0」となる。この結
果、前述のように空白領域においてはドットは形成され
ないことになる。
【0033】ステップS104では、ハーフトーンモジ
ュール99は、こうして色変換された画像データに対し
てハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理とは、多
階調データの階調値(本実施例では256階調)をプリ
ンタ20が各画素ごとに表現可能な階調値に減色する処
理をいう。なお、プリンタ20は、「ドットの形成な
し」「小ドットの形成」「大ドットの形成」の3階調の
表現が可能である。これらの階調は2ビットの画素値で
表現される。具体的には、「ドットの形成なし」は画素
値「00」で表され、また、「小ドットの形成」と「大
ドットの形成」は、それぞれ画素値「01」と「11」
とで表される。なお、本明細書では、このようにして生
成された画素値を表すデータの集合をドットデータと呼
ぶ。
【0034】ステップS105では、印刷データ生成モ
ジュール100はドットデータ削減処理を行う。ドット
データ削減処理とは、空白領域の画素データをスキップ
データに置き換える処理をいう。スキップデータとは、
空白領域におけるC、LC、M、LM、Y、Kの各色の
画素値の集合であるドットデータを、空白領域の副走査
方向の幅を表すデータに変換する処理をいう。なお、本
実施例では、印刷データ生成モジュール100が特許請
求の範囲における「原印刷データ取得部」に相当する。
【0035】たとえば、図6に示す第1の印刷領域Z1
の下側には空白領域が存在する。本実施例では、この空
白領域は1000本の空白ラスタラインを含んでおり、
各空白ラスタラインは、各色について「00」の画素値
を有する1万個の画素の集合であると仮定されている。
この結果、各空白ラスタラインは120キロビット(=
6色×2ビット×10000)のドットデータで、空白
領域は120メガビット(=120キロビット×100
0)のドットデータで表されていることになる。ドット
データ削減処理では、この120Mビットのデータを、
副走査方向の幅を表す情報として空白ラスタラインの数
(上記の例では1000本)を表す数十ビットのデータ
に置き換える処理である。
【0036】ドットデータ削減処理を行うのは画像処理
速度やデータ転送速度を向上させるためである。具体的
には、ドットデータ削減処理を行うと空白領域における
ドットを形成しない旨のデータを処理する必要がなくな
る。一方、空白領域は、スキップデータによって表され
ているので、スキップデータに応じて副走査送り量やド
ットの形成を担当するノズルや主走査を変更することに
より副走査送りデータやラスタデータを生成することが
できる。たとえば空白領域が印刷ヘッド28の幅よりも
小さい場合にはドットの形成を担当するノズル等の変更
や副走査送り量の調整が行われ、空白領域が印刷ヘッド
28の幅よりも大きい場合には主走査を行うことなく印
刷媒体Pの副走査送りを行うことも可能である。
【0037】ただし、ドットデータ削減処理が行われる
と、第1の印刷領域Z1はベタの黒枠で囲まれた領域で
あるため、画像データの領域の端部に線画領域の輪郭部
が一致することになる。このように、画像データの領域
の端部に線画領域の輪郭部が一致すると、後述するよう
に、その領域外の画像データが得られないので輪郭部で
あることが認識できない。この結果、この領域について
インク量の削減処理を適切に行うことができないという
問題が生ずる。なお、削減されたドットデータは、特許
請求の範囲における「原印刷データ」に相当する。
【0038】図7は、本発明の第1実施例における印刷
データの構造を示す説明図である。この図は、図6に示
す画像データに対してステップS101〜S106まで
の処理を行って生成されるデータの構造を表している。
たとえば、図6に示される第1の印刷領域Z1は、図7
(a)に示されるデータ領域DZ1に対応している。図
6に示される第1の印刷領域Z1と第2の印刷領域Z2
の間の空白領域は、図7(a)に示されるスキップデー
タS1に対応している。このようにして、図7(b)に
示されるように削減されたドットデータが生成される。
【0039】ステップS106では、印刷データ生成モ
ジュール100が備えるインク量削減部102は、ダミ
ーデータ付加処理を行う。ダミーデータ付加処理とは、
印刷領域に対して副走査方向に隣接する位置に空白ラス
タラインを表すドットデータをダミーデータとして付加
する処理をいう。
【0040】具体的には、図7(a)に示されるよう
に、データ領域DZ1に対しては、画素幅が1つのダミ
ーデータDS、DEが付加されている。ダミーデータD
Eは、データ領域DZ1と空白領域の境界部に付加され
ている。ダミーデータDSは、データ領域DZ1と印刷
可能領域の境界部に付加されている。この境界部に付加
されているのは、印刷可能領域の外部では、ドットが形
成されないことが予め分かっているからである。
【0041】ステップS107では、インク量削減部1
02はインク量削減処理を行う。インク量削減処理と
は、線画の輪郭部を形成するドットのインク量を削減す
る処理をいい、本実施例では、ドットのサイズが大ドッ
トから小ドットへ変更される。
【0042】図8は、インク量削減処理の方法を示す説
明図である。図8(a)は、インク量削減処理に用いら
れるフィルタを示している。図8(b)は、インク量削
減処理が行われる前の削減されたドットデータを示して
いる。図8(c)は、インク量削減処理が行われた後の
削減されたドットデータを示している。なお、図8
(a)に示されるフィルタは、処理対象となる着目画素
の主走査方向と副走査方向のいずれか一方に隣接する参
照画素にドットが形成されない画素が存在する場合に
は、ドットサイズを小さくするような処理を行う。な
お、参照画素は、特許請求の範囲における隣接画素に相
当する。
【0043】インク量削減処理は以下のようにして行わ
れる。たとえば図8(b)のB列2行目のドットは、図
面上の上側と左側の画素にドットが形成されないので、
図8(c)に示されるようにドットサイズが大ドットか
ら小ドットに変更されている。
【0044】図9は、ダミーデータを用いたインク量削
減処理の方法を示す説明図である。図9(a)は、ダミ
ーデータなしインク量削減処理が行われる場合を示す説
明図である。図9(b)および図9(c)は、ダミーデ
ータを用いてインク量削減処理が行われる様子を示す説
明図である。
【0045】図9(a)に示されるように、第1行の画
素群は上側に隣接する画素を参照することができず、ま
た、第6行の画素群は下側に隣接する画素を参照するこ
とができない。このため、いずれのも図8(a)に示さ
れるフィルタでは処理することができない。前述のよう
に、画像データの領域の端部に線画領域の輪郭部が一致
するために、その領域外の画像データが得られないから
である。
【0046】本実施例では、画像データにダミーデータ
を付加することによりこの問題を解決している。具体的
には、図9(b)においては、第1行の画素群の上側に
空白ラスタラインを表すダミーデータDSが、第6行の
画素群の下側には空白ラスタラインを表すダミーデータ
DEが、それぞれ付加されているので、図8(a)に示
されるフィルタで処理することができる。なお、本明細
書では、第1行と第6行の画素群のように空白領域に隣
接する主走査ラインは、特許請求の範囲における特定の
主走査ラインに相当する。
【0047】このように、空白ラスタラインを表すダミ
ーデータを付加できるのは、スキップデータに変換され
て削除されるデータ群は、常に空白ラスタラインの集合
だからである。なお、ダミーデータは、図9(c)に示
されるように、インク量削減処理の後に削除される。
【0048】このように、第1実施例では、空白領域に
隣接する特定の主走査ラインに関するインク量の削減を
実行する際には、特定の主走査ラインに隣接し空白領域
の端部に空白の主走査ラインを表すダミーデータを生成
するとともに、このダミーデータを利用して特定の主走
査ラインに関するインク量の削減が実行されるので、画
像データの領域の端部における白抜けと滲みとを抑制す
ることができる。
【0049】C.第2実施例:図10は、本発明の第2
実施例におけるインク量削減処理の方法を示す説明図で
ある。本実施例は、インク量の削減処理にダミーデータ
を使用しない点で第1実施例と異なる。この処理は、図
10に示すように、まず、特定の主走査ラインに含まれ
ない画素について第1実施例と同様の第1のインク量削
減処理を行う。つづいて特定の主走査ラインに含まれる
画素に形成される大ドットを一律に小ドットに変更する
ことにより第2のインク量削減処理が行われる。
【0050】図11は、本発明の第2実施例におけるイ
ンク量削減処理におけるデータ処理の内容を示す説明図
である。図11は、図10に示されるドットを画素値で
表したものである。本実施例では、前述のように、「ド
ットの形成なし」は画素値「00」で表され、また、
「小ドットの形成」と「大ドットの形成」は、それぞれ
画素値「01」と「11」とで表されている。
【0051】第1のインク量削減処理は、第1実施例で
用いたフィルタを同様に用いて、主走査方向と副走査方
向の少なくとも一方に隣接する画素の画素値が「00」
の場合には、画素値の第2ビットを「0」に置き換える
ことにより行われる。第2ビットを「0」に置き換える
のは、「大ドットの形成」から「小ドットの形成」に置
き換えてインク量を削減するためであり、第1ビットを
「0」に置き換えないのは、画素値を「00」として
「ドットの形成なし」とすると白抜けの原因となるから
である。第2のインク量削減処理は、特定の主走査ライ
ンに含まれる画素の画素値の第2ビットを一律に「0」
に置き換えることにより行われる。
【0052】このように、特定の主走査ラインに隣接す
る空白領域の端部に空白の主走査ラインが存在するとみ
なして、特定の主走査ラインに関するインク量を一律に
削減するようにしてもよい。
【0053】D.第3実施例:図12は、本発明の第3
実施例におけるインク量削減処理の方法を示す説明図で
ある。本実施例は、インク量の削減処理に使用するフィ
ルタが前述の実施例と異なる。すなわち、前述の実施例
では、処理対象となる画素に対して主走査方向の双方と
副走査方向の双方とに隣接する画素を参照して処理する
1つのフィルタが使用される。一方、本実施例では、副
走査方向の下側に隣接する画素を参照して処理する図1
2(a)に示されるフィルタと、副走査方向の上側と主
走査方向の双方とに隣接する画素を参照して処理する図
12(b)に示されるフィルタの2つのフィルタを用い
て処理される。
【0054】本実施例の処理においても、図12(c)
および図12(d)に示されるような、前述の実施例と
同様の処理が可能である。ただし、本実施例は、コンピ
ュータ88のメモリ(図示せず)の使用量が少ない点で
前述の実施例と異なる。すなわち、前述の実施例で使用
されるフィルタで処理される際には3本のラスタライン
を表すドットデータがメモリにロードされるが、本実施
例で使用されるフィルタで処理される際には2本のラス
タラインを表すドットデータがメモリにロードされる。
この結果、たとえば各ラスタラインが120キロビット
のドットデータとして表されている場合には、前述の実
施例では、メモリ内で360キロビットの領域がインク
量削減処理のために使用されるが、本実施例では、24
0キロビットの領域で足りる。
【0055】図13は、本発明の第3実施例におけるイ
ンク量削減処理の方法を示す説明図である。この例で
は、以下に示すようにしてインク量の削減処理が行われ
る。
【0056】(1)図13(a)は、第1行目のラスタ
ラインが、図12(a)に示されるフィルタにより処理
される様子を示している。図から分かるように、参照画
素であるダミーデータDSの画素値はドットが形成され
ないことを表しているので、第1行目のラスタラインの
インク量が削減されている。
【0057】(2)図13(b)は、第1行目のラスタ
ラインが、図12(b)に示されるフィルタにより処理
される様子を示している。第1行目のラスタラインはイ
ンク量がすでに削減されているので、インク量の削減は
行われない。
【0058】(3)図13(c)は、第2行目のラスタ
ラインが、図12(a)に示されるフィルタにより処理
される様子を示している。図から分かるように、第2行
目のラスタラインは、左右両端の画素のインク量が削減
されている。これらの画素のインク量が削減されている
のは、これらの画素の主走査方向に隣接する画素にドッ
トが形成されないからである。
【0059】このような処理を繰り返すことにより、各
ラスタラインに対してインク量の削減処理を行うことが
可能である。このように、2本のラスタラインを表すド
ットデータだけをメモリにロードすることによりインク
量削減処理が実現されている。
【0060】図14および図15は、本発明の第3実施
例におけるインク量削減処理におけるデータ処理の内容
を示す説明図である。本実施例におけるデータ処理は以
下のようにして行われる。ステップS201では、ダミ
ーデータDSがハードディスクからメモリにロードされ
る。このデータは、第1行目のドットデータをフィルタ
処理するために参照用に使用される。ステップS202
では、第1行目のドットデータがコンピュータ88のハ
ードディスク(図示せず)からメモリにロードされる。
図15(a)の左側の図は、ダミーデータDSと第1行
目のドットデータとがメモリにロードされた様子を示し
ている。
【0061】ステップS203では、図15(a)に示
されるように、第1行目のドットデータが、着目画素に
対して上側に隣接するダミーデータDSの画素と、主走
査方向に隣接する第1行目のドットデータの画素とを参
照画素として処理される。この処理は、図12(a)に
示されるフィルタを用いて行われる。フィルタ処理は、
参照画素の第1ビットに応じて処理対象である着目画素
の第2ビットを置き換えることにより行われる。この例
では、参照画素であるダミーデータDSのすべての画素
の画素値の第1ビットが「0」なので、第1行目の画素
値の第2ビットが「1」から「0」に置き換えられてい
る。
【0062】ステップS204では、第2行目のドット
データがハードディスクからメモリにロードされる。新
たにロードされる領域は、ダミーデータDSが書き込ま
れていた領域である。新たにロードされた第2行目のド
ットデータは、図15(b)に示されるように、第1行
目のドットデータのフィルタ処理に使用される(ステッ
プS205)。
【0063】ステップS206では、図15(c)に示
されるように、新たにロードされた第2行目のドットデ
ータが、第1行目のドットデータと第2行目のドットデ
ータとに含まれる画素を参照画素として同様にフィルタ
処理される。ステップS207では、フィルタ処理され
るとともに参照画素として使用済みの第1行目のドット
データがハードディスクに書き込まれる。書き込まれる
領域は、ダミーデータDSが書き込まれていた領域であ
る。
【0064】ステップS208では、ステップS202
〜ステップS207までの工程が繰り返される。この繰
り返しは、ダミーデータDEがロードされて、これを参
照画素としたフィルタ処理が行われるまで行われる(ス
テップS209)。
【0065】このように、第3実施例では、ラスタライ
ン2本分のデータが格納できるメモリ領域だけでインク
量削減処理を行うことができる。このためメモリの使用
量を減らすことができるという利点がある。
【0066】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0067】E−1.上記各実施例では、ドットデータ
の削減処理が行われているが、このような処理を行わな
い場合にも本発明は適用可能である。たとえば、第1の
印刷領域Z1の上端が印刷可能領域の端部と一致するよ
うな場合にも、ダミーデータを付加する方法や端部のド
ットデータについて一律にドットサイズを小さくする方
法によって、画像データ領域の端部で生ずる滲みや白抜
けを抑制することができる。この場合には、印刷可能領
域外の領域に空白の主走査ラインが存在するとみなして
インク量の削減処理が行われる。
【0068】また、上記各実施例では、ドットデータの
削減処理は、ハーフトーン処理の後に行われているが、
印刷データの生成前に行われていれば良く、たとえばハ
ーフトーン処理の前(色変換処理の直後)に行うように
しても良い。なお、ハーフトーン処理の前にドットデー
タの削減処理を行うようにすれば、ハーフトーン処理の
対象となるデータ量を削減することができるという利点
がある。
【0069】E−2.上記各実施例では、輪郭部におけ
るすべての大ドットを一律に小ドットで置き換えること
によりインク量を削減しているが、印刷モードに応じて
インク量の削減方法を変えるようにしても良い。たとえ
ば、オーバーラップ印刷を行う場合にはインクの滲みが
生じにくいので、大ドットを2個に1個の割合で規則的
に小ドットで置き換えるようにしても良い。一般に、本
発明のインク量削減部は、特定の主走査ラインに属する
端部画素の画素値をインク量を削減するように調整する
ものであれば良い。なお、インク量の削減処理には、ド
ットのサイズを小さくする方法だけでなくドットを間引
く方法も含まれる。
【0070】E−3.上記各実施例では、印刷データの
生成処理はコンピュータ88で行われているが、コンピ
ュータ88が原印刷データを生成するとともにプリンタ
20に送信し、原印刷データからプリンタ20が印刷デ
ータを生成するようにしても良い。この場合には、原印
刷データ取得部は、プリンタ20が有することになる。
【0071】E−4.この発明は、ドラムプリンタにも
適用できる。尚、ドラムプリンタでは、ドラム回転方向
が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向とな
る。また、この発明は、インクジェットプリンタのみで
なく、一般に、複数のノズル列を有する印刷ヘッドを用
いて印刷媒体の表面に記録を行うインクドット記録装置
に適用することができる。
【0072】E−5.上記実施例において、ハードウェ
アによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに
置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによ
って実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換
えるようにしてもよい。例えば、図1に示したプリンタ
ドライバ96の機能の一部または全部を、プリンタ20
内の制御回路40が実行するようにすることもできる。
この場合には、印刷データを作成する印刷制御装置とし
てのコンピュータ88の機能の一部または全部が、プリ
ンタ20の制御回路40によって実現される。
【0073】本発明の機能の一部または全部がソフトウ
ェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピ
ュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に格納された形で提供することができる。この発
明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携
帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコ
ンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコ
ンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図2】プリンタの構成を示す説明図。
【図3】カラープリンタ20における制御回路40の構
成を示すブロック図。
【図4】印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示
す説明図。
【図5】RGBの画像データから印刷データPDを生成
するための処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の第1実施例において処理対象となる画
像の一例を示す説明図。
【図7】本発明の第1実施例における印刷データの構造
を示す説明図。
【図8】インク量削減処理の方法を示す説明図。
【図9】ダミーデータを用いたインク量削減処理の方法
を示す説明図。
【図10】本発明の第2実施例におけるインク量削減処
理の方法を示す説明図。
【図11】本発明の第2実施例におけるインク量削減処
理におけるデータ処理の内容を示す説明図。
【図12】本発明の第3実施例におけるインク量削減処
理の方法を示す説明図。
【図13】本発明の第3実施例におけるインク量削減処
理の方法を示す説明図。
【図14】本発明の第3実施例におけるインク量削減処
理におけるデータ処理の内容を示す説明図。
【図15】本発明の第3実施例におけるインク量削減処
理におけるデータ処理の内容を示す説明図。
【符号の説明】
20…カラープリンタ 21…CRT 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置センサ 40…制御回路 41…CPU 44…RAM 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 88…コンピュータ 94…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…印刷データ生成モジュール 102…インク量削減部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 EB58 EC70 EC78 EC79 ED05 EE02 2C057 AF27 AF39 CA01 CA05 2C062 AA24 2C262 AA02 AA18 AA24 AB07 BB10 DA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御装置であって、 印刷媒体の各主走査ライン上の複数の画素におけるドッ
    トの記録状態を表すドットデータと、複数本の連続した
    主走査ラインの全体にわたってドットが全く形成されな
    い空白領域が存在するときに前記空白領域にわたって印
    刷がスキップされることを示すスキップデータと、を含
    む原印刷データを取得する原印刷データ取得部と、 前記原印刷データに基づいて、前記ドットデータで表さ
    れる画像の輪郭部分においてインク量を削減するように
    ドットデータを調整することによって、調整されたドッ
    トデータを含む印刷データを生成するインク量削減部
    と、を備え、 前記インク量削減部は、前記空白領域に隣接する特定の
    主走査ラインに関するインク量の削減を実行する際に、
    前記特定の主走査ラインに隣接する前記空白領域の端部
    に空白の主走査ラインが存在するとみなして前記特定の
    主走査ラインに関するインク量の削減を実行することを
    特徴とする、印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、前記空白領域側において前記特
    定の主走査ラインに隣接する位置に空白の主走査ライン
    を表すダミーデータを生成するとともに、前記ダミーデ
    ータに応じて前記端部画素の画素値を前記調整する、印
    刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷制御装置
    であって、 前記インク量削減部は、互いに隣接するN番目(Nは自
    然数)の主走査ラインと(N+1)番目の主走査ライン
    上の複数の画素について、前記N番目の主走査ライン上
    の複数の画素の画素値に応じて前記(N+1)番目の主
    走査ライン上の複数の画素の画素値を調整するととも
    に、前記(N+1)番目の主走査ライン上の複数の画素
    の画素値に応じて前記N番目の主走査ライン上の複数の
    画素の画素値を調整する、印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記インク量削減部は、主走査方向と副走査方向のいず
    れか一方の方向に隣接する画素にドットが形成されない
    場合に、前記画素が前記輪郭部分である旨を決定する、
    印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行う印刷装
    置であって、 前記印刷部と、 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷制御装置と、 を備える印刷装置。
  6. 【請求項6】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    制御方法であって、(a)印刷媒体の各主走査ライン上
    の複数の画素におけるドットの記録状態を表すドットデ
    ータと、複数本の連続した主走査ラインの全体にわたっ
    てドットが全く形成されない空白領域が存在するときに
    前記空白領域にわたって印刷がスキップされることを示
    すスキップデータと、を含む原印刷データを取得する工
    程と、(b)前記原印刷データに基づいて、前記ドット
    データで表される画像の輪郭部分においてインク量を削
    減するようにドットデータを調整することによって、調
    整されたドットデータを含む印刷データを生成する工程
    と、を備え、 前記工程(b)は、前記空白領域に隣接する特定の主走
    査ラインに関するインク量の削減を実行する際に、前記
    特定の主走査ラインに隣接する前記空白領域の端部に空
    白の主走査ラインが存在するとみなして前記特定の主走
    査ラインに関するインク量の削減を実行する工程を含む
    ことを特徴とする、印刷制御方法。
  7. 【請求項7】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷
    方法であって、(a)印刷媒体の各主走査ライン上の複
    数の画素におけるドットの記録状態を表すドットデータ
    と、複数本の連続した主走査ラインの全体にわたってド
    ットが全く形成されない空白領域が存在するときに前記
    空白領域にわたって印刷がスキップされることを示すス
    キップデータと、を含む原印刷データを取得する工程
    と、(b)前記原印刷データに基づいて、前記ドットデ
    ータで表される画像の輪郭部分においてインク量を削減
    するようにドットデータを調整することによって、調整
    されたドットデータを含む印刷データを生成する工程
    と、(c)前記調整されたドットデータに応じて、前記
    印刷媒体上にドットを形成する工程と、を備え、 前記工程(b)は、前記空白領域に隣接する特定の主走
    査ラインに関するインク量の削減を実行する際に、前記
    特定の主走査ラインに隣接する前記空白領域の端部に空
    白の主走査ラインが存在するとみなして前記特定の主走
    査ラインに関するインク量の削減を実行する工程を含む
    ことを特徴とする、印刷方法。
  8. 【請求項8】 印刷ヘッドの主走査を行いつつ印刷媒体
    上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行うため
    に、前記印刷部に供給すべき印刷データをコンピュータ
    に生成させるためのコンピュータプログラムであって、 前記コンピュータプログラムは、 印刷媒体の各主走査ライン上の複数の画素におけるドッ
    トの記録状態を表すドットデータと、複数本の連続した
    主走査ラインの全体にわたってドットが全く形成されな
    い空白領域が存在するときに前記空白領域にわたって印
    刷がスキップされることを示すスキップデータと、を含
    む原印刷データを取得する機能と、 前記原印刷データに基づいて、前記ドットデータで表さ
    れる画像の輪郭部分においてインク量を削減するように
    ドットデータを調整することによって、調整されたドッ
    トデータを含む印刷データを生成する機能と、を前記コ
    ンピュータに実現させるプログラムを含み、 前記調整されたドットデータを含む印刷データを生成す
    る機能は、前記空白領域に隣接する特定の主走査ライン
    に関するインク量の削減を実行する際に、前記特定の主
    走査ラインに隣接する前記空白領域の端部に空白の主走
    査ラインが存在するとみなして前記特定の主走査ライン
    に関するインク量の削減を実行する機能を含むことを特
    徴とする、コンピュータプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のコンピュータプログラム
    を記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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