JP7041520B2 - インクジェット記録装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

インクジェット記録装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像の輪郭部を画像処理するインクジェット記録装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
低解像度データを画像処理する際に発生するジャギー領域に対して、高解像度化と共にスムージング処理を行う技術が知られている。スムージング処理としては、元のデータを例えば2×2に高解像度化(拡大)する際に、入力画像データの2値化後のデータに対して、パターン照合しながら特定の高解像パターンに置換する方法が知られている。
特開2000-125134号公報
高解像度化後の単位画素のインクの吐出量を周囲の画素と同等にすると、輪郭部の高解像度化後の画素が必要以上に滲み、文字太り等の品位低下を発生させる場合がある。
本発明の目的は、このような従来の問題点を解決することにある。上記の点に鑑み、本発明は、輪郭部についての画像処理による画質の低下を防ぐインクジェット記録装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、画像データに基づき記録媒体上にインク滴を吐出することにより画像の記録を行う記録手段と、インク滴が吐出される記録画素を追加することにより、前記画像におけるオブジェクトの輪郭部について画像処理を行う画像処理手段と、前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段と、前記解像度変換手段により変換された画像データの画素ごとに濃度階調値を設定する設定手段と、を備え、前記記録手段によりインク滴が吐出されることにより前記記録画素において形成される記録ドットは、当該画像処理の前の前記輪郭部の画素において形成される記録ドットよりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、輪郭部についての画像処理による画質の低下を防ぐことができる。
画像形成装置の記録部の構成を示す概略図である。 図11のシステムをプリンタで実現するためのブロック構成を示す図である。 文字オブジェクトのイメージを示す図である。 2値化データと、濃度階調が変換されたデータを示す図である。 記録ドットの拡大イメージを示す図である。 各ライン型記録ヘッドのノズル列を吐出方向側から見た簡略図である。 ノズル列に対するデータの分配を説明するための図である。 ノズル列に対するデータの分配を説明するための図である。 スムージング処理を示すフローチャートである。 データ変換テーブルを示す図である。 システム構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本実施形態における画像形成装置100内の記録部周辺の構成を示す概略図である。本実施形態においては、シート等の記録媒体に画像を形成する画像形成装置としてプリンタを説明する。また、プリンタとして、インクジェット記録方式のフルライン記録ヘッドを用いたプリンタを説明する。例えば、本実施形態におけるプリンタは、ロール状に巻かれた連続シートを用いた、プリントラボ等での大量枚数のプリントに用いられる高速フルラインプリンタである。以下、画像形成装置100をプリンタ100として説明する。
プリンタ100は、用紙供給部101、記録部120、排出部102の各ユニットを備える。用紙供給部101は、ロール状に巻かれた連続シートを収納して供給するユニットである。記録部120は、搬送される連続シートに対して記録ヘッド105、106、107、108によりインク滴を吐出することで、連続シート上に画像を形成するユニットである。記録部120は、連続シートを搬送する複数の搬送ローラ103、104を備える。搬送ローラ103、104は、印刷制御部110によりモータを介して制御される。記録ヘッド105、106、107、108は、プリンタ100で使用可能なシートの最大記録幅をカバーする範囲でインクジェット記録方式のノズル列が形成されたライン型記録ヘッドである。
図1に示すように、複数の記録ヘッド105、106、107、108がシートの搬送方向(図1中のX方向)に沿って平行に並べて構成されている。本実施形態では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色に対応した4つの記録ヘッド105、106、107、108を有する。なお、色数及び記録ヘッドの数は、4つに限定されるものではなく、例えば特色に対応した記録ヘッドが更に構成されていても良い。また、例えば、各記録ヘッドは、シートの搬送方向に直交する複数のノズル列を有するチップを千鳥状に複数並べて長尺化するように構成されたものであっても良い。インクジェット記録方式として、例えば、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等が用いられる。各色のインクは、不図示のインクタンクからそれぞれインクチューブを介して記録ヘッド105、106、107、108に供給される。
排出部102は、カッター109でカットされたシートを搬送して、必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に、不図示の異なる排出トレイに振り分けて排出するユニットである。印刷制御部110は、プリンタ100全体を統括的に制御するユニットである。以下、連続シートとカッター109でカットされたシートを総称して単に「シート」と呼ぶ。
図11は、本実施形態の動作の実現のためのシステムの構成を説明するためのブロック図である。PCなどのホスト装置から入力された画像データに対して、DFE(デジタルフロントエンド)1101において面付などのデータ変換処理が行われる。印刷用に変換されたデータは、高速通信インタフェース(I/F)1102に保持され、画像処理ユニット1103により、インクジェット記録装置であるプリンタ100の特性に応じた処理が施される。ここで、プリンタ100の特性とは、例えば使用インク数である。印刷制御ユニット1104は、画像処理ユニット1103による処理済みデータを、記録ヘッドの特性に応じた記録ヘッド用データへ変換する。ここで、記録ヘッドの特性とは、例えば吐出量や使用ノズルである。
記録ヘッド制御ユニット1105は、紙搬送制御ユニット1106、信頼性制御ユニット1107、吐出制御ユニット1108それぞれからのトリガとタイミング信号に応じて記録ヘッド用データを生成し、記録ヘッドのノズルを駆動してインク滴を吐出させる。
紙搬送制御ユニット1106は、シートの搬送を制御する。紙搬送制御ユニット1106は、例えば、搬送路上に設けられたシート有無センサやレジセンサからの検知信号に基づいてシート間距離を制御する。信頼性制御ユニット1107は、シートに印刷された画像の品質を検査する。信頼性制御ユニット1107は、例えば、印刷済みのシート上の画像を搬送路上に構成されたスキャナにより光学的に読み取り、その読取データを画像データと比較する。信頼性制御ユニット1107は、その比較結果に基づいて、プリンタ100の成果物として十分であるか否かを判定し、当該印刷済みのシートの破棄や、再印刷処理を行う。吐出制御ユニット1108は、例えば、光沢度を調節可能な反応液を、各インク色のインク滴よりも先に記録媒体に吐出するなど、吐出に関わる制御を行う。
図2は、図11に示すシステムをプリンタ100で実現するための構成を示す図である。プリンタ100本体の受信バッファ204は、ホストPC201から受信I/F202を介してCPU216で画像処理された入力画像データを受信する。本実施形態では、入力画像データは、量子化されたインク色毎の画像データであるとする。CPU216は、例えば、ROM205に記憶されたプログラムをRAM206に読み出して実行することにより図2に示す各ブロックを統括的に制御し、プリンタ100の動作を実現する。
スムージングデータ生成部207は、受信バッファ204から量子化された入力画像データを読み出してスムージングを行うために、より高い解像度とするよう解像度変換する。スムージングデータ生成部207は、2値化処理部211と、スムージング解像度変換部212と、スムージング量子化部213を含む。2値化処理部211は、例えば入力解像度600dpiの入力画像データから、入力画像データにおける量子化値と、閾値メモリ208に格納されている閾値とを用いて、入力画像データから2値化データを生成する。生成された2値化データは、例えば、閾値以上の濃度を示す領域「1」と、閾値未満の濃度を示す領域「0」とで構成される。
続いて、スムージング解像度変換部212は、高解像度化を行うとともに、スムージングを行うため所定の形状に合致する画素領域を特定する(パターンマッチング)。スムージング処理は、文字等のオブジェクトの輪郭部(エッジ部)を平滑化するために、インク滴が吐出される記録画素を輪郭部周辺に追加することにより行われる。例えば、オブジェクトの輪郭部において、所定のL字型に画素が配列された画素領域が特定されれば、所定のパターンに従って、その画素領域内の画素の画素値が制御される。所定の形状パターンは、パターンメモリ209に記憶されている。
スムージング解像度変換部212は、例えば、入力画像データの1画素を2×2画素の所定の形状パターンに変換することで、600dpiの入力画像データを1200dpiの高解像度2値化データに変換するとともに、スムージングのための画素を追加する。なお、高解像度化は、2×2画素に限られず、スムージング処理の効果を適切に得られるのであれば、任意にM×N画素(M、Nは2以上の整数)に高解像化されても良い。
合成処理部215は、受信バッファ204の画像データを変倍部214で単純拡大された高解像度データと、スムージング解像度変換部212で変換された高解像度2値化データとを合成する。上記の例でいえば、受信バッファ204の入力画像データを変倍部214で2×2倍に単純拡大された1200dpiの高解像度データと、スムージング解像度変換部207で変換された1200dpiの高解像度2値化データとを合成する。変倍部214で単純拡大された高解像度データは、2値化処理部211~スムージング量子化部213を経ずに、入力画像データの1画素を2×2画素に変換することで高解像度化されている。その際、2×2画素には、入力画像データの量子化値が複製されて引き継がれている。
スムージング量子化部213は、合成処理部215による合成の際に、量子化値保持メモリ210に記憶された値で、2値のうちの「1」の画素領域の濃度階調値を規定する。量子化保持メモリ210には、当該値がテーブル形成で記憶されており、そのテーブルについては後述する。
合成処理部215及びスムージング量子化部213により処理されたデータは、記録バッファ216に保持される。記録ヘッドコントローラ220は、展開テーブル217を参照し、記録バッファ216に保持されているデータを記録ヘッド221の各ノズルに分配し、各ノズルの吐出/非吐出を決定する。そして、記録ヘッドコントローラ220は、記録ヘッド221へ、各ノズルの吐出/非吐出が指定されたノズル駆動信号を送信する。記録ヘッド221は、図1の記録ヘッド105、106、107、108に対応する。
吐出タイミング生成部219は、シートと記録ヘッド221の間での相対移動を検知するエンコーダ218からの検知信号に基づいて吐出タイミング信号を生成する。記録ヘッドコントローラ220は、吐出タイミング生成部219により生成されたタイミング信号に従って記録ヘッド221からインク滴を吐出させる。
図11で説明したシステムは、プリンタ100では図2の構成により実現されており、図11のDFE1101は、図2のホストPC201に対応する。図11の高速通信I/F1102は、図2の受信I/F202に対応する。図11の画像処理ユニット1103は、図2のCPU216、受信バッファ204、スムージングデータ生成部207、変倍部214、合成処理部215、ROM205、RAM206に対応する。図11の印刷制御ユニット1104は、図2の記録バッファ216、展開テーブル217、記録ヘッドコントローラ220に対応する。また、図11の記録ヘッド制御ユニット1105は、図2のエンコーダ218、吐出タイミング生成部219、記録ヘッド221、記録ヘッドコントローラ220に対応する。つまり、記録ヘッドコントローラ220は、印刷制御ユニット1104と記録ヘッド制御ユニット1105それぞれに対応する処理ブロックを含む。
図11の紙搬送制御ユニット1106、信頼性制御ユニット1107、吐出制御ユニット1108、スキャナ制御ユニット1109は図2では図示されていないが、例えばコントローラ200の内のブロックとして構成される。
図3は、本実施形態においてスムージング処理の対象となる文字オブジェクトのイメージの一例を示す図である。図中の白抜き格子で示した画素領域を一例として、図4を参照しながら本実施形態のスムージング処理の動作を説明する。
図4(a)は、図3の文字オブジェクトの一部を拡大した、画素毎の量子化値(量子化レベル)の一例を示す図である。図4(a)は、例えば600dpiの入力画像データであり、格子は42マイクロメートル四方のピッチとなる。図4(b)は、2値化処理部211により、閾値メモリ208に記憶された閾値により2値化処理した2値化データを示す。ここで、閾値は例えば濃度階調値「8」であり、図4(a)の各画素の濃度階調値と比較することにより、濃度階調値「12」の画素が「1」、濃度階調値「l0」の画素が「0」と2値化される。
図4(c)は、スムージング解像度変換部212により2×2倍に解像度変換された高解像度2値化データを示す。スムージング解像度変換部212は、例えば600dpiの2値化データの処理対象画素を含む画素領域について、パターンメモリ209に記憶された2×2画素の所定の形状(例えばL字型)とパターンマッチング(照合)する。そして、合致する場合、スムージング解像度変換部212は、1200dpiへの高解像度化とともに、パターンメモリ209に記憶された所定パターン、例えば画素406のような「0」及び「1」のパターンに置き換えることにより、スムージングを行うための記録画素の追加を行う。
図4(d)は、スムージング量子化部213により、パターンマッチングで新たに記録画素が追加(即ち、「0」→「1」へ変更された)された高解像化2値化データに対して、濃度階調値が書き込まれたスムージングデータを示す。本実施形態では、スムージングによって新たに追加された記録画素401、402、403には、元の濃度階調値「12」ではなく、濃度階調値「4」が書き込まれる。新たに追加された画素以外の画素については、元の濃度階調値「12」が書き込まれる。
図4(e)は、変倍部214により単純拡大された高解像度データを示す。図4(e)に示すように、オブジェクトに該当する画素には元の濃度階調値「12」が引き継がれている。
図5は、本実施形態におけるシート上に形成される記録ドットの拡大イメージを示す図である。図5(a)は、本実施形態の動作によりスムージング対象の記録画素に形成された記録ドットを示し、図5(b)は、従来のスムージング処理によりスムージング対象の画素に形成された記録ドットを示す。図5(b)では、近隣の記録ドットにおけるインク滴の吐出数と同数のインク滴が吐出される一方、図5(a)では、近隣の記録ドットにおけるインク滴の吐出数よりも少ない(例えば、最小限の濃度階調値を表す吐出数)インク滴が吐出される。
図4(f)には、スムージング対象の記録画素に、近隣画素の濃度階調値と同じ値(例えば「12」)を合成した場合が示されている。また、図4(d)には、量子化値保持メモリ210に記憶された濃度階調値(例えば「4」)を合成した場合が示されている。両方の場合を比較すると、スムージング処理された輪郭部の画素に吐出される吐出数が異なる。つまり、図4(d)の場合では、オブジェクトの輪郭部における滲み量が抑制される。このように、本実施形態によれば、オブジェクト内部の濃度を維持するとともに、オブジェクトの輪郭部の濃度を低減させるので、ジャギーの発生および滲みによる品位の低下を防ぐことができる。
図6は、各記録ヘッドのノズル列を吐出方向側から見た簡略図である。各記録ヘッドには、複数のノズル列301~308が記録媒体(シート)の搬送方向(X方向)に交差する方向(Y方向)に8列、配列されている。図6の構成は、例えば、記録媒体の搬送方向に対して所定の傾きを持ったノズル列が複数設けられることで実現されても良い。そのような構成により、シートの搬送方向の印刷解像度を向上させることができる。ノズル列301~308は、各列が記録媒体幅に相当する数のノズル(不図示)で構成される。例えば、A3サイズ(297ミリメートル×420ミリメートル)の記録媒体に対応するための記録ドットの配置解像度が1200dpiであるとした場合、14,100程度のノズルが配列される。
図7及び図8は、図6に示した8ノズル列に対して、図2の記録ヘッドコントローラ220で記録バッファ216のデータをどのように分配するかを説明するための図である。図7は、展開テーブル217の構成イメージを示し、図8に示すように、濃度階調値(Levelと図示)によって各ノズル列の吐出(黒で図示)、非吐出(白で図示)を指定できるようなマトリックステーブルとなっている。図8は、一例として、濃度階調値「12」に対応する1画素について各ノズルの吐出/非吐出を決定するためのマトリックステーブルを示している。記録ヘッドコントローラ220では、ノズル列ごとに、記録バッファ216と展開テーブル217を照合し、各ノズルの吐出・非吐出を決定し、記録ヘッド221へノズル駆動信号を送信する。
図9(a)は、本実施形態におけるスムージング処理を示すフローチャートである。図9(a)の処理は、例えば、CPU216がROM205に記憶されたプログラムをRAM206に読み出して実行することにより実現される。
S901において、ホストPC201から受信I/F202を介して入力された画像データは、CPU216により受信バッファ204に記憶され、画像処理が行われる。ここでの画像処理とは、RGB画像データからプリンタ100の各インク色に相当する出力画像データへの色空間変換である。
S902において、CPU216は、黒インク用の画像データであるか否かを判定する。ここで、黒インク用の画像データであると判定された場合、S903に進んでスムージング処理が行われる。一方、黒インク用の画像データでないと判定された場合、スムージング処理は行われずにS904に進む。つまり、S902の処理により、入力画像データから黒インク用の画像データの抽出が行われ、黒インク用の画像データに対してのみ、スムージング処理を行うことができる。そのような構成により、全てのインク色の画像データに対してスムージング処理を行う必要はなく、スムージング処理の処理負荷によるスループットの低下を防ぐことができる。S903のスムージング処理については後述する。
S904では、記録ヘッドコントローラ220は、インク滴が記録媒体上で重ねながら吐出されるように、画像データを各ノズルへ展開する。例えば、インク滴の重ね打ちにより濃度階調値「12」を表現するために、図8のテーブルに示すようなノズルに対するデータ展開が行われる。S904の後、記録ヘッドコントローラ220は、記録ヘッド221へのノズル駆動信号を、吐出タイミング生成部219により生成されたタイミング信号に従って記録ヘッド221へ送信する。
図9(b)は、S903のスムージング処理を示すフローチャートである。図9(b)の処理は、スムージングデータ生成部207、変倍部214、合成処理部215により実現される。
S911において、2値化処理部211は、閾値メモリ208に記憶された閾値を参照し、黒インク用の画像データの各画素の濃度階調値が閾値以上であるか否かを判定する。ここで、閾値以上であると判定された場合、S912に進む。閾値以上でないと判定された場合、S915に進む。S912において、2値化処理部211は、閾値以上の濃度階調値を有する画素の値を「1」として2値化処理する。一方、S915において、2値化処理部211は、閾値以上でない濃度階調値を有する画素の値を「0」として2値化処理する。S912及びS915の2値化処理が行われると、図4(b)に示すような2値化データが生成される。
S913において、スムージング解像度変換部212は、パターンメモリ209に記憶された所定の形状と照合し、合致する画素領域を特定する。例えば、図4(b)の画素領域404を、パターンメモリ209に記憶された「1」「0」のL字型配列の形状と合致する画素領域として特定する。
S914において、スムージング解像度変換部212は、各画素について、「1」若しくは「0」で配列された2×2画素に置き換え、高解像度2値化データを生成する。つまり、図4(b)で「0」に2値化されていた画素については、「0」で配列された2×2画素に置き換えられる。また、図4(b)で「1」に2値化されていた画素については、「1」で配列された2×2画素に置き換えられる。但し、本実施形態では、S913で特定された画素領域の所定位置の画素、例えば、画素領域404の左上の画素405については、画素406のように、パターンメモリ209に記憶された「1」と「0」の所定の配列パターンを有する2×2画素に置き換えられる。これは、例えば、画素領域404のようなL字型配列の形状である場合に、「0」に対応する画素が画素406に示すような「0」及び「1」の配列に置き換えられることをパターンメモリ209内で保持しておいても良い。S914の処理が行われると、図4(c)に示すような高解像度2値化データが生成される。
S916では、変倍部214は、黒インク用の画像データに対して単純拡大を行う。つまり、黒インク用の画像データの各画素について、その画素の濃度階調値で配列された2×2画素に置き換える。つまり、図4(a)で画素407の濃度階調値は「12」であるので、図4(e)の画素409のように、濃度階調値「12」を有する2×2画素に置き換えられる。また、図4(a)で画素408の濃度階調値は「0」であるので、図4(e)の画素410のように、濃度階調値「0」を有する2×2画素に置き換えられる。S916の処理が行われると、図4(e)に示すような高解像度データが生成される。
S917において、合成処理部215は、S911~S915の処理が行われたスムージングデータと、S916の処理が行われた高解像度データとの合成を行う。つまり、図4(c)に示すような高解像度2値化データと、図4(e)に示すような高解像度データとの合成が行われる。
S917の合成処理においては、図10に示すようなデータ変換テーブルが用いられる。S914の処理後の高解像度2値化データでは、「0」若しくは「1」の値である。一方、S916の処理後の高解像度データでは、多値の例えば、「0」~「15」の濃度階調値である。本実施形態では、図10に示すように、高解像度2値化データの「0」と高解像度データの濃度階調値「0」との合成結果を濃度階調値「0」とする。また、高解像度2値化データの「0」と高解像度データの濃度階調値「1」~「15」との合成結果は、濃度階調値「1」~「15」とする。また、高解像度2値化データの「0」と高解像度データの濃度階調値「1」~「15」との合成結果は、濃度階調値「1」~「15」とする。
そして、本実施形態では、高解像度2値化データの「1」と高解像度データの濃度階調値「0」との合成結果は、オブジェクトの輪郭部の画素に吐出するインク滴の数よりも少ない数に対応する濃度階調値とする。例えば、画素に対して最小のインク滴を1発吐出する分に対応する濃度階調値にしても良い。図10の場合には、濃度階調値を「4」と規定しており、その結果、図4の画素401、402、403の濃度階調値は「4」となり、周辺の輪郭部の画素の濃度階調値「12」よりも低い値となる。
高解像度2値化データの「1」と高解像度データの濃度階調値「0」との合成結果の濃度階調値として、上述のように、記録画素に隣接する輪郭部の画素の濃度階調値よりも小さい値が設定される。若しくは、他の設定方法が規定されても良い。例えば、記録画素に隣接する輪郭部の画素の濃度階調値のうち、最大値よりも小さく且つ最小値よりも大きい値が設定されるようにしても良い。最小値よりも大きいという条件を付加することで、スムージング処理の効果を確実に得ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、所定の濃度階調値以上の黒文字のオブジェクトの輪郭部において、処理負荷の少ない低解像度データで発生するジャギーを適切にスムージングすることができる。さらに、本実施形態によれば、スムージング処理によって高解像度化されたオブジェクトの輪郭部の画素周辺にスムージング処理のために記録画素に形成される記録ドットは、周辺の輪郭部の画素で形成される記録ドットに比べて小さい。そのような構成により、滲みによる輪郭部の形状の劣化を防ぐことができる。
また、本実施形態では、スムージング処理の効果が顕著に現れる可能性の高い黒色インクのデータに対して図9の処理を実行する構成について説明した。しかしながら、スムージング処理の効果が得られるのであれば、S902の判定対象を他のインク色のデータにすることにより、他にインク色のデータに対して図9の処理を実行するようにしても良い。また、入力画像データが所定の解像度以下であると判定した場合に、図9(a)の処理を開始するようにしても良い。また、対象のインク色や、図9(a)の処理を開始するための解像度、スムージング処理の対象とするオブジェクトの種類等の条件をプリンタ100やプリンタ100と通信可能なPC201のユーザインタフェース画面上で設定されるようにしても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
207 スムージングデータ生成部:211 2値化処理部: 212 スムージング解像度変換部: 213 スムージング量子化部: 216 CPU

Claims (13)

  1. 画像データに基づき記録媒体上にインク滴を吐出することにより画像の記録を行う記録手段と、
    インク滴が吐出される記録画素を追加することにより、前記画像におけるオブジェクトの輪郭部について画像処理を行う画像処理手段と
    前記画像データの解像度を変換する解像度変換手段と、
    前記解像度変換手段により変換された画像データの画素ごとに濃度階調値を設定する設定手段と、
    を備え、
    前記記録手段によりインク滴が吐出されることにより前記記録画素において形成される記録ドットは、当該画像処理の前の前記輪郭部の画素において形成される記録ドットよりも小さい、
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録画素において前記記録手段によりインク滴が吐出される数は、前記画像処理の前の前記輪郭部の画素において前記記録手段によりインク滴が吐出される数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録手段は、前記設定手段により設定された前記濃度階調値に基づいて、前記記録媒体上にインク滴を吐出することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記設定手段は、前記解像度変換手段により変換された画像データの前記記録画素に対しては、前記輪郭部の画素の濃度階調値より低い濃度階調値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記設定手段は、前記解像度変換手段により変換された画像データの前記記録画素に対して、前記輪郭部において当該記録画素の周辺に位置する画素の濃度階調値のうち、最小の濃度階調値と最大の濃度階調値の間の濃度階調値を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記解像度変換手段は、1画素をN×Mの画素領域(N、Mは2以上の整数)に置き換えることにより、前記画像データの解像度を変換することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記画像データから、濃度階調値の閾値に基づいて2値化した2値化データを生成する生成手段、をさらに備え、
    前記解像度変換手段は、前記生成手段により生成された前記2値化データの解像度を変換することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記設定手段は、2値のうちの第1の値を有する画素に対して濃度階調値を設定し、当該2値のうちの第2の値を有する画素に対して濃度階調値を設定しないことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記解像度変換手段は、前記生成手段により生成された前記2値化データの解像度を変換する際、前記記録画素となる画素について前記第2の値を前記第1の値に変更することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第2の値から前記第1の値に変更された画素の濃度階調値を定めたテーブルを記憶する記憶手段、をさらに備え、
    前記設定手段は、前記テーブルを参照して、前記第2の値から前記第1の値に変更された前記記録画素に対して濃度階調値を設定することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記生成手段により生成された前記2値化データに対してパターンマッチングを行うことにより画素領域を特定する特定手段、をさらに備え、
    前記記録画素は、前記特定手段により特定された前記画素領域に含まれることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. インクジェット記録装置において実行される画像処理方法であって、
    画像データに基づき記録媒体上にインク滴を吐出することにより画像の記録を行う記録工程と、
    インク滴が吐出される記録画素を追加することにより、前記画像におけるオブジェクトの輪郭部について画像処理を行う画像処理工程と
    前記画像データの解像度を変換する解像度変換工程と、
    前記解像度変換工程において変換された画像データの画素ごとに濃度階調値を設定する設定工程と、
    を有し、
    前記記録工程においてインク滴が吐出されることにより前記記録画素において形成される記録ドットは、当該画像処理の前の前記輪郭部の画素において形成される記録ドットよりも小さい、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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