JP2015212030A - 画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 - Google Patents

画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 Download PDF

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義朋 丸本
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Hitoshi Tsuboi
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Abstract

【課題】 細線や文字画像における画質の低下とイメージ画像における光沢性の低下の双方を抑制した記録を行う。【解決手段】 画像の属性に応じて隣接する記録許容画素の数が異なるマスクパターンを適用し、ドット連結度を制御して記録を行う。【選択図】 図8

Description

本発明は、画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置に関する。
インクを吐出する複数の記録吐出口を配列した記録ヘッドを、記録媒体の単位領域に対して走査方向に相対的に移動させながらインクの吐出を行う記録走査と、走査方向と交差する方向である搬送方向に記録媒体の搬送を行う副走査と、を繰り返し行うことで画像の記録を行う画像記録装置が知られている。このような画像記録装置において、各走査にて記録を行うことが許可された記録許容画素が配置されたマスクパターンにより形成する画像のデータを分割して単位領域に対する複数回の記録走査を行うことによって画像を形成する、いわゆるマルチパス記録方式が知られている。
このようなマルチパス記録方式によって記録する画像記録装置では、従来より様々な条件に応じて異なるマスクパターンを適用することが知られている。特許文献1には、光沢性を有する記録媒体に記録を行う場合に適用するマスクパターンにおける互いに隣接する記録を許容する画素(以下、記録許容画素とも称する)の数を、普通紙に記録を行う場合に適用するマスクパターンにおける互いに隣接する記録許容画素の数よりも多くすることが開示されている。同文献によれば、上記のマスクパターンを用いて記録することにより、記録される画像の凹凸性を小さくすることができるため、光沢性の低下を抑制した記録を行うと記載されている。
特開2005−297212号公報
しかしながら、上述のような互いに隣接する記録許容画素の位置が多いマスクパターンを用いる場合、画像の属性によっては所望の画質を得ることができない虞があることがわかった。
以下にこの課題について詳細に説明する。
図1は互いに隣接する記録許容画素の数が多いマスクパターンを用いて一例として細線画像を記録する際の過程を説明するための図である。
図1(a)は細線画像に対応する2値データを模式的に示す図である。ここで、図1(a)中の黒く塗りつぶされた画素がインクを吐出する画素を、また、白抜きの画素がインクを吐出しない画素をそれぞれ示している。文字画像等においては、写真等のイメージ画像と比べてインクを吐出する画素がX方向またはY方向に並ぶ数が少なくなる。ここでは細線画像に対応する2値データの例として、6つのインクを吐出する画素700がX方向に一列に並ぶ2値データを処理する場合について記載する。なお、X方向、Y方向については図1(a)〜(e)で共通である。
次に、該2値データはマスクパターンにより複数回の走査に分配される。なお、ここでは例として4回の走査により単位領域に記録を行う場合について記載する。図1(b1)〜(b4)はそれぞれ単位領域に対する1〜4回目の走査のそれぞれに対応するマスクパターンを示す図である。ここで、図1(b1)〜(b4)において黒く塗りつぶされた画素が記録許容画素を、白抜きの画素が記録を許容しない画素(以下、非記録許容画素と称する)をそれぞれ示している。図1(b1)〜(b4)のそれぞれに示すマスクパターンでは、互いに隣接する記録許容画素の数が多くなるように記録許容画素が配置されている。具体的には、3×3の9つの記録許容画素がX方向およびY方向に隣接することにより1つの記録許容画素群701〜704を構成している。
図1(c)は図1(a)に示す2値データと図1(b1)〜(b4)のそれぞれに示すマスクパターンとに基づいて生成される記録データを模式的に示す図である。なお、黒く塗り潰された画素がインクを吐出する画素を、また、該画素内に記載されている数字が該画素にインクを吐出する走査が何回目の走査であるかを示している。インクを吐出する6つの画素のうち、図1(b1)に示すマスクパターン内の記録許容画素群701に対応する、X方向に隣接する3つの画素705には1回目の走査にてインクが吐出される。また、図1(b3)に示すマスクパターン内の記録許容画素群703に対応する、X方向に隣接する3つの画素706には3回目の走査でインクが吐出されることになる。
図1(d)は1回目の走査を行い、図1(c)に模式的に示す記録データにしたがってインクを吐出した際に記録される画像を示す図である。1回目の走査では図1(c)に示すX方向に隣接する3つの画素705に対して3つのインク滴707が吐出される。これらのインク滴707は記録媒体上の互いに接触する位置に付与される。そのため、インク滴707同士が図1(d)中の矢印にて示す互いに集合し合う方向に引き寄せ合う。
図1(e)は4回目の走査が終了し、図1(c)に模式的に示す記録データにしたがってインクを吐出した際に記録される画像を示す図である。図1(d)に示す3つのインク滴707は上述のように互いに引き寄せ合うため、定着した後にはX方向に僅かに縮んでドット708が形成される。また、3回目の走査にて図1(c)に示すX方向に隣接する3つの画素706に吐出された3つのインク滴(不図示)も同様に集合し合い、X方向に僅かに縮んだドット709が形成される。
このようにドットが形成された場合、図1(e)からわかるように、細線画像の中にドットが被覆しない紙白部710が形成されてしまう。このような紙白部が細線画像内に生じた場合、細線画像の画質を低下させる虞がある。
以上、一例をあげて説明したように互いに隣接する記録許容画素の数を相対的に多くしたマスクパターンは光沢性を向上させる上で有用に作用するが、記録する画像の属性によっては画質への影響が留意点となりえる。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、画像の光沢性などを保ちつつ、画質の低下を好適に抑制した記録を行うことを目的とするものである。
そこで、本発明は、インクを吐出する記録ヘッドの記録媒体上の単位領域に対する複数回の走査方向への相対的な走査のそれぞれによって、前記複数回の走査のそれぞれにおける前記単位領域内の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがって前記単位領域に画像を記録する記録制御手段と、前記単位領域を複数に分割してなる判定領域ごとに前記複数の判定領域のそれぞれに記録される画像の属性を判定する判定手段と、前記複数の判定領域内の複数の前記画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を前記複数の画素に対して定めた2値データを取得する取得手段と、それぞれインクの吐出を許容する記録許容画素とインクの吐出を許容しない非記録許容画素とが配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数の第1のマスクパターンまたは複数の第2のマスクパターンと、前記取得手段により取得された前記2値データと、に基づいて前記複数回の走査のそれぞれにおける記録に用いられる複数の前記記録データを生成する生成手段と、を有する画像記録装置であって、マスクパターン内の互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位とした場合において、前記複数の第2のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンに対応する前記単位内の前記記録許容画素の数の平均は、前記複数の第1のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンに対応する前記単位内の前記記録許容画素の数の平均よりも多く、前記生成手段は、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が第1の属性である場合に前記複数の第1のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成し、且つ、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が前記第1の属性と異なる第2の属性である場合に前記複数の第2のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成することを特徴とする。
本発明に係る画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置によれば、画像の光沢性などを保ちつつ、画質の低下を好適に抑制した記録を行うことが可能となる。
細線画像を記録する際の過程を説明するための図である。 実施形態に係る画像記録装置の斜視図である。 実施形態に係る画像記録装置の側面図である。 実施形態に係る記録ヘッドの模式図である。 実施形態における記録制御系の構成を示すブロック図である。 一般的なマルチパス記録方法を説明するための図である。 一般的なマルチパス記録方式で適用するマスクパターンの模式図である。 実施形態におけるデータの処理過程を示すブロック図である。 実施形態における空間周波数解析について説明するための図である。 実施形態におけるドット連結度の定義を説明するための図である。 実施形態における記録許容画素の単位を説明するための図である。 実施形態におけるマスクパターンの評価領域を説明するための図である。 実施形態において細線画像を記録する際の過程を説明するための図である。 実施形態で適用するマスクパターンを示す模式図である。 実施形態で適用するマスクパターンを示す模式図である。 実施形態における所定の閾値の算出方法を説明するための図である。 実施形態におけるPDL判定処理を説明するための図である。 実施形態における2値データに基づく属性判定処理を説明するための図である。 実施形態で適用するマスクパターンを示す模式図である。 実施形態に係る画像記録装置の斜視図である。
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図2は本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置1000の内部の構成を部分的に示す斜視図である。また、図3は本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置1000の内部の構成を部分的に示す側面図である。
画像記録装置1000の内部にはプラテン2が配置されており、このプラテン2には記録媒体3を吸着させて浮き上がらないようにするために多数の吸引孔34が形成されている。この吸引孔34はダクトと繋がっており、さらにダクトの下部に吸引ファン36が配置され、この吸引ファン36が動作することでプラテン2に対する記録媒体3の吸着を行っている。
キャリッジ6は、延伸して設置されたメインレール5に支持され、X方向(走査方向)に往復移動することが可能なように構成されている。キャリッジ6は、後述するインクジェット方式の記録ヘッド7を搭載している。なお、記録ヘッド7は、発熱体を用いたサーマルジェット方式、圧電素子を用いたピエゾ方式等、さまざまな記録方式を適用することが可能である。キャリッジモータ8は、キャリッジ6をX方向に移動させるための駆動源であり、その回転駆動力はベルト9でキャリッジ6に伝達される。
記録媒体3は、ロール状に巻かれた媒体23から巻き出すことで給送される。記録媒体3は、プラテン2の上でX方向と交差するY方向(搬送方向)に搬送される。記録媒体3は、先端をピンチローラ16と搬送ローラ11に挟持されており、搬送ローラ11が駆動することによって搬送が行われる。また、記録媒体3はプラテン2よりY方向の下流ではローラ31と排送ローラ32に挟持され、さらにターンローラ33を介して記録媒体3は巻取りローラ24に巻きつけられている。
図4は本実施形態で使用する記録ヘッドを示す。
記録ヘッド7は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)インクをそれぞれ吐出する4つの吐出口列22K、22C、22M、22YがX方向に並んで並列されることにより構成される。これらの吐出口列22K、22C、22M、22Yのそれぞれは、インクを吐出する1280個の吐出口30が1200dpiの密度でY方向(配列方向)に配列されることで構成されている。なお、本実施形態における一つの吐出口30から一度に吐出されるインクの吐出量は約4.5ngである。
これらの吐出口列22K、22C、22M、22Yは、それぞれ対応するインクを貯蔵する不図示のインクタンクに接続され、インクの供給が行われる。なお、本実施形態にて用いる記録ヘッド7とインクタンクは一体的に構成されるものでも良いし、それぞれが分離可能な構成のものでも良い。
図5は、本実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部300は、演算、選択、判別、制御などの処理動作を実行するCPU301と、CPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302と、記録データのバッファ等として用いられるRAM303、および入出力ポート304等を備えている。また、ROM303には後述するマスクパターン等も合わせて格納されている。そして、入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)309、キャリッジモータ(CRモータ)310、記録ヘッド7及び記録媒体を切断するための切断装置におけるアクチュエータなどの各駆動回路305、306、307、308が接続されている。さらに、主制御部300はインターフェイス回路311を介してホストコンピュータであるPC312に接続されている。
本実施形態では、記録媒体上の単位領域に対し記録ヘッドを4回走査させて記録を行う、所謂マルチパス記録方式に従って画像を記録する。
図6は4回の記録走査により記録媒体上の単位領域内に記録を行う際における一般的なマルチパス記録方式について説明するための図である。
また、図7は上述のマルチパス記録方式におけるそれぞれの記録走査において適用するマスクパターンについて説明するための図である。
インクを吐出する吐出口列22に設けられたそれぞれの吐出口30は、Y方向に沿って4つの吐出口群201、202、203、204に分割される。
各マスクパターン221、222、223、224はそれぞれ複数のインクの吐出を定める記録許容画素とインクの非吐出を定める非記録許容画素が配置されることで構成されている。図7において、黒く塗りつぶされている画素が記録許容画素を、白抜けで表されている画素が非記録許容画素を表している。記録許容画素では入力された画像データがインクの吐出を表す画像データである場合にインクを吐出する記録データとする。また、非記録許容画素では、インクの吐出を表す画像データが入力された場合であってもインクを吐出しない記録データとする。
なお、これらのマスクパターン221、222、223、224における記録許容画素は、それぞれ互いに異なる位置であり、且つ、それぞれの論理和が全画素となるような関係となる位置に配置されている。
以下は記録媒体上にデューティが100%の画像(以下、ベタ画像とも称する)を形成する例について説明する。
1回目の記録走査(1パス)では、記録媒体3上の領域211に対して吐出口群201からマスクパターン221に従ってインクが吐出される。この結果、記録媒体上では図8のAの黒色で示す位置にインクが吐出される。
次に、記録媒体3を記録ヘッド7に対してY方向の上流側から下流側にL/4の距離だけ相対的に搬送する。
この後に2回目の記録走査(2パス)を行う。2回目の記録走査では、記録媒体上の領域211に対しては吐出口群202からマスクパターン222に、領域212に対しては吐出口群203からマスクパターン221に従ってインクが吐出される。この2回目の記録走査の結果、記録媒体3には図6のBの黒色で示すような画像が形成される。
以下、記録ヘッド7の記録走査と記録媒体3の相対的な搬送を交互に繰り返す。この結果、4回目の記録走査(4パス)が行われた後には、記録媒体3のDの領域211ではすべての画素相当の画素領域に対してインクの吐出が完了し、ベタ画像が形成される。
図8は本実施形態における画像処理の過程を説明するためのフローチャートである。
ホストコンピュータであるホストPC312から画像記録装置に入力されたRGB形式の多値データはRGB色変換処理ステップS31および属性判定処理ステップS30へと進む。属性判定処理ステップS30では、単位領域内の判定領域ごとに後述する属性判定が行われ、これにより得られた各判定領域の属性に関する情報がマスク選択処理ステップS33へと送られる。
色変換処理ステップS31では、ホストPC312から取得されたRGB形式の多値データが、記録に用いるインクの色に対応するCMYK形式の多値データに変換される。
次に、2値化処理ステップS32では、色変換処理ステップS31にて色変換されたCMYK形式の多値データのそれぞれをCMYK形式の2値データに2値化する。この2値化の方法としては、濃度パターン法やディザ法、誤差拡散法等が好適に用いられる。
マスク選択処理ステップS33では、属性判定処理ステップS30により得られた各判定領域の属性にしたがって、2値化処理ステップS32より得られた各判定領域に対応するCMYK形式の2値データのそれぞれに後述するマスクパターンAおよびマスクパターンBのいずれを設定するかを選択する。マスクパターンAを設定することが選択された判定領域に対応する2値データはマスクパターンA設定処理ステップS34へと進み、後述するマスクパターン処理が行われることで複数回の走査のそれぞれに分配される。また、マスクパターンBを設定することが選択された判定領域に対応する2値データはマスクパターンB設定処理ステップS35に進み、後述するマスクパターン処理が行われることで複数回の走査のそれぞれに分配される。
記録データ生成処理ステップS36では、マスクパターンA設定処理ステップS34またはマスクパターンB設定処理ステップS35にて各判定領域において複数回の走査に分配された2値データを合成し、単位領域に対応する記録データを生成する。
以上のようにして生成された記録データにしたがって、複数回の走査のそれぞれにて記録ヘッド7からインクを吐出することで画像の記録を行う。
本実施形態における属性判定処理ステップS30における属性判定処理について以下に詳細に記載する。
本実施形態では、単位領域をそれぞれ8画素×8画素の大きさを有する複数の判定領域に分割し、該判定領域ごとに対応するRGB形式の多値データから空間周波数解析を行い、これにより画像の属性を判定する。
まず以下の式(1)〜(5)により、ある1つの判定領域におけるRGB形式の多値データをCIE L*a*b*データに変換してRAM303に保存する。
R’=R/65535
G’=G/65535
B’=B/65535 …式(1)
ここで、もし、R’,G’,B’≦0.04045であれば、
R’’=R/12.92
G’’=G/12.92
B’’=B/12.92 …式(2)
とし、R’,G’,B’>0.04045であれば、
R’’=[(R’+0.055)/1.055]2.4
G’’=[(G’+0.055)/1.055]2.4
B’’=[(B’+0.055)/1.055]2.4 …式(3)
とする。
|X| |0.4124 0.3576 0.1805| |R’’|
|Y|=|0.2126 0.7152 0.0722|×|G’’|
|Z| |0.0193 0.1192 0.9505| |B’’| …式(4)
X/Xn,Y/Yn,Z/Zn>0.008856
L*=116(Y/Yn)1/3−16
a*=500[(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3
b*=200[(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3] …式(5)
但し、(X/Xn),(Y/Yn),(Z/Zn)>0.008856である。ここで、X、Y、Zは、試料のXYZ表色系における三刺激値、Xn、Yn、Znは、完全拡散反射面の三刺激値である。もし(X/Xn),(Y/Yn),(Z/Zn)<0.008856であれば、次式(6)に置き換えて計算する。
(X/Xn)1/3→7.787(X/Xn)+16/116
(Y/Yn)1/3→7.787(Y/Yn)+16/116
(Z/Zn)1/3→7.787(Z/Zn)+16/116 …式(6)
次に、下記の式(7)に従ってL*をフーリエ変換してスペクトルS(u’,v’)を求める。次に式(8)に従ってパワースペクトルP(u’,v’)を求める。
S(u’,v’)=ΣΣL*(u’,v’)exp(−j2πu’n/N)exp(−j2πv’m/M) …式(7)
ここで最初のΣは、m=0からm=M−1までの総計を、2番目のΣはn=0からn=
N−1までの総計を意味している。
P(u’,v’)=|S(u’,v’)|2 …式(8)
なお、本実施形態では、1つの判定領域の大きさは8画素×8画素の大きさを有するため、N=M=8となる。以下は、Nに統一して記述する。
次に、空間周波数領域のカウンタv’を「0」にし、次にカウンタu’を「0」にそれぞれ初期化する。次に、空間周波数u、vを以下の式(9)に従って算出する。次に、空間周波数(u,v)のパワースペクトルP(u’,v’)に式(10)で与えられるVTFを乗算してパワースペクトルP’(u,v)を算出する。
u=u’(dpi/N/25.4)(πR/180),0≦u≦N/2
v=v’(dpi/N/25.4)(πR/180),0≦v≦N/2
u=(u’−N)(dpi/N/25.4)(πR/180),N/2+1≦u≦N−1
v=(v’−N)(dpi/N/25.4)(πR/180),N/2+1≦v≦N−1 …式(9)
VTF(f)=5.05exp(−0.138f)(1−exp(−0.1f)) …式(10)
ここでfは空間周波数(cycles/degree)で、
f=√(u+v) …式(11)
但し、dpiは入力解像度であり、Nは縦横の画素数(=8)である。また、Rは明視距離(300mm)であり、空間周波数fの単位は、(cycles/degree)である。空間周波数fの算出は上式(11)を用いる。
図9にある画像において上述の空間周波数解析を行った際の過程を模式的に示す図である。なお、ここでは簡単のため、各画素における多値データのRGB値が(R,G,B)=(0,0,0)または(255,255,255)のいずれかである場合について記載する。また、図9において白抜きの箇所が(R,G,B)=(255,255,255)である画素を、黒く塗りつぶされた箇所が(R,G,B)=(0,0,0)である画素をそれぞれ示している。また、簡単のため、以下では図9(a)に示す単位領域内の2つの判定領域510、511についてのみ記載する。
ここで、図9(b)に示す判定領域内のほぼすべての画素が(R,G,B)=(0,0,0)である第1の判定領域510では、図9(c)に示すように相対的に小さい空間周波数において強度が高くなる。そのため、所定の閾値以上(Th_f以上)の空間周波数における強度の積分値が所定の閾値より小さい(Th_fより小さい)空間周波数における強度の積分値よりも小さくなる。なお、所定の閾値Th_fについては後述するが、本実施形態で使用するマスクパターンに対して上述の空間周波数解析を行うことにより算出することができる。
一方、図9(d)に示す(R,G,B)=(0,0,0)の画素と(R,G,B)=(255,255,255)の画素が混在する第2の判定領域511では、図9(e)に示すように、相対的に大きい空間周波数において強度が高くなる。そのため、後述する所定の閾値Th_f以上の空間周波数における強度の積分値が所定の閾値Th_fより小さい空間周波数における強度の積分値よりも大きくなる。
このように、本実施形態では各判定領域に対して上述の空間周波数解析を行い、得られた空間周波数のうちの所定の閾値Th_f以上の空間周波数における強度の積分値が所定の閾値Th_fより小さい空間周波数における強度の積分値以上である場合にその判定領域における画像の属性を第1の属性(細線画像)であると判定する。また、所定の閾値Th_fより小さい空間周波数における強度の積分値が所定の閾値Th_f以上の空間周波数における強度の積分値以上である場合にその判定領域における画像の属性を第2の属性(イメージ画像)であると判定する。
本実施形態では、上述の空間周波数解析を行うことにより得られた属性に応じてドット連結度を制御することにより画質の低下を抑制する。以下にドットの連結度について説明する。
図10は本実施形態におけるドット連結度を説明するための図である。なお、図10における円は、それぞれ同じ走査で付与されるドットを示している。
本実施形態におけるドット連結度は、ある領域内に吐出された複数のドットのうち、連結して大ドットを構成するドットの連結数を測定し、該領域内における該連結数の平均を算出することにより数値化して評価することができる。
例えば、図10(a)に示す9個のドットのそれぞれは1回の走査で互いに離れた位置に形成されるので、6×6の画素領域内において連結する複数のドットは存在しない。そのため、該領域内のすべてのドットの連結数は1である。したがって、該領域内のドット連結数の平均であるドット連結度は1であると評価する。
また、図10(b)に示す9個のドットは、1回の走査で互いに接触する位置に形成され、記録媒体上に付与された後に連結して大ドットを形成する。この大ドットのドットの連結数は9であると評価する。さらに、6×6の画素領域内において該大ドット以外のドットは存在しないため、該領域内のドット連結数の平均であるドット連結度は9であると評価する。
本実施形態では、ドット連結度を制御するために、互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位(以下、単に単位とも称する)とした場合において、該単位内の記録許容画素の数の平均が互いに異なるマスクパターンを用いる。
図11は本実施形態における単位の定義、および単位内の記録許容画素の数について説明するための図である。
上述のように、記録許容画素群は隣接する位置に配置された複数の記録許容画素から構成される。例えば、図11(a)では2画素×2画素の4つの画素からなる、正方形の形状の記録許容画素群を示している。この場合、単位内の記録許容画素の数は4となる。
また、本実施形態では他のいずれの記録許容画素とも隣接しない記録許容画素であっても記録許容画素の単位と称する。図11(b)では隣接する記録許容画素が1つもない記録許容画素を示している。この場合の単位内の記録許容画素の数は1とする。
また、特定の方向に偏って連続した複数の記録許容画素も本実施形態における記録許容画素群であり、図11(a)に示したような等方的な形状に限定されるものではない。図11(c)では特定の方向に偏って連続した、L字型の記録許容画素群を示している。この場合、単位内の記録許容画素の数は7である。
また、本実施形態における連続する記録許容画素とは、X方向およびY方向に連続する記録許容画素だけではなく、斜め方向に連続する記録許容画素も含むものである。すなわち、一つの記録許容画素に対してはX方向に2つ、Y方向に2つ、斜め方向に4つの計8つの記録許容画素が隣接して配置される可能性がある。図11(d)では斜め方向に隣接した記録許容画素群を示している。この場合、単位内の記録許容画素の数は5である。
図12は本実施形態における単位内の記録許容画素の数の平均の算出方法について説明するための図である。
本実施形態では、簡単のため、単位領域80内の所定の画素数からなる評価領域における単位内の記録許容画素の数の平均を算出し、その値を単位内の記録許容画素の数の平均として用いる。なお、図12は、単位内の記録許容画素の数の平均を算出するための評価領域に対応するマスクパターンの領域として、X方向に5画素、Y方向に5画素の25個の画素からなる領域を例示している。本実施形態における単位内の記録許容画素の数の平均は、評価領域に対応するマスクパターンの領域に含まれる単位の数を算出し、該評価領域に対応するマスクパターンの領域内のそれぞれの単位内の記録許容画素の数を算出する。さらに、該それぞれの単位内の記録許容画素の数の和を算出し、該和を単位の数で割った値をそれぞれのマスクパターンにおける単位内の記録許容画素の数の平均とする。
例えば、図12(a)に示す評価領域に対応するマスクパターンの領域内には、互いに隣接する記録許容画素は存在しない。上述の定義に従って換言すると、単位内の記録許容画素の数が1である単位が合計8個配置されている。したがって、図12(a)に示すマスクパターンにおける単位内の記録許容画素の数の平均は、それぞれの単位内の記録許容画素の数の和である8(=1×8)を単位の数である8で割った値である1となる。
一方、図12(b)に示す評価領域に対応するマスクパターンの領域内には、それぞれ互いに隣接する4つの記録許容画素から記録許容画素の単位T1、T2が構成されている。したがって、図12(b)に示すマスクパターンにおける単位内の記録許容画素の数の平均は、それぞれの単位内の記録許容画素の数の和である8(=4×2)を単位の数である2で割った値である4となる。
本実施形態では、画像の属性が第2の属性(イメージ)である場合には、光沢の低下を抑制するために単位内の記録許容画素の数の平均が相対的に多いマスクパターンを用い、ドット連結度を相対的に高くして記録を行う。一方、属性が第1の属性(細線)である場合、単位内の記録許容画素の数の平均が相対的に少ないマスクパターンを用い、細線画像における画質の低下を抑制するためにドット連結度を相対的に低くして記録を行う。
ここで、属性が第1の属性である場合にドット連結度を低くすることで画質の低下を抑制できる推定メカニズムについて詳細に説明する。
図13は、属性が第1の属性である場合に互いに隣接する記録許容画素の数が相対的に少ない(単位内の記録許容画素の数の平均が相対的に少ない)マスクパターンを用い、ドット連結度を相対的に低くして画像を記録する際の過程を説明するための図である。
図13(a)は細線画像に対応する2値データを模式的に示す図である。なお、ここでは図1(a)に示す2値データと同じ6つのインクを吐出する画素700がX方向に一列に並ぶ2値データを処理する場合について記載する。
図13(b1)〜(b4)はそれぞれ単位領域に対する1〜4回目の走査のそれぞれに対応するマスクパターンを示す図である。ここで、図13(b1)に示す1回目の走査に対応するマスクパターン内において、いずれの記録許容画素711も他の記録許容画素711と隣接しない位置に配置されている。すなわち、図13(b1)に示すマスクパターンにおける単位内の記録許容画素の数の平均は1となる。また、図13(b2)〜(b4)に示すマスクパターンのそれぞれにおいても、単位内の記録許容画素の数の平均は1である。なお、図13(b1)〜(b4)にそれぞれ示すマスクパターンには、記録許容画素711、712、713、714が互いに排他的且つ補完的に配置されている。このようなマスクパターンを適用し、図13(a)に示す2値データを4回の走査のそれぞれに分配する。
図13(c)は図13(a)に示す2値データと図13(b1)〜(b4)のそれぞれに示すマスクパターンとに基づいて生成される記録データを模式的に示す図である。図13(c)に示す記録データによれば、図13(a)に示すインクを吐出する6つの画素のうち、図13(b1)に示すマスクパターン内の記録許容画素711に対応する画素715には、1回目の走査にてインクが吐出される。同様に、図13(b2)、(b3)、(b4)に示すそれぞれのマスクパターン内の記録許容画素712、713、714に対応する画素716、717、718には、それぞれ2、3、4回目の走査にてインクが吐出されることになる。
図13(d)は単位領域に対する2回目の走査を行い、図13(c)に模式的に示す記録データにしたがってインクを吐出した際に記録される画像を示す図である。なお、2回目の走査を行う際には、1回目の走査において図13(c)に示す画素715に対応する画素領域に対してインクが吐出されたことでドット720が既に形成されている。2回目の走査では、図13(c)に示す画素716に対応する画素領域に対してインク滴721が付与される。このインク滴721は互いに接触しないような離間した位置に付与されるため、インク滴721同士の引き寄せ合いは生じない。そのため、インク滴721は特定の方向に偏って移動することなく記録媒体上に定着することができる。
図13(e)は4回目の走査が終了し、図13(c)に模式的に示す記録データにしたがってインクを吐出した際に記録される画像を示す図である。図13(c)に示す記録データにしたがってインクを吐出した場合、いずれの走査においても同じ走査では互いに隣接しない位置にインク滴が付与される。そのため、いずれの走査で付与されたインク滴も特定の方向に偏らずに定着するため、偏りのないドット722が形成され、紙白部のない画像が記録される。
以上記載したように、画像の属性が第1の属性(細線)である場合、互いに隣接する記録許容画素の数が相対的に少ない(単位内の記録許容画素の数の平均が相対的に少ない)マスクパターンを適用することにより、細線画像における画質の低下を抑制した記録を行うことが可能となる。
図8に示した図を参照しながら詳細に記載すると、属性判定処理ステップS30においてある判定領域に対応する多値データに空間周波数解析を行うことにより得られた画像の属性が第1の属性(細線)であると判定された場合には、2値化処理ステップS33にて生成された該判定領域に対応する2値データをマスクパターンA設定処理ステップS34へと送り、互いに隣接する記録許容画素の数が相対的に少ないマスクパターンを設定する。一方、属性判定処理ステップS30においてある判定領域に対応する多値データに空間周波数解析を行うことにより得られた画像の属性が第2の属性(イメージ)であると判定された場合には、2値化処理ステップS33にて生成された該判定領域に対応する2値データをマスクパターンB設定処理ステップS35へと送り、互いに隣接する記録許容画素の数が相対的に多いマスクパターンを設定する。
図14、図15は本実施形態で適用するマスクパターンを示す図である。なお、図14(a)〜(d)は属性判定処理S30ステップにて判定領域に対応する画像の属性が第1の属性(細線)であると判定された場合においてマスクパターンA設定処理ステップS34にて適用する、それぞれ1〜4回目の走査に対応するマスクパターンを示す図である。また、図15(a)〜(d)は属性判定処理ステップS30にて判定領域に対応する画像の属性が第2の属性(イメージ)であると判定された場合においてマスクパターンB設定処理ステップS35にて適用する、それぞれ1〜4回目の走査に対応するマスクパターンを示す図である。
ここで、マスクパターン121からマスクパターン124までのマスクパターンのそれぞれには、ほぼ同じ数の記録許容画素が配置される。なお、これらのマスクパターン121〜124それぞれの記録許容画素は互いに異なる位置であり、且つ、それぞれの記録許容画素の論理和が全画素となるような位置に配置されている。
このようなマスクパターンを適用することにより、画像の属性が第1の属性(細線)である場合に1回目から4回目までの記録走査においてインクをほぼ同じ量ずつ吐出することができる。さらに、1回目から4回目までの記録走査によって記録媒体上の単位領域内のすべての吐出可能な画素領域にインクを付与することができる。
なお、これらの点は画像の属性が第2の属性(イメージ)である場合に適用するマスクパターン131からマスクパターン134までのそれぞれのマスクパターンについても同様である。
ここで、第1の属性(細線)に対応するマスクパターン121〜124のそれぞれにおける上述の定義に従って算出した単位内の記録許容画素の数の平均は1である。
これに対し、第2の属性(イメージ)に対応するマスクパターン131〜134のそれぞれにおける上述の定義に従って算出した単位内の記録許容画素の数の平均は4である。このように、第2の属性(イメージ)に対応するマスクパターン131〜134のそれぞれは、第1の属性(文字)に対応するマスクパターン121〜124のいずれよりも単位内の記録許容画素の数の平均が多くなるように各記録許容画素が配置される。
なお、上述した図9における所定の閾値は、図15に示す単位内の記録許容画素の数が相対的に多いマスクパターンのいずれかに対して空間周波数解析を行うことによって得ることができる。例えば、図15(a)に示すマスクパターン131に空間周波数解析を行う場合、記録許容画素を(R,G,B)=(0,0,0)の画素とみなし、また、非記録許容画素を(R,G,B)=(255,255,255)の画素とみなして上述の空間周波数解析を行う。
図16にこのようにして得られた空間周波数と強度の概念図を示す。
本実施形態では、各空間周波数のうち、強度が最も強くなる値(I_max)における空間周波数の値を所定の閾値Th_fとして用いる。これにより、RGB形式の多値データの空間周波数解析を行う際、図15(a)に示すマスクパターン131における記録許容画素の隣接する数に対応づけて属性判定処理を行うことが可能となる。具体的には、図15(a)に示すマスクパターン131ではX方向またはY方向に互いに隣接する記録許容画素の数は2であるので、互いに隣接するインクの吐出を定めた画素が2以下である場合を第1の属性(文字)、3以上である場合を第2の属性(イメージ)と判定することができる。
以上の構成によれば、画像の属性が第1の属性(細線)である場合、ドット連結度を低くして記録することができるため、細線画像における画質の低下を抑制することが可能となる。一方、画像の属性が第2の属性(イメージ)である場合、ドット連結度を高くして記録するため、光沢性の低下を抑制した記録を行うことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では空間周波数解析を行い、画像の属性がイメージであるか細線であるかを判定する形態について記載した。
これに対し、本実施形態では単位領域内の各画素領域に相当する画素ごとにオブジェクトの判定を行い、各画素の属性がイメージであるか細線により形成される文字であるかを判定する形態について記載する。
なお、前述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態では、属性判定処理ステップS30においてオブジェクトごとにホストPC312から入力された画像データの種類を分類する。具体的には、ある画素におけるオブジェクトが文字の画像に対応する文字オブジェクトであると判定された場合には、該画素における画像の属性を第1の属性(文字)であると判定する。一方、ある画素におけるオブジェクトが写真およびグラフィック等のイメージ画像に対応するイメージオブジェクトであると判定された場合には、該画素における画像の属性を第2の属性(イメージ)であると判定する。
図17に本実施形態における図8に示す属性判定処理ステップS30における処理過程の詳細を示す。
まず、画素選択処理ステップS41において、画像の中から1つの画素を選択する。
次に、PDL判定処理ステップS42において、該画素におけるオブジェクトがビットマップ画像であるか否か(ビットマップ形式であるか、ビットマップ形式以外の形式であるか)を判定する。一般にPDL(ページ記述言語)中では写真などのイメージ画像はビットマップ形式で記述され、文字画像はベクタ画像や文字コード+フォント情報の形で記述されている。そのため、PDLで記述されたデータに基づいてオブジェクトがビットマップ画像であるか否かを判定することにより、該画素における画像の属性が第1の属性(文字)であるか第2の属性(イメージ)であるかを判定できる。
PDL判定処理ステップS42においてビットマップではないと判定された場合、文字オブジェクト設定処理ステップS44にてそのオブジェクトは文字オブジェクトであると設定される。一方、ビットマップ画像であると判定された場合、イメージオブジェクト設定処理ステップS45にてそのオブジェクトはイメージオブジェクトであると設定される。
文字オブジェクト設定処理ステップS44またはイメージオブジェクト設定処理における処理が終了した後、ステップS46にてすべてのオブジェクトにおいてPDL判定処理が行われたか否かを判定する。PDL判定処理を行っていないオブジェクトが残っている場合には、画素選択処理ステップS41へと戻り、次の画素に対して同様の処理を行う。すべての画素に対してPDL判定処理を実行した場合、属性判定処理が終了する。
次に、図8に示すマスク選択処理ステップS33では、属性判定処理ステップS30にてある画素におけるオブジェクトが文字オブジェクトであると判定された場合には、2値化処理ステップS32にて生成された該オブジェクトに対応する2値データをマスクパターンA設定処理ステップS34へと送る。一方、属性判定処理S31にてある画素におけるオブジェクトがイメージオブジェクトに相当すると判定された場合には、2値化処理ステップS32にて生成された該オブジェクトに対応する2値データをマスクパターンB設定処理ステップS35へと送る。
マスクパターンA設定処理ステップS34では図14に示す隣接する記録許容画素の数が相対的に少ないマスクパターンを適用して、4回の走査のそれぞれに対して2値データを分配する。一方、マスクパターンB設定処理ステップS35では、図15に示す隣接する記録許容画素の数が相対的に多いマスクパターンを適用して4回の走査のそれぞれに対して2値データを分配する。
更に、記録データ生成処理ステップS36では、マスクパターンA設定処理ステップS34またはマスクパターンB設定処理ステップS35にて4回の走査に分配された各オブジェクトに対応する2値データを合成し、記録データを生成する。
以上の構成によれば、画素ごとにオブジェクトの判定を行うことにより、各画素における画像の属性を判定することができる。そしてオブジェクトごとに画像の属性に応じてドット連結度を制御することができるため、細線画像における画質の低下とイメージ画像における粒状感の低下の双方を抑制した記録を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態では2値データ生成後、判定領域ごとに2値データに基づいて画像の属性を直接的に判定する形態について記載する。
なお、前述した第1、第2の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図18は本実施形態における属性判定処理を説明するための図である。
本実施形態では、8画素×8画素の判定領域においてX方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数が2以下である場合、該判定領域における画像の属性を第1の属性(細線)であると判定する。一方、方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数が3以上である場合、該判定領域における画像の属性を第2の属性(イメージ)であると判定する。
例えば、図18(a)に示す2値データではX方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は2であり、Y方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は8である。そのため、図18(a)に示す2値データに対応する画像の属性は第1の属性(細線)であると判定される。
また、図18(b)に示す2値データではX方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は8であり、Y方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は2である。そのため、図18(b)に示す2値データに対応する画像の属性は第1の属性(細線)であると判定される。
また、図18(c)に示す2値データではX方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は2であり、Y方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は2である。そのため、図18(c)に示す2値データに対応する画像の属性は第1の属性(細線)であると判定される。
一方、図18(d)に示す2値データではX方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は8であり、Y方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数は8である。そのため、図18(d)に示す2値データに対応する画像の属性は第2の属性(イメージ)であると判定される。
上記のようにして判定された画像の属性に基づいて、第1の実施形態と同様にしてドット連結度を制御して記録を行う。具体的には、ある判定領域において図18(a)、(b)、(c)に示す2値データが生成された場合、第1の属性に相当するため、図14に示すマスクパターンを適用して該2値データを4回の走査に分配する。一方、図18(d)に示す2値データが生成された場合、第2の属性に相当するため、図15に示すマスクパターンを適用して2値データを4回の走査に分配する。
以上の構成によれば、画像の属性判定を2値データに基づいて判定するため、より正確に判定することが可能となる。
なお、本実施形態では第1の属性であると判定するX方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数の閾値が2である形態について記載したが、この閾値は使用するインクや記録媒体等に応じて適宜異なる値とすることが可能である。
(第4の実施形態)
以上で説明した各実施形態には画像の属性が第1の属性(細線)である場合と第2の属性(イメージ)である場合とにおいて隣接する記録許容画素の数が異なるマスクパターンを適用する形態について記載した。
これに対し、本実施形態では更に第3の属性(極細線)である場合においても異なるマスクパターンを適用する形態について記載する。
なお、前述した第1から第3の実施形態と同様の箇所については説明を省略する。
本実施形態では、第3の実施形態と同様に、2値データに基づいて画像の属性を判定する。
本実施形態では、8画素×8画素の判定領域においてX方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数が2である場合、該判定領域における画像の属性を第1の属性(細線)であると判定する。一方、X方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数が3以上である場合、該判定領域における画像の属性を第2の属性(イメージ)であると判定する。更に、X方向またはY方向のいずれかの方向に隣接して存在するインクの吐出を示す2値データの最大数が1である場合、該判定領域における画像の属性を第3の属性(極細線)であると判定する。
本実施形態では、上記のようにして判定された画像の属性に基づいて、第1の実施形態と同様にしてドット連結度を制御して記録を行う。具体的には、ある判定領域における2値データに対応する画像の属性が第1の属性(細線)であると判定された場合、図15に示すマスクパターンを適用して該2値データを4回の走査に分配する。一方、ある判定領域における2値データに対応する画像の属性が第2の属性(イメージ)であると判定された場合、図19に示すマスクパターンを適用して2値データを4回の走査に分配する。更に、ある判定領域における2値データに対応する画像の属性が第3の属性(極細線)であると判定された場合、図14に示すマスクパターンを適用して2値データを4回の走査に分配する。
ここで、第1の属性(細線)に対応する図15に示すマスクパターン131〜134のそれぞれにおける単位内の記録許容画素の数の平均は4である。また、第3の属性(極細線)に対応する図14に示すマスクパターン121〜124のそれぞれにおける単位内の記録許容画素の数の平均は1である。更に、第2の属性(イメージ)に対応する図19に示すマスクパターン141〜144のそれぞれにおける単位内の記録許容画素の数の平均は8である。
すなわち、本実施形態によれば、画像の属性が第3の属性(極細線)である場合にドット連結度を小さくし、第1の属性(細線)である場合にドット連結度を中程度にし、第2の属性(イメージ)である場合にドット連結度を大きくすることができる。これにより、画質および粒状感の低下をより効果的に抑制した記録を行うことが可能となる。
(第5の実施形態)
第1から第4の実施形態では、記録媒体上の単位領域に対して複数回の記録走査によって記録を行う、いわゆるマルチパス記録方式の記録装置における画像処理方法を記載した。
これに対し、本実施形態では、記録媒体の幅方向の全域に対応した長さを有するそれぞれのインクに対応する記録ヘッドを複数用い、記録ヘッドと記録媒体との相対的な記録走査を1回行うことで記録を行う記録装置における画像処理方法を記載する。
なお、前述した第1から第4の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図20は、本実施形態に係る記録装置の構成を示す斜視図である。
6つの記録ヘッド220K、220C、220M、220Yは、それぞれ1つの記録ヘッドにつきブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出する所定数の吐出口(不図示)がZ方向に配列された吐出口列(不図示)をそれぞれ4列ずつ有している。吐出口列のZ方向の長さは、記録媒体3上のZ方向の全域に記録を行うことが可能なように、記録媒体3のZ方向の長さ以上である。
搬送ベルト400は、記録媒体3を搬送するベルトである。また、搬送ベルト400は給送部401と排送部402とによってZ方向と交差するW方向に回転される。
記録媒体3は、給送部401により給送され、搬送ベルト400によりW方向に搬送される。
この画像記録装置では、1回の記録走査で画像を完成することができるため、記録時間の短縮化を達成することが可能となる。
本実施形態では、図8に示す画像処理の過程と同様にして2値データを生成する。そして、ある判定領域に対応する画像の属性が第1の属性(細線)であると判定された場合、図14(a)〜(d)に示すマスクパターンを適用し、2値データを同じ色のインクを吐出する4つの吐出口列に対して分配する。一方、ある判定領域に対応する画像の属性が第2の属性(イメージ)であると判定された場合、図15(a)〜(d)に示すマスクパターンを適用し、2値データを同じ色のインクを吐出する4つの吐出口列に対して分配する。
以上の構成によれば、記録媒体上の単位領域に対して1回の記録走査にて記録を行う記録装置において、細線画像における画質の低下とイメージ画像における粒状感の低下の双方を抑制した記録を行うことが可能となる。
なお、本実施形態で用いた吐出口列のZ方向の長さは記録媒体の幅に相当する長さであったが、短尺な吐出口列をZ方向に複数配列することで長尺化を行った、いわゆるつなぎヘッドを記録ヘッドとして使用することも可能である。
なお、各実施形態では加熱により生じる発泡のエネルギーによりインクの吐出を行ういわゆるサーマルジェット型のインクジェット記録装置および記録方法について記載した。しかし、本発明はサーマルジェット型のインクジェット記録装置に限定されるものではない。例えば圧電素子を利用してインクの吐出を行ういわゆるピエゾ型のインクジェット記録装置等、様々な画像記録装置に対して有効に適用できる。
また、各実施形態ではシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを使用する形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。たとえば、ライトシアン、ライトマゼンタインクを用いる形態であっても良い。更に、ホワイトインクを使用する形態において、ホワイトインクを吐出する領域に対してカラーインクにて細線や文字を記録する場合、細線や文字の画質の低下は特に顕著なものとなる。そのため、ホワイトインクを使用する場合において特に好適に本発明の効果を得ることができる。
また、各実施形態には画像記録装置を用いた画像記録方法について記載したが、各実施形態に記載の画像記録方法を行うためのデータを生成する画像処理装置または画像処理方法、プログラムを画像記録装置とは別体に用意する形態にも適用できる。また、画像記録装置の一部に備える形態にも広く適用できることは言うまでもない。
3 記録媒体
7 記録ヘッド
121〜124 マスクパターン
131〜134 マスクパターン
302 ROM

Claims (13)

  1. インクを吐出する記録ヘッドの記録媒体上の単位領域に対する複数回の走査方向への相対的な走査のそれぞれによって、前記複数回の走査のそれぞれにおける前記単位領域内の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがって前記単位領域に画像を記録する記録制御手段と、
    前記単位領域を複数に分割してなる判定領域ごとに前記複数の判定領域のそれぞれに記録される画像の属性を判定する判定手段と、
    前記複数の判定領域内の複数の前記画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定めた2値データを取得する取得手段と、
    それぞれインクの吐出を許容する記録許容画素とインクの吐出を許容しない非記録許容画素とが配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数の第1のマスクパターンおよび複数の第2のマスクパターンと、前記取得手段により取得された前記2値データと、に基づいて、前記複数回の走査のそれぞれにおける記録に用いられる複数の前記記録データを生成する生成手段と、を有する画像記録装置であって、
    マスクパターン内の互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位とした場合において、前記複数の第2のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均は、前記複数の第1のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均よりも多く、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が第1の属性である場合に前記複数の第1のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成し、且つ、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が前記第1の属性と異なる第2の属性である場合に前記複数の第2のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記複数の第2のマスクパターンのそれぞれにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均のそれぞれは、前記複数の第1のマスクパターンのそれぞれにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均のいずれよりも多いことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記複数の第1のマスクパターンのそれぞれに配置された前記記録許容画素の数は、互いにほぼ等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記複数の第2のマスクパターンのそれぞれに配置された前記記録許容画素の数は、互いにほぼ等しいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記判定手段は、前記判定領域に記録される画像が文字画像または線画像である場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第1の属性と判定し、前記判定領域に記録される画像がイメージ画像である場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第2の属性と判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記判定領域に記録される画像に対応する空間周波数に関する情報を取得する第2の取得手段を更に有し、
    前記判定手段は、前記第2の取得手段により取得された情報が示す空間周波数のうちの所定の閾値以上の空間周波数における強度の積分値が前記所定の閾値より小さい空間周波数における強度の積分値以上である場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第1の属性と判定し、前記第2の取得手段により取得された情報が示す空間周波数のうちの前記所定の閾値以上の空間周波数における強度の積分値が前記所定の閾値より小さい空間周波数における強度の積分値より小さい場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第2の属性と判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記所定の閾値に関する情報を取得する第3の取得手段を更に有することを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記第3の取得手段は、前記第2のマスクパターンに対応する空間周波数に基づいて前記所定の閾値に関する情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記判定手段は、ページ記述言語に基づいて画像の属性を判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記判定手段は、ページ記述言語がビットマップ形式以外の形式で記述されている場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第1の属性と判定し、ページ記述言語がビットマップ形式で記述されている場合に前記判定領域に記録される画像の属性を前記第2の属性と判定することを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. インクを吐出する記録ヘッドの記録媒体上の単位領域に対する複数回の走査方向への相対的な走査のそれぞれによって、前記複数回の走査のそれぞれにおける前記単位領域内の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがって前記単位領域に画像を記録する画像記録方法であって、
    前記単位領域を複数に分割してなる判定領域ごとに前記複数の判定領域のそれぞれに記録される画像の属性を判定する判定し、
    前記複数の判定領域内の複数の前記画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定めた2値データを取得し、
    それぞれインクの吐出を許容する記録許容画素とインクの吐出を許容しない非記録許容画素とが配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数の第1のマスクパターンおよび複数の第2のマスクパターンと、前記取得手段により取得された前記2値データと、に基づいて、前記複数回の走査のそれぞれにおける記録に用いられる複数の前記記録データを生成する生成し、
    マスクパターン内の互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位とした場合において、前記複数の第2のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均は、前記複数の第1のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均よりも多く、
    前記判定領域内に記録される画像の属性が第1の属性である場合に前記複数の第1のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成し、且つ、前記判定領域内に記録される画像の属性が前記第1の属性と異なる第2の属性である場合に前記複数の第2のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成することを特徴とする画像記録方法。
  12. インクを吐出する記録ヘッドの記録媒体上の単位領域に対する複数回の走査方向への相対的な走査のそれぞれによって、前記複数回の走査のそれぞれにおける前記単位領域内の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データを生成するために前記前記単位領域に記録する画像に対応する画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記単位領域を複数に分割してなる判定領域ごとに前記複数の判定領域のそれぞれに記録される画像の属性を判定する判定手段と、
    前記画像データに基づいて前記複数の判定領域内の複数の前記画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定めた2値データを取得する取得手段と、
    それぞれインクの吐出を許容する記録許容画素とインクの吐出を許容しない非記録許容画素とが配置された、前記複数回の走査のそれぞれに対応する複数の第1のマスクパターンおよび複数の第2のマスクパターンと、前記取得手段により取得された前記2値データと、に基づいて、前記複数回の走査のそれぞれにおける記録に用いられる複数の前記記録データを生成する生成手段と、を有し、
    マスクパターン内の互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位とした場合において、前記複数の第2のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均は、前記複数の第1のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均よりも多く、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が第1の属性である場合に前記複数の第1のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成し、且つ、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が前記第1の属性と異なる第2の属性である場合に前記複数の第2のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成することを特徴とする画像処理装置。
  13. 同じ色のインクを吐出する吐出口列を複数有する記録ヘッドの記録媒体上の単位領域に対する走査方向への相対的な走査によって、前記複数の吐出口列のそれぞれにおける前記単位領域内の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがって前記単位領域に画像を記録する記録制御手段と、
    前記単位領域を複数に分割してなる判定領域ごとに前記複数の判定領域のそれぞれに記録される画像の属性を判定する判定手段と、
    前記複数の判定領域内の複数の前記画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定めた2値データを取得する取得手段と、
    それぞれインクの吐出を許容する記録許容画素とインクの吐出を許容しない非記録許容画素とが配置された、前記複数の吐出口列のそれぞれに対応する複数の第1のマスクパターンおよび複数の第2のマスクパターンと、前記取得手段により取得された前記2値データと、に基づいて、前記複数の吐出口列のそれぞれにおける記録に用いられる複数の前記記録データを生成する生成手段と、を有する画像記録装置であって、
    マスクパターン内の互いに隣接して配置された複数の記録許容画素により構成される記録許容画素群および他の記録許容画素と隣接しない記録許容画素のそれぞれを1つの単位とした場合において、前記複数の第2のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均は、前記複数の第1のマスクパターンのうちの1つのマスクパターンにおける前記単位内の前記記録許容画素の数の平均よりも多く、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が第1の属性である場合に前記複数の第1のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成し、且つ、前記判定手段により前記判定領域内に記録される画像の属性が前記第1の属性と異なる第2の属性である場合に前記複数の第2のマスクパターンに基づいて前記複数の記録データを生成することを特徴とする画像記録装置。
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