JP3372464B2 - ヒト内皮細胞成長因子のコード配列からなるcDNAクローン - Google Patents

ヒト内皮細胞成長因子のコード配列からなるcDNAクローン

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はヒト内皮細胞成長因
の完全なコード配列からなるcDNAクローンに関す
るものである。 【0002】さらに詳しくは、本発明はヒト内皮細胞成
長因子のアミノ酸配列をコードするcDNAクローン、
開裂可能なシグナルペプチドをコードする配列をさらに
含むcDNAクローン及び該ヒト内皮細胞成長因子をコ
ードする配列及び開裂可能なシグルペプチドをコードす
る配列を含むプラスミドに関するものである。本発明は
さらに内皮細胞成長因子(ECGF)をコードするDN
A配列を組み込む複製可能な発現ベクター並びにそれに
より形質転換又はトランスフェクションされる自己複製
宿主細胞システムに関するものである。 【0003】 【従来の技術】本明細書では「ECGF」と呼ばれる内
皮細胞成長因子は、生体外の内皮細胞に関するミトゲン
である。内皮細胞の成長は、アンジオゲネシスの方法中
の必要な工程である〔マシアグ(Maciag)「プロ
グ・ヘモスタシス・アンド・トロンボ(Prog.He
mostasis and Thromb.)」:1
67〜182(1984);マシアグ,T.,フーバー
(Hoover),G.A.及びワインシュタイン(W
einstein),R.,「J.バイオロ.ケム.
(Biol.Chem.)」257:5333〜533
6(1982)〕。ウシECGFはマシアグらにより単
離された〔「サイエンス(Science)」225:
923〜935(1984)〕。それはストレプトマイ
シン硫酸塩沈でん、ゲル排除クロマトグラフィ、硫安ア
ンモニウム沈でん及びヘパリン・セファロース・アフィ
ニティクロマトグラフィを用いた。このやり方で精製さ
れたウシECGFは、アニオン性等電点及び20,00
0の見掛け上の分子量を有する1本鎖ポリペプチドを生
ずる〔マシアグ同上;シュライバー(Schreibe
r)ら「J.セル・バイオロ.(Cell Bio
l.)〕101:1623〜1626(1985);及
びシュリバーら「プロシ.ナツル.アカデ.サイ(Pr
oc.Natl.Acad.Sci.)」82:613
8〜6142(1985)〕。さらに最近では、ヘパリ
ン−セファロースカラムからのウシECGFの塩化ナト
リウム勾配溶離により、又は逆相高速液体クロマトグラ
フィ(HPLC)により、複数の形のウシECGFがバ
ージス(Burgess)ら〔「J.バイオロ.ケム」
260:11389〜11392(1985)〕により
単離された。アルファ−ECGF及びベータ−ECGF
と呼ばれる2種の単離されたポリペプチドは、それぞれ
17,000及び20,000の見掛け上の分子量を有
する。このやり方を用いて、8,500mlのウシ脳抽
出物(6.25×107 全単位)に含まれるウシECG
Fは、合計6mlのアルファ−ECGF(3.0×10
6 単位)及び3mlのベータ−ECGF(5.2×10
5 単位)に濃縮される。これは、アルファ−ECGFの
9,300倍の精製及びベータ−ECGFの16,30
0倍の精製である(バージス、同上)。最近、ウシEC
GFに対するネズミモノクローナル抗体が生成され(マ
シアグら、同上)、それは米国特許第4,361,50
9号明細書にチンマーマン(Zimmerman)及び
フルヒアー(Fulcher)により記載されたファク
ターVIIICのモノクローナル抗体精製に似た方法で、ウ
シECGFを精製するのに有用であろう。 【0004】一般に、組換えDNA技術は周知である。
「メソッズ・イン・エンチモロジー(Methods
In Enzymology)」(アカデミック・プレ
ス、ニュー・ヨーク)、15及び68巻(1979);
100及び101巻(1983)及びそれらに引用され
た参考文献参照(これらのすべては本明細書において参
考文献として引用される)。最も普通に用いられる組換
えDNAの方法論を具体化する広範囲の技術的な論説
は、マニアチス(Maniatis)ら「モレキュラー
・クローニング(Molecular Clonin
g)」コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー
(1982)に見い出されうる。種々のポリペプチドに
ついてコーディングする遺伝子は、組換えDNA媒体例
えば細菌性又はウイルス性のベクターにポリペプチドに
ついてコードするDNAフラグメントを組み入れ、そし
て適当な宿主を形質転換することによりクローンされう
る。この宿主は代表的にはエツシエリキア・コリ(Es
cherichia coli)(E.coli)菌で
あるが所望の生成物に応じて真核宿主が用いられうる。
組換えベクターを組み込むクローンは単離されそして成
長されさらに多量に所望のポリペプチドを生成するのに
用いられうる。 【0005】三、四のグループの科学者は、真核細胞か
らメッセンジャーRNA(mRNA)の混合物を単離し
そして一連の酵素的反応を用いてこのmRNAに対して
相補的な二本鎖DNAコピーを合成した。第一の反応に
おいて、mRNAはRNAに向うDNAポリメラーゼ
(又逆転写酵素と呼ばれる)により一本鎖相補DNA
(cDNA)へ転写される。逆転写酵素は5’−3’方
向にDNAを合成し、プレカーサーとしてデオキシリボ
ヌクレオチド5’−トリホスフェートを用い、そして鋳
型及びプライマー鎖を必要とし、その後者は遊離の3’
−ヒドロキシル末端を有しなければならない。mRNA
の鋳型の部分的なコピー又は完全なコピーの何れにせ
よ、逆転写酵素生成物は、しばしばそれらの3’末端に
おいて短い部分的に二本鎖のヘアピン(「ループ」)を
有する。第二の反応において、これらの「ヘアピン・ル
ープ」は、DNAポリメラーゼに対するプライマーとし
て働く。予め形成されたDNAは、DNAポリメラーゼ
の作用において鋳型としてさらにプライマーとして要求
される。DNAポリメラーゼは、遊離の3’−ヒドロキ
シル基(それに新しいヌクレオチドが加えられて5’−
3’方向に鎖を伸長する)を有するDNA鎖の存在を必
要とする。このような連続逆転写酵素及びDNAポリメ
ラーゼ反応の生成物は、なお一端でループを有する。そ
のようにして生成された二本鎖DNAのループ又は「折
り重ね点」の頂点は、実質的に一本鎖セグメントであ
る。第三の反応において、この一本鎖セグメントは、一
本鎖特異的ヌクレアーゼS1により開裂されて「ブラン
トエンド」二本鎖DNAセグメントを発生させる。この
一般的な方法は、すべてのmRNA混合物に適用可能で
あり、そしてブエル(Buell)ら「J.バイオロ.
ケム.」253:2483(1978)に記載されてい
る。 【0006】得られた二本鎖cDNA混合物(ds−c
DNA)は、少なくとも一部は用いられる特別な媒体に
応じて、多くの周知の技術の任意の一つによりクローン
する媒体にそう入される。種々のそう入法は、「メソッ
ズ・イン・エンチモロジー」68:16〜18(198
0)及びその引用文献にかなり詳しく述べられている。
一度DNAセグメントがそう入されると、クローンする
媒体が用いられて適当な宿主を形質転換する。これらの
クローンする媒体は、通常、宿主に抗生物質抵抗性の特
徴を与える。このような宿主は、一般に原核細胞であ
る。この点において、形質転換又はトランスフェクショ
ンされた宿主の二、三のみが所望のcDNAを含むに過
ぎない。すべての形質転換又はトランスフェクションさ
れた宿主のすべてが、遺伝子「ライブラリー」を形成す
る。この方法により生成された全部のds−cDNAラ
イブラリーが、原料として用いられるmRNA混合物に
存在するコーディング情報の代表的なサンプルを提供す
る。 【0007】もし適当なオリゴヌクレオチド配列が利用
しうるならば、それは用いられて下記のやり方で問題の
クローンを同定する。個々の形質転換又はトランスフェ
クションされた細胞は、ニトロセルロース濾紙上でコロ
ニーとして成長する。これらのコロニーを溶解し;放出
されたDNAを加熱により濾紙に固く結合する。濾紙
を、次に問題の構造遺伝子に相補的なラベルされたオリ
ゴヌクレオチドのプローブとともにインキュベートす
る。プローブは、それが相補的なcDNAと交雑し、そ
してオートラジオグラフィにより同定される。所望の蛋
白に関する構造上の情報のすべてを含むクローンの一つ
又は組合せを同定するために、相当するクローンの特徴
を求める。問題の蛋白についてコーディングする核酸配
列を単離し、そして発現ベクターに再そう入する。発現
ベクターは、ds−cDNAの有効な発現(転写及び翻
訳)を行わさせる特定の原核又は真核のコントロール要
素の統制コントロールの下に、クローンされた遺伝子を
おく。従って、この一般的な技術は、少なくとも一部の
それらのアミノ酸又はDNA配列がオリゴヌクレオチド
のプローブが利用可能であることについて知られている
これらの蛋白に対してのみ利用可能である。一般にマニ
アチスら、同上参照。さらに最近では、問題のエンコー
ドされた蛋白に対して特異的な抗体により細菌性コロニ
ー又はファージ・プラークをプロービングすることによ
り、特定のクローンを同定する方法が開発された。蛋白
生成物の合成が必要なので、この方法は「発現ベクタ
ー」クローニング媒体についてのみ用いられる。構造遺
伝子は、蛋白の発現をコントロールする調節遺伝子配列
に隣接したベクターにそう入される。細胞は、化学的方
法又は宿主細胞或いはベクターにより供給される機能の
何れかにより、溶解され、そして蛋白は特定の抗体及び
検出システム例えば酵素イムノアッセイにより検出され
る。この一つの例は、ヤング(Young)及びデービ
ス(Davis)「プロシ・ナツル・アカデ.サイ.U
SA」80:1194〜1198(1983)並びにヤ
ング及びデービス「サイエンス」222:778(19
83)により記載されたラムダgt11システムである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は、容易に利用しうる大量
のECGF又はECGFフラグメントを提供可能にし
た。これは、そのデザインがウシECGFのアミノ酸配
列の知識に基づきそしてECGF cDNAと特異的に
反応するオリゴヌクレオチドにより達成される。ECG
Fの生成は、ECGF蛋白をコードするクローニング媒
体の生成に対する組換えDNA技術の適用並びにヒト起
源の他の蛋白が実質的にないECGF蛋白を回収する方
法により達成される。 【0009】従って、本発明はヒト由来の他の蛋白を含
まないECGF又はそのフラグメントを提供する。EC
GFは宿主細胞において組換えDNA技術により生成さ
れ、そして本質的に純粋な形で提供される。本発明は特
にECGFをコードするDNA配列を組み込む複製可能
な発現ベクター並びにそれにより形質転換又はトランス
フェクションされる自己複製宿主細胞システムを提供す
る。宿主細胞システムは通常原核細胞例えばE.コリ又
はB.スブチリス、又は真核細胞のものである。 【0010】ECGFは、(a)適当な宿主細胞システ
ム中にECGFをコードするDNA配列を発現しうる複
製可能な発現ベクターを生成させ;(b)該宿主システ
ムを形質転換して組換え宿主システムが得られ;(c)
該ECGFコードDNA配列の発現を生じさせる条件下
で該組換え宿主システムを維持してECGF蛋白を生成
させ;そして(d)該ECGF蛋白を回収することより
なる方法により生成される。好ましくはECGFコード
複製可能発現ベクターは、ECGF mRNAを代表す
るds−cDNA生成物を調製しそしてds−cDNA
を複製可能な発現ベクターに組み込むことにより製造さ
れる。ECGFを回収する好ましい態様は、組換え宿主
システムにより発現された蛋白と、ECGFに関して特
異的な少なくとも一つの結合工程を含む試薬組成物とを
反応させることを含む。ECGFは、損傷の治療又は血
管及び他の内皮細胞系構造の再生において治療剤として
用いられうる。 【0011】第1図は、cDNAクローンを生成する酵
素反応の一般的な方法を示す。 【0012】第2図は、ラムダgt11にそう入されるD
NAフラグメントを含むライブラリーの生成を示す。 【0013】第3図は、ウシのアルファ及びベータEC
GFの部分的アミノ酸配列を示す。 ラインa:ウシのアルファECGFのアミノ末端アミノ
酸配列。 ラインb:ウシのベータECGFのアミノ末端アミノ酸
配列。かっこ内の部分は、その配列が決定されなかった
NH2 末端セグメントに相当し;その代りアミノ酸組成
が示される。Phe Asn Leu・・・・で始まる
配列は、トリプシン開裂ウシベータECGFから決定さ
れた。 ラインc:臭化シアノゲン開裂ウシアルファECGFの
アミノ酸配列。 ラインd:臭化シアノゲン開裂ウシベータECGFのア
ミノ酸配列。 【0014】第4図は、水素結合された塩基対を示す。 【0015】第5図は、ヒト内皮細胞成長因子のための
オリゴヌクレオチドのプローブのデザインを示す。 【0016】第6図は、ヒトECGF cDNAクロー
ン1及び29の概略図を示す。開いたリーディング・ボ
ックスは、ヒトベータ−ECGFをコードする開いたリ
ーディング・フレームを示す。EcoRI部位は、cD
NAライブラリーの構成に用いられる合成オリゴヌクレ
オチドリンカーに相当する。クローン1の3’末端のポ
リ(A)テールは、A17により示される。 【0017】第7図は、ヒトECGF cDNA配列と
オリゴヌクレオチドプローブとの間の同一性を示す。 ラインa:ウシのトリプシン−又は臭化シアノゲン開裂
ベータECGFアミノ酸配列。 ラインb:ユニークなオリゴヌクレオチドプローブ。 ラインc:ヒトECGF cDNA配列(ラムダECG
Fクローン1及び29から決定)。 ラインd:cDNA配列分析から導かれたヒトECGF
アミノ酸配列。 【0018】第8図は、ヒトECGFの完全なcDNA
配列を示す。ECGFクローン1及び29からのcDN
AインサートはM13mp18にサブクローンされ、そ
してECGFコード開放リーディング・フレーム及びそ
の側面領域は、鎖成長停止法により配列された。ECG
Fコード開放リーディングフレームの5’及び3’末端
の停止コドンは、フレームにおいて、アンダーラインさ
れた配列及びtrmによりそれぞれ示されている。アミ
ノ酸に関する一つの文字の表示が用いられる:A,al
a;C,Cys;D,Asp;E,Gln;F,Ph
e;G,Gly;H,His;I,Ile;K,Ly
s;L,Leu;M,Met;N,Asn;P,Pr
o;Q,Gln;R,Arg;S,Ser;T,Th
r;V,Val;W,Trp;Y,Tyr。 【0019】第9図は、ECGF mRNAのノーザン
・ブロット分析を示す。RNAは2.2Mホルムアルデ
ヒド及び50%ホルムアミド中で変性させられそして
2.2Mホルムアルデヒドを含む1.25%アガロース
ゲル中の電気泳動により分画された。これを10X S
SPEによってブロットすることによりジーンスクリー
ン・プラス(Gene Screen Plus)(ニ
ュー・イングランド・ニュークリア)に移した。ブロッ
トを、2X SSPE、20Xデンハルト(Denha
rdt)の溶液、イースト・トランスファRNA(20
0μg/ml)、0.2% SDSを含む混合物中で1
6時間65℃でECGFクローン1の32pをラベルした
ニック翻訳プローブへ交雑された。膜を65℃で2X
SSPE及び0.2% SDSにより2回、0.2X
SSPE及び0.2% SDSにより2回次々に洗い、
風乾しそして増感スクリーンとともにコダックXARフ
ィルムに1晩露出した。28S及び18S RNAの転
位が示される。 【0020】レーン1:10μgヒト脳ポリ(A)含有
RNA。 レーン2:10μgヒト成人肝ポリ(A)含有RNA。 【0021】本明細書で用いられるとき、「ECGF」
は、ヒトのアンジオゲニックなプロセスに固有なECG
Fが有するように、生体外で細胞の成長、分化及び転位
に影響する能力を有する生活性的な形で、細胞又は無細
胞培養システムにより生成される内皮細胞成長因子又は
そのフラグメントを示す。 【0022】ECGFの異なるアレルは、自然に存在し
うる。これらの変異は、同一の生物学的機能の蛋白に対
してコードする構造遺伝子のヌクレオチド配列における
相違により特徴付けられよう。単一又は複数のアミノ酸
の置換、欠損、付加又は転換を有するアナローグを生成
することは可能である。自然のECGFの生物学上活性
な性質を保つECGFの誘導体をもたらすアナローグ並
びにすべてのこのようなアルレの変異、修飾は、本発明
の範囲内に含まれる。 【0023】「発現ベクター」は、そのような配列がそ
れらの発現に影響しうる他の調節配列に結合するとき、
そこに含まれたDNA配列を転写及び翻訳しうるベクタ
ーを指す。これらの発現ベクターは、エピソーム、バク
テリオファージとして又は染色体DNAの拡大部分とし
ての何れかで、宿主生物又はシステム中で複製可能でな
ければならない。本発明で特に用いられるのに適した発
現ベクターの一つの形は、細菌中で通常生存し複製する
バクテリオファージ、ウイルスである。この目的に特に
望ましいファージは、ヤング及びデービス、同上により
記述されたラムダgt10及びgt11ファージである。ラ
ムダgt11は、そう入されたDNAにより特定されるポ
リペプチドを生成しうる一般的な組換えDNA発現ベク
ターである。 【0024】劣化を最低にするために、ラクトースの合
成アナローグ(IPTG)による誘導のときに、異物蛋
白又はその部分は原核蛋白B−ガラクトシダーゼに合成
融合される。蛋白劣化径路に欠けた宿主細胞の使用は、
又誘導されたラムダgt11クローンから生成された新規
な蛋白の寿命を増大させる。ラムダgt11クローンにお
ける異物DNAの適当な発現は、B−ガラクトシダーゼ
プロモーター及び翻訳開始コドンに関するそう入された
DNAの適切な配向及びリーディング・フレームに依存
するだろう。 【0025】組換えDNA技術に有用な発現ベクターの
他の形は、プラスミド即ち円形の組込まれていない(染
色体外)の二本鎖DNAループである。同等な機能を果
たす発現ベクターの任意の他の形は、本発明の方法に用
いられるのに適している。 【0026】本明細書において開示された組換えベクタ
ー及び方法は、広範囲の原核及び真核の生物を含む宿主
細胞に用いられるのに適している。原核細胞が、DNA
配列のクローン化及びベクターの構成に好ましい。例え
ば、E.コリK12株HB101(ATCC 3369
4)が特に有用である。もち論、他の微生物の株も用い
られうる。宿主細胞又はシステムと両立しうる種から誘
導された複製及びコントロール配列を含むベクターは、
これらの宿主とともに用いられる。ベクターは、形質転
換された細胞に表現型選択をもたらしうる特徴ととも
に、元来複製の元を有している。例えば、E.コリは、
ベクターpBR322を用いて形質転換され、それはア
ンピシリン及びテトラサイクリン抵抗性の遺伝子を含む
〔ボリバー(Bolivar)ら「ジーン(Gen
e)」:95(1977)〕。 【0027】これらの抗生物質抵抗性遺伝子は、形質転
換された細胞を同定する手段を提供する。発現ベクター
は、又目的の遺伝子の発現のために用いられうるコント
ロール要素を含む。E.コリ中の異物DNA配列の発現
のために用いられる普通の原核コントロール要素は、ベ
クテリオファージラムダのpR及びpLプロモーターと
ともに、E.コリのB−ガラクトシダーゼ及びトリプト
ファン(trp)オペロンから誘導されたプロモーター
及び調節配列を含む。これらの要素の組合わせは、又用
いられる(例えば、trpプロモーターとラクトースオ
ペレーターとの融合物であるTAC)。他のプロモータ
ーも又発見されそして利用され、そしてそれらのヌクレ
オチド配列に関する詳細は、発表されて当業者がそれら
を機能的に組合わせそして利用することができる。 【0028】原核生物に加えて、真核微生物例えばイー
スト培養も又用いられうる。サッカロミセス・セルビシ
ェ(Saccharomyces cervisia
e)又は普通のベーカーズ・イーストは、真核微生物の
中で最も普通に用いられるが、多数の他の菌株も普通に
利用される。イースト中の異物DNA配列の発現に適し
たイーストプロモーターは、3−ホスホグリセラートキ
ナーゼ又は他のグルコース分解酵素のためのプロモータ
ーを含む。好適な発現ベクターは、クローンされた遺伝
子のmRNA転写のポリアデニル化及び停止をもたらす
停止シグナルを含む。イーストと両立しうるプロモータ
ー、複製の起源、適切な停止配列を含む任意のベクター
は、ECGFの発現のために適している。 【0029】多細胞生物から誘導された細胞系も又宿主
として用いられうる。原則として、脊椎動物又は無脊椎
動物の源からの何れでも、任意のこれら細胞培養は利用
可能である。しかし、関心は脊椎動物の細胞において最
大であり、そして培養(組織培養)中の脊椎動物の細胞
の増殖は、最近普通に行われている。このような有用な
宿主の例は、VERO、HeLa、マウスC 127、
チャイニーズ・ハムスター卵巣(CHO)、WI 3
8、BHK、COS−7及びMDCK細胞系である。こ
のような細胞の発現ベクターは、元来、複製の起源、発
現されるべき遺伝子の前にあるプロモーター、RNA切
り継ぎ部位(もし必要ならば)そして転写停止配列を含
む。 【0030】ほ乳動物の細胞に用いられるため、発現ベ
クターのコントロール機能(プロモーター及びエンハン
サー)は、しばしばウイルス性物質により提供される。
例えば、普通に用いられるプロモーターは、ポリオー
マ、アデノウイルス2そして最もしばしばシミアン(S
imian)ウイルス40(SV 40)から誘導され
る。真核プロモーター例えばネズミメタロチオネイン遺
伝子のプロモーター〔パウラキス(Paulakis)
及びハマー(Hamer)「プロシ・ナツル・アカデ・
サイ.」80:397〜401(1983)〕も又用い
られうる。その上、このようなコントロール配列が宿主
システムと両立しうるならば、所望の遺伝子配列と元々
結合しているプロモーター又はコントロール配列を利用
することが可能でありそしてしばしば望ましい。転写の
速度を高めるために、真核エンハンサー配列も構築に加
えられうる。これらの配列は、種々の動物細胞又は発が
ん性のレトロウイルス例えばマウス肉腫ウイルスから得
られうる。 【0031】複製の起源は、外因性の起源例えばSV
40又は他のウイルス性の起源により提供されるものを
含むベクターの構築によりもたらされるか、又は宿主細
胞の染色体複製メカニズムによりもたらされるかの何れ
かである。もしベクターが宿主細胞の染色体に組み入れ
られるならば、後者がしばしば充分である。 【0032】宿主細胞は、種々の化学的組成を有するE
CGFを生成しうる。蛋白はその第一のアミノ酸として
メチオニンを有するものが生成される。このメチオニン
は、構造遺伝子の起源で元々存在するATG開始コドン
により、又は構造遺伝子のセグメントの前に操作される
ことにより存在する。蛋白は、又細胞内又は細胞外で開
裂されて、蛋白のアミノ末端で元々見い出されるアミノ
酸を生ずる。蛋白は、それ自体又は異種シグナルペプチ
ドの何れかとともに生成され、シグナルポリペプチドは
細胞内又は細胞外の環境で特異的に開裂可能である。最
後に、ECGFは、任意の外来のポリペプチドを開裂し
去る必要なしに成熟した形で直接発現により生成されう
る。 【0033】組換え宿主細胞は、組換えDNA技術を用
いて構築されたベクターにより形質転換された細胞に関
する。本明細書で規定された如く、ECGFはこの形質
転換の結果として生成される。このような細胞により生
成されたECGF又はフラグメントは、「組換えECG
F」とされる。 【0034】下記の方法は、本発明の方法で有用な特定
の試剤を生成する多数の充分に確立された方法の或るも
のに過ぎない。mRNA混合物を得るための一般的な方
法は、組織サンプルを得るか又は所望の蛋白を生成する
細胞を培養するかそしてチャーグウイン(Chirgw
in)ら「バイオケミストリー(Biochemist
ry)」18:5294(1979)により開示された
方法の如き方法によりRNAを抽出することである。m
RNAは、オリゴ(dT)セルロース又はポリ(V)セ
ファロースのクロマトグラフィ次いでポリ(A)含有m
RNA画分の溶離により、ポリ(A)mRNA含有物質
により増加される。 【0035】上述のポリ(A)含有mRNA増加画分を
用いて逆転写酵素を用いて一本鎖相補cDNA(ss−
cDNA)を合成する。DNA合成の結果として、ヘア
ピン・ループは第二の鎖DNA合成を開始するDNAの
3’末端で形成される。適切な条件下、このヘアピン・
ループを用いてDNAポリメラーゼ及びデオキシリボヌ
クレオチドトリホスフェートの存在下ds−cDNAの
合成を行う。 【0036】得られたds−cDNAは、多くの周知の
技術の任意の一つにより発現ベクターに挿入される。一
般に、方法はマニアチスら、同上並びに「メソッゾ・イ
ン・エンチモロジィ」65及び68巻(1980)及び
100及び101巻(1983)に見い出される。一般
に、ベクターは少なくとも1種の制限エンドヌクレアー
ゼにより線状化され、それは少なくとも2個のブラント
又は結合端を生成するだろう。ds−cDNAは、ベク
ター挿入部位とリゲート又は結合される。 【0037】もし実質的な細胞壁物質を含む原核細胞又
は他の細胞が用いられるならば、発現ベクターによる形
質転換の最も普通の方法は、コーヘン(Cohen)、
R.N.ら「プロシ.ナツル.アカデ.サイ.USA」
69:2110(1972)により記載された塩化カル
シウム予備処理である。もし細胞壁バリヤーなしの細胞
が宿主細胞として用いられるならば、トランスフェクシ
ョンはグラハム(Graham)及びファン・デル・エ
ブ(Van der Eb)「ウイロロジー(Viro
logy)」52:456(1973)により記載され
たりん酸カルシウム沈澱法により行われる。細胞にDN
Aを導入する他の方法例えば核注入、ウイルス感染又は
プロトプラスト融合が成功して用いられうる。細胞は次
に選択的媒体上に培養され、そして発現ベクターがエン
コードする蛋白が生成される。 【0038】ECGFに関する一部又は全部のcDNA
を含むクローンは、ECGFの部分的アミノ酸配列決定
から導かれた特定のオリゴヌクレオチドプローブにより
同定される。この同定法は、非同義性オリゴヌクレオチ
ドプローブがデザインされてそれが特異的にECGF
ds−cDNAに交雑することを必要とする。ECGF
cDNA配列を含むクローンは、32p−ATPにより
オリゴヌクレオチドプローブを放射性ラベルし、ECG
F−cDNAを含むcDNAライブラリーの個々のクロ
ーンのDNAへ放射性オリゴヌクレオチドプローブを交
雑し、そしてオートラジオグラフィーにより交雑するク
ローンの検出及び単離により単離される。このようなク
ローニングシステムは、ヤング及びデービス、同上によ
り記載されたラムダgt11システムに適用可能である。 【0039】ECGFの全配列を含むクローンは、EC
GF特異的オリゴヌクレオチドによる組換えラムダgt
11 cDNAライブラリーの最初のスクリーニング中単
離されたECGF組換え体のcDNAインサートをプロ
ーブとして用いて同定される。ヌクレオチド配列技術を
用いてcDNAフラグメントによりエンコードされたア
ミノ酸の配列を決定する。この情報を用いてウシECG
F及びECGFの臭化シアノゲン開裂により誘導される
ペプチドのアミノ末端の周知のアミノ酸配列に対する比
較により、推定のECGF cDNAクローンの同定性
を決定する。 【0040】 【実施例】 A.全RNAの生成 全RNA(メッセンジャー、リボゾーム及びトランスフ
ァー)を、本質的にチャーグウイン、同上(1979)
に記載されたように新鮮な2日経過したヒトの脳幹から
抽出した。細胞ペレットを5倍容の溶液〔4Mグアニジ
ンチオシナート及び25mMアンチ フォーム(Ant
iform)A(シグマ・ケミカル・カンパニー、セン
ト・ルイス、ミズリー)を含む〕中でホモゲナイズし
た。ホモジネートを10℃で15分間ソルバル(Sor
vall)GSAローター中で6,000rpmで遠心
分離した。上澄み液を酢酸の添加によりpH5.0に調
節し、そしてRNAが2時間−20℃で0.75倍容の
エタノールにより沈澱した。RNAを遠心分離により集
め、そして2mMくえん酸ナトリウム及び5mMジチオ
スレイトールを含む7.5Mグアニジン塩酸塩中に溶解
した。0.5倍容のエタノールを用いて2回の追加の沈
澱後、残存するグアニジン塩酸塩を無水エタノールによ
り沈澱から抽出した。RNAを滅菌水に溶解し、不溶物
質を遠心分離により除きそしてペレットを水により再抽
出した。RNAを0.2M酢酸カリウムに調節しそして
1晩−20℃で2.5倍容のエタノールの添加により沈
澱させた。 【0041】B.ポリ(A)含有RNAの生成 前述の如く生成された全RNA沈澱を10mM EDT
A及び1%SDSを含む20mMヘペスパッファー(p
H7.2)に溶解し、10分間65℃で加熱し次に25
℃に急速に冷却した。RNA溶液を次に等容量の水によ
り希釈し、NaClを加えて最終の濃度を300mM
NaClとした。240A260 単位以内のRNAを含む
サンプルを標準の方法を用いてポリ(U)セファロース
のクロマトグラフィにかけた。ポリ(A)含有RNAを
1mMヘペスバッファー(pH7.2)及び2mM E
DTAを含む70%ホルムアミドにより溶離した。溶離
液を0.24M NaClに調節しそしてRNAを−2
0℃で2.5倍容のエタノールにより沈澱させた。 【0042】C.ラムダgt11中のcDNAクローンの
構築 酵素反応について行われた方法は、第1図に示される。
mRNA(20μg)をブエル(Buell)ら、同上
及びウイルケンセン(Wilkensen)ら「J.バ
イオロ.ケム.」253:2483(1978)に記載
された通りに、逆転写酵素及びDNAポリメラーゼIに
よりds−cDNAへコピーされた。ds−cDNAを
セファデックスG−50で脱塩し、そして放出された容
量の画分をさらにメーカーの処方に従ってエルチップ
(Elutip)Dカラム〔シュライヒアー・アンド・
シュエル(Schleicher & Schuel
l)、キーン、NH〕で精製した。ds−cDNAをS
1ヌクレアーゼとのインキュベーションによりブラント
末端にした〔リカ(Ricca)ら、「J.オバロ.ケ
ム.」256:10362(1981)〕。反応混合物
は、0.2M酢酸ナトリウム(pH4.5)、0.4M
塩化ナトリウム、2.5mM酢酸亜鉛及び0.1単位の
S1ヌクレアーゼ(ds−cDNA/ng当り)よりな
り、100μlの最終反応容量とした。ds−cDNA
を1時間37℃でインキュベートし、フェノール:クロ
ロホルムにより抽出し次に前述の如くセファデックスG
−50で脱塩した。 【0043】ds−cDNAを次にマニアチスら「モレ
キュラー・クローニング」同上に記載された反応条件を
用いてDNAポリメラーゼIのクレナウ(Kleno
w)フラグメント及びEcoRIメチラーゼにより処理
した。cDNAを再び前述の如くセファデックスG−5
0で脱塩し次にT4 DNAリガーゼ(マニアチスら、同
上)を用いて0.5μgのホスフォリル化EcoRIリ
ンカーにリゲートした。混合物をEcoRIにより開裂
しそしてトリス・ボレートバッファ中の8%アクリルア
ミドゲルで分画した(マニアチスら、同上)。1キロベ
ースより大きい大きさのDNAをゲルから溶離しそして
エルチップDカラムに結合することにより回収し、1M
NaClにより溶離しそしてエタノール沈澱により集
めた。 【0044】第2図に示されるように、DNAフラグメ
ントは次にT4 DNAリガーゼを用いて開裂されたEc
oRI及びホスファターゼにより処理されたラムダgt
11に挿入された。5.7×106 ファージのライブラリ
ーが生成し、その中の約65%が組換えファージであっ
た。ライブラリーは、E.コリY1088〔supEs
upF metB trpR hsdR- hsdM+
onA21 strA lacU169(proC:;
Tn5)(pMC9)〕に42℃でプレートストックを
生成することにより増巾された。増巾方法はマニアチス
ら、同上に記載されている。ヤング及びデービス、同上
により記載されたこの菌株の重要な特徴は、(1) sup
F(S遺伝子におけるファージアンバー突然変異の要求
された抑圧)、(2) hsdR- hsdM- (宿主修飾前
異物DNAの制限を防止するのに必要)そして(3) la
cU169(proC:;Tn5)さらに(4) (pMC
9)(ファージ及び/又は細胞の成長を阻害しうる異物
遺伝子の発現をインデューサの不存在下抑制するlac
I含有pBR322誘導体)を含む。 【0045】D.ECGF配列を含むクローンの同定 ECGF cDNAを含む組換えファージに関するライ
ブラリーをスクリーンするために、1.5×106 ファ
ージをE.コリY1090〔△lacU169prA△
lon araD139 strA supF((tr
pC22:;Tn10)(pMC9)〕の菌叢にプレー
トし、そして6時間42℃でインキュベートした。プレ
ートを1晩冷凍した後、ニトロセルロースフィルターを
プレートの上に置いた。フィルターの位置を針によりマ
ークした。フィルターを1分後除きそして室温で放置し
て乾燥した。各プレートから、重複したフィルターを前
述した通りに作成したが、ただしフィルターを5分間プ
レートと接触させたままにした。すべてのフィルターを
次にマニアチスら、同上に記載された如く交雑のために
生成した。これは0.5M NaOH、1.5M Na
Cl中のDNAの変性、1Mトリス−HCl、pH7.
5、1.5M NaCl中の中和及び真空下80℃2時
間にわたるフィルターの加熱を含んだ。 【0046】ヒト脳幹cDNAライブラリーをECGF
インサートを含むクローンについてスクリーンするため
に、特定のオリゴヌクレオチドをデザインした。このオ
リゴヌクレオチドは、ECGFのアミノ末端の部分的ア
ミノ酸配列分析に基づいた。第3図のラインa及びbで
示されるように、ウシECGFはアルファ及びベータE
CGFと呼ばれる2種として単離され、それはそれぞれ
のアミノ末端で見い出されるアミノ酸だけが異なる。第
3図のラインbに示されるように、ベータECGFはア
ルファECGFより僅かに大きなものである。ベータE
CGFのアミノ末端における正確なアミノ酸配列は未決
定であるが、配列は高速原子衝撃質量分析により誘導さ
れそしてウシベータECGFのアミノ末端トリプティッ
クペプチドのアミノ酸組成が示される。アミノ末端ブロ
ッキング基はアセチルと思われる。もし未処理のベータ
ECGFがトリプシンにより開裂されるならば、Phe
Asn Leu・・・により始まるアルファではないベ
ータECGFに見い出される第二のアミノ酸配列が決定
される。この配列は、又酸性線維芽細胞成長因子のアミ
ノ末端で見い出される〔トーマス(Thomas)、
K.A.ら「プロシ.ナツル.アカデ.サイ.〕82
6409〜6413(1985)〕。アルファECGF
のアミノ末端はAsn Tyr Lys・・・であり
(第3図、ラインa)、そしてアミノ末端を欠いたベー
タECGFと同じである。第3図において、ラインc及
びdは、それぞれ臭化シアノゲン開裂ウシアルファ及び
ベータECGFのアミノ酸配列の比較のために示す。 【0047】オリゴヌクレオチドのデザインのため、ア
ルファECGFアミノ酸19〜29に相当するアミノ酸
配列Ile Leu Pro Asp Gly Thr
Val Asn Gly Thr Lys が選ばれ
た。可能なコーディング配列のすべてを含むオリゴヌク
レオチドの混合物をデザインするのよりも(遺伝コード
の同義性のために)、長いユニークなオリゴヌクレオチ
ドがデザインされた。このようなオリゴヌクレオチドプ
ローブは、複合cDNA〔ジェイエ(Jaye)ら「ヌ
クレイック.アシズ.リサーチ(Nucleic Ac
ids Research)」11:2325〜233
5(1983)〕及びゲノム〔ギチャー(Gitsch
ier)ら「ネイチュア」312:326〜330(1
984)〕ライブラリーをスクリーニングするのに成功
したプローブであることが既に示されている。3種の基
準がECGFプローブをデザインするのに用いられた。
(1) ジヌクレオチドCGを避けた。この戦略は真核DN
AにおけるCGジヌクレオチドの観察された表示不足に
基く〔ジョセ(Josse)ら「J.バイオロ.ケ
ム.」236:864〜875(1961)〕。(2) 好
ましいコドン利用データを可能な限り用いた。ヒトコド
ン利用の最近且包括的な分析はラテ(Lathe)
「J.モル.バイオロ.(Mol.Biol.)」18
:1〜12(1985)〕に見い出された。(3) CG
ジヌクレオチドの戦略及び好ましいコドン利用が情報価
値がないときは、異常な塩基対を認めた。この戦略はt
RNAアンチコドンとmRNAコドンとの間の相互作用
中に生ずるG:T、I:T、I:A及びI:C塩基対の
天然の発生に基く〔クリック(Grick)、「J.モ
ル.バイオロ.」19:548〜555(196
6)〕。普通のそして異常な塩基対の図を第4図に示
す。交雑プローブにおけるI(イノシン)の使用は、オ
ーツカ(Ohtsuka)ら「J.バイオロ.ケム.」
260;2605〜2608(1985)によりモデル
実験において先ず立証された。ECGFに関するヒト脳
幹cDNAライブラリーをスクリーンするのに用いられ
るオリゴヌクレオチドのデザインで行われた全体の戦略
及び選択を第5図に示す。さらに、同じ戦略によりデザ
インされた2種の他のオリゴヌクレオチドも構築され
た。 【0048】第5図に示された約30pモルのオリゴヌ
クレオチドをマニアチスら、同上により本質的に記載さ
れた32pガンマATP及びT4ポリヌクレオチドキナー
ゼとのインキュベーションにより放射性ラベルをした。
前述の如く作成したニトロセルロースフィルターを42
℃で6X SSPE(1X SSPE=0.18MNa
Cl、0.01M NaHPO4 pH7.2、0.0
01M EDTA)、2Xデンハートの溶液(1×デン
ハート−0.02%各フィコル(Ficoll)、ポリ
ビニルピロリドン、ウシ血清アルブミン)、5%硫酸デ
キストラン、100μg/ml変性サケ精子DNA中で
予備交雑した。32Pをラベルしたオリゴヌクレオチドを
4時間の予備交雑に加え、そして交雑を42℃で1晩続
けた。未交雑のプローブを37℃で2X SSPE、
0.1%SDSの逐次の洗浄により除いた。スクリーン
された1.5×106 プラークから、2個のプラーク
が、1晩の露出後正のオートラジオグラフィーシグナル
を示した。これらのクローンを、交雑プローブとして上
記のオリゴヌクレオチドを用いる精製サイクルの繰返し
により精製して均一なものとした。 【0049】単離された2個のクローン(ECGFクロ
ーン1及び29)をさらに詳しく分析した。EcoRI
による分解により、クローン1および29は、それぞれ
2.2及び0.3kbのcDNAインサートを示した。
クローンされたcDNAのニック翻訳及びサザーンブロ
ット分析(マニアチスら、同上)における放射性ラベル
されたプローブとしてのその次の使用は、クローン1及
び29は関連のある重複したクローンであることを示し
た。これらの2個のクローンの重複性は、第6図に示さ
れる。 【0050】クローン1及び29は、さらに詳しく以下
の如く分析された。追加の2個のオリゴヌクレオチド
が、ウシECGFのアミノ酸配列に基づいてデザインさ
れた。これらのオリゴヌクレオチドは、クローン1及び
29を単離するのに用いられるオリゴヌクレオチドのデ
ザインに用いられたのと同じ考え方に基づいてデザイン
された。これらのオリゴヌクレオチド(ECGFオリゴ
ヌクレオチドII及びIII)は、第7図に示される。これ
らの2個のオリゴヌクレオチド及びオリゴ(dT)
18は、前述の如きキネーション反応において放射性ラベ
ルをされ、そしてサザーンブロッティング実験において
交雑プローブとして用いた。これらの実験の結果は、ク
ローン29の0.3kb cDNAインサートはECG
FオリゴヌクレオチドI及びIIには交雑するがECGF
オリゴヌクレオチドIII 又はオリゴ(dT)18には交雑
せず;クローン1の2.2kb cDNAインサートは
オリゴヌクレオチドI、II、III そしてオリゴ(dT)
18に交雑することを示した。これらのデータ並びにクロ
ーン1及び29の次のヌクレオチド配列決定は、クロー
ン1の3’未満がポリ(A)テールで終わることを示し
た。ウシECGFの臭化シアノゲン開裂生成物に基づく
ECGFオリゴヌクレオチドIII に対するそしてオリゴ
(dT)18に対するクローン1の交雑は、このクローン
が、大きな(1kbより大)3’側面配列と同じくアル
ファ及びベータの両方のECGFに関するコーディング
配列の残りを含むことを強く示唆していた。 【0051】クローン1及び29からのcDNAインサ
ートは単離され、M13mp18にサブクローンされそ
してECGFをエンコードする開放リーディングフレー
ム及び側面領域は、鎖成長停止法〔サンガー(Sang
er)ら「プロシ.ナツル.アカデ.サイ.USA」
:5463〜5467(1977)〕により配列が示
された。これらのクローンのヌクレオチド配列及び核酸
配列から導かれたアミノ酸配列を第8図に示す。ヌクレ
オチド配列を調べるとヒトECGFをエンコードする4
65個のヌクレオチドの開放リーディングフレームを明
らかにする。ヒトECGFの155個のアミノ酸が、翻
訳停止コドンの側面に位置することが分かった。cDN
Aから導かれたヒトベータECGFのNH2 末端アミノ
酸はメチオニンであり、それは翻訳開始残基として働く
ものと思われる。初めの15〜20個のアミノ末端基の
比較的非疎水性とともに、これらのデータは、ヒトベー
タECGFがNH2 末端シグナルペプチドなしに合成さ
れることを強く示唆している。 【0052】第3及び8図の比較は、トリプシン開裂ウ
シベータECGFのアミノ末端アミノ酸配列並びにウシ
アルファECGFのそれは、ラムダECGFクローン1
及び29のヌクレオチド配列から予想されるアミノ酸配
列と殆ど同じであることを示す。95%以上の2種の間
の全体の同一性が観察される。 【0053】ノーザンブロット分析(マニアチスら、同
上)は、ECGF mRNAが28S γRNAととも
に泳動する単一の分子であることを明らかにしている
(第9図)。28S γRNAの評価された大きさの変
化を考えて、ECGF mRNAの大体の大きさは4.
8±1.4kbである。アルファ及びベータの両方のE
CGFの成熟した形をエンコードする配列のすべては、
ECGFクローン1及び29(それはともに約2.3k
bを含む)内にエンコードされる。従って、これらのデ
ータは、領域5’及び側面に位置するECGFエンコー
ディング配列が極めて大きい(約2.5±1.4kb)
を立証する。 【0054】クローン1及びクローン29からのcDN
Aインサートは、EcoRIによる分解により切除さ
れ、そしてEcoRI部位でpUC8でサブクローンさ
れた。クローン1から形成されたプラスミドは、pDH
15と呼ばれ、そしてクローン29から形成されたプラ
スミドpDH14と呼ばれた。プラスミドは、アメリカ
ン・タイプ・カルチュア・コレクション、12301パ
ークローン・ドライブ、ロックビル、MD20852に
寄託された。クローン1からのプラスミドのpDH15
はATCC53336とされ、クローン29からのプラ
スミドのpDH14はATCC 53335とされた。 【0055】従って、本実施例は、ヒト起源の他の蛋白
を本質的に含まないヒト内皮細胞成長因子を提供する実
験的な方法を記載している。 【0056】ECGFは、培養中の内皮細胞の成長及び
増殖に有用性がある。最近、細胞培養の用途のECGF
は、マシアグら〔「プロシ.ナツル.アカデ.サイ.」
76:11、5674〜5678(1978)〕プロト
コールによりウシの脳から抽出されている。この粗製ウ
シECGFは、ヒトの臍静脈内皮細胞に対してミトゲニ
ックであり〔マシアグら「J.バイオロ.ケム.」25
;5333〜5336(1982)〕そして他のもの
からの内皮細胞についてもそうである。ECGF及びフ
イブロネクチンマトリックスによるヘパリンの利用は、
安定な内皮細胞クローンの成立を行わせる。生体外のミ
トゲンとしての使用に関するこの粗製ウシECGFの推
薦される濃度は、成長培地1ml当り150ミクロgで
ある。 【0057】組換えDNA誘導ヒトECGFは、それ
故、研究の目的でヒト内皮細胞及び他の間葉細胞の生体
外の培養において、粗製のウシECGFの改良された置
換物としての用途を有する。コトECGFは、両方の蛋
白のアミノ酸配列における高度の同一性のために、内皮
細胞の成長の相乗作用にウシECGFと同じか又はそれ
よりも良いことが予想される。生体外の細胞の分化及び
成長を増強する予想される有効な投与量の範囲は、培養
培地1ml当り5〜10ngの精製されたECGFであ
る。本明細書に示された如き組換えDNA技術を経るE
CGFの生成及びバージスら〔「J.バイオロ.ケ
ム.」260:11389〜11392(1985)〕
により記載された如き次の精製は、ヒトのホメスタチス
及びアンジオゲネシスのモデルを発展させるヒト起源の
多量の精製生成物(従来任意の量又は純度で入手不可
能)を提供するだろう。 【0058】組換えDNAから導かれたヒトECGF
は、又組織培養フラスコ又は瓶よりも人工器管上の細胞
の成長の増大に有用性がある。この器管は、装置への内
皮細胞の付着を助ける他の分子によりコーティングされ
ていてもいなくてもよい。これらの促進分子は、細胞外
マトリックス蛋白(例えばフイブロネクチン、ラミニン
又はコラーゲンの一種)、ヒト血清アルブミン、ヘパリ
ン又は他のグリコサミノグリカン又は不活性有機分子を
含みうる。内皮細胞は、培地中で有効量のECGFを用
いてこれらの表面に培養され、最終的に内皮細胞の単層
により器管をカバーする。この器管は、次に人工器管上
に非トロンボゲン表面をもたらし、従って人工器管の植
え込みにともなう潜在的に生命をおびやかすトロンボゲ
ンの発生の危険を低下させる。 【0059】ECGFは、診断の応用に有用性を有す
る。シュライバー(Schreiber)ら〔「プロ
シ.ナツル.アカデ.サイ.」82:6138(198
5)〕は、ウシECGFについて二重抗体イムノアッセ
イを開発した。このアッセイにおいて、95穴のポリ塩
化ビニルプレートをウサギ抗ECGFによりコートし、
残りの結合部位を次に10%正常ウサギ血清によりブロ
ックした。ECGFのサンプルを次に穴に加えそしてイ
ンキュベートした。洗浄後ネズミモノクローナル抗EC
GFを加えた。インキュベーション及び三、四回の洗浄
後、パーオキシダーゼとカップルされたウサギ抗マウス
Ig Gを加えた。反応生成物を、過酸化水素の存在下
O−フェニレンジアミンの転換後分光測光的に定量し
た。同様に考えられたイミノアッセイは、内皮細胞の成
長に影響する疾患状態のヒトECGFレベルをモニター
するのに有用であろう。精製された組換えDNA誘導E
CGFは、未知のECGFサンプルを定量する標準の試
薬として有用であろう。 【0060】ECGFは、又血管及び他の内皮細胞系構
造の再生又は損傷の治療に可能性がある。 【0061】本発明は例示的な態様により限定されるも
のと考えられないことは理解されるべきである。本明細
書に開示された発明の概念から離れることなく、他の態
様を作成することは可能である。このような態様は、当
業者の能力の中にある。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1はcDNAクローンを生成する酵素反応の
一般的な方法を示す。 【図2】図2はラムダgt11に挿入されるDNAフラグ
メントを含むライブラリーの生成を示す。 【図3】図3はウシのアルファ及びベータECGFの部
分的アミノ酸配列を示す。 【図4】図4は水素結合された塩基対の組み合わせを示
す。 【図5】図5はヒト内皮細胞成長因子(ECGF)のた
めのオリゴヌクレオチドのプローブのデザインを示す。 【図6】図6はヒトECGF cDNAクローン1及び
29の概略図を示す。 【図7】図7はヒトECGF cDNAクローン配列と
オリゴヌクレオチドプローブとの間の同一性を示す。 【図8】図8はヒトECGFの完全なcDNA配列を示
す。 【図9】図9はECGF mRNAのノーザン・プロッ
ト分布を示す。
フロントページの続き (72)発明者 マイケル ジエイ アメリカ合衆国バージニア州 22204 アーリントン サウス セコンド スト リート 3017 (72)発明者 ウィルソン バーガス アメリカ合衆国メリーランド州 20879 ゲイザース バーグ シダー アベニ ュー 13 (72)発明者 トーマス マーシア アメリカ合衆国メリーランド州 20852 ロックビル バレリアン レーン 6050 (72)発明者 ウィリアム ドロハン アメリカ合衆国バージニア州 22151 スプリングフィールド パース コート 5232 (56)参考文献 特表 昭63−502725(JP,A) The Journal fo Ce ll Biology,Vol.101, (1985),P.1623〜1626 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.82,No.19, (1985),P.6409〜6413 The Journal Biolo gical Chemistry,Vo l.260,(1985),P.11389〜11392 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 14/00 - 14/825 C12P 21/00 - 21/08 WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ヒト内皮細胞成長因子の完全なコード配列からなる
    cDNAクローンであり、該内皮細胞成長因子が下記の
    (i)及び(ii)からなる群から選ばれるアミノ酸配
    列からなる、cDNAクローン。 (i)NYKKPKLLYCSNGGHFLRILPDGTVDGTRDRS DQHIQLQLSAESVGEVYIKSTETGQYLAMDTD GLLYGSQTPNEECLFLERLEENHYNTYISKKH AEKNWFVGLKKNGSCKRGPRTHYGQKAILFLP LPVSSD(α−ECGF)、 及び (ii)NH2 −末端メチオニン残基を付加的に含む
    (i)の配列。 2.ヒト内皮細胞成長因子mRNAによって定義される
    ヒト内皮細胞成長因子のコード配列に対して5’及び
    3’に位置する非翻訳核酸を含有するcDNAであり、
    該内皮細胞成長因子が下記の(i)及び(ii)からな
    る群から選ばれるアミノ酸配列からなる、cDNAクロ
    ーン。 (i)NYKKPKLLYCSNGGHFLRILPDGTVDGTRDRS DQHIQLQLSAESVGEVYIKSTETGQYLAMDTD GLLYGSQTPNEECLFLERLEENHYNTYISKKH AEKNWFVGLKKNGSCKRGPRTHYGQKAILFLP LPVSSD(α−ECGF)、 及び (ii)NH2 −末端メチオニン残基を付加的に含む
    (i)の配列。 3.ヒト内皮細胞成長因子をコードする配列を含むプラ
    スミドであり、該プラスミドはATCC 53336と
    してアメリカン タイプ カルチャー コレクションに
    国際寄託されたプラスミドpDH15であり、そして該
    内皮細胞成長因子が下記のアミノ酸配列からなる、プラ
    スミド。 NYKKPKLLYCSNGGHFLRILPDGTVDGTRDRS DQHIQLQLSAESVGEVYIKSTETGQYLAMDTD GLLYGSQTPNEECLFLERLEENHYNTYISKKH AEKNWFVGLKKNGSCKRGPRTHYGQKAILFLP LPVSSD(α−ECGF)
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