JP3205578B2 - キメラ繊維芽細胞成長因子 - Google Patents

キメラ繊維芽細胞成長因子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の背景】本発明は新規のキメラの塩基性繊維芽
細胞成長因子並びに該成長因子(bFGF)を増殖生産
する方法に関する。
【0002】ポリペプチド成長因子は細胞の増殖および
分化を行うホルモンに似たモジュレータである。成長因
子は成長、再生および傷の修復を含む種々の生理学的な
過程を調節する作用をもっている。
【0003】これらの成長因子の研究の過程において、
種々の組織、例えば脳、脳下垂体、視床下部からの抽出
物が培養された細胞の有糸分裂を刺激する能力に関し、
多数の成長因子が同定されてきた。これらの抽出物中の
活性因子には多数の簡略化された名前が付けられ、これ
らの中には上皮成長因子、血小板誘導成長因子、神経成
長因子、造血成長因子および繊維芽細胞成長因子が含ま
れる。
【0004】繊維芽細胞成長因子(FGF)は1974
年ゴスポダロヴィッツ(Gospodarowicz)
により、繊維芽細胞および内皮細胞に対するマイトジェ
ンである牛の脳または脳下垂体の組織から誘導されるも
のとして初めて発表された[ネイチャー(Natur
e)誌249巻123〜127頁]。後に脳から得られ
る主なマイトジェンは脳下垂体から分離されたものとは
異なることが報告された。これらの2種の成長因子はそ
れぞれ酸性および塩基性のFGFと名付けられた。何故
ならば両者は全く同じではないが同様な生物活性を有
し、等電点なっているからである。酸性および塩基
性の繊維芽細胞成長因子[最近ダヴリュー・エイチ・バ
ージェス(W.H.Burgess)およびティー・マ
シアグ(T.Maciag)によりアニュアル・レヴィ
ユー・オヴ・バイオケミストリー(Ann.Rev.B
iochem.)誌58巻575〜606頁(1989
年)総説が書かれている]はヘパリン結合成長因子の1
種の通常の構成員であり、内皮細胞、平滑筋細胞、副腎
皮質細胞、前立腺細胞、網膜上皮細胞、オリゴデンドロ
サイト、アストロサイト、クリンドサイト、筋芽細胞、
骨芽細胞を含む大部分の中胚葉細胞および脳外胚葉から
誘導される細胞の一般的な増殖能力に影響を及ぼす[デ
ィー・ゴスポダロヴィッツ等、Nat.Cancer
Inst.Mon.48巻109〜130頁(1978
年)、および上記バージェス並びにマシアグの論文58
4頁]。人のメラノサイトは塩基性の繊維芽細胞成長因
子の突然変異を誘起するような影響に対し応答するが、
酸性のFGFは応答しない。しかしながら、大部分の型
の鳥類および哺乳類の細胞は両方のポリペプチドに応答
する(上記バージェス等の論文)。
【0005】繊維芽細胞成長因子は細胞の成長を刺激す
マイトジエン的な応答を誘起することの他に、多数
細胞型を剌激しマイトジエン的でない応答をることが
できる。これらの活性には傷を負った区域への細胞の移
動の促進(走化性)、新しい血管の生成(アンギオジェ
ネシス)、神経再生の調節(ニューロトロピズム)、お
よび特定の細胞蛋白質の表現、細胞外マトリックスの生
産および治癒過程において重要な細胞の生存に対する刺
激または抑制が含まれる(上記バージェス並びにマシア
グの論文584〜588頁)。
【0006】これらの性質は、細胞の成長促進作用と共
に、繊維芽細胞成長因子を治療の目的に使用して、傷の
治癒の促進、および血栓症、動脈硬化等の予防および治
療を行う基礎となる。従って繊維芽細胞成長因子は外傷
を受けた組織の治癒を促進し[ジェー・エム・ダヴィド
ソン等、ジャーナル・オヴ・セル・バイオロジー誌10
0巻1219〜1227頁(1985年)]、心臓の病
気および手術の際の心筋の損傷を最小限度に抑制し(フ
ランコの米国特許第4,296,100号および第4,
378,347号)、ニューロンの生存と軸索突起の延
長を増加させる[ピー・ウォリック等、米国プロシーデ
ィング・オヴ・ナチュラル・アカデミー・オヴ・サイエ
ンス誌83巻3012〜3016頁(1986年)]こ
とが示唆されて来た。
【0007】従来からヒトの酸性の、並びにヒトおよび
ウシの塩基性の繊維芽細胞成長因子をコード化した相補
的なDNAクローンが分離され配列決定されており、
この相補的なDNAから得られた推定されるアミノ酸配
列は蛋白質の配列分析法により決定された構造と一致し
ている(上記バージェスおよびマシアグの総説の580
〜581頁にまとめられている)。これらのデータから
酸性の繊維芽細胞成長因子(以後aFGFと略記する)
は155個のアミノ酸をもっていることが予測される
(上記文献参照)。塩基性の繊維芽細胞成長因子(以後
bFGFと略記する)に対する遺伝子も155残基の蛋
白質をコードしている。aFGFおよびbFGFの両方
に対しN−末端の切断された形が存在し、これは全部の
生物活性を含んでおり、最初に分離され配列決定された
bFGFの146個のアミノ酸を含むもの[エフ・エッ
シュ等、米国プロシーディング・オヴ・ナチュラル・ア
カデミー・オヴ・サイエンス誌82巻6507〜651
1頁(1985年)および131個のアミノ酸を含むも
のとがある。構造を解析した結果aFGFとbFGFと
の間に55%の一致が見られた(上記バージェスおよび
マシアグの総説の581頁)。
【0008】塩基性の繊維芽細胞成長因子は哺乳類の組
織から抽出することができるが、これにはヘパリン結合
アフィニティークロマトグラフを使用したとしても数段
階を必要とし(ゴスポダロヴィッツ等の米国特許第4,
785,079号および第4,902,782号)、プロ
テアーゼ阻害剤なしで抽出を行うと一般に146個のア
ミノ酸をもつ種が得られる(同特許第9欄29〜32
行)。ウシおよびヒトの塩基性繊維芽細胞成長因子cD
NAは大腸菌[エム・イワネ等、Biochem.Bi
ophys.Res.Commn.誌146巻470〜
477頁(1987年)、およびシー・エイチ・スクァ
イヤーズ等、ジャーナル・オヴ・バイオロジカル・ケミ
ストリー誌263巻16297〜16302頁(198
8年)]、およびエス・セルヴィシアエ(S.cerv
iciae)[ピー・ジェー・バー等、ジャーナル・オ
ヴ・バイオロジカル・ケミストリー誌263巻1647
1〜16478頁(1988年)]中で表現されてい
る。しかし生成物の報告された収率は低く(エッシュ等
のヨーロッパ特許明細書第228,449号18頁参
照)、組換え体成長因子は蛋白質中で遊離のチオール基
により促進されるチオール−ジスルフィド交換を行う傾
向が強く、その結果ジスルフィドがスクランブルされた
種が生じる(上記イワネの論文参照)。
【0009】多数の塩基性繊維芽細胞成長因子の同族体
が示唆されている。bFGFの変種でアミノまたはカル
ボキシル末端アミノ基が除去されたもの、アミノ酸が付
加されたもの、システインがセリンのような中性のアミ
ノ酸で置き換えられたもの、またはアスパラギン酸、ア
ルギニン、グリシン、セリンまたはバリンが他の酸で置
き換えられたものは安定性が増加していることが示唆さ
れている(セノ等のヨーロッパ特許明細書第281,8
22号4頁1〜3行、および6頁29行〜7頁19
行)。この変種は付加された部分、除去された部分およ
び置き換えられた部分を2または3個有し、システイン
がセリンに置き換えられたものが最も好適である(7頁
18〜23行)。アラカワおよびフォックス(ヨーロッ
パ特許明細書第320,148号)は天然のbFGFに
存在するシステインの少なくとも1個、好ましくは2個
を他のアミノ酸残基で置き換えると、安定性の高い同族
体が得られることを示唆している(13頁22〜23
行)。実施例にはセリンが示されている(5頁26行お
よび13頁25行)が、アラニン、アスパラギン酸およ
びアスパラギンも示唆されている(5頁26行および1
3頁22行)。同様に余分な結合を生じるシステインを
セリンで置き換え、酸化し易いシステイン、メチオニン
およびトリプトファンをアラニン、リン、ロイシンま
たはイソロイシンで置き換えた組み換えaFGFは、生
物活性が増加または改善された成長因子を与えることが
示唆されている(トーマス・ジュニアーおよびラインメ
イヤーのヨーロッパ特許明細書第319,052号17
頁8〜20行)。
【0010】カルボキシル末端から7〜46のアミノ酸
が除去され、随時アミノ酸が置き換えられているbFG
F変種は、安定性が改善されると同時に活性を保持して
いることがセノ等のヨーロッパ特許明細書第326,9
07号に記載されている(2頁50行〜3頁4行)。フ
ィッヅ等(ヨーロッパ特許明細書第298723号)は
128〜138の残基を含むヘパリン結合領域の塩基性
または正に帯電した残基を、中性または負に帯電したア
ミノ酸で置き換えると、ヘパリン結合能力が減少し
が強くなったFGFが生じることを示唆している(5頁
45行および5頁54行〜6頁16行)。バーゴンゾニ
等は27〜32の残基を欠いたM1−bFGF;54〜
58の残基を欠いたM2−bFGF;70〜75の残基
を欠いたM3−bFGF;78〜83の残基を欠いたM
4−bFGF;110〜120の残基を欠いたM5−b
FGF;128の位置のリジンおよび129の位置のア
ルギニンがグルタミン残基で置き換えられているM5a
−bFGF;および位置119および128のリジンお
よび位置118および129のアルギニンがグルタミン
残基で置き換えられているM6b−bFGFの6種の同
族体を示唆している(ヨーロッパ特許明細書第363,
675号、6欄48行〜7欄13行)。
【0011】しかし現在でも上記の治療に使用する目的
で新規の安定で活性をもった形の繊維芽細胞成長因子の
探索が尚続けられている。
【0012】
【本発明の概要】本発明は生のbFGFの3の位置のア
ラニン残基および5の位置のセリン残基がグルタミン酸
で置き換えられた新規の全長に亙る(155個のアミノ
酸に対しコード化を行う)ヒトの塩基性繊維芽細胞成長
因子の遺伝子および蛋白質に関する。本発明のGl
hbFGFはN−末端の8個のアミノ酸のとこ
ろでヒトの酸性FGFと配列が同じであり、従ってキメ
ラFGFと考えることができる。更に詳細に述べれば、
これらの成長因子はヒトのFGFであるが、本発明によ
って他の哺乳類のFGFも得られる。
【0013】gluキメラ繊維芽細胞成長因子は
組織から誘導されたbFGFのマイトジエン活性誘起性
をもっているが、大腸菌中における表現は生の配列のも
のよりも著しく大きい。従って本発明によれば新規の生
物活性をもったFGFおよびそれを高収率で製造する方
法が提供される。
【0014】gluhbFGFの新規変種に関し
ても同じ発見がなされた。例えばシステイン78および
システイン96をチオールジスルフィドの変換を除去す
るアミノ酸、例えばセリンで置き換えると成長因子の安
定化された種類が得られる。従って本発明はhbFGF
(1〜155)を変性して大腸菌中に表現される成長因
子の収率を著しく増加させるばかりでなく、精製を容易
にし安定性を増加させることができる。
【0015】従って本発明によれば新規の生物学的に活
性をもった繊維芽細胞成長因子並びにこれを工業的規模
で製造する方法が提供される。好適具体化例において
は、本発明のDNAでコードされた新規FGFをプラス
ミドまたはベクターの中に挿入し、これを必要に応じ便
利に且つ効率的に保存、貯蔵または輸送することができ
る。次にプラスミドまたはベクターを用いて微生物、例
えば大腸菌に対し形質変換またはトランスフェクション
を行い、必要に応じこれを用いて本発明の新規FGFを
コード化するゲノム材料を保存、貯蔵および輸送するこ
とができる。これらの成長因子を現する条件下におい
てこれらの微生物の培養すると、高収率でポリペプチド
が生産される。
【0016】上記のように外傷を負った区域に放出され
た該成長因子は通常の治癒過程を促進するから、本発明
の新規繊維芽細胞成長因子は火傷、外科的な切除および
他の傷の治療、床ずれ等を含む皮膚の潰瘍の治療、心臓
血管系の異常、および心臓傷害後傷付いた組織の血管再
生を行うことにより血流を再び流す場合の処置、骨の修
復の促進、筋肉骨格傷害の治療、および神経萎縮症およ
び他の病気の治療などに使用する用途をもっている。
【0017】
【本発明の詳細な記述】本発明は約155個のアミノ酸
をもつ新規塩基性繊維芽細胞成長因子を高収率で製造す
る方法がおよび安定化する方法に関する。本明細書には
ヒトの成長因子についての組換体の例が提供されてい
るが、本発明のFGFは他の哺乳類にも適用することが
できる。本発明の新規組み換えFGFは全長に亙るヒト
の塩基性繊維芽細胞成長因子のアラニン3およびセリン
5をグルタミン酸で置き換えることによりつくられる。
gluhbFGFはN−末端の8個のアミノ酸の
所で配列がヒトのaFGFと同じであり、従ってhaF
GFおよびhbFGFのキメラ同族体と考えることがで
きる。この変種は生の配列をもったbFGFに比べ大腸
菌中で表現される蛋白質の収率を著しく増加させる。
【0018】組み換えられた生来のbFGFおよびgl
3,5hbFGFは両方ともヘパリン−および逆相高速
液体クロマトグラフ上において微小不均一性を示す。ど
のような理論にも拘束されることを望まないが、この微
小不均一性はチオール−ジスルフィド交換(ジスルフィ
ドのスクランブル)によると思われる。何故ならば微小
不均一性はクロマトグラフにかける前に還元剤で成長因
子を処理すれば除去できるからである。成長因子の安定
化された種類の生成およびジスルフィドがスクランブル
された形の除去は部位特異的突然変異誘発によりシステ
イン78およびシステイン96をセリンで置き換えるこ
とにより達成される。
【0019】本明細書においては、蛋白質が試験管内お
よび生体内における試験でFGF活性を示し(上記のバ
ージェスおよびマシアグの総説の584〜586頁参
照)、ヘパリンと結合し、1.5〜1.7モルのNaC
l濃度でヘパリン・セファロースから流出し、ヒトまた
ウシの塩基性FGFまたはそれらの合成されたまたは
のペプチドを用いてつくられた抗体と免疫的に反応
するか、またはウシの血清アルブミンと共役なbFGF
の配列をもつ合成同族体になるならば、塩基性FGFで
あると定義される。また蛋白質が試験管内および生体内
における試験でFGF活性を示し、ヘパリンと結合し、
1.0〜1.2モルのNaCl濃度でヘパリン・セファ
ロースから流出し、ヒトまたはウシのaFGFまたはそ
れらの合成されたまたは生のペプチドを用いてつくら
れた抗体と免疫的に反応するならば、酸性FGFである
と定義される。キメラの繊維芽細胞成長因子は両方の型
の配列を共有している。任意の哺乳類、特にヒトの繊維
芽細胞成長因子が本発明の範囲内に含まれる。
【0020】本発明のキメラの繊維芽細胞成長因子は約
155個のアミノ酸をもったgluhbFGFお
よびglu,ser7896hbFGFを含
み、また約154個のアミノ酸をもった切断型(例えば
N−末端メチオニンをもたないもの、実施例6(b)参
照)を含んでいる。本発明はまた78および96の位置
のシステインを他のアミノ酸、例えばアラニン、グリシ
ン、アルギニン、トリプトファン、リジン、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、ヒス
チジン、イソロイシン、ロイシン、リン、フェニルア
ラニン、チロシン、メチオニン、セリン、スレオニンま
たはプロリンで置き換えたgluhbFGF同族
体を含んでいる。さらに本発明のFGF誘導体は特定な
種ではなく、例えばウシのFGFの相補的複製およびh
bFGFと配列相同性をもつ他の種類のものが含まれ
る。
【0021】本発明の新規繊維芽細胞成長因子は構成ア
ミノ酸から、或いはアミノ酸またはペプチドとポリペプ
チドから、当業界の専門家に公知の化学的または生化学
的方法、例えば短い繊維芽細胞のN−末端に順次アミノ
酸を付加してゆく方法でポリペプチドを組み立てること
により製造することができる。別法として本発明の新規
繊維芽細胞成長因子はキメラFGFをコード化するDN
Aをつくり、このDNAをベクターに挿入し、宿主細胞
中でベクターを現させ、このようにしてつくられた組
換え体FGFを分離する方法である。
【0022】本発明のFGFをコード化するDNAはヌ
クレオチドを除去するか、ヌクレオチドを付加するか、
或いは標準の方法を用いて点突然変異誘発を行うことに
よりヒトまたはウシの塩基性繊維芽細胞成長因子の遺伝
子を変化させてつくられる。その例は実施例1に示され
ている。遺伝子コードの縮重のために、本発明のFGF
をコードしているDNAをつくるために種々のコドンの
変化の組み合わせを選ぶことができ、キメラFGFをコ
ード化するDNAを生じるどのようなヌクレオチドの除
去、付加または点突然変異も本発明の範囲に含まれる。
ある種の生物中でポリペプチドを現するには或る種の
コドンがより効率的であるから、本発明のFGFをコー
ドしているDNAを得るために繊維芽細胞遺伝子をどの
ように変化させるかを選ぶには、組み換えベクターの宿
主として作用する種類の生物の中で最も効率の良い
を与えるものを選ぶことが好ましい。
【0023】変化させてキメラDNAをつくり得る繊維
芽細胞成長因子のDNA原料は天然のもの、組み換えた
もの、或いは合成したものであることができる。即ちD
NA原料は組織または組織培養物から分離するか、通常
の方法でオリゴヌクレオチドからつくるか、市販品を使
用するか、或いは繊維芽細胞からのbFGFに対してコ
ーディングを行うRNAを分離し、このRNAを用いて
単一鎖のcDNAを合成し、これを鋳型として使用して
対応する二重鎖のDNAをつくることができる。
【0024】本発明の例には実施例2および3でつくら
れるようなキメラ繊維芽細胞ポリペプチド配列を定義す
るクローニングされた相補的なDNAが含まれる。また
DNA配列の同族体またはそれと密接に関連した相補的
なDNA、即ち、特にストリンジエントな条件下におい
てハイブリダイズすることによりキメラの繊維芽細胞c
DNAになるDNA配列、およびそれに対応したRNA
が含まれる。本発明に含まれるDNAは、キメラFGF
をコードしている配列の他に、ベクターを構成する配列
に依存して、遺伝子の現を容易にする追加の配列を含
んでいる。
【0025】本発明のキメラ成長因子をコード化するD
NAまたはそれに対応するRNAを、次にベクター、例
えばpBR、pUC、pUB、またはpET系列のプラ
スミドに挿入し、この組み換えられたベクターを用いて
宿主微生物の形質変換を行う。宿主生物はバクテリア
[例えば大腸菌またはビー・スブテリス(B.subt
ilis)]、イースト[例えばエス・セヴリシアエ
(S.Cevriciae)]または哺乳類(例えばマ
ウスの繊維芽細胞)であることができる。従ってまた本
発明によれば、標準的な方法でつくられたキメラ成長因
子を記述するRNAおよびDNAの配列を導入した新規
の生物学的に機能をもったウイルスの円形プラスミドが
提供される。外因性のベクターで運ばれるDNAまたは
RNAの配列の大規模な現を容易にする条件下におい
て、このようなベクターで安定に形質転換またはトラン
スフェクションされた微生物を培養し、その増殖培地
細胞溶解物または細胞膜画分を分離すると所望の生成物
が得られる。大腸菌中にhbFGFの突然変異体を
させた例を実施例4に示す。
【0026】本発明によれば、gluhbFG
F、glu,ser7896hbFGFおよび
位置78および96におけるシステインジスルフィド
変換を除去または排除する他のアミノ酸で置き換えられ
ている他のgluhbFGFに対してコード化を
行うDNAであって、選ばれた非哺乳類の宿主による
現に好適なコドンを含み、エンドヌクレアーゼ酵素を用
いて制限する開裂部位が備えられ、さらに容易に現で
きるベクターを容易に構成できる開始終止および中間
部分のDNA配列を備えた有利な特性をもっているDN
Aの全製造法および/または部分的製造法が提供され
る。従って本発明によれば、1種またはそれ以上のアミ
ノ酸残基に関し本明細書に詳細に記載された形とは異な
り(即ちhbFGFに対して規定されたすべての残基の
中の幾つかが除去された同族体、および/または1種ま
たはそれ以上の残基が置き換えられた同族体、および/
またはポリペプチドの末端または中間部分に1種または
それ以上の残基が付加された同族体)、glu
bFGFおよびglu,ser7896hbF
GFと同じ生物学的性質をもったキメラ繊維芽細胞成長
因子を微生物で発現するためのコード化を行い得るDN
Aの製造法(およびcDNAおよび突然変異体のDNA
の部位特異性をもった突然変異による発現法)が提供さ
れる。
【0027】本発明のDNA(およびRNA)配列は一
次構造配座の少なくとも一部を有し、キメラ繊維芽細胞
成長因子の生物学的特性を一つまたはそれ以上もったポ
リペプチド生成物を原核または真核宿主細胞で発現する
のに有用なすべての配列コードする。これらの配列に
は(a)本明細書に記載されたgluhbFGF
およびglu,ser7896hbFGFまた
はそれに相補的な鎖をコード化して得られるDNA配
列;(b)本明細書記載のハイブリッド化条件またはも
っとストリンジエントなハイブリツド化条件下において
(a)に定義したDNA配列またはその断片にハイブリ
ダイズし得るDNA配列;および(c)遺伝コード
がなければ上記(a)および(b)に定義したDNA
配列にハイブリダイズしうるDNA配列が含まれる。特
にキメラ繊維芽細胞成長因子の対立変種をコード化する
ゲノムDNA配列、およびキメラ繊維芽細胞成長因子の
RNA、その断片、および配列化されたRNAまたはD
NAが非脊椎動物の宿主のメッセンジャーの転写または
RNA複製を容易にするコドンを導入できる同族体
ードする配列が含まれる。
【0028】本発明によって微生物的発現されたポリ
ペプチドの分離および精製は通常の方法で行うことがで
き、これらの方法には例えば図2および3に示されたよ
うな分取クロマトグラフによる分離、および免疫的な分
離法、例えばモノクローナルおよび/またはポリクロー
ナル抗体を用いる方法、即ち実施例5に例示された精製
法が含まれる。
【0029】上記の説明および下記実施例に詳細に説明
されることを要約すれば、本発明のキメラ繊維芽細胞成
長因子は全長に亙る(155個のアミノ酸)ヒト塩基性
繊維芽細胞成長因子の組換え体であり、3の位置のアラ
ニンと5の位置のセリンがグルタミン酸で置き換えられ
ており、T7RNAポリメラーゼ現系を用いて大腸菌
で発現されたものである。[ここに用いられたbFGF
についての番号はアブラハム等(1986年)によって
155個のアミノ酸の形に対して付けられたものであ
り、メチオニン・コドンを1の位置としている。]。生
来の組換え体bFGFおよびgluhbFGFは
両方ともヘパリン−およびRP−HPLC上で広範な微
小不均一性を示し(図2)、これは成長因子をクロマト
グラフにかける前にジチオトレイトールのような還元剤
で処理すれば除去することができる(図3)。成長因子
の安定化された種をつくり、ジスルフィドに変換した形
のものを除去するには、システイン78およびシステイ
ン96を部位特異的突然変異誘発によってセリンで置き
換えることにより達成される。
【0030】この現系におけるgluhbFG
Fおよびglu,ser7896hbFGFの
収率は両方共、aFGF cDNAと同様に、親のbF
GFcDNAよりも10倍高い(実施例5)。gl
hbFGFおよびglu,ser78
96hbFGFの配列はN−末端の8個のアミノ酸のと
ころでhaFGFと同じである。従ってこれらの誘導体
はキメラである。
【0031】本発明のポリペプチドは繊維芽細胞成長因
子と同様な生物学的活性を保持している。例えば組換え
hbFGFのマイトジエン突然変異によって得ら
れる蛋白質をウシの脳から最初に分離されたbFGF
(10〜155)と比較すると(実施例7)、ヒトbF
GFの組換え体およびgluhbFGFは内皮細
胞の成長の量に依存する刺激を示し、これはウシの脳
のbFGFと同一である(図5)。システイン78およ
び96をセリンで置き換えてglu,se
7896hbFGFにしても、潜在的な突然変異誘
起性には影響がなく、組織から誘導されたウシのbFG
Fに対して決定されたものと区別できない量−応答曲
線を与える(図6)。
【0032】本明細書記載のようにhbFGFへの変性
を行うと、現される成長因子の収率が著しく増加し、
その精製が容易になり、ジスルフィド変換による微小不
均一性が除去され、安定性が増大し、同時に生物活性は
すべて保持される。
【0033】
【実施例】下記実施例により本発明並びに使用された
性決定の方法を例示する。これらの実施例は本発明を限
定するものではない。特記しない限りすべての割合は重
量により、処理の特定の段階における重量に基づく値で
ある。
【0034】実施例 1 現プラスミドの構成ヒト bFGFの155個のアミノ酸の形をコードした合
成遺伝子[ジェー・エー・アブラハム(J.A.Abr
aham)等、イー・エム・ビー・オー・ジャーナル
(BMBO J.)5巻2523〜2528頁(198
6年)]をpUC18にクローニングしたものを、英国
オックスフォード(Oxford)のブリティッシ・バ
イオテクノロジー(British Bio−tech
nology)社から購入した。次のようにしてbFG
F cDNAのN−末端メチオニン・コドンを含む−2
〜3の位置のNcol制限部位の切り離しと、独特なN
del部位の導入を行った。変えるべきヌクレオチドの
配列(−12〜36)(下記のa)をHindIIIお
よびBspMIIpUC 18から削除し、そして
UC 18に内部Ndel部位を含む合成フラグメン
ト(下記のb)をクローニングした。このクローニング
の結果、元の構成に比べ上流の非コードイング領域に
個のヌクレオチドの欠失を含む構成が得られる(下記
参照)。この欠失は下記に述べる現系を用いた場合b
FGFの相対的な蛋白質の収率に影響を及ぼさない。
【0035】
【化1】
【0036】元の(a)断片および変性された(b)断
片に対しセンス鎖だけがそれぞれ示されている。下線を
引いた部分のコドンはメチオニン開始コドンの位置を示
している。
【0037】bFGFをコード化したこのcDNAを次
にNdelおよびBamH1を用いてpUCから切り出
し、RNAポリメラーゼに対するT7プロモーターを含
むpET−3aの誘導体[バクテリオファージT7によ
る表現プラスミド、エー・ローゼンバーグ(A.Ros
enberg)等によりジーン(gene)誌56巻1
25〜135頁(1987年)に定義]である現ベク
ターpT7 Kan5のNdelおよびBamH1部位
にクローニングする。
【0038】実施例 2 gluhbFGFの構 gluhbFGFの構手順はNdel制限部位
の導入に関して上記に述べた手順と同じであるが、塩基
性FGF(c)の最初の5−末端アミノ酸をコード化し
域は酸性FGF(d)のそれをコード化するように
変化させた。
【0039】
【化2】
【0040】元の(a)断片および変性された(b)断
片に対しセンス鎖だけがそれぞれ示されている。下線を
引いた部分のコドンは3および5の位置でグルタミン酸
をコード化するように変えられている。
【0041】実施例 3 gluSer7896hbFGFの構 現プラスミドpT7 gluhbFGFをオリ
ゴヌクレオチドの部位特異的突然変異誘発の鋳型として
用いた。2種の突然変異誘発性のオリゴヌクレオチド・
プライマーを位置78および96のシステイン・コドン
をセリン・コドンに変えるように設計する。位置96の
セリンに対するプライマーはセンス鎖(60量体、23
8〜297)に対するものであり、これに対し位置78
のセリンに対するプライマーはアンチセンス鎖(30量
体、251〜222)に対するものである。これらの突
然変異誘発性のプライマーの他に、T7プロモーター
(−12〜+13のヌクレオチド)および末端域(−
75〜−54のヌクレオチド)に対するプライマーを設
計した。
【0042】変性されたFGF遺伝子の突然変異はポリ
メラーゼ連鎖反応(PCR)を用いて行う。図1に模式
的に示すようにHindIII切断プラスミドDNAを
含む2種の反応混合物をつくる。(i)T7のセンス+
セリン78のアンチセンスプライマーにより期待された
319塩基対生成物が得られ、(ii)T7のアンチセ
ンス+セリン96のセンスプライマーにより期待された
294塩基対生成物が得られる。PCR混合物はメーカ
ー[米国コネチカット州ノーウォーク(Norwal
k)パーキン・エルマー・シータス(Perkin E
lmer Cetus)社]の指示に従って製造した。
PCRはTaqポリメラーゼを用い30回の増幅サイク
ルの間それぞれ92℃で1分間、50℃で5秒間、72
℃で1分間行い、生成物を寒天のゲル電気泳動法で分析
した。
【0043】過剰のプライマーを増幅されたDNAフラ
グメントから連続3回濃縮し、分子量30,000のミ
リポア(Millipore)ミクロ濃縮器を用いて透
析を行って分離した。保持液の部分を一緒にし、上記の
方法でPCRを用いて増幅したが、この場合使用したプ
ライマーはT7プロモーター(センス)およびT7ター
ミネーター(アンチセンス)の域に対応している。図
1参照。599塩基対PCR生成物を次にNdelおよ
びBamIIIで処理し、寒天のゲル電気透析法により
精製した。精製された断片をT7現ベクター、即ちp
ET−3aの誘導体であるpET−3a(M13)にク
ローニングした。
【0044】実施例 4 天然の配列のhbFGFおよびhbFGF突然変異体の
現 配列の確認[エフ・サンジャー(F.Sanger)等
のプロシーディング・オヴ・ナチュラル・アカデミー・
オヴ・サイエンス(Proc.Nat.Acad.Sc
i.)誌74巻5463〜5467頁(1977年)]
を行った後、bFGF突然変異体をコード化した遺伝子
の形質転換を行いコンピテント細胞BL21 pLys
Sにする。プラスミドを宿した大腸菌は、37℃におい
て硫酸カナマイシン(50pg/ml)またはプラスミ
ドgluser7896hbFGFに対するア
ンピシリン(100μg/ml)およびクロランフェニ
コール(34μg/ml)を含むリア(Luria)
ブイヨン中で600nmにおいて約0.6吸収単位に
なるまで成育した。イソプロピル−β−D−チオガラク
トピラノシド(1ミルモル)を加えてbFGF合成を開
始させる。2時間の誘導時間後4℃で遠心分離して細胞
を回収した。
【0045】実施例 5 hbFGF突然変異体の精製 1リットルの培養液から得た細胞ペレットを50ミルモ
ルのトリス、0.1ミルモルのEDTA緩衝剤を含むp
H7.6の液30ml中に再懸濁させ、凍結/減圧サイ
クルを迅速に3回行って溶解させる。この溶解物を次い
で5ミルモルのMgClの存在下においてDNase
(20μg/ml)で4℃において20分間処理し、1
0,000×gにおいて20分間遠心分離にかけ、細胞
の残渣を除去する。bFGFの活性はペレットおよび上
澄液の中に一様に分布していることが見出された。
【0046】米国のプロシーディング・オヴ・ナチュラ
ル・アカデミー・オヴ・サイエンス誌81巻6963〜
6967頁(1984年)のディー・ゴスポラドヴィッ
ツの論文記載のヘパリン−セファロース・カラム・クロ
マトグラフにより、0.6〜3.0モルの直線勾配を付
けたNaCl濃度において流出させてbFGFの精製を
行う。成長因子を含む部分を一緒にし、pH7.6のト
リス緩衝液10ミルモルで希釈して最終NaCl濃度を
約0.6モルにした。
【0047】これを10ミルモルのpH7.6のトリ
ス、0.6モルのNaClと平衡に保った0.75×
7.5cmのヘパリン−5PWのカラム[米国フィラデ
ルフィア州フィラデルフィアのトーソーハース(Tos
oHaas)社]に充填する。結合した物質の流出は2
80nmで監視し、塩の濃度に直線的な勾配を付け(6
0分で0.6〜3.0モルNaCl)流速を0.7ml
/分として流出させた。
【0048】実施例4記載のT7現系を用い、生
配列をもったhbFGF(2〜155)の収率はバクテ
リア培養液1リットル当たり約0.8mgであった。生
の配列をもったhaFGFを用いると6〜8mg/リ
ットルの収率が得られた。同じ系で現されたgl
hbFGFでは精製された成長因子は8〜10
mg/リットルであった。
【0049】プラスミドpT7 glu,ser
7896を含む大腸菌を大規模培養(10リットル)
した場合、細胞ペースト1g当たり約1mgの精製され
た成長因子が得られる。キメラser7896変種の
蛋白質収率およびバクテリア抽出物の上澄液とペレット
部分とにおける蛋白質の分布はgluhbFGF
と同様であった。
【0050】実施例 6 hbFGFおよびhbFGF突然変異体の特性決定 (a)クロマトグラフでの挙動 ヘパリン高速液体クロマトグラフで精製したbFGF
を、0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル勾配
(0〜28%CHCNで15分間、28〜60%で9
9分間、60〜30%で10分間)を用い流速を0.7
ml/分として逆相高速液体クロマトグラフRP−HP
LC[C、米国カリフォルニア州ヘスペリア(Hes
peria)ヴァィダック(Vydac)ザ・セパレー
ション・グループ(the separation G
roup)]により分析する。結合した物質の流出は2
10nmで監視する。
【0051】生の配列をもったhbFGF(2〜15
5)を含む粗製細胞均質化物のヘパリン・セファロース
・クロマトグラフの流出グラフでは2個の主要な蛋白質
のピークがあり、その両方ともマイトジエン活性をも
ち、ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルアミド・ゲ
ル電気泳動法(SDS−PAGE)によればMが1
7,000の主要蛋白質種を含んでいた。ヘパリン・セ
ファロースの段階で得られたこの二つのピークの各々か
らの材料をC逆相高速液体クロマトグラフ(RP−H
PLC)にかけ、次いで分割された成分のN−末端分析
を行った結果、少なくとも3種の異なったbFGFの形
であると同定された。
【0052】この見掛け上の微小不均一性を解析する最
初の手段として、クロマトグラフ的に異なった種の発生
に際しチオール−ジスルフィド交換(ジスルフィドのス
クランブル)の寄与を還元剤で処理することにより評価
された。ヘパリン・セファロースで精製したbFGFの
蛋白質をジチオトレイトール(2ミリモル)で10分間
37℃でインキュベートした後RP−HPLCで分析す
ると、前にbFGF主として同定されたピークが示さ
れ、クロマトグラフは実質的に単一のピークから成って
いる。
【0053】ヘパリン・セファロースの段階からのFG
Fを含む2個の蛋白質ピークを高分解能TSKヘパリン
高速液体クロマトグラフにかけると、1.6〜2.3モ
ルのNaClの範囲で流出する4個の主要な蛋白質成分
が現れる(図2)。このピークをSDS−PAGEで分
析すると、P−I、P−IIIおよびP−IVは一つの
蛋白質バンドに含まれてMが17,000で移動し、
これはhbFGF(2〜155)と一致するが、P−1
1はMが約20,000となり、N−末端分析法によ
り不純物であることが判る。ヘパリン・セファロース・
クロマトグラフで一緒に貯蔵しておいた物質の部分をジ
チオトレイトール(5ミリモル)で10分間室温におい
て処理した後ヘパリン高速液体クロマトグラフにかける
と、P−Iの量が増え、P−IIIの量が減少し、P−
IVは消失する。この処理によりM22,000を含
むP−IIの位置と強度は影響を受けない(図3)。
【0054】ジチオトレイトールを存在させまたは存在
させない場合のヘパリンおよびRP−HPLC上でのg
luhbFGFのクロマトグラフ的挙動は、生
の配列をもったhbFGFと同様である。システインを
セリンに変える突然変異によってこの同族体の精製が非
常に容易になる。何故ならばこの変異体はヘパリンおよ
びC RP−HPLC上で単一の種として挙動し(図
4)、精製中にジチオトレイトールによる処理を省くこ
とができるからである。
【0055】(b)配列分析法 逆相で精製された蛋白質のN−末端配列分析は477A
型パルス液相配列解析機[米国カルフォルニア州アプラ
イド・バイオシステムズ(Applied Biosy
stems)社]にフェニルチオヒダントイン・アミノ
酸オンライン解析機(120A型、同社製)を取り付け
て行う。HClで気相で加水分解(5.7モルHCl/
0.1%フェノール;110℃で24時間)した後、オ
ンラインの130A型分離系(同社製)を取り付けた4
20A型フェニルチオヒダントイン・デリヴァタイザー
を用いてアミノ酸の組成を決定する。
【0056】ヘパリンHPLCで分離された物質のN−
末端配列分析によればgluhbFGF(2〜1
55)に一致した単一の配列が得られ、このことはN−
末端メチオニンが完全に除去されていることを示してい
る。
【0057】(c)分子量 分子量の決定は10〜15%の勾配を付けた20%の均
一なポリアクリルアミド・ゲル上においてドデシル硫酸
ナトリウムの存在下で(SDS−PAGE)銀染色検出
系[ファストゲル・システム(Phastgel Sy
stem)/ファーマシア(Pharmacia)/L
KB]を用いて行う。
【0058】hbFGF(2〜155)はM17,0
00で移動するが、これはgluhbFGFに対
する約19,000のM値に匹敵する。hbFGFお
よびそのキメラに対しアミノ酸配列のデータから計算さ
れた分子量はそれぞれ17,124および17,224
であった。見掛けの分子量の不一致を解決するために、
液体二次イオン質量分析計でgluhbFGFの
試料を分析し、分子イオンの質量として17,365を
得た。この値は実験誤差の範囲で配列のデータから予測
された値と一致する。どのような理論にも拘束されたく
ないが、変性条件下においてポリアクリルアミド・ゲル
上におけるgluの異常な移動は位置3および5
におけるグルタミル側鎖からの蛋白質−SDS相互作用
の干渉によると考えることが最も確からしい。
【0059】SDS−PAGE上においてgl
.ser7896もM19,000の蛋白
質として移動し、予想されたM17,000の種とし
て移動するのではない。この観測はgluhbF
GFに対する異常な移動と一致している。
【0060】実施例 7 生来のhbFGFおよび突然変異体のhbFGF誘導体
の生物検定 生の配列をもったhbFGFおよびその突然変異体の
マイトジエン特性は、エッシュ(Esch)等の米国プ
ロシーディング・オヴ・ナチュラル・アカデミー・オヴ
・サイエンス誌82巻6507〜6511頁(1985
年)記載の方法により大動脈弓から誘導されたウシの内
皮細胞を用いて定する。10%のウシの血清[ハイク
ロン(Hyclone)、ローガン(Logan)、U
T]を含み、これにペニシリン(100単位/ml)、
ストレプトマイシン(100μg/ml)およびL−グ
ルタミン(2ミリモル)を加えたダルベッコ(Dulb
ecco)の方法で変性したイーグル(Eagle)の
媒質(DMEM)0.5ml中において24個の穴をも
った培養板1枚当たり初期密度0.8×104個の細胞
を接種する。接種後2時間して0.5%のウシの血清ア
ルブミン(BSA)を含むDMEM中にbFGFを適当
に希釈した(0.001〜100ng/ml)試料20
μlを加えた。培養器に入れて5日後二重の培養板をト
リプシン処理し、コールター(Coulter)のカウ
ンターで細胞を数えて細胞の密度を決定した。
【0061】別法として、燐酸p−ニトロフェニルを基
質として用い細胞を溶解した後に酸フォスファターゼ
の濃度を測定することにより、bFGFが存在する場合
およびしない場合での成長曲線をつくる[ディー・ティ
ー・コンノリー(D.T.Connolly)等、アナ
リティカル・バイオケミストリー(Anal.Bioc
hem.)誌152巻136〜140頁(1986年)
137頁]。10%のウシの血清、抗生物質およびL−
グルタミンを含む0.25mlのDMEM中において穴
1個当たりの細胞の初期密度1000〜1200で細胞
を接種する(0.32cm、直径0.64cmの平ら
な底の96個の穴を備えた板を使用)。接種後0.5%
のBSAを含むDMEM中に成長因子を適当に希釈した
(0.001〜100ng/ml)試料10μlを加え
る。
【0062】4〜5日培養した後、各穴を洗滌し、各穴
に0.1モルの酢酸ナトリウム、0.1%のトリトン
(Triton)X−100および10ミリモルの燐酸
p−ニトロフェニル[シグマ(Sigma104フォス
フォターゼ基質)]を含むpH5.5の緩衝液に加え
る。板を37℃で2時間保温し、INの水酸化ナトリウ
ム10μlを加えて反応を停止させ、UVマックス・カ
イネティック・マイクロプレート・リーダー(UV m
ax kinetic microplate rea
der)[米国カリフォルニア州モレキュラー・デヴァ
イス(Molecular device)社]を用い
て、細胞を加えないで培養した対照の緩衝液と比較して
405nmにおける発色度を決定する。両方の方法とも
区別できない量−応答曲線を与える。
【0063】組換えhbFGFおよび突然変異体のマイ
トジエン性をウシの脳から最初に分離されたbFGF
(10〜155)と比較すると、ヒトの組換え体bFG
FおよびgluhbFGFは内皮細胞の成長に対
し用量に依存した剌激を示し、これはウシの脳のbFG
Fと同じであり(図5)、最高刺激の半分の値の
(平均有効量ED50)として0.3〜1.0ng/
ml)最高刺激に対し3〜10ng/mlである。シス
テイン78および96をセリンと入れ換えてgku
,ser7896hbFGFをつくても潜在的な
イトジエン活性には影響がなく、組織から誘導された牛
のbFGFに対して決定されたものと区別できない
−応答曲線を与える。
【0064】上記の説明は当業界の専門家に本発明をい
かにして実施するかを説明する目的のものであり、当業
界の専門家がこれらの説明を読んで明らかになる明白な
変形または変更のすべての詳細を示そうとしたものでは
ないことを了解されたい。しかしこのようなすべての変
形および変更は添付特許請求の範囲に定義されているよ
うに本発明の範囲内に入るものである。
【0065】DNA配列、プラスミドおよび/または本
発明に関連して保存された微生物は米国ニューヨーク州
パール・リヴァー(Pearl River)のアメリ
カン・サイヤナミド・コンパニー(American
Cyanamid Company)の培養基保存室に
保存されており、適切な手続きにより誰でも入手するこ
とができる。さらに下記のものが下記の日付で下記のA
TCC番号が付されて米国メリーランド州ロックヴィル
(Rockville)20952、アメリカン・タイ
プ・カルチャー・コレクション(American T
ype Culture Collection)に保
存されている。
【0066】BL21 lysS/pET glu
ser7896、1990年11月13日、ATT
C番号68478 BL21 lys−S/pET gluhbFG
F、1990年11月13日、ATTC番号68477 上記の二つは本明細書記載のgluser78
96hbFGFおよびgluhbFGFを含んで
いる。
【0067】実施例 8 mEo−peg化合物による誘導体 gluhbFGF(2〜155)を上記方法でつ
くる。ポリエチレングリコールヨードアセテート(me
O−PEG−O2−CCH2I;分子量=2000およ
び5000)およびヨードアセトアミド(MeO−PE
G−NHCDCH21;分子量=5000)を下記方法
でつくる。
【0068】2ミリモルのEDTAを含むpH8.6、
トリス0.1モルの緩衝液中でgluhbFGF
(5mg/ml)をジチオトレイトール(5ミリモル)
で還元し、アルゴン雰囲気下において室温で1時間保温
する。MeO−PEG−O−CCH2I分子量=20
00または5000)MeO−PEG−NHCOCH2
I(分子量=5000)を加えて最終濃度を25〜50
ミリモルにし、次いで反応混合物を燐酸で緩衝した塩水
(PBS)に対し4℃で12時間透析する。
【0069】実施例 9 誘導体にしたFGF gluhbFGF(5mg/ml)を1.5モル
のNaClを含むpH7.4のトリス緩衝液10ミリモ
ル中においてジチオトレイトール(5ミリモル)で還元
し、アルゴン雰囲気下において室温で0.5〜1時間保
温する。ヨード酢酸(pH8.5のトリス緩衝液1モル
中に0.4モル)を加えて最終濃度を50ミリモルに
し、反応混合物を暗所において2時間室温で保温する。
次いでこの溶液を0.5モルのNaClを含む10ミリ
モルのトリス緩衝液(pH7.0)に対して透析する。
【0070】bFGFのポリエチレングリコール誘導体
およびカルボキシメチル化されたbFGFを前記方法で
検定した。
【0071】実施例10 カルボキシメチル化されたFGF カルボキシメチル化されたbFGF: 非変性条件下に
おいてgluhbFGF(2〜155)をヨード
酢酸で処理すると、bFGFの4個のシステイン残基の
2個にカルボキシメチル化が起こる。変性されたシステ
インの位置は14Cでラベルしたカルボキシメチル化さ
れたbFGFのエンドプロテイナーゼGlu−C蒸解物
のペプチド・マッピングによりシステイン78および9
6と同定される。システイン78および96を変性して
もヘパリンに対するbFGFの親和性には影響がない。
gluCMCys7896hbFGFのマイト
ジエン活性およびレセプター結合特性はglu
bFGFと同じである(図1)が、完全にカルボキシメ
チル化されたbFGFは活性をもっているようには見え
ない。変性されていないbFGFとは対照的にgl
hbFGFはp4における半減期が約5分であ
るのに対し、gluCMCys7896hbF
GFでは60分より長い(図2参照)。
【0072】bFGFのポリエチレングリコールエステ
ル: glu3,5hbFGFのPEG−2000およ
び−5000の誘導体はウシの内皮細胞のマイトジエン
試験では完全に活性があり(図3)、ヘパリンに結合す
る。PEGのエステル誘導体は加水分解してカルボキシ
メチル化されたbFGF、即ち安定化された十分な活性
をもつ同族体になり、これはドデシル硫酸ナトリウム・
ポリアクリルアミド・ゲル上において18Kd蛋白質
(gluCMCys7896hbFGF)の出
現によって監視することができる。
【0073】bFGFのポリエチレングリコールアミ
ド: gluhbFGFのPEG−5000誘導
体はPEGエステルとは対照的に安定である。これはB
albC 3T3繊維芽細胞の分裂促進検定において完
全に活性であり、FGFレセプター結合検定試験におい
ては変性されていないgluhbFGFと同程度
に効果的に競合する。
【0074】参考文献 1.アブラハム,ジェー・エー等、イー・エム・ビー・
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ュラル・アカデミー・オヴ・サイエンス(米国)誌82
巻6507〜6511頁(1985年). 9.エッシュ,エフ等、ヨーロッパ特許明細書第22
8,449号(1986年). 10.フィヅ,ジェー・シー(Fiddes,J.
C.)等、ヨーロッパ特許明細書298,723号(1
989年). 11.フランコ,ダヴリュー・ピー(Franco,
W.P.)、米国特許第4,296,100号(198
1年). 12.フランコ,ダヴリュー・ピー、米国特許第4,3
78,347号(1983年). 13.ゴスポダロヴィッツ,ディー、ネイチャー誌24
9号123〜127頁(1974年). 14.ゴスポダロヴィッツ,ディー、Nat.Canc
er Insti.Mon.誌48巻109〜130頁
(1978年). 15.ゴスポダロヴィッツ,ディー、プロシーディング
・オヴ・ナチュラル・アカデミー・オヴ・サイエンス
(米国)誌81巻6963〜6967頁(1984
年). 16.ゴスポダロヴィッツ,ディー、米国特許第4,7
85,079号(1988年). 17.ゴスポダロヴィッツ,ディー、米国特許第4,9
02,782号(1990年). 18.イワネ,エム(Iwane,M)等、Bioch
em.Biophys.Res.Commun.誌14
6巻470〜477頁(1977年). 19.ローゼンバーグ,エー等、ジーン誌56巻125
〜135頁(1987年). 20.サンジャー,エフ(Sanger,F.)等、プ
ロシーディング・オヴ・ナチュラル・アカデミー・オヴ
・サイエンス(米国)誌74巻5463〜5467頁
(1977年). 21.セノ,エム(Seno,M)等、ヨーロッパ特許
明細書281,822号(1988年). 22.セノ,エム等、ヨーロッパ特許明細書326,9
07号(1989年). 23.スクァイヤーズ,シー・エイチ(Squire
s,C.H.)等、ジャーナル・オヴ・バイオロジカル
・ケミストリー誌263巻16297〜16302頁
(1988年). 24.トーマス ジュニア,ケー・エー(Tomas
Jnr,K.A.)およびラインメイヤー,ディー・エ
ル(Linmeyer,D.L.)、ヨーロッパ特許明
細書第319,052号(1989年). 25.ウォリック,ピー(Walicke,P.)等、
プロシーディング・オヴ・ナチュラル・アカデミー・オ
ヴ・サイエンス(米国)誌83巻3012〜3016頁
(1986年). 配列のリスト (1)一般的事項 (i)出願人: アンドリュー・ピー・セドン(And
rew P.Seddon)、ピーター・ボーレン(P
eter Bohlen)およびヤコヴ・グルツマン
(Yakov Gluzman) (ii)発明の名称: キメラ繊維芽細胞成長因子 (iii)配列の数: 2 (iv)連絡先: (A)宛先人: エステル・ジェー・チェヴドス(Es
telle J.Tsevdos)博士、アメリカン・
サイヤナミド・コンパニー(American Cya
namid Company) (B)町名: ウエスト・メイン・ストリート(Wes
t Main Street)1937番地、P.O.
ボックス(Box)60 (C)市名: スタンフォード(Stanford) (D)州名: コネチカット (E)国名: アメリカ合衆国 (F)ZIP: 06904−0060 (v)計算機可読形態: (A)媒体の種類: フロッピー・ディスク (B)計算機: IBM PC AT (C)オペレーティング・システム: MS−DOS (D)ソフトウェアー: IBMのディスプレイライト
(Displaywrite)4から変換されたASC
II (vi)現在の出願データ: (A)出願番号: (B)出願日付: (C)分類: (vii)以前の出願データ: (A)出願番号: (B)出願日付: (viii)弁理士/代理人の情報 (A)氏名: チェヴドス,エステル・ジェー、博士 (B)登録番号: 31,145 (C)参考文書/明細書番号: 31,219−01 (ix)通信情報: (A)電話番号: 203 321 2756 (B)FAX番号: 203 321 2971 (C)テレックス番号: 710 470 4059 (2)配列に対する情報: 識別番号1 (i)配列の特徴: (A)長さ: 456塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の一本鎖 (D)トポロジー直鎖状 (ii)分子の種類: DNA (iii)ハイポセテイカル: (iv)アンチセンス: (v)フラグメント型: (vi)起源: (A)生物: (B)株: (C)個離物: (D)分化の程度: (E)ハプロタイプ: (F)組織の種類: (G)細胞の種類: (H)セルライン: (I)オルガネラ: (vii)直接の起源 (A)ライブラリ: (B)クローン: (viii)ゲノム内での位置 (A)染色体/セグメント (B)マップの位置 (C)単位 (ix)特徴 (A)名前/キー (B)位置 (C)同定方法 (D)その他の情報 (x)出版情報 (A)著者 (B)標題 (C)雑誌 (D)巻 (E)号 (F)頁 (G)日付 (H)文書番号 (I)受理の日付 (J)出版の日付 (K)関連事項: (xi)配列の記述: 配列番号1
【0075】
【化3】
【0076】
【化4】
【0077】(2)配列に対する情報: 識別番号2 (i)配列の特徴: (A)長さ: 456塩基対 (B)型: 核酸 (C)鎖の一本鎖 (D)トポロジー直鎖状 (ii)分子の種類: DNA (iii)ハイポセテイカル: (iv)アンチセンス: (v)フラグメント型: (vi)起源: (A)生物: (B)株: (C)個体・単離クローン: (D)分化の程度: (E)ハプロタイプ: (F)組織の種類: (G)細胞の種類: (H)セルライン: (I)オルガネラ: (vii)直接の起源 (A)ライブラリ: (B)クローン: (viii)ゲノムにおける位置 (A)染色体/セグメント (B)マップの位置 (C)単位 (ix)特徴 (A)名前/キー (B)位置 (C)同定方法 (D)その他の情報 (x)出版情報 (A)著者 (B)標題 (C)雑誌 (D)巻 (E)号 (F)頁 (G)日付 (H)文書番号 (I)受理の日付 (J)出版の日付 (K)関連事項: (xi)配列の記述: 配列番号2
【0078】
【化5】
【0079】
【化6】 本発明の主な特徴及び態様は次の通りである 1.(a)約155個のアミノ酸から成り、位置3のア
ラニンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で置き換え
られている塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)約155個のアミノ酸から成り、位置3のアラニ
ンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えら
れ、位置78および96のシステインがジスルフィドの
スクランブルを除去するアミノ酸で置き換えられている
塩基性繊維芽細胞成長因子、および (c)(a)および(b)のN−末端メチオニンをもた
ない切断された形から成る群から選ばれる塩基性繊維芽
細胞成長因子。 2.該塩基性繊維芽細胞成長因子が組み換えられたもの
である上記第1項記載の塩基性繊維芽細胞成長因子。 3.位置78および96のシステインがセリン、リジ
ン、アスパルチン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グ
ルタミン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、ヴァ
リン、フェニルアラニン、チロシン、メチオニン、スレ
オニン、プロリン、アラニン、グリシン、アルギニン、
またはトリプトファンで置き換えられている上記第2項
記載の組み換えられた塩基性繊維芽細胞成長因子。 4.位置78および96のシステインがセリンで置き換
えられている上記第3項記載の組み換えられた塩基性繊
維芽細胞成長因子。 5.glu 3 , 5 hbFGFから成る上記第2項記載の組
み換えられた塩基性繊維芽細胞成長因子。 6.glu 3 , 5 ,ser 78 , 96 から成る上記第2項記載の
組み換えられた塩基性繊維芽細胞成長因子。 7.上記第2項記載の成長因子をコード化したDNA配
列から成る生物学的な機能をもった環状プラスミドまた
はウィルスDNAベクター。 8.pET−3a誘導体から成る上記第7項記載のベク
ター。 9.RNAポリメラーゼからのT7を含むpT7 Ka
n 5およびpET−3a(M13)から成る群から選
ばれる上記第8項記載のベクター。 10.宿主細胞が該成長因子を表現できる方法で上記第
7項記載のベクターで形質転換またはトランスフェクシ
ョンされた原核細胞または真核細胞。 11.大腸菌から成る上記第10項記載の細胞。 12.(a)約155個のアミノ酸から成り、位置3の
アラニンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で置き換
えられている組み換えられた人の塩基性繊維芽細胞成長
因子をコードしているDNA配列、 (b)約155個のアミノ酸から成り、位置3のアラニ
ンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えら
れ、位置78および96のシステインがジスルフィドの
スクランブルを除去するアミノ酸で置き換えられている
組み換えられた人の塩基性繊維芽細胞成長因子をコード
しているDNA配列、および (c)厳密な条件下でハイブリッド形成され(a)また
は(b)記載のDNAになるDNAから成る群から選ば
れるDNA配列。 13.上記第12項記載のDNA配列から成る生物学的
な機能をもった円形プ ラスミドまたはウィルスDNAベ
クター。 14.該ベクターがRNAポリメラーゼに対するT7プ
ロモーターを含むpT7 Kan 5およびpET−3
a(m13)から成る群から選ばれるpET−3aであ
る上記第13項記載のベクター。 15.宿主細胞が該成長因子を表現できる方法で上記第
12項記載のDNA配列で形質転換またはトランスフェ
クションされた原核細胞または真核細胞。 16.大腸菌の細胞が繊維芽細胞成長因子を表現できる
方法で上記第13項記載のベクターの中にコード化され
たDNAで形質転換された大腸菌。 17.位置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタ
ミン酸で置き換えられている154個(マイナス1個の
メチオニン)または155個のアミノ酸を有する組み換
えられた人の塩基性繊維芽細胞成長因子。 18.位置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタ
ミン酸で置き換えられ、位置78および96のシステイ
ンがセリン、リジン、アスパルチン酸、グルタミン酸、
アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、イソロイシ
ン、ロイシン、ヴァリン、フェニルアラニン、チロシ
ン、メチオニン、スレオニン、プロリン、アラニン、グ
リシン、アルギニン、またはトリプトファンで置き換え
られている組み換えられた人の塩基性繊維芽細胞成長因
子。 19.位置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタ
ミン酸で置き換えられ、位置78および96のシステイ
ンがセリンで置き換えられている154または155個
のアミノ酸をもった組み換えられた人の塩基性繊維芽細
胞成長因子。 20.上記第2項記載のFGFをコードしている生成さ
れ分離されたDNA配列で形質転換またはトランスフェ
クションされた宿主細胞を該宿主細胞が成長因子を表現
するのに十分な時間の間培養媒質中で増殖させ、該培養
媒質、該宿主細胞の溶解物および該宿主細胞の膜残渣か
ら成る群から選ばれる材料から成長因子を回収する組み
換えられた人の繊維芽細胞成長因子を製造する方法。 21.該宿主細胞が大腸菌である上記第20項記載の方
法。 22.該FGFはglu 3 , 5 hbFGFおよびgl
3 , 5 ,ser 78 , 96 hbFGFから成る群から選ばれる
上記第21項記載の方法。 23.宿主細胞がDNAでコード化されたポリペプチド
を表現できる方法で上 記第2項記載のFGFに対しコー
ド化を行うDNA配列で原核細胞または真核細胞の形質
転換またはトランスフェクションを行う組み換えられた
人の塩基性繊維芽細胞成長因子を表現し得る原核細胞ま
たは真核細胞を製造する方法。 24.該細胞が大腸菌である上記第23項記載の方法。 25.該FGFはglu3,5hbFGFおよびglu
3 , 5 ,ser 78 , 96 hbFGFから成る群から選ばれる上
記第24項記載の方法。 26.4個のシステインの少なくとも2個は(CH 2
OOH);[CH(CO 2 H)(CH 2 x CO 2 H]、
(CH 2 CONR 3 4 )、(R 5 )、[(CH 2 n
3 ]、(CHCH 2 CONR 3 CO[(CH 2 m NR 3
4 ]、(CH 2 OCOCH 2 5 )または(SR 6 )、但し
式中R 3 およびR 4 はそれぞれH、[(CH 2 x CO
2 H]、[(CH(CO 2 H)(CH 2 x CO 2 H]、随
時ヒドロキシル置換基を0〜2個有するC 1 〜C 6 のアル
キルまたはポリエチレングリコールであり;R 5 はC1
〜C 6 のアルキル、C 1 〜C 4 のアルコキシメチルであ
り、R 6 はC 1 〜C 6 のアルキル、ポリエチレングリコー
ルまたは随時1または2個のカルボン酸または硫酸基を
置換したフェニル基であり;nはお〜4の整数、mは2
〜4の整数であり、xは1〜3の整数である、から成る
群から選ばれる置換基で修飾されている上記第2項記載
の塩基性繊維芽細胞成長因子。 27.該塩基性繊維芽細胞成長因子はカルボメトキシ化
された繊維芽細胞成長因子である上記第26項記載の塩
基性繊維芽細胞成長因子。 28.該繊維芽細胞成長因子はglu 3 , 5 hbFGFで
ある上記第27項記載の塩基性繊維芽細胞成長因子。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はglu,Ser7896hbF
GF cDNAの構成を示す。実例2で作成された
現プラスミドpT7 gluhbFGFを鋳型と
し使用し、下記のポリメラーゼ連鎖反応混合物を用いc
ys78をser78に、cys96をser96に変
異させた。(1)T7のセンスプライマーser78
アンチセンスプライマー;および(2)T7アンチセン
プライマーser96 センスプライマー。次に実施
例3記載のT7センスプライマーT7アンチセンス
ライマーを用いて(1)および(2)からポリメラーゼ
連鎖反応を行う。
【図2】図2は天然のhbFGFのヘパリンHPLCを
示す。結合したhbFGF(154個のアミノ酸を含
む)を、実施例5記載の方法で0.6〜3.0モルのN
aCl濃度の直線状の勾配を付け、流速を0.7ml/
分とし、280nmで監視してヘパリン・セファロース
・カラムから流出させた。
【図3】図3は還元された組換hbFGFのヘパリ
ンHPLCを示す。実施例6に記載したようにヘパリン
・セファロースからの物質を一緒に集めたものをジチオ
テイトールで還元し、これをヘパリン・セファロース・
カラムから流出させた。
【図4】図4はglu,Ser7896hbF
GFの逆相HPLCを示す。ヘパリンHPLCからの試
料(8μg)を0.45×25cmのヴァイダックC
カラムに入れ、実施例6記載のように0.1%トリフル
オロ酢酸/アセトニトリル溶媒系(0〜28%のアセト
ニトリルで15分間、28〜60%で99分間、60〜
80%で10分間)を用い0.7ml/分で流出させ
た。
【図5】図5は天然のbFGFと組換え体bFGFとの
生物検定の結果の比較である。実施例7記載のように
の脳から分離されたbFGFのマイトジエン活性を、
ウシの大動脈急の血管の内皮細胞の増殖作用に関し、
組換bFGFと比較した。ウシの脳のbFGF
(10〜155)(−▲−)、天然の配列をもった組換
hbFGF(−●−)およびgluhbFG
F(−○−)を種々の量で存在させ(アミノ酸分析で決
定)細胞を成長させた。4日後に、検査した細胞密度領
域に関する細胞の数と等価な酸フォスフォターゼ活性
を405nmにおいて決定した。
【図6】図6は生のbFGFとキメラのbFGFとの
生物検定の結果の比較である。成長因子を種々の量で存
在させ(アミノ酸分析で決定)5日間保持した細胞を用
ウシの脳のbFGF(10〜155)(−○−)とg
lu,ser7896hbFGF(−●−)と
マイトジエン活性を比較し、細胞の数を実施例7記載
の方法で決定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12P 21/02 C12N 15/00 A //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 7/00 C12R 1:92) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ヤコブ・グルツマン アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 07458アツパーサドルリバー・ピーチト ウリープレイス24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 14/50 C12N 15/00 - 15/12 BIOSIS(DIALOG) GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)55個のアミノ酸から成り、位
    置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で
    置き換えられている塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている塩基
    性繊維芽細胞成長因子、および (c) (a)および(b)に記載の塩基性繊維芽細胞
    成長因子であって、N−末端メチオニンをもたない成長
    因子、 から成る群から選ばれることを特徴とする塩基性繊維芽
    細胞成長因子。
  2. 【請求項2】 (a)55個のアミノ酸から成り、位
    置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で
    置き換えられている組換え塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている組換
    え塩基性繊維芽細胞成長因子、および (c) (a)および(b)に記載の組換え塩基性繊維
    芽細胞成長因子であって、N−末端メチオニンをもたな
    い成長因子、 から成る群から選ばれることを特徴とする組換え塩基性
    繊維芽細胞成長因子。
  3. 【請求項3】 (a)55個のアミノ酸から成り、位
    置3のアラニンおよび位置5のセリンがグルタミン酸で
    置き換えられている組換えヒト塩基性繊維芽細胞成長因
    子をコードするDNA、および (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている組換
    えヒト塩基性繊維芽細胞成長因子をコードしているDN
    A、 から成る群から選ばれることを特徴とするDNA。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の組換え
    塩基性繊維芽細胞成長因子をコード化したDNA配列を
    含んで成ることを特徴とする生物学的な機能をもった環
    状プラスミドまたはウィルスDNAベクター。
  5. 【請求項5】 宿主細胞が該成長因子を発現できる状態
    で請求項4記載のベクターで形質転換またはトランスフ
    ェクションされていることを特徴とする原核細胞または
    真核細胞の宿主細胞。
  6. 【請求項6】 宿主細胞が該成長因子を発現できる状態
    で請求項3記載のDNA配列で形質転換またはトランス
    フェクションされていることを特徴とする原核細胞また
    は真核細胞の宿主細胞。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の塩基性繊維芽細胞成長因
    子をコードしている精製され分離されたDNA配列で形
    質転換またはトランスフェクションされた宿主細胞を該
    宿主細胞が該成長因子を発現するのに十分な時間および
    十分な条件下、培地中で増殖させ、該培地、該宿主細胞
    の溶解物および該宿主細胞の膜画分から成る群から選ば
    れる物質から成長因子を回収することを特徴とする (a)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられて
    いる組換え塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている組換
    え塩基性繊維芽細胞成長因子、および (c) (a)および(b)に記載の組換え塩基性繊維
    芽細胞成長因子であって、N−末端メチオニンをもたな
    い成長因子、 から成る群から選ばれることを特徴とする組換え塩基性
    繊維芽細胞成長因子を製造する方法。
  8. 【請求項8】 宿主細胞が請求項2記載の塩基性繊維芽
    成長因子をコードするDNAにコードされたポリペプチ
    ドを発現できる状態で、請求項2記載の塩基性繊維芽成
    長因子をコードするDNA配列で、原核細胞または真核
    細胞の宿主細胞を形質転換またはトランスフェクション
    することを特徴とする (a)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられて
    いる組換え塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている組換
    え塩基性繊維芽細胞成長因子、および (c)(a)および(b)に記載の組換え塩基性繊維芽
    細胞成長因子であって、N−末端メチオニンをもたない
    成長因子、 から成る群から選ばれることを特徴とする組換えヒト塩
    基性繊維芽細胞成長因子を発現し得る原核細胞または真
    核細胞の作成方法。
  9. 【請求項9】 4個のシステイン残基の少なくとも2個
    は、(CH2COOH);[CH(CO2H)(CH2)xCO
    2H]、(CH2CONR34)、(R5)、[(CH2n
    SO3]、(CHCH2CONR3CO[(CH2mNR3
    4])、(CH2OCOCH25)または(SR6
    [但し上記式中R3およびR4はそれぞれH、[(C
    2xCO2H]、[CH(CO2H)(CH2xCO2
    H]、随時ヒドロキシル置換基を0〜2個有するC1
    6のアルキルまたはポリエチレングリコールであり;
    5はC1〜C6のアルキル、C1〜C4のアルコキシメチ
    ルであり、R6はC1〜C6のアルキル、ポリエチレング
    リコールまたは随時1または2個のカルボン酸または硫
    酸基で置換されたフェニル基であり;nは0〜4の整
    数、mは2〜4の整数であり、そしてxは1〜3の整数
    である]から成る群から選ばれる置換基で修飾されてい
    ることを特徴とする (a)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられて
    いる組換え塩基性繊維芽細胞成長因子、 (b)55個のアミノ酸から成り、位置3のアラニン
    および位置5のセリンがグルタミン酸で置き換えられ、
    位置78および96のシステインがチオール−ジスルフ
    ィド交換を除去するアミノ酸で置き換えられている組換
    え塩基性繊維芽細胞成長因子、および (c)(a)および(b)に記載の組換え塩基性繊維芽
    細胞成長因子であって、N−末端メチオニンをもたない
    成長因子、 から成る群から選ばれることを特徴とする組換え塩基性
    繊維芽細胞成長因子。
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