JP3365712B2 - シート検知装置 - Google Patents

シート検知装置

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JP3365712B2
JP3365712B2 JP19645296A JP19645296A JP3365712B2 JP 3365712 B2 JP3365712 B2 JP 3365712B2 JP 19645296 A JP19645296 A JP 19645296A JP 19645296 A JP19645296 A JP 19645296A JP 3365712 B2 JP3365712 B2 JP 3365712B2
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    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、たとえば循環式自
動原稿供給装置(以下、「RDH」という)に搭載され
て用いられ、シート材の搬送が一巡したことを検知する
シート検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】RDHは、たとえば複写装置本体に搭載
されて用いられ、RDHと複写装置本体とを含んで構成
される複写装置では、RDHによって搬送されるシート
状の原稿の画像を読取り、所定の記録紙に複写してい
る。複写装置本体の上部には画像の読取部が設定され
る。読取部に到達した原稿に対して光照射し、反射光を
所定の電位に均一に帯電させた感光体上で結像させ、画
像に対応した静電潜像を形成し、該静電潜像をトナー像
に顕像化し、記録紙に転写し、加熱定着して排出してい
る。
【0003】一巡検知ユニットを含むRDHにおいて、
積層された原稿は、たとえば上面側から一枚ずつ搬送さ
れて所定の搬送経路に搬入される。該原稿は、複写装置
本体の読取部で画像が読取られ、再び積層された原稿の
下面側に戻される。このような搬送動作が繰返され、一
巡検知ユニットは該搬送動作が実施されるときに、原稿
の搬送が一巡したか否かを検知する。
【0004】図16は、従来技術である一巡検知ユニッ
トの構成を示す側面図であり、図17は該一巡検知ユニ
ットの検出部材85の移動可能範囲84を示す図であ
る。棒状の検出部材85にはベルト89を介してステッ
ピングモータ88からの動力が与えられ、基端部85b
を軸として検出部材85の長さを半径とする円内の範囲
84を回転移動する。原稿トレイ91上に積層された原
稿Xの上部に退避位置が設定されてセンサ87が配置さ
れ、下部に退避位置とは異なるホームポジションが設定
されてセンサ90が配置される。また、検出部材85は
スプリング86によって原稿Xの上面側に常に付勢され
ている。
【0005】まず、検出部材85は退避位置に配置され
る(S31)。ステッピングモータ88を駆動して検出
部材85を回動し、ホームポジションに配置する(S3
2)。検出部材85がホームポジションに配置されたこ
とは、センサ90によって検知される。さらに、ステッ
ピングモータ88を駆動して検出部材85を回動し、原
稿下面X2に当接させ(S33)、原稿の搬送動作が開
始される。検出部材85はさらに回動し、検出部材85
が原稿上面X1から抜けると、スプリング86によって
再び退避位置に配置される(S31)。検出部材85が
退避位置に配置されたことは、センサ87によって検知
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記検出部材85は基
端部85bを軸として、検出部材85の長さを半径とす
る円内の範囲84を回転移動する。したがって、検出部
材85の移動範囲が比較的広く、一巡検知ユニット、さ
らにはRDHが大型化する。
【0007】また、積層された原稿Xの上部に退避位置
が設定されてセンサ87が配置され、下部に退避位置と
は異なるホームポジションが設定されてセンサ90が配
置されるので、センサの数は比較的多く、構成が複雑と
なる。
【0008】さらに、ステッピングモータ88を用いて
いるので、その制御が比較的複雑である。また、製造コ
ストが比較的高価となる。
【0009】また図17を参照して、搬送動作の最中に
おいて、検出部材85の上方にある原稿Xの上面X1
a,X1bと、検出部材85の地点との成す角度θ2が
比較的大きいと、検出部材85が原稿Xの表面に確実に
当接せず、検出部材85上にまだ原稿Xがあるにもかか
わらず検出部材85が原稿Xを蹴りあげて、原稿搬送の
一巡を誤検知することがある。多数枚の原稿を搬送する
場合や厚みの比較的厚い原稿を搬送する場合に、このよ
うな誤検知の可能性が高くなる。
【0010】前記角度θ2を小さくして上述したような
不都合を防止するためには、検出部材85の長さを長く
することが考えられるけれども、これによって一巡検知
ユニットがさらに大型化するという不都合が生じる。
【0011】本発明の目的は、制御が容易でかつ構成が
簡単であり、確実にシート材の一巡を検知することがで
きる小型で安価なシート検知装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層されたシ
ート材を一方の表面側から1枚ずつ所定の搬送経路に導
入し、該搬送経路からのシート材を積層されたシートの
他方の表面側に再び戻す搬送動作を繰返して、シート材
の搬送動作が一巡するか否かを検知するシート検知装置
において、前記シート検知装置では、積層されたシート
材が前記一方の表面である上面側から順番に搬送経路に
導入されて前記他方の表面である下面側に戻され、先端
がシート材の積層方向に往復変位可能で、前記一方の表
面側から他方の表面側に変位する際には屈曲して該先端
が前記積層されたシート材の端面を通過可能で、前記他
方の表面側から一方の表面側に変位する際にはほぼ直線
状となって該先端がシート材の表面に当接可能なよう
に、複数の棒状部材が連結される検出部材と、検出部材
をシート材の上面側に常に付勢する付勢手段と、検出部
材をシート材の下面側に角変位させる駆動手段と、初期
に、積層されたシート材の前記他方の表面側に検出部材
を配置し、前記一方の表面側から検出部材が抜けたこと
を検出して、シート材の搬送動作が一巡したことを検知
する検知手段と、前記他方の表面側に屈曲した検出部材
の先端が前記積層されたシート材の端面を通過したとき
に、各棒状部材を直線状に復帰させる復帰バネとを含ん
で構成され、各棒状部材を直線状に配置したときの検出
部材の基端から先端までの長さL1、検出部材の基端か
ら積層されたシート材の端部までの距離L2および検出
部材の基端側の棒状部材の長さL3が、L1>L2>L
3の関係に選ばれることを特徴とするシート検知装置で
ある。本発明に従えば、先端がシート材の積層方向に往
復変位可能な検出部材は、シート材の一方の表面側から
他方の表面側に変位する。このとき、検出部材は屈曲し
て該検出部材の先端が積層されたシート材の端面を通過
する。このようにしてシート材の搬送の初期には、シー
ト材の他方の表面側に検出部材が配置され、このとき検
出部材はほぼ直線状となって該検出部材の先端がシート
材の表面に当接する。このような状態で、搬送動作が繰
返される。検知手段は、一方の表面側から検出部材が抜
けたことを検出して、シート材の搬送動作が一巡したこ
とを検知する。検出部材の長さを半径とする円内の範囲
を回転移動する従来技術に対して、本発明では検出部材
はシート材の一方の表面側から他方の表面側までの範囲
を往復変位して、一巡を検知する。したがって、検出部
材の移動範囲が狭くなり、シート検知装置を小型化する
ことができる。また、退避位置である一方の表面側とホ
ームポジションである他方の表面側とに検知手段がそれ
ぞれ配置される従来技術に対して、本発明では一方の表
面側に検知手段が配置されるので、検知手段の数を少な
くして、簡単な構成で一巡検知が可能となる。各棒状部
材を直線状に配置したときの検出部材の基端から先端ま
での長さL1、検出部材の基端から積層されたシート材
の端部までの距離L2および検出部材の基端側の棒状部
材の長さL3が、L1>L2>L3の関係に選ばれるこ
とによって、上述したような作用を確実に得ることがで
きる。また、他方の表面側に屈曲した検出部材の先端が
積層されたシート材の端面を通過したときに、復帰バネ
によって各棒状部材が直線状に復帰する。したがって、
検出部材のシート材への設置ミスや引っ掛かりなどを確
実に防止することができ、高速な動作が可能となる。積
層されたシート材を上面側から順番に搬送経路に導入し
て下面側に戻す場合、検出部材は、まず駆動手段によっ
てシート材の上面側から下面側に変位する。搬送動作が
繰返されて上面側から検出部材が抜けると、検出部材は
付勢手段によってシート材の上面側に引付けられて、検
知手段によって検知される。このようにして、シート材
の一巡を検知することができる。
【0013】
【0014】
【0015】また本発明は、前記検出部材を、基端側を
軸とし揺動変位可能であることを特徴とする。 本発明に従えば、検出部材が該検出部材の基端側を軸と
して揺動変位可能であるので、該検出部材の先端をシー
ト材の積層方向に往復変位することができる。
【0016】
【0017】また本発明は、積層されたシート材を一方
の表面側から1枚ずつ所定の搬送経路に導入し、該搬送
経路からのシート材を積層されたシートの他方の表面側
に再び戻す搬送動作を繰返して、シート材の搬送動作が
一巡するか否かを検知するシート検知装置において、前
記シート検知装置では、積層されたシート材が前記一方
の表面である下面側から順番に搬送経路に導入されて前
記他方の表面である上面側に戻され、先端がシート材の
積層方向に往復変位可能で、前記一方の表面側から他方
の表面側に変位する際には屈曲して該先端が前記積層さ
れたシート材の端面を通過可能で、前記他方の表面側か
ら一方の表面側に変位する際にはほぼ直線状となって該
先端がシート材の表面に当接可能なように、複数の棒状
部材が連結される検出部材と、検出部材をシート材の上
面側に角変位させる駆動手段と、初期に、積層されたシ
ート材の前記他方の表面側に検出部材を配置し、前記一
方の表面側から検出部材が抜けたことを検出して、シー
ト材の搬送動作が一巡したことを検知する検知手段と、
前記他方の表面側に屈曲した検出部材の先端が前記積層
されたシート材の端面を通過したときに、各棒状部材を
直線状に復帰させる復帰バネとを含むことを特徴とする
シート検出装置である。本発明に従えば、積層されたシ
ート材を下面側から順番に搬送経路に導入して上面側に
戻す場合、検出部材は、まず駆動手段によってシート材
の下面側から上面側に変位する。搬送動作が繰返されて
下面側から検出部材が抜けると、検出部材は重力によっ
てシート材の下面側に引付けられて、検知手段によって
検知される。このようにして、簡単な構成でシート材の
一巡を検知することができる。また他方の表面側に屈曲
した検出部材の先端が、積層されたシート材の端面を通
過したときに、復帰バネによって各棒状部材が直線状に
復帰する。したがって、検出部材のシート材への設置ミ
スや引っ掛かりなどを確実に防止することができ、高速
な動作が可能となる。
【0018】また本発明は、前記検出部材の上方にある
シート材の最上面と該検出部材との成す角度、または前
記検出部材の下方にあるシート材の最下面と該検出部材
との成す角度が、10゜以下の範囲となるように、各棒
状部材が互いに角変位可能に連結されることを特徴とす
る。 本発明に従えば、上述のような範囲の角度となるよう
に、各棒状部材を互いに角変位可能に連結することによ
って、積層されるシート材の表面に検出部材が確実に当
接し、たとえば検出部材上にまだシート材があるにもか
かわらず検出部材がシート材を蹴りあげて、シート材の
搬送の一巡を誤検知することを防ぐことができ、多数枚
のシート材を搬送する場合や厚みの比較的厚いシート材
を搬送する場合であっても、一巡を確実に検出すること
ができる。
【0019】また本発明は、前記駆動手段がソレノイド
であることを特徴とする。 本発明に従えば、駆動手段としてソレノイドを用いるこ
とによって、検出部材の動作を容易に制御でき、また安
価に装置を構成することができる。
【0020】また本発明は、シート材の上面側に退避位
置が設定され、搬送の開始時には、前記付勢手段の付勢
力によって退避位置に配置された検出部材を、前記駆動
手段によってシート材の下面側に角変位させ、積層され
たシート材の最下面に検出部材を当接させる制御手段を
含むことを特徴とする。 本発明に従えば、積層されたシート材を上面側から順番
に搬送経路に導入して下面側に戻す場合、シート材の上
面側に退避位置が設定される。搬送の初期には、退避位
置に配置された検出部材をシート材の下面側に角変位さ
せて、積層されたシート材の最下面に検出部材を当接す
る。このような状態で搬送動作が繰返され、前記作用を
得ることができる。
【0021】また本発明は、シート材の下面側に退避位
置が設定され、搬送の開始時には、重力によって退避位
置に配置された検出部材を、前記駆動手段によってシー
ト材の上面側に角変位させ、積層されたシート材の最上
面に検出部材を当接させる制御手段を含むことを特徴と
する。 本発明に従えば、積層されたシート材を下面側から順番
に搬送経路に導入して上面側に戻す場合、シート材の下
面側に退避位置が設定される。搬送の初期には、退避位
置に配置された検出部材をシート材の上面側に角変位さ
せて、積層されたシート材の最上面に検出部材を当接す
る。このような状態で搬送動作が繰返され、前記作用を
得ることができる。
【0022】また本発明は、前記検出部材の基端側をシ
ート材の積層方向に移動させる移動手段を含むことを特
徴とする。 本発明に従えば、検出部材の基端側はシート材の積層方
向に移動する。したがって、積層されるシート材の表面
に検出部材が確実に当接し、シート材の搬送の一巡を誤
検知することを防ぐことができ、多数枚のシート材を搬
送する場合や厚みの比較的厚いシート材を搬送する場合
であっても、一巡を確実に検出することができる。
【0023】また本発明は、前記検出部材の棒状部材間
の連結部には、前記屈曲する方向と異なる方向への角変
位を予め定める角度以下に制限するストッパが設けられ
ることを特徴とする。 本発明に従えば、ストッパによって前記屈曲する方向と
異なる方向への角変位が予め定める角度以下に制限され
る。したがって、積層されるシート材の表面に検出部材
が適切な角度で確実に当接し、シート材の搬送の一巡を
誤検知することを防ぐことができる。
【0024】また本発明は、積層されたシート材を一方
の表面側から1枚ずつ所定の搬送経路に導入し、該搬送
経路からのシート材を積層されたシートの他方の表面側
に再び戻す搬送動作を繰返して、シート材の搬送動作が
一巡するか否かを検知するシート検知装置において、棒
状の検出部材と、前記検出部材をシート材の積層方向に
往復変位させる移動手段と、初期に、積層されたシート
材の前記他方の表面側に検出部材を配置し、前記一方の
表面側から検出部材が抜けたことを検出して、シート材
の搬送動作が一巡したことを検知する検知手段と、前記
積層方向にほぼ平行に屈曲した検出部材の先端が、積層
されたシート材の端面を通過し、前記他方の表面側から
一方の表面側に変位する際に、検出部材を積層方向にほ
ぼ垂直にする復帰バネとを含み、前記検出部材は、前記
一方の表面側から他方の表面側に変位する際にはシート
材の積層方向にほぼ平行に屈曲して該検出部材の先端が
前記積層されたシート材の端面を通過可能で、前記他方
の表面側から一方の表面側に変位する際には前記積層方
向にほぼ垂直となって前記先端がシート材の表面に当接
可能なように、移動手段に固定されることを特徴とする
シート検知装置である。本発明に従えば、検出部材は、
移動手段によってシート材の一方の表面側から他方の表
面側に変位する。このとき、検出部材は移動手段に対し
てほぼ平行に屈曲して該検出部材の先端が積層されたシ
ート材の端面を通過する。このようにしてシート材の搬
送の初期には、シート材の他方の表面側に検出部材が配
置され、このとき検出部材は移動手段に対してほぼ垂直
となって該検出部材の先端がシート材の表面に当接す
る。このような状態で、搬送動作が繰返される。検知手
段は、一方の表面側から検出部材が抜けたことを検出し
て、シート材の搬送動作が一巡したことを検知する。検
出部材はシート材の一方の表面側から他方の表面側まで
の範囲を往復変位して、一巡を検知する。したがって、
検出部材の移動範囲が狭くなり、シート検知装置を小型
化することができる。また、積層されたシート材の一方
の表面側に検知手段が配置されるので、検知手段の数を
少なくして、簡単な構成で一巡検知が可能となる。さら
に、検出部材の基端からシート材の端部までの距離を検
出部材の屈曲に要する分だけ設ければよく、装置をさら
に小型化することができる。ほぼ平行に屈曲した検出部
材の先端が、積層されたシート材の端面を通過し、前記
他方の表面側から一方の表面側に変位する際に、復帰バ
ネによって、検出部材を積層方向にほぼ垂直にすること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
である一巡検知ユニット1を含むRDH3の概略的構成
を示す側面図である。RDH3は大略的に、一巡検知ユ
ニット1と原稿搬送ユニット2とを備える。
【0026】原稿搬送ユニット2において原稿トレイ1
1に積層して載置された原稿Xは、給紙装置12によっ
て上面側から一枚ずつ搬送方向P1に搬送されて搬送経
路16に搬入される。給紙装置12は、支持部材15の
一方端部に回転可能なようにして固定される給紙ローラ
14を有する。支持部材15の他方端部は、給紙ローラ
14が原稿Xに近接/離反する方向Bに揺動可能なよう
に軸13として固定される。原稿Xは、給紙ローラ14
を原稿Xの上面に当接して搬送方向Pに沿った回転方向
A1に回転させることによって、原稿Xの上面に臨む搬
入口16aから搬送経路16に搬入される。
【0027】搬送経路16に搬入された原稿Xは、搬送
ローラ17,18によって第1露光ローラ19に到達す
る。搬送ローラ17,18は、経路16を挟んで互いに
当接する一対のローラから成り、原稿Xは該一対のロー
ラを互いに反対の回転方向A1,A2にそれぞれ回転す
ることによって搬送される。第1露光ローラ19に到達
した原稿Xは、該ローラ19を方向A2に回転すること
によって、RDH3が装着される複写装置本体の第1読
取部の第1露光ガラス20上に押付けられて通過する。
第1読取部では、複写装置本体のコピーランプ21やミ
ラー22を含んで成る光学系によって、原稿Xの一方表
面の画像が読取られる。
【0028】続いて原稿Xは、ソレノイド28によって
反転部24に搬入可能に切換えられたゲート23を介し
て、反転ローラ26を含んで構成される反転部24に到
達する。反転ローラ26は、経路16を挟んで互いに当
接する一対のローラから成り、一方のローラにはベルト
27を介して双方向に回転駆動可能なモータ25からの
動力が与えられる。原稿Xを反転部24に搬入した後、
反転ローラ26の回転方向を切換え、かつソレノイド2
8によって反転部24から搬出可能にゲート23を切換
えることによって、原稿Xは、第2露光ローラ29に到
達する。
【0029】第2露光ローラ29に到達した原稿Xは、
該ローラ29を方向A2に回転することによって、複写
装置本体の第2読取部の第2露光ガラス30上に押付け
られて通過する。第2読取部では、複写装置本体の光学
系によって、原稿Xの他方表面の画像が読取られる。な
お、複写装置本体の光学系を構成するコピーランプ21
やミラー22は、第1読取部と第2読取部との間で移動
可能に構成される。
【0030】さらに、原稿Xは搬送ローラ31,32に
よって再び原稿トレイ11に戻される。搬送ローラ3
1,32は、経路16を挟んで互いに当接する一対のロ
ーラから成り、原稿Xは該一対のローラを互いに反対の
回転方向A1,A2にそれぞれ回転することによって搬
送される。搬送経路16の搬出口16bは、積層された
原稿Xの下面に臨み、搬出される原稿Xは積層された原
稿Xの下面側に戻される。
【0031】原稿搬送ユニット2では上述のような、積
層された原稿Xを上面側から1枚ずつ搬送経路16に導
入し、該搬送経路16からの原稿Xを積層された原稿X
の下面側に再び戻す搬送動作が繰返される。一巡検知ユ
ニット1は、原稿搬送ユニット2において搬送動作が実
施されるときに、原稿Xの搬送が一巡したか否かを検知
する。検知結果は、複写装置本体の制御部4に与えられ
る。
【0032】図2は、一巡検知ユニット1を拡大して示
す側面図である。一巡検知ユニット1は検出部材65と
センサ73とを含み、該検出部材65は、先端部65a
が原稿Xの積層方向に往復変位可能であり、積層された
原稿Xの上面X1側から下面X2側に先端部65aが変
位するときには屈曲して、該先端部65aが原稿Xの端
面Xaを通過可能である。また、積層された原稿Xの下
面X2側から上面X1側に先端部65aが変位するとき
にはほぼ直線状となって、該先端部65aが原稿Xの表
面に当接可能である。
【0033】具体的に検出部材65は、たとえば一巡検
知ユニット1を外囲するハウジングに固定される基端部
65bを軸として揺動変位可能であり、複数(本形態で
は2)の棒状部材66,67が連結部材68によって連
結されて構成される。検出部材65は、ワイヤ70を介
してソレノイド69に接続され、ソレノイド69をオン
とすることによって原稿下面X2に向かう方向D1に変
位し、このとき棒状部材66,67の連結部分が下面X
2側に屈曲する。
【0034】また、屈曲した検出部材65の先端部65
aが積層された原稿Xの端面Xaを通過したときに、各
棒状部材66,67が直線状に復帰するように連結部分
には復帰バネ71が設けられる。さらに、検出部材65
は、たとえば一方端部が前記ハウジングに固定されるス
プリング72によって、原稿上面X1に向かう方向D2
に常に付勢される。なお、前記原稿トレイ11には、検
出部材65が通過可能な切欠きが形成されている。
【0035】センサ73は、初期に、積層された原稿X
の下面X2側に検出部材65を配置し、上面X1側から
検出部材65が抜けたことを検出する。前記制御部4
は、該センサ73からの出力に応答して、原稿Xの搬送
動作が一巡したことを検知する。本形態では、センサ7
3は積層された原稿Xの上部に設けられ、たとえばスプ
リング72によって引上げられてストッパ74で規制さ
れた検出部材65が当接したことを検出している。ま
た、ストッパ74で規制される位置を退避位置(ホーム
ポジション)としている。該退避位置は、原稿Xの原稿
トレイ11への搬入/搬出に支障のない位置に設定され
る。
【0036】図3は、前記RDH3と複写装置本体36
とを含んで構成される複写装置35を示す側面図であ
る。複写装置35は、RDH3によって搬送される原稿
Xの画像を読取り、所定の記録紙に複写可能である。複
写装置本体36の上部には、シート状の原稿Xを搬送す
る前記RDH3が装着されている。また該上部には、R
DH3の第1露光ローラ19と対向する位置に第1読取
部が設定されて第1露光ガラス20が設けられ、第2露
光ローラ29に対向する位置に第2読取部が設定されて
第2露光ガラス30が設けられている。
【0037】上述したようにして、第1露光ローラ19
に到達した原稿Xに対して、光学系37の、たとえばハ
ロゲンランプで実現されるコピーランプ21からの光が
照射されると、この原稿Xからの反射光はミラー22,
38,39、ズームレンズ43およびミラー40〜42
を介して、感光体44上で結像する。
【0038】たとえばドラム状の基体表面に光導電層を
形成した感光体44は、回転可能に固定される。また、
該感光体44の表面は帯電器45によって所定の電位に
均一に帯電され、該感光体44上には結像した光によっ
て画像に対応した静電潜像が形成される。静電潜像は現
像器46によってトナー像に顕像化される。トナー像
は、転写器47によって記録紙に転写される。記録紙
は、記録紙トレイ50から給紙装置51によって給紙さ
れ、レジストローラ52によって感光体44の回転のタ
イミングと同期される。
【0039】トナー像が転写された記録紙は、搬送装置
53によって定着器54へ搬送される。定着器54は、
転写されたトナー像側に配置されて一定温度に加熱され
る熱ローラ54aと、それとは反対側に配置されて熱ロ
ーラ54aとによって適度な圧力で記録紙を加圧する加
圧ローラ54bとを含んで構成され、記録紙上のトナー
像を加熱定着する。なお、クリーニング器48によって
感光体44上のトナーが除去され、除電器49によって
感光体44が除電される。記録紙の一方表面のみに複写
する場合は、記録紙は排紙部55を介して、該排紙部5
5に対して、たとえば上下移動可能なフィニッシャ部5
6に排出される。
【0040】一方、たとえば原稿Xの両面に描かれた画
像を記録紙の両面にそれぞれ複写するような場合は、記
録紙は搬送装置58によってスイッチバック搬送部59
に与えられ、記録紙の先端と後端との送り方向が逆転さ
れ、表裏が反転されて中間トレイ57に与えられる。ま
た、記録紙の一方表面にさらに複写するような場合は、
記録紙はスイッチバック搬送部59を介さずに直接中間
トレイ57に与えられる。
【0041】中間トレイ57の載置台57aに載置され
た記録紙は、再給紙装置60によって最下部側から1枚
ずつ再びレジストローラ52へ与えられ、記録紙のまだ
複写が行われていない他方の表面へ、あるいは一方表面
へ画像が複写される。このとき、第2露光ローラ29に
到達した原稿Xに対して、移動した光学系37のコピー
ランプ21からの光が照射され、原稿Xからの反射光は
ミラー22などを介して感光体44上で結像する。前記
一方の表面への複写と同様にして複写が完了した記録紙
は、排紙部55を介してフィニッシャ部56に排出され
る。
【0042】また、複写装置本体の上面には、RDH3
とは別に原稿載置台61が設けられており、複写装置3
5において、原稿載置台61上に原稿を載置して画像を
読取れるようにしている。この場合、光学系37の、コ
ピーランプ21およびミラー22から成る第1ミラーベ
ースと、ミラー40,41から成る第2ミラーベースと
を方向Cに移動し、載置台61上の原稿を光学的に走査
している。原稿Xからの反射光は、ミラー22などを介
して回転する感光体44上で結像する。
【0043】図4は、複写装置35の電気的構成を示す
ブロック図である。複写装置本体36は、全体の動作を
統括的に制御する制御部4と、光学系37などの複写に
直接かかわる装置を含む複写ユニット75と、記録紙の
搬送にかかわるローラなどを含む記録紙搬送ユニット7
6と、オペレータに複写動作を報知するための表示部7
7と、複写動作の開始や停止を指示するための操作パネ
ル78とを含んで構成される。
【0044】RDH3の動作は制御部4によって制御さ
れ、該RDH3は一巡検知ユニット1と原稿搬送ユニッ
ト2とを含んで構成される。一巡検知ユニット1は、ソ
レノイド69とセンサ73とを含む。原稿搬送ユニット
2は、給紙装置12を駆動する給紙装置駆動部79と、
搬送用のローラを駆動する搬送ローラ駆動部80と、反
転部24を駆動する反転部駆動部81と、ソレノイド2
8とを含む。
【0045】図5は、一巡検知ユニット1の動作を説明
するための側面図である。まず、検出部材65は、スプ
リング72の付勢力によって退避位置(ホームポジショ
ン)に配置される(S1)。次に、ソレノイド69がオ
ンとなり、検出部材65には方向D1への力が加わる。
復帰バネ68によってほぼ直線状に保持された検出部材
65が、積層された原稿上面X1に当接し、さらに力が
加わると、検出部材65は連結部材68のところで方向
D1に向って屈曲する(S2)。さらに力が加わると、
検出部材65は屈曲したまま先端部65aが原稿端面X
aに当接して、基端部65bを軸として方向D1へ変位
する(S3)。
【0046】先端部65aが原稿下面の端面Xaから離
反すると、復帰バネ71の作用によって検出部材65は
直ちにほぼ直線状になる(S4)。これによって、検出
部材65の原稿Xへの設置ミスや引っ掛かりなどを防止
することができ、高速な動作が可能となる。
【0047】このようにして原稿下面X2側に配置され
た検出部材65は、ソレノイド69をオフとすることに
よって原稿下面X2に当接する(S5)。この状態で原
稿Xの搬送動作が開始され、検出部材65の上部に配置
された原稿Xが順次的に下部に配置され、検出部材65
は基端部65bを軸として方向D2に変位する。原稿上
面X1から検出部材65が抜けると、検出部材65はス
プリング72の付勢力によって再び退避位置に配置され
る(S1)。センサ73は、このときの検出部材65を
検出し、検出したことを表す電気信号を発生して制御部
4に与える。制御部4は、該信号によって原稿Xの搬送
が一巡したことを検知する。その後制御部4は、たとえ
ばさらに原稿を搬送するか、あるいは原稿の搬送を停止
するかを判断して、いずれか一方の動作を実行するため
に各部材の動作を制御する。
【0048】なお、スプリング72の付勢力は、検出部
材65上に原稿が少なくとも1枚載置されているときに
は、検出部材65を退避位置まで引上げず、検出部材6
5上の原稿がなくなると、検出部材65を退避位置に引
上げる程度の大きさに選ばれる。
【0049】図6は、検出部材65と原稿Xとの位置関
係を説明するための図である。各棒状部材66,67を
直線状に配置したときの検出部材65の基端部65bの
軸中心から先端部65aの最先端までの長さをL1と
し、検出部材65の基端部65bの軸中心から積層され
た原稿Xの端部Xaまでの距離をL2とし、検出部材6
5の基端側の棒状部材66の長さをL3とすると、L1
<L2<L3の関係となるように各部材が配置される。
このように配置することによって、上述したような動作
を確実に実施することができる。
【0050】なお、棒状部材66,67は、図5に示さ
れるS2の状態からS3の状態になるときに、方向D1
に向かって屈曲するとともに、S5の状態からS1の状
態になるときに、方向D2に向かって角変位可能に構成
される。したがって、棒状部材66に対する棒状部材6
7の変位可能な角度の範囲は、図6に示されるように棒
状部材67a,67bの成す角度θ1となる。棒状部材
66,67には、方向D2に向かう変位角度を規制する
ためのストッパ82が設けられる。たとえば、棒状部材
66と棒状部材67との近接する側の端部に、所定の角
度だけ変位可能とした、互いに係合する係合部材を形成
しても構わない。
【0051】図7は、図5に示されるS5の状態からS
1の状態になるときの動作を詳細に示す図である。図7
(A)は、棒状部材66,67を方向D2に向かって角
変位可能に構成したときの動作を示し、図7(B)は、
棒状部材66,67を方向D2に向かって角変位可能に
構成しなかったときの動作を示す。
【0052】搬送動作の最中において、検出部材65の
上方にある原稿上面X1aと、検出部材65との成す角
度をθ2とし、上述したように角変位可能に構成する
と、角度θ2を小さくすることができる。したがって、
積層される原稿Xの表面に検出部材65が確実に当接
し、検出部材65上にまだ原稿Xがあるにもかかわらず
検出部材65が原稿Xを蹴りあげて、原稿搬送の一巡を
誤検知することを防ぐことができる。また、多数枚の原
稿を搬送する場合や厚みの比較的厚い原稿を搬送する場
合であっても、一巡を確実に検出することができる。な
お、このような効果をえるためには、前記角度θ2が1
0°以下の範囲となるように、ストッパ82を形成する
ことが好ましい。
【0053】図8は、検出部材の移動範囲を示す図であ
る。図8(A)は、本実施形態の範囲83を示し、図8
(B)は比較例である従来技術の範囲84を示す。本形
態では、検出部材65は基端部65bを軸として、図5
のS1で示される退避位置から、図5のS4出示される
原稿Xの下部の位置までの範囲83を往復変位して、一
巡を検知する。一方、従来技術の検出部材85は屈曲可
能には構成されず、ベルト89を介してステッピングモ
ータ88からの動力が与えられて、基端部85bを軸と
して検出部材85の長さを半径とする円内の範囲84を
回転移動する。したがって、本形態の方が検出部材の移
動範囲が狭くなり、一巡検知ユニット1、さらにはRD
H3を小型化することができる。
【0054】また本形態では、積層された原稿Xの上部
に退避位置(ホームポジション)が設定されてセンサ7
3が配置されるのに対して、従来技術では、積層された
原稿Xの上部に退避位置が設定されてセンサ87が配置
され、下部に退避位置とは異なるホームポジションが設
定されてセンサ90が配置される。したがって本形態で
は、センサの数を少なくして、簡単な構成で一巡検知が
可能となる。
【0055】さらに本形態では、ステッピングモータ8
8に代わってソレノイド69を用いているので、センサ
73からの出力に応答してソレノイド69に電圧を付加
する簡単な制御で一巡を検知することができ、かつ製造
コストを低減することができる。
【0056】また本形態のように、図5のS1で示され
る積層された原稿Xの上部の位置を退避位置とする場
合、ソレノイド69をオフとして該退避位置に検出部材
65を保持することができるので、消費電力を低減する
ことができる。一方、図5のS4で示される位置を退避
位置としてもよく、この場合、原稿Xを原稿トレイ11
に載置すると直ちに原稿搬送動作を開始することがで
き、高速な原稿供給動作が可能となる。
【0057】図9は、本発明の第2の実施形態である一
巡検知ユニット103を含むRDH102と、前記複写
装置本体36とを含んで構成される複写装置101を示
す側面図である。複写装置本体36は前述したのと同様
であり、説明は省略する。本形態のRDH102は、前
述したRDH1とは逆に、積層された原稿Xを下面側か
ら1枚ずつ搬送経路に導入し、該搬送経路からの原稿X
を積層された原稿Xの上面側に再び戻す搬送動作が繰返
される。RDH102は大略的に、一巡検知ユニット1
03と原稿搬送ユニット104とを備える。
【0058】原稿搬送ユニット104において原稿トレ
イ111に積層された原稿Xは、給紙ベルト112によ
って下面側から一枚ずつ搬送方向P2に搬送されて搬送
経路115に搬入される。給紙ベルト112は、原稿X
の下面に当接するようにして配置される。原稿Xの下面
に臨む搬入口から搬送経路115に搬入された原稿X
は、搬送ローラ113,114によって露光ベルト11
6に到達する。露光ベルト116に到達した原稿Xは、
該ベルト116によって、RDH102が装着される複
写装置本体の読取部の露光ガラス117上に押付けられ
て通過する。読取部では、複写装置本体の光学系によっ
て原稿Xの一方表面の画像が読取られる。続いて、原稿
Xは搬送ローラ118〜120によって再び原稿トレイ
111に戻される。搬送経路115の搬出口は、積層さ
れた原稿Xの上面に臨み、搬出される原稿Xは積層され
た原稿Xの上面側に戻される。
【0059】一巡検知ユニット103は、原稿搬送ユニ
ット104において搬送動作が実施されるときに、原稿
Xの搬送が一巡したか否かを検知する。検知結果は、制
御部4に与えられる。
【0060】図10は、一巡検知ユニット103を拡大
して示す側面図である。一巡検知ユニット103はスプ
リング72以外の前記一巡検知ユニット1と同様の部材
で構成され、同じ構成部材には同様の参照符を付して示
している。検出部材65は、先端部65aが原稿Xの積
層方向に往復変位可能であり、該検出部材65は、積層
された原稿Xの下面X2側から上面X1側に先端部65
aが変位するときには屈曲して、該先端部65aが原稿
Xの端面Xaを通過可能である。また、積層された原稿
Xの上面X1側から下面X2側に先端部65aが変位す
るときにはほぼ直線状となって、該先端部65aが原稿
Xの表面に当接可能である。
【0061】具体的に検出部材65は、ハウジングに固
定される基端部65bを軸として揺動変位可能であり、
複数(本形態では2)の棒状部材66,67が連結部材
68によって連結されて構成される。検出部材65は、
ワイヤ70を介してソレノイド69に接続され、ソレノ
イド69をオンとすることによって原稿上面X1に向か
う方向D2に変位し、このとき棒状部材66,67の連
結部分が上面X1側に屈曲する。
【0062】また、屈曲した検出部材65の先端部65
aが積層された原稿Xの端面Xaを通過したときに、復
帰バネ71によって各棒状部材66,67が直線状に復
帰する。さらに、検出部材65の原稿下面X2に向かう
方向D1へ、重力によって常に付勢される。なお、前記
原稿トレイ111には、検出部材65が通過可能な切欠
きが形成されている。
【0063】センサ73は、初期に、積層された原稿X
の上面X1側に検出部材65を配置し、下面X2側から
検出部材65が抜けたことを検出する。前記制御部4
は、該センサ73からの出力に応答して、原稿Xの搬送
動作が一巡したことを検知する。本形態では、センサ7
3は積層された原稿Xの下部に設けられ、重力によって
引下げられてストッパ74で規制された検出部材65が
当接したことを検出している。また、ストッパ74で規
制される位置を退避位置(ホームポジション)としてい
る。該退避位置は、原稿Xの原稿トレイ11への搬入/
搬出に支障のない位置に設定される。
【0064】次に、一巡検知ユニット103の動作を説
明する。まず、検出部材65は、重力によって退避位置
(ホームポジション)に配置される(S11)。次に、
ソレノイド69がオンとなり、検出部材65には方向D
2への力が加わる。復帰バネ68によってほぼ直線状に
保持された検出部材65が、積層された原稿下面X2に
当接し、さらに力が加わると、検出部材65は連結部材
68のところで方向D2に向って屈曲する(S12)。
さらに力が加わると、検出部材65は屈曲したまま先端
部65aが原稿端面Xaに当接して、基端部65bを軸
として方向D2へ変位する(S13)。
【0065】先端部65aが原稿下面の端面Xaから離
反すると、復帰バネ71の作用によって検出部材65は
直ちにほぼ直線状になる(S14)。これによって、検
出部材65の原稿Xへの設置ミスや引っ掛かりなどを防
止することができ、高速な動作が可能となる。
【0066】このようにして原稿上面X1側に配置され
た検出部材65は、ソレノイド69をオフとすることに
よって原稿上面X1に当接する(S15)。この状態で
原稿Xの搬送動作が開始され、検出部材65の下部に配
置された原稿Xが順次的に上部に配置され、検出部材6
5は基端部65bを軸として方向D1に変位する。原稿
下面X2から検出部材65が抜けると、検出部材65は
重力によって再び退避位置に配置される(S11)。セ
ンサ73は、このときの検出部材65を検出し、検出し
たことを表す電気信号を発生して制御部4に与える。制
御部4は、該信号によって原稿Xの搬送が一巡したこと
を検知する。その後制御部4は、たとえばさらに原稿を
搬送するか、あるいは原稿の搬送を停止するかを判断し
て、いずれか一方の動作を実行するために各部材の動作
を制御する。
【0067】なお、上述したような動作を確実に実施す
るために、各棒状部材66,67を直線状に配置したと
きの検出部材65の先端部65aの最先端から基端部6
5bの軸中心までの長さL1と、検出部材65の基端部
65bの軸中心から積層された原稿Xの端部Xaまでの
距離L2と、検出部材65の基端側の棒状部材66の長
さL3とは、図6で説明したのと同様に、L1<L2<
L3の関係となるように選ばれる。
【0068】また、棒状部材66,67は、図10に示
されるS12の状態からS13の状態になるときに、方
向D2に向かって屈曲するとともに、S15の状態から
S11の状態になるときに、方向D1に向かって角変位
可能に構成され、棒状部材66に対する棒状部材67の
変位可能な角度の範囲は、図6に示される角度θ1とな
る。棒状部材66,67には、たとえば前述したのと同
様にして、方向D1に向かう変位角度を規制するための
ストッパ82が設けられる。
【0069】このように角変位可能に構成すると、搬送
動作の最中において、検出部材65の下方にある原稿下
面と、検出部材65との成す角度θ2を小さくすること
ができる。したがって、積層される原稿Xの表面に検出
部材65が確実に当接し、検出部材65の下にまだ原稿
Xがあるにもかかわらず検出部材65が原稿Xを蹴りさ
げて、原稿搬送の一巡を誤検知することを防ぐことがで
きる。また、多数枚の原稿を搬送する場合や厚みの比較
的厚い原稿を搬送する場合であっても、一巡を確実に検
出することができる。なお、このような効果をえるため
には、前記角度θ2が10°以下の範囲となるように、
ストッパ82を形成することが好ましい。
【0070】また本形態では、検出部材65は基端部6
5bを軸として、図10のS11で示される退避位置か
ら、図10のS14出示される原稿Xの上部の位置まで
の範囲を往復変位して、一巡を検知する。したがって、
従来技術と比較して本形態の方が検出部材の移動範囲が
狭くなり、一巡検知ユニット103、さらにはRDH1
02を小型化することができる。
【0071】また本形態では、積層された原稿Xの下部
に退避位置(ホームポジション)が設定されてセンサ7
3が配置されるので、センサの数を少なくして、簡単な
構成で一巡検知が可能となる。
【0072】さらに本形態では、ステッピングモータ8
8に代わってソレノイド69を用いているので、簡単な
制御で一巡を検知することができ、かつ製造コストを低
減することができる。
【0073】また本形態のように、図10のS11で示
される積層された原稿Xの下部の位置を退避位置とする
場合、ソレノイド69をオフとして該退避位置に検出部
材65を保持することができるので、消費電力を低減す
ることができる。一方、図10のS14で示される位置
を退避位置としてもよく、この場合、原稿Xを原稿トレ
イ11に載置すると直ちに原稿搬送動作を開始すること
ができ、高速な原稿供給動作が可能となる。
【0074】さらにまた、第1の実施形態と比較する
と、検出部材65をスプリングに代わって重力を利用し
て動作しているので、一巡検知ユニット103の構成を
簡略化することができる。
【0075】図11は、本発明の第3の実施形態である
一巡検知ユニット121を拡大して示す側面図である。
一巡検知ユニット121は、検出部材122が3つの棒
状部材123〜125を連結して構成される以外は、前
記一巡検知ユニット1とほぼ同様にして構成され、同様
にして構成される部材には同様の符号を付して、説明は
省略する。
【0076】検出部材122は、先端部122aが原稿
Xの積層方向に往復変位可能であり、該検出部材122
は、積層された原稿Xの上面X1側から下面X2側に先
端部122aが変位するときには屈曲して、該先端部1
22aが原稿Xの端面Xaを通過可能である。また、積
層された原稿Xの下面X2側から上面X1側に先端部1
22aが変位するときにはほぼ直線状となって、該先端
部122aが原稿Xの表面に当接可能である。
【0077】具体的に検出部材122は、ハウジングに
固定される基端部122bを軸として揺動変位可能であ
り、棒状部材123,124が連結部材68aによって
連結され、棒状部材124,125が連結部材68bに
よって連結されて構成される。ワイヤ70を介してソレ
ノイド69に接続される検出部材122は、ソレノイド
69をオンとすることによって原稿下面X2に向かう方
向D1に変位し、このとき棒状部材123〜125の連
結部分が下面X2側に屈曲する。
【0078】また、屈曲した検出部材122の先端部1
22aが積層された原稿Xの端面Xaを通過したとき
に、各棒状部材123〜125が直線状に復帰するよう
に連結部分には復帰バネ71がそれぞれ設けられる。さ
らに、検出部材122は、スプリング72によって原稿
上面X1に向かう方向D2に常に付勢される。
【0079】本形態によれば、検出部材122の移動範
囲が狭くなり、一巡検知ユニット121、さらにはRD
Hを小型化することができる。また本形態のように検出
部材122を細分化すると、前記角度θ2をより小さく
することができ、積層される原稿Xの表面に検出部材1
22が確実に当接し、原稿搬送の一巡を誤検知すること
をより確実に防ぐことができる。
【0080】なお、第3の実施形態では、3つの棒状部
材123〜125を連結して構成される検出部材122
の例について説明したけれども、4つ以上の棒状部材を
同様に連結して検出部材を構成するようにしてもかまわ
ない。また、積層された原稿の下面側から上面側に原稿
を搬送するようにしてもかまわない。
【0081】図12は、本発明の第4の実施形態である
一巡検知ユニット132を含む複写装置131の電気的
構成を示すブロック図である。一巡検知ユニット132
がソレノイド133をさらに含む以外は、前記複写装置
35と同様にして構成され、同様にして構成されるブロ
ックには同様の符号を付して説明は省略する。
【0082】図13は、前記一巡検知ユニット132の
構成を示す図である。図13(A)は平面図であり、図
13(B)は側面図である。検出部材65は、ワイヤ7
0に代わって揺動部材141と歯車142とを介してソ
レノイド69に接続される。ソレノイド69をオンとし
て方向E1に引付けると、揺動部材141が方向F1に
揺動し、該揺動部材141の端面に形成された歯車に係
合する歯車142を介して、検出部材65は方向D1に
変位する。このとき、棒状部材66,67の連結部分が
原稿下面X2側に屈曲する。
【0083】また、一方端部がハウジングに固定される
スプリング72によって揺動部材141が方向F2に常
に付勢されることによって、検出部材65が方向D2に
常に付勢される。したがって、ソレノイド69をオフと
すると、揺動部材141が方向F2に揺動し、検出部材
65は方向D2に変位する。
【0084】また、センサ73は積層された原稿Xの下
部に設けられて、揺動部材141がスプリング72によ
って方向F2に引付けられたことを検出することによっ
て、初期に、積層された原稿Xの下面X2側に検出部材
65を配置し、上面X1側から検出部材65が抜けたこ
とを検出している。
【0085】なお、検出部材65の先端部65aを図示
されるように、原稿Xの表面に平行に配置される板状に
形成してもかまわない。このように形成することによっ
て、検出部材65を原稿Xの表面に確実に当接すること
ができ、原稿間から検出部材65が抜けることを防止す
ることができる。
【0086】また本形態の一巡検知ユニット132はさ
らに、積層された原稿Xの紙押機構を有する。具体的に
は、ソレノイド133と、揺動部材143と、支持部材
144と、紙押え部材145と、歯車146とを有す
る。ソレノイド133をオンとして方向E1に引付ける
と、揺動部材143が方向F1に揺動し、該揺動部材1
43の端面に形成された歯車に係合し、支持部材144
に固定される歯車146を介して、紙押部材145は方
向D1に変位する。紙押部材145は、支持部材144
の先端部に自由に揺動可能に軸支される。
【0087】また、一方端部がハウジングに固定される
図示しないスプリングによって揺動部材143は方向F
2に常に付勢され、これによって紙押部材145が方向
D2に常に付勢される。したがって、ソレノイド133
をオフとすると、揺動部材143が方向F2に揺動し、
紙押部材145は方向D2に変位する。
【0088】このように構成して第1の実施形態と同様
にして動作し、同様の効果を得ることができる。
【0089】図14は、本発明の第5の実施形態である
一巡検知ユニット152を含む複写装置151の電気的
構成を示すブロック図である。一巡検知ユニット152
が昇降変位駆動部153をさらに含む以外は、前記複写
装置131と同様にして構成され、同様のブロックには
同様の符号を付して説明は省略する。
【0090】図15は、前記一巡検知ユニット152を
拡大して示す側面図である。該ユニット152は検出部
材159を昇降変位する機構を有することを特徴とす
る。具体的には、原稿Xの積層方向に沿って配置されて
ベルト156が巻回されるローラ154,155と、ロ
ーラ154を回転駆動する駆動ローラ157とを含む。
棒状の検出部材159の基端部は支持部材158によっ
てべルト156に固定され、ベルト156を駆動するこ
とによって検出部材159を昇降変位することが可能で
ある。
【0091】また、検出部材159はベルト156に対
して屈曲可能に固定される。具体的には、検出部材15
9が上面X1側から下面X2側に変位する際には、検出
部材159の先端が前記積層された原稿Xの端面を通過
可能となるように、ベルト156にほぼ平行に屈曲す
る。また、検出部材159が下面X2側から上面X1側
に変位する際には、検出部材159の先端が原稿Xの表
面に当接可能なように、ベルト156に対してほぼ垂直
となる。
【0092】まず、検出部材159は、原稿Xの上面X
1側の退避位置(ホームポジション)に配置され(S2
1)、次にベルト156を駆動して、検出部材159を
方向G1に降下させると、ベルト156に対してほぼ垂
直に保持された検出部材159が原稿上面X1に当接
し、さらに降下させると、検出部材159は方向G1に
向って屈曲し、ベルト156に対してほぼ平行となる
(S22)。さらに降下させると、検出部材159は屈
曲したままその先端部が原稿端面Xaに当接して、原稿
下面の端面Xaへ移動する(S23)。
【0093】先端部が原稿下面の端面Xaから離反する
と、検出部材159は直ちにベルト156に対してほぼ
垂直になる(S24)。このような機構は、前記復帰バ
ネを用いて実現することができる。原稿下面X2側に配
置された検出部材159は、ベルト156を駆動して方
向G2に上昇させて、原稿下面X2に当接させる(S2
5)。この状態で原稿Xの搬送動作が開始され、検出部
材159の上部に配置された原稿Xが順次的に下部に配
置され、これに連れて検出部材159は方向G2に上昇
する。原稿上面X1から検出部材159が抜けると、検
出部材159は再び退避位置に配置される(S21)。
センサ73は、このときの検出部材159を検出する。
【0094】このように検出部材159を昇降変位させ
ると、搬送動作の最中において、検出部材159の上方
にある原稿上面と、検出部材159との成す角度θ2
が、ほぼ0°となる。したがって、検出部材159が原
稿Xの表面に確実に当接し、検出部材159上にまだ原
稿Xがあるにもかかわらず検出部材159が原稿Xを蹴
りあげて、原稿搬送の一巡を誤検知することを確実に防
ぐことができ、多数枚の原稿を搬送する場合や厚みの比
較的厚い原稿を搬送する場合であっても、一巡を確実に
検出することができる。
【0095】また、検出部材159の基端部の軸中心か
ら積層された原稿Xの端部Xaまでの距離L2は、最低
限、検出部材159の屈曲に要する距離だけあればよ
く、第1の実施形態に比べて距離L2を短くして、一巡
検知ユニットを小型化することができる。
【0096】なお、本形態では1つの棒状の部材で検出
部材159を構成する例について説明したけれども、前
述した実施形態のように、複数の棒状部材で構成しても
かまわない。ただし、本形態のように1つの棒状部材で
構成した場合が最も距離L2が短くなり、一巡検知ユニ
ットを小型化することができる。
【0097】また、退避位置を原稿下面側に設定しても
かまわない。また、下面側から上面側へ原稿Xを搬送す
るようにしてもよく、このとき退避位置を原稿下面側お
よび原稿上面側のいずれに設定してもかまわない。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、検出部材
をシート材の一方の表面側から他方の表面側までの範囲
を往復変位させて一巡を検知するようにしたので、検出
部材の移動範囲が狭くなり、シート検知装置を小型化す
ることができる。また、一方の表面側に検知手段を配置
することによって、検知手段の数を少なくして、簡単な
構成で一巡検知が可能となる。また、L1>L2>L3
の関係に選ぶことによって、上述したような効果を確実
に得ることができる。他方の表面側に屈曲した検出部材
の先端が、積層されたシート材の端面を通過したとき
に、各棒状部材を直線状に復帰するようにしたので、検
出部材のシート材への設置ミスや引っ掛かりなどを確実
に防止することができ、高速な動作が可能となる。
【0099】
【0100】
【0101】また本発明によれば、検出部材を該検出部
材の基端側を軸として揺動変位可能にしたので、該検出
部材の先端をシート材の積層方向に往復変位することが
できる。
【0102】また本発明によれば、積層されたシート材
を上面側から順番に搬送経路に導入して下面側に戻す場
合、または積層されたシート材を下面側から順番に搬送
経路に導入して上面側に戻す場合であっても、シート材
の一巡を検知することができる。後者の場合、シート検
知装置を比較的簡単に構成することができる。
【0103】また本発明によれば、所定の範囲の角度と
なるように各棒状部材を互いに角変位可能に連結したの
で、積層されるシート材の表面に検出部材を確実に当接
させて、シート材の搬送の一巡を誤検知することを防ぐ
ことができ、多数枚のシート材を搬送する場合や厚みの
比較的厚いシート材を搬送する場合であっても、一巡を
確実に検出することができる。
【0104】また本発明によれば、駆動手段としてソレ
ノイドを用いることによって、検出部材の動作を容易に
制御でき、また安価に装置を構成することができる。
【0105】また本発明によれば、積層されたシート材
を上面側から順番に搬送経路に導入して下面側に戻す場
合、シート材の上面側に退避位置を設定し、搬送の初期
には、退避位置に配置された検出部材をシート材の下面
側に角変位させて、積層されたシート材の最下面に検出
部材を当接するようにして、前記効果を得ることができ
る。
【0106】また本発明によれば、積層されたシート材
を下面側から順番に搬送経路に導入して上面側に戻す場
合、シート材の下面側に退避位置を設定し、搬送の初期
には、退避位置に配置された検出部材をシート材の上面
側に角変位させて、積層されたシート材の最上面に検出
部材を当接するようにして、前記効果を得ることができ
る。
【0107】また本発明によれば、検出部材の基端側を
シート材の積層方向に移動するようにしたので、積層さ
れるシート材の表面に検出部材が確実に当接し、シート
材の搬送の一巡を誤検知することを防ぐことができる。
【0108】また本発明によれば、ストッパによって、
屈曲する方向と異なる方向への角変位を予め定める角度
以下に制限するようにしたので、積層されるシート材の
表面に検出部材が適切な角度で確実に当接し、シート材
の搬送の一巡を誤検知することを防ぐことができる。
【0109】また本発明によれば、検出部材をシート材
の一方の表面側から他方の表面側までの範囲を移動手段
によって往復変位させて一巡を検知するようにしたの
で、検出部材の移動範囲が狭くなり、シート検知装置を
小型化することができる。また、検出部材の基端からシ
ート材の端部までの距離を検出部材の屈曲に要する分だ
け設ければよく、装置をさらに小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である一巡検知ユニッ
ト1を含むRDH3の概略的構成を示す側面図である。
【図2】一巡検知ユニット1を拡大して示す側面図であ
る。
【図3】前記RDH3と複写装置本体36とを含んで構
成される複写装置35を示す側面図である。
【図4】複写装置35の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図5】一巡検知ユニット1の動作を説明するための側
面図である。
【図6】検出部材65と原稿Xとの位置関係を説明する
ための図である。
【図7】図5に示されるS5の状態からS1の状態にな
るときの動作を詳細に示す図であり、図7(A)は、棒
状部材66,67を方向D2に向かって角変位可能に構
成したときの動作を示し、図7(B)は、棒状部材6
6,67を方向D2に向かって角変位可能に構成しなか
ったときの動作を示す。
【図8】検出部材の移動範囲を示す図であり、図8
(A)は、本実施形態の範囲83を示し、図8(B)は
比較例である従来技術の範囲84を示す。
【図9】本発明の第2の実施形態である一巡検知ユニッ
ト103を含むRDH102と、前記複写装置本体36
とを含んで構成される複写装置101を示す側面図であ
る。
【図10】一巡検知ユニット103を拡大して示す側面
図である。
【図11】本発明の第3の実施形態である一巡検知ユニ
ット121を拡大して示す側面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態である一巡検知ユニ
ット132を含む複写装置131の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図13】前記一巡検知ユニット132の構成を示す図
であり、図13(A)は平面図であり、図13(B)は
側面図である。
【図14】本発明の第5の実施形態である一巡検知ユニ
ット152を含む複写装置151の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図15】前記一巡検知ユニット152を拡大して示す
側面図である。
【図16】従来技術である一巡検知ユニットの構成を示
す側面図であり、
【図17】一巡検知ユニットの検出部材85の移動可能
範囲84を示す図である。
【符号の説明】
1,103,121,132,152 一巡検知ユニッ
ト 2,104 原稿搬送ユニット 3,102 原稿供給装置(RDH) 4 制御部 11,111 原稿トレイ 16,115 搬送経路 65,122,159 検出部材 65a,122a 先端部 65b,122b 基端部 66,67,123,124,125 棒状部材 68,68a,68b 連結部材 69 ソレノイド 70 ワイヤ 71 復帰バネ 72 スプリング 73 センサ 74,82 ストッパ 141 揺動部材 142 歯車 153 昇降変位駆動部 154,155 ローラ 156 ベルト 157 駆動ローラ 158 支持部材

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層されたシート材を一方の表面側から
    1枚ずつ所定の搬送経路に導入し、該搬送経路からのシ
    ート材を積層されたシートの他方の表面側に再び戻す搬
    送動作を繰返して、シート材の搬送動作が一巡するか否
    かを検知するシート検知装置において、 前記シート検知装置では、積層されたシート材が前記一
    方の表面である上面側から順番に搬送経路に導入されて
    前記他方の表面である下面側に戻され、 先端がシート材の積層方向に往復変位可能で、前記一方
    の表面側から他方の表面側に変位する際には屈曲して該
    先端が前記積層されたシート材の端面を通過可能で、前
    記他方の表面側から一方の表面側に変位する際にはほぼ
    直線状となって該先端がシート材の表面に当接可能なよ
    うに、複数の棒状部材が連結される検出部材と、 検出部材をシート材の上面側に常に付勢する付勢手段
    と、 検出部材をシート材の下面側に角変位させる駆動手段
    と、 初期に、積層されたシート材の前記他方の表面側に検出
    部材を配置し、前記一方の表面側から検出部材が抜けた
    ことを検出して、シート材の搬送動作が一巡したことを
    検知する検知手段と、 前記他方の表面側に屈曲した検出部材の先端が前記積層
    されたシート材の端面を通過したときに、各棒状部材を
    直線状に復帰させる復帰バネとを含んで構成され、 各棒状部材を直線状に配置したときの検出部材の基端か
    ら先端までの長さL1、検出部材の基端から積層された
    シート材の端部までの距離L2および検出部材の基端側
    の棒状部材の長さL3が、L1>L2>L3の関係に選
    ばれることを特徴とするシート検知装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部材を、基端側を軸とし揺動変
    位可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート
    検知装置。
  3. 【請求項3】 積層されたシート材を一方の表面側から
    1枚ずつ所定の搬送経路に導入し、該搬送経路からのシ
    ート材を積層されたシートの他方の表面側に再び戻す搬
    送動作を繰返して、シート材の搬送動作が一巡するか否
    かを検知するシート検知装置において、 前記シート検知装置では、積層されたシート材が前記一
    方の表面である下面側から順番に搬送経路に導入されて
    前記他方の表面である上面側に戻され、 先端がシート材の積層方向に往復変位可能で、前記一方
    の表面側から他方の表面側に変位する際には屈曲して該
    先端が前記積層されたシート材の端面を通過可能で、前
    記他方の表面側から一方の表面側に変位する際にはほぼ
    直線状となって該先端がシート材の表面に当接可能なよ
    うに、複数の棒状部材が連結される検出部材と、 検出部材をシート材の上面側に角変位させる駆動手段
    と、 初期に、積層されたシート材の前記他方の表面側に検出
    部材を配置し、前記一方の表面側から検出部材が抜けた
    ことを検出して、シート材の搬送動作が一巡したことを
    検知する検知手段と、 前記他方の表面側に屈曲した検出部材の先端が前記積層
    されたシート材の端面を通過したときに、各棒状部材を
    直線状に復帰させる復帰バネとを含むことを特徴とする
    シート検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出部材の上方にあるシート材の最
    上面と該検出部材との成す角度、または前記検出部材の
    下方にあるシート材の最下面と該検出部材との成す角度
    が、10゜以下の範囲となるように、各棒状部材が互い
    に角変位可能に連結されることを特徴とする請求項1ま
    たは3記載のシート検知装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段がソレノイドであることを
    特徴とする請求項1または3記載のシート検知装置。
  6. 【請求項6】 シート材の上面側に退避位置が設定さ
    れ、搬送の開始時には、前記付勢手段の付勢力によって
    退避位置に配置された検出部材を、前記駆動手段によっ
    てシート材の下面側に角変位させ、積層されたシート材
    の最下面に検出部材を当接させる制御手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載のシート検知装置。
  7. 【請求項7】 シート材の下面側に退避位置が設定さ
    れ、搬送の開始時には、重力によって退避位置に配置さ
    れた検出部材を、前記駆動手段によってシート材の上面
    側に角変位させ、積層されたシート材の最上面に検出部
    材を当接させる制御手段を含むことを特徴とする請求項
    3記載のシート検知装置。
  8. 【請求項8】 前記検出部材の基端側をシート材の積層
    方向に移動させる移動手段を含むことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のシート検知装置。
  9. 【請求項9】 前記検出部材の棒状部材間の連結部に
    は、前記屈曲する方向と異なる方向への角変位を予め定
    める角度以下に制限するストッパが設けられることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のシート検知装
    置。
  10. 【請求項10】 積層されたシート材を一方の表面側か
    ら1枚ずつ所定の搬送経路に導入し、該搬送経路からの
    シート材を積層されたシートの他方の表面側に再び戻す
    搬送動作を繰返して、シート材の搬送動作が一巡するか
    否かを検知するシート検知装置において、 棒状の検出部材と、 前記検出部材をシート材の積層方向に往復変位させる移
    動手段と、 初期に、積層されたシート材の前記他方の表面側に検出
    部材を配置し、前記一方の表面側から検出部材が抜けた
    ことを検出して、シート材の搬送動作が一巡したことを
    検知する検知手段と、 前記積層方向にほぼ平行に屈曲した検出部材の先端が、
    積層されたシート材の端面を通過し、前記他方の表面側
    から一方の表面側に変位する際に、検出部材を積層方向
    にほぼ垂直にする復帰バネとを含み、 前記検出部材は、前記一方の表面側から他方の表面側に
    変位する際にはシート材の積層方向にほぼ平行に屈曲し
    て該検出部材の先端が前記積層されたシート材の端面を
    通過可能で、前記他方の表面側から一方の表面側に変位
    する際には前記積層方向にほぼ垂直となって前記先端が
    シート材の表面に当接可能なように、移動手段に固定さ
    れることを特徴とするシート検知装置。
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