JP2010281879A - 画像形成装置 - Google Patents

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道明 西村
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Abstract

【課題】 連続して画像を形成する記録シートの間に合い紙を挟み込む合い紙モードにおいて、トータルの印刷ジョブ時間を短縮することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 OHPシートなどの記録シートを収容する第1の給紙部、および合い紙を収容する第2の給紙部と、記録部および定着部を有する画像形成部と、給紙部からの用紙を記録部に搬送する用紙搬送部と、定着部の温度を検出する定着温度センサからの検出温度に基づいて前記画像形成部及び用紙搬送部を制御する制御部とを備え、記録シートと合い紙とを重ねて排紙部に排出する合い紙モードのとき、制御部は、定着部の温度が所定の温度に達するまでの間に、前記合い紙を記録部の搬送方向で上流側に位置するレジスト部前まで予め搬送して待機させ、定着部が所定温度に達したとき、記録シートと合い紙とを重ねて記録部に搬送して画像形成するよう制御する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)に使用されるOHPシートに画像を記録する方法として、電子写真プロセスによる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置を用いる方法が知られている。この種の画像形成装置においては、複数のOHPシートに対して連続的に画像を記録する場合、記録を終えた各OHPシートの間に合い紙を挟み込み、OHPシートに記録された画像(トナー像)が、他のOHPシートに「裏写り」しないようにしている。
特許文献1には、同じ給紙トレイ上のOHP用紙と合い紙(普通紙)とを交互に重ねたOHP積層体を給紙トレイにセットしOHPシートに記録する場合、OHPシートと合い紙を入れ替えて、重ねた状態で搬送して記録部で記録する画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、OHPシートへの記録時に合い紙の挟み作業を平行して行わせるために、給紙トレイの合い紙を、OHPシートが搬送される経路とは少なくとも定着部までは別経路を通り、合い紙をOHPシートよりも先回りして排紙トレイに排出させ、これによりスタック性を良好にし、効率の良いOHPシートへの連続記録を可能とした画像形成装置が開示されている。
特開平01−203165号公報 特開平09−34192号公報
ところで、画像形成装置において、OHPシートに画像(トナー像)を記録して定着するOHPモードの場合、OHPシートのトナー定着性を確保するために、定着温度を、普通紙に画像(トナー像)を記録して定着する普通紙モードよりも高く設定する必要がある。
そのため、OHPモードが選択されると、定着ローラがOHPシートの定着温度に達するために時間を必要としていた。そのため、OHPモードにおけるトータルのジョブに掛かる時間が長くなっていた。
特に、OHPシートに画像を記録して定着させるOHPモードに限らず、OHPシートを含む記録シートと、合い紙とを重ねて排紙する合い紙モードにおいては、合い紙の給紙タイミングについて開示された先行技術文献はなく、画像形成に関与しない合い紙の給紙タイミングを早くして、トータルの印刷ジョブに掛かる時間をいかに短縮するかが一つの課題となっていた。
本発明は、上記に鑑み、合い紙モードにおける定着温度に着目して、合い紙の用紙搬送タイミングを早くして、合い紙モードにおけるトータルの印刷ジョブ時間の短縮を図り得る画像形成装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、合い紙を収納する第1の給紙部、および記録シートを収納する第2の給紙部と、記録部および定着部を有する画像形成部と、給紙部からの用紙を記録部に搬送する用紙搬送部と、画像形成後の記録シートおよび合い紙を排出する排紙部と、定着部の温度を検出する定着温度センサからの検出温度に基づいて前記画像形成部及び用紙搬送部を制御する制御部とを備え、記録シートと合い紙とを重ねて排紙部に排出する合い紙モードのとき、前記制御部は、定着部の温度が所定の温度に達するまでの間に、前記合い紙を記録部の搬送方向で上流側に位置するレジスト部前まで予め搬送させて待機させ、定着部の定着温度が所定温度に達したとき、前記記録シートと合い紙とを重ねて記録部に向けて搬送して画像形成するよう制御することを特徴としている。
上記構成によると、別々の給紙部に収納されている記録シートと合い紙を重ねて記録部に向けて搬送し、記録シートに画像を形成する合い紙モードのとき、定着部の定着温度が所定の温度に達するまで、印刷に関与しない合い紙を先にレジスト部前まで搬送しておき、所定温度に達したら、記録シートと合い紙とを同時に搬送させることで、印刷ジョブの時間短縮を実現することができる。
記録シートは、OHPシートのみならず、他の記録シートであってもよい。要するに、合い紙を重ねて排紙するすべて記録シートに適用することができる。特に、記録する画像が他の記録シートに裏写りする可能性があるものに好適に適用することができる。例えば、光沢のある記録シートやOHPシートが挙げられる。
両面に画像形成可能な画像形成装置においては、用紙搬送部に、用紙裏面にも画像形成するために記録部を通過した記録シートを記録部の上流側に搬送させる用紙反転搬送路を備え、前記合い紙モードのとき、制御部は、前記合い紙を一旦記録部を通過させて用紙反転搬送路を経由してレジスト部前に待機させることができる。
上記構成によると、合い紙モードのとき、定着部が、例えばOHPシート(記録シート)の定着温度に達するまでの間に、合い紙を一旦記録部を通過させた後、用紙反転搬送路を経由してレジスト部前に待機させ、定着部がOHPシート(記録シート)の定着温度に達したら、OHPシート(記録シート)と合い紙とを重ねて記録部に向けて搬送し、OHPシート(記録シート)に画像形成することにより、トータルの印刷ジョブ時間を短縮させることができる。
前記記録シートに画像を転写記録するために、前記記録シートに帯電を行う帯電部が前記記録部に設けられ、前記記録部に記録シートと合い紙とを重ねて通紙するとき、制御部は、合い紙に対しても帯電を行うよう前記帯電部を制御する。
これにより、合い紙とOHPシート(記録シート)を重ねて搬送する際に、合い紙にも帯電させることで、OHPシート(記録シート)への吸着力をアップさせることができ、合い紙とOHPシート(記録シート)を重ねて搬送する搬送性能を向上させることができる。
また、前記記録部に記録シートおよび合い紙に帯電を行う帯電部を備え、合い紙モードにおいて、前記合い紙を用紙反転搬送路を経由してレジスト部前に待機させるため、一旦記録部を通紙させるとき、制御部は、記録部で合い紙への帯電を防止するために帯電部をOFFするよう制御することができる。
上記構成によると、合い紙のみの通紙時は帯電量を抑えることによって、合い紙へのトナーによる汚損を低減させ、重ねて搬送するOHPシート(記録シート)の汚れを防止することができる。
また、合い紙モードにおいて、記録シートと合い紙とを同時に搬送して記録・定着させるために、定着部では以下の構成にすることができる。すなわち、定着部は、定着部材と加圧部材と、定着部材と加圧部材との圧力を調整する圧力調整部とを備え、合い紙モードにおいて、制御部は、定着部材への加圧部材の加圧力を重ね合わせた合い紙の種類に応じて調整するよう、定着部の圧力調整部を駆動制御する。
上記構成によると、定着部の加圧力を最適化することにより、定着性能を向上すると共に、OHPシート(記録シート)および合い紙へのダメージを抑えることができる。
ここで、合い紙の種類とは、合い紙の厚さにより区別することができる。たとえば、「薄紙」「普通紙」「厚紙」の区別である。「普通紙」は、画像形成装置において、通常用いられる転写紙をいう。薄紙は普通紙よりも薄いもの、厚紙は普通紙よりも厚いものをいう。合い紙として普通紙を用いると、合い紙用の専用用紙を使用する必要が無く、また、定型紙であれば、給紙部にセットされた用紙を任意に選択することができる。
制御部では、合い紙の厚い方が薄いものよりも加圧力を大きく設定することができる。これにより、OHPシート(記録シート)と合い紙を重ねた状態で、OHPシート(記録シート)上のトナーを定着させるには、厚い方が、薄いものよりも加圧力を大きくすることで、OHPシートのトナー定着性を良好にすることができる。
合い紙の種類の設定は、画像形成装置の操作表示部で行う。操作表示部には、表示部を備え、表示部は合い紙の種類を設定する表示画面を備える。タッチパネル方式の表示画面により合い紙の種類を設定することで、制御部では、その設定信号を受けて、合い紙の種類に応じた定着部の圧力調整を行うことができる。
以上のとおり、本発明では、別々のトレイ上に収納されている記録シートと合い紙を重ねて記録部に向けて搬送し、記録シートに画像形成する合い紙モードのとき、定着部
の定着温度が所定の温度に達するまで、印刷に関与しない合い紙を先にレジスト部前まで搬送しておき、所定温度に達したら、記録シートと合い紙とを同時に搬送させることで、印刷ジョブの時間短縮を実現することができる。つまり、合い紙モードにおけるファーストコピーを早くすることができる。
本発明の画像形成装置の概略構成図である。 操作表示部の平面図である。 画像形成装置の主要部の制御ブロック図である。 表示部におけるコピーモードの選択表示画面を示す図である。 表示部におけるOHPモードの選択表示画面を示す図である。 合い紙の種類を選択する表示画面を示す図である。 合い紙モードにおけるOHPシートと合い紙との排紙状態を示す図である。 圧力調整部を有する定着部の側面図である。 合い紙モードの制御フローチャートである。 OHPモードにおける従来と本発明のトータルジョブ時間を比較した図である。 合い紙モードにおける合い紙位置とOHPシート位置を示す画像形成装置の概略図であって、合い紙(普通紙)が記録部へ通紙され、かつOHPシートが手差しトレイに載置された状態を示す。 合い紙モードにおいて、普通紙(合い紙)が定着部よりも排紙側から用紙反転搬送路に戻る状態を示す画像形成装置の概略図である。 合い紙モードにおいて、普通紙(合い紙)が用紙反転搬送路を経由してレジストローラ前に待機した状態を示す画像形成装置の概略図である。 合い紙モードにおいて、普通紙(合い紙)がレジストローラ前に待機した状態でOHPシート(記録シート)がレジストローラ前まで搬送された状態を示す画像形成装置の概略図である。 合い紙モードにおいて、普通紙(合い紙)とOHPシート(記録シート)が同時に記録部に搬送された状態を示す画像形成装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の画像形成装置は、図1に示すように、原稿読取部100、画像形成装置本体200、後処理装置300、および用紙スタック部400を備えている。
前記原稿読取部100は、上面に透明なガラス等からなる原稿台101を有している。この原稿台101の方には、該原稿台101に載置された原稿(図示せず)を光学的に読み取るためのスキャナ光学系111が配されている。
前記スキャナ光学系111は、前記原稿台101上に載置された原稿(図示せず)に光を照射するための露光用光源112と、該原稿で反射された光を受光する光電変換素子(CCD(Charge Coupled Device))115とを備えている。そして、露光用光源112と光電変換素子115との間には、原稿で反射した光を前記光電変換素子115に導くための複数の反射鏡113と、該反射鏡113により導かれた光を前記光電変換素子115上に結像させるための結像レンズ114とが配置されている。
前記光電変換素子115からの出力信号、すなわち、原稿画像データは、画像処理が施された後、前記画像形成装置本体200に備えられたLSU(レーザスキャニングユニット)201に送出されるようになっている。
前記画像形成装置本体200は、大きく分けて、転写紙Pを収容する給紙部と、転写紙に画像を形成(印字)するための画像形成部210と、転写紙Pを画像形成部210に搬送するための用紙搬送部220とを備えている。
給紙部は、転写紙Pをストックして転写紙Pを給紙するための用紙カセット221と、画像形成装置本体200の側面から転写紙Pを給紙するための手差しトレイ222とを備えている。
前記画像形成部210は、前記LSU201と、該LSU201からのレーザ光が表面に照射されることにより静電潜像が形成される感光体211とを有している。感光体211は、矢印方向に回転駆動されるドラム形状をなしており、この感光体211の周囲には、前記LSU201からのレーザ光の照射ポイントから該感光体211の回転方向に向かって、現像装置212、転写チャージャ213、除電器214、および主帯電器215が順次配置されている。
前記現像装置212は、レーザ光により露光された感光体211表面の静電潜像をトナーにより可視像(トナー像)に現像する。前記転写チャージャ213は、転写紙Pを帯電させて感光体211上のトナー像を転写紙Pに転写記録させる記録部の帯電部を構成する。
除電器214は、トナー像の転写後の感光体211上に残留している電荷を除去する。前記主帯電器215は、残留電荷が除去された感光体211の表面を所定の電位に帯電させる。さらに、図示しないが、転写チャージャ213と除電器214との間には、トナー像の転写後の感光体211上に残留しているトナーを除去するためのクリーニング装置が設けられている。
前記LSU201は、上述した原稿読取部100にて読み取られた原稿の画像データに限定されず、外部に接続されたコンピュータ(図示せず)等の外部機器からの画像情報や、通信により送られるFAX情報に基づいて、レーザを感光体211に照射するようにもなっている。
したがって、本画像形成装置は、原稿読取部100により原稿画像を読み取って用紙に画像を形成する複写機能と、通信によるFAX情報に基づいて用紙に画像を形成するFAX機能と、コンピュータ等の外部機器からの画像情報に基づいて用紙に画像を形成するプリント機能とを有する複合機となっている。
また、本画像形成装置においては、OHPシートなどの記録シートに画像形成することができる。この場合、OHPシートなどの記録シートに対して連続的に画像を記録することができる。このようなOHPモードにおいては、記録を終えた各OHPシート(記録シート)の間に合い紙を挿入して、OHPシート(記録シート)に記録された画像(トナー像)が、他のOHPシート(記録シート)に「裏写り」しないようにする合い紙モードを実行することができる。
この合い紙モードのときには、用紙カセット221および手差しトレイ222を記録シートおよび合い紙の給紙部として利用する。手差しトレイ222は、OHPシートなどの記録シートを積層して載置する第1の給紙部を構成する。用紙カセット221は、転写紙Pに代わり、合い紙を収容する第2の給紙部を構成する。
合い紙は、「薄紙」、「普通紙」、「厚紙」を用いることができる。普通紙は、通常、転写紙として使用されるものをそのまま使用することができる。これにより、合い紙専用の用紙を使用する必要がなく、また、定型紙であれば、用紙カセット221にセットされた用紙を任意に選択することができる。
薄紙は普通紙よりも紙厚の薄いものをいい、厚紙は普通紙よりも紙厚の厚いものをいう。薄紙、普通紙および厚紙のうち、いずれかの厚さの合い紙が用紙カセット221に収容される。
なお、通常の画像形成モードでは、転写紙が用いられるので、以下の説明においては特に断わりのない限り「転写紙」の用語を用いた画像形成装置の説明を行なう。
前記用紙カセット221の転写紙P送り側の先端部には、該用紙カセット221に収容されている転写紙Pを給紙するための呼び込みローラ223と、図示しないが、収容された転写紙Pを一枚ずつ確実に送り出すことができるように、ローラと摩擦シート部材あるいは逆転ローラ等からなる用紙さばき部とが配置されている。
呼び込みローラ223の転写紙P搬送方向下流側には、画像形成部210における画像形成位置に転写紙Pを導くための送り出し用のピックアップローラ224と、第2給紙路225とが設けられている。
一方、前記手差しトレイ222の転写紙P送り側の先端部には、該手差しトレイ222上の転写紙Pを給紙するための呼び込みローラ226と、該転写紙Pを画像形成部210における画像形成位置に導くための送り出し用のピックアップローラ227と、第1給紙路228とが設けられている。
前記画像形成部210の画像形成位置の手前には、前記第1給紙路228および/または第2給紙路225から給送された転写紙Pを所定のタイミングで感光体211のトナー像の転写位置(画像形成位置)に搬送するためのレジスト部229が設けられている。レジスト部229はレジストローラが用いられているが、これに限らず爪形状であってもよい。
前記レジスト部229は、第1給紙路228および第2給紙路225に設けられた図示しないレジスト前検知スイッチ(用紙検知スイッチ)により、該第1給紙路228あるいは第2給紙路225の何れかを転写紙Pが通過したことを示す検知信号に基づいて、前記感光体211上のトナー像と転写紙Pとの位置合わせを行なうよう駆動される。
本例における合い紙モードでは、用紙カセット221から給送された合い紙を一旦記録部を通過させた後、用紙反転搬送路237を経由して記録部の搬送方向で上流側に位置するレジストローラ前に待機させ、定着部の定着温度が所定温度に達したとき、第1給紙部のOHPシート(記録シート)をレジストローラ前まで搬送し、OHPシートと合い紙とを重ねて記録部に向けて搬送して画像形成する。
したがって、合い紙モードにおいては、第2給紙部側の用紙検知スイッチにより、合い紙の通過を検知し、また、第1給紙部側の用紙検知スイッチにより、OHPシート(記録シート)の通過を検知している。さらに、反転搬送路237を経由してレジストローラ前に待機させた合い紙を反転搬送路237に設けられた用紙検知センサによって検知する。
なお、合い紙モードにおいて、合い紙を一旦記録部を通過させて反転搬送路237に導くとき、表面に静電潜像が形成されていない感光体を回転駆動させるか、あるいは、感光体を回転駆動することなく、合い紙を通過させる。
感光体211上のトナー像は、転写位置(画像形成位置)で転写紙Pに転写される。この転写位置における感光体211および転写チャージャ213(帯電部)が記録部を構成する。記録部では、転写紙Pに帯電させる転写チャージャ213を有し、後述するように、OHPシートや合い紙にも帯電させたり、あるいは、合い紙モードにおいて、合い紙を定着部230の温度が所定の温度に達する前に通過させるとき、合い紙への帯電を抑制するよう転写チャージャをOFFする。
記録部の該転写紙P搬送方向下流側には、転写紙P上に転写されたトナー像を熱により定着させるための定着部230が設けられる。
図8は圧力調整部を有する定着部の側面図である。定着部230は、図8に示すように、定着部材としての定着ローラ23と加圧部材としての加圧ローラ24と、定着部材と加圧部材との圧力を調整する圧力調整部25とを備えている。
定着ローラ23は、内部にヒータ26が内蔵され、定着温度を所定の定着温度まで加熱できるようになっている。通常の画像形成モードでは、普通紙の定着温度が180〜190度である。合い紙モードでは、OHPシートの定着温度が200〜210度である。したがって、定着ローラ23に内蔵のヒータ26は、定着温度を少なくとも2段階に切換えできるようになっている。この定着ローラ23の温度は、定着温度センサ27により検出され、定着温度センサ27からの信号に基づいて定着ヒータ26の温度制御や合い紙モードにおける画像形成部や用紙搬送部の駆動制御が行われる。
加圧ローラ24は定着ローラ23に対面する。加圧ローラ24は、圧力調整部25により定着ローラ23への加圧力が調整される。圧力調整部25は、加圧ローラ24を揺動自在に支持する調整レバー28と、該調整レバー28を揺動自在に駆動する駆動部29とを備えている。調整レバー28は、中央部に加圧ローラ24のローラ軸24aが支持され、レバーの一端側に形成された支点28aを中心に揺動自在とされる。
駆動部29は、前記調整レバー28の他端部の下面に当接して回転する楕円状の偏心カム30と、該偏心カム30を回転駆動する駆動モータ31と、該駆動モータの駆動力を偏心カム30に伝達するギヤ列32,33とか構成される。偏心カム30と同軸には伝動ギヤ32が支持され、駆動モータ31の軸に固定されたギヤ33と噛み合っている。偏心カム30は、合い紙モードにおいて、定着ローラ23への加圧ローラ24の加圧力を、重ね合わせた合い紙の種類に応じて調整する。これにより、定着部の加圧力を最適化して定着性能を向上させると共に、OHPシートおよび合い紙へのダメージを抑える。
また、合い紙の厚い方が薄いものよりも加圧力が大きくなるよう圧力調整レバー28を揺動位置を調整する。これは、合い紙モードにおいて、OHPシートと合い紙を重ねた状態で、OHPシート上のトナーを定着させる場合、記録部を通過する合い紙の厚い方を薄いものよりも加圧力を大きくすることで、OHPシートのトナー定着性を良好にすることができる。
前記定着部230の転写紙P搬送方向下流側には、定着済の転写紙Pを搬送する用紙搬送パス231と、該用紙搬送パス231を経て搬送される転写紙Pを画像形成装置本体200の外部に排出するための排紙ローラ232に導くための第1用紙搬送路233とが設けられている。
前記排紙ローラ232から排出された転写紙Pは、原稿読取部100の下方に形成された第1排紙部234に排出される。この第1排紙部234は、図1に示すように、原稿読取部100の下方側で、画像形成装置本体200の画像形成部210の側面側、かつ用紙カセット221の上部側に形成された空間部に形成されている。ここでの空間部とは、原稿読取部100の下方側で、かつ画像形成装置本体200の外周壁に囲まれた領域を示している。
前記第1用紙搬送路233の転写紙P搬送方向上流側には、転写紙Pを該第1用紙搬送路233または後処理装置300に通じる用紙搬送パス236の何れかに切り替えて導くための第1切替ゲート235が設けられている。この第1切替ゲート235は、図1に示すように、第1用紙搬送路233と用紙搬送パス236の分岐点を支点として回動自在に設けられ、転写紙Pを導く方向によって、一方を開放し、他方を閉塞するように動作する。
また、給紙搬送部220には、用紙搬送パス231に並行して用紙反転搬送路237が設けられている。この反転搬送路237は、転写紙Pの両面に画像を形成する両面印字時に使用される搬送路であり、転写紙Pは、上述した用紙搬送パス231の搬送方向とは反対方向に搬送され、レジストローラ229まで搬送される。したがって、両面印字が行われる転写紙Pは、片面に画像が形成されて用紙搬送パス231に搬送された後、上述した用紙搬送パス236により後処理装置300に導かれ、該後処理装置300においてスイッチバックされ、再び用紙搬送パス236を通過して反転搬送路237に搬送される。
なお、上記の例では、転写紙Pや合い紙を反転搬送路237に導く際に、後処理装置300に一旦搬送した後、スイッチバックして反転搬送路237に導く例を示したが、これに限らず、転写紙Pを第1用紙搬送路233に導いた後、スイッチバックして反転搬送路237に導くように構成してもよい。なお、図12は用紙カセット221から給紙した合い紙としての普通紙Aを第1用紙搬送路233に導いた後、スイッチバックして反転搬送路237に導いた例を示す。
そして、反転搬送路237に搬送された転写紙Pは、レジストローラ229を介して、トナー像の転写位置に搬送され、画像形成されていない面にトナー像が転写され、定着ローラ23により熱定着されて用紙搬送パス231に送り出される。
反転搬送路237は、両面印字時のみならず、合い紙モードにおいても使用される。すなわち、定着部230の温度が所定の温度に達するまでの間に、第2の給紙部221から合い紙を記録部213に送り、記録部で画像形成することなく通過させ、定着部230を通して、一旦、後処理装置300に導かれ、該後処理装置300においてスイッチバックされ、再び用紙搬送パス236を通過して反転搬送路237に搬送され、記録部の搬送方向で上流側に位置するレジストローラ229前まで予め搬送させて待機させる。
そして、定着部230の定着温度が所定温度に達したとき、OHPシートなどの記録シートを第1の給紙部222(手差しトレイ)から取り出し、記録シートをレジストローラ229前で合い紙と重ねて、これらを記録部213に向けて搬送し、記録シートに画像形成した後、排紙部234に積層載置される。
上記の用紙搬送パス231と反転搬送路237との分岐点には、切替ゲート238が設けられており、転写紙Pが反転搬送路237に搬送される場合に、用紙搬送パス231を閉塞するように回動して、該用紙搬送パス231への用紙の搬送を防止している。
前記後処理装置300は、図1に示すように、画像形成装置本体200の用紙搬送パス236から搬送された転写紙Pを第2用紙搬送路であるエスケープパス302または第3用紙搬送路であるステイプルトレイ303に導くための用紙搬送パス301と、前記用紙搬送パス301を搬送した転写紙Pがエスケープパス302またはステイプルトレイ303に排出するための排紙ローラ318とが設けられている。
前記エスケープパス302とステイプルトレイ303とで、転写紙Pを画像形成装置本体200から用紙後処理部となる用紙スタック部400に中継して搬送するための中継搬送路300aを形成している。
また、前記用紙搬送パス301により、画像形成装置本体200からの用紙を前記中継搬送路300aに搬送するための用紙搬送路300bを形成している。つまり、前記後処理装置300は、中継搬送路300aと用紙搬送路300bとで構成されていることになる。
前記中継搬送路300aは、図1に示すように、前記排紙ローラ318を中心にして用紙搬送路300bから着脱自在にユニット化されている。すなわち、中継搬送路300aは、画像形成装置本体200から着脱可能にユニット化されたものとなっている。
これにより、後処理装置300を使用しない場合に、中継搬送路300aを取り外すことができると共に、中継搬送路300aを取り外してメンテナンスを行なうことができるので、装置全体のメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、前記中継搬送路300aは、図1に示すように、前記原稿読取部100と第1排紙部234である空間部との間に形成されていることになる。また、別の角度から見ると、中継搬送路300aは、原稿読取部100の原稿台101と反対側の面(背面)に設けられているともいえる。さらに、中継搬送路300aは、第1排紙部234である空間部の上面(天井面)に形成されているともいえる。
上記構成によれば、画像形成装置本体200から後処理装置300に用紙を搬送する中継搬送路300aが、原稿読取部100と画像形成装置本体200の外周壁で囲まれた空間部との間に形成されていることから、該画像形成装置本体200から後処理装置300に搬送されない用紙が排出される第1排紙部234の上方に中継搬送路300aが形成されていることになる。
これにより、中継搬送路300a内でジャムが発生した場合、該中継搬送路330aの上面上に用紙が排出されることはないので、前記画像形成装置本体200から後処理装置300に搬送されない用紙を排出する第1排紙部234上に用紙が残っていても用紙を取り除かなくてもジャム処理を行なうことができる。
したがって、画像形成装置本体200において形成された用紙を後処理装置300に搬送する中継搬送路300aにおいて、紙詰まり等の不具合が発生した場合に迅速に、かつ容易にジャム処理が行え、これにより、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
前記用紙搬送パス301の用紙搬送方向下流側のエスケープパス302とステイプルトレイ303との分岐点には、第2切替ゲート304が設けられている。この第2切替ゲート304は、前記分岐点を支点として回動可能に設けられており、転写紙を導く方向のゲートを開放し、反対側のゲートを閉塞するように動作する。
前記エスケープパス302は、ステイプル処理等の後処理が施されない転写紙Pを搬送する搬送路であり、図1に示すように、転写紙Pの搬送部分が原稿読取部100の原稿台101とほぼ平行となるように形成されており、転写紙Pをほぼ水平状態(略水平状態)で後述する用紙スタック部400に搬送するようになっている。
前記エスケープパス302の用紙搬送方向下流側には、第1排紙路305と第2排紙路306が分岐して設けられている。この第1排紙路305と第2排紙路306との分岐点には、第3切替ゲート307が設けられており、エスケープパス302を搬送する転写紙Pは、必要に応じて第1排紙路305または第2排紙路306の何れかに切り替えて搬送されるようになっている。
一方、前記ステイプルトレイ303は、ステイプル等の後処理が施される転写紙Pを搬送する搬送路であり、図1に示すように、前記エスケープパス302の下方で該エスケープパス302と略平行に形成されおり、該エスケープパス302と同様に転写紙Pを用紙スタック部400までほぼ水平状態で搬送するようになっている。
また、前記ステイプルトレイ303では、ほぼ水平状態で転写紙Pをストックして整合を行い、この水平状態で整合された転写紙Pに対して後述するステイプルユニット308によりステイプル処理が施されるようになっている。
前記ステイプルトレイ303の転写紙P搬送方向下流側には、ステイプル処理を行うステイプルユニット308と、該ステイプルユニット308によりステイプル処理が施された転写紙P束を排出するための排紙ローラ309とが設けられている。
前記排紙ローラ309は、前記エスケープパス302から第3切替ゲート307により分岐されて第2排紙路306を搬送してきた転写紙Pを排出するようにもなっている。なお、前記排紙ローラ309の転写紙Pの搬入手前側には、転写紙Pの通過を検知するための用紙検知センサが設けられている。
後処理装置300は、原稿読取部100とその下方に形成された空間部との間に設けられていることで、用紙後処理の為の空間が画像形成装置の設置面上に形成されることになる。これにより、後処理装置300を備えた画像形成装置の設置面積を小さくすることができるので、画像形成装置の設置のための自由度が大きくなる。
また、前記後処理装置300では、画像形成された転写紙Pの整合およびステイプル処理等の後処理をほぼ水平状態で行うようになっているので、転写紙Pの整合とステイプル処理等の後処理を同じ位置で行うことができる。これにより、整合した転写紙P束をステイプル位置まで搬送する場合に生じる転写紙P束の変形や整合乱れをなくし、転写紙P束が整った状態でステイプル処理等の後処理を確実に行うことができる。
前記用紙スタック部400は、後処理装置300を通過した転写紙Pをスタックするものであり、図1に示すように、第2排紙部としての第1用紙スタックトレイ401と、第3排紙部としての第2用紙スタックトレイ402とを備えている。
前記第1用紙スタックトレイ401には、後処理装置300のエスケープパス302から第1排紙路305を経て排出される転写紙Pがスタックされる。すなわち、第1用紙スタックトレイ401には、後処理装置300を通過しているが、ステイプル処理等の後処理が行われなかった転写紙Pがスタックされる。
一方、第2用紙スタックトレイ402には、後処理装置300のエスケープパス302またはステイプルトレイ303の何れかを経て排紙ローラ309から排出される転写紙Pがスタックされる。すなわち、第2用紙スタックトレイ402には、主にステイプル処理等の後処理が施された転写紙Pがスタックされるが、ステイプル処理等の後処理が行われなかった転写紙Pもスタックされる。
また、前記第2用紙スタックトレイ402は、転写紙Pの積載量に応じて上下動するようになっている。すなわち、転写紙Pの積載量が多くなれば、前記第2用紙スタックトレイ402は、所定の位置から下方に移動するようになる。したがって、ステイプル処理等を施さなかった転写紙Pを大量にスタックする必要のある時には、エスケープパス302から第2排紙路306を経て転写紙Pが前記第2用紙スタックトレイ402に排出されるようになる。
画像形成装置における複写機能、FAX機能、プリント機能は、原稿読取部100に配置された操作表示部10における操作によって実行される。操作表示部10は、図2に示すように、各種入力キーからなる入力部16と、液晶ディスプレイ等の表示部17とを有し、装置全体の操作や各種設定の入力が行われ、入力内容や装置全体の動作状況が表示される。なお、表示部17は、タッチパネルとされ、ここから入力操作可能とされる。
例えば、図4に示すように、コピーモードにおいては、OHPモードと、印刷シートに表紙を付加する表紙モードとが表示され、各モードをタッチキーにより選択できるようになっている。これらのタッチキーに触れずにコピースタートボタンを押したときは、普通紙による画像形成モードを実行することができる。
また、図4において、OHPモードを選択した場合、図5に示すように、合い紙を設定するか否かを選択する表示画面が表示される。「合い紙」と「合い紙なし」の画面表示である。このいずれかをタッチしてOHPモードを実行する。「合い紙」を選択した場合、図6に示すように、合い紙の種類、例えば、厚さによる区分として、「薄紙」「普通紙」「厚紙」が表示される。これらの種類の一つを選択してタッチキーを押せば、後述する制御部33によって、定着部230の圧力調整部25を駆動制御し、加圧ローラ24の加圧力を調整する。
なお、「薄紙」「普通紙」「厚紙」の表示は、OHPモードを実行するために、予め用紙カセット221に収容した紙厚の種類に応じて使用者が選択することになる。また、上記の例では、特定の紙厚の合い紙を予め用紙カセットに収容しておく例を示したが、表示部に表示された、「薄紙」「普通紙」「厚紙」の紙厚表示をタッチしたときに、次に、用紙カセット221に選択した紙厚の合い紙を収容するよう促す表示を行うようにしてもよい。
さらに別の形態として、画像形成装置本体に複数(4個以上)の給紙部を備えている場合、第1給紙部にOHPシートを収容し、第2給紙部ないし第4給紙部に異なる種類(薄紙、普通紙、厚紙)の合い紙をそれぞれ収容しておく。そして、OHPモードを選択したときに、第2給紙部から第4給紙部を表示部17に表示し、表示した複数の給紙部の中から、所望の給紙部を選択できるように設定してもよい。
画像形成装置における複写機能、FAX機能、プリント機能は、装置本体に設けられた制御部によって制御される。制御部33は、一般的なマイクロコンピュータであって、内部にCPU、ROM、RAMを有している。図3にコピーモード選択部を有する制御部の一例を示す。制御部33の入力側には、操作表示部10と、用紙検知センサ34、定着温度センサ27が接続される。制御部33の出力側には画像形成部210と用紙搬送部220とが接続されている。
画像形成部210においては、記録部の転写チャージャ213と定着部230とが制御される。用紙搬送部220においては、合い紙モードのとき、合い紙を反転搬送部237に搬送するよう制御される。具体的には、以下の制御がなされる。
すなわち、制御部33は、定着部の温度を検出する定着温度センサ27からの検出温度に基づいて画像形成部210及び用紙搬送部220を制御する。用紙搬送部220の制御は、記録シート(OHPシート)と合い紙とを重ねて排紙部に排出する合い紙モード(図7参照)において、定着部230の温度が所定の温度に達するまでの間に反転搬送路237を利用して合い紙を搬送し、前記合い紙を記録部の搬送方向で上流側に位置するレジストローラ前まで予め搬送させて待機させる。そして、定着部230の定着温度が所定温度に達したとき、前記記録シートと合い紙とを重ねて記録部に向けて搬送する。
例えば、合い紙モードが選択されると、普通紙の定着温度は180〜190度であるが、OHPシートの定着温度は200〜210度である。200〜210度に定着ローラを上昇させる間に、用紙カセット221から合い紙を給送させ、両面印刷時の反転搬送路237を経由させてレジストローラ229手前まで搬送させて停止させる。定着温度が200〜210度に達すると、手差しトレイからOHPシートを給紙させ、レジストローラまで搬送させる。そして、合い紙とOHPシートは、レジストローラの回転により、重なった状態で、記録部(転写部)に向けて搬送される。
画像形成部210の制御としては、記録部(転写部)で記録シートに画像形成する。このとき、記録部に記録シートと合い紙とを重ねて通紙するとき、合い紙に対して帯電を行う。これにより、合い紙とOHPシートを重ねて搬送するとき、合い紙を帯電させることでOHPシートに対する吸着力をアップすることができ、合い紙とOHPシートを重ねて搬送する搬送性能を向上させることができる。
また、制御部33は、合い紙モードにおいて、合い紙を反転搬送路237を経由してレジストローラ229前に待機させるため、一旦記録部を通紙させるとき、記録部で合い紙への帯電を防止するために転写チャージャ213(帯電部)をOFFする。これにより、合い紙のみの通紙時は帯電量を抑えることによって、合い紙への汚損を低減させ、OHPシートの汚れを防止することができる。
定着部230の制御としては、合い紙モードにおいて、制御部33は、定着ローラ23への加圧ローラ24の加圧力を重ね合わせた合い紙の種類に応じて調整するよう、定着部23の圧力調整部25を駆動制御する。そして、合い紙の厚い方が薄いものよりも加圧力を大きく設定する。これにより、OHPシートと合い紙を重ねた状態で、OHPシート上のトナーを定着させるには、厚い方が、薄いよりも加圧力を大きくすることで、OHPシートのトナー定着性を良好にすることができる。
次に、図9に基づいて、合い紙モードにおける制御を説明する。この説明においては、図11〜図15に示す画像形成装置の用紙搬送状態を随時盛り込みつつ行う。なお、図11〜図15では、合い紙として用紙カセット221からの供給される普通紙Aを用い、記録シートとして、手差しトレイ222から供給されるOHPシートBを用いた例を示す。
まず、OHPモードのうち合い紙モードを実行するとき、第1給紙部である手差しトレイ222にOHPシートBを積層載置する。一方、第2給紙部である用紙カセット221には、OHPシート間に挟み込む合い紙の種類に応じて、薄紙、普通紙、厚紙を収容して準備しておく。図11〜図15では普通紙Aを準備した。
コピーモード実行時には、図4に示すように、画像形成装置本体の表示部17において、コピーモードを表示させ、実行するコピーモードを選択する。図4の表示例では、「OHPモード」と「表紙モード」が表示される。この例において、通常のコピーモードを実行したい場合、そのまま入力部16のスタートキーを押せば、普通紙による画像形成モードが実行される。OHPモードを押せば、OHPモードが実行される。表紙モードを押せば表紙モードが実行される。図9のフローチャートでは、表紙モードの処理については省略している。図4に示すコピーモードにおけるキータッチ操作に基づいて、制御部33では、通常の画像形成モードかOHPモードかを判断し(S1)、通常の画像形成モードのときは、用紙カセット221などの給紙部から普通紙Aを給紙し、通常の画像形成処理を行う(S2)。
OHPモードが選択された場合、制御部33では、図5に示す表示画面を表示部17に表示させる。この表示画面は、OHPモードにおいて、合い紙の有無を選択するための表示画面である。この表示画面において、OHPモードが合い紙を設定するか否かをタッチキーにより選択させ、ユーザーが合い紙を設定する合い紙モードを選択したとき(S3:有り)、用紙カセット221から合い紙(普通紙A)を記録部側に搬送し、記録部を通過させて、図12の排紙部側からスイッチバックして反転搬送路237へ搬送し(S4)、さらに、図13に示すように、合い紙(普通紙A)を反転搬送路237から記録部の上流側のレジスト位置に達するまで搬送する(S5)。
ところで、普通紙Aの定着温度は180〜190度であるが、OHPシートBの定着温度は200〜210度である。そこで、OHPモードが選択された場合(S1:Yes)、定着部230の定着ローラ23の温度が200〜210度に上昇させる間に、用紙カセット221から合い紙(普通紙A)を給紙させ、両面印刷時の反転搬送路237を経由させてレジストローラ229手前まで搬送させ、停止させる。
図5において、合い紙を設定しない場合でも、定着部230の定着温度が200〜210度に達するまで待機させ、定着温度が200〜210度に達したならば、手差しトレイ222からOHPシートBを給紙させ、図14に示すように、レジストローラ229まで搬送させる(S7)。
そして、OHPシートBがレジスト位置まで搬送されれば(S8)、OHPシートBと合い紙(普通紙A)のレジスト位置からの搬送を開始し(S9)、図15に示すように、記録部で画像形成した後、定着部230で定着させ、OHPシートと合い紙とを排出完了させる(S10)。
なお、図11は合い紙モードにおいて合い紙(普通紙)を記録部側へ通紙している状態を示し、図12は合い紙を反転搬送路にスイッチバックさせた状態を示し、図13は合い紙を反転搬送路を経由してレジストローラ229前に待機した状態を示す。図14はOHPシートをレジストローラ229前まで搬送した状態を示し、図15は合い紙とOHPシートとを同時に記録部に搬送している状態を示している。
このように、OHPモードにおいて合い紙モードを選択すると、定着部230の定着温度がOHPシート用の定着温度に達するまでの間に、予め、合い紙を反転搬送路237を利用して記録部の上流側に位置するレジスト位置まで搬送し、OHPシートの定着温度に達したならば、記録部に向かってOHPシートと合い紙とを同時に搬送させているので、印刷ジョブの時間短縮を図ることができる。
図10は従来のOHPモードにおける印刷ジョブ時間と本実施形態による印刷ジョブ時間とを比較したものである。図10に示すように、本実施形態では、合い紙の通紙に掛かる時間を余分に取る必要がなく、印刷ジョブを効率よく行うことができる。
なお、OHPモードでの印刷ジョブにおいては、予め用紙カセット221に合い紙として使いたい用紙(薄紙、普通紙、厚紙のいずれか)をセットし、表示部17で選択する。
制御部33では、表示部17のタッチキーによって選択された合い紙の種類(厚み)によって、定着部230の圧力調整部25を駆動制御して、定着ローラ23に対して加圧ローラ24を移動し、圧力調整を行なう。
定着部230の圧力調整動作は、モータ31を回転駆動させて、ギヤ付カム30を回転させることで、カム30が圧力調整レバー28に当接しながら、圧力調整レバー28の端部の支点28aを中心に圧力調整レバー28が揺動する。圧力調整レバー28は、加圧ローラ24の軸24aを受ける軸受を兼ねているので、加圧ローラ24は定着ローラ23に対して接圧力を可変とする。用紙の種類(厚み)により、定着ローラ23に対して加圧ローラ24を移動させることで、定着ローラ23との接圧力を調整することができる。
例えば、「厚紙」の場合は「普通紙」の場合の圧力よりも高くする。「薄紙」の場合は「普通紙」の場合の圧力よりも低くする。これにより、OHPシートと合い紙を重ねた状態で、OHPシート上のトナーを定着させるには、厚い方が薄いものよりも加圧力を大きくすることで、OHPシートのトナー定着性を良好にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、OHPシートの定着温度に達するまでに、合い紙を反転搬送路237を利用してレジスト位置まで搬送させて待機させる例を示したが、記録シートとしてはOHPシートに限るものではなく、要するに、合い紙を重ねて搬送し記録シートに記録する態様の重ね合わせシートの画像形成において、定着部が所定の温度に達する前に合い紙をレジスト位置まで搬送すればよい。
100 原稿読取部
200 画像形成装置本体
210 画像形成部
220 給紙搬送部
221 用紙カセット
222 手差しトレイ
223 呼び込みローラ
224 ピックアップローラ
225 第2給紙路
226 呼び込みローラ
227 ピックアップローラ
228 第1給紙路
229 レジストローラ
230 定着部
231 用紙搬送パス
232 排紙ローラ
233 第1用紙搬送路
234 第1排紙部
235 第1切替ゲート
236 用紙搬送パス
237 反転搬送路
238 切替ゲート
300 後処理装置
301 用紙搬送パス
302 エスケープパス
303 ステイプルトレイ
304 第2切替ゲート
305 第1排紙路
306 第2排紙路
307 第3切替ゲート
308 ステイプルユニット
309 排紙ローラ
318 排紙ローラ
400 用紙スタック部
401 第1用紙スタックトレイ
402 第2用紙スタックトレイ

Claims (10)

  1. 合い紙を収納する第1の給紙部、および記録シートを収納する第2の給紙部と、記録部および定着部を有する画像形成部と、給紙部からの用紙を記録部に搬送する用紙搬送部と、画像形成後の記録シートおよび合い紙を排出する排紙部と、定着部の温度を検出する定着温度センサからの検出温度に基づいて前記画像形成部及び用紙搬送部を制御する制御部とを備え、記録シートと合い紙とを重ねて排紙部に排出する合い紙モードのとき、前記制御部は、定着部の温度が所定の温度に達するまでの間に、前記合い紙を記録部の搬送方向で上流側に位置するレジスト部前まで予め搬送させて待機させ、定着部の定着温度が所定温度に達したとき、前記記録シートと合い紙とを重ねて記録部に向けて搬送して画像形成するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙搬送部には、用紙裏面にも画像形成するために記録部を通過した記録シートを記録部の上流側に搬送させる用紙反転搬送路を備え、前記合い紙モードのとき、制御部は、前記合い紙を一旦記録部を通過させた後、用紙反転搬送路を経由して記録部の搬送方向で上流側に位置するレジスト部前に待機させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録シートに画像を転写記録するために、前記記録シートに帯電を行う帯電部が前記記録部に設けられ、前記記録部に記録シートと合い紙とを重ねて通紙するとき、制御部は、合い紙に対しても帯電を行うよう前記帯電部を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置
  4. 前記記録部に記録シートおよび合い紙に帯電を行う帯電部を備え、合い紙モードにおいて、前記合い紙を用紙反転搬送路を経由してレジスト部前に待機させるために、一旦、前記記録部を通紙させるとき、制御部は、記録部で合い紙への帯電を防止するために前記帯電部をOFFするよう制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置
  5. 定着部は、定着部材と加圧部材と、定着部材と加圧部材との圧力を調整する圧力調整部とを備え、合い紙モードにおいて、制御部は、定着部材への加圧部材の加圧力を重ね合わせた合い紙の種類に応じて調整するよう、定着部の圧力調整部を駆動制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置
  6. 合い紙の種類は、合い紙の厚みにより区別することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 制御部では、紙厚の厚い合い紙が通過するとき、紙厚の薄いものが通過するときよりも加圧部材の加圧力が大きくなるよう圧力調整部を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 表示部を備え、該表示部は、合い紙の種類を設定する表示画面を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  9. 合い紙は普通紙が用いられることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 記録シートがOHPシートであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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