JP3362952B2 - 適応制御研削方法及びその装置 - Google Patents
適応制御研削方法及びその装置Info
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- JP3362952B2 JP3362952B2 JP06109094A JP6109094A JP3362952B2 JP 3362952 B2 JP3362952 B2 JP 3362952B2 JP 06109094 A JP06109094 A JP 06109094A JP 6109094 A JP6109094 A JP 6109094A JP 3362952 B2 JP3362952 B2 JP 3362952B2
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
Description
の装置に関するものである。
を行わせるために、研削抵抗を安定させる必要がある。
圧力研削方法、定かつぎ量研削方法、定電力研削方
法等のフィードバック制御を利用した適応制御研削方法
がある。
を切込みシリンダにより行い、シリンダ内の圧力が一定
となるように制御するものである。
切込み量を制御するものである。内面研削等では、研削
砥石は回転軸の先端部に取り付けられ、片持ち状態とな
っている。このため、研削により回転軸が撓み、送り台
による送り量と、実際の砥石の移動量との間には差が生
じる。この差がかつぎ量であり、かつぎ量を一定にする
ことにより研削抵抗を安定させる。
回転駆動するための駆動モータでの消費電力が変化する
ところに目をつけ、この消費電力が一定となるように制
御するものである。
方法のようなフィードバック制御では、一般に、目標値
と実際値との間に偏差が生じるが、この偏差を小さく、
すなわちループゲインを大きくする方法は経験により行
っていた。特に、内面研削では、研削砥石を設けた回転
軸は細く、しかも片持ちであるため、設定切込み速度に
対する実際の内径増加速度の応答性が悪く、両者が一致
するまでの間に秒単位の過渡現象が現れている。
ばする程、前記応答性は良くなるもののオーバーシュー
トやハンチングを生じる危険がある。したがって、前記
ループゲインは工作物寸法のばらつき等を考慮して適切
な値よりも小さく設定しなければならなかった。
なわち、前記の方法では、駆動モータ等から発生する
熱の影響等によりシリンダ内の油の温度が変動し、その
圧力を一定に維持することが困難で、微調整が不可能で
ある。
代が偏心している場合や、研削砥石と工作物の接触位置
の検出誤差等がかつぎ量の算出精度を低下させる原因と
なり、加工精度が安定しない。前記加工取代が偏心して
いれば、目標かつぎ量の設定が困難である。
の消費電力が研削砥石の外径寸法の影響を受けて変動す
る。
精度の高い適応制御研削方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
め、請求項1に記載の発明では、工作物に研削砥石を摺
接させて目標電力に基づく切込速度で研削加工を行わせ
る一方、該研削加工中に検出される実削電力に基づいて
前記切込速度をフィードバック制御するようにした適応
制御研削方法において、前記目標電力及び実削電力に基
づいて次式
数 に従ってゲイン定数を算出し、該ゲイン定数に基づいて
次式
イン定数 に従って内部目標電力を算出し、該内部目標電力に基づ
いて切込速度をフィードバック制御するようにしたもの
である。
適応制御研削方法を実施するために、請求項2に記載の
発明では、工作物を回転駆動可能に取り付けた工作物切
込台と、該工作物切込台に目標電力に基づく切込速度で
切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回転させる
駆動モータと、該駆動モータでの実削電力を検出する電
力検出部とを備え、該電力検出部で検出された実削電力
に基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィードバッ
ク制御する適応制御研削装置において、前記電力検出部
で検出される実削電力に基づいて次式
数 に従ってゲイン定数を算出する研削特性演算部と、 該研削特性演算部で算出したゲイン定数に基づいて次式
イン定数 に従って内部目標電力を算出する目標値補正部と、 該目標値補正部で算出した内部目標電力に基づいて切込
速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設けた
ものである。
に研削砥石を摺接させて目標研削抵抗に基づく切込速度
で研削加工を行わせる一方、該研削加工中に検出される
実削抵抗に基づいて前記切込速度をフィードバック制御
するようにした適応制御研削方法において、前記実削抵
抗に基づいて次式
次式
抗、 Fnc':内部目標研削法線抵抗、Fnc:目標研削法線抵
抗、 K:系全体のゲイン定数 に従って内部目標研削抵抗を算出し、該研削抵抗に基づ
いて切込速度をフィードバック制御するようにしたもの
である。
適応制御研削方法を実施するために、請求項4に記載の
発明では、工作物を回転駆動可能に取り付けた工作物切
込台と、該工作物切込台に目標研削抵抗に基づく切込速
度で切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回転さ
せる駆動モータと、研削時の実削抵抗を算出する研削抵
抗検出部とを備え、該研削抵抗検出部からの実削抵抗に
基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィードバック
制御する適応制御研削装置において、前記研削抵抗検出
部で検出される実削抵抗に基づいて次式
削特性演算部で算出したゲイン定数に基づいて次式
抗、 Fnc':内部目標研削法線抵抗、Fnc:目標研削法線抵
抗、 K:系全体のゲイン定数 に従って内部目標研削抵抗を算出する目標値補正部と、
該目標値補正部で算出した内部目標研削抵抗に基づいて
切込速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設
けたものである。
物に研削砥石を摺接させて目標電力に基づく切込速度で
研削加工を行わせる一方、該研削加工中に検出される実
削電力に基づいて前記切込速度をフィードバック制御す
るようにした適応制御研削方法において、前記実削電力
に基づいて次式
工作物周速度、 Pr(Ds0):研削砥石の使用開始径Ds0に於ける実削
電力、 Pc(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の目標電
力(内部目標電力)、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度 に従って内部目標電力を算出し、該内部目標電力に基づ
いて切込速度をフィードバック制御するようにしたもの
である。
適応制御研削方法を実施するために、請求項6に記載の
発明では、工作物を回転駆動可能に取り付けた工作物切
込台と、該工作物切込台に目標電力に基づく切込速度で
切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回転させる
駆動モータと、該駆動モータでの実削電力を検出する電
力検出部とを備え、該電力検出部で検出された実削電力
に基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィードバッ
ク制御する適応制御研削装置において、前記実削電力に
基づいて次式
工作物周速度、 Pr(Ds0):研削砥石の使用開始径Ds0に於ける実削
電力、 Pc(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の目標電
力(内部目標電力)、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度 に従って内部目標電力を算出する目標電力補正部と、該
目標電力補正部で算出した内部目標電力に基づいて切込
速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設けた
ものである。
明する。 (第1実施例) 図1は第1実施例に係る内面研削装置の切込制御を行な
うための各構成を示すブロック図である。図において、
工作物Wは工作物切込台1に回転駆動するように取り付
けられている。工作物切込台1は切込モータ2により工
作物Wを図示しない砥石台上の研削砥石7に対して切込
送りされる(切込方向と速度は、図1中矢印と符号Vx
で示す。)。切込モータ2は切込台制御部3からの制御
信号すなわち切込速度Vxに基づいて駆動し、切込台制
御部3には目標電力設定部4から入力された目標電力P
cに基づいて目標値補正部6で演算された内部目標電力
Pc´が入力される。
し、駆動モータ8での消費電力(実削電力)Prは電力
検出部9で検出される。電力検出部9で検出された消費
電力(実削電力)Prは研削特性演算部11及び切込台
制御部3にそれぞれ入力され、研削特性演算部11で、
入力された消費電力(実削電力)Prと目標電力Pcとに
基づいてゲイン定数Kを算出され、目標値補正部6に出
力される。
前提条件としている。すなわち、(1)定速研削時に
は、研削抵抗は研削砥石7の大小では殆ど変化しない。
(2)通常使用領域で砥石周速を上げると研削抵抗はリ
ニアに減少する。(3)研削抵抗は研削砥石7と工作物
Wの相対周速度の影響を強く受ける。(4)研削抵抗比
λ=Fn/Ft(Fn:研削法線抵抗、Ft:研削接線抵
抗)は研削砥石7の大小では殆ど変化しない。(5)研
削定数は研削砥石7の大小では殆ど変化しない。(6)
研削時定数TはT=1/GS(G:研削定数、S:研削
系の総合剛性)で算出できる。(7)系全体の消費電力
はP=Ft(VS±VW)/60η(VS:研削砥石周速
度、VW:工作物周速度、η:電力効率=0.7〜0.8)で
表される。
れ、結果を示すグラフは(1)…図2、(2)…図3、
(3)…図4、(4)…図5、(5)…図6、(7)…
図7のようになった。この場合、使用した工作物は、φ
12×10mm、SUJ─2、HRC60で、周速は95m/min、取代
はφ0.15mmである。また、使用した研削砥石7は、φ1
0.5〜7.4mmで、周速は1660〜2640m/minである。
く説明する。前記切込台制御部3では、目標値補正部6
で算出された内部目標電力Pc´及び電力検出部9で検
出された消費電力(実削電力)Prに基づいて、従来周
知の演算により切込速度Vxをフィードバック制御す
る。
類、使用する研削砥石7の種類等に応じて経験的に求め
た目標値が出力されるようになっている。この目標値
は、工作物切込台1を最適な切込速度、つまり、研削抵
抗が加工能率あるいは加工精度の上で最適とした場合
に、駆動モータ8で消費される電力値に等しい値であ
る。
された目標電力Pcと、前記電力検出部9で検出した駆
動モータ8の消費電力(実削電力)Prとに基づいて次
式に従って定常研削時に於けるゲイン定数Kを求めてい
る。
数
4から入力される目標電力Pcと、試研削の際に、前記
研削特性演算部11で算出したゲイン定数Kに基づいて
次式に従って研削定常時に於ける内部目標電力Pc'を求
めている。
イン定数
2)の算出方法を説明する。すなわち、切込速度Vxで
工作物Wが研削砥石7に圧接するように切込モータ2を
駆動制御した場合、工作物Wの実際の内径増加速度(実
内径増加速度)Vrと、そのときの研削法線抵抗Fnとの
間には次式に示す関係が成立する。
場合、時間tに於ける前記工作物取付台1の切込量をX
とすると、前記研削法線抵抗Fnと実際の内径増加量Xr
との間には次式に示す関係が成立する。
径増加量Xrとの間にはVr=dXr/dtなる関係が成
立するので、前記(数23)及び前記(数24)を代入
すると次式となる。
き、1/(G・S)=TGとおくと次式となる。
れ系とみなすことができる(図8参照)。
解析すると、目標電力Pcと実削電力Prとの間には次式
に示す関係が成立する。
態となれば、駆動モータ8の目標電力Pcと実削電力Pr
との間には次式に示す関係が成立する。
数
及び前記(数22)を導くことにより、所望の研削が可
能となった。
面研削について説明する。まず、工作物Wを回転させる
と共に、駆動モータ8を駆動して研削砥石7を回転させ
る。そして、工作物Wの中心孔内に研削砥石7を挿入
し、切込モータ2の駆動により工作物切込台1を移動さ
せる。これにより、研削砥石7が工作物Wの内周面に摺
接し、試研削が開始される。
力(実削電力)Prが、最適な研削状態、すなわち、研
削接線抵抗Ft又は研削法線抵抗Fn(両者には相関関係
があるため、いずれでもよい。)が最適となる場合の消
費電力と等しくなるように、予め目標電力設定部4に入
力した目標電力Pcに基づいて切込モータ2の駆動を開
始する。すなわち、前記目標電力設定部4から出力され
た目標電力値Pcは、目標値補正部6をそのまま通過し
て、従来周知の演算により切込台制御部3で工作物切込
台1の切込速度Vxに変換される。
消費電力Prは電力検出部9によって検出される。検出
された消費電力すなわち実削電力Prは、切込台制御部
3及び研削特性演算部11にそれぞれ入力される。
研削の定常状態において入力された信号に基づいて前記
(数21)に従ってゲイン定数Kを算出し、目標値補正
部6に出力する。目標値補正部6では、前記(数22)
に従って目標電力設定部4から入力された目標電力Pc
に(1+K)/Kを乗じることにより内部目標電力
Pc′を算出する。
で検出した駆動モータ8での実削電力Prと、前記目標
値補正部で演算した内部目標電力Pc´とに基づいて、
新たに切込速度Vxを算出して切込モータ2をフィード
バック制御するので、研削抵抗Ft又はFnを一定に維持
することができ、常に、最適な研削加工を行なうことが
可能となる。また、随時、電力検出部9によって検出さ
れる実削電力Prから内部目標電力Pc´を算出し、切込
速度Vxをフィードバック制御するようにしているの
で、応答性がよくなり、効率的に研削を行なうことがで
きる上、従来のように温度や工作物の偏心量の影響を受
けたりすることもない。
うに、順次、割出、準急、黒皮研削、荒研削、仕上研削
及びスパークアウトにより行った。この結果、図10及
び図11に示すように、シミュレーションした結果と実
際に研削することにより得られた結果とは高精度に一致
し、実用的であることがわかった。
外径が小さくなる等、研削条件が変更すれば、ゲイン定
数Kを自動的に変更することもできる。
外径は徐々に小さくなるので、研削に伴う研削砥石7の
外径寸法の変化を考慮することが可能である。
図中、電力─Ft変換部5では、次式に従って設定電力
Pcを研削接線抵抗Ftcに変換している。
率=0.7〜0.8
る研削接線抵抗Ftcは、研削砥石周速度VS(研削砥石
7の外径)及び工作物周速度VW(工作物Wの内径)が
考慮されるので、研削により研削砥石7の外径が小さく
なれば、その変化に応じた適切な目標電力Pcを目標値
補正部6に入力することができる。
記電力─Ft変換部5と同様に前記(数29)に基づい
て実削電力Prを研削接線抵抗Ftrに変換することによ
り、研削砥石の外径寸法の変化が考慮される。したがっ
て、研削砥石7の外径の変化に拘わらず、研削制御を適
切に行うことが可能である。
行なうための各構成を示すブロック図である。第2実施
例では、研削砥石7の切込速度Vxを、研削法線抵抗Fn
又は研削接線抵抗Ftによってフィードバック制御する
ようにしたものである。なお、研削法線抵抗Fn及び研
削接線抵抗Ftは、研削砥石7に対して図14に示すよ
うに作用し、両者には一定の関係が成立するので、以下
の説明では、研削接線抵抗Ftに基づいてフィードバッ
ク制御を行う場合のみを開示している。
定部4´から入力された目標研削接線抵抗Ftcに基づい
て目標値補正部6で演算した内部目標研削接線抵抗Ftc
´が入力される。
13(例えば、従来公知の切削動力を検出するキスラー
動力計(商品名)等)が設けられている。歪みセンサ1
3で検出された研削砥石7の実削接線抵抗Ftrは切込台
制御部3及び研削特性演算部11にそれぞれ入力され
る。
みセンサ13によって検出する実削接線抵抗Ftrが最適
な研削状態であるときの値Ftcが設定される。
9´で検出された実削接線抵抗Ftrに基づいて次式に従
ってゲイン定数Kを算出する。
定部4´から入力された目標研削接線抵抗Ftcと、前記
研削特性演算部11で算出したゲイン定数Kとに基づい
て次式に従って研削定常時に於ける内部目標研削接線抵
抗Ftc′を求める。
抗、
算出した内部目標研削接線抵抗Ftc′と、研削抵抗検出
部9´で検出された研削砥石7の研削接線抵抗Ftrとに
基づいて、従来周知の方法により切込速度Vxをフィー
ドバック制御する。
面研削装置によっても、前記第1実施例と同様に、常
に、最適で、応答性が良く、効率的で、従来のように温
度や工作物の偏心量の影響を受けたりすることのない研
削を行うことが可能となる。
の周速度に基づいてフィードバック制御するようにした
ものである。
度検出部で検出する。すなわち、周速度検出部では、例
えば、駆動モータ8の実削電力Pr(回転数)と、研削
砥石7の外径寸法Dとが入力され、これらに基づいて周
速度を算出する。なお、研削砥石7の外径は初期外径か
ら何回ドレスを行ったかによって決定する。
電力、実削電力及び研削砥石の周速をそれぞれPc0、P
r0及びVs(Ds0)とし、研削砥石7の砥石径Dsに於け
る前記各パラメータをそれぞれPc(Ds)、Pr(Ds)
及びVs(Ds)とすれば、Pr(Ds)とPr0とは次式で
示す関係となる。
力、 Pr0:研削砥石の使用開始径に於ける実削電力、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度、 Vw:工作物周速度
は次式となる。
ループゲインをそれぞれK0、K(Ds)とすると、砥石
径Dsの時の内部目標電力Pc(Ds)は、前記(数3
3)及び前記(数28)から次式となる。
プゲインK0、K(Ds)がFtc=(Vs±Vw)/60η
・λ・Gに比例することが分かっているため、K0=k
(Vs(Ds0)±Vw)、K(Ds)=k(Vs(Ds)±
Vw)(kは定数)で表すことができる。したがって、
前記数34は次式となる。
工作物周速度、 Pr(Ds0):研削砥石の使用開始径Ds0に於ける実削
電力、 Pc(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の目標電
力(内部目標電力)、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度
づいて、砥石径Dsの時の内部目標電力Pc(Ds)を算
出し、この内部目標電力Pc(Ds)に従って研削砥石7
の切込速度Vxをフィードバック制御する。
用範囲において研削抵抗が高度に安定するので、研削精
度のばらつきが殆どなく、結果としてサイクルタイムが
前記第1実施例に比べて約10%削減することが可能と
なった。
によれば、研削砥石の切込速度を、研削特性演算部で求
めたゲイン定数に基づいて、目標値補正部で求めた内部
目標電力値に従ってフィードバック制御するようにした
ので、応答性がよくなり、効率的に研削を行なうことが
できる上、従来のように温度や工作物の偏心量の影響を
受けたりすることがない。
である。
る。
である。
である。
である。
ある。
ある。
る。
を示すグラフである。
削抵抗との関係(シミュレーション及び実削結果)を示
すグラフである。
石消費電力(実削電力)との関係(シミュレーション及
び実削結果)を示すグラフである。
の切込制御を示すブロック図である。
る力を示す図である。
部、4…目標電力設定部、5,10…電力─Ft変換
部、6…目標値補正部、7…研削砥石、8…駆動モー
タ、9…電力検出部、11…研削特性演算部、W…工作
物。
Claims (6)
- 【請求項1】 工作物に研削砥石を摺接させて目標電力
に基づく切込速度で研削加工を行わせる一方、該研削加
工中に検出される実削電力に基づいて前記切込速度をフ
ィードバック制御するようにした適応制御研削方法にお
いて、 前記目標電力及び実削電力に基づいて次式 【数1】 Pc:目標電力、Pr:実削電力、K:系全体のゲイン定
数 に従ってゲイン定数を算出し、該ゲイン定数に基づいて
次式 【数2】 Pc':内部目標電力,Pc:目標電力、K:系全体のゲ
イン定数 に従って内部目標電力を算出し、該内部目標電力に基づ
いて切込速度をフィードバック制御することを特徴とす
る適応制御研削方法。 - 【請求項2】 工作物を回転駆動可能に取り付けた工作
物切込台と、該工作物切込台に目標電力に基づく切込速
度で切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回転さ
せる駆動モータと、該駆動モータでの実削電力を検出す
る電力検出部とを備え、該電力検出部で検出された実削
電力に基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィード
バック制御する適応制御研削装置において、 前記電力検出部で検出される実削電力に基づいて次式 【数3】 Pc:目標電力、Pr:実削電力、K:系全体のゲイン定
数 に従ってゲイン定数を算出する研削特性演算部と、 該研削特性演算部で算出したゲイン定数に基づいて次式 【数4】 Pc':内部目標電力,Pc:目標電力、K:系全体のゲ
イン定数 に従って内部目標電力を算出する目標値補正部と、 該目標値補正部で算出した内部目標電力に基づいて切込
速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設けた
ことを特徴とする適応制御研削装置。 - 【請求項3】 工作物に研削砥石を摺接させて目標研削
抵抗に基づく切込速度で研削加工を行わせる一方、該研
削加工中に検出される実削抵抗に基づいて前記切込速度
をフィードバック制御するようにした適応制御研削方法
において、 前記実削抵抗に基づいて次式 【数5】 Ftc:目標研削接線抵抗、Ftr:実削接線抵抗 Fnc:目標研削法線抵抗、Fnr:実削法線抵抗、 K:系全体のゲイン定数 に従ってゲイン定数を算出し、該ゲイン定数に基づいて
次式 【数6】 Ftc':内部目標研削接線抵抗、Ftc:目標研削接線抵
抗、 Fnc':内部目標研削法線抵抗、Fnc:目標研削法線抵
抗、 K:系全体のゲイン定数 に従って内部目標研削抵抗を算出し、該研削抵抗に基づ
いて切込速度をフィードバック制御することを特徴とす
る適応制御研削方法。 - 【請求項4】 工作物を回転駆動可能に取り付けた工作
物切込台と、該工作物切込台に目標研削抵抗に基づく切
込速度で切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回
転させる駆動モータと、研削時の実削抵抗を算出する研
削抵抗検出部とを備え、該研削抵抗検出部からの実削抵
抗に基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィードバ
ック制御する適応制御研削装置において、 前記研削抵抗検出部で検出される実削抵抗に基づいて次
式 【数7】 Ftc:目標研削接線抵抗、Ftr:実削接線抵抗 Fnc:目標研削法線抵抗、Fnr:実削法線抵抗、 K:系全体のゲイン定数 に従ってゲイン定数を算出する研削特性演算部と、 該研削特性演算部で算出したゲイン定数に基づいて次式 【数8】 Ftc':内部目標研削接線抵抗、Ftc:目標研削接線抵
抗、 Fnc':内部目標研削法線抵抗、Fnc:目標研削法線抵
抗、 K:系全体のゲイン定数 に従って内部目標研削抵抗を算出する目標値補正部と、 該目標値補正部で算出した内部目標研削抵抗に基づいて
切込速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設
けたことを特徴とする適応制御研削装置。 - 【請求項5】 工作物に研削砥石を摺接させて目標電力
に基づく切込速度で研削加工を行わせる一方、該研削加
工中に検出される実削電力に基づいて前記切込速度をフ
ィードバック制御するようにした適応制御研削方法にお
いて、 前記実削電力に基づいて次式 【数9】 但し、 Pc0:研削砥石の使用開始径に於ける目標電力、Vw:
工作物周速度、 Pr(Ds0):研削砥石の使用開始径Ds0に於ける実削
電力、 Pc(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の目標電
力(内部目標電力)、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度 に従って内部目標電力を算出し、該内部目標電力に基づ
いて切込速度をフィードバック制御することを特徴とす
る適応制御方法。 - 【請求項6】 工作物を回転駆動可能に取り付けた工作
物切込台と、該工作物切込台に目標電力に基づく切込速
度で切込送りを与える切込モータと、研削砥石を回転さ
せる駆動モータと、該駆動モータでの実削電力を検出す
る電力検出部とを備え、該電力検出部で検出された実削
電力に基づいて前記工作物切込台の切込速度をフィード
バック制御する適応制御研削装置において、 前記実削電力に基づいて次式 【数10】 但し、 Pc0:研削砥石の使用開始径に於ける目標電力、Vw:
工作物周速度、 Pr(Ds0):研削砥石の使用開始径Ds0に於ける実削
電力、 Pc(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の目標電
力(内部目標電力)、 Vs(Ds):研削砥石の外径がDsである場合の周速
度、 Vs(Ds0):研削砥石の使用開始径に於ける周速度 に従って内部目標電力を算出する目標電力補正部と、該
目標電力補正部で算出した内部目標電力に基づいて切込
速度をフィードバック制御する切込台制御部とを設けた
ことを特徴とする適応制御研削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06109094A JP3362952B2 (ja) | 1993-11-01 | 1994-03-30 | 適応制御研削方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1994-03-30 JP JP06109094A patent/JP3362952B2/ja not_active Expired - Lifetime
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