JP3357811B2 - 駆動用ic及び光プリントヘッド - Google Patents

駆動用ic及び光プリントヘッド

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JP3357811B2
JP3357811B2 JP2933297A JP2933297A JP3357811B2 JP 3357811 B2 JP3357811 B2 JP 3357811B2 JP 2933297 A JP2933297 A JP 2933297A JP 2933297 A JP2933297 A JP 2933297A JP 3357811 B2 JP3357811 B2 JP 3357811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の記録
ヘッドに用いられる光プリントヘッドに係わり、特に、
素子内で時分割駆動を行うことができるように構成され
た発光素子を駆動するための新規な駆動用ICとそれを
用いた光プリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光プリントヘッドにおいて用いら
れる発光素子(アレイ)は、実公平6−48887号公
報に示すように、複数の発光部に1対1で対応させて個
別電極を素子表面側に設け、各発光部に共通の電極を素
子裏側に設けて構成しているので、1つの素子内で時分
割駆動することができなかった。時分割駆動することが
できないので、個別電極を発光部と同数設ける必要があ
り、発光部の高密度化が進むと、それに対応して個別電
極も高密度配置になる結果、駆動用ICとの接続が困難
になるという問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、特開平6
−163980号公報において、素子内での時分割駆動
が可能な発光素子が提案されている。すなわち、発光素
子上の複数の発光部をm(2〜3)の群に分け、群毎の
発光部に接続するようにm本の共通電極を設け、異なる
群に属するm個の発光部に接続した個別電極をn個設け
ることによってm×n個の発光部を備える発光素子が提
案されている。この発光素子によれば、m本の共通電極
を時分割的に選択することによって個別電極の数を従来
の1/mに削減することができるので、駆動用ICとの
接続を容易にすることができる。
【0004】このような発光素子を従来と同様の駆動用
ICを用いて時分割駆動することも可能であるが、この
場合、共通電極を時分割的に選択するための駆動回路を
別途必要とするので、時分割駆動に適した汎用性のある
駆動用ICの開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
のような時分割駆動に対応した発光素子を駆動するに適
した汎用性のある駆動用ICを提供することを課題の1
つとする。また、時分割駆動に対応した発光素子の出力
変動を低減することができる駆動用ICを提供すること
を課題の1つとする。そして、このような発光素子と駆
動用ICを用いることによって高解像度の光プリンタヘ
ッドを提供することを課題の1つとする。そしてまた、
光プリンタヘッドの小型化を図ることを課題の1つとす
る。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動用ICは、
素子駆動用のn個の出力端子と、該各出力端子と接続し
た第1駆動部と、m(m≧2)個の群選択用端子と、該
各群選択用端子と接続した第2駆動部を備えた駆動用I
Cであって、前記第1駆動部は、順次送られてくるデー
タ信号をn個単位に記憶するデータ信号記憶回路と、該
データ信号記憶回路から出力されたデータ信号に基づき
前記各駆動用出力端子に駆動信号を出力する駆動回路
と、該駆動回路のn個の出力を個々に補正するために前
記各駆動用出力端子に対してm種類の補正データを記憶
する補正データ記憶回路とを備え、前記第2駆動部は、
前記m個の群選択用端子を前記データ信号記憶回路に供
給されるn個のデータ信号の切り替えタイミングに同期
して順次切り替える構成とし、前記補正データ記憶回路
は、記憶したm種類の補正データを前記切り替えタイミ
ングに同期して切り替えて出力するようにしたことを特
徴とする。
【0010】前記データ信号記憶回路は、n個のデータ
信号をラッチするラッチ回路を備え、前記n個のデータ
信号の切り替えタイミングは、前記ラッチ回路のラッチ
タイミングとすることができる。
【0011】前記駆動用ICは、n個の発光部で構成さ
れる群をm個備える発光素子を群単位で時分割駆動する
ための駆動用ICとすることができる。
【0012】本発明の光プリントヘッドは、前記駆動用
ICのいずれかを備えて構成することができる。
【0013】本発明の光プリントヘッドは、同一構造の
発光素子と同一構造の駆動用ICをそれぞれ同方向に複
数配置した光プリントヘッドにおいて、駆動用ICとし
て前記いずれかの駆動用ICを用いて構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面を参照
して説明する。
【0015】図1は、駆動用ICの回路ブロック図を示
し、図2は、図1に示す回路ブロック図のうち、複数あ
る出力端子DO1〜DO96の1つの出力端子DO48
に関係する部分を中心に抽出した要部回路ブロック図で
ある。まず、これらの図を中心に説明する。
【0016】駆動用IC1は、図1に示すように、素子
駆動用(後述する個別電極28用)の複数個(n)の出
力端子DOと、各出力端子DOと接続され、これらに対
して駆動信号としての所定の電流出力を与える第1駆動
部2と、群選択用(後述する共通電極27用)の複数
(m)個の出力端子CDと、各出力端子CDと接続さ
れ、これらを選択的に一方の電源電位、例えば接地電位
VSSに切り替える第2駆動部を備えている。以下、n
=96,m=2の場合を例にとって説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0017】第1駆動部2は、データ入力端子SIから
順次与えられるデータ信号をn個単位に記憶するデータ
信号記憶回路4と、このデータ信号記憶回路4から出力
されたデータ信号に基づき上記各出力端子DO1〜DO
96に駆動信号を出力する駆動回路5と、この駆動回路
5に定電流を供給する電流供給回路6と、この第1駆動
部2並びに第2駆動部3の各部に所定のタイミング信号
T1〜T9等を供給するタイミング制御回路7とを備え
ている。
【0018】データ信号記憶回路4は、データ入力端子
SIから複数の群単位、この例では奇数と偶数の2つの
群に区分けされて群毎にシリアルに入力されるデータ信
号をクロック信号CLK1と同じタイミングの信号T1
に同期して取り込み、データ出力端子SOからシリアル
出力するn(96)ビットのシフトレジスタ8と、この
シフトレジスタ8に取り込まれたデータ信号を、ロード
信号LOAD1に基づいて作成された信号T2に従って
並列に取り込むn(96)ビットのラッチ回路9とを備
えている。シフトレジスタ8から並列に出力されるn個
のデータ信号はラッチ回路9を介さないで駆動回路5に
供給することもできるようにしている。
【0019】尚、データ信号を複数ビットで構成する場
合などにおいては、それに応じてシフトレジスタ8やラ
ッチ回路9等の構成を変更することもでき、例えば、シ
フトレジスタ8をアドレス指定方式のメモリで構成する
こともできる。
【0020】駆動回路5は、補正データを記憶するため
の記憶回路10と、前記ラッチ回路9から奇数、偶数に
区分けされてn(96)個単位で送られてくるデータ信
号に対して、この記憶回路10から出力される補正デー
タに基づいた補正を行う補正処理回路11と、この補正
処理回路11から出力される補正後のデータ信号に基づ
いて作動し、前記出力端子DO1〜DO96を介して駆
動信号としての電流を出力するn(96)ビット構成の
ドライブ回路12とを備えている。
【0021】記憶回路10は、複数(m)種類の補正デ
ータを記憶できるように、複数の補正データ記憶回路を
備え、データ信号を2つの群に区分けするこの例では、
奇数データ信号に対する補正データを記憶するための奇
数補正データ記憶回路13と、偶数データ信号に対する
補正データを記憶するための偶数補正データ記憶回路1
4とを備えている。各補正データ記憶回路13、14
は、複数ビット(この例では3ビット)で構成される補
正データを、n個のデータ信号のそれぞれに対応して記
憶できるように、例えば3ビット×96構成のラッチ回
路で構成することができる。そして、各補正データ記憶
回路13、14に対する補正データの書き込みは、シフ
トレジスタ8から供給されるn個単位の信号に基づいて
行われるようになっている。
【0022】補正データ記憶回路13、14の書き込み
選択は、パルス状の信号T3と信号T4によって行われ
る。シフトレジスタ8に設定されたn個の信号を、信号
T3もしくは信号T4によって一方の補正データ記憶回
路に書き込む処理を繰り返すことによって、一方の補正
データ記憶回路に3ビット構成の補正データをn個設定
することができる。書き込み状態を選択する信号T3と
信号T4は、設定モード信号SETがLレベルにあり、
しかも、シフトレジスタ8のデータ信号を取り込むため
のロード信号LOAD1(n個のデータ信号を切り替え
るための信号)(信号T7)がHレベルにあることを条
件に、信号T8(ロード信号LOAD1に同期して交互
にHレベルとLレベルに切り替わる)によって、交互に
選択される。
【0023】ドライブ回路12は、1つの出力端子DO
に対してそれぞれ電流出力が異なる4つの電流増幅器1
2Aa〜12Adを1組として、それを出力端子DOと
同数備えて構成されている。電流供給回路6から一定の
電流が供給される4つ電流増幅器12Aa〜12Ad
は、個々にその作動状態を制御することによって、合計
出力電流を4mAをベースとして3.5〜4.5mA程
度の範囲で変更できるようにしている。
【0024】補正処理回路11は、後述する発光素子2
2の各発光部26における光量が均一になるように、ド
ライブ回路12から出力する電流値を補正するための回
路で、ラッチ回路9から出力される各データ信号に対し
て、各々3ビット構成の補正データを用いて補正を行う
ように接続された論理ゲート回路によって構成される。
【0025】ここで、1つの出力端子DO48に対する
奇数と偶数のデータ信号を例にとって図2を参照して説
明する。ラッチ回路9に奇数データ信号が記憶されてい
る場合は、ストローブ信号STBが所定期間Lレベルに
切り替わることによって奇数データ信号がアンドゲート
G1を通過して信号T5として補正処理回路11に与え
られる。ここで、記憶回路10の出力は、信号T9がH
レベルであり、アンドゲートG4が開放状態となること
によって、奇数補正データ記憶回路13の出力のみが選
択状態になる。そして、この奇数補正データ記憶回路1
3から出力される3ビットの補正データは、アンドゲー
トG4、オアゲートG3、並びに信号T5によって開放
状態のアンドゲートG2を介してドライブ回路12に供
給され、3つの電流増幅器12Aa〜12Acを選択的
に動作させる。残りの電流増幅器12Adは信号T5が
Hレベルにあることによって、補正データに係わりなく
一定の電流を供給する。この4つの電流増幅器12Aa
〜12Adの出力を1つにして出力端子DO48を介し
て取り出し、奇数番の所定発光部に供給することができ
る。
【0026】次くタイミングでラッチ回路9に偶数デー
タ信号が記憶された場合は、ストローブ信号STBが所
定期間Lレベルに切り替わることによって、偶数データ
信号がアンドゲートG1を通過して信号T5として補正
処理回路11に与えられる。ここで、記憶回路10の出
力は、信号T9がLレベルであり、反転入力付きのアン
ドゲートG5が開放状態となることによって、偶数補正
データ記憶回路14の出力のみが選択状態になる。そし
て、この偶数補正データ記憶回路14から出力される3
ビットの補正データは、アンドゲートG5、オアゲート
G3、並びに信号T5によって開放状態のアンドゲート
G2を介してドライブ回路12に供給され、3つの電流
増幅器12Aa〜12Adを選択的に動作させる。残り
の電流増幅器12Adは信号T5がHレベルにあること
によって、補正データに係わりなく一定の電流を供給す
る。この4つの電流増幅器12Aa〜12Adの出力を
1つにして出力端子DO48を介して取り出し、偶数番
の所定発光部に供給することができる。
【0027】次に、第2駆動部3について説明する。第
2駆動部3は、群選択回路15と群ドライブ回路16を
備える。群選択回路15は、群ドライブ回路16に対し
て出力端子CD−O、CD−Eを選択的に接地電位VS
Sに切り替えるためのタイミングを与えるもので、シフ
トレジスタ8の信号をラッチするタイミングを示すロー
ド信号LOAD1に同期して交互にLレベルとHレベル
を出力する信号T8とT9を作成する。信号T8と信号
T9は実質的に同じ信号であるが、信号T8を信号T9
より若干遅延させている。
【0028】図3は、上記の駆動用IC1を備えて構成
した光プリントヘッド20の一例を示す要部平面図であ
る。この光プリントヘッド20は、絶縁性基板21の上
に複数、例えばL=38個の発光素子22を一列に配列
し、この発光素子22の片側に隣接させて駆動用IC1
を発光素子22と1対1で対応させて一列に配列してい
る。この例では、駆動用IC1を発光素子22の片側に
配列しているが、駆動用IC1を発光素子22の両側に
配列する場合は、発光素子22と駆動用IC1を1対2
の対応関係で配列すれば良い。発光素子22と駆動用I
C1間には、両者を接続するための配線23が施され
る。配線23としては、金線等のワイヤボンド線による
直接接続構造、中継用のパターンを介在したワイヤボン
ド線による間接的接続構造を用いることができるが、高
密度のフレキシブル配線を異方性導電接着剤を用いて接
続する構造を用いることもできる。
【0029】基板21の上には、信号用、電力供給用の
複数本の配線パターン24を発光素子22の配列方向に
沿って延びるように形成している。駆動用IC1と配線
パターン24の間には、前記配線23と同様の配線25
を設けている。
【0030】発光素子22は、その上面に複数(m×n
=192)個の発光部26をその長手方向に沿って配列
している。そして、この複数の発光部26は、時分割駆
動できるようにそれぞれが独立して形成されており、群
単位に時分割駆動できるように、複数m(m≧2)の群
に区分けしている。この例では、奇数番目に属する群と
偶数番目に属する群の2つの群に区分けした場合を例示
している。
【0031】そして、発光素子22は、群を成す奇数番
目の発光部26Oに共通に接続した共通電極27Oと、
群を成す偶数番目の発光部26Eに共通に接続した共通
電極27Eの2本の共通電極27を設けるとともに、隣
接する奇数番目と偶数番目の発光部26に接続したn
(96)個の個別電極28を設けている。これらの個別
電極28は、それぞれ駆動用IC1の出力端子DO1〜
DO96に接続され、共通電極27は、出力端子CD−
O、CD−Eに接続される。そして、192個の発光部
の奇数番目を点灯させる場合は、奇数番目の群に対応し
た共通電極27Oを選択し、任意の個別電極DOに通電
させればよく、発光部の偶数番目を点灯させる場合は、
偶数番目の群に対応した共通電極27Eを選択し、任意
の個別電極DOに通電させればよい。
【0032】尚、発光素子3はL個(38個)であるの
で、ヘッド20全体の発光部26の数は、L×m×n=
38×2×96=7296個となる。図4の#を付した
番号がヘッド20全体の発光部26の通し番号である。
そして、共通電極27の選択によって奇数番目と偶数番
目が選択されるので、その半分の3648個の発光部2
6が一斉に点灯制御される。
【0033】次に、上記駆動用IC1の動作を含めた上
記光プリントヘッド20の動作について、図1、図2に
加えて、図4に示す光プリントヘッドの回路構成例、図
5、図6に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0034】まず初めに駆動用IC1に対する補正デー
タの設定動作について図5に示すタイミングチャートを
参照して説明する。光プリントヘッド20に電源が投入
された初期状態において、配線パターン24からリセッ
ト信号RESET(信号T6)が供給され、これによっ
て記憶回路10、群選択回路15等の内部に設けたカウ
ンタが初期状態に設定される。尚、設定信号SETはL
レベルに保持される。
【0035】38番目の駆動用IC1のデータ入力端子
S1に奇数番目のデータ信号補正に係わる信号(364
8個)が順次与えられ、これがクロック信号CLK1
(信号T1)に同期して順次各駆動用ICのシフトレジ
スタ8に取り込まれる。
【0036】次に、シフトレジスタ8の信号を内部に取
り込むためのロード信号LOAD1(信号T7)が、所
定時間Hレベルに保持され、各シフトレジスタ8に保持
されたn個の補正データの入力が行われる。ここで、奇
数補正データ記憶回路13のみが信号T3によって選択
(ラッチ)状態となるので、シフトレジスタ8に取り込
まれたn個の信号が、奇数補正データ記憶回路13に入
力され、補正用第1ビットとして記憶される。
【0037】次に、偶数番目のデータ信号補正に係わる
信号(3648個)が順次与えられ、これがクロック信
号CLK1(信号T1)に同期して順次各駆動用IC1
のシフトレジスタ8に取り込まれる。続いて、ロード信
号LOAD1(信号T7)が、所定時間Hレベルに保持
され、各シフトレジスタ8に保持されたn個の補正デー
タの入力が行われる。この場合、偶数補正データ記憶回
路14のみが信号T4によって選択(ラッチ)状態にな
るので、シフトレジスタ8に取り込まれたn個の信号が
偶数補正データ記憶回路14に入力され、補正用第1ビ
ットとして記憶される。
【0038】補正データ記憶回路13、14の記憶位置
を内部カウンタによって変更後、このような処理を2回
繰り返すことによって、奇数補正データ記憶回路13と
偶数補正データ記憶回路14にそれぞれ補正用の第2、
第3ビットが記憶される。その結果、各出力端子DO1
〜DO96に対して、3ビット構成の2種類の補正デー
タが設定されたことになる。
【0039】尚、記憶回路10に記憶すべき補正データ
は、発光素子22の各発光部26の光量を均一にするた
めに、予め求めた光量補正データが用いられ、これらの
データは、光プリントヘッド20内部、あるいは光プリ
ントヘッド20を装着するプリンタ本体等に設けた記憶
媒体に記憶されている。
【0040】続いて、通常の発光駆動動作について図6
を参照して説明する。まず初めにリセット信号RESE
T(信号T6)が供給され、これによって記憶回路1
0、群選択回路15等の内部カウンタが初期状態に設定
される。続いて、設定信号SETがLレベルからHレベ
ルに切り替えられる。その結果、信号T3、T4はいず
れもLレベルに保持されるので、記憶回路10への書き
込みが禁止された状態となる。
【0041】補正用データ信号の場合と同様に、38番
目の駆動用IC1のデータ入力端子S1に奇数番目のデ
ータ信号(3648個)が順次与えられ、これがクロッ
ク信号CLK1(信号T1)に同期して順次各駆動用I
C1のシフトレジスタ8に取り込まれる。
【0042】次に、ロード信号LOAD1(並びに信号
T2、T7)が、所定時間Hレベルに保持され、各シフ
トレジスタ8に保持されたn個のデータ信号の入力が行
われる。ここで、ラッチ回路9のみが信号T2によって
選択(ラッチ)されるので、シフトレジスタ8に取り込
まれたn個のデータ信号がラッチ回路9に入力されて記
憶される。
【0043】ロード信号LOAD1(信号T7)によっ
て群選択回路15が奇数の群の選択状態に切り替わり、
その出力信号T8,T9がLレベルからHレベルに切り
替わる。信号T9によって、群ドライブ回路16は、奇
数側の端子CD−Oのみを接地状態に切り替え、また、
補正処理回路11は、アンドゲートG4を開き、アンド
ゲートG5を閉じることによって、奇数補正データ記憶
回路13の出力のみを取り出し状態にする。
【0044】ロード信号LOAD1がHレベルからLレ
ベルに切り替わった直後に、発光のタイミングを示すス
トローブ信号STBがHレベルから所定期間Lレベルに
保持され、この間、ラッチ回路9に保持されているデー
タ信号が補正処理回路11に供給される。そして、Hレ
ベルのデータ信号に対して3ビットの補正データが付加
され、それがドライブ回路12に与えられる。ドライブ
回路12は、データ信号とそれに付加された補正データ
に基づいて、4つの電流増幅器12Aa〜12Adを選
択的に作動させてその出力電流を出力端子DOを介して
発光素子22の各個別電極28に供給する。
【0045】全ての発光素子22の個別電極28にデー
タ信号と補正データに応じた電流が供給されるが、奇数
番目の発光部26Oのみが共通電極27Oを介して接地
されているので、奇数番目の発光部のみが選択的に発光
する。
【0046】同様に、38番目の駆動用ICのデータ入
力端子S1に偶数番目のデータ信号(3648個)が順
次与えられ、これがクロック信号CLK1(信号T1)
に同期して順次各駆動用IC1のシフトレジスタ8に取
り込まれる。
【0047】次に、ロード信号LOAD1(信号T7)
が、所定時間Hレベルに保持され、各シフトレジスタ8
に保持されたn個のデータ信号の入力が行われる。上記
同様ラッチ回路9のみが信号T2によって選択(ラッ
チ)されるので、シフトレジスタ8に取り込まれたn個
のデータ信号がラッチ回路9に入力されて記憶される。
【0048】ロード信号LOAD1(信号T7)によっ
て群選択回路15が奇数選択状態から偶数選択状態に切
り替わり、その出力信号T8,T9がHレベルからLレ
ベルに切り替わる。信号T9によって、群ドライブ回路
16は、偶数側の端子CD−Eのみを接地状態に切り替
え、また、補正処理回路11は、アンドゲートG5を開
き、アンドゲートG4を閉じることによって、偶数補正
データ記憶回路14の出力のみを取り出し状態にする。
【0049】ロード信号LOAD1がHレベルからLレ
ベルに切り替わった直後に、ストローブSTBがHレベ
ルから所定期間Lレベルに保持され、この間、ラッチ回
路9に保持されているデータ信号が補正処理回路11に
供給される。そして、Hレベルのデータ信号に対して3
ビットの補正データが付加され、それがドライブ回路1
2に与えられる。ドライブ回路12は、4つの電流増幅
器12Aa〜12Adを選択的に作動させてその出力電
流を出力端子DOを介して発光素子22の各個別電極2
8に供給する。
【0050】全ての発光素子22の個別電極28にデー
タ信号と補正データに応じた電流が供給されるが、偶数
番目の発光部26のみが共通電極27Eを介して接地さ
れているので、偶数番目の発光部のみが選択的に発光す
る。これによって、7296ドットからなる1ライン分
の選択的発光が終了する。
【0051】上記のような、奇数と偶数の群の切り替え
による時分割駆動によって1ライン分の選択的な発光を
順次繰り返すことによって、1画面分のプリントを行う
ことができる。
【0052】上記のように、素子内時分割駆動に対応し
た発光素子22を駆動するための各駆動用IC1が、群
を単位とするn個のデータ信号の取り込みタイミング、
すなわち、ロード信号LOAD1に基づくデータ信号の
切り替えタイミングに同期して動作する第2駆動部3を
内蔵し、この駆動用IC1によって対応した発光素子2
2の時分割駆動を行う構成としているので、負荷の分散
を図ることができる。よって、時分割駆動を行うための
第2駆動部3に加わる最大負荷は、対応する発光素子2
2の1つの群に属する発光部26の数に基づき決定でき
る。その結果、従来のダイナミック駆動方式のように時
分割駆動用(共通電極選択用)の専用ICを用いて全て
の発光素子を対象とした時分割駆動を行う場合に比べ
て、時分割駆動用の回路に加わる負荷を大幅に低減する
ことができる。そして、駆動用IC1の第2駆動部3
は、小電流を制御することができる小型回路で構成する
ことができ、駆動用IC1を従来のスタテック方式用の
ICと同等の形状で構成することができるので、全体的
な回路構成の小型化を達成することができる。
【0053】さらにまた、駆動用IC1毎にそれに対応
した発光素子22の時分割駆動を行う構成としているの
で、光プリントヘッド20の長さ変更に対応して発光素
子22の数を増減させる場合に、発光素子22の数の増
減に対応して駆動用IC1の数も容易に増減させること
ができ、回路設計の容易化に寄与することができる。す
なわち、共通端子選択用の専用ICを用いる場合に予想
される専用ICの大型化や、素子数増減に対応した専用
ICの設計変更の問題を回避することができる。
【0054】また、駆動用IC1は、出力端子DO1〜
DO96の各々に対して、複数種類の補正用データを記
憶することができるので、補正用データを用いた時分割
駆動を行う場合に、記憶した補正データに基づくデータ
信号の補正を容易に行うことができる。従来、出力端子
と同じ数の補正データを記憶することができる駆動用I
Cは知られているが、出力端子と同じ数の補正データし
か記憶することができないので、時分割駆動を行う場合
は、データ信号とともに補正データも逐次供給する必要
があり、駆動が複雑化する問題が残るが、本発明ではそ
のような問題を解消することができる。
【0055】尚、発光素子22として、発光部を1列に
配列したもののほかに、千鳥配置したものや、2列以上
の複数列配置したものを用いることもできる。そして、
発光素子22の発光部は、上述のように2つの群に区分
けするほかに、3以上の時分割駆動可能な群に区分け
し、それに応じて駆動用IC1を3以上の時分割駆動可
能な構成としてもよい。また、発光素子22の片側に駆
動用IC1を配列する場合のほかに、発光素子3の両側
に駆動用IC1を配置することもできる。
【0056】尚、本発明は、上記のように1つの発光素
子とその駆動用の1つ以上のICの組合わせ構造を1つ
の単位とし、この構造単位を発光部の配列方向と同方向
に複数配置した光プリントヘッドに好適であるが、これ
以外にも適用可能であり、例えば、前記1つの構造単位
を基本構造とする光プリントヘッドやそれに類する印字
装置に適用することもできる。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の効果】本発明の駆動用ICは、m個の群選択用
端子をデータ信号記憶回路に供給されるn個のデータ信
号の切り替えタイミングに同期して順次切り替える第2
駆動部と、n個の各駆動用出力端子に対してm種類の補
正データを記憶する補正データ記憶回路を備えるので、
別途専用のICを別途設けなくても素子の時分割駆動を
行うことができるとともに、光出力の補正も行うことが
できるので、素子内時分割駆動可能な素子に対する汎用
性を高めることができる。
【0061】前記駆動用ICの群選択用端子や記憶して
いる補正データの切り替えタイミングをラッチタイミン
グを用いて行うことによって、タイミング処理の容易化
を図ることができる。
【0062】前記駆動用ICを発光素子駆動用のICと
して備えて光プリントヘッドを構成することにより、光
プリントヘッドの構成の簡素化、設計の容易化を図るこ
とができる。そして光プリントヘッドの発光素子とし
て、n個の発光部で構成される群をm個備える発光素子
を用い、この発光素子を前記駆動用ICによって時分割
駆動を行う構成とすることによって、発光素子の個別電
極の低密度配置が可能となり、個別電極への配線作業性
を高めることができる。その結果、発光部を高密度配置
した場合でも配線が容易になり、高解像度の光プリンタ
ヘッドの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる駆動用ICの回路ブ
ロック図である。
【図2】図1の要部を示す回路ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係わる光プリントヘッドの
要部平面図である。
【図4】同実施例の回路ブロック図である。
【図5】同実施例の補正データ設定に係わるタイミング
チャート図である。
【図6】同実施例の通常動作に係わるタイミングチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 駆動用IC 2 第1駆動部 3 第2駆動部 4 データ信号記憶回路 5 駆動回路 8 シフトレジスタ 9 ラッチ回路 10 記憶回路 11 補正処理回路 12 ドライブ回路 13 奇数補正データ記憶回路 14 偶数補正データ記憶回路 15 群選択回路 16 群ドライブ回路 20 光プリントヘッド 22 発光素子 26 発光部 27 共通電極 28 個別電極 DO 素子駆動用出力端子 CD 群選択用出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/355 B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子駆動用のn個の出力端子と、該各出
    力端子と接続した第1駆動部と、m(m≧2)個の群選
    択用端子と、該各群選択用端子と接続した第2駆動部を
    備えた駆動用ICであって、前記第1駆動部は、順次送
    られてくるデータ信号をn個単位に記憶するデータ信号
    記憶回路と、該データ信号記憶回路から出力されたデー
    タ信号に基づき前記各駆動用出力端子に駆動信号を出力
    する駆動回路と、該駆動回路のn個の出力を個々に補正
    するために前記各駆動用出力端子に対してm種類の補正
    データを記憶する補正データ記憶回路とを備え、前記第
    2駆動部は、前記m個の群選択用端子を前記データ信号
    記憶回路に供給されるn個のデータ信号の切り替えタイ
    ミングに同期して順次切り替える構成とし、前記補正デ
    ータ記憶回路は、記憶したm種類の補正データを前記切
    り替えタイミングに同期して切り替えて出力するように
    したことを特徴とする駆動用IC。
  2. 【請求項2】 前記データ信号記憶回路は、n個のデー
    タ信号をラッチするラッチ回路を備え、前記n個のデー
    タ信号の切り替えタイミングは、前記ラッチ回路のラッ
    チタイミングであることを特徴とする請求項記載の駆
    動用IC。
  3. 【請求項3】 前記駆動用ICは、n個の発光部で構成
    される群をm個備える発光素子を群単位で時分割駆動す
    るための駆動用ICであることを特徴とする請求項1〜
    のいずれかに記載された駆動用IC。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれかに記載の駆動用
    ICを備えることを特徴とする光プリントヘッド。
  5. 【請求項5】 同一構造の発光素子と同一構造の駆動用
    ICをそれぞれ同方向に複数配置した光プリントヘッド
    において、駆動用ICとして請求項1〜のいずれかに
    記載の駆動用ICを用いたことを特徴とする光プリント
    ヘッド。
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