JPH09141932A - 記録ヘッド - Google Patents

記録ヘッド

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JPH09141932A
JPH09141932A JP30757795A JP30757795A JPH09141932A JP H09141932 A JPH09141932 A JP H09141932A JP 30757795 A JP30757795 A JP 30757795A JP 30757795 A JP30757795 A JP 30757795A JP H09141932 A JPH09141932 A JP H09141932A
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light emitting
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signal
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JP30757795A
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Hiroshi Tanioka
宏 谷岡
Mitsuru Amimoto
満 網本
Toshihiko Otsubo
俊彦 大坪
Shigeo Hatake
茂雄 畠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子アレーチップ内の発光素子のアノー
ドまたはカソードは共通の配線に接続されているので、
その配線抵抗によって駆動電流が変化し、発光強度にム
ラを生じる。 【解決手段】 一方の端子が共通の配線に接続された複
数の記録素子1〜128を列状に配列し、複数の記録素
子の一方の端子が共通の配線に接続された配線と個々の
記録素子の他方の端子間に、順次駆動電流を選択的に供
給することにより記録を行う記録ヘッドにおいて、列状
に配列された記録素子の位置に応じて共通の配線による
記録素子の駆動電流の変化を補正するための補正手段を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写
機、ファクシミリなどに印字ヘッドとして使用される記
録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録ヘッドとしては、L
ED(発光ダイオード)に代表される個体記録素子アレ
ーを列状に配列し、個々の記録素子を記録信号に応じて
制御することで、記録を行っている。また、このような
記録ヘッドでは、記録素子アレーの個々の記録素子に対
応して1つの駆動回路を備えており、これらの駆動回路
を集積化した駆動ICを記録素子アレーチップに隣接配
置して、2つのチップ間をワイヤーボンディングで接続
している。記録素子アレーとしては、最近ではアレーチ
ップ内に記録素子を順次選択して駆動するように自己走
査機能を有するものも提案されている。そして、このよ
うな自己走査機能を有する記録素子アレーを用いると、
記録素子アレーと駆動ICを接続する配線を著しく削減
でき、安価に記録ヘッドを作製することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な自己走査形の記録素子アレー、あるいは時分割駆動ア
レーでは、通常チップ内に64〜128個の記録素子が
配列されている。また、チップ内ではこれらの多数の記
録素子のアノードまたはカソードが共通に接続され、こ
の共通線を通して個々の記録素子に駆動電流が供給され
る。しかし、記録素子は列状に配列され、また共通の配
線には抵抗があるため、記録素子の位置によって駆動電
流が変化してしまう。つまり、共通に接続した接続点よ
りも遠い位置の記録素子ほど駆動電流が減少し、記録素
子として発光素子を用いたとすると発光強度にムラを生
じ、画像の濃度ムラとなって現われる。
【0004】このような問題を解決するには、例えば記
録素子を定電流回路で駆動する方法が考えられるのであ
るが、駆動回路の規模が大きくなるので、有効な解決策
ではない。また、配線の抵抗を小さくするようにチップ
内の配線を大きくすることも考えられるが、これでは記
録素子チップの面積を大きくしなければならず、やはり
有効な解決策ではなかった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、簡単に配線抵抗による濃度ムラを補正し、ムラのな
い良質の記録を可能とした記録ヘッドを提供することを
目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、一方の
端子が共通の配線に接続された複数の記録素子を列状に
配列し、前記複数の記録素子の一方の端子が共通の配線
に接続された配線と個々の記録素子の他方の端子間に、
順次駆動電流を選択的に供給することにより記録を行う
記録ヘッドにおいて、前記列状に配列された記録素子の
位置に応じて前記共通の配線による記録素子の駆動電流
の変化を補正するための補正手段を設けたことを特徴と
する記録ヘッドによって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1は本発
明による記録ヘッドの電気的な回路構成の一例を示した
ブロック図である。図1において、1−1、1−2、・
・・1−55は、内部に多数の発光素子が形成された発
光素子アレーチップである。各々の発光素子アレーチッ
プ1内には、記録素子であるところの発光サイリスタが
1,2,・・・128で示すように128画素分列状に
配列されている。本実施形態では、このような発光素子
アレーチップを55個列状に配列し、600DPIの密
度で記録ができるように構成されている。これは、例え
ば電子写真方式の複写機、プリンタなどに好適に用いる
ことができる。また、各々の発光素子アレーチップ1
は、チップ内に自己走査機能を有する発光素子(Self S
canning Light Emitting Device)である。この自己走査
機能を有する発光素子については、特開平1−2389
62号公報、特開平2−208067号公報などに詳し
く開示されているので、詳しい説明は省略する。
【0008】また、図1において、2−1は各々の発光
素子アレーチップ1内の各発光サイリスタの駆動タイミ
ング信号φS,φ1,φ2を生成するためのタイミング
信号発生回路であり、生成された信号は個々の発光素子
アレーチップ1に共通に供給される。4−1〜4−55
は画像信号を取り込むためのシフトレジスタ、3−1〜
3−55は各シフトレジスタに取り込まれた画像信号を
保持するためのラッチである。これらのシフトレジスタ
とラッチは、個々の発光素子アレーチップに対応して設
けられている。また、タイミング信号発生回路、シフト
レジスタ、ラッチで駆動回路が構成され、1つの駆動I
Cとして集積化されている。
【0009】なお、本実施形態では、前述のように1つ
の発光素子アレーチップ内には128画素が設けられ、
これが55個配列されているので、1ラインが7040
ビットである。画像信号は信号線10からシフトレジス
タ4−1に入力され、順次信号線11からの所定のクロ
ックに同期してシフトレジスタ4−2〜4−55に転送
される。こうして1ライン7040ビットの画像信号が
シフトレジスタに取り込まれる。
【0010】1ライン分の画像信号が転送されると、各
々のシフトレジスタ4のデータは対応するラッチ3に保
持され、各々のラッチ3の信号は対応する発光素子アレ
ーチップに、発光サイリスタ1,2,3・・・128と
いうように順に時分割に供給される。この場合、ラッチ
3の信号は外部タイミング信号と論理積がとられ、後述
するように発光用サイリスタを発光させるか、消灯させ
るかの記録信号φIとして個々の発光用サイリスタに供
給される。もちろん、このときの各発光素子アレーチッ
プ1の自己走査のタイミングと記録信号φIのタイミン
グは同期している。また、図1に示すように記録信号φ
Iは各発光素子アレーチップ1に対して1個づつ設けら
れた電流制限抵抗Rを通して、個々の発光用サイリスタ
に供給される。
【0011】図2は発光素子アレーチップを詳細に示し
た等価回路図である。なお、図2では5つの発光素子
(発光用サイリスタ)しか示していないが、前述のよう
に1つの発光素子アレーチップ内には128個の発光素
子が設けられている。図2において、R1 〜R5 は50
〜100kΩの抵抗、D1 〜D6 はダイオードである。
ダイオードD1 〜D5 は直列に接続され、このダイオー
ド同志の接続点a〜eにVGA(グランド)に一端を接
続された各々の抵抗の他端が接続されている。SR1′
〜SR5′は転送用サイリスタ、SR1〜SR5は発光
用サイリスタであり、これらのサイリスタのゲート端子
は各々先の接続点に接続されている。即ち抵抗、転送用
サイリスタ、発光用サイリスタは各々対となっており、
先頭の抵抗R1 から接続点aを介して転送用サイリスタ
SR1′及び発光用サイリスタSR1のゲート端子に接
続されている。また、次の抵抗R2 から接続点bを介し
て転送用サイリスタSR2′、発光用サイリスタSR2
のゲート端子に接続されている。以下、同様の構成にな
っている。
【0012】次に、発光素子アレーチップの動作を図3
に基づいて説明する。図3(a)はスタートパルスφS
であり、ローレベルからハイレベルになると、発光素子
アレーチップの動作がスタートする。図3(b)は駆動
タイミング信号φ1、図3(c)は駆動タイミング信号
φ2である。これらのφS,φ1,φ2は図1のタイミ
ング信号発生回路2−1で生成される。φ1は図2のよ
うに転送用サイリスタのうち奇数番目のサイリスタSR
1,SR3,SR5・・・のカソード端子に、φ2は偶
数番目サイリスタSR2′,SR4′・・・のカソード
端子に供給されるようになっている。
【0013】ここで、スタートパルスφSがハイレベル
となり、この状態で図3(b)のようにタイミング信号
φ1がハイレベルからローレベルになると、先頭の転送
用サイリスタSR1′がオンする。これにより、転送用
サイリスタSR1′のゲート電圧がアノード電位(約5
V)になるので、図3(d)のように次のタイミングで
記録信号φIがローレベルからハイレベルになると、先
頭の発光用サイリスタSR1がオンし、時間Tの期間記
録のために発光する。この発光用サイリスタSR1の光
は、図示しない感光ドラムに照射される。なお、この場
合は、他の発光用サイリスタはそのゲート電圧が5Vに
なっていないので、各々発光しない状態である。
【0014】次いで、図3(d)のように記録信号φI
がハイレベルに戻ると、先頭の発光用サイリスタSR1
はオフし、図3(c)のように次のタイミングでタイミ
ング信号φ2がハイレベルからローレベルになると、次
の転送用サイリスタSR2′がオンする。つまり、転送
用サイリスタSR1′のゲート電圧(約5V)がそのゲ
ートに接続されているダイオードD1 を介して転送用サ
イリスタSR2′のゲートに接続されているので、転送
用サイリスタSR2′のゲート電圧は約3.6Vとな
る。従って、この状態で、タイミング信号φ2がローレ
ベルになると、転送用サイリスタSR2′がオン状態と
なる。
【0015】続いて、図3(b)のようにタイミング信
号φ1がローレベルからハイレベルになると、転送用サ
イリスタSR1′はオフするが、転送用サイリスタSR
2′はオン状態を保持し、この状態で図3(d)のよう
に記録信号φIがハイレベルになると、次の発光用サイ
リスタSR2が時間Tだけオンし、記録のために発光す
る。この動作を64回繰り返すことにより、128の発
光用サイリスタの走査が行われ、画像信号に応じて発光
用サイリスタを点灯/消灯することで、記録が行われ
る。
【0016】図4は発光素子アレーチップ内の発光用サ
イリスタを詳細に示した図である。図4において、発光
用サイリスタは1つのチップ内に128個設けられ、各
々の発光用サイリスタのカソード端子が1本のアルミ配
線で共通に接続されている。本実施形態では、チップ内
の5.4mmの幅の中に128個の発光用サイリスタが
形成されている。また、チップのほぼ中央、つまり発光
用サイリスタSR63とSR64の間付近からワイヤー
ボンディングパッド(図示せず)を介して図1の駆動回
路に接続されている。つまり、図1の駆動回路から発光
素子アレーチップ内の列状に配列された発光用サイリス
タのほぼ中央に駆動信号φIが供給されるように構成さ
れている。よって、前述のようにチップ内の配線には抵
抗があるので、図4のチップの中央から外側の発光用サ
イリスタほど配線抵抗が大きくなり、それに従って駆動
電流も減少してしまう。
【0017】図5は発光素子アレーチップ内の発光用サ
イリスタの位置と配線抵抗の関係を示した図である。図
5から明らかなように配線抵抗はその長さに比例して大
きくなるので、中央から両側に向かって遠い位置の発光
用サイリスタに行くほど配線抵抗は大きくなることがわ
かる。従って、各々の発光用サイリスタの駆動電流も配
線抵抗に比例して変化するので、図6に示すように中央
から外側に行くほど発光用サイリスタの駆動電流は減少
することがわかる。
【0018】本願発明者らの研究によれば、中央から最
も外側の発光用サイリスタまで配線抵抗は約4Ωあるこ
とがわかった。また、本実施形態では、165Ωの電流
制限抵抗Rを介して20mAの駆動電流を個々の発光用
サイリスタに供給しているのであるが、4Ωの配線抵抗
のため、図6に示すように最も外側の発光用サイリスタ
で駆動電流が約2.4%減少することがわかった。この
駆動電流の減少は、発光用サイリスタの光量変化として
現われ、記録画像の濃度ムラの原因となる。即ち、ほか
に光量が変化する要因がないとすれば、1ラインに55
個の発光素子アレーチップを配置しているので、チップ
ごとに中央から外側ほど印字濃度が異なり、全体で見る
と縞状に濃度ムラを生じる。
【0019】そこで、本実施形態では、このような駆動
電流の変化による濃度ムラを発光素子の発光時間を変化
させることで補正するというものである。つまり、配線
抵抗はチップの中央から外側に行くほど直線的に増加す
るので、逆にチップの中央の発光素子の点灯時間Tを基
準にして、外側の発光素子ほど点灯時間を長くすること
により、発光素子の駆動電流が変化しても、記録される
画像の濃度が一定となるように補正しようというもので
ある。
【0020】本発明による記録ヘッドの具体的な補正方
法としては、図7に示すようにチップの中央から左右方
向に距離が長くなるほど、段階的に発光素子の駆動時間
を増加することで、光量ムラが略一定となるように補正
するものである。図7の横軸は発光素子アレーチップ1
内に一列に配列された画素(発光用サイリスタ)、縦軸
は光量であり、本実施形態ではチップの中央の47画素
から80画素の点灯時間を基準の駆動時間Tとしてい
る。この時間Tは、図3(d)の駆動信号φIのローレ
ベルの期間に対応し、時間Tの分だけ駆動電流が供給さ
れる。また、チップの中央の画素に対して左右の32画
素から47画素、及び80画素から95画素の駆動時間
をT+ΔTとし、16画素から31画素及び96画素か
ら111画素の駆動時間をT+2ΔTとしている。更
に、チップの中央から最も外側の1画素から15画素及
び112画素から128画素の駆動時間をT+3ΔTと
している。なお、本実施形態では、基準の駆動時間Tを
1300ns、ΔTを7.8nsとしている。
【0021】図8は本発明による記録ヘッドの光量ムラ
を補正するための補正回路の一例を示したブロック図で
ある。図8において、101は画像クロック信号をカウ
ントするためのカウンタである。画像クロック信号は図
1の画像信号をシフトレジスタに取り込むためのクロッ
クに対応している。カウンタ101としては、55進の
カウンタになっていて0から54をサイクリックにカウ
ントし、カウント結果をコンパレータ100に出力す
る。コンパレータ100には、例えば50の基準値が設
定され、コンパレータ100ではこれとカウンタ101
のカウント値を比較して比較結果を駆動時間Tの基準タ
イミング信号114として出力する。図9(a)にこの
基準タイミング信号114を示している。図9(a)の
Tは図3(d)のTに対応している。
【0022】基準タイミング信号114はマルチプレク
サ108及び遅延素子102,103,104にそれぞ
れ出力される。遅延素子102は基準タイミング信号1
14を図7のΔTの時間遅延させる素子、遅延素子10
3は2ΔTの時間遅延させる素子、遅延素子104は3
ΔTの時間遅延させる素子である。遅延素子102の出
力信号を図9(b)に示している。マルチプレクサ10
8では、これらの4つの信号の中からカウンタ105の
出力信号に応じて1つを選択出力する。即ち、カウンタ
105はコンパレータ100の出力信号をカウントして
おり、そのカウント値によって現在128画素中の何番
目の素子を駆動しているかがわかる。よって、マルチプ
レクサ108ではカウンタ105のカウント値に応じて
4つの入力信号のうちいずれか1つを選択する。例え
ば、図7の47画素から80画素を駆動中であるとする
と、マルチプレクサ108では4つの信号の中から基準
タイミング信号114を選択する。
【0023】また、例えば図7の32画素から47画素
を駆動するときは遅延素子102の出力を、16画素か
ら31画素を駆動するときは遅延素子103の出力を、
1画素から15画素を駆動するときは遅延素子104の
出力というように、画素の位置に応じて1つの信号を選
択する。このようにマルチプレクサ108では、一列に
配列された画素の位置に応じて遅延信号を選択してい
く。ここで、今128画素のうち現在駆動している画素
が1画素から15画素であるとすると、マルチプレクサ
108では遅延素子103の出力信号116を選択す
る。この信号116はオアゲート106で基準タイミン
グ信号114と論理和がとられ、図9(c)のように駆
動時間の基準時間TにΔTが加算された信号となる。
【0024】オアゲート106の出力信号は、図1の駆
動回路内の各ラッチ3−1〜3−55に出力される。各
々のラッチ内には、図8のようにアンドゲート107、
ドライバー109が設けられ、オアゲート106の出力
信号はこれらの各ラッチのアンドゲート107に共通に
供給される。オアゲート106の出力信号は各々のラッ
チのアンドゲート107でシリアルの印字データと論理
積がとられ、実際に発光素子を点灯させるか、消灯させ
るかの記録信号φIとして各発光素子アレーチップに出
力される。なお、各アンドゲート107の出力信号はド
ライバー109を介して、かつ図1に示すように電流制
限抵抗Rを通して発光素子アレーチップの発光素子に時
分割に供給される。
【0025】従って、発光素子アレーチップの発光素子
の駆動電流は、チップの中央の発光素子の基準時間Tよ
りもΔTだけ長く供給され、配線抵抗による駆動電流の
減少分を補うように補正される、つまり、図3(d)の
駆動信号φIの駆動時間TがΔTだけ増加し、発光用サ
イリスタの光量の減少分を発光時間を長くすることで記
録のためのエネルギーが一定に補正される。また、マル
チプレクサ108では前述のように駆動する画素の位置
に応じて4つの入力信号の中から1つを選択するので、
図7のようにチップの中央から両方向に位置が遠くなる
ほど画素の駆動時間がT+ΔT,T+2ΔT,T+3Δ
Tというように補正される。従って、各々の発光素子ア
レーチップでこのような補正を行うことにより、発光素
子の光量ムラが減少するので、実際に記録を行った場合
の濃度ムラがなくなり、良質の画質を得ることができ
る。本実施形態では、図7のように発光素子の駆動時間
を4つの段階に可変しているので、従来の2.4%の光
量低下を1/4の0.6%に低減することができる。
【0026】なお、以上の実施形態では、記録素子とし
て発光素子アレーチップを用いた例を示したが、本発明
はこれに限ることなく、通常の時分割駆動が可能なLE
Dや他の記録素子などを用いた場合にも適用が可能であ
る。また、発光素子の駆動時間を4段階に可変したが、
これに限ることなく、それ以下あるいはそれ以上の段階
に可変してもよいことは言うまでもない。なお、この場
合、駆動時間を4段階以上の細かい間隔で補正すれば、
更に光量ムラを低減することが可能である。
【0027】また、以上の実施形態では、図4のように
発光素子アレーチップの内の発光素子の中央から駆動電
流を供給する場合を例として説明したが、本発明はチッ
プの端部などから駆動電流を供給する場合にも適用する
ことが可能である。この場合には、発光素子の共通端子
の駆動電流を供給する接続点を基準として、同様に発光
素子の位置に応じて配線抵抗による駆動電流の減少分を
駆動時間で補正すればよい。更に、実施形態では、配線
抵抗による駆動電流の減少分をその位置に対応させて発
光素子の駆動時間を数段階に可変することで補正する例
を示したが、同様に発光素子の位置に応じて駆動電流を
数段階に可変して補正しても、同様に光量ムラの補正が
可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、列
状に配列された記録素子の位置に応じて共通の配線によ
る駆動電流の変化を補正するようにしたので、記録素子
の位置に関係なく、記録のためのエネルギーを略一定に
でき、濃度ムラのない良質の画像を得られるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録ヘッドの電気的な回路構成の例を
示したブロック図である。
【図2】図1の記録ヘッドの発光素子アレーチップを詳
細に示した回路図である。
【図3】図2の発光素子アレーチップの動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図4】図1の発光素子アレーチップ内に列状に配列さ
れた発光用サイリスタの接続状態を示した図である。
【図5】図1の発光素子アレーチップ内に列状に配列さ
れた発光用サイリスタの位置とそのカソードを共通に接
続した配線抵抗の関係を示した図である。
【図6】図1の発光素子アレーチップ内に列状に配列さ
れた発光用サイリスタの位置と駆動電流の関係を示した
図である。
【図7】本発明による記録ヘッドの発光素子の光量ムラ
を補正する方法の一例を説明するための図である。
【図8】本発明による記録ヘッドの発光素子の光量ムラ
を補正する補正回路の一例を示したブロック図である。
【図9】図8の補正回路の動作を説明するためのタイム
チャートである。
【符号の説明】
1−1〜1−55 発光素子アレーチップ 2−1 タイミング信号発生回路 3−1〜3−55 ラッチ 4−1〜4−55 シフトレジスタ 100 コンパレータ 101,105 カウンタ 102〜104 遅延素子 106 オアゲート 108 マルチプレクサ R 電流制限抵抗 SR1′〜SR5′ 転送用サイリスタ SR1〜SR5 発光用サイリスタ D1 〜D5 ダイオード
フロントページの続き (72)発明者 畠 茂雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端子が共通の配線に接続された複
    数の記録素子を列状に配列し、前記複数の記録素子の一
    方の端子が共通の配線に接続された配線と個々の記録素
    子の他方の端子間に、順次駆動電流を選択的に供給する
    ことにより記録を行う記録ヘッドにおいて、前記列状に
    配列された記録素子の位置に応じて前記共通の配線によ
    る記録素子の駆動電流の変化を補正するための補正手段
    を設けたことを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記補正手段は、前記列状に配列された記録素子の位置
    に応じて駆動電流の供給時間を変化させることを特徴と
    する記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記補正手段は、前記列状に配列された記録素子の位置
    に応じて駆動電流を変化させることを特徴とする記録ヘ
    ッド。
JP30757795A 1995-11-27 1995-11-27 記録ヘッド Pending JPH09141932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011177976A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Kyocera Corp 光プリントヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP2015112856A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 コニカミノルタ株式会社 光書込み装置及び画像形成装置
JP2015139894A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 富士ゼロックス株式会社 光走査ヘッド、画像処理装置、光量補正制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011177976A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Kyocera Corp 光プリントヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
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