JP2003069078A - 発光素子および光プリントヘッド - Google Patents

発光素子および光プリントヘッド

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JP2003069078A
JP2003069078A JP2001251822A JP2001251822A JP2003069078A JP 2003069078 A JP2003069078 A JP 2003069078A JP 2001251822 A JP2001251822 A JP 2001251822A JP 2001251822 A JP2001251822 A JP 2001251822A JP 2003069078 A JP2003069078 A JP 2003069078A
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JP2001251822A
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Mitsuhiro Bizen
充弘 尾前
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細幅化ができ、グランド用電極の配線が容易
な、小型の駆動用ICを使える、発光素子および光プリ
ントヘッドを提供する。 【解決手段】 n個の個別電極28と、m個の共通電極
27と、これらによって選択される多数の発光サイリス
タ26とを備え、複数個ずつの発光サイリスタ26のア
ノード又はカソードが共通して各個別電極28に接続さ
れ、各発光サイリスタ26のゲートが各共通電極27に
接続される、構成とした。前記発光素子の裏面に裏面電
極を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子および光
プリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発光素子は例えば、特開
平6−163980号公報に示されている。この公報に
よると、発光素子上の複数の発光ダイオードを複数mの
群に分け、群毎の発光部に接続する様に、m本の共通電
極を設けている。そして、異なる群に属するm個の発光
ダイオードに接続した個別電極をn個設けることにより
m×n個の発光ダイオードを設けている。m本の共通電
極を時分割的に選択している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記発光素子に於て、
分割数を増やすと、共通電極の数mが多くなる。また、
共通電極には、大電流が流れるため、電極幅を、ある程
度広くする必要が有る。そのため、共通電極の占めるス
ペースが大きくなり、発光素子が細幅化できない第1の
欠点が有る。
【0004】また、上述の様に、発光ダイオードのカソ
ードに共通電極を設けているので、発光素子の裏面にグ
ランド用電極を設ける事ができない。そのため、グラン
ド用電極(即ち、共通電極)の配線が複雑となる、第2
の欠点が有る。
【0005】更に、上記共通電極等を駆動する駆動用I
Cに於て、上述の様に、共通電極に大電流が流れるの
で、駆動用ICは大型化し、コストが高くなる第3の欠
点が有る。
【0006】そこで、本発明はこの様な従来の欠点を考
慮し、細幅化ができ、グランド用電極の配線が容易な、
小型の駆動用ICを使える、発光素子および光プリント
ヘッドを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の本発明では、n個の個別電極と、m個の
共通電極と、これらによって選択される多数の発光サイ
リスタとを備え、複数個ずつの発光サイリスタのアノー
ド又はカソードが共通して各個別電極に接続され、各発
光サイリスタのゲートが各共通電極に接続される。
【0008】請求項2の本発明では、n個の個別電極
と、m個の共通電極と、これらによって選択される多数
の発光サイリスタとを備え、複数個ずつの発光サイリス
タのゲートが共通して各個別電極に接続され、各発光サ
イリスタのアノード又はカソードが各共通電極に接続さ
れる。
【0009】請求項3の本発明では、前記発光素子の裏
面に裏面電極を設け、各発光サイリスタのカソード又は
アノードを前記裏面電極と同電位にした。
【0010】請求項4の本発明では、前記共通電極およ
び前記個別電極を、前記発光素子の表面に設けた。
【0011】請求項5の本発明では、隣接する前記個別
電極を複数個のグループ化を行い、前記グループ内の複
数のゲートを、それぞれ異なる群に分割した。
【0012】請求項6の本発明では、隣接する前記個別
電極を複数個のグループ化を行い、前記グループ内の複
数のアノードまたはカソードを、それぞれ異なる群に分
割した。
【0013】請求項7の本発明では、アノード又はカソ
ードが共通して接続されるのは、m個ずつの発光サイリ
スタであり、前記ゲートは、m個の異なる共通電極に接
続される。
【0014】請求項8の本発明では、ゲートが共通して
接続されるのは、m個ずつの発光サイリスタであり、前
記アノード又はカソードは、m個の異なる共通電極に接
続される。
【0015】請求項9の本発明では、前記発光サイリス
タはn×m個の発光部を有する。
【0016】請求項10の本発明では、前記発光部は、
m回に時分割して点灯する様に、構成されている。
【0017】請求項11の本発明では、前記個別電極と
前記共通電極は、前記発光サイリスタの発光部の両側に
区分けして配置されている。
【0018】請求項12の本発明では、前記n個の個別
電極および前記m個の共通電極に各々接続される、複数
の出力端子および複数の選択用端子を有する駆動用IC
を設け、請求項1から請求項11のいずれかに記載の発
光素子を設けた。
【0019】請求項13の本発明では、前記駆動用IC
は、第1駆動部と第2駆動部を有し前記第1駆動部は前
記出力端子に対し、n個の駆動信号を出力し、前記第2
駆動部は前記選択用端子に対し、m個のゲート電圧を出
力する。
【0020】請求項14の本発明では、前記駆動用IC
は、入力端子を介して順次送られてくるn×mのデータ
信号を記憶するデータ信号記憶回路を有する。
【0021】請求項15の本発明では、前記駆動用IC
は、タイミング制御回路を有し、前記第1駆動部は、n
個の出力端子に対し、n個の駆動信号を出力し、前記第
2駆動部は、m個の選択用端子を、m種類の分割タイミ
ング信号に基づいて順次切り替える。
【0022】請求項16の本発明では、複数の群mを選
択するための選択用端子で構成した端子部と同一の端子
部を複数組設け、前記複数組の端子部を各々駆動する複
数組の駆動回路を設けた。
【0023】請求項17の本発明では、前記駆動用IC
は、n×m個の発光サイリスタの各光量を補正するため
の補正データ記憶回路を有する。
【0024】請求項18の本発明では、前記発光素子
は、1つの前記駆動用ICに対して複数(p)個設けら
れ、その数p個は、前記発光素子の共通電極の数m個
と、前記駆動用ICの選択用端子の数M個とにより、定
められる。
【0025】請求項19の本発明では、複数の群mを選
択するための選択用端子で構成した端子部と同一の端子
部を複数組設け、前記複数組の端子部を駆動する1つの
駆動回路を設けた。
【0026】請求項20の本発明では、前記発光素子お
よび前記駆動用ICが載置される基板に於て配線部を設
け、前記配線部により、前記駆動用ICにまたがって、
前記各駆動用ICを構成する前記各第2駆動部を共通配
線とした。
【0027】請求項21の本発明では、前記発光素子と
前記駆動用ICを、1対1の関係で配列した。
【0028】請求項22の本発明では、前記発光素子の
個別電極と、前記駆動用ICの出力端子は直接に接続さ
れ、前記発光素子の共通電極と、前記駆動用ICの選択
用端子は直接に接続された。
【0029】請求項23の本発明では、前記発光素子お
よび前記駆動用ICが載置される基板に於て配線パター
ンを設け、前記発光素子の個別電極と、前記駆動用IC
の出力端子は直接に接続され、前記発光素子の共通電極
と、前記駆動用ICの選択用端子は、前記配線パターン
を介して接続される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5に従い、本
発明の実施の形態1に係る発光素子22および光プリン
トヘッド20を説明する。図1は、光プリントヘッド2
0に用いられる駆動用IC1のブロック図、図2は図1
の要部詳細図、図3は光プリントヘッド20の要部平面
図である。図4は光プリントヘッド20の回路図、図5
は図4の要部詳細図である。
【0031】駆動用IC1は、図1に示す様に、素子駆
動用(後述する個別電極28用)の複数個(n)の出力
端子DOで構成された個別端子部と、各出力端子DOと
接続され、これらに対して駆動信号としての所定の電流
出力を与える第1駆動部2と複数の群(m)を選択する
ための複数(m)の選択用端子CDを1組とした端子部
31を複数(g)組備える共通端子部と、各出力端子C
Dと接続され、これらを選択的に所定の電源電位、例え
ばゲート電圧VSSに切り替える第2駆動部3を備えて
いる。以下、n=96、m=4、g=3の場合を例にと
って説明するが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0032】第1駆動部2は、複数(r)のデータ入力
端子SI1〜SI4を介して順次与えられるシリアル入
力データ信号を一時的に記憶するデータ信号記憶回路4
と、このデータ信号記憶回路4から出力されたデータ信
号に基づき上記各出力端子DO1〜DO96に駆動信号
を出力する駆動回路5と、この駆動回路5に定電流を供
給する電流供給回路6と、この第1駆動部2並びに第2
駆動部3の各部に所定のタイミング信号を供給するタイ
ミング制御回路7とを備えている。
【0033】データ信号記憶回路4は、データ入力端子
SI1〜SI4からシリアルに入力されるデータ信号を
クロック信号CLK1に同期して取り込み、データ出力
端子SO1〜SO4からシリアル出力するn×m(38
4)ビット構成の多入力シフトレジスタ8と、このシフ
トレジスタ8に取り込まれたデータ信号を、ロード信号
LOAD1に基づいて、n×m(384)ビット単位に
並列に取り込むn×m(384)ビット構成のラッチ回
路9とを備えている。シフトレジスタ8から並列に出力
されるn×m(384)個のデータ信号はラッチ回路9
を介さないで記憶回路10に供給することもできるよう
にしている。
【0034】尚、データ信号を複数ビットで構成する場
合などにおいては、それに応じてシフトレジスタ8やラ
ッチ回路9等の構成を変更することもでき、例えば、シ
フトレジスタ8をアドレス指定方式のメモリで構成する
こともできる。
【0035】駆動回路5は、ラッチ回路9が出力するn
×m(384)個のデータ信号からn個単位にデータ信
号を順次選択して出力する第1の選択回路11Aと、こ
の第1の選択回路11Aの出力に基づいて前記出力端子
DO1〜DO96を介して一定の電流を出力するn(9
6)ビット構成の第1のドライブ回路12Aを基本的な
構成として備えている。駆動回路5は、この基本構成に
加えて、必要に応じてデータ補正に対応するための補正
データをn×m(384)個記憶するための補正データ
記憶回路10と、この補正データ記憶回路10から出力
されるn×m(384)個の補正データ信号から、n個
単位に補正データ信号を順次選択して出力する補正デー
タ用の第2の選択回路11Bと、この補正データ用の選
択回路11Bの出力に基づいて増加減した電流値の出力
を前記出力端子DO1〜DO96を介して駆動信号とし
て出力するn(96)ビット構成の補正用の第2のドラ
イブ回路12Bを備えることができる。
【0036】この様に、駆動用ICは、n×m個の発光
サイリスタ(後述)の各光量を補正するための、補正デ
ータ記憶回路10を有している。
【0037】記憶回路10は、複数(S)ビット(例え
ば3ビット構成)で構成される補正データを、データ信
号に対応してn×m(384)個記憶することができる
ように、例えばS×n×mビット構成のラッチ回路で構
成することができる。そして各補正データ記憶回路10
に対する補正データの書き込みは、シフトレジスタ8か
ら並列に供給されるn×m個単位の信号に基づいて行わ
れるようになっている。
【0038】補正データ記憶回路10の書き込みは、前
もって行うことができる。すなわち記憶回路10のみを
書き込み状態としてシフトレジスタ8を介して補正デー
タの各ビットを記憶する作業を複数(S=3)回繰り返
すことによって行うことができる。
【0039】ドライブ回路12は、図2に示すように、
1つの出力端子DOに対してそれぞれ電流出力が異なる
4つの電流増幅器12a〜12dを1組として、それを
出力端子DOと同数備えて構成されている。電流供給回
路6から電流が供給される4つの電流増幅器12a〜1
2dは、個々にその作業状態を制御することによって合
計出力電流を4mAをベースとして3〜5mA程度の範
囲で変更できるようにしている。
【0040】選択回路11は、時分割駆動を行うために
前記ラッチ回路9や補正データ記憶回路10に記憶され
たn×m個分のデータや補正データを、n個単位に選択
してm回取り出すための回路で、複数の論理ゲート回路
によって構成されている。この選択回路11は、タイミ
ング制御回路7の一部を構成する分割タイミング信号発
生回路14によってゲートの開閉が制御される。
【0041】この分割タイミング信号発生回路14は、
時分割のタイミング(前記選択回路の選択タイミング)
を規定するように外部から供給される制御信号の1つで
ある外部信号DIVSEL1、2に基づいて、分割タイ
ミング信号(DIV1〜4)を生成するための回路で、
論理ゲート回路を組み合せて構成することができる。こ
のように、分割タイミング発生回路14は、少数の外部
信号DIVSEL1、2に基づいて4つの分割タイミン
グ信号(DIV1〜4)を生成するので、外部と接続す
る制御信号の端子の数を削減してICの小型化を図るこ
とができるとともに、ワイヤボンド配線などの外部配線
数を削減することができる。
【0042】次に、図2を参照して1つの出力端子DO
1を中心にデータの流れについて説明する。ラッチ回路
9に記憶された1つのIC分のデータ(384個のオン
/オフデータ)は、分割タイミング信号DIV1〜4が
順次Hレベルに切り替わることによって、その分割タイ
ミング信号DIV1〜4と接続されたアンドゲート回路
のみが開く結果、その間に選択的に出力される。図2に
示す例では、1つのIC内部の1から4番目のデータが
順次ドライブ回路12の駆動に用いられる。
【0043】また、補正データ記憶回路10に記憶され
た3ビット構成の補正データも同様に、分割タイミング
信号DIV1〜4が順次Hレベルに切り替わることによ
って3個一組のアンドゲート回路が開く結果、その間に
選択的に出力される。補正データ記憶回路10の出力
は、ドライブ回路12に供給され、3つの電流増幅器1
2b〜12dを選択的に動作させる。
【0044】次に、第2駆動部3について説明する。第
2駆動部3は、端子部31を構成する1組の出力端子C
D1〜CD4の内の1つを選択的に所定電位、この例で
はゲート電圧VSSに切り替えるための回路で、前記分
割タイミング信号DIV1〜4に同期したタイミングを
ゲート電圧制御回路32に与えることによって、出力端
子CD1〜CD4の出力状態を切り替える構成としてい
る。各ゲート電圧制御回路32は、端子部31と1対1
の対応関係で設けられており、各端子部31の同一の出
力端子CDを同時に選択する構成としている。尚、各ゲ
ート電圧制御回路32は分割タイミング信号DIV1〜
4以外にも、前記選択回路11の選択タイミングに同期
した他の信号を用いて出力端子CD1〜CD4を切り変
える構成とすることもできる。
【0045】図3は、上記の駆動用IC1を備えて構成
した光プリントヘッド20の一例を示す要部平面図であ
る。この光プリントヘッド20は、絶縁性の長尺基板2
1の上に複数、例えばL=20個の発光素子22を一列
に配列し、この発光素子22の片側に隣接させて駆動用
IC1を発光素子22と1対1で対応させて一列に配列
している。この例では、駆動用IC1を発光素子22の
片側に配列しているが駆動用IC1を発光素子22の両
側に配列する場合は、発光素子22と駆動用IC1を1
対2の対応関係で配列すれば良い。発光素子22と駆動
用IC1間には両者を接続するための配線23が施され
る。
【0046】配線23としては、金線等のワイヤボンド
線による直接接続構造、中継用のパターンを介在したワ
イヤボンド線による間接的接続構造を用いることができ
るが高密度のフレキシブル配線を異方性導電接着剤を用
いて接続する構造を用いることもできる。図3に於て、
発光素子22の個別電極28と、駆動用IC1の出力端
子DOは直接に接続され、発光素子22の共通電極27
−1〜27−4は、駆動用IC1の選択用端子CD1〜
CD4に直接に接続されている。
【0047】また、発光素子22と駆動用IC1が載置
される基板21に於て、配線パターン(図示せず)が設
けられる。発光素子22の個別電極28と、駆動用IC
1の出力端子DOは直接に接続される。発光素子22の
共通電極27−1〜27−4は、前記配線パターンを介
して、駆動用IC1の選択用端子CD1〜CD4に接続
されても良い。
【0048】基板21の上には、信号用、電力供給用の
複数本の配線パターン24を発光素子22の配列方向に
沿って延びるように形成している。駆動用IC1と配線
パターン24の間には、前記配線23と同様の配線部2
5を設けている。この様に、発光素子22および駆動用
IC1が載置される基板21に於て、配線部25が設け
られている。この配線部25により、駆動用IC1、1
にまたがって、各駆動用IC1を構成する各第2駆動部
3を共通配線としている。
【0049】発光素子22は、その上面に複数(m×n
=384)個の発光サイリスタ26をその長手方向に沿
って一列に例えば1200DPI(Dot/Inch)
の密度(解像度)で配列している。発光サイリスタ26
は例えば、逆阻止三端子サイリスタであり、pnpn構
造を持ち、アノードと、カソードと、ゲートを有してい
る。アノードに所定の電圧が加わり、カソードが接地さ
れ、ゲートに所定のゲート電圧が加わると、発光サイリ
スタ26は点灯する様に、構成されている。
【0050】そして、この複数の発光サイリスタ26
は、時分割駆動できるようにそれぞれが独立して形成さ
れており、群単位に時分割駆動できるように、複数mの
群に区分けしている。この例では、発光サイリスタ26
の1、5、9番目を第1の群、2、6、10番目を第2
の群というように、発光サイリスタ26の配置順序を示
す番号を4で割った場合の余りの数に基づいて4つの群
に区分けした場合を例示している。
【0051】そして、図4と図5に示す様に、発光素子
22は、第1の群に属する発光サイリスタ26のゲート
に共通に接続した共通電極27−1と、第2の群に属す
る発光サイリスタ26のゲートに共通に接続した共通電
極27−2、共通電極27−3、並びに共通電極27−
4の4本(M=4)の共通電極27を発光素子の長手方
向に沿って設けるとともに、異なる群に属する発光サイ
リスタ26、この例では隣接する4つの発光サイリスタ
26のアノードに接続した96個(N=96)の個別電
極28を同方向に配列して設けている。また必要に応じ
て、異なる群に属する発光サイリスタ26、この例では
隣接する4つの発光サイリスタのカソードに接続した9
6個(N=96)の個別電極28を同方向に配列しても
良い。
【0052】駆動用IC1は、図3に示すように、発光
素子22と対向する辺に複数の出力端子DOと、複数の
選択用端子CDを配置している。選択用端子CDは、選
択用端子CD1〜CD4を1組とする端子部31を両端
と中央部の3個所に分散して配置している。出力端子D
Oは、端子部31の間に出力端子DOを半数ずつに区分
けして配置している。各端子部31は、その選択用端子
CD1〜CD4を、発光素子22の共通電極27−1〜
27−4にワイヤボンド線を用いて接続している。
【0053】このように、駆動用IC1の選択用端子C
D1〜CD4と発光素子22の共通電極27−1〜27
−4間の接続を複数(g)個所、この例では3個所で行
うので、共通電極を介して駆動用IC1に流れる電流を
分散、この例では3個所に分散することができる。この
ように電流を分散してその電流値を約1/3に低減する
ため、駆動用IC1の内部抵抗、特にゲート電圧制御回
路32の内部抵抗に起因する電圧降下量の削減を図るこ
とができ、発光サイリスタ26に加わる電圧が発光数の
変動とともに変動する率を抑制して発光量の変動を抑制
することができる。
【0054】また、発光素子22内部の共通電極27の
配線距離を短縮して配線抵抗を低減することにより、共
通電極27へのワイヤボンド点からの距離に応じた光量
低下を抑制することができる。よって、光量変動を抑制
した光プリントヘッドを提供することができる。
【0055】上述した様に、駆動用IC1を構成する第
1駆動部2は、n個の出力端子DO1〜DO96に対
し、n個の駆動信号を出力する。また、第2駆動部3
は、m個の選択用端子CD1〜CD4を、m種類の分割
タイミング信号に基づいて、順次切り替える。
【0056】更に、駆動用IC1に於て、複数の群mを
選択するための選択用端子CD1〜CD4で構成した端
子部31と同一の端子部31、31が、複数組設けられ
ている。そして、この複数組の端子部31、31、31
を各々駆動する複数組の駆動回路(ゲート電圧制御回
路)32、32、32が設けられている。
【0057】また、発光素子22の裏面に裏面電極(図
示せず)が設けられ、各発光サイリスタ26のカソード
は、この裏面電極と同電位に設けられている。なお、各
発光サイリスタ26のカソードが駆動用IC1の出力端
子DOに接続される場合は、各発光サイリスタ26のア
ノードは、上記裏面電極と同電位に設けられる。
【0058】更に、発光素子22に設けられた共通電極
27−1〜27−4と、個別電極28は、発光素子22
の表面に設けられている。
【0059】また、発光素子22を構成する発光サイリ
スタ26は、合計n×m個の発光部を有している。そし
て、上記発光部は、m回に時分割して点灯する様に、構
成されている。なお、発光素子22はL個(20個)で
あるので、光プリントヘッド20全体の発光サイリスタ
26による発光部の数は、L×m×n=20×4×96
=7680個となる。
【0060】次に、上記駆動用IC1の動作を含めた上
記光プリントヘッド20の動作について、以下簡単に説
明する。尚、記憶回路10に記憶すべき補正データは、
発光素子22の各発光サイリスタ26の光量を均一にす
るために、各発光サイリスタ26に対応して予め求めた
光量補正データが用いられ、これらのデータは、既に記
憶回路10に記憶されているものとする。
【0061】20番目の駆動用IC1のデータ入力端子
SI1〜SI4にデータ信号(7680個)がr個単位
に順次与えられ、これがクロック信号CLK1に同期し
て順次各駆動用IC1の多入力シフトレジスタ8に取り
込まれる。ここで、各データ入力端子SI1〜SI4に
与えられるデータ信号は、入力端子SI1に1、5、9
番目のデータ、入力端子SI2に2、6、10番目のデ
ータというように、予め発光素子の4つの群に対応した
形態に振り分けられて入力される。
【0062】1つの駆動用IC1のシフトレジスタ8へ
の入力が終わると、その出力端子SO1〜4を介して、
隣りに位置する駆動用IC1のシフトレジスタ8にデー
タ信号が与えられる。このように、データ信号を多入力
するので、1入力の場合に比べてデータ入力の時間を大
幅に短縮することができる。
【0063】1ライン分のデータ入力が終了すると、ロ
ード信号LOAD1が、所定時間Hレベルに保持され、
各IC1のシフトレジスタ8に保持されたn×m個のデ
ータ信号の取り込みが行われる。この時、ロード信号L
OAD1の立ち下がり時点でラッチ回路9が選択(ラッ
チ)されるので、シフトレジスタ8に取り込まれたn×
m個のデータ信号がラッチ回路9に一斉に入力されて記
憶される。
【0064】ロード信号LOAD1がHレベルからLレ
ベルに切り替わった直後に、外部信号DIVSEL1、
2が共にLレベルに保持され、分割タイミング発生回路
14が出力する分割タイミング信号のDIV1のみがL
レベルからHレベルに切り替わる。その直後に発光のタ
イミングを示す外部ストローブ信号(反転STB)がH
レベルから所定期間Lレベルに保持され、その間に発光
素子22の選択的な発光が行われる。
【0065】外部信号DIVSEL1、2の組み合わせ
を変更することにより、分割タイミング信号のDIV2
のみをHレベルに切り替えることができ、同様に順次D
IV3、DIV4のみをHレベルに切り替えることがで
きる。
【0066】この分割タイミングDIV1〜4の切り替
わりによって、選択回路11がラッチ回路9や記憶回路
10から選択して出力するデータ信号の位置が順次切り
替わる。例えば分割タイミングDIV1によって、1番
目、5番目、…7677番目のデータが選択され、分割
タイミングDIV2によって、2番目、6番目、…76
78番目のデータが選択される。
【0067】これらのデータ(必要に応じて3ビットの
補正データが付加される)がドライブ回路12に与えら
れる。ドライブ回路12は、データ信号やそれに付加さ
れた補正データに基づいて、4つの電流増幅器12a〜
12dを選択的に作動させてその出力電流を出力端子D
Oを介して、発光素子22の各個別電極28に供給す
る。
【0068】全ての発光素子22の個別電極28にデー
タ信号や補正データに応じた電流が供給可能な状態とな
るが、4分の1の発光サイリスタ26のゲートのみが共
通電極27を介して接地されているので、この例では4
個置きの発光サイリスタ26のみがストローブ信号(反
転STB)のLレベル期間に選択的に発光する。ここ
で、第2の駆動部3が、図1に示すように、複数の端子
部31に対応して駆動回路32を備えることにより、駆
動回路32に流れる電流値を低減し、内部抵抗に起因す
る不必要な電圧降下を低減することができる。
【0069】更に、駆動回路32が出力するのはゲート
電圧であり、発光サイリスタ26を駆動する電流に比
べ、非常に少ない電流を供給すれば良い。従って、この
ゲート電圧が流れる共通電極27−1〜27−4は、少
ない電流が流れるので、電極を細幅化する事ができる。
また、第2駆動部3が複数組の端子部31を備え、それ
を分散して配置しているので、IC内部の配線抵抗を低
減することができる。同様に、発光素子22もパット電
極部を複数箇所に分散して配置しているので、発光素子
内部の配線経路及び抵抗を低減することができる。
【0070】上記のような、4分の1ずつの切り替えに
よる時分割駆動によって1ライン分の選択的な発光を行
い、これを順次繰り返すことによって、1画面分の露光
を行うことができる。
【0071】上記のように、素子内時分割駆動に対応し
た発光素子22を駆動するための各駆動用IC1が、群
を単位とするタイミングに同期して動作する第2駆動部
3を内蔵し、この駆動用IC1によって対応した発光素
子22の時分割駆動を行う構成としているので、負荷の
分散を図ることができる。
【0072】よって、時分割駆動を行うための第2駆動
部3に加わる最大負荷は、対応する発光素子22の1つ
の群に属する発光サイリスタ26の数に基づき決定でき
る。その結果として、従来のダイナミック駆動方式のよ
うに時分割駆動用(共通電極選択用)の専用ICを用い
て全ての発光素子を対象とした時分割駆動を行う場合に
比べて、時分割駆動用の回路に加わる負荷を大幅に低減
することができる。
【0073】そして、駆動用IC1の第2駆動部3は、
小電流を制御することができる小型回路で構成すること
ができ、駆動用IC1を従来のスタテック方式用のIC
と同等の形状で構成することができるので、全体的な回
路構成の小型化を達成することができる。
【0074】次に、図6に従い、本発明の実施の形態2
に係る光プリントヘッド20aを説明する。図6は、こ
の光プリントヘッド20aに用いられる駆動用IC1a
のブロック図である。
【0075】図6に於て、駆動回路32aは、複数の端
子部31、31、31に共通に接続されている。その他
の構成は、図1ないし図5に示した光プリントヘッド2
0と同じである。
【0076】駆動用IC1aは、駆動回路(ゲート電圧
制御回路)32aを、駆動用IC1aの長手方向の中央
部に配置している。その結果、駆動用IC1の一方の端
に配置する場合に比べ、内部配線長を半分程度に短縮で
きるので、内部配線抵抗に起因する光量ばらつきを低減
する事ができる。
【0077】上記構成の特徴をまとめる。複数の群mを
選択するための選択用端子CD1〜CD4で構成した端
子部31と同一の端子部31、31が複数組設けられ
る。複数組の端子部31、31、31を駆動する1つの
駆動回路32aが設けられる。
【0078】次に、図7ないし図9に従い、本発明の実
施の形態3に係る光プリントヘッド20bを説明する。
図7は光プリントヘッド20bの平面図、図8は図7の
要部詳細図、図9(a)は発光素子22aの平面図、図
9(b)は発光素子22aの正面図である。
【0079】この光プリントヘッド20bは、絶縁性基
板21の上に複数(この例ではL=20個)の発光素子
22aを一列に配列し、この発光素子22aの片側に、
発光素子22aの数よりも少数の駆動用IC1bを一列
に配列している。駆動用IC1bは、所定数p(この例
では5個)の発光素子22aに1つの割合で配置し、こ
れら駆動用IC1bとそれに対応したp個の発光素子2
2aが1つのブロック(b)をつくる。そして、このブ
ロックが基板21の長手方向に沿って複数(この例では
b=4)ブロック配列されて光プリントヘッド20を構
成する。
【0080】発光素子22aと駆動用IC1b間には、
両者を接続するための配線23が施される。配線23
は、駆動用IC1bの出力端子DO1〜DO48に一端
を接続し、他端を同一ブロック内の各発光素子22aの
個別電極に共通接続するマルチプレクス用の第1の配線
23−1と、駆動用IC1bの群選択用の出力端子CD
1〜CD40に一端を接続し、他端を同一ブロック内の
各発光素子22aの共通電極に選択的に接続する第2の
配線23−2によって構成している。第1の配線23−
1は、基板21に多層配線したマルチプレクス用の配線
パターンと、このパターンと駆動用IC1b間並びに発
光素子22a間を接続するワイヤボンド線とで構成して
いる。第2の配線23−2も、基板21に多層配線した
配線パターンと、このパターンと駆動用IC1b間並び
に発光素子22a間を接続するワイヤボンド線とで構成
している。
【0081】第1の配線23−1及び第2の配線23−
2の配線パターンの発光素子22aの配列長と同じ程度
の長さを持つ配線は、発光素子22aの列の両側に区分
けして別々に配置している。このようにすることによ
り、後述する複数個の発光素子22aとのワイヤボンド
配線を行い易くすることができる。
【0082】発光素子22aの列の両側に区分けして別
々に基板21に配置した配線23のパターンは、第1の
配線23−1よりも第2の配線23−2の方が配線数は
少ないが、1本当たりのパターン幅とその間隔が第2の
配線23−2の方が広いので第2の配線23−2側のパ
ターンの総幅が第1の配線23−1側よりも広くなって
いる。このように、駆動用IC1bと発光素子22a間
を接続するとともに、発光素子22aの両側に区分けし
て配置された配線23−1、23−2のパターンについ
て、総幅の広い方を一方の側に、狭い方を駆動用IC1
bと共に他方に配置しているので、発光素子22aを基
板21の幅方向の中央寄りに配置することができる。発
光素子22aの列を基板21の幅方向の中央寄りに配置
することにより、発光素子22aの配列直線性(特に、
基板21に硝子エポキシ製のものを用いた場合)を高め
ることができるなど、光学的特性を向上させることがで
きる。
【0083】基板21は、硝子エポキシ製の基板の他
に、セラミック製、絶縁金属製の基板等を用いることが
できるが、この例では、多層配線化、長尺化が容易で、
しかも低価格な硝子エポキシ製の基板を用いている。硝
子エポキシ製、セラミック製、金属製の何れの基板を用
いても、現状でも同一面上に150DPI程度の微細配
線を形成するのが限界である。尚、配線23としては、
基板21の多層配線と金線等のワイヤボンド線との組み
合わせの他に、高密度のフレキシブル配線を異方性導電
接着剤を用いて接続する構造等を用いることもできる。
【0084】基板21の上には、前記配線23とは別
に、信号用、電力供給用の複数本の配線パターン24を
発光素子22aの配列方向に沿って延びる様に形成して
いる。この配線の中には、隣接する駆動用IC1bの端
子間でデータ信号等の授受を行うためのカスケード接続
用配線を備えている。また、駆動用IC1bと配線パタ
ーン24の間には、金線で構成したワイヤボンド配線2
5を設けている。
【0085】発光素子22aは、その上面に複数(m×
n=384)個の発光サイリスタ26を、その長手方向
に沿って1200DPI程度の配列密度で配列してい
る。そして、この複数の発光サイリスタ26は、時分割
駆動できるようにそれぞれが独立して形成されており、
n個の発光サイリスタ26からなる群を単位に駆動でき
るように、複数(m)の群に区分けしている。この例で
は、発光サイリスタ26の1、9、17番目を第1の
群、2、10、18番目を第2の群というように、発光
サイリスタ26の配置順序を示す番号を分割数m(8)
で割った場合の余りの数に基づいて8つの群に区分けし
た場合を例示している。この様に、隣接する個別電極2
8、28を複数個のグループ化を行い、このグループ内
の複数のゲートを、それぞれ異なる群に分割している。
【0086】そして、発光素子22aは、図6に示すよ
うに、第1の群に属する発光サイリスタ26に共通配線
した共通電極27−1と、第2の群に属する発光サイリ
スタ26に共通配線した共通電極27−2、…、並びに
共通電極27−8の8個の共通電極27を設けるととも
に、隣接する8つの発光サイリスタ26に接続したn
(48)個の個別電極28を設けている。共通電極27
は、基板21の最高配線密度(150DPI)よりも低
密度である25DPI程度の密度で配列しているが、個
別電極28は、基板21の最高配線密度(150DP
I)と同じ程度の配置密度を保つように、150DPI
程度の密度で配列している。
【0087】共通電極27と個別電極28は、発光素子
22aの表面に形成する多層配線の層数を削減するため
に、発光サイリスタ26の発光部の両側に区分けし、発
光素子22aの長手方向に沿って配列している。また、
発光素子22aの裏面に裏面電極22bが設けられ、各
発光サイリスタ26のカソードは、裏面電極22bと同
電位に設けられている。更に、共通電極27と個別電極
28は、 発光素子22aの表面に設けられている。こ
の様に、m個ずつの発光サイリスタ26のアノード又は
カソード(上記例では、アノード側)は、共通して個別
電極28に接続されている。m個ずつの発光サイリスタ
26のゲートは、m個の異なる共通電極27−1〜27
−8に各々、接続されている。
【0088】この発光素子22aは、m(8)個の共通
電極27とn(48)個の個別電極28に各々接続した
マトリックス状配線の交点部分に発光サイリスタ26が
位置する構造となっている。よって、n個の個別電極2
8にデータ信号を与え、共通電極27の1つを選択する
ことにより、n個の発光サイリスタ26を同時に駆動す
ることができ、これをm回繰り返すことにより、1つの
発光素子22aの駆動を行うことができる。
【0089】個別電極28は、第1配線23−1を介し
て、それぞれ駆動用IC1bの出力端子DO1〜DO4
8に接続され、共通電極27は、選択用端子CD1〜C
D40の内、8個の端子に選択的に接続される。
【0090】1つのブロックを構成する1つの駆動用I
C1bと、それに対応するp個(この例では5個)の発
光素子22aは、駆動用IC1bの出力端子DO1〜D
O48がp個の発光素子22aの個別電極28に共通に
接続されるように第1配線23−1を介して接続されて
いる。駆動用IC1bの選択用端子CD1〜CD40
は、p(5個)の発光素子22aの各共通電極27に第
2の配線23−2を介して個別に接続されている。
【0091】そして、駆動用IC1bの選択用端子CD
1〜40の1つを選択し、端子DO1〜DO48に所定
の信号を与えれば、p個の発光素子22aの1つが選択
されその素子の発光サイリスタ26を8分の1ずつ時分
割で発光させることができる。従って、これらを40回
繰り返して全ての選択用端子を選択することにより、1
つのブロックの全ての発光サイリスタ26を選択的に発
光させることができる。
【0092】尚、1つのブロック内の発光素子22aは
p個(5個)で、これが4ブロックあるので、ヘッド2
0全体の発光サイリスタ26の数は、b×p×m×n=
4×5×8×48=7680個となる。この様に、発光
素子22aは、1つの駆動用IC1bに対して、複数個
(例えばp=5)設けられる。そして、その数p個は発
光素子22aの共通電極27の数(例えばm=8)と、
駆動用IC1bの選択用端子CD1〜CD40の数(例
えばM=40)とにより定められる。即ち、P=M/m
となる。
【0093】次に、この光プリントヘッド20bの動作
を説明する。全ての発光素子22aの個別電極28にデ
ータ信号や補正データに応じた電流が供給可能な状態と
なるが、群選択端子によって選択されたn個の発光サイ
リスタ26のみが共通電極27を介して接地されている
ので、この例では各ブロックで1つの発光素子22が選
択され、その内の8個置きの発光サイリスタ26のみが
選択的に発光する。
【0094】上記のような、同一ブロックに属する1つ
の発光素子22aを所定回数に分けて分割駆動し、それ
を発光素子22aの数だけ繰り返す時分割駆動(m×p
=m分割)によって1つのブロック内での選択的な発光
を行い、これを複数のブロックで同時に行うことによ
り、1ラインの発光を行うことができる。これを順次繰
り返すことによって、静電写真型プリンター画面分の露
光を行うことができる。
【0095】上記のように、素子内時分割駆動に対応し
た発光素子22aを駆動するための各駆動用IC1b
が、群を単位とするタイミングに同期して動作する第2
駆動部3を内蔵し、この駆動用IC1bによって対応し
た発光素子22aの時分割駆動を行う構成としているの
で、負荷の分散を図ることができる。その結果、従来の
ダイナミック駆動方式のように時分割駆動用(共通電極
選択用)の専用ICを用いて全ての発光素子を対象とし
た時分割駆動を行う場合に比べて、時分割駆動用の回路
に加わる負荷を低減することができる。
【0096】そして、駆動用IC1bは、複数の発光素
子22aを時分割駆動するので、発光素子22aと時分
割用駆動用IC1bを1対1の割合で配置する場合に比
べて内部回路数を削減することができる。特に、IC1
bの中で半数以上の面積を占有するドライブ回路につい
て、発光素子22aと時分割駆動用IC1bを1対1の
割合で配置する場合はp×n必要であるが、上記構成で
はn個に削減することができ、p(5)分の1の削減率
を達成することができた。
【0097】また、発光素子とスタティック駆動用IC
を1対1の割合で配置する場合はp×m×nのドライブ
回路が必要であるが、上記構成ではn個に削減すること
ができ、p×m(40)分の1の大幅削減率を達成する
ことができた。そして、駆動用IC1bを従来のスタテ
ィック方式用のICと同等の形状で構成することができ
るので、全体的な回路構成の小型化を達成することもで
きる。
【0098】また、時分割駆動を行う構成でありなが
ら、スタティック方式と同じようにデータを順次入力す
ることができるので、従来の時分割駆動に必要とされた
データの並び替えのための回路が不要となる。また、時
分割数を増加させても、その分割数よりも少数の制御信
号の供給線を利用して時分割用のタイミングDIV1〜
DIV40を発生させるようにしているので、ICの端
子数や組立て作業数の削減を図ることができる。
【0099】また、駆動用IC1bは、時分割駆動に対
応していながら、同じブロック内の発光素子全ての補正
用データを記憶し、それを選択して出力することができ
るので、補正用データを用いた時分割駆動を行う場合
に、記憶した補正データに基づくデータ信号の補正を容
易に行うことができる。
【0100】次に、図10に於て、上述した実施の形態
1に係る光プリントヘッド20につき、その特徴部を概
略的に示した。
【0101】図10に於て、発光素子22は例えば、M
個(M=4)の共通電極を有し、N個(N=96)の個
別電極を有し、解像度は1200DPIである。また、
駆動用IC1は、出力端子DO1〜DO96と、選択用
端子CD1〜CD4を有している。
【0102】なお、上記駆動用IC1は、1200DP
I以外の解像度を持つ発光素子を駆動できる。これらの
例として、本発明の実施の形態4、5、6、7、8に係
る光プリントヘッド20c、20d、20e、20f、
20gを各々、図11、図12、図13、図14、図1
5に従い、説明する。
【0103】図11は発光素子22cとして、共通電極
数が2(M=2)、個別電極数が96(N=96)、解
像度が600DPIの発光素子を用いるように、上記基
本実施形態(図10参照)に若干の変更を加えた別の実
施形態を示している。すなわち、発光素子22cとし
て、図3に示す前記発光素子22と外観形状は同等であ
るが発光サイリスタ26の配列密度が半分であるととも
に、発光サイリスタ26を奇数と偶数の2つの群(M=
2)に区分けした2分割タイプのものを用いている。駆
動用IC1cは、2つの入力SI1、SI2を使用する
ことにより1ライン分のデータ入力を1920クロック
で行い、残りの2つの入力SI3、SI4を使用するこ
とにより次の1ライン分のデータ入力を同時に行うよう
にしている。
【0104】それらの変更に応じて信号の入力形態に若
干の変更を加えている。これらの変更点を除いて他の構
成は上記光プリントヘッド20と同様である。このよう
にすることにより、一度のデータ入力処理によって2ラ
イン分のデータを取り込んだ後、分割タイミングDIV
1によって、1ライン目の1群(奇数データ)を選択
し、分割タイミングDIV2によって、1ライン目の2
群(偶数データ)を選択し、分割タイミングDIV3に
よって、2ライン目の1群(奇数データ)を選択し、分
割タイミングDIV4によって、2ライン目の2群(奇
数データ)を選択することができる。
【0105】ここで、図12に示すように、残りの2つ
の入力SI3、SI4を使用しなければ、1ライン分の
データのみを取り扱う構成とすることができる。
【0106】このようにすることにより、1200DP
I対応の駆動用IC1を600DPIの発光素子22
c、22dの駆動に利用することができる。
【0107】図13は、発光素子として300DPIの
発光素子22eを用いる様に、図10に示した上記基本
実施形態に若干の変更を加えた別の実施形態を示してい
る。すなわち、発光素子22eとして、図3に示す前記
発光素子22と外観形状は同等であるが、発光サイリス
タ26の配列密度が4分の1で群が1つ(M=1)の非
分割タイプのものを用いている。駆動用IC1に入力す
るデータ信号を、4つの入力SI1〜SI4を使用する
ことにより、4ライン分のデータ入力を1920クロッ
クで行う。それらの変更に応じて信号の入力形態に若干
の変更を加えている。これらの変更点を除いて他の構成
は上記基本実施形態と同様である。
【0108】このようにすることにより、1200DP
I対応の駆動用IC1を300DPIの発光素子22e
の駆動に利用することができるとともに、1度のデータ
入力処理で4ライン分のデータ信号を入力することがで
きるので、データ処理能力を高めて印字速度を速くする
ことができる。
【0109】図14は、発光素子として600DPIの
発光素子22fを用いるように、上記基本実施形態に若
干の変更を加えた別の実施形態を示している。すなわ
ち、発光素子22fとして、図3に示す前記発光素子2
2と同じ長さで、発光サイリスタ26の配列密度が半分
の600DPIで、2つの群(M=2)に区分けした2
分割タイプのものを2つ用いている。これらの発光素子
22f、22fは、発光素子22fの長手方向と同方向
に配列され、駆動用IC1とマルチプレクス配線23f
を介して接続されている。駆動用IC1は、その1つの
入力SI1を使用して一方の発光素子22fの奇数番目
のデータ信号の入力を行い、次の入力SI2を使用して
一方の発光素子22fの偶数番目のデータ信号の入力を
行い、次の入力SI3を使用して他方の発光素子22f
の奇数番目のデータ信号の入力を行い、次の入力SI4
を使用することにより、他方の発光素子22fの偶数番
目のデータ信号の入力を行うことで、1ライン分のデー
タ入力を960クロックで行う。それらの変更に応じて
信号の入力形態に若干の変更を加えている。
【0110】これらの変更点を除いて他の構成は上記光
プリントヘッド20と同様である。このようにすること
により、1200DPI対応の駆動用IC1を600D
PIの発光素子22fの駆動に利用することができる。
また、駆動用ICと発光素子22fを1:2の関係を保
った1つの単位(ブロック)としてこれを基板21の長
手方向に配列する事ができるので、駆動用IC数の削減
を図ることができる。
【0111】図15は、発光素子として300DPIの
発光素子22gを用いるように、上記基本実施形態に若
干の変更を加えた別の実施形態を示している。すなわ
ち、発光素子22gとして、図3に示す前記発光素子2
2と同じ長さで、発光サイリスタの配列密度が4分の1
の300DPIで、群が1つ(M=1)の非分割タイプ
のものを4つ用いている。これらの発光素子22gは、
発光素子22gの長手方向と同方向に配列され、駆動用
IC1とマルチプレクス配線23gを介して接続されて
いる。駆動用IC1は、その1つの入力SI1を使用し
て第1の発光素子22gのデータ信号の入力を行い、次
の入力SI2を使用して第2の発光素子22gのデータ
信号の入力を行い、次の入力SI3を使用して第3の発
光素子22gのデータ信号の入力を行い、次の入力SI
4を使用することにより、第4の発光素子22gのデー
タ信号の入力を行うことで、1ライン分のデータ入力を
480クロックで行う。
【0112】それらの変更に応じて信号の入力形態に若
干の変更を加えている。これらの変更点を除いて他の構
成は上記光プリントヘッド20と同様である。このよう
にすることにより、1200DPI対応の駆動用IC1
を300DPIの発光素子22gの駆動に利用すること
ができる。また、駆動用ICと発光素子22gを1:4
の関係を保った1つの単位(ブロック)としてこれを基
板21の長手方向に配列することができるので、駆動用
IC数の削減を図ることができる。
【0113】上記図11ないし図15に示した様に、上
記駆動用IC1は、n個の発光サイリスタ26の発光部
で構成される群をm個以下備える発光素子22c〜22
gを群単位で時分割駆動するための駆動用ICである。
【0114】次に、図16に従い、本発明の実施の形態
9に係る発光素子22hを説明する。図16は、発光素
子22hの要部回路図である。
【0115】図16に於て、n個(例えばn=96)の
個別電極28hと、m個(例えば、m=3)の共通電極
27h−1、27h−2、27h−3が設けられてい
る。これらの電極により選択される多数(n×m)の発
光サイリスタ26が設けられている。
【0116】複数個ずつの発光サイリスタ26のゲート
は、共通して各個別電極28hに接続されている。各発
光サイリスタ26のアノードは、各共通電極27h−
1、27h−2、27h−3に接続されている。各発光
サイリスタ26のカソードは、接地されている。
【0117】また、必要に応じて、各発光サイリスタ2
6のカソードは、各共通電極27h−1、27h−2、
27h−3に接続されている。各発光サイリスタ26の
アノードは接地されても良い。
【0118】即ち、ゲートが共通して接続されるのは、
m個ずつの発光サイリスタ26である。発光サイリスタ
26のアノード又はカソードは、m個の異なる共通電極
に接続されている。
【0119】更に、隣接する個別電極28h(例えば、
G1とG2)を複数個のグループ化を行い、このグルー
プ内の複数のアノード又はカソードを、それぞれ異なる
群に分割しても良い。
【0120】図16に示した発光素子22hでは、共通
電極の個数mは3個だが、4個に設けても良い。この様
に、4個の共通電極を持つ発光素子22iと、図1ない
し図4に示した駆動用IC1とを接続しても良い。この
様に、発光素子22iと、駆動用IC1とにより、光プ
リントヘッド20hが構成される。
【0121】図示していないが、発光素子22iに於
て、請求項3、請求項4、請求項9、請求項10、請求
項11の構成にしても良い。
【0122】図示していないが、光プリントヘッド20
hに於て、請求項13ないし請求項24の構成にしても
良い。
【0123】
【発明の効果】請求項1の本発明では、n個の個別電極
と、m個の共通電極と、これらによって選択される多数
の発光サイリスタとを備え、複数個ずつの発光サイリス
タのアノード又はカソードが共通して各個別電極に接続
され、各発光サイリスタのゲートが各共通電極に接続さ
れる構成とする。この様に、各発光サイリスタのゲート
を各共通電極に接続する事により、ゲートへは小電流し
か流れないので、各共通電極には小電流が流れる。その
結果、各共通電極の幅を小さくする事ができ、細幅化さ
れた発光素子が得られる。
【0124】請求項2の本発明では、n個の個別電極
と、m個の共通電極と、これらによって選択される多数
の発光サイリスタとを備え、複数個ずつの発光サイリス
タのゲートが共通して各個別電極に接続され、各発光サ
イリスタのアノード又はカソードが各共通電極に接続さ
れる構成とする。上記構成により、この発光素子に接続
される駆動用ICの駆動回路を小さくできる。その結
果、小型かつ安価な駆動用ICが得られる。
【0125】請求項3の本発明では、発光素子の裏面に
裏面電極を設け、各発光サイリスタのカソード又はアノ
ードを裏面電極と同電位にする。上記構成により、グラ
ンド用電極の配線が簡素化する。また、この構成によ
り、大電流は裏面電極を介して基板のグランド層に流れ
るので、グランド領域を広くとれる。その結果、点灯ド
ット数が変化した場合でも、光量の変化量は少ない。
【0126】請求項4の本発明では、共通電極および個
別電極を発光素子の表面に設ける。上記構成により、共
通電極と他の配線部との配線(ワイヤボンド)がし易
く、個別電極と別の配線部との配線(ワイヤボンド)が
し易くなる。
【0127】請求項5の本発明では、隣接する個別電極
を複数個のグループ化を行い、グループ内の複数のゲー
トを、それぞれ異なる群に分割する。この構成により、
個別電極およびゲートへの配線が簡素化する。
【0128】請求項6の本発明では、隣接する個別電極
を複数個のグループ化を行い、グループ内の複数のアノ
ード又はカソードを、それぞれ異なる群に分割する。上
記構成により、個別電極とアノード又はカソード周辺の
配線が簡素化する。
【0129】請求項7の本発明では、アノード又はカソ
ードが共通して接続されるのは、m個ずつの発光サイリ
スタであり、ゲートはm個の異なる共通電極に接続され
る。上記構成により、この発光素子をm段に、タイミン
グを分割して、駆動させる事ができる。
【0130】請求項8の本発明では、ゲートが共通して
接続されるのは、m個ずつの発光サイリスタであり、ア
ノード又はカソードはm個の異なる共通電極に接続され
る。上記構成により、この発光素子をm段に、タイミン
グを分割して、駆動させる事ができる。
【0131】請求項9の本発明では、発光サイリスタ
は、n×m個の発光部を有する構成とする。上記構成に
より、発光サイリスタを用い、時分割駆動させる事がで
きる。
【0132】請求項10の本発明では、発光部は、m回
に時分割して点灯させる様に、構成されている。上記構
成により、m回にタイミングを分割して、時分割駆動を
行える。
【0133】請求項11の本発明では、個別電極と共通
電極は、発光サイリスタの発光部の両側に区分けして配
置されている。上記構成により、発光部の両側に配線を
設ければ良く、小型の発光素子が得られる。
【0134】請求項12の本発明では、n個の個別電極
およびm個の共通電極に各々接続される、複数の出力端
子および複数の選択用端子を有する駆動用ICを設け、
請求項1から請求項11のいずれかに記載の発光素子を
設けた構成とする。上記構成により、駆動用ICから各
共通電極を介して、各発光サイリスタのゲートへゲート
電圧を与える事により、駆動用ICが出力する電流は小
さい値で済む。その結果、駆動用ICを小型化できる。
【0135】請求項13の本発明では、駆動用ICは、
第1駆動部と第2駆動部を有し、第1駆動部は出力端子
に対し、n個の駆動信号を出力し、第2駆動部は選択用
端子に対し、m個のゲート電圧を出力する。上記構成に
より、第2駆動部は選択用端子に対し、ゲート電圧を出
力し、ゲート電流は小さいので、第2駆動部が出力する
電流は小さい値で済む。その結果、駆動用ICを小型化
できる。
【0136】請求項14の本発明では、駆動用ICは、
入力端子を介して順次送られてくるn×mのデータ信号
を記憶するデータ信号記憶回路を有する。上記構成によ
り、m段のタイミングに分割して、時分割駆動を行う事
ができる。
【0137】請求項15の本発明では、駆動用ICは、
タイミング制御回路を有し、第1駆動部は、n個の出力
端子に対し、n個の駆動信号を出力し、第2駆動部は、
m個の選択用端子を、m種類の分割タイミング信号に基
づいて順次切り替える。上記構成により、m段のタイミ
ングに分割して、時分割駆動を行う事ができる。
【0138】請求項16の本発明では、複数の群mを選
択するための選択用端子で構成した端子部と同一の端子
部を複数組設け、複数組の端子部を各々駆動する複数組
の駆動回路を設ける。上記構成により、駆動用ICに流
れる電流を分散することができるので、駆動用ICの内
部抵抗に起因する電圧降下量の削減を図ることができ
る。その結果、発光サイリスタに加わる電圧が、発光数
の変動と共に変動する率を抑制し、発熱量の変動を抑制
する事ができる。
【0139】請求項17の本発明では、駆動用ICは、
n×m個の発光サイリスタの各光量を補正するための補
正データ記憶回路を有する。上記構成により、記憶した
補正データに基づき、発光光量の補正を容易に行う事が
できる。
【0140】請求項18の本発明では、発光素子は1つ
の駆動用ICに対して複数(p)個設けられ、その数p
個は、発光素子の共通電極の数m個と、駆動用ICの選
択用端子の数M個とにより、定められる。上記構成によ
り、駆動用ICの個数を低減できる。
【0141】請求項19の本発明では、複数の群mを選
択するための選択用端子で構成した端子部と同一の端子
部を複数組設け、複数組の端子部を駆動する1つの駆動
回路を設ける。この様にして、駆動回路を駆動用ICの
長手方向の略中央部に配置させる事により、内部配線長
を短縮できるので、内部配線抵抗に起因する光量ばらつ
きを低減できる。
【0142】請求項20の本発明では、発光素子および
駆動用ICが載置される基板に於て配線部を設け、配線
部により、駆動用ICにまたがって、各駆動用ICを構
成する各第2駆動部を共通配線とした。上記構成によ
り、発光サイリスタの発光部の間に生ずる輝度差を少な
くする事ができる。
【0143】請求項21の本発明では、発光素子と駆動
用ICを、1対1の関係で配列した。上記構成により、
発光素子と駆動用ICとの配線が簡単にできる。
【0144】請求項22の本発明では、発光素子の個別
電極と、駆動用ICの出力端子は直接に接続され、発光
素子の共通電極と、駆動用ICの選択用端子は直接に接
続される。上記構成により、発光素子と駆動用ICの配
線を容易に行う事ができる。
【0145】請求項23の本発明では、発光素子および
駆動用ICが載置される基板に於て配線パターンを設
け、発光素子の個別電極と、駆動用ICの出力端子は直
接に接続され、発光素子の共通電極と、駆動用ICの選
択用端子は、配線パターンを介して接続される。上記構
成により、発光素子と駆動用ICとの配線を容易に行う
事ができる。
【0146】請求項24の本発明では、駆動用ICは、
n個の発光サイリスタの発光部で構成される群をm個以
下備える発光素子を、群単位で時分割駆動するための駆
動用ICである、構成とする。上記構成により、解像度
が異なる複数種類の発光素子に対応可能な駆動用ICを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光プリントヘッド
20に用いられる駆動用IC1のブロック図である。
【図2】図1の要部詳細図である。
【図3】上記光プリントヘッド20の要部平面図であ
る。
【図4】上記光プリントヘッド20の回路図である。
【図5】図4の要部詳細図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る光プリントヘッド
20aに用いられる駆動用IC1aのブロック図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態3に係る光プリントヘッド
20bの平面図である。
【図8】図7の要部詳細図である。
【図9】図9(a)は上記光プリントヘッド20bに用
いられる発光素子22aの平面図、図9(b)は上記発
光素子22aの正面図である。
【図10】上記プリントヘッド20の概略的な平面図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態4に係る光プリントヘッ
ド20cの概略的平面図である。
【図12】本発明の実施の形態5に係る光プリントヘッ
ド20dの概略的平面図である。
【図13】本発明の実施の形態6に係る光プリントヘッ
ド20eの概略的平面図である。
【図14】本発明の実施の形態7に係る光プリントヘッ
ド20fの概略的平面図である。
【図15】本発明の実施の形態8に係る光プリントヘッ
ド20gの概略的平面図である。
【図16】本発明の実施の形態9に係る発光素子22h
の回路図である。
【符号の説明】
26 発光サイリスタ 27 共通電極 28 個別電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C162 AE28 AE47 AH04 AH30 FA04 FA17 FA23 5F041 AA47 BB03 BB06 BB10 BB12 BB13 BB21 CA07 DA82 DB07 DC08 DC10 FF13

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の個別電極と、m個の共通電極と、
    これらによって選択される多数の発光サイリスタとを備
    え、複数個ずつの発光サイリスタのアノード又はカソー
    ドが共通して各個別電極に接続され、各発光サイリスタ
    のゲートが各共通電極に接続される事を特徴とする発光
    素子。
  2. 【請求項2】 n個の個別電極と、m個の共通電極と、
    これらによって選択される多数の発光サイリスタとを備
    え、複数個ずつの発光サイリスタのゲートが共通して各
    個別電極に接続され、各発光サイリスタのアノード又は
    カソードが各共通電極に接続される事を特徴とする発光
    素子。
  3. 【請求項3】 前記発光素子の裏面に裏面電極を設け、
    各発光サイリスタのカソード又はアノードを前記裏面電
    極と同電位にした事を特徴とする請求項1又は請求項2
    の発光素子。
  4. 【請求項4】 前記共通電極および前記個別電極を、前
    記発光素子の表面に設けた事を特徴とする請求項3の発
    光素子。
  5. 【請求項5】 隣接する前記個別電極を複数個のグルー
    プ化を行い、前記グループ内の複数のゲートを、それぞ
    れ異なる群に分割した事を特徴とする請求項1の発光素
    子。
  6. 【請求項6】 隣接する前記個別電極を複数個のグルー
    プ化を行い、前記グループ内の複数のアノード又はカソ
    ードを、それぞれ異なる群に分割した事を特徴とする請
    求項2の発光素子。
  7. 【請求項7】 アノード又はカソードが共通して接続さ
    れるのは、m個ずつの発光サイリスタであり、前記ゲー
    トは、m個の異なる共通電極に接続される事を特徴とす
    る請求項1の発光素子。
  8. 【請求項8】 ゲートが共通して接続されるのは、m個
    ずつの発光サイリスタであり、前記アノード又はカソー
    ドは、m個の異なる共通電極に接続される事を特徴とす
    る請求項2の発光素子。
  9. 【請求項9】 前記発光サイリスタは、n×m個の発光
    部を有する事を特徴とする請求項1又は請求項2の発光
    素子。
  10. 【請求項10】 前記発光部は、m回に時分割して点灯
    する様に、構成されている事を特徴とする請求項又1は
    請求項2の発光素子。
  11. 【請求項11】 前記個別電極と前記共通電極は、前記
    発光サイリスタの発光部の両側に区分けして配置されて
    いる事を特徴とする請求項1又は請求項2の発光素子。
  12. 【請求項12】 前記n個の個別電極および前記m個の
    共通電極に各々接続される、複数の出力端子および複数
    の選択用端子を有する駆動用ICを設け、請求項1から
    請求項11のいずれかに記載の発光素子を設けた事を特
    徴とする光プリントヘッド。
  13. 【請求項13】 前記駆動用ICは、第1駆動部と第2
    駆動部を有し、前記第1駆動部は前記出力端子に対し、
    n個の駆動信号を出力し、前記第2駆動部は前記選択用
    端子に対し、m個のゲート電圧を出力する事を特徴とす
    る請求項12の光プリントヘッド。
  14. 【請求項14】 前記駆動用ICは、入力端子を介して
    順次送られてくるn×mのデータ信号を記憶するデータ
    信号記憶回路を有する事を特徴とする請求項13の光プ
    リントヘッド。
  15. 【請求項15】 前記駆動用ICは、タイミング制御回
    路を有し、前記第1駆動部は、n個の出力端子に対し、
    n個の駆動信号を出力し、前記第2駆動部はm個の選択
    用端子を、m種類の分割タイミング信号に基づいて順次
    切り替える事を特徴とする請求項14の光プリントヘッ
    ド。
  16. 【請求項16】 複数の群mを選択するための選択用端
    子で構成した端子部と同一の端子部を複数組設け、前記
    複数組の端子部を各々駆動する複数組の駆動回路を設け
    た事を特徴とする請求項15の光プリントヘッド。
  17. 【請求項17】 前記駆動用ICは、n×m個の発光サ
    イリスタの各光量を補正するための補正データ記憶回路
    を有する事を特徴とする請求項12の光プリントヘッ
    ド。
  18. 【請求項18】 前記発光素子は1つの前記駆動用IC
    に対して複数(p)個設けられ、その数p個は、前記発
    光素子の共通電極の数m個と、前記駆動用ICの選択用
    端子の数M個とにより、定められる事を特徴とする請求
    項12の光プリントヘッド。
  19. 【請求項19】 複数の群mを選択するための選択用端
    子で構成した端子部と同一の端子部を複数組設け、前記
    複数組の端子部を駆動する1つの駆動回路を設けた事を
    特徴とする請求項12の光プリントヘッド。
  20. 【請求項20】 前記発光素子および前記駆動用ICが
    載置される基板に於て配線部を設け、前記配線部によ
    り、前記駆動用ICにまたがって、前記各駆動用ICを
    構成する前記各第2駆動部を共通配線とした事を特徴と
    する請求項13の光プリントヘッド。
  21. 【請求項21】 前記発光素子と前記駆動用ICを、1
    対1の関係で配列した事を特徴とする請求項12の光プ
    リントヘッド。
  22. 【請求項22】 前記発光素子の個別電極と、前記駆動
    用ICの出力端子は直接に接続され、前記発光素子の共
    通電極と、前記駆動用ICの選択用端子は直接に接続さ
    れた事を特徴とする請求項12の光プリントヘッド。
  23. 【請求項23】 前記発光素子および前記駆動用ICが
    載置される基板に於て配線パターンを設け、前記発光素
    子の個別電極と、前記駆動用ICの出力端子は直接に接
    続され、前記発光素子の共通電極と、前記駆動用ICの
    選択用端子は前記配線パターンを介して接続される事を
    特徴とする請求項12の光プリントヘッド。
  24. 【請求項24】 前記駆動用ICは、n個の発光サイリ
    スタの発光部で構成される群をm個以下備える発光素子
    を、群単位で時分割駆動するための駆動用ICである事
    を特徴とする請求項12の光プリントヘッド。
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