JP2003063067A - 光プリントヘッド - Google Patents

光プリントヘッド

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JP2003063067A
JP2003063067A JP2001259933A JP2001259933A JP2003063067A JP 2003063067 A JP2003063067 A JP 2003063067A JP 2001259933 A JP2001259933 A JP 2001259933A JP 2001259933 A JP2001259933 A JP 2001259933A JP 2003063067 A JP2003063067 A JP 2003063067A
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light emitting
emitting element
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common electrode
print head
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JP2001259933A
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Katsuyuki Nishimura
克幸 西村
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Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、時分割駆動型の発光素子を備える
光プリントヘッドの構造を改善することを課題とする。 【解決手段】 複数の発光部26に共通接続した共通電
極27を上面に有する発光素子22と、この発光素子2
2を駆動するように前記発光素子22と対向配置したド
ライバIC1と、前記発光素子22と前記ドライバIC
1を配置する回路基板21とを備え、前記発光素子22
と前記ドライバIC1の間に位置する前記回路基板21
上に、前記発光素子22の共通電極27に接続するため
の共通電極用の配線パターン24bを配置したことを特
徴とする。前記発光素子22は、共通接続した複数の発
光部26の1つを選択すための複数の個別電極28を備
え、前記複数の個別電極28と前記共通電極27を前記
発光部26に対して一方の側に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光プリントヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】時分割駆動(ダイナミックタイプ)の光
プリントヘッドは、スタテックタイプに比べてワイヤボ
ンド密度が小さくなり、ワイヤボンド数を低減すること
が出来る。最近ではLEDアレイによって構成される発
光素子の内部構造を時分割駆動に対応した構造とするこ
とが提案されている。すなわち、発光素子内の複数のL
EDを時分割数に応じて複数のグループに区分けし、こ
のグループを選択するための複数の共通電極とグループ
内のLEDを選択するための個別電極を発光素子の上面
に形成している。そして、この時分割駆動対応の発光素
子と対応して、その駆動を行なうためのドライバ用のI
Cを発光素子に1対1の対応関係で配置している(例え
ば、特開平10−202947号公報等)。
【0003】ドライバICは、発光素子内の複数の共通
電極を選択するための共通電極用ドライバ(駆動部)を
内蔵しており、1つのICで1つの発光素子を駆動するこ
とが出来るようにしている。
【0004】このように、各ドライバICに共通電極を
選択駆動するためのドライバを内蔵させると、専用の1
つのドライバを設ける場合に比べて、共通電極を選択す
る回路に流れる電流を分散させることが出来る。しかし
その反面、1つのLED当たりの電流量が大きい場合等
において、発光素子の点灯パターンによっては、発光素
子間で発光状態にバラツキが大きくなり、それによって
各ドライバでの発熱状態にバラツキが生じ易く、それが
ドライバの特性に悪影響を与え、発光素子の光強度の不
均化の要因になる。これを解決するためには、ドライバ
ICの放熱を良くする必要が有り、放熱フィンの形状を
大きくする必要が有るなど、形状の大型化を招きやす
い。
【0005】そこで、共通電極を選択するための専用の
ドライバを用いるとともに、図7に示すように、この共
通電極選択用のドライバに接続した共通配線100を、
発光素子101の一方の側に配置することを検討した。
【0006】ところが、図7に示す配置では、共通配線
100にワイヤボンド接続するための端子部102を、
発光部103を基準にドライバIC104とのワイヤボ
ンド用端子部105と反対側に配置する必要が有り、こ
の端子部102を配置するために要する幅だけ発光素子
101の幅が広くなる。その結果、半導体ウエハから取
り出すことが出来る発光素子の数が少なくて歩留まりが
悪くなり、コストアップの要因となる。
【0007】また、共通配線が細い場合は、ドライバに
接続した一方の端とそこから遠ざかる他方の端とでは、
電圧降下によって電位差が生じ易い。この電位差によっ
て発光素子の出力にムラが出やすい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
に別途共通電極選択用のドライバを設ける場合の各種の
問題を解決することを主な課題とする。すなわち、発光
素子の幅が増加することを防ぎ、歩留まりを良好とし、
安価なヘッドを提供することを課題の1つとする。ま
た、共通配線と発光素子間の配線を良好に行なうことを
課題の1つとする。また、発光素子の発光状態を安定な
ものとすることを課題の1つとする。また、この光プリ
ンタヘッドを組み込んだ光学式プリンタの印字品質を良
好にすることを課題の1つとする。また、ドライバの発
熱による熱問題を改善することを課題の1つとする。ま
た、発光素子や光プリントヘッドの幅の増加を防止する
ことを課題の1つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光プリントヘッ
ドは請求項1に記載のように、複数の発光部に共通接続
した共通電極の端子部を上面に有する発光素子と、この
発光素子を駆動するように前記発光素子と対向配置した
ドライバICと、前記発光素子と前記ドライバICを配
置する回路基板とを備え、前記発光素子と前記ドライバ
ICの間に位置する前記回路基板上に、前記共通電極の
端子部に接続するための共通電極用の配線パターンを配
置したことを特徴とする。
【0010】本発明の光プリントヘッドは請求項2に記
載のように、前記発光素子は、共通接続した複数の発光
部の1つを選択すための複数の個別電極を備え、前記複
数の個別電極と前記共通電極の端子部を前記発光部に対
して一方の側に配置することが出来る。
【0011】本発明の光プリントヘッドは請求項3に記
載のように、前記発光素子の個別電極と前記ドライバI
Cの間、並びに前記共通電極の端子部と前記共通電極用
の配線パターンの間は、ワイヤボンド接続された構成と
することが出来る。
【0012】本発明の光プリントヘッドは請求項4に記
載のように、時分割数に対応した複数の共通電極と複数
の個別電極を有する時分割駆動型の発光素子と、前記発
光素子を配置するとともに前記複数の共通電極に接続す
るための共通電極用の配線パターンを有する回路基板
と、前記複数の個別電極に接続するように前記発光素子
と対向して前記回路基板上に配置した個別電極用のドラ
イバとを備え、前記共通電極用の配線パターンを前記発
光素子と前記ドライバICの間に配置したことを特徴と
する。
【0013】本発明の光プリントヘッドは請求項5に記
載のように、前記発光素子は、前記複数の共通電極の端
子部と前記複数の個別電極を前記発光部に対して一方の
側に配置することが出来る。
【0014】本発明の光プリントヘッドは請求項6に記
載のように、前記回路基板上に形成された共通電極用の
配線パターンは、スルーホールを介して前記回路基板の
裏面もしくは内部に配置した配線パターンと接続するこ
とが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を参
照して説明する。図1は、本発明が適用された光プリン
トヘッド20の一例を示す要部平面図、図2はその回路
ブロック図である。この光プリントヘッド20は、絶縁
性で長尺の回路基板21の上に複数、例えばL=20個
の発光素子22を一列に配列し、この発光素子22の片
側に隣接させてドライバ用のIC1を発光素子22と1
対1で対応させて一列に配列している。この例では、ド
ライバIC1と発光素子22を1対1の関係で配列して
いるが、1対複数の関係で配列することも出来る。ま
た、この例では、ドライバIC1を発光素子22の片側
に配列しているが、ドライバIC1を発光素子22の両
側に配列する場合は、発光素子22とドライバIC1を
1対2の対応関係で配列すれば良い。
【0016】発光素子22とドライバIC1間には、両
者の端子部間を接続するための配線23が施される。配
線23としては、金線等のワイヤボンド線による直接接
続構造を採用しているが、これ以外に、中継用のパター
ンを介在したワイヤボンド線による間接的接続構造や、
高密度のフレキシブル配線を異方性導電接着剤を用いて
接続する構造を用いることも出来る。
【0017】基板21の上には、複数種類の配線パター
ン24a、24bを形成している。配線パターンの大部
分は、発光素子22の配列方向に沿って延びる長尺形状
に形成している。ドライバIC1を基準として、発光素
子22と反対側には、信号用、電力供給用等の配線パタ
ーン24aを配置し、発光素子22と同じ側には、発光
素子22の共通電極選択用の配線パターン24bを配置
している。
【0018】共通電極選択用の配線パターン24bは、
ドライバICと発光素子22の間に配置されている。ド
ライバIC1と配線パターン24a、24bの間には、
前記配線23と同様の配線25を設けている。
【0019】発光素子22はモノリシックタイプの半導
体発光素子で構成され、その上面に複数(例えばm×n
=384)個のLEDからなる発光部26をその長手方
向に沿って一列に、例えば1200DPI(Dot/I
nch)の密度(解像度)で配列している。そして、こ
の複数の発光部26は、時分割駆動出来るようにそれぞ
れが独立して形成されており、群単位に時分割駆動出来
るように、複数mの群に区分けしている。この例では、
発光部26の1,5,9番目を第1の群、2,6,10
番目を第2の群というように、発光部26の配置順序を
示す番号を4で割った場合の余りの数に基づいて4つの
群に区分けした場合を例示している。群の数mは、1つ
の群を構成する発光部26の数nよりも少ない数2〜8
に設定するのが、前記共通電極用の配線24bが基板2
1の上面を占有する面積を少なくする上で好ましい。
【0020】そして、発光素子22は、第1〜第4の群
に属する発光部26をそれぞれ共通に接続した複数個
(m=4)の共通電極27を発光素子22の長手方向に
沿って設けている。各共通電極27は、発光部26の一
方の電極(カソード側)に接続している、発光素子22
は、1つの群に属する複数の発光部26を選択するため
の個別電極28を設けている。個別電極28は、異なる
群に属する発光部26、この例では隣接する4つの発光
部26に接続して構成され、1つの発光素子22当たり
96個(n=96)の個別電極(個別電極の端子部)2
8を発光部26の配列方向と同方向に配列して設けてい
る。個別電極28は、発光部26の他方の電極(アノー
ド側)に接続している。
【0021】各共通電極27には、それぞれ外部取出し
用の端子部としての端子27−1〜27−4が設けら
れ、発光素子22上面の個別電極28(その端子部)が
配列される側と同じ側に配列されている。この例では、
端子27−1〜27−4を個別電極28の列に沿って配
列しているが、それ以外の配列にしても良い。端子27
−1〜27-4の組合わせが2組用意され、それらを発
光素子22の個別電極28の列の両側に配置している。
端子27−1〜27-4は、配線24bの対応する部分
に金線等を用いてワイヤボンド接続される。端子27−
1〜27-4に対するワイヤボンド配線と個別電極28
に対するワイヤボンド配線は、同一方向に行われる。
【0022】共通配線24bには図2に示すように、配
線24bの1つを選択的に所定電位この例ではグランド
レベルに接続するためのドライバDRが接続される。ド
ライバDRは、基板21の表あるいは裏面のいずれか放
熱に優れる個所に配置するのが好ましいが、基板21の
外に配置しても良い。ドライバDRは、複数個のMOS
型あるいはバイポーラ型のトランジスタなどを組み合わ
せた回路あるいはICによって構成され、与えられる制
御信号CD1〜CD4によってその動作が制御される。
【0023】ドライバIC1は、図1,2に示すよう
に、発光素子22と対向する側の辺に複数の出力端子D
Oを整列して配置している。この端子DOが発光素子2
2の個別端子26に金線等を用いてワイヤボンド接続さ
れる。
【0024】図3は、ドライバIC1の回路ブロック図
を示している。
【0025】ドライバIC1は、図3に示すように、発
光素子駆動用(個別電極28用)の複数個(n)の出力
端子DOで構成された個別端子部と、各出力端子DOと
接続され、これらに対して駆動信号としての所定の電流
出力を与える駆動部2を備えている。
【0026】駆動部2は、複数(r)のデータ入力端子
SI1〜SI4を介して順次与えられるシリアル入力デ
ータ信号を一時的に記憶するデータ信号記憶回路4と、
このデータ信号記憶回路4から出力されたデータ信号に
基づき上記各出力端子DO1〜DO96に駆動信号を出
力する駆動回路5と、この駆動回路5に定電流を供給す
る電流供給回路6と、駆動部2の各部並びに後述する端
子CS1〜4に所定のタイミング信号を供給するタイミ
ング制御回路7とを備えている。
【0027】データ信号記憶回路4は、データ入力端子
SI1〜SI4からシリアルに入力されるデータ信号を
クロック信号CLK1に同期して取り込み、データ出力
端子SO1〜SO4からシリアル出力するn×m(38
4)ビット構成の多入力シフトレジスタ8と、このシフ
トレジスタ8に取り込まれたデータ信号を、ロード信号
LOAD1に基づいてn×m(384)ビット単位に並
列に取り込むn×m(384)ビット構成のラッチ回路
9とを備えている。シフトレジスタ8から並列に出力さ
れるn×m(384)個のデータ信号はラッチ回路9を
介さないで記憶回路10に供給することも出来るように
している。
【0028】尚、データ信号を複数ビットで構成する場
合などにおいては、それに応じてシフトレジスタ8やラ
ッチ回路9等の構成を変更することも出来、例えば、シ
フトレジスタ8をアドレス指定方式のメモリで構成する
ことも出来る。
【0029】駆動回路5は、ラッチ回路9が出力するn
×m(384)個のデータ信号から、n個単位にデータ
信号を順次選択して出力する第1の選択回路11Aと、
この第1の選択回路11Aの出力に基づいて前記出力端
子DO1〜DO96を介して一定の電流を出力するn
(96)ビット構成の第1のドライブ回路12Aを基本
的な構成として備えている。駆動回路5は、この基本構
成に加えて、必要に応じて、出力電流補正に対応するた
めの補正データをn×m(384)個記憶するための補
正データ記憶回路10と、この補正データ記憶回路10
から出力されるn×m(384)個の補正データ信号か
ら、 n個単位に補正データ信号を順次選択して出力す
る補正データ用の第2の選択回路11Bと、この補正デ
ータ用の選択回路11Bの出力に基づいて増加減した電
流値の出力を前記出力端子DO1〜DO96を介して駆
動信号として出力するn(96)ビット構成の補正用の
第2のドライブ回路12Bを備えることが出来る。
【0030】記憶回路10は、 複数(S)ビット(例
えば3ビット構成)で構成される補正データを、データ
信号に対応してn×m(384)個記憶することが出来
るように、例えばS×n×mビット構成のラッチ回路で
構成することが出来る。そして、各補正データ記憶回路
10に対する補正データの書き込みは、シフトレジスタ
8から並列に供給されるn×m個単位の信号に基づいて
行われるようになっている。
【0031】補正データ記憶回路10の書き込みは、前
もって行うことが出来る。すなわち、記憶回路10のみ
を書き込み状態としてシフトレジスタ8を介して補正デ
ータの各ビットを記憶する作業を複数(S=3)回繰り
返すことによって行うことが出来る。
【0032】ドライブ回路12は、1つの出力端子DO
に対してそれぞれ電流出力が異なる複数の電流増幅器を
1組として、それを出力端子DOと同数備えて構成され
ている。電流供給回路6から電流が供給される電流増幅
器は、個々にその作動状態を制御することによって、点
灯状態における合計出力電流を4mAをベースとして3
〜5mA程度の範囲で変更出来るようにしている。
【0033】選択回路11は、時分割駆動を行うために
前記ラッチ回路9や補正データ記憶回路10に記憶され
たn×m個分のデータや補正データを、n個単位に選択
してm回取り出すための回路で、複数の論理ゲート回路
によって構成されている。この選択回路11は、タイミ
ング制御回路7の一部を構成する分割タイミング信号発
生回路14によってゲートの開閉が制御される。
【0034】この分割タイミング信号発生回路14は、
時分割のタイミング(前記選択回路の選択タイミング)
を規定するように外部から供給される制御信号の1つで
ある外部信号DIVSEL1,2に基づいて、分割タイ
ミング信号(DIV1〜4)を生成するための回路で、
論理ゲート回路を組み合わせて構成することが出来る。
このように、分割タイミング発生回路14は、少数の外
部信号DIVSEL1,2に基づいて4つの分割タイミ
ング信号(DIV1〜4)を生成するので、外部と接続
する制御信号の端子の数を削減してICの小型化を図る
ことが出来るとともに、ワイヤボンド配線などの外部配
線数を削減することが出来る。
【0035】ラッチ回路9に記憶された1つのIC1分
のデータ(384個のオン/オフデータ)は、分割タイ
ミング信号DIV1〜4が順次Hレベルに切り替わるこ
とによって、その分割タイミング信号DIV1〜4と接
続されたアンドゲート回路のみが開く結果、その間に選
択的に出力される。また、補正データ記憶回路10に記
憶された3ビット構成の補正データも同様に、分割タイ
ミング信号DIV1〜4が順次Hレベルに切り替わるこ
とによって3個一組のアンドゲート回路が開く結果、そ
の間に選択的に出力される。補正データ記憶回路10の
出力は、ドライブ回路12に供給され、電流増幅器を選
択的に動作させる。
【0036】尚、発光素子22はL個(20個)である
ので、ヘッド20全体の発光部26の数は、L×m×n
=20×4×96=7680個となる。
【0037】次に、上記ドライバIC1の動作を含めた
上記光プリントヘッド20の動作について、以下簡単に
説明する。尚、記憶回路10に記憶すべき補正データ
は、発光素子22の各発光部26の光量を均一にするた
めに、各発光部26に対応して予め求めた光量補正デー
タが用いられ、これらのデータは、既に記憶回路10に
記憶されているものとする。
【0038】20番目のドライバIC1のデータ入力端
子SI1〜SI4にデータ信号(7680個)がr個単
位に順次与えられ、これがクロック信号CLK1に同期
して順次各ドライバIC1の多入力シフトレジスタ8に
取り込まれる。ここで、各データ入力端子SI1〜SI
4に与えられるデータ信号は、入力端子SI1に1,
5,9番目のデータ、入力端子SI2に2,6,10番
目のデータというように、予め発光素子の4つの群に対
応した形態に振り分けられて入力される。1つのドライ
バIC1のシフトレジスタ8への入力が終わると、その
出力端子SO1〜4を介して、隣に位置するドライバI
C1のシフトレジスタ8にデータ信号が与えられる。こ
のように、データ信号を多入力するので、1入力の場合
に比べてデータ入力の時間を大幅に短縮することが出来
る。
【0039】1ライン分のデータ入力が終了すると、ロ
ード信号LOAD1が、所定時間Hレベルに保持され、
各IC1のシフトレジスタ8に保持されたn×m個のデ
ータ信号の取り込みが行われる。この時、ロード信号L
OAD1の立ち下がり時点でラッチ回路9が選択(ラッ
チ)されるので、シフトレジスタ8に取り込まれたn×
m個のデータ信号がラッチ回路9に一斉に入力されて記
憶される。
【0040】ロード信号LOAD1がHレベルからLレ
ベルに切り替わった直後に、外部信号DIVSEL1,
2が共にLレベルに保持され、分割タイミング発生回路
14が出力する分割タイミング信号のDIV1のみがL
レベルからHレベルに切り替わる。その直後に発光のタ
イミングを示す外部ストローブ信号(反転STB)がH
レベルから所定期間Lレベルに保持され、その関に発光
素子の選択的な発光が行われる。
【0041】外部信号DIVSEL1,2の組み合わせ
を変更することにより、分割タイミング信号のDIV2
のみをHレベルに切り替えることが出来、同様に順次D
IV3、DIV4のみをHレベルに切り替えることが出
来る。
【0042】この分割タイミングDIV1〜4の切り替
わりによって、選択回路11がラッチ回路9や記憶回路
10から選択して出力するデータ信号の位置が順次切り
替わる。例えば分割タイミングDIV1によって、1番
目、5番目、…7677番目のデータが選択され、分割
タイミングDIV2によって、2番目、6番目、…76
78番目のデータが選択される。
【0043】これらのデータ(必要に応じて3ビットの
補正データが付加される)がドライブ回路12に与えら
れる。ドライブ回路12は、データ信号やそれに付加さ
れた補正データに基づいて、複数の電流増幅器を選択的
に作動させてその出力電流を出力端子DOを介して発光
素子22の各個別電極28に供給する。
【0044】全ての発光素子22の個別電極28にデー
タ信号や補正データに応じた電流が供給可能な状態とな
るが、ドライバIC1と同期して動作するドライバDR
の動作によって、4分の1の発光部26のみが共通電極
27を介してグランド電位レベルに接続されているの
で、この例では4個置きの発光部26のみがストローブ
信号(反転STB)のLレベル期間に選択的に発光す
る。
【0045】ここで、タイミング制御回路7が出力する
信号DIV1〜4がドライバDRの制御信号端子CD1
〜4に与えられることにより、ドライバDRが動作し、
共通電極27(端子27−1〜27−4)の何れかを選
択的にグランド電位のレベルに保持する。
【0046】この光プリントヘッド20を露光用光源と
して用いる光学式プリンタは、上記のような、4分の1
ずつの切り替えによる時分割駆動によって1ライン分の
選択的な発光を行い、これを順次繰り返すことによっ
て、1画面分の露光を行うことが出来る。
【0047】上記の実施形態は、ドライバDRの出力を
発光素子22に与えるための配線24bを、基板21の
上面に配置し、全ての発光素子26の配列長さ範囲に亘
る長さにしたが、図4、6に示すように、基板21の裏
面に配置したパターンとスルーホールを介して接続した
実施形態とすることが出来る。
【0048】すなわち、ドライバIC1と発光素子22
の間は、ワイヤボンド配線の短絡防止等のためにその間
隔を広くすることが困難であるので、配線24bの幅が
狭くなり、ドライバDRが接続された側から遠ざかるに
従い電圧降下が大きくなりやすい。そこで、回路基板の
裏側にドライバDRに接続した主たる配線パターン24
cを配置し、スルーホール24dを介して裏側のパター
ン24cと表側のパターン24bを電気的に接続するこ
とによって配線抵抗値を小さくし、電圧降下を抑制して
いる。裏側の配線パターン24cは、その配置において
受ける規制が少ないので、表側の配線24bよりも幅を
広くすることが出来る。配線パターン24cは、回路基
板21が多層構造の場合に基板の内部に配置することが
出来る。
【0049】スルーホール24dは、ドライバIC1と
発光素子22の間に配置しているが、ドライバIC1の
下や、発光素子22の下に配置することも出来る。スル
ーホール24dと同様に、配線24bの一部をドライバ
IC1の下や、発光素子22の下に配置することも出来
る。スルーホール24dは、配線24bの1つ1つに1
個ではなく、複数個形成すること出来き、例えば1つの
発光素子に付き1つあるいはそれ以上のスルーホールを
配置することも出来る。この場合、配線24dのそれぞ
れは、スルーホールとスルーホールの間で分断されて島
状に形成されていても良い。
【0050】上記のように、各ドライバIC1を、この
ICの外に配置した共通電極選択駆動用のドライバDR
とともに用いるようにしたので、このドライバDRを各
IC1に内蔵した際の熱問題を解消することが出来る。
【0051】また、光プリントヘッド20は、時分割駆
動を行う構成でありながら、1ライン分のデータ信号を
一度の処理作業で入力することが出来るので、従来の回
路で行なっていたような分割数と同じ回数にわたって繰
り返しデータ信号を入力する処理が不要となる。特に、
群の数(m)とデータ入力端子数(r)を同じに設定し
ているので、群単位に予めデータを振り分けてデータ入
力を行なうことが出来、データ入力処理等を容易に実行
することが出来る。
【0052】また、時分割数を増加させても、その分割
数よりも少数の制御信号の供給線を利用して時分割用の
タイミング(分割タイミング信号)を発生させるように
しているので、ICの端子数や組立て作業数の削減を図
ることが出来る。
【0053】また、発光素子22の共通電極27に設け
た端子27−1〜27−4を発光部26の列に対して、
個別電極28と同じ側に配置したので、個別電極28と
反対側に配置する場合に比べて、端子27−1〜27−
4の配置スペース分だけ発光素子22の幅を狭くするこ
とが出来、光プリントヘッド20の幅も狭くすることが
出来る。
【0054】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が
可能であり、上記実施形態以外の形態にも適用すること
が出来る。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、共通電極用の配線をド
ライバICと発光素子の間に配置したので、発光素子の
端子を発光部に対して一方の側に揃えることが出来、発
光素子の形状の大型化を抑制することが出来る。その結
果、発光素子の歩留まりを向上させるととともに、プリ
ントヘッドの細幅化を図ることが出来る。共通電極用の
配線を基板の裏側や内部に配置したパターンとスルーホ
ールを介して接続することにより、基板の表側の配線幅
が狭くてもその電圧降下を抑制することが出来る。ま
た、個別電極用と共通電極用のワイヤボンド配線を同じ
ように行なうことが出来るので、ワイヤボンドを均一に
行なうことが出来る。その結果、ワイヤによる反射光が
印字品質に与える悪影響を低減し、プリンタの印字品質
を良好にすることが出来る。また、ドライバの発熱によ
る熱問題を改善することが出来る。その結果、放熱のた
めの機構が簡素化出来、形状の小型化を図ることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す光プリントヘッドの要
部平面図である。
【図2】同光プリントヘッドの要部回路ブロックであ
る。
【図3】本発明の実施形態を示すドライバICのブロッ
ク図である。
【図4】本発明の別の実施形態を示す光プリントヘッド
の要部平面図である。
【図5】図1に示す光プリントヘッドの要部断面であ
る。
【図6】図4に示す光プリントヘッドの要部断面であ
る。
【図7】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ドライバIC 20 光プリントヘッド 22 発光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光部に共通接続した共通電極の
    端子部を上面に有する発光素子と、この発光素子を駆動
    するように前記発光素子と対向配置したドライバIC
    と、前記発光素子と前記ドライバICを配置する回路基
    板とを備え、前記発光素子と前記ドライバICの間に位
    置する前記回路基板上に、前記共通電極の端子部に接続
    するための共通電極用の配線パターンを配置したことを
    特徴とする光プリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記発光素子は、共通接続した複数の発
    光部の1つを選択すための複数の個別電極を備え、前記
    複数の個別電極と前記共通電極の端子部を前記発光部に
    対して一方の側に配置したことを特徴とする請求項1記
    載の光プリントヘッド。
  3. 【請求項3】 前記発光素子の個別電極と前記ドライバ
    ICの間、並びに前記共通電極の端子部と前記共通電極
    用の配線パターンの間は、ワイヤボンド接続されている
    ことを特徴とする請求項2記載の光プリントヘッド。
  4. 【請求項4】 時分割数に対応した複数の共通電極と複
    数の個別電極を有する時分割駆動型の発光素子と、前記
    発光素子を配置するとともに前記複数の共通電極に接続
    するための共通電極用の配線パターンを有する回路基板
    と、前記複数の個別電極に接続するように前記発光素子
    と対向して前記回路基板上に配置した個別電極用のドラ
    イバとを備え、前記共通電極用の配線パターンを前記発
    光素子と前記ドライバICの間に配置したことを特徴と
    する光プリントヘッド。
  5. 【請求項5】 前記発光素子は、前記複数の共通電極の
    端子部と前記複数の個別電極を前記発光部に対して一方
    の側に配置したことを特徴とする請求項4記載の光プリ
    ントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記回路基板上に形成された共通電極用
    の配線パターンは、スルーホールを介して前記回路基板
    の裏面もしくは内部に配置した配線パターンと接続した
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の光プリントヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268865A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Oki Data Corp 駆動装置並びにこれを用いたledヘッド及び画像形成装置

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