JP3515454B2 - 駆動用ic及び光プリントヘッド - Google Patents

駆動用ic及び光プリントヘッド

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JP3515454B2 JP32807099A JP32807099A JP3515454B2 JP 3515454 B2 JP3515454 B2 JP 3515454B2 JP 32807099 A JP32807099 A JP 32807099A JP 32807099 A JP32807099 A JP 32807099A JP 3515454 B2 JP3515454 B2 JP 3515454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の記録
ヘッドに用いられる光プリントヘッドに係わり、特に、
素子内で時分割駆動を行うことができるように構成され
た発光素子を駆動するための新規な駆動用ICとそれを
用いた光プリントヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光プリントヘッドにおいて用いら
れる発光素子(アレイ)は、実公平6−48887号公
報に示すように、複数の発光部に1対1で対応させて個
別電極を素子表面側に設け、各発光部に共通の電極を素
子裏側に設けて構成しているので、1つの素子内で時分
割駆動することができなかった。時分割駆動することが
できないので、個別電極を発光部と同数設ける必要があ
り、発光部の高密度化が進むと、それに対応して個別電
極も高密度配置になる結果、駆動用ICとの接続が困難
になるという問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、特開平6
−163980号公報において、素子内での時分割駆動
が可能な発光素子が提案されている。すなわち、発光素
子上の複数の発光部をmの群に分け、群毎の発光部に接
続するようにm本の共通電極を設け、異なる群に属する
m個の発光部に接続した個別電極をn個設けることによ
ってm×n個の発光部を備える発光素子が提案されてい
る。この発光素子によれば、m本の共通電極を時分割的
に選択することによって個別電極の数を従来の1/mに
削減することができるので、駆動用ICとの接続を容易
にすることができる。
【0004】このような発光素子を従来と同様の駆動用
ICを用いて時分割駆動することも可能であるが、この
場合、共通電極を時分割的に選択するための駆動回路を
別途必要とするので、時分割駆動に適した汎用性のある
駆動用ICの開発が望まれている。
【0005】そこで本願出願人は、上記の点を考慮した
駆動用ICについて、特開平10−226102号公報
にて提案しているが、この公報に示された構成では、時
分割駆動のためにデータの入力順序を変更する処理を必
要とするので、データ処理が複雑化するという問題が有
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
のような時分割駆動に対応した発光素子を駆動するに適
した汎用性のある駆動用ICを提供することを課題の1
つとする。また、時分割駆動に対応した発光素子の出力
変動を低減することができる駆動用ICを提供すること
を課題の1つとする。そして、このような発光素子と駆
動用ICを用いることによって高解像度の光プリントヘ
ッドを提供することを課題の1つとする。そしてまた、
光プリントヘッドの小型化を図ることを課題の1つとす
る。
【0007】
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動用ICは、
素子駆動用のn個の出力端子と、該各出力端子と接続し
た第1駆動部と、m個の群選択用端子と、該各群選択用
端子と接続した第2駆動部と、タイミング制御回路を備
えた駆動用ICであって、前記第1駆動部は、順次送ら
れてくる少なくともn×m個のデータ信号を記憶するデ
ータ信号記憶回路と、該データ信号記憶回路に記憶して
いるデータ信号を前記タイミング制御回路からのm種類
の内部ストローブ信号に基づいてn個単位に選択して取
り出すデータ選択回路と、この選択されたデータ信号に
基づき前記各駆動用出力端子に駆動信号を出力する駆動
回路を備え、前記第2駆動部は、前記m個の群選択用端
子を前記m種類の内部ストローブ信号に基づいて順次切
り替える構成としたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の駆動用ICは、前記タイミ
ング制御回路が前記内部ストローブ信号の数よりも少数
の信号線を介して外部より供給される外部ストローブ信
号に基づいて前記内部ストローブ信号を生成する回路を
備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明の駆動用ICは、前記第1の
駆動部が前記n×m個のデータ信号に個々に対応した補
正データを記憶する補正データ記憶回路を備えることを
特徴とする。
【0012】また、本発明の駆動用ICは、n個の発光
部で構成される群をm個備える発光素子を群単位で時分
割駆動するための駆動用ICであることを特徴とする。
【0013】また、本発明の光プリントヘッドは、上記
いずれかに記載の駆動用ICを備えることを特徴とす
る。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面を参照
して説明する。図1は、駆動用ICの回路ブロック図を
示し、図2は、図1に示す回路ブロック図のうち、複数
ある出力端子DO1〜DO96の1つの出力端子DO1
に関係する部分を中心に抽出した要部回路ブロック図で
ある。まず、これらの図を中心に説明する。
【0018】駆動用IC1は、図1に示すように、素子
駆動用(後述する個別電極28用)の複数個(n)の出
力端子DOで構成された個別端子部と、各出力端子DO
と接続され、これらに対して駆動信号としての所定の電
流出力を与える第1駆動部2と、群選択用(後述する共
通電極27用)の複数(m)個の出力端子CDで構成さ
れた共通端子部と、各出力端子CDと接続され、これら
を選択的に一方の電源電位、例えば接地電位VSSに切
り替える第2駆動部3を備えている。以下、n=96,
m=4の場合を例にとって説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0019】第1駆動部2は、データ入力端子SIから
順次与えられるシリアル入力データ信号を一時的に記憶
するデータ信号記憶回路4と、このデータ信号記憶回路
4から出力されたデータ信号に基づき上記各出力端子D
O1〜DO96に駆動信号を出力する駆動回路5と、こ
の駆動回路5に定電流を供給する電流供給回路6と、こ
の第1駆動部2並びに第2駆動部3の各部に所定のタイ
ミング信号を供給するタイミング制御回路7とを備えて
いる。
【0020】データ信号記憶回路4は、データ入力端子
SIからシリアルに入力されるデータ信号をクロック信
号CLK1に同期して取り込み、データ出力端子SOか
らシリアル出力するn×m(384)ビット構成のシフ
トレジスタ8と、このシフトレジスタ8に取り込まれた
データ信号を、ロード信号LOAD1に基づいて並列に
取り込むn×m(384)ビット構成のラッチ回路9と
を備えている。シフトレジスタ8から並列に出力される
n×m(384)個のデータ信号はラッチ回路9を介さ
ないで記憶回路10に供給することもできるようにして
いる。
【0021】尚、データ信号を複数ビットで構成する場
合などにおいては、それに応じてシフトレジスタ8やラ
ッチ回路9等の構成を変更することもでき、例えば、シ
フトレジスタ8をアドレス指定方式のメモリで構成する
こともできる。
【0022】駆動回路5は、ラッチ回路9が出力するn
×m(384)個のデータ信号から、n個単位にデータ
信号を順次選択して出力する第1の選択回路11Aと、
この第1の選択回路11Aの出力に基づいて前記出力端
子DO1〜DO96を介して一定の電流を出力するn
(96)ビット構成の第1のドライブ回路12Aを基本
的な構成として備えている。駆動回路5は、この基本構
成に加えて、必要に応じて、データ補正に対応するため
の補正データをn×m(384)個記憶するための補正
データ記憶回路10と、この補正データ記憶回路10か
ら出力されるn×m(384)個の補正データ信号か
ら、 n個単位に補正データ信号を順次選択して出力す
る補正データ用の第2の選択回路11Bと、この補正デ
ータ用の選択回路11Bの出力に基づいて増加減した電
流値の出力を前記出力端子DO1〜DO96を介して駆
動信号として出力するn(96)ビット構成の補正用の
第2のドライブ回路12Bを備えることができる。
【0023】記憶回路10は、 Sビット(例えば3ビ
ット構成)で構成される補正データをn×m(384)
個記憶することができるように、例えばS×n×mビッ
ト構成のラッチ回路で構成することができる。そして、
各補正データ記憶回路10に対する補正データの書き込
みは、シフトレジスタ8から並列に供給されるn×m個
単位の信号に基づいて行われるようになっている。
【0024】補正データ記憶回路10の書き込みは、前
もって行うことができる。すなわち、記憶回路10のみ
を書き込み状態としてシフトレジスタ8を介して補正デ
ータの各ビットを記憶する作業を3回繰り返すことによ
って行うことができる。
【0025】ドライブ回路12は、図2に示すように、
1つの出力端子DOに対してそれぞれ電流出力が異なる
4つの電流増幅器12a〜12dを1組として、それを
出力端子DOと同数備えて構成されている。電流供給回
路6から電流が供給される4つ電流増幅器12a〜12
dは、個々にその作動状態を制御することによって、合
計出力電流を4mAをベースとして3〜5mA程度の範
囲で変更できるようにしている。
【0026】選択回路11は、時分割駆動を行うために
前記ラッチ回路9や補正データ記憶回路10に記憶され
たn×m個分のデータや補正データを、n個単位に選択
してm回取り出すための回路で、複数の論理ゲート回路
によって構成されている。この選択回路11は、タイミ
ング制御回路7の一部を構成するストローブ制御信号発
生回路14によってゲートの開閉が制御される。
【0027】このストローブ制御信号発生回路14は、
図3に波形を示すように、時分割のタイミング(前記選
択回路の選択タイミング)を規定するように外部から供
給される制御信号の1つであるストローブ信号(反転S
TB)に基づいて、内部ストローブ信号(STB1〜S
TB4)を生成するための回路で、例えば図4に示すよ
うに、2つのフリップフロップFF1,FF2と、複数
(4つの)論理ゲート回路を組み合わせたカウンタによ
って構成することができる。このように、ストローブ制
御信号発生回路14は1つの外部ストローブ信号(反転
STB)に基づいて4つの内部ストローブ信号(STB
1〜4)を生成する。すなわち、内部ストローブ信号の
数よりも少数の信号線を用いて制御信号(外部ストロー
ブ信号)を供給するので、外部と接続する制御信号の端
子の数を削減してICの小型化を図ることができるとと
もに、ワイヤボンド配線などの外部配線数を削減するこ
とができる。
【0028】尚、ストローブ制御信号発生回路14は、
リセット信号RESETによってリセットする以外に
も、1ライン分のデータ信号の入力に同期してリセット
することができ、たとえば、前記ロード信号LOAD1
によって前記フリップフロップFF1,FF2をリセッ
トする構成としても良い。
【0029】次に、図2を参照して1つの出力端子DO
1を中心にデータの流れについて説明する。ラッチ回路
9に記憶された1つのIC分のデータ(384個のオン
/オフデータ)は、内部ストローブ信号STB1〜4が
順次Hレベルに切り替わることによって、その内部スト
ローブ信号STB1〜4と接続されたアンドゲート回路
のみが開く結果、その間に選択的に出力される。図2に
示す例では、1つのIC内部の1から4番目のデータが
順次ドライブ回路12の駆動に用いられる。また、補正
データ記憶回路10に記憶された3ビット構成の補正デ
ータも同様に、内部ストローブ信号STB1〜4が順次
Hレベルに切り替わることによって3個一組のアンドゲ
ート回路が開く結果、その間に選択的に出力される。補
正データ記憶回路10の出力は、ドライブ回路12に供
給され、3つの電流増幅器12b〜12dを選択的に動
作させる。
【0030】次に、第2駆動部3について説明する。第
2駆動部3は、出力端子CD1〜CD4の1つを選択的
に接地電位VSSに切り替えるための回路で、前記内部
ストローブ信号STB1〜4に同期したタイミングによ
って切り替える構成としているが、前記選択回路11の
選択タイミングに同期した他の信号を用いて切り変える
構成とすることもできる。
【0031】図6は、上記の駆動用IC1を備えて構成
した光プリントヘッド20の一例を示す要部平面図であ
る。この光プリントヘッド20は、絶縁性基板21の上
に複数、例えばL=19個の発光素子22を一列に配列
し、この発光素子22の片側に隣接させて駆動用IC1
を発光素子22と1対1で対応させて一列に配列してい
る。この例では、駆動用IC1を発光素子22の片側に
配列しているが、駆動用IC1を発光素子22の両側に
配列する場合は、発光素子22と駆動用IC1を1対2
の対応関係で配列すれば良い。発光素子22と駆動用I
C1間には、両者を接続するための配線23が施され
る。配線23としては、金線等のワイヤボンド線による
直接接続構造、中継用のパターンを介在したワイヤボン
ド線による間接的接続構造を用いることができるが、高
密度のフレキシブル配線を異方性導電接着剤を用いて接
続する構造を用いることもできる。
【0032】基板21の上には、信号用、電力供給用の
複数本の配線パターン24を発光素子22の配列方向に
沿って延びるように形成している。駆動用IC1と配線
パターン24の間には、前記配線23と同様の配線25
を設けている。
【0033】発光素子22は、その上面に複数(m×n
=384)個の発光部26をその長手方向に沿って配列
している。そして、この複数の発光部26は、時分割駆
動できるようにそれぞれが独立して形成されており、群
単位に時分割駆動できるように、複数mの群に区分けし
ている。この例では、発光部26の1,5,9番目を第
1の群、2,6,10番目を第2の群というように、発
光部26の配置順序を示す番号を4で割った場合の余り
の数に基づいて4つの群に区分けした場合を例示してい
る。
【0034】そして、発光素子22は、第1の群に属す
る発光部26に共通に接続した共通電極27−1と、第
2の群に属する発光部26に共通に接続した共通電極2
7−2、共通電極27−3、並びに共通電極27−4の
4本の共通電極27を設けるとともに、隣接する4つの
発光部26に接続したn(96)個の個別電極28を設
けている。これらの個別電極28は、それぞれ駆動用I
C1の出力端子DO1〜DO96に接続され、共通電極
27は、出力端子CD1、CD2、CD3、CD4に接
続される。そして、共通電極27を選択し、任意の個別
電極DOに通電させれば、発光部の4分の1ずつが時分
割で発光する。
【0035】尚、発光素子22はL個(19個)である
ので、ヘッド20全体の発光部26の数は、L×m×n
=19×4×96=7296個となる。図7の#を付し
た番号がヘッド20全体の発光部26の通し番号であ
る。
【0036】次に、上記駆動用IC1の動作を含めた上
記光プリントヘッド20の動作について、図1、図2に
加えて、図7に示す光プリントヘッドの回路構成例、図
5に示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0037】尚、記憶回路10に記憶すべき補正データ
は、発光素子22の各発光部26の光量を均一にするた
めに、予め求めた光量補正データが用いられ、これらの
データは、既に記憶回路10に記憶されているものとす
る。
【0038】まず初めにリセット信号RESETが供給
され、これによって各部が初期状態に設定される。続い
て、設定信号SETがLレベルからHレベルに切り替え
られる。その結果、記憶回路10への書き込みが禁止さ
れた状態となる。
【0039】19番目の駆動用IC1のデータ入力端子
S1にデータ信号(7296個)が順次与えられ、これ
がクロック信号CLK1(信号T1)に同期して順次各
駆動用IC1のシフトレジスタ8に取り込まれる。
【0040】次に、ロード信号LOAD1が、所定時間
Hレベルに保持され、各IC1のシフトレジスタ8に保
持されたn×m個のデータ信号の入力が行われる。この
時、ロード信号LOAD1の立ち下がり時点でラッチ回
路9が選択(ラッチ)されるので、シフトレジスタ8に
取り込まれたn×m個のデータ信号がラッチ回路9に入
力されて記憶される。
【0041】ロード信号LOAD1がHレベルからLレ
ベルに切り替わった直後に、発光のタイミングを示す外
部ストローブ信号(反転STB)がHレベルから所定期
間Lレベルに保持され、これに伴ってストローブ制御信
号発生回路14が出力する内部ストローブ信号のSTB
1のみがLレベルからHレベルに切り替わる。外部スト
ローブ信号(反転STB)が次にHレベルからLレベル
に切り替わると、内部ストローブ信号のSTB2のみが
Hレベルに切り替わり、同様に順次STB3、STB4
のみがHレベルに切り替わる。
【0042】この内部ストローブSTB1〜4の切り替
わりによって、選択回路11がラッチ回路9や記憶回路
10から選択して出力するデータ信号の位置が順次切り
替わる。例えば内部ストローブSTB1によって、1番
目、5番目、…7293番目のデータが選択され、内部
ストローブSTB2によって、2番目、6番目、…72
94番目のデータが選択される。
【0043】これらのデータ(必要に応じて3ビットの
補正データが付加される)がドライブ回路12に与えら
れる。ドライブ回路12は、データ信号やそれに付加さ
れた補正データに基づいて、4つの電流増幅器12a〜
12dを選択的に作動させてその出力電流を出力端子D
Oを介して発光素子22の各個別電極28に供給する。
【0044】全ての発光素子22の個別電極28にデー
タ信号や補正データに応じた電流が供給可能な状態とな
るが、4分の1の発光部26のみが共通電極27を介し
て接地されているので、この例では4個置きの発光部2
6のみが選択的に発光する。
【0045】上記のような、4分の1ずつの切り替えに
よる時分割駆動によって1ライン分の選択的な発光を行
い、これを順次繰り返すことによって、1画面分の露光
を行うことができる。
【0046】上記のように、素子内時分割駆動に対応し
た発光素子22を駆動するための各駆動用IC1が、群
を単位とするタイミングに同期して動作する第2駆動部
3を内蔵し、この駆動用IC1によって対応した発光素
子22の時分割駆動を行う構成としているので、負荷の
分散を図ることができる。よって、時分割駆動を行うた
めの第2駆動部3に加わる最大負荷は、対応する発光素
子22の1つの群に属する発光部26の数に基づき決定
できる。その結果、従来のダイナミック駆動方式のよう
に時分割駆動用(共通電極選択用)の専用ICを用いて
全ての発光素子を対象とした時分割駆動を行う場合に比
べて、時分割駆動用の回路に加わる負荷を大幅に低減す
ることができる。そして、駆動用IC1の第2駆動部3
は、小電流を制御することができる小型回路で構成する
ことができ、駆動用IC1を従来のスタテック方式用の
ICと同等の形状で構成することができるので、全体的
な回路構成の小型化を達成することができる。
【0047】また、時分割駆動を行う構成でありなが
ら、スタテック方式と同じようにデータを順次入力する
ことができるので、従来のダイナミック駆動に必要とさ
れたデータの並び替えのための回路が不要となる。ま
た、時分割数を増加させても、その分割数よりも少数の
制御信号の供給線を利用して時分割用のタイミング(内
部ストローブ信号)を発生させるようにしているので、
ICの端子数や組立て作業数の削減を図ることができ
る。
【0048】また、駆動用IC1は、全ての補正用デー
タを記憶し、それを選択して出力することができるの
で、補正用データを用いた時分割駆動を行う場合に、記
憶した補正データに基づくデータ信号の補正を容易に行
うことができる。
【0049】尚、発光素子22として、発光部を1列に
配列したもののほかに、千鳥配置したものや、2列以上
の複数列配置したものを用いることもできる。そして、
発光素子22の片側に駆動用IC1を配列する場合のほ
かに、発光素子3の両側に駆動用IC1を配置すること
もできる。
【0050】尚、本発明は、上記のように1つの発光素
子とその駆動用の1つ以上のICの組合わせ構造を1つ
の単位とし、この構造単位を発光部の配列方向と同方向
に複数配置した光プリントヘッドに好適であるが、これ
以外にも適用可能であり、例えば、前記1つの構造単位
を基本構造とする光プリントヘッドやそれに類する印字
装置に適用することもできる。
【0051】また、上記駆動用ICは、自己走査型の発
光素子の駆動に利用することもできるので、以下、その
実施形態について説明する。
【0052】駆動対象となる自己走査型の発光素子(以
下、SLEDという)は、特開平5−84971号公報
や、特開平11−192744号公報等に開示されてい
るように、発光サイリスタを多段接続し、これに多相ク
ロック信号を与えることによって、発光サイリスタの点
灯位置を順次転送することができる構成の素子であり、
例えば図8(A)(B)に等価回路図を示すような構造
のものを用いることができる。
【0053】SLEDは、転送用クロック端子(Vφ
1、Vφ2)の他に、スタートクロック端子VφS、デ
ータ(発光部クロック)端子VφD、バイアス電圧端子
VGを備えてこれらを上面に配置し、裏面にコモン電極
を配置している。SLEDは、通常100個前後の発光
サイリスタを一列に配置して構成されるが、発光サイリ
スタ数が多い場合は、感光ドラム上の露光位置が最初と
最後とでずれて隣接SLED間で、段差状のズレが生じ
る。そこで、このような露光位置の段差状ズレを少なく
するために、1つのスタートクロックφSによって走査
される発光サイリスタ数を削減することが望ましい。例
えば、図9に示すように、複数、例えば4つの発光サイ
リスタで構成したグループGrを1つのSLED内に複
数、例えば96グループ備えてSLEDを構成すること
により、各グループGrに個別にデータDを与え、各グ
ループに共通にその他の信号を与えての駆動を行なうこ
とができる。この場合は、1つのSLEDに複数のスタ
ートクロックパルス端子VφS(通常はグループ数と同
数)を配置する必要が有る。また、少数の発光サイリス
タで1つのSLEDを構成し、図9に括弧書きして示す
ように、上記各グループGrに相当する発光サイリスタ
を個別のSLED1〜96で構成するとともに、これら
複数のSLEDを回路パターン上に配列すること(SL
ED集合体とすること)もできる。
【0054】上記のように1つのスタートクロックによ
って走査される複数(m個)の発光サイリスタを1つに
グループ化し、このグループを複数(n個)備えるSL
EDの駆動や、1つのスタートクロックによって走査さ
れる複数(m個)の発光サイリスタで1つのSLEDを
構成し、このSLEDを複数(n個)配列した場合の駆
動のために、上記駆動用ICを用いることができる。す
なわち、駆動用ICの第1駆動部をSLEDへのデータ
供給に利用することができる。ここで、第2の駆動部は
不要であるので、駆動用ICに設けないことが望ましい
が、既存の駆動用ICを利用する場合は、第2の駆動部
の出力は無効化して利用はしない。
【0055】また、図1、図2に示す回路において、駆動
用ICをSLEDの駆動に用いる場合は、第1駆動部2に接続し
たn個の出力端子D01〜D096の出力切替をSLE
Dの転送タイミングに同期して切り替える必要が有る。
そこで、図2に示すストロープ制御回路14に与える信
号に変更を加えることも必要である。ここで、ストロー
ブ制御回路14に与える信号としては、発光サイリスク
の点灯時間を制御するために用いられる信号(VφD)、
または、この信号に同期した他の信号を用いるのが好ま
しいが、SLEDの転送用多相クロックφ1、φ2の1つ
を用いたり、これらの多相転送クロックに同期した他の
信号を用いることもできる。
【0056】図9に示すような駆動用ICとそれに接続
した1つあるいは複数のSLEDを組み合わせた構成
(SLED集合体)を1つのブロックとし、このブロッ
クを長尺基板上に1あるいは複数配列することにより光
プリントヘッドを構成することができる。
【0057】この光プリントヘッドを駆動して1ライン
の全点灯を行なった場合の感光ドラム上の光プロファイ
ルは図10(A)に示すとおりであり、図10(B)に
示す従来例と比べて、光学的な最大の段差を小さくする
ことができる。
【0058】尚、図10に示すように、各SLEDやそ
の中の各グループの発光転送方向は、同一方向に設定さ
れているが、以下の例は、1つの光プリントヘッド内、
1つのブロック内、あるいは1つのSLED内における
転送方向に互いに向きの異なる転送方向を混在させる場
合を例示している。
【0059】図11、図12は、順転送と逆転送方向を
混在させた例を示すものである。これらの図は、光プリ
ントヘッドの発光素子(SLED)部分の配列状態、並
びに図10に示す光プロファイルと同様の光プロファイ
ルを併記したものである。図11は、SLED単位に転
送方向を変更した例を示し、図12は、SLED内部の
所定グループ単位に転送方向を変更した例を示してい
る。このように、SLED単位あるいは、その内部の所
定グループ単位に交互に転送方向を変更することによっ
て、隣接SLED間、隣接グループ間などに生じる光学
的な段差を解消することができる。また、一度に点灯さ
せる素子数が増大するので、段差解消と同時に、印字速
度のスピードアップも図ることができる。
【0060】尚、逆方向の転送を混在させるためには、
駆動用ICからSLEDへ出力するデータの順序に若干
の変更を加える必要が有る。
【0061】このように、SLEDのデータ信号供給用
に駆動用ICの第1駆動部を利用することにより、自己
走査型LEDアレイの光量補正を、自己走査機能を有さ
ないLEDアレイの場合と同様に行なうことができるの
で、自己走査機能を有さないLEDアレイを用いる場合
と同様の作用効果を奏することができる。
【0062】また、上記のように、転送方向を混在させ
ることにより光学的な段差の発生を防止する点は、図1
〜図7に示すような自己走査機能を有しないLEDアレ
イを発光素子として用いる場合にも適用することができ
る。例えば、図6、図7に示す発光素子22の場合は、各
個別電極28に接続した複数(m=4)の発光部の点灯
順序を、隣接する個別電極28毎に一方向と他方向とい
うように、交互に反対の向きに設定することにより、図
12に示す光プロファイルと同様、1つの発光素子内で
ジグザグの光プロファイルを形成することができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、時分割駆
動に対応した発光素子を駆動するに適した汎用性のある
駆動用ICを提供することができる。また、時分割駆動
に対応した発光素子の出力変動を低減することができ
る。そしてまた、発光素子とこのような駆動用ICを用
いることによって高解像度の光プリントヘッドを提供す
ることができる。そしてまた、光プリントヘッドの小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る駆動用ICの回路ブロ
ック図である。
【図2】図1の要部を示す回路ブロック図である。
【図3】同実施例の要部の波形図である。
【図4】図2の要部を示す回路図である。
【図5】同実施例のタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係る光プリントヘッドの要
部平面図である。
【図7】同実施例の光プリントヘッドの回路ブロック図
である。
【図8】(A)(B)は自己走査型発光素子(SLE
D)の等価回路図である。
【図9】本発明の他の実施例の光プリントヘッドの要部
ブロック図である。
【図10】光プリントヘッドの感光ドラムにおける光プ
ロファイルを示す図で、(A)は本発明実施例、(B)
は従来例のプロファイルを示す図である。
【図11】本発明の他の実施例のSLED配置例と光プ
ロファイルを示す図である。
【図12】本発明の他の実施例のSLED配置例と光プ
ロファイルを示す図である。
【符号の説明】 1 駆動用IC 2 第1駆動部 3 第2駆動部 4 データ信号記憶回路 5 駆動回路 11 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−235935(JP,A) 特開 平4−301467(JP,A) 特開 平3−226102(JP,A) 特開 平7−329352(JP,A) 特開 平9−150543(JP,A) 特開 平6−312532(JP,A) 特開 平10−6554(JP,A) 特開 昭61−234653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 B41J 2/355 B41J 2/45 B41J 2/455 H01L 33/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】素子駆動用のn個の出力端子と、該各出力
    端子と接続した第1駆動部と、m個の群選択用端子と、
    該各群選択用端子と接続した第2駆動部と、タイミング
    制御回路を備えた駆動用ICであって、前記第1駆動部
    は、順次送られてくる少なくともn×m個のデータ信号
    を記憶するデータ信号記憶回路と、該データ信号記憶回
    路に記憶しているデータ信号を前記タイミング制御回路
    からのm種類の内部ストローブ信号に基づいてn個単位
    に選択して取り出すデータ選択回路と、この選択された
    データ信号に基づき前記各駆動用出力端子に駆動信号を
    出力する駆動回路を備え、前記第2駆動部は、前記m個
    の群選択用端子を前記m種類の内部ストローブ信号に基
    づいて順次切り替える構成としたことを特徴とする駆動
    用IC。
  2. 【請求項2】前記タイミング制御回路は、前記内部スト
    ローブ信号の数よりも少数の信号線を介して外部より供
    給される外部ストローブ信号に基づいて前記内部ストロ
    ーブ信号を生成する回路を備えることを特徴とする請求
    項1記載の駆動用IC。
  3. 【請求項3】前記第1の駆動部は、前記n×m個のデー
    タ信号に個々に対応した補正データを記憶する補正デー
    タ記憶回路を備えることを特徴とする請求項1〜2記載
    の駆動用IC。
  4. 【請求項4】前記駆動用ICは、n個の発光部で構成さ
    れる群をm個備える発光素子を群単位で時分割駆動する
    ための駆動用ICであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載された駆動用IC。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の駆動用I
    Cを備えることを特徴とする光プリントヘッド。
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