JP2001284653A - 発光素子アレイ - Google Patents

発光素子アレイ

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JP2001284653A
JP2001284653A JP2000090976A JP2000090976A JP2001284653A JP 2001284653 A JP2001284653 A JP 2001284653A JP 2000090976 A JP2000090976 A JP 2000090976A JP 2000090976 A JP2000090976 A JP 2000090976A JP 2001284653 A JP2001284653 A JP 2001284653A
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element array
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JP2000090976A
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Kota Nishimura
剛太 西村
Genichi Ogawa
元一 小川
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電極間ピッチの狭さによって発光素子アレイ
を光プリントヘッド基板に実装する際の製造歩留りが低
下する問題や、共通電極3を四つ以上に分割すると発光
素子アレイ1に多層配線が必要になり、外部ドライバの
数が増える問題や、発光素子アレイ内に駆動回路をモノ
リシックに形成すると素子寸法が大きくなり、この発光
素子内の駆動回路に発光強度バラツキの補正と階調制御
の機能をもたせると素子寸法が大型化し、高解像度化に
限界が生じる。 【解決手段】 複数の発光素子と、これらを駆動する複
数のスイッチング素子を有するトランジスタ回路と、シ
フトレジスタ回路とが一つの基板内に形成された発光素
子アレイにおいて、シフトレジスタ回路の一つのパラレ
ル出力が前記2個以上のスイッチング素子を制御し、こ
のスイッチング素子が前記2個以上の発光素子に接続さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光素子アレイに関
し、特に光プリントヘッド等に用いられる発光素子アレ
イに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から、発光素子アレイと発光素子アレイを用いた光プリ
ントヘッドとしては様々なものが実施化若しくは考案さ
れている。
【0003】図5は特開昭61−205153号公報に
開示された発光素子アレイを示す図である(第1の従来
例)。同図において、1は発光素子アレイ、2はGaA
s若しくはInPからなる化合物半導体基板、11〜1
nは発光素子、21〜2nは電極であり、この発光素子
アレイ1は発光素子11〜1nをアレイ状に配列してな
り、1mm当り10〜24個の発光素子11〜1nが形
成されている。この発光素子11〜1nに対して電極2
1〜2nが1対1で接続され、外部回路とボンディング
ワイヤで接続されることによって発光素子11〜1nへ
の通電が可能にされている。ここで発光素子11〜1n
は、発光素子アレイ1が形成される基板が共通電極とな
っており、個別電極として電極21〜2nが基板1の表
面側に形成されている。電極21〜2nはワイヤボンデ
ィング接続が可能なスペースを確保するために、そのパ
ッドが交互に反対側に位置するように千鳥状に配列され
ている。この発光素子11〜1nは1チップに64〜1
28個形成される。
【0004】図6は、特開平8−274374号公報に
開示された発光素子アレイを示す図である(第2の従来
例)。図5における第1の従来例での電極21〜2nは
発光素子11〜1nの正負いずれか一方の電極である
が、図6では発光素子11〜1nの正負電極(若しくは
アノードとカソード)の双方を基板1の表面側に形成し
ている。このように発光素子11〜1nの正負電極を2
個一組に接続すると、分割された共通電極3のいずれか
を選択して電流を流すことが可能になり、電極21〜2
nの数を発光素子11〜1nの約半分にできる。
【0005】図7は第1と第2の従来例の発光素子アレ
イを用いた光プリントヘッドを示す斜視図である。同図
において、4は光プリントヘッド基板、5はボンディン
グワイヤ、6は外部ドライバ7への電源や入力信号を供
給する配線、7は発光素子を駆動するための外部ドライ
バである。この光プリントヘッドでは、まず基板4に発
光素子アレイ1とドライバ7をダイボンディング等によ
り接着する。次に、発光素子アレイ1の電極21〜2n
とドライバ7の出力部電極(不図示)とをボンディング
ワイヤ5によって1対1に接続する。一方、ドライバ7
の入力電極(不図示)は配線6にボンディングワイヤを
介して接続される。
【0006】ところが、この第1と第2の従来例の発光
素子アレイでは、発光素子アレイと光プリントヘッド基
板との接続点数が多く、工程歩留りが低下し、工程後の
信頼性が低下するという問題があった。加えて、ドライ
バの個数を減らすことができず、コスト低減ができない
という問題もあった。
【0007】さらに、図7に示した方式では、発光素子
アレイ1の両側にドライバ7を並べることは、プリンタ
ーの小型化、特に複数のヘッドと感光ドラムを用いるカ
ラー印刷用の光プリントヘッドの小型化は大きな制約に
なるという問題があった。
【0008】また、最大の問題は、ワイヤボンディング
工程の精度と信頼性のために、一定以上の電極間の狭ピ
ッチ化ができないことである。現状では、第2の従来例
のように、電極数を約半分とし、解像度600ドット/
インチ(以下、dpi)の42μmピッチを80μm程
度のピッチにする程度である。例えば図5に示す第1の
従来例の発光素子アレイにおいて、1200dpiを実
現するには、それぞれ片側の電極21〜2nは42μm
ピッチで配置しなければならない。また、発光素子11
〜1n列の片側のみに電極21〜2nのパッドを三段状
に配置しても63μmピッチで配置しなけれならない。
【0009】電極数が増えて電極間ピッチが狭くなれ
ば、発光素子アレイを光プリントヘッド基板に実装する
際の製造歩留りが低下し、コストの上昇を招く。
【0010】さらに、第1の従来例の発光素子は化合物
系半導体で形成されるため、Si基板に比べて高価で大
口径化が難しいGaAs基板やInP基板が用いられて
おり、基板一枚当りの発光素子アレイの取り数が製造コ
ストにそのまま反映し、電極の占める面積が大きくなる
千鳥状の電極配置は量産には適さないという問題があっ
た。
【0011】第2の従来例においては、発光素子11〜
1nの共通電極3を四つ以上に分割することにより、解
像度1200dpiで電極ピッチ80μmを実現するこ
とも原理的には可能であるが、発光素子アレイ1に多層
配線が必要になること、共通電極3を分割して駆動する
ために外部ドライバ(不図示)の数が増えること、およ
び解像度の向上に伴って光プリントヘッド基板との接続
点数が増えることから、共通電極3を分割して駆動する
ことによる接続点数の低減が相殺され、製造工程上の問
題が依然として解決されないという問題があった。
【0012】図8は、米国特許第4,587,717号に開示さ
れた発光素子アレイを示す図である(第3の従来例)。
この発光素子アレイでは、同一チップ内にGaP系材料
からなる発光素子9と、出力回路10および信号処理回
路20から成る駆動回路(シリコンIC)とがシリコン
基板8上に形成されて発光素子アレイ30を構成してい
る。信号処理回路20で処理された印画データがパラレ
ル、シリアル、若しくはシリアル/パラレル混在で出力
回路10に供給され、この出力回路10の出力信号で発
光素子9を駆動する。
【0013】図9は、この発光素子アレイを用いた光プ
リントヘッドを示す図である。発光素子アレイ30に
は、図8に示す出力回路10と信号処理回路20に電源
と信号を供給するための電極端子(不図示)が基板4上
に形成された配線6にボンディングワイヤ5によって接
続されている。配線6は基板4上に実装されているコネ
クタ31に接続されており、コネクタ31を介して印画
データ、その他信号、グランド取出し、あるいは電源が
供給される。
【0014】この第3の従来例では、発光素子アレイ3
0に形成される電極の数は、図8に示す出力回路10お
よび信号処理回路20に供給される電源と信号の種類で
決定されるが、64個から128個の発光素子9が形成
された発光素子アレイ30の1個当りで4個から8個程
度でよい。
【0015】ところが、第3の従来例では、第1と第2
の従来例に比べて高解像度化と接続点数の大幅な低減が
可能であるが、発光素子アレイ30内に出力回路10と
信号処理回路20とからなる駆動回路をモノリシックに
形成するため、発光素子アレイ30の寸法が極めて大き
くなるという問題があった。
【0016】また、第1と第2の従来例の発光素子アレ
イを用いた光プリントヘッドでは、発光素子アレイの製
造工程に起因する発光強度バラツキの補正と、より高品
質な印画を行うための発光強度の階調制御が外部ドライ
バの機能で比較的容易に実現できるが、モノリシック素
子30内の駆動回路20にこれらの機能をもたせると、
発光素子アレイ30の寸法の大型化による製造コストの
増大に加えて、印画品質としての高解像度化に限界が生
じるという問題を誘発する。
【0017】発光素子アレイを構成する発光素子間のピ
ッチは、600dpiで42μm、1200dpiで2
1μm、2400dpiで10μm程度となり、1個の
発光素子を駆動する出力回路と、出力回路の制御を行う
信号処理回路も、1bit出力当りの寸法ピッチがこの
数値未満のものが要求されることになる。
【0018】最も単純な信号処理回路として一般的なシ
リコンICにおけるシフトレジスタ回路を考えた場合、
1bit出力当りの寸法ピッチは、最小線幅(デザイン
ルール)をL[μm]として、約22〜30×Lとな
る。このことから、1200dpi以上の高解像度にお
いても、1μm未満のデザインルールが要求されること
になり、サブミクロンのデザインルールのIC製造設備
が必要になるという問題がある。
【0019】本発明はこのような従来装置の問題点に鑑
みてなされたものであり、発光素子アレイと光プリント
ヘッド基板との接続点数の多さによって製造歩留りが低
下すると共に、電極間ピッチの狭さによって発光素子ア
レイを光プリントヘッド基板に実装する際の製造歩留り
が低下するという第1の従来例の問題点を解消した発光
素子アレイを提供することを目的とする。
【0020】また、共通電極3を四つ以上に分割すると
発光素子アレイ1に多層配線が必要になると共に、外部
ドライバの数が増えるという第2の従来例の問題点を解
消した発光素子アレイを提供することを目的とする。
【0021】さらに、発光素子アレイ内に駆動回路をモ
ノリシックに形成すると素子寸法が大きくなり、この発
光素子内の駆動回路に発光強度バラツキの補正と階調制
御の機能をもたせると素子寸法が大型化するとともに、
印画品質としての高解像度化に限界が生じるという第3
の従来例の問題点を解消した発光素子アレイを提供する
ことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発光素子アレイでは、複数の発光素
子と、この複数の発光素子を駆動するための複数のスイ
ッチング素子を有するトランジスタ回路と、このスイッ
チング素子を制御するシフトレジスタ回路とが一つの基
板内に形成された発光素子アレイにおいて、前記シフト
レジスタ回路の一つのパラレル出力が前記スイッチング
素子を制御するとともに、このスイッチング素子が前記
2個以上の発光素子に接続されていることを特徴とす
る。
【0023】また、請求項2に係る発光素子アレイで
は、前記同じスイッチング素子に接続された2個以上の
発光素子がそれぞれ異なる共通電極に接続されているこ
とを特徴とする。
【0024】さらに、請求項3に係る発光素子アレイで
は、前記複数の共通電極を外部電源配線に選択的に接続
するための切替回路を前記発光素子とモノリシックに形
成したことを特徴とする。
【0025】
【作用】このような構成を有する発光素子アレイは、ド
ライバ回路をモノリシックに形成しない従来の発光素子
アレイに比べ、光プリントヘッド基板へ実装する際に必
要とされるワイヤボンディングの接続点数を大幅に低減
することが可能になると共に、従来のドライバをモノリ
シックに形成した発光素子アレイに比べて、発光素子間
ピッチの2倍以上のピッチでトランジスタ回路とシフト
レジスタ回路が形成できる。このため、発光素子アレイ
にモノリシックに形成するトランジスタ回路とシフトレ
ジスタ回路が配線幅1μm以上のデザインルールで形成
でき、1200dpi以上の高解像度化が可能な発光素
子アレイを用いた光プリントヘッドの製造が低コストで
実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は、第1の実施形態を示すモノリシッ
ク素子の回路構成図である。
【0028】同図において、シリコン基板8上にアレイ
状に配置されている発光素子41〜4nと、発光素子4
1〜4nをスイッチングするためのトランジスタ回路3
2、トランジスタ回路32の「ON」「OFF」を制御
するためのシフトレジスタ回路33、トランジスタ回路
32と発光素子41〜4nのアノード若しくはカソード
とを個別に接続するための個別電極配線34、光プリン
トヘッド上の配線とワイヤボンディング接続するための
電極51〜5mがモノリシックに形成されており、モノ
リシック素子50が構成されている。
【0029】発光素子41〜4nは、化合物半導体系発
光素子、LD素子、あるいは有機材料系EL素子などか
ら成る。
【0030】シフトレジスタ回路33とトランジスタ回
路32は、発光素子41〜4nの製造工程との整合性を
考慮する必要があり、GaP系やAlGaAs系発光素
子を用いる場合、シリコンCMOS回路で構成するのが
適当である。また、バイポーラトランジスタによる回路
や、その他材料によるTFT回路で構成することも可能
である。
【0031】ここで電極51〜5mは、Vdd電源端
子、クロック信号入力端子、リセット信号入力端子、グ
ランド若しくはVss電源入力端子、その他必要に応じ
て、タイミング信号入力端子、ストローブ信号入力端子
等として形成される。
【0032】この電極51〜5mは、1個のモノリシッ
ク素子50に6個から18個程度形成される。
【0033】以上の構成によるモノリシック素子50の
サイズは、発光素子41〜4nをアレイ状に配置した長
尺方向をチップ長さ、それと直行する方向をチップ幅と
すると、チップ長さは印画解像度に対応した発光素子4
1〜4nの配列ピッチで決定され、発光素子41〜4n
が128個アレイ状に配置されたモノリシック素子50
の場合、600dpiで5.4mm、1200dpiで
2.7mmとなる。
【0034】ここで、発光素子41〜4nの配列ピッチ
に対して、シフトレジタ回路33のパラレル出力一つ当
たりのピッチと、トラジスタ回路32のスイッチング素
子のピッチをそれぞれ2倍以上にすることが可能になる
ことから、設計ルールが大きくなり、製造工程が容易に
なると共に、トランジスタ回路32の発光素子41〜4
nの消費電流に応じたスイッチング素子の大きさを確保
した上で、トランジスタ回路の幅を小さくすることがで
きる。
【0035】モノリシック素子50のチップ幅に関して
は、一つの発光素子41〜4nの形成に50〜100μ
m程度が必要であり、トランジスタ回路32とシフトレ
ジスタ回路33の形成に1μmの配線幅で2層配線構造
とした場合で夫々50〜100μm程度が必要である。
ワイヤボンディングを行う電極51〜5mは60〜10
0μm四方で形成できることから、本発明におけるモノ
リシック素子50は0.4mm〜0.8mmの幅で作製
可能である。なお、上記寸法でモノリシック素子50を
光プリントヘッド基板にフリップチップ実装することも
可能である。
【0036】図2は、図1で示したモノリシック素子の
等価回路図である。発光素子41〜4n、発光素子41
〜4nの一方の電極に接続されている共通配線35、発
光素子41〜4nに給電するための電源端子36(Vd
d1、Vdd2)、発光素子41〜4nを駆動するため
のトランジスタ回路32のスイッチング素子に接続され
ている接地端子37、トランジスタ回路32のスイッチ
ング素子の「ON」「OFF」を制御するシフトレジスタ回
路33が設けられている。ここで、トランジスタ回路3
2とシフトレジスタ回路33に供給される電源並びに駆
動信号等の入力信号線は省略されている。また、発光素
子41〜4nに接続されているトランジスタ回路32の
スイッチング素子は、機能説明のために、一つのトラン
ジスタ素子で表記されている。
【0037】トランジスタ回路32のスイッチング素子
は発光素子41〜4nに接続されたトランジスタ素子で
表記されているが、用いるシリコン基板のドーピングタ
イプ、化合物半導体層の積層で形成された発光素子のド
ーピングタイプの層構造、または用いる駆動電源の正負
によって、CMOS、NMOS、PMOSなどからなる
MOSFET、バイポーラトランジスタ、MOSFET
とバイポーラトランジスタの混載のいずれかで形成され
る。同様に、同図においてダイオード記号で記載されて
いる発光素子41〜4nのアノード側、カソード側のど
ちらの電極にトランジスタ回路を接続するかは、配線レ
イアウトやコンタクト部分のドーピングタイプ等から最
適な方を選べばよい。すなわち、ダイオード記号で記載
されている発光素子41〜4nのアノード、カソードの
向きにより、電源端子36、接地端子37は、接地若し
くは正負何れの電源に接続するかは任意に設定すればよ
い。
【0038】光プリントヘッドの印画データは、外部ド
ライバ(不図示)からモノリシック素子に供給され、モ
ノリシック素子内のシフトレジスタ回路33にシリアル
転送される。転送された印画データは、シフトレジスタ
回路33によりシリアル/パラレル変換されることでア
レイ状に形成された発光素子41〜4nに分配される。
ここで、シフトレジスタ回路33内部の転送速度は、外
部ドライバ内部の回路により生成されるクロック信号で
任意に制御することができる。シフトレジスタ回路33
のパラレル出力に接続されたトランジスタ回路32のス
イッチング素子が分配された印画データにより「ON」
「OFF」制御され、発光素子41〜4nが駆動されるこ
とになる。
【0039】但し、トランジスタ回路32の一つのスイ
ッチング素子に接続された発光素子は、2個若しくは3
個以上あるため、シフトレジスタ回路33の一つのパラ
レル出力に「ON」信号が出力された場合、このパラレ
ル出力で制御されるスイッチング素子に接続された全て
の発光素子が駆動されてしまう。そこで、請求項2に記
載された構成では、異なる共通配線35にそれぞれ接続
された電源端子36(Vdd1、Vdd2)に印加され
る電圧(電流)をシフトレイスタ回路の転送時間に同期
させた制御をすることで、任意の位置、且つ任意の電圧
(電流)で発光素子を駆動させることができる。
【0040】さらに、シフトレジスタ回路33の転送時
間に同期させたタイミングで電源端子36(Vdd1、
Vdd2)の通電状態を切り替えることにより、任意の
位置で発光素子41〜4nの駆動を制御することが可能
となる。
【0041】電源端子36(Vdd1、Vdd2)の制
御は、クロック信号に同期させた外部ドライバのタイミ
ング回路により容易に実現できる。
【0042】また、トランジスタ回路32の一つのスイ
チング素子に接続されている発光素子41〜4nが3つ
以上であっても、接続されている発光素子数と同数の共
通配線35と電源端子36があればよい。
【0043】但し、電源端子36を正負何れかの定電圧
源若しくは定電流源として発光素子41〜4nを駆動さ
せる場合、発光素子41〜4nの製造工程に起因する発
光強度バラツキの補正データや、印画の高品質化に必要
な階調制御データをシリアルデータとしてシフトレジス
タ回路に供給する必要が生じるため、外部ドライバから
モノリシック素子に転送されるシリアルデータが大きく
なり、データ転送速度の低下をまねく。
【0044】そこで、電源端子36を定電圧源若しくは
定電流源端子ではなく、発光素子41〜4nの駆動信号
の共通入力端子とし、発光素子41〜4nの駆動信号を
シフトレジスタ回路33の転送タイミングに同期させた
シリアルデータとして電源端子36に供給することで、
印画データを発光素子41〜4nに配分することも可能
である。
【0045】この場合、発光強度バラツキの補正データ
や階調制御データは、外部ドライバの機能で変調された
電流値として駆動信号に重畳することができるため、モ
ノリシック素子に転送されるシリアルデータを小さくす
ることができる。
【0046】図3は、第2の実施形態におけるモノリシ
ック素子の等価回路図である。ここで、第1の実施形態
で述べた電源端子36の切替は、発光素子41〜4nや
トランジスタ回路32、シフトレジスタ回路33と同様
にモノリシックに形成された切替回路38で行われる。
このため、電源端子36は共通配線35の本数によらず
一つでよい。切替回路38は、シフトレジスタ回路33
に供給されるクロック信号に同期して動作すればよいた
め、最低、チャネルタイプの異なるコンプリメンタリな
2個のトランジスタで実現できる。切替速度の向上やリ
ーク電流の低減を目的として、フリップフロップやAN
Dゲート等で構成したタイミング回路を構成してもよ
い。
【0047】第2の実施例における請求項3に記載され
る発明の構成では、電源端子36に印加される電圧(電
流)の制御とは別に、電源端子36と接続される共通配
線35の選択が発光素子41〜4nやトランジスタ回路
32、シフトレジスタ回路33と同様にモノリシックに
形成された切替回路38で行なわれる。このため、電源
端子36は共通電極35の本数に拘わらず、一つでよ
い。切替回路38は、シフトレジスタ回路33に供給さ
れるクロック信号に同期して動作すればよいため、最
低、チャネルタイプの異なるコンプリメンタリな2個の
トランジスタで実現できる。切替速度の向上やリーク電
流の低減を目的として、フリップフロップやANDゲー
ト等で構成したタイミング回路を構成してもよい。
【0048】第2の実施形態では、第1の実施形態に比
べてモノリシックに形成する回路が大きくなるという欠
点がある。ただし、128個の発光素子に64個のパラ
レル出力をもつトランジスタ回路32とシフトレジスタ
回路33が形成されている場合でも、2bit出力の切
替回路38を加えるだけであるので、大幅なチップ面積
の増大にはつながらない。
【0049】図4は、第1の実施形態における光プリン
トヘッドを構成するブロック図の一例である。モノリシ
ック素子50、発光強度のバラツキを補正する機能と階
調制御機能をもつ外部ドライバ7、モノリシック素子に
駆動信号を供給する駆動信号配線40、モノリシック素
子50と外部ドライバ7に電源電圧や論理回路動作のた
めのクロック信号等を供給するための配線6、モノリシ
ック素子50内部の共通配線35(図2)と電源との接
続を選択するための切替配線60で構成されている。3
9は外部ドライバ7からモノリシック素子50に駆動信
号を供給するパラレル出力端子である。
【0050】切替配線60は、外部ドライバ7内部の切
替回路若しくは別途外付けされる切替回路により、モノ
リシック素子50内部のシフトレジスタ回路33に同期
して通電状態か非通電状態かを選択される。
【0051】第2の実施形態では、モノリシック素子5
0内部で共通配線35(図2)の切替を行なうため、切
替配線60と外部ドライバ7内部の切替回路若しくは別
途外付けされる切替回路は不要になる。
【0052】第1と第2の実施形態においても、外部ド
ライバ7は1個〜2個で済むため、光プリントヘッドの
両サイドに配置することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る発光素子ア
レイでは、シフトレジスタ回路の一つのパラレル出力が
トランジスタ回路内のスイッチング素子を制御するとと
もに、このスイッチング素子が2個以上の発光素子に接
続されていることから、トランジスタ回路の寸法を小さ
くせずに、発光素子の微細化と狭ピッチ化が実現でき
る。また、共通電極の切替回路を発光素子アレイと同一
基板上に形成することで、共通電極を多数分割して設け
ても外部ドライバの数が銅アしない。且つ、発光素子と
シフトレジスタ回路、トランジスタ回路がモノリシック
に形成していることから、発光素子アレイと光プリンタ
ヘッド基板との接続点数が減少し、発光素子アレイの電
極間ピッチを広くすることができるため、発光素子アレ
イを光プリンタヘッド基板に実装する際の製造歩留りが
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発光素子アレイの回路構成を示す
図である。
【図2】本発明に係る発光素子アレイの等価回路図であ
る。
【図3】本発明に係る発光素子アレイの他の等価回路図
である。
【図4】本発明に係る発光素子アレイの回路構成を示す
ブロック図である。
【図5】第1の従来の発光素子アレイを示す図である。
【図6】第2の従来の発光素子アレイを示す図である。
【図7】第1と第2の従来の発光素子アレイを光プリン
トヘッドに用いた例を示す図である。
【図8】第3の従来の発光素子アレイを示す図である。
【図9】第3の従来の発光素子アレイを光プリントヘッ
ドに用いた例を示す図である。
【符号の説明】
1:発光素子アレイ、2:化合物半導体基板、11、1
2、13、〜1n:発光素子(第1、第2の従来例)、
21、22、23、24〜2n:電極、3:共通電極、
4:光プリントヘッド基板、5:ボンディングワイヤ、
6:配線、7:外部ドライバ、8:シリコン(Si)基
板、9:GaP発光素子、10:出力回路、20:信号
処理回路、30:モノリシック素子(第3の従来例)、
31:コネクタ、32:トランジスタ回路、33:シフ
トレジスタ回路、34:個別電極配線、35:共通配
線、36:電源端子、37:接地端子、38:切替回
路、39:パラレル出力端子、40:駆動信号配線、4
1、42〜4n:発光素子(実施例)、50:モノリシ
ック素子(実施例)、51、52、53、54〜5m:
電極(実施例)、60:切替配線、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子と、この発光素子を駆動
    するための複数のスイッチング素子を有するトランジス
    タ回路と、このトランジスタ回路を制御するシフトレジ
    スタ回路とが一つの基板内に形成された発光素子アレイ
    において、前記シフトレジスタ回路の一つのパラレル出
    力が前記トランジスタ回路内のスイッチング素子を制御
    するとともに、このスイッチング素子が2個以上の前記
    発光素子に接続されていることを特徴とする発光素子ア
    レイ。
  2. 【請求項2】 前記同じスイッチング素子に接続された
    2個以上の発光素子がそれぞれ異なる共通電極に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子ア
    レイ。
  3. 【請求項3】 前記複数の共通電極を外部電源配線に選
    択的に接続するための切替回路を前記発光素子とモノリ
    シックに形成したことを特徴とする請求項1に記載の発
    光素子アレイ。
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