JP4627923B2 - 発光素子アレイ、その発光素子アレイを用いた光プリンタヘッド及び光プリンタヘッドの駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光ダイオード等の複数の発光素子が列状に配設されて構成された発光素子アレイ、この発光素子アレイを用いた光プリンタヘッド及び光プリンタヘッドの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は、光プリンタヘッドを構成するための第1従来例の半導体発光装置である発光素子アレイを示す平面図である(特開昭61−205153号公報参照)。同図において、101は半導体発光装置としての発光素子アレイ、103は発光ダイオード(LED)である発光素子、113は電極パッドであり、この発光素子アレイ101は1mmあたり10〜48個程度の集積密度で発光素子103をアレイ状に集積している。これらの発光素子103に対して電極パッド113を1対1に対応させて設け、電極パッド113と外部回路とをボンディングワイヤで接続する。従って、電源電力は前述のボンディングワイヤを介して発光素子103に供給されることとなる。
【0003】
そして、電極パッド113はワイヤボンディング接続を可能にするだけの十分なスペースを確保するために、基板1の両側に振り分けて設けられ、千鳥状に配列される。この発光素子103は、例えば1チップあたり64〜256素子がモノリシックに形成され、1個の発光素子アレイ101を構成している。このような発光素子アレイ101を1個もしくは複数個、一枚の回路基板上に搭載することにより光プリントヘッドが構成されている。
【0004】
図18は、上述した第1従来例の発光素子アレイ101を用いて構成した従来第1の光プリンタヘッドの斜視図である。同図において、101は発光素子アレイ、110はこの発光素子アレイ101を搭載した回路基板、111は回路基板110に設けられた導電パターン、112は発光素子アレイ101の電極パッド113と回路基板110上の導電パターン111とを接続するボンディングワイヤ、120はFPC(フレキシブル印刷配線板)、119は発光素子アレイ101を駆動するドライバ、121はドライバ119のデータ入力端子からの配線であり、基板110上の導電パターン111は発光素子103のピッチとほぼ同ピッチに形成されている。
【0005】
かかる光プリンタヘッドを組み立てる際は、まず回路基板110に発光素子アレイ101をダイボンディングによって搭載して接着し、次に接着した発光素子アレイ101の電極パッド113と回路基板110上の導電パターン111とをボンディングワイヤ112により接続する。一方、FPC120上にインナリードボンディング等によって接続されたドライバ119の出力配線(発光素子アレイ101方向)は回路基板110上の導電パターン111にレーザーまたは熱圧着等によって接続される。これによって、発光素子103とドライバ119の出力配線は1対1に対応し、電流がボンディングワイヤ112を介して発光素子103に供給される。ドライバ119への入力信号および印加電圧はFPC120の配線121を介して発光素子103やドライバ119に供給される。
【0006】
図19は、従来第2の光プリンタヘッドの斜視図である。同図において、101は発光素子アレイ、112はボンディングワイヤ、119はドライバ、121はこのドライバ119への入力信号を供給すべく回路基板110上に設けられた入力配線(入力信号パターン)である。
【0007】
この図19に示す光プリンタヘッドは、まず回路基板110に発光素子アレイ101とドライバ119をダイボンディング等により搭載して接着する。次に、発光素子アレイ101の電極パッド113とドライバ119の出力電極とをボンディングワイヤ112によって1対1で直接接続する。
【0008】
一方、ドライバ119の入力電極は基板110上の入力信号パターン121に前記出力電極と同様にボンディングワイヤ112を介して直接接続する。
【0009】
上述した2つの従来例を比較すると、ドライバ119と発光素子アレイ101との接続方法が異なっている。すなわち、従来第1の光プリンタヘッドでは、図18に示すようにドライバ119の出力配線を一旦、回路基板110上の導電パターン111にボンディングしてから発光素子アレイ101と接続するが、従来第2の光プリンタヘッドでは、図19に示すようにドライバ119と発光素子アレイ101を直接ボンディングして接続する。
【0010】
また、従来第1の光プリンタヘッドも従来第2の光プリンタヘッドも、1チップの発光素子アレイ101を発光・駆動させるのに2チップのドライバ119を使用する点は共通している。
【0011】
なお、発光素子アレイ101の電極パッド113の配列は、図17に示されているように、発光素子103の配列方向にわたって千鳥状となすのが一般的であるが、これを発光素子103に対してどちらか一方の側にのみ(片側取り出し方法)に形成することも可能であり、その場合、1チップの発光素子アレイ101を1チップのドライバ119で発光・駆動させることができる。
【0012】
しかしながら、上述した従来第1、第2の光プリンタヘッドによれば、いずれの光プリンタヘッドも発光素子アレイ101と外部ドライバ119のボンディング数が極めて多いことから、高度のボンディングピッチ精度が要求されており、光プリンタヘッドの生産性を向上させることが困難であった。
【0013】
また、上述した従来第1,第2の光プリンタヘッドにおいては、発光素子アレイの総数の半数乃至同数のドライバICを備えていることから、このような多くのドライバICを回路基板上に実装するための広いスペースや実装工程が必要であり、このことが光プリンタヘッドの製造コストの低減の阻害要因となっている。
【0014】
更に、上述した従来第1、第2の光プリンタヘッドにおいては、発光素子アレイとドライバICとが並設されているため、光プリンタヘッドの副走査方向の幅狭化が難しく、このことが光プリンタヘッドを小型化するにあたり大きな障害となっていた。
【0015】
また更に従来第1、第2の光プリンタヘッドに使用される第1従来例の半導体発光装置においては、ワイヤボンディング工程の精度と電極パッドの狭ピッチ化の限界が、発光素子間の狭ピッチ化の大きな阻害要因となっており、例えば1200dpi(ドット/インチ)に要求される22μm未満の発光素子間ピッチの実現を困難にしている。
【0016】
このようなことから、発光素子103と電極パッド113だけしか形成されていなかった発光素子アレイ101に、更にドライバをモノリシックに形成することで、上記従来例で行われていたボンディング数を大幅に削減し、信頼性の向上、製造コストの低廉化および発光素子の狭ピッチ化による高品質印画を可能とする方法が提案されている。
【0017】
図20は、光プリンタヘッドを構成するための第2従来例にかかる半導体発光装置である発光素子アレイの平面図である(米国特許第4,587,717号明細書参照)。ここで、モノリシック回路の形成は、同一チップ内にGaP発光ダイオードである発光素子103、その駆動回路122を構成する出力回路122aおよび信号処理回路122bがシリコン基板2上にモノリシックに形成されており、発光素子103に出力回路122aからの画像データがパラレル、シリアル、若しくはシリアル/パラレル混在で供給される。
【0018】
図21は、光プリンタヘッドを構成するための第3従来例にかかる半導体発光装置である発光素子アレイの断面図である(特公平6―94216号公報参照)。同図において、102はシリコン基板であり、このシリコン基板102上に複数個の発光ダイオードである発光素子103と、これらの発光素子103を駆動する複数個のドライバ素子109を備え、各発光素子103と各ドライバ素子109が1対1に対応するようにモノリシックに集積化させる。これによって、64〜256素子程度の発光素子103及びドライバ素子109を有する発光素子アレイ101が形成される。
【0019】
図中の124は素子分離層であり、該素子分離層124は隣接する発光素子103間の光学的分離および発光素子103とドライバ素子109間の電気的分離を行う。この素子分離層124は発光素子103の周囲のシリコン基板102上に設けられている。また配線部106は、発光素子103と該発光素子103に対応するドライバ素子109とを電気的に接続する。電極パッド113はシリコン基板102上に形成され、ドライバ素子109を介して発光素子103を駆動するための信号供給に必要な数、例えば1チップの発光素子アレイ101に対して6〜7個程度設けられる。拡散抵抗108は、発光素子103とオーミックコンタクトを形成するとともに、シリコン基板102との絶縁分離を行い、発光素子103とドライバ素子109の間の電流を制限する。なお、絶縁層107はドライバ素子109上に設けられる。
【0020】
図22は図21に示した発光素子アレイ101の等価回路図である。この等価回路図は、1つの発光素子103についてのものであるが、各発光素子103について電流制限用抵抗として機能する拡散抵抗108とドライバ素子109とが接続されている。すなわち、ドライバ素子109と図示しない論理回路(レジスタ)によって発光素子103を選択的に発光させるように構成されている。発光素子103を発光させるには、ドライバ素子109をオン状態として定電圧Vddを印加する。この時、発光素子103に流れる電流は拡散抵抗8を介して供給される。
【0021】
図23は図21の発光素子アレイ101を複数個用いて構成した従来第3の光プリンタヘッドの斜視図である。同図において、110は回路基板であり、この回路基板110上に全ての発光素子103の配列が直線状となるように複数個の発光素子アレイ101が配列・搭載されて接着剤により固定される。これら発光素子アレイ101の電極パッド部と回路基板110上に形成された回路パターン(導電パターン)111がボンディングワイヤ112により接続される。この回路パターン111と導通するように回路基板110上に設けたインターフェース用の入力コネクタ125を介して論理回路信号および電力が各発光素子アレイ101に供給される。
【0022】
また、上述した第3従来例の発光素子アレイでは、定電圧Vddが発光素子アレイの各発光素子103に共通に印加される。この場合、各発光素子103は、図示されていない論理回路(シフトレジスタ)によってドライバ素子のトランジスタを制御することによって駆動される。
【0023】
この場合、ボンディングパッド数は論理回路信号および発光素子駆動用の定電圧を供給する6〜7本程度となるものの、定電圧駆動のため、発光素子アレイ101内および発光素子間の発光バラツキの補正が困難である。
【0024】
また、従来の発光素子アレイにおいては、通常、発光素子103の発光強度が発光素子アレイ101内や発光素子アレイ101の製造ロット間でばらついている。このようなバラツキは、光プリンタヘッドを用いたプリンタの印画品質に直接影響を及ぼすため、一般的に発光強度のバラツキが発光素子アレイ内で±10%未満に抑えられている一部の発光素子アレイのみが良品として取り扱われ、それ以外の多くの発光素子アレイは不良品と判定されて廃棄されるため、発光素子アレイの製造歩留りが悪いという問題がある。
【0025】
そこで、従来の光プリンタヘッドでは、発光素子アレイを駆動するドライバに発光素子アレイ間の発光強度のバラツキを補正する機能を持たせることで、発光素子アレイの良品幅を広げ、歩留りを向上させる方法が取られている。
【0026】
この補正は、光プリンタヘッドに配線実装された発光素子アレイを定電圧駆動させた時の発光強度のバラツキを初期値として測定後、発光素子アレイ内および発光素子アレイ間で発光強度が均一化されるように、各発光素子の駆動電圧(電流)を調整する方法があるが、この方法にも次の2通りがある。
【0027】
第1の補正方法は、発光素子に直列に接続された抵抗成分を初期値に応じて調整(トリミング)することによって、定電圧が印加された時の発光素子に流れる電流値を調整する方法である。
【0028】
第2の補正方法は、初期値に応じて画像データに重畳された補正データによって、ドライバ素子を構成するトランジスタの出力を調整する方法である。
【0029】
図24に第2の補正方法で16段階の補正を行うドライバ回路のブロック図を示す。ここで、発光素子の1ドットあたり出力の異なるトランジスタが最低4つ必要になると共に、その各々のトランジスタに補正データを入力するために駆動する発光素子の数と同数のパラレル出力を持ったシフトレジスタおよびラッチにより形成される補正回路126が最低4段必要になる。
【0030】
この第1の補正方法を第3従来例に適用した場合、図22に示す拡散抵抗108の抵抗値を調整する必要がある。しかし、光プリンタヘッドに配線実装した後に、ドーパント拡散の濃度や深さおよびアニール処理等の調整により拡散抵抗値を調整することは困難である。拡散抵抗とは別に抵抗値のトリミングが可能な薄膜抵抗配線やその他トリミング回路をモノリシックに形成する必要がある。
【0031】
また、第2の補正方法を第3従来例に適用した場合、各階調に対応した複数段のシフトレジスタとラッチを更にモノリシックに形成する必要がある。
【0032】
これらのことから、第3従来例の発光素子アレイでは、モノリシックに形成するドライバ回路の規模がその機能に伴って大きくなり、チップサイズが大型化するため、ウエハ1枚あたりのチップ取れ数が低減することになる。
【0033】
更に、モノリシックに形成するドライバ回路の規模に比例して、発光素子アレイの製造歩留りは低下する。このことは、第2従来例の発光素子アレイについても同様である。すなわち、上述のような第2、第3従来例の発光素子アレイの問題点から、接続端子数の大幅な低減による工程歩留りの向上とドライバチップ数の低減によるコスト削減の効果から得られる光プリンタヘッドの製造コスト低減および信頼性向上の効果を相殺する。よって、第2、第3従来例は製造コストの面から実現性が低い技術といえる。
【0034】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、発光素子の発光強度のバラツキを容易に小さくすることができ、小型化及び低コスト化を図ることができる発光素子アレイ、その発光素子アレイを用いた光プリンタヘッド、及び、光プリンタヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る発光素子アレイは、列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子と、各駆動グループの各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子と、各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段と、を半導体基板上に備え、前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
また、本発明に係る発光素子アレイは、列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子、各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子、および各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段を含む発光素子アレイと、前記複数の駆動グループに区分された導通駆動手段に各駆動グループ毎に同じタイミングで駆動信号を供給して当該導通駆動手段を各駆動グループ毎に同じタイミングで駆動させると共に、前記複数の駆動グループに区分されたスイッチング素子が各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通されたときに当該スイッチング素子の接続されている各駆動グループの発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を個別的に駆動させる発光制御手段と、を備え、前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものであり、前記発光制御手段は、各駆動グループのスイッチング素子が複数単位で導通されたときに当該スイッチング素子に接続されている各発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を同時に駆動させるものであることを特徴とする。
【0037】
また、前記発光制御手段は、前記各駆動グループの発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより当該発光素子の光量を個別に調整してもよい。
【0038】
また、前記発光信号の信号レベルは、発光素子に流れる電流値、発光素子への電流の通電時間、または発光素子に流れる電流量で表されるものであってもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体発光装置である発光素子アレイと、この発光素子アレイを用いて構成した光プリンタヘッドを添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図は、この発光素子アレイ及び光プリンタヘッドの作製工程中で得られた構造体を、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示したものである。
【0048】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発光素子アレイを用いて構成した光プリンタヘッドの要部断面図である。なお、本発明に係る光プリンタヘッドは、複数の発光素子アレイが回路基板上に実装されて構成される。同図において、半導体発光装置である発光素子アレイ1は、シリコン基板2上に、ライン状(列状)に配置された発光ダイオードからなる複数個の発光素子3、各発光素子3への通電を制御すべく発光素子3に1対1に対応して設けられた制御端子付きのスイッチング素子としての電界効果型トランジスタを含む複数個の出力トランジスタ回路4、各出力トランジスタ回路4のオン・オフを制御するシフトレジスタ回路5等が半導体製造技術を用いて形成されてなるものである。これら出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5から発光ダイオードの駆動を制御するドライバ回路9が構成される。
【0049】
なお、各発光素子3に対応して設けられたスイッチング素子としては、電界効果型トランジスタの他にバイポーラトランジスタなどを用いることもできる。また、シリコン基板2上に、出力トランジスタ回路4やシフトレジスタ回路5等に接続される電極パッド14〜18が印刷などの適宜の手段で形成されている。
【0050】
このような構成の発光素子アレイ1では、まずシリコン基板2上に出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5からなるドライバ回路9を形成した後、複数個の発光素子3が列状に形成され、最後に配線部6、絶縁層7、抵抗層8、電極パッド14〜18等が形成される。
【0051】
すなわち、シリコン基板2上への発光素子3の形成は、ドライバ回路9を形成した後に形成される。金属薄膜からなる配線部6は、シリコン半導体からなるドライバ回路9および化合物半導体からなる発光素子3を形成した後に形成される。
【0052】
シリコン半導体は、化合物半導体からなる発光素子よりも熱履歴に強いため、ドライバ回路9を発光素子3の形成よりも前に形成する。また、金属薄膜からなる配線部6は、400℃以下の低温でも半導体と反応して回路を破壊するため、比較的高温において形成されるシリコン半導体および化合物半導体の形成後に形成する。
【0053】
微細配線が必要な出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5からなるドライバ回路9は、微細加工技術が確立しており、しかも製造コストが安価なシリコンCMOS回路で構成することが適当である。また、発光素子3には、発光効率が高く、信頼性が高い化合物半導体を用いることが適当である。
【0054】
なお、シリコン基板2は、従来周知の半導体製造技術によって形成する。一方、シリコン基板2上への化合物半導体の形成は、従来周知のMOCVD(有機金属化学蒸気蒸着)法による2段階成長法で行う。
【0055】
また、ドライバ回路9は、単純な構造の出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5からなるため、ドライバ回路9の配線部6は、ポリシリコンによる配線を除くと、すくなくとも1層の金属薄膜で形成することができ、製造コストの削減とともに信頼性の向上が図れる。
【0056】
また、出力トランジスタ回路4を構成するスイッチング素子は、CMOS、NMOS、PMOSなどからなる電界効果型トランジスタにより形成され、シリコン基板2のドーピングタイプや発光素子3のダイオード特性、あるいは駆動電源の正負によって適宜の特性のものが選択される。勿論、上記したように電界効果型トランジスタに代えてバイポーラトランジスタなどの他のスイッチング素子を用いることもできる。
【0057】
更に、発光ダイオードのようなダイオード特性をもつ発光素子3では、カソード電極あるいはアノード電極と出力トランジスタ回路4とは、配線レイアウトや出力トランジスタ回路4の構造等により接続関係が適宜決定される。すなわち、本実施形態においては、出力トランジスタ回路4のスイッチング素子としてNチャネルの電界効果型トランジスタを形成しているので、例えば、電界効果型トランジスタのソースを発光素子3のアノードに、ドレインを発光素子3のアノードに駆動信号を供給する共通電源ラインに、ゲートをバッファを介してシフトレジスタ回路5に接続する。なお、発光素子3のカソード側は全てグランド(GND)に接続される共通ラインに接続される。
【0058】
また、ドライバ回路9を構成する出力トランジスタ回路4は、移動度の高い化合物半導体を用いて形成しても良い。これにより、出力トランジスタ回路4の小型化ができる。また、発光素子3は、無機系や有機系のEL材料を用いて形成しても良い。
【0059】
なお、電流制限用として用いる抵抗層8は、外部ドライバ19(図3)に電流制限機能を備えている場合、省略しても良い。また、多層配線構造となる各出力トランジスタ回路への電源ライン間は、酸化珪素(SiO2)のような絶縁膜により絶縁されるが、酸化珪素に代えてエアーブリッジにより絶縁することもできる。
【0060】
このように構成された発光素子アレイ1は、その複数個が回路基板10に実装され、各電極パッド14〜18と、外部ドライバの搭載された回路基板10上に印刷などの適宜の手段で形成されてなる回路パターン11とがボンディングワイヤ12により接続されることで光プリンタヘッドが構成される。
【0061】
図2は、本発明に係る発光素子アレイ1の回路構成の一例を示す平面図である。すなわち、発光素子アレイ1は、発光素子3、出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5の3種類の機能素子(回路)で構成される。
【0062】
電極パッド14〜18の個数は、本実施形態のように5個にまで減らすことができる。この場合、電極パッド14はグランド(GND)用、電極パッド15はドライバ回路電源(VDD)用、電極パッド16はリセット信号(RST)用、電極パッド17はブロック信号(BLK)用、電極パッド18は発光素子駆動信号(I)用とされる。すなわち、電極パッド14〜18は、外部ドライバから上記4種類の信号の供給を受けるための端子として機能する。このように、本実施形態では、電極パッドの数を5個にまで減らすことができることから、発光素子アレイ1の小型化とコストの削減ができるだけでなく、回路基板10に対する実装コストを飛躍的に削減できる。
【0063】
また、上述したシリコン基板2は矩形状をなしており、複数個の発光素子3はシリコン基板2の一方の長辺に沿って配列され、複数個の電極パッド14〜18は他方の長辺に沿って配列される。従って、図1に示すように、発光素子アレイ1と回路基板10の回路パターン11との接続方向は一方向となり、実装工程の簡略化が図れる。
【0064】
更に、発光素子3と電極パッド14〜18間に、ドライバ回路9を配置するため、発光素子3と電極パッド14〜18との間の間隔は200μm以上あける。これにより、電極パッド14〜18に接続したボンディングワイヤ12による発光素子3の反射光を低減することができ、印画品質の向上が図れる。
【0065】
ここで、発光素子3を列状に配置したシリコン基板2の長尺方向をチップ長さ、それと直行する方向をチップ幅とする。以上の構成による発光素子アレイ101のチップ長さは、印画解像度に対応した発光素子3の配列ピッチで決定される。すなわち、600dpiではピッチ間隔が42μm、1200dpiでは21μmであるため、発光素子3が128個列状に配置された場合、600dpiではチップ長さは5.4mmとなり、1200dpiでは2.7mmとなる。
【0066】
また、出力トランジスタ回路4およびシフトレジスト回路5の1出力あたりのピッチは、ほぼ発光素子3と同じピッチである。
【0067】
図3は、図2に示す発光素子アレイ1の等価回路を示す図である。ここで、L1〜L128は、列状に配置された発光ダイオードからなる発光素子3を示し、TR1〜TR128は、各発光素子L1〜L128に接続された出力トランジスタ回路4を構成する電界効果型トランジスタを示している。また、BF1〜BF128は、電界効果型トランジスタTR1〜TR128に接続されたバッファを示し、FF1〜FF128は、電界効果型トランジスタTR1〜TR128に駆動信号を供給するシフトレジスタ回路5を構成するフリップ・フロップを示している。なお、電界効果型トランジスタTR1〜TR128は、本実施形態ではNチャネル型のものである。また、電界効果型トランジスタTR1〜TR128は、バックゲート付きのものを用いることが動作安定性の点で好ましい。
【0068】
ここで、発光素子L1〜L128の各カソードはグランド(GND)に接続される第1の共通ラインCM1に接続され、各アノードは電界効果型トランジスタTR1〜TR128のソースに接続されている。電界効果型トランジスタTR1〜TR128の各ドレインは、発光素子駆動信号(I)用の電極パッド18に接続された第2の共通ラインCM2に接続され、電界効果型トランジスタTR1〜TR128の各ゲートは、バッファBF1〜BF128を介して対応するフリップ・フロップFF1〜FF128のQ−出力端子に接続されている。
【0069】
フリップ・フロップFF1〜FF128の各φ入力端子は、バッファを介してブロック信号(BLK)用の電極パッド17に接続された第3の共通ラインCM3に接続されている。初段のフリップ・フロップFF1のS−入力端子及び2段目以降のフリップ・フロップFF2〜FF128の各R−入力端子は、アンプを介してリセット信号(RST)用の電極パッド16に接続された第4の共通ラインCM4に接続されている。
【0070】
なお、初段のフリップ・フロップFF1は、リセット信号(RST)によりセットされ、次のブロック信号(BLK)の立ち下がりでリセットされるように、セット付きのD形フリップ・フロップとされている。2段目以降のフリップ・フロップFF2〜FF128は、リセット付きのD形フリップ・フロップである。また、Do1〜Do128は、フリップ・フロップFF1〜FF128のQ−端子から出力される駆動信号を示す。
【0071】
各フリップ・フロップFF1〜FF128から出力される駆動信号Do1〜Do128は、大出力の電界効果型トランジスタTR1〜TR128を駆動させるため、2段構成のバッファBF1〜BF128を介して電界効果型トランジスタTR1〜TR128のゲートに供給されるようになっているが、このバッファBF1〜BF128はフリップ・フロップFF1〜FF128のQ−出力部にバッファ回路を内蔵させることによって省略することができ、これにより発光素子アレイ1を小型化することができる。また、電極パッド16および電極パッド17からは、外部ドライバ側から侵入するノイズによる過大電圧から保護する保護回路を介してフリップ・フロップFF1〜FF128にリセット信号およびブロック信号が供給されるようにすることが好ましい。
【0072】
なお、グランド(GND)用の電極パッド14およびドライバ回路電源(VDD)用の電極パッド15は、図略の配線を介してドライバ回路9を構成するシフトレジスタ回路5などに接続されるようになっている。
【0073】
図4は、図3に示すように回路構成された発光素子アレイ1の動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【0074】
シフトレジスタ回路5を構成するフリップ・フロップFF1〜FF128に、リセット信号(RST)とブロック信号(BLK)の2種類の信号が電極パッド16と電極パッド17からそれぞれ入力されるようになっている。最初に、初段のフリップ・フロップFF1が電極パッド16から入力されたリセット信号によりセットされ、電極パッド17から入力されたブロック信号の立ち下がりでリセットされる。このリセットと同時に2段目のフリップ・フロップFF2がセットされ、次のブロック信号の立ち下がりでリセットされる。
【0075】
同様にして、3段目以降のフリップ・フロップFF3〜FF128が前段のフリップ・フロップのリセットと同時にセットされ、順次入力されるブロック信号の立ち下がりでリセットされる。このように、フリップ・フロップFF1〜FF128が順番にセットおよびリセットされることで各Q−端子から駆動信号Do1〜Do128が順次出力される。すなわち、各フリップ・フロップFF1〜FF128は、リセット信号によりセットされたときにQ−端子から駆動信号が出力され、ブロック信号の立ち下がりでリセットされたときにその駆動信号の出力が停止される。
【0076】
このように、フリップ・フロップFF1〜FF128から駆動信号Do1〜Do128が順番に出力されて各電界効果型トランジスタTR1〜TR128のゲートに順番に供給されることにより、各電界効果型トランジスタTR1〜TR128はドレイン−ソース間がその駆動信号の供給期間だけ導通されてオン状態となる。すなわち、フリップ・フロップFF1〜FF128から構成されたシフトレジスタ回路5は、各電界効果型トランジスタTR1〜TR128の制御端子であるゲートに、各発光素子L1〜L128の配列の順序で駆動信号を順番に供給することにより各電界効果型トランジスタTR1〜TR128のドレイン−ソース間を選択的(個別的)に導通させる駆動手段を構成する。
【0077】
一方、各電界効果型トランジスタTR1〜TR128のオン状態と同期して電極パッド18から第2の共通ラインCM2を介して発光信号である発光素子駆動信号(画像データ)が供給され、これにより対応する各発光素子L1〜L128が順次駆動される。すなわち、外部ドライバから電極パッド18を介してシリアルに供給される画像データがパラレルの画像データに変換され、各発光素子L1〜L128に画像データが分配され、各発光素子L1〜L128の発光出力が制御されることになる。
【0078】
なお、図4に示されているCLK信号は、外部回路で生成されるクロック信号であり、全体の動作の同期をとるためのものである。
【0079】
このようにシフトレジスタ回路5からの駆動信号によって複数個の出力トランジスタ回路4のオン・オフを順次切り換えながら、電極パッド18から入力されるシリアルデータに対応させてアノード側の第2の共通ラインCM2に流れる電流値等を可変させることにより、複数個の発光素子3(L1〜L128)が1個ずつ選択的(個別的)に発光・駆動される。
【0080】
すなわち、発光素子3の発光時、各発光素子3に流れる電流レベル(ハイレベル)を調整したり、各発光素子3に流れる一定値の電流による通電時間を調整したりすることにより、発光素子3の光量が個々に調整され、これにより発光素子3の発光バラツキの補正や印画の高品質化に必要な階調制御が行われる。この結果、各発光素子3からは、バラツキに応じて発光出力補正された発光出力や画像データに対応して階調制御された発光出力が得られる。
【0081】
なお、本実施形態では、発光素子3に流れる電流値や通電時間を調整することで発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うようにしているが、発光素子3毎に電流量(電流値×時間)を調整したり、発光素子3に印加される電圧レベルや電圧の印加時間を調整するようにしても発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うことができる。
【0082】
また、本実施形態では、出力トランジスタ回路4を構成する電界効果型トランジスタとしてNチャネルのものを用いるようにしているが、Pチャネルのものを用いることも可能である。この場合、発光素子3のアノードを第1の共通ラインCM1に接続し、カソードを電界効果型トランジスタを介して第2の共通ラインCM2に接続するようにすればよい。さらに、この場合、第2の共通ラインCM2の電流はローレベルに設定されることになる。また、本実施形態では、電界効果型トランジスタを発光素子3のアノードと第2の共通ラインCM2との間に接続するようにしているが、発光素子3のカソードと第1の共通ラインCM1との間に接続するようにしてもよい。この場合、グランドに接続される共通ラインを第2の共通ラインCM2と呼び、電極パッド18に接続される共通ラインを第1の共通ラインCM1と呼ぶ。
【0083】
図5は、本発明の第1の実施形態に係る発光素子アレイ1を外部ドライバ25が搭載された回路基板10上に複数個搭載して成る光プリンタヘッド24の構成を示す平面図である。各発光素子アレイ1の各発光素子は、発光強度のバラツキを補正する機能および階調制御機能をもつ外部ドライバ25から供給されるシリアルデータ(発光素子駆動信号)により発光出力が制御される。また、各発光素子をスイチングするドライバ回路9(図1)は、外部ドライバ25からのリセット信号やブロック信号と同期して駆動される。
【0084】
外部ドライバ25は、例えば、各発光素子3に供給する発光素子駆動信号を生成するための定電流出力回路、発光素子3の発光強度のバラツキ補正や階調制御などを行うための電流補正用や時間補正用のシフトレジスタ、発光素子3に供給する発光素子駆動信号を対応する発光素子毎に順次切り換えるための動作切換え回路、クロック信号を出力するためのクロックカウンタなどの所定の回路が半導体基板上に集積化されて形成されている。
【0085】
上記の定電流出力回路からは、光プリンタヘッドを構成する複数の発光素子アレイ1に供給するための発光素子駆動信号が同時に出力される。また、電極パッド15に供給されるドライバ回路電源および電極パッド16に供給されるリセット信号は、外部ドライバ25の前段に設けられている制御回路から出力されたものが外部ドライバ25を介して供給される。また、発光素子駆動信号として発光素子3に電圧が印加される場合には、定電流出力回路に代えて定電圧出力回路を用いることができる。
【0086】
このように構成されている外部ドライバ25は、各出力端子が図3に示す電極パッド16〜18に接続され、図4に示すタイミングでリセット信号、ブロック信号、発光素子駆動信号が出力され、対応する電極パッド16〜18に供給される。ここで、各発光素子3に供給される発光素子駆動信号は、前段に設けられている制御回路などのメモリに各発光素子3の発光強度のバラツキに対応させて補正値が記憶されており、この記憶されている補正値に基づいて各発光素子3に供給されるようになっている。
【0087】
このように構成された光プリンタヘッド24では、発光素子アレイ1の1個(1チップ)あたりのボンデングワイヤの数は5本であり、従来の128個の発光素子を有する発光素子アレイの場合に比べ、回路基板10の回路パターン11との接続に使用されるボンデングワイヤ12の数は13分の1乃至26分の1まで削減することができる。これにより、実装コストの大幅な削減とともに、光プリンタヘッドの低コスト化および信頼性の向上を図ることができる。
【0088】
また、回路パターン11よりも大きな占有面積を必要とする電極パッドの数も上述と同様に13分の1あるいは26分の1まで削減することができる。これにより、回路基板10の短尺方向の長さを大幅に短縮することができ、光プリンタヘッド24のコストを低減するだけでなく、光プリンタヘッド24の小型化を図ることができる。
【0089】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る発光素子アレイ1、及び、発光素子アレイ1を用いて構成した光プリンタヘッド24は、列状に配設された各発光素子3の一端を第1の共通ラインCM1に接続すると共に、他端を第2の共通ラインCM2にスイッチング素子を介して接続し、その発光素子3を選択的に駆動させるようにしているので、各発光素子3に流れる電流レベルや通電時間を個別に調整したり、各発光素子3に印加される電圧レベルや印加電圧の保持時間を個別に調整したりすることができ、これにより発光素子3の発光強度のバラツキの補正や階調制御を容易に行うことができる。
【0090】
また、ドライバ回路および電極パッドの占有面積、ボンディング本数、外部ドライバの個数がそれぞれ低減され、光プリンタヘッドの製造コストの低減および小型化を図ることができるとともに、その実装時間が著しく短縮され、光プリンタヘッドの組立作業を簡略化することができる。また、発光素子アレイの電極パッド14〜18と発光素子3との間に200μm以上の間隔を空けることにより、電極パッド14〜18付近のボンディングワイヤ12等で発光素子からの光が反射するのを有効に防止することができ、光プリンタヘッドの信頼性を向上させることができる。
【0091】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る発光素子アレイを用いて構成した光プリンタヘッドの要部断面図であり、図7は、本発明に係る発光素子アレイの回路構成の一例を示す平面図である。これらの図において、図1および図2に示す第1の実施形態に係るものと同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略し、以下には相違点を中心に説明する。
【0092】
すなわち、この第2の実施形態に係る発光素子アレイ1aは、第1の実施形態に係る発光素子アレイ1とは、出力トランジスタ回路およびシフトレジスタ回路を含むドライバ回路が互いに並列的に動作するN個(Nは、2以上の自然数)のグループに区分されるとともに各グループ毎に共通の信号ラインに接続され、各グループのドライバ回路により駆動可能な状態とされる発光素子が、各グループのドライバ回路毎に異なる駆動信号ラインに接続されている点で相違している。
【0093】
すなわち、この第2の実施形態に係る発光素子アレイ1aは、シリコン基板2上に、ライン状(列状)に配置された発光ダイオードからなる複数個の発光素子3、各発光素子3への通電を制御すべく設けられた電界効果型トランジスタを含む複数個の出力トランジスタ回路4、各出力トランジスタ回路4のオン・オフを制御するシフトレジスタ回路5、電極パッド14〜19等が形成され、出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5を含むドライバ回路9が、互いに並列的に動作するN個(Nは、2以上の自然数)のグループに区分されたものである。この結果、複数個の発光素子3も区分されたドライバ回路9に対応してN個のグループに区分されることになる。
【0094】
具体的には、本実施形態では、ドライバ回路9を構成する出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5が第1,第2の出力トランジスタ回路4a,4bおよび第1,第2のシフトレジスタ回路5a,5bの2つのグループにそれぞれ区分されるとともに(すなわち、N=2に設定)、シフトレジスタ回路5は2つのグループとも共通の信号ラインに接続され、この区分されたドライバ回路9がグループ毎に互いに並列的に駆動(すなわち、グループ単位で同時に駆動)されるようになっている。このように、ドライバ回路9がグループ毎に並列的に駆動されることにより、区分されたドライバ回路9に対応して区分される発光素子3もグループ毎に並列的に駆動されることになる。
【0095】
電極パッド14〜19の個数は、本実施形態のように6個にまで減らすことができる。この場合、電極パッド14はグランド(GND)用、電極パッド15はドライバ回路電源(VDD1)用、電極パッド16はリセット信号(RST)用、電極パッド17はブロック信号(BLK)用、電極パッド18は第1の発光素子駆動信号(VDD2)用、電極パッド19は第2の発光素子駆動信号(VDD3)用とされる。すなわち、電極パッド14〜19は、外部ドライバから上記5種類の信号の供給を受け入れるための端子として機能する。
【0096】
また、シリコン基板2は第1の実施形態のものと同様に矩形状をなしており、複数個の発光素子3はシリコン基板2の一方の長辺に沿って配列され、複数個の電極パッド14〜19は他方の長辺に沿って配列される。従って、図6に示すように、発光素子アレイ1aと回路基板10の回路パターン11との接続方向は一方向となり、実装工程の簡略化が図れる。
【0097】
更に、発光素子3と電極パッド14〜19間に、ドライバ回路9を配置するため、発光素子3と電極パッド14〜19との間の間隔は第1の実施形態のものと同様に200μm以上あける。これにより、電極パッド14〜19に接続したボンディングワイヤ12による発光素子3の反射光を低減することができ、印画品質の向上が図れる。
【0098】
このように構成された発光素子アレイ1aは、その複数個が回路基板10に実装され、各電極パッド14〜19と、外部ドライバが搭載された回路基板10上の回路パターン11とがボンディングワイヤ12により接続されることで光プリンタヘッドが構成される。
【0099】
図8は、図7に示す発光素子アレイ1aの等価回路を示す図である。ここで、L1〜L128は、列状に配置された発光ダイオードからなる発光素子3を示している。これらの発光素子L1〜L128は、発光素子L1〜L64までが第1のグループとされ、発光素子L65〜L128までが第2のグループとされる。本実施形態では、第1のグループに属する発光素子L1〜L64については、発光素子L1から発光素子L64に向けて順番に駆動され、第2のグループに属する発光素子L65〜L128については、第1のグループとは逆方向である発光素子L128から発光素子L65に向けて順番に駆動されるようになっている。
【0100】
TR1〜TR128は、各発光素子L1〜L128に接続された出力トランジスタ回路4を構成する電界効果型トランジスタを示している。これらの電界効果型トランジスタTR1〜TR128は、電界効果型トランジスタTR1〜TR64までが第1のグループとされ(この第1のグループにより第1の出力トランジスタ回路4aが構成される。)、電界効果型トランジスタTR65〜TR128までが第2のグループとされる(この第2のグループにより第2の出力トランジスタ回路4bが構成される。)。なお、電界効果型トランジスタTR1〜TR128は、本実施形態ではバックゲート付きのNチャネル型のものである。
【0101】
また、BF1〜BF128は、電界効果型トランジスタTR1〜TR128に接続されたバッファを示している。これらのバッファBF1〜BF128は、バッファBF1〜BF64までが第1のグループとされ、バッファBF65〜BF28までが第2のグループとされる。
【0102】
FF1〜FF128は、電界効果型トランジスタTR1〜TR128に駆動信号を供給するシフトレジスタ回路5を構成するフリップ・フロップを示している。これらのフリップ・フロップFF1〜FF128は、フリップ・フロップFF1〜FF64までが第1のグループとされ(この第1のグループにより第1のシフトレジスタ回路5aが構成される。)、フリップ・フロップFF65〜FF128までが第2のグループとされている(この第2のグループにより第2のシフトレジスタ回路5bが構成される。)。
【0103】
第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64は、フリップ・フロップFF1からフリップ・フロップFF64に向けて順番にセットされ、第2のグループに属するフリップ・フロップFF65〜FF128は、第1のグループとは逆方向であるフリップ・フロップFF128からフリップ・フロップFF65に向けて順番にセットされるように構成されている。
【0104】
すなわち、第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64は、フリップ・フロップFF1が初段となり、フリップ・フロップFF64が最終段となる。また、第2のグループに属するフリップ・フロップFF65〜FF128は、フリップ・フロップFF128が初段となり、フリップ・フロップFF65が最終段となる。
【0105】
ここで、第1のグループに属する発光素子L1〜L64および第2のグループに属する発光素子L65〜L128の各カソードはグランド(GND)に接続される第1の共通ラインCM1に接続され、各アノードは第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64および第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR65〜TR128の各ソースに接続されている。第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64の各ドレインは、第1の発光素子駆動信号用の電極パッド18に接続された一方の第2の共通ラインCM2に接続され、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR65〜TR128の各ドレインは、第2の発光素子駆動信号用の電極パッド19に接続された他方の第2の共通ラインCM2´に接続されている。
【0106】
また、第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64の各ゲートは、第1のグループに属するバッファBF1〜BF64を介して対応する第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64のQ−出力端子に接続され、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR65〜TR128の各ゲートは、第2のグループに属するバッファBF65〜BF128を介して対応する第2のグループに属するフリップ・フロップFF65〜FF128のQ−出力端子に接続されている。
【0107】
第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64および第2のグループに属するフリップ・フロップFF65〜FF128の各φ入力端子は、保護回路PC1およびバッファBF129を介してブロック信号(BLK)用の電極パッド17に接続された共通信号ラインCM3に接続されている。第1のグループに属する1段目のフリップ・フロップFF1および第2のグループに属する1段目のフリップ・フロップFF65のS−入力端子、ならびに、第1のグループに属する2段目以降のフリップ・フロップFF2〜FF64および第2のグループに属する2段目以降のフリップ・フロップFF66〜FF128の各R−入力端子は、保護回路PC2およびシュミットトリガ回路STを介してリセット信号(RST)用の電極パッド16に接続された共通信号ラインCM4に接続されている。
【0108】
ここで、保護回路PC1,PC2は、外部ドライバ側からのノイズによる過大電圧が各フリップ・フロップFF1〜FF128に印加されないようにするためのものである。但し、ノイズが重畳されないような環境下で用いられるような場合には、これらの保護回路PC1,PC2は必ずしも必要としない。
【0109】
なお、第1のグループに属する初段のフリップ・フロップFF1および第2のグループに属する初段のフリップ・フロップFF128は、リセット信号(RST)によりセットされ、次のブロック信号(BLK)の立ち下がりでリセットされるように、セット付きのD形フリップ・フロップとされている。各グループの2段目以降のフリップ・フロップは、リセット付きのD形フリップ・フロップである。また、Do1〜Do128は、フリップ・フロップFF1〜FF128のQ−端子から出力される駆動信号を示す。各フリップ・フロップFF2〜FF128から出力される駆動信号Do1〜Do128は、大出力の電界効果型トランジスタTR1〜TR128を駆動させるため、2段構成のバッファBF1〜BF128を介して電界効果型トランジスタTR1〜TR128のゲートに供給されるようになっているが、このバッファBF1〜BF128はフリップ・フロップFF1〜FF128のQ−出力部にバッファ回路を内蔵させることによって省略することができ、これにより発光素子アレイ1aを小型化することができる。
【0110】
図9は、図8に示すように回路構成された発光素子アレイ1aの動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【0111】
シフトレジスタ回路5を構成する第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64および第2のグループに属するフリップ・フロップFF65〜FF128に、リセット信号とブロック信号の2種類の信号が電極パッド16と電極パッド17からそれぞれ入力されるようになっている。最初に、第1のグループの初段のフリップ・フロップFF1および第2のグループの初段のフリップ・フロップFF128が電極パッド16から入力されたリセット信号により同時にセットされ、電極パッド17から入力されたブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。このリセットと同時に、第1のグループの2段目のフリップ・フロップFF2および第2のグループの2段目のフリップ・フロップFF127が同時にセットされ、次のブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。
【0112】
同様にして、第1のグループの3段目以降のフリップ・フロップFF3〜FF64および第2のグループの3段目以降のフリップ・フロップFF126〜FF65のうちの各グループの対応する段のフリップ・フロップがそれぞれ前段のフリップ・フロップのリセットと同時にセットされ、順次入力されるブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。このように、第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64および第2のグループに属するフリップ・フロップFF126〜FF65が並列的に順番にセットおよびリセットされることで各Q−端子から駆動信号Do1〜Do64および駆動信号Do128〜Do65が順次出力される。すなわち、各グループのフリップ・フロップFF1〜FF128は、リセット信号によりセットされたときにQ−端子から駆動信号Do1〜Do128が出力され、ブロック信号の立ち下がりでリセットされたときにその駆動信号Do1〜Do128の出力が停止される。
【0113】
このように、第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64および第2のグループに属するフリップ・フロップFF128〜FF65から駆動信号Do1〜Do64および駆動信号Do128〜Do65が並列的に順番に出力されて第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64および第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR128〜TR65のゲートに並列的に順番に供給されることにより、各グループの電界効果型トランジスタTR1〜TR128はドレイン−ソース間がその駆動信号Do1〜Do128の供給期間だけ導通されてオン状態となる。
【0114】
すなわち、第1のグループに属するフリップ・フロップFF1〜FF64から構成される第1のシフトレジスタ回路5aは、第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64の制御端子であるゲートに、各発光素子L1〜L64の配列の順序で駆動信号を順番に供給することにより各電界効果型トランジスタTR1〜TR64のドレイン−ソース間を選択的(個別的)に導通させる第1の駆動手段を構成する。また、第2のグループに属するフリップ・フロップFF128〜FF65から構成される第2のシフトレジスタ回路5bは、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR128〜TR65の制御端子であるゲートに、各発光素子L128〜L65の配列の順序で駆動信号を順番に供給することにより各電界効果型トランジスタTR128〜TR65のドレイン−ソース間を選択的(個別的)に導通させる第2の駆動手段を構成する
一方、第1のグループに属する電界効果型トランジスタTR1〜TR64のオン状態と同期して電極パッド18から一方の第2の共通ラインCM2を介して第1の発光素子駆動信号(画像データ)が、オン状態となっている電界効果型トランジスタに接続されている発光素子L1〜L64に供給されると共に、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR128〜TR65のオン状態と同期して電極パッド19から他方の第2の共通ラインCM2´を介して第2の発光素子駆動信号(画像データ)が、オン状態となっている電界効果型トランジスタに接続されている発光素子L128〜L65に供給され、これにより第1のグループに属する発光素子L1〜L64および第2のグループに属する発光素子L128〜L65が並列的に駆動される。すなわち、外部ドライバから電極パッド18および電極パッド19を介してシリアルに供給される画像データがパラレルの画像データに変換され、各発光素子L1〜L128に画像データが分配され、各発光素子L1〜L128の発光出力が制御されることになる。
【0115】
なお、図9に示されているCLK信号は、外部ドライバ等の内部で生成されるクロック信号であり、全体の動作の同期をとるためのものである。
【0116】
このように第1,第2のシフトレジスタ回路5a,5bからの駆動信号によって第1,第2の出力トランジスタ回路4a,4bの各電界効果型トランジスタのオン・オフをグループ毎に並列的に順次切り換えながら、電極パッド18,19から入力されるシリアルデータに対応させてアノード側の2つの第2の共通ラインCM2,CM2´に流れる電流値等を可変させることにより、複数個の発光素子3(L1〜L128)が各グループ毎に1個ずつ選択的(個別的)に発光・駆動される。
【0117】
すなわち、発光素子3の発光時、各発光素子3に流れる電流レベル(ハイレベル)を調整したり、各発光素子3に流れる一定値の電流による通電時間を調整したりすることにより、発光素子3の光量が個々に調整され、これにより発光素子3の発光バラツキの補正や印画の高品質化に必要な階調制御が行われる。この結果、各発光素子3からは、バラツキに応じて発光出力補正された発光出力や画像データに対応して階調制御された発光出力が得られる。
【0118】
なお、本実施形態では、発光素子3に流れる電流値や通電時間を調整することで発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うようにしているが、発光素子3毎に電流量(電流値×時間)を調整したり、発光素子3に印加される電圧レベルや電圧の印加時間を調整するようにしても発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うことができる。
【0119】
また、本実施形態では、出力トランジスタ回路4を構成する電界効果型トランジスタとしてNチャネルのものを用いるようにしているが、Pチャネルのものを用いることも可能である。この場合、発光素子3のアノードを第1の共通ラインCM1に接続し、カソードを電界効果型トランジスタを介して2つの第2の共通ラインCM2,CM2´に接続するようにすればよい。さらに、この場合、2つの第2の共通ラインCM2,CM2´の電圧はローレベルに設定されることになる。また、本実施形態では、電界効果型トランジスタを発光素子3のアノードと第2,第3の共通ラインCM2,CM2´との間に接続するようにしているが、発光素子3のカソードと第1の共通ラインCM1との間に接続するようにしてもよい。この場合、グランドに接続される共通ラインを第2の共通ラインCM2と呼び、電極パッド18,19に接続される2つの共通ラインを第1の共通ラインCM1,CM1´と呼ぶ。
【0120】
図10は、本発明の第2の実施形態に係る発光素子アレイ1aを外部ドライバ27が搭載された回路基板10上に複数個搭載して成る光プリンタヘッド24aの構成を示すブロック図である。各発光素子アレイ1aの各発光素子は、上述したように、発光強度のバラツキを補正する機能および階調制御機能をもつ外部ドライバ27から供給されるシリアルデータ(発光素子駆動信号)により発光出力が制御される。また、各発光素子をスイチングするドライバ回路9(図6)は、外部ドライバ27からのリセット信号やブロック信号と同期して駆動される。
【0121】
なお、外部ドライバ27は、第1の実施形態における外部ドライバ25と同様に構成されたものであり、各出力端子が図8に示す電極パッド14〜19に接続され、図9に示すタイミングでドライバ回路電源、リセット信号、ブロック信号、発光素子駆動信号などが出力され、各電極パッド14〜19に供給される。ここで、各発光素子3に供給される発光素子駆動信号は、前段に設けられている制御回路などのメモリに各発光素子3の発光強度のバラツキに対応させて補正値が記憶されており、この記憶されている補正値に基づいて各発光素子3に供給されるようになっている。
【0122】
このように構成された光プリンタヘッド24aでは、発光素子アレイ1aの1個(1チップ)あたりのボンデングワイヤ数は6本であり、従来の128個の発光素子を有する発光素子アレイの場合に比べ、回路基板の回路パターンとの接続に使用されるボンデングワイヤ数は20分の1程度にまで削減することができる。これにより、実装コストの大幅な削減とともに、光プリンタヘッド24aの低コスト化および信頼性の向上を図ることができる。
【0123】
また、回路パターン11よりも大きな占有面積を必要とする電極パッドの数も上述と同様に20分の1程度にまで削減することができる。これにより、回路基板10の短尺方向の長さを大幅に短縮することができ、光プリンタヘッド24aのコストを低減するだけでなく、光プリンタヘッド24aの小型化を図ることができる。
【0124】
図11は、発光素子アレイ1a上に設けられている発光素子3の点灯方向と印画方向との関係を示す図である。図11(a)に示す如く発光素子アレイ1a内に設けられている発光素子3の点灯方向が一方向の場合、高速で印画動作を行うと、区分されたグループ間の印画ズレが大きくなるため、低速の印画しかできないことになる。
【0125】
一方、図11(b)に示す如く例えば2つのグループの発光素子3の点灯方向を対向させた場合(すなわち、本実施形態のように、2つのグループの発光素子を互いに逆方向となるように駆動させた場合)、区分されたグループ間の印画ズレが生じないため、高速の印画が可能となる。
【0126】
更に、図11(c)に示す如く印画方向が水平になるように、図11(b)の場合と同様に例えば2つのグループの発光素子3の点灯方向を対向させ、かつ、その2つのグループの発光素子3を主走査方向に対して斜めに配置させるようにすれば、さらなる高速印画が実現できる。したがって、第2の実施形態の発光素子アレイ1aにおいて、例えば2つのグループの発光素子3を主走査方向に対して斜めに配置させるようにすることができる。
【0127】
要するに、図11(b)もしくは(c)に示す如く印画ズレを生じないようにするには、互いに隣接するグループ間の境界を中心とした左右両側に対称な位置に設けられている各グループの発光素子同士を同時に駆動させるようにすることが重要である。
【0128】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係る発光素子アレイ1a、及び、発光素子アレイ1aを用いて構成した光プリンタヘッド24aは、列状に配設された各発光素子3の一端を第1の共通ラインCM1に接続すると共に、他端を第2の共通ラインCM2,CM2´にスイッチング素子を介して接続し、その発光素子3を選択的に駆動させるようにしているので、各発光素子3に流れる電流レベルや通電時間を個別に調整したり、各発光素子3に印加される電圧レベルや印加電圧の保持時間を個別に調整したりすることができ、これにより発光素子3の発光強度のバラツキの補正や階調制御を容易に行うことができる。また、列状に配設された複数の発光素子3を2つのグループに区分し、各グループの発光素子3を並列的に駆動させるようにしているので、光プリンタヘッドの高速化を図ることができる。
【0129】
また、ドライバ回路および電極パッドの占有面積、ボンディング本数、外部ドライバの個数がそれぞれ低減され、光プリンタヘッドの製造コストの低減および小型化を図ることができるとともに、その実装時間が著しく短縮され、光プリンタヘッドの組立作業を簡略化することができる。また、発光素子アレイの電極パッド14〜19と発光素子3との間に200μm以上の間隔を空けることにより、電極パッド14〜19付近のボンディングワイヤ12等で発光素子からの光が反射するのを有効に防止することができ、光プリンタヘッドの信頼性を向上させることができる。
【0130】
図12は、本発明の第3の実施形態に係る発光素子アレイを用いて構成した光プリンタヘッドの要部断面図であり、図13は、発光素子アレイ1bの回路構成の一例を示す平面図である。これらの図において、図6および図7に示す第2の実施形態(または、図1および図2に示す第1の実施形態)に係るものと同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略し、以下には相違点を中心に説明する。
【0131】
すなわち、この第3の実施形態に係る発光素子アレイ1bは、第2の実施形態に係る発光素子アレイ1aとは、各グループのシフトレジスタ回路5の駆動信号を各グループ内のM個(Mは2以上の自然数)の出力トランジスタ回路4に共通に供給すると共に、これらM個の出力トランジスタ回路4が互いに異なる駆動信号ラインに接続されている点で相違している。
【0132】
すなわち、この第3の実施形態に係る発光素子アレイ1bは、シリコン基板2上に、ライン状(列状)に配置された発光ダイオードからなる複数個の発光素子3、各発光素子3への通電を制御すべく設けられた電界効果型トランジスタを含む複数個の出力トランジスタ回路4、各出力トランジスタ回路4のオン・オフを制御するシフトレジスタ回路5、電極パッド14〜21等が形成され、出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5を含むドライバ回路9が、互いに並列的に動作するN個(Nは、2以上の自然数)のグループに区分され、かつ、各グループのシフトレジスタ回路5の駆動信号を各グループ内のM個(Mは2以上の自然数)の出力トランジスタ回路4に共通に供給すると共に、これらM個の出力トランジスタ回路4が互いに異なる駆動信号ラインに接続されるようにしたものである。この結果、複数個の発光素子3も区分されたドライバ回路9に対応してN個のグループに区分され、各グループ内のM個の出力トランジスタ回路4に接続されている発光素子3が同時に駆動可能とされる。
【0133】
具体的には、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、ドライバ回路9を構成する出力トランジスタ回路4およびシフトレジスタ回路5が第1,第2の出力トランジスタ回路4a,4bおよび第1,第2のシフトレジスタ回路5a,5bの2つのグループにそれぞれ区分されるとともに(すなわち、N=2に設定)、シフトレジスタ回路5は2つのグループとも共通の信号ラインに接続され、この区分されたドライバ回路9がグループ毎に互いに並列的に駆動(すなわち、グループ単位で同時に駆動)されるようになっている。また、第1,第2の出力トランジスタ回路4a,4bは、各グループ内で2個ずつが同時に駆動されるようになっている(すなわち、M=2に設定)。このように、ドライバ回路9がグループ毎に並列的に駆動されることにより、区分されたドライバ回路9に対応して区分される発光素子3もグループ毎に並列的に駆動され、かつ、2個ずつが同時に駆動されることになる。
【0134】
電極パッド14〜21の個数は、本実施形態のように8個にまで減らすことができる。この場合、電極パッド14はグランド(GND)用、電極パッド15はドライバ回路電源(VDD)用、電極パッド16はリセット信号(RST)用、電極パッド17はブロック信号(BLK)用、電極パッド18は第1の発光素子駆動信号(VDD11)用、電極パッド19は第2の発光素子駆動信号(VDD12)用、電極パッド20は第3の発光素子駆動信号(VDD21)用、電極パッド21は第4の発光素子駆動信号(VDD22)用とされる。すなわち、電極パッド14〜21は、外部ドライバから上記7種類の信号の供給を受け入れるための端子として機能する。
【0135】
なお、発光素子3と電極パッド14〜21との間隔を第1,第2の実施形態のものと同様に200μm以上に設定すると、電極パッド14〜21に接続したボンディングワイヤ12による発光素子3の反射光を低減することができ、印画品質の向上が図れる。
【0136】
このように構成された発光素子アレイ1bは、その複数個が回路基板10に実装され、各電極パッド14〜21と、外部ドライバが搭載された回路基板10上の回路パターン11とがボンディングワイヤ12により接続されることで光プリンタヘッドが構成される。
【0137】
図14は、図13に示す発光素子アレイ1bの等価回路を示す図である。ここで、発光素子L1〜L64までが第1のグループ、発光素子L65〜L128までが第2のグループとされ、各グループの発光素子L1〜L64,L65〜L128とも、互いに隣接する2個単位で順番に駆動されるようになっている。
【0138】
また、電界効果型トランジスタTR1〜TR64までが第1のグループ、電界効果型トランジスタTR65〜TR128までが第2のグループとされ、各グループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64,TR65〜TR128とも、互いに隣接する2個単位で順番に駆動されるようになっている。
【0139】
また、フリップ・フロップFF1〜FF33までが第1のグループとされ、フリップ・フロップFF34〜FF66までが第2のグループとされる。第1のグループのフリップ・フロップFF1〜FF33は、フリップ・フロップFF1からフリップ・フロップFF33に向けて順番にセットされ、第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66も、フリップ・フロップFF34からフリップ・フロップFF66に向けて順番にセットされる。
【0140】
ここで、第1のグループの発光素子L1〜L64および第2のグループの発光素子L65〜L128の各カソードはグランド(GND)に接続される第1の共通ラインCM1に接続され、各アノードは第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64および第2のグループの電界効果型トランジスタTR65〜TR128の各ソースに接続されている。
【0141】
第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64のうち、奇数番目にあたる電界効果型トランジスタの各ドレインは第1の発光素子駆動信号用の電極パッド18に接続された第2の共通ラインCM2に接続され、偶数番目にあたる電界効果型トランジスタの各ドレインは第3の発光素子駆動信号用の電極パッド19に接続された第3の共通ラインCM3に接続されている。
【0142】
また、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR65〜TR128のうち、奇数番目にあたる電界効果型トランジスタの各ドレインは第4の発光素子駆動信号用の電極パッド20に接続された第4の共通ラインCM4に接続され、偶数番目にあたる電界効果型トランジスタの各ドレインは第5の発光素子駆動信号用の電極パッド21に接続された第5の共通ラインCM5に接続されている。
【0143】
また、第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64の各ゲートは、互いに隣接する2個の電界効果型トランジスタ単位で第1のグループのバッファBF1〜BF32を介して対応する第1のグループのフリップ・フロップFF2〜FF33のQ−出力端子に接続され、第2のグループに属する電界効果型トランジスタTR65〜TR128の各ゲートは、互いに隣接する2個の電界効果型トランジスタ単位で第2のグループのバッファBF33〜BF64を介して対応する第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66のQ−出力端子に接続されている。
【0144】
第1のグループのフリップ・フロップFF1〜FF33および第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66の各φ入力端子は、保護回路PC1およびバッファBF65を介してブロック信号(BLK)用の電極パッド17に接続された第6の共通ラインCM6に接続されている。第1のグループの初段のフリップ・フロップFF1および第2のグループの初段のフリップ・フロップFF34のS−入力端子、ならびに、第1のグループの2段目以降のフリップ・フロップFF2〜FF33および第2のグループの2段目以降のフリップ・フロップFF35〜FF66の各R−入力端子は、保護回路PC2およびシュミットトリガ回路STを介してリセット信号(RST)用の電極パッド16に接続された第7の共通ラインCM7に接続されている。
【0145】
なお、第1のグループの初段のフリップ・フロップFF1および第2のグループの初段のフリップ・フロップFF34は、リセット信号(RST)によりセットされ、次のブロック信号(BLK)の立ち下がりでリセットされるように、セット付きのD形フリップ・フロップとされている。各グループの2段目以降のフリップ・フロップは、リセット付きのD形フリップ・フロップである。
【0146】
図15は、図14に示すように回路構成された発光素子アレイ1bの動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【0147】
最初に、シフトレジスタ回路5を構成する第1のグループの初段のフリップ・フロップFF1および第2のグループの初段のフリップ・フロップFF34が電極パッド16から入力されたリセット信号により同時にセットされ、電極パッド17から入力されたブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。このリセットと同時に、第1のグループの2段目のフリップ・フロップFF2および第2のグループの2段目のフリップ・フロップFF35が同時にセットされ、次のブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。
【0148】
同様にして、第1のグループの3段目以降のフリップ・フロップFF3〜FF33および第2のグループの3段目以降のフリップ・フロップFF36〜FF66のうちの各グループの対応する段のフリップ・フロップがそれぞれ前段のフリップ・フロップのリセットと同時にセットされ、順次入力されるブロック信号の立ち下がりで同時にリセットされる。このように、第1のグループのフリップ・フロップFF1〜FF33および第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66が並列的に順番にセットおよびリセットされることで2段目以降の各Q−端子から駆動信号Do1〜Do32および駆動信号Do33〜Do64が順次出力される。すなわち、各グループのフリップ・フロップFF2〜FF33,FF35〜FF66は、リセット信号によりセットされたときにQ−端子から駆動信号Do1〜Do32,Do33〜Do64が出力され、ブロック信号の立ち下がりでリセットされたときにその駆動信号Do1〜Do32,Do33〜Do64の出力が停止される。
【0149】
このように、第1のグループのフリップ・フロップFF1〜FF33および第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66から駆動信号Do1〜Do32および駆動信号Do33〜Do64が並列的に順番に出力されて第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64の互いに隣接する2個の電界効果型トランジスタ、および、第2のグループの電界効果型トランジスタTR65〜TR128の互いに隣接する2個の電界効果型トランジスタのゲートに並列的に順番に供給されることにより、各グループの電界効果型トランジスタTR1〜TR128は各2個の電界効果型トランジスタのドレイン−ソース間がその駆動信号Do1〜Do32,Do33〜Do64の供給期間だけ同時に導通されてオン状態となる。
【0150】
すなわち、第1のグループのフリップ・フロップFF1〜FF33から構成される第1のシフトレジスタ回路5aは、第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64のうちの各2個の電界効果型トランジスタのゲートに各発光素子L1〜L64の配列の順序で駆動信号を順番に供給することにより、各2個の電界効果型トランジスタのドレイン−ソース間を選択的に導通させる第1の駆動手段を構成する。また、第2のグループのフリップ・フロップFF34〜FF66から構成される第2のシフトレジスタ回路5bは、第2のグループの電界効果型トランジスタTR65〜TR128のうちの各2個の電界効果型トランジスタのゲートに各発光素子L65〜L128の配列の順序で駆動信号を順番に供給することにより、各2個の電界効果型トランジスタのドレイン−ソース間を選択的に導通させる第2の駆動手段を構成する
一方、第1のグループの電界効果型トランジスタTR1〜TR64のうちの各2個の電界効果型トランジスタのオン状態と同期して電極パッド18,19から第1,第2の発光素子駆動信号(画像データ)が、第1のグループの発光素子L1〜L65のうちの対応する2個の発光素子に供給されると共に、第2のグループの電界効果型トランジスタTR65〜TR128のうちの各2個の電界効果型トランジスタのオン状態と同期して電極パッド20,21から第3,第4の発光素子駆動信号(画像データ)が、第2のグループの発光素子L65〜L128のうちの対応する2個の発光素子に供給され、これにより第1のグループの発光素子L1〜L64のうちの各2個の発光素子、および、第2のグループの発光素子L65〜L128のうちの各2個の発光素子が並列的に駆動される。すなわち、外部ドライバから電極パッド18,19,20,21を介してシリアルに供給される画像データがパラレルの画像データに変換され、各発光素子L1〜L128に画像データが分配され、各発光素子L1〜L128の発光出力が制御されることになる。
【0151】
このように第1,第2のシフトレジスタ回路5a,5bからの駆動信号によって第1,第2の出力トランジスタ回路4a,4bの各2個ずつの電界効果型トランジスタのオン・オフをグループ毎に並列的に順次切り換えながら、電極パッド18,19,20,21から入力されるシリアルデータに対応させてアノード側の4つの共通ラインCM2〜CM5に流れる電流値などを可変させることにより、複数個の発光素子3(L1〜L128)が各グループ毎に2個ずつ選択的(個別的)に発光・駆動される。
【0152】
すなわち、発光素子3の発光時、各発光素子3に流れる電流レベル(ハイレベル)を調整したり、各発光素子3に流れる一定値の電流による通電時間を調整したりすることにより、発光素子3の光量が個々に調整され、これにより発光素子3の発光バラツキの補正や印画の高品質化に必要な階調制御が行われる。この結果、各発光素子3からは、バラツキに応じて発光出力補正された発光出力や画像データに対応して階調制御された発光出力が得られる。このとき、各グループ内の発光素子3は2個ずつが並行して発光されるため、光プリンタヘッドの一層の高速化を図ることができる。
【0153】
また、シフトレジスタ回路5内の1つのフリップ・フロップによる駆動信号によって、複数個の出力トランジスタ回路のオン・オフ制御するため、発光素子3数に対して、シフトレジスタ回路5を削減できるので、駆動回路部を小型化でき、チップの小型化が図れ、さらにチップの低コスト化が図れる。
【0154】
なお、本実施形態では、発光素子3に流れる電流値や通電時間を調整することで発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うようにしているが、発光素子3毎に電流量(電流値×時間)を調整したり、発光素子3に印加される電圧レベルや電圧の印加時間を調整するようにしても発光素子3の発光バラツキの補正や階調制御を行うことができる。
【0155】
図16は、本発明の第3の実施形態に係る発光素子アレイ1bを外部ドライバ29が搭載された回路基板10上に複数個搭載して成る光プリンタヘッド24bの構成を示すブロック図である。各発光素子アレイ1bの各発光素子は、上述したように、発光強度のバラツキを補正する機能および階調制御機能をもつ外部ドライバ29から供給されるシリアルデータ(発光素子駆動信号)により発光出力が制御される。また、各発光素子をスイッチングするドライバ回路9(図12)は、外部ドライバ29からのリセット信号やブロック信号と同期して駆動される。
【0156】
なお、外部ドライバ29は、第1の実施形態における外部ドライバ25と同様に構成されたものであり、各出力端子が図14に示す電極パッド14〜21に接続され、図10に示すタイミングでドライバ回路電源、リセット信号、ブロック信号、発光素子駆動信号などが出力され、各電極パッド14〜21に供給される。ここで、各発光素子3に供給される発光素子駆動信号は、前段に設けられている制御回路などのメモリに各発光素子3の発光強度のバラツキに対応させて補正値が記憶されており、この記憶されている補正値に基づいて各発光素子3に供給されるようになっている。
【0157】
このように構成された光プリンタヘッド24bでは、発光素子アレイ1bの1個(1チップ)あたりのボンデングワイヤ数は8本であり、従来の128個の発光素子を有する発光素子アレイの場合に比べ、回路基板10の回路パターン11との接続に使用されるボンデングワイヤ12の数は15分の1程度にまで削減することができる。これにより、実装コストの大幅な削減とともに、光プリンタヘッド24bの低コスト化および信頼性の向上を図ることができる。
【0158】
また、回路パターン11よりも大きな占有面積を必要とする電極パッドの数も上述と同様に15分の1程度にまで削減することができる。これにより、回路基板10の短尺方向の長さを大幅に短縮することができ、光プリンタヘッド24bのコストを低減するだけでなく、光プリンタヘッド24bの小型化を図ることができる。
【0159】
なお、この光プリンタヘッド24bにおいても、第2実施形態に係る光プリンタヘッド24aと同様に、図11(b)に示す如く発光素子3の点灯方向を対向させると、各グループ間の印画ズレが生じないため、高速の印画が可能となり、また図11(c)に示す如く印画方向が水平になるように発光素子3を主走査方向に対して斜めに配置させるようにすれば、さらなる高速印画が実現できる。
【0160】
このように、本発明の第3の実施形態に係る発光素子アレイ1b、及び、発光素子アレイ1bを用いて構成した光プリンタヘッド24bは、列状に配設された各発光素子3の一端をグランドに接続される共通ラインに接続すると共に、他端を発光素子駆動信号が供給される共通ラインにスイッチング素子を介して接続し、その発光素子3を選択的に駆動させるようにしているので、各発光素子3に流れる電流レベルや通電時間を個別に調整したり、各発光素子3に印加される電圧レベルや印加電圧の保持時間を個別に調整したりすることができ、これにより発光素子3の発光強度のバラツキの補正や階調制御を容易に行うことができる。また、列状に配設された複数の発光素子3を2つのグループに区分し、各グループの発光素子3を並列的に駆動させる一方、各グループ内の発光素子3を2個ずつ同時に駆動させるようにしているので、光プリンタヘッドの一層の高速化を図ることができる。
【0161】
また、ドライバ回路および電極パッドの占有面積、ボンディング本数、外部ドライバの個数がそれぞれ低減され、光プリンタヘッドの製造コストの低減および小型化を図ることができるとともに、その実装時間が著しく短縮され、光プリンタヘッドの組立作業を簡略化することができる。また、発光素子アレイの電極パッド14〜21と発光素子3との間に200μm以上の間隔を空けることにより、電極パッド14〜21付近のボンディングワイヤ12等で発光素子からの光が反射するのを有効に防止することができ、光プリンタヘッドの信頼性を向上させることができる。
【0162】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の発光素子アレイは、列状に配設された複数の発光素子と、各発光素子に直列接続され、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子と、各スイッチング素子の制御端子に個別的に導通駆動信号を供給することにより各スイッチング素子を個別的に導通させる導通駆動手段と、を半導体基板上に一体に備えたものである。
【0163】
これによれば、スイッチング素子が導通されるとき、そのスイッチング素子に接続されている発光素子に各発光素子に対応させて信号レベルを変えた発光信号が供給されるようにすることで、各発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができる一方、印画の高品質化に必要な階調制御を容易に行うことができる。また、従来のものに比べて全体の回路構成が簡素化されることから、発光素子アレイの小型化と製作コストの削減を図ることができる。なお、前記スイッチング素子がトランジスタからなるものであっても、前記導通駆動手段が複数のフリップ・フロップを有するシフトレジスタからなるものであってもよい。
【0164】
また、本発明の発光素子アレイでは、前記発光素子、前記スイッチング素子および前記導通駆動手段が、半導体基板上に一体に形成することにより、容易に小型化と量産化を図ることができる。
【0165】
また、本発明の発光素子アレイでは、前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものであってもよい。これによれば、各駆動グループの発光素子が複数単位で同時に駆動可能となることから、光プリンタヘッドの一層の高速化を図ることができる。
【0166】
また、本発明の発光素子アレイでは、前記半導体基板上に、前記発光素子の各一方極が共通して接続される電極パッド、前記発光素子の各他方極が共通して接続される電極パッド、前記フリップ・フロップの各第1の入力端子が共通して接続される電極パッドと、前記フリップ・フロップの各第2の入力端子が共通して接続される電極パッドと、前記フリップ・フロップの各駆動電源端子が共通して接続される電極パッドとが形成されていてもよい。
【0167】
これによれば、電極パッドの数を効果的に削減することができるため、発光素子アレイの小型化が促進される。また、電極パッドの数が削減されることから電極パッドに対するボンディングワイヤの数を削減することができる結果、実装コストを低減することができ、光プリンタヘッドの信頼性を高めることができる。
【0168】
また、本発明の発光素子アレイでは、前記半導体基板は矩形状を有し、一方の長辺側に沿って前記複数の発光素子が配設され、他方の長辺側に沿って前記複数の電極パッドが配設されていてもよい。これによれば、光プリンタヘッドを構成するための回路基板の短尺方向の長さを短縮することができ、光プリンタヘッドの小型化を図ることができる。
【0169】
また、本発明の発光素子アレイは、列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子と、各駆動グループの各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子と、各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段と、を半導体基板上に備えたものである。
【0170】
これによれば、各駆動グループのスイッチング素子が導通されるとき、そのスイッチング素子に接続されている発光素子に各発光素子に対応させて信号レベルを変えた駆動信号が供給されるようにすることで、各発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができる一方、印画の高品質化に必要な階調制御を容易に行うことができる。また、従来のものに比べて全体の回路構成が簡素化されることから、発光素子アレイの小型化と製作コストの削減を図ることができる。さらに、各駆動グループの発光素子が各駆動グループ毎に同じタイミングで並列的に駆動されるようになっているので、発光素子の駆動の高速化が図れる結果、この発光素子アレイを用いた光プリンタヘッドのプリント動作の高速化を図ることができる。
【0171】
なお、前記スイッチング素子がトランジスタからなるものであっても、前記導通駆動手段が複数のフリップ・フロップを有するシフトレジスタからなるものであってもよい。また、前記発光素子、前記スイッチング素子および前記導通駆動手段が、半導体基板上に一体に形成されていてもよい。
【0172】
また、本発明の発光素子アレイでは、前記半導体基板上に、前記各駆動グループの発光素子の各一方極が共通して接続される電極パッド、前記各駆動グループの発光素子の各他方極が各駆動グループ毎に共通して接続される電極パッド、前記フリップ・フロップの各第1の入力端子が共通して接続される電極パッドと、前記フリップ・フロップの各第2の入力端子が共通して接続される電極パッドと、前記フリップ・フロップの各駆動電源端子が共通して接続される電極パッドとが形成されていてもよい。
【0173】
これによれば、電極パッドの数を効果的に削減することができるため、発光素子アレイの小型化が促進される。また、電極パッドの数が削減されることから電極パッドに対するボンディングワイヤの数を削減することができる結果、実装コストを低減することができ、光プリンタヘッドの信頼性を高めることができる。なお、前記半導体基板は矩形状を有し、一方の長辺側に沿って前記複数の発光素子が配設され、他方の長辺側に沿って前記複数の電極パッドが配設されていてもよい。
【0174】
また、本発明の光プリンタヘッドは、列状に配設された複数の発光素子、各発光素子に直列接続された制御端子付きのスイッチング素子、および各スイッチング素子の制御端子に個別的に導通駆動信号を供給することにより各スイッチング素子を個別的に導通させる導通駆動手段を含む発光素子アレイと、前記導通駆動手段に導通駆動信号を供給して当該導通駆動手段を駆動させると共に、前記スイッチング素子が個別的に導通されたときに当該スイッチング素子の接続されている発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を個別的に駆動させる発光制御手段とを備えたものである。
【0175】
これによれば、スイッチング素子が導通されるとき、そのスイッチング素子に接続されている発光素子に各発光素子に対応させて信号レベルを変えた発光信号が供給されるようにすることで、各発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができる一方、印画の高品質化に必要な階調制御を容易に行うことができる。また、発光素子アレイの小型化と製作コストの削減を図ることができるため、光プリンタヘッドの小型化と低コスト化を図ることができる。
【0176】
また、本発明の光プリンタヘッドでは、前記発光制御手段は、前記発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより当該発光素子の光量を個別に調整するようにするものであってもよい。
【0177】
これによれば、発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより、発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができると共に、階調制御を容易に行うことができる。なお、前記発光信号の信号レベルは、発光素子に流れる電流レベル、発光素子への電流の通電時間、または発光素子に流れる電流量により表わされるものであってもよい。
【0178】
また、本発明の光プリンタヘッドでは、前記発光素子アレイは半導体基板を用いて構成されたものであり、当該複数の発光素子アレイと、前記発光制御手段とが回路基板上に搭載されていてもよい。これによれば、発光素子アレイが小型化できることから光プリンタヘッドの小型化を促進することができる。
【0179】
また、本発明の光プリンタヘッドは、列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子、各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子、および各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段を含む発光素子アレイと、前記複数の駆動グループに区分された導通駆動手段に各駆動グループ毎に同じタイミングで導通駆動信号を供給して当該導通駆動手段を各駆動グループ毎に同じタイミングで駆動させると共に、前記複数の駆動グループに区分されたスイッチング素子が各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通されたときに当該スイッチング素子の接続されている各駆動グループの発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を個別的に駆動させる発光制御手段とを備えたものである。
【0180】
これによれば、各駆動グループのスイッチング素子が導通されるとき、そのスイッチング素子に接続されている発光素子に各発光素子に対応させて信号レベルを変えた発光信号が供給されるようにすることで、各発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができる一方、印画の高品質化に必要な階調制御を容易に行うことができる。また、発光素子アレイの小型化と製作コストの削減を図ることができるため、光プリンタヘッドの小型化と低コスト化を図ることができる。さらに、各駆動グループの発光素子が各駆動グループ毎に同じタイミングで並列的に駆動されるようになっているので、光プリンタヘッドのプリント動作の高速化を図ることができる。
【0181】
また、本発明の光プリンタヘッドでは、前記発光制御手段は、前記各駆動グループの発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより当該発光素子の光量を個別に調整するものであってもよい。
【0182】
これによれば、発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより、発光素子の発光強度のバラツキを容易に補正することができると共に、階調制御を容易に行うことができる。なお、前記発光信号の信号レベルは、発光素子に流れる電流値、発光素子への電流の通電時間、または発光素子に流れる電流量で表されるものであってもよい。
【0183】
また、本発明の光プリンタヘッドでは、前記発光制御手段は、前記各駆動グループの発光素子における互いに隣接する駆動グループ間の境界を中心とした対称な位置の発光素子どうしを同時に駆動するものであってもよい。これによれば、各駆動グループ間の印画ズレが生じないため、高速印画が実現できる。
【0184】
また、本発明の光プリンタヘッドでは、前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものであってもよく、前記発光制御手段は、各駆動グループのスイッチング素子が複数単位で導通されたときに当該スイッチング素子に接続されている各発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を同時に駆動させるものであってもよい。これによれば、各駆動グループの発光素子が複数単位で同時に駆動されることから、光プリンタヘッドの一層の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光プリンタヘッドの断面図である。
【図2】図1に示す光プリンタヘッドに用いられる発光素子アレイの平面図である。
【図3】図1に示す光プリンタヘッドの等価回路図である。
【図4】図1に示す光プリンタヘッドの動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【図5】図1に示す光プリンタヘッドの回路構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る光プリンタヘッドの断面図である。
【図7】図6に示す光プリンタヘッドに用いられる発光素子アレイの平面図である。
【図8】図6に示す光プリンタヘッドの等価回路図である。
【図9】図6に示す光プリンタヘッドの動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【図10】図6に示す光プリンタヘッドの回路構成を示す平面図である。
【図11】発光素子の点灯方向と印画方向との関係を説明するための模式図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る光プリンタヘッドの断面図である。
【図13】図12に示す光プリンタヘッドに用いられる発光素子アレイの平面図である。
【図14】図12に示す光プリンタヘッドの等価回路図である。
【図15】図12に示す光プリンタヘッドの動作を説明するための信号シーケンスを示す図である。
【図16】図12に示す光プリンタヘッドの回路構成を示す平面図である。
【図17】第1従来例にかかる発光素子アレイの平面図である。
【図18】図17に示す発光素子アレイを用いて構成した従来第1の光プリンタヘッドを示す斜視図である。
【図19】従来第2の光プリンタヘッドを示す斜視図である。
【図20】第2従来例にかかる発光素子アレイの平面図である。
【図21】第3従来例にかかる発光素子アレイの断面図である。
【図22】図21に示す発光素子アレイの等価回路図である。
【図23】図21に示す発光素子アレイを用いて構成した従来第3の光プリンタヘッドの斜視図である。
【図24】4bit補正ドライバ回路のブロック図である。
Claims (4)
- 列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子と、
各駆動グループの各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子と、
各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段と、を半導体基板上に備え、
前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものであることを特徴とする発光素子アレイ。 - 列状に配設され、複数の駆動グループに区分された複数の発光素子、各発光素子に直列接続され、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された、各発光素子に発光信号を供給するための制御端子付きのスイッチング素子、および各駆動グループのスイッチング素子の制御端子に各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に駆動信号を供給することにより各駆動グループのスイッチング素子を各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通させる、前記発光素子の駆動グループに対応する複数の駆動グループに区分された導通駆動手段を含む発光素子アレイと、
前記複数の駆動グループに区分された導通駆動手段に各駆動グループ毎に同じタイミングで駆動信号を供給して当該導通駆動手段を各駆動グループ毎に同じタイミングで駆動させると共に、前記複数の駆動グループに区分されたスイッチング素子が各駆動グループ毎に同じタイミングで個別的に導通されたときに当該スイッチング素子の接続されている各駆動グループの発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を個別的に駆動させる発光制御手段と、を備え、
前記各駆動グループの導通駆動手段は、対応する各駆動グループのスイッチング素子を複数単位で同時に導通させるようにしたものであり、前記発光制御手段は、各駆動グループのスイッチング素子が複数単位で導通されたときに当該スイッチング素子に接続されている各発光素子に発光信号を供給して当該発光素子を同時に駆動させるものであることを特徴とする光プリンタヘッド。 - 前記発光制御手段は、前記各駆動グループの発光素子に供給される発光信号の信号レベルを各発光素子に対応させて変えることにより当該発光素子の光量を個別に調整することを特徴とする請求項2記載の光プリンタヘッド。
- 前記発光信号の信号レベルは、発光素子に流れる電流値、発光素子への電流の通電時間、または発光素子に流れる電流量で表されるものであることを特徴とする請求項3記載の光プリンタヘッド。
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