JP3340349B2 - スパークプラグ - Google Patents
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- H01T—SPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
- H01T13/00—Sparking plugs
- H01T13/20—Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01T—SPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
- H01T13/00—Sparking plugs
- H01T13/20—Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation
- H01T13/32—Sparking plugs characterised by features of the electrodes or insulation characterised by features of the earthed electrode
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に装着す
るスパークプラグに関する。
るスパークプラグに関する。
【０００２】
【従来の技術】中心電極の先端外周面と、外側電極の先
端面との間で火花放電間隙を形成するとともに、碍子先
端外周と外側電極の先端面との間にエアギャップを形成
し、碍子先端面に沿って沿面放電が発生して自己洗浄を
行うセミ沿面放電形のスパークプラグが知られている。
又、中心電極の先端外周面と、外側電極の先端面との間
で気中の火花放電間隙を形成し、汚損時に外側電極の先
端内面と碍子先端面との間で沿面放電を行って自己洗浄
する間欠沿面放電形のスパークプラグが知られている。
端面との間で火花放電間隙を形成するとともに、碍子先
端外周と外側電極の先端面との間にエアギャップを形成
し、碍子先端面に沿って沿面放電が発生して自己洗浄を
行うセミ沿面放電形のスパークプラグが知られている。
又、中心電極の先端外周面と、外側電極の先端面との間
で気中の火花放電間隙を形成し、汚損時に外側電極の先
端内面と碍子先端面との間で沿面放電を行って自己洗浄
する間欠沿面放電形のスパークプラグが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冬季の渋滞走
行等により絶縁碍子の脚長へカーボンが付着してくすぶ
り汚損すると、高電圧がカーボンを這って漏洩し、主体
金具の奥部で火花放電する状態（横飛火や奥飛火）が起
きる。これらの現象が発生すると、正規のスパークプラ
グで火花が飛ばないばかりか、エンスト、アイドル不安
定、低温時のエンジン始動不能、又は加速不良等の不具
合を引き起こす為、従来より、対策が望まれていた。金
具棚の近傍は、金具棚が内方へ突出している為、金具棚
- 絶縁碍子間の距離が短く且つ、金具棚のエッジ部で電
界強度が集中し易く、くすぶり汚損時に奥飛火が起き易
い。金具棚- 絶縁碍子間の距離を長くするには絶縁碍子
の脚長を全体に細くすれば良い。しかし、主体金具の先
端開口も広がるので、カーボンが進入し易くなって耐汚
損性が悪化する。
行等により絶縁碍子の脚長へカーボンが付着してくすぶ
り汚損すると、高電圧がカーボンを這って漏洩し、主体
金具の奥部で火花放電する状態（横飛火や奥飛火）が起
きる。これらの現象が発生すると、正規のスパークプラ
グで火花が飛ばないばかりか、エンスト、アイドル不安
定、低温時のエンジン始動不能、又は加速不良等の不具
合を引き起こす為、従来より、対策が望まれていた。金
具棚の近傍は、金具棚が内方へ突出している為、金具棚
- 絶縁碍子間の距離が短く且つ、金具棚のエッジ部で電
界強度が集中し易く、くすぶり汚損時に奥飛火が起き易
い。金具棚- 絶縁碍子間の距離を長くするには絶縁碍子
の脚長を全体に細くすれば良い。しかし、主体金具の先
端開口も広がるので、カーボンが進入し易くなって耐汚
損性が悪化する。
【０００４】本発明の第１の目的は、絶縁碍子の脚長へ
カーボンが付着してくすぶり汚損が生じても主体金具の
奥部で火花放電が起き難く、沿面放電による自己清浄作
用により絶縁抵抗値を高い値に維持できるセミ沿面放電
形のスパークプラグの提供にある。また、本発明の第２
の目的は、絶縁碍子の脚長へカーボンが付着してくすぶ
り汚損が生じても主体金具の奥部で火花放電が起き難
く、間欠沿面放電による自己清浄作用により絶縁抵抗値
を高い値に維持できる間欠沿面放電形のスパークプラグ
の提供にある。
カーボンが付着してくすぶり汚損が生じても主体金具の
奥部で火花放電が起き難く、沿面放電による自己清浄作
用により絶縁抵抗値を高い値に維持できるセミ沿面放電
形のスパークプラグの提供にある。また、本発明の第２
の目的は、絶縁碍子の脚長へカーボンが付着してくすぶ
り汚損が生じても主体金具の奥部で火花放電が起き難
く、間欠沿面放電による自己清浄作用により絶縁抵抗値
を高い値に維持できる間欠沿面放電形のスパークプラグ
の提供にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を採用した。 （１）セミ沿面放電形のスパークプラグは、係止面より
後方を大内径、先方を小内径に形成した筒状の主体金具
と、パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止
し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出す
る様に前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子
と、該絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、前記金
具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先端外周
面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備え、発
火面となる前記中心電極の前記先端外周面や先端面と、
前記外側電極の前記先端面との間で火花放電間隙を形成
するとともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記先端
面との間にエアギャップを設けて、前記碍子先端面に沿
って沿面放電する。また、前記脚長の胴部外周面と前記
座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を
脚長基部とし、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、
前記主体金具の前記小内径に形成された部分の内径を
Ｂ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエアギ
ャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共に、
｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
め、本発明は、以下の構成を採用した。 （１）セミ沿面放電形のスパークプラグは、係止面より
後方を大内径、先方を小内径に形成した筒状の主体金具
と、パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止
し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出す
る様に前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子
と、該絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、前記金
具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先端外周
面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備え、発
火面となる前記中心電極の前記先端外周面や先端面と、
前記外側電極の前記先端面との間で火花放電間隙を形成
するとともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記先端
面との間にエアギャップを設けて、前記碍子先端面に沿
って沿面放電する。また、前記脚長の胴部外周面と前記
座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を
脚長基部とし、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、
前記主体金具の前記小内径に形成された部分の内径を
Ｂ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエアギ
ャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共に、
｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
【０００６】（２）間欠沿面放電形のスパークプラグ
は、係止面より後方を大内径、先方を小内径に形成した
筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の座面を前記
係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端
面から突出する様に前記主体金具内に固定される軸孔付
の絶縁碍子と、電極先端が前記碍子先端面から突出する
様に前記絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、前記
金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先端外
周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備え、
発火面となる前記中心電極の前記先端外周面と、前記外
側電極の前記先端面との間で気中の火花放電間隙を形成
し、汚損時には前記外側電極の先端内面で前記碍子先端
面に沿って沿面放電する。また、前記脚長の胴部外周面
と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ
位置を脚長基部とし、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径
をＡ、前記主体金具の前記小内径に形成された部分の内
径をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエ
アギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共
に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
は、係止面より後方を大内径、先方を小内径に形成した
筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の座面を前記
係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端
面から突出する様に前記主体金具内に固定される軸孔付
の絶縁碍子と、電極先端が前記碍子先端面から突出する
様に前記絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、前記
金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先端外
周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備え、
発火面となる前記中心電極の前記先端外周面と、前記外
側電極の前記先端面との間で気中の火花放電間隙を形成
し、汚損時には前記外側電極の先端内面で前記碍子先端
面に沿って沿面放電する。また、前記脚長の胴部外周面
と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ
位置を脚長基部とし、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径
をＡ、前記主体金具の前記小内径に形成された部分の内
径をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエ
アギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共
に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
【０００７】（３）内壁の内方に突出する金具棚に係止
面を有する筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の
座面を前記係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具
の金具先端面から突出する様に前記主体金具内に固定さ
れる軸孔付の絶縁碍子と、該絶縁碍子の軸孔に固定され
る中心電極と、前記金具先端面に突設され、先端面が前
記中心電極の先端外周面と対向する様に内方に屈曲した
外側電極とを備え、発火面となる前記中心電極の前記先
端外周面と、前記外側電極の前記先端面との間で火花放
電間隙を形成するとともに、碍子先端外周と前記外側電
極の前記先端面との間にエアギャップを設けて、前記碍
子先端面に沿って沿面放電するセミ沿面放電形のスパー
クプラグにおいて、前記絶縁碍子の前記脚長を、胴部外
周面と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨
んだ位置を脚長基部とし、該脚長基部と前記金具先端面
の脚長外径との碍子外径差が０．５ｍｍ以下の略円筒状
にした。また、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、
前記主体金具の前記金具棚よりも先端側の主体金具内径
をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエア
ギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共に、
｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
面を有する筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の
座面を前記係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具
の金具先端面から突出する様に前記主体金具内に固定さ
れる軸孔付の絶縁碍子と、該絶縁碍子の軸孔に固定され
る中心電極と、前記金具先端面に突設され、先端面が前
記中心電極の先端外周面と対向する様に内方に屈曲した
外側電極とを備え、発火面となる前記中心電極の前記先
端外周面と、前記外側電極の前記先端面との間で火花放
電間隙を形成するとともに、碍子先端外周と前記外側電
極の前記先端面との間にエアギャップを設けて、前記碍
子先端面に沿って沿面放電するセミ沿面放電形のスパー
クプラグにおいて、前記絶縁碍子の前記脚長を、胴部外
周面と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨
んだ位置を脚長基部とし、該脚長基部と前記金具先端面
の脚長外径との碍子外径差が０．５ｍｍ以下の略円筒状
にした。また、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、
前記主体金具の前記金具棚よりも先端側の主体金具内径
をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までのエア
ギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共に、
｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
【０００８】（４）内壁の内方に突出する金具棚に係止
面を有する筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の
座面を前記係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具
の金具先端面から突出する様に前記主体金具内に固定さ
れる軸孔付の絶縁碍子と、電極先端が前記碍子先端面か
ら突出する様に前記絶縁碍子の軸孔に固定される中心電
極と、前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電
極の先端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極
とを備え、発火面となる前記中心電極の前記先端外周面
と、前記外側電極の前記先端面との間で気中の火花放電
間隙を形成し、汚損時には前記外側電極の先端内面と前
記碍子先端面に沿って沿面放電する間欠沿面放電形のス
パークプラグにおいて、前記絶縁碍子の前記脚長を、胴
部外周面と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方
へ臨んだ位置を脚長基部とし、該脚長基部と前記金具先
端面の脚長外径との碍子外径差が０．５ｍｍ以下の略円
筒状にした。また、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径を
Ａ、前記主体金具の前記金具棚よりも先端側の主体金具
内径をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までの
エアギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共
に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
面を有する筒状の主体金具と、パッキンを介して脚長の
座面を前記係止面に係止し、碍子先端面が前記主体金具
の金具先端面から突出する様に前記主体金具内に固定さ
れる軸孔付の絶縁碍子と、電極先端が前記碍子先端面か
ら突出する様に前記絶縁碍子の軸孔に固定される中心電
極と、前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電
極の先端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極
とを備え、発火面となる前記中心電極の前記先端外周面
と、前記外側電極の前記先端面との間で気中の火花放電
間隙を形成し、汚損時には前記外側電極の先端内面と前
記碍子先端面に沿って沿面放電する間欠沿面放電形のス
パークプラグにおいて、前記絶縁碍子の前記脚長を、胴
部外周面と前記座面の延長交差位置から１．５ｍｍ先方
へ臨んだ位置を脚長基部とし、該脚長基部と前記金具先
端面の脚長外径との碍子外径差が０．５ｍｍ以下の略円
筒状にした。また、前記絶縁碍子の前記脚長の基部径を
Ａ、前記主体金具の前記金具棚よりも先端側の主体金具
内径をＢ、前記外側電極の前記先端面と碍子表面までの
エアギャップをＧとすると、Ｂが一定に形成されると共
に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）が成立する。
【０００９】（５）内方に突出する金具棚を内壁に内径
を一定に形成し、内径を一定にした筒状の主体金具と、
パッキンを介して脚長の座面を前記金具棚の後方の係止
面に係止し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端面か
ら突出する様に前記主体金具内に固定され、先端に向か
って径小となる軸孔付の絶縁碍子と、該絶縁碍子の軸孔
に固定される中心電極と、前記金具先端面に突設され、
先端面が前記中心電極の先端外周面と対向する様に内方
に屈曲した外側電極とを備え、前記中心電極の発火面と
前記外側電極の前記先端面の間で火花放電間隙を形成す
るとともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記先端面
との間でエアギャップを設け、通常時に前記碍子先端面
に沿って沿面放電するか、又は汚損時に前記外側電極の
先端内面と前記碍子先端面に沿って沿面放電する沿面放
電形のスパークプラグにおいて、前記金具棚のエッジ部
の棚長を３．０ｍｍ以上としたことを特徴とするスパー
クプラグ。
を一定に形成し、内径を一定にした筒状の主体金具と、
パッキンを介して脚長の座面を前記金具棚の後方の係止
面に係止し、碍子先端面が前記主体金具の金具先端面か
ら突出する様に前記主体金具内に固定され、先端に向か
って径小となる軸孔付の絶縁碍子と、該絶縁碍子の軸孔
に固定される中心電極と、前記金具先端面に突設され、
先端面が前記中心電極の先端外周面と対向する様に内方
に屈曲した外側電極とを備え、前記中心電極の発火面と
前記外側電極の前記先端面の間で火花放電間隙を形成す
るとともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記先端面
との間でエアギャップを設け、通常時に前記碍子先端面
に沿って沿面放電するか、又は汚損時に前記外側電極の
先端内面と前記碍子先端面に沿って沿面放電する沿面放
電形のスパークプラグにおいて、前記金具棚のエッジ部
の棚長を３．０ｍｍ以上としたことを特徴とするスパー
クプラグ。
【００１０】
【００１１】
〔請求項１、２について〕セミ沿面放電形（間欠沿面放
電形；請求項２）のスパークプラグは、主体金具の内壁
に係止面を設け（金具棚を設けない）、該係止面より後
方を大内径、先方を小内径に形成している。そして、パ
ッキンを介して脚長の座面を係止面に係止し、碍子先端
面が主体金具の金具先端面から突出する様に主体金具内
に絶縁碍子を固定している。
電形；請求項２）のスパークプラグは、主体金具の内壁
に係止面を設け（金具棚を設けない）、該係止面より後
方を大内径、先方を小内径に形成している。そして、パ
ッキンを介して脚長の座面を係止面に係止し、碍子先端
面が主体金具の金具先端面から突出する様に主体金具内
に絶縁碍子を固定している。
【００１２】金具棚を設けず、係止壁より先方が後方よ
り小内径である為、金具先端近傍の隙間が広がらず、脚
長奥部へのカーボンの進入が防止できる。又、内方への
突出が無いので、くすぶり汚損時に金具棚に起因した奥
飛火が起き難い。
り小内径である為、金具先端近傍の隙間が広がらず、脚
長奥部へのカーボンの進入が防止できる。又、内方への
突出が無いので、くすぶり汚損時に金具棚に起因した奥
飛火が起き難い。
【００１３】奥飛火が防止できるので、くすぶり汚損時
に沿面放電（間欠沿面放電；請求項２）による清浄作用
が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持できる。よ
って、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始
動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
に沿面放電（間欠沿面放電；請求項２）による清浄作用
が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持できる。よ
って、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始
動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
【００１４】〔請求項３、４について〕セミ沿面放電形
（間欠沿面放電形；請求項４）のスパークプラグは、パ
ッキンを介して脚長の座面を係止面に係止し、碍子先端
面が主体金具の金具先端面から突出する様に主体金具内
に絶縁碍子を固定している。そして、絶縁碍子の脚長
を、脚長基部と金具先端面の脚長外径との碍子外径差が
０．５ｍｍ以下の略円筒状にしている。
（間欠沿面放電形；請求項４）のスパークプラグは、パ
ッキンを介して脚長の座面を係止面に係止し、碍子先端
面が主体金具の金具先端面から突出する様に主体金具内
に絶縁碍子を固定している。そして、絶縁碍子の脚長
を、脚長基部と金具先端面の脚長外径との碍子外径差が
０．５ｍｍ以下の略円筒状にしている。
【００１５】上記構成により、金具先端近傍の隙間が広
がらず、脚長奥部へのカーボンの進入が防止できる。
又、主体金具内壁- 脚長基部の脚長表面間の距離が長く
なる（絶縁間隙が広くなる）ので、くすぶり汚損時に奥
飛火が起き難い。奥飛火が防止できるので、くすぶり汚
損時に沿面放電（間欠沿面放電；請求項４）による清浄
作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持でき
る。よって、エンスト、アイドル不安定、低温時のエン
ジン始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止で
きる。
がらず、脚長奥部へのカーボンの進入が防止できる。
又、主体金具内壁- 脚長基部の脚長表面間の距離が長く
なる（絶縁間隙が広くなる）ので、くすぶり汚損時に奥
飛火が起き難い。奥飛火が防止できるので、くすぶり汚
損時に沿面放電（間欠沿面放電；請求項４）による清浄
作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持でき
る。よって、エンスト、アイドル不安定、低温時のエン
ジン始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止で
きる。
【００１６】〔請求項５について〕内方へ突出する金具
棚を内壁に形成し、通常時に碍子先端面に沿って沿面放
電する（セミ沿面放電形）か、汚損時に外側電極の先端
内面と碍子先端面に沿って沿面放電する（間欠沿面放電
形）スパークプラグにおいて、金具棚の棚長を３．０ｍ
ｍ以上にしている。この為、金具棚のエッジ部（先方
側）〜脚長基部の脚長表面とのクリアランスが確保でき
るので、金具棚のエッジに起因する奥飛火（くすぶり汚
損時）を防ぐことができる。
棚を内壁に形成し、通常時に碍子先端面に沿って沿面放
電する（セミ沿面放電形）か、汚損時に外側電極の先端
内面と碍子先端面に沿って沿面放電する（間欠沿面放電
形）スパークプラグにおいて、金具棚の棚長を３．０ｍ
ｍ以上にしている。この為、金具棚のエッジ部（先方
側）〜脚長基部の脚長表面とのクリアランスが確保でき
るので、金具棚のエッジに起因する奥飛火（くすぶり汚
損時）を防ぐことができる。
【００１７】奥飛火が防止できるので、くすぶり汚損時
に沿面放電（又は間欠沿面放電）による清浄作用が有効
に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持できる。よって、
エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不
能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
に沿面放電（又は間欠沿面放電）による清浄作用が有効
に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持できる。よって、
エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不
能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
【００１８】絶縁碍子の脚長基部の基部径をＡ、主体金
具の先端部の主体金具内径をＢ、外側電極の先端面と碍
子表面までのエアギャップをＧとした場合、｛（Ｂ−
Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）となる様に、基部径Ａ、主
体金具内径Ｂを設定しているので、主体金具内壁−脚長
基部の脚長表面間の距離がエアギャップＧに対して十
分、長く取れ（絶縁間隙が広く取れる）、くすぶり汚損
時に奥飛火が起き難い。奥飛火が防止できるので、くす
ぶり汚損時に沿面放電（又は間欠沿面放電）による清浄
作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持でき
る。
具の先端部の主体金具内径をＢ、外側電極の先端面と碍
子表面までのエアギャップをＧとした場合、｛（Ｂ−
Ａ）／２｝≧（Ｇ＋０．１）となる様に、基部径Ａ、主
体金具内径Ｂを設定しているので、主体金具内壁−脚長
基部の脚長表面間の距離がエアギャップＧに対して十
分、長く取れ（絶縁間隙が広く取れる）、くすぶり汚損
時に奥飛火が起き難い。奥飛火が防止できるので、くす
ぶり汚損時に沿面放電（又は間欠沿面放電）による清浄
作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持でき
る。
【００１９】
【発明の実施の形態】本発明の第１実施例（請求項１に
対応）を図１及び図２に基づいて説明する。セミ沿面放
電形のスパークプラグＰは、ネジ部の内壁に係止面１１
を形成した主体金具１と、碍子先端面２１が主体金具１
の金具先端面１２から突出する様に主体金具１内に固定
される軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２に固定され
る中心電極３と、直接又は絶縁碍子２を介して先端面４
１が先端外周面３１１と対向する様に中心電極方向に屈
曲して金具先端面１２に溶接される外側電極４とを備え
る。
対応）を図１及び図２に基づいて説明する。セミ沿面放
電形のスパークプラグＰは、ネジ部の内壁に係止面１１
を形成した主体金具１と、碍子先端面２１が主体金具１
の金具先端面１２から突出する様に主体金具１内に固定
される軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２に固定され
る中心電極３と、直接又は絶縁碍子２を介して先端面４
１が先端外周面３１１と対向する様に中心電極方向に屈
曲して金具先端面１２に溶接される外側電極４とを備え
る。
【００２０】主体金具１（低炭素鋼製）は、先端外周
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１４）を形成
している。又、主体金具１は、係止面１１より後方が大
内径（金具内径＝φ９．２）とされ、係止面１１より先
方が小内径（金具内径Ｂ＝φ８．０）とされる。
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１４）を形成
している。又、主体金具１は、係止面１１より後方が大
内径（金具内径＝φ９．２）とされ、係止面１１より先
方が小内径（金具内径Ｂ＝φ８．０）とされる。
【００２１】絶縁碍子２は、アルミナを主体とするセラ
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
主体金具１の係止面１１に係止し、主体金具１の六角頭
部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内に固
定されている。又、脚長２３の先端部には、外径φ３．
６〜φ４．５、長さ１．０ｍｍ〜２．０ｍｍの径小のス
トレート２４が形成され、熱的自己清浄性の向上や、エ
アギャップＧの形成が容易となる。尚、基部径Ａの計測
位置は、図１６に示す様に、胴部外周面２３０と座面２
３１の延長交差位置２３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ
所である。
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
主体金具１の係止面１１に係止し、主体金具１の六角頭
部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内に固
定されている。又、脚長２３の先端部には、外径φ３．
６〜φ４．５、長さ１．０ｍｍ〜２．０ｍｍの径小のス
トレート２４が形成され、熱的自己清浄性の向上や、エ
アギャップＧの形成が容易となる。尚、基部径Ａの計測
位置は、図１６に示す様に、胴部外周面２３０と座面２
３１の延長交差位置２３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ
所である。
【００２２】中心電極３は、電極先端３１が碍子先端面
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材（例えば、
Ｎｉ- Ｓｉ- Ｍｎ- Ｃｒ合金やＮＣＦ６００等）の内部
に良熱伝導性の銅を封入した複合材である。
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材（例えば、
Ｎｉ- Ｓｉ- Ｍｎ- Ｃｒ合金やＮＣＦ６００等）の内部
に良熱伝導性の銅を封入した複合材である。
【００２３】外側電極４（外形略Ｌ字状）は、ニッケル
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（火花放電間隙＝１．５ｍｍ）で
気中放電及び沿面放電が行われる。尚、碍子先端外周２
５と外側電極４の先端面４１との間でエアギャップＧ＝
０．５ｍｍが設けられ、沿面放電が碍子先端面２１に沿
って行われる。
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（火花放電間隙＝１．５ｍｍ）で
気中放電及び沿面放電が行われる。尚、碍子先端外周２
５と外側電極４の先端面４１との間でエアギャップＧ＝
０．５ｍｍが設けられ、沿面放電が碍子先端面２１に沿
って行われる。
【００２４】つぎに、比較用のセミ沿面放電形のスパー
クプラグＨについて説明する。図３に示すセミ沿面放電
形のスパークプラグＨは、以下の構成のみセミ沿面放電
形のスパークプラグＰと異なる。ネジ部の内壁に金具棚
１４を形成している。絶縁碍子２は、パッキン１０を介
して脚長２３（基部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍ
ｍ）の座面２３１を金具棚１４（棚内径＝φ８．０×長
さ２．０ｍｍ）の後方斜面１４１に係止している。
クプラグＨについて説明する。図３に示すセミ沿面放電
形のスパークプラグＨは、以下の構成のみセミ沿面放電
形のスパークプラグＰと異なる。ネジ部の内壁に金具棚
１４を形成している。絶縁碍子２は、パッキン１０を介
して脚長２３（基部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍ
ｍ）の座面２３１を金具棚１４（棚内径＝φ８．０×長
さ２．０ｍｍ）の後方斜面１４１に係止している。
【００２５】尚、比較用のセミ沿面放電形のスパークプ
ラグＨは、金具棚１４の主体金具１の先端部の金具内径
Ｂ（金具棚１４より先方位置の主体金具内径に相当）が
φ８．４、絶縁碍子２の脚長２３の基部径Ａがφ６．
９、外側電極４の先端面４１-絶縁碍子２の碍子先端外
周２５までのエアギャップＧを０．５ｍｍに設定してい
る。
ラグＨは、金具棚１４の主体金具１の先端部の金具内径
Ｂ（金具棚１４より先方位置の主体金具内径に相当）が
φ８．４、絶縁碍子２の脚長２３の基部径Ａがφ６．
９、外側電極４の先端面４１-絶縁碍子２の碍子先端外
周２５までのエアギャップＧを０．５ｍｍに設定してい
る。
【００２６】第１実施例のセミ沿面放電形のスパークプ
ラグＰ、又は比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｈを試験用自動車に取り付け、低温試験室（−１０℃）
のシャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６
の５．２，（１）相当のくすぶり汚損試験パターンで運
転を行い、その結果を図２及び図４の、サイクル数-絶
縁抵抗変化グラフに示す。
ラグＰ、又は比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｈを試験用自動車に取り付け、低温試験室（−１０℃）
のシャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６
の５．２，（１）相当のくすぶり汚損試験パターンで運
転を行い、その結果を図２及び図４の、サイクル数-絶
縁抵抗変化グラフに示す。
【００２７】本実施例のセミ沿面放電形のスパークプラ
グＰの利点は以下のとおりである。セミ沿面放電形のス
パークプラグＰは、金具棚１４を設けずに係止面１１を
設け、係止面１１の先方（Ｂ＝φ８．０）を係止面１１
の後方（金具内径＝φ９．２）より小内径にしている。
尚、ネジ１３の径がＭ１４と大きいので金具棚１４を省
いても絶縁碍子２の配設に問題がない。
グＰの利点は以下のとおりである。セミ沿面放電形のス
パークプラグＰは、金具棚１４を設けずに係止面１１を
設け、係止面１１の先方（Ｂ＝φ８．０）を係止面１１
の後方（金具内径＝φ９．２）より小内径にしている。
尚、ネジ１３の径がＭ１４と大きいので金具棚１４を省
いても絶縁碍子２の配設に問題がない。
【００２８】この為、隙間１５が広がらない（Ｂ＝φ
８．０と小径であるため）ので脚長基部の脚長表面２３
２へのカーボンの進入が防止できる。又、金具棚１４に
よる内方への突出が無いのでエッジ部が無く、くすぶり
汚損時に金具棚１４に起因した奥飛火が起き難い。
８．０と小径であるため）ので脚長基部の脚長表面２３
２へのカーボンの進入が防止できる。又、金具棚１４に
よる内方への突出が無いのでエッジ部が無く、くすぶり
汚損時に金具棚１４に起因した奥飛火が起き難い。
【００２９】セミ沿面放電形のスパークプラグＰは、セ
ミ沿面放電形のスパークプラグＨと比較して奥飛火が防
止できるので、くすぶり汚損時に清浄作用が有効に機能
し、図２に示す様に、図４に比べて絶縁抵抗値を高い値
に維持できる。
ミ沿面放電形のスパークプラグＨと比較して奥飛火が防
止できるので、くすぶり汚損時に清浄作用が有効に機能
し、図２に示す様に、図４に比べて絶縁抵抗値を高い値
に維持できる。
【００３０】よって、セミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｐは、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始
動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
Ｐは、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始
動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。
【００３１】つぎに、本発明の第２実施例（請求項２に
対応）を図５〜図８に基づいて説明する。間欠沿面放電
形のスパークプラグＱは、ネジ部の内壁に係止面１１を
形成した主体金具１と、碍子先端面２１が主体金具１の
金具先端面１２から突出する様に主体金具１内に固定さ
れる軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２に固定される
中心電極３と、先端面４１が先端外周面３１１と対向す
る様に中心電極方向に屈曲して金具先端面１２に溶接さ
れる外側電極４とを備える。
対応）を図５〜図８に基づいて説明する。間欠沿面放電
形のスパークプラグＱは、ネジ部の内壁に係止面１１を
形成した主体金具１と、碍子先端面２１が主体金具１の
金具先端面１２から突出する様に主体金具１内に固定さ
れる軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２に固定される
中心電極３と、先端面４１が先端外周面３１１と対向す
る様に中心電極方向に屈曲して金具先端面１２に溶接さ
れる外側電極４とを備える。
【００３２】主体金具１（低炭素鋼製）は、先端外周
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１４）を形成
している。又、主体金具１は、係止面１１より後方が大
内径（金具内径＝φ９．２）とされ、係止面１１より先
方が小内径（金具内径Ｂ＝φ８．０）とされる。
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１４）を形成
している。又、主体金具１は、係止面１１より後方が大
内径（金具内径＝φ９．２）とされ、係止面１１より先
方が小内径（金具内径Ｂ＝φ８．０）とされる。
【００３３】絶縁碍子２は、アルミナを主体とするセラ
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
主体金具１の係止面１１に係止し、主体金具１の六角頭
部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内に固
定されている。
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
主体金具１の係止面１１に係止し、主体金具１の六角頭
部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内に固
定されている。
【００３４】尚、基部径Ａの計測位置は、図１６に示す
様に、胴部外周面２３０と座面２３１の延長交差位置２
３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ所である。
様に、胴部外周面２３０と座面２３１の延長交差位置２
３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ所である。
【００３５】中心電極３は、電極先端３１が碍子先端面
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材の内部に良
熱伝導性の銅を封入した複合材である。
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材の内部に良
熱伝導性の銅を封入した複合材である。
【００３６】外側電極４（外形略Ｌ字状）は、ニッケル
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（気中の火花放電間隙＝１．０ｍ
ｍ）で、気中放電及び間欠沿面放電が行われる。尚、間
欠沿面放電（エアギャップＧ＝０．５ｍｍ）は、燻り汚
損時に、外側電極４の先端内面４２と碍子先端面２１に
沿って行われる。
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（気中の火花放電間隙＝１．０ｍ
ｍ）で、気中放電及び間欠沿面放電が行われる。尚、間
欠沿面放電（エアギャップＧ＝０．５ｍｍ）は、燻り汚
損時に、外側電極４の先端内面４２と碍子先端面２１に
沿って行われる。
【００３７】尚、間欠沿面放電形のスパークプラグＱ
は、係止面１１より先方位置の主体金具１の金具内径Ｂ
がφ８．０、絶縁碍子２の脚長の基部径Ａがφ６．９、
外側電極４の先端内面４２- 碍子先端面２１間の縁部間
のエアギャップＧを０．５ｍｍに設定している。
は、係止面１１より先方位置の主体金具１の金具内径Ｂ
がφ８．０、絶縁碍子２の脚長の基部径Ａがφ６．９、
外側電極４の先端内面４２- 碍子先端面２１間の縁部間
のエアギャップＧを０．５ｍｍに設定している。
【００３８】つぎに、比較用の間欠沿面放電形のスパー
クプラグＩを図７に基づいて説明する。間欠沿面放電形
のスパークプラグＩは、以下の構成のみ間欠沿面放電形
のスパークプラグＱと異なる。ネジ部の内壁に金具棚１
４を形成している。絶縁碍子２は、パッキン１０を介し
て脚長２３（基部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）
の座面２３１を金具棚１４（棚内径＝φ８．０×長さ
２．５ｍｍ）の後方斜面１４１に係止している。
クプラグＩを図７に基づいて説明する。間欠沿面放電形
のスパークプラグＩは、以下の構成のみ間欠沿面放電形
のスパークプラグＱと異なる。ネジ部の内壁に金具棚１
４を形成している。絶縁碍子２は、パッキン１０を介し
て脚長２３（基部径Ａ＝φ６．９、長さ１４．０ｍｍ）
の座面２３１を金具棚１４（棚内径＝φ８．０×長さ
２．５ｍｍ）の後方斜面１４１に係止している。
【００３９】尚、比較用の間欠沿面放電形のスパークプ
ラグＩは、金具棚１４の棚内径がφ８．０、主体金具１
の先端部の金具内径Ｂがφ８．４、絶縁碍子２の脚長の
基部径Ａがφ６．９、外側電極４の先端内面４２- 碍子
先端面２１の間のエアギャップＧを０．５ｍｍに設定し
ている。
ラグＩは、金具棚１４の棚内径がφ８．０、主体金具１
の先端部の金具内径Ｂがφ８．４、絶縁碍子２の脚長の
基部径Ａがφ６．９、外側電極４の先端内面４２- 碍子
先端面２１の間のエアギャップＧを０．５ｍｍに設定し
ている。
【００４０】第２実施例の間欠沿面放電形のスパークプ
ラグＱ、又は比較用の間欠沿面放電形のスパークプラグ
Ｉを、第１実施例と同様に試験用自動車に取り付け、低
温試験室のシャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ
１６０６相当のくすぶり汚損試験パターンで運転を行
い、その結果を図６及び図８の、サイクル数- 絶縁抵抗
変化グラフに示す。
ラグＱ、又は比較用の間欠沿面放電形のスパークプラグ
Ｉを、第１実施例と同様に試験用自動車に取り付け、低
温試験室のシャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ
１６０６相当のくすぶり汚損試験パターンで運転を行
い、その結果を図６及び図８の、サイクル数- 絶縁抵抗
変化グラフに示す。
【００４１】この間欠沿面放電形のスパークプラグＱ
は、第１実施例（図１のもの）と同様に金具棚１４を設
けず、係止面１１を設け、係止面１１の先方（Ｂ＝φ
８．０）としている為、隙間１５が広がらないので脚長
基部の脚長表面へのカーボンの進入が防止できる。又、
金具棚１４による内方への突出が無いのでエッジ部が無
く、くすぶり汚損時に金具棚１４に起因した奥着火が起
き難い。
は、第１実施例（図１のもの）と同様に金具棚１４を設
けず、係止面１１を設け、係止面１１の先方（Ｂ＝φ
８．０）としている為、隙間１５が広がらないので脚長
基部の脚長表面へのカーボンの進入が防止できる。又、
金具棚１４による内方への突出が無いのでエッジ部が無
く、くすぶり汚損時に金具棚１４に起因した奥着火が起
き難い。
【００４２】間欠沿面放電形のスパークプラグＱは、間
欠沿面放電形のスパークプラグＩと比較して奥飛火が起
き難いので、くすぶり汚損時の清浄作用が有効に機能
し、図６に示す様に、図８に比べて絶縁抵抗値を高い値
に維持できる。よって、間欠沿面放電形のスパークプラ
グＱは、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン
始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止でき
る。
欠沿面放電形のスパークプラグＩと比較して奥飛火が起
き難いので、くすぶり汚損時の清浄作用が有効に機能
し、図６に示す様に、図８に比べて絶縁抵抗値を高い値
に維持できる。よって、間欠沿面放電形のスパークプラ
グＱは、エンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン
始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止でき
る。
【００４３】つぎに、本発明の第３実施例（請求項５に
対応）を、図９及び図１０に基づいて説明する。図９に
示す間欠沿面放電形のスパークプラグＲは、金具棚１４
の棚内径がφ８．０、主体金具１の金具内径Ｂがφ８．
４、金具棚１４の棚長が５．０ｍｍ、絶縁碍子２の脚長
の基部径Ａがφ６．９に設定している。又、外側電極４
の先端面４１と中心電極３の先端外周面３１１との間に
気中の火花放電間隙１．０ｍｍを設け、燻り汚損時用
に、外側電極４の先端面と碍子先端面２１との間のエア
ギャップＧを０．５ｍｍに設定している。
対応）を、図９及び図１０に基づいて説明する。図９に
示す間欠沿面放電形のスパークプラグＲは、金具棚１４
の棚内径がφ８．０、主体金具１の金具内径Ｂがφ８．
４、金具棚１４の棚長が５．０ｍｍ、絶縁碍子２の脚長
の基部径Ａがφ６．９に設定している。又、外側電極４
の先端面４１と中心電極３の先端外周面３１１との間に
気中の火花放電間隙１．０ｍｍを設け、燻り汚損時用
に、外側電極４の先端面と碍子先端面２１との間のエア
ギャップＧを０．５ｍｍに設定している。
【００４４】又、スパークプラグＲ、及びスパークプラ
グＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＩ（上記図７に
示す）を同様に試験用自動車に取り付け、低温試験室の
シャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６相
当のくすぶり汚損試験パターンで運転を行い、棚長と、
１０ＭΩ到達サイクル数との関係を調べた。そして、そ
の結果を図１０のグラフに示す。
グＲ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５、及びＩ（上記図７に
示す）を同様に試験用自動車に取り付け、低温試験室の
シャシダイナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６相
当のくすぶり汚損試験パターンで運転を行い、棚長と、
１０ＭΩ到達サイクル数との関係を調べた。そして、そ
の結果を図１０のグラフに示す。
【００４５】尚、スパークプラグＲ３、Ｒ４、Ｒ５は、
棚長を３．０ｍｍ、４．０ｍｍ、６．０ｍｍにしたもの
であり、スパークプラグＩ、Ｒ２、Ｒ１は棚長を２．５
ｍｍ、２．０ｍｍ、１．５ｍｍにしたものであり、他の
構成はスパークプラグＲと同一である。
棚長を３．０ｍｍ、４．０ｍｍ、６．０ｍｍにしたもの
であり、スパークプラグＩ、Ｒ２、Ｒ１は棚長を２．５
ｍｍ、２．０ｍｍ、１．５ｍｍにしたものであり、他の
構成はスパークプラグＲと同一である。
【００４６】本実施例の間欠沿面放電形のスパークプラ
グＲ（スパークプラグＲ３、Ｒ４、Ｒ５も同様）の利点
は以下のとおりである。間欠沿面放電形のスパークプラ
グＲは、金具棚１４の棚長を５．０ｍｍにしている。こ
の為、金具棚１４のエッジ部１４０〜脚長基部の胴部外
周面２３０とのクリアランスが確保できるので、金具棚
１４のエッジ部１４０に起因する奥飛火（くすぶり汚損
時）を防ぐことができる。特に、棚長を３．０ｍｍ以上
とすることが効果的である。尚、図３のセミ沿面放電形
のスパークプラグＨにおいても、金具棚１４の棚長を
３．０ｍｍ以上とすることによって、上記間欠沿面放電
形のスパークプラグＲと同じ効果があることが確認され
ている。
グＲ（スパークプラグＲ３、Ｒ４、Ｒ５も同様）の利点
は以下のとおりである。間欠沿面放電形のスパークプラ
グＲは、金具棚１４の棚長を５．０ｍｍにしている。こ
の為、金具棚１４のエッジ部１４０〜脚長基部の胴部外
周面２３０とのクリアランスが確保できるので、金具棚
１４のエッジ部１４０に起因する奥飛火（くすぶり汚損
時）を防ぐことができる。特に、棚長を３．０ｍｍ以上
とすることが効果的である。尚、図３のセミ沿面放電形
のスパークプラグＨにおいても、金具棚１４の棚長を
３．０ｍｍ以上とすることによって、上記間欠沿面放電
形のスパークプラグＲと同じ効果があることが確認され
ている。
【００４７】間欠沿面放電形のスパークプラグＲは、エ
ンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不能、
及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。奥飛火が
防止できるので、くすぶり汚損時にセミ沿面放電による
清浄作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持で
きる。よって、エンスト、アイドル不安定、低温時のエ
ンジン始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止
できる。
ンスト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不能、
及び加速不良等の不具合の発生を防止できる。奥飛火が
防止できるので、くすぶり汚損時にセミ沿面放電による
清浄作用が有効に機能し、絶縁抵抗値を高い値に維持で
きる。よって、エンスト、アイドル不安定、低温時のエ
ンジン始動不能、及び加速不良等の不具合の発生を防止
できる。
【００４８】つぎに、本発明の第４実施例（請求項３、
４に対応）を、図１１及び図１２に基づいて説明する。
セミ沿面放電形のスパークプラグＳは、ネジ部の内壁に
金具棚１４を形成した主体金具１と、碍子先端面２１が
主体金具１の金具先端面１２から突出する様に主体金具
１内に固定される軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２
に固定される中心電極３と、直接又は絶縁碍子２を介し
て先端面４１が先端外周面３１１と対向する様に中心電
極方向に屈曲して金具先端面１２に溶接される外側電極
４とを備える。
４に対応）を、図１１及び図１２に基づいて説明する。
セミ沿面放電形のスパークプラグＳは、ネジ部の内壁に
金具棚１４を形成した主体金具１と、碍子先端面２１が
主体金具１の金具先端面１２から突出する様に主体金具
１内に固定される軸孔２２付の絶縁碍子２と、軸孔２２
に固定される中心電極３と、直接又は絶縁碍子２を介し
て先端面４１が先端外周面３１１と対向する様に中心電
極方向に屈曲して金具先端面１２に溶接される外側電極
４とを備える。
【００４９】主体金具１（低炭素鋼製）は、先端外周
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１２）を形成
している。この主体金具１は、金具内径Ｂがφ７．０に
設定され、金具棚１４の棚内径がφ６．２に設定されて
いる。尚、本実施例のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｓは、ネジ１３の径がＭ１２と小さいので金具棚１４を
設けている。
（ネジ部）に、機関締結用のネジ１３（Ｍ１２）を形成
している。この主体金具１は、金具内径Ｂがφ７．０に
設定され、金具棚１４の棚内径がφ６．２に設定されて
いる。尚、本実施例のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｓは、ネジ１３の径がＭ１２と小さいので金具棚１４を
設けている。
【００５０】絶縁碍子２は、アルミナを主体とするセラ
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ５．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
金具棚１４の後方斜面１４１に係止し、主体金具１の六
角頭部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内
に固定されている。尚、基部径Ａの計測位置は、図１６
に示す様に、胴部外周面２３０と座面２３１の延長交差
位置２３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ所である。
ミックで製造され、パッキン１０を介して脚長２３（基
部径Ａ＝φ５．９、長さ１４．０ｍｍ）の座面２３１を
金具棚１４の後方斜面１４１に係止し、主体金具１の六
角頭部（図示せず）を加締めることにより主体金具１内
に固定されている。尚、基部径Ａの計測位置は、図１６
に示す様に、胴部外周面２３０と座面２３１の延長交差
位置２３３から１．５ｍｍ先方へ臨んだ所である。
【００５１】この絶縁碍子２の脚長２３は、金具先端面
１２より突出する径小のストレート部２４、径大で略円
筒状の円筒部２３０ａ、及びテーパ状の座面２３１を有
する形状からなる。尚、脚長２３の円筒部２３０ａは、
円筒部２３０ａの基部の碍子外径φＡ（φ５．９）−金
具先端面１２の脚長外径φＡ１（φ５．５）との差が
０．５ｍｍ以下の円筒状に形成されている。
１２より突出する径小のストレート部２４、径大で略円
筒状の円筒部２３０ａ、及びテーパ状の座面２３１を有
する形状からなる。尚、脚長２３の円筒部２３０ａは、
円筒部２３０ａの基部の碍子外径φＡ（φ５．９）−金
具先端面１２の脚長外径φＡ１（φ５．５）との差が
０．５ｍｍ以下の円筒状に形成されている。
【００５２】中心電極３は、電極先端３１が碍子先端面
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材の内部に良
熱伝導性の銅を封入した複合材である。
２１から突出する様に絶縁碍子２の軸孔２２に固定され
ている。尚、中心電極３は、ニッケル合金材の内部に良
熱伝導性の銅を封入した複合材である。
【００５３】外側電極４（外形略Ｌ字状）は、ニッケル
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（火花放電間隙＝１．５ｍｍ）
で、気中放電及び沿面放電が行われる。尚、碍子先端外
周２５と外側電極４の先端面４１との間にエアギャップ
Ｇ＝０．５ｍｍが設けられ、沿面放電は碍子先端面２１
に沿って行われる。
合金材（本実施例ではＮＣＦ６００）で形成されてい
る。そして、外側電極４の先端面４１と中心電極３の先
端外周面３１１との間（火花放電間隙＝１．５ｍｍ）
で、気中放電及び沿面放電が行われる。尚、碍子先端外
周２５と外側電極４の先端面４１との間にエアギャップ
Ｇ＝０．５ｍｍが設けられ、沿面放電は碍子先端面２１
に沿って行われる。
【００５４】つぎに、図１３に示す比較用のセミ沿面放
電形のスパークプラグＪについて説明する。セミ沿面放
電形のスパークプラグＪは、以下の構成のみセミ沿面放
電形のスパークプラグＳと異なる。絶縁碍子２の基部径
Ａはφ５．９、長さは１４．０ｍｍである。又、円筒部
の基部の碍子外径φＡ（φ５．９）−金具先端面１２の
脚長外径φＡ１（φ４．５）との差が０．５ｍｍを越え
る。
電形のスパークプラグＪについて説明する。セミ沿面放
電形のスパークプラグＪは、以下の構成のみセミ沿面放
電形のスパークプラグＳと異なる。絶縁碍子２の基部径
Ａはφ５．９、長さは１４．０ｍｍである。又、円筒部
の基部の碍子外径φＡ（φ５．９）−金具先端面１２の
脚長外径φＡ１（φ４．５）との差が０．５ｍｍを越え
る。
【００５５】第４実施例のセミ沿面放電形のスパークプ
ラグＳ、又は比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｊを試験用自動車に取り付け、低温試験室のシャシダイ
ナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６相当のくすぶ
り汚損試験パターンで運転を行い、その結果を図１４の
サイクル数- 絶縁抵抗変化グラフに示す。
ラグＳ、又は比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグ
Ｊを試験用自動車に取り付け、低温試験室のシャシダイ
ナモメータ上に起き、ＪＩＳ−Ｄ１６０６相当のくすぶ
り汚損試験パターンで運転を行い、その結果を図１４の
サイクル数- 絶縁抵抗変化グラフに示す。
【００５６】本実施例のセミ沿面放電形のスパークプラ
グＳの利点は以下のとおりである。セミ沿面放電形のス
パークプラグＳは、絶縁碍子２の脚長２３を、（基部径
Ａ−金具先端面１２の脚長外径Ａ１）≦０．５ｍｍを満
たす略円筒状に形成している。この為、脚長奥部におけ
る、主体金具内壁- 脚長奥部の脚長表面２３２間の距離
が長くなる（絶縁間隙が広くなる）のでくすぶり汚損時
に奥飛火が起き難い。
グＳの利点は以下のとおりである。セミ沿面放電形のス
パークプラグＳは、絶縁碍子２の脚長２３を、（基部径
Ａ−金具先端面１２の脚長外径Ａ１）≦０．５ｍｍを満
たす略円筒状に形成している。この為、脚長奥部におけ
る、主体金具内壁- 脚長奥部の脚長表面２３２間の距離
が長くなる（絶縁間隙が広くなる）のでくすぶり汚損時
に奥飛火が起き難い。
【００５７】セミ沿面放電形のスパークプラグＳは、セ
ミ沿面放電形のスパークプラグＪと比較して奥飛火が防
止できるので清浄作用が有効に機能し、図１２に示す様
に、図１４に比べて絶縁抵抗値を高い値に維持できる。
よって、セミ沿面放電形のスパークプラグＳは、エンス
ト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不良、及び
加速不良等の不具合の発生を防止できる。
ミ沿面放電形のスパークプラグＪと比較して奥飛火が防
止できるので清浄作用が有効に機能し、図１２に示す様
に、図１４に比べて絶縁抵抗値を高い値に維持できる。
よって、セミ沿面放電形のスパークプラグＳは、エンス
ト、アイドル不安定、低温時のエンジン始動不良、及び
加速不良等の不具合の発生を防止できる。
【００５８】尚、第４実施例はセミ沿面放電形のスパー
クプラグＳについて述べたが、間欠沿面放電形のスパー
クプラグの構造で、同様に絶縁碍子２の脚長２３の基部
径Ａ（φ５．９）−金具先端面１２の脚長外径Ａ１（φ
５．５）に形成したものでも図１２と同じ耐汚損性効果
が得られた。
クプラグＳについて述べたが、間欠沿面放電形のスパー
クプラグの構造で、同様に絶縁碍子２の脚長２３の基部
径Ａ（φ５．９）−金具先端面１２の脚長外径Ａ１（φ
５．５）に形成したものでも図１２と同じ耐汚損性効果
が得られた。
【００５９】更に、本発明の第５実施例を、図１５のグ
ラフを用いて説明する。図１５は、図５に示す間欠沿面
放電形のスパークプラグＱにおける絶縁碍子２の脚長２
３の基部径Ａを変更し、金具内径Ｂと絶縁碍子２の基部
径Ａとの間の隙間、（Ｂ−Ａ）／２における耐汚損性の
関係を調べたものである。耐汚損性は、ＪＩＳ Ｄ１６
０６相当のくすぶり汚損試験による１０ＭΩ到達サイク
ル数で評価した。尚、テストに用いた間欠沿面放電形の
スパークプラグＱ１、Ｑ２、Ｑ３、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６
は、基部径Ａを７．２ｍｍ、７．０ｍｍ、６．８ｍｍ、
６．６ｍｍ、６．４ｍｍ、６．２ｍｍとしたものであ
り、その他、主体金具内径Ｂを８．０ｍｍ、気中の火花
放電間隙１．０ｍｍを、エアギャップを０．５ｍｍと一
定にしたもので比較した。
ラフを用いて説明する。図１５は、図５に示す間欠沿面
放電形のスパークプラグＱにおける絶縁碍子２の脚長２
３の基部径Ａを変更し、金具内径Ｂと絶縁碍子２の基部
径Ａとの間の隙間、（Ｂ−Ａ）／２における耐汚損性の
関係を調べたものである。耐汚損性は、ＪＩＳ Ｄ１６
０６相当のくすぶり汚損試験による１０ＭΩ到達サイク
ル数で評価した。尚、テストに用いた間欠沿面放電形の
スパークプラグＱ１、Ｑ２、Ｑ３、Ｑ４、Ｑ５、Ｑ６
は、基部径Ａを７．２ｍｍ、７．０ｍｍ、６．８ｍｍ、
６．６ｍｍ、６．４ｍｍ、６．２ｍｍとしたものであ
り、その他、主体金具内径Ｂを８．０ｍｍ、気中の火花
放電間隙１．０ｍｍを、エアギャップを０．５ｍｍと一
定にしたもので比較した。
【００６０】間欠沿面放電形のスパークプラグＱの隙間
（Ｂ−Ａ）／２は、図１５に示す様に、Ｑ３（０．６ｍ
ｍ）、Ｑ４（０．７ｍｍ）、Ｑ５（０．８ｍｍ）、Ｑ６
（０．９ｍｍ）、即ち、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋０．１の
範囲であれば効果的に耐汚損性を満足し、脚長表面から
主体金具１の係止面への奥飛火を防止し、耐汚損性を向
上させることができる。
（Ｂ−Ａ）／２は、図１５に示す様に、Ｑ３（０．６ｍ
ｍ）、Ｑ４（０．７ｍｍ）、Ｑ５（０．８ｍｍ）、Ｑ６
（０．９ｍｍ）、即ち、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋０．１の
範囲であれば効果的に耐汚損性を満足し、脚長表面から
主体金具１の係止面への奥飛火を防止し、耐汚損性を向
上させることができる。
【００６１】尚、（Ｂ−Ａ）／２の隙間の関係について
は、間欠沿面放電形のスパークプラグＱについて述べた
が、セミ沿面放電形のスパークプラグＰ、Ｓ、間欠沿面
放電形のスパークプラグＲについても、（Ｂ−Ａ）／２
≧Ｇ＋０．１の範囲であれば有効に耐汚損性向上の効果
を達成することが確認されている。又、本発明で規定し
ている、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋０．１の関係は、セミ沿
面放電形より間欠沿面放電形のスパークプラグの方が耐
汚損性の向上により有効である。
は、間欠沿面放電形のスパークプラグＱについて述べた
が、セミ沿面放電形のスパークプラグＰ、Ｓ、間欠沿面
放電形のスパークプラグＲについても、（Ｂ−Ａ）／２
≧Ｇ＋０．１の範囲であれば有効に耐汚損性向上の効果
を達成することが確認されている。又、本発明で規定し
ている、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋０．１の関係は、セミ沿
面放電形より間欠沿面放電形のスパークプラグの方が耐
汚損性の向上により有効である。
【図１】本発明の第１実施例に係るセミ沿面放電形のス
パークプラグＰの部分断面図である。
パークプラグＰの部分断面図である。
【図２】スパークプラグＰに係る、サイクル数- 絶縁抵
抗変化を示すグラフである。
抗変化を示すグラフである。
【図３】比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグＨの
部分断面図である。
部分断面図である。
【図４】スパークプラグＨに係る、サイクル数- 絶縁抵
抗変化を示すグラフである。
抗変化を示すグラフである。
【図５】本発明の第２実施例に係る間欠沿面放電形のス
パークプラグＱの部分断面図である。
パークプラグＱの部分断面図である。
【図６】スパークプラグＱに係る、サイクル数- 絶縁抵
抗変化を示すグラフである。
抗変化を示すグラフである。
【図７】比較用の間欠沿面放電形のスパークプラグＩの
部分断面図である。
部分断面図である。
【図８】スパークプラグＩに係る、サイクル数- 絶縁抵
抗変化を示すグラフである。
抗変化を示すグラフである。
【図９】本発明の第３実施例に係る間欠沿面放電形のス
パークプラグＲの部分断面図である。
パークプラグＲの部分断面図である。
【図１０】間欠沿面放電形のスパークプラグＲをベース
としたスパークプラグにおいて、棚長と１０ＭΩ到達サ
イクル数との関係を示すグラフである。
としたスパークプラグにおいて、棚長と１０ＭΩ到達サ
イクル数との関係を示すグラフである。
【図１１】本発明の第４実施例に係るセミ沿面放電形の
スパークプラグＳの部分断面図である。
スパークプラグＳの部分断面図である。
【図１２】スパークプラグＳに係る、サイクル数- 絶縁
抵抗変化を示すグラフである。
抵抗変化を示すグラフである。
【図１３】比較用のセミ沿面放電形のスパークプラグＪ
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図１４】スパークプラグＪに係る、サイクル数- 絶縁
抵抗変化を示すグラフである。
抵抗変化を示すグラフである。
【図１５】間欠沿面放電形のスパークプラグＱをベース
としたスパークプラグにおいて、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋
０．１と、１０ＭΩ到達サイクル数との関係を示すグラ
フである。
としたスパークプラグにおいて、（Ｂ−Ａ）／２≧Ｇ＋
０．１と、１０ＭΩ到達サイクル数との関係を示すグラ
フである。
【図１６】基部径Ａの計測場所を示す説明図である。
１ 主体金具 ２ 絶縁碍子 ３ 中心電極 ４ 外側電極 １０ パッキン １１ 係止面 １２ 金具先端面 １４ 金具棚 ２１ 碍子先端面 ２２ 軸孔 ２３ 脚長 ３１ 電極先端 ４１ 先端面 ２３１ 座面 ３１１ 先端外周面 Ａ 基部径 Ｂ 金具内径 Ｇ エアギャップ Ｐ、Ｑ、Ｒ、Ｓ スパークプラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−45457（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−333664（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−220586（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−232679（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−62082（ＪＰ，Ａ) 特公 昭55−34550（ＪＰ，Ｂ１) 特公 平５−70909（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平６−12678（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01T 13/00 - 21/06
Claims (5)
- 【請求項１】 係止面より後方を大内径、先方を小内径
に形成した筒状の主体金具と、 パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止し、碍
子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出する様に
前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子と、 該絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、 前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先
端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備
え、 発火面となる前記中心電極の前記先端外周面や先端面
と、前記外側電極の前記先端面との間で火花放電間隙を
形成するとともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記
先端面との間にエアギャップを設けて、前記碍子先端面
に沿って沿面放電するセミ沿面放電形のスパークプラグ
において、 前記脚長の胴部外周面と前記座面の延長交差位置から
１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を脚長基部とし、 前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、前記主体金具の
前記小内径に形成された部分の内径をＢ、前記外側電極
の前記先端面と碍子表面までのエアギャップをＧとする
と、 Ｂが一定に形成されると共に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧
（Ｇ＋０．１）が成立する様にしたことを特徴とするス
パークプラグ 。 - 【請求項２】 係止面より後方を大内径、先方を小内径
に形成した筒状の主体金具と、 パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止し、碍
子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出する様に
前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子と、 電極先端が前記碍子先端面から突出する様に前記絶縁碍
子の軸孔に固定される中心電極と、 前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先
端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備
え、 発火面となる前記中心電極の前記先端外周面と、前記外
側電極の前記先端面との間で気中の火花放電間隙を形成
し、汚損時には前記外側電極の先端内面で前記碍子先端
面に沿って沿面放電する間欠沿面放電形のスパークプラ
グにおいて、前記脚長の胴部外周面と前記座面の延長交差位置から
１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を脚長基部とし、 前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、前記主体金具の
前記小内径に形成された部分の内径をＢ、前記外側電極
の前記先端面と碍子表面までのエアギャップをＧとする
と、 Ｂが一定に形成されると共に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧
（Ｇ＋０．１）が成立する様にしたことを特徴とするス
パークプラグ 。 - 【請求項３】 内壁の内方に突出する金具棚に係止面を
有する筒状の主体金具と、 パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止し、碍
子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出する様に
前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子と、 該絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、 前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先
端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備
え、 発火面となる前記中心電極の前記先端外周面と、前記外
側電極の前記先端面との間で火花放電間隙を形成すると
ともに、碍子先端外周と前記外側電極の前記先端面との
間にエアギャップを設けて、前記碍子先端面に沿って沿
面放電するセミ沿面放電形のスパークプラグにおいて、 前記絶縁碍子の前記脚長を、胴部外周面と前記座面の延
長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を脚長基部
とし、該脚長基部と前記金具先端面の脚長外径との碍子
外径差が０．５ｍｍ以下の略円筒状にし、 前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、前記主体金具の
前記金具棚よりも先端側の主体金具内径をＢ、前記外側
電極の前記先端面と碍子表面までのエアギャップをＧと
すると、 Ｂが一定に形成されると共に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧
（Ｇ＋０．１）が成立す る様にしたことを特徴とするス
パークプラグ 。 - 【請求項４】 内壁の内方に突出する金具棚に係止面を
有する筒状の主体金具と、 パッキンを介して脚長の座面を前記係止面に係止し、碍
子先端面が前記主体金具の金具先端面から突出する様に
前記主体金具内に固定される軸孔付の絶縁碍子と、 電極先端が前記碍子先端面から突出する様に前記絶縁碍
子の軸孔に固定される中心電極と、 前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先
端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備
え、 発火面となる前記中心電極の前記先端外周面と、前記外
側電極の前記先端面との間で気中の火花放電間隙を形成
し、汚損時には前記外側電極の先端内面と前記碍子先端
面に沿って沿面放電する間欠沿面放電形のスパークプラ
グにおいて、 前記絶縁碍子の前記脚長を、胴部外周面と前記座面の延
長交差位置から１．５ｍｍ先方へ臨んだ位置を脚長基部
とし、該脚長基部と前記金具先端面の脚長外径との碍子
外径差が０．５ｍｍ以下の略円筒状にし、 前記絶縁碍子の前記脚長の基部径をＡ、前記主体金具の
前記金具棚よりも先端側の主体金具内径をＢ、前記外側
電極の前記先端面と碍子表面までのエアギャップをＧと
すると、 Ｂが一定に形成されると共に、｛（Ｂ−Ａ）／２｝≧
（Ｇ＋０．１）が成立する様にしたことを特徴とするス
パークプラグ 。 - 【請求項５】 内方に突出する金具棚を内壁に内径を一
定に形成し、内径を一定にした筒状の主体金具と、 パッキンを介して脚長の座面を前記金具棚の後方の係止
面に係止し、碍子先端面が主体金具の金具先端面から突
出する様に前記主体金具内に固定され、先端に向かって
径小となる軸孔付の絶縁碍子と、 該絶縁碍子の軸孔に固定される中心電極と、 前記金具先端面に突設され、先端面が前記中心電極の先
端外周面と対向する様に内方に屈曲した外側電極とを備
え、 前記中心電極の発火面と前記外側電極の前記先端面の間
で火花放電間隙を形成するとともに、碍子先端外周と前
記外側電極の前記先端面との間でエアギャップを設け、
通常時に前記碍子先端面に沿って沿面放電するか、又は
汚損時に前記外側電極の先端内面と前記碍子先端面に沿
って沿面放電する沿面放電形のスパークプラグにおい
て、 前記金具棚のエッジ部の棚長を３．０ｍｍ以上としたこ
とを特徴とするスパークプラグ。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09682597A JP3340349B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパークプラグ |
| US09/058,781 US6091185A (en) | 1997-04-15 | 1998-04-13 | Lateral electrode type spark plug with geometrical relationships with ground electrode |
| CA002234818A CA2234818C (en) | 1997-04-15 | 1998-04-14 | A spark plug |
| DE69818333T DE69818333T2 (de) | 1997-04-15 | 1998-04-15 | Zündkerze |
| EP98302927A EP0872927B1 (en) | 1997-04-15 | 1998-04-15 | A spark plug |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09682597A JP3340349B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパークプラグ |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10289777A JPH10289777A (ja) | 1998-10-27 |
| JP3340349B2 true JP3340349B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=14175346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09682597A Expired - Fee Related JP3340349B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | スパークプラグ |
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|---|---|
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| EP (1) | EP0872927B1 (ja) |
| JP (1) | JP3340349B2 (ja) |
| CA (1) | CA2234818C (ja) |
| DE (1) | DE69818333T2 (ja) |
Families Citing this family (29)
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|---|---|---|---|---|
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| US6304023B1 (en) * | 1999-03-02 | 2001-10-16 | Caterpillar Inc. | Spark plug for an internal combustion engine having a helically-grooved electrode |
| JP4187343B2 (ja) * | 1999-03-26 | 2008-11-26 | 日本特殊陶業株式会社 | セミ沿面放電型内燃機関用スパークプラグ |
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