JPH09139276A - 内燃機関用スパークプラグ - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ

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JPH09139276A
JPH09139276A JP32127695A JP32127695A JPH09139276A JP H09139276 A JPH09139276 A JP H09139276A JP 32127695 A JP32127695 A JP 32127695A JP 32127695 A JP32127695 A JP 32127695A JP H09139276 A JPH09139276 A JP H09139276A
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insulator
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spark gap
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Hiroshi Ono
浩史 大野
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佳弘 松原
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助スパークギャップでの放電電圧を低減さ
せると共に絶縁体貫通を防止して、補助スパークギャッ
プでの確実な火花放電ができるようにする。 【解決手段】 主体金具(7)先端面内周に突設される
突出縁(11)と中心電極(3)の側面により形成され
る補助スパークギャップ(12)を有するスパークプラ
グにおいて、中心電極を保持する絶縁体先端の主体金具
先端面からの突出量Lを、上記突出縁(11)から対向
する絶縁体先端側面までの距離をg、当該位置における
絶縁体先端側面の肉厚をtとした時、L≦t+0.5g
(mm)とすることで、補助スパークギャップ間の距離
を小さくして放電電圧を低減させることができると共
に、上記突出縁に対向する位置の絶縁体先端側面での絶
縁体貫通を防止する肉厚を確保できるものとなるので、
補助スパークギャップでの火花放電を確実に行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関におい
て装着される補助スパークギャップ付きスパークプラグ
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特にターボチャージャー又はスー
パーチャージャー等の過給機を装備してなる内燃機関に
おいての燃焼室内では、ターボチャージャー又はスーパ
ーチャージャー等の過給機によって混合気は過給されて
いるため、この混合気に対して点火を行うスパークプラ
グにおいては放電電圧が高くなる。一般にスパ−クプラ
グは、混合気の未燃焼によって生成するカーボンが絶縁
体表面に付着すると絶縁抵抗が低下し、中心電極と接地
電極との間で形成される正規スパークギャップでの火花
放電が困難となり、絶縁体基部で主体金具に火花が飛火
し失火を生じる。このためこのような場合にも燃焼室内
での混合気への着火を確実に行うことができるように、
主体金具の先端面内周に突出縁を突設し、この突出縁と
中心電極側面との間で補助スパークギャップを形成し、
中心電極と接地電極とにより形成される正規スパークギ
ャップでの火花放電が困難となっても、中心電極先端側
面から絶縁体表面に沿って進行して補助スパークギャッ
プにより火花放電が可能となる補助スパークギャップ付
きスパークプラグが提案されている(特公昭53−10
219号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の主体金具の先端面内周に突出縁を突設し、この主体
金具の先端内周に突設される突出縁と中心電極側面との
間で補助スパークギャップを形成し、中心電極と接地電
極とによって形成される正規スパークギャップでの火花
放電が困難となっても、この補助スパークギャップによ
り火花放電が可能となる補助スパークギャップ付きスパ
ークプラグ(特公昭53−10219号)においては、
絶縁体に保持される中心電極と、この中心電極の先端の
対向する位置に配置される主体金具に接合してなる接地
電極により形成される正規スパークギャップでは、過給
機付きの内燃機関の燃焼室内においては放電電圧が高
い。一方未燃焼の混合気により生成するカーボンが絶縁
体表面に付着し、上記絶縁体を固持する主体金具の先端
面内周に突設する突出縁と、絶縁体先端側面との間で絶
縁体表面に沿って形成される補助スパークギャップが形
成されていることから、この補助スパークギャップでの
混合気への火花放電により混合気への着火は可能となる
が、混合気の燃焼を効率的に行おうとするために、中心
電極と接地電極から形成される正規スパークギャップを
燃焼室内の中心に位置させようとして、中心電極を保持
する絶縁体の先端を主体金具の先端面よりも更に突出さ
せて固持すると中心電極を保持する絶縁体先端と主体金
具の先端面内周に突設される突出縁により形成される補
助スパークギャップの距離は上記中心電極を保持する絶
縁体の突出量に応じて長くなる結果、補助スパークギャ
ップでの火花放電において要求される放電電圧が高くな
る。
【0004】また、補助スパークギャップでの火花放電
に要求される放電電圧も高くなると共に、補助スパーク
ギャップに対向する絶縁体の先端へ電圧の負荷がかかる
ことになる。そして中心電極を保持する絶縁体先端近傍
での絶縁体の肉厚は、絶縁体の後端部に比べて薄肉化さ
れているので耐電圧性能が低下し、補助スパークギャッ
プでの印加電圧が上昇してくると、補助スパークギャッ
プでの火花放電よりも先に中心電極を保持する絶縁体先
端近傍、特に補助スパークギャップを形成する主体金具
の先端面内周に突設される突出縁に、対向する位置の絶
縁体において放電が集中するため絶縁体貫通が発生し易
く、補助スパークギャップによる混合気への確実な着火
を行うことができないという問題が発生する。
【0005】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点を改善するものであり、放電電圧を低下させて、補
助スパークギャップでの絶縁体貫通を防止しつつ、内燃
機関での混合気に対する確実な着火を行えるようにし、
スパークプラグとしての耐久性を向上させるものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、主体金具に
固持される絶縁体において、先端を突出するように保持
される中心電極と、この中心電極の先端に対向する位置
に配置され、中心電極を保持する絶縁体を固持してなる
上記主体金具と一体となる接地電極とにより正規スパー
クギャップを形成すると共に、上記主体金具の先端面内
周に突出縁を突設することにより絶縁体に保持される中
心電極の側面との間で絶縁体表面に沿って飛火する補助
スパークギャップを形成し、絶縁体先端の主体金具先端
面よりの突出量L(mm)を、上記主体金具の先端面内
周に突設される突出縁と、この突出縁に対向する位置の
絶縁体先端側面までの距離をg(mm)とし、このとき
上記主体金具の先端面内周に突設される突出縁に対向す
る位置の上記絶縁体先端側面の肉厚をt(mm)とした
時に、 L≦t+0.5g (mm) の関係を満足させてなるものである。
【0007】更に、主体金具に固持される絶縁体におい
て、先端を突出するように保持される中心電極と、この
中心電極を保持する絶縁体を固持してなる上記主体金具
に接合してなる接地電極とにより形成される正規スパー
クギャップを、絶縁体先端に保持される中心電極側面に
対向するように、複数の接地電極先端面を配設すること
により正規スパークギャップを形成し、又は、絶縁体先
端において保持され、主体金具に接合してなる接地電極
又はその先端面との間で正規スパークギャップを形成し
てなる中心電極の先端面又は側面を、Pt、Ir等の貴
金属或はこれら貴金属を主体とする貴金属合金を有する
ものとしてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明を実施するにあたって、
中心電極と、この中心電極の先端に対向する位置に配置
される接地電極により正規スパークギャップを形成する
と共に、主体金具の先端面内周に突出縁を突設すること
により中心電極の側面との間で絶縁体表面に沿って飛火
する補助スパークギャップを形成し、絶縁体先端の主体
金具先端面よりの突出量L(mm)を、上記主体金具の
先端面内周に突設される突出縁と、この突出縁に対向す
る位置の上記絶縁体先端面までの距離をg(mm)と
し、このとき上記主体金具の先端面内周に突設される突
出縁に対向する位置の絶縁体先端面の肉厚をt(mm)
とした時に、 L≦t+0.5g (mm) を満足するものとすることで、主体金具の先端面からの
絶縁体の突出量を小さくできるから、先端を突出するよ
うに絶縁体に保持される中心電極と接地電極とにより形
成される正規スパークギャップにおいて火花放電が困難
となって、上記主体金具の先端面内周に突出縁を突設す
ることにより絶縁体に保持される中心電極の側面との間
で形成される補助スパークギャップでの火花放電を行お
うとする場合に、補助スパークギャップ間の火花放電距
離が短くなり、補助スパークギャップでの火花放電に要
求される放電電圧を低く抑えられ、確実に火花放電を行
うことができる。また、補助ギャップにおける放電電圧
が低下できることから、絶縁体貫通の発生を防止するこ
とができる。
【0009】更に、接地電極又はその先端面との間で正
規スパークギャップ形成してなる中心電極の先端面又は
側面を、Pt、Ir等の貴金属或はこれら貴金属を主体
とする貴金属合金を有するものとすることで、中心電極
を細径化することができるので、特に高い放電電圧が要
求される過給機エンジンで使用される場合において、中
心電極先端と接地電極とによって形成される正規スパー
クギャップでの火花放電が困難な場合に代わって主体金
具の先端面内周に突設される突出縁とにより形成される
補助スパークギャップで火花放電を行うにあたっても、
補助スパークギャップでの火花放電において要求される
放電電圧を低くできると共に、火花放電に伴う電極の耐
摩耗性を確保でき、その結果スパークプラグとしての耐
久性をも向上させることができる。
【0010】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、内燃機関に装着されるこの発明の実施例
である内燃機関用スパークプラグ(1)であり、この内
燃機関用スパークプラグ(1)は、先端(4)を突出す
るように中心電極(3)を保持してなる絶縁体(2)
と、この中心電極(3)の先端(4)に対向する位置に
配置され、中心電極(3)の先端面(5)と共に正規ス
パークギャップ(9)を形成する接地電極(8)が主体
金具(7)の先端面(10)に接合され、更に上記先端
面(10)の内周に突出縁(11)を突設することによ
り絶縁体(2)に保持される中心電極(3)の側面
(6)との間で補助スパークギャップ(12)を形成し
てなる主体金具(7)から構成される。主体金具(7)
にはエンジンに装着するための取付ねじ(15)が設け
られている。
【0011】そして、絶縁体(2)先端は例えば、図の
ように径小の円筒状或は先細のテーパー状を呈して主体
金具(7)の先端面(10)よりの突出量L(mm)
を、上記主体金具(7)の先端面(10)の内周に突設
される突出縁(11)と、この突出縁(11)に対向す
る位置の絶縁体先端側面(2a)までの距離をg(m
m)とし、このとき上記主体金具(7)の先端面(1
0)の内周に突設される突出縁(11)に対向する位置
の絶縁体先端側面(2a)において必要とされる肉厚を
t(mm)とした時に、 L≦t+0.5g (mm) の関係を満足させてなるものである。
【0012】この発明の第一実施例である内燃機関用ス
パークプラグ(1)は以上の構成を具えるので、中心電
極(3)を保持する絶縁体(2)の主体金具(7)の先
端面(10)からの突出量Lを小さくすることができ、
絶縁体(2)に保持される中心電極(3)の先端面
(5)と、主体金具(7)に接合してなる接地電極
(8)とにより形成される正規スパークギャップ(9)
においてカーボンの付着等の原因により火花放電が困難
となって、上記主体金具(7)の先端面(10)の内周
に突設する突出縁(11)と、中心電極(3)の側面
(6)との間で絶縁体表面に沿って形成される補助スパ
ークギャップ(12)での火花放電を行おうとする場合
に、上記絶縁体(2)先端の主体金具(7)の先端面
(10)よりの突出量Lを、上記主体金具(7)の先端
面(10)の内周に突設する突出縁(11)と、この突
出縁(11)に対向する位置の絶縁体先端側面(2a)
までの距離をg(mm)、このとき上記主体金具(7)
の先端面(10)の内周に突設される突出縁(11)に
対向する位置の絶縁体先端側面(2a)においてて必要
とされる肉厚をt(mm)とした時に、 L≦t+0.5g (mm) という関係を満足するように制限しているため、補助ス
パークギャップ(12)での火花放電距離が短くなる結
果補助スパークギャップ(12)での火花放電に要求さ
れる放電電圧を抑制できると共に、更に突出縁(11)
に対向する位置の絶縁体先端側面(2a)において絶縁
体先端側面(2a)における肉厚を十分に確保している
ため、この絶縁体先端側面(2a)において中心電極
(3)への印加電圧による絶縁体貫通の発生を防止する
ものとなるので、補助スパークギャップ(12)での混
合気に対する確実な火花放電を行うことができる。
【0013】そこで、この発明の効果を確認するために
以下の条件の下で実機にこの発明の実施例である内燃機
関用スパークプラグ(1)を装着して実機試験を行っ
た。即ち、絶縁体(2)先端の主体金具(7)の先端面
(10)よりの突出量Lを、上記主体金具(7)の先端
面(10)の内周に突設される突出縁(11)と、この
突出縁(11)に対向する位置の絶縁体先端側面(2
a)までの距離をgを0.65mm、このときの主体金
具(7)の先端面(10)内周に突設される突出縁(1
1)に対向する位置の絶縁体先端側面(2a)において
必要とされる肉厚t(mm)を1.3mmとすることに
より1.625mmと設定した上で、過給機付き(過給
圧を600mmHg,5000rpm×4/4)の4ス
トロークエンジンに装着して実機試験を行ったところ、
補助スパークギャップ(12)間での放電電圧を、従来
であれば絶縁体(2)の突出量Lが2.0mm以上であ
ると補助スパークギャップ(12)での放電電圧は約3
4kvであったのに対して、32kvと2kvも低減さ
せることができる(図3参照)。また絶縁体先端側面
(2a)での肉厚t(mm)は十分に確保されて突出縁
(11)に対向する位置の絶縁体先端側面(2a)での
絶縁体貫通を防止することができるので(図4参照)、
中心電極(3)と、この中心電極(2)の先端面(5)
に対向する位置に配置される接地電極(8)とにより形
成される正規スパークギャップ(9)において火花放電
が行えず、主体金具(7)の先端面(10)の内周に突
設される突出縁(11)と、絶縁体(2)に保持される
中心電極(3)の側面(6)との間で形成される補助ス
パークギャップ(12)での混合気に対する火花放電を
行おうとする場合にも絶縁体貫通を防止しつつ、円滑に
行うことができることが確認された。
【0014】更に、図5において示されるものは、この
発明の第二実施例である内燃機関用スパークプラグ
(1)であり、過給機を装備する内燃機関の燃焼室内に
おいて、混合気に対しての着火性を向上させるため、主
体金具(7)に固持される絶縁体(2)において、先端
(4)を突出するように保持される中心電極(3)の側
面(6)に対向するように、先端面(8a)と共に正規
スパークギャップ(9)を形成する複数の接地電極
(8)を配設してなるものであり、この発明の第一実施
例と同様に、絶縁体(2)に保持される中心電極(3)
の側面(6)と、この中心電極(3)の側面(6)に対
向するように複数の接地電極(8)の先端面(8a)を
配置させて形成する正規スパークギャップ(9)におい
て十分な火花放電ができなくなっても、中心電極(3)
を保持する絶縁体(2)先端の突出量L(mm)が、L
≦t+0.5gと抑制されているため、主体金具(7)
の先端面(10)の内周に突設される突出縁(11)
と、中心電極(3)の側面(6)との間で形成される補
助スパークギャップ(12)での火花放電を絶縁体貫通
を防止しつつ、円滑に行うことができるものとなる。
【0015】また、図6において示すものは、この発明
の第三実施例である内燃機関用スパークプラグ(1)で
あり、この内燃機関用スパークプラグ(1)は、絶縁体
(2)先端において保持され、主体金具(7)に接合し
てなる接地電極(8)との間で正規スパークギャップ
(9)を形成してなる中心電極(3)の先端面(5)
を、Pt、Ir等の貴金属或はこれら貴金属を主体とす
る、Pt−Ir合金、Pt−Ni合金、Pt−Ir−N
i合金、Ir−Y23 合金等の貴金属合金を有するも
のとしてなるものであり、例えば絶縁体(2)に保持さ
れる中心電極(3)の先端面(5)において、火花放電
時における耐摩耗性に優れたPt−Ir合金の貴金属チ
ップ(13)を接合することで、中心電極(3)の外径
を細径化することができるものであるため、中心電極
(3)の先端面(5)と接地電極(8)により形成され
る正規スパークギャップ(9)での放電電圧を低下させ
ることができ、主体金具(7)の先端面(10)の内周
に突設される突出縁(11)と、絶縁体(2)に保持さ
れる中心電極(3)の側面(6)との間で形成される補
助スパークギャップ(12)での火花放電を円滑に行う
ことができるものである。なお、図5の接地電極(8)
の先端面(8a)と対設する中心電極(3)の側面
(6)にも上記図6と同様に貴金属チップ(13)を形
成することができる。
【0016】なお、図7に示すものは、この発明の第四
実施例である内燃機関用スパークプラグ(1)であり、
この内燃機関用スパークプラグ(1)は、燃焼室内での
混合気の燃焼を効率的に行うためにスパ−クギャップを
形成する発火部が、主体金具(7)の先端面(10)を
著しく燃焼室(16)内に突出させた場合であり、この
ような場合でも主体金具(7)の先端面(10)におい
て、その内周に突出縁(11)を突設したエクステンド
シェル(14)を一体に形成してなるものであり、更
に、図8において示すこの発明の第五実施例である内燃
機関用スパークプラグ(1)のように、主体金具(7)
の先端に接地電極(8)がないセミ沿面タイプのスパー
クプラグにおいても(図8参照)、主体金具(7)の先
端面(10)よりの絶縁体(2)の突出量Lを、L≦t
+0.5g (mm)を満たすものとすれば、補助スパ
ークギャップ(12)での火花放電に要求される放電電
圧を低減させて、中心電極(3)に対する印加電圧によ
る絶縁体貫通を確実に防止しつつ、円滑に火花放電を行
うようにすることができるものである。又中心電極
(3)の先端面又は側面に貴金属チップ(13)を形成
することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のとおり、中心電極を保持する絶縁
体先端の、主体金具の先端面からの突出量Lを、主体金
具の先端面内周と、この突出縁に対向する位置の絶縁体
先端側面までの距離をg、上記突出縁に対向する位置で
の絶縁体先端側面の肉厚をtとしたとき、L≦t+0.
5g(mm)を満足するものとすることで、絶縁体に保
持される中心電極の側面と上記主体金具の先端面内周に
突設される突出縁とにより形成される補助スパークギャ
ップ間での放電電圧を低減させることができるため、中
心電極と接地電極から形成される正規スパークギャップ
での火花放電に代わって補助スパークギャップで火花放
電を行おうとする場合でも、中心電極に対する印加電圧
による絶縁体貫通を防止しつつ、確実に火花放電を行う
ことができ、特に過給機の装備により過酷な条件での混
合気への着火が要求されるで内燃機関において長期間の
耐久性を確保できる優れた効果を有するものである。更
に、特に主体金具の取付ねじ径が12mm以下のスパ−
クプラグは、絶縁体の肉厚がより薄くなるため、絶縁体
の突出量Lを、L〈t+0.5g(mm)に設定するこ
とが貫通を防止する上でより有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である内燃機関用スパークプ
ラグの全体図である。
【図2】その要部拡大断面図である。
【図3】この発明の実施例内燃機関用スパークプラグに
おける絶縁体の突出量L(mm)と補助スパークギャッ
プでの放電電圧(kv)の関係を示した図である。
【図4】この発明の実施例である内燃機関用スパークプ
ラグにおける主体金具の先端面内周の突出縁と、この突
出縁に対向する位置の絶縁体先端側面までの距離g(m
m)と、この突出縁に対向する位置の絶縁体先端側面の
肉厚t(mm)との関係での絶縁体貫通の有無を示した
図である。
【図5】この発明の第二実施例の内燃機関用スパークプ
ラグの要部拡大断面図である。
【図6】この発明の第三実施例の内燃機関用スパークプ
ラグの要部拡大断面図である。
【図7】主体金具先端面にエクステンドシェルを追加し
たこの発明の第四実施例の拡大断面図である。
【図8】セミ沿面タイプのスパークプラグによるこの発
明の第五実施例を示した要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用スパークプラグ 2 絶縁体 2a(突出縁に対向する位置の)絶縁体先端側面 3 中心電極 4 (中心電極の)先端 5 (中心電極の)先端面 6 (中心電極の)側面 7 主体金具 8 接地電極 8a(接地電極の)先端面 9 正規スパークギャップ 10 (主体金具の)先端面 11 突出縁 12 補助スパークギャップ 13 貴金属チップ 14 エクステンドシェル 15 取付ねじ 16 燃焼室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主体金具に固持される絶縁体に、先端を
    突出するように保持される中心電極と、この中心電極の
    先端に対向する位置に配置され、中心電極を保持する絶
    縁体を固持してなる上記主体金具に接合してなる接地電
    極とにより正規スパークギャップを形成すると共に、上
    記主体金具の先端面内周に突出縁を突設することにより
    絶縁体に保持される中心電極側面との間で絶縁体表面に
    沿って飛火する補助スパークギャップを形成し、絶縁体
    先端の主体金具先端面よりの突出量L(mm)を、上記
    主体金具の先端面内周に突設される突出縁と、この突出
    縁に対向する位置の上記絶縁体先端側面までの距離をg
    (mm)とし、このとき上記主体金具の先端面内周に突
    設される突出縁に対向する位置の上記絶縁体先端側面の
    肉厚をt(mm)とした時に、 L≦t+0.5g (mm) の関係を満足するものとしてなる内燃機関用スパークプ
    ラグ。
  2. 【請求項2】 主体金具に固持される絶縁体に、先端を
    突出するように保持される中心電極と、この中心電極を
    保持する絶縁体を固持してなる上記主体金具に接合して
    なる接地電極とにより形成される正規スパークギャップ
    を、絶縁体先端に保持される中心電極側面に対向するよ
    うに、複数の接地電極先端面を配設することにより正規
    スパークギャップを形成する請求項1記載の内燃機関用
    スパークプラグ。
  3. 【請求項3】 絶縁体先端において保持され、主体金具
    に接合してなる接地電極又はその先端面との間で正規ス
    パークギャップを形成してなる中心電極の先端面又は側
    面を、Pt、Ir等の貴金属或はこれら貴金属を主体と
    する貴金属合金を有する請求項1又は2記載の内燃機関
    用スパークプラグ。
  4. 【請求項4】 主体金具に固持される絶縁体に、先端を
    突出するように保持される中心電極と、主体金具の先端
    内周の突出縁を突設することにより、上記絶縁体に保持
    される中心電極の側面との間に絶縁体表面に沿って飛火
    するセミ沿面タイプのスパ−クプラグギャップを形成
    し、絶縁体先端の主体金具先端面よりの突出量L(m
    m)を、上記主体金具の先端面内周に突設される突出縁
    と、この突出縁に対向する位置の上記絶縁体先端側面ま
    での距離をg(mm)とし、このとき上記主体金具の先
    端面内周に突設される突出縁に対向する位置の上記絶縁
    体先端側面の肉厚をt(mm)とした時に、 L≦t+0.5g(mm) の関係を満足するものとしてなる内燃機関用スパ−クプ
    ラグ。
  5. 【請求項5】 絶縁体先端において保持される中心電極
    の先端面又は側面を、Pt、Ir等の貴金属或はこれら
    貴金属を主体とする貴金属合金を有する請求項4記載の
    内燃機関用スパ−クプラグ。
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